(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-13
(45)【発行日】2024-02-21
(54)【発明の名称】端末装置の管理システム、端末装置の管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 67/10 20220101AFI20240214BHJP
G06F 8/61 20180101ALI20240214BHJP
G06F 8/70 20180101ALI20240214BHJP
【FI】
H04L67/10
G06F8/61
G06F8/70
(21)【出願番号】P 2020559977
(86)(22)【出願日】2019-12-04
(86)【国際出願番号】 JP2019047463
(87)【国際公開番号】W WO2020116525
(87)【国際公開日】2020-06-11
【審査請求日】2022-11-11
(31)【優先権主張番号】P 2018229950
(32)【優先日】2018-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141519
【氏名又は名称】梶田 邦之
(72)【発明者】
【氏名】中野 智博
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-198071(JP,A)
【文献】特開平11-154086(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/10
G06F 8/61
G06F 8/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの利用履歴に関する情報を取得する情報取得部
であって、前記利用履歴に関する前記情報は、前記対象ユーザが所有している端末装置が使用可能状態になるまでの間に前記対象ユーザによって代替的に使用された端末装置を用いて前記複数のアプリケーションプログラムが利用された利用履歴に関する情報を含む、情報取得部と、
前記利用履歴に関する前記情報に基づいて、前記対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの中から前記対象ユーザにより操作可能になる端末装置に優先してインストールさせるためのアプリケーションプログラムの優先順位を決定する決定部
であって、前記対象ユーザにより操作可能になる端末装置は、前記対象ユーザが所有している端末装置が使用可能状態になるまでの間に前記対象ユーザが代替的に使用可能な端末装置である、決定部と、
を備える、端末装置の管理システム。
【請求項2】
前記利用履歴に関する前記情報は、所定期間に前記対象ユーザにより利用された前記複数のアプリケーションプログラムの利用頻度に関する情報を含む、請求項1記載の管理システム。
【請求項3】
前記決定部は、前記利用頻度に関する情報に基づき、前記複数のアプリケーションプログラムの中から利用頻度が高いアプリケーションプログラムの順番に、前記対象ユーザにより操作可能になる端末装置に優先してインストールさせるためのアプリケーションプログラムの優先順位を決定する、請求項2記載の管理システム。
【請求項4】
前記利用履歴に関する前記情報は、前記対象ユーザが所有している端末装置により前記複数のアプリケーションプログラムが利用された利用履歴に関する情報を含む、請求項1乃至3のうち何れか1項記載の管理システム。
【請求項5】
前記対象ユーザにより操作可能になる端末装置は、前記対象ユーザが所有している端末装置である、請求項
1記載の管理システム。
【請求項6】
前記決定部は、前記優先順位に基づいて、前記対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの中から、前記対象ユーザにより操作可能になる端末装置にダウンロードさせるアプリケーションプログラムを更に決定する、請求項1乃至
5のうち何れか1項記載の管理システム。
【請求項7】
対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの利用履歴に関する情報を取得すること
であって、前記利用履歴に関する前記情報は、前記対象ユーザが所有している端末装置が使用可能状態になるまでの間に前記対象ユーザによって代替的に使用された端末装置を用いて前記複数のアプリケーションプログラムが利用された利用履歴に関する情報を含む、ことと、
前記利用履歴に関する前記情報に基づいて、前記対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの中から前記対象ユーザにより操作可能になる端末装置に優先してインストールさせるためのアプリケーションプログラムの優先順位を決定すること
であって、前記対象ユーザにより操作可能になる端末装置は、前記対象ユーザが所有している端末装置が使用可能状態になるまでの間に前記対象ユーザが代替的に使用可能な端末装置である、ことと、
を含む、端末装置の管理方法。
【請求項8】
対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの利用履歴に関する情報を取得すること
であって、前記利用履歴に関する前記情報は、前記対象ユーザが所有している端末装置が使用可能状態になるまでの間に前記対象ユーザによって代替的に使用された端末装置を用いて前記複数のアプリケーションプログラムが利用された利用履歴に関する情報を含む、ことと、
前記利用履歴に関する前記情報に基づいて、前記対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの中から前記対象ユーザにより操作可能になる端末装置に優先してインストールさせるためのアプリケーションプログラムの優先順位を決定すること
であって、前記対象ユーザにより操作可能になる端末装置は、前記対象ユーザが所有している端末装置が使用可能状態になるまでの間に前記対象ユーザが代替的に使用可能な端末装置である、ことと、
をプロセッサに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置の管理システム、端末装置の管理方法、プログラム、及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
端末装置(スマートフォンなど)のユーザは、端末装置の紛失や物損などにより、端末装置を継続的に利用できなくなる場合がある。このような場合には、例えば、ユーザは、当該端末装置の契約会社や販売会社に対して端末装置の修理を依頼し、当該端末装置が使用できない期間中に貸し出される端末装置(代替機)を利用することができる。
【0003】
例えば、特許文献1-3には、ユーザに代替機を貸し出す処理を行う携帯電話機の貸出機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平7-325959号公報
【文献】特開平7-334737号公報
【文献】特開平8-079343号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
残念なことに、ユーザは、上述した特許文献1-3に開示された貸出機などにより代替機が利用できるようになっても、今まで利用していたアプリケーションプログラムを代替機に新たにインストールする必要がある。また、代替機の返却時においても、代替機で利用したアプリケーションプログラムを、修理などの完了により使用可能になった端末装置に新たにインストールする必要がある。
【0006】
上述した代替機の利用、端末装置の機種変更など、ユーザが使用する端末装置を変更する場合、ユーザに提供されていたサービスの利用を再開するまでにかなりの手間と時間を要してしまうという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、端末装置で利用可能なアプリケーションプログラムを適切に管理することを可能にする端末装置の管理システム、端末装置の管理方法、プログラム、及び記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一つの態様によれば、端末装置の管理システムは、対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの利用履歴に関する情報を取得する取得部と、前記利用履歴に関する前記情報に基づいて、前記対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの中から前記対象ユーザにより操作可能になる端末装置に優先してインストールさせるためのアプリケーションプログラムの優先順位を決定する決定部と、を備える。
【0009】
本発明の一つの態様によれば、端末装置の管理方法は、対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの利用履歴に関する情報を取得することと、前記利用履歴に関する前記情報に基づいて、前記対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの中から前記対象ユーザにより操作可能になる端末装置に優先してインストールさせるためのアプリケーションプログラムの優先順位を決定することと、を含む。
【0010】
本発明の一つの態様によれば、プログラムは、対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの利用履歴に関する情報を取得することと、前記利用履歴に関する前記情報に基づいて、前記対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの中から前記対象ユーザにより操作可能になる端末装置に優先してインストールさせるためのアプリケーションプログラムの優先順位を決定することと、をプロセッサに実行させる。
【0011】
本発明の一つの態様によれば、記録媒体は、対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの利用履歴に関する情報を取得することと、前記利用履歴に関する前記情報に基づいて、前記対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの中から前記対象ユーザにより操作可能になる端末装置に優先してインストールさせるためのアプリケーションプログラムの優先順位を決定することと、をプロセッサに実行させるプログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、端末装置で利用可能なアプリケーションプログラムを適切に管理することが可能になる。なお、本発明により、当該効果の代わりに、又は当該効果とともに、他の効果が奏されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係る端末装置の管理システム1の概略的な構成の一例を示す説明図である。
【
図2】
図2は、代替機3の概略的な構成の例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、第1の実施形態に係る管理サーバ100の概略的な構成の例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、対象ユーザの事前登録段階の概略的な流れの例を説明するためのフローチャートである。
【
図5】
図5は、上記対象ユーザへの代替機の貸出段階の概略的な流れの例を説明するためのフローチャートである。
【
図6】
図6は、代替機の利用開始段階の概略的な流れの例を説明するためのフローチャートである。
【
図7】
図7は、代替機の利用終了の概略的な流れの例を説明するためのフローチャートである。
【
図8】
図8は、代替機の返却段階の概略的な流れの例を説明するためのフローチャートである。
【
図9】
図9は、第2の実施形態に係る端末装置の管理システム1の全体構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、同様に説明されることが可能な要素については、同一の符号を付することにより重複説明が省略され得る。
【0015】
説明は、以下の順序で行われる。
1.本発明の実施形態の概要
2.システムの構成
3.第1の実施形態
3.1.管理サーバの構成
3.2.技術的特徴
4.第2の実施形態
4.1.システムの構成
4.2.技術的特徴
5.他の形態
【0016】
<<1.本発明の実施形態の概要>>
まず、本発明の実施形態の概要を説明する。
【0017】
(1)技術的課題
端末装置(スマートフォンなど)のユーザは、端末装置の紛失や物損などにより、端末装置を継続的に利用できなくなる場合がある。このような場合には、例えば、ユーザは、当該端末装置の契約会社や販売会社に対して端末装置の修理を依頼し、当該端末装置が使用できない期間中に貸し出される端末装置(代替機)を利用することができる。
【0018】
例えば、以下のRef.1-3には、ユーザに代替機を貸し出す処理を行う携帯電話機の貸出機が開示されている。
[Ref.1]特開平7-325959号公報
[Ref.2]特開平7-334737号公報
[Ref.3]特開平8-079343号公報
【0019】
残念なことに、ユーザは、上述したRef.1-3に開示された貸出機などにより代替機が利用できるようになっても、今まで利用していたアプリケーションプログラムを代替機に新たにインストールする必要がある。また、代替機の返却時においても、代替機で利用したアプリケーションプログラムを、修理などの完了により使用可能になった端末装置に新たにインストールする必要がある。
【0020】
上述した代替機の利用、端末装置の機種変更など、ユーザが使用する端末装置を変更する場合、ユーザに提供されていたサービスの利用を再開するまでにかなりの手間と時間を要してしまうという問題がある。
【0021】
そこで、本実施形態の目的は、端末装置で利用可能なアプリケーションプログラムを適切に管理することを可能にする端末装置の管理システム、及び端末装置の管理方法を提供することにある。
【0022】
(2)技術的特徴
本実施形態では、例えば、対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの利用履歴に関する情報を取得し、上記利用履歴に関する上記情報に基づいて、上記対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの中から上記対象ユーザにより操作可能になる端末装置に優先してインストールさせるためのアプリケーションプログラムの優先順位を決定する。
【0023】
これにより、例えば、端末装置で利用可能なアプリケーションプログラムを適切に管理することが可能になる。
【0024】
なお、上述した技術的特徴は本発明の実施形態の具体的な一例であり、当然ながら、本発明の実施形態は上述した技術的特徴に限定されない。
【0025】
<<2.システムの構成>>
図1を参照して、本発明の実施形態に係る端末装置の管理システム1の構成の例を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る端末装置の管理システム1の概略的な構成の一例を示す説明図である。
図1を参照すると、端末装置の管理システム1は、管理サーバ100と、端末装置2と、代替機3と、ネットワーク4と、自動貸出機5を含む。
【0026】
管理サーバ100は、ネットワーク4(例えばインターネット)を介して、端末装置2及び自動貸出機5のそれぞれとの間で通信を行う。端末装置2は、例えば、ユーザが所有するスマートフォンなどの端末装置である。また、代替機3は、例えば端末装置2が故障などにより一時的(修理期間中など)にユーザに貸し出されるスマートフォンなどの端末装置である。自動貸出機5は、ユーザが受け取り可能な1以上の代替機3を備える。自動貸出機5は、ユーザへの代替機3の貸出及び返却などのための処理を行うため、代替機3の盗難および悪用防止のためカメラなどによる利用者認証処理を行う認証処理部51と、代替機3の返却後に利用者の個人情報やインストールされたアプリケーションの消去処理を行う消去処理部52と、ネットワーク4を介して管理サーバ100との間で接続してファイル転送を行う通信機能部53と、代替機3の返却後に次の利用者(他のユーザ)が満充電状態で代替機3の利用を可能にするための充電部54と、を備える。自動貸出機5は、例えば清涼飲料水などを販売する自動販売機などに組み込まれてもよい。
【0027】
図2は、代替機3の概略的な構成の例を示すブロック図である。
図2を参照すると、代替機3は、ネットワークを介して通信を行う通信部310と、個人情報321及び追加アプリケーションプログラム322などを一時的に記憶する一次記憶部320と、標準アプリケーションプログラム331及び起動用プログラム332などを常時記憶する常時記憶部330と、及び各種処理を行う処理部340を含む。
【0028】
ここで、常時記憶部330により記憶される標準アプリケーションプログラム331及び起動用プログラム332は、任意の利用者(ユーザ)が代替機3を利用する際に必要となるプログラムである。一方、一次記憶部320により記憶される個人情報321及び追加アプリケーションプログラム322は、利用者ごとに代替機3を利用する場合に必要となる情報である。
【0029】
また、処理部340は、代替機3の各種機能に関する制御を行う制御機能部341、被写体の撮像などを行うカメラ機能部342、代替機3に電力を供給する充電池343、通信部310を用いてネットワーク4を介した通信処理を行うネットワーク機能部344、処理結果などをユーザに表示する表示部345、及び、ユーザの認証処理を行う認証機能部346を含む。
【0030】
また、管理サーバ100は、ユーザが自動貸出機5から代替機3を受け取る際に、利用者が端末装置2で利用していたアプリケーションとの個人情報を代替機3にインストールできるようにするため、端末装置2から必要なデータを受信し、受信したデータを自動貸出機5に転送する。
【0031】
以上のように構成された端末装置の管理システム1では、例えば、端末装置2を所有する利用者(対象ユーザ)が自動貸出機5の前に移動すると、自動貸出機5(認証処理部51)により利用者が対象ユーザであるか否かを確認する。そして、自動貸出機5は、代替機3に対して対象ユーザに応じた各種の設定を行う。また、代替機3は、貸出処理が行われた特定の自動貸出機5でなくとも任意の場所に配置された任意の自動貸出機5に返却可能であってもよい。代替機3が返却される場合、自動貸出機5は、返却された代替機3を充電するとともに当該代替機から利用者情報を消去し、次の利用者への準備に必要な処理を行う。
【0032】
<<3.第1の実施形態>>
続いて、
図3~
図8を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。
【0033】
<3.1.管理サーバの構成>
次に、
図3を参照して、第1の実施形態に係る管理サーバ100の構成の例を説明する。
図3は、第1の実施形態に係る管理サーバ100の概略的な構成の例を示すブロック図である。
図3を参照すると、管理サーバ100は、ネットワーク通信部110、記憶部120、及び処理部130を備える。
【0034】
(1)ネットワーク通信部110
ネットワーク通信部110は、ネットワークから信号を受信し、ネットワークへ信号を送信する。
【0035】
(2)記憶部120
記憶部120は、管理サーバ100の動作のためのプログラム(命令)及びパラメータ、並びに様々なデータを、一時的に又は恒久的に記憶する。当該プログラムは、管理サーバ100の動作のための1つ以上の命令を含む。
【0036】
(3)処理部130
処理部130は、管理サーバ100の様々な機能を提供する。処理部130は、情報取得部131、決定部133、及び通信処理部135を含む。なお、処理部130は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。すなわち、処理部130は、これらの構成要素の動作以外の動作も行いうる。情報取得部131、決定部133、及び通信処理部135の具体的な動作は、後に詳細に説明する。
【0037】
例えば、処理部130(通信処理部135)は、ネットワーク通信部110を介して他の装置(例えば、端末装置2、代替機3、自動貸出機5など)との間で通信する。
【0038】
(4)実装例
ネットワーク通信部110は、ネットワークアダプタ並びに/又はネットワークインタフェースカード等により実装されてもよい。記憶部120は、メモリ(例えば、不揮発性メモリ及び/若しくは揮発性メモリ)並びに/又はハードディスク等により実装されてもよい。処理部130は、1つ以上のプロセッサにより実装されてもよい。情報取得部131、決定部133、及び通信処理部135は、同一のプロセッサにより実装されてもよく、別々に異なるプロセッサにより実装されてもよい。上記メモリ(記憶部120)は、上記1つ以上のプロセッサ内に含まれていてもよく、又は、上記1つ以上のプロセッサ外にあってもよい。
【0039】
管理サーバ100は、プログラム(命令)を記憶するメモリと、当該プログラム(命令)を実行可能な1つ以上のプロセッサとを含んでもよい。当該1つ以上のプロセッサは、上記プログラムを実行して、処理部130の動作(情報取得部131、決定部133、及び/又は通信処理部135の動作)を行ってもよい。上記プログラムは、処理部130の動作(情報取得部131、決定部133、及び/又は通信処理部135の動作)をプロセッサに実行させるためのプログラムであってもよい。
【0040】
<3.2.技術的特徴>
次に、第1の実施形態の技術的特徴を説明する。
【0041】
管理サーバ100(情報取得部131)は、対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの利用履歴に関する情報を取得する。そして、管理サーバ100(決定部133)は、上記利用履歴に関する上記情報に基づいて、上記対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの中から上記対象ユーザにより操作可能になる端末装置に優先してインストールさせるためのアプリケーションプログラムの優先順位を決定する。
【0042】
以上のようにして、管理サーバ100は、端末装置で利用可能なアプリケーションプログラムを適切に管理することが可能になる。より具体的には、管理サーバ100は、例えば、上記対象ユーザにより利用されていたアプリケーションプログラムのうち、対象ユーザにとって必要性が高いと思われるアプリケーションプログラムを、他のアプリケーションプログラムよりも優先して、上記対象ユーザによって新たに操作可能になる端末装置にインストールすることができる。
【0043】
(1)利用履歴に関する情報
上記利用履歴に関する上記情報は、上記対象ユーザが所有している端末装置(例えば端末装置2)により上記複数のアプリケーションプログラムが利用された利用履歴に関する情報を含む。すなわち、管理サーバ100(情報取得部131)は、例えば、代替機3の貸出が行われる前に、端末装置2から上記複数のアプリケーションプログラムの利用履歴に関する上記情報を受信する。
【0044】
この場合、上記対象ユーザにより操作可能になる端末装置は、上記対象ユーザが所有している端末装置(端末装置2)が使用可能状態になるまでの間に上記対象ユーザが代替的に使用可能な端末装置(代替機3)であってもよい。具体例として、管理サーバ100(決定部133)は、端末装置2を用いて過去1週間に利用された上記複数のアプリケーションプログラムの利用履歴に関する情報に基づき、代替機3に優先的にインストールさせるアプリケーションプログラムの優先順位を決定してもよい。
【0045】
-利用頻度
上記利用履歴に関する上記情報は、所定期間(例えば過去1週間など)に上記対象ユーザにより利用された前記複数のアプリケーションプログラムの利用頻度に関する情報を含んでもよい。すなわち、上記対象ユーザが所有する端末装置2は、上記複数のアプリケーションの利用頻度を監視し、監視結果に関する情報を上記利用履歴に関する上記情報として管理サーバ100に定期的に送信する。これにより、管理サーバ100(情報取得部131)は、端末装置2から定期的に送信されてくる上記利用履歴に関する上記情報を取得することができる。
【0046】
この場合、管理サーバ100(決定部133)は、上記利用頻度に関する上記情報に基づき、上記複数のアプリケーションプログラムの中から利用頻度が高いアプリケーションプログラムの順番に、上記対象ユーザにより操作可能になる代替機3に優先してインストールさせるためのアプリケーションプログラムの優先順位を決定してもよい。
【0047】
このようにして、管理サーバ100は、利用頻度に基づいて優先順位を決定することにより、利用者にとって必要性の高いアプリケーションプログラムを精度良く推測ないし決定することができる。この結果、上記対象ユーザが操作可能な端末装置が、端末装置2から代替機3に代わっても、上記対象ユーザができるだけ早く使用したいと思うようなアプリケーションプログラムを個別に選択したり吟味したりするなどの煩雑な動作がない。すなわち、上記対象ユーザは、例えば自身が所有する端末装置2が使用できない状態に陥ってから代替機3を用いて元の利用環境に復旧させるまでの作業時間などを短縮することができる。
【0048】
―他の例
なお、上記利用履歴に関する上記情報は、上述したような上記対象ユーザが所有している上記端末装置(端末装置2)により上記複数のアプリケーションプログラムが利用された上記利用履歴に関する上記情報に限定されるものではない。具体例として、上記利用履歴に関する上記情報は、上記対象ユーザが所有している上記端末装置(端末装置2)が使用可能状態になるまでの間に上記対象ユーザによって代替的に使用された端末装置(代替機3)を用いて上記複数のアプリケーションプログラムが利用された利用履歴に関する情報を含んでもよい。
【0049】
この場合、上記対象ユーザにより操作可能になる上記端末装置は、上記対象ユーザが所有している端末装置(端末装置2)であってもよい。具体例として、管理サーバ100(決定部133)は、貸出期間中に代替機3を用いて利用された上記複数のアプリケーションプログラムの利用履歴に関する情報に基づき、上記対象ユーザに返却された端末装置2に優先的にインストールさせるアプリケーションプログラムの優先順位を決定してもよい。
【0050】
(2)優先順位に基づく更なる決定処理
管理サーバ100(決定部133)は、上記優先順位に基づいて、上記対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの中から、上記対象ユーザにより操作可能になる端末装置にダウンロードさせるアプリケーションプログラムを更に決定してもよい。
【0051】
具体例として、管理サーバ100(記憶部120)は、例えば端末装置2を用いて上記対象ユーザが利用しているアプリケーションプログラムを予め記憶する。そして、管理サーバ100(通信処理部135)は、決定部133により決定された上記ダウンロードさせるアプリケーションプログラムを、自動貸出機5を介して代替機3に送信してもよい。
【0052】
さらに、管理サーバ100(決定部133)は、上記優先順位に基づいて、上記対象ユーザにより操作可能になる端末装置にダウンロードさせるアプリケーションプログラムの順番を更に決定してもよい。例えば、アプリケーションプログラムAの優先順位が1番であり、アプリケーションプログラムBの優先順位が2番に決定された場合には、管理サーバ100(決定部133)は、1番目に、代替機3にアプリケーションプログラムAをダウンロードさせ、2番目に代替機3にアプリケーションプログラムBをダウンロードさせるようにしてもよい。
【0053】
(3)処理の流れ
図4から
図8を参照して、第1の実施形態に係る処理の例を説明する。具体的には、代替機3の借用から返却までの一連の動作を、合計5つの段階に分けて説明する。
【0054】
-第1段階:対象ユーザの事前登録段階
図4は、対象ユーザの事前登録段階の概略的な流れの例を説明するためのフローチャートである。
図4に示す処理は、対象ユーザが専用のサイトにアクセスしたことを契機に開始される。
【0055】
ステップS401において、管理サーバ100は、例えば端末装置2から送信されてくる情報を用いて、一つ目の情報として利用料金の支払い方法(例えば、クレジットカード、電子マネー情報など)を登録できるか否かを判断する。登録可能な場合(S401:Yes)にはステップS403に進み、誤入力や取消処理などにより登録不可な場合(S403:No)にはステップS401に戻る。
【0056】
ステップS403において、管理サーバ100は、例えば端末装置2から送信されてくる情報を用いて、二つ目の情報として個人情報(例えば、電話番号、メールアドレス、各アプリケーションのログイン情報及びパスワードなど)を登録できるか否かを判断する。登録可能な場合(S403:Yes)にはステップS405に進み、誤入力や取消処理などにより登録不可な場合(S403:No)にはステップS401に戻る。
【0057】
ステップS405において、管理サーバ100は、例えば端末装置2から送信されてくる情報を用いて、三つ目の情報として認証情報(例えば、対象ユーザの指紋、網膜、顔などの生体認証)を登録できるか否かを判断する。登録可能な場合(S405:Yes)には
図4に示す処理を終了し、誤入力や取消処理などにより登録不可な場合(S403:No)にはステップS401に戻る。
【0058】
上記
図4に示す処理によれば、対象ユーザが自動貸出機5から代替機3を受け取って利用できるように、対象ユーザが所有する端末装置2から管理サーバ100により送られる情報を用いて上述した3つ情報を登録することができる。なお、上述した3つの情報を登録する順番が任意に入れ替えられてもよい。また、全ての情報が正しく入力(登録)された場合のみ事前登録処理が完了されてもよい。
【0059】
-第2段階:代替機の貸出段階
図5は、上記対象ユーザへの代替機の貸出段階の概略的な流れの例を説明するためのフローチャートである。
図5に示す処理は、上記対象ユーザが自動貸出機5を触るなど代替機3を必要と認識する行動を上記対象ユーザが取ったことを契機に開始される。
【0060】
ステップS501において、自動貸出機5は、カメラやセンサーなどを用いて利用者の生体認証を確認し、事前登録情報の存在する管理サーバにアクセスすることにより、利用者が事前登録者(上記対象ユーザ)であるか否かを照合する。
【0061】
照合不一致の場合(S501:No)には事前登録がないため、自動貸出機5は、代替機が利用不可であることを示す表示(例えば、代替機3の受け取り不可を示す表示)をディスプレイに表示し(ステップS503)、
図5に示す処理を終了する。
【0062】
照合一致の場合(S501:Yes)には、ステップS505において、自動貸出機5は、代替機3の利用可能と判断し、管理サーバ100にアクセスすることにより、上述した優先順位に基づいて、端末装置2内に記憶されていた追加のアプリケーションプログラムを代替機3に転送する。また、自動貸出機5は、管理サーバ100にアクセスすることにより、端末装置2内に記憶されていた個人情報も代替機3に転送する。そして、代替機の一次記憶部320は、追加のアプリケーションプログラムと個人情報を記憶する。次に、ステップS507に進む。
【0063】
ステップS507において、自動貸出機5は、上記対象ユーザが代替機3を即座に利用できる状態にするための設定処理(上記対象ユーザの利用登録、アプリケーションプログラムのインストールなど)を行う。次に、ステップS509に進む。
【0064】
ステップS509において、自動貸出機5は、設定が完了した直後に代替機3が利用できないようにするため、スリープモードに移行させた代替機3を上記対象ユーザに受け渡し、
図5に示す処理を終了する。
【0065】
-第3段階:代替機3の利用開始段階
図6は、代替機3の利用開始段階の概略的な流れの例を説明するためのフローチャートである。
図6に示す処理は、利用者が代替機3を触るなどしてスリープモードの解除を要求したことを契機に開始される。
【0066】
ステップS601において、代替機3は、利用者が上記対象ユーザであることを確認するために、カメラやセンサーなどを用いて利用者の生体認証を確認し、代替機3の一次記憶部320が記憶する個人情報321を参照して、当該利用者と上記対象ユーザとの照合を行う。
【0067】
照合が失敗した場合(S601:No)には、代替機3は、利用不可として再度スリープモードに移行して(ステップS603)、
図6に示す処理を終了する。一方、照合が成功した場合(S601:Yes)には、代替機3は、通常利用可能な状態に移行する(ステップS605)。その後、
図6に示す処理を終了する。
【0068】
-第4段階:代替機3の利用終了段階
図7は、代替機3の利用終了の概略的な流れの例を説明するためのフローチャートである。
図7に示す処理は、上記対象ユーザが代替機3の利用終了を意味する行動をとったことを契機に開始される。また、利用終了アプリケーションプログラムは、標準アプリケーションの1つとして代替機3にインストールされているものとする。
【0069】
ステップS701において、代替機3は、利用終了を行うための利用終了アプリケーションプログラムを実行したか否かを判断する。例えば、代替機3の表示部345は、利用終了アプリケーションプログラムに関連付けられたアイコンを表示する。そして、上記対象ユーザが表示されたアイコンを選択すると、利用終了アプリケーションプログラムが実行する。
【0070】
例えば上記対象ユーザが利用終了アプリケーションプログラムに関連付けられたアイコンを選択せず利用終了アプリケーション501が未実行の場合(S701:No)は、ステップS701を繰り返す。これにより、上記対象ユーザは、継続して携帯端末の代替機を使用することができる。
【0071】
一方、上記対象ユーザによりアイコンが選択されることにより利用終了アプリケーションプログラムが実行された場合(S701:Yes)は、代替機3は、上記対象ユーザにとって代替機3が不要になり返却できる状態となったと判断して、管理サーバ100に個人情報をアップロードする(ステップS703)。このように個人情報がアップロードされることにより、代替機の利用中に追加または削除が行われた個人情報を管理することができる。そして、個人情報のアップロードが正常に完了した後、ステップS705に進む。
【0072】
ステップS705において、代替機3は、スリープモードに移行する。その後、
図7に示す処理が終了する。このようにしてスリープモードに移行することにより、仮に上記対象ユーザが代替機3を再び使用する場合にも対応することができる。この場合、
図6を参照して説明したような代替機3の利用開始段階に移行することになる。
【0073】
-第5段階:代替機3の返却段階
図8は、代替機3の返却段階の概略的な流れの例を説明するためのフローチャートである。
図8に示す処理は、上記対象ユーザが代替機3を自動販売機に返却することを契機に開始される。なお、
図8に示す処理の前提として、自動貸出機5の内部には、第1の収納エリアと第2の収納エリアとが設けられているものとする。
【0074】
ステップS801において、自動貸出機5は、上記対象ユーザから返却された代替機3を、第1の収納エリアに移動させる。その後、ステップS803に進む。
【0075】
ステップS803において、自動貸出機5は、代替機3の一次記憶部320が記憶するデータを消去する。このようにして、元利用者(上記対象ユーザ)により使用された追加アプリケーションと個人情報とを削除することができる。その後、ステップS805に進む。
【0076】
ステップS805において、自動貸出機5は、代替機3が満充電状態になるまで充電を行う。その後、ステップS807に進む。
【0077】
ステップS807において、自動貸出機5は、代替機3の常時記憶部330に記憶されている標準アプリケーションプログラム331の更新処理を行う。具体的には、自動貸出機5は、標準アプリケーションプログラム331のファイルバージョンチェックを、ネットワーク4を介して行う。自動貸出機5は、標準アプリケーションプログラム331が最新バージョンではないときは、ネットワーク4を介して最新ファイルをダウンロードして、標準アプリケーションプログラム331を最新バージョンに更新する。その後、ステップS809に進む。
【0078】
ステップS809において、自動貸出機5は、代替機3を第2の収納エリアに移動する。これにより、代替機3は、次の利用者が利用可能な状態に移行することができる。その後、
図8に示す処理が終了する。
【0079】
(まとめ)
以上のような第1乃至第5段階によれば、代替機3にインストールされるアプリケーションプログラムが、標準アプリケーションプログラム331と追加アプリケーションプログラム322とに分けられている。このため、代替機3に関する設定に要する時間を短縮することができる。具体的には、例えば、一般的に使用されるSNS(Social Network Service)、メーラ、地図、カメラなどのアプリケーションを標準アプリケーションプログラム331として常に代替機3にインストールした状態とする。一方、各々の利用者にとって必要となる他のアプリケーションプログラムを追加的に代替機3にインストールすることで、代替機3にインストールするアプリケーションのダウンロードおよび設定の時間を短縮することができる。
【0080】
(4)変形例
なお、端末装置の管理システム1では、必ずしも、上記優先順位は、管理サーバ100により決定されなくてもよい。例えば代替機3の貸出が行われる前に、端末装置2又は自動貸出機5が、上記優先順位を決定してもよい。また、端末装置の管理システム1では、自動貸出機5が代替機3を上記対象ユーザに貸し出さなくてもよい。すなわち、端末装置2の契約会社や販売会社の店舗において代替機を上記対象ユーザに受け渡す場合にも適用可能である。すなわち、上記優先順位に基づいて上記対象ユーザにとって必要性が高いアプリケーションプログラムを、契約会社や販売会社の店頭で上記対象ユーザに受け渡す端末装置に優先的にインストールしてもよい。
【0081】
<<4.第2の実施形態>>
続いて、
図9を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。上述した第1の実施形態は、具体的な実施形態であるが、第2の実施形態は、より一般化された実施形態である。
【0082】
<4.1.システムの構成>
図9は、第2の実施形態に係る端末装置の管理システム1の全体構成を示す図である。
図9を参照すると、端末装置の管理システム1は、情報取得部151、及び決定部153を備える。
【0083】
<4.2.技術的特徴>
端末装置の管理システム1(情報取得部151)は、対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの利用履歴に関する情報を取得する。そして、端末装置の管理システム1(決定部153)は、上記利用履歴に関する上記情報に基づいて、上記対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの中から上記対象ユーザにより操作可能になる端末装置に優先してインストールさせるためのアプリケーションプログラムの優先順位を決定する。
【0084】
情報取得部151は、上述した第1の実施形態に係る情報取得部131の動作と同一の動作を行ってもよい。また、決定部133は、上述した第1の実施形態に係る決定部133の動作と同一の動作を行ってもよい。
【0085】
以上のような構成からなる端末装置の管理システム1によれば、例えば、端末装置で利用可能なアプリケーションプログラムを適切に管理することが可能になる。
【0086】
<<5.他の形態>>
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。これらの実施形態は例示にすぎないということ、及び、本発明のスコープ及び精神から逸脱することなく様々な変形が可能であるということは、当業者に理解されるであろう。
【0087】
例えば、本明細書に記載されている処理におけるステップは、必ずしもシーケンス図に記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、処理におけるステップは、シーケンス図として記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。また、処理におけるステップの一部が削除されてもよく、さらなるステップが処理に追加されてもよい。
【0088】
また、本明細書において説明したシステムの構成要素(例えば、情報取得部及び/又は決定部)を備える装置(例えば、システムを構成する複数の装置(又はユニット)のうちの1つ以上の装置(又はユニット)、又は上記複数の装置(又はユニット)のうちの1つのためのモジュール)が提供されてもよい。また、上記構成要素の処理を含む方法が提供されてもよく、上記構成要素の処理をプロセッサに実行させるためのプログラムが提供されてもよい。また、当該プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体(Non-transitory computer readable medium)が提供されてもよい。当然ながら、このような装置、モジュール、方法、プログラム、及びコンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体も本発明に含まれる。
【0089】
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0090】
(付記1)
対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの利用履歴に関する情報を取得する情報取得部と、
前記利用履歴に関する前記情報に基づいて、前記対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの中から前記対象ユーザにより操作可能になる端末装置に優先してインストールさせるためのアプリケーションプログラムの優先順位を決定する決定部と、
を備える、端末装置の管理システム。
【0091】
(付記2)
前記利用履歴に関する前記情報は、所定期間に前記対象ユーザにより利用された前記複数のアプリケーションプログラムの利用頻度に関する情報を含む、付記1記載の管理システム。
【0092】
(付記3)
前記決定部は、前記利用頻度に関する情報に基づき、前記複数のアプリケーションプログラムの中から利用頻度が高いアプリケーションプログラムの順番に、前記対象ユーザにより操作可能になる端末装置に優先してインストールさせるためのアプリケーションプログラムの優先順位を決定する、付記2記載の管理システム。
【0093】
(付記4)
前記利用履歴に関する前記情報は、前記対象ユーザが所有している端末装置により前記複数のアプリケーションプログラムが利用された利用履歴に関する情報を含む、付記1乃至3のうち何れか1項記載の管理システム。
【0094】
(付記5)
前記対象ユーザにより操作可能になる端末装置は、前記対象ユーザが所有している端末装置が使用可能状態になるまでの間に前記対象ユーザが代替的に使用可能な端末装置である、付記4記載の管理システム。
【0095】
(付記6)
前記利用履歴に関する前記情報は、前記対象ユーザが所有している端末装置が使用可能状態になるまでの間に前記対象ユーザによって代替的に使用された端末装置を用いて前記複数のアプリケーションプログラムが利用された利用履歴に関する情報を含む、付記1乃至4のうち何れか1項記載の管理システム。
【0096】
(付記7)
前記対象ユーザにより操作可能になる端末装置は、前記対象ユーザが所有している端末装置である、付記6記載の管理システム。
【0097】
(付記8)
前記決定部は、前記優先順位に基づいて、前記対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの中から、前記対象ユーザにより操作可能になる端末装置にダウンロードさせるアプリケーションプログラムを更に決定する、付記1乃至7のうち何れか1項記載の管理システム。
【0098】
(付記9)
前記決定部は、前記優先順位に基づいて、前記対象ユーザにより操作可能になる端末装置にダウンロードさせるアプリケーションプログラムの順番を更に決定する、付記8記載の管理システム。
【0099】
(付記10)
対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの利用履歴に関する情報を取得することと、
前記利用履歴に関する前記情報に基づいて、前記対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの中から前記対象ユーザにより操作可能になる端末装置に優先してインストールさせるためのアプリケーションプログラムの優先順位を決定することと、
を含む、端末装置の管理方法。
【0100】
(付記11)
対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの利用履歴に関する情報を取得することと、
前記利用履歴に関する前記情報に基づいて、前記対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの中から前記対象ユーザにより操作可能になる端末装置に優先してインストールさせるためのアプリケーションプログラムの優先順位を決定することと、
をプロセッサに実行させるプログラム。
【0101】
(付記12)
対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの利用履歴に関する情報を取得することと、
前記利用履歴に関する前記情報に基づいて、前記対象ユーザにより利用された複数のアプリケーションプログラムの中から前記対象ユーザにより操作可能になる端末装置に優先してインストールさせるためのアプリケーションプログラムの優先順位を決定することと、
をプロセッサに実行させるプログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体。
【0102】
この出願は、2018年12月7日に出願された日本出願特願2018-229950を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【産業上の利用可能性】
【0103】
端末装置の管理システムにおいて、端末装置で利用可能なアプリケーションプログラムを適切に管理することができる。
【符号の説明】
【0104】
1 端末装置の管理システム
100 管理サーバ
131、151 情報取得部
133、153 決定部
135 通信処理部
2 端末装置
3 代替機
4 ネットワーク
5 自動貸出機