(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-13
(45)【発行日】2024-02-21
(54)【発明の名称】通知処理方法、電子デバイス、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0488 20220101AFI20240214BHJP
G06F 3/04817 20220101ALI20240214BHJP
【FI】
G06F3/0488
G06F3/04817
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022115764
(22)【出願日】2022-07-20
(62)【分割の表示】P 2021105075の分割
【原出願日】2017-05-02
【審査請求日】2022-08-17
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シュ、ジエ
(72)【発明者】
【氏名】リウ、チュンリアン
(72)【発明者】
【氏名】リー、ボンウォン
【審査官】酒井 優一
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-502176(JP,A)
【文献】特表2015-524958(JP,A)
【文献】特開2016-224960(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0366158(US,A1)
【文献】特表2017-504853(JP,A)
【文献】特開2006-279664(JP,A)
【文献】特開2003-271937(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0488
G06F 3/04817
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通知処理方法であって、前記通知処理方法は、タッチスクリーンと指紋認識部とを備える電子デバイス上で実装され、前記通知処理方法は、
ロック画面を前記タッチスクリーン上に表示する段階であって、前記ロック画面
は第1の領域と第2の領域とを含み
、通知
は前記第1の領域に表示され
、指紋ロック解除アイコンは前記ロック画面上
の前記第2の領域に表示さ
れる、段階と
、
前記タッチスクリーン上のタッチイベントを検出する段階であって、前記タッチイベント
は、前記指紋認識部が指紋を収集するために、前記第1の領域内の第1のタッチ位
置から前記第2の領域内の第2のタッチ位
置へ前記通知をドラッグすることを含み
、前記指紋認識部は
、前記第2の領域に対応する前記タッチスクリーンに統合されている、
段階と、
前記タッチイベントに応答
して、前記第2のタッチ位置における指紋を収集および検証する段階と
、
指紋検証が成功した後に画面をロック解除し
、前記指紋検証の成功に応答して前記タッチスクリーン上の前記通
知に対応するアプリケーションのグラフィカルユーザインタフェースを表示する段階と
を備える、通知処理方法。
【請求項2】
前記電子デバイスは、ユーザにより前記通知に対して実行された前記タッチイベントを検出した後に、指紋認識機能を有効にする、請求項1に記載の通知処理方法。
【請求項3】
前記タッチイベントに応答して、前記電子デバイスは、前記通知または前記指紋ロック解除アイコンを目立つように表示する、請求項1に記載の通知処理方法。
【請求項4】
前記通知が前記ロック画面上の第1の領域に表示されることは、具体的には、
前記電子デバイスが、受信した前記通知が指定の通知であるかどうかを判断することであって、前記指定の通知は前記第2の領域に結び付けられた通知であり、前記指定の通
知が前記第2の領域に表示さ
れる、判断することと、
前記通知が指定の通知でないと判断した場合、前記電子デバイスが、前記通知を前記第1の領域に表示すること
を含む、請求項1に記載の通知処理方法。
【請求項5】
通知処理方法であって、前記通知処理方法は、タッチスクリーンと指紋認識部とを備える電子デバイス上で実装され、前記通知処理方法は、
ロック画面を前記タッチスクリーン上に表示する段階であって、前記ロック画面は第1の領域と第2の領域とを含み、通知は前記第1の領域に表示され、指紋ロック解除アイコンは前記第2の領域に表示される、段階と、
前記タッチスクリーン上のタッチイベントを検出する段階であって、前記タッチイベントは、前記指紋認識部が指紋を収集するために、前記第1の領域内の第1のタッチ位置から前記第2の領域内の第2のタッチ位置へ前記通知をドラッグすることを含み、前記指紋認識部は、前記第2の領域に対応する前記タッチスクリーンに統合されている、段階と、
前記タッチイベントに応答して、前記第2のタッチ位置における指紋を収集および検証する段階と、
指紋検証が成功した後に画面をロック解除し、前記通知の具体的な情報を表示する段階と
を備え、
前記通知が前記ロック画面上の第1の領域に表示されることは、具体的には、
前記電子デバイスが、受信した前記通知が指定の通知であるかどうかを判断することであって、前記指定の通知は前記第2の領域に結び付けられた通知であり、前記指定の通知が前記第2の領域に表示される、判断することと、
前記通知が指定の通知でないと判断した場合、前記電子デバイスが、前記通知を前記第1の領域に表示すること
を含む、通知処理方法。
【請求項6】
前記指定の通知は、最も高い優先度を有する通知である、請求
項4または5に記載の通知処理方法。
【請求項7】
前記指定の通知は、指定
の前記アプリケーションに対応する通知である、請求
項4に記載の通知処理方法。
【請求項8】
前記指定の通知は
、前記アプリケーションにおける指定の連絡先に対応する通知である、請求
項4に記載の通知処理方法。
【請求項9】
前記第2の領域は、前記ロック画面上の固定表示領域である、請求項1に記載の通知処理方法。
【請求項10】
前記指紋ロック解除アイコンが目立つように表示されることは、具体的には、前記電子デバイスが、前記通知の優先順位に従って異なる度合いで前記指紋ロック解除アイコンを目立つように表示することである、請求項3に記載の通知処理方法。
【請求項11】
前記通知は、SMS関連通知
、インスタントメッセージ関連通知、または電子メール関連通知である、請求項1から10のいずれか一項に記載の通知処理方法。
【請求項12】
前記第2の領域は、固定サイズの表示領域であり、かつ、前記ロック画面上の部分的な表示領域である、請求項1から10のいずれか一項に記載の通知処理方法。
【請求項13】
前記第1の領域のサイズは表示された前記第2の領域のサイズと同じである、または、前記第1の領域のサイズは前記第2の領域のサイズ未満である、請求項1か
ら10のいずれか一項に記載の通知処理方法。
【請求項14】
ズームイン方式で前記通知または前記指紋ロック解除アイコンを表示する段階をさらに備える、請求項1から10のいずれか一項に記載の通知処理方法。
【請求項15】
前記グラフィカルユーザインタフェースを表示する段階の前に、前記通知処理方法は、画面をロック解除する段階をさらに備え、前記グラフィカルユーザインタフェースを表示する段階は、前記通知に対応する情報を表示する段階をさらに有する、請求項1から4、9、および10のいずれか一項に記載の通知処理方法。
【請求項16】
前記ロック画面は、プロンプトボックスをさらに含み、前記プロンプトボックスはロック解除関連プロンプト情報を表示し、前記プロンプトボックスは前記第2の領域に表示される、請求項1から10のいずれか一項に記載の通知処理方法。
【請求項17】
前記タッチイベントを検出する段階の後に、前記通知処理方法は、前記タッチイベントの一部を検出したことに応じて、前記プロンプトボックスの外観を変更する段階をさらに備える、請求項16に記載の通知処理方法。
【請求項18】
前記タッチイベントを検出する段階の後に、前記通知処理方法は、前記タッチイベントの一部を検出したことに応じて、前記プロンプトボックスに表示される情報を変更する段階をさらに備える、請求項16に記載の通知処理方法。
【請求項19】
前記タッチイベントに応答して、前記プロンプトボックスが目立つように表示される場合、前記プロンプトボックスに表示される前記ロック解除関連プロンプト情報が変更される、請求項16に記載の通知処理方法。
【請求項20】
前記第1の領域および前記第2の領域は、同じサイズの領域を有する、請求項1から11のいずれか一項に記載の通知処理方法。
【請求項21】
前記第1の領域は、前記第2の領域より小さいサイズの領域を有する、請求項1に記載の通知処理方法。
【請求項22】
請求項1か
ら21のいずれか一項に記載の通知処理方法を実行するように構成されている、通知を処理するための電子デバイス。
【請求項23】
通知を処理するための電子デバイスであって、前記電子デバイスは、1または複数のプロセッサと、タッチスクリーンと、指紋認識部と、メモリと
、1または複数のプログラムと備え、前記1または複数のプログラムは、前記メモリに格納され、かつ、前記1または複数のプロセッサにより実行されるように構成され、前記1または複数のプログラムは、命令を含み、前記命令は、請求項1か
ら21のいずれか一項に記載の通知処理方法を実行するために用いられる、電子デバイス。
【請求項24】
コンピュータに、請求項1か
ら21のいずれか一項に記載の通知処理方法を実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施形態は、ヒューマンマシンインタラクションの分野に関し、特に、通知処理方法および電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、生体的特徴に基づく本人認証技術としての指紋認識技術が、様々な電子デバイス(例えば、携帯電話およびタブレットコンピュータ)に広く適用されている。指紋認識の具体的な実装プロセスは、電子デバイス上の指紋センサが、ユーザのタッチ操作を検出した後にユーザの指紋を収集し、収集した指紋が予め記憶された指紋と一致していると判断された場合、対応する操作が実行されるというものである。例えば、ユーザが携帯電話をロック解除する必要がある場合、携帯電話は、複雑なロック解除パスワードを入力する必要なく、単純なタッチ操作を直接実行することにより、正常にロック解除され得る。
【0003】
従来技術では、電子デバイスがロック画面モードで新しい通知(例えば、新しいSMS関連通知)を受信した場合、ユーザは、指紋ロック解除を実行して電子デバイスのメイン画面に入り、次に、関連するアプリケーションアイコンを見つけ、アイコンをタップしてアプリケーションを開始し、最後に、アプリケーションの関連するグラフィカルユーザインタフェースを見つけて通知の具体的な内容を見る必要がある。電子デバイスとユーザとの間の前述のインタラクション解決手段は、非常に複雑なので、電子デバイスの使用効率を大幅に下げてしまうことが分かり得る。
【発明の概要】
【0004】
前述の技術的課題を解決するために、本願の実施形態は、複数の通知処理方法および電子デバイスを提供する。これにより、電子デバイスのヒューマンマシンインタラクション能力が大幅に改善され、電子デバイスの処理効率が改善され、ユーザ操作段階が簡略化され、さらに、ユーザエクスペリエンスが改善される。
【0005】
第1の態様によれば、本願の実施形態は、タッチスクリーンと指紋認識部とを備える電子デバイス上で実装され得る通知処理方法を提供する。
方法は、具体的には、
ロック画面をタッチスクリーン上に表示する段階であって、ロック画面は、通知および指紋ロック解除アイコンを含み、通知は、ロック画面上の第1の領域に表示され、指紋ロック解除アイコンは、ロック画面上の第2の領域に表示される、段階と、
電子デバイスがタッチスクリーン上のタッチイベントを検出する段階であって、タッチイベントは、タッチスクリーン上の第1のタッチ位置とタッチスクリーン上の第2のタッチ位置とを含み、第1のタッチ位置は、第1の領域に対応しており、第2のタッチ位置は、第2の領域に対応している段階と、
タッチイベントに応答して、電子デバイスが、第2のタッチ位置における指紋を収集および検証する段階と、
電子デバイスが、指紋検証が成功した後に画面をロック解除し、通知に対応するアプリケーションのグラフィカルユーザインタフェースを表示する段階と
を備える。
【0006】
前述の実施形態において、ロック画面上に表示された通知に対応するアプリケーションは、迅速に開始され得、ユーザは、面倒な操作を実行する必要がない。これにより、電子デバイスの処理効率が大幅に改善され、ユーザ操作の段階が簡略化され、ユーザエクスペリエンスがさらに改善される。
【0007】
いくつかの可能な実装において、通知がロック画面上の第1の領域に表示されることは、具体的には、受信した通知が、第2の領域に結び付けられた通知である指定の通知であるかどうかを電子デバイスが判断し、通知は指定の通知ではない、と判断した場合、電子デバイスが通知を第1の領域に表示することを含み得る。ユーザが関心のある指定の通知は、指定の領域(例えば、第2の領域)に表示される。これにより、ユーザが最新のメッセージをリアルタイムで迅速に取得し得ることが保証され得る。当該通知が、ユーザが関心のある指定の通知ではない場合、当該通知は、指定の領域には表示されない。
【0008】
いくつかの可能な実装において、指定の通知は、最も高い優先度を有する通知であり得るか、指定のアプリケーションに対応する通知であり得るか、またはアプリケーションにおける指定の連絡先に対応する通知であり得る。ユーザは、指定の通知を判断するために用いられる具体的な方式を設定し得る。
【0009】
いくつかの可能な実装において、第2の領域は、ロック画面上の固定表示領域である。タッチスクリーン上の、第2の領域に対応する位置は、指紋認識部の位置であり得る。ロック画面上の第2の領域は、実際には、タッチスクリーン上の指紋認識部の位置と重なる。これにより、ユーザは、通知を選択した後に、指紋ロック解除を迅速に実行することになる。
【0010】
いくつかの可能な実装において、指紋認識部は、第2のタッチ位置に配置され、指紋認識部は、タッチスクリーンに統合される。
【0011】
いくつかの可能な実装において、タッチイベントに応答して、電子デバイスは、通知を目立つように表示するか、または指紋ロック解除アイコンを目立つように表示する。このように、ユーザは、どの通知が開かれるのかを直感的に分かり得る。
【0012】
いくつかの可能な実装において、通知が目立つように表示されることは、具体的には、電子デバイスが、通知の優先順位に従って異なる度合いで、通知を目立つように表示することである。異なる優先順位の通知は、異なる度合いで目立つように表示される。このように、ユーザは、どの通知が重要で、どの通知が重要でないかを直感的に分かり得る。
【0013】
いくつかの可能な実装において、ロック画面は、プロンプトボックスをさらに含み、プロンプトボックスは、ロック解除関連プロンプト情報をロック画面上に表示するために用いられ、プロンプトボックスは、第2の領域に表示される。指紋ロック解除アイコンとの組み合わせで、プロンプトボックスはさらに、次の操作をどのように実行するかについてユーザをプロンプトおよび誘導し得る。これにより、ユーザエクスペリエンスが改善される。
【0014】
いくつかの可能な実装において、通知は、SMS関連通知、WeChat(登録商標)関連通知または電子メール関連通知であり得るか、または、ロック画面は、代替的に、ロック画面壁紙、クイックスタートカメラアイコンおよび日時をさらに含み得るか、または、第2の領域は、固定サイズの表示領域であり得ると共に、ロック画面上の部分的な表示領域であるか、または、タッチイベントは、ユーザの指を用いてタッチスクリーンをわずかにタッチするかまたは押して、予め定められた時間だけ静止状態を保ち、次に、タッチスクリーンとの接触を維持しながら、第1のタッチ位置から第2のタッチ位置へと動くことであり得るか、または、指紋認識部は、タッチスクリーンの下部に配置され、または、指定の通知は、SMS関連通知、またはSMSアプリケーションにおける指定の連絡先に固有の通知であるか、または、第1の領域のサイズは、表示された第2の領域のものと同じであり、もしくは、第1の領域のサイズは、第2の領域のもの未満であり、または、目立つように表示することは、ズームインモードで表示することである。
【0015】
第2の態様によれば、本願の実施形態は、タッチスクリーンと指紋認識部とを備える電子デバイス上で実装され得る通知処理方法を提供する。
方法は、
ロック画面をタッチスクリーン上に表示する段階と、
新しい通知を受信する段階と、
通知が、ロック画面上の第2の領域に結び付けられた通知である指定の通知であるかどうかを判断する段階と、
通知が指定の通知である場合、通知をロック画面上の第2の領域に表示し、または、通知が指定の通知ではない場合、通知をロック画面上の第1の領域に表示する段階であって、第1の領域および第2の領域は、ロック画面上の2つの異なる表示領域である、段階と
を備え得る。
【0016】
本願の本実施形態における技術的解決手段によれば、ユーザが関心のある通知は、目立つ表示領域(例えば、第2の領域)に表示され得、ユーザが関心のない通知は、別の目立たない表示領域(例えば、第1の領域)に表示される。これにより、電子デバイスのヒューマンマシンインタラクション能力が改善され、ユーザエクスペリエンスが改善される。
【0017】
いくつかの可能な実装において、当該通知が第1の領域に表示された場合(すなわち、当該通知が指定の通知ではない場合)、方法は、タッチスクリーン上の第1のタッチイベントを検出する段階と、第1のタッチイベントに応答して、画面をどのようにロック解除するかについてユーザにさらに命令すべく、指紋ロック解除アイコンまたはプロンプトボックスを第2の領域に表示する段階とをさらに備え得る。
【0018】
いくつかの可能な実装において、方法は、
タッチスクリーン上の第2のタッチイベントを検出する段階であって、第2のタッチイベントは、タッチスクリーン上の第1のタッチ位置および第2のタッチ位置を含み得、第1のタッチ位置は、第1の領域に対応し得、第2のタッチ位置は、第2の領域に対応し得る、段階と、
第2のタッチイベントに応答して、電子デバイスが、第2のタッチ位置における指紋を収集および検証する段階と、
電子デバイスが、指紋検証が成功した後に画面をロック解除する段階と、
通知に対応するアプリケーションのグラフィカルユーザインタフェースを表示する段階と
をさらに備え得る。本実施形態における技術的解決手段によれば、ユーザは、画面をロック解除した場合、通知に対応するアプリケーションを開始し得る。これにより、ユーザ操作が簡略化され、電子デバイスの効率が改善される。
【0019】
いくつかの可能な実装において、新しい通知を受信する段階の前に、方法は、指定の通知と第2の領域との間の結び付き関係を設定する段階であって、指定の通知は、指定のアプリケーションに固有の通知またはアプリケーションにおける指定の連絡先に固有の通知であり得る、段階をさらに備え得る。具体的には、指定の通知は、代替的に、SMS関連通知、またはSMSアプリケーションにおける指定の連絡先に固有の通知であり得る。電子デバイスは、どのタイプの通知が第2の領域に表示され得るかを設定するためのユーザ入力をデフォルトで設定し得るか、または受信し得る。このように、第2の領域に表示される通知は、よりフレキシブルである。
【0020】
第3の態様によれば、本願の実施形態は、通知を処理するための電子デバイスをさらに提供する。電子デバイスは、1または複数のプロセッサと、タッチスクリーンと、指紋認識部と、メモリと、複数のアプリケーションと、1または複数のプログラムとを含む。1または複数のプログラムは、メモリに格納され、1または複数のプロセッサにより実行されるように構成される。
1または複数のプログラムは、
ロック画面上の第1の領域に表示される通知と、ロック画面上の第2の領域に表示される指紋ロック解除アイコンとを含み得るロック画面をタッチスクリーン上に表示し、
電子デバイスが、タッチスクリーン上の、第1の領域に対応している第1のタッチ位置と、第2の領域に対応している、タッチスクリーン上の第2のタッチ位置とを含む、タッチスクリーン上のタッチイベントを検出し、
タッチイベントに応答して、電子デバイスが第2のタッチ位置における指紋を収集および検証し、
指紋検証が成功した後に、電子デバイスが画面をロック解除し、通知に対応するアプリケーションのグラフィカルユーザインタフェースを表示する
ために用いられる命令を含む。
【0021】
第4の態様によれば、本願の実施形態は、通知を処理するための電子デバイスをさらに提供する。
電子デバイスは、
1または複数のプロセッサと、タッチスクリーンと、指紋認識部と、メモリと、複数のアプリケーションと、1または複数のプログラムと
を備え、
1または複数のプログラムは、メモリに格納され、1または複数のプロセッサにより実行されるように構成され、
1または複数のプログラムは、命令を含み、
命令は、
ロック画面をタッチスクリーン上に表示し、
新しい通知を受信し、
通知が、ロック画面上の第2の領域に結び付けられた通知である指定の通知であるかどうかを判断し、
通知が指定の通知である場合、通知をロック画面上の第2の領域に表示し、または、通知が指定の通知ではない場合、通知をロック画面上の第1の領域に表示する
ために用いられ得、
第1の領域および第2の領域は、ロック画面上の2つの異なる表示領域である。
【0022】
本願の本実施形態における技術的解決手段によれば、ユーザが関心のある通知は、目立つ表示領域(例えば、第2の領域)に表示され得、ユーザが関心のない通知は、別の目立たない表示領域(例えば、第1の領域)に表示される。これにより、電子デバイスのヒューマンマシンインタラクション能力が改善され、ユーザエクスペリエンスが改善される。
【0023】
いくつかの可能な実装において、当該通知が第1の領域に表示された場合(すなわち、当該通知が指定の通知ではない場合)、命令はさらに、タッチスクリーン上の第1のタッチイベントを検出し、第1のタッチイベントに応答して、画面をどのようにロック解除するかについてユーザにさらに命令すべく、指紋ロック解除アイコンまたはプロンプトボックスを第2の領域に表示するために用いられ得る。
【0024】
いくつかの可能な実装において、命令はさらに、
タッチスクリーン上の第2のタッチイベントを検出することであって、第2のタッチイベントは、タッチスクリーン上の第1のタッチ位置および第2のタッチ位置を含み得、第1のタッチ位置は、第1の領域に対応し得、第2のタッチ位置は、第2の領域に対応し得る、検出することと、
第2のタッチイベントに応答して、電子デバイスが、第2のタッチ位置における指紋を収集および検証することと、
電子デバイスが、指紋検証が成功した後に画面をロック解除し、通知に対応するアプリケーションのグラフィカルユーザインタフェースを表示することと
を行うために用いられ得る。本実施形態における技術的解決手段によれば、ユーザは、画面をロック解除した場合、通知に対応するアプリケーションを開始し得る。これにより、ユーザ操作が簡略化され、電子デバイスの効率が改善される。
【0025】
いくつかの可能な実装において、新しい通知が受信される前に、命令はさらに、指定の通知と第2の領域との間の結び付き関係を設定することであって、指定の通知は、指定のアプリケーションに固有の通知またはアプリケーションにおける指定の連絡先に固有の通知であり得る、設定することを行うために用いられ得る。具体的には、指定の通知は、代替的に、SMS関連通知、またはSMSアプリケーションにおける指定の連絡先に固有の通知であり得る。電子デバイスは、どのタイプの通知が第2の領域に表示され得るかを設定するためのユーザ入力をデフォルトで設定し得るか、または受信し得る。このように、第2の領域に表示される通知は、よりフレキシブルである。
【0026】
第5の態様によれば、本願の実施形態は、表示画面と、指紋認識部が配置されたタッチ感応面とを有し得るタッチスクリーンを備える電子デバイス上で実装され得る通知処理方法を提供する。
方法は、具体的には、
ロック画面を表示画面上に表示する段階であって、ロック画面は、通知およびプロンプトボックスを含み、プロンプトボックスは、画面のロック解除に関連するプロンプト情報を表示して、ロック解除を実行するようユーザを誘導するために用いられる、段階と、
通知を表示画面上の第1の領域に表示し、プロンプトボックスを表示画面上の第2の領域に表示する段階と、
電子デバイスが、タッチ感応面上のタッチイベントを検出する段階であって、タッチイベントは、第1のタッチ位置および終了位置を含み、開始位置は、第1の領域内であり、終了位置は、指紋認識部が配置されたタッチ感応面上の位置であり、具体的には、電子デバイスのベゼル内であるが、表示画面内ではない、段階と、
タッチイベントに応答して、電子デバイスが終了位置における指紋を収集および検証する段階と、
指紋検証が成功した後に電子デバイスが画面をロック解除し、通知に対応するアプリケーションのグラフィカルユーザインタフェースを表示する段階と
を備え得る。
【0027】
いくつかの可能な実装において、第2の領域は、タッチスクリーン上の、指紋認識部により近い表示領域であり得る。これにより、ユーザは、片手を用いてロック解除操作を実行し得る。
【0028】
第6の態様によれば、本願の実施形態は、指紋認識部が配置されたタッチスクリーンを備える電子デバイス上で実装され得る通知処理方法を提供する。
方法は、具体的には、
通知と指紋ロック解除アイコンとを含むロック画面をタッチスクリーン上に表示する段階と、
通知をタッチスクリーンの第1の領域に表示し、指紋ロック解除アイコンを、指紋認識部が配置された、タッチスクリーンの第2の領域に表示する段階と、
電子デバイスが、第2の領域において実行された、タッチスクリーン上のタッチイベントを検出する段階であって、タッチイベントは、具体的には、ユーザが、タッチスクリーンをわずかにタッチするかまたは押し、予め定められた時間だけ静止状態を保つことであり得る、段階と、
タッチイベントに応答して、電子デバイスが、第2の領域における指紋を収集および検証する段階と、
指紋検証が成功した後に電子デバイスが画面をロック解除し、通知に対応するアプリケーションのグラフィカルユーザインタフェースを表示する段階と
を備え得る。
【0029】
第2の態様の技術的解決手段によれば、ユーザは、単純なジェスチャを実行して画面をロック解除し、通知に対応するアプリケーションのGUIを開き得る。これにより、操作が簡略化され、電子デバイスの効率が改善され、さらに、ユーザエクスペリエンスが改善される。
【0030】
いくつかの可能な実装において、プロンプトボックスがさらに第2の領域に表示され得る。ロック解除を実行するようユーザを誘導すべく、プロンプトボックスは、画面のロック解除に関連するプロンプト情報を表示するために用いられる。これにより、ユーザエクスペリエンスが改善される。
【0031】
いくつかの可能な実装において、タッチイベントに応答して、通知は、アニメーションの形式で第1の領域から第2の領域へと動かされ得る。これにより、ユーザは、通知が開かれることをより直感的に知覚し得る。
【0032】
他の可能な実装において、複数の通知、すなわち、少なくとも2つの通知が存在し得る。
【0033】
少なくとも2つの通知が存在する場合、指紋検証が成功した後に電子デバイスが画面をロック解除する段階と、当該通知に対応するアプリケーションのグラフィカルユーザインタフェースを表示する段階とは、具体的には、電子デバイスが複数の通知の優先順位を判断する段階と、指紋検証が成功した後に電子デバイスが画面をロック解除し、最も高い優先度を有する通知に対応するアプリケーションのグラフィカルユーザインタフェースをタッチスクリーン上に表示する段階とを含み得る。この解決手段によれば、電子デバイスは、ユーザが見ることを容易にすべく、重要な通知の具体的な情報をリアルタイムで迅速に表示し得る。
【0034】
第7の態様によれば、本願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、命令を格納する。当該命令がコンピュータ上で実行された場合、上述の態様における方法を実行するようコンピュータが有効にされる。
【0035】
第8の態様によれば、本願の実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で動作した場合、コンピュータは、上述の態様における方法を実行するよう有効にされる。
【0036】
本願における技術的特徴、技術的解決手段、有益な効果または同様の説明は、全ての特徴および利点が任意の個々の実施形態に実装され得ることを示唆していないことが理解されるべきである。反対に、特徴または有益な効果の説明は、少なくとも1つの実施形態が、特定の技術的特徴、技術的解決手段または技術効果を含むことを意味していることが理解され得る。従って、本明細書における技術的特徴、技術的解決手段または有益な効果は、必ずしも同じ実施形態に固有のものではない。これらの実施形態において説明される技術的特徴、技術的解決手段または有益な効果はさらに、任意の適切な方式で組み合わされ得る。当業者であれば、特定の実施形態が、これらの実施形態の1または複数の特定の技術的特徴、技術的解決手段または有益な効果を必要とすることなく実装され得ることを理解する。他の実施形態において、追加の技術的特徴および有益な効果がさらに、全ての実施形態を反映していない特定の実施形態において識別され得る。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図1】いくつかの実施形態における携帯電話100のハードウェアの概略構造図である。
【
図2A】いくつかの実施形態における携帯電話の異なる外観の概略図である。
【
図2B】いくつかの実施形態における携帯電話の異なる外観の概略図である。
【
図2C】いくつかの実施形態における携帯電話の異なる外観の概略図である。
【
図3A】いくつかの実施形態における電子デバイス300に表示されるグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図3B】いくつかの実施形態における電子デバイス300に表示されるグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図4A】いくつかの実施形態における電子デバイス300に表示されるいくつかのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図4B】いくつかの実施形態における電子デバイス300に表示されるいくつかのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図4C】いくつかの実施形態における電子デバイス300に表示されるいくつかのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図4D】いくつかの実施形態における電子デバイス300に表示されるいくつかのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図4E】いくつかの実施形態における電子デバイス300に表示されるいくつかのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図4F】いくつかの実施形態における電子デバイス300に表示されるいくつかのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図4G】いくつかの実施形態における電子デバイス300に表示されるいくつかのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図4H】いくつかの実施形態における電子デバイス300に表示されるいくつかのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図4I】いくつかの実施形態における電子デバイス300に表示されるいくつかのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図4J】いくつかの実施形態における電子デバイス300に表示されるいくつかのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図4K】いくつかの実施形態における電子デバイス300に表示されるいくつかのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図5A】他の実施形態における電子デバイス300に表示される他のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図5B】他の実施形態における電子デバイス300に表示される他のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図5C】他の実施形態における電子デバイス300に表示される他のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図5D】他の実施形態における電子デバイス300に表示される他のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図5E】他の実施形態における電子デバイス300に表示される他のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図5F】他の実施形態における電子デバイス300に表示される他のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図5G】他の実施形態における電子デバイス300に表示される他のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図6A】さらに他の実施形態における電子デバイス300に表示されるさらに他のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図6B】さらに他の実施形態における電子デバイス300に表示されるさらに他のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図6C】さらに他の実施形態における電子デバイス300に表示されるさらに他のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図6D】さらに他の実施形態における電子デバイス300に表示されるさらに他のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図6E】さらに他の実施形態における電子デバイス300に表示されるさらに他のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図6F】さらに他の実施形態における電子デバイス300に表示されるさらに他のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図7A】さらに他の実施形態における電子デバイス300に表示されるさらに他のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図7B】さらに他の実施形態における電子デバイス300に表示されるさらに他のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図8】いくつかの実施形態における方法の概略フローチャートである。
【
図9】他の実施形態における方法の概略フローチャートである。
【
図10A】さらに他の実施形態における電子デバイスに表示されるいくつかのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図10B】さらに他の実施形態における電子デバイスに表示されるいくつかのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図10C】さらに他の実施形態における電子デバイスに表示されるいくつかのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図10D】さらに他の実施形態における電子デバイスに表示されるいくつかのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図11A】さらに他の実施形態における電子デバイスに表示されるさらに他のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図11B】さらに他の実施形態における電子デバイスに表示されるさらに他のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図11C】さらに他の実施形態における電子デバイスに表示されるさらに他のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図11D】さらに他の実施形態における電子デバイスに表示されるさらに他のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図11E】さらに他の実施形態における電子デバイスに表示されるさらに他のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図11F】さらに他の実施形態における電子デバイスに表示されるさらに他のグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図12】さらに他の実施形態にける方法の概略フローチャートである。
【
図13】いくつかの実施形態における電子デバイスの概略構造図である。
【
図14】いくつかの実施形態における電話をかける方法の概略フローチャートである。
【
図15】いくつかの実施形態における着信の応答/拒否の方法の概略フローチャートである。
【
図16A】他の実施形態における電子デバイスに表示されるいくつかのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図16B】他の実施形態における電子デバイスに表示されるいくつかのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【
図16C】他の実施形態における電子デバイスに表示されるいくつかのグラフィカルユーザインタフェースの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本願の実施形態において用いられる用語は、指定される実施形態を説明することを目的としているに過ぎず、本願を限定することを意図していない。本明細書および本願の添付の特許請求の範囲において用いられる単数形の「1」、「a」「the」、「前述の」、「この」および「もの」という用語は、文脈上明確に別段の定めがない限り複数形も含むことを意図している。本願において用いられる「および/または」という用語は、1または複数の結び付けられて列挙された項目のいずれかまたは全ての可能な組み合わせを示すと共に、それらを含むことも理解されるべきである。
【0039】
以下では、電子デバイスと、そのような電子デバイスに適用されるグラフィカルユーザインタフェース(以下では略して、GUI)と、そのような電子デバイスの関連する使用プロセスと、の実施形態を説明する。本願のいくつかの実施形態において、電子デバイスは、携帯情報端末および/または音楽プレーヤの機能などの他の機能をさらに含むポータブル電子デバイス、例えば、携帯電話、タブレットコンピュータ、または無線通信機能を有するウェアラブル電子デバイス(例えば、スマートウォッチ)であり得る。ポータブル電子デバイスの実施形態の例は、限定されるものではないが、iOS(登録商標)、Android(登録商標)またはMicrosoft(登録商標)を動作させるポータブル電子デバイスを含む。ポータブル電子デバイスは、代替的に、別のポータブル電子デバイス、例えば、タッチ感応面(例えば、タッチパネル)を有するラップトップコンピュータ(Laptop)であり得る。こ本願の他の実施形態において、電子デバイスは、代替的に、ポータブル電子デバイスではなく、タッチ感応面(例えば、タッチパネル)を有するデスクトップコンピュータであり得ることがさらに理解されるべきである。
【0040】
図1に示されるように、本願の実施形態における電子デバイスは、携帯電話100であり得る。以下では、携帯電話100を例として用いて、本実施形態を詳細に説明する。この図における携帯電話100は、電子デバイスの例に過ぎず、携帯電話100は、この図に示されるものより多いかまたはより少ないコンポーネント、2以上のコンポーネントの組み合わせ、または異なるように配置されたコンポーネントを含み得ることが理解されるべきである。この図に示される様々なコンポーネントは、1または複数の信号処理回路および/または特定用途向け集積回路を含むハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせを用いて実装され得る。
【0041】
図1に示されるように、携帯電話100は、具体的には、プロセッサ101、無線周波数(RF)回路102、メモリ103、タッチスクリーン104、Bluetooth(登録商標)装置105、1または複数のセンサ106、Wi-Fi(登録商標)装置107、位置決定装置108、音声回路109、周辺インタフェース110および電力システム111などのコンポーネントを含み得る。これらのコンポーネントは、1または複数の通信バスまたは信号バス(
図1には示されない)を用いて通信を実行し得る。当業者であれば、
図1に示されるハードウェア構造は、携帯電話100に対する限定を構成せず、携帯電話100は、この図に示されるものより多いかまたはより少ないコンポーネント、いくつかのコンポーネントの組み合わせ、または異なるように配置されたコンポーネントを含み得ることを理解し得る。
【0042】
以下では、
図1を参照して、携帯電話100の各コンポーネントを詳細に説明する。
【0043】
プロセッサ101は、携帯電話100のコントロールセンターであり、様々なインタフェースおよび配線を用いて、携帯電話100の様々なコンポーネントに接続する。プロセッサ101は、メモリ103に格納されたアプリケーション(以下では略して、App)を動作させるか、または実行すること、およびメモリ103に格納されたデータおよび命令を呼び出すことにより、携帯電話100の様々な機能を実行し、データを処理する。いくつかの実施形態において、プロセッサ101は、1または複数の処理ユニットを含み得る。代替的に、アプリケーションプロセッサおよびモデムプロセッサが、プロセッサ101に統合され得る。アプリケーションプロセッサは主に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース、アプリケーション等を処理し、モデムプロセッサは主に、無線通信を処理する。代替的に、モデムプロセッサは、プロセッサ101に統合され得ないことが理解され得る。例えば、プロセッサ101は、Huawei Technologies Co., Ltd.により製造されたKirin 960チップであり得る。本願のいくつかの実施形態において、プロセッサ101は、収集された指紋を検証するように構成された指紋検証チップをさらに含み得る。
【0044】
無線周波数回路102は、情報の受信または送信中または電話中に無線信号を受信または送信するように構成され得る。具体的には、無線周波数回路102は、基地局のダウンリンクデータを受信し、次に、ダウンリンクデータを処理のためにプロセッサ101へ送信し、さらに、関連するアップリンクデータを基地局へ送信し得る。無線周波数回路は通常、限定されるものではないが、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器またはデュプレクサを含む。加えて、無線周波数回路102はさらに、無線通信を通じて別のデバイスと通信し得る。任意の通信規格または通信プロトコルが、無線通信中に用いられ得る。これらの通信規格または通信プロトコルは、限定されるものではないが、移動通信用グローバルシステム、汎用パケット無線サービス、符号分割多元接続、広帯域符号分割多元接続、ロングタームエボリューション、電子メールまたはショートメッセージングサービスを含む。
【0045】
メモリ103は、アプリケーションおよびデータを格納するように構成される。プロセッサ101は、メモリ103に格納されたアプリケーションおよびデータを動作させることにより、携帯電話100の様々な機能を実行し、データを処理する。メモリ103は主に、プログラム記憶領域およびデータ記憶領域を含む。プログラム記憶領域は、少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能または画像再生機能)により必要されるオペレーティングシステムおよびアプリケーションを格納し得る。データ記憶領域は、携帯電話100の使用中に作成されるデータ(例えば、音声データまたは電話帳)を格納し得る。加えて、メモリ103は、高速ランダムアクセスメモリを含み得ると共に、磁気ディスクストレージデバイス、フラッシュメモリデバイスまたは別の揮発性ソリッドステートストレージデバイスなどの不揮発性メモリを含み得る。メモリ103は、様々なオペレーティングシステム、例えば、Apple(登録商標)により開発されたiOS(登録商標)オペレーティングシステムまたはGoogleにより開発されたAndroid(登録商標)オペレーティングシステムを格納し得る。
【0046】
タッチスクリーン104は、タッチ感応面104-1およびディスプレイ104-2を含み得る。タッチ感応面104-1(例えば、タッチパネル)は、タッチ感応面104-1上で、またはタッチ感応面104-1の近くでユーザにより実行されるタッチイベント(指、またはスタイラスなどの任意の適切な対象物を用いて、タッチ感応面104-1上で、またはタッチ感応面104-1の近くで携帯電話100のユーザにより実行される操作など)を収集し、収集したタッチ情報を、別のコンポーネント、例えば、プロセッサ101へ送信し得る。タッチ感応面104-1の近くでユーザにより実行されるタッチイベントは、浮動タッチと称され得る。浮動タッチは、ユーザが、タッチパネルに直接接触して対象(例えば、アイコン)を選択、移動またはドラッグすることを必要とせず、電子デバイスへ近づいて所望の機能を実行する必要があるに過ぎないことを意味し得る。浮動タッチのアプリケーションシナリオにおいて、「タッチ」および「接触」などの用語は、タッチスクリーンと直接接触することではなく、タッチスクリーンの近くまたは近傍と接触することを示唆する。浮動タッチをサポートし得るタッチ感応面104-1は、静電容量方式、赤外線感知方式または超音波方式等で実装され得る。タッチ感応面104-1は、タッチ検出装置およびタッチコントローラという2つのコンポーネントを含み得る。タッチ検出装置は、ユーザのタッチの向きを検出し、タッチ操作により生じた信号を検出し、当該信号をタッチコントローラへ転送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、当該タッチ情報を接触座標に変換し、当該接触座標をプロセッサ101へ送信する。タッチコントローラはさらに、プロセッサ101により送信される命令を受信および実行し得る。加えて、タッチ感応面104-1は、抵抗式、静電容量式、赤外線式および表面弾性波式などの複数のタイプで実装され得る。ディスプレイ(表示画面とも称される)104-2は、ユーザにより入力される情報またはユーザのために提供される情報と、携帯電話100の様々なメニューとを表示するように構成され得る。ディスプレイ104-2は、液晶ディスプレイまたは有機発光ダイオードなどの形態で配置され得る。タッチ感応面104-1は、ディスプレイ104-2を包含し得る。タッチ感応面104-1上で、またはタッチ感応面104-1の近くでタッチイベントを検出した後に、タッチ感応面104-1は、当該タッチイベントのタイプを判断するために当該タッチイベントをプロセッサ101へ転送し、次に、プロセッサ101は、当該タッチイベントのタイプに基づいて、対応する視覚的出力をディスプレイ104-2上に提供し得る。
図1において、タッチ感応面104-1および表示画面104-2は、携帯電話100の入出力機能を実装するための2つの独立したコンポーネントとして用いられる。しかしながら、いくつかの実施形態において、タッチ感応面104-1および表示画面104-2は、携帯電話100の入出力機能を実装するために統合され得る。タッチスクリーン104は、複数の材料層を積み重ねることにより形成されることが理解され得る。本願の本実施形態では、タッチ感応面(層)および表示画面(層)のみが表示され、他の層は、記録されない。加えて、本願の他の実施形態において、タッチ感応面104-1がディスプレイ104-2を覆い得ること、およびタッチ感応面104-1のサイズが表示画面104-2のサイズより大きいことにより、表示画面104-2は、タッチ感応面104-1により完全に覆われ得るか、または、タッチ感応面104-1は、フルパネル形式の携帯電話100の前面上に構成され得る、すなわち、携帯電話100の前面へのユーザの全てのタッチが、携帯電話により感知され得る。このように、携帯電話の前面への全てのタッチ体験が実現され得る。他の実施形態において、タッチ感応面104-1は、フルパネル形式の携帯電話100の前面に配置され、表示画面104-2も、フルパネル形式の携帯電話100の前面に配置され得る。このように、ベゼルレス構造が、携帯電話の前面に実装され得る。
【0047】
本願の実施形態において、携帯電話100は、指紋認識機能をさらに有し得る。例えば、指紋認識部112が、携帯電話100の背面(例えば、背面カメラの下)に配置されるか、または、携帯電話100の前面(例えば、タッチスクリーン104の下)に配置される。
図2Aに示されるように、指紋認識部112は、携帯電話100のタッチスクリーン104の下に配置される。指紋認識部112は、1つのタッチイベント中に指紋を1回収集し得る。
図2Bに示されるように、カメラを配置するための領域201が、携帯電話100の背面に存在する。収集される画像の質を高めるために、2つのカメラが、領域201に配置される。指紋認識部112は、領域201の下に配置され、1つのタッチイベント中に指紋を1回収集し得る。
【0048】
加えて、指紋認識機能は、代替的に、指紋認識部112をタッチスクリーン104上に配置することにより実装され得る。すなわち、指紋認識部112は、携帯電話100の指紋認識機能を実装するために、タッチスクリーン104に統合され得る。この場合、指紋認識部112は、タッチスクリーン104上に配置され得るか、タッチスクリーン104の一部分であり得るか、または、別の方式でタッチスクリーン104上に配置され得る。
図2Cに示されるように、4つの指紋認識部112-1、112-2、112-3および112-4が、タッチスクリーン104の4つの異なる位置に配置される。タッチスクリーン104は、複数のタッチイベントを同時に取得し得るが、複数のタッチイベントのうちの1つのみの1つの指紋を収集し得るか、または全てのタッチイベントの全ての指紋を同時に収集し得る。他の実施形態において、4つの指紋認識部の位置は、タッチスクリーン104の下部であり得、特に、指紋認識部112は、ユーザが携帯電話100を保持している場合に親指により到達可能である、タッチスクリーン104の複数の領域に配置され得る。これにより、ユーザによる携帯電話上での片手操作が容易になり得る。
【0049】
さらに、指紋認識部112は、代替的に、フルパネル指紋認識部として実装され得る。従って、タッチスクリーン104は、任意の位置での指紋収集をサポートするパネルとみなされ得る。指紋認識部112は、収集した指紋をプロセッサ101へ送信し得る。これにより、プロセッサ101は、当該指紋を処理(例えば、指紋検証)する。本願の本実施形態における指紋認識部112の主なコンポーネントは、指紋センサである。指紋センサは、任意のタイプの感知技術を用い得る。当該感知技術は、限定されるものではないが、光技術、静電容量技術、圧電技術または音波感知技術を含む。
【0050】
本願の本実施形態において、指紋は、タッチスクリーン104上の固定位置で収集され得るか、タッチスクリーン104上の任意の位置で収集され得るか、または、複数のタッチイベントが、タッチスクリーン104上で同時に取得され得、指紋認識部112は、複数のタッチイベントのうちの1つのみの1つの指紋を収集し得るか、または、全てのタッチイベントの全ての指紋を同時に収集し得る。本願の本実施形態における指紋認識部をタッチスクリーンに統合する具体的な技術については、従来技術におけるいくつかの具体的な技術的解決手段を参照されたい。詳細は、ここでは説明されない。
【0051】
本願のいくつかの実施形態において、タッチスクリーン上での指紋収集中の電力消費を下げるために、携帯電話100は、指定された状況において、指紋認識部112の電源をオンまたはオフにし得る。例えば、携帯電話100は、タッチスクリーン104上の指定の位置でユーザにより実行されたタッチイベントを検出した場合、指紋認識部の電源をオンにすることにより、指紋を認識するようにし得る。しかしながら、タッチスクリーン104の指定の位置でユーザにより実行されたタッチイベントが検出されなかった場合、携帯電話100は、指紋認識部の電源をオンにしない、すなわち、携帯電話100は、指紋認識機能を無効にする。タッチイベントは、ユーザが、予め定められた閾値に圧力が到達するまでタッチスクリーンを押し、次に、指紋認識部等の電源をオンにすることであり得る。本願の他の実施形態において、携帯電話100は、指紋認識関連の切り替え制御要素を設定メニューに表示し得る。これにより、ユーザは、指紋認識機能を手動で有効または無効にする。本願のさらに他の実施形態において、携帯電話100は、代替的に、指定された条件に基づいて、指紋認識機能を有効または無効にし得る。例えば、携帯電話は、異なる地理的位置に基づいて、指紋認識機能を有効または無効にし得る。携帯電話が自宅に位置している場合、指紋認識機能は、無効にされる。なぜなら、自宅は、非常にプライベートかつ安全な場所であり、指紋検証が省略され得るからである。携帯電話がコーヒーショップなどの公的な場所に位置している場合、携帯電話は、指紋認識機能を有効にする。なぜなら、公的な場所は、自宅よりもプライベートでも安全でもなく、携帯電話は、画面ロック解除などの指紋検証を実行する必要があるからである。
【0052】
携帯電話100は、携帯電話100との間でデータを交換するように構成されたBluetooth装置105と、別の短距離電子デバイス(例えば、携帯電話またはスマートウォッチ)とをさらに含み得る。本願の本実施形態におけるBluetooth装置は、集積回路、Bluetoothチップ等であり得る。
【0053】
携帯電話100は、光センサまたはモーションセンサなどの少なくとも1つのセンサ106をさらに含み得る。具体的には、光センサは、周辺光センサおよび近接センサを含み得る。周辺光センサは、周辺光の明るさに従って、タッチスクリーン104のディスプレイの輝度を調整し得る。近接センサは、携帯電話100が耳の近くに動かされた場合、ディスプレイの電源をオフにし得る。1つのタイプのモーションセンサとして、加速度センサは、全ての方向(通常は3軸)における加速度の大きさを検出し得ると共に、静止している場合に重力の大きさおよび方向を検出し得る。加速度センサは、携帯電話の姿勢アプリケーション(横長と縦長との間での画面切り替え、関連するゲーム、磁力計の姿勢較正など)を識別し、振動に関連する機能(歩数計およびノッキングなど)等を識別するように構成され得る。携帯電話100用に構成され得るジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計および赤外線センサなどの他のセンサについては、詳細は、ここでは説明されない。
【0054】
Wi-Fi装置107は、Wi-Fi関連の規格プロトコルに適合するネットワークアクセスを携帯電話100用に提供するように構成される。携帯電話100は、Wi-Fi装置107を用いてWi-Fiアクセスポイントにアクセスして、ユーザによる電子メールの受信または送信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセス等を支援し得る。Wi-Fi装置は、無線ブロードバンドインターネットアクセスをユーザに提供する。他の実施形態において、Wi-Fi装置107は、代替的に、Wi-Fi無線アクセスポイントとして用いられ得ると共に、別の電子デバイス用にWi-Fiネットワークアクセスを提供し得る。
【0055】
位置決定装置108は、携帯電話100に地理的位置を提供するように構成される。ことが理解され得る。位置決定装置108は、具体的には、位置決定システム、例えば、全地球測位システム(GPS)、BeiDou衛星ナビゲーションシステムまたはロシアのグロナスの受信機であり得る。位置決定装置108は、前述の位置決定システムにより送信される地理的位置を受信した後に、当該情報を処理のためにプロセッサ101へ送信するか、または当該情報を当該情報の保存のためにメモリ103へ送信する。さらに他の実施形態において、位置決定装置108は、アシスト型全地球測位システム(AGP)の受信機であり得る。AGPは、指定された支援でGPSの位置決定が実行される動作モードをサポートする。AGPは、携帯電話100の位置をより高速で決定すべく、GPS衛星信号と共に基地局の信号を用い得る。AGPSシステムにおいて、位置決定装置108は、アシスト型位置決定サーバ(例えば、携帯電話位置決定サーバ)と通信して、位置決定の支援を取得し得る。AGPSシステムは、範囲決定および位置決定のサービスの完了において位置決定装置108を支援するための支援サーバとしての役割を果たす。この場合、アシスト型位置決定サーバは、無線通信ネットワークを用いて携帯電話100などの電子デバイスの位置決定装置108(具体的には、GPS受信機)と通信して、位置決定の支援を提供する。さらに他の実施形態において、位置決定装置108は、代替的に、Wi-Fiアクセスポイントに基づく位置決定技術であり得る。各Wi-Fiアクセスポイントは、世界的に固有のMACアドレスを有し、電子デバイスは、Wi-Fiが有効化された場合に周囲のWi-Fiアクセスポイントのブロードキャスト信号をスキャンおよび収集し得る。従って、Wi-FiアクセスポイントによるMACアドレスブロードキャストが取得され得る。電子デバイスは、無線通信ネットワークを用いて、Wi-Fiアクセスポイントを識別し得るデータ(例えば、MACアドレス)を位置サーバへ送信し、位置サーバは、各Wi-Fiアクセスポイントの地理的位置を検出し、Wi-Fiのブロードキャスト信号の強度を参照して電子デバイスの地理的位置を計算し、電子デバイスの地理的位置を電子デバイスの位置決定装置108へ送信する。
【0056】
音声回路109、ラウドスピーカ113およびマイク114は、ユーザと携帯電話100との間の音声インタフェースを提供し得る。音声回路109は、受信した音声データを変換することにより取得される電気信号をラウドスピーカ113へ送信し得る。ラウドスピーカ113は、当該電気信号を出力のために音声信号に変換する。加えて、マイク114は、収集した音声信号を電気信号に変換し、音声回路109は、電気信号を受信して、当該電気信号を音声データに変換し、次に、当該音声データをRF回路102に出力する。これにより、当該音声データは、例えば別の携帯電話へ送信されるか、または、さらなる処理のためにメモリ103に出力される。
【0057】
周辺インタフェース110は、外部入力/出力デバイス用の様々なインタフェース(例えば、キーボード、マウス、外部接続ディスプレイ、外部メモリまたは加入者識別モジュールカード)を提供するように構成される。例えば、マウスへの接続のためにユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェースが用いられるか、または、通信事業者により提供される加入者識別モジュール(SIM)カードへの接続のために加入者識別モジュールカードのスロット上の金属接点が用いられる。周辺インタフェース110は、外部入力/出力周辺デバイスをプロセッサ101およびメモリ103に連結するために用いられ得る。
【0058】
携帯電話100は、様々なコンポーネントに電力を供給する電源装置111(例えば、バッテリおよび電力管理チップ)をさらに含み得る。電源装置111を用いて充電管理、放電管理および電力消費管理などの機能を実装すべく、バッテリは、電力管理チップを用いて、プロセッサ101に論理的に接続され得る。
【0059】
図1には示されないが、携帯電話100は、カメラ(前向きカメラおよび/または背面カメラ)、フラッシュライト、マイクロプロジェクション装置、近距離無線通信(NFC)装置等をさらに含み得る。詳細は、ここでは説明されない。
【0060】
以下の実施形態の全ては、前述の構造を有する携帯電話100により実装され得る。
【0061】
本願の実施形態において、
図3Aに示されるように、画面がロックされたグラフィカルユーザインタフェース(以下では略して、ロック画面)の例が、電子デバイス300(例えば、携帯電話100)のタッチスクリーン104上に表示されている。ロック画面は、電子デバイス300のタッチスクリーン104上に表示されるグラフィカルユーザインタフェース(GUI)であり得る。電子デバイス300のオペレーティングシステムのメイン画面は、指定された操作をユーザがGUI上で実行した後にのみ表示され得る。これにより、オペレーティングシステムのデータセキュリティが効果的に保護される。指定された操作は、以下の操作、つまり、ユーザが、タッチスクリーン上でスライドジェスチャを実行した後に、パスワードを入力する必要があること、指紋認識を実行する必要があること、顔認識を実行する必要があること、虹彩認識等を実行する必要があることのうちの少なくとも1つであり得る。
【0062】
ロック画面は、複数のインタフェース要素、例えば、ロック画面壁紙301、指紋ロック解除アイコン302、プロンプトボックス303、クイックスタートカメラアイコン304および日時305を含み得る。ロック画面壁紙301は、表示用に定期的に自動的に更新され得る。指紋ロック解除アイコン302は、以下の情報をユーザにプロンプトするように構成される。つまり、指紋検証がアイコン302の表示領域において実行されて画面がロック解除され得、指紋ロック解除アイコン302がいくつかのインタフェース要素を用いて、画面をどのようにロック解除すべきかをユーザに対して視覚的にプロンプトし得る。
図3Aに示されるように、指紋ロック解除アイコン302は、指紋形状のアイコン、別の制御要素等として表示され得る。指紋ロック解除アイコン302は、プロンプトボックス303におけるプロンプト情報を参照して画面をロック解除するようユーザをガイドし命令し得る。タッチスクリーン上の指紋ロック解除アイコン302の表示領域は、代替的に、指紋認識部が配置される位置であり得る。すなわち、指紋ロック解除アイコン302の領域は、指紋ロック解除領域とみなされ得る。従って、指紋ロック解除アイコン302は、実際には、指紋収集領域でもある。ユーザの指(代替的に、スタイラス等)が指紋ロック解除アイコン302にタッチし得る。これにより、電子デバイス300は、指紋を収集および検証し、画面を迅速にロック解除する。本願の他の実施形態において、代替的に、指紋ロック解除アイコン302および/またはプロンプトボックス303は、最初はタッチスクリーン上に表示されないことがある。しかしながら、電子デバイス300は、ユーザの入力を受信した後に、当該入力に応答して、指紋ロック解除アイコン302および/またはプロンプトボックス303ロック画面に表示する。ユーザの入力は、ユーザの指を用いてホームボタン306を押す操作であり得、タッチスクリーン104上でユーザの指を用いて実行されるタッチイベント等であり得る。加えて、ユーザは、連続した試行錯誤による学習を通じて、タッチスクリーン上の特定の位置が指紋ロック解除領域であることも徐々に分かり得る。
【0063】
指紋ロック解除アイコン302の表示領域は、ユーザの親指が到達可能である、タッチスクリーン104の円弧形状の領域(図には示されない)であり得る。このことでユーザによる片手操作がより容易になることにより、ユーザエクスペリエンスが改善され得る。プロンプトボックス303は、画面のロック解除に関連するいくつかのプロンプト情報をタッチスクリーン104上に表示して、ユーザにプロンプトを提供するように構成される。例えば、プロンプト情報は、「この領域であなたの指紋を認識して画面をロック解除してください」であり得る。プロンプトボックス303におけるプロンプト情報は、タッチスクリーン104上でユーザにより実行される異なる操作に基づいて表示される異なる情報であり得る。詳細な説明は、以下の実施形態において提供される。
図1におけるコンポーネントに加え、電子デバイス300は、ホームボタン306、前向きカメラ307等をさらに含み得る。ホームボタン306は、迅速にメイン画面に戻る、画面キャプチャを実行する等の操作を実行するように構成され得る。前向きカメラ307は、虹彩認識を実行するように構成され得る。これにより、ユーザは、タッチスクリーンの迅速なロック解除等をする。本願の他の実施形態において、ロック画面は、代替的に、日時305およびクイックスタートカメラアイコン304などの前述のインタフェース要素のいくつかを含まないことがある。
【0064】
電子デバイス300は、指紋ロック解除アイコン302上でユーザの指を用いて実行されたタッチイベントを検出する。タッチイベントは、具体的には、ユーザの指を用いてタッチスクリーンにわずかにタッチすること等であり得る。タッチイベントに応答して、電子デバイス300は、指紋ロック解除アイコン302の表示領域に対応するタッチスクリーン上の指紋認識部112を用いて、タッチイベントにおける指紋を収集し、当該指紋を検証(例えば、当該指紋を予め記憶された有効な指紋と比較)し得る。指紋検証が成功した場合、電子デバイス300は、画面をロック解除し、
図3Bに示されるGUIを表示する。GUIは、電子デバイス300のメイン画面であり得る。GUIは、通信事業者名、現在登録されているネットワークの名前、時間、バッテリレベル等を表示するステータスバー308を含み得る。GUIは、時間、日付、領域の天気等を表示するように構成された時間および天気ウィジェット309をさらに含む。GUIは、折り畳み可能なナビゲーションバー310をさらに含み、デスクトップインジケータ311をさらに含み得る。デスクトップインジケータ311は、様々なアプリケーションアイコン、ショートカットおよびウィジェットを表示するように構成された3つの画面が電子デバイス300上に存在することを示す。現在表示されている画面がメイン画面であり、他のメイン画面は、ユーザの指を用いてタッチスクリーン104上で実行されるタッチ操作に応答して表示され得る。
【0065】
本願の他の実施形態において、電子デバイス300は、指紋ロック解除アイコン302上でユーザにより実行されたタッチイベントを検出する。タッチイベントに応答して、電子デバイス300は、指紋認識部の電源をオンにするか、または指紋認識部をスリープモードから起動させ得る。この場合、電子デバイス300の指紋認識機能が有効にされる。電子デバイス300はさらに、指紋認識部を用いてタッチイベントにおける指紋を収集し、当該指紋を検証(例えば、当該指紋を予め記憶された有効な指紋と比較)する。タッチイベントは、予め定められた閾値に圧力が到達するまで、ユーザの指を用いてタッチスクリーンを押すこと、ユーザの指を用いてタッチスクリーンにわずかにタッチし、予め定められた時間だけ静止状態を保つこと等であり得る。この場合、指紋認識部が、電源がオンにされて適切な時点で動くことにより、電子デバイス300の電力が節約され得る。
【0066】
電子デバイス300が新しい通知(Notification)を受信した場合、当該通知は、
図4Aに示されるように、ロック画面上に表示され得る。この図では、
図3Aに表示されているインタフェース要素に加え、2つの通知の例がさらに表示されている。つまり、「Sanlian Bookstore」という連絡先により送信されたこのメッセージが、未読のSMSメッセージであり、当該通知の内容が、「星の王子さまの新版が限定量で入荷された」ということである旨を通知401が示し、未読のWeChatメッセージが存在することを通知402が示している。当然ながら、他の実施形態において、代替的に、ロック画面上にただ1つの通知が存在し得る。当業者であれば、本願の全ての実施形態における通知(Notification)は、Android(登録商標)オープンソースオペレーティングシステムにおける用語であってよいことが分かり得ることが理解され得る。当業者であれば、異なるタイプの通知、例えば、ステータスバー通知、浮動通知またはロック画面通知をタッチスクリーン上に表示すべく、当該システムの通知固有の開発ガイドに基づいて、通知を作成し得る。通知は、代替的に、iOSオペレーティングシステムの通知等であり得る。各通知は、対応するアプリケーションまたはウィジェット(Widget)等に対応している。すなわち、ユーザが通知を操作した(例えば、通知にわずかにタッチしたか、または通知を押した)場合、当該通知は、対応するアプリケーションまたは別のユーザインタフェースへジャンプする。例えば、ユーザが通知をタップした場合、アプリケーションのユーザインタフェースが開かれ得ると共に、当該通知に関連する具体的な情報がユーザインタフェース上に表示される。別の例では、ユーザが通知をタップした場合、電子デバイスは、アラームを停止するか、またはSMSメッセージを直ちに返信し得る。以下の実施形態では、別段の定めがない限り、通知は、ロック画面通知であり得る。当然ながら、他の実施形態において、通知は、ステータスバー通知、浮動通知またはロック画面通知のうちのいずれか1つまたは複数であり得る。本願のいくつかの実施形態において、電子デバイスは、新しい通知を受信した後にのみ、指紋認識機能を有効にし得る(すなわち、指紋認識部が、電源をオンにされて動作を開始するか、またはスリープモードから起動される)。
【0067】
図4Aにおいて、通知、指紋ロック解除アイコン302およびプロンプトボックス303は、ロック画面上の異なる表示領域に位置している。ユーザは、新しく受信した通知401および402に関心がない場合、指を用いて、ロック画面の指紋ロック解除アイコン302にタッチし得る。電子デバイス300は、指紋ロック解除アイコン302の表示領域に対応するタッチスクリーン上の指紋認識部112を用いて指紋を収集し、当該指紋を予め記憶された有効な指紋と比較することにより検証を実行し得る。検証が成功した場合、電子デバイス300は、画面をロック解除し、
図3Bに示されるGUIを表示する。
【0068】
本願のいくつかの実施形態において、電子デバイス300は、ユーザの(代替的にスタイラス等である)指403を用いて通知401に対して実行された第1のタッチイベントを検出し、第1のタッチイベントに応答して、プロンプトボックス303または指紋ロック解除アイコン302を目立つように表示して、選択された通知401に対してさらなる操作(例えば、当該通知に対応するappを開始すること)が実行され得ることをユーザにリマインドし得る。特定の目立つように表示する方式は、特別な注意を払うようユーザにプロンプトするために用いられる任意の表示方式またはプロンプト方式であり得る。
図4Bに示されるように、
図4Aにおけるものと比較してより大きいサイズの指紋ロック解除アイコン302が表示される。すなわち、指紋ロック解除アイコン302は、ズームインモードで表示される。他の実施形態において、プロンプトボックス303は、ズームインモードでも表示され得る。加えて、目立つように表示することは、指紋ロック解除アイコン302またはプロンプトボックス303を、指定された頻度で、点滅方式で表示することでもあり得る。このように、ユーザは、より適切な方式でリマインドされ得る。本願の他の実施形態において、第1のタッチイベントに応答して、プロンプトボックス303が目立つように表示される(例えば、ズームインモードで表示される)場合、プロンプトボックス303に表示されるプロンプト情報も変更され得る。
図4Cに示されるように、プロンプト情報は、「この領域をスライドして画面をロック解除し、このSMSメッセージを見てください」に変更され得る。第1のタッチイベントが通知402に固有のものである場合、
図4Cに表示されているプロンプト情報は、「この領域をスライドして画面をロック解除し、このWeChatメッセージを見てください」に変更され得ることが理解され得る。すなわち、電子デバイス300は、ユーザの指403が指している異なるタイプの通知に応じて、異なるプロンプト情報をプロンプトボックス303に表示し得る。このように、ユーザは、ユーザが関心のある通知をより正確にプロンプトされ、正しい操作を実行するようインテリジェントに誘導される。本願の他の実施形態において、電子デバイスは、ユーザにより通知401に対して実行された第1のタッチイベントを検出した後にのみ、指紋認識機能を有効にし得る(すなわち、指紋認識部が電源をオンにされて動作を開始するか、またはスリープモードから起動される)。このように、電子デバイスの電力がさらに節約され得る。
【0069】
他の実施形態において、ユーザを現在の操作に集中させるために、当該操作とは無関係の、
図4Aに表示されている他のインタフェース要素は、非表示にされる(すなわち、ロック画面上に表示されない)か、または、ガウスぼかし処理が実行された後に背景として表示され得る。
図4Cに示されるように、元々は
図4Bに表示されている日時305およびクイックスタートカメラアイコン304は、非表示にされるか、または背景として表示され得る。加えて、
図4Aにおけるものと比較して、選択されていない通知402は、ズームアウトモードで表示され得るか、ロック画面上にもはや表示されないか、または、ガウスぼかし処理が実行された後に背景として表示される。
【0070】
本願の他の実施形態において、第1のタッチイベントに応答して、電子デバイス300は、選択された通知401の優先順位に従って異なる度合いで、プロンプトボックス303または指紋ロック解除アイコン302を目立つように表示し(例えば、ズームインモードで表示され)得る。例えば、第1のタッチイベントに応答して、電子デバイス300は、第1のタッチイベントに対応する通知401が最も低い優先順位を有する、プロンプトボックス303または指紋ロック解除アイコン302が、最も小さいズームイン係数に基づいてズームインモードで表示され得る、または、プロンプトボックス303または指紋ロック解除アイコン302がズームインモード(すなわち、前に表示したサイズと同じサイズ)では表示されない、と判断する。別の例では、第1のタッチイベントに応答して、電子デバイス300は、第1のタッチイベントに対応する通知401が最も高い優先度を有し、プロンプトボックス303または指紋ロック解除アイコン302が、最も大きいズームイン係数に基づいてズームインモードで表示される、と判断する。本実施形態において、優先順位は、重要な通知、共通の通知、重要でない通知等を区別するために用いられ得る。優先順位は、電子デバイスにおけるデフォルト値であり得るか、またはユーザにより定義され得る。例えば、ユーザは、SMS関連通知の優先順位を共通に設定するか、またはWeChat関連通知の優先順位を重要に設定し得る。加えて、通知の優先順位は、Androidオペレーティングシステムにおける関連する機能を参照して設定され得る。
【0071】
本願の他の実施形態において、第1のタッチイベントに応答して、電子デバイス300はさらに、選択された特定の通知についてユーザにリマインドすべく、選択された通知401を目立つように表示し得る。目立つように表示する方式は、前述の実施形態における方式と同じまたは同様であり得る。
図4Dに示されるように、ユーザの指403が通知401にタッチした後、通知401は、ズームインモードで表示される。しかしながら、通知402はタッチされていないので、通知402は、依然として前と同じように表示される。
【0072】
他の実施形態において、第1のタッチイベントに応答して、電子デバイスが通知401をズームインモードで表示した場合、指紋ロック解除アイコン302もズームインモードで表示され得、プロンプトボックス303におけるプロンプト情報も、「この領域をスライドして画面をロック解除し、このSMSメッセージを見てください」に変更され得る。加えて、ユーザを現在の操作に集中させるために、当該操作とは無関係の、
図4Aに表示されている他のインタフェース要素は、非表示にされる(すなわち、ロック画面上に表示されない)か、または、ガウスぼかし処理が実行された後に背景として表示され得る。
図4Eに示されるように、日時305およびクイックスタートカメラアイコン304は、非表示にされるか、または背景として表示され得、選択されていない通知402は、ズームアウトモードで表示される。
【0073】
本実施形態における第1のタッチイベントは、ユーザの指403を用いて静止状態を予め定められた時間だけ保つことにより、タッチスクリーン104にわずかにタッチすることであり得るか、ユーザの指403を用いてタッチスクリーン104を押して静止状態を予め定められた時間だけ保つことであり得るか、または、ユーザの指403を用いてタッチスクリーン104にわずかにタッチし、次にタッチスクリーン104を押すことであり得る。前述の列挙されたジェスチャに加え、第1のタッチイベントは、代替的に、別のタイプのジェスチャであり得ることが理解され得る。本実施形態における第1のタッチイベントに対して、限定は課されない。加えて、第1のタッチイベントは、通知401についての選択操作として理解され得る。具体的には、電子デバイス300は、通知401をさらに処理すべく、第1のタッチイベントを通じて通知401を選択する。
【0074】
本願の他の実施形態において、第1のタッチイベントは、代替的に、ユーザの指を用いてタッチスクリーンを押すことであり得る。第1のタッチイベントに応答して、電子デバイス300は、第1のタッチイベントにおける異なる圧力に基づいて異なる度合いで、指紋ロック解除アイコン302、プロンプトボックス303または選択された通知を目立つように(例えば、ズームインモードで表示され)表示し得る。例えば、第1のタッチイベントにおける圧力がより高いことは、指紋ロック解除アイコン302、プロンプトボックス303または選択された通知のための表示領域がより大きいことを示す。他の実施形態において、第1のタッチイベントにおける圧力が予め定められた閾値より大きい場合、選択された通知は、別のGUIとして表示され得る。GUIにおいて、ユーザは、当該通知に対してショートカット操作(例えば、返信または削除)を実行し得る。
【0075】
図4Fに示されるように、通知401を選択した後に、電子デバイス300は、ユーザの指403を用いてタッチスクリーン104上で実行された第2のタッチイベント404を検出する。第2のタッチイベント404に応答して、電子デバイス300は、選択された通知401を元の表示領域(例えば、
図4Cにおける通知401の位置)から
図4Fにおける表示領域へ表示のためにドラッグし得る。
図4Fにおいて、表示効果の観点から、通知401の表示領域は、指紋ロック解除アイコン302の表示領域と部分的に重なり得る。ドラッグされた通知401が表示され、ユーザは、特定の開かれた通知を直感的に見得るようになる。これにより、ユーザは、さらなる操作を実行する。第2のタッチイベント404は、指紋ロック解除アイコン302の表示領域において停止し得る。その時点で、指紋ロック解除アイコン302の表示領域に対応する、タッチスクリーン上の指紋認識部112にユーザの指403がタッチしており、次に、指紋認識部112は、ユーザの指紋を収集し、収集した指紋をプロセッサ101へ送信する。プロセッサ101は、収集された指紋を検証し、収集された指紋が予め記憶された有効な指紋と一致しているかどうかを判断する。プロセッサ101は、収集された指紋が有効な指紋と一致している、と判断した場合、画面をロック解除し、選択された通知401に対応するアプリケーションの(代替的に、システム設定、ウィジェット等である)GUIが、タッチスクリーン104上に表示される。
図4Gに示されるように、通知401の具体的な情報が当該GUIに表示される。
図4Gでは、通知401の全ての具体的な情報405が表示され、ユーザの指403がアイコン406をタップした後に、(
図3Aに示されるように)タッチスクリーンがオフにされるか、またはロック画面に戻ることを電源アイコン406が示している。本願の他の実施形態において、セキュリティレベルを上げるために、前述の実施形態において指紋検証が実行された場合、前向きカメラ307は、顔特徴情報または虹彩情報を収集するためにも用いられ得る。電子デバイス300は、収集した顔特徴情報を予め記憶された有効な顔特徴情報と比較し得るか、または収集した虹彩情報を予め記憶された有効な虹彩情報と比較し得る。電子デバイス300は、指紋検証および顔特徴情報の両方の検証が成功した場合、または指紋検証および虹彩情報の両方の検証が成功した場合にのみ、画面をロック解除し、選択された通知401に対応するアプリケーションのGUIを表示する。
【0076】
本願のさらに他の実施形態において、第1のタッチイベントに応答して、電子デバイス300はさらに、ユーザの指紋を収集し得る。例えば、
図4Eに示されるように、第1のタッチイベントは、タッチスクリーン上の、通知401の表示領域に対応する位置にわずかにタッチすることであり得る。指紋認識部112が当該位置に配置される。従って、電子デバイスは、当該位置におけるユーザの指紋を収集し得る。第2のタッチイベント404に応答して、電子デバイス300は、指紋を検証および収集し得る。指紋検証が成功した後に、電子デバイス300は、画面をロック解除し、選択された通知401に対応するアプリケーションのGUI(代替的に、システム設定ウィジェット等である)をタッチスクリーン104上に表示する。本願の本実施形態において、指紋認識部112は、タッチスクリーン上の、通知401の表示領域に対応する位置に配置され、電子デバイスは、当該位置におけるユーザの指紋を収集し得、第2のタッチイベント404は、ユーザの指紋を検証および収集するよう電子デバイス300をトリガするための条件である。
【0077】
本願の他の実施形態において、
図10Aに示されるように、最初は、指紋ロック解除アイコンがロック画面上に表示されていないことがある。
図10Aにおけるロック画面には、通知1001が表示されている。簡潔でセンスが良いロック画面を表示するために、指紋ロック解除アイコン等は、タッチスクリーン上に表示されない。
図10Bに示されるように、電子デバイスは、ユーザの指1002を用いてタッチスクリーン上で実行された第1のタッチイベントを検出する。第1のタッチイベントに応答して、指紋ロック解除アイコン1003がタッチスクリーンのロック画面上に表示され、プロンプトボックス1004がさらにロック画面上に表示され得るか、または指紋ロック解除アイコン1003またはプロンプトボックス1004はさらに、目立つように表示され得る。
図10Cに示されるように、電子デバイスは、ユーザの指1002を用いてタッチスクリーン上で実行された第2のタッチイベント1005を検出する。第2のタッチイベント1005は、スライドジェスチャであり得る。スライドジェスチャは、タッチスクリーンとの接触を維持しながら、ユーザの指1002をタッチスクリーン上の第1のタッチ位置からタッチスクリーン上の第2のタッチ位置へと動かすことであり得る。第2のタッチイベント1005に応答して、
図10Cに示されるように、電子デバイスは、選択された通知1001をロック画面上の別の表示領域にドラッグし、別の表示領域に対応する第2のタッチ位置における指紋を収集する。電子デバイスは、指紋を検証し、指紋検証が成功した後に画面をロック解除し、通知1001に対応するアプリケーションのGUIを表示する。
図10Dに示されるように、GUIは、通知1001の具体的な内容1006を含む。
図10Dは、SMSメッセージの連絡先のダイアログGUIを示す。当該GUIは、連絡先のプロファイル写真1007、ナビゲーションバー1008、ステータスバー1009等をさらに含み得る。
【0078】
図4Aから
図4Gにおいて説明される実施形態において、第2のタッチイベント404は、指紋ロック解除を実行し、通知401に対応するアプリケーションのGUIを開くために、ユーザの指403を用いてタッチスクリーン104上で実行される。本願の他の実施形態において、前述の実施形態と同じ効果を実現するために、別の方式が代替的に用いられ得る。
図4Hに示されるように、ロック画面上には、通知401、指紋ロック解除アイコン302およびプロンプトボックス303が存在する。ロック画面上の通知401の表示領域Aが、指紋ロック解除アイコン302の表示領域Bと重ならないことがある。
図4Iにおいて、電子デバイス300は、ユーザの指403を用いて指紋ロック解除アイコン302に対して実行された第3のタッチイベントを検出する。第3のタッチイベントに応答して、
図4Jに示されるように、電子デバイス300は、予め定められたトラック407に沿って、通知401を表示領域Aから表示領域へと表示のために動かし得る。指紋ロック解除アイコン302は、表示領域Bに表示される。
図4Jにおいて、通知401は、表示領域Bへと動かされる。表示領域Bにおいて、表示された通知401は、指紋ロック解除アイコン302と部分的に重なり得る。表示効果の観点から、指紋ロック解除アイコン302は、通知401に表示される。他の実施形態において、通知401は、表示領域Bへと動かされた後は、もはや表示され得ない。通知401が予め定められたトラック407に沿って動かされた場合、第3のタッチイベントに応答して、電子デバイス300は、タッチスクリーン上の、指紋ロック解除アイコン302の表示領域に対応する指紋認識部112を用いて指403の指紋を収集し、当該指紋を検証(例えば、収集した指紋を予め記憶された有効な指紋と比較)し得る。電子デバイス300は、収集した指紋が有効な指紋と一致している、と判断した場合、画面をロック解除する。電子デバイス300は、通知401を表示領域Bへと動かした後に、通知401に対応するアプリケーションのGUIをタッチスクリーン104上に表示し、通知401の具体的な内容を表示する。本実施形態によれば、ユーザの指が指紋ロック解除アイコン302にタッチすることを条件として、画面がロック解除され得、当該通知の具体的な内容が見られ得る。これにより、ユーザ操作が簡略化され、電子デバイスのトランザクション処理効率が改善され、ユーザエクスペリエンスも改善される。本願の他の実施形態において、セキュリティレベルを上げるために、前述の実施形態において指紋検証が実行された場合、前向きカメラ307は、顔特徴情報または虹彩情報を収集するためにも用いられ得る。電子デバイス300は、収集した顔特徴情報を予め記憶された有効な顔特徴情報と比較し得るか、または収集した虹彩情報を予め記憶された有効な虹彩情報と比較し得る。電子デバイス300は、指紋検証および顔特徴情報の両方の検証が成功した場合、または指紋検証および虹彩情報の両方の検証が成功した場合にのみ、画面をロック解除し、通知703に対応するアプリケーションのGUIを表示する。
【0079】
本願の他の実施形態において、(
図4Aに示されるように)少なくとも2つの通知がロック画面上に表示された場合、ユーザ操作を簡略化するために、電子デバイス300は、代替的に、これらの通知のうちの1つ、例えば通知402を、表示領域Bへと自動的に動かし得る(すなわち、指紋ロック解除アイコン302の位置が
図4Jに表示される)。
図4Kに示されるように、電子デバイス300は、ユーザの指403を用いて指紋ロック解除アイコン302上で実行された第3のタッチイベントを検出する。第3のタッチイベントに応答して、電子デバイスは、指紋ロック解除アイコン302に最も近い具体的な通知(通知401または通知402)を判断し、通知402が指紋ロック解除アイコン302に最も近い、と判断した後に、予め定められたトラック408に沿って、通知402を表示領域Cから表示領域Bへと動かす。指紋ロック解除アイコン302は、表示領域Bに表示される。
図4Kにおいて、表示領域Bに表示された通知402は、指紋ロック解除アイコン302と部分的に重なり得る。表示効果の観点から、指紋ロック解除アイコン302は、通知402に表示される。他の実施形態において、選択された通知402は、表示領域Bへと動かされた後は、もはや表示され得ない。通知402が予め定められたトラック407に沿って動かされた場合、第3のタッチイベントに応答して、電子デバイス300は、タッチスクリーン上の、指紋ロック解除アイコン302の表示領域に対応する指紋認識部112を用いて指403の指紋を収集し、当該指紋を検証(例えば、収集した指紋を予め記憶された有効な指紋と比較)し得る。指紋検証が成功した場合、電子デバイス300は、画面をロック解除し、通知402が位置Bへと動かされた後に、通知402に対応するアプリケーションのGUIをタッチスクリーン104上に表示し、通知402の具体的な情報を表示する。本実施形態によれば、画面がロック解除され得、ユーザの指が指紋ロック解除アイコンにタッチすることを条件として、当該通知の具体的な内容が見られ得る。これにより、ユーザ操作が簡略化され、電子デバイスのトランザクション処理効率が改善され、ユーザエクスペリエンスも改善される。予め定められたトラック407および408は、電子デバイス300により自動的に設定され得るか、またはユーザにより定義され得ることが理解され得る。
【0080】
本願のさらに他の実施形態において、(
図4Aに示されるように)少なくとも2つの通知がロック画面上に表示された場合、ユーザ操作を簡略化するために、電子デバイス300は、代替的に、複数の(2つの、2つより多くの、または全ての)通知を表示領域Bへと自動的に動かし得る(すなわち、指紋ロック解除アイコン302の位置が
図4Jに表示される)。加えて、電子デバイス300は、指紋ロック解除アイコン302の表示領域における指紋認識部に対してユーザの指403を用いて実行された第3のタッチイベントに基づいてユーザの指紋を収集し、当該指紋を検証する。指紋検証が成功した場合、電子デバイス300は、画面をロック解除し、複数の通知に対応するアプリケーションの関連GUIを開くことにより、ユーザが複数の通知の具体的な情報を見るようにする。複数の通知は複数のアプリケーションに対応していることがあるので、複数のGUIが代替的に電子デバイス300上に表示され得る。複数のGUIは、電子デバイス300による通知の受信の時系列で表示され得るか、または、複数のGUIは、当該通知の優先順位に基づいて、異なるサイズでタッチスクリーン上に表示され得る。例えば、重要な通知に対応するアプリケーションのGUIのタッチスクリーン上での表示サイズは、共通の通知に対応するアプリケーションのGUIより大きい表示サイズでタッチスクリーン上に表示される。
【0081】
さらに他の実施形態において、少なくとも2つの通知がロック画面上に表示された場合、電子デバイス300は、ユーザの指403を用いてタッチスクリーン104上で実行されたタッチイベントに基づいてユーザの指紋を収集し、ユーザの指紋を予め記憶された有効な指紋と比較する。加えて、前向きカメラ307はさらに、ユーザの目の移動に関する情報を取得するために用いられ得る。電子デバイス300は、取得した目の移動に関する情報に基づいて、ユーザが現在焦点を合わせている、タッチスクリーン上の特定の通知(例えば、通知401)を判断し得る。この場合、電子デバイス300は、当該通知を表示領域Bへと自動的に動かす(すなわち、指紋ロック解除アイコン302の位置が
図4Jに表示される)。電子デバイス300は、指紋検証が成功後に画面をロック解除し、当該通知に対応するアプリケーションのGUIを開く。本実施形態において、簡略化されたユーザ操作に加え、ユーザが現在焦点を合わせている通知は、画面をロック解除して当該通知に対応するアプリケーションを開始すべく、よりインテリジェントかつより正確に判断される。これにより、ユーザエクスペリエンスが大幅に改善される。本願の他の実施形態において、セキュリティレベルを上げるために、前述の実施形態において指紋検証が実行された場合、前向きカメラ307は、顔特徴情報または虹彩情報を収集するためにも用いられ得る。電子デバイス300は、収集した顔特徴情報を予め記憶された有効な顔特徴情報と比較し得るか、または収集した虹彩情報を予め記憶された有効な虹彩情報と比較し得る。電子デバイス300は、指紋検証および顔特徴情報の両方の検証が成功した場合、または指紋検証および虹彩情報の両方の検証が成功した場合にのみ、画面をロック解除し、通知703に対応するアプリケーションのGUIを表示する。
【0082】
本願の他の実施形態において、電子デバイス300が通知を表示領域Bへと自動的に動かした後に、当該通知を動かしたことにより生じた空白を埋めるために、ロック画面上に表示されている別の通知の位置も変わる。この場合、ロック画面上に表示される通知は、連続性を特徴とし、より美しくなる。これにより、ユーザエクスペリエンスが改善される。
【0083】
本願のいくつかの実施形態において、電子デバイス300は、指定の通知のみが指紋ロック解除アイコン302/プロンプトボックス303の表示領域Bに表示され得るように設定し得る。
図5Aに示されるように、指紋認識部112がタッチスクリーン104上の指定の位置に配置される。例えば、
図5Aに示されるように、指紋認識部112は、タッチスクリーン上での、ロック画面上の指定の領域Bに対応する位置に配置される。均一かつ簡潔な表示効果を実現するために、指紋認識部112は、タッチスクリーンに統合され得、ユーザには見えない形式で存在する。ロック画面上には、指紋ロック解除アイコン502およびプロンプトボックス503が指定の領域Bに表示され得る。加えて、ロック解除が成功し、メイン画面が開かれた場合、指紋ロック解除アイコン502およびプロンプトボックス503は、代替的に、指定の領域に表示され得る。ユーザは、モバイル決済(例えば、NFC決済またはバーコードスキャン決済)を実行した場合、プロンプトボックス503により示される指紋を収集および検証して、モバイル決済を完成し得る。
【0084】
本願のいくつかの実施形態において、電子デバイス300は、指定されたタイプの通知のみが指定の領域Bに表示され得るように設定し得る。例えば、浮動通知またはロック画面通知などの通知が当該指定の領域に表示され得る。具体的には、ロック画面上で、電子デバイス300は、指定のロック画面通知のみが指定の領域Bに表示され得、他のロック画面通知は指定の領域Bに表示され得ないように設定し得る。例えば、WeChat関連通知が当該指定の領域に表示され得る。
図5Bに示されるように、電子デバイス300は、SMS関連通知501を受信する。電子デバイス300は、SMS関連通知が当該指定の領域に表示され得るようには設定しない(すなわち、SMS関連通知が指定の通知ではない)ので、SMS関連通知は、当該指定の領域には表示され得ない。
図5Cに示されるように、電子デバイス300は、WeChat関連通知504を受信する。電子デバイス300は、WeChat関連通知が当該指定の領域に表示され得るように設定する(すなわち、WeChat関連通知は、指定の通知ではない)ので、通知504は、指定の領域Bに表示され得る。この場合、ロック画面上で、プロンプト情報およびプロンプトボックス503は、「この領域であなたの指紋を検証し、画面をロック解除してこのWeChat関連通知を見てください」に変更され得る。
【0085】
本願の他の実施形態において、電子デバイス300は、代替的に、指定の連絡先に関連する通知のみが当該指定の領域に表示され得るように設定し得る。例えば、指定の連絡先は、指定のappにおける連絡先であり得る。具体的には、指定の連絡先は、WeChatの連絡先であり得る。すなわち、WeChatの連絡先に関連する通知のみが当該指定の領域に表示され得る。指定の連絡先は、代替的に、電話帳における連絡先であり得る。すなわち、電話帳における連絡先に関連する通知のみが当該指定の領域に表示され得る。本願のさらに他の実施形態において、指定の連絡先は、代替的に、任意のappにおける特定の連絡先であり得る。具体的には、指定の連絡先は、星の王子さまというWeChatの連絡先であり得る。この場合、電子デバイスは、星の王子さまからWeChat関連通知を受信した後に、当該通知を当該指定の領域に表示する。指定の連絡先は、代替的に、電話帳におけるRonan(Ronan)という連絡先であり得る。指定の連絡先は、代替的に、複数の連絡先であり得る。
【0086】
本願の他の実施形態において、電話帳における連絡先についての複数の連絡方法、例えば、携帯番号、電子メールおよびインスタントメッセージが存在し得る。電子デバイスは、ユーザから入力を受信し、選択された連絡先を指定の領域と結び付け得る。当該連絡先により送信された通知が受信された場合にのみ、当該通知は、指定の領域に表示され得る。例えば、当該連絡先により電話番号を用いて送信されたSMSメッセージが受信された場合、当該SMSメッセージは、指定の領域に表示され、当該連絡先により電子メールアドレスを用いて送信された電子メールが受信された場合、当該電子メールは、当該指定の領域に表示される。表示されているSMSメッセージの内容の一部分、表示されている電子メール等のみが、当該指定の領域に表示され得る。
【0087】
本願のさらに他の実施形態において、電子デバイス300は、指定の内容に関連する通知のみが当該指定の領域に表示され得るように設定し得る。例えば、受信した通知が自動車に関連している場合、当該通知は、当該指定の領域に表示され得る。例えば、Androidオペレーティングシステムにおいて、電子デバイスは、setContentText()という機能に従って、通知の具体的な内容を判断し、さらに、予め設定されたキーワードに基づいて、この具体的な内容が、ユーザが関心のある指定の内容であるかどうかを判断し得る。例えば、予め設定されたキーワードは、「自動車」である。この場合、電子デバイスは、新しい通知を受信した後に、setContentText()という機能に従って、当該通知のこの具体的な内容が「自動車」を含んでいるかどうかを判断し、当該キーワードが含まれている場合、受信した当該通知を当該指定の領域に表示し、そうでなければ、受信した当該通知は、当該指定の領域とは異なる別の表示領域に表示される。
【0088】
本願の本実施形態において、
図5Aにおける指定の領域Bは、ユーザが知覚可能な方式で示され得る。例えば、ユーザは、タッチスクリーン上で、当該表示領域が指定の領域であることを視覚的な方式でプロンプトされ得る。例えば、矩形ボックスが指定の領域であることを示すために矩形ボックスが表示画面上に表示されるか、ユーザは、指定の領域Bにタッチした場合、表示領域が指定の領域であることをタッチフィードバック方式(例えば、振動)でプロンプトされるか、または、ユーザは、前述の2つの方式の両方でプロンプトされ得る。当然ながら、指定の領域Bは、代替的に、ユーザが知覚可能な方式で示され得る。
【0089】
本願のいくつかの実施形態において、当該指定の領域は、ロック画面上の固定表示領域であり得る。当該表示領域は、ロック画面上の表示領域全体ではなく、位置部分であり得る。「固定」という用語は、当該指定の領域がタッチスクリーン上の固定位置にあり得ることを示し得る。「固定」という用語は、代替的に、当該指定の領域が、ロック画面上に表示される固定サイズの表示領域であることを示し得る。当該指定の領域は、ある時点でタッチスクリーン上のある位置に表示され得ると共に、別の時点でタッチスクリーン上の別の位置にも表示され得る。「固定」という用語はさらに、当該指定の領域が、ロック画面上の固定位置であると共に、ロック画面上に表示される固定サイズの表示領域であることを示し得ることが理解され得る。
【0090】
本願の他の実施形態において、指定の通知の異なる表示内容に応じて、異なるサイズの表示領域が指定の領域Bに表示され得る。例えば、受信した指定の通知の表示内容が比較的長い場合、指定の領域Bは大きく、受信した指定の通知の表示内容が比較的短い場合、指定の領域Bは比較的小さい。
【0091】
本願の他の実施形態において、指定の通知は、対応するアプリケーションのショートカット制御要素を含み得る。従って、指定の通知および指紋ロック解除アイコンは、重複方式で表示され得る。具体的には、指定のアプリケーションのショートカット制御要素と指紋ロック解除アイコンとが、重複方式で表示され得る。例えば、ショートカット制御要素は、WeChat red packet読み取りボタン、Alipay送金読み取りボタン等であり得る。この場合、指紋ロック解除アイコンと共に重複方式で表示されるのは、WeChat red packet読み取りボタン、Alipay送金読み取りボタン等であり得る。本願の本実施形態において、WeChat red packetは、指定された量の電子通貨を含むWeChat情報であり、Tencentにより開発されている。ショートカット制御要素は、代替的に、リンクであり得る。この場合、ユーザの指がリンクをタップして、指紋を通じて画面を迅速にロック解除し、当該リンクに対応するウェブサイトがブラウザを用いて開かれ、当該ウェブサイトに様々な情報が表示される。ショートカット制御要素は、代替的に、メニューであり得る。この場合、ユーザの指がメニューをタップして、指紋を通じて画面を迅速にロック解除し、メニューのサブメニューまたは項目がタッチスクリーン上に表示される。本願の本実施形態において、ショートカット制御要素は、限定されるものではないが、言及されたインタフェース要素を含むことが理解され得る。
【0092】
以下では、特定の実施形態を用いて添付図面を参照して、本願の前述の技術的解決手段を詳細に説明する。
【0093】
例えば、
図5Dに示されるように、通知501および通知505がロック画面上に表示される。通知505は、WeChatの連絡先である星の王子さまにより送信されるWeChat red packetに固有の通知である。通知505は、指定の通知なので、指定の領域Bに表示される。
図5Dでは、WeChat関連通知505が指定の領域Bに表示されており、通知505および指紋ロック解除アイコン303は、重複方式で表示され得る。通知505にはred-packet読み取りボタン506が表示されている。
図5Dに示されるように、red-packet読み取りボタン506は、指紋ロック解除アイコン502と部分的に重なり得ると共に、指紋ロック解除アイコン502に表示され得る。代替的に、指紋ロック解除アイコン502は、red-packet読み取りボタン506に表示され得る。加えて、プロンプトボックス503におけるプロンプト情報が変更される。プロンプト情報は、通知505に関連する情報に、例えば、「この領域であなたの指紋を検証して画面をロック解除し、タップしてこのWeChat red packet!を開いてください」に変更される。
【0094】
本願のさらに他の実施形態において、指定の通知が指定の領域Bに表示される場合、指紋ロック解除アイコン302は、代替的に、タッチスクリーン上には表示されないことがある。しかしながら、指紋ロック解除アイコン302がタッチスクリーン上で前に表示されている位置は、指紋認識部が配置されている位置である。この場合、ユーザに知覚されることなく、指紋ロック解除が迅速に実行され得ると共に、当該通知メッセージに対応するアプリケーションが開始得ることにより、ユーザエクスペリエンスが改善される。
【0095】
図5Eに示されるように、電子デバイス300は、ユーザの指507を用いてred-packet読み取りボタン506上で実行されたタッチイベントを検出し、タッチイベントに応答して、指定の領域Bに対応する、タッチスクリーン上の指紋認識部を用いて指紋を収集し、当該指紋を検証する(例えば、収集した指紋が予め記憶された有効な指紋と一致しているかどうかを判断する)。電子デバイス300は、収集した指紋が予め記憶された有効な指紋と一致している、と判断した場合、画面をロック解除し、WeChat red packetから特定の量のお金を取得するための要求をWeChatに対応するアプリケーションサーバへ送信する。
図5Fに示されるように、電子デバイス300は、アプリケーションサーバの応答メッセージを受信した後に、WeChat red packetが開かれた後に表示されるGUIをタッチスクリーン104上に表示する。電子デバイス300は、収集した指紋が予め記憶された有効な指紋と一致していない、と判断した場合、ユーザにプロンプトを提供し得る。これにより、ユーザは、指紋の不一致を知覚する。例えば、ユーザは、プロンプトボックス503における「指紋検証が失敗しました。再度検証してください」という情報をプロンプトされ得、ユーザの指紋検証が失敗したこと等を、振動を通じてプロンプトされ得る。さらに他の実施形態において、タッチイベントに応答して、プロンプトボックス502におけるプロンプト情報が代替的にズームインモードで表示され得る。これにより、ユーザは、プロンプト情報に注意を払う。
図5Fは、WeChat red packetが開かれている画面の例を示す。Stevenというユーザが獲得したred packetにおけるある量のお金と他の関連情報とが、画面上に表示される。ユーザの指がアイコン508の背面をタップした場合、WeChatのメイン画面がタッチスクリーン104上に表示され得る。本願の他の実施形態において、セキュリティレベルを上げるために、前述の実施形態において指紋検証が実行された場合、前向きカメラ307は、顔特徴情報または虹彩情報を収集するためにも用いられ得る。電子デバイス300は、収集した顔特徴情報を予め記憶された有効な顔特徴情報と比較し得るか、または、収集した虹彩情報を予め記憶された有効な虹彩情報と比較し得る。電子デバイス300は、指紋検証および顔特徴情報検証の両方が成功した場合または指紋検証および虹彩情報検証の両方が成功した場合にのみ画面をロック解除し、通知703に対応するアプリケーションのGUIを表示する。
【0096】
いくつかのシナリオにおいて、ユーザは、
図5Dに表示されるWeChat red packetに関心がないことがある。次に、本願の他の実施形態において、
図5Gに示されるように、ユーザは、タッチスクリーン104上でスライドジェスチャ510を実行し得る。この場合、電子デバイス300は、スライドジェスチャに基づいて画面をロック解除し、
図3Bに示されるメイン画面を表示し得るが、WeChat red packetまたは他の通知は処理しない。スライドジェスチャ510では、開始位置がロック画面上の通知(例えば、通知501および通知505)の表示領域の外部であり得、終了位置が指定の領域Bにおける指紋ロック解除アイコン502であり得ることにより、指紋認識部112は、指紋を収集および検証する。
【0097】
本願のいくつかの実施形態において、ユーザは、どの通知が指定の領域に表示され得るかを手動で設定し得る。例えば、
図11Aから
図11Fは、異なる通知が異なるように表示をするようにユーザが設定したGUIである。電子デバイス300は、ユーザの指が
図3Bにおける設定アイコン312にタッチしたことを検出した後に、タッチイベントに応答して、
図11Aに示されるように、設定アイコン312に関連するGUIをタッチスクリーン上に表示する。
図11Aは、設定アイコン312の複数の特定のメニュー、例えば、機内モードメニュー、Wi-Fiメニュー、Bluetoothメニューおよび通知メニュー1101を示す。ユーザは、
図11Bに示されるように、制御要素1102をタップして、通知メニュー1101の特定のサブメニューに入り得る。
図11Bは、通知メニュー1101のサブメニュー、例えば、ギャラリーappに関する通知設定を実行するために用いられるサブメニュー1103と、WeChatに関する通知設定を実行するために用いられるサブメニュー1104と、SMSに関する通知設定を実行するために用いられるサブメニュー1105とを示す。電子デバイスは、タッチ制御要素1106上でユーザにより実行されたタッチイベント(例えば、わずかにタッチするかまたは押すこと)を検出した後に、タッチイベントに応答して、
図11Cに示されるように、SMS関連通知のサブメニューをタッチスクリーン上に表示する。サブメニューの項目1107は、タッチスクリーン上に現れることをSMS関連通知が許可されているかどうかを示す。
図11CにおけるGUIにおいて、制御要素1108は、タッチスクリーン上に現れることをSMS関連通知が許可されていることを示す。項目1107は、より低いレベルのサブ項目、例えば、サブ項目1107-1およびサブ項目1107-2をさらに含む。サブ項目1107-1において、制御要素1109は、ロック画面上に現れることをSMS関連通知が許可されていることを示す。サブ項目1107-2において、制御要素1110は、指定の領域に現れることをSMS関連通知が許可されていないことを示す。しかしながら、制御要素1109がタッチされていないので、SMS関連通知は、指定の領域を除くロック画面上に現れることを依然として許可されている。
図5Aから
図5Cを参照すると、本願の本実施形態の具体的な例がより良く理解され得る。特に、
図5Bに示されるように、(
図11Cに示される)SMS関連通知をどのように表示するかをユーザが設定済みなので、
図5Bにおいて、SMS関連通知501は、ロック画面上には表示されているが、指定の領域Bには表示されていない。本明細書における指定の領域の意味は、前述の実施形態において言及された指定の領域の意味と同様または同じである。
【0098】
電子デバイスは、制御要素1110上でユーザにより実行されたタッチイベントを検出した後に、当該タッチイベントに応答する。
図11Dに示されるように、制御要素1110は、制御要素1113として表示され、制御要素1113は、SMS関連通知が指定の領域に表示されることを電子デバイスが許可していることを示す。制御要素1113と制御要素1109との組み合わせは、SMS関連通知がロック画面上の指定の領域に表示され得ることを示す。
【0099】
本願の他の実施形態において、SMS関連通知が指定の領域に表示されることを電子デバイスが許可した場合、サブ項目1107-2のより多くのメニューが、タッチスクリーン上にさらに表示され得る。例えば、
図11Cにおいて、電子デバイスは、制御要素1110上でユーザにより実行されたタッチイベントを検出した後に、当該タッチイベントに応答し、
図11Eに示されるGUIをタッチスクリーン上に表示している。当該GUIでは、
図11Cにおけるものと比較して、制御要素1110は、制御要素1113に変更されており、制御要素1113は、SMS関連通知が指定の領域に表示されることを電子デバイスが許可していることを示している。例えば、
図11Eにおいて、より多くのメニューがサブ項目1107-2に表示されている。これらのメニューは、SMSアプリにおけるどの連絡先により送信された通知が指定の領域に表示され得るのかを具体的に設定するように構成され得る。例えば、制御要素1111は、選択された連絡先からの通知のみが指定の領域に表示され得、選択されていない連絡先により送信される通知は指定の領域に表示されないことを示す。例えば、制御要素1112は、指定の領域に現れることを「星の王子さま」という連絡先により送信されたSMSメッセージについての通知が許可されていることを示す。加えて、制御要素1109がタッチされていないので、選択されていない連絡先からのSMSメッセージについての通知が、指定の領域を除くロック画面上に現れることを依然として許可されている。
【0100】
他の実施形態において、ユーザが制御要素1108にタッチした後に、
図11Fに示されるGUIが表示される。制御要素1114は、SMS関連通知がタッチスクリーン上に現れることを許可されていないことを示している。すなわち、電子デバイスは、SMSメッセージを依然として受信し得る(ユーザは、SMSアプリの関連GUIを開いて、当該GUIにおける受信した全てのSMSメッセージを見得る)が、通知形式で受信した新しいSMSメッセージの関連する内容をユーザにプロンプトし得ない。
【0101】
本願の他の実施形態において、電子デバイスは、代替的に、異なる通知ポリシーに従って、新しく受信した様々なメッセージをどのように通知するかを自動的に判断し得る。例えば、どの通知が指定の領域に表示され得るかは、当該通知の優先順位に基づいて判断されるか、または、当該通知を受信した時系列で判断される。例えば、
図11Cに示されるように、サブ項目1107-3は、自動通知メニューである。自動通知は、電子デバイスが、前述の通知ポリシーまたは電子デバイスが位置する環境に基づいて、SMS関連通知を異なる度合いで自動的に通知し得ることを意味する。制御要素1115は、自動通知が許可されないことを示す。ユーザが制御要素1115にタッチした後に、自動通知機能が有効にされ、電子デバイスは、前述の通知ポリシーまたは電子デバイスが位置する環境に基づいて、SMS関連通知を処理する。
【0102】
前述の実施形態は、タッチスクリーン上の指紋認識部112を備える電子デバイス300上に実装される。本願の他の実施形態において、
図6Aに示されるように、指紋認識部112は、代替的に、電子デバイス300の別の位置に配置され得る。
図6Aにおいて、(前述の実施形態における指紋認識部112と同じまたは同様の機能を有する)指紋認識部601が、電子デバイス300の底部におけるベゼル(bezel)603に配置されている。ベゼル603は、タッチスクリーン104の4つの側面に隣接している。指紋認識部601は、指紋センサ等を含み得る。他の実施形態において、発光デバイス602、例えば発光ダイオードが、指紋認識部601の周囲に配置される。発光デバイス602は、光を発するように、または光を発しないように、電子デバイス300のプロセッサ101により制御され得る。いくつかの実施形態において、指紋認識部601および発光デバイス602は、ホームボタン(ホーム画面ボタン)と総称され得る。
【0103】
図6Aは、ロック画面を示す。ロック画面は、ロック画面壁紙301、日時305、プロンプトボックス604および指紋ロック解除アイコン605を含み得る。指紋ロック解除アイコン605は、電子デバイス300が指紋ロック解除をサポートしていることをユーザに直感的にリマインドするように構成される。これにより、ユーザは、対応する操作を実行する。プロンプトボックス604におけるプロンプト情報は、「このアイコンをホームボタンへスライドしてロック解除してください」等であり得る。プロンプトボックス604および指紋ロック解除アイコン605は、両方が必ずしもロック画面上に表示されるわけではなく、それらのうちの1つのみ、例えばプロンプトボックス604が表示され得ることが理解され得る。
【0104】
図6Bに示されるように、電子デバイス300は、ユーザの指606を用いてスライドジェスチャ607が指紋ロック解除アイコン605上で実行されたことを検出し、スライドジェスチャ607に応答して、収集した指紋が予め記憶された有効な指紋と一致しているかどうかを判断し、収集した指紋が有効な指紋と一致している場合、画面をロック解除し、メイン画面(例えば、
図3Bに示されるメイン画面)をタッチスクリーン104上に表示する。スライドジェスチャ607は、タッチスクリーンの内側から外側へと動くジェスチャであり得る。具体的には、開始位置は、タッチスクリーン上の指紋ロック解除アイコン605の位置であり得、スライドジェスチャ607の終点は、タッチスクリーン104の外部であり、終了位置は、指紋認識部601の位置である。加えて、スライドジェスチャ607は、ユーザの指606を用いてタッチスクリーン104にわずかにタッチし、タッチスクリーン104との接触を維持しながら、ベゼル603における指紋認識部601の位置へと動くことであり得る。本願の他の実施形態において、指紋ロック解除アイコン605は、ユーザの指606の動きと共に動いて、タッチスクリーン104上に表示され得る。ユーザの指606がタッチスクリーン104の外へスライドした場合、指紋ロック解除アイコン605は、アニメーションの形態で初期表示位置へ戻る。
【0105】
図6Cに示されるように、本実施形態における電子デバイス300は、通知606および通知607という2つの通知を受信する。ユーザがこれら2つの通知を見ていながら、これらの通知を開いて詳細なメッセージを見ることを望まない場合、ユーザは、
図6Bにおけるスライドジェスチャ607を実行することで画面をロック解除し得る。これにより、電子デバイス300は、ロック解除されたメイン画面を表示する。
【0106】
図6Dに示されるように、電子デバイス300は、ユーザの指606を用いて通知608に対して第1のタッチイベントが実行されたことを検出し、第1のタッチイベントに応答して、プロンプトボックス604におけるプロンプト情報が、「指をホームボタンへスライドしてロック解除し、このSMSメッセージを見てください」に変更され得ると共に、プロンプト矢印610が表示される。プロンプト矢印610およびプロンプトボックス604は、画面をロック解除するようユーザをプロンプトおよび誘導するために共に用いられる。本願の他の実施形態において、前述の実施形態において言及されたように、第1のタッチイベントに応答して、プロンプトボックス604は、目立つように表示され(例えば、ズームインモードで表示され)得る。このように、ユーザは、現在の操作により良く集中し得る。本願の他の実施形態において、第1のタッチイベントに応答して、発光デバイス602は、ユーザをより良く視覚的にプロンプトすべく、光を発し得る。発光デバイス602は、第1のタッチイベントに基づいて選択された異なるタイプの通知に応じて、異なる色の光または異なる周波数の光を発し得る。ユーザの指606がもはやタッチスクリーン104にタッチしていない場合、発光デバイス602は、もはや光を発しないことがあるか、または予め定められた時間だけ光を発することを続け得る。ユーザ操作が予め定められた時間内に実行されなかった場合、発光デバイス602は、もはや光を発しない。
【0107】
図6Eに示されるように、電子デバイス300は、ユーザの指606を用いて通知608に対して実行された第2のタッチイベント611(すなわち、スライドジェスチャ)を検出する。第2のタッチイベント611の開始位置は、タッチスクリーン104上の通知608の表示領域であり得る。第2のタッチイベント611の終了位置は、指紋認識部611の位置であり得る、すなわち、スライドジェスチャ611の終了位置は、タッチスクリーン104の外部である。第2のタッチイベント611に応答して、電子デバイス300は、指紋認識部601を用いて指紋を収集し、当該指紋を検証(例えば、当該指紋を予め記憶された有効な指紋と比較)し得る。電子デバイス300は、収集した指紋が有効な指紋と一致している、と判断した場合、画面をロック解除し、通知608に対応するアプリケーションのGUI(例えば、
図4Gに示されるインタフェース)を開く。これにより、ユーザは、通知608における具体的な情報を迅速に見る。電子デバイス300は、収集した指紋が有効な指紋と一致していない、と判断した場合、収集した指紋が有効な指紋と一致していないというプロンプトを提供する。
【0108】
図6Fに示されるように、本願の他の実施形態において、様々な通知が、タッチスクリーンの指紋認識部601の近くの位置に表示され得る。このことは、ユーザが画面を迅速にロック解除してメッセージを見るのに役立つ。
図6Fでは、通知608がタッチスクリーン104上に表示されており、通知608を表示するための位置は、指紋認識部601の位置と非常に近い。ユーザの指606が非常に短い距離のスライドジェスチャ612を実行することを条件として、電子デバイス300は、指紋を収集および検証し、指紋検証が成功した後に、画面を迅速にロック解除し、通知608に対応するアプリケーションのGUI(
図4Gに示される)を表示し得る。
【0109】
本願のいくつかの実施形態において、指紋認識部は、代替的に、電子デバイス300の背面上に配置され得る。
図7Aに示されるように、2つのカメラ201が電子デバイス300の背面ハウジング706上に配置され、指紋認識部701がカメラ201の下に配置される。
図7Bに示されるように、2つの通知702および703が、電子デバイス300のロック画面上に表示され、ユーザの右手が電子デバイス300を保持する。人差し指704が電子デバイス300の背面上の指紋認識部701にタッチする。加えて、親指705がタッチスクリーン104上に表示された通知703にタッチする。このシナリオにおいて、電子デバイス300は、背面上の指紋認識部701を用いて指紋を迅速に収集し、当該指紋を検証(例えば、収集した指紋を予め記憶された有効な指紋と比較)し得る。指紋検証が成功した後に、画面が迅速にロック解除され、通知703に対応するアプリケーションのGUIが表示される。本実施形態における技術的解決手段によれば、ユーザが電子デバイスを最も自然な方式で保持した場合、電子デバイスは、迅速に指紋を認識し、画面をロック解除し、アプリケーションのGUIを開く。これにより、電子デバイスのトランザクション処理効率が大幅に改善され、ユーザエクスペリエンスがさらに改善される。
【0110】
本願の他の実施形態において、セキュリティレベルを上げるために、前述の実施形態において指紋検証が実行された場合、前向きカメラ307は、顔特徴情報または虹彩情報を収集するためにも用いられ得る。電子デバイス300は、収集した顔特徴情報を予め記憶された有効な顔特徴情報と比較し得るか、または収集した虹彩情報を予め記憶された有効な虹彩情報と比較し得る。電子デバイス300は、指紋検証および顔特徴情報の両方の検証が成功した場合、または指紋検証および虹彩情報の両方の検証が成功した場合にのみ、画面をロック解除し、通知703に対応するアプリケーションのGUIを表示する。
【0111】
図8に示されるように、本願の実施形態は、通知処理方法を提供する。方法は、タッチスクリーン104と指紋認識部112とを備える電子デバイス(例えば、携帯電話100)により実装され得る。方法は、前述の実施形態における特定の解決手段を実装するために用いられ得る。方法は、以下の段階を含み得る。
【0112】
段階S801.グラフィカルユーザインタフェースを電子デバイスのタッチスクリーン上に表示する。
【0113】
例えば、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)は、タッチスクリーンの表示画面上に表示され得る。GUIは、具体的には、ロック画面であり得る。ロック画面は、様々なインタフェース要素、例えば、
図3A、
図4A、
図5Aから
図5C、
図6A、
図10A等に表示されているインタフェース要素を含み得る。具体的には、ロック画面は、1または複数の通知を含み得る。当該通知は、電子デバイスが受信する新しい通知であり得る。当該通知は、ロック画面上の第1の領域に表示され得る。第1の領域は、ロック画面上の部分的な表示領域である。例えば、
図4Aに示されるように、通知401および通知402が、ロック画面上の第1の領域(この図では、参照番号を用いて示されない)に表示される。別の例では、
図5Bに示されるように、通知501が、ロック画面上の第1の領域(この図では、参照番号を用いて示されない)に表示される。第1の領域は、様々なインタフェース要素(例えば、アイコン、コントロールおよびウィジェット)を表示するために用いられる。
【0114】
本願の他の実施形態において、当該通知がロック画面上の第1の領域に表示されることは、具体的には、以下のことを含み得る。
【0115】
電子デバイスは、新しい通知を受信した後に、受信した通知が指定の通知であるかどうかを判断する。指定の通知は、第2の領域に結び付けられた通知であり得る。指定の通知の意味については、前述の実施形態における記録を参照されたい。詳細は、ここでは繰り返されない。
【0116】
電子デバイスは、当該通知は指定の通知ではない、と判断した場合、当該通知を第1の領域に表示する。電子デバイスは、当該通知は指定の通知である、と判断した場合、当該通知を第2の領域に表示する。このシナリオにおいて、第2の領域は、前述の実施形態において言及された指定の領域とみなされ得る。指定の通知は、最も高い優先度を有する通知であり得るか、指定されたappの通知であり得るか、またはappにおける指定の連絡先の通知であり得る。appは、具体的には、電話帳、SMS、電子メール、インスタントメッセージソフトウェア(例えば、WeChatまたはFacebook(登録商標) Messenger)等であり得る。
【0117】
ロック画面は、指紋ロック解除アイコンをさらに含み得る。指紋ロック解除アイコンは、画面をロック解除するために指紋検証が当該アイコンの表示領域において実行され得ることをユーザに視覚的にリマインドするために用いられる。指紋ロック解除アイコンは、
図3Aに示されるアイコン302であり得るか、
図5Aに示されるアイコン502であり得るか、または
図6Aに示されるアイコン605であり得る。指紋ロック解除アイコンは、ロック画面上の第2の領域に表示され得る。第2の領域は、ロック画面上の部分的な表示領域である。例えば、
図4Aに示されるように、指紋ロック解除アイコン302は、ロック画面上の第2の領域(この図では、参照番号を用いて示されない)に表示される。別の例では、
図5Bに示されるように、指紋ロック解除アイコン502は、ロック画面上の第2の領域(この図では、参照番号Bを用いて示されない)に表示される。ユーザがタッチスクリーンにタッチした場合に画面のロック解除を支援すべく、第2の領域は、タッチスクリーン上の指紋認識部の位置に対応し得る。ロック画面は、プロンプトボックス(
図3Aにおけるアイコン303、
図5Aにおけるアイコン503または
図6Aにおけるアイコン604により示される)をさらに含み得る。プロンプトをユーザに提供し、ユーザ操作を容易にすべく、プロンプトボックスは、いくつかのロック解除関連プロンプト情報をタッチスクリーン上に表示するために用いられる。プロンプトボックスは、第2の領域に表示され得る。プロンプトボックスにおけるプロンプト情報は、具体的には、「この領域であなたの指紋を検証して画面をロック解除してください」等であり得る。プロンプト情報は、前述の実施形態における様々な内容であり得る。1または複数の通知は、前述の実施形態における通知401、通知402等であり得る。各通知は、対応するアプリケーションまたはウィジェット等を有する。ユーザは、通知をタップする場合、アプリケーションのユーザインタフェースを開き、当該通知に関連する特定の情報をユーザインタフェース上に表示し得る。本実施形態において、別段の定めがない限り、当該通知は、ロック画面通知であり得る。当然ながら、他の実施形態において、当該通知は、ステータスバー通知、浮動通知またはロック画面通知のうちのいずれか1つまたは複数であり得る。本願の他の実施形態において、ロック画面は、代替的に、
図3Aにおけるロック画面壁紙301、日時305およびクイックスタートカメラアイコン304などの他のインタフェース要素を含み得る。本願の本実施形態において、第1の領域および第2の領域は、ロック画面上の2つの異なる表示領域である。第1の領域および第2の領域は、互いに重なり得ないか、または部分的に重なり得る。本願の他の実施形態において、第1の領域および第2の領域は、代替的に、ロック画面上の同じ表示領域であり得る。
【0118】
第1のおよび第2のなどの用語が、本願の実施形態において、ロック画面上の表示領域を説明するために用いられ得るが、当該表示領域は、これらの用語に限定されないことが理解されるべきである。これらの用語は、表示領域を区別することを意図しているに過ぎない。例えば、本願の実施形態の範囲から逸脱することなく、第1の領域は、代替的に、第2の領域と称され得る。同様に、第2の領域は、代替的に、第1の領域と称され得る。
【0119】
段階S802.電子デバイスがタッチスクリーン上のタッチイベントを検出する。
【0120】
例えば、タッチイベントは、ユーザがタッチスクリーンのタッチ感応面(例えば、タッチパネル)をタッチすることであり得る。タッチイベントは、具体的には、ユーザの指(代替的に、スタイラス等である)を用いてタッチスクリーンをわずかにタッチするかまたは押して、タッチスクリーンとの接触を維持しながら、タッチスクリーン上でのわずかなタッチまたは押すことが実行された位置から別の位置へ徐々にまたは迅速に動くことであり得る。タッチイベントは、代替的に、ユーザの指を用いてタッチスクリーンをわずかにタッチするかまたは押して、予め定められた時間(例えば、2秒)だけ静止状態を保ち、次に、タッチスクリーンとの接触を維持しながら、タッチスクリーン上でのわずかなタッチまたは押すことが実行された位置から別の位置へ徐々にまたは迅速に動くことであり得る。タッチイベントは、代替的に、ユーザの指を用いてタッチスクリーンをわずかにタッチするかまたは押し、次に、別の位置へ徐々にまたは迅速に動くことであり得る。タッチイベントは、代替的に、ユーザの指を用いてタッチスクリーンをわずかにタッチするかまたは押し、予め定められた時間だけ静止状態を保ち、次に、別の位置へ徐々にまたは迅速に動くことであり得る。列挙されたジェスチャに加え、タッチイベントは、代替的に、別のタイプのジェスチャであり得ることが理解され得る。本願の本実施形態におけるタッチイベントに対して、限定は課されない。
【0121】
タッチスクリーン上でユーザの指がわずかにタッチするかまたは押す位置は、第1のタッチ位置と称され得、当該別の位置は、第2のタッチ位置と称され得る。タッチイベントの第1のタッチ位置は、具体的には、ユーザがタッチスクリーンのタッチ感応面上でタッチする位置であり得る。前述の特定の実施形態の説明によれば、タッチイベントの第1のタッチ位置は、ロック画面上の第1の領域に対応し得る。すなわち、電子デバイスが第1のタッチ位置におけるタッチイベント検出した場合、第1のタッチ位置におけるタッチイベントに応答して、第1の領域における第1のタッチ位置に対応するインタフェース要素(例えば、アイコンおよびコントロール)が変更され得る。タッチイベントの第2のタッチ位置は、ロック画面上の第2の領域に対応し得る。すなわち、電子デバイスが第2のタッチ位置におけるタッチイベントを検出した場合、第2のタッチ位置におけるタッチイベントに応答して、第2の領域における第2のタッチ位置に対応するインタフェース要素が変更され得る。本願のさらに他の実施形態において、第2のタッチ位置は、代替的に、タッチスクリーンの外部であり得る。例えば、
図4Fに示されるように、タッチイベント404の第1のタッチ位置は、第1の領域に対応しており、タッチイベント404の第2のタッチ位置は、第2の領域に対応している。別の例では、
図6Eに示されるように、タッチイベント611の第1のタッチ位置は、タッチスクリーン上の第1の領域内であり、タッチイベントの第2のタッチ位置は、タッチスクリーンの外部のベゼル603上である。
【0122】
加えて、本願の他の実施形態において、段階S802におけるタッチイベントは、代替的に、前述の実施形態において言及された第1のタッチイベントおよび第2のタッチイベントを用いて、一緒に実装され得る。第1のタッチイベントおよび第2のタッチイベントの具体的な定義については、前述の実施形態における例についての説明を参照されたい。例えば、第1のタッチイベントは、ユーザの指を用いてタッチスクリーンをわずかにタッチするかまたは押して、予め定められた時間(例えば、2秒)だけ静止を保つことであり得る。第2のタッチイベントは、ユーザの指を用いてタッチスクリーンをわずかにタッチするかまたは押して、タッチスクリーンとの接触を維持しながら、ある位置から別の位置へと動くことであり得る。
【0123】
本願のいくつかの実施形態において、第1の領域に表示される通知は、代替的に、当該通知に対応するappが開始されることをユーザにリマインドすべく、タッチイベントに基づいて、第1の領域から第2の領域へドラッグされ得る。
【0124】
段階S803.タッチイベントに応答して、電子デバイスが、第2のタッチ位置における指紋を収集および検証する。
【0125】
前述の実施形態において、第2のタッチ位置は、ロック画面上の第2の領域に対応しており、第2の領域が位置する表示領域も、タッチスクリーン上の指紋認識部の位置に対応している。従って、電子デバイスは、指紋認識部を用いて、第2のタッチ位置における指紋を収集および検証し得る。本願の他の実施形態において、電子デバイスは、ユーザにより(指、スタイラス、またはユーザの別の対象物を用いて)実行されたタッチイベントを検出した後にのみ、指紋認識機能を有効にし得る(すなわち、指紋認識部が電源をオンにされて動作を開始するか、またはスリープモードから起動される)。このように、電子デバイスの電力がさらに節約され得る。電子デバイスは、第2のタッチ位置におけるユーザの指紋を収集し、収集した指紋を予め記憶された有効な指紋と比較し得る。
【0126】
段階S804.電子デバイスは、指紋検証が成功した後に画面をロック解除し、第1の領域における通知に対応するappを開始し、当該appのGUIをタッチスクリーン上に表示し得る。当該GUIは、当該通知の具体的な内容を含み、
図4G、
図5Fまたは
図10Dに示されるように、当該appに関連する他の内容をさらに含み得る。
【0127】
前述の実施形態において提供される、ロック画面上の通知を処理するための方法によれば、電子デバイスとユーザとの間のヒューマンマシンインタラクションの能力が大幅に改善され、電子デバイスの処理効率も改善され、ユーザ操作の段階が簡略化され、ユーザエクスペリエンスがさらに改善される。
【0128】
本願の他の実施形態において、段階S803は、具体的には、段階S8031を含み得る。つまり、タッチイベントに応答して、電子デバイスは、当該通知を第1のタッチ位置に対応する第1の領域に目立つように表示し得る、例えば、当該通知をズームインモードで表示し得る。例えば、第1のタッチ位置におけるタッチイベントは、ユーザがタッチスクリーンをわずかにタッチするかまたは押して、予め定められた時間だけ静止状態を保つことであり得る。ユーザにプロンプトをより明確に提供すべく、選択された通知は、目立つように表示される。
【0129】
図9に示されるように、本願の実施形態は、通知処理方法を提供する。方法は、タッチスクリーン104と指紋認識部112とを備える電子デバイス300(例えば、携帯電話100)により実装され得る。方法は、具体的には、以下の段階を含み得る。
【0130】
段階S901.電子デバイスがタッチスクリーン上のタッチイベントを検出する、すなわち、タッチスクリーンがタッチされる。
【0131】
段階S902.タッチイベントに応答して、電子デバイスがタッチイベントの位置(すなわち、タッチ位置)を記録する。
【0132】
段階S903.電子デバイスが、タッチ位置が、指紋認識部が位置する領域である指紋認識領域であるかどうかを判断することにより、ユーザが指紋等を収集および検証するようにし、タッチ位置は指紋認識領域である、と判断した場合、段階S904を実行し、または、タッチ位置は指紋認識領域ではない、と判断した場合、段階S908を実行する。
【0133】
段階S904.指紋を収集する。
【0134】
段階S905.電子デバイスが、収集した指紋が予め記憶された指紋と一致しているかどうかを判断し、収集した指紋は予め記憶された指紋と一致している、と判断した場合、段階S906を実行し、または、収集した指紋は予め記憶された指紋と一致していない、と判断した場合、段階S907を実行する。
【0135】
段階S906.電子デバイスが、画面をロック解除し、タッチ位置に対応するアプリケーションのユーザインタフェースを開く。
【0136】
段階S907.指紋を再度収集および検証し、検証の失敗の量が予め定められた量に到達した場合、パスワードを入力するようユーザに命令する。当該パスワードは、画面をロック解除するために用いられる。
【0137】
段階S908.電子デバイスが、タッチイベントがスライドジェスチャに変更されたかどうかを判断し、タッチイベントがスライドジェスチャに変更されている場合、段階S909を実行し、または、タッチイベントがスライドジェスチャに変更されていない場合、段階S910を実行する。
【0138】
段階S909.電子デバイスが、当該ジェスチャが指紋認識領域へスライドされたかどうかを判断し、当該ジェスチャは指紋認識領域へスライドしている、と判断した場合、段階S904を実行し、または、当該ジェスチャは指紋認識領域へスライドされていない、と判断した場合、段階S911を実行する。
【0139】
段階S910.電子デバイスが、タッチイベントが指紋認識領域において検出されたかどうかを判断し、タッチイベントが指紋認識領域において検出されている、と判断した場合、段階S904を実行し、または、タッチイベントが指紋認識領域において検出されていない、と判断した場合、段階S908を実行する。
【0140】
段階S911.電子デバイスが、当該ジェスチャがタッチスクリーンから離れているかどうかを判断し、当該ジェスチャはタッチスクリーンから離れている、と判断した場合、段階S912を実行し、または、当該ジェスチャはタッチスクリーンから離れていない、と判断した場合、段階S909を実行する。
【0141】
段階S912.現在の操作手順を終了する。
【0142】
タッチスクリーン上のタッチイベントは、本願の前述の実施形態において連続的に識別される。これにより、電子デバイスは、ユーザ操作を正確に識別することにより、電子デバイスのトランザクション処理効率を改善し得る。
【0143】
従来技術において、電子デバイスは、新しい通知を受信した場合、通知をロック画面上に表示し、または、複数の通知を受信した場合、複数の通知を受信の時系列でロック画面上に表示する。しかしながら、電子デバイスのユーザは、いくつかのタイプの通知のみに関心があり得るか、または指定の内容に関心があり得る。当該通知は、ロック画面上に不規則に表示される。結果的に、電子デバイスのヒューマンマシンインタラクション能力が大幅に減り、電子デバイスの使用効率も減る。技術的課題を解決するために、
図12に示されるように、本願の実施形態は、通知処理方法を提供する。方法は、タッチスクリーン104と指紋認識部112とを備える電子デバイス(例えば、携帯電話100)により実装され得る。方法は、以下の段階を含み得る。
【0144】
段階S1201.ロック画面を電子デバイスのタッチスクリーン上に表示する。ロック画面の具体的な意味と含まれるインタフェース要素とは、前述の実施形態におけるロック画面のものと同じまたは同様であり得る。
【0145】
段階S1202.電子デバイスが新しい通知を受信する。ここでの当該通知の具体的な意味は、前述の実施形態における通知の意味と同じまたは同様であり得る。
【0146】
段階S1203.電子デバイスが、当該通知が指定の通知であるかどうかを判断する。指定の通知は、ロック画面の第2の領域に結び付けられた通知であり、指定の通知のみが第2の領域に表示され得、指定の通知の意味は、前述の実施形態における指定の通知の具体的な解釈であり得る。電子デバイスは、当該通知は指定の通知である、と判断した場合、段階S1204を実行し、または、当該通知は指定の通知ではない、と判断した場合、段階S1205を実行する。
【0147】
段階S1204.当該通知をロック画面の第2の領域に表示する。
【0148】
段階S1205.当該通知をロック画面上の第1の領域に表示する。
【0149】
前述の実施形態において、受信された異なる通知は、ロック画面上の異なる表示領域に表示され得る。これにより、ユーザ操作が容易になる。加えて、指定の通知が指定の領域に表示されることにより、ユーザが指定の領域に焦点を合わせるようにする。これにより、ユーザが重要な通知または関心がある通知を迅速に処理することを支援する。また、これにより、電子デバイスのヒューマンマシンインタラクション能力が改善され、ユーザエクスペリエンスが改善される。
【0150】
第1の領域および第2の領域は、ロック画面上の2つの異なる表示領域であり得、様々なインタフェース要素(例えば、アイコン、コントロールおよびウィジェット)を表示するために用いられる。
【0151】
加えて、第2の領域(すなわち、指定の領域)は、ロック画面の中央の表示領域であり得る。このように、全ての重要な通知、またはユーザが関心のある全ての通知が、ユーザが容易に知覚し得る表示領域に表示され得る。
【0152】
加えて、ロック解除アイコンがさらに第2の領域に表示され得、画面のロック解除に関連するいくつかの情報をユーザにプロンプトするように構成される。例えば、
図5Cに示されるように、指紋ロック解除アイコン502が第2の領域に表示され、プロンプトボックス503がさらに第2の領域に表示され得る。WeChat関連通知は指定の通知なので、WeChat関連通知504は、指定の領域(すなわち、第2の領域B)に表示される。
【0153】
本願の他の実施形態において、段階S1204の(すなわち、当該通知がロック画面上の第2の領域に表示される)場合、方法は、以下の段階をさらに含み得る。
【0154】
段階S1206.電子デバイスがタッチスクリーン上のタッチイベントを検出する。タッチイベントは、ユーザの指を用いてタッチスクリーンをわずかにタッチするかまたは押すなどのジェスチャであり得、タッチスクリーン上のタッチイベントのタッチ位置は、タッチスクリーン上の指紋認識部の位置であり、タッチスクリーン上のタッチイベントの位置は、ロック画面上の第2の領域に対応し得る。例えば、
図5Eに示されるように、ユーザの指507がタッチスクリーンにタッチしており、タッチ位置は、タッチスクリーン上の指紋認識部の位置である。
【0155】
段階S1207.タッチイベントに応答して、電子デバイスが、タッチ位置におけるユーザの指紋を収集および検証する。例えば、
図5Eに示されるように、ユーザがタッチスクリーンにタッチした後に、ユーザの指紋は、タッチ位置において収集される。
【0156】
段階S1208.指紋検証が成功した後に、電子デバイスは、画面をロック解除し、第2の領域に表示された通知に対応するappのGUIを開く。当該GUIは、当該通知の具体的な内容を含み、
図4G、
図5Fまたは
図10Dに示されるように、当該appに関連する他の内容をさらに含み得る。他の実施形態において、方法は、代替的に、指紋検証が失敗した場合、電子デバイスがユーザにプロンプトを提供する、という段階S1215を含み得る。
【0157】
本願の本実施形態において提供される方法によれば、電子デバイスとユーザとの間のヒューマンマシンインタラクションの能力が大幅に改善され、電子デバイスの処理効率も改善され、ユーザ操作の段階が簡略化され、ユーザエクスペリエンスがさらに改善される。
【0158】
本願のさらに他の実施形態において、段階S1205の(すなわち、当該通知がロック画面上の第1の領域に表示される)場合、方法は、以下の段階をさらに含み得る。
【0159】
段階S1209.電子デバイスがタッチスクリーン上の第1のタッチイベントを検出する。第1のタッチイベントは、ユーザの指を用いてタッチスクリーンをわずかにタッチするかまたは押すなどのジェスチャであり得、タッチスクリーン上の第1のタッチイベントのタッチ位置は、ロック画面上の第1の領域に対応している。すなわち、第1のタッチイベントは、第1の領域に表示される通知に固有ものである。例えば、
図4Eに示されるように、ユーザの指403がタッチスクリーンにタッチする。タッチ位置は、ユーザの視覚という観点から、ロック画面上の第1の領域における通知401に対応している。
【0160】
段階S1210.第1のタッチイベントに応答して、当該通知が目立つように表示される、例えば、ズームインモードで表示される。これにより、ユーザは、当該通知が選択されたことをプロンプトされる。例えば、
図4Dおよび
図4Eに示されるように、ユーザの指403がタッチスクリーンにタッチした後に、選択された通知401がズームインモードで表示される。
【0161】
段階S1211.電子デバイスがタッチスクリーン上の第2のタッチイベントを検出する。第2のタッチイベントは、タッチスクリーン上の第1のタッチ位置および第2のタッチ位置を含み、第1のタッチ位置は、第1の領域に対応しており、第2のタッチ位置は、第2の領域に対応している。例えば、
図4Fに示されるように、第2のタッチイベントは、スライドジェスチャ404であり得る。スライドジェスチャ404は、タッチスクリーン上のある位置から別の位置へスライドする。それに対応して、タッチスクリーン上の第2のタッチイベントの第1のタッチ位置は、ロック画面上の第1の領域(すなわち、通知401の表示領域)に対応しており、タッチスクリーン上の第2のタッチイベントの第2のタッチ位置は、ロック画面上の第2の領域(すなわち、指紋ロック解除アイコン302の表示領域)に対応していることが理解され得る。
【0162】
段階S1212.第2のタッチイベントに応答して、電子デバイスは、第2のタッチ位置における指紋を収集および検証する。
【0163】
加えて、第2のタッチイベントに応答して、表示効果の観点から、通知401はさらに、第1の領域から第2の領域へとドラッグされ、第2の領域に表示され得る。ドラッグされた通知が表示されることにより、ユーザは、どの通知が第2の領域に表示されるかを直感的に見得る。この場合、ユーザがさらなる操作を実行することにより、ユーザエクスペリエンスが改善される。
【0164】
段階S1213.指紋検証が成功した後に、電子デバイスは、画面をロック解除し、選択された通知に対応するappのGUIを開く。当該GUIは、当該通知の具体的な内容を含み、
図4G、
図5Fまたは
図10Dに示されるように、当該appに関連する他の内容をさらに含み得る。
【0165】
任意選択的に、方法は、指紋検証が失敗した場合、電子デバイスがユーザにプロンプトを提供し得る、という段階S1214をさらに含み得る。
【0166】
本願の本実施形態において、段階S1205における当該通知は、指定の通知ではなく、第2の領域に表示されない。しかしながら、当該通知は、ユーザの単純な操作を実行することにより、第2の領域へとドラッグされて、画面がロック解除され、当該通知に対応するappが開始され得る。これにより、ユーザエクスペリエンスが改善される。
【0167】
従来技術において、ユーザは、電話をかける必要がある場合、携帯電話上で操作を直接実行し得る。例えば、ユーザは、電話帳を開き、表示された連絡先リストから連絡先を選択し、次に、連絡先の詳細な画面上で電話番号をタップし、電話番号をダイヤルする。しかしながら、本実施形態を実装するプロセスにおいて、従来技術は、以下の欠点を有する。現在電話番号をダイヤルしているユーザが認証されたユーザであるかどうかを携帯電話が判断し得ない。結果的に、不正ユーザが恣意的にダイヤルし、プライバシーが開示されることがある。前述の技術的課題を解決するために、本願の実施形態は、電話をかける方法を提供する。方法は、タッチスクリーンと指紋認識部とを備える電子デバイス上で実装され得る。
図14に示されるように、方法は、以下の段階を含み得る。
【0168】
段階S1401.連絡先の通信番号をタッチスクリーン上の指定の領域に表示する。当該通信番号は、電話番号であり得るか、またはインスタントメッセージ番号、例えば、WeChat IDまたはFacebook Messenger IDであり得る。指定の領域の表示位置は、タッチスクリーン上の指紋認識部の位置に対応している。
【0169】
段階S1402.電子デバイスがタッチスクリーン上のタッチイベントを検出する。当該タッチイベントの位置は、タッチスクリーン上の指紋認識部の位置である。
【0170】
段階S1403.タッチイベントに応答して、電子デバイスが、指紋認識部を用いて、指紋を収集および検証する。
【0171】
段階S1404.指紋検証が成功した後に、電子デバイスが、通信番号に対応する連絡先に電話をする。
【0172】
任意選択的に、方法は、代替的に、指紋検証が失敗した場合、プロンプトボックスがタッチスクリーン上に表示される、という段階S1405を含み得る。プロンプトボックスは、指紋検証の失敗に起因して、電子デバイスが、通信番号に対応する連絡先に電話をかけていない、という情報をユーザにプロンプトするために用いられる。具体的には、プロンプトボックスにおける情報は、「指紋検証に失敗しました。電話をかけることができません」等であり得る。
【0173】
本願の本実施形態における方法によれば、電子デバイスは、指紋検証が成功した後に、対応する電話番号をダイヤルし得る。これにより、ユーザのプライバシーセキュリティが保護される。
【0174】
従来技術において、電子デバイス(例えば、携帯電話またはタブレットコンピュータ)が着信した場合、例えば、タッチスクリーン上の仮想ボタンにタッチして、着信に応答/着信を拒否するなどの操作が、電子デバイス上で直接実行され得る。しかしながら、本実施形態を実装するプロセスにおいて従来技術は、以下の欠点を有する。応答操作を現在実行しているユーザが認証されたユーザであるかどうかを電子デバイスが判断し得ない。結果的に、不正ユーザが着信に恣意的に応答し、プライバシーが開示されることがある。前述の技術的課題を解決するために、
図15に示されるように、本願の実施形態は、着信に応答/拒否するための方法を提供する。方法は、タッチスクリーンと指紋認識部とを備える電子デバイス上で実装され得る。方法は、以下の段階を含み得る。
【0175】
段階S1501.新しい着信を受ける。
【0176】
段階S1502.拒否制御要素と応答制御要素とを含む機能制御要素をタッチスクリーン上の指定の領域に表示する。指紋認識部は、指定の領域に配置される。
【0177】
段階S1503.タッチスクリーン上のタッチイベントを検出する。タッチイベントは、タッチスクリーン上のある位置から別の位置へと動くスライドジェスチャであり得る。
【0178】
段階S1504.タッチイベントに応答して、電子デバイスがユーザの指紋を収集および検証する。
【0179】
段階S1505.指紋検証が成功した後に、電子デバイスが着信に応答/着信を拒否する。
【0180】
任意選択的に、方法は、指紋検証が失敗した場合、電子デバイスが、検証の失敗を示す情報をユーザにプロンプトするために用いられるプロンプトボックスを表示する、という段階S1506をさらに含み得る。例えば、当該情報は、「指紋検証が失敗しました。着信の応答/拒否が禁止されています」等であり得る。
【0181】
本願の本実施形態における方法によれば、電子デバイスは、指紋検証が成功した後に、対応する着信に応答/着信を拒否し得る。これにより、ユーザのプライバシーセキュリティが保護される。
【0182】
例えば、
図16Aから
図16Cは、本願の本実施形態における着信の応答に関連するGUIを示す。
図16Aにおいて、電子デバイスは、連絡先1604(星の王子さま)から着信を受け、次に、着信GUIがタッチスクリーン上に表示される。当該GUIは、拒否制御要素1603および応答制御要素1602を含む。制御要素1601は、ユーザの指1605が、タッチスクリーンとの接触を維持しながら制御要素1601にタッチし、制御要素1602または制御要素1603の位置へと動いて、着信に応答し得るか、または着信を拒否し得ることを示す。
図16Bに示されるように、タッチスクリーン上でユーザによりスライドジェスチャ1606が実行されることで、制御要素1601が制御要素1602の位置へと動く。この場合、タッチイベント(すなわち、スライドジェスチャ1606)に応答して、電子デバイスは、タッチスクリーン上の指紋認識部を用いて、ユーザの指紋を収集および検証する。電子デバイスは、指紋検証が成功した後に連絡先からの着信を受け、
図16Cに示されるGUIを表示する。当該GUIにおいて、連絡先の状態1607は、連絡先からの着信に現在応答していることを示す。制御要素1603は、応答した電話をユーザが切り得ることを示す。
【0183】
図13に示されるように、本願のいくつかの実施形態において、電子デバイス130が開示される。電子デバイス130は、(具体的には、タッチ感応面131-1および表示画面131-2を含み得る)タッチスクリーン131、プロセッサ132、メモリ133および指紋認識部134を含み得ると共に、前述のコンポーネントに接続された1または複数の通信バス135をさらに含み得る。本願の本実施形態における電子デバイス130は、前述の実施形態における方法および添付図面の実装の解決手段を実行するように構成され得る。
【0184】
本願の他の実施形態において、電子デバイスが開示される。電子デバイスは、タッチスクリーンと、1または複数のプロセッサと、メモリと、複数のアプリケーションと、1または複数のプログラムとを含み得る。タッチスクリーンは、タッチ感応面(例えば、タッチパネル)およびディスプレイを含み、1または複数のプログラムは、メモリに格納され、1または複数のプロセッサにより実行されるように構成され、1または複数のプログラムは、命令を含み、命令は、前述の実施形態における段階を実行するために用いられ得る。
【0185】
前述の実施形態における第1のタッチイベントは、異なるジェスチャであり得る。例えば、第1のタッチイベントは、ユーザの指を用いてタッチスクリーンにわずかにタッチし、予め定められた時間だけ静止状態を保つことであり得るか、ユーザの指を用いてタッチスクリーンを押し、予め定められた時間だけ静止状態を保つことであり得るか、ユーザの指を用いてタッチスクリーンにわずかにタッチし、次に、予め定められた時間内にタッチスクリーンを押すことであり得るか、または、ユーザの指を用いてタッチスクリーンをわずかにタッチし、次に、タッチスクリーンから直ちに離すことであり得る。前述の列挙されたジェスチャに加え、第1のタッチイベントは、代替的に、別のタイプのジェスチャであり得ることが理解され得る。本願の実施形態における第1のタッチイベントに対して、限定は課されない。
【0186】
例えば、前述の実施形態における第2のタッチイベント(例えば、ジェスチャ404、607、611および612)は、異なるタイプのスライドジェスチャであり得る。例えば、第2のタッチイベントは、ユーザの1本の指を用いてタッチスクリーンにわずかにタッチして迅速にスライドし、次に、タッチスクリーンから迅速に離すことであり得るか、代替的に、ユーザの1本の指を用いてタッチスクリーンにわずかにタッチし、次に、接触を維持しながら動くことであり得るか、代替的に、ユーザの複数の指を用いてタッチスクリーンをタッチし、次に、接触を維持しながら動くことであり得るか、代替的に、ユーザの1本の指を用いてタッチスクリーンにわずかにタッチし、次に、タッチスクリーンとの接触を維持しながら徐々に動くことであり得るか、または、代替的に、ユーザの2本の指(通常は、親指および人差し指)がタッチスクリーン上で実行することであり得る。列挙されたジェスチャに加え、第2のタッチイベントは、代替的に、別のタイプのジェスチャであり得ることが理解され得る。本願の実施形態における第2のタッチイベントのタイプに対して、限定は課されない。
【0187】
本願の他の実施形態において、前述の実施形態における第1のタッチイベントおよび第2のタッチイベントは、代替的に、1つのジェスチャを用いて実装され得ることが理解され得る。すなわち、当該ジェスチャ(第1のタッチイベントおよび第2のタッチイベント)は、ユーザの指を用いてタッチスクリーンをわずかにタッチするかまたは押し、タッチスクリーンとの接触を維持しながら、タッチスクリーン上のわずかにタッチしたかまたは押した位置から別の位置へと徐々にまたは迅速に動くことであり得るか、代替的に、ユーザの指を用いてタッチスクリーンをわずかにタッチするかまたは押し、予め定められた時間(例えば、2秒)だけ静止状態を保ち、次に、タッチスクリーンとの接触を維持しながら、タッチスクリーンをわずかにタッチしたかまたは押した位置から別の位置へと徐々にまたは迅速に動くことであり得るか、代替的に、ユーザの指を用いてタッチスクリーンをわずかにタッチするかまたは押し、次に、タッチスクリーンをわずかにタッチしたかまたは押した位置から別の位置へと徐々にまたは迅速に動くことであり得るか、または、代替的に、ユーザの指を用いてタッチスクリーンをわずかにタッチするかまたは押し、予め定められた時間だけ静止状態を保ち、次に、タッチスクリーンをわずかにタッチしたかまたは押した位置から別の位置へと徐々にまたは迅速に動くことであり得る。列挙されたジェスチャに加え、当該ジェスチャは、代替的に、別のタイプのジェスチャであり得ることが理解され得る。本願の実施形態におけるジェスチャのタイプに対して、限定は課されない。
【0188】
文脈に従って、例えば、前述の実施形態において用いられる「場合(when)」という用語は、「場合(if)」もしくは「後」または「判断に応答して」もしくは「検出に応答して」という意味と解釈され得る。同様に、文脈に応じて、「判断した場合(when determining)」または「(記載された条件またはイベントを)検出した場合(if detecting (a stated condition or event)」という語句は、「判断した場合(if determining)」、「に応答して判断した(in response to determining)」、「(記載された条件またはイベントを)検出した場合(when detecting (the stated condition or event))」または「に応答して(記載された条件またはイベントを)検出した」と説明され得る。
【0189】
前述の実施形態の全てまたは一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアまたはこれらの任意の組み合わせを用いて実装されてよい。実施形態を実装するためにソフトウェアが用いられる場合、実施形態は、コンピュータプログラム製品の形態で完全にまたは部分的に実装され得る。コンピュータプログラム製品は、1または複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上でロードおよび実行された場合、本願の実施形態による手順または機能の全てまたは一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワークまたは別のプログラム可能な装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されても、コンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体へ送信されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタから、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバまたはデジタル加入者線)方式または無線(例えば、赤外線、無線またはマイクロ波)方式で、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタへ送信され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能な任意の使用可能な媒体であっても、1または複数の使用可能な媒体を統合したサーバまたはデータセンタなどのデータストレージデバイスであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスクまたは磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ)等であり得る。
【0190】
説明を目的として、前述の説明は、特定の実施形態を参照して提供されている。しかしながら、前述の例示的な議論は、詳述を意図しておらず、開示された正確な形態に本願を限定することを意図していない。前述の教示内容に基づいて、多くの修正形態および変形形態が可能である。実施形態が、本願の原理および当該原理の実際の適用を十分に示すために選択され説明されていることにより、当業者は、本願と、考えられる具体的な利用に適用可能な様々な修正がなされた様々な実施形態とを十分に活用し得る。