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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-13
(45)【発行日】2024-02-21
(54)【発明の名称】操作パネル
(51)【国際特許分類】
   H01H 15/02 20060101AFI20240214BHJP
   H01H 9/16 20060101ALI20240214BHJP
【FI】
H01H15/02 B
H01H9/16 C
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020048884
(22)【出願日】2020-03-19
(65)【公開番号】P2021150179
(43)【公開日】2021-09-27
【審査請求日】2023-01-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000004075
【氏名又は名称】ヤマハ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100134359
【弁理士】
【氏名又は名称】勝俣 智夫
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(74)【代理人】
【識別番号】100206391
【弁理士】
【氏名又は名称】柏野 由布子
(72)【発明者】
【氏名】泉 龍一
【審査官】内田 勝久
(56)【参考文献】
【文献】実公昭47-028623(JP,Y1)
【文献】実開昭48-039464(JP,U)
【文献】米国特許第05805146(US,A)
【文献】特開2010-226316(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 9/00 - 9/28
H01H 15/00 - 15/24
H01H 89/00 - 89/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース部材と、
フェーダ本体、及び、前記フェーダ本体に対して直線的に移動可能に設けられた移動体を有し、前記ベース部材に配されるフェーダ装置と、
前記ベース部材に配されて、前記移動体の位置に応じた状態を示す表示部と、を備え、
前記表示部は、隣り合う二つの前記フェーダ本体と前記ベース部材との間に挟まれる操作パネル。
【請求項2】
前記フェーダ本体及び前記表示部はそれぞれ、前記移動体の移動方向に延び、
前記表示部を支持する前記フェーダ本体の支持部位は、前記移動方向に延びている請求項1に記載の操作パネル。
【請求項3】
前記フェーダ本体に固定された支持部材を備え、
前記表示部は、前記フェーダ本体及び前記支持部材と前記ベース部材との間に挟まれる請求項1又は請求項2に記載の操作パネル。
【請求項4】
前記移動体は、前記フェーダ本体に対して前記移動体の移動方向に直交する方向に突出し、
二つの前記フェーダ本体は、前記移動体の移動方向及び突出方向に直交する幅方向に並び、
前記表示部を支持する前記フェーダ本体の支持部位は、前記フェーダ本体のうち幅方向における対向面の両端から前記移動体の突出方向に突出する突出部位であり、
幅方向における前記表示部の両端部が幅方向において隣り合う二つのフェーダ本体の前記突出部位によって支持される請求項1から請求項3いずれか一項に記載の操作パネル。
【請求項5】
弾力性を有し、前記フェーダ本体と前記表示部との間に介在する緩衝部材を備える請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の操作パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、移動体をフェーダ本体に対して直線的に移動可能に取り付けたフェーダ装置と、移動体の位置に応じた状態を表示する表示部と、これらフェーダ装置及び表示部を取り付けたベース板(フェーダ基体)と、を備える操作パネル(フェーダユニット)が開示されている。特許文献1の操作パネルでは、フェーダ装置及び表示部がベース板の背面側に固定される。この状態では、移動体の一部及び表示部の発光素子(発光ダイオード)が、ベース板の正面側に露出する。また、表示部は、フェーダ装置に対し、ベース板に沿って移動体の移動方向に直交する幅方向に隣り合わせて配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平6-314597号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、表示部がフェーダ装置に対して幅方向に並ぶと、フェーダ装置及び表示部を含むユニットの幅寸法が大きくなるという問題がある。各ユニットの幅寸法が大きいと、複数のユニットを幅方向に配列した場合に操作パネル全体の幅寸法が非常に大きくなってしまうため、好ましくない。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、フェーダ装置及び表示部を含むユニットの幅寸法を小さく抑えることが可能な操作パネルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、ベース部材と、フェーダ本体、及び、前記フェーダ本体に対して直線的に移動可能に設けられた移動体を有し、前記ベース部材に配されるフェーダ装置と、前記ベース部材に配されて、前記移動体の位置に応じた状態を示す表示部と、を備え、前記表示部は、隣り合う二つの前記フェーダ本体と前記ベース部材との間に挟まれる操作パネルである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、フェーダ装置及び表示部を含むユニットの幅寸法を小さく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る操作パネルを示す斜視図である。
図2図1の操作パネルの分解斜視図である。
図3図1の操作パネルにおいて、移動体の移動方向に直交する断面を示す図である。
図4図3の要部を示す拡大断面図である。
図5図1~4の操作パネルの表示部を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1~5を参照して本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態に係る操作パネルは、例えば複数の音信号をミキシングするミキサーのパラメータ調整装置として用いられる。図1~3に示すように、操作パネル1は、ベース部材2と、ベース部材2に配されるフェーダ装置3及び表示部4と、を備える。
【0010】
フェーダ装置3は、フェーダ本体31と、移動体32と、を備える。移動体32は、フェーダ本体31に対して直線的に移動可能に設けられる。フェーダ装置3は、移動体32を移動させることで、ボリュームやトーンなどのパラメータを調整する装置である。移動体32は、フェーダ本体31の内側から外側に突出する。フェーダ本体31から突出する移動体32の突出方向(図2~4において上方向)は、移動体32の移動方向に対して直交している。
以下、本実施形態のフェーダ装置3について具体的に説明する。
【0011】
本実施形態のフェーダ本体31は、直方体状に形成されている。後述するベース部材2に対向するフェーダ本体31の対向面31aには、移動体32の移動方向に延びる細長い開口部33がある。移動体32は、開口部33を通してフェーダ本体31の内側から外側に突出する。フェーダ本体31の対向面31aは、移動体32の移動方向を長辺とし、移動体32の移動方向及び突出方向に直交する方向(以下、幅方向と呼ぶ。)を短辺とする細長い長方形に形成されている。フェーダ本体31は、移動体32の移動方向における寸法が長く、幅方向における寸法(幅寸法)が短い形状、すなわち、移動体32の移動方向に延びる細長い形状に形成されている。
【0012】
フェーダ本体31は、幅方向における対向面31aの両端から移動体32の突出方向に突出する二つの突出部位34(支持部位)を有する。二つの突出部位34は、それぞれ移動体32の移動方向に延びている。各突出部位34は、移動体32の移動方向に延びる細長い形状に形成されている。移動体32の移動方向における突出部位34の長さは、図2に例示するようにフェーダ本体31の長さと同等であってよいし、例えばフェーダ本体31の長さよりも短くてもよい。
【0013】
移動体32は、幅方向を厚さ方向とする板状に形成されている。移動体32の突出方向の先端部には、ツマミ35が着脱自在に取り付けられる。ツマミ35は、移動体32を移動させるために操作パネル1の操作者が手指で摘まむ部分であり、移動体32の先端部を覆うように取り付けられる。ツマミ35は、その幅寸法が移動体32の幅寸法よりも大きいブロック状に形成されている。
【0014】
本実施形態の操作パネル1は、上記したフェーダ装置3を複数(図示例では三つ)有する。複数のフェーダ装置3は、幅方向に間隔をあけて並ぶ。なお、複数のフェーダ装置3は、例えば幅方向に間隔をあけずに並んでもよい。
【0015】
表示部4は、フェーダ装置3の移動体32の位置に応じた状態を表示する。表示部4は、例えば移動体32の位置により設定されたボリュームのレベルを基準としてスピーカー等から実際に出力されるボリュームの大きさを表示する。
図2,4,5に示すように、表示部4は、フェーダ本体31と同様に、移動体32の移動方向に延びる細長い形状に形成されている。表示部4は、細長い帯板状の回路基板41と、回路基板41の搭載面41aに搭載された発光素子42と、回路基板41の搭載面41aに配されて発光素子42を覆う導光部材43と、を備える。
【0016】
発光素子42は、例えばチップ状の発光ダイオード(LED)である。回路基板41の搭載面41aには、複数の発光素子42が搭載される。複数の発光素子42は、回路基板41の長手方向に間隔をあけて並ぶ。また、発光素子42は、フェーダ本体31の幅方向に対応する回路基板41の幅方向にも複数(図示例では二つ)間隔をあけて並ぶ。
【0017】
導光部材43は、発光素子42の光を回路基板41の搭載面41aから離れる方向(回路基板41の厚さ方向)に導く。導光部材43は、光が透過する透光部44と、光が透過しない遮光部45と、を有する。透光部44は、回路基板41の搭載面41aとの間に発光素子42が配置されるように位置する。導光部材43は発光素子42に対応する数の透光部44を有する。複数の透光部44は、複数の発光素子42に各々対応した位置に配置される。すなわち、複数の透光部44は、複数の発光素子42と同様に、回路基板41の長手方向及び幅方向に間隔をあけて並んでいる。遮光部45は、回路基板41の搭載面41a側から見て、各透光部44及びこれに対応する発光素子42を個別に囲むように設けられる。このように構成された導光部材43は、隣り合う発光素子42の光が混ざることを抑制しながら、個々の発光素子42の光を回路基板41の搭載面41aから離れる方向に導く。
【0018】
本実施形態の表示部4では、複数の透光部44及び遮光部45のうち隣り合う透光部44の間に配置される介在部分が、遮光部45のうち複数の透光部44を囲む周囲部分(表示部4のベース部46)よりも回路基板41の搭載面41aから離れる方向に突出する凸部47となっている。図2,5において、凸部47は表示部4の長手方向において二つに分割されているが、例えば分割されなくてもよい。
【0019】
図1~3に示すように、本実施形態の操作パネル1は、フェーダ装置3の数(図示例では三つ)に対応する表示部4を有する。各表示部4は、対応するフェーダ装置3の移動体32の位置に応じた状態を表示する。各表示部4は、幅方向において対応するフェーダ装置3の移動体32に隣り合うように配置される。図3において、各表示部4は、対応するフェーダ装置3の移動体32の右側に配置されている。
【0020】
ベース部材2は、移動体32の突出方向を厚さ方向とする板状に形成されている。ベース部材2は、ベース部材2の厚さ方向に貫通する挿通孔21及び露出用孔22を有する。
挿通孔21は、移動体32の移動方向に延びている。挿通孔21には、フェーダ装置3の移動体32が通る。ベース部材2は、フェーダ装置3に対応する数(図示例では三つ)の挿通孔21を有する。複数の挿通孔21は、ベース部材2の厚さ方向及び挿通孔21の長手方向に直交する幅方向に間隔をあけて並ぶ。
【0021】
露出用孔22は、挿通孔21と同様に移動体32の移動方向に延びている。露出用孔22は、表示部4(発光素子42)の光を厚さ方向におけるベース部材2の一方側から他方側に通すための孔である。図2において、露出用孔22は、二つに分割された表示部4の凸部47に対応するように、露出用孔22の長手方向において二つに分割されているが、例えば分割されなくてもよい。ベース部材2は、表示部4に対応する数(図示例では三つ)の露出用孔22を有する。複数の露出用孔22は、幅方向において挿通孔21と交互に並ぶように配置されている。
【0022】
複数のフェーダ装置3は、それぞれ厚さ方向の一方側に向くベース部材2の面(以下、背面2bと呼ぶ。)に配置される。フェーダ装置3のフェーダ本体31は、その対向面31aがベース部材2の背面2bに対向した状態で、ネジ止め等によってベース部材2に固定される。ベース部材2に取り付けられた複数のフェーダ装置3は、ベース部材2の背面2bに沿って幅方向に並ぶ。
【0023】
フェーダ装置3をベース部材2に取り付けた状態では、移動体32がベース部材2の挿通孔21を通され、移動体32の先端部が背面2bと反対側に向くベース部材2の正面2a側に位置する。ツマミ35は、移動体32の先端部に取り付けられることで、ベース部材2の正面2a側に位置する。これにより、操作パネル1の操作者は、フェーダ装置3の移動体32をベース部材2の正面2a側から触れて移動させることができる。この際、移動体32はベース部材2の正面2a(あるいは背面2b)に沿って移動する。
【0024】
複数の表示部4は、それぞれフェーダ装置3と同様にベース部材2の背面2b側に配置される。この状態において、表示部4は、ベース部材2の露出用孔22を通してベース部材2の正面2a側に露出する。図4に示すように、本実施形態の表示部4は、回路基板41の搭載面41aがベース部材2の背面2bに対向するように、また、発光素子42及び導光部材43の透光部44がベース部材2の露出用孔22を通してベース部材2の正面2a側に露出するように配置される。また、複数の透光部44を含む導光部材43の凸部47がベース部材2の背面2b側から露出用孔22に挿入される。これにより、操作パネル1の操作者は、表示部4をベース部材2の正面2a側から視認することができる。導光部材43の凸部47が露出用孔22に挿入された状態では、導光部材43のベース部46がベース部材2の背面2bに接触する。
【0025】
図2~4に示すように、ベース部材2の背面2b側に配された表示部4は、ベース部材2とフェーダ本体31との間に挟まれることで、ベース部材2に固定される。ベース部材2とフェーダ本体31との間に挟まれた表示部4は、移動体32の移動方向に延びており、移動体32の移動方向に延びるフェーダ本体31によって支持される。ここで、各表示部4は、前述したように幅方向において対応するフェーダ装置3の移動体32に隣り合うように配置される。このため、各表示部4は、対応するフェーダ本体31のうち幅方向の端部に位置する突出部位34よって支持される。以下、表示部4をベース部材2とフェーダ本体31との間に挟む態様について具体的に説明する。
【0026】
複数の表示部4のうち隣り合う二つのフェーダ装置3の移動体32の間に配置された第一表示部4Aは、幅方向において隣り合う二つのフェーダ本体31とベース部材2との間に挟まれる。具体的には、幅方向における第一表示部4Aの回路基板41の両端部が幅方向において隣り合う二つのフェーダ本体31の突出部位34によって支持される。
【0027】
複数の表示部4のうち、複数のフェーダ装置3の配列方向の端(図3において右端)に配置された第二表示部4Bは、配列方向(幅方向)の端(図3において右端)に配置されたフェーダ装置3Eのフェーダ本体31E及び支持部材5とベース部材2との間に挟まれる。支持部材5は、配列方向の端に配置されたフェーダ本体31E(以下、端のフェーダ本体31Eと呼ぶ。)のうち隣り合う別のフェーダ本体31と反対側に向く側面31bに固定されている。これにより、端のフェーダ本体31Eと支持部材5とが複数のフェーダ装置3の配列方向に並ぶ。支持部材5が端のフェーダ本体31Eに固定されることで、配列方向における第二表示部4Bの回路基板41の第一端部が端のフェーダ本体31Eの突出部位34によって支持され、回路基板41のうち端のフェーダ本体31Eの側面31bから張り出した回路基板41の部位が支持部材5によって支持される。
【0028】
図2において、移動体32の移動方向における支持部材5の長さは、端のフェーダ本体31Eの突出部位34や表示部4の長さよりも短いが、例えばこれらの長さと同等であってもよい。また、端のフェーダ本体31Eの側面31bに固定される支持部材5は、例えば移動体32の移動方向に複数配列されてもよい。支持部材5は、例えば金属などのように硬い部材であってもよいが、本実施形態ではスポンジなどのように弾力性を有する弾性部材である。
【0029】
本実施形態の操作パネル1は、フェーダ本体31と表示部4との間に介在する緩衝部材6をさらに備える。緩衝部材6は、スポンジなどのように弾力性を有する弾性部材である。本実施形態において、緩衝部材6は、フェーダ本体31の突出部位34と表示部4の回路基板41との間に介在する。緩衝部材6は、突出部位34や回路基板41と同様に、移動体32の移動方向に延びる細長い形状に形成されている。緩衝部材6は、例えば接着などにより突出部位34及び回路基板41(表示部4)のいずれか一方に固定されてよい。
【0030】
以上説明したように、本実施形態の操作パネル1では、表示部4がベース部材2とフェーダ本体31との間に挟まれる。このため、表示部4とフェーダ装置3とが幅方向に並ぶ場合と比較して、フェーダ装置3及びこれに対応する表示部4を含むユニットの幅寸法を小さく抑えることができる。したがって、複数のユニットを幅方向に配列しても操作パネル1全体の幅寸法を小さく抑えることが可能となる。
【0031】
また、本実施形態の操作パネル1では、表示部4及び表示部4を支持するフェーダ本体31の突出部位34が、移動体32の移動方向に延びている。これにより、移動体32の移動方向に延びる表示部4をフェーダ本体31の突出部位34によって安定に支持することができる。
【0032】
また、本実施形態の操作パネル1では、第一表示部4Aが隣り合う二つのフェーダ本体31とベース部材2との間に挟まれる。これにより、同一のフェーダ本体31において第一表示部4Aを支持する部位(突出部位34)の大きさが第一表示部4Aよりも小さくても、第一表示部4Aを隣り合う二つのフェーダ本体31によって安定にベース部材2との間に挟むことができる。本実施形態では、第一表示部4Aを支持するフェーダ本体31の突出部位34の幅寸法が第一表示部4Aの幅寸法よりも小さいが、二つのフェーダ本体31の突出部位34が幅方向における第一表示部4Aの両端部を支持することで、第一表示部4Aを二つのフェーダ本体31とベース部材2との間に安定に挟むことができる。
【0033】
また、本実施形態の操作パネル1では、第二表示部4Bが、端のフェーダ本体31E及びこれに固定された支持部材5とベース部材2との間に挟まれる。これにより、端のフェーダ本体31Eにおいて第二表示部4Bを支持する部位(突出部位34)の大きさが第二表示部4Bよりも小さくても、第二表示部4Bを端のフェーダ本体31E及び支持部材5によって安定に支持することができる。したがって、第二表示部4Bを端のフェーダ本体31Eとベース部材2との間に安定に挟むことができる。
【0034】
また、本実施形態の操作パネル1では、フェーダ本体31と表示部4との間に弾力性を有する緩衝部材6が介在する。このため、緩衝部材6がフェーダ本体31と表示部4との間に挟まれて弾性的に圧縮変形することで、フェーダ本体31と表示部4との隙間を確実に埋めることができる。したがって、表示部4の寸法精度(特に表示部4を挟む方向における表示部4の寸法精度)が高くなくても、表示部4を確実にベース部材2とフェーダ本体31との間に挟むことができる。
【0035】
また、本実施形態の操作パネル1では、支持部材5がスポンジ等の弾性部材であることで、端のフェーダ本体31Eに対する支持部材5の位置精度が低くても、第二表示部4Bを確実に端のフェーダ本体31E及び支持部材5の両方によって支持することができる。
【0036】
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0037】
本発明の操作パネルにおいて、移動体32の移動方向に延びるフェーダ本体31の突出部位34は、例えば移動体32の移動方向において複数に分割されてもよい。すなわち、フェーダ本体31は、移動体32の移動方向に間隔をあけて並ぶ複数の突出部位34を有してもよい。
【0038】
本発明の操作パネルにおいて、緩衝部材6は、移動体32の移動方向に延びる細長い形状に形成されることに限らず、例えば移動体32の移動方向において複数に分割されてもよい。すなわち、複数の緩衝部材6が移動体32の移動方向に間隔をあけて並んでもよい。
【0039】
本発明の操作パネルにおいて、表示部4を支持するフェーダ本体31の支持部位は、突出部位34に限らず、例えば対向面31aであってもよい。
【0040】
本発明の操作パネルにおいて、支持部材5は、例えば隣り合う二つのフェーダ本体31の互いに対向する側面に固定されてもよい。この場合には、二つのフェーダ本体31によって支持される第一表示部4Aのうち二つのフェーダ本体31の間に位置する部位を支持部材5によって支持することも可能となる。すなわち、第一表示部4Aをさらに安定した状態で表示部4をフェーダ本体31とベース部材2との間に挟むことができる。
【0041】
本発明の操作パネルにおいて、ベース部材2は、例えばフェーダ装置3及び表示部4を収容するケースを構成してよい。この場合、ベース部材2の背面2bがケースの内面を構成し、ベース部材2の正面2aがケースの外面を構成する。
【符号の説明】
【0042】
1…操作パネル、2…ベース部材、3,3E…フェーダ装置、31,31E…フェーダ本体、32…移動体、34…突出部位(支持部位)、4…表示部、4A…第一表示部、4B…第二表示部、5…支持部材、6…緩衝部材
図1
図2
図3
図4
図5