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特許7435791通信システム、第1のユーザ装置、第2のユーザ装置、コアネットワークノード、制御方法、プログラム、及びプログラムを記録した非一過性の記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-13
(45)【発行日】2024-02-21
(54)【発明の名称】通信システム、第1のユーザ装置、第2のユーザ装置、コアネットワークノード、制御方法、プログラム、及びプログラムを記録した非一過性の記録媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/084 20230101AFI20240214BHJP
   H04W 36/22 20090101ALI20240214BHJP
   H04W 36/36 20090101ALI20240214BHJP
   H04W 36/14 20090101ALI20240214BHJP
【FI】
H04W28/084
H04W36/22
H04W36/36
H04W36/14
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022540285
(86)(22)【出願日】2021-07-26
(86)【国際出願番号】 JP2021027512
(87)【国際公開番号】W WO2022024982
(87)【国際公開日】2022-02-03
【審査請求日】2022-12-14
(31)【優先権主張番号】P 2020130844
(32)【優先日】2020-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141519
【弁理士】
【氏名又は名称】梶田 邦之
(72)【発明者】
【氏名】野辺 誠
【審査官】青木 健
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-184854(JP,A)
【文献】国際公開第2022/001653(WO,A1)
【文献】特開2021-158605(JP,A)
【文献】特開2020-057859(JP,A)
【文献】国際公開第2019/131404(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のネットワークスライスを構成する通信システムであって、
同一のスライス変更グループに属する第1及び第2のユーザ装置を含む複数のユーザ装置と、
前記ユーザ装置が属するネットワークスライスの切替えを制御する1つ以上のコアネットワークノードと、を備え、
前記第1のユーザ装置は、
第1のネットワークスライスから第2のネットワークスライスに遷移するトリガを検知すると、前記第2のネットワークスライスへの切替えを要求する切替要求メッセージを前記コアネットワークノードに送信すると共に、前記第2のネットワークスライスに遷移すべきことを示す変更情報を第2のユーザ装置に送信する通信処理部を備える、
通信システム。
【請求項2】
前記変更情報は、前記第1のユーザ装置及び前記第2のユーザ装置が属する前記スライス変更グループに含まれる複数のユーザ装置を示す第1のリストであり、
前記第1のユーザ装置の前記通信処理部は、前記第1のリストに含まれる当該第1のユーザ装置以外のユーザ装置に対して前記第1のリストを送信する、
請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記第2のユーザ装置は、
受信した前記第1のリストに当該第2のユーザ装置が含まれることに基づいて、前記第1のネットワークスライスから前記第2のネットワークスライスへの切替えを要求する切替要求メッセージを前記コアネットワークノードに送信する通信処理部を備える、
請求項2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記第2のユーザ装置は、前記第1のユーザ装置及び前記第2のユーザ装置が属する前記スライス変更グループに含まれる複数のユーザ装置を示す第2のリストを記憶しており、
前記第2のユーザ装置の前記通信処理部は、
前記第1のリストには含まれず前記第2のリストに含まれるユーザ装置に対して、前記第2のネットワークスライスから前記第1のネットワークスライスに遷移すべきことを示す変更情報を送信する、
請求項3に記載の通信システム。
【請求項5】
前記第1のリストは、前記第1のユーザ装置が通信可能な前記ユーザ装置を示すリストであり、
前記第2のリストは、前記第2のユーザ装置が通信可能な前記ユーザ装置を示すリストである、
請求項4に記載の通信システム。
【請求項6】
前記第1及び前記第2のユーザ装置の各々は、
前記トリガを検知するか前記変更情報を受信すると開始値に設定され時間経過と共に減少する状態変数を記憶しており、
前記状態変数が閾値を上回る間は前記第2のネットワークスライスに属し、前記状態変数が前記閾値を下回る間は前記第1のネットワークスライスに属する、
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の通信システム。
【請求項7】
前記開始値及び/又は前記閾値は、前記トリガの検知又は前記変更情報の受信が無い場合に前記第2のネットワークスライスに前記ユーザ装置が属すべき時間を示す要求値に基づいて設定される、
請求項6に記載の通信システム。
【請求項8】
前記複数のユーザ装置は監視カメラであって、
前記第1のネットワークスライスから前記第2のネットワークスライスに遷移する前記トリガは、異常な行動を示す物体の検知である、
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の通信システム
【請求項9】
複数のネットワークスライスを構成する通信システムにおける第1のユーザ装置であって、
第2のユーザ装置と同一のスライス変更グループに属しており、
第1のネットワークスライスから第2のネットワークスライスに遷移するトリガを検知すると、前記第2のネットワークスライスへの切替えを要求する切替要求メッセージをコアネットワークノードに送信すると共に、前記第2のネットワークスライスに遷移すべきことを示す変更情報を前記第2のユーザ装置に送信する通信処理部を備える、
第1のユーザ装置。
【請求項10】
複数のネットワークスライスを構成する通信システムにおける第2のユーザ装置であって、
第1のユーザ装置と同一のスライス変更グループに属しており、
第1のネットワークスライスから第2のネットワークスライスに遷移すべきことを示す変更情報を前記第1のユーザ装置から受信する通信処理部を備える、
第2のユーザ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システム、第1のユーザ装置、第2のユーザ装置、コアネットワークノード、制御方法、プログラム、及びプログラムを記録した非一過性の記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)の技術標準にネットワークスライス化(Network Slicing)が規定されている。ネットワークスライス化は、同一のネットワーク物理設備を論理的(仮想的)に分割することにより、分割した論理的な設備(仮想資源)を組み合わせてネットワークスライス(又は、スライス)という論理的な通信網を構成する技術である。技術標準上、5GC(5th Generation Core Network)のスライス変更はコアネットワーク主導トリガに基づくスライス変更通知に従って実行される。
【0003】
一方で、サービスを割り当てるスライスをユーザ装置の状況に応じてユーザ装置単位で動的に変更する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。以上の技術によれば、ユーザ装置主導トリガに基づいたスライス変更が実現される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-157506号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術は、異常発生時に単一のユーザ装置に対するネットワークスライスの割当てを制御する技術であって、複数のユーザ装置に対するネットワークスライスの割当てを制御する技術ではない。複数のユーザ装置が連動して種々の機能を提供する構成においては、ネットワークスライスの割当ても複数のユーザ装置間で連携して制御されることが期待される。
【0006】
以上の事情に鑑み、本発明は、ネットワークスライスの割当てを複数のユーザ装置間で連携して制御できる通信システム、第1のユーザ装置、第2のユーザ装置、コアネットワークノード、制御方法、プログラム、及びプログラムを記録した非一過性の記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る通信システムは、複数のネットワークスライスを構成する通信システムであって、同一のスライス変更グループに属する第1及び第2のユーザ装置を含む複数のユーザ装置と、前記ユーザ装置が属するネットワークスライスの切替えを制御する1つ以上のコアネットワークノードと、を備え、前記第1のユーザ装置は、第1のネットワークスライスから第2のネットワークスライスに遷移するトリガを検知すると、前記第2のネットワークスライスへの切替えを要求する切替要求メッセージを前記コアネットワークノードに送信すると共に、前記第2のネットワークスライスに遷移すべきことを示す変更情報を第2のユーザ装置に送信する通信処理部を備える。
【0008】
本発明の一態様に係る第1のユーザ装置は、複数のネットワークスライスを構成する通信システムにおける第1のユーザ装置であって、第2のユーザ装置と同一のスライス変更グループに属しており、第1のネットワークスライスから第2のネットワークスライスに遷移するトリガを検知すると、前記第2のネットワークスライスへの切替えを要求する切替要求メッセージをコアネットワークノードに送信すると共に、前記第2のネットワークスライスに遷移すべきことを示す変更情報を前記第2のユーザ装置に送信する通信処理部を備える。
【0009】
本発明の一態様に係る第2のユーザ装置は、複数のネットワークスライスを構成する通信システムにおける第2のユーザ装置であって、第1のユーザ装置と同一のスライス変更グループに属しており、第1のネットワークスライスから第2のネットワークスライスに遷移すべきことを示す変更情報を前記第1のユーザ装置から受信する通信処理部を備える。
【0010】
本発明の一態様に係るコアネットワークノードは、第1及び第2のネットワークスライスを含む複数のネットワークスライスを構成する通信システムにおけるコアネットワークノードであって、複数のユーザ装置を含むスライス変更グループに属する第1のユーザ装置から送信された前記第1のネットワークスライスから前記第2のネットワークスライスへの切替えを要求する切替要求メッセージと、前記スライス変更グループに属する第2のユーザ装置から送信された前記第1のネットワークスライスから前記第2のネットワークスライスへの切替えを要求する切替要求メッセージと、を受信する通信処理部を備える。
【0011】
本発明の一態様に係る制御方法は、複数のネットワークスライスを構成する通信システムにおける制御方法であって、同一のスライス変更グループに属する複数のユーザ装置に含まれる第1のユーザ装置において、第1のネットワークスライスから第2のネットワークスライスに遷移するトリガが検知されると、前記第2のネットワークスライスへの切替えを要求する切替要求メッセージを前記第1のユーザ装置からコアネットワークノードに送信すると共に、前記第2のネットワークスライスに遷移すべきことを示す変更情報を前記第1のユーザ装置から前記スライス変更グループに含まれる第2のユーザ装置に送信する。
【0012】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータを、第1のネットワークスライスから第2のネットワークスライスに遷移するトリガを検知すると、前記第2のネットワークスライスへの切替えを要求する切替要求メッセージをコアネットワークノードに送信すると共に、前記第2のネットワークスライスに遷移すべきことを示す変更情報を第2のユーザ装置に送信する通信処理部を備える第1のユーザ装置として機能させる。
【0013】
本発明の一態様に係るプログラムを記録した非一過性の記録媒体は、コンピュータを、第1のネットワークスライスから第2のネットワークスライスに遷移するトリガを検知すると、前記第2のネットワークスライスへの切替えを要求する切替要求メッセージをコアネットワークノードに送信すると共に、前記第2のネットワークスライスに遷移すべきことを示す変更情報を第2のユーザ装置に送信する通信処理部を備える第1のユーザ装置として機能させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ネットワークスライスの割当てを複数のユーザ装置間で連携して制御できる。なお、本発明により、当該効果の代わりに、又は当該効果とともに、他の効果が奏されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、本発明の第1実施形態に係る通信システムS1の概略的な構成を例示する説明図である。
図2図2は、本発明の第1実施形態に係るユーザ装置100の概略的な構成を例示するブロック図である。
図3図3は、本発明の第1実施形態に係る基地局200の概略的な構成を例示するブロック図である。
図4図4は、本発明の第1実施形態に係るコアネットワークノード300の概略的な一般的構成を例示するブロック図である。
図5図5は、本発明の第1実施形態に係るエッジサーバ400の概略的な構成を例示するブロック図である。
図6図6は、本発明の第1実施形態におけるユースケースを例示する説明図である。
図7図7は、本発明の第1実施形態に係るスライス変更リストLを例示するための説明図である。
図8図8は、本発明の第1実施形態におけるスライス変更動作を例示するシーケンス図である。
図9図9は、本発明の第1実施形態の動作例における監視対象物の移動及びスライス変更リストLの伝播の説明図である。
図10図10は、本発明の第1実施形態の動作例におけるスライス変更リストLの例を示す図である。
図11図11は、本発明の第2実施形態に係る通信システムS1xの概略的な構成を例示するブロック図である。
図12図12は、本発明の第2実施形態に係る第1のユーザ装置100xの概略的な構成を例示するブロック図である。
図13図13は、本発明の第2実施形態に係る第2のユーザ装置100yの概略的な構成を例示するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、同様に説明されることが可能な要素については、同一の符号を付することにより重複した説明が省略され得る。
【0017】
以下に説明される各実施形態は、本発明を実現可能な構成の一例に過ぎない。以下の各実施形態は、本発明が適用される装置の構成や各種の条件に応じて適宜に修正又は変更することが可能である。以下の各実施形態に含まれる要素の組合せの全てが本発明を実現するに必須であるとは限られず、要素の一部を適宜に省略することが可能である。したがって、本発明の範囲は、以下の各実施形態に記載される構成によって限定されるものではない。相互に矛盾のない限りにおいて、実施形態内に記載された複数の構成を組み合わせた構成も採用可能である。
【0018】
本発明に係る説明は、以下の順序で行われる。
1. 本発明の実施形態の概要
2. 第1実施形態
2.1. 通信システムS1の構成
2.2. ユーザ装置100の構成
2.3. 基地局200の構成
2.4. コアネットワークノード300の一般的な構成
2.5. エッジサーバ400の構成
2.6. 動作例
2.7. 変形例
3. 第2実施形態
3.1. 通信システムS1xの構成と動作例
3.2. 第1のユーザ装置100xの構成と動作例
3.3. 第2のユーザ装置100yの構成と動作例
4. 他の実施形態
【0019】
<<1. 本発明の実施形態の概要>>
まず、本発明の実施形態の概要を説明する。
【0020】
(1)技術的課題
3GPP(3rd Generation Partnership Project)の技術標準にネットワークスライス化(Network Slicing)が規定されている。ネットワークスライス化は、同一のネットワーク物理設備を論理的(仮想的)に分割することにより、分割した論理的な設備(仮想資源)を組み合わせてネットワークスライス(又は、スライス)という論理的な通信網を構成する技術である。技術標準上、5GC(5th Generation Core Network)のスライス変更はコアネットワーク主導トリガに基づくスライス変更通知に従って実行される。
【0021】
一方で、サービスを割り当てるスライスをユーザ装置の状況に応じてユーザ装置単位で動的に変更する技術が提案されている。以上の技術によれば、ユーザ装置主導トリガに基づいたスライス変更が実現される。
【0022】
以上の技術は、異常発生時に単一のユーザ装置に対するネットワークスライスの割当てを制御する技術であって、複数のユーザ装置に対するネットワークスライスの割当てを制御する技術ではない。複数のユーザ装置が連動して種々の機能を提供する構成においては、ネットワークスライスの割当ても複数のユーザ装置間で連携して制御されることが期待される。
【0023】
以上の事情に鑑み、本実施形態は、ネットワークスライスの割当てを複数のユーザ装置間で連携して制御することを目的とする。
【0024】
(2)技術的特徴
本発明の実施形態では、複数のネットワークスライスを構成する通信システムが、同一のスライス変更グループに属する第1及び第2のユーザ装置を含む複数のユーザ装置と、上記ユーザ装置が属するネットワークスライスの切替えを制御する1つ以上のコアネットワークノードと、を有する。上記第1のユーザ装置は、第1のネットワークスライスから第2のネットワークスライスに遷移するトリガを検知すると、上記第2のネットワークスライスへの切替えを要求する切替要求メッセージを上記コアネットワークノードに送信すると共に、上記第2のネットワークスライスに遷移すべきことを示す変更情報を第2のユーザ装置に送信する通信処理部を有する。
【0025】
本発明の実施形態では、複数のネットワークスライスを構成する通信システムにおける第1のユーザ装置が、第2のユーザ装置と同一のスライス変更グループに属している。上記第1のユーザ装置は、第1のネットワークスライスから第2のネットワークスライスに遷移するトリガを検知すると、上記第2のネットワークスライスへの切替えを要求する切替要求メッセージをコアネットワークノードに送信すると共に、上記第2のネットワークスライスに遷移すべきことを示す変更情報を上記第2のユーザ装置に送信する通信処理部を有する。上記第2のユーザ装置は、上記第1のユーザ装置から上記変更情報を受信する通信処理部を有する。
【0026】
以上の構成によれば、ネットワークスライスの割当てを複数のユーザ装置間で連携して制御できる。
【0027】
なお、本実施形態により、当該効果の代わりに、又は当該効果とともに、他の効果が奏されてもよい。なお、上述した技術的特徴は本発明の実施形態の具体的な一例であり、当然ながら、本発明の実施形態は上述した技術的特徴に限定されない。
【0028】
<<2. 第1実施形態>>
次いで、図1から図10を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。
【0029】
<<2.1. 通信システムS1の構成>>
図1は、本実施形態に係る通信システムS1の概略的な構成を例示する説明図である。図1に示すように、本実施形態の通信システムS1は、ユーザ装置100(100a,100b)、基地局200(200a,200b)、UPF(User Plane Function)310(310a,310b)、AMF(Access and Mobility Management Function)320、SMF(Session Management Function)330、NSSF(Network Slice Selection Function)340、UDM(Unified Data Management)350、NEF(Network Exposure Function)360、OPS(Operation System)370、及びエッジサーバ400(400a,400b)を有する。なお、通信システムS1が、PCF(Policy Control Function)やAUSF(Authentication Server Function)等の他の要素を備えていてもよい。
【0030】
通信システムS1は、例えば、3GPPの技術仕様(Technical Specification,TS)に準拠したシステムである。より具体的には、通信システムS1は、第5世代(5G)の技術仕様に準拠した第5世代移動通信システムであってよい。当然ながら、通信システムS1の構成は本例に限定されない。
【0031】
通信システムS1は、物理的には、1つ以上の中央拠点と複数のエッジ拠点とを有する。AMF320、SMF330、NSSF340、UDM350、NEF360、及びOPS370は中央拠点に集約して配置される。他方、ユーザ装置100、基地局200、UPF310、及びエッジサーバ400はエッジ拠点に配置される。UPF310、AMF320、SMF330、NSSF340、UDM350、NEF360、及びOPS370の各々は、コアネットワーク(Core Network,CN)を構成するコアネットワークノード300である。コアネットワークにおいて、例えば、AMF320、SMF330、NSSF340、UDM350、NEF360、及びOPS370が制御プレーン(Cプレーン)を構成し、UPF310がユーザプレーン(Uプレーン)を構成する。コアネットワークは、例えば、一部又は全部がネットワーク機能仮想化(Network Function Virtualization,NFV)技術を用いて構成される。
【0032】
本実施形態の通信システムS1は、複数のネットワークスライスNSを構成する。各ネットワークスライスNSは、基地局200及びUPF310並びにそれらの間の伝送路を仮想的(論理的)に分離することによって構成された仮想的(論理的)なネットワークである。ネットワークスライスNSは、それぞれ異なるネットワーク特性を有し得る。例えば、本実施形態の第1のネットワークスライスNS1は低帯域スライスであり、第2のネットワークスライスNS2は高帯域スライスである。
【0033】
すなわち、第2のネットワークスライスNS2の通信帯域は、第1のネットワークスライスNS1の通信帯域よりも高い帯域である。優先度の高いデータを高帯域な第2のネットワークスライスNS2で伝送することによって、高速かつ高信頼なデータ伝送が実現される。
【0034】
<<2.2. ユーザ装置100の構成>>
ユーザ装置100は、他のユーザ装置100及び基地局200と無線通信を行うノードである。ユーザ装置100は、例えば、監視カメラやロボット等のIoTデバイスであってもよいし、スマートフォン等の携帯電話端末であってもよいし、自動運転車に搭載される通信モジュールであってもよい。すなわち、ユーザ装置100は、高度化モバイルブロードバンド(enhanced Mobile Broadband,eMBB)向けのノードであってもよく、超高信頼性・低遅延通信(Ultra-Reliable and Low Latency Communications,URLLC)向けのノードであってもよく、大規模マシンタイプ通信(massive Machine Type Communications,mMTC)向けのノードであってもよく、車両通信(Vehicle to X,V2X)向けのノードであってもよい。
【0035】
図2は、本実施形態に係るユーザ装置100の概略的な構成を例示するブロック図である。図2に示すように、ユーザ装置100は、無線通信部110と記憶部120と処理部130とを有する。
【0036】
無線通信部110は、他のユーザ装置100及び基地局200と無線通信を行う要素である。無線通信部110は、他のユーザ装置100や基地局200に対して無線信号を送信し、他のユーザ装置100や基地局200から無線信号を受信する。無線通信部110は、例えば、アンテナ及び高周波(Radio Frequency,RF)回路によって実装され得る。
【0037】
記憶部120は、ユーザ装置100における種々の処理を実行するのに用いられるプログラム(命令)及びデータを一時的又は恒久的に格納する要素である。上記プログラムは、ユーザ装置100の動作のための1つ以上の命令を含む。記憶部120は、例えば、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、若しくは磁気ディスク等の記憶媒体又はこれらの2種以上の組合せによって実装され得る。また、記憶部120が処理部130を構成する1以上のプロセッサと一体的に構成されてもよい。
【0038】
処理部130は、ユーザ装置100の種々の機能を提供する要素であって、制御部131と通信処理部132とを機能ブロックとして有する。概略的には、制御部131がユーザ装置100の処理を制御し、通信処理部132が基地局200等の他のノードとの通信処理を実行する。なお、処理部130は、以上の機能ブロック以外の構成要素を更に含んでよい。即ち、処理部130は、以上の機能ブロックによる動作以外の動作を実行できる。
【0039】
処理部130は、例えば、ベースバンドプロセッサ等の1以上のプロセッサによって実装され得る。処理部130は、記憶部120に記憶されたプログラムを記憶部120及び/又は不図示のシステムメモリに展開し実行することによって、後述される本実施形態の処理を実現してよい。なお、各機能ブロック(制御部131及び通信処理部132)が、処理部130とは別の1以上のプロセッサによって実現されてもよい。処理部130がSoC(System on Chip)内で実装されてもよい。
【0040】
<<2.3. 基地局200の構成>>
基地局200は、ユーザ装置100と無線通信を行うノードであって、すなわち、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network,RAN)のノードである。基地局200は、例えば、eNB(evolved Node B)であってもよいし、5GにおけるgNB(generation Node B)であってもよい。
【0041】
基地局200は、複数のユニット(又は複数のノード)を含んでもよい。当該複数のユニット(又は複数のノード)は、上位のプロトコルレイヤの処理を行う第1ユニット(又は第1ノード)と、下位のプロトコルレイヤの処理を行う第2ユニット(又は第2ノード)とを含んでもよい。一例として、上記第1ユニットは、中央ユニット(Center/Central Unit:CU)と呼ばれてもよく、上記第2のユニットは、分散ユニット(Distributed Unit:DU)又はアクセスユニット(Access Unit:AU)と呼ばれてもよい。別の例として、上記第1ユニットは、デジタルユニット(Digital Unit:DU)と呼ばれてもよく、上記第2ユニットは、無線ユニット(Radio Unit:RU)又はリモートユニット(Remote Unit:RU)と呼ばれてもよい。上記DU(Digital Unit)は、BBU(Base Band Unit)であってもよく、上記RUは、RRH(Remote Radio Head)又はRRU(Remote Radio Unit)であってもよい。当然ながら、上記第1ユニット(又は第1のノード)及び上記第2ユニット(又は第2のノード)の呼称は、この例に限定されない。あるいは、基地局200は、単一のユニット(又は単一のノード)であってもよい。この場合に、基地局200は、上記複数のユニットのうちの1つ(例えば、上記第1ユニット及び上記第2ユニットの一方)であってもよく、上記複数のユニットのうちの他のユニット(例えば、上記第1ユニット及び上記第2ユニットの他方)と接続されていてもよい。
【0042】
図3は、本実施形態に係る基地局200の概略的な構成を例示するブロック図である。図3に示すように、基地局200は、無線通信部210とネットワーク通信部220と記憶部230と処理部240とを有する。
【0043】
無線通信部210は、ユーザ装置100と無線通信を行う要素である。無線通信部210は、ユーザ装置100に対して無線信号を送信し、ユーザ装置100から無線信号を受信する。無線通信部210は、例えば、アンテナ及び高周波(Radio Frequency,RF)回路によって実装され得る。
【0044】
ネットワーク通信部220は、UPF310、AMF320等のコアネットワークノード300(すなわち、コアネットワーク)と通信する要素である。ネットワーク通信部220は、コアネットワークノード300に対して信号を送信し、コアネットワークノード300から信号を受信する。ネットワーク通信部220は、例えば、ネットワークアダプタ及び/又はネットワークインターフェースカードによって実装され得る。
【0045】
記憶部230は、基地局200における種々の処理を実行するのに用いられるプログラム(命令)及びデータを一時的又は恒久的に格納する要素である。上記プログラムは、基地局200の動作のための1つ以上の命令を含む。記憶部230は、例えば、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、若しくは磁気ディスク等の記憶媒体又はこれらの2種以上の組合せによって実装され得る。また、記憶部230が処理部240を構成する1以上のプロセッサと一体的に構成されてもよい。
【0046】
処理部240は、基地局200の種々の機能を提供する要素であって、制御部241と通信処理部242とを機能ブロックとして有する。概略的には、制御部241が基地局200の処理を制御し、通信処理部242がユーザ装置100やコアネットワークノード300等の他のノードとの通信処理を実行する。なお、処理部240は、以上の機能ブロック以外の構成要素を更に含んでよい。即ち、処理部240は、以上の機能ブロックによる動作以外の動作を実行できる。
【0047】
処理部240は、例えば、ベースバンドプロセッサ等の1以上のプロセッサによって実装され得る。処理部240は、記憶部230に記憶されたプログラムを記憶部230及び/又は不図示のシステムメモリに展開し実行することによって、後述される本実施形態の処理を実現してよい。なお、各機能ブロック(制御部241及び通信処理部242)が、処理部240とは別の1以上のプロセッサによって実現されてもよい。
【0048】
なお、基地局200が仮想化されていてもよい。すなわち、基地局200が仮想マシンとして実装されてもよい。以上の場合、基地局200(仮想マシン)は、プロセッサ及びメモリ等を含む物理マシン(ハードウェア)及びハイパーバイザ上で仮想マシンとして動作してよい。
【0049】
<<2.4. コアネットワークノード300の一般的な構成>>
コアネットワークノード300(UPF310、AMF320、SMF330、NSSF340、UDM350、NEF360、OPS370)の各々は、コアネットワークにおける特定のネットワーク機能(サービス)を提供する機能的な要素である。例えば、コアネットワークノード300であるAMF320は、ユーザ装置100が属するネットワークスライスNSの切替えを制御する。
【0050】
図4は、本実施形態に係るコアネットワークノード300の概略的な構成を例示するブロック図である。図4に示すように、コアネットワークノード300は、ネットワーク通信部301と記憶部302と処理部303とを有する。
【0051】
ネットワーク通信部301は、コアネットワーク内外の他ノードと通信する要素である。ネットワーク通信部301は、他ノードに対して信号を送信し、他ノードから信号を受信する。ネットワーク通信部301は、前述のように、NFV技術を用いて仮想化されたコアネットワークのリソースによって実装され得る。
【0052】
記憶部302は、コアネットワークノードにおける種々の処理を実行するのに用いられるプログラム(命令)及びデータを一時的又は恒久的に格納する要素である。上記プログラムは、コアネットワークノード300の動作のための1つ以上の命令を含む。記憶部302は、前述のように、NFV技術を用いて仮想化されたコアネットワークのリソースによって実装され得る。
【0053】
処理部303は、コアネットワークノード300の種々の機能を提供する要素であって、制御部304と通信処理部305とを機能ブロックとして有する。概略的には、制御部304がコアネットワークノード300の処理を制御し、通信処理部305が他のノードとの通信処理を実行する。なお、処理部303は、以上の機能ブロック以外の構成要素を更に含んでよい。即ち、処理部303は、以上の機能ブロックによる動作以外の動作を実行できる。処理部303は、前述のように、NFV技術を用いて仮想化されたコアネットワークのリソースによって実装され得る。
【0054】
<<2.5. エッジサーバ400の構成>>
エッジサーバ400は、UPF310等のコアネットワークノード300と通信可能なサーバであって、ユーザ装置100に所定のサービスを提供する。エッジサーバ400は、ユーザに近接したエッジ拠点に配置されることによって、ユーザ装置100に対してより効率的にサービスを提供することが可能となる。
【0055】
図5は、本実施形態に係るエッジサーバ400の概略的な構成を例示するブロック図である。図5に示すように、エッジサーバ400は、ネットワーク通信部410と記憶部420と処理部430とを有する。
【0056】
ネットワーク通信部410は、UPF310、AMF320等のコアネットワークノード300(すなわち、コアネットワーク)と通信する要素である。ネットワーク通信部410は、コアネットワークノード300に対して信号を送信し、コアネットワークノード300から信号を受信する。ネットワーク通信部410は、例えば、ネットワークアダプタ及び/又はネットワークインターフェースカードによって実装され得る。
【0057】
記憶部420は、エッジサーバ400における種々の処理を実行するのに用いられるプログラム(命令)及びデータを一時的又は恒久的に格納する要素である。上記プログラムは、エッジサーバ400の動作のための1つ以上の命令を含む。記憶部420は、例えば、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、若しくは磁気ディスク等の記憶媒体又はこれらの2種以上の組合せによって実装され得る。また、記憶部420が処理部430を構成する1以上のプロセッサと一体的に構成されてもよい。
【0058】
処理部430は、エッジサーバ400の種々の機能を提供する要素であって、制御部431と通信処理部432とを機能ブロックとして有する。概略的には、制御部431がエッジサーバ400の処理を制御し、通信処理部432がコアネットワークノード300等の他のノードとの通信処理を実行する。なお、処理部430は、以上の機能ブロック以外の構成要素を更に含んでよい。即ち、処理部430は、以上の機能ブロックによる動作以外の動作を実行できる。
【0059】
以上の通信処理部432は、ユーザ装置100から送信された画像データに対して種々の画像処理を実行することができる。例えば、通信処理部432は、複数のユーザ装置100から送信された画像データを用いて拡張現実(AR)/仮想現実(VR)/複合現実(MR)用の映像を作成できる。また、複数のユーザ装置100から送信された画像データを用いて、画像に含まれる対象物体を検知・追跡できる。なお、以上の画像処理は、エッジサーバ400の機能を兼ねるユーザ装置100によって実行されてもよい。
【0060】
処理部430は、例えば、1以上のプロセッサによって実装され得る。処理部430は、記憶部420に記憶されたプログラムを記憶部420及び/又は不図示のシステムメモリに展開し実行することによって、後述される本実施形態の処理を実現してよい。なお、各機能ブロック(制御部431及び通信処理部432)が、処理部430とは別の1以上のプロセッサによって実現されてもよい。
【0061】
なお、エッジサーバ400(ネットワーク通信部410、記憶部420、及び処理部430)がNFV技術による仮想化されたリソースによって実装されてもよい。また、エッジサーバ400は、コアネットワークではなく基地局200と通信するように構成されてもよい。すなわち、エッジサーバ400が基地局200を介してコアネットワークと通信可能に構成されてよい。
【0062】
<<2.6. 動作例>>
前述したように、従来、3GPPの技術標準においては、ネットワークスライスの変更がコアネットワーク側(AMF等)に主導されて実行される。一方で、ユーザ装置の状況に応じて、ユーザ装置がネットワークスライスの変更を主導する構成も提案されている。
【0063】
本動作例では、ユーザ装置100が、複数のユーザ装置100のネットワークスライス変更を主導する。図6から図10を参照して、本動作例を詳細に説明する。本動作例における複数のユーザ装置100は、互いに連携して動作する監視カメラである。概略的には、異常な行動を示す物体の検知をトリガとして、ネットワークスライスNSの変更が実行される。
【0064】
図6は、本発明の第1実施形態におけるユースケースを例示する説明図である。帯域削減のために低帯域スライスである第1のネットワークスライスNS1を用いて通信する複数のユーザ装置100(監視カメラ)が駅構内に設置されていると想定する。本ユースケースのユーザ装置100は、駅構内で万引き(異常行動)を行った万引き犯を検知し、店舗から逃走する万引き犯を追跡する。
【0065】
より詳細には、各ユーザ装置100の処理部130は、撮像して取得した監視画像をUPF310を介してエッジサーバ400に送信する。エッジサーバ400の通信処理部432は、ユーザ装置100から受信した監視画像に基づいて顔認識や物体認識を実行することによって、監視画像上の万引き犯を特定する。以上のように、エッジサーバ400による画像処理に基づいて万引き犯の検知及び追跡が実行される。
【0066】
複数のユーザ装置100は、低帯域スライスである第1のネットワークスライスNS1を用いて通信を行っているので、以上の検知及び追跡に必要な高精細な画像データを適時に提供することが困難である。結果として、万引き犯(対象物体)を高精度に追跡することが困難(ひいては、不可能)になる。仮に、前述の従来技術を用いて、万引き犯を検知したユーザ装置100が高帯域スライスである第2のネットワークスライスNS2に遷移したとしても、他のユーザ装置100は第1のネットワークスライスNS1を用いた状態のままであるから、万引き犯の追跡は困難である。
【0067】
したがって、本動作例では、異常な行動を示す物体の検知を検知したユーザ装置100が、他のユーザ装置100を高帯域スライス(第2のネットワークスライスNS2)に遷移させる。結果として、各ユーザ装置100が高精細な画像データを取得することが可能になる上、ユーザ装置100間の通信も高帯域化される。より具体的には以下の通りである。
【0068】
図7は、本発明の第1実施形態に係るスライス変更リストを例示するための説明図である。以下、複数のユーザ装置100を個々に特定するために、各ユーザ装置100に対してa,b,c,…等の識別符号を追加して説明することがある。
【0069】
本実施形態においては、複数のユーザ装置100の一部を群とするスライス変更グループGが設定される。例えば、図7に示すように、3つのユーザ装置100a,100b,100cが、ユーザ装置100aにおけるスライス変更グループGとして設定される。各ユーザ装置100は、それぞれ、そのユーザ装置100におけるスライス変更グループGを示すスライス変更リストLを記憶(保持)する。
【0070】
あるユーザ装置100(例えば、ユーザ装置100a)が第1のネットワークスライスNS1から第2のネットワークスライスNS2に遷移する際、そのユーザ装置100(例えば、ユーザ装置100a)は、自ら保持するスライス変更リストLに含まれる自身以外のユーザ装置100(例えば、ユーザ装置100b,100c)に対して、第2のネットワークスライスに遷移すべきことを示す変更情報を送信する。以上の変更情報は、例えば、端末間通信(D2D通信)によって送受信され得る。以上の変更情報を受信したユーザ装置100は、UE主導トリガのスライス変更手法によって第2のネットワークスライスNS2に遷移する。
【0071】
図8は、本発明の第1実施形態におけるスライス変更動作を例示するシーケンス図である。本動作において、第1のユーザ装置100a及び第2のユーザ装置100bは同一のスライス変更グループGに属している。本シーケンスの開始時において、第1のユーザ装置100a及び第2のユーザ装置100bの各々は、第1の基地局200a及び第1のUPF310aを介した既存セッションによって通信している。
【0072】
ステップS11において、第1のユーザ装置100aの通信処理部242aは、第1のネットワークスライスNS1から第2のネットワークスライスNS2に遷移するトリガを検知する。以上のトリガは、例えば、前述したような異常な行動を示す物体(例えば、逃走する万引き犯)の検知に相当する。
【0073】
以上のトリガを検知すると、第1のユーザ装置100aの通信処理部242aは、ステップS12,S13の送信処理を実行する。すなわち、ステップS12において、通信処理部242aは、第2のネットワークスライスNS2への切替えを要求するスライス切替要求メッセージを、第1の基地局200aを介してコアネットワークノード300(AMF320)に送信する。併せて、ステップS13において、通信処理部242aは、第2のネットワークスライスNS2に遷移すべきことを示す変更情報を、第2のユーザ装置100bに送信する。なお、ステップS12,S13の処理順は任意である。
【0074】
ステップS13にて送信される変更情報は、例えば、第1のユーザ装置100a及び第2のユーザ装置100bが属するスライス変更グループGに含まれる複数のユーザ装置100を示すスライス変更リストL(第1のリスト)である。本構成では、第1のユーザ装置100aの通信処理部242aは、上記スライス変更リストLに含まれる第1のユーザ装置100a以外のユーザ装置100に対して上記スライス変更リストLを送信する。スライス変更リストL(第1のリスト)は、例えば、第1のユーザ装置100aが通信可能なユーザ装置100を示すリストである。
【0075】
ステップS14において、第1の基地局200aは、第1のユーザ装置100aから送信されたスライス切替要求メッセージをコアネットワークノード300(AMF320)に転送する。
【0076】
ステップS15において、スライス切替要求メッセージを受信したAMF320の通信処理部325は、SMF330に対して、第1のUPF310aから第2のUPF310bへの変更を要求するUPF変更要求メッセージを送信する。
【0077】
ステップS16において、UPF変更要求メッセージを受信したSMF330の通信処理部335は、切替先の第2のネットワークスライスNS2に属する第2のUPF310bに対して、第2のUPF310b及び第2の基地局200bを介したセッションの確立を要求するセッション確立要求メッセージを送信する。
【0078】
ステップS17において、セッション確立要求メッセージを受信した第2のUPF310bの通信処理部315bは、SMF330に対してセッション確立応答メッセージを返信する。
【0079】
ステップS18において、セッション確立応答メッセージを受信したSMF330は、AMF320に対してUPF変更応答メッセージを返信する。
【0080】
ステップS19において、UPF変更応答メッセージを受信したAMF320の通信処理部325は、第1の基地局200aに対して、スライス切替応答メッセージ及びセッション変更要求メッセージを送信する。
【0081】
ステップS20において、第1のユーザ装置100aの接続先基地局を第1の基地局200aから第2の基地局200bに変更するハンドオーバ処理が実行される。
【0082】
ステップS21において、第1のユーザ装置100aと第2の基地局200bと第2のUPF310bとを介した新規セッションの確立処理が実行される。
【0083】
ステップS22において、第1のユーザ装置100aは、既存セッションを切断するセッション切断要求メッセージを、第2の基地局200bを介してコアネットワークノード300(AMF320)に送信する。
【0084】
ステップS23において、第2の基地局200bは、第1のユーザ装置100aから送信されたセッション切断要求メッセージをコアネットワークノード300(AMF320)に転送する。セッション切断要求メッセージを受信したAMF320は、既存セッションを切断するようにSMF330等の他ノードを制御する。
【0085】
上記処理の結果として、第1のユーザ装置100aは、第2のネットワークスライスNS2に属する第2の基地局200bと第2のUPF310bとを介した通信が可能となる。すなわち、第1のユーザ装置100aは、第1のネットワークスライスNS1から第2のネットワークスライスNS2に遷移する。
【0086】
ステップS13において第1のユーザ装置100a(通信処理部242a)から変更情報を受信した第2のユーザ装置100bの通信処理部242bは、上記したステップS12と同様に、第2のネットワークスライスNS2への切替えを要求するスライス切替要求メッセージを、第1の基地局200aを介してコアネットワークノード300(AMF320)に送信する。受信した変更情報がスライス変更リストL(第1のリスト)である場合、通信処理部242bは、スライス変更リストL(第1のリスト)に第2のユーザ装置100bが含まれることに基づいて、上記スライス切替要求メッセージを送信する。
【0087】
第2のユーザ装置100bに関しても、ステップS14~S23と同様の処理が実行され、結果として、第2のユーザ装置100bは、第2のネットワークスライスNS2に属する第2の基地局200bと第2のUPF310bとを介した通信が可能となる。すなわち、第2のユーザ装置100bは、第1のネットワークスライスNS1から第2のネットワークスライスNS2に遷移する。
【0088】
また、第2のユーザ装置100bも、第1のユーザ装置100aと同様に、第1のユーザ装置及び第2のユーザ装置が属するスライス変更グループに含まれる複数のユーザ装置を示すスライス変更リストL(第2のリスト)を記憶している。上記スライス変更リストL(第2のリスト)は、第2のユーザ装置100bが通信可能なユーザ装置100を示すリストである。
【0089】
以上のように、トリガを検知したユーザ装置100aが他のユーザ装置100bに変更情報(例えば、スライス変更リストL)を送信することによって、複数のユーザ装置100が属するネットワークスライスNSの変更が実現される。
【0090】
図9及び図10を参照して、本実施形態の動作例を前述したユースケースに適用した具体例について説明する。図9は、本動作例における監視対象物の移動(万引き犯の逃走)及びスライス変更リストLの伝播の説明図である。図10は、本動作例におけるスライス変更リストLの例を示す図である。本例では、当初、全てのユーザ装置100が低帯域の第1のネットワークスライスNS1に属していると想定する。以下、説明の簡単のため、各ユーザ装置100自体が動作を実行するように記載するが、処理部130(制御部131及び通信処理部132)が動作を実行していることを意味する。
【0091】
図10に示すように、各ユーザ装置100は、他のユーザ装置100との位置関係に基づいて構成されたスライス変更リストLを記憶(保持)している。あるユーザ装置100のスライス変更リストLは、例えば、そのユーザ装置100から電波が到達可能な範囲に存在する他のユーザ装置100及びそのユーザ装置100自身を含んで構成される。図10のスライス変更リストLにおいて括弧書きされるユーザ装置100は、そのユーザ装置100自身を示している。
【0092】
ユーザ装置100aを例として説明する。ユーザ装置100aのスライス変更リストLは、ユーザ装置100a,100b,100cを示す。スライス変更リストLが示すユーザ装置100a,100b,100cは、ユーザ装置100aが異常を検知した場合に、第1のネットワークスライスNS1から第2のネットワークスライスNS2に遷移すべきユーザ装置100を示している。すなわち、ユーザ装置100aのスライス変更リストLは、そのユーザ装置100a自身と、隣接する他のユーザ装置100b,100cとが遷移対象であることを示している。
【0093】
図10を参照して、逐次的なスライス変更リストLの伝播について説明する。図10の例では、まず、ユーザ装置100aが異常を検知したと想定する。図8を参照して説明したように、ユーザ装置100aは、低帯域の第1のネットワークスライスNS1から高帯域の第2のネットワークスライスNS2に遷移する。加えて、ユーザ装置100aは、スライス変更リストLaに含まれる自機以外のユーザ装置100b,100cに対してスライス変更リストLaを送信する。
【0094】
スライス変更リストLaを受信したユーザ装置100bは、図8を参照して説明したように、低帯域の第1のネットワークスライスNS1から高帯域の第2のネットワークスライスNS2に遷移する。ユーザ装置100bは、自機のスライス変更リストLbに含まれる自機以外のユーザ装置100aが、受信したスライス変更リストLaに含まれているので、更なる処理を実行しない。
【0095】
スライス変更リストLaを受信したユーザ装置100cは、図8を参照して説明したように、低帯域の第1のネットワークスライスNS1から高帯域の第2のネットワークスライスNS2に遷移する。加えて、ユーザ装置100cは、受信したスライス変更リストLaと自機のスライス変更リストLcとを比較して、スライス変更リストLaには含まれずスライス変更リストLcのみに含まれるユーザ装置100a,100d,100eに対して、第2のネットワークスライスNS2から第1のネットワークスライスNS1に遷移すべきことを示す変更情報を送信する。ここで、ユーザ装置100d,100eは既に第1のネットワークスライスNS1に属しているので遷移動作は発生しない。
【0096】
以上の動作の結果、ユーザ装置100a,100b,100cが第2のネットワークスライスNS2に遷移し、他のユーザ装置100は第1のネットワークスライスNS1に属したままである。
【0097】
次いで、ユーザ装置100cが異常を検知したと想定する。ユーザ装置100cは、既に高帯域の第2のネットワークスライスNS2に属しているので遷移動作を実行せず、スライス変更リストLcに含まれる自機以外のユーザ装置100a,100d,100eに対してスライス変更リストLcを送信する。
【0098】
スライス変更リストLcを受信したユーザ装置100aは、既に高帯域の第2のネットワークスライスNS2に属しているので遷移動作を実行しない。ユーザ装置100aは、受信したスライス変更リストLcと自機のスライス変更リストLaとを比較して、スライス変更リストLcには含まれずスライス変更リストLaのみに含まれるユーザ装置100bに対して、第2のネットワークスライスNS2から第1のネットワークスライスNS1に遷移すべきことを示す変更情報を送信する。以上の変更情報を受信したユーザ装置100bは、第1のネットワークスライスNS1に遷移する。
【0099】
スライス変更リストLcを受信したユーザ装置100dは、図8を参照して説明したように、低帯域の第1のネットワークスライスNS1から高帯域の第2のネットワークスライスNS2に遷移する。ユーザ装置100dは、自機のスライス変更リストLdに含まれるが受信したスライス変更リストLcに含まれないユーザ装置100が存在しないので、更なる処理を実行しない。
【0100】
スライス変更リストLcを受信したユーザ装置100eは、図8を参照して説明したように、低帯域の第1のネットワークスライスNS1から高帯域の第2のネットワークスライスNS2に遷移する。加えて、ユーザ装置100eは、受信したスライス変更リストLcと自機のスライス変更リストLeとを比較して、スライス変更リストLcには含まれずスライス変更リストLeのみに含まれるユーザ装置100f,100gに対して、第2のネットワークスライスNS2から第1のネットワークスライスNS1に遷移すべきことを示す変更情報を送信する。ここで、ユーザ装置100f,100gは既に第1のネットワークスライスNS1に属しているので遷移動作は発生しない。
【0101】
以上の動作の結果、ユーザ装置100a,100c,100d,100eが第2のネットワークスライスNS2に属し、他のユーザ装置100が第1のネットワークスライスNS1に属した状態にある。
【0102】
上記した本実施形態の構成によれば、ネットワークスライスNSの割当てを複数のユーザ装置100間で連携して制御できる。より具体的には、異常を検知したユーザ装置100の主導によって、複数のユーザ装置100が低帯域の第1のネットワークスライスNS1から高帯域の第2のネットワークスライスNS2に遷移できる。すなわち、ユーザ装置100の周辺状況がより迅速かつ正確に他のユーザ装置100に把握され得る。
【0103】
加えて、ユーザ装置100自身がスライス変更リストLを直接的に他のユーザ装置100と送受信することによって、スライス変更が管理される。結果として、集中制御サーバ等を用いた中央集約管理よりも低遅延でのスライス変更が実現される。
【0104】
更に、ユーザ装置100の周辺状況が通常に戻った際には、上記したスライス変更リストLの伝播に基づいて第2のネットワークスライスNS2から第1のネットワークスライスNS1に遷移するように制御される。結果として、ユーザ装置100が適切に元の低帯域のネットワークスライスNS1に戻るように遷移することが可能である。
【0105】
<<2.7. 変形例>>
上記した本実施形態は多様に変形される。具体的な変形の態様を以下に例示する。以上の実施形態及び以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない限り適宜に併合され得る。
【0106】
通信システムS1は、通信事業者ではない個別の事業者がプライベートに構築するローカル5Gシステムであってもよい。以上の場合、複数のユーザ装置100が保持するスライス変更リストLを、UDM350が管理してもよい。また、UDM350に代えて又は加えて、不図示のAUSF(Authentication Server Function)がスライス変更リストLを管理してもよい。セキュリティの観点から、上記ステップS12のスライス切替要求メッセージをユーザ装置100から受信した場合、そのユーザ装置100の認証処理がAUSF等によって実行されると好適である。以上の認証によって、監視カメラであるユーザ装置100に対する不正アクセスに起因するスライス変更を防止することができる。
【0107】
図9及び図10の例において、ユーザ装置100d,100eが他の異常検知イベントに起因して既に高帯域の第2のネットワークスライスNS2に属していた場合、ユーザ装置100aの異常検知に基づく以上のスライス変更リストLの伝播がユーザ装置100d,100eに悪影響を与える可能性がある。以上の悪影響、すなわち、誤った低帯域のネットワークスライスNS1への遷移を回避するために、本変形例では、以下のような時間減衰アルゴリズムを採用する。概略的には、あるユーザ装置100が高帯域の第2のネットワークスライスNS2に属している場合、時間の経過に基づいて低帯域の第1のネットワークスライスNS1に戻ることができる。
【0108】
各ユーザ装置100は、高帯域要求レベル変数(状態変数)Hを記憶(保持)している。ユーザ装置100が、トリガを検知するか又は他のユーザ装置100からトリガ検知に基づく変更情報を受信すると、制御部131は、高帯域要求レベル変数Hを開始値Hs(例えば、最大値Hmax)に設定する。
【0109】
ユーザ装置100の制御部131は、時間経過とともに高帯域要求レベル変数Hを減衰させる。例えば、制御部131は、高帯域要求レベル変数Hを指数関数的に減衰させてもよいし、線形的に減衰させてもよい。ここで、ユーザ装置100には、開始値Hsよりも小さい閾値HThが設定されている。
【0110】
ユーザ装置100の制御部131は、高帯域要求レベル変数Hが閾値HThを上回る間は高帯域の第2のネットワークスライスNS2が選択されるように制御を実行する。一方、ユーザ装置100の制御部131は、高帯域要求レベル変数Hが閾値HThを下回ると低帯域の第1のネットワークスライスNS1が選択されるように制御を実行する。
【0111】
なお、高帯域要求レベル変数Hが減衰して閾値HThを下回る前に、ユーザ装置100がトリガを検知するか又は他のユーザ装置100からトリガ検知に基づく変更情報を受信すると、再度、高帯域要求レベル変数Hが開始値Hs(例えば、最大値Hmax)に設定される。
【0112】
換言すると、本変形例のユーザ装置100の各々は、トリガを検知するか変更情報を受信すると開始値Hsに設定され時間経過と共に減少する状態変数Hを記憶しており、状態変数Hが閾値Hthを上回る間は第2のネットワークスライスNS2に属し、状態変数Hが閾値Hthを下回る間は第1のネットワークスライスNS1に属する。以上の開始値Hs及び/又は閾値Hthは、トリガの検知又は変更情報の受信が無い場合に第2のネットワークスライスNS2にユーザ装置100が属すべき時間を示す通信システムS1の要求値に基づいて設定される。例えば、開始値Hsと閾値Hthとの比又は差に基づいて各値が設定され得る。
【0113】
以上の構成によれば、複数の異常検知イベントが生じた場合であっても、誤った低帯域のネットワークスライスNS1への遷移が回避され得る。
【0114】
<<3. 第2実施形態>>
次いで、図11から図13を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。上述した第1実施形態は具体的な実施形態であるが、第2実施形態はより一般化された実施形態である。以下の第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の技術的効果が奏される。
【0115】
<<3.1. 通信システムS1xの構成と動作例>>
図11は、本発明の第2実施形態に係る通信システムS1xの概略的な構成を例示するブロック図である。通信システムS1xは、複数のネットワークスライスを構成することができる。図11に示すように、通信システムS1xは、同一のスライス変更グループに属する第1及び第2のユーザ装置100ax,100bxを含む複数のユーザ装置100xと、上記ユーザ装置100xが属するネットワークスライスの切替えを制御する1つ以上のコアネットワークノード300xと、を備える。
【0116】
上記第1のユーザ装置100axは、第1のネットワークスライスから第2のネットワークスライスに遷移するトリガを検知すると、上記第2のネットワークスライスへの切替えを要求する切替要求メッセージを上記コアネットワークノード300xに送信すると共に、上記第2のネットワークスライスに遷移すべきことを示す変更情報を第2のユーザ装置100bxに送信する通信処理部132axを備える。
【0117】
第1及び第2のユーザ装置100ax,100bxは、監視カメラ等の物理装置によって実現されてよい。通信処理部132axは、1つ以上のプロセッサと、メモリ(例えば、不揮発性メモリ及び/若しくは揮発性メモリ)並びに/又はハードディスクとにより実装されてよい。上記メモリは、上記1つ以上のプロセッサ内に含まれていてもよく、又は、上記1つ以上のプロセッサ外にあってもよい。
【0118】
コアネットワークノード300xは、NFV技術を用いて仮想化されたコアネットワークのリソースによって実装されてよい。また、コアネットワークノード300xがサーバ装置等の物理装置によって実現されてもよい。
【0119】
-第1実施形態との関係
一例として、第2実施形態に係るユーザ装置100axが備える通信処理部132axが、第1実施形態に係るユーザ装置100が備える通信処理部132の動作を実行してもよい。以上の場合、第1実施形態についての説明が第2実施形態にも適用可能である。なお、第2実施形態は以上の例に限定されるものではない。
【0120】
<<3.2. 第1のユーザ装置100xの構成と動作例>>
図12は、本発明の第2実施形態に係る第1のユーザ装置100xの概略的な構成を例示するブロック図である。複数のネットワークスライスを構成する通信システムにおける第1のユーザ装置100xは、第2のユーザ装置と同一のスライス変更グループに属している。
【0121】
第1のユーザ装置100xは、第1のネットワークスライスから第2のネットワークスライスに遷移するトリガを検知すると、上記第2のネットワークスライスへの切替えを要求する切替要求メッセージをコアネットワークノードに送信すると共に、上記第2のネットワークスライスに遷移すべきことを示す変更情報を上記第2のユーザ装置に送信する通信処理部132xを備える。
【0122】
第1のユーザ装置100xは、監視カメラ等の物理装置によって実現されてよい。通信処理部132xは、1つ以上のプロセッサと、メモリ(例えば、不揮発性メモリ及び/若しくは揮発性メモリ)並びに/又はハードディスクとにより実装されてよい。上記メモリは、上記1つ以上のプロセッサ内に含まれていてもよく、又は、上記1つ以上のプロセッサ外にあってもよい。
【0123】
-第1実施形態との関係
一例として、第2実施形態に係るユーザ装置100xが備える通信処理部132xが、第1実施形態に係るユーザ装置100(例えば、ユーザ装置100a)が備える通信処理部132の動作を実行してもよい。以上の場合、第1実施形態についての説明が第2実施形態にも適用可能である。なお、第2実施形態は以上の例に限定されるものではない。
【0124】
<<3.3. 第2のユーザ装置100yの構成と動作例>>
図13は、本発明の第2実施形態に係る第2のユーザ装置100yの概略的な構成を例示するブロック図である。複数のネットワークスライスを構成する通信システムにおける第2のユーザ装置100yは、第1のユーザ装置と同一のスライス変更グループに属している。
【0125】
第2のユーザ装置100yは、第1のネットワークスライスから第2のネットワークスライスに遷移すべきことを示す変更情報を上記第1のユーザ装置から受信する通信処理部132yを備える。
【0126】
第2のユーザ装置100yは、監視カメラ等の物理装置によって実現されてよい。通信処理部132yは、1つ以上のプロセッサと、メモリ(例えば、不揮発性メモリ及び/若しくは揮発性メモリ)並びに/又はハードディスクとにより実装されてよい。上記メモリは、上記1つ以上のプロセッサ内に含まれていてもよく、又は、上記1つ以上のプロセッサ外にあってもよい。
【0127】
-第1実施形態との関係
一例として、第2実施形態に係るユーザ装置100yが備える通信処理部132yが、第1実施形態に係るユーザ装置100(例えば、ユーザ装置100b)が備える通信処理部132の動作を実行してもよい。以上の場合、第1実施形態についての説明が第2実施形態にも適用可能である。なお、第2実施形態は以上の例に限定されるものではない。
【0128】
<<4. 他の実施形態>>
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。これらの実施形態は例示にすぎないということ、及び、本発明のスコープ及び精神から逸脱することなく様々な変形が可能であるということは、当業者に理解されるであろう。
【0129】
例えば、本明細書に記載されている処理におけるステップは、必ずしもシーケンス図に記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、処理におけるステップは、シーケンス図として記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。また、処理におけるステップの一部が削除されてもよく、さらなるステップが処理に追加されてもよい。
【0130】
また、本明細書において説明したユーザ装置、基地局、コアネットワークノード、及びエッジサーバの構成要素(例えば、制御部及び/又は通信処理部)を備える装置(例えば、以上のいずれかのエンティティを構成する複数の装置(又はユニット)のうちの1つ以上の装置(又はユニット)、又は上記複数の装置(又はユニット)のうちの1つのためのモジュール)が提供されてもよい。
【0131】
また、上記構成要素の処理を含む方法が提供されてもよく、上記構成要素の処理をプロセッサに実行させるためのプログラムが提供されてもよい。また、当該プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体(Non-transitory computer readable medium)が提供されてもよい。当然ながら、このような装置、モジュール、方法、プログラム、及びコンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体も本発明に含まれる。
【0132】
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0133】
(付記1)
複数のネットワークスライスを構成する通信システムであって、
同一のスライス変更グループに属する第1及び第2のユーザ装置を含む複数のユーザ装置と、
前記ユーザ装置が属するネットワークスライスの切替えを制御する1つ以上のコアネットワークノードと、を備え、
前記第1のユーザ装置は、
第1のネットワークスライスから第2のネットワークスライスに遷移するトリガを検知すると、前記第2のネットワークスライスへの切替えを要求する切替要求メッセージを前記コアネットワークノードに送信すると共に、前記第2のネットワークスライスに遷移すべきことを示す変更情報を第2のユーザ装置に送信する通信処理部を備える、
通信システム。
【0134】
(付記2)
前記変更情報は、前記第1のユーザ装置及び前記第2のユーザ装置が属する前記スライス変更グループに含まれる複数のユーザ装置を示す第1のリストであり、
前記第1のユーザ装置の前記通信処理部は、前記第1のリストに含まれる当該第1のユーザ装置以外のユーザ装置に対して前記第1のリストを送信する、
付記1に記載の通信システム。
【0135】
(付記3)
前記第2のユーザ装置は、
受信した前記第1のリストに当該第2のユーザ装置が含まれることに基づいて、前記第1のネットワークスライスから前記第2のネットワークスライスへの切替えを要求する切替要求メッセージを前記コアネットワークノードに送信する通信処理部を備える、
付記2に記載の通信システム。
【0136】
(付記4)
前記第2のユーザ装置は、前記第1のユーザ装置及び前記第2のユーザ装置が属する前記スライス変更グループに含まれる複数のユーザ装置を示す第2のリストを記憶しており、
前記第2のユーザ装置の前記通信処理部は、
前記第1のリストには含まれず前記第2のリストに含まれるユーザ装置に対して、前記第2のネットワークスライスから前記第1のネットワークスライスに遷移すべきことを示す変更情報を送信する、
付記3に記載の通信システム。
【0137】
(付記5)
前記第1のリストは、前記第1のユーザ装置が通信可能な前記ユーザ装置を示すリストであり、
前記第2のリストは、前記第2のユーザ装置が通信可能な前記ユーザ装置を示すリストである、
付記4に記載の通信システム。
【0138】
(付記6)
前記第1及び前記第2のユーザ装置の各々は、
前記トリガを検知するか前記変更情報を受信すると開始値に設定され時間経過と共に減少する状態変数を記憶しており、
前記状態変数が閾値を上回る間は前記第2のネットワークスライスに属し、前記状態変数が前記閾値を下回る間は前記第1のネットワークスライスに属する、
付記1から付記5のいずれか1項に記載の通信システム。
【0139】
(付記7)
前記開始値及び/又は前記閾値は、前記トリガの検知又は前記変更情報の受信が無い場合に前記第2のネットワークスライスに前記ユーザ装置が属すべき時間を示す要求値に基づいて設定される、
付記6に記載の通信システム。
【0140】
(付記8)
前記ユーザ装置は、他のユーザ装置と直接的に無線通信することによって前記変更情報を送受信する、
付記1から付記7のいずれか1項に記載の通信システム。
【0141】
(付記9)
前記第2のネットワークスライスの通信帯域は、前記第1のネットワークスライスの通信帯域よりも高い帯域である、
付記1から付記8のいずれか1項に記載の通信システム。
【0142】
(付記10)
前記複数のユーザ装置は監視カメラであって、
前記第1のネットワークスライスから前記第2のネットワークスライスに遷移する前記トリガは、異常な行動を示す物体の検知である、
付記1から付記9のいずれか1項に記載の通信システム。
【0143】
(付記11)
複数のネットワークスライスを構成する通信システムにおける第1のユーザ装置であって、
第2のユーザ装置と同一のスライス変更グループに属しており、
第1のネットワークスライスから第2のネットワークスライスに遷移するトリガを検知すると、前記第2のネットワークスライスへの切替えを要求する切替要求メッセージをコアネットワークノードに送信すると共に、前記第2のネットワークスライスに遷移すべきことを示す変更情報を前記第2のユーザ装置に送信する通信処理部を備える、
第1のユーザ装置。
【0144】
(付記12)
前記変更情報は、前記第1のユーザ装置及び前記第2のユーザ装置が属する前記スライス変更グループに含まれる複数のユーザ装置を示す第1のリストであり、
前記通信処理部は、前記第1のリストに含まれる当該第1のユーザ装置以外のユーザ装置に対して前記第1のリストを送信する、
付記11に記載の第1のユーザ装置。
【0145】
(付記13)
前記第1のリストは、前記第1のユーザ装置が通信可能な前記ユーザ装置を示すリストである、
付記11又は付記12に記載の第1のユーザ装置。
【0146】
(付記14)
前記トリガを検知するか前記変更情報を受信すると開始値に設定され時間経過と共に減少する状態変数を記憶するメモリを備え、
前記状態変数が閾値を上回る間は前記第2のネットワークスライスに属し、前記状態変数が前記閾値を下回る間は前記第1のネットワークスライスに属する、
付記11から付記13のいずれか1項に記載の第1のユーザ装置。
【0147】
(付記15)
前記開始値及び/又は前記閾値は、前記トリガの検知又は前記変更情報の受信が無い場合に前記第2のネットワークスライスに前記ユーザ装置が属すべき時間を示す要求値に基づいて設定される、
付記14に記載の第1のユーザ装置。
【0148】
(付記16)
他のユーザ装置と直接的に無線通信することによって前記変更情報を送受信する、
付記11から付記15のいずれか1項に記載の第1のユーザ装置。
【0149】
(付記17)
前記第2のネットワークスライスの通信帯域は、前記第1のネットワークスライスの通信帯域よりも高い帯域である、
付記11から付記16のいずれか1項に記載の第1のユーザ装置。
【0150】
(付記18)
監視カメラであって、
前記第1のネットワークスライスから前記第2のネットワークスライスに遷移する前記トリガは、異常な行動を示す物体の検知である、
付記11から付記17のいずれか1項に記載の第1のユーザ装置。
【0151】
(付記19)
複数のネットワークスライスを構成する通信システムにおける第2のユーザ装置であって、
第1のユーザ装置と同一のスライス変更グループに属しており、
第1のネットワークスライスから第2のネットワークスライスに遷移すべきことを示す変更情報を前記第1のユーザ装置から受信する通信処理部を備える、
第2のユーザ装置。
【0152】
(付記20)
前記変更情報は、前記第1のユーザ装置及び前記第2のユーザ装置が属する前記スライス変更グループに含まれる複数のユーザ装置を示す第1のリストである、
付記19に記載の第2のユーザ装置。
【0153】
(付記21)
前記通信処理部は、
受信した前記第1のリストに当該第2のユーザ装置が含まれることに基づいて、前記第1のネットワークスライスから前記第2のネットワークスライスへの切替えを要求する切替要求メッセージをコアネットワークノードに送信する、
付記20に記載の第2のユーザ装置。
【0154】
(付記22)
前記第1のユーザ装置及び前記第2のユーザ装置が属する前記スライス変更グループに含まれる複数のユーザ装置を示す第2のリストを記憶するメモリを備え、
前記通信処理部は、
前記第1のリストには含まれず前記第2のリストに含まれるユーザ装置に対して、前記第2のネットワークスライスから前記第1のネットワークスライスに遷移すべきことを示す変更情報を送信する、
付記21に記載の第2のユーザ装置。
【0155】
(付記23)
前記第1のリストは、前記第1のユーザ装置が通信可能な前記ユーザ装置を示すリストであり、
前記第2のリストは、前記第2のユーザ装置が通信可能な前記ユーザ装置を示すリストである、
付記22に記載の第2のユーザ装置。
【0156】
(付記24)
前記メモリは、トリガを検知するか前記変更情報を受信すると開始値に設定され時間経過と共に減少する状態変数を記憶しており、
前記状態変数が閾値を上回る間は前記第2のネットワークスライスに属し、前記状態変数が前記閾値を下回る間は前記第1のネットワークスライスに属する、
付記19から付記23のいずれか1項に記載の第2のユーザ装置。
【0157】
(付記25)
前記開始値及び/又は前記閾値は、前記トリガの検知又は前記変更情報の受信が無い場合に前記第2のネットワークスライスに前記ユーザ装置が属すべき時間を示す要求値に基づいて設定される、
付記24に記載の第2のユーザ装置。
【0158】
(付記26)
他のユーザ装置と直接的に無線通信することによって前記変更情報を送受信する、
付記19から付記25のいずれか1項に記載の第2のユーザ装置。
【0159】
(付記27)
前記第2のネットワークスライスの通信帯域は、前記第1のネットワークスライスの通信帯域よりも高い帯域である、
付記19から付記26のいずれか1項に記載の第2のユーザ装置。
【0160】
(付記28)
監視カメラであって、
前記第1のネットワークスライスから前記第2のネットワークスライスに遷移するトリガは、異常な行動を示す物体の検知である、
付記19から付記27のいずれか1項に記載の第2のユーザ装置。
【0161】
(付記29)
第1及び第2のネットワークスライスを含む複数のネットワークスライスを構成する通信システムにおけるコアネットワークノードであって、
複数のユーザ装置を含むスライス変更グループに属する第1のユーザ装置から送信された前記第1のネットワークスライスから前記第2のネットワークスライスへの切替えを要求する切替要求メッセージと、前記スライス変更グループに属する第2のユーザ装置から送信された前記第1のネットワークスライスから前記第2のネットワークスライスへの切替えを要求する切替要求メッセージと、を受信する通信処理部を備える、
コアネットワークノード。
【0162】
(付記30)
複数のネットワークスライスを構成する通信システムにおける制御方法であって、
同一のスライス変更グループに属する複数のユーザ装置に含まれる第1のユーザ装置において、第1のネットワークスライスから第2のネットワークスライスに遷移するトリガが検知されると、
前記第2のネットワークスライスへの切替えを要求する切替要求メッセージを前記第1のユーザ装置からコアネットワークノードに送信すると共に、前記第2のネットワークスライスに遷移すべきことを示す変更情報を前記第1のユーザ装置から前記スライス変更グループに含まれる第2のユーザ装置に送信する、
制御方法。
【0163】
(付記31)
前記変更情報は、前記第1のユーザ装置及び前記第2のユーザ装置が属する前記スライス変更グループに含まれる複数のユーザ装置を示す第1のリストであり、
前記第1のリストに含まれる前記第1のユーザ装置以外のユーザ装置に対して前記第1のユーザ装置から前記第1のリストが送信される、
付記30に記載の制御方法。
【0164】
(付記32)
前記第2のユーザ装置において受信された前記第1のリストに当該第2のユーザ装置が含まれることに基づいて、前記第1のネットワークスライスから前記第2のネットワークスライスへの切替えを要求する切替要求メッセージが前記第2のユーザ装置から前記コアネットワークノードに送信される、
付記31に記載の制御方法。
【0165】
(付記33)
前記第1のユーザ装置及び前記第2のユーザ装置が属する前記スライス変更グループに含まれる複数のユーザ装置を示す第2のリストに含まれ前記第1のリストに含まれないユーザ装置に対して、前記第2のネットワークスライスから前記第1のネットワークスライスに遷移すべきことを示す変更情報が前記第2のユーザ装置から送信される、
付記32に記載の制御方法。
【0166】
(付記34)
前記第1のリストは、前記第1のユーザ装置が通信可能な前記ユーザ装置を示すリストであり、
前記第2のリストは、前記第2のユーザ装置が通信可能な前記ユーザ装置を示すリストである、
付記33に記載の制御方法。
【0167】
(付記35)
前記第1及び前記第2のユーザ装置の各々が、
前記トリガを検知するか前記変更情報を受信すると開始値に設定され時間経過と共に減少する状態変数が閾値を上回る間は前記第2のネットワークスライスに属し、前記状態変数が前記閾値を下回る間は前記第1のネットワークスライスに属するように制御される、
付記30から付記34のいずれか1項に記載の制御方法。
【0168】
(付記36)
前記開始値及び/又は前記閾値は、前記トリガの検知又は前記変更情報の受信が無い場合に前記第2のネットワークスライスに前記ユーザ装置が属すべき時間を示す要求値に基づいて設定される、
付記35に記載の制御方法。
【0169】
(付記37)
前記ユーザ装置が他のユーザ装置と直接的に無線通信することによって、前記変更情報が送受信される、
付記30から付記36のいずれか1項に記載の制御方法。
【0170】
(付記38)
前記第2のネットワークスライスの通信帯域は、前記第1のネットワークスライスの通信帯域よりも高い帯域である、
付記30から付記37のいずれか1項に記載の制御方法。
【0171】
(付記39)
前記複数のユーザ装置は物体を監視し、
前記第1のネットワークスライスから前記第2のネットワークスライスに遷移する前記トリガは、異常な行動を示す物体の検知である、
付記30から付記38のいずれか1項に記載の制御方法。
【0172】
(付記40)
コンピュータを、
第1のネットワークスライスから第2のネットワークスライスに遷移するトリガを検知すると、前記第2のネットワークスライスへの切替えを要求する切替要求メッセージをコアネットワークノードに送信すると共に、前記第2のネットワークスライスに遷移すべきことを示す変更情報を第2のユーザ装置に送信する通信処理部を備える第1のユーザ装置として機能させる、
プログラム。
【0173】
(付記41)
コンピュータを、
第1のネットワークスライスから第2のネットワークスライスに遷移するトリガを検知すると、前記第2のネットワークスライスへの切替えを要求する切替要求メッセージをコアネットワークノードに送信すると共に、前記第2のネットワークスライスに遷移すべきことを示す変更情報を第2のユーザ装置に送信する通信処理部を備える第1のユーザ装置として機能させる、
プログラムを記録した非一過性の記録媒体。
【0174】
この出願は、2020年7月31日に出願された日本出願特願2020-130844を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【産業上の利用可能性】
【0175】
ネットワークスライスNSの割当てを複数のユーザ装置100間で連携して制御できる。より具体的には、異常を検知したユーザ装置100の主導によって、複数のユーザ装置100が低帯域の第1のネットワークスライスNS1から高帯域の第2のネットワークスライスNS2に遷移できる。すなわち、ユーザ装置100の周辺状況がより迅速かつ正確に他のユーザ装置100に把握され得る。
【符号の説明】
【0176】
100 ユーザ装置
200 基地局
300 コアネットワークノード
400 エッジサーバ
NS ネットワークスライス
S1 通信システム

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13