(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-13
(45)【発行日】2024-02-21
(54)【発明の名称】待機状況管理装置、待機状況管理システム、待機状況管理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G08G 1/01 20060101AFI20240214BHJP
G08G 1/123 20060101ALI20240214BHJP
G08G 1/13 20060101ALI20240214BHJP
G08G 1/09 20060101ALI20240214BHJP
【FI】
G08G1/01 F
G08G1/123 A
G08G1/13
G08G1/09 F
(21)【出願番号】P 2020057145
(22)【出願日】2020-03-27
【審査請求日】2023-02-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】中川 淳平
【審査官】佐藤 吉信
(56)【参考文献】
【文献】特表2008-519567(JP,A)
【文献】特開2014-130552(JP,A)
【文献】特開2003-288664(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00-99/00
G06Q 50/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視対象エリア内の人の位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記監視対象エリア内において、待機エリアに滞留する
第1の人を待機者として判定するとともに、該待機者として判定された
第1の人から所定の範囲内に滞留する
第2の人をさらに待機者として判定する待機者特定部と、
を備え、
前記待機者特定部は、待機者として判定された第1の人又は第2の人から所定の範囲内に滞留する第3の人がいなくなるまで、当該第3の人に対して繰り返し待機者の判定を行う、
待機状況管理装置。
【請求項2】
前記待機者特定部は、所定時間内の移動距離が所定範囲内の人を、滞留する人として特定する、
請求項
1に記載の待機状況管理装置。
【請求項3】
前記待機者特定部は、所定時間内の移動距離が所定範囲内の人以外の人を移動者として特定し、前記移動者を前記待機者に含めない、
請求項2に記載の待機状況管理装置。
【請求項4】
前記監視対象エリアの地図情報を取得し、前記待機者特定部により特定された待機者の状況を、前記地図情報が示す地図上に表示する待機状況可視化部をさらに備える、
請求項1
~3のいずれか1項に記載の待機状況管理装置。
【請求項5】
前記待機状況可視化部は、前記監視対象エリア内の、待機者と待機者ではない人とを識別可能に表示する、
請求項4に記載の待機状況管理装置。
【請求項6】
監視対象エリア内に設置され、人によって携帯される通信端末から受信される、該人の現在位置を示す位置データを検知する検知装置と、
前記検知装置と通信可能に接続され、前記位置データに基づき、前記監視対象エリア内の人の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記監視対象エリア内において待機エリアに滞留する
第1の人を待機者として判定するとともに、該待機者として判定された
第1の人から所定の範囲内に滞留する
第2の人をさらに待機者として判定する待機者特定部とを含
み、
前記待機者特定部は、待機者として判定された第1の人又は第2の人から所定の範囲内に滞留する第3の人がいなくなるまで、当該第3の人に対して繰り返し待機者の判定を行う、待機状況管理装置と、
を備える、
待機状況管理システム。
【請求項7】
監視対象エリア内の人の位置情報を取得し、
前記監視対象エリア内において、待機エリアに滞留する
第1の人を待機者として判定するとともに、該待機者として判定された
第1の人から所定の範囲内に滞留する
第2の人をさらに待機者として判定
し、
待機者として判定された第1の人又は第2の人から所定の範囲内に滞留する第3の人がいなくなるまで、当該第3の人に対して繰り返し待機者の判定を行う、
待機状況管理方法。
【請求項8】
監視対象エリア内の人の位置情報を取得し、
前記監視対象エリア内において、待機エリアに滞留する
第1の人を待機者として判定するとともに、該待機者として判定された
第1の人から所定の範囲内に滞留する
第2の人をさらに待機者として判定
し、
待機者として判定された第1の人又は第2のから所定の範囲内に滞留する第3の人がいなくなるまで、当該第3の人に対して繰り返し待機者の判定を行う、
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、タクシーやバス等の利用者の待機状況を把握する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
駅前などに設置されているタクシー乗り場において、タクシーを待つ人の状況に合わせてタクシーを配車することが、利用者にとっての利便性とタクシー事業者にとっての収益向上の両面で期待されている。また、バス停において、コンサートなどのイベントの際に1台のバスに乗り切れないほどの利用者が集中する場合には、臨時便を配車することが望まれる。
【0003】
これらのニーズに対応する技術として、特許文献1には、バス・タクシー等の移動体に、該移動体の位置情報を取得する位置情報取得部と、外部情報を取得する移動体外部情報取得部とを設け、移動体の位置情報と外部情報とを参照して、人の集結を表す人集結情報を算出する技術が開示されている。また、特許文献1では、算出した人集結情報を参照して、マップ情報が示す地図上の各位置に、人集結情報を示した人数分布マップが作製される。
【0004】
また、特許文献2には、バス・タクシー等の各乗り場付近に設置したカメラで撮影した画像を解析することにより、それぞれの乗り場付近で待機している利用者の人数を計測し、所定の時間毎の需要カウントを繰返して需要データを入力管理する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2019-86888号公報
【文献】特開平9-153098号公報
【非特許文献】
【0006】
【文献】森信一郎、スマートフォン向け屋内測位技術の動向と新技術の紹介、情報処理、Vol.53、No.4、2012年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述の技術では、乗り場付近にいる利用者だけでなく、通行者など全ての人の数をカウントしてしまうため、正確な利用者の人数が計測できないという問題がある。
【0008】
本開示の目的は、上述した問題を鑑み、利用者の待機状況をより正確に把握することが可能な、待機状況管理装置、待機状況管理システム、待機状況管理方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に係る待機状況管理装置は、監視対象エリア内の人の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記監視対象エリア内において、待機エリアに滞留する人を待機者として判定するとともに、該待機者として判定された人から所定の範囲内に滞留する人をさらに待機者として判定する待機者特定部とを備えるものである。
【0010】
本開示に係る待機状況管理システムは、監視対象エリア内に設置され、人によって携帯される通信端末から受信される、該人の現在位置を示す位置データを検知する検知装置と、前記検知装置と通信可能に接続され、前記位置データに基づき、前記監視対象エリア内の人の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記監視対象エリア内において、待機エリアに滞留する人を待機者として判定するとともに、該待機者として判定された人から所定の範囲内に滞留する人をさらに待機者として判定する待機者特定部とを含む、待機状況管理装置とを備えるものである。
【0011】
本開示に係る待機状況管理方法は、監視対象エリア内の人の位置情報を取得し、前記監視対象エリア内において、待機エリアに滞留する人を待機者として判定するとともに、該待機者として判定された人から所定の範囲内に滞留する人をさらに待機者として判定する。
【0012】
本開示に係るプログラムは、監視対象エリア内の人の位置情報を取得し、前記監視対象エリア内において、待機エリアに滞留する人を待機者として判定するとともに、該待機者として判定された人から所定の範囲内に滞留する人をさらに待機者として判定する処理をコンピュータに実行させるものである。
【発明の効果】
【0013】
本開示によれば、利用者の待機状況をより正確に把握することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】実施の形態に係る待機状況管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】実施の形態に係る待機状況管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】監視対象エリアにおける利用者の待機状況を表す図である。
【
図4】利用者の待機状況の可視化の手順を説明するための図である。
【
図5】利用者の待機状況の可視化の手順を説明するための図である。
【
図6】利用者の待機状況の可視化の手順を説明するための図である。
【
図7】利用者の待機状況の可視化の手順を説明するための図である。
【
図8】利用者の待機状況の可視化の手順を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。
【0016】
実施の形態は、タクシーやバス等の利用者の待機状況を把握する技術に関する。
図1は、実施の形態に係る待機状況管理装置10の構成の一例を機能ブロックで表した図である。
図1に示すように、待機状況管理装置10は、位置情報取得部11、待機者特定部12を備える。
【0017】
位置情報取得部11は、監視対象エリア内の人の位置情報を取得する。待機者特定部12は、監視対象エリア内において、待機エリアに滞留する人を待機者として判定するとともに、該待機者として判定された人から所定の範囲内に滞留する人をさらに待機者として判定する。このように、待機エリアに滞留する人から所定の範囲内に滞留する人をまとめて待機者として特定するため、より正確に待機者を把握することが可能となる。
【0018】
次に、
図2を参照して、待機状況管理システム100の具体的な実施例について説明する。
図2は、実施例に係る待機状況管理システム100の構成の一例を示す図である。待機状況管理システム100は、待機状況管理装置10、検知装置20、地図サーバ30を含む。ここでは、タクシーやバスの乗り場を待機エリアとする。待機状況管理システム100は、待機エリアを含む所定の監視対象エリア内で、タクシー等を利用するために列に並んで待機している人(待機者)とそれ以外の人とを区別して地図上に表示することで、利用者の待機状況を可視化する。
【0019】
検知装置20は、監視対象エリア(例えば、駅前ロータリーとそれに隣接する歩行者エリア)内、もしくは、その近辺(例えば、タクシー・バス乗り場の表示板)の複数箇所に設置される。検知装置20は、人検知部21、通信モジュール22を備える。人検知部21は、監視対象エリア内に設置され、人によって携帯されるスマートフォンなどの通信端末Mから受信される、該人の現在位置を示す位置データを検知する。
【0020】
人検知部21としては、監視対象エリア内の人の位置を緯度・経度などの2次元の座標軸で計測するもの等が用いられる。このような端末測位方法の一例として、複数の固定設置されたビーコンから発信した電波の電界強度を端末で計測、もしくは端末から発信した電波の電界強度を複数の固定設置されたセンサで計測し、事前に作成した電界強度マップと照合することで通信端末の位置を特定する方法が知られている(非特許文献1)。例えば、人検知部21は、人が携帯する通信端末から送信されるWi-Fi電波を検知して、各通信端末の位置データを取得する。
【0021】
このほか、人検知部21による位置データの取得方法としては、固定設置したカメラで撮影した画像の解析により人の位置を特定する方法など、監視対象エリア内の人の位置を特定するための任意の方法が用いられ得る。また、人検知部21は、計測した人の位置データと、その人を識別するIDを発行する。通信モジュール22は、人検知部21により検知された位置データとIDとを、LTE、5G、LoRaWAN等の通信ネットワークNを介して、定期的に(例えば、5秒に1回)待機状況管理装置10に送信する。
【0022】
待機状況管理装置10は、検知装置20と通信可能に接続される。待機状況管理装置10は、
図1で説明した位置情報取得部11、待機者特定部12に加えて、待機状況可視化部13、データベース14をさらに含む。位置情報取得部11は、位置データに基づき、監視対象エリア内の人の位置情報を取得し、その内容をデータベース(DB)14に格納する。
【0023】
待機者特定部12は、待機エリア(例えば、タクシー乗り場を中心とする半径2mの円内)に滞留する人を、当該エリアでタクシー等の利用を待つ待機者と判定する。ここで、所定時間内の移動距離が所定範囲内の人、例えば、過去30秒以上移動していない人を、滞留する人とすることができる。また、待機者特定部12は、待機者の近傍(例えば、2m以内)に滞留する人を、さらなる待機者と判定する。この処理を繰り返すことで、待機中の人全員を待機者として判定することができる。待機者特定部12は、データベース14に格納された監視対象エリア内の人のうち、待機者と判定された人の判定結果をデータベース14に格納する。
【0024】
待機状況可視化部13は、地図サーバ30から監視対象エリアの地図情報を取得し、待機者特定部12により特定された待機者の状況を、地図情報が示す地図上に重畳して表示する。これにより、利用者の待機状況を可視化することが可能となる。また、待機状況可視化部13は、監視対象エリア内の、待機者と待機者ではない人とを識別可能に表示することができる。
【0025】
図3は、待機状況管理システム100による出力結果である、監視対象エリアにおける利用者の待機状況を表す図である。
図3では、待機者を含む人の分布状況が示されている。
図3において、斜線でハッチングされた丸(マークあり)は待機者を示し、白丸(マークなし)は待機者ではない人(以下、歩行者と呼ぶ)を示している。また、監視対象エリア内における、待機エリアは一点鎖線の長方形で示されている。
【0026】
このような待機状況管理システム100は、例えば、タクシー事業者に利用される。待機状況管理システム100を利用するタクシー事業者は、監視対象エリアに対応する地図上で、待機エリアを指定することができる。待機状況管理装置10は、上述の通り、指定された待機エリアとその近傍にいる人が待機者であるか否かを判定し、待機者であると判定した人をマークありの丸で表示する。
【0027】
タクシー事業者は、利用者の待機状況をリアルタイムに監視しながら、タクシー待ちの待機者のいる乗り場への配車を決定することができる。なお、ここで、配車を決定するのは人間であってもよいし、自動化された配車管理システムでもよい。
【0028】
ここで、
図4~8を用いて、利用者の待機状況の可視化の手順の例について説明する。
図4~8では、待機状況管理システム100内に記憶される、駅前のロータリー及びタクシー、バス乗り場(待機エリア)を含む監視対象エリア全体を図示している。なお、説明の便宜上、人を示す丸内に1~16のラベルを付している。
【0029】
(ステップ1)
まず、監視対象エリア内に複数設置したWi-Fiセンサー(不図示)により、人が携帯するWi-FiをONにした通信端末Mを検知して、位置データを取得する。なお、この時点では、検知された人は、待機者、歩行者の区別がない状態である。
【0030】
以降の各ステップにおいて、タクシー乗り場の表示板を中心とした円内を待機エリアとした場合の利用者の待機状況を可視化する動作例を示す。
【0031】
(ステップ2)
待機者特定部12は、待機エリア(この例ではタクシー乗り場)内で滞留している人を待機者と判定して、識別できるようにマークを付与する(
図5)。
ここで、滞留している人と移動中の人を以下の基準により区別する。
・過去一定時間内(例えば30秒間)の移動距離が一定範囲内(例えば1m)以内の人は、滞留している待機者とみなす。
・それ以外の人は移動中の歩行者とみなす。
図5の例では、待機エリア内の人1~3のうち1、3は滞留している待機者であり、これらの待機者にマークを付与する。一方、人2は待機エリア内にいるものの移動中であるため、マークを付与しない。
【0032】
(ステップ3)
そして、マークの付与された待機者の近傍(例えば2m以内)におり、かつ、滞留している人にマークを付与する。
図6の例では、ステップ2で待機者と判定されマークの付与された人3の近傍にいる人4にマークを付与する。条件に該当する人が複数いる場合、その全員を待機者と判定し、マークを付与する。
【0033】
(ステップ4)
ステップ3と同様の処理を、待機者として判定された人から所定の範囲内に滞留する人がいなくなり、新たにマークを付与する人がいなくなるまで繰り返す。
図7の例では、人1、3、4、5、6が待機者と判定される。これらの人にマークを付与した時点で、それ以上マーク付与対象の人がいないため、処理を終了する。
【0034】
(ステップ5)
その後、ステップ4までにマークを付与した待機者のグループを、待機エリア(タクシー乗り場)で待っている待機者として、歩行者と識別可能に表示する。このように、実施の形態に係る待機状況管理システム100では、タクシー、バスなどの乗り場近辺で滞留している人を起点に、その近くで滞留している人を待機者として再帰的に判定することで、タクシーを利用する意思のある人を過不足なく把握することができる。また、バス乗り場を待機エリアとして、ステップ2~5と同様の処理を行うことで、
図8に示すように、タクシー乗り場に加えて、バス乗り場での利用者の待機状況を表示することができる。
【0035】
以上説明したように、実施の形態に係る待機状況管理システム100は、乗り場でタクシーの利用を待つ待機者をもれなく地図上に表示することができ、利用者の待機状況のより正確な把握を実現することが可能となる。実施の形態に係る待機状況管理システムは、タクシーの配車システムや、バスの運行状況の監視システム等に適用可能である。
【0036】
なお、実施の形態に係る待機状況管理システム100の具体的なハードウェア構成は、さまざまなバリエーションが含まれ、特定の構成に限定されない。例えば、本開示に係る装置は、ソフトウェアを用いて実現されてもよく、複数のハードウェアを用いて各種処理を分担するように構成されてもよい。各構成要素は、単一の回路(プロセッサ等)によって構成されてもよいし、複数の回路の組み合わせによって構成されてもよい。ここでいう回路(circuitry)は、専用又は汎用のいずれであってもよい。
【0037】
本実施の形態に係るプログラムは、コンピュータに、上述の処理を実行させるプログラムであれば良い。上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0038】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。待機状況管理システム100で得られる待機状況の可視化結果を、第三者に提供することも可能である。例えば、実施の形態に係る待機状況管理システム100を導入した鉄道事業者が、駅前のタクシー、バス乗り場についての待機状況を取得し、タクシー乗り場についての待機状況をタクシー事業者に、バス乗り場についての待ち状況をバス事業者にそれぞれ提供することが可能である。また、タクシー等の利用者の待機状況の管理サービスに限定されず、本開示の技術を、例えば、人気飲食店等での行列情報を来店前に確認できるサービスに適用することも可能である。
【符号の説明】
【0039】
10 待機状況管理装置
11 位置情報取得部
12 待機者特定部
13 待機状況可視化部
14 データベース
20 検知装置
21 人検知部
22 通信モジュール
30 地図サーバ
100 待機状況管理システム
M 通信端末
N 通信ネットワーク