(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-13
(45)【発行日】2024-02-21
(54)【発明の名称】車両用バンパのセンサ取付構造
(51)【国際特許分類】
B60R 19/48 20060101AFI20240214BHJP
E05F 15/73 20150101ALI20240214BHJP
【FI】
B60R19/48 L
E05F15/73
(21)【出願番号】P 2022547415
(86)(22)【出願日】2021-07-09
(86)【国際出願番号】 JP2021025962
(87)【国際公開番号】W WO2022054389
(87)【国際公開日】2022-03-17
【審査請求日】2022-12-05
(31)【優先権主張番号】P 2020152648
(32)【優先日】2020-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006286
【氏名又は名称】三菱自動車工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100177460
【氏名又は名称】山崎 智子
(72)【発明者】
【氏名】高見 晃彦
(72)【発明者】
【氏名】藤原 雄高
(72)【発明者】
【氏名】島田 晋吾
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 尭大
【審査官】山本 賢明
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-158790(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0123649(US,A1)
【文献】特開2019-127804(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 19/48
E05F 15/73
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体を検知するセンサが設けられた車両用バンパのセンサ取付構造であって、
バンパカバーの裏面に固定されて前記センサを支持する支持ブラケットを備え、
前記支持ブラケットは、前記バンパカバーに対向して設けられて前記バンパカバーの裏面を上方から覆う板状の部材であって、
前記支持ブラケットは、
前記バンパカバーの裏面との間に空間を設けて対向する対向面と、
前記対向面に形成されて前記センサの検知部を保持する保持部と、
を有し、
前記保持部は、前記対向面が前記バンパカバーの裏面から離間する方向に凹設されて形成され、前記センサの前記検知部を収容する収容凹部を含み、
前記センサの前記検知部は、前記保持部に保持された状態で前記支持ブラケットと前記バンパカバーの裏面との間で前記収容凹部内に配置されて前記支持ブラケットに覆われ、
車両上方から順に、前記支持ブラケット、前記センサの検知部、前記バンパカバーの順番で搭載され
、
前記保持部は、前記検知部を前記収容凹部内に保持する保持爪を含み、
前記保持爪は、前記支持ブラケットの前記対向面から前記検知部の下方にむけて突設され、前記検知部を下方から保持する、
車両用バンパのセンサ取付構造。
【請求項2】
前記車両用バンパは、車両後部のリアバンパであり、
前記センサは、前記バンパカバーの下壁部の下方を通過する物体を検知するキックセンサであり、
前記センサの前記検知部は、前記支持ブラケットと前記下壁部との間で車幅方向に亘って延設される、
請求項
1に記載の車両用バンパのセンサ取付構造。
【請求項3】
前記バンパカバーの前記下壁部は、後方から前方に向けて下方に傾斜して形成され、
前記センサの前記検知部は、前記下壁部と空間を開けて、前記支持ブラケットに保持される、
請求項
2に記載の車両用バンパのセンサ取付構造。
【請求項4】
前記支持ブラケットは、前記対向面に上方に向けて凹設されるとともに前後方向に延び、前記リアバンパ内に飛散した水を排出するための溝部を有する、
請求項
2または3に記載の車両用バンパのセンサ取付構造。
【請求項5】
前記溝部の天井部が前記センサの前記検知部の上端よりも下方に配置される、
請求項
4に記載の車両用バンパのセンサ取付構造。
【請求項6】
前記支持ブラケットの対向面と反対側の面に前記センサのECUが設けられ、
前記支持ブラケットは、前記ECUの前方で上方に立設された縦壁部を備え、
前記縦壁部は、前面視で前記ECUが隠れる大きさに形成されている、
請求項
2から5のいずれか1項に記載の車両用バンパのセンサ取付構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用バンパのセンサ取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、キックセンサを車両後方のバンパに取り付ける車両用バンパのセンサ取付構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のキックセンサは、キックセンサの下方を車両のユーザの足先が通過することを検出する。キックセンサによって足先が検出されると、車両のテールゲートが自動的に開く。このように、テールゲートが自動的に開くことで、車両のユーザが手を使う必要がなくなり、車両の利便性が向上する。
【0003】
特許文献1の車両用バンパのセンサ取付構造は、リアバンパカバーと、アンダーカバーと、を備える。アンダーカバーは、車両のフロアパネルよりも車両上下方向の下方側、かつ、リアバンパカバーに対し車両前方側に設けられる。キックセンサは、リアバンパカバーおよびアンダーカバーの接続体に囲まれた閉断面空間の内側に配置されている。特許文献1の車両用バンパのセンサ取付構造では、このような配置とすることで、キックセンサの配置領域に異物が入り込むことを抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の車両用バンパのセンサ取付構造では、キックセンサを保護するために、アンダーカバーを余分に配置している。これによって、車両用バンパのセンサ取付構造が複雑になり、車両のコストおよび重量が増加する。
【0006】
本開示の課題は、簡易な構造によって、センサの検知部を保護できる車両用バンパのセンサ取付構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る車両用バンパのセンサ取付構造は、物体を検知するセンサが設けられた車両用バンパのセンサ取付構造である。車両用バンパのセンサ取付構造は、バンパカバーの裏面に固定されてセンサを支持する支持ブラケットを備える。支持ブラケットは、バンパカバーの裏面と対向する対向面に、センサの検知部を保持する保持部が形成される。センサの検知部は、保持部に保持された状態で支持ブラケットとバンパカバーとの間に配置される。
【0008】
この車両用バンパのセンサ取付構造によれば、上方から支持ブラケット、検知部、バンパカバーの順で配置される。これによって、車両の走行によって支持ブラケットに向けて飛散する飛散物を支持ブラケットが受け止める。この結果、支持ブラケットによってセンサの検知部を保護できる。このため、簡易な構造によって、センサの検知部を保護できる。
【0009】
保持部は、対向面にバンパカバーから離間する方向に凹設され、センサの検知部を収容する収容凹部と、検知部を収容凹部内に保持する保持爪と、を含んでもよい。
【0010】
この構成によれば、バンパカバーとセンサの検知部との空間を確保しながらセンサの検知部を保持しやすい。
【0011】
車両用バンパは、車両後部のリアバンパであってもよい。センサは、バンパカバーの下壁部の下方を通過する物体を検知するキックセンサであってもよい。支持ブラケットは、下壁部の裏面に対向して設けられ、該下壁部の裏面を上方から覆う板状の部材で形成されてもよい。センサの検知部は、支持ブラケットと下壁部との間で車幅方向に亘って延設されてもよい。
【0012】
この構成によれば、支持ブラケットによってキックセンサの検知部を保護できる。
【0013】
バンパカバーの下壁部は、後方から前方に向けて下方に傾斜して形成されてもよい。センサの検知部は、下壁部と空間を開けて、支持ブラケットに保持されてもよい。
【0014】
この構成によれば、バンパカバーの下壁部が後方から前方に向けて下方に傾斜して配置される。これによって、バンパカバーが被水した場合、水は後方から前方に向けて流れる。また、検知部とバンパカバーの下壁部との間に空間があるため、バンパカバーが被水した場合であっても、検知部の被水を抑制しながら排水することができる。この結果、検知部の性能を維持しやすい。
【0015】
支持ブラケットは、対向面に上方に向けて凹設されるとともに前後方向に延びる溝部を有してもよい。
【0016】
この構成によれば、溝部に沿って水が排出されるため、バンパカバーと検知部の間に水が溜まることを抑制しやすい。
【0017】
溝部の天井部がセンサの検知部の上端よりも下方に配置されてもよい。
【0018】
この構成によれば、検知部の最上部は、溝部の最上部よりも上方にあるため、溝部に水が流れた場合、検知部が水没することを防止できる。
【0019】
支持ブラケットの対向面と反対側の面にセンサのECUが設けられてもよい。支持ブラケットは、ECUの前方で上方に立設された縦壁部を備えてもよい。縦壁部は、前面視でECUが隠れる大きさに形成されていてもよい。
【0020】
この構成によれば、ECUの保護を図りつつ検知部と近い位置にECUを配置することができる。
【発明の効果】
【0021】
本開示によれば、簡易な構造によって、センサの検知部を保護できる車両用バンパのセンサ取付構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本開示の実施形態によるキックセンサの配置を示す概略図。
【
図2】本開示の実施形態によるリアバンパ部分の上面斜視図。
【
図3】本開示の実施形態によるブラケットおよびキックセンサの下面斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下明細書において、車両の前後方向をQと図面に記し、前方をFと記す。また、車両の車幅方向をPと図面に記し、車両の後方からみて右側をRと記す。さらに、車両の上下方向をGと図面に記し、上方をUと記す。
【0024】
図1に示すように、車両用バンパのセンサ取付構造1は、電動式のテールゲート2を有する車両Cの車両用バンパのセンサ取付構造1である。車両用バンパのセンサ取付構造1は、車両後部に設けられるリアバンパカバー(バンパカバーの一例)4と、キックセンサ(センサの一例)6と、支持ブラケット8と、を備える。
【0025】
テールゲート2は、ヒンジおよびダンパによって車両Cのボデーに支持され、荷室のドアとして機能する。テールゲート2は、図示しないアクチュエータによって開閉動作が可能である。テールゲート2は、例えば、後述するキックセンサ6の下方に、車両Cのユーザの足先が通過した場合、アクチュエータがテールゲート2を開く方向に動作させる。アクチュエータは、図示しない制御装置によって制御される。
【0026】
リアバンパカバー4は、車両Cの後方でテールゲート2の下方に配置される。リアバンパカバー4は、車両Cの後方からの衝撃を吸収する緩衝材として機能するバンパを覆うカバーである。本実施形態では、リアバンパカバー4は、地面Yと対向する下壁部4aと、車両Cの後方を向く後壁部4bと、を有する。リアバンパカバー4の下壁部4aは、地面Yと対向して配置されるとともに、車両Cの後方から前方に向けて下方に傾斜して配置される。
図2に示すように、後壁部4bは、4つの接続ブラケット4cを介して下壁部4aと繋がり、テールゲート2付近まで延びる。しかし、リアバンパカバー4の形状は、少なくとも下壁部4aがあればよく、後壁部4bの形状などは、どのような形状であってもよい。また、リアバンパカバー4は、下壁部4aおよび後壁部4bが一体であってもよい。
【0027】
図3に示すように、キックセンサ6は、線状の第1電極(検知部の一例)6aと、線状の第2電極6b(検知部の一例)と、を有する。第1電極6aと、第2電極6bとは、それぞれ前後方向に並んで配置され、車幅方向Pに延びる。第1電極6aおよび第2電極6b(以下明細書において各電極6a,6bと記す)は、ECU(Electronic Control Unit)6dに電気的に接続される。ECU6dは、
図2に示すように、支持ブラケット8の対向面8eと反対側の平面8i(
図4参照)に設けられてもよい。後述するように、支持ブラケット8の対向面8eは、リアバンパカバー4の下壁部4aと対向する面である。このように、ECU6dを設けることで、各電極6a,6bとECU6dとの距離を短くでき、キックセンサ6をコンパクトに配置できる。
【0028】
本実施形態ではキックセンサ6の各電極6a,6bは、複数の電力線を束ねた線状のハーネスで形成され、第1電極6aと第2電極6bとの間に電場を発生させ、電場の変化によってリアバンパカバー4の下方を通過する物体を検知する。より具体的には、
図1に示すように、キックセンサ6の下方に延在するリアバンパカバー4の下壁部4aのさらに下方を、車両Cのユーザの足先(図示無し)が通過すると、第1電極6aと、第2電極6bとの間の電場が変化する。キックセンサ6は、この電場の変化を検知することによって、リアバンパカバー4の下方を足先が通過したことを検知する。なお、キックセンサ6は、足先が通過した際の各電極6a,6b間の静電容量の変化を検知する静電容量式のセンサであってもよい。
【0029】
支持ブラケット8は、
図1に示すように、リアバンパカバー4の下壁部4aの裏面(
図1においては上面)に固定され、キックセンサ6を支持する。支持ブラケット8は、下壁部4aの裏面に対向して設けられ、下壁部4aの裏面を上方から覆う板状の部材で形成される。
図2および
図3に示すように、支持ブラケット8は、複数の固定部8aと、2つの保持部8bと、複数の溝部8dと、縦壁部8jと、を有する。本実施形態では支持ブラケット8は、金属製の板状部材を略L字型、またはU字型にプレス加工したのち、固定部8a、保持部8b、溝部8d、および縦壁部8jをプレス加工することによって形成される。しかし、支持ブラケット8の形状はリアバンパカバー4の形状に合わせて形成されればよい。また、固定部8a、および溝部8dは複数あればよく、本実施形態において説明する個数に限定されるものではない。
【0030】
固定部8aは、リアバンパカバー4の下壁部4aの上方に支持ブラケット8を固定するために設けられる。本実施形態では固定部8aは、支持ブラケット8の前側に4つ、後側に4つ設けられる。前側の固定部8aは、支持ブラケット8の対向面8eが、下方に向けて矩形状に凸設することで形成される。後側の固定部8aは、支持ブラケット8の壁面8fが、前方に向け矩形状に突設することで形成される。固定部8aの中央部にはリアバンパカバー4に固定されるスタッドボルト(図示無し)が挿通する穴が設けられる。スタッドボルト(図示無し)に支持ブラケット8を挿通し、ボルト(図示無し)によって締め付けることによって、支持ブラケット8がリアバンパカバー4に固定される。
図4に示す断面図は、
図2の固定部8aにおける支持ブラケット8およびキックセンサ6のIV-IV断面図である。
図4に示すように、支持ブラケット8はリアバンパカバー4に固定された状態において、前側の固定部8aが下方に凸設するため、支持ブラケット8のリアバンパカバー4の下壁部4aと対向する対向面8eと、リアバンパカバー4の下壁部4aの裏面と、の間に空間Xが設けられる。
【0031】
図2および
図3に示すように、支持ブラケット8には、リアバンパカバー4の下壁部4aの裏面と対向する対向面8eに各電極6a,6bを保持する保持部8bが形成される。保持部8bは、各電極6a,6bが支持ブラケット8に保持された状態で、各電極6a,6bが支持ブラケット8とリアバンパカバー4の下壁部4aとの間に配置されるように各電極6a,6bを保持する。保持部8bは、キックセンサ6の各電極6a,6bを収容する収容凹部8cと、各電極6a,6bを保持する保持爪8hと、を含む。本実施形態では、保持爪8hは、第1電極6aを保持するために7つ、第2電極6bを保持するために7つ、合計14個設けられる。保持爪8hは、支持ブラケット8の対向面8eから各電極6a,6bの下方にむけて、板状の保持爪8hを前後2か所に突設させることによって、形成される。保持部8bは、この保持爪8hで各電極6a,6bを下方から保持する。
【0032】
2つの収容凹部8cは、前後方向Qに並んで配置されるとともに、車幅方向Pに延びて各電極6a,6bを収容する。
図4に示すように、収容凹部8cは支持ブラケット8の対向面8eが、リアバンパカバー4の裏面から離間する方向に向けて半円状に凹設して形成される。この凹設した空間に線状の各電極6a,6bが収容されることによって、第1電極6aと、第2電極6bとが、前後に並んで配置されるとともに支持ブラケット8と下壁部4aとの間で車幅方向に亘って延設され、各電極6a,6bが支持ブラケット8に覆われる。
【0033】
図2および
図3に示すように、溝部8dは、支持ブラケット8の対向面8eの反対側の平面8iが上方に向けて、および壁面8fが前方に向けて、台形状に凹設することで形成される。溝部8dは、車両の前後方向Qに延びる。本実施形態では溝部8dは、中央の2個の固定部8aの間に2本と、その左側にもう1本設けられる。しかし溝部8dの本数は1本でも複数本でもよい。
【0034】
図5に示す断面図は、
図2の溝部8dにおける支持ブラケット8およびキックセンサ6のV-V断面図である。
図5に示すように、溝部8dの天井部8gは、キックセンサ6の第1電極6aの上端6cよりも下方に配置される。
【0035】
縦壁部8jは、ECU6dの前方Fで上方に立設される。縦壁部8jは、前面視でECU6dの前面が隠れる大きさに形成される。このように、ECU6dの前方Fに縦壁部8jを形成することで、ECU6dを飛散物から保護できる。
【0036】
このように配置された車両用バンパのセンサ取付構造1では、
図1に示すように、車両Cの車輪Wによって地面Yから巻き上げられた水や石などが、リアバンパカバー4に向かって飛散する。このような場合であっても、
図2に示すように、キックセンサ6の各電極6a,6bは板状の支持ブラケット8に覆われているため、支持ブラケット8が飛散した石などの飛散物を受け、飛散物から各電極6a,6bを保護する。さらに、
図4に示すように、支持ブラケット8は、固定部8aによって、リアバンパカバー4の下壁部4aとの間に空間Xを開けて固定される。これによって、リアバンパカバー4の下壁部4aに水が飛散した場合であっても、リアバンパカバー4の傾斜に沿って水が排出するとともに、各電極6a,6bが被水することを抑制できる。さらに、支持ブラケット8は溝部8dを有するため、溝部8dに沿って水を排出し、リアバンパカバー4の下壁部4aと各電極6a,6bの間に水が溜まることを抑制しやすい。また、
図5に示すように、第1電極6aの上端6cは、溝部8dの天井部8gよりも上方にあるため、第1電極6aが水没することを抑制できる。
【0037】
以上説明した通り、本開示によれば、簡易な構造によってキックセンサ6の各電極6a,6bを保護できる車両用バンパのセンサ取付構造1を提供できる。
【0038】
<他の実施形態>
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
【0039】
上記実施形態では、車両後部に設けられるリアバンパカバー4に取り付けられるキックセンサ6を例に用いて説明したが、本開示はこれに限定されない。車両Cのスライドドアを開くためのキックセンサに本開示のセンサ取付構造を用いてもよい。この場合、キックセンサ6の各電極6a,6bおよび支持ブラケット8は、前後方向Qに延設されてもよい。
【0040】
本出願は、2020年9月11日出願の日本特許出願2020-152648に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
【符号の説明】
【0041】
1:車両用バンパのセンサ取付構造
2:テールゲート
4:リアバンパカバー(バンパカバー)
4a:下壁部
4b:後壁部
4c:接続ブラケット
6:キックセンサ(センサ)
6a:第1電極(検知部)
6b:第2電極(検知部)
6c:上端
6d:ECU
8:支持ブラケット
8a:固定部
8b:保持部
8c:収容凹部
8d:溝部
8e:対向面
8f:壁面
8g:天井部
8h:保持爪
8i:平面
8j:縦壁部
C:車両
P:車幅方向
Q:方向
X:空間
Y:地面