(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-13
(45)【発行日】2024-02-21
(54)【発明の名称】流体制御装置
(51)【国際特許分類】
F04B 45/047 20060101AFI20240214BHJP
F04B 43/04 20060101ALI20240214BHJP
F16K 15/14 20060101ALI20240214BHJP
【FI】
F04B45/047 C
F04B43/04 B
F16K15/14 A
(21)【出願番号】P 2022536142
(86)(22)【出願日】2021-04-27
(86)【国際出願番号】 JP2021016807
(87)【国際公開番号】W WO2022014121
(87)【国際公開日】2022-01-20
【審査請求日】2023-01-16
(31)【優先権主張番号】P 2020122530
(32)【優先日】2020-07-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2020209762
(32)【優先日】2020-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 伸拓
【審査官】北村 一
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-133508(JP,A)
【文献】国際公開第2019/230159(WO,A1)
【文献】特開平10-213077(JP,A)
【文献】特開2009-299871(JP,A)
【文献】国際公開第2019/159448(WO,A1)
【文献】特開平05-172060(JP,A)
【文献】国際公開第2019/221121(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 15/14
F04B 39/10;43/02-43/04;45/04-45/047
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1平板と、
前記第1平板の外周端よりも外側に配置された枠体と、
前記第1平板と前記枠体とを連結する連結部材と、
前記第1平板と前記枠体と前記連結部材によって囲まれた第1開口と、
前記第1平板と対向する部分に第2開口を有する第2平板と、
前記枠体と前記第2平板とを接続し、前記第1平板と前記第2平板とともにポンプ室を形成する側壁部材と、
前記第1平板または前記第2平板のいずれか一方に設置された駆動体と、
前記第1平板における前記ポンプ室側の第1面に設置され、流体を整流する弁部材と、
を備え、
前記弁部材は、
前記第1平板に固定されている固定部と、
前記弁部材を平面視して、外端が前記外周端よりも外方に突出している突出部と、を有し、
前記突出部は、
第1厚みを有する第1部分と、
前記第1部分と前記固定部との間に位置し第2厚みを有する第2部分と、を有し、
前記第2厚みは、前記第1厚みよりも厚く、
前記第2部分は、少なくとも一部が第1平板の第1面を正面視して前記第1開口に重なっている、
流体制御装置。
【請求項2】
前記第2部分と前記第1部分との接続部は前記外周端よりも外側にある、
請求項1に記載の流体制御装置。
【請求項3】
前記連結部材は、
前記第1平板の前記外周端に接続し、前記第1平板の外周端から外方に延びる第1連結部と、
前記第1連結部に接続し、かつ前記第1連結部と前記第1平板との接続箇所と異なる箇所で前記枠体に接続する、第2連結部と、
を備え、
前記第1連結部は、
前記弁部材を平面視して前記第1部分に重なる部分に、前記弁部材が配置される側から凹む凹部を有する、
請求項1または請求項2に記載の流体制御装置。
【請求項4】
前記弁部材の前記外端の形状は、前記第2連結部に沿って延びる形状である、
請求項3に記載の流体制御装置。
【請求項5】
前記第1連結部は、
前記弁部材の前記第2部分に重なる部分と、
前記弁部材の前記第1部分に重なる部分と、を有し、
前記第1部分に重なる部分の幅は、前記第2部分に重なる部分の幅よりも大きい、
請求項4に記載の流体制御装置。
【請求項6】
前記弁部材の前記外端の形状は、前記第1平板の前記外周端の形状と相似形である、
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の流体制御装置。
【請求項7】
第1平板と、
前記第1平板の外周端よりも外側に配置された枠体と、
前記第1平板と前記枠体とを連結する連結部材と、
前記第1平板と前記枠体と前記連結部材によって囲まれた第1開口と、
前記第1平板と対向する部分に第2開口を有する第2平板と、
前記枠体と前記第2平板とを接続し、前記第1平板と前記第2平板とともにポンプ室を形成する側壁部材と、
前記第1平板または前記第2平板のいずれか一方に設置された駆動体と、
前記第2平板における前記ポンプ室側の主面に設置され、流体を整流する弁部材と、
を備え、
前記弁部材は、
一部が前記第2平板に固定され、前記第1平板の主面と対向する前記第2平板の主面の対向方向に視て内端が前記第2平板に固定されずに前記第2開口に重なるように突出しており、
前記内端側の部分を構成する第1厚みの第1部分と、前記第1部分の外端側を構成する第2厚みの第2部分と、を有し、
前記第2厚みは、前記第1厚みよりも厚く、
前記第2部分は、第2平板を平面視して前記第2開口の壁に重なっている、
流体制御装置。
【請求項8】
前記弁部材の前記内端の形状は、前記第2開口の壁を平面視した形状と相似形である、
請求項7に記載の流体制御装置。
【請求項9】
前記弁部材は、
可撓性を有する弁膜と、
前記弁膜を固定する固定層と、を備え、
前記第1部分は、前記弁膜からなり、
前記第2部分は、前記弁膜と前記固定層との積層部からなる、
請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の流体制御装置。
【請求項10】
前記固定層は、前記第1平板または前記第2平板よりも前記第1平板と前記第2平板の対向方向において変形し易く、
前記弁膜は、前記固定層よりも前記第1平板と前記第2平板の対向方向において変形し易い、
請求項9に記載の流体制御装置。
【請求項11】
前記駆動体は、前記第1平板に設置され、前記第1平板を振動させる、
請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の流体制御装置。
【請求項12】
前記駆動体は、前記第2平板に設置され、前記第2平板を振動させる、
請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の流体制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体を一方向に搬送する流体制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ポンプとバルブとが一体形成された流体制御装置が記載されている。ポンプは、一面が振動板によって形成されたポンプ室を有する。バルブは、ポンプ室に連通するバルブ室を有する。
【0003】
バルブ室内には、弁膜が配置されている。弁膜が流体の流れによってバルブ室内を移動することによって、流体は整流される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に示す流体制御装置のように、弁膜を用いる構成として、ポンプ室内に弁膜を配置する態様も考えられる。この場合、流体の流れる方向に沿った弁膜の一端をポンプの内壁に固定し、他端を可動にする。流体が特定方向に流れると、弁膜の他端は、弁膜が固定された壁面側に移動し、流体は、搬送される。一方、流体が逆方向に流れようとすると、弁膜の他端は、弁膜が固定された壁面と対向する壁面側に移動し、この壁面に当接する。これにより、流体の流れは阻止される。したがって、流体は、整流される。
【0006】
しかしながら、このようなポンプ室内に弁膜を配置する構成では、弁膜の他端に近い部分が、ポンプ室を形成する壁の外周端の角部に接触することがある。そして、このような接触が起こると、弁膜が摩耗し、破損するという問題が生じる。
【0007】
したがって、本発明の目的は、弁膜の摩耗、破損を抑制できる流体制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の流体制御装置は、外周端よりも外側に第1開口を有する第1平板と、第1平板の外周端よりも外側に配置された枠体と、第1平板と枠体とを連結する連結部材と、第1平板、枠体、および、連結部材に対向し、第1平板と対向する部分に第2開口を有する第2平板と、枠体と第2平板とを接続し、第1平板と第2平板とが対向する領域を含む中空室を形成する側壁部材と、第1平板に装着された駆動体と、第1平板におけるポンプ室側の第1面に設置され、流体を整流する弁部材と、を備える。
【0009】
弁部材は、第1平板の外周端側にある外端が外周端よりも外方に突出している。弁部材は、第1平板の中心側にある内端側が第1平板に固定され、外端が固定されていない。弁部材は、外端側の部分を構成する第1厚みの第1部分と、第1部分の内端側の部分を構成する第2厚みの第2部分と、を有する。第2厚みは、第1厚みよりも厚い。第2部分は、外周端に重なっている。
【0010】
この構成では、弁部材が第1平板側に湾曲しても、第1平板の角部には、第2部分が接触する。第2部分は、第1部分よりも厚いので、第1部分が第1平板の角部に接触するよりも、弁部材は摩耗、破損し難い。また、第1部分の厚みが薄いことで、弁部材に必要な整流機能の低下は抑制される。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、弁膜の摩耗、破損を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、第1の実施形態に係る流体制御装置の分解斜視図である。
【
図2】
図2は、第1の実施形態に係る流体制御装置の構成を示す側面断面図である。
【
図3】
図3は、第1の実施形態に係る流体制御装置の第1平板の外周端を含む領域の拡大図である。
【
図4】
図4(A)は、第1状態における流体の流れおよび弁部材の挙動を示す拡大図であり、
図4(B)は、第2状態における流体の流れおよび弁部材の挙動を示す拡大図である。
【
図5】
図5は、第2の実施形態に係る流体制御装置の構成を示す側面断面図である。
【
図6】
図6(A)は、第3の実施形態に係る流体制御装置の構成を示す側面断面図であり、
図6(B)は、この流体制御装置の第1平板の外周端を含む領域の拡大図である。
【
図7】
図7は、第4の実施形態に係る流体制御装置の構成を示す側面断面図である。
【
図8】
図8(A)は、第5の実施形態に係る流体制御装置における駆動体が装着される板部材の平面図であり、
図8(B)は、この流体制御装置の1つ
の連結部材の箇所を拡大した平面図である。
【
図9】
図9は、第6の実施形態に係る流体制御装置の第1平板の外周端および連結部材を含む領域の拡大図である。
【
図10】
図10(A)、
図10(B)は、第6の実施形態に係る流体制御装置の第1平板の外周端および連結部材を含む領域の拡大斜視図である。
【
図11】
図11は、第7の実施形態に係る流体制御装置の第1平板の外周端および連結部材を含む領域の拡大図である。
【
図12】
図12は、第8の実施形態に係る流体制御装置の第1平板の外周端および連結部材を含む領域の拡大図である。
【
図13】
図13は、第9の実施形態に係る流体制御装置の第1平板の外周端および連結部材を含む領域の拡大図である。
【
図14】
図14は、第10の実施形態に係る流体制御装置の第1平板の外周端および連結部材を含む領域の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る流体制御装置について、図を参照して説明する。
図1は、第1の実施形態に係る流体制御装置の分解斜視図である。
図2は、第1の実施形態に係る流体制御装置の構成を示す側面断面図である。
図3は、第1の実施形態に係る流体制御装置の第1平板の外周端を含む領域の拡大図である。本実施形態を含む各実施形態の各図では、流体制御装置の構成を分かり易くするため、それぞれの構成要素の形状を部分的または全体として、適宜誇張して記載している。なお、以下の実施形態では、主面を有する構成要素に対して、主面に直交する方向から視ることを、平面視と称する。
【0014】
図1、
図2、
図3に示すように、流体制御装置10は、板部材20、駆動体30、板部材40、側壁部材50、および、弁部材60を備える。
【0015】
(板部材20の構成)
板部材20は、金属板等からなり、主面201と主面202とを有する。板部材20は、第1平板21、枠体22、および、複数の連結部材23を備える。第1平板21、枠体22、および、複数の連結部材23は、例えば、1枚の平板を用いて、一体に形成される。
【0016】
第1平板21は、板状である。第1平板21は、外周端210を含む外周部と外周部よりも中心側の中央部を有する。中央部は、外周部よりも厚い。第1平板21を平面視した形状(厚み方向に視た形状)は、円形である。第1平板21は、主面202側において、中央部が突出している。逆に、第1平板21では、主面201は、中央部分と外周端を含む外周部分とで平坦である。
【0017】
枠体22は、平板であり、枠体22を平面視した形状は、正方形である。枠体22には、開口が形成されている。開口は、枠体22を構成する平板を厚み方向に貫通する。開口は、平面視して円形であり、第1平板21の外周形状と相似形で、第1平板21の外周形状よりも大きい。枠体22の中心と開口の中心とは一致する。
【0018】
枠体22の開口の内部に、第1平板21が配置される。この際、開口の中心と、第1平板21の中心とは一致する。第1平板21の面積が枠体22の開口の面積よりも小さいことにより、枠体22の開口の内部に第1平板21を配置しても、第1平板21の外周端と枠体22との間には、開口が残る。
【0019】
複数の連結部材23は、それぞれに梁形状である。複数の連結部材23は、第1平板21と枠体22との間の開口に配置される。複数の連結部材23は、第1平板21の外周端210に沿って、互いに間隔をあけて配置される。
【0020】
複数の連結部材23は、それぞれに、第1連結部231、第2連結部232、および、第3連結部233を備える。第1連結部231は、放射方向に沿って延びる形状である。放射方向とは、第1平板21の外周端210から外方に向かう方向である。第2連結部232は、平面視において(主面201および主面202に直交する方向に視て)、第1平板21の外周端210に沿って延びる円弧状である。第3連結部233は、放射方向に沿って延びる形状である。
【0021】
第1連結部231の延びる方向の一方端は、第1平板21の外周端210に接続する。第1連結部231の延びる方向の他方端は、第2連結部232の延びる方向の略中央に接続する。第2連結部232の延びる方向の両端は、第3連結部233を介して、枠体22に接続する。
【0022】
このような構成によって、複数の連結部材23は、第2連結部232よりも第1平板21側の領域を含むように構成された開口241と、第2連結部232よりも枠体22側の領域の開口242を間に有するように、第1平板21と枠体22とを連結する。これら開口241および開口242が、本発明の「第1開口」に対応する。
【0023】
そして、この構成によって、第1平板21は、複数の連結部材23を介して、枠体22に対してベンディング振動可能な状態で支持される。
【0024】
駆動体30は、例えば、圧電素子であり、第1平板21に装着される。より具体的には、駆動体30は、第1平板21の中央部に装着される。
【0025】
板部材40は、主面401と主面402とを有する。板部材40は、主面401から凹む凹部を有する。凹部の底には、複数の貫通孔400が形成されている。複数の貫通孔400は、平面視して(主面401および主面402に直交する方向に視て)、円形に配置される。複数の貫通孔400が配置される円の直径は、第1平板21の直径よりも小さい。この板部材40が、本発明の「第2平板」に対応する。
【0026】
板部材40は、主面401が主面201に対向するように、板部材20から距離を空けて配置される。この際、板部材40は、複数の貫通孔400が第1平板21に重なるように、配置される。
【0027】
側壁部材50は、中空500を有する環状であり、板部材20と、板部材40との間に配置される。側壁部材50は、枠体22と、板部材40とに接続する。
【0028】
これにより、板部材20、側壁部材50、および、板部材40によって囲まれる中空室が形成され、ポンプ室100として機能する。ポンプ室100は、複数の貫通孔400によって、流体制御装置10の板部材40側の外部空間に連通する。また、ポンプ室100は、複数の開口241および開口242によって、流体制御装置10の板部材20側の外部空間に連通する。
【0029】
弁部材60は、弁膜61と固定層62とを備える。弁膜61および固定層62は、円形である。すなわち、弁膜61の外形形状、および、固定層62の外形形状は、第1平板21の外形形状(外周端の形状)、および、連結部材23の複数の第2連結部232を繋げた形状と、相似形である。また、弁膜61の外形形状、および、固定層62の外形形状は、第1平板21の外形形状よりも大きい。
【0030】
弁膜61は、固定層62よりも湾曲し易い。固定層62は、第1平板21よりも湾曲し易い。これらの湾曲し易さの関係は、弁膜61、固定層62、および、第1平板21の材料および厚みによって調整される。例えば、第1平板21は、金属で有り、固定層62は、弁膜61よりも高い曲げ弾性率を有する。また、固定層62は、弁膜61よりも厚い。
【0031】
弁膜61は、固定層62によって、第1平板21の主面201に固定される。この際、弁膜61の中心、固定層62の中心、および、第1平板21の中心は、略一致する。この際、弁膜61の外形形状、および、固定層62の外形形状は、第1平板21の外形形状よりも大きいことにより、弁膜61の外形形状および固定層62の外形形状からなる弁部材60は、第1平板21の外周端よりも外方に突出する突出部を有する。
【0032】
弁膜61の直径は、固定層62の直径よりも大きい。したがって、弁膜61は、中心側の円形の領域が固定され、外端610側の環形の領域が固定されない。言い換えれば、弁膜61は、外端610が固定されない状態で、固定層62によって、第1平板21に固定される。弁膜61のみからなる部分が、本発明の「弁部材の第1部分」に対応し、弁膜61と固定層62との積層部が、本発明の「弁部材の第2部分」に対応する。そして、固定層62と第1平板21とが当接している部分が、本発明の「固定部」に対応する。
【0033】
固定層62の直径は、第1平板21の直径よりも大きい。したがって、
図2、
図3に示すように、固定層62の外端620は、第1平板21の外周端210よりも外方に位置する。言い換えれば、平面視において、固定層62の外端620は、開口241に重なる。さらに言い換えれば、弁部材の第1部分と弁部材の第2部分との接続部(境界部)は、弁部材を平面視して、第1平板21に重ならず、第1平板21の外周端210よりも外方に位置し、開口241に重なる。
【0034】
このような構成において、流体制御装置10は、次のように、流体の整流を行う。
図4(A)は、第1状態における流体の流れおよび弁部材の挙動を示す拡大図であり、
図4(B)は、第2状態における流体の流れおよび弁部材の挙動を示す拡大図である。
【0035】
図4(A)に示すように、流体制御装置10の第1状態では、流体は、板部材40側の外部から複数の貫通孔400を介してポンプ室100に吸入される。流体は、ポンプ室100内において、第1平板21の中央部から外周端210側(側壁部材50側)に向けて流れる。
【0036】
弁膜61の中心側が固定されており、弁膜61の外端610は固定されていない。したがって、弁膜61は、流体によって、第1平板21側、言い換えれば、開口241、および、連結部材23側に湾曲する。これにより、流体は、ポンプ室100から開口241に流れ、開口241から板部材20側の外部に吐出される。なお、流体は、開口242からも、板部材20側の外部に吐出される。
【0037】
図4(B)に示すように、流体制御装置10の第2状態では、流体は、板部材20側の外部から開口241および開口242を介してポンプ室100に吸入される。流体は、ポンプ室100内において、第1平板21の外周端210側(側壁部材50側)から第1平板21の中央部側に向けて流れようとする。
【0038】
この場合、弁膜61は、流体によって、板部材40側に湾曲する。そして、弁膜61における外端610側の所定面積の部分は、板部材40の主面401に当接する。これにより、流体がポンプ室100の中央側に流れることは、阻止される。したがって、流体は、複数の貫通孔400に達することなく、流体が板部材40側の外部に吐出されることは、防止される。
【0039】
このように、流体制御装置10は、流体を一方向に流す整流作用を有する。
【0040】
流体制御装置10は、さらに、次の特徴を有する。流体制御装置10では、上述の構成を備えることによって、弁部材60における、第1平板21の外周端210に重なる位置での厚みD602は、外端610の厚みD601よりも厚い(D602>D601)。
【0041】
この構成では、
図4(A)に示すように、弁膜61が第1平板21側に湾曲するとき、第1平板21の外周端210の角部に接触する部分は、厚みD602を有する部分である。すなわち、弁膜61のみから構成される外端610を含む部分よりも厚い部分が、第1平板21の外周端210の角部に接触する。
【0042】
したがって、弁部材60における第1平板21の外周端210の角部に接触する部分は、外端610よりも硬く、摩耗し難い。これにより、流体制御装置10は、弁部材60の摩耗、破損を抑制できる。
【0043】
なお、このような構成では、弁部材60における弁膜61と固定層62との積層部は、湾曲し難い。しかしながら、積層部は、湾曲し難いものの、第1平板21よりも湾曲し易い。したがって、固定層62が第1平板21の外周端210よりも突出する距離と、弁膜61が固定層62の外端620よりも突出する距離とを、適宜設定することによって、弁部材60として整流作用の低下は、抑制できる。すなわち、流体制御装置10は、摩耗、破損を抑制することで信頼性に優れ、良好な整流作用を実現できる。
【0044】
そして、この構成では、固定層62が湾曲することで、弁膜61に係る曲げ応力が分散される。したがって、固定層62の外端620における、固定層62と弁膜61との剥離や、弁膜61に生じる亀裂を抑制できる。
【0045】
また、本実施形態では、固定層62が弁膜61よりも厚い態様を示したが、これに限るものではなく、弁部材60における第1平板21の外周端210の角部に接触する部分が、主として整流作用を実現する外周端を含む部分よりも厚ければよい。
【0046】
さらに、言い換えれば、弁部材60における第1平板21の外周端210の角部に接触する部分は、第1平板21よりも曲がり易く、弁部材60における主として整流作用を実現する外周端を含む部分は、第1平板21の外周端210の角部に接触する部分よりも、さらに曲がり易ければよい。
【0047】
また、上述の構成では、固定層62が第1平板21の外周端210から突出する態様を示した。しかしながら、固定層62の外端620と第1平板21の外周端210とが一致していてもよい。ただし、固定層62が第1平板21の外周端210から突出することで、固定層62の第1平板21への設置位置にバラツキが生じても、固定層62の外端620が第1平板21の外周端210よりも中央側になることを抑制できる。
【0048】
また、この構成では、第1平板21の外周端210の形状、固定層62の外端620の形状、および、弁膜61の外端610の形状が相似形であり、円形である。また、複数の貫通孔400の配置も円形である。これにより、流体の流れが、平面視における全方位で略均一になり、流体制御装置10の効率は向上する。
【0049】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る流体制御装置について、図を参照して説明する。
図5は、第2の実施形態に係る流体制御装置の構成を示す側面断面図である。
【0050】
図5に示すように、第2の実施形態に係る流体制御装置10Aは、第1の実施形態に係る流体制御装置10に対して、開口241に代えて凹部241Aを備える点で異なる。流体制御装置10Aの他の構成は、流体制御装置10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0051】
凹部241Aは、第1平板21と連結部材23の第2連結部232との間に配置される。凹部241Aは、板部材20の主面201側から凹む形状である。言い換えれば、凹部241Aは、第1の実施形態に係る開口241における弁部材60側と反対側の開口部分が塞がった形状である。
【0052】
このような構成により、流体制御装置10Aは、流体制御装置10と同様に、弁部材60の摩耗、破損を抑制できる。
【0053】
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る流体制御装置について、図を参照して説明する。
図6(A)は、第3の実施形態に係る流体制御装置の構成を示す側面断面図であり、
図6(B)は、この流体制御装置の第1平板の外周端を含む領域の拡大図である。
【0054】
図6(A)、
図6(B)に示すように、第3の実施形態に係る流体制御装置10Bは、第1の実施形態に係る流体制御装置10に対して、弁部材60Bの構成において異なる。流体制御装置10Bの他の構成は、流体制御装置10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0055】
弁部材60Bは、弁膜61Bと固定層62Bとを備える。弁膜61Bは、固定層62Bによって、第1平板21の主面201に固定される。
【0056】
固定層62Bの外形形状は、第1平板21の外形形状よりも小さい。より具体的には、固定層62Bの直径は、第1平板21の直径よりも小さい。
【0057】
弁膜61Bは、外端610を含む第1部分と、第1部分よりも中央側の第2部分とを有する。第2部分の厚みD602Bは、第1部分の厚みD601よりも厚い。
【0058】
第2部分と第1部分との接続部(厚みが変化する部分)は、第1平板21の外周端210よりも外方に位置する。
【0059】
このような構成では、固定層62Bの外端620が第1平板21の外周端210よりも中心側にあっても、弁膜61Bにおける第1平板21の外周端210と重なる部分は第2部分、すなわち、弁膜61Bにおける厚い部分となる。
【0060】
したがって、弁膜61Bが第1平板21の外周端210側に湾曲して外周端210の角部に当たっても、摩耗、破損を抑制できる。この際、
図6(B)に示すように、第2部分の外端の位置は、第1平板21の外周端210から外方に、固定層62Bの厚みD62程度で離していることが好ましい。これにより、弁膜61Bが外周端210の角部に接触するとき、より確実に、第2部分が外周端210の角部に接触する。したがって、弁膜61Bの摩耗、破損は、より確実に抑制できる。
【0061】
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態に係る流体制御装置について、図を参照して説明する。
図7は、第4の実施形態に係る流体制御装置の構成を示す側面断面図である。
【0062】
図7に示すように、第4の実施形態に係る流体制御装置10Cは、第1の実施形態に係る流体制御装置10に対して、主として弁部材60Cの形状、配置において異なる。また、流体制御装置10Cは、流体制御装置10に対して、板部材20C、および、板部材40Cの形状においても異なる。流体制御装置10Cの他の構成は、流体制御装置10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0063】
流体制御装置10Cは、板部材20C、板部材40C、および、弁部材60Cを備える。板部材20Cは、第1平板21Cを備える。第1平板21Cは、厚みが均一である。
【0064】
板部材40Cは、厚みが均一である。板部材40Cを平面視した中央には、貫通孔400Cが形成されている。貫通孔400Cは、板部材40Cを厚み方向(主面401および主面402に直交する方向)に貫通する。貫通孔400Cは、例えば、円筒形である。
【0065】
弁部材60Cは、弁膜61Cと固定層62Cとを備える。
【0066】
弁膜61Cは、円環形であり、円形の開口619を有する。弁膜61Cの外径(直径)は、貫通孔400Cの直径よりも大きい。開口619の直径は、貫通孔400Cの直径よりも小さい。
【0067】
固定層62Cの外径(直径)は、貫通孔400Cの直径よりも大きい。開口629の直径は、貫通孔400Cの直径よりも小さく、弁膜61Cの開口619の直径よりも大きい。
【0068】
弁膜61Cは、固定層62Cを介して、板部材40Cのポンプ室側の主面である主面401に固定される。この際、平面視において、弁膜61Cの開口619の中心、固定層62Cの開口629の中心、および、貫通孔400Cの中心は、略一致する。
【0069】
このような構成によって、弁膜61Cは、外端側の領域において、固定層62Cを介して、主面401に固定される。したがって、流体制御装置10Cでは、開口241および開口242から流体が吸入されると、弁部材60Cが貫通孔400C内に入り込むように湾曲する。そして、流体は、貫通孔400Cから外部に吐出される。一方、貫通孔400Cから流体が吸入されると、弁部材60Cは、板部材20C側に湾曲し、弁膜61Cにおける内端610C側の領域が板部材20Cの主面201に当接する。これにより、流体は、板部材20Cの外周端210方向に流れない。
【0070】
このように、流体制御装置10Cは、流体を一方向に流す整流作用を有する。
【0071】
そして、流体制御装置10Cでは、平面視において、弁膜61Cの内端610Cおよび固定層62Cの内端620Cは、貫通孔400Cの壁410よりも、貫通孔400Cの内側(中心側)となる。また、弁膜61Cの内端610Cは、固定層62Cの内端620C、よりもさらに内側になる。
【0072】
したがって、弁部材60Cが貫通孔400C側に湾曲しても、貫通孔400Cの壁410のポンプ室100側の角には、固定層62Cが接触し、弁膜61Cは、接触しない。これにより、流体制御装置10Cは、弁膜61Cの摩耗、破損を抑制できる。
【0073】
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態に係る流体制御装置について、図を参照して説明する。
図8(A)は、第5の実施形態に係る流体制御装置における駆動体が装着される板部材の平面図であり、
図8(B)は、この流体制御装置の1つ連結部材の箇所を拡大した平面図である。
【0074】
図8(A)、
図8(B)に示すように、第5の実施形態に係る流体制御装置は、第1の実施形態に係る流体制御装置10に対して、板部材20Dの連結部材23Dの形状において異なる。第5の実施形態に係る流体制御装置の他の構成は、流体制御装置10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0075】
図8(A)、
図8(B)に示すように、連結部材23Dは、第1連結部231D、第2連結部232、および、第3連結部233を備える。第1連結部231Dは、内方端部2311、中継ぎ部2312、および、外方端部2313を備える。内方端部2311は、第1平板21の外周端210に接続する。外方端部2313は、第2連結部232に接続する。中継ぎ部2312は、内方端部2311と外方端部2313とに接続する。
【0076】
中継ぎ部2312は、内方端部2311側の端から外方端部2313側の端に近づくほど幅が広くなる形状である。
【0077】
この構成により、図8(B)に示すように、中継ぎ部2312における弁膜61の外端610が接触する箇所の面積を大きくできる。これにより、弁膜61が中継ぎ部2312に接触したとしても、摩耗、破損を抑制できる。
【0078】
内方端部2311は、第1平板21との接続部において角部を有さない。内方端部2311は、中継ぎ部2312に近づくほど徐々に幅が狭くなる形状である。さらに、内方端部2311は、角部を有することなく、中継ぎ部2312に接続する。
【0079】
外方端部2313は、第2連結部232との接続部において角部を有さない。外方端部2313は、中継ぎ部2312に近づくほど徐々に幅が狭くなる形状である。さらに、外方端部2313は、角部を有することなく、中継ぎ部2312に接続する。
【0080】
これらの構成によって、固定層62の外端620、弁膜61の外端610は、角部に接触することがない。したがって、弁膜61および固定層62の摩耗、破損を、さらに抑制できる。
【0081】
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態に係る流体制御装置について、図を参照して説明する。
図9は、第6の実施形態に係る流体制御装置の第1平板の外周端および連結部材を含む領域の拡大図である。
図10(A)、
図10(B)は、第6の実施形態に係る流体制御装置の第1平板の外周端および連結部材を含む領域の拡大斜視図である。
図10(A)は、弁膜が配置された状態を示し、
図10(B)は、弁膜を外した状態を示す。
【0082】
図9、
図10(A)、
図10(B)に示すように、第6の実施形態に係る流体制御装置10Eは、第1の実施形態に係る流体制御装置10に対して、連結部材の第1連結部231Eの形状において異なる。流体制御装置10Eの他の構成は、流体制御装置10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0083】
第1連結部231Eは、第1平板21および第2連結部232に対して、第1平板21の主面201側から凹む凹部2310を有する。言い換えれば、弁部材60を平面視して、第1連結部231Eは、弁部材60の外端610および弁部材60の第1部分(弁膜61のみから構成される部分)に重なる部分に、第1平板21における弁部材60が配置される側の面から凹む凹部2310を有する。
【0084】
このような構成によって、弁部材60の第1部分が第1連結部231Eに接触し難くなる。これにより、流体制御装置10Eは、弁膜61の摩耗、破損を、さらに抑制できる。
【0085】
(第7の実施形態)
本発明の第7の実施形態に係る流体制御装置について、図を参照して説明する。
図11は、第7の実施形態に係る流体制御装置の第1平板の外周端および連結部
材を含む領域の拡大図である。
【0086】
図11に示すように、第7の実施形態に係る流体制御装置10Fは、第6の実施形態に係る流体制御装置10Eに対して、連結部材の第1連結部231Fの形状において異なる。流体制御装置10Fの他の構成は、流体制御装置10Eと同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0087】
第1連結部231Fは、凹部2310における第1平板21側の開口部に、曲面を有する。言い換えれば、凹部2310は、第1平板21側の端から凹部2310の中央に向けて徐々に深くなる形状である。
【0088】
このような構成により、弁部材60が第1連結部231Fおよび第1平板21側に湾曲しても、鋭利な形状の角に当たらない。したがって、流体制御装置10Fは、弁膜61の摩耗、破損を、さらに抑制できる。
【0089】
(第8の実施形態)
本発明の第8の実施形態に係る流体制御装置について、図を参照して説明する。
図12は、第8の実施形態に係る流体制御装置の第1平板の外周端および連結部材を含む領域の拡大図である。
【0090】
図12に示すように、第8の実施形態に係る流体制御装置10Gは、第6の実施形態に係る流体制御装置10Eに対して、連結部材の第1連結部231Gの形状において異なる。流体制御装置10Gの他の構成は、流体制御装置10Eと同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0091】
第1連結部231Gは、第1平板21の主面202から突出するように、第1平板21と第2連結部232とを繋ぐ方向の途中において湾曲している。
【0092】
このような構成により、第1連結部231Gは、凹部2310を有しながら、所定の厚みを確保しやすくなる。これにより、第1連結部231Gは、所定強度を確保できる。したがって、流体制御装置10Gは、弁膜61の摩耗、破損を、さらに抑制でき、信頼性の低下を抑制できる。
【0093】
(第9の実施形態)
本発明の第9の実施形態に係る流体制御装置について、図を参照して説明する。
図13は、第9の実施形態に係る流体制御装置の第1平板の外周端および連結部材を含む領域の拡大図である。
【0094】
図13に示すように、第9の実施形態に係る流体制御装置10Hは、第6の実施形態に係る流体制御装置10Eに対して、第1平板21Hおよび凹部2310Hの形状において異なる。流体制御装置10Hの他の構成は、流体制御装置10Eと同様であり、同様の箇所の説明は省略する。なお、流体制御装置10Hの第1連結部231Hの形状は、流体制御装置10Eの第1連結部231Eと同様であり、説明は省略する。
【0095】
第1平板21Hは、外周端210において、主面201側から凹む凹部を有する。この第1平板21Hに形成された凹部は、第1連結部231Hに形成された凹部と連通し、凹部2310Hを形成する。言い換えれば、凹部2310Hは、第1連結部231Hから第1平板21Hの外周端210よりも内側まで広がる。
【0096】
このような構成によって、流体制御装置10Hは、弁膜61の摩耗、破損を、さらに抑制できる。
【0097】
(第10の実施形態)
本発明の第10の実施形態に係る流体制御装置について、図を参照して説明する。
図14は、第10の実施形態に係る流体制御装置の第1平板の外周端および連結部材を含む領域の拡大図である。
【0098】
図14に示すように、第10の実施形態に係る流体制御装置10Iは、第6の実施形態に係る流体制御装置10Eに対して、第1平板21Iと連結部材との接続態様において異なる。流体制御装置10Iの他の構成は、流体制御装置10Eと同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0099】
第1連結部231Iは、第1平板21Iの外周端210付近の主面202に接続する。このような構成では、凹部2310の深さは、第1平板21Iの厚み以上となる。
【0100】
このような構成によって、流体制御装置10Iは、弁膜61の摩耗、破損を、さらに抑制できる。
【0101】
なお、上述の各実施形態では、第1平板を円形とし、弁部材を円形または円環形とする例を示した。しかしながら、これらは、多角形、より好ましくは、角数の多い正多角であってもよい。ただし、円形であることによって、流体制御装置は、効率を向上できる。
【0102】
また、上述の各実施形態では、第1平板と弁膜とが相似形の態様を示したが、例えば、円形と正多角形のような組合せであってもよい。ただし、相似形であることによって、流体制御装置は、効率を向上できる。
【0103】
さらに、連結部材の第2連結部と弁膜とが相似形であることによって、開口241での流体の通過効率が向上し、流体制御装置は、効率を向上できる。
【0104】
また、上述の説明では、第1平板に駆動体を設置する態様を示したが、板部材(第2平板)に駆動体を設置する態様としてもよい。
【0105】
また、上述の各実施形態の構成は、適宜組合せ可能であり、それぞれの組合せに応じた作用効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0106】
10、10A、10B、10C、10E、10F、10G、10H、10I:流体制御装置
20、20C、20D:板部材
21、21C、21H、21I:第1平板
22:枠体
23、23D:連結部材
30:駆動体
40、40C:板部材
50:側壁部材
60、60B、60C:弁部材
61、61B、61C:弁膜
62、62B、62C:固定層
100:ポンプ室
201、202:主面
210:外周端
231、231D、231E、231F、231G、231H、231I:第1連結部
232:第2連結部
233:第3連結部
241、242:開口
241A:凹部
400、400C:貫通孔
401、402:主面
410:壁
500:中空
610:外端
610C:内端
619:開口
620:外端
620C:内端
629:開口
2310、2310H:凹部
2311:内方端部
2313:外方端部