(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-13
(45)【発行日】2024-02-21
(54)【発明の名称】構造材
(51)【国際特許分類】
E04C 2/30 20060101AFI20240214BHJP
E04C 2/08 20060101ALI20240214BHJP
B61D 17/18 20060101ALI20240214BHJP
B61D 17/08 20060101ALI20240214BHJP
【FI】
E04C2/30 L
E04C2/08 Z
E04C2/30 N
B61D17/18
B61D17/08
(21)【出願番号】P 2020162157
(22)【出願日】2020-09-28
【審査請求日】2023-03-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000004743
【氏名又は名称】日本軽金属株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】林 沛征
(72)【発明者】
【氏名】堀 久司
【審査官】家田 政明
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-230412(JP,A)
【文献】特開2012-149427(JP,A)
【文献】特開平11-59412(JP,A)
【文献】特開2007-84067(JP,A)
【文献】特開平8-4198(JP,A)
【文献】特開2004-204639(JP,A)
【文献】特開平10-183806(JP,A)
【文献】特開平8-207190(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04C 2/00-2/54
E04B 1/14
B61D 17/18
B61D 17/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
平行な2つの平板と、前記2つの平板と一体形成され、断面形状において枠体を形成する2つの側板とを有し、
断面形状において、前記2つの平板のそれぞれに設けられた前記枠体の長辺部と、前記2つの側板のそれぞれに設けられた短辺部と、前記枠体内で前記長辺部及び前記短辺部と交差する方向に延出して2つの前記長辺部同士を接続する2つの第1支部と、前記枠体内で前記2つの前記短辺部と平行に延出して前記2つの長辺部同士を接続する第2支部と、を備え、
前記2つの第1支部は、前記枠体内で2つの前記長辺部の一方を前記長辺部の他方よりも相対的に長い底辺とする等脚台形を形成するように設けられ、
前記第2支部は、前記等脚台形を等分し、
前記枠体内の空洞部のうち前記等脚台形の外側に位置する空洞部が発泡体で満たされている
構造材。
【請求項2】
前記長辺部の長さの二分の一をaとし、
前記2つの長辺部の他方と前記第1支部との交点と、前記枠体の4つの頂点のうち当該交点に最も近い頂点との距離とをa1とすると、
a1/aが0.70から0.76の範囲内である
請求項1に記載の構造材。
【請求項3】
前記枠体は、アルミニウムの枠体である
請求項1又は2に記載の構造材。
【請求項4】
前記発泡体は、ウレタンフォームである
請求項1から3のいずれか一項に記載の構造材。
【請求項5】
前記発泡体で満たされている空洞部は前記長辺部と前記短辺部と前記第1支部とで囲まれた三角形状又は台形状である
請求項1から4のいずれか一項に記載の構造材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、構造材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、三角トラス構造を持つ構造材が公知である(特許文献1参照)。特許文献1に記載の構造材は、ダブルスキン材である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、構造材のさらなる軽量化が求められている。しかしながら、上述した従来の構造材は、平板の一方側から加わる力に対する剛性を確保するため、三角トラス構造による三角形が形成される断面視点で平板の長さが長くなるほど当該三角形の数を増やすように接続部の数を増やす必要がある。すなわち、従来の構造材は、接続部の数の増加に対応した重量の増加を免れない。従って、従来の構造材は、剛性を維持しながらのさらなる軽量化が困難だった。
【0005】
本発明はかかる問題にかんがみてなされたものであり、より軽量で、平板の一方側から加わる力に対する剛性を確保可能な構造材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様に係る構造材は、平行な2つの平板と、前記2つの平板と一体形成され、断面形状において枠体を形成する2つの側板とを有し、断面形状において、前記2つの平板のそれぞれに設けられた前記枠体の長辺部と、前記2つの側板のそれぞれに設けられた短辺部と、前記枠体内で前記長辺部及び前記短辺部と交差する方向に延出して2つの前記長辺部同士を接続する2つの第1支部と、前記枠体内で前記2つの前記短辺部と平行に延出して前記2つの長辺部同士を接続する第2支部と、を備え、前記2つの第1支部は、前記枠体内で2つの前記長辺部の一方を前記長辺部の他方よりも相対的に長い底辺とする等脚台形を形成するように設けられ、前記第2支部は、前記等脚台形を等分し、前記枠体内の空洞部のうち前記等脚台形の外側に位置する空洞部が発泡体で満たされている。
【0007】
本発明の一態様として、前記長辺部の長さの二分の一をaとし、前記2つの長辺部の他方と前記第1支部との交点と、前記枠体の4つの頂点のうち当該交点に最も近い頂点との距離とをa1とすると、a1/aが0.70から0.76の範囲内であることが好ましい。
【0008】
本発明の一態様として、前記枠体は、アルミニウムの枠体であることが好ましい。
【0009】
本発明の一態様として、前記発泡体は、ウレタンフォームであることが好ましい。
【0010】
本発明の一態様として、前記発泡体で満たされている空洞部は前記長辺部と前記短辺部と前記第1支部とで囲まれた三角形状又は台形状であることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る態様によれば、より軽量で、平板の一方側から加わる力に対する剛性を確保可能な構造材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図3】
図3は、長辺部3側から押力が構造材に与えられた場合に構造材が有する部分構造に生じるたわみの度合いを示す図である。
【
図4】
図4は、
図2に示す構成から発泡体を除いた比較例の枠体を示す図である。
【
図5】
図5は、構造材から発泡体を除いた構成に対して長辺部3側から押力が与えられた場合に当該構成が有する枠体の各々に生じるたわみの度合いを示す図である。
【
図6】
図6は、幅=364mm、高さ=60mmである構造材のa,a1,a1/aの各々の値と構造材の重量と押力に応じた構造材のたわみとの関係を示す表である。
【
図7】
図7は、幅=364mm、高さ=50mmである構造材のa,a1,a1/aの各々の値と構造材の重量と押力に応じた構造材のたわみとの関係を示す表である。
【
図8】
図8は、幅=322mm、高さ=60mmである構造材のa,a1,a1/aの各々の値と構造材の重量と押力に応じた構造材のたわみとの関係を示す表である。
【
図9】
図9は、
図6、
図7及び
図8で例示したa1/aの値と長辺部3側からの押力に応じた構造材のたわみの度合いとの関係を、
図6、
図7及び
図8で例示した構造材の幅と高さ別に線グラフで示す図である。
【
図10】
図10は、
図6で例示したa1/aの値と長辺部3側からの押力に応じた構造材のたわみの度合いとの関係及び
図6で例示したa1/aの値と構造材の重量との関係を個別の線グラフで示す図である。
【
図11】
図11は、
図7で例示したa1/aの値と長辺部3側からの押力に応じた構造材のたわみの度合いとの関係及び
図7で例示したa1/aの値と構造材の重量との関係を個別の線グラフで示す図である。
【
図12】
図12は、
図8で例示したa1/aの値と長辺部3側からの押力に応じた構造材のたわみの度合いとの関係及び
図8で例示したa1/aの値と構造材の重量との関係を個別の線グラフで示す図である。
【
図13】
図13は、長辺部14側から押力を受ける部分構造を示す図である。
【
図14】
図14は、構造材が長辺部14側から押力を受けた場合に部分構造に生じるたわみの度合いを示す図である。
【
図15】
図15は、発泡体で満たされている空洞部及び当該空洞部を満たす発泡体の形状が台形状である場合の長辺部13の反対側の辺の長さb1を示す図である。
【
図16】
図16は、長さb1以外の条件を等条件として長さb1を変更した場合に長辺部3側からの押力に応じて構造材に生じる第2方向のたわみの変化を
図6、
図7及び
図8で例示した構造材の幅と高さ別に線グラフで示す図である。
【
図17】
図17は、部分構造の長辺部13側から熱が加わることを示す模式図である。
【
図18】
図18は、全体が23℃である構造材及び部分構造に対して、32℃の空気によって長辺部13側から熱が300秒間継続して与えられた後の部分構造の温度分布を示す図である。
【
図19】
図19は、三角トラス構造を有する参考例を示す図である。
【
図20】
図20は、全体が23℃である参考例に対して、32℃の空気によって長辺部130側から熱が300秒間継続して与えられた後の参考例の温度分布を示す図である。
【
図21】
図21は、
図19に示す構造材の傾斜部で区切られた各々の空洞部を発泡体で満たした参考変形例を示す図である。
【
図22】
図22は、全体が23℃である参考変形例に対して、32℃の空気によって長辺部130側から熱が300秒間継続して与えられた後の参考変形例の温度分布を示す図である。
【
図23】
図23は、熱が加えられる表面と、構造材において表面と対向する面である裏面と、の各々の温度変化の傾向を示す模式的なグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。また、以下で説明する実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
【0014】
図1は、構造材1の主要構成を示す図である。構造材1は、2つの短辺部12と、長辺部3と、長辺部4と、2つの第1支部15と、第2支部11と、発泡体UFと、を備える。
【0015】
構造材1は、2つの短辺部12と、長辺部3と、長辺部4とで形成された矩形の枠体に対応した外形を有する構造材である。すなわち、2つの短辺部12は、構造材1の2つの短辺部として機能する。また、長辺部3と長辺部4は、構造材1の2つの長辺部として機能する。以下、「構造材1の枠体」と記載した場合、2つの短辺部12と、長辺部3と、長辺部4とで形成された矩形の枠体をさす。
【0016】
実施形態の説明では、2つの短辺部12と、長辺部3と、長辺部4とで形成された矩形において長辺部3及び長辺部4に沿う方向を第1方向Dxとし、2つの短辺部12に沿う方向を第2方向Dyとする。また、第1方向Dxと第2方向Dyに直交する方向を第3方向Dzとする。図示しないが、構造材1は、第3方向Dzに延出する構造材である。すなわち、長辺部3と長辺部4は、平行な2つの平板である。また、2つの短辺部12は、当該2つの平板と一体形成され、断面形状において枠体を形成する2つの側板である。実施形態の構造材1は、押出加工で一体形成されるアルミニウムの構造材である。
図1は、構造材1の断面形状に対応する。
【0017】
実施形態の構造材1は、所定の厚み(例えば、2mm)を有するアルミニウム製の枠体である。また、長辺部3と長辺部4とを接続する第1支部15及び第2支部11も当該所定の厚みを有するアルミニウムの延出構造である。従って、実施形態では、第2支部11及び短辺部12の第1方向Dxの厚み、長辺部3及び長辺部4の第2方向Dyの厚みならびに
図1における第1支部15の延出方向に直交する方向の厚みは、当該所定の厚みである。所定の厚みは、2mmに限られるものでなく、枠体として構造材1に求められる剛性等の諸条件に応じて適宜変更可能である。
【0018】
第1支部15は、構造材1の枠体内で第1方向Dx及び第2方向Dyと交差する方向に延出して長辺部3と長辺部4とを接続する。第1支部15は、長辺部3と一体的に設けられる第1連続部15aと、長辺部4と一体的に設けられる第2連続部15bとを有する。
ここで、長辺部3のうち2つの第1支部15の各々の第1連続部15a同士の間の部分を第1部分とする。また、長辺部4のうち2つの第1支部15の各々の第2連続部15b同士の間の部分を第2部分とする。この場合、当該第2部分は、当該第1部分よりも相対的に第1方向Dxに長い。また、この場合、
図1に示すように、2つの第1支部15と、当該第1部分と、当該第2部分と、によって等脚台形が形成されている。このように、2つの第1支部15は、構造材1の枠体内で長辺部4を相対的に長い底辺とする等脚台形を形成するよう設けられる。以下、「構造材1の等脚台形」と記載した場合、2つの第1支部15と、当該第1部分と、当該第2部分とによって形成される等脚台形をさす。
【0019】
第2支部11は、構造材1の枠体内で2つの短辺部12と平行に延出して長辺部3と長辺部4とを接続する。第2支部11は、構造材1の等脚台形を等分する。
【0020】
構造材1は、4つの空洞部を有する。当該4つの空洞部のうち2つは、構造材1の等脚台形内に形成されている。より具体的には、構造材1の等脚台形内の2つの空洞部は、第2支部11によって等分された構造材1の等脚台形内側の空洞部である。当該4つの空洞部のうち他の2つは、構造材1の等脚台形の外側に位置する。具体的には、当該他の2つの空洞部は、それぞれ、長辺部3と、第1支部15と、短辺部12と、長辺部4のうち構造材1の等脚台形に含まれない部分とによって囲まれている。当該他の2つの空洞部は、発泡体UFで埋められている。
【0021】
発泡体UFは、充填されたウレタンが発泡することで形成されたウレタンフォームである。具体的には、発泡体UFは、例えば特開2005-329616号公報に記載されているポリオール原液とポリイソシアネート原液とを混合して混合組成物を生成し、当該混合組成物を空洞部(
図4の空洞部EN参照)に注入し発泡・充填することで形成される。当該空洞部は、長辺部3と、第1支部15と、短辺部12と、長辺部4のうち構造材1の等脚台形に含まれない部分とによって囲まれている空洞部である。当該混合組成物の発泡時の原液温度は、例えば13℃から19℃の範囲内の温度、好ましくは14℃から18℃の範囲内の温度となるよう設定される。なお、発泡体UFの具体的形成方法はこれに限られるものでない。例えば、発泡体UFは、特開2005-305654号公報に記載されている飽和系炭化水素、ポリオール原液及びポリイソシアネート原液を混合して混合組成物を生成し、当該混合組成物を空洞部(
図4の空洞部EN参照)に注入し発泡・充填することで形成されてもよい。また、発泡体UFは、他のウレタン発泡剤、整泡剤、触媒等を混合して形成されたウレタンフォームであってもよいし、同様に機能する他の充填剤であってもよい。
【0022】
以上のように説明した構造材1は、部分構造10Rと部分構造10Lとが第2支部11を中心に線対称的に設けられた構成であるともいえる。部分構造10Rが
図1において第2支部11の第1方向Dxの中心線CLを挟んで相対的に右側に位置し、部分構造10Lが
図1において中心線CLを挟んで相対的に左側に位置する。部分構造10R又は部分構造10Lの一方を、中心線CLを基準として線対称に配置転換した場合、他方と同様の構成になる。従って、部分構造10Rと部分構造10Lの構成は共通であるといえる。以下、部分構造10に関して説明した、部分構造10Rと部分構造10Lに共通の事項について説明している。
【0023】
図2は、1つの部分構造10を示す図である。部分構造10は、第2支部11と、短辺部12、長辺部13と、長辺部14と、第1支部15と、発泡体UFとを備える。1つの部分構造10が備える第2支部11は、
図1に示す構造材1が備える第2支部11の半分の部分である。1つの部分構造10が備える長辺部13は、
図1に示す構造材1が備える長辺部3の半分の部分である。1つの部分構造10が備える長辺部14は、
図1に示す構造材1が備える長辺部4の半分の部分である。1つの部分構造10が備える短辺部12は、
図1に示す構造材1が備える2つの短辺部12のうち1つである。また、1つの部分構造10が備える発泡体UFは、
図1に示す構造材1が備える他の2つの空洞部にそれぞれ充填されている発泡体UFのうち片方である。1つの部分構造10は、構造材1の等脚台形のうち半分に対応する1つの空洞部と、発泡体UFで空洞が埋められている充填部とを有する。
【0024】
構造材1は、長辺部3側からの押力Gによって生じるたわみが極めて小さい。具体的には、
図1に示すように、構造材1の枠体が長辺部4側の頂点付近の2点支点F,Fで支えられている条件下で長辺部3側から押力Gが加えられた場合、押力Gは、構造材1の2点支点F,Fよりも内側を長辺部3側から長辺部4側にたわませる力として働く。ここで、構造材1は、枠体内に第1支部15及び発泡体UFを備えることで、長辺部3側からの押力Gに対する強度が極めて高い。
【0025】
図3は、長辺部3側から押力Gが構造材1に与えられた場合に構造材1が有する部分構造10に生じるたわみの度合いを示す図である。なお、
図3と、後述する
図5及び
図14で示すたわみの数値は、小数点第四位を四捨五入したものを示している。
図3に示すように、部分構造10は、短辺部12側のたわみに比して第2支部11側のたわみの方が相対的に大きい。それでも、第2支部11の第2方向Dyのたわみは、約0.097mmに過ぎない。
【0026】
図4は、
図2に示す構成から発泡体UFを除いた比較例の枠体100を示す図である。
図4に示す枠体100は、長辺部13と短辺部12と第1支部15とで囲まれた空洞部ENが発泡体UFで埋められていない。言い換えれば、部分構造10では、空洞部ENが発泡体UFで埋められている。
【0027】
図5は、構造材1から発泡体UFを除いた構成に対して長辺部3側から押力Gが与えられた場合に当該構成が有する枠体100の各々に生じるたわみの度合いを示す図である。
図5に示すように、発泡体UFがない場合、空洞部ENを囲う位置の長辺部13に比較的大きなたわみが生じる。
図5に示す例では、当該位置の長辺部13に約0.189mmのたわみが生じている。
【0028】
このように、発泡体UFがない枠体100に比して、発泡体UFがある構造材1は、長辺部3側からの押力Gに応じたたわみをより抑制できる。なお、当該たわみの度合いは、第1連続部15aの位置によって変化する。
【0029】
1つの部分構造10が備える長辺部13の長さをaとすると、aは、長辺部3の第1方向Dxの長さの二分の一である。また、第1連続部15aと、構造材1の矩形の4つの頂点のうち当該交点に最も近い頂点との距離とをa1とする。この場合、a1は、1つの部分構造10が備える第1連続部15aから当該1つの部分構造10の短辺部12側の頂点に到達するまで長辺部13に沿って移動する距離と同一である。a及びa1の単位をmmとすると、a1は、0mm以上であり、かつ、amm以下である。従って、a1/aが取り得る値は、0≦a1/a≦1である。
【0030】
図6は、幅W=364mm、高さH=60mmである構造材1のa,a1,a1/aの各々の値と構造材1の重量と押力Gに応じた構造材1のたわみとの関係を示す表である。幅Wは、
図1に示すように、構造材1の第1方向Dxの幅である。高さHは、
図1に示すように、構造材1の第2方向Dyの高さである。
図6に示すモデルナンバー(Model No.)A1,A2,A3,A4,A5は、それぞれa1の値が異なることでa1/a、重量[kg/m]及びたわみの度合いが異なるものになっている。なお、重量の単位[kg/m]のうち「/m」が示す伸び代の方向は、第3方向Dzである。すなわち、
図6と、後述する
図7及び
図8で示す重量[kg/m]は、第3方向Dzに1mあたりの構造材の重量である。
【0031】
図6に示すように、モデルナンバーA1,A2,A3,A4,A5の構造材1の各々はいずれも第2方向Dyのたわみが0.175mm未満に収まっており、長辺部3側からの押力Gに応じたたわみを抑制できている。特に、a1/aが0.76であるモデルナンバーA3の構造材1と、a1/aが0.70であるモデルナンバーA4の構造材1は、第2方向Dyのたわみが0.1mm未満に収まっており、長辺部3側からの押力Gに応じたたわみをより一層抑制できている。このように、構造材1によれば、第1参考品のように三角トラス構造の構造材と遜色ないたわみ強度を得られる。なお、第1参考品ならびに後述する第2参考品及び第3参考品は、後述する
図19に示すような三角トラス構造を有する構造材である。
【0032】
また、幅W=364mm、高さH=60mmの構造材において、第1参考品が6.74kg/mとなるのに対し、
図1を参照して説明した構造を有する実施形態によれば、モデルナンバーA1,A2,A3,A4,A5のいずれも参考例に比して軽い。このように、実施形態によれば、同一寸法の構造材を提供するにあたり、第1参考品のような従来品からの軽量化を実現できる。
【0033】
より具体的には、
図6に示すように、第1参考品は、重量6.74kg/mであり、長辺部3側からの押力Gに応じた第2方向Dyのたわみが0.072mmである。第1参考品との重量比は、当該第1参考品の重量6.74kg/mとの比率を0から1の数値で表したものであり、第1参考品については当然1である。また、モデルナンバーA1は、a1=162mmであり、a1/a=0.89であり、重量が6.50kg/mであり、長辺部3側からの押力Gに応じた第2方向Dyのたわみが0.156mmであり、第1参考品との重量比が0.96である。また、モデルナンバーA2は、a1=146mmであり、a1/a=0.80であり、重量が6.34kg/mであり、長辺部3側からの押力Gに応じた第2方向Dyのたわみが0.121mmであり、第1参考品との重量比が0.94である。また、モデルナンバーA3は、a1=138mmであり、a1/a=0.76であり、重量が6.27kg/mであり、長辺部3側からの押力Gに応じた第2方向Dyのたわみが0.099mmであり、第1参考品との重量比が0.93である。また、モデルナンバーA4は、a1=127mmであり、a1/a=0.70であり、重量が6.15kg/mであり、長辺部3側からの押力Gに応じた第2方向Dyのたわみが0.097mmであり、第1参考品との重量比が0.91である。また、モデルナンバーA5は、a1=118mmであり、a1/a=0.65であり、重量が6.08kg/mであり、長辺部3側からの押力Gに応じた第2方向Dyのたわみが0.173mmであり、第1参考品との重量比が0.90である。なお、第1参考品及びモデルナンバーA1,A2,A3,A4,A5共通で、幅W=364mm、高さH=60mmである。また、モデルナンバーA1,A2,A3,A4,A5共通で、a=182mmである。
【0034】
なお、長辺部3側からの押力Gに応じた構造材1のたわみの度合いは、上述のa1/aに加えて、構造材1の幅Wと高さHの影響も受けるが、a1/aが0.70から0.76の範囲内である場合に当該たわみがより抑制される点については、構造材1の幅Wと高さHに関わらず共通である。
図6ならびに後述する
図7及び
図8では、a1/aが0.70から0.76の範囲内であるものに対して、「最適」欄に丸の符号を付している。
【0035】
図7は、幅W=364mm、高さH=50mmである構造材1のa,a1,a1/aの各々の値と構造材1の重量と押力Gに応じた構造材1のたわみとの関係を示す表である。
図7に示す例では、第2参考品及びモデルナンバーB1,B2,B3,B4の構造材1共通で、幅W=364mm、高さH=50mmである。また、モデルナンバーB1,B2,B3,B4の構造材1共通で、a=182mmである。
【0036】
図7に示すように、第2参考品は、重量6.38kg/mであり、長辺部3側からの押力Gに応じた第2方向Dyのたわみが0.068mmである。また、モデルナンバーB1の構造材1は、a1=146mmであり、a1/a=0.80であり、重量が6.09kg/mであり、長辺部3側からの押力Gに応じた第2方向Dyのたわみが0.131mmであり、第2参考品との重量比が0.95である。また、モデルナンバーB2の構造材1は、a1=138mmであり、a1/a=0.76であり、重量が6.01kg/mであり、長辺部3側からの押力Gに応じた第2方向Dyのたわみが0.109mmであり、第2参考品との重量比が0.94である。また、モデルナンバーB3の構造材1は、a1=127mmであり、a1/a=0.70であり、重量が5.91kg/mであり、長辺部3側からの押力Gに応じた第2方向Dyのたわみが0.103mmであり、第2参考品との重量比が0.93である。また、モデルナンバーB4の構造材1は、a1=118mmであり、a1/a=0.65であり、重量が5.86kg/mであり、長辺部3側からの押力Gに応じた第2方向Dyのたわみが0.184mmであり、第2参考品との重量比が0.92である。
【0037】
図8は、幅W=322mm、高さH=60mmである構造材1のa,a1,a1/aの各々の値と構造材1の重量と押力Gに応じた構造材1のたわみとの関係を示す表である。
図8に示す例では、第3参考品及びモデルナンバーC1,C2,C3,C4の構造材1共通で、幅W=322mm、高さH=60mmである。また、モデルナンバーC1,C2,C3,C4の構造材1共通で、a=162mmである。
【0038】
図8に示すように、第3参考品は、重量6.21kg/mであり、長辺部3側からの押力Gに応じた第2方向Dyのたわみが0.050mmである。また、モデルナンバーC1の構造材1は、a1=142mmであり、a1/a=0.88であり、重量が5.87kg/mであり、長辺部3側からの押力Gに応じた第2方向Dyのたわみが0.112mmであり、第3参考品との重量比が0.95である。また、モデルナンバーC2の構造材1は、a1=122mmであり、a1/a=0.75であり、重量が5.67kg/mであり、長辺部3側からの押力Gに応じた第2方向Dyのたわみが0.073mmであり、第3参考品との重量比が0.91である。また、モデルナンバーC3の構造材1は、a1=113mmであり、a1/a=0.70であり、重量が5.58kg/mであり、長辺部3側からの押力Gに応じた第2方向Dyのたわみが0.060mmであり、第3参考品との重量比が0.90である。また、モデルナンバーC4の構造材1は、a1=105mmであり、a1/a=0.65であり、重量が5.51kg/mであり、長辺部3側からの押力Gに応じた第2方向Dyのたわみが0.113mmであり、第2参考品との重量比が0.89である。
【0039】
図9は、
図6、
図7及び
図8で例示したa1/aの値と長辺部3側からの押力Gに応じた構造材1のたわみの度合いとの関係を、
図6、
図7及び
図8で例示した構造材1の幅Wと高さH別に線グラフで示す図である。
図6、
図7、
図8及び
図9で例示するように、構造材1は、a1/aが0.70から0.76の範囲内である場合に長辺部3側からの押力Gに応じた構造材1のたわみがより抑制される。
【0040】
また、幅Wと高さHが決まっている場合、a1が小さい程、構造材1の重量はより軽くなる。
【0041】
図10は、
図6で例示したa1/aの値と長辺部3側からの押力Gに応じた構造材1のたわみの度合いとの関係及び
図6で例示したa1/aの値と構造材1の重量との関係を個別の線グラフで示す図である。
図11は、
図7で例示したa1/aの値と長辺部3側からの押力Gに応じた構造材1のたわみの度合いとの関係及び
図7で例示したa1/aの値と構造材1の重量との関係を個別の線グラフで示す図である。
図12は、
図8で例示したa1/aの値と長辺部3側からの押力Gに応じた構造材1のたわみの度合いとの関係及び
図8で例示したa1/aの値と構造材1の重量との関係を個別の線グラフで示す図である。
【0042】
図10から
図12で示すように、幅Wと高さHが同じ構造材1では、a1が小さい程、構造材1の重量はより軽くなる。また、a1/aを0.70から0.76の範囲内とすることで、長辺部3側からの押力Gに応じた第2方向Dyのたわみの抑制と構造材1の軽量化とをより高いレベルで両立できる。
【0043】
なお、構造材1は、長辺部4側、すなわち、長辺部14側から押力Gを受けた場合、長辺部3側、すなわち、長辺部3側から押力Gを受けた場合に比してたわみが大きくなる傾向がある。
【0044】
図13は、長辺部14側から押力Gを受ける部分構造10を示す図である。なお、
図13に示す構成は、押力Gが与えられる側の長辺部が異なる点を除いて、
図3に示す構成と同様である。
【0045】
図14は、構造材1が長辺部14側から押力Gを受けた場合に部分構造10に生じるたわみの度合いを示す図である。
図14に示すように、構造材1が長辺部14側から押力Gを受けた場合、最大で約0.745mmのたわみが生じている。これは、
図3を参照して説明した、構造材1が長辺部3側から押力Gを受けた場合の約0.097mmのたわみに比して有意に大きい。言い換えれば、構造材1は、長辺部14側から押力Gを受ける場合に比して、長辺部3側から押力Gを受ける場合により高い剛性を示す。
【0046】
構造材1において、発泡体UFで満たされている空洞部は、長辺部13と短辺部12と第1支部15とで囲まれた三角形状又は台形状である。理想的には、当該空洞部及び当該空洞部を満たす発泡体UFの形状は、三角形状である。ただし、実際には、アルミニウムの構造材である構造材1の成形に用いられる抜き型の形状によって、発泡体UFで満たされている空洞部及び当該空洞部を満たす発泡体UFの形状が長辺部13の反対側が三角形の頂点を切り落としたような極短い辺になることがある。従って、発泡体UFで満たされている空洞部及び当該空洞部を満たす発泡体UFの形状は、台形状になることがある。
【0047】
図15は、発泡体UFで満たされている空洞部及び当該空洞部を満たす発泡体UFの形状が台形状である場合の長辺部13の反対側の辺の長さb1を示す図である。
図16は、長さb1以外の条件を等条件として長さb1を変更した場合に長辺部3側からの押力Gに応じて構造材1に生じる第2方向Dyのたわみの変化を
図6、
図7及び
図8で例示した構造材1の幅Wと高さH別に線グラフで示す図である。
【0048】
図16に示すように、長辺部13の反対側に三角形の頂点を切り落としたような極短い辺が生じる場合、その長さが長い程、長辺部3側からの押力Gに応じて構造材1に生じる第2方向Dyのたわみの度合いが大きくなる傾向がある。従って、長さb1は、より短いことが望ましい。具体例を挙げると、
図6、
図7及び
図8で例示した幅Wと高さHの構造材1では、長さb1が6mm以下であることが望ましい。
【0049】
次に、構造材1の断熱性能について、
図17と
図18を参照して説明する。
【0050】
図17は、部分構造10の長辺部13側から熱Jが加わることを示す模式図である。熱Jは、構造材1の外側にある空気が長辺部3と当接することで長辺部3側、すなわち、長辺部13側から与えられる熱である。なお、当該空気は、短辺部12及び長辺部14とは当接しないものとする。また、長辺部13と、長辺部13が当接する空気と、の熱伝達係数は35w/m
2Kであるものとする。また、熱Jは、全体が23℃である構造材1及び部分構造10に対して32℃の空気によって長辺部13側から与えられる熱である。
【0051】
図18は、全体が23℃である構造材1及び部分構造10に対して、32℃の空気によって長辺部13側から熱Jが300秒間継続して与えられた後の部分構造10の温度分布を示す図である。なお、
図18と、後述する
図20及び
図22で示す温度の数値は、小数点第二位を四捨五入したものを示している。
図18に示すように、部分構造10は、全体が23℃である状態から32℃の空気によって長辺部13側から熱Jが300秒間継続して与えられた後、長辺部13側の最高温度が約28.1℃であるのに対し、長辺部14側の温度の多くの部分が約25.5℃未満に収まっている。
【0052】
図19は、三角トラス構造を有する参考例を示す図である。
図19に示すように、参考例は、長辺部130と長辺部140とが対向し、長辺部130の端部と長辺部140の端部を短辺部120が接続する矩形状の構造材である。図示しないが、
図19に示す短辺部120と対向する位置の長辺部130の他端部と長辺部140の他端部も、短辺部120で接続される。長辺部130と長辺部140との間は、三角トラス構造を形成するように設けられた複数の傾斜部151,152,153,154で接続されている。なお、長辺部130、長辺部140及び傾斜部151,152,153,154の各々の組成及び厚みは構造材1を構成する長辺部3、長辺部4及び第1支部15と同じであるものとする。
【0053】
図20は、全体が23℃である参考例に対して、32℃の空気によって長辺部130側から熱Jが300秒間継続して与えられた後の参考例の温度分布を示す図である。長辺部130と、長辺部130が当接する空気と、の熱伝達係数は35w/m
2Kであるものとする。
図20に示すように、参考例は、全体が23℃である状態から32℃の空気によって長辺部130側から熱Jが300秒間継続して与えられた後、最低温度である部分の温度が約26.5℃であり、最高温度である部分の温度が約27.7℃であり、全体的に温度が均一化する傾向を示している。従って、参考例では、長辺部130側と長辺部140側との温度差が1.2℃未満である。
【0054】
図21は、
図19に示す構造材の傾斜部151,152,153,154で区切られた各々の空洞部を発泡体160で満たした参考変形例400を示す図である。なお、発泡体160の組成は、発泡体UFと同じであるものとする。
【0055】
図22は、全体が23℃である参考変形例400に対して、32℃の空気によって長辺部130側から熱Jが300秒間継続して与えられた後の参考変形例400の温度分布を示す図である。
図22に示すように、参考変形例400は、全体が23℃である状態から32℃の空気によって長辺部130側から熱Jが300秒間継続して与えられた後、最低温度である長辺部130の一部分の温度が約27.3℃である。また、長辺部130と対向する長辺部140の温度がほとんど約26.0℃となっている。従って、参考変形例400では、長辺部130側と長辺部140側との温度差が1.3℃未満である。
【0056】
図23は、熱Jが加えられる表面と、構造材において表面と対向する面である裏面と、の各々の温度変化の傾向を示す模式的なグラフである。なお、
図23では、表面全体を平均化した温度の変化と裏面全体を平均化した温度の変化を例示している。なお、実施形態である部分構造10の表面は、
図17に示すように長辺部13である。従って、構造材1の裏面は、長辺部14である。また、
図23における参考品は、
図19に示す参考例である。参考例の表面は、
図19に示すように長辺部130である。従って、長辺部130の裏面は、長辺部140である。
【0057】
図23に示すように、実施形態によれば、三角トラス構造の参考例に比して、熱Jが加えられ始めた後の表面と裏面との温度差がより大きくなる。すなわち、実施形態によれば、参考品に比して表面から裏面への温度の伝達をより抑制できる。このため、例えば一部又は全部が構造材で囲まれた居住空間のような空間が形成される場合、構造材1のような実施形態の構造材を採用することで、当該空間外からの熱の影響を当該空間内により与えにくくすることができる。
【0058】
なお、グラフとしては図示しないが、
図21に示す参考変形例400も、
図23における参考品と同様の傾向を示す。従って、構造材1のような実施形態の構造材を採用することで、参考変形例400のような構成に比して表面から裏面への温度の伝達をより抑制できる。
【0059】
以上、実施形態によれば、構造材1は、平行な2つの平板と、当該2つの平板と一体形成され、断面形状において枠体を形成する2つの側板とを有し、断面形状において、2つの平板のそれぞれに設けられた枠体の長辺部3,4と、2つの側板のそれぞれに設けられた短辺部12,12と、当該枠体内で長辺部3,4及び短辺部12,12と交差する方向に延出して長辺部3と長辺部4とを接続する2つの第1支部15,15と、当該枠体内で2つの短辺部12,12と平行に延出して長辺部3と長辺部4とを接続する第2支部11と、を備える。2つの第1支部15,15は、当該枠体内で長辺部4側を長辺部3側よりも相対的に長い底辺とする等脚台形を形成するように設けられる。第2支部11は、当該等脚台形を等分する。構造材1は、当該枠体内の空洞部のうち等脚台形の外側に位置する空洞部(空洞部EN)が発泡体UFで満たされている。これによって、
図19を参照して説明したような従来の三角トラス構造による構造材に比してより軽量で、平板の一方側から加わる力に対する剛性を確保可能な構造材1を提供できる。
【0060】
また、長辺部13の長さの二分の一をaとし、第1連続部15aと、構造材1の枠体の4つの頂点のうち第1連続部15aに最も近い頂点との距離とをa1とすると、a1/aを0.70から0.76の範囲内とすることで、たわみをさらに抑制できる。
【0061】
また、構造材1の枠体がアルミニウムの枠体であることで、より軽量な構造材1を提供できる。
【0062】
また、発泡体UFがウレタンであることで、空洞部ENが埋められた構造材1をより容易に製造できる。
【0063】
また、発泡体UFで満たされている空洞部(空洞部EN)が長辺部13と短辺部12と第1支部15とで囲まれた三角形状又は台形状であることで、たわみをさらに抑制できる。
【0064】
さらに、建築構造材又は車両構造材として実施形態の構造材1を採用することで、三角トラス構造の構造材を採用した場合に比して、より軽量な構造材で建築構造又は車両構造を形成できる。さらに、建築構造材又は車両構造材として実施形態の構造材1を採用することで、三角トラス構造の構造材を採用した場合に比して、構造材の内側に形成される居住空間の内外の断熱性能をより高められる。
【0065】
なお、実施形態では、構造材1のうち発泡体UFを除く部分がアルミニウムであるが、これに限られるものでない。構造材1のうち発泡体UFを除く部分は、アルミニウムを主成分とする合金やアルミニウムを主成分とする金属間化合物であってもよいし、アルミニウム以外の軽金属若しくは当該軽金属を主成分とする合金又は金属間化合物であってもよい。
【0066】
以上、本願発明の種々の有用な実施例を示し、かつ、説明を施した。本願発明は、上述した種々の実施例や変形例に限定されること無く、この発明の要旨や添付する特許請求の範囲に記載された内容を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまでも無い。
【符号の説明】
【0067】
1 構造材
3,4,13,14 長辺部
11 第2部分
12 短辺部
15 第1部分
UF 発泡体