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特許7435649設計支援装置、設計支援方法及び設計支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-13
(45)【発行日】2024-02-21
(54)【発明の名称】設計支援装置、設計支援方法及び設計支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 30/13 20200101AFI20240214BHJP
   G06F 30/20 20200101ALI20240214BHJP
【FI】
G06F30/13
G06F30/20
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022046943
(22)【出願日】2022-03-23
(65)【公開番号】P2023140890
(43)【公開日】2023-10-05
【審査請求日】2023-02-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000198787
【氏名又は名称】積水ハウス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000947
【氏名又は名称】弁理士法人あーく事務所
(72)【発明者】
【氏名】青木 雅弘
(72)【発明者】
【氏名】森 貴志
(72)【発明者】
【氏名】森 耕平
【審査官】真木 健彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-055123(JP,A)
【文献】特開2021-196930(JP,A)
【文献】特開2000-048061(JP,A)
【文献】特開2021-093056(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 30/13
G06F 30/20
G06F 30/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の内外を隔てる壁の屋外側への配置物の配置に関する設計を支援する設計支援装置であって、
配置物を対象配置物として特定する配置物特定手段と、
前記対象配置物が配置される壁を、配置壁として特定する壁特定手段と、
前記対象配置物を前記配置壁に投影することにより、水平成分として得られる線分を、取得線分として取得する線分取得手段と、
前記取得線分と配置されている他の部材との関係に基づいて、前記対象配置物の配置の可否を判定する判定手段と
を備えることを特徴とする設計支援装置。
【請求項2】
建物の内外を隔てる壁の屋外側への配置物の配置に関する設計を支援する設計支援装置であって、
配置物を対象配置物として特定する配置物特定手段と、
前記対象配置物が配置される壁を、配置壁として特定する壁特定手段と、
前記対象配置物を前記配置壁に投影することにより、水平成分として得られる線分を、取得線分として取得する線分取得手段と、
前記取得線分を、前記配置壁の面方向に直交する方向へ向けて屋内まで移動させる線分移動手段と、
移動した前記取得線分と重なった部材の配置状況に基づいて、前記対象配置物の配置の可否を判定する判定手段と
を備えることを特徴とする設計支援装置。
【請求項3】
請求項2に記載の設計支援装置であって、
前記配置物特定手段は、
壁の屋外側へ配置された給湯器である配置物を、前記対象配置物として特定する
ことを特徴とする設計支援装置。
【請求項4】
請求項2又は請求項3に記載の設計支援装置であって、
前記壁特定手段は、
前記対象配置物との距離に基づいて、前記配置壁を特定する
ことを特徴とする設計支援装置。
【請求項5】
請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の設計支援装置であって、
前記線分移動手段にて移動した前記取得線分と重なる床下地材を取得する床下地材取得手段を更に備え、
前記判定手段は、前記床下地材取得手段が取得した前記床下地材を、前記取得線分と重なった前記部材として、前記部材の配置状況に基づいて、前記対象配置物の配置の可否を判定する
ことを特徴とする設計支援装置。
【請求項6】
請求項5に記載の設計支援装置であって、
前記線分移動手段にて移動した前記取得線分の方向を、前記床下地材取得手段が取得した前記床下地材の長手方向と比較する方向比較手段を更に備え、
前記判定手段は、前記線分の方向が前記床下地材の長手方向と異なる場合に、前記対象配置物の配置が不可であると判定する
ことを特徴とする設計支援装置。
【請求項7】
請求項5又は請求項6に記載の設計支援装置であって、
前記床下地材取得手段が取得した前記床下地材の長手方向の長さが、所定の範囲から外れるか否かを判定する長さ比較手段を更に備え、
前記判定手段は、前記床下地材の長手方向の長さが、所定の範囲から外れる場合に、前記対象配置物の配置が不可であると判定する
ことを特徴とする設計支援装置。
【請求項8】
請求項2乃至請求項7のいずれか1項に記載の設計支援装置であって、
前記線分移動手段にて移動した前記取得線分が、前記部材としてバスコアと重なった場合に、前記取得線分を、前記判定手段による判定の対象から除外する
ことを特徴とする設計支援装置。
【請求項9】
建物の内外を隔てる壁の屋外側への配置物の配置に関する設計を支援する設計支援装置を用いた設計支援方法であって、
配置物を対象配置物として特定するステップと、
前記対象配置物が配置される壁を、配置壁として特定するステップと、
前記対象配置物を前記配置壁に投影することにより、水平成分として得られる線分を、取得線分として取得するステップと、
前記取得線分と配置されている他の部材との関係に基づいて、前記対象配置物の配置の可否を判定するステップと
を実行することを特徴とする設計支援方法。
【請求項10】
コンピュータに、建物の内外を隔てる壁の屋外側への配置物の配置に関する設計を支援させる設計支援プログラムであって、
コンピュータに、
配置物を対象配置物として特定するステップと、
前記対象配置物が配置される壁を、配置壁として特定するステップと、
前記対象配置物を前記配置壁に投影することにより、水平成分として得られる線分を、取得線分として取得するステップと、
前記取得線分と配置されている他の部材との関係に基づいて、前記対象配置物の配置の可否を判定するステップと
を実行させることを特徴とする設計支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物に関する設計を支援する設計支援装置、そのような設計支援装置を用いた設計支援方法、及びそのような設計支援装置を実現するための設計支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
建物の設計をコンピュータで支援するCAD(Computer Aided Design )システムが普及している。例えば、特許文献1には、予め、全館空調システムを構成する装置や部品等の構成要素を象徴するアイコンに係る情報を記憶しておくとともに、設計図における当該アイコンの配置禁止箇所を構成要素の種類ごとに設定しておく設計方法が開示されている。
【0003】
構成要素の配置については、例えば、壁の屋外側に配置する屋外壁付給湯器等の配置物についても、屋内側の床下地材等の部材の配置と合わせる必要がある等の禁則事項を判断すべき状況がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-55123号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されている全館空調システムは、屋内側の部材との関係から屋外側に配置する部材の禁則事項を判断することは考慮されていない。
【0006】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、屋内側の部材の配置状況を考慮して、屋外側の配置物の配置の可否を判定することが可能な設計支援装置の提供を主たる目的とする。
【0007】
また、本発明は、本発明に係る設計支援装置を用いた設計支援方法の提供を他の目的とする。
【0008】
また、本発明は、本発明に係る設計支援装置を実現するための設計支援プログラムの提供を更に他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本願開示の設計支援装置は、建物の内外を隔てる壁の屋外側への配置物の配置に関する設計を支援する設計支援装置であって、配置物を対象配置物として特定する配置物特定手段と、前記対象配置物が配置される壁を、配置壁として特定する壁特定手段と、前記対象配置物を前記配置壁に投影することにより、水平成分として得られる線分を、取得線分として取得する線分取得手段と、前記取得線分と配置されている他の部材との関係に基づいて、前記対象配置物の配置の可否を判定する判定手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
更に、本願開示の設計支援装置は、建物の内外を隔てる壁の屋外側への配置物の配置に関する設計を支援する設計支援装置であって、配置物を対象配置物として特定する配置物特定手段と、前記対象配置物が配置される壁を、配置壁として特定する壁特定手段と、前記対象配置物を前記配置壁に投影することにより、水平成分として得られる線分を、取得線分として取得する線分取得手段と、前記取得線分を、前記配置壁の面方向に直交する方向へ向けて屋内まで移動させる線分移動手段と、移動した前記取得線分と重なった部材の配置状況に基づいて、前記対象配置物の配置の可否を判定する判定手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
また、前記設計支援装置において、前記配置物特定手段は、壁の屋外側へ配置された給湯器である配置物を、前記対象配置物として特定することを特徴とする。
【0012】
また、前記設計支援装置において、前記壁特定手段は、前記対象配置物との距離に基づいて、前記配置壁を特定することを特徴とする。
【0013】
また、前記設計支援装置において、前記線分移動手段にて移動した前記取得線分と重なる床下地材を取得する床下地材取得手段を更に備え、前記判定手段は、前記床下地材取得手段が取得した前記床下地材を、前記取得線分と重なった前記部材として、前記部材の配置状況に基づいて、前記対象配置物の配置の可否を判定することを特徴とする。
【0014】
また、前記設計支援装置において、前記線分移動手段にて移動した前記取得線分の方向を、前記床下地材取得手段が取得した前記床下地材の長手方向と比較する方向比較手段を更に備え、前記判定手段は、前記線分の方向が前記床下地材の長手方向と異なる場合に、前記対象配置物の配置が不可であると判定することを特徴とする。
【0015】
また、前記設計支援装置において、前記床下地材取得手段が取得した前記床下地材の長手方向の長さが、所定の範囲から外れるか否かを判定する長さ比較手段を更に備え、前記判定手段は、前記床下地材の長手方向の長さが、所定の範囲から外れる場合に、前記対象配置物の配置が不可であると判定することを特徴とする。
【0016】
また、前記設計支援装置において、前記線分移動手段にて移動した前記取得線分が、前記部材としてバスコアと重なった場合に、前記取得線分を、前記判定手段による判定の対象から除外することを特徴とする。
【0017】
更に、本願開示の設計支援方法は、建物の内外を隔てる壁の屋外側への配置物の配置に関する設計を支援する設計支援装置を用いた設計支援方法であって、配置物を対象配置物として特定するステップと、前記対象配置物が配置される壁を、配置壁として特定するステップと、前記対象配置物を前記配置壁に投影することにより、水平成分として得られる線分を、取得線分として取得するステップと、前記取得線分と配置されている他の部材との関係に基づいて、前記対象配置物の配置の可否を判定するステップとを実行することを特徴とする。
【0018】
更に、本願開示の設計支援プログラムは、コンピュータに、建物の内外を隔てる壁の屋外側への配置物の配置に関する設計を支援させる設計支援プログラムであって、コンピュータに、配置物を対象配置物として特定するステップと、前記対象配置物が配置される壁を、配置壁として特定するステップと、前記対象配置物を前記配置壁に投影することにより、水平成分として得られる線分を、取得線分として取得するステップと、前記取得線分と配置されている他の部材との関係に基づいて、前記対象配置物の配置の可否を判定するステップとを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、壁に配置物を投影して得られた線分と他の部材との関係に基づいて、壁の屋外側の配置物の配置の可否を判定する。これにより、屋外側の配置物の配置に係る禁則事項を判断し、建物の設計を支援することが可能である等、優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本願開示の設計支援システムの構成例を示す説明図である。
図2】本願開示の設計支援システムにて用いられる各種装置の構成例を概念的に示すブロック図である。
図3】本願開示の設計支援システムにて用いられる部材情報データベースの記憶内容の一例を概念的に示す説明図である。
図4】本願開示の設計支援システムにて用いられるチェック結果データベースの記憶内容の一例を概念的に示す説明図である。
図5】本願開示の設計支援システムにて用いられる設計支援装置の屋外配置物チェック処理の一例を示すフローチャートである。
図6】本願開示の設計支援システムにて用いられる設計支援装置の屋外配置物チェック処理の一例を概念的に示す説明図である。
図7】本願開示の設計支援システムにて用いられる設計支援装置の屋外配置物チェック処理の一例を概念的に示す説明図である。
図8】本願開示の設計支援システムにて用いられる設計支援装置の屋外配置物チェック処理の一例を概念的に示す説明図である。
図9】本願開示の設計支援システムにて用いられる設計支援装置の屋外配置物チェック処理の一例を概念的に示す説明図である。
図10】本願開示の設計支援システムにて用いられる設計支援装置の表示部に表示される画像の一例を示す説明図である。
図11】本願開示の設計支援システムにて用いられる設計支援装置の屋外配置物チェック処理の一例を概念的に示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について詳述する。なお、以下の実施形態は、本発明を具現化した一例であって、本発明の技術範囲を限定する性格のものではない。
【0022】
<適用例>
本願開示の設計支援システムは、建物の設計を支援するCAD(Computer Aided Design )システム等のシステムに適用される。本願開示の設計支援システムは、建物を構成する部材の配置が所定の禁則事項に該当するか否かの判定に適用可能なシステムであり、特に、建物の内外を隔てる壁の屋外側への配置物の配置に関する禁則事項を判定する。配置物の具体例としては、給湯器、エアコンの室外機等の部材を例示することができる。禁則事項の具体例としては、壁の内側となる屋内の床下地材の長手方向に対して、壁の外側に配置される給湯器の方向が不適切な状況を例示することができる。以下では、図面を参照しながら、図面に記載された設計支援装置1を用いた設計支援システムを例示して説明する。
【0023】
<システム構成>
図1は、本願開示の設計支援システムの構成例を示す説明図である。本願開示の設計支援システムは、住宅等の建物に関する伏図等の図面を作成及び表示するCADシステム等のシステムを実行可能な設計支援装置1を備えるシステムである。設計支援装置1は、CAD設計システムを搭載したデスクトップ型コンピュータ、ノート型コンピュータ、タブレット型コンピュータ等のコンピュータを用いて構成されている。設計支援装置1は、インターネット、WAN(Wide Area Network )、LAN(Local Area Network)、専用通信網等の通信網NWに接続されている。設計支援装置1は、図面作成用のCADシステムとして、建物の設計担当者に使用される。
【0024】
通信網NWには、CADシステムの基幹システムを構成する基幹装置2が接続されている。基幹装置2は、サーバコンピュータとして用いられる汎用コンピュータ等のコンピュータを用いて構成されている。基幹装置2は、CAD情報データベースDB1、部材情報データベースDB2、チェック結果データベースDB3等の各種データベースを記憶又は通信可能に接続している。
【0025】
CAD情報データベースDB1は、各建物の構造を示すCADデータが記憶されているデータベースである。部材情報データベースDB2は、建物に用いられる部材に関する情報が記憶されているデータベースである。チェック結果データベースDB3は、建物の構造に関するチェックの結果が記憶されるデータベースである。
【0026】
設計支援装置1等の各種装置は、通信網NWを介して基幹装置2にアクセスし、各種データベースに記憶されている情報を読み取り、また情報の書き込みを行うことができる。
【0027】
<装置のハードウェア構成>
次に、設計支援システムにて用いられる各種装置の構成例について説明する。図2は、本願開示の設計支援システムにて用いられる各種装置の構成例を概念的に示すブロック図である。設計支援装置1は、制御部10、記憶部11、入力部12、表示部13、通信部14等の各種構成を備えている。
【0028】
制御部10は、情報処理回路、計時回路、レジスタ回路等の各種回路を備え、装置全体を制御する処理を実行するCPU(Central Processing Unit )等のプロセッサである。
【0029】
記憶部11は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive )、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks )、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、及び各種RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリを用いて構成される記憶用ユニットである。記憶部11には、基本プログラム(OS:Operating System)、基本プログラム上で動作する応用プログラム(アプリケーションプログラム)等のプログラムが記憶されている。応用プログラムとしては、CADシステムを実現するためのCADプログラム110、本願開示の設計支援装置1を実現するための設計支援プログラム111等の各種プログラムが記憶されている。設計支援プログラム111は、例えば、CADプログラム110上でツールとして実行されるチェック用プログラムである。
【0030】
また、記憶部11の記憶領域の一部は、CAD情報データベース112、部材情報データベース113、チェック結果データベース114等の各種データベースとして用いられる。CAD情報データベース112、部材情報データベース113、チェック結果データベース114等の各種データベースの記憶内容は、通信網NWに接続されている同名のデータベースと実質的に同様又はその一部を抽出したローカル用のデータベースである。
【0031】
CAD情報データベース112は、建物を特定する建物IDに対応付けて、建物の二次元又は三次元の設計図面に関するCADデータ等の各種情報を記憶するデータベースである。CADデータは、点、線分、領域等の幾何学的な対象を示すベクタ形式等の形式で示された部材データを含む。
【0032】
図3は、本願開示の設計支援システムにて用いられる部材情報データベース113の記憶内容の一例を概念的に示す説明図である。部材情報データベース113は、建物IDに対応付けて、CADデータにて示される建物に用いられる各種部材に関する情報を記憶するデータベースである。部材に関する情報としては、部材を特定する部材IDに対応付けて、部材の種類を示す種類情報、部材の配置位置を示す配置情報等の各種情報が記憶されている。種類情報は、給湯器、室外機、壁、床下地材、床材、梁等の種類を示す情報である。種類情報には、適宜、仕様を示す仕様情報が設定される。例えば、種類が給湯器である部材については、屋外壁付型、ヒートポンプ型、チャンバー内設置型等の仕様を示す仕様情報が設定される。また、例えば、種類が床下地材である部材については、ALC等の仕様を示す仕様情報が設定される。このような仕様以外にも、製造販売元、グレード、サイズ、重さ、特注品等の様々な情報を仕様情報として記憶することが可能である。部材の具体的な種類は、種類情報及び仕様情報により特定される。配置情報は、部材の配置位置及び配置方向を示す情報であり、配置位置を示す階層及び座標並びに配置方向を示す情報が記憶されている。
【0033】
図4は、本願開示の設計支援システムにて用いられるチェック結果データベース114の記憶内容の一例を概念的に示す説明図である。チェック結果データベース114は、結果IDに対応付けて、ルールチェックコード、エラーレベル、タイトル、コメント、階層、配置位置等の項目毎にチェック結果に関するデータを記憶するデータベースである。ルールチェックコードは、チェックに適用するルールを実行するためのチェック用プログラム等のプログラムを特定する情報である。エラーレベルとは、チェック結果がエラーとなった場合に出力されるエラーの程度を示す情報である。タイトルとは、チェックの内容を示す情報である。コメントとは、チェック結果として出力したコメントを示す情報である。階層とは、エラーが生じた部材等の対象が配置されている階層を示す情報である。配置位置とは、エラーが生じた部材等の対象の配置位置を示す情報であり、座標の属性、座標の点数、座標の値等の情報にて示される。座標の属性とは、点、線分、折れ線、多角形等の座標にて定義される幾何学形状を示す情報である。座標の点数は、幾何学形状の特定に用いられる座標の数を示す情報である。
【0034】
図2のブロック図に戻り、入力部12は、キーボード、マウス、タッチパネル、デジタイザ等のデバイスである。表示部13は、液晶ディスプレイ等のデバイスである。なお、入力部12及び表示部13を、例えば、薄板状をなす液晶ディスプレイ及びタッチパネルを積層した液晶タッチパネルとして備えるようにしてもよい。
【0035】
通信部14は、LANアダプタ、アンテナ及び制御回路等のデバイスであり、有線通信又は無線通信にて通信網NWに接続し、各種データベースを含む各種装置と通信する。
【0036】
以上例示した様々な構成を備えるコンピュータは、制御部10の制御により、記憶部11に記憶されているCADプログラム110、設計支援プログラム111等の各種プログラムを読み取り、読み取ったプログラムに含まれる各種手順を実行することにより、設計支援装置1として動作する。
【0037】
なお、各種データベースへのアクセスについては、制御部10及び通信部14をアクセス手段として、通信網NWを介して接続されている基幹装置2が備える各種データベースにアクセスしてもよく、制御部10をアクセス手段として、記憶部11に記憶されているローカルの各種データベースにアクセスしてもよい。以降では、記憶部11に記憶されているローカルの各種データベースにアクセスする形態を例示して説明する。
【0038】
<装置のソフトウェア処理>
次に、設計支援システムにて用いられる設計支援装置1の処理について説明する。図5は、本願開示の設計支援システムにて用いられる設計支援装置1の屋外配置物チェック処理の一例を示すフローチャートである。屋外配置物チェック処理は、屋外に配置された配置物の配置位置の妥当性をチェックする処理である。図5に例示するフローチャートを用いて示す屋外配置物チェック処理は、配置物として給湯器を例示し、給湯器の配置の適否をチェックする処理である。配置の適否のチェックの対象となる給湯器は、建物の内外を隔てる壁の屋外側に配置される仕様の配置物である。
【0039】
設計支援装置1が備える制御部10は、CADプログラム110、設計支援プログラム111等の各種プログラムを実行することにより、屋外配置物チェック処理を実行する。設計支援装置1が備える制御部10は、CAD処理を実行する(ステップS1)。ステップS1のCAD処理とは、CADシステムによる設計支援処理を示している。CAD処理では、CAD情報データベース112にアクセスし、建物IDに対応付けて記憶されているCADデータ、予め記憶されている基本プランとなるCADデータ等のCADデータを抽出し、適宜、内容の追加及び変更を行うことにより行われる。CAD処理中、設計担当者の操作による手動処理、又は設計終了等のイベント発生を契機とする自動処理により、設計支援装置1は、以降の屋外配置物チェック処理を実行する。
【0040】
制御部10は、部材情報データベース113にアクセスして種類情報等の記憶内容を参照し、CAD処理中のCADデータに含まれる部材データから、種類情報が給湯器である部材データにて示される配置物を対象配置物として特定する(ステップS2)。ステップS2は、CADデータを点、線分、領域等の幾何学的な対象に分解し、部材情報データベース113を参照して、部材単位に区分し、種類情報が給湯器として記憶されている部材(配置物)を、配置の適否のチェックの対象として特定する処理である。また、部屋、浴室等の区画、更には、梁、鴨居等の水平材で区切られた区画は、領域を示す部材として区分される。図5を用いて例示する屋外配置物チェック処理において、対象配置物として特定される給湯器は、屋外壁付型の給湯器であり、ヒートポンプ型及びチャンバー内設置型の給湯器は、対象配置物としての特定から除外される。
【0041】
制御部10は、部材情報データベース113を参照してCADデータに含まれる部材データから、種類情報が壁である部材を抽出し(ステップS3)、抽出した壁と対象配置物との距離に基づいて、対象配置物が配置される壁を配置壁として特定する(ステップS4)。ステップS4は、ステップS3にて抽出された壁のうちで、対象配置物との距離が最短となる壁を配置壁として特定する処理である。対象配置物の距離は、部材情報データベース113に記憶されている配置情報に基づいて判定される。
【0042】
制御部10は、対象配置物を配置壁に投影することにより、水平成分として得られる線分を、取得線分として取得する(ステップS5)。
【0043】
図6は、本願開示の設計支援システムにて用いられる設計支援装置1の屋外配置物チェック処理の一例を概念的に示す説明図である。図6は、ステップS2~S5として示した各種処理を、建物の伏図上に概念的に示している。図6は、一点鎖線で建物の外壁線を示し、破線で床下地領域を示す線を示している。細実線で示す矩形は、ステップS2で特定する対象配置物Oである。また、外壁線のうちステップS4で特定する配置壁Wを細実線で示している。更に、ステップS5の処理にて取得する取得線分Lを太実線にて示している。
【0044】
図6において、主要部分の形状が平面視で略矩形状である部材が、対象配置物Oとして特定されており、対象配置物Oとの距離Dが最短となる壁が配置壁Wとして特定されている。一般的な仕様の屋外壁付型の給湯器は、平面視の長辺方向が壁の面と略平行(平行又は実質的に平行といえる程度の角度をなす状態)になるように配置される。従って、ステップS4の配置壁Wの特定に際しては、距離だけではなく、配置方向の比較も含めて特定が行われる。具体的には、壁の面が、対象配置物O長辺方向と略平行ではない場合、その壁は、配置壁Wとしての特定から除外される。対象配置物Oの近傍には、壁Ws も存在する。しかしながら、対象配置物Oから配置壁Wまでの距離Dは、対象配置物Oから壁Ws までの距離Ds より短く、また対象配置物Oである給湯器の長辺方向と壁の面とが略直交するように配置されている。従って、対象配置物Oの近傍に配置された壁のうち、壁Ws ではなく、配置壁Wが選択される。
【0045】
対象配置物Oを配置壁Wに投影することにより、平面視で、対象配置物Oの長辺と長さが同じで、対象配置物Oの長辺方向及び配置壁Wの面方向に平行な投影面を得ることができ、その水平成分(平面視の形状)として、取得線分Lを取得することができる。ステップS5は、このようにして、取得線分Lを取得する処理を示している。
【0046】
図5のフローチャートに戻り、制御部10は、取得線分を、配置壁の面に直交する方向へ向けて屋内まで移動させる(ステップS6)。
【0047】
図7は、本願開示の設計支援システムにて用いられる設計支援装置1の屋外配置物チェック処理の一例を概念的に示す説明図である。図7は、ステップS6として示した取得線分を移動させる処理を、建物の伏図上に概念的に示している。図7は、図6と同様の記載方法で、建物の外壁線、床下地領域、対象配置物O、配置壁W及び取得線分Lを、建物の伏図上に示している。図7において、取得線分Lは、図6に例示する状態から屋内側へ平行移動している。移動する距離は、250mm等の予め設定されている距離としてもよく、チェックの対象となる部材が配置されている位置まで移動するようにしてもよい。図7は、取得線分Lが、配置壁Wの面に直交する法線方向へ向けて、予め設定されている250mmの移動をした状態を例示している。
【0048】
図5のフローチャートに戻り、制御部10は、取得線分の移動により、移動の結果又は移動の過程において、部材として配置されているバスコアと重なったか否かを判定する(ステップS7)。ステップS7は、取得線分の移動により、取得線分と重なった部材の有無を判定し、重なった部材がある場合、部材情報データベース113にアクセスして重なった部材がバスコアか否かを判定する処理である。
【0049】
ステップS7において、バスコアと重なったと判定した場合(ステップS7:YES)、制御部10は、対象配置物として特定した部材をチェックの対象から除外する(ステップS8)。バスコア下には、床下地材との間に配管可能な空間があり、給湯器配管を貫通させる余地がある。また、バスコア自体が配管を必要とする部材であるため、バスコア下の床下地が配管孔の貫通を考慮された配置となっている。従って、ステップS7において、重なった部材がバスコアであると判定した場合は、チェックの対象から除外する。そして、制御部10は、ステップS2へ戻り、他の配置物を対象配置物として特定するステップS2以降の処理を繰り返す。対象配置物として特定すべき他の配置物がない場合、制御部10は、屋外配置物チェック処理を終了する。
【0050】
ステップS7において、バスコアと重なっていないと判定した場合(ステップS7:NOT)、制御部10は、移動した取得線分と重なる部材として床下地材を取得する(ステップS9)。ステップS9は、部材情報データベース113にアクセスして、取得線分の移動後の位置に配置されている床下地材を重なった部材として取得する処理である。以降の処理は、床下地材として、ALC材を取得した例を示している。
【0051】
制御部10は、移動した取得線分の方向を、床下地材として取得したALC材の長手方向と比較する(ステップS10)。制御部10は、比較結果から、取得線分の方向と床下地材(ALC材)の長手方向との関係に基づいて、対象配置物の配置の可否を判定する(ステップS11)。ステップ11は、取得線分の方向及び床下地材の長手方向が略直交する場合に、方向が異なり、対象配置物の配置が不可であると判定する処理である。また、ステップS11は、取得線分の方向及び床下地材の長手方向が略平行である場合に、方向が同じであると判定する処理である。屋外壁付給湯器の取り付けは、配管孔開けが必要であり、配管孔開けに際し、屋内側のALC材は、長手方向が、屋外壁付給湯器が取り付けられた壁と平行になるように配置することが基準として設定されている。ステップS11は、設定された基準の充足状態について判定する処理である。
【0052】
図8は、本願開示の設計支援システムにて用いられる設計支援装置1の屋外配置物チェック処理の一例を概念的に示す説明図である。図8は、ステップS10にて比較される取得線分の方向と床下地材の長手方向とを示しており、取得線分の方向と床下地材の方向とが異なる状態を、建物の伏図上に概念的に示している。なお、以降の説明において、図8の上方を北として説明する。図8は、図7と同様の記載方法で、建物の外壁線、床下地領域、対象配置物O、配置壁W及び移動した取得線分Lを、建物の伏図上に示している。図8において、屋内に示した両矢印は、床下地材の長手方向を示している。図8上で、取得線分Lの方向は南北方向であるのに対し、床下地材の長手方向は東西方向である。図8に例示する状態は、取得線分Lの方向と床下地材の長手方向は異なっている(略直交)ため、対象配置物Oである屋外壁付給湯器の配置に際して考慮すべき配管孔開け基準を充足しておらず、配置不可との判定となる。
【0053】
図9は、本願開示の設計支援システムにて用いられる設計支援装置1の屋外配置物チェック処理の一例を概念的に示す説明図である。図9は、ステップS10にて比較される取得線分の方向と床下地材の長手方向とを示しており、取得線分の方向と床下地材の方向とが平行な状態を、建物の伏図上に概念的に示している。図9は、図8と同様の記載方法で、建物の外壁線、床下地領域、対象配置物O、配置壁W、移動した取得線分L及び床下地材の長手方向を、建物の伏図上に示している。図9上で、取得線分Lの方向及び床下地材の長手方向は南北方向である。図9に例示する状態は、取得線分Lと床下地材の長手方向と同じである(略平行)ため、床下地材の方向についての配管孔開け基準を充足しているとの判定となる。
【0054】
図5のフローチャートに戻り、ステップS11において、取得線分の方向が床下地材の長手方向と異なり、対象配置物の配置が不可であると判定した場合(ステップS11:NO)、制御部10は、禁則処理を実行する(ステップS12)。ステップS12の禁則処理は、対象配置物の配置が不可であり、チェック結果がエラーであることを示すコメントを表示部13に表示し、チェック結果に関するデータをチェック結果データベース114に記憶させる処理である。ステップS12の禁則処理にて、コメントを表示部13に表示することにより、設計担当者は、屋外壁付給湯器を配置した配置壁の屋内側の床下地材の配置方向が、配管孔開けに関する基準を充足していないことを認識することができる。ステップS12の禁則処理後、制御部10は、ステップS2へ戻り、他の配置物を対象配置物として特定するステップS2以降の処理を繰り返す。対象配置物として特定すべき他の配置物がない場合、制御部10は、屋外配置物チェック処理を終了する。
【0055】
図10は、本願開示の設計支援システムにて用いられる設計支援装置1の表示部13に表示される画像の一例を示す説明図である。図10は、図5のフローチャートに示すステップS12の禁則処理として出力されるコメント等の情報を含む画像を例示している。図10に例示する画像では、略中央に、屋外配置物チェック処理の対象となる建物の伏図、床下地材の配置方向を示す矢印等の画像が表示されている。画像の上側には、階層を示すタブが表示されており、図10で例示されている伏図が「2階(3層)」のものであることが示されている。画像の左側には、当該チェック処理の対象に関する内容(名称)、並びに階層、配置方向(方向)等の属性、配置位置(座標)等の様々な情報が表形式で表示されている。図10に例示されている属性の表には、階層が3層であること、内容(名称)が床下地方向であること、床下地方向がX方向(東西方向)であること等の属性に関する情報が示されている。更に、その下方の座標には、各部材のXY座標が示されている。画像の下方には、チェック結果となる情報として、エラーコード、レベル、階層、タイトル、コメント等の各種情報が表示されている。例えば、エラーコード「XXC0970 」が付された階層「3層」のタイトル「給湯器裏のALCスパンのチェック」について、「給湯器裏のALC方向は給湯器と平行にしてください」とのコメントを出力する情報が示されており、このコメントのレベルが「重要」であることが示されている。図10にチェック結果として表示されている情報は、チェック結果データベース114に記憶される。
【0056】
図5のフローチャートに戻り、ステップS11において、取得線分の方向が床下地材の長手方向と同じであると判定した場合(ステップS11:YES)、制御部10は、床下地材として取得したALC材の長手方向の長さを、予め設定されている所定の範囲と比較する(ステップS13)。制御部10は、長手方向の長さが所定の範囲内であるか否かに基づいて、対象配置物の配置の可否を判定する(ステップS14)。ステップS13は、長手方向の長さが1000mmを超える等の予め設定されている所定の範囲と比較する処理である。本願では、屋外壁付給湯器の設置に伴う配管孔開けに際し、屋内側のALC材は、長手方向の長さが1000mmを超えることが基準として設定されているものとする。ALC材の長手方向の長さが1000mmを超える場合、ステップS14において、設計支援装置1は、設定された基準を充足すると判定する。
【0057】
図11は、本願開示の設計支援システムにて用いられる設計支援装置1の屋外配置物チェック処理の一例を概念的に示す説明図である。図11は、ステップS13にて所定範囲と比較される床下地材の長さを、建物の伏図上に概念的に示している。図11は、図9と同様の記載方法で、建物の外壁線、床下地領域、対象配置物O、配置壁W、移動した取得線分L及び床下地材の長手方向を、建物の伏図上に示している。図11は、床下地材の長さが1200mmで、所定範囲として設定されている1000mmを超えるという基準を充足している状態を示している。
【0058】
図5のフローチャートに戻り、ステップS14において、床下地材の長手方向が、所定の範囲から外れ、対象配置物の配置が不可であると判定した場合(ステップS14:NO)、制御部10は、禁則処理を実行する(ステップS15)。ステップS15の禁則処理は、対象配置物の配置が不可であり、チェック結果がエラーであるとこを示すコメントを表示部13に表示し、チェック結果に関するデータをチェック結果データベース114に記憶させる処理である。ステップS15の禁則処理にて、コメントを表示部13に表示することにより、設計担当者は、屋外壁付給湯器を配置した配置壁の屋内側の床下地材の長さが、配管孔開けに関する基準を充足していないことを認識することができる。ステップS15の禁則処理後、制御部10は、ステップS2へ戻り、他の配置物を対象配置物として特定するステップS2以降の処理を繰り返す。対象配置物として特定すべき他の配置物がない場合、制御部10は、屋外配置物チェック処理を終了する。
【0059】
ステップS14において、床下地材の長手方向が、所定の範囲内であると判定した場合(ステップS14:YES)、制御部10は、特定した対象配置物に対するチェック処理を終了する(ステップS16)。ステップS16にてチェック処理を終了後、制御部10は、ステップS2へ戻り、他の配置物を対象配置物として特定するステップS2以降の処理を繰り返す。対象配置物として特定すべき他の配置物がない場合、制御部10は、屋外配置物チェック処理を終了する。
【0060】
以上のようにして、屋外配置物チェック処理が実行される。
【0061】
以上詳述した如く、本願開示の設計支援装置1等は、壁に配置物を投影して得られた線分を屋内まで移動させ、移動させた線分と他の部材の配置状況との関係に基づいて、配置物の配置の可否を判定する。これにより、屋外側の配置物の配置に係る禁則事項を判断することができる。従って、配置物の配置、設計変更等の設計及び検査の際に発生し得るヒューマンエラーを防止することが可能である。このように、本願開示の設計支援装置1等は、建物の設計を支援することが可能である等、優れた効果を奏する。
【0062】
本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、他の様々な形態で実施することが可能である。そのため、かかる実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。更に、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
【0063】
例えば、前記実施形態では、配置物として、給湯器を対象とする形態を示したが、本発明はこれに限るものではなく、様々な配置物を対象とする形態に展開することが可能である。例えば、本願開示の設計支援方法等は、配置物としてエアコンの室外機を対象とし、エアコン室外機の吹出風に関する外構工作物との離隔距離のチェックに用いる等、様々な配置物を対象とすることが可能である。即ち、本願開示の設計支援方法等は、配置物と、他部材の設置範囲との関係、他部材の設置位置までの距離等の様々な禁則事項の該当性又は配置条件の充足状況の判定に展開することが可能である。
【0064】
更に、前記実施形態では、設計支援装置1を設計担当者が直接操作する形態を示したが、本発明はこれに限らず、設計支援装置1を通信網NW上のウェブサーバコンピュータとして設置し、設計担当者が操作する端末装置に対して設計支援装置1からウェブサービスを提供する形態等、様々な形態に展開することが可能である。
【符号の説明】
【0065】
1 設計支援装置
10 制御部
11 記憶部
110 CADプログラム
111 設計支援プログラム
112 CAD情報データベース
113 部材情報データベース
114 チェック結果データベース
12 入力部
13 表示部
14 通信部
2 基幹装置
DB1 CAD情報データベース
DB2 部材情報データベース
DB3 チェック結果データベース
NW 通信網
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