(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-13
(45)【発行日】2024-02-21
(54)【発明の名称】エレベーターの足場装置及びエレベーター装置
(51)【国際特許分類】
B66B 5/00 20060101AFI20240214BHJP
【FI】
B66B5/00 D
(21)【出願番号】P 2023105766
(22)【出願日】2023-06-28
【審査請求日】2023-06-28
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109612
【氏名又は名称】倉谷 泰孝
(74)【代理人】
【識別番号】100153176
【氏名又は名称】松井 重明
(74)【代理人】
【識別番号】100116643
【氏名又は名称】伊達 研郎
(72)【発明者】
【氏名】石田 敬
【審査官】長尾 裕貴
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-044735(JP,A)
【文献】特開2011-251799(JP,A)
【文献】特開平08-310754(JP,A)
【文献】特開2009-051574(JP,A)
【文献】特開2009-184792(JP,A)
【文献】特開2019-099301(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベーター装置に設けられ、昇降路の中で乗場出入口と連絡する足場を成す組立状態と、前記昇降路の中で前記乗場出入口の出入口保護部材を成す収納状態との間で切り替えられるエレベーターの足場装置であって、
足場部材、ヒンジ、及び支持棒、を備え、
前記ヒンジは、前記乗場出入口よりも下方に設けられ、且つ回転軸を前記乗場出入口の幅方向に向けられ、
前記足場部材は、前記ヒンジに取り付けられ、前記回転軸を中心として回転されることにより、前記組立状態と前記収納状態との間で切り替えられ、
前記組立状態において、前記足場部材は、前記ヒンジから前記昇降路の内側で前記乗場出入口の幅方向及び奥行方向に伸展し、且つ前記支持棒は、前記足場部材と前記足場部材よりも上方における前記乗場出入口の外周部とを繋ぎ、
前記収納状態において、前記足場部材は、前記ヒンジから下方で前記乗場出入口の幅方向及び上下方向に伸展
し、
前記支持棒は、長手方向の一端に鉤部を有し、
前記収納状態において、前記鉤部を前記乗場出入口から前記足場部材に引っ掛けられ、且つ前記昇降路の内側に動かされることにより、前記足場部材を前記昇降路の内側に回転させ得り、
さらに前記支持棒の他端を前記足場部材よりも上方における前記乗場出入口の外周部に取り付けられることにより、前記組立状態にされ得る、
エレベーターの足場装置。
【請求項2】
差込み具及び挟み具、を備え、
前記差込み具及び前記挟み具の一方は、前記足場部材に設けられ、
前記差込み具及び前記挟み具の他方は、前記昇降路に設けられ、
前記足場部材が前記組立状態から前記収納状態となる側に回転することにより、前記差込み具は前記挟み具に差し込まれ、
前記収納状態において、前記差込み具が前記挟み具に挟まれることにより、前記足場部材は回転を抑制される、
請求項
1に記載のエレベーターの足場装置。
【請求項3】
前記差込み具は、前記足場部材に設けられる補強板であり、
前記補強板は、前記足場部材における前記ヒンジの側と前記ヒンジと逆の側との間にわたって設けられる、
請求項
2に記載のエレベーターの足場装置。
【請求項4】
前記収納状態において、前記鉤部を前記乗場出入口から前記昇降路の下方に下げられ、且つ前記足場部材に引っ掛けられ、且つ前記昇降路の内側に動かされることにより、前記足場部材が前記鉤部により前記昇降路の内側に引かれて回転し、且つ前記差込み具と前記挟み具とが前記足場部材の回転方向に離れる、
請求項
2に記載のエレベーターの足場装置。
【請求項5】
掛け具及び受け具、を備え、
前記掛け具及び前記受け具の一方は、前記足場部材に設けられ、
前記掛け具及び前記受け具の他方は、前記昇降路に設けられ、
前記収納状態において、前記掛け具を前記受け具に上方から掛けられることにより、前記足場部材は前記昇降路の内側への回転を制限される、
請求項
1に記載のエレベーターの足場装置。
【請求項6】
前記掛け具が上方に押されることにより、前記掛け具は弾性変形して上方に動き、且つ前記足場部材は前記昇降路の内側への回転を許容される、
請求項
5に記載のエレベーターの足場装置。
【請求項7】
前記収納状態において、前記鉤部を前記乗場出入口から前記昇降路の下方に下げられ、且つ前記掛け具に引っ掛けられ、且つ上方に動かされることにより、前記掛け具が上方に動き、
さらに前記鉤部を前記昇降路の内側に動かされることにより、前記足場部材が前記鉤部により前記昇降路の内側に引かれて回転し、且つ前記掛け具と前記受け具とが前記足場部材の回転方向に離れる、
請求項
5に記載のエレベーターの足場装置。
【請求項8】
エレベーター装置に設けられ、昇降路の中で乗場出入口と連絡する足場を成す組立状態と、前記昇降路の中で前記乗場出入口の出入口保護部材を成す収納状態との間で切り替えられるエレベーターの足場装置であって、
足場部材、ヒンジ、支持棒、支持台、及び足場拡張部材、を備え、
前記ヒンジは、前記乗場出入口よりも下方に設けられ、且つ回転軸を前記乗場出入口の幅方向に向けられ、
前記足場部材は、前記ヒンジに取り付けられ、前記回転軸を中心として回転されることにより、前記組立状態と前記収納状態との間で切り替えられ、
前記組立状態において、前記足場部材は、前記ヒンジから前記昇降路の内側で前記乗場出入口の幅方向及び奥行方向に伸展し、且つ前記支持棒は、前記足場部材と前記足場部材よりも上方における前記乗場出入口の外周部とを繋ぎ、
前記収納状態において、前記足場部材は、前記ヒンジから下方で前記乗場出入口の幅方向及び上下方向に伸展し、
前記支持台は、前記昇降路に設けられ、且つ前記足場部材から離されて配置され、
前記組立状態において、前記足場拡張部材は、前記足場部材と前記支持台とを繋ぐ、
エレベーターの足場装置。
【請求項9】
請求項1から請求項
8のいずれか一項に記載のエレベーターの足場装置を設けられたエレベーター装置。
【請求項10】
前記乗場出入口を開閉する乗場戸を備え、
前記乗場戸が全閉位置と全開位置との間で移動するにより、前記乗場出入口が全閉状態と全開状態との間で開閉され、
前記組立状態において、前記乗場出入口は開かれ、前記支持棒は前記乗場戸における前記全閉位置の側に位置することにより、前記乗場戸は前記乗場出入口を開いた状態に保たれる、
請求項9に記載のエレベーター装置。
【請求項11】
前記乗場出入口が前記全閉状態であることを検出する乗場出入口スイッチを備え、
前記乗場出入口が前記全閉状態であることが前記乗場出入口スイッチにより検出されないとき、乗りかごを昇降させず、
前記組立状態において、前記乗りかごは昇降しない、
請求項10に記載のエレベーター装置。
【請求項12】
前記乗場出入口の側部及び上部を形成する乗場三方枠を備え、
前記組立状態において、前記支持棒は前記足場部材と前記乗場三方枠とを繋ぐ、
請求項11に記載のエレベーター装置。
【請求項13】
前記乗場戸は、前記乗場出入口の幅方向に移動することにより前記乗場出入口を開閉し、
前記組立状態において、前記乗場戸は全開位置よりも開かれ、前記支持棒は前記乗場出入口の側部を成す前記乗場三方枠の縦枠における前記昇降路の側に取り付けられる、
請求項12に記載のエレベーター装置。
【請求項14】
前記縦枠に取り付けられる乗場器具を備え、
前記乗場器具は、前記昇降路の側から保守をされ得り、
前記組立状態において、前記足場部材は前記乗場器具の下方に位置し、且つ前記支持棒は前記乗場器具よりも前記乗場出入口の外側に位置する、
請求項13に記載のエレベーターの足場装置。
【請求項15】
前記乗場出入口の下部を形成する乗場敷居を備え、
前記ヒンジは、前記乗場敷居に取り付けられる、
請求項14に記載のエレベーター装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はエレベーターの足場装置及びエレベーター装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、エレベーターの最下階の乗場に設けられている表示ユニットの保守点検を昇降路の側から行う際、作業員は昇降路ピット内に常設してある足場や昇降路ピット内に搬入した大型の脚立から作業を行っていた(例えば特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
作業員は昇降路の中の足場と乗場出入口との間を行き来する際、昇降路ピットに降りる必要があった。
【0005】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、作業員は、足場装置が成す昇降路の中の足場と乗場出入口との間を行き来する際、昇降路の底部である昇降路ピットに降りる必要がないエレベーターの足場装置及びエレベーター装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係るエレベーターの足場装置は、エレベーター装置に設けられ、昇降路の中で乗場出入口と連絡する足場を成す組立状態と、昇降路の中で乗場出入口の出入口保護部材を成す収納状態との間で切り替えられるエレベーターの足場装置であって、足場部材、ヒンジ、及び支持棒、を備え、ヒンジは、乗場出入口よりも下方に設けられ、且つ回転軸を乗場出入口の幅方向に向けられ、足場部材は、ヒンジに取り付けられ、回転軸を中心として回転されることにより、組立状態と収納状態との間で切り替えられ、組立状態において、足場部材は、ヒンジから昇降路の内側で乗場出入口の幅方向及び奥行方向に伸展し、且つ支持棒は、足場部材と足場部材よりも上方における乗場出入口の外周部とを繋ぎ、収納状態において、足場部材は、ヒンジから下方で乗場出入口の幅方向及び上下方向に伸展し、支持棒は、長手方向の一端に鉤部を有し、収納状態において、鉤部を乗場出入口から足場部材に引っ掛けられ、且つ昇降路の内側に動かされることにより、足場部材を昇降路の内側に回転させ得り、さらに支持棒の他端を足場部材よりも上方における乗場出入口の外周部に取り付けられることにより、組立状態にされ得る。
また、本開示に係るエレベーターの足場装置は、エレベーター装置に設けられ、昇降路の中で乗場出入口と連絡する足場を成す組立状態と、昇降路の中で乗場出入口の出入口保護部材を成す収納状態との間で切り替えられるエレベーターの足場装置であって、足場部材、ヒンジ、支持棒、支持台、及び足場拡張部材、を備え、ヒンジは、乗場出入口よりも下方に設けられ、且つ回転軸を乗場出入口の幅方向に向けられ、足場部材は、ヒンジに取り付けられ、回転軸を中心として回転されることにより、組立状態と収納状態との間で切り替えられ、組立状態において、足場部材は、ヒンジから昇降路の内側で乗場出入口の幅方向及び奥行方向に伸展し、且つ支持棒は、足場部材と足場部材よりも上方における乗場出入口の外周部とを繋ぎ、収納状態において、足場部材は、ヒンジから下方で乗場出入口の幅方向及び上下方向に伸展し、支持台は、昇降路に設けられ、且つ足場部材から離されて配置され、組立状態において、足場拡張部材は、足場部材と支持台とを繋ぐ。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係るエレベーターの足場装置によれば、作業員は、足場装置が成す昇降路の中の足場と乗場出入口との間を行き来する際、昇降路の底部である昇降路ピットに降りる必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施の形態1における昇降路の縦断面図である。
【
図2】実施の形態1における乗場出入口の正面図である。
【
図3】実施の形態1における乗場出入口の背面図である。
【
図4】実施の形態1における乗場出入口の横断面図である。
【
図5】実施の形態1における乗場出入口の要部の側面図である。
【
図6】実施の形態1における乗場出入口の要部の側面図である。
【
図7】実施の形態1におけるヒンジを示す図面である。
【
図8】実施の形態1におけるヒンジを示す図面である。
【
図9】実施の形態1における差込み具及び挟み具を示す図面である。
【
図10】実施の形態1における差込み具及び挟み具を示す図面である。
【
図11】実施の形態1における差込み具及び挟み具を示す図面である。
【
図12】実施の形態1における乗場出入口の背面図である。
【
図13】実施の形態1における乗場出入口の要部の側面図である。
【
図14】実施の形態1における乗場出入口の要部の側面図である。
【
図15】実施の形態1の変形例における乗場出入口の背面図である。
【
図16】実施の形態1の変形例における乗場出入口の背面図である。
【
図17】実施の形態2における乗場出入口の背面図である。
【
図18】実施の形態2における掛け具及び受け具を示す図面である。
【
図19】実施の形態2における掛け具及び受け具を示す図面である。
【
図20】実施の形態2における掛け具及び受け具を示す図面である。
【
図21】実施の形態3における乗場出入口の背面図である。
【
図22】実施の形態3における乗場出入口の背面図である。
【
図23】実施の形態3における乗場出入口の要部の平面図である。
【
図24】実施の形態3における乗場出入口の要部の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示に係るエレベーターの足場装置の好適な実施の形態について、図面を用いて説明する。各図面を通じて同一符号は、同一もしくは相当部分を示すものとする。
【0010】
実施の形態1におけるエレベーターの足場装置21について図面を用いて説明する。
【0011】
初めに、エレベーター装置の要部の構成について
図1から
図6を用いて説明する。
【0012】
図1は、実施の形態1における昇降路1の縦断面図である。
図1は、昇降路1の中をかご出入口6及び乗場出入口9の幅方向に見た図である。
図1は、かご出入口6及び乗場出入口9における幅方向の中間部から見た図である。
図2は、実施の形態1における乗場出入口9の正面図である。
図2は、乗場出入口9を乗場2から見た図である。
図2において、乗場出入口9は全閉状態で閉じている。
図3は、実施の形態1における乗場出入口9の背面図である。
図3は、乗場出入口9を昇降路1から見た図である。
図3において、乗場出入口9は全閉状態で閉じている。
図4は、実施の形態1における乗場出入口9の横断面図である。
図4は、
図3におけるA-A矢視の図面である。
図4において、乗場敷居10及び乗場敷居10よりも下方の壁3を二点鎖線で示す。
図5は、実施の形態1における乗場出入口9の要部の側面図である。
図5は、
図3におけるB矢視の図面である。
図5において、要部を分かりやすくするため、乗場敷居10よりも上方の壁3を省略する。
図6は、実施の形態1における乗場出入口9の要部の側面図である。
図6は、
図3におけるC矢視の図面である。
図6において、要部を分かりやすくするため、乗場敷居10よりも上方の壁3を省略する。
【0013】
なお、
図1から
図6は、後述する収納状態を示している。
【0014】
図面において、1は昇降路であり、2は乗場であり、3は壁であり、5は乗りかごであり、6はかご出入口であり、7及び8はかご戸であり、9は乗場出入口であり、10は乗場敷居であり、11は乗場三方枠であり、12は乗場戸開閉装置であり、13及び14は乗場戸であり、15は乗場器具である。
【0015】
昇降路1は、上下方向に伸びている。壁3は、昇降路1における乗場2の側に設けられている。壁3は、昇降路1と乗場2とを区画している。壁3は、乗場2よりも下方に伸びている。壁3は、貫通部3aを設けられている。貫通部3aは、昇降路1と乗場2とを連通している。
【0016】
乗りかご5は、昇降路1の中を昇降する。乗りかご5は、かご出入口6を設けられている。かご出入口6は、乗りかご5における壁3の側に設けられている。かご出入口6は、昇降路1における乗りかご5の中と外とを連通している。かご出入口6は、かご戸7及び8により開閉される。
【0017】
乗場出入口9は、貫通部3aの内側に位置している。乗場出入口9は、乗場2と昇降路1とを連通している。貫通部3aの外周部は、乗場出入口9の外周部に位置している。
【0018】
かご出入口6の奥行方向及び乗場出入口9の奥行方向は、同じ方向を向いている。かご出入口6の幅及び高さは、乗場出入口9の幅及び高さと同じである。乗りかご5が乗場2に停止しているとき、かご出入口6と乗場出入口9とは、互いに真正面に対向している。
【0019】
乗場敷居10及び乗場三方枠11は、乗場出入口9を形成している。乗場敷居10及び乗場三方枠11は、乗場出入口9の外周部に位置している。
【0020】
乗場敷居10は、乗場出入口9の下部を成している。乗場敷居10は、乗場出入口9の幅方向に伸びている。乗場敷居10は、乗場出入口9の幅方向に乗場出入口9よりも大きい。乗場敷居10は、溝10a及び10bを設けられている。溝10a及び10bは、乗場出入口9の幅方向に伸びている。
【0021】
乗場三方枠11は、縦枠16及び17、並びに上枠18を有している。
【0022】
縦枠16は、乗場出入口9の幅方向の一方の側部を成している。縦枠17は、乗場出入口9の幅方向の他方の側部を成している。縦枠16及び17は、上下方向に伸びている。縦枠16と縦枠17とは、乗場出入口9の幅方向に並んでいる。
【0023】
縦枠16は、溝形の梁である。縦枠16の溝部は、縦枠16における昇降路1の側に位置している。縦枠16は、補強板16aを設けられている。補強板16aは、縦枠16における溝部の一側と他側とを繋いでいる。補強板16aは、水平方向に伸びている。
【0024】
縦枠16は、貫通部16bを設けられている。貫通部16bは、縦枠16を貫通している。貫通部16bは、昇降路1と乗場2とを連通している。
【0025】
縦枠17は、溝形の梁である。縦枠17の溝部は、縦枠17における昇降路1の側に位置している。縦枠17は、補強板17aを設けられている。補強板17aは、縦枠17における溝部の一側と他側とを繋いでいる。補強板17aは、水平方向に伸びている。
【0026】
上枠18は、乗場出入口9の上部を成している。上枠18は、乗場出入口9の幅方向に伸びている。上枠18は、縦枠16の上部と縦枠17の上部とを繋いでいる。
【0027】
乗場戸開閉装置12は、昇降路1における壁3の側に設けられている。乗場戸開閉装置12は、乗場出入口9よりも上方に配置されている。乗場戸開閉装置12は、乗場出入口9の外周部に位置している。乗場戸開閉装置12は、レール12a及び12bを有している。レール12a及び12bは、乗場出入口9の幅方向に伸びている。
【0028】
乗場戸13は、乗場戸開閉装置12のレール12aに吊り下げられている。乗場戸13は、下端を乗場敷居10の溝10aに嵌められている。乗場戸13は、レール12a及び溝10aに沿って移動する。乗場戸13は、レール12a及び溝10aにより乗場出入口9の幅方向への移動を案内される。
【0029】
乗場戸14は、乗場戸開閉装置12のレール12bに吊り下げられている。乗場戸14は、下端を乗場敷居10の溝10bに嵌められている。乗場戸14は、レール12b及び溝10bに沿って移動する。乗場戸14は、レール12b及び溝10bにより乗場出入口9の幅方向への移動を案内される。
【0030】
乗場出入口9は、乗場戸13及び14により開閉される。乗場戸13及び14は、乗場出入口9の幅方向に移動する。乗場戸13及び14は、同じ方向に移動する。
【0031】
エレベーター装置の運行時、乗りかご5が乗場2に停止しているとき、かご出入口6が開くと同時に乗場出入口9が開き、かご出入口6が閉じると同時に乗場出入口9が閉じる。
【0032】
エレベーター装置の運行時、乗場出入口9は、全閉状態と全開状態との間で開閉される。エレベーター装置の運行時、乗場戸13及び14は、全閉位置と全開位置との間で移動する。エレベーター装置の運行時、乗場戸13及び14は、全閉位置で乗場出入口9を全閉状態とし、全開位置で乗場出入口9を全開状態とする。全閉位置及び全開位置は、乗場出入口9の幅方向に範囲を設けられてもよい。
【0033】
全閉状態において、乗場戸13は乗場出入口9における縦枠16の側に位置し、乗場戸14は乗場出入口9における縦枠17の側に位置している。全開状態において、乗場戸13及び14は乗場出入口9における縦枠17の側の外側に位置している。例えば、全開状態において、乗場戸13及び14における乗場出入口9の内側の側面は、縦枠17における乗場出入口9の内側の側面を含む平面上に位置する。
【0034】
乗場出入口9は、図示しない乗場出入口スイッチを設けられている。乗場出入口スイッチは、乗場出入口9が全閉状態であることを検出する。乗場出入口スイッチは、乗場戸13及び14が全閉位置にあることを検出する。
【0035】
乗場出入口スイッチにより全閉状態が検出されるとき、エレベーター装置は乗りかご5を昇降させ得る。乗場出入口スイッチにより全閉状態が検出されないとき、エレベーター装置は乗りかご5を昇降させない。
【0036】
例えば、乗場戸13及び14が全開位置にあるとき、乗場出入口スイッチにより全閉状態が検出されず、エレベーター装置は乗りかご5を昇降させない。例えば、乗場戸13及び14が全閉位置よりも開いた位置、且つ全開位置よりも閉じた位置にあるとき、乗場出入口スイッチにより全閉状態が検出されず、エレベーター装置は乗りかご5を昇降させない。例えば、乗場戸13及び14が開位置よりも開いた位置にあるとき、乗場出入口スイッチにより全閉状態が検出されず、エレベーター装置は乗りかご5を昇降させない。
【0037】
乗場器具15は、足場部材22よりも上方における乗場出入口9の外周部に取り付けられている。乗場器具15は、乗場三方枠11に取り付けられている。乗場器具15は、縦枠16に取り付けられている。乗場器具15は、縦枠16の中に配置されている。乗場器具15は、縦枠16の貫通部16bを通じて乗場2に面している。乗場器具15は、乗場2にいる利用者に使用される。例えば、乗場器具15は、乗場操作盤である。乗場操作盤は、利用者が操作して乗りかご5を呼ぶためのものである。例えば、乗場器具15は、乗場表示装置である。乗場表示装置は、利用者に対し、エレベーター装置の運行に係る情報を表示するためのものである。また、乗場器具15は、昇降路1に面している。乗場器具15は、作業員により昇降路1の中から保守をされ得る。
【0038】
エレベーター装置の要部の構成は、上記の通りに設けられている。
【0039】
次に、足場装置21について
図3から
図14を用いて説明する。
【0040】
図7は、実施の形態1におけるヒンジ23を示す図面である。
図7は、
図3におけるD部の図面である。
図8は、実施の形態1におけるヒンジ23を示す図面である。
図8は、
図7におけるF矢視の図面である。
図8において、要部を分かりやすくするため、乗場敷居10よりも上方の壁3を省略する。
図9は、実施の形態1における差込み具26及び挟み具27を示す図面である。
図9は、
図3におけるE部の図面である。
図10は、実施の形態1における差込み具26及び挟み具27を示す図面である。
図10は、
図9におけるG矢視の図面である。
図11は、実施の形態1における差込み具26及び挟み具27を示す図面である。
図11は、
図9におけるH矢視に相当する図面である。
図11(a)は、収納状態において、支持棒24を足場部材22に引っ掛けられた状態を示している。
図11(b)は、収納状態から、支持棒24により差込み具26と挟み具27とが足場部材22の回転方向に互いに離された状態を示している。
図12は、実施の形態1における乗場出入口9の背面図である。
図12は、乗場出入口9を昇降路1から見た図である。
図12において、乗場出入口9は全開状態よりも開いている。
図13は、実施の形態1における乗場出入口9の要部の側面図である。
図13は、
図12におけるJ矢視の図面である。
図13において、要部を分かりやすくするため、乗場敷居10よりも上方の壁3を省略する。
図14は、実施の形態1における乗場出入口9の要部の側面図である。
図14は、
図12におけるK矢視の図面である。
図14において、要部を分かりやすくするため、乗場敷居10よりも上方の壁3を省略する。
【0041】
【0042】
組立状態において、乗りかご5は、乗場2に停止していない。組立状態において、乗りかご5は、乗場2よりも上方又は下方に停止している。組立状態において、足場装置21は、昇降路1の中で乗場出入口9と連絡する足場を成している。作業員が昇降路1の中でエレベーター装置の保守を行う際、足場装置21は、作業員の足場として使用され得る。作業員が昇降路1の中で乗場器具15の保守を行う際、足場装置21は、作業員の足場として使用され得る。作業員が昇降路1の中で乗りかご5の下部の保守を行う際、足場装置21は、作業員の足場として使用され得る。
【0043】
収納状態において、足場装置21は、昇降路1の中で乗場出入口9の出入口保護部材を成している。かご出入口6が乗場出入口9に対して下方にずれた状態でかご戸7及び8が開かれた際、足場装置21は、利用者のつま先が乗場敷居10の下に入り込むことを防ぎ得る。かご出入口6が乗場出入口9に対して下方にずれた状態でかご戸7及び8が開かれた際、足場装置21は、利用者が乗りかご5から昇降路1に出ることを防ぎ得る。
【0044】
足場装置21は、組立状態と収納状態との間で切り替えられる。作業員は、足場装置21を足場として使用し始めるとき、足場装置21を収納状態から組立状態に切り替える。作業員は、足場装置21を足場として使用し終えるとき、足場装置21を組立状態から収納状態に切り替える。作業員は、乗場出入口9を開いた状態で、乗場出入口9から足場装置21を組立状態と収納状態との間で切り替えられ得る。組立状態において、乗場出入口9は開かれている。
【0045】
足場装置21は、足場部材22、ヒンジ23、支持棒24及び25、差込み具26、並びに挟み具27を備えている。
【0046】
ヒンジ23は、乗場出入口9よりも下方に設けられている。ヒンジ23は、乗場敷居10に取り付けられている。ヒンジ23は、乗場敷居10における乗場出入口9の幅方向の一方側、他方側、及び中央に取り付けられている。ヒンジ23は、回転軸23aを乗場出入口9の幅方向に向けられている。
【0047】
足場部材22は、ヒンジ23に取り付けられている。足場部材22は、ヒンジ23の回転軸23aを中心として回転されることにより、組立状態と収納状態との間で切り替えられる。
【0048】
足場部材22は、足場板22a、補強板22b、及び貫通部22cを有している。
【0049】
足場板22aは、かご出入口6の幅方向にかご出入口6よりも大きく設けられている。足場板22aは、乗場出入口9の幅方向に乗場出入口9よりも大きく設けられている。足場板22aは、乗場出入口9の幅方向に乗場器具15の下方まで設けられている。組立状態において、足場板22aは、ヒンジ23よりも昇降路1の内側で乗場出入口9の幅方向及び奥行方向に伸展している。組立状態において、足場板22aは、乗場器具15の下方に位置している。収納状態において、足場板22aは、ヒンジ23よりも下方で乗場出入口9の幅方向及び上下方向に伸展している。
【0050】
補強板22bは、足場板22aに取り付けられている。組立状態において、補強板22bは、足場板22aの下側に位置している。収納状態において、補強板22bは、足場板22aの壁3の側に位置している。補強板22bは、乗場出入口9の奥行方向及び上下方向に伸展している。補強板22bは、足場部材22におけるヒンジ23の側とヒンジ23と逆の側との間にわたって設けられている。補強板22bは、足場部材22における乗場出入口9の幅方向の一方側、他方側、及び中央に設けられている。
【0051】
貫通部22cは、足場部材22を貫通している。貫通部22cは、足場板22aを貫通している。貫通部22cは、孔である。組立状態において、貫通部22cは、ヒンジ23よりも昇降路1の内側に位置している。収納状態において、貫通部22cは、ヒンジ23よりも下方に位置している。貫通部22cは、足場部材22における乗場出入口9の幅方向の一方側及び他方側に設けられている。
【0052】
組立状態において、支持棒24及び25は足場板22aの上面が略水平となるように足場部材22を支持している。組立状態において、支持棒24及び25は下記のように取り付けられている。
【0053】
支持棒24及び25は、足場部材22と足場部材22よりも上方における乗場出入口9の外周部とを繋いでいる。支持棒24及び25は、足場部材22と乗場三方枠11とを繋いでいる。支持棒24及び25は、足場部材22と乗場三方枠11との間に乗場出入口の奥行方向及び上下方向に斜めに配置されている。支持棒24及び25は、乗場出入口9から手が届く範囲に位置している。
【0054】
支持棒24は、足場部材22及び乗場三方枠11における乗場出入口9の幅方向の一方側に取り付けられている。支持棒24は、足場部材22及び縦枠16に着脱可能に取り付けられている。支持棒24は、縦枠16における昇降路1の側に取り付けられている。支持棒24は、乗場器具15よりも乗場出入口9の外側に位置している。
【0055】
支持棒24は、長手方向の一端に鉤部24aを有している。鉤部24aは、支持棒24の長手方向に折り返されている。支持棒24は、鉤部24aを貫通部22cに通され、且つ足場部材22に引っ掛けられている。
【0056】
支持棒24は、長手方向の他端に鉤部24bを有している。鉤部24bは、支持棒24の長手方向に折り返されている。支持棒24は、鉤部24bを縦枠16の補強板16aに引っ掛けられている。
【0057】
支持棒25は、足場部材22及び乗場三方枠11における乗場出入口9の幅方向の他方側に取り付けられている。支持棒25は、足場部材22及び縦枠16に着脱可能に取り付けられている。支持棒25は、縦枠17における昇降路1の側に取り付けられている。支持棒25は、乗場戸13及び14における全閉位置の側に位置している。
【0058】
支持棒25は、長手方向の一端に鉤部25aを有している。鉤部25aは、支持棒25の長手方向に折り返されている。支持棒25は、鉤部25aを貫通部22cに通され、且つ足場部材22に引っ掛けられている。
【0059】
支持棒25は、長手方向の他端に鉤部25bを有している。鉤部25bは、支持棒25の長手方向に折り返されている。支持棒25は、鉤部25bを縦枠17の補強板17aに引っ掛けられている。
【0060】
なお、支持棒24及び25を縦枠16及び17に取り付ける際、乗場出入口9は、全開状態よりも開かれている。支持棒24及び25を縦枠16及び17に取り付ける際、乗場戸13及び14は、全開位置よりも開かれている。組立状態において、支持棒24及び25は、全開位置よりも開かれた乗場戸13及び14における全閉位置の側に位置している。組立状態において、乗場戸13及び14は、支持棒24及び25により全開位置に移動することを妨げられる。
【0061】
収納状態において、支持棒24及び25は、足場部材22と足場部材22よりも上方における乗場出入口9の外周部とを繋いでいない。収納状態において、支持棒24及び25は、下記のように扱われる。
【0062】
例えば、支持棒24及び25は、足場装置21が設置されている建物に設けられている管理人室、防災センター等に保管される。また、例えば、支持棒24及び25は、縦枠16又は17の中に収められる。
【0063】
差込み具26は、足場部材22に設けられている。差込み具26は、足場板22aに取り付けられている。差込み具26は、板状の部材である。差込み具26は、乗場出入口9の奥行方向及び上下方向に伸展している。組立状態において、差込み具26は、ヒンジ23よりも昇降路1の内側に位置している。組立状態において、差込み具26は、足場部材22における下側に位置している。収納状態において、差込み具26は、ヒンジ23よりも下方に位置している。収納状態において、差込み具26は、足場部材22における壁3の側に位置している。差込み具26は、足場部材22における乗場出入口9の幅方向の一方側及び他方側に設けられている。差込み具26は補強板22bである。
【0064】
挟み具27は、昇降路1に設けられている。挟み具27は、ヒンジ23よりも下方に位置している。挟み具27は、壁3に取り付けられている。挟み具27は、足場部材22と一体となって動かない。挟み具27は、乗場出入口9の幅方向の一方側及び他方側に設けられている。挟み具27は、ばね部材である。挟み具27は、クリップである。
【0065】
収納状態において、差込み具26及びは挟み具27は足場板22aにおける昇降路1の内側の側面が略鉛直となるように足場部材22を保持している。収納状態において、差込み具26は挟み具27に挟まれている。収納状態において、挟み具27は、差込み具26を足場部材22の回転方向に差し込まれている。収納状態において、挟み具27は、差込み具26を乗場出入口9の奥行方向に差し込まれている。収納状態において、挟み具27は、乗場出入口9の幅方向に弾性的に撓んでいる。収納状態において、差込み具26は、挟み具27の弾性力により挟み具27に押さえられている。収納状態において、足場部材22は差込み具26及び挟み具27により回転を抑制されている。
【0066】
収納状態において挟み具27に挟まれた差込み具26と挟み具27とは、下記のように足場部材22の回転方向に離され得る。
【0067】
図11に示す通り、収納状態において、鉤部24aを乗場出入口9から昇降路1の下方に下げ、且つ足場部材22に引っ掛け、且つ昇降路1の内側に動かすことにより、足場部材22が鉤部24aにより昇降路1の内側に引かれて回転し、且つ差込み具26と挟み具27とが足場部材22の回転方向に離れる。
【0068】
例えば、鉤部24aを乗場出入口9から昇降路1の下方に下げ、且つ足場部材22の貫通部22cに通して上方に動かすことにより、足場部材22に引っ掛けることができる。また、例えば、鉤部24aを乗場出入口9から昇降路1の下方に下げ、且つ足場部材22の下方から上方に動かすことにより、足場部材22に引っ掛けることができる。
【0069】
鉤部24aを足場部材22に引っ掛けた状態において、支持棒24における鉤部24aと逆の側は乗場敷居10よりも上部に位置し得る。例えば、鉤部24aを足場部材22に引っ掛けた後、支持棒24の中間部を乗場敷居10に当て、且つ支持棒24における鉤部24aと逆の側を乗場出入口9の側に動かすことにより、鉤部24aが昇降路1の内側に動く。また、例えば、鉤部24aを足場部材22に引っ掛けた後、支持棒24における鉤部24aと逆の側を乗場出入口9の奥行方向に鉤部24aよりも昇降路1の内側に配置し、支持棒24を支持棒24の長手方向に引き上げることにより、鉤部24aが昇降路1の内側に動く。
【0070】
ここで、鉤部24aに代わりに鉤部24bを用いてもよい。また、支持棒24の代わりに支持棒25を用いてもよい。
【0071】
足場部材22、ヒンジ23、支持棒24及び25、差込み具26、並びに挟み具27は、上記のように設けられている。
【0072】
足場装置21は、下記のように収納状態から組立状態に切り替えられ得る。
【0073】
例えば、収納状態から差込み具26と挟み具27とを足場部材22の回転方向に離した後、鉤部24aを乗場出入口9から昇降路1の下方に下げ、且つ貫通部22cに通して上方に動かすことにより足場部材22に引っ掛け、且つ昇降路1の内側に動かすことにより、足場部材22が鉤部24aにより昇降路1の内側に引かれて回転し、さらに鉤部24bを縦枠16の補強板16aに引っ掛ける。同様に、鉤部25aを足場部材22に引っ掛け、且つ支持棒25を縦枠17の補強板17aに引っ掛けることにより、足場部材22が組立状態となる。
【0074】
組立状態から収納状態に切り替える手順は、収納状態から組立状態に切り替える手順と逆の順序である。
【0075】
なお、組立状態から収納状態に切り替える際、支持棒24及び25を使用せず、差込み具26を挟み具27に差し込むことができる。例えば、支持棒24及び25を取り外した後、足場部材22が自重により回転し、差込み具26が挟み具27に差し込まれる。
【0076】
実施の形態1におけるエレベーターの足場装置21は、上記の通りに設けられている。
【0077】
なお、足場装置21を収納状態から組立状態に切り替えるとき、開いた乗場出入口9から転落しないよう、適宜措置を講じる。例えば、縦枠16及び17の間に柵や手摺を設ける。
【0078】
また、足場装置21を収納状態から組立状態に切り替えるとき、開いた乗場出入口9が意図せず閉まらないよう、適宜措置を講じる。例えば、乗場出入口9を開いた際、乗場敷居10の溝10a及び10bにおける乗場戸13及び14の全閉位置の側に楔を嵌める。
【0079】
また、足場装置21を収納状態から組立状態に切り替えた後、足場部材22から転落しないように、適宜措置を講じる。例えば、足場部材22の縁部に沿って柵や手摺を設ける。この場合、足場部材22、支持棒24及び25、乗場三方枠11等に柵や手摺を取り付けることができる。
【0080】
実施の形態1におけるエレベーターの足場装置21は、エレベーター装置に設けられ、昇降路の中で乗場出入口9と連絡する足場を成す組立状態と、昇降路の中で乗場出入口9の出入口保護部材を成す収納状態との間で切り替えられるエレベーターの足場装置であって、足場部材22、ヒンジ23、並びに支持棒24及び25、を備え、ヒンジ23は、乗場出入口9よりも下方に設けられ、且つ回転軸23aを乗場出入口9の幅方向に向けられ、足場部材22は、ヒンジ23に取り付けられ、回転軸23aを中心として回転されることにより、組立状態と収納状態との間で切り替えられ、組立状態において、足場部材22は、ヒンジ23から昇降路1の内側で乗場出入口9の幅方向及び奥行方向に伸展し、且つ支持棒24及び25は、足場部材22と足場部材22よりも上方における乗場出入口9の外周部とを繋ぎ、収納状態において、足場部材22は、ヒンジ23から下方で乗場出入口9の幅方向及び上下方向に伸展する。
【0081】
これにより、作業員は、足場装置21が成す昇降路1の中の足場と乗場出入口9との間を行き来する際、昇降路1の底部である昇降路ピットに降りる必要がない。
【0082】
また、作業員は、昇降路1の底部に脚立を立てることなく、昇降路1の中に足場を設けることができる。
【0083】
また、乗場出入口9から昇降路1の底部までの深さに係わらず、作業員は、足場装置21を使用することができる。
【0084】
また、出入口保護部材を設置する空間に足場部材22を収容することができる。
【0085】
また、作業者は、安全帯のフックを支持部材24又は25に引っ掛けることができる。
【0086】
なお、乗りかご5が停止する複数の乗場2の中の最下階の乗場2の乗場出入口9に連絡する足場装置21を設ける場合、効果的である。多くのエレベーター装置において、最下階の乗場2の乗場出入口9から乗りかご5の上部に移動することは困難である。乗りかご5は、昇降路1の底部の機器に当たらないように、下降を制限される。
【0087】
実施の形態1におけるエレベーターの足場装置21は、エレベーター装置の運行時、乗場戸13及び14が全閉位置と全開位置との間で移動することにより、乗場出入口9が全閉状態と全開状態との間で開閉されるエレベーター装置に設けられるエレベーターの足場装置であって、組立状態において、乗場出入口9は開かれ、且つ支持棒24及び25は乗場戸13及び14における全閉位置の側に位置する。
【0088】
これにより、組立状態において、乗場戸13及び14が支持棒24及び25により乗場出入口9を開いた状態に保たれるので、作業員は足場装置21が成す昇降路1の中の足場と乗場出入口9との間を容易に行き来することができる。
【0089】
実施の形態1におけるエレベーターの足場装置21は、乗場出入口9が全閉状態であることが乗場出入口スイッチにより検出され、乗場出入口9が全閉状態であることが乗場出入口スイッチにより検出されないとき、乗りかご5を昇降させないエレベーター装置に設けられる。
【0090】
これにより、組立状態において、乗りかご5が昇降して足場装置21に衝突することを防ぐことができる。
【0091】
実施の形態1におけるエレベーターの足場装置21は、乗場出入口9の側部及び上部が乗場三方枠11により形成されるエレベーター装置に設けられるエレベーターの足場装置であって、組立状態において、支持棒24及び25は足場部材22と前記乗場三方枠11とを繋ぐ。
【0092】
これにより、昇降路1の構造に係わらず、支持棒24及び25を足場部材22よりも上方における乗場出入口9の外周部に容易に取り付けることができる。
【0093】
実施の形態1におけるエレベーターの足場装置21は、乗場戸13及び14が乗場出入口9の幅方向に移動することにより乗場出入口9が開閉され、エレベーター装置の保守時、乗場戸13及び14が全開位置よりも開かれ得るエレベーター装置に設けられるエレベーターの足場装置であって、組立状態において、乗場戸13及び14は全開位置よりも開かれ、支持棒24は乗場出入口9の側部を成す乗場三方枠11の縦枠16における昇降路1の側に取り付けられ、支持棒25は乗場出入口9の側部を成す乗場三方枠11の縦枠17における昇降路1の側に取り付けられる。
【0094】
これにより、作業員は、乗場出入口9から支持棒24及び25を乗場三方枠11に容易に取り付けることができる。
【0095】
実施の形態1におけるエレベーターの足場装置21は、縦枠16に乗場器具15を取り付けられ、乗場器具15は昇降路1の側から保守をされ得るエレベーター装置に設けられるエレベーターの足場装置であって、組立状態において、足場部材22は乗場器具15の下方に位置し、且つ支持棒24は乗場器具15よりも乗場出入口9の外側に位置する。
【0096】
これにより、作業員は、乗場器具15の保守を支持棒24に妨げられることなく昇降路1の側から行うことができる。
【0097】
実施の形態1におけるエレベーターの足場装置21は、乗場出入口9の下部が乗場敷居10により形成されるエレベーター装置に設けられるエレベーターの足場装置であって、、ヒンジ23は、乗場敷居10に取り付けられる。
【0098】
これにより、昇降路1の構造に係わらず、ヒンジ23を乗場出入口9よりも下方に容易に設けることができる。
【0099】
実施の形態1におけるエレベーターの足場装置21では、支持棒24は、長手方向の一端に鉤部24aを有し、収納状態において、鉤部24aを乗場出入口9から足場部材22に引っ掛けられ、且つ昇降路1の内側に動かされることにより、足場部材22を昇降路1の内側に回転させ得り、さらに支持棒24の他端を足場部材22よりも上方における乗場出入口9の外周部に取り付けられることにより、組立状態にされ得る。
【0100】
これにより、作業員は、乗場出入口9から支持棒24により収納状態と組立状態との間で切り替えることができる。
【0101】
同様に、作業員は、乗場出入口9から支持棒25により収納状態と組立状態との間で切り替えることができる。
【0102】
実施の形態1におけるエレベーターの足場装置21では、差込み具26及び挟み具27、を備え、差込み具26及び挟み具27の一方は、足場部材22に設けられ、差込み具26及び挟み具27の他方は、昇降路1に設けられ、収納状態において、差込み具26を足場部材22の回転方向に挟み具27に差し込まれることにより、足場部材22は回転を抑制される。
【0103】
これにより、エレベーター装置の運行時、収納状態から足場部材22が昇降路1の内側に回転して乗りかご5に当たることを差込み具26及び挟み具27により防ぐことができる。例えば、乗りかご5が昇降することにより生じる風圧、冬季にエレベーター装置が設置される建物の内外の温度差により昇降路1の中に生じる上昇気流、エレベーター装置が設置される建物の揺れ等により、足場部材22が昇降路1の内側に回転することを防ぐことができる。
【0104】
実施の形態1におけるエレベーターの足場装置21では、差込み具26は、足場部材22に設けられる補強板22bであり、補強板22bは、足場部材22におけるヒンジ23の側とヒンジ23と逆の側との間にわたって設けられる。
【0105】
これにより、補強板22bと差込み具26とを別々に設ける必要がない。
【0106】
実施の形態1におけるエレベーターの足場装置21では、支持棒24は、長手方向の一端に鉤部24aを有し、収納状態において、鉤部24aを乗場出入口9から昇降路1の下方に下げられ、且つ足場部材22に引っ掛けられ、且つ昇降路1の内側に動かされることにより、足場部材22が鉤部24aにより昇降路1の内側に引かれて回転し、且つ差込み具26と挟み具27とが足場部材22の回転方向に離れる。
【0107】
これにより、作業者は、乗場出入口9から支持棒24により差込み具26と挟み具27とを足場部材22の回転方向に離すことができる。
【0108】
同様に、作業者は、乗場出入口9から支持棒25により差込み具26と挟み具27とを足場部材22の回転方向に離すことができる。
【0109】
なお、実施の形態1において、足場部材22は、乗場出入口9の幅方向の長さをより長くされ得る。例えば、足場部材22における乗場出入口9の幅方向の長さを、乗場敷居10における乗場出入口9の幅方向の長さと同じ長さにしてもよい。例えば、足場部材22における乗場出入口9の幅方向の長さは、足場部材22の強度により制限される。
【0110】
なお、実施の形態1において、ヒンジ23は、乗場敷居10に取り付けられなくてもよい。この場合、例えば、ヒンジ23は、壁3に取り付けられる。また、この場合、例えば、昇降路1に固定され且つ乗場敷居10を乗場敷居10の下から支える図示しない支持部材を設けられ、ヒンジ23は支持部材に取り付けられる。
また、実施の形態1において、ヒンジ23の回転軸の位置及びヒンジ23の羽根板の形状を変更することにより、組立状態における足場部材22の高さは変更され得る。例えば、組立状態において、足場部材22の上面の高さを乗場敷居10の上面の高さに合わせることができる。
また、実施の形態1において、足場装置21は、一つ、二つ、又は四つ以上のヒンジ23を備えてもよい。
【0111】
なお、実施の形態1の組立状態において、支持棒25は、足場部材22と上枠18とを繋いでもよい。この場合、足場部材22は、乗場出入口9の幅方向の長さをより短くされ得る。ただし、収納状態において、出入口保護部材として使用する場合、足場板22aは、かご出入口6の幅方向にかご出入口6よりも大きく設けられる。
また、実施の形態1の組立状態において、支持棒24及び25は、足場部材22と乗場戸開閉装置12とを繋いでもよい。
また、実施の形態1の組立状態において、支持棒24及び25は、足場部材22と壁3における開口部3aの外周部とを繋いでもよい。この場合、例えば、壁3における乗場出入口9の幅方向の外側に留具を設け、組立状態において、支持棒24及び25は、留具に取り付けられる。
【0112】
なお、実施の形態1において、上枠18に貫通部を設けられ、乗場器具15は上枠18の中に配置され、且つ上枠18の貫通部を通じて乗場2に面してもよい。
また、実施の形態1において、壁3における乗場出入口9の側方に貫通部が設けられ、乗場器具15が貫通部に取り付けられ、昇降路1及び乗場2に面してもよい。この場合、例えば、組立状態において、支持棒24は、壁3に取り付けられる。
【0113】
なお、実施の形態1の組立状態において、鉤部24bは、縦枠16の補強板16a以外の部分に引っ掛けられてもよい。この場合、例えば、乗場三方枠11にアイボルトやフックボルトが取り付けられ、鉤部24bがアイボルトやフックボルトに引っ掛けられる。
同様に、実施の形態1の組立状態において、鉤部25bは、縦枠17の補強板17a以外の部分に引っ掛けられてもよい。
【0114】
なお、実施の形態1において、貫通部22cは、足場部材22における足場板22a以外の部分に設けられてもよい。例えば、補強板22bを足場板22aよりも下方に長く設けられ、貫通部22cは、補強板22bにおける足場板22aよりも下方に設けられる。また、例えば、補強板22bを足場板22aにおける乗場出入口9の幅方向の端部に設け、貫通部22cは、補強板22bに設けられる。
また、実施の形態1において、貫通部22cは、足場部材22の端部に至るスリットであってもよい。
【0115】
なお、実施の形態1の組立状態において、乗場出入口9の幅方向の一方側にある貫通部22c及び支持棒24、若しくは乗場出入口9の幅方向の他方側にある貫通部22c及び支持棒25を備えなくてもよい。乗場器具15の保守を昇降路1の中から行う際の足場として足場装置21を使用する場合、乗場出入口9の幅方向の一方側にある貫通部22c及び支持棒24を備えることが好ましい。
また、実施の形態1の組立状態において、乗場出入口9の幅方向の中間部に貫通部22c及び支持棒24又は25を備えてもよい。
また、実施の形態1の組立状態において、一組又は三組以上の貫通部22c並びに支持棒24又は25を備えてもよい。この場合、例えば、足場部材22の強度に応じて貫通部22c並びに支持棒24又は25の数を決められる。
【0116】
なお、実施の形態1において、差込み具26は、補強板22bと別に設けられてもよい。
また、実施の形態1の収納状態において、差込み具26は、乗場出入口9の奥行方向及び幅方向に伸展するものであってもよい。
【0117】
なお、実施の形態1において、挟み具27は、昇降路1における壁3以外の部分に取り付けられてもよい。この場合、例えば、昇降路1に支持部材が固定され、挟み具27が支持部材に取り付けられる。
【0118】
なお、実施の形態1において、差込み具26は昇降路1に設けられ、挟み具27は足場部材22に設けられてもよい。
【0119】
なお、実施の形態1において、乗場出入口9の幅方向の一方側の差込み具26及び挟み具27、若しくは乗場出入口9の幅方向の他方側の差込み具26及び挟み具27を備えなくてもよい。
また、実施の形態1において、足場部材22における乗場出入口9の幅方向の中間部に差込み具26を備え、壁3における乗場出入口9の幅方向の中間部に挟み具27を備えてもよい。
また、実施の形態1において、一組又は三組以上の差込み具26及び挟み具27を備えてもよい。この場合、例えば、挟み具27が差込み具26を挟んだ状態を保持する保持力に応じて差込み具26及び挟み具27の数を決められる。
【0120】
なお、実施の形態1において、一つ又は三つ以上の乗場戸が乗場出入口の幅方向における一方向に移動して乗場出入口を開閉するエレベーター装置に足場装置21を用いられてもよい。
【0121】
なお、実施の形態1において、一つ以上の乗場戸が乗場出入口の幅方向における一方向に移動し、且つ別の一つ以上の乗場戸が乗場出入口の幅方向における他方向に移動して乗場出入口を開閉するエレベーター装置に足場装置21を用いられてもよい。
図15及び
図16に示すエレベーターの足場装置21は、乗場戸13が乗場出入口9の幅方向における一方向に移動し、且つ乗場戸14が乗場出入口9の幅方向における他方向に移動して乗場出入口9を開閉するエレベーター装置に用いられている。
図15は、実施の形態1の変形例における乗場出入口9の背面図である。
図15は、
図3に相当する図面である。
図16は、実施の形態1の変形例における乗場出入口9の背面図である。
図16は、
図12に相当する図面である。
図15において、乗場敷居10は、溝10a及び10bの代わりに図示しない溝を設けられており、乗場戸開閉装置12は、レール12a及び12bの代わりにレール12cを有しており、乗場戸13及び14は、レール12c及び乗場敷居10の溝によって乗場出入口9の幅方向への移動を案内される。そして、組立状態において、支持棒24及び25は、乗場戸13及び14における全閉位置の側に位置している。
【0122】
なお、実施の形態1において、壁3における乗場敷居10よりも下方の昇降路1の側の側面は、壁3における乗場敷居10から上方の昇降路1の側の側面と乗場出入口9の奥行方向に同じ位置にあってもよい。
また、実施の形態1において、壁3における乗場敷居10よりも下方の昇降路1の側の側面は、壁3における乗場敷居10から上方の昇降路1の側の側面よりも昇降路1の外側の位置にあってもよい。
【0123】
次に、実施の形態2におけるエレベーターの足場装置31について
図17から
図20を用いて説明する。
【0124】
図17は、実施の形態2における乗場出入口9の背面図である。
図17は、
図3に相当する図面である。
図18は、実施の形態2における掛け具32及び受け具33を示す図面である。
図18は、
図17におけるL部の図面である。
図19は、実施の形態2における掛け具32及び受け具33を示す図面である。
図19は、
図18におけるM-M矢視の図面である。
図20は、実施の形態2における掛け具32及び受け具33を示す図面である。
図20は、
図18におけるM-M矢視に相当する図面である。
図20(a)は、収納状態において、支持棒24により掛け具32を上方に動かされた状態を示している。
図20(b)は、収納状態から、支持棒24により掛け具32と受け具33とが足場部材22の回転方向に互いに離された状態を示している。
【0125】
実施の形態2におけるエレベーターの足場装置31は、実施の形態1におけるエレベーターの足場装置21における差込み具26及び挟み具27を備えていない。実施の形態2におけるエレベーターの足場装置31は、掛け具32及び受け具33を備えている。実施の形態2におけるエレベーターの足場装置31は、足場部材22に貫通部22dを有している。上記を除き、実施の形態2におけるエレベーターの足場装置31は、実施の形態1におけるエレベーターの足場装置21と同じである。
【0126】
掛け具32は、足場部材22に設けられている。掛け具32は、足場板22aに取り付けられている。組立状態において、掛け具32は、ヒンジ23よりも昇降路1の内側に位置している。組立状態において、掛け具32は、足場部材22における下側に位置している。収納状態において、掛け具32は、ヒンジよりも下方に位置している。収納状態において、掛け具32は、足場部材22における壁3の側に位置している。掛け具32は、足場部材22における乗場出入口9の幅方向の一方側及び他方側に設けられている。掛け具32は、ばね部材である。掛け具32は、フックである。
【0127】
掛け具32は、鉤部32aを有している。収納状態において、鉤部32aは、掛け具32における昇降路1の外側に位置している。収納状態において、鉤部32aは、掛け具32における昇降路1の内側に折り返されている。収納状態において、鉤部32aは、掛け具32の下方に突出している。
【0128】
受け具33は、昇降路1に設けられている。受け具33は、ヒンジ23よりも下方に位置している。受け具33は、壁3に取り付けられている。受け具33は、足場部材22と一体となって動かない。受け具33は、乗場出入口9の幅方向の一方側及び他方側に設けられている。受け具33は、フックである。
【0129】
受け具33は、鉤部33aを有している。鉤部33aは、受け具33における昇降路1の内側に位置している。鉤部33aは、受け具33における昇降路1の外側に折り返されている。鉤部33aは、受け具33の上方に突出している。
【0130】
収納状態において、掛け具32及び受け具33は足場板22aにおける昇降路1の内側の側面が略鉛直となるように足場部材22を保持している。収納状態において、掛け具32は受け具33に上方から掛けられている。収納状態において、掛け具32の鉤部32aと受け具33の鉤部33aとは、乗場出入口9の奥行方向に対向している。収納状態において、掛け具32の鉤部32aは、受け具33の鉤部33aよりも壁3の側に位置している。収納状態において、足場部材22は、掛け具32及び受け具33により昇降路1の内側への回転を制限されている。収納状態において、掛け具32が上方に押されることにより弾性変形して鉤部32aが上方に動き、足場部材22が昇降路1の内側への回転を許容される。
【0131】
貫通部22dは、足場部材22を貫通している。貫通部22dは、足場板22aを貫通している。貫通部22dは、孔である。組立状態において、貫通部22dは、ヒンジ23よりも昇降路1の内側に位置している。収納状態において、貫通部22dは、ヒンジ23よりも下方に位置している。収納状態において、貫通部22dは、足場部材22における掛け具32の下方に位置している。貫通部22dは、足場部材22における乗場出入口9の幅方向の一方側及び他方側に設けられている。
【0132】
収納納状態において受け具33に掛けられた掛け具32と受け具33とは、下記のように足場部材22の回転方向に離され得る。
【0133】
図20に示す通り、収納状態において、鉤部24aを乗場出入口9から昇降路1の下方に下げ、且つ掛け具32に引っ掛け、且つ上方に動かすことにより、掛け具32が鉤部24aにより上方に押されて動き、且つ掛け具32と受け具33とが上下方向に離れ、さらに鉤部24aを昇降路1の内側に動かすことにより、足場部材22が鉤部24aにより昇降路1の内側に引かれて回転し、且つ掛け具32と受け具33とが足場部材22の回転方向に離れる。
【0134】
例えば、鉤部24aを乗場出入口9から昇降路1の下方に下げ、且つ足場部材22の貫通部22dに通して上方に動かすことにより、掛け具32に引っ掛けることができる。
【0135】
なお、鉤部24aに代わりに鉤部24bを用いてもよい。また、支持棒24の代わりに支持棒25を用いてもよい。
【0136】
足場部材22、ヒンジ23、支持棒24及び25、掛け具32、並びに受け具33は、上記のように設けられている。
【0137】
足場装置31は、下記のように収納状態から組立状態に切り替えられ得る。
【0138】
例えば、収納状態から掛け具32と受け具33とを足場部材22の回転方向に離した後、鉤部24aを乗場出入口9から昇降路1の下方に下げ、且つ貫通部22cに通して上方に動かすことにより足場部材22に引っ掛け、且つ昇降路1の内側に動かすことにより、足場部材22が鉤部24aにより昇降路1の内側に引かれて回転し、さらに鉤部24bを縦枠16の補強板16aに引っ掛ける。同様に、鉤部25aを足場部材22に引っ掛け、且つ支持棒25を縦枠17の補強板17aに引っ掛けることにより、足場部材22が組立状態となる。
【0139】
組立状態から収納状態に切り替える手順は、収納状態から組立状態に切り替える手順と逆の順序である。
【0140】
なお、組立状態から収納状態に切り替える際、支持棒24及び25を使用せず、掛け具32を受け具33に掛けることができる。例えば、支持棒24及び25を取り外した後、足場部材22が自重により回転し、掛け具32が受け具33に掛けられる。
【0141】
実施の形態2におけるエレベーターの足場装置31は、上記の通りに設けられている。
【0142】
実施の形態2におけるエレベーターの足場装置31では、掛け具32及び受け具33、を備え、掛け具32及び受け具33の一方は、足場部材22に設けられ、掛け具32及び受け具33の他方は、昇降路1に設けられ、収納状態において、掛け具32を受け具33に上方から掛けられることにより、足場部材22は昇降路1の内側への回転を制限される。
【0143】
これにより、エレベーター装置の運行時、収納状態から足場部材22が昇降路1の内側に回転して乗りかご5に当たることを掛け具32及び受け具33により防ぐことができる。例えば、乗りかご5が昇降することにより生じる風圧、冬季にエレベーター装置が設置される建物の内外の温度差により昇降路1の中に生じる上昇気流、エレベーター装置が設置される建物の揺れ等により、足場部材22が昇降路1の内側に回転することを防ぐことができる。
【0144】
実施の形態2におけるエレベーターの足場装置31では、掛け具32が上方に押されることにより、掛け具32は弾性変形して上方に動き、且つ足場部材22は昇降路1の内側への回転を許容される。
【0145】
これにより、掛け具32の構造を簡素にすることができる。
【0146】
実施の形態2におけるエレベーターの足場装置31では、支持棒24は、長手方向の一端に鉤部24aを有し、収納状態において、鉤部24aを乗場出入口9から昇降路1の下方に下げられ、且つ掛け具32に引っ掛けられ、且つ上方に動かされることにより、掛け具32が上方に動き、さらに鉤部24aを昇降路1の内側に動かされることにより、足場部材22が鉤部24aにより昇降路1の内側に引かれて回転し、且つ掛け具32と受け具33とが足場部材22の回転方向に離れる。
【0147】
これにより、作業員は、乗場出入口9から支持棒24により掛け具32と受け具33とを足場部材22の回転方向に離すことができる。
【0148】
同様に、作業員は、乗場出入口9から支持棒25により掛け具32と受け具33とを足場部材22の回転方向に離すことができる。
【0149】
なお、実施の形態2において、掛け具32は、ばね部材ではなくてもよい。この場合、例えば、掛け具32は、乗場出入口9の幅方向に向けられる回転軸を中心として回転可能に足場板22aに取り付けられ、掛け具32が上方に押されることにより回転し、鉤部32aが上方に動く。
また、実施の形態2において、掛け具32は、足場部材22における足場板22a以外の部分に取り付けられてもよい。この場合、例えば、掛け具32は、補強板22bに取り付けられる。
【0150】
なお、実施の形態2において、貫通部22dは、足場部材22の端部に至るスリットであってもよい。
また、実施の形態2において、貫通部22dは、設けられなくてもよい。この場合、例えば、掛け具32は、上下方向に足場部材22の下端部に設けられ、掛け具32と受け具33とを乗場出入口9の奥行方向に離す際、鉤部24a又は25aを足場部材22の下方から上方に動かすことにより、掛け具32に引っ掛ける。また、例えば、掛け具32は、乗場出入口9の幅方向に足場部材22の側端部に設けられ、掛け具32と受け具33とを乗場出入口9の奥行方向に離す際、鉤部24a又は25aを足場部材22の側方から掛け具32の下方に配置し、上方に動かすことにより、掛け具32に引っ掛ける。
【0151】
なお、実施の形態2において、掛け具32は、足場部材22における足場板22a以外の部分に取り付けられてもよい。この場合、例えば、掛け具32は、補強板22bに取り付けられる。
【0152】
なお、実施の形態2において、受け具33は、昇降路1における壁3以外の部分に取り付けられてもよい。この場合、例えば、昇降路1に支持部材が固定され、受け具33が支持部材に取り付けられる。
【0153】
なお、実施の形態2において、受け具33は、鉤部33aを有しなくてもよい。この場合、例えば、受け具33は、上方に開く穴を有し、収納状態において、穴に掛け具32の鉤部32aを上方から入れられることにより、掛け具32を掛けられてもよい。
【0154】
なお、実施の形態2において、掛け具32は昇降路1に設けられ、受け具33は足場部材22に設けられてもよい。
【0155】
なお、実施の形態2において、乗場出入口9の幅方向の一方側の貫通部22d、掛け具32、及び受け具33、若しくは乗場出入口9の幅方向の他方側の貫通部22d、掛け具32、及び受け具33を備えなくてもよい。
また、実施の形態2において、足場部材22における乗場出入口9の幅方向の中間部に掛け具32を備え、壁3における乗場出入口9の幅方向の中間部に受け具33を備えてもよい。
また、実施の形態2において、三組以上の貫通部22d、掛け具32、及び受け具33を備えてもよい。この場合、例えば、掛け具32が受け具33に掛かった状態を保持する保持力に応じて掛け具32及び受け具33の数を決められる。
【0156】
次に、実施の形態3におけるエレベーターの足場装置41について
図21から
図24を用いて説明する。
【0157】
図21は、実施の形態3における乗場出入口9の背面図である。
図21は、
図3に相当する図面である。
図22は、実施の形態3における乗場出入口9の背面図である。
図22は、
図12に相当する図面である。
図23は、実施の形態3における乗場出入口9の要部の平面図である。
図23は、
図22におけるN-N矢視の図面である。
図24は、実施の形態3における乗場出入口9の要部の側面図である。
図24は、
図22におけるP矢視の図面である。
図24は、
図13に相当する図面である。
【0158】
実施の形態3におけるエレベーターの足場装置41は、支持台42及び足場拡張部材43を備えている。実施の形態3におけるエレベーターの足場装置41は、足場部材22に一対の貫通部22eを有している。上記を除き、実施の形態3におけるエレベーターの足場装置41は、実施の形態1におけるエレベーターの足場装置21と同じである。
【0159】
貫通部22eは、足場部材22を貫通している。貫通部22eは、足場板22aを貫通している。組立状態において、貫通部22dは、足場部材22を上下方向に貫通している。貫通部22eは、孔である。貫通部22eは、足場部材22における乗場出入口9の幅方向の一方側に設けられている。
【0160】
支持台42は、昇降路1に設けられている。支持台42は、壁4に取り付けられている。壁4は、昇降路1における乗場出入口9よりも乗場出入口9の幅方向の一方側に位置している。壁4は、乗場出入口9の奥行方向及び上下方向に伸展している。支持台42は、足場部材22から乗場出入口9の幅方向の一方側に離されて配置されている。支持台42は、壁4から昇降路1の内側に突出している。
【0161】
組立状態において、足場拡張部材43は下記のように取り付けられている。
【0162】
足場拡張部材43は、足場部材22と支持台42とを繋いでいる。足場拡張部材43は、足場部材22及び支持台42に着脱可能に取り付けられている。足場拡張部材43は、一端部43aを足場部材22に載せられている。足場拡張部材43は、他端部43bを支持台42に載せられている。
【0163】
足場拡張部材43は、一端部43aを乗場出入口9の奥行方向に支持棒24よりも乗場出入口9の側に配置されている。一端部43aは、支持棒24と乗場出入口9の奥行方向に対向している。
【0164】
足場拡張部材43は、一対の突出部43cを有している。突出部43cは、一端部43aに位置している。突出部43cは、足場拡張部材43の下方に突出している。突出部43cは、ピンである。突出部43cは、足場部材22の貫通部22eに通されている。
【0165】
収納状態において、足場拡張部材43は、足場部材22と支持台42とを繋いでいない。収納状態において、足場拡張部材43は、下記のように扱われる。
【0166】
例えば、足場拡張部材43は、足場装置41が設置されている建物に設けられている管理人室、防災センター等に保管される。また、例えば、足場拡張部材43は、壁3における乗場出入口9の側部の昇降路1の側に取り付けられる。また、例えば、足場拡張部材43は、足場部材22における壁3の側に取り付けられる。
【0167】
実施の形態3におけるエレベーターの足場装置41は、上記の通りに設けられている。
【0168】
実施の形態3におけるエレベーターの足場装置41は、支持台42及び足場拡張部材43、を備え、支持台42は、昇降路1に設けられ、且つ足場部材22から離されて配置され、組立状態において、足場拡張部材43は、足場部材22と支持台42とを繋ぐ。
【0169】
これにより、組立状態において、足場部材22が昇降路1の中に成す足場を広げることができる。
【0170】
なお、支持台42及び足場拡張部材43は、足場部材22における乗場出入口9の幅方向の他方側に設けられてもよい。
【0171】
なお、実施の形態3において、支持台42は、昇降路1における壁4以外の部分に取り付けられてもよい。この場合、例えば、昇降路1に支持部材が固定され、支持台42が支持部材に取り付けられる。
【0172】
なお、実施の形態3の組立状態において、足場部材22の貫通孔22d及び足場拡張部材43の突出部43cを設けられなくてもよい。足場拡張部材43が足場部材22及び支持台42から脱落しない構造となっていればよい。
【0173】
なお、実施の形態1における足場装置21、実施の形態2における足場装置31、及び実施の形態3における足場装置41のいずれか二つ又は三つを組み合わせてもよい。
【0174】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0175】
(付記1)
エレベーター装置に設けられ、昇降路の中で乗場出入口と連絡する足場を成す組立状態と、前記昇降路の中で前記乗場出入口の出入口保護部材を成す収納状態との間で切り替えられるエレベーターの足場装置であって、
足場部材、ヒンジ、及び支持棒、を備え、
前記ヒンジは、前記乗場出入口よりも下方に取り付けられ、且つ回転軸を前記乗場出入口の幅方向に向けられ、
前記足場部材は、前記ヒンジに取り付けられ、前記回転軸を中心として回転されることにより、前記組立状態と前記収納状態との間で切り替えられ、
前記組立状態において、前記足場部材は、前記ヒンジから前記昇降路の内側で前記乗場出入口の幅方向及び奥行方向に伸展し、且つ前記支持棒は、前記足場部材と前記足場部材よりも上方における前記乗場出入口の外周部とを繋ぎ、
前記収納状態において、前記足場部材は、前記ヒンジから下方で前記乗場出入口の幅方向及び上下方向に伸展する、
エレベーターの足場装置。
(付記2)
前記エレベーター装置の運行時、乗場戸が全閉位置と全開位置との間で移動することにより、前記乗場出入口が全閉状態と全開状態との間で開閉される前記エレベーター装置に設けられるエレベーターの足場装置であって、
前記組立状態において、前記乗場出入口は開かれ、前記支持棒は前記乗場戸における前記全閉位置の側に位置する、
付記1に記載のエレベーターの足場装置。
(付記3)
前記乗場出入口が前記全閉状態であることが乗場出入口スイッチにより検出され、前記乗場出入口が前記全閉状態であることが前記乗場出入口スイッチにより検出されないとき、乗りかごを昇降させないエレベーター装置に設けられる、
付記2に記載のエレベーターの足場装置。
(付記4)
前記乗場出入口の側部及び上部が乗場三方枠により形成されるエレベーター装置に設けられるエレベーターの足場装置であって、
前記組立状態において、前記支持棒は前記足場部材と前記乗場三方枠とを繋ぐ、
付記3に記載のエレベーターの足場装置。
(付記5)
前記乗場戸が前記乗場出入口の幅方向に移動することにより前記乗場出入口が開閉され、前記エレベーター装置の保守時、前記乗場戸が前記全開位置よりも開かれ得る前記エレベーター装置に設けられるエレベーターの足場装置であって、
前記組立状態において、前記乗場戸は全開位置よりも開かれ、前記支持棒は前記乗場出入口の側部を成す前記乗場三方枠の縦枠における前記昇降路の側に取り付けられる、
付記4に記載のエレベーターの足場装置。
(付記6)
前記縦枠に乗場器具を取り付けられ、前記乗場器具は前記昇降路の側から保守をされ得るエレベーター装置に設けられるエレベーターの足場装置であって、
前記組立状態において、前記足場部材は前記乗場器具の下方に位置し、且つ前記支持棒は前記乗場器具よりも前記乗場出入口の外側に位置する、
付記5に記載のエレベーターの足場装置。
(付記7)
前記乗場出入口の下部が乗場敷居により形成されるエレベーター装置に設けられるエレベーターの足場装置であって、
前記ヒンジは、前記乗場敷居に取り付けられる、
付記1から付記6のいずれか一つの付記に記載のエレベーターの足場装置。
(付記8)
前記支持棒は、長手方向の一端に鉤部を有し、
前記収納状態において、前記鉤部を前記乗場出入口から前記足場部材に引っ掛けられ、且つ前記昇降路の内側に動かされることにより、前記足場部材を前記昇降路の内側に回転させ得り、
さらに前記支持棒の他端を前記足場部材よりも上方における前記乗場出入口の外周部に取り付けられることにより、前記組立状態にされ得る、
付記1から付記7のいずれか一つの付記に記載のエレベーターの足場装置。
(付記9)
差込み具及び挟み具、を備え、
前記差込み具及び前記挟み具の一方は、前記足場部材に設けられ、
前記差込み具及び前記挟み具の他方は、前記昇降路に設けられ、
前記収納状態において、前記差込み具を前記足場部材の回転方向に前記挟み具に差し込まれることにより、前記足場部材は回転を抑制される、
付記1から付記7のいずれか一つの付記に記載のエレベーターの足場装置。
(付記10)
前記差込み具は、前記足場部材に設けられる補強板であり、
前記補強板は、前記足場部材における前記ヒンジの側と前記ヒンジと逆の側との間にわたって設けられる、
付記9に記載のエレベーターの足場装置。
(付記11)
前記支持棒は、長手方向の一端に鉤部を有し、
前記収納状態において、前記鉤部を前記乗場出入口から前記昇降路の下方に下げられ、且つ前記足場部材に引っ掛けられ、且つ前記昇降路の内側に動かされることにより、前記足場部材が前記鉤部により前記昇降路の内側に引かれて回転し、且つ前記差込み具と前記挟み具とが前記足場部材の回転方向に離れる、
付記9又は付記10に記載のエレベーターの足場装置。
(付記12)
掛け具及び受け具、を備え、
前記掛け具及び前記受け具の一方は、前記足場部材に設けられ、
前記掛け具及び前記受け具の他方は、前記昇降路に設けられ、
前記収納状態において、前記掛け具を前記受け具に上方から掛けられることにより、前記足場部材は前記昇降路の内側への回転を制限される、
付記1から付記7のいずれか一つの付記に記載のエレベーターの足場装置。
(付記13)
前記掛け具が上方に押されることにより、前記掛け具は弾性変形して上方に動き、且つ前記足場部材は昇降路の内側への回転を許容される、
付記12に記載のエレベーターの足場装置。
(付記14)
前記支持棒は、長手方向の一端に鉤部を有し、
前記収納状態において、前記鉤部を前記乗場出入口から前記昇降路の下方に下げられ、且つ前記掛け具に引っ掛けられ、且つ上方に動かされることにより、前記掛け具が上方に動き、
さらに前記鉤部を前記昇降路の内側に動かされることにより、前記足場部材が前記鉤部により前記昇降路の内側に引かれて回転し、且つ前記掛け具と前記受け具とが前記足場部材の回転方向に離れる、
付記13に記載のエレベーターの足場装置。
(付記15)
支持台及び足場拡張部材、を備え、
前記支持台は、前記昇降路に設けられ、且つ前記足場部材から離されて配置され、
前記組立状態において、前記足場拡張部材は、前記足場部材と前記支持台とを繋ぐ、
付記1から付記14のいずれか一つの付記に記載のエレベーターの足場装置。
(付記16)
付記1から付記15のいずれか一つの付記に記載のエレベーターの足場装置を設けられたエレベーター装置。
【符号の説明】
【0176】
1 昇降路、2 乗場、3 壁、3a 貫通部、4 壁、5 乗りかご、6 かご出入口、7 かご戸、8 かご戸、9 乗場出入口、10 乗場敷居、10a 溝、10b 溝、11 乗場三方枠、12 乗場戸開閉装置、12a レール、12b レール、12c レール、13 乗場戸、14 乗場戸、15 乗場器具、16 縦枠、16a 補強板、16b 貫通部、17 縦枠、17a 補強板、18 上枠、21 足場装置、22 足場部材、22a 足場板、22b 補強板、22c 貫通部、22d 貫通部、22e 貫通部、23 ヒンジ、23a 回転軸、24 支持棒、24a 鉤部、24b 鉤部、25 支持棒、25a 鉤部、25b 鉤部、26 差込み具、27 挟み具、31 足場装置、32 掛け具、32a 鉤部、33 受け具、33a 鉤部、41 足場装置、42 支持台、43 足場拡張部材、43a 一端部、43b 他端部、43c 突出部。
【要約】
【課題】作業員が、昇降路の中の足場と乗場出入口との間を行き来する際、昇降路の底部に降りる必要がない足場装置を提供する。
【解決手段】組立状態と収納状態との間で切り替えられるエレベーターの足場装置であって、足場部材22は、乗場出入口9よりも下方に設けられるヒンジ23に取り付けられ、回転されることにより使用状態と格納状態との間で切り替えられ、組立状態において足場部材22はヒンジ23から昇降路1の内側に水平方向で乗場出入口9の幅方向及び奥行方向に伸展し、且つ支持棒24及び25は足場部材22と足場部材22よりも上方における乗場出入口9の外周部との間に繋がれ、収納状態において足場部材22はヒンジ23から下方で乗場出入口9の幅方向及び上下方向に伸展する。
【選択図】
図13