(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-13
(45)【発行日】2024-02-21
(54)【発明の名称】会議通話システム、会議通話端末、プログラム、および会議通話方法
(51)【国際特許分類】
H04N 7/15 20060101AFI20240214BHJP
H04M 3/56 20060101ALI20240214BHJP
【FI】
H04N7/15
H04M3/56 C
(21)【出願番号】P 2021170525
(22)【出願日】2021-10-18
【審査請求日】2023-10-04
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000134707
【氏名又は名称】株式会社ナカヨ
(74)【代理人】
【識別番号】100104570
【氏名又は名称】大関 光弘
(72)【発明者】
【氏名】青柳 博久
【審査官】醍醐 一貴
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-164841(JP,A)
【文献】特開2018-26713(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/14-7/173
H04N 21/00-21/858
H04M 3/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の会議通話端末と、前記複数の会議通話端末に会議通話サービスを提供する呼制御サーバと、を備えた会議通話システムであって、
前記会議通話端末は、
画像配信操作を受け付けた場合に、画像データの取得先を伴う画像配信準備完了通知を、同じ会議通話に参加している他の前記会議通話端末に送信する準備完了通知手段と、
他の前記会議通話端末から前記画像配信準備完了通知を受信した場合に、当該画像配信準備完了通知の送信元を画像配信準備完了端末として表示する端末表示手段と、
前記画像配信準備完了端末の指定を伴う画像取得開始操作を受け付けた場合に、当該画像配信準備完了端末を送信元とする前記画像配信準備完了通知で指定されている画像データの取得先にアクセスして、画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記画像データ取得手段により取得された画像データを表示する画像データ表示手段と、を有する
ことを特徴とする会議通話システム。
【請求項2】
請求項1に記載の会議通話システムであって、
前記端末表示手段は、
前記画像配信準備完了通知を複数受信した場合に、受信した前記画像配信準備完了通知各々の送信元を画像配信準備完了端末として一覧表示し、
前記画像データ表示手段は、
前記画像データ取得手段により複数の画像データの取得先から画像データが取得されている場合、当該複数の画像データの取得先から取得された画像データを合成して表示する
ことを特徴とする会議通話システム。
【請求項3】
複数の会議通話端末と、前記複数の会議通話端末に会議通話サービスを提供する呼制御サーバと、画像配信サーバと、を備えた会議通話システムであって、
前記会議通話端末は、
画像配信操作を受け付けた場合に、画像データの取得先を伴う画像配信準備完了通知を、同じ会議通話に参加している他の前記会議通話端末に送信する準備完了通知手段と、
他の前記会議通話端末から前記画像配信準備完了通知を受信した場合に、当該画像配信準備完了通知の送信元を画像配信準備完了端末として表示する端末表示手段と、
前記画像配信準備完了端末の指定を伴う画像取得開始操作を受け付けた場合に、当該画像配信準備完了端末を送信元とする前記画像配信準備完了通知で指定されている画像データの取得先を伴う画像配信要求を前記画像配信サーバに送信する画像配信要求手段と、
前記画像配信要求に対して前記画像配信サーバから受信した画像データを表示する画像データ表示手段と、を有し、
前記画像配信サーバは、
前記会議通話端末から前記画像配信要求を受信した場合に、当該画像配信要求で指定されている画像データの取得先にアクセスして画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記画像データ取得手段により前記画像配信要求で指定されている画像データの取得先から取得された画像データを、当該画像配信要求の送信元である前記会議通話端末に配信する画像データ配信手段と、を有する
ことを特徴とする会議通話システム。
【請求項4】
請求項3に記載の会議通話システムであって、
前記端末表示手段は、
前記画像配信準備完了通知を複数受信した場合に、受信した前記画像配信準備完了通知各々の送信元を画像配信準備完了端末として一覧表示し、
前記画像データ配信手段は、
同じ配信先の前記会議通話端末に対して、前記画像データ取得手段により複数の画像データの取得先から複数の画像データが取得された場合に、当該複数の画像データを合成して当該会議通話端末に送信する
ことを特徴とする会議通話システム。
【請求項5】
請求項3または4に記載の会議通話システムであって、
前記会議通話端末は、
前記準備完了通知手段により前記画像配信準備完了通知が送信された場合に、配信対象の画像データを、当該画像配信準備完了通知において指定された画像データの取得先とともに、前記画像配信サーバに送信する画像データ事前送信手段をさらに有する
ことを特徴とする会議通話システム。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか一項に記載の会議通話システムであって、
前記準備完了通知手段は、
前記画像配信準備完了通知の送信後に、ユーザから画像配信終了操作を受け付けた場合に、画像配信終了通知を、同じ会議通話に参加している他の前記会議通話端末に送信し、
前記画像データ取得手段は、
前記画像配信準備完了端末の指定を伴う画像取得停止操作を受け付けた場合、あるいは、他の前記会議通話端末から前記画像配信終了通知を受信した場合に、当該画像配信準備完了端末、あるいは、当該画像配信終了通知の送信元である他の前記会議通話端末を送信元とする前記画像配信準備完了通知で指定されている画像データの取得先からの画像データの取得を終了する
ことを特徴とする会議通話システム。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれか一項に記載の会議通話システムであって、
前記準備完了通知手段は、
前記画像配信準備完了通知を、前記呼制御サーバ経由で同じ会議通話に参加している他の前記会議通話端末に送信し、
前記呼制御サーバは、
前記会議通話端末から前記画像配信準備完了通知を受信した場合に、当該会議通話端末と同じ会議通話に参加している他の前記会議通話端末各々に、当該画像配信準備完了通知を中継する準備完了通知中継手段を有する
ことを特徴とする会議通話システム。
【請求項8】
会議通話に利用する会議通話端末であって、
画像配信操作を受け付けた場合に、画像データの取得先を伴う画像配信準備完了通知を、同じ会議通話に参加している他の会議通話端末に送信する準備完了通知手段と、
前記他の会議通話端末から前記画像配信準備完了通知を受信した場合に、当該画像配信準備完了通知の送信元を画像配信準備完了端末として表示する端末表示手段と、
前記画像配信準備完了端末の指定を伴う画像取得開始操作を受け付けた場合に、当該画像配信準備完了端末を送信元とする前記画像配信準備完了通知で指定されている画像データの取得先にアクセスして、画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記画像データ取得手段により取得された画像データを表示する画像データ表示手段と、を有する
ことを特徴とする会議通話端末。
【請求項9】
会議通話に利用する会議通話端末であって、
画像配信操作を受け付けた場合に、画像データの取得先を伴う画像配信準備完了通知を、同じ会議通話に参加している他の会議通話端末に送信する準備完了通知手段と、
前記他の会議通話端末から前記画像配信準備完了通知を受信した場合に、当該画像配信準備完了通知の送信元を画像配信準備完了端末として表示する端末表示手段と、
前記画像配信準備完了端末の指定を伴う画像取得開始操作を受け付けた場合に、当該画像配信準備完了端末を送信元とする前記画像配信準備完了通知で指定されている画像データの取得先を伴う画像配信要求を画像配信サーバに送信する画像配信要求手段と、
前記画像配信要求に対して前記画像配信サーバから受信した画像データを表示する画像データ表示手段と、を有する
ことを特徴とする会議通話端末。
【請求項10】
会議通話に利用する会議通話端末としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
前記プログラムは、
前記コンピュータを、
画像配信操作を受け付けた場合に、画像データの取得先を伴う画像配信準備完了通知を、同じ会議通話に参加している他の会議通話端末に送信する準備完了通知手段、
前記他の会議通話端末から前記画像配信準備完了通知を受信した場合に、当該画像配信準備完了通知の送信元を画像配信準備完了端末として表示する端末表示手段、
前記画像配信準備完了端末の指定を伴う画像取得開始操作を受け付けた場合に、当該画像配信準備完了端末を送信元とする前記画像配信準備完了通知で指定されている画像データの取得先にアクセスして、画像データを取得する画像データ取得手段、および、
前記画像データ取得手段により取得された画像データを表示する画像データ表示手段として機能させる
ことを特徴とするプログラム。
【請求項11】
会議通話に利用する会議通話端末としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
前記プログラムは、
前記コンピュータを、
画像配信操作を受け付けた場合に、画像データの取得先を伴う画像配信準備完了通知を、同じ会議通話に参加している他の会議通話端末に送信する準備完了通知手段、
前記他の会議通話端末から前記画像配信準備完了通知を受信した場合に、当該画像配信準備完了通知の送信元を画像配信準備完了端末として表示する端末表示手段、
前記画像配信準備完了端末の指定を伴う画像取得開始操作を受け付けた場合に、当該画像配信準備完了端末を送信元とする前記画像配信準備完了通知で指定されている画像データの取得先を伴う画像配信要求を画像配信サーバに送信する画像配信要求手段、および、
前記画像配信要求に対して前記画像配信サーバから受信した画像データを表示する画像データ表示手段として機能させる
ことを特徴とするプログラム。
【請求項12】
複数の会議通話端末と、前記複数の会議通話端末に会議通話サービスを提供する呼制御サーバと、を備えた会議通話システムによる会議通話方法であって、
前記会議通話端末は、
画像配信操作を受け付けた場合に、画像データの取得先を伴う画像配信準備完了通知を、同じ会議通話に参加している他の前記会議通話端末に送信し、
他の前記会議通話端末から前記画像配信準備完了通知を受信した場合に、当該画像配信準備完了通知の送信元を画像配信準備完了端末として表示し、
前記画像配信準備完了端末の指定を伴う画像取得開始操作を受け付けた場合に、当該画像配信準備完了端末を送信元とする前記画像配信準備完了通知で指定されている画像データの取得先にアクセスして、画像データを取得し表示する
ことを特徴とする会議通話方法。
【請求項13】
複数の会議通話端末と、前記複数の会議通話端末に会議通話サービスを提供する呼制御サーバと、画像配信サーバと、を備えた会議通話システムによる会議通話方法であって、
前記会議通話端末は、
画像配信操作を受け付けた場合に、画像データの取得先を伴う画像配信準備完了通知を、同じ会議通話に参加している他の前記会議通話端末に送信し、
他の前記会議通話端末から前記画像配信準備完了通知を受信した場合に、当該画像配信準備完了通知の送信元を画像配信準備完了端末として表示し、
前記画像配信準備完了端末の指定を伴う画像取得開始操作を受け付けた場合に、当該画像配信準備完了端末を送信元とする前記画像配信準備完了通知で指定されている画像データの取得先を伴う画像配信要求を前記画像配信サーバに送信し、
前記画像配信要求に対して前記画像配信サーバから受信した画像データを表示し、
前記画像配信サーバは、
前記会議通話端末から前記画像配信要求を受信した場合に、当該画像配信要求で指定されている画像データの取得先にアクセスして画像データを取得し、
前記画像配信要求で指定されている画像データの取得先から取得された画像データを、当該画像配信要求の送信元である前記会議通話端末に配信する
ことを特徴とする会議通話方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会議通話システムに関し、特に、会議通話における画像通信の制御技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年のリモートワーク等の普及に伴い、互いに離れた地点にいる複数のユーザ同士が音声および映像の両方を用いてコミュニケーションを図ることができる会議通話システムを導入する企業等が増加している。
【0003】
例えば、特許文献1には、会議の参加者および参加者以外の傍聴者に、会議音声および会議映像を配信することができる会議通話システムが開示されている。この会議通話システムは、会議の主催者である参加者が操作する会議通話端末である主催者端末と、主催者以外の会議の参加者が操作する会議通話端末である参加者端末と、会議の参加者以外の傍聴者が操作する傍聴者端末と、配信サーバと、を備えて構成される。ここで、主催者端末は、主催者の音声および映像と、参加者端末から受信した音声および映像と、を配信サーバに配信する。また、主催者端末は、配信サーバから会議音声および会議映像を受信して出力するとともに参加者端末に送信する。参加者端末は、参加者の音声および映像を主催者端末に送信するとともに、主催者端末から会議音声および会議映像を受信して出力する。傍聴者端末は、配信サーバから会議音声および会議映像を受信して出力する。そして、配信サーバは、主催者端末の音声および映像と参加者端末の音声および映像とを主催者端末から受信して会議音声および会議映像を生成し、主催者端末および傍聴者端末に送信する。
【0004】
なお、従来の会議通話システムのなかには、主催者端末が存在せず、各会議通話端末が、参加者の音声および映像を配信サーバに直接送信し、配信サーバから会議音声および会議映像を受信して出力するタイプも存在する。また、配信サーバが会議音声の生成のみを行い、各会議通話端末が、他の会議通話端末各々から受信した各参加者の映像を合成して会議映像を生成するタイプも存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、会議通話システムにおいて、多くの参加者が画像データを送信すると、ネットワークトラヒックが増大するとともに、配信サーバあるいは会議通話端末での会議画像生成にかかる画像処理負荷が増大する。従来、画像送信側の会議通話端末で画像の送信を停止する機能を有する会議通話システムも存在してはいるが、この機能だけでは、画像受信側の参加者にとっては不要な画像がネットワークを伝送し、配信サーバあるいは画像受信側の会議通話端末で会議画像生成のために画像処理される可能性がある。このため、ネットワークトラヒックおよび画像処理負荷を効果的に低減できない。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ネットワークトラヒックおよび画像処理負荷を、より効率的に低減することが可能な会議通話技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の第一の態様において、会議通話端末は、ユーザから画像配信操作を受け付けたならば、画像データの取得先を伴う画像配信準備完了通知を同じ会議通話に参加している他の会議通話端末に通知する。また、会議通話端末は、他の会議通話端末から画像配信準備完了通知を受信すると、この画像配信準備完了通知の送信元である会議通話端末をユーザに知らせる。そして、ユーザからこの会議通話端末の指定を伴う画像取得開始操作を受け付けたならば、この画像配信準備完了通知で指定されている画像データの取得先にアクセスして、画像データを取得し表示する。
【0009】
例えば、本発明の第一の態様は、
複数の会議通話端末と、前記複数の会議通話端末に会議通話サービスを提供する呼制御サーバと、を備えた会議通話システムであって、
前記会議通話端末は、
画像配信操作を受け付けた場合に、画像データの取得先を伴う画像配信準備完了通知を、同じ会議通話に参加している他の前記会議通話端末に送信する準備完了通知手段と、
他の前記会議通話端末から前記画像配信準備完了通知を受信した場合に、当該画像配信準備完了通知の送信元を画像配信準備完了端末として表示する端末表示手段と、
前記画像配信準備完了端末の指定を伴う画像取得開始操作を受け付けた場合に、当該画像配信準備完了端末を送信元とする前記画像配信準備完了通知で指定されている画像データの取得先にアクセスして、画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記画像データ取得手段により取得された画像データを表示する画像データ表示手段と、を有する。
【0010】
また、本発明の第二の態様において、会議通話端末は、ユーザから画像配信操作を受け付けたならば、画像データの取得先を伴う画像配信準備完了通知を、同じ会議通話に参加している他の会議通話端末に通知する。また、会議通話端末は、他の会議通話端末から画像配信準備完了通知を受信すると、この画像配信準備完了通知の送信元である会議通話端末をユーザに知らせる。そして、ユーザからこの会議通話端末の指定を伴う画像取得開始操作を受け付けたならば、この画像配信準備完了通知で指定されている画像データの取得先を伴う画像配信要求を画像配信サーバに送信する。これを受けて、画像配信サーバは、この画像配信要求で指定されている画像データの取得先にアクセスして画像データを取得し、画像配信要求元の会議通話端末に配信する。そして、会議通話端末は、画像配信サーバから受信した画像データを表示する。
【0011】
例えば、本発明の第二の態様は、
複数の会議通話端末と、前記複数の会議通話端末に会議通話サービスを提供する呼制御サーバと、画像配信サーバと、を備えた会議通話システムであって、
前記会議通話端末は、
画像配信操作を受け付けた場合に、画像データの取得先を伴う画像配信準備完了通知を、同じ会議通話に参加している他の前記会議通話端末に送信する準備完了通知手段と、
他の前記会議通話端末から前記画像配信準備完了通知を受信した場合に、当該画像配信準備完了通知の送信元を画像配信準備完了端末として表示する端末表示手段と、
前記画像配信準備完了端末の指定を伴う画像取得開始操作を受け付けた場合に、当該画像配信準備完了端末を送信元とする前記画像配信準備完了通知で指定されている画像データの取得先を伴う画像配信要求を前記画像配信サーバに送信する画像配信要求手段と、
前記画像配信要求に対して前記画像配信サーバから受信した画像データを表示する画像データ表示手段と、を有し、
前記画像配信サーバは、
前記会議通話端末から前記画像配信要求を受信した場合に、当該画像配信要求で指定されている画像データの取得先にアクセスして画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記画像データ取得手段により前記画像配信要求で指定されている画像データの取得先から取得された画像データを、当該画像配信要求の送信元である前記会議通話端末に配信する画像データ配信手段と、を有する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、画像送信側の会議通話端末のユーザが画像配信の意思を示し、かつ画像受信側の会議通話端末のユーザが画像受信の意思を示した場合にのみ、画像送信側の会議通話端末から画像受信側の会議通話端末へ画像データが送信される。このため、不要な画像データのネットワーク伝送および画像処理が行われない。したがって、ネットワークトラヒックおよび画像処理負荷を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、本発明の第1実施の形態に係る会議通話システムの概略構成図である。
【
図2】
図2は、本発明の第1実施の形態に係る会議通話システムの会議通話処理の一例を説明するためのシーケンス図である。
【
図3】
図3は、本発明の第1実施の形態に係る会議通話システムの会議通話処理の一例を説明するためのシーケンス図であり、
図2の続きである。
【
図4】
図4は、本発明の第1実施の形態に係る会議通話システムの会議通話処理の一例を説明するためのシーケンス図であり、
図3の続きである。
【
図5】
図5は、会議通話端末1の概略機能構成図である。
【
図6】
図6は、会議通話端末1の会議通話処理を説明するための図である。
【
図7】
図7は、会議通話端末1の画像配信処理を説明するための図である。
【
図8】
図8は、会議通話端末1の画像受信処理を説明するための図である。
【
図9】
図9(A)は、会議通話端末1における画像配信準備完了端末の表示例を示す図であり、
図9(B)および
図9(C)は、会議通話端末1における取得画像データの表示例を示す図である。
【
図11】
図11は、呼制御サーバ2の会議通話動作を説明するためのフロー図である。
【
図12】
図12は、本発明の第2実施の形態に係る会議通話システムの概略構成図である。
【
図13】
図13は、本発明の第2実施の形態に係る会議通話システムの会議通話処理の一例を説明するためのシーケンス図である。
【
図14】
図14は、本発明の第2実施の形態に係る会議通話システムの会議通話処理の一例を説明するためのシーケンス図であり、
図13の続きである。
【
図15】
図15は、画像配信サーバ3の概略機能構成図である。
【
図16】
図16は、配信先記憶部32の登録内容例を模式的に表した図である。
【
図17】
図17は、画像配信サーバ3の画像配信処理を説明するためのフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
[第1実施の形態]
まず、本発明の第1実施の形態について説明する。
【0016】
図1は、本実施の形態に係る会議通話システムの概略構成図である。
【0017】
図示するように、本実施の形態に係る会議通話システムは、複数の会議通話端末1-1~1-4(以下、会議通話端末1とも呼ぶ)および呼制御サーバ2がWAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)等のネットワーク5を介して互いに接続されて構成される。会議通話端末1は、他の会議通話端末1と音声および映像を用いた会議通話を行うための端末である。呼制御サーバ2は、音声による会議通話サービスを会議通話端末1に提供する。
【0018】
図2~
図4は、本実施の形態に係る会議通話システムの会議通話処理の一例を説明するためのシーケンス図である。
【0019】
会議通話端末1-1が、会議通話に参加する会議通話端末1-2~1-4の指定を伴う会議通話要求操作をユーザから受け付けたとする(S100)。これを受けて、会議通話端末1-1は、会議通話端末1-2~1-4の指定を伴う会議通話要求を呼制御サーバ2に送信する(S101)。
【0020】
呼制御サーバ2は、会議通話要求を受信すると、この会議通話要求送信元の会議通話端末1-1と呼接続処理を実施して(S102)、会議通話端末1-1との間に通話路を確立する(S103)。
【0021】
つぎに、呼制御サーバ2は、会議通話要求で指定されている会議通話端末1-2~1-4のそれぞれと呼接続処理を実施して(S104、S106、S108)、各会議通話端末1-2~1-4との間に通話路を確立する(S105、S107、S109)。
【0022】
それから、呼制御サーバ2は、会議通話端末1-1~1-4各々との間に確立された通話路を相互接続して、音声による会議通話サービスを会議通話端末1-1~1-4に提供する(S110)。具体的には、会議通話端末1毎に、この会議通話端末1を除く他の会議通話端末1から受信した通話音声データを合成して会議通話音声データを生成し、この会議通話端末1に送出する。
【0023】
つぎに、会議通話端末1-1が、自身に内蔵あるいは接続されたカメラの指定を伴う画像配信操作をユーザから受け付けたとする(S111)。これを受けて、会議通話端末1-1は、このカメラをオンにするとともに(S112)、自身のURI(Uniform Resource Identifier)を伴う画像配信準備完了通知を呼制御サーバ2に送信する(S113)。
【0024】
呼制御サーバ2は、画像配信準備完了通知を受信すると、この画像配信準備完了通知の送信元の会議通話端末1-1と同じ会議通話に参加する会議通話端末1-2~1-4に、この画像配信準備完了通知を中継する(S114)。これを受けて、会議通話端末1-2~1-4は、画像配信準備完了通知の送信元である会議通話端末1-1を画像配信準備完了端末としてその情報を表示する(S115~S117)。
【0025】
ここで、会議通話端末1-2が、画像配信準備完了端末として表示中の会議通話端末1-1の選択を伴う画像取得開始操作をユーザから受け付けたものとする(S118)。これを受けて、会議通話端末1-2は、会議通話端末1-1を送信元とする画像配信準備完了通知で指定されているURIにアクセスし(S119)、会議通話端末1-1からカメラの撮影画像データを取得する(S120)。そして、取得した画像データを表示する(S121)。
【0026】
同様に、会議通話端末1-3が、画像配信準備完了端末として表示中の会議通話端末1-1の選択を伴う画像取得開始操作をユーザから受け付けたものとする(S122)。これを受けて、会議通話端末1-3は、会議通話端末1-1を送信元とする画像配信準備完了通知で指定されているURIにアクセスして(S123)、会議通話端末1-1からカメラの撮影画像データを取得する(S124)。そして、取得した画像データを表示する(S125)。
【0027】
つぎに、会議通話端末1-2が、自身に内蔵あるいは接続されたカメラの指定を伴う画像配信操作をユーザから受け付けたとする(S126)。これを受けて、会議通話端末1-2は、このカメラをオンにするとともに(S127)、自身のURIを伴う画像配信準備完了通知を呼制御サーバ2に送信する(S128)。
【0028】
呼制御サーバ2は、画像配信準備完了通知を受信すると、この画像配信準備完了通知の送信元の会議通話端末1-2と同じ会議通話に参加する会議通話端末1-1、1-3、1-4に、この画像配信準備完了通知を中継する(S129)。これを受けて、会議通話端末1-1は、画像配信準備完了通知の送信元である会議通話端末1-2を画像配信準備完了端末としてその情報を表示する(S130)。また、会議通話端末1-3、1-4は、画像配信準備完了通知の送信元である会議通話端末1-2を画像配信準備完了端末としてその情報を、画像配信準備完了端末として表示中の会議通話端末1-1の情報とともに表示する(S131、S132)。
【0029】
ここで、会議通話端末1-3が、画像配信準備完了端末として表示中の会議通話端末1-2の選択を伴う画像取得開始操作をユーザから受け付けたものとする(S133)。これを受けて、会議通話端末1-3は、会議通話端末1-2を送信元とする画像配信準備完了通知で指定されているURIにアクセスして(S134)、会議通話端末1-2からカメラの撮影画像データを取得する(S135)。そして、会議通話端末1-2から取得した画像データを、S124において会議通話端末1-1からの取得を開始した画像データと合成して表示する(S136)。
【0030】
また、会議通話端末1-4は、画像配信準備完了端末として表示中の会議通話端末1-1、1-2の選択を伴う画像取得開始操作をユーザから受け付けたものとする(S137)。これを受けて、会議通話端末1-4は、会議通話端末1-1を送信元とする画像配信準備完了通知で指定されているURIおよび会議通話端末1-2を送信元とする画像配信準備完了通知で指定されているURI各々にアクセスし(S138、S139)、会議通話端末1-1、1-2各々からカメラの撮影画像データを取得する(S140、S141)。そして、会議通話端末1-1、1-2各々から取得した画像データを合成して表示する(S142)。
【0031】
つぎに、本実施の形態に係る会議通話システムを構成する会議通話端末1および呼制御サーバ2について説明する。
【0032】
まず、会議通話端末1の詳細を説明する。
【0033】
【0034】
図示するように、会議通話端末1は、ネットワークインターフェース部10と、マンマシンインターフェース部11と、内蔵あるいは外部接続されたカメラ12と、電話機能部13と、準備完了通知部14と、端末表示部15と、画像データ取得部16と、画像データ表示部17と、主制御部18と、を有する。
【0035】
ネットワークインターフェース部10は、ネットワーク5に接続するためのインターフェースである。
【0036】
マンマシンインターフェース部11は、会議通話を含む通話を行うためのインターフェースであり、マイクと、スピーカと、ダイヤルキー、ファンクションキー等の操作ボタンと、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示部と、を有している。
【0037】
電話機能部13は、会議通話機能を有する電話機として必要な処理を実施する。具体的には、SIP(Session Initiation Protocol)等の呼制御プロトコルに従い、呼制御サーバ2と連携して呼制御処理を実施することにより、呼制御サーバ2との通話路の確立および解放を行うとともに、RTP(Real-time Transport Protocol)等の伝送プロトコルに従い、確立中の通話路を介して通話相手と通話を行う。
【0038】
準備完了通知部14は、自会議通話端末1のURIの指定を伴う画像配信準備完了通知を、同じ会議通話に参加している他の会議通話端末1に送信する。
【0039】
端末表示部15は、他の会議通話端末1から画像配信準備完了通知を受信した場合に、この会議通話端末1を画像配信準備完了端末としてマンマシンインターフェース部11に表示する。
【0040】
画像データ取得部16は、マンマシンインターフェース部11を介してユーザから画像取得開始操作を受け付けた場合に、この画像取得開始操作により選択された画像配信準備完了端末を送信元とする画像配信準備完了通知で指定されているURIにアクセスして、画像データを取得する。
【0041】
画像データ表示部17は、画像データ取得部16により取得された画像データをマンマシンインターフェース部11に表示する。
【0042】
主制御部18は、会議通話端末1の各部10~17を統括的に制御する。
【0043】
会議通話端末1の上記機能構成は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積ロジックICによりハード的に実現されるか、DSP(Digital Signal Processor)等の計算機によりソフトウエア的に実現される。あるいは、CPUと、メモリと、ハードディスク、フラッシュメモリ等の補助記憶装置と、NIC(Network Interface Card)、無線アダプタ等の通信インターフェースと、を備えたPC(Personal Computer)、タブレットPC、スマートホン等の汎用コンピュータにおいて、CPUが所定のプログラムを補助記憶装置からメモリ上にロードして実行することにより実現されてもよい。
【0044】
図6は、会議通話端末1の会議通話処理を説明するための図である。
【0045】
電話機能部13は、マンマシンインターフェース部11を介してユーザから、会議通話に参加する他の会議通話端末1の指定を伴う会議通話要求操作を受け付けると(S200でYES)、ネットワークインターフェース部10を介して呼制御サーバ2に、会議通話に参加する他の会議通話端末1の指定を伴う会議通話要求を送信する(S201)。そして、呼制御サーバ2と連携して呼接続処理を実施して、呼制御サーバ2との間に通話路を確立する(S204)。これにより、会議通話端末1は、この通話路を介して音声による会議通話が可能となる。
【0046】
一方、電話機能部13は、ネットワークインターフェース部10を介して呼制御サーバ2から呼接続要求を受信し(S202でYES)、マンマシンインターフェース部11を介してユーザから、この呼接続要求に対する応答操作を受け付けると(S203でYES)、呼制御サーバ2と連携して呼接続処理を実施して、呼制御サーバ2との間に通話路を確立する(S204)。これにより、会議通話端末1は、この通話路を介して音声による会議通話が可能となる。
【0047】
S204において呼制御サーバ2との間に通話路が確立された後において、電話機能部13は、マンマシンインターフェース部11を介してユーザから確立中の通話路の切断操作を受け付けると(S205でYES)、ネットワークインターフェース部10を介して呼制御サーバ2に切断要求を送信する(S206)。そして、呼制御サーバ2と連携して呼接続処理を実施して、呼制御サーバ2と間に確立されている通話路を解放する(S207)。
【0048】
図7は、会議通話端末1の画像配信処理を説明するための図である。
【0049】
このフローは、呼制御サーバ2と間に通話路が確立され、この通話路を介して音声による会議通話が可能である場合に実施される。
【0050】
主制御部18は、マンマシンインターフェース部11を介してユーザから画像配信操作を受け付けると(S210でYES)、カメラ12をオンにして(S211)、準備完了通知部14に画像配信準備完了通知の送信を指示する。これを受けて、準備完了通知部14は、ネットワークインターフェース部10を介して呼制御サーバ2に、カメラ12の撮影画像データの取得先である自会議通話端末1のURIの指定を伴う画像配信準備完了通知を送信する(S212)。この画像配信準備完了通知は、呼制御サーバ2を介して、自会議通話端末1と同じ会議通話に参加する他の会議通話端末1に送信される。
【0051】
その後、主制御部18は、ネットワークインターフェース部10を介して他の会議通話端末1から、カメラ12の撮影画像データの取得先であるURIにアクセスされる(このURIの指定を伴う画像配信要求を受信する)と(S213でYES)、アクセス元の会議通話端末1に対するカメラ12の撮影画像データの配信を開始する(S214)。
【0052】
また、主制御部18は、カメラ12の撮影画像データの配信先である会議通話端末1から、カメラ12の撮影画像データの取得先であるURIへのアクセスが解除される(このURIの指定を伴う画像配信停止要求を受信する)と(S215でYES)、この会議通話端末1に対するカメラ12の撮影画像データの配信を停止する(S216)。
【0053】
主制御部18は、マンマシンインターフェース部11を介してユーザから画像配信終了操作を受け付けると(S217でYES)、カメラ12の撮影画像データを配信しているすべての会議通話端末1に対するカメラ12の撮影画像データの配信を停止して(S218)、カメラ12をオフにする(S219)。それから、準備完了通知部14に画像配信終了通知の送信を指示する。これを受けて、準備完了通知部14は、ネットワークインターフェース部10を介して呼制御サーバ2に、自会議通話端末1のURIの指定を伴う画像配信終了通知を送信する(S220)。この画像配信終了通知は、呼制御サーバ2を介して、自会議通話端末1と同じ会議通話に参加する他の会議通話端末1に送信される。
【0054】
図8は、会議通話端末1の画像受信処理を説明するための図である。
【0055】
このフローは、
図7に示すフローと同様、呼制御サーバ2と間に通話路が確立され、この通話路を介して音声による会議通話が可能である場合に実施される。
【0056】
画像データ取得部16が、ネットワークインターフェース部10を介して呼制御サーバ2から画像配信準備完了通知を受信すると(S230でYES)、主制御部18は、この画像配信準備完了通知で指定されているURIを、この画像配信準備完了通知の送信元の会議通話端末1に紐付けて管理するとともに、この会議通話端末1を端末表示部15に通知して画像配信準備完了端末の表示を指示する。これを受けて、端末表示部15は、通知された会議通話端末1を画像配信準備完了端末としてマンマシンインターフェース部11に表示する(S231)。
【0057】
図9(A)は、会議通話端末1における画像配信準備完了端末の表示例を示す図である。ここで、符号170は、会議通話の終了操作(切断操作)を受け付けるためのボタンであり、符号171は、マイクのオンオフ操作を受け付けるためのボタンである。ここで、マンマシンインターフェース部11のマイクがオン状態(音声ミュート解除状態)の場合は、ボタン171に「マイクオフ」が表示され、ユーザがボタン171を操作すると、マンマシンインターフェース部11のマイクがオフ状態(音声ミュート実行状態)に移行する。また、マンマシンインターフェース部11のマイクがオフ状態(音声ミュート実行状態)の場合は、ボタン171に「マイクオン」が表示され、ユーザがボタン171を操作すると、マンマシンインターフェース部11のマイクがオン状態(音声ミュート解除状態)に移行する。
【0058】
また、
図9(A)において、符号172は、画像配信準備完了端末リストの表示欄である。この表示欄172は、呼制御サーバ2を介して他の会議通話端末1から画像配信準備完了通知を受信した場合、あるいは、ユーザからの指示に従って表示される。図示するように、この表示欄172には、画像配信準備完了通知の送信元である会議通話端末1の情報が画像配信準備完了端末1720としてリスト表示される。
図9(A)は、会議通話端末1-1における画像配信準備完了端末の表示例であり、画像配信準備完了端末1720として会議通話端末1-2、1-3が表示欄172にリスト表示されている例を示している。また、表示欄172には、画像配信準備完了端末1720各々に対応して画像取得開始操作および画像取得停止操作を受け付けるためのボタン1721が設けられている。ここで、画像配信準備完了端末1720として表示されている会議通話端末1が指定するURIから画像データを取得中である場合、ボタン1721には「停止」が表示されており、ユーザによるボタン1721の操作を、このボタン1721に対応する画像配信準備完了端末1720の画像取得停止操作として受け付ける。一方、画像データを未取得の場合は、ボタン1721に「受信」が表示されており、ユーザによるボタン1721の操作を、このボタン1721に対応する画像配信準備完了端末1720の画像取得開始操作として受け付ける。
【0059】
つぎに、主制御部18は、マンマシンインターフェース部11を介して、画像配信準備完了端末の画像取得開始操作を受け付けると(S232でYES)、画像データ取得部16に、この画像配信準備完了端末に紐付けられて管理されているURIを通知して、画像データ取得部16に画像取得開始を指示する。これを受けて、画像データ取得部16は、ネットワークインターフェース部10を介して、主制御部18より通知されたURIにアクセス(画像配信要求を送信)して、この画像配信準備完了端末からカメラ12の撮影画像データの取得を開始する(S233)。そして、主制御部18は、画像データ取得部16が取得した画像データを画像配信準備完了端末の情報とともに画像データ表示部17に渡す。これを受けて、画像データ表示部17は、主制御部18から受け取った画像データを、この画像データとともに主制御部18から受け取った画像配信準備完了端末の情報に対応付けてマンマシンインターフェース部11に表示する(S234)。
【0060】
図9(B)および
図9(C)は、会議通話端末1における取得画像データの表示例を示す図である。ここで、
図9(A)に示す表示例と同様に、符号170は、会議通話の終了操作(切断操作)を受け付けるためのボタンであり、符号171は、マイクのオンオフ操作を受け付けるためのボタンである。
【0061】
また、
図9(B)は、画像配信準備完了端末として表示されている会議通話端末1-2に対して画像取得開始操作が行われた場合の表示例を示しており、会議通話端末1-2から受信した画像配信準備完了通知で指定されているURIから取得した、会議通話端末1-2のカメラ12の撮影画像データが表示枠173に表示されている。
【0062】
また、
図9(C)は、画像配信準備完了端末として表示されている会議通話端末1-2~1-4各々に対して画像取得開始操作が行われた場合の表示例を示しており、会議通話端末1-2から受信した画像配信準備完了通知で指定されているURIから取得した会議通話端末1-2のカメラ12の撮影画像データ、会議通話端末1-3から受信した画像配信準備完了通知で指定されているURIから取得した会議通話端末1-3のカメラ12の撮影画像データ、および、会議通話端末1-4から受信した画像配信準備完了通知で指定されているURIから取得した会議通話端末1-4のカメラ12の撮影画像データが表示枠173に表示されている。この場合、画像データ表示部17は、会議通話端末1-2~1-3各々のカメラ12の撮影画像データを合成して表示枠174を形成し、マンマシンインターフェース部11に表示する。
【0063】
つぎに、主制御部18は、マンマシンインターフェース部11を介して、画像取得中の画像配信準備完了端末について画像取得停止操作を受け付けると(S235でYES)、画像データ取得部16に、この画像配信準備完了端末に紐付けられて管理されているURIを通知して画像取得停止を指示する。これを受けて、画像データ取得部16は、ネットワークインターフェース部10を介して、主制御部18より通知されたURIに対するアクセスを解除(画像配信停止要求を送信)して、このURIからの会議通話端末1のカメラ12の撮影画像データの取得を停止する(S236)。また、主制御部18は、この画像配信準備完了端末の画像表示の停止を指示する。これを受けて、画像データ表示部17は、この画像配信準備完了端末に対応付けてマンマシンインターフェース部11に表示している画像データ(表示枠173内または表示枠174内の画像データ)の表示を停止する(S237)。
【0064】
また、画像データ取得部16は、ネットワークインターフェース部10を介して呼制御サーバ2から画像配信終了通知を受信すると(S238でYES)、画像配信終了通知で指定されたURIからの画像データの取得を停止し、主制御部18は、画像データ表示部17にこの画像配信終了通知の送信元である画像配信準備完了端末の画像表示の停止を指示する。これを受けて、画像データ表示部17は、この画像配信準備完了端末に対応付けてマンマシンインターフェース部11に表示している画像データの表示を停止する(S239)。それから、主制御部18は、端末表示部15に、この画像配信終了通知の送信元である会議通話端末1を通知して画像配信準備完了端末の表示停止を指示する。これを受けて、端末表示部15は、マンマシンインターフェース部11に対して、通知された会議通話端末1の画像配信準備完了端末としての表示(表示欄172内の表示)を終了する(S240)。
【0065】
つぎに、呼制御サーバ2の詳細を説明する。
【0066】
【0067】
図示するように、呼制御サーバ2は、ネットワークインターフェース部20と、呼制御部21と、中継部22と、会議通話処理部23と、通知中継部24と、を有する。
【0068】
ネットワークインターフェース部20は、ネットワーク5に接続するためのインターフェースである。
【0069】
呼制御部21は、SIP等の呼制御プロトコルに従い、会議通話端末1と連携して呼制御処理を実施し、会議通話端末1との間の通話路を確立・解放する。
【0070】
中継部22は、RTP等の伝送プロトコルに従い、呼制御部21によって確立された通話路間を中継する。これにより、会議通話端末1同士の通話が可能となる。
【0071】
会議通話処理部23は、中継部22と連携し、呼制御部21によって指定された3以上の通話路について、通話路毎に、この通話路以外の通話路から受信した音声データをミキシング処理し、ミキシング音声データをこの通話路に送信する。これにより、3以上の会議通話端末1間における音声による会議通話が実施される。
【0072】
通知中継部24は、会議通話端末1から画像配信準備完了通知あるいは画像配信終了通知を受信した場合に、この会議通話端末1と同じ会議通話に参加している会議通話端末1各々に、受信した画像配信準備完了通知あるいは画像配信終了通知を中継する。
【0073】
呼制御サーバ2の上記機能構成は、ASIC、FPGAなどの集積ロジックICによりハード的に実現されるか、DSP等の計算機によりソフトウエア的に実現される。あるいは、CPUと、メモリと、ハードディスク、フラッシュメモリ等の補助記憶装置と、NIC等の通信インターフェースと、を備えたPC等の汎用コンピュータにおいて、CPUが所定のプログラムを補助記憶装置からメモリ上にロードして実行することにより実現されてもよい。
【0074】
図11は、呼制御サーバ2の会議通話動作を説明するためのフロー図である。
【0075】
このフローは、呼制御部21がネットワークインターフェース部20を介して会議通話端末1から会議通話要求を受信することにより開始される。
【0076】
まず、呼制御部21は、ネットワークインターフェース部20を介して会議通話要求元の会議通話端末1との間に通話路を確立する(S300)。
【0077】
つぎに、呼制御部21は、ネットワークインターフェース部20を介して会議通話要求で指定されている会議通話端末1との間に通話路を確立する処理を、会議通話要求で指定されているすべての会議通話端末1に対して実施する(S301)。
【0078】
それから、呼制御部21は、中継部22および会議通話処理部23を制御して、会議通話端末1による会議通話を開始する(S302)。具体的には、中継部22は、会議通話要求元の会議通話端末1および会議通話要求で指定された会議通話端末1各々との間に確立された通話路を会議通話処理部23に接続する。会議通話処理部23は、中継部22によって自身に接続された複数の通話路について、通話路毎に、この通話路以外の通話路から受信した音声データをミキシング処理し、ミキシング音声データをこの通話路に送信する。これにより、3以上の会議通話端末1間における音声による会議通話が実施される。
【0079】
つぎに、通知中継部24は、ネットワークインターフェース部20を介して会議通話端末1から画像配信準備完了通知を受信すると(S303でYES)、この会議通話端末1と同じ会議通話に参加中の他の会議通話端末1各々に画像配信準備完了通知を中継する(S304)。また、通知中継部24は、ネットワークインターフェース部20を介して会議通話端末1から画像配信終了通知を受信すると(S305でYES)、この会議通話端末1と同じ会議通話に参加中の他の会議通話端末1各々に画像配信終了通知を中継する(S306)。
【0080】
また、呼制御部21は、会議通話に参加中の会議通話端末1からネットワークインターフェース部20を介して切断要求を受信すると(S307でYES)、この会議通話端末1との通話路を切断する(S308)。そして、呼制御部21は、会議通話に参加中のすべての会議通話端末1との通話路が切断されたならば(S309でYES)、中継部22および会議通話処理部23を制御して、会議通話端末1による会議通話を終了する(S310)。
【0081】
以上、本発明の第1実施の形態について説明した。
【0082】
本実施の形態において、会議通話端末1は、ユーザから画像配信操作を受け付けたならば、画像データの取得先のURIを伴う画像配信準備完了通知を同じ会議通話に参加している他の会議通話端末1に通知する。また、会議通話端末1は、他の会議通話端末1から画像配信準備完了通知を受信すると、この画像配信準備完了通知の送信元を画像配信準備完了端末としてユーザに知らせる。そして、画像配信準備完了端末の指定を伴う画像取得開始操作をユーザから受け付けたならば、この画像配信準備完了通知で指定されているURIにアクセスして、画像データを取得して表示する。
【0083】
したがって、本実施の形態によれば、画像送信側の会議通話端末1のユーザが画像配信の意思を示し、かつ画像受信側の会議通話端末1のユーザが画像受信の意思を示した場合にのみ、画像送信側の会議通話端末1から画像受信側の会議通話端末1へ画像データが送信されるので、不要な画像データのネットワーク伝送および画像処理が行われない。このため、ネットワークトラヒックおよび画像処理負荷を低減することができる。
【0084】
また、本実施の形態では、画像配信準備完了通知を複数受信した場合に、各画像配信準備完了通知の送信元を画像配信準備完了端末としてリスト表示している(
図9(A)参照)。そして、ユーザにより複数の画像配信準備完了端末が選択され、複数のURIから画像データを取得している場合、これら複数のURIから取得した画像データを合成して表示する(
図9(C)参照)。このため、3以上の会議通話端末1が参加する会議通話に適した会議画面を表示することができる。
【0085】
また、本実施の形態において、会議通話端末1は、画像配信準備完了通知の送信後にユーザから画像配信終了操作を受け付けた場合に、同じ会議通話に参加している他の前記会議通話端末1に画像配信終了通知を送信する。また、画像配信準備完了端末の指定を伴う画像取得停止操作をユーザから受け付けた場合、あるいは、他の会議通話端末1から画像配信終了通知を受信した場合に、画像配信準備完了端末である他の会議通話端末1、あるいは、画像配信終了通知の送信元である他の会議通話端末1を送信元とする画像配信準備完了通知で指定されているURIからの画像データの取得を終了する。したがって、本実施の形態によれば、画像送信側のユーザが画像配信の意思を取り消した場合、あるいは画像受信側のユーザが画像取得の意思を取り消した場合には、画像データのネットワーク伝送および画像処理が行われないので、ネットワークトラヒックおよび画像処理負荷をさらに低減することができる。
【0086】
また、本実施の形態において、会議通話端末1は、画像配信準備完了通知を呼制御サーバ2に送信し、呼制御サーバ2は、会議通話端末1から画像配信準備完了通知を受信した場合に、この会議通話端末1と同じ会議通話に参加している他の会議通話端末1各々にこの画像配信準備完了通知を中継する。したがって、本実施の形態によれば、画像配信準備完了通知の配信先を呼制御サーバ2が管理するので、画像配信準備完了通知が会議通話と無関係の端末に通知されてしまう事態が発生するのを防止することができる。
【0087】
[第2実施の形態]
つぎに、本発明の第2実施の形態について説明する。
【0088】
図12は、本実施の形態に係る会議通話システムの概略構成図である。
【0089】
本実施の形態に係る会議通話システムが
図1に示す第1実施の形態に係る会議通話システムと異なる点は、会議通話端末1-1~1-4に代えて会議通話端末1a-1~1a-4(以下、単にと呼ぶ)を設けたこと、および、ネットワーク5に接続された画像配信サーバ3を新たに設けたことである。その他の構成は、
図1に示す第1実施の形態に係る会議通話システムと同様である。
【0090】
図13および
図14は、本発明の第2実施の形態に係る会議通話システムの会議通話処理の一例を説明するためのシーケンス図である。
【0091】
まず、会議通話端末1a-1が、会議通話に参加する会議通話端末1a-2~1a-4の指定を伴う会議通話要求操作をユーザから受け付けたとする。この場合、
図2のS100~S110と同様の処理が実施され、会議通話端末1a-1~1a-4間において、音声による会議通話が開始される(S400)。
【0092】
つぎに、会議通話端末1a-1が、自身に内蔵あるいは接続されたカメラ12の指定を伴う画像配信操作をユーザから受け付けたとする。この場合、
図3のS111~S117と同様の処理が実施され、会議通話端末1a-2~1a-4は、画像配信準備完了通知の送信元である会議通話端末1a-1を画像配信準備完了端末としてその情報を表示する(S401)。
【0093】
ここで、会議通話端末1a-2が、画像配信準備完了端末として表示中の会議通話端末1a-1の選択を伴う画像取得開始操作をユーザから受け付けたものとする(S402)。これを受けて、会議通話端末1a-2は、会議通話端末1a-1を送信元とする画像配信準備完了通知で指定されているURIを含む画像配信要求を画像配信サーバ3に送信する(S403)。
【0094】
画像配信サーバ3は、会議通話端末1a-2から画像配信要求を受信すると、この画像配信要求に含まれているURIにアクセスし(S404)、会議通話端末1a-1からカメラ12の撮影画像データを取得する(S405)。そして、取得した会議通話端末1a-1のカメラ12の撮影画像データを、画像配信要求の送信元である会議通話端末1a-2に配信する(S406)。これを受けて、会議通話端末1a-2は、会議通話端末1a-1のカメラ12の撮影画像データを画像配信サーバ3から受信して表示する(S407)。
【0095】
同様に、会議通話端末1a-3が、画像配信準備完了端末として表示中の会議通話端末1a-1の選択を伴う画像取得開始操作をユーザから受け付けたものとする(S408)。これを受けて、会議通話端末1a-3は、会議通話端末1a-1を送信元とする画像配信準備完了通知で指定されているURIを含む画像配信要求を画像配信サーバ3に送信する(S409)。
【0096】
画像配信サーバ3は、会議通話端末1a-3から画像配信要求を受信すると、この画像配信要求に含まれているURIからの会議通話端末1a-1のカメラ12の撮影画像データの取得をすでに開始しているので(S404、S405)、この取得した会議通話端末1a-1のカメラ12の撮影画像データを、画像配信要求の送信元である会議通話端末1a-3に配信する(S410)。これを受けて、会議通話端末1a-3は、会議通話端末1a-1のカメラ12の撮影画像データを画像配信サーバ3から受信して表示する(S411)。
【0097】
つぎに、会議通話端末1a-2が、自身に内蔵あるいは接続されたカメラ12の指定を伴う画像配信操作をユーザから受け付けたとする。この場合、
図4のS126~S132と同様の処理が実施され、会議通話端末1a-1、1a-3、1a-4は、画像配信準備完了通知の送信元である会議通話端末1a-2を画像配信準備完了端末としてその情報を表示する(S412)。
【0098】
ここで、会議通話端末1a-3が、画像配信準備完了端末として表示中の会議通話端末1a-2の選択を伴う画像取得開始操作をユーザから受け付けたものとする(S413)。これを受けて、会議通話端末1a-3は、会議通話端末1a-2を送信元とする画像配信準備完了通知で指定されているURIを含む画像配信要求を画像配信サーバ3に送信する(S414)。
【0099】
画像配信サーバ3は、会議通話端末1a-3から画像配信要求を受信すると、この画像配信要求に含まれているURIにアクセスし(S415)、会議通話端末1a-2からカメラ12の撮影画像データを取得する(S416)。そして、取得した会議通話端末1a-2のカメラ12の撮影画像データを、画像配信要求の送信元である会議通話端末1a-3に配信中の会議通話端末1a-1のカメラ12の撮影画像データと合成し(S417)、会議通話端末1a-1のカメラ12の撮影画像データに代えて、会議通話端末1a-1のカメラ12の撮影画像データと会議通話端末1a-2のカメラ12の撮影画像データとの合成画像データを会議通話端末1a-3に配信する(S418)。これを受けて、会議通話端末1a-3は、会議通話端末1a-1のカメラ12の撮影画像データと会議通話端末1a-2のカメラ12の撮影画像データとの合成画像データを画像配信サーバ3から受信して表示する(S419)。
【0100】
また、会議通話端末1a-4は、画像配信準備完了端末として表示中の会議通話端末1a-1、1a-2の選択を伴う画像取得開始操作をユーザから受け付けたものとする(S420)。これを受けて、会議通話端末1a-4は、会議通話端末1a-1を送信元とする画像配信準備完了通知で指定されているURIを含む画像配信要求、および会議通話端末1a-2を送信元とする画像配信準備完了通知で指定されているURIを含む画像配信要求を画像配信サーバ3に送信する(S421)。
【0101】
画像配信サーバ3は、会議通話端末1a-4から受信した画像配信要求各々に含まれているURIからそれぞれ会議通話端末1a-1、1a-2のカメラ12の撮影画像データを取得してこれらの合成画像データをすでに作成しているので(S415~S417)、この合成画像データを、画像配信要求の送信元である会議通話端末1a-4に配信する(S422)。これを受けて、会議通話端末1a-4は、会議通話端末1a-1のカメラ12の撮影画像データと会議通話端末1a-2のカメラ12の撮影画像データとの合成画像データを画像配信サーバ3から受信して表示する(S423)。
【0102】
つぎに、本実施の形態に係る会議通話システムを構成する画像配信サーバ3について説明する。
【0103】
なお、本実施の形態に用いる呼制御サーバ2は、本発明の第1実施の形態に用いる呼制御サーバ2と同じであるので、その詳細な説明を省略する。
【0104】
また、本実施の形態に用いる会議通話端末1aが、本発明の第1実施の形態に用いる会議通話端末1と異なる点は、
図7に示す画像配信処理のフローのS213、S215において、画像データの配信先であるアクセス元が他の会議通話端末1aから画像配信サーバ3に変更されること、
図8に示す画像受信処理のフローのS233において、ユーザにより選択された画像配信準備完了端末に紐付けられて管理されているURIにアクセス(画像配信要求を送信)するのに代えて、このURIの指定を伴う画像配信要求を画像配信サーバ3に送信し、画像配信サーバ3から画像データを取得すること、および、
図8に示す画像受信処理のフローのS236において、ユーザにより選択された画像配信準備完了端末に紐付けられて管理されているURIに対するアクセスを解除(画像配信停止要求を送信)するのに代えて、このURIの指定を伴う画像配信停止要求を画像配信サーバ3に送信し、画像配信サーバ3からの画像データの取得を停止することである。その他については、本発明の第1実施の形態に用いる会議通話端末1と同様であるので、会議通話端末1aの詳細な説明を省略する。
【0105】
図15は、画像配信サーバ3の概略機能構成図である。
【0106】
図示するように、画像配信サーバ3は、ネットワークインターフェース部30と、画像データ取得部31と、配信先記憶部32と、画像データ配信部33と、画像データ合成部34と、を有する。
【0107】
ネットワークインターフェース部30は、ネットワーク5に接続するためのインターフェースである。
【0108】
画像データ取得部31は、ネットワークインターフェース部30を介して会議通話端末1aから受け付けた画像配信要求に含まれているURIにアクセスして、画像データを取得する。
【0109】
配信先記憶部32には、画像配信要求の送信元である会議通話端末1aの情報が、この会議通話端末1aに配信する画像データの取得先であるURIとともに記憶される。
【0110】
図16は、配信先記憶部32の登録内容例を模式的に表した図である。
【0111】
図示するように、配信先記憶部32には、画像配信要求の送信元である配信先の会議通話端末1a毎に配信先情報のレコード320が記憶される。配信先情報のレコード320は、配信先の会議通話端末1aの情報を登録するためのフィールド321と、配信先の会議通話端末1に配信中の画像データの取得先を示すURIを登録するためのフィールド322と、を有する。
【0112】
画像データ配信部33は、ネットワークインターフェース部30を介して配信先の会議通話端末1aに、この会議通話端末1aを送信元とする画像配信要求で指定されているURIから取得した画像データを配信する。
【0113】
画像データ合成部34が、配信先の会議通話端末1aに対して、複数のURIから取得した画像データを配信する場合に、これらを合成して合成画像データを生成し、この合成画像データを画像データ配信部33に配信させる。
【0114】
画像配信サーバ3の上記構成の機能構成は、ASIC、FPGAなどの集積ロジックICによりハード的に実現されるか、DSP等の計算機によりソフトウエア的に実現される。あるいは、CPUと、メモリと、ハードディスク、フラッシュメモリ等の補助記憶装置と、NIC等の通信インターフェースと、を備えたPC等の汎用コンピュータにおいて、CPUが所定のプログラムを補助記憶装置からメモリ上にロードして実行することにより実現されてもよい。
【0115】
図17は、画像配信サーバ3の画像配信処理を説明するためのフロー図である。
【0116】
画像データ取得部31は、ネットワークインターフェース部30を介して会議通話端末1aから画像配信要求を受信すると(S500でYES)、配信先記憶部32を更新する(S501)。具体的には、画像配信要求の送信元がフィールド321に登録された配信先情報のレコード320が配信先記憶部32に記憶されている場合、このレコード320のフィールド322に、画像配信要求で指定されているURIを登録する。一方、画像配信要求の送信元がフィールド321に登録された配信先情報のレコード320が配信先記憶部32に記憶されていない場合、この配信先情報のレコード320を配信先記憶部32に追加して、このレコード320のフィールド322に、画像配信要求で指定されているURIを登録する。
【0117】
つぎに、画像データ取得部31は、配信先記憶部32を参照し、画像配信要求で指定されているURIから画像データを取得済みか否かについて判断する(S502)。具体的には、画像配信要求の送信元がフィールド321に登録された配信先情報のレコード320以外のレコード320から、画像配信要求で指定されているURIがフィールド321に登録されているレコード320を検索する。そして、このようなレコード320が存在するならば、画像配信要求で指定されているURIから画像データを取得済みと判断し、存在しないならば、画像配信要求で指定されているURIから画像データを未取得と判断する。ここで、画像配信要求で指定されているURIから画像データを未取得の場合(S502でNO)、画像データ取得部31は、ネットワークインターフェース部30を介して、画像配信要求で指定されているURI(会議通話端末1)にアクセス(画像配信要求を送信)して、会議通話端末1aからカメラ12の撮影画像データの取得を開始する(S503)。
【0118】
その後、画像データ取得部31は、画像データ配信部33に、画像配信要求の送信元を通知して画像データの配信を指示する。これを受けて、画像データ配信部33は、配信先記憶部32を参照し、画像配信要求の送信元がフィールド321に登録されている配信先情報のレコード320のフィールド322に画像取得先としてURIが複数登録されているか否かを判断する(S504)。
【0119】
画像配信要求の送信元がフィールド321に登録されている配信先情報のレコード320のフィールド322に、画像取得先としてURIが一つ登録されている場合(S504でNO)、画像データ配信部33は、画像配信要求の送信元に対して、画像データ取得部31がこのURIから取得した画像データの配信を開始する(S507)。
【0120】
一方、画像配信要求の送信元がフィールド321に登録されている配信先情報のレコード320のフィールド322に、画像取得先としてURIが複数登録されている場合(S504でYES)、画像データ配信部33は、この配信先情報のレコード320のフィールド322に登録されている複数のURIから取得した画像データの合成画像データを画像データ合成部34が生成済みであるか否かをさらに判断する(S505)。具体的には、画像配信要求の送信元がフィールド321に登録されている配信先情報のレコード320以外に、このレコード320のフィールド322に登録されている複数のURIと同じ組合せがフィールド322に登録されている配信先情報のレコード320が存在する場合、これら複数のURIから取得した画像データの合成画像データを画像データ合成部34が生成済みであると判断する。
【0121】
そして、画像配信要求の送信元がフィールド321に登録されている配信先情報のレコード320のフィールド322に登録されている複数のURIから取得した画像データの合成画像データを画像データ合成部34が生成済みである場合(S505でYES)、画像データ配信部33は、画像配信要求の送信元に対して、この合成画像データの配信を開始する(S507)。
【0122】
一方、画像配信要求の送信元がフィールド321に登録されている配信先情報のレコード320のフィールド322に登録されている複数のURIから取得した画像データの合成画像データを画像データ合成部34が未生成の場合(S505でNO)、画像データ配信部33は、画像データ合成部34に、これら複数のURIから画像データ取得部31が取得した画像データを渡して画像合成を指示する。これを受けて、画像データ合成部34は、画像データ配信部33から受け取った画像データを合成し、その合成画像データを生成する(S506)。画像データ配信部33は、画像配信要求の送信元に対して、この合成画像データの配信を開始する(S507)。
【0123】
また、画像データ取得部31は、ネットワークインターフェース部30を介して会議通話端末1aから画像配信停止要求を受信すると(S508でYES)、配信先記憶部32を更新する(S509)。具体的には、画像配信停止要求の送信元がフィールド321に登録された配信先情報のレコード320を配信先記憶部32から検索し、このレコード320のフィールド322から画像配信停止要求で指定されているURIを削除する。それから、画像データ取得部31は、画像データ配信部33に、画像配信停止要求の送信元とこの画像配信停止要求で指定されているURIとを通知して、画像データの配信停止を指示する。これを受けて、画像データ配信部33は、画像配信停止要求の送信元に対して、画像データ取得部31より通知されたURIから取得した画像データの配信を終了する(S510)。
【0124】
つぎに、画像データ配信部33は、配信先記憶部32を参照し、画像配信停止要求の送信元がフィールド321に登録されている配信先情報のレコード320のフィールド322に、画像取得先としてURIが登録されているか否かを判断する(S511)。そして、このレコード320のフィールド322に画像取得先としてURIが登録されているならば(S511でYES)、上述のS504~S507を実施する(S512)。
【0125】
すなわち、画像配信停止要求の送信元がフィールド321に登録されている配信先情報のレコード320のフィールド322に、画像取得先としてURIが一つ登録されている場合(S504でNO)、画像データ配信部33は、画像配信停止要求の送信元に対して、このURIから画像データ取得部31が取得した画像データのみの配信を新たに開始する(S507)。
【0126】
一方、画像配信停止要求の送信元がフィールド321に登録されている配信先情報のレコード320のフィールド322に、画像取得先としてURIが複数登録されている場合(S504でYES)、画像データ配信部33は、この配信先情報のレコード320のフィールド322に登録されている複数のURIから取得した画像データの合成画像データを画像データ合成部34が生成済みであるか否かをさらに判断する(S505)。
【0127】
そして、画像配信停止要求の送信元がフィールド321に登録されている配信先情報のレコード320のフィールド322に登録されている複数のURIから取得した画像データの合成画像データを画像データ合成部34が生成済みである場合(S505でYES)、画像データ配信部33は、画像配信停止要求の送信元に対して、この合成画像データの配信を新たに開始する(S507)。
【0128】
一方、画像配信停止要求の送信元がフィールド321に登録されている配信先情報のレコード320のフィールド322に登録されている複数のURIから取得した画像データの合成画像データを画像データ合成部34が未生成の場合(S505でNO)、画像データ配信部33は、画像データ取得部31がこれら複数のURIから取得した画像データを画像データ合成部34に渡して画像合成を指示する。これを受けて、画像データ合成部34は、画像データ配信部33から受け取った画像データを合成し、その合成画像データを生成する(S506)。画像データ配信部33は、画像配信停止要求の送信元に対して、この合成画像データの配信を新たに開始する(S507)。
【0129】
つぎに、画像データ取得部31は、配信先記憶部32を参照し、画像配信停止要求で指定されているURIが画像取得先としてフィールド322に登録されている配信先情報のレコード320が存在するか否かを判断する(S513)。そして、このような配信先情報のレコード320が存在しないならば(S513でNO)、画像データ取得部31は、画像配信停止要求で指定されているURI(会議通話端末1a)に対するアクセスを解除(画像配信停止要求を送信)して、会議通話端末1aからのカメラ12の撮影画像データの取得を停止する(S514)。
【0130】
以上、本発明の第2実施の形態について説明した。
【0131】
本実施の形態によれば、上記第1実施の形態の効果に加えて、以下の効果を奏する。すなわち、本実施の形態では、複数のURIから取得した画像データの合成処理を画像配信サーバ3が実施するので、会議通話端末1a各々の画像処理負担を軽減することができる。
【0132】
なお、本実施の形態において、画像配信準備完了通知を送信した会議通話端末1aは、画像配信サーバ3からアクセスされた(この会議通話端末1aのURIの指定を伴う画像配信要求を受信した)場合に、画像配信サーバ3に対する画像データの配信を開始している。しかしながら、本発明はこれに限定されない。画像配信準備完了通知を送信した会議通話端末1aは、画像配信サーバ3からのアクセスを待つことなく、自ら画像配信サーバ3にアクセスして、画像データをそのURIとともに画像配信サーバ3に配信してもよい。このようにすることで、画像配信サーバ3は、画像配信要求の送信元に対して、この画像配信要求で指定されているURIから取得した画像データをより迅速に提供することができる。
【0133】
また、本実施の形態において、画像配信サーバ3は、呼制御サーバ2と統合されていてもよい。
【0134】
なお、本発明は、上記の各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0135】
例えば、上記の各実施の形態では、呼制御サーバ2経由で会議通話端末1、1aからこの会議通話端末1、1aと同じ会議通話に参加している他の会議通話端末1、1aに画像配信準備完了通知および画像配信終了通知を送信している。しかし、本発明はこれに限定されない。呼制御サーバ2を経由せずに、会議通話端末1、1aから直接この会議通話端末1、1aと同じ会議通話に参加している他の会議通話端末1、1aに画像配信準備完了通知および画像配信終了通知を送信してもよい。
【0136】
また、上記の各実施の形態において、会議通話端末1、1aは、会議通話中にユーザから会議通話要求操作を受け付けて、この会議通話端末1、1aと同じ会議通話に参加している他の会議通話端末1に画像配信準備完了通知を送信する場合を例にとり説明した。しかし、本発明はこれに限定されない。会議通話端末1、1aは、発信時あるいは着信応答時にユーザから会議通話要求操作を受け付けて、この会議通話端末1、1aと同じ会議通話に参加する他の会議通話端末1、1aに、画像配信準備完了通知を送信してもよい。
【0137】
また、上記の各実施の形態において、会議通話端末1、1aが他の会議通話端末1、1aに配信する画像データは、自身に内蔵あるいは接続されたカメラ12の撮影画像データに限定されない。ネットワーク5に接続されたネットワークカメラの撮影画像データでもよい。あるいは、会議通話端末1、1aあるいは外部サーバが保持するドキュメント、イメージ、ビデオ等の画像データであってもよい。この場合、画像データの格納場所に応じて、画像配信準備完了通知に含めるURIが異なってくる。
【符号の説明】
【0138】
1、1-1~1-4、1a-1~1a-4:会議通話端末
2:呼制御サーバ 3:画像配信サーバ 5:ネットワーク
10:ネットワークインターフェース部
11:マンマシンインターフェース部 12:カメラ
13:電話機能部 14:準備完了通知部
15:端末表示部 16:画像データ取得部
17:画像データ表示部 18:主制御部
20:ネットワークインターフェース部
21:呼制御部 22:中継部
23:会議通話処理部 24:通知中継部
30:ネットワークインターフェース部
31:画像データ取得部 32:配信先記憶部
33:画像エータ配信部 34:画像データ合成部