(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-13
(45)【発行日】2024-02-21
(54)【発明の名称】下水管マンホールの制御装置
(51)【国際特許分類】
G05B 19/042 20060101AFI20240214BHJP
C02F 1/00 20230101ALI20240214BHJP
E03F 5/22 20060101ALI20240214BHJP
【FI】
G05B19/042
C02F1/00 J
C02F1/00 S
E03F5/22
(21)【出願番号】P 2019144050
(22)【出願日】2019-08-05
【審査請求日】2022-08-02
(73)【特許権者】
【識別番号】391020056
【氏名又は名称】小松電機産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080182
【氏名又は名称】渡辺 三彦
(74)【代理人】
【識別番号】100142572
【氏名又は名称】水内 龍介
(72)【発明者】
【氏名】小松 昭夫
(72)【発明者】
【氏名】稲若 和昭
(72)【発明者】
【氏名】阿部 哲也
(72)【発明者】
【氏名】金元 祐樹
【審査官】大古 健一
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-190208(JP,A)
【文献】特開2019-28550(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 19/04 -19/05
C02F 1/00
E03F 5/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
地中に埋められた下水管のマンホール内に設けられた制御対象機器を制御するコントローラを備えるマンホール内の水位を制御する下水管マンホールの制御装置であって、
前記コントローラは、前記制御対象機器と該制御対象機器の制御に用いられる情報を計測する計測機器をコントロールする第1コントローラと、該第1コントローラと通信給電ケーブルを介して接続された手動制御手段を有する第2コントローラとの2つに分割された制御装置として、地上に設けた縦長の筐体に収められており、
前記第1コントローラは、
前記制御対象機器と前記計測機器に接続される配線を中継する制御用端子台及び前記制御対象機器に接続される配線を中継する外部端子台とそれぞれ送受信可能に接続される入出力部と、前記計測機器によって計測された情報に基づいて前記制御対象機器を制御する自動制御手段と、を備え、前記縦長の筐体の下部に設けてある前記制御用端子台及び前記
外部端子台の近傍に配置され、
前記第2コントローラは、前記縦長の筐体の上部に設けられ、前記第1コントローラ及び当該第2コントローラを駆動する電力を供給する電源部を有し、
前記計測機器の計測情報を表示する表示部を見ながら操作部を手動で操作することで前記制御対象機器を制御する手動制御手段を備え、
前記第1コントローラと前記第2コントローラとが前記通信給電ケーブルを介して相互に信号を通信可能に、且つ、前記第2コントローラに備える電源部から前記第1コントローラを駆動する電力供給が可能になるように接続されることを特徴とする下水管マンホールの制御装置。
【請求項2】
前記制御用端子台及び前記
外部端子台が前記第1コントローラの前記入出力部に着脱自在に載架させて取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の下水管マンホールの制御装置。
【請求項3】
前記第2コントローラが、前記制御対象機器の情報を遠隔サーバに送受信する通信部を備えることを特徴とする請求項1に記載の下水管マンホールの制御装置。
【請求項4】
前記第2コントローラの通信部が、前記縦長の筐体の前面の開口部の上方の前面側板部の外側を向き、且つ、前記筐体の上部に被せる屋根から先端が露出し又は覆わ
れるように、長手方向の一端側を回転自在に固定したアンテナと接続したものであることを特徴とする請求項3に記載の下水管マンホールの制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御対象装置を制御するコントローラを備える制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
家庭等から排出される汚水が流れる下水管は、一般的に勾配が設けられており、自然流下によって下水処理施設まで流れるようになっている。しかし、低地や途中に逆勾配の場所がある場合等の汚水が自然に流れないような場所には、地中に埋め込まれた汚水を貯留する水槽(マンホール)内にポンプが設けられたマンホールポンプ施設と呼ばれる中継ポンプ設備が設けられることがある。上流側からマンホール内に流れ込む汚水は、ポンプによって下流側の他のマンホールポンプや下水道本管等へ圧送される。
【0003】
マンホールポンプ施設には、マンホール内の水位や温度等のマンホールポンプ施設の各種情報を計測するための計測機器や、ポンプの駆動を制御するための制御装置が設けられている。制御装置は、通常、マンホールポンプ施設の近くに設置され、計測機器及びポンプと電気的に接続されており、計測機器が計測した計測情報に基づいて制御対象装置であるポンプの駆動を自動で制御する自動制御手段を備えている。制御装置の自動制御手段によって、例えば、マンホール内の水位が予め設定された水位まで上がると、汚水が排出されるようにポンプが駆動され、水位が予め設定された水位まで下がるとポンプが停止されるというように、汚水がマンホールから溢れ出ないよう自動でポンプの駆動が制御される(例えば、特許文献1参照)。また、制御装置には、自動制御手段による自動制御とは別に、マンホールポンプ施設の管理者等が保守点検を行う際等に手動でポンプを操作できるように、ディスプレイ等の表示部と手動操作用の複数のスイッチが設けられた操作部とを備えた手動操作手段が設けられている。
【0004】
自動制御手段及び手動制御手段は、基板上に電子回路として構成される。また、その他の電気信号の処理を伴う機能を有する手段が設けられる場合、例えば、遠隔操作を行うために携帯電話回線と接続する通信手段や、計測機器の計測情報やポンプの駆動状態等をログとして記録する記録手段等が設けられる場合にも、これらは基板上に電子回路として構成される。従来、このような基板は1つの筐体内にまとめて収められ、制御装置内で単一のコントローラとして構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のような従来の制御装置におけるコントローラは単一で大きく、コントローラが制御装置全体の大きさの制約になっていた。そのため、コントローラの配置の自由度が非常に低く、まずコントローラの配置をした上で、ブレーカ等のその他の機器を配置する必要があった。
【0007】
また、マンホールは地中に埋め込まれて設けられているため、制御装置内へ計測機器やポンプからの配線を引き込むための引き込み口は制御装置の下部に設けられている。制御装置内へ引き込まれた計測機器やポンプからの配線は、制御装置内の下部に配置されている外部端子台に接続される。そして、外部端子台からコントローラまでを配線で繋ぐことで、計測機器やポンプとコントローラとが外部端子台を中継して接続されるようになっている。外部端子台が制御装置の下部に配置されているのに対して、コントローラは手動制御手段を有するため、目線の高さで手動操作が行いやすい制御装置の上部位置に配置される必要がある。このように離れた位置に配置された端子台とコントローラとの間を、計測機器やポンプとコントローラとの間で入出力される信号の種類の数に応じた多数の配線で繋ぐ必要があり、また、各配線には、配線同士のショートを防止するために耐圧被覆がされているものが用いられるため、線径が太く、配線を収めるためのスペースを確保することも大変で、配線ダクトに配線を収めることも大変であった。そして、制御装置の応用範囲が従来の下水処理施設のみならず、上下水道施設の分野、農業用水の分配施設分野などに拡がりを見せており、各分野の様々な要請に応えていく必要が生じている。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、従来の一体型のコントローラを備える制御装置よりも省スペース化及び省配線化することができる制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、発明に係る下水管マンホールの制御装置は、地中に埋められた下水管のマンホール内に設けられた制御対象機器を制御するコントローラを備えるマンホール内の水位を制御する下水管マンホールの制御装置であって、
前記コントローラは、前記制御対象機器と該制御対象機器の制御に用いられる情報を計測する計測機器をコントロールする第1コントローラと、該第1コントローラと通信給電ケーブルを介して接続された手動制御手段を有する第2コントローラとの2つに分割された制御装置として、地上に設けた縦長の筐体に収められており、
前記第1コントローラは、
前記制御対象機器と前記計測機器に接続される配線を中継する制御用端子台及び前記制御対象機器に接続される配線を中継する外部端子台とそれぞれ送受信可能に接続される入出力部と、前記計測機器によって計測された情報に基づいて前記制御対象機器を制御する自動制御手段と、を備え、前記縦長の筐体の下部に設けてある前記制御用端子台及び前記外部端子台の近傍に配置され、
前記第2コントローラは、前記縦長の筐体の上部に設けられ、前記第1コントローラ及び当該第2コントローラを駆動する電力を供給する電源部を有し、
前記計測機器の計測情報を表示する表示部を見ながら操作部を手動で操作することで前記制御対象機器を制御する手動制御手段を備え、
前記第1コントローラと前記第2コントローラとが前記通信給電ケーブルを介して相互に信号を通信可能に、且つ、前記第2コントローラに備える電源部から前記第1コントローラを駆動する電力供給が可能になるように接続されることを特徴とする。
【0011】
好ましくは、本発明に係る下水管マンホールの制御装置は、前記制御用端子台及び前記外部端子台が前記第1コントローラの前記入出力部に着脱自在に載架させて取り付けられていることを特徴とする。
を短くすることができる。
【0013】
好ましくは、本発明に係る下水管マンホールの制御装置は、前記第2コントローラが、前記制御対象機器の情報を遠隔サーバに送受信する通信部を備えることを特徴とする。
【0014】
好ましくは、本発明に係る下水道マンホールの制御装置は、前記第2コントローラの通信部が、前記縦長の筐体の前面の開口部の上方の前面側板部の外側を向き、且つ、前記筐体の上部に被せる屋根から先端が露出し又は覆われるように、長手方向の一端側を回転自在に固定したアンテナと接続したものであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る下水管マンホールの制御装置によると、地上に設けた縦長の筐体に収められている制御対象機器を制御するコントローラを備える制御装置であって、前記コントローラは、第1コントローラと第2コントローラとの2つに分割されており、前記第1コントローラは、地中に埋められている下水管のマンホール内に設けられている前記制御対象機器及び前記制御対象機器の制御に用いられる情報を計測する計測機器と信号を送受信可能に接続される入出力部と、前記計測機器によって計測された情報に基づいて前記制御対象機器を制御する自動制御手段と、を備え、前記第2コントローラは、前記制御対象機器を手動で制御する手動制御手段を備え、前記第1コントローラと前記第2コントローラとが、通信給電ケーブルを介して信号を通信可能に接続されるため、入出力部、自動制御手段及び手動制御手段を1つにまとめた従来の一体型コントローラよりも、第1コントローラ及び第2コントローラを小さくすることができる。従来の一体型コントローラは単一で大きく、一体型コントローラが制御装置全体の大きさの制約となっており、手動制御手段は管理者等が操作しやすい位置に配置される必要があるにもかかわらず、配置の自由度が低くかった。更に、一体型コントローラを配置した上でその他の機器を配置する必要があり、また、制御対象機器及び計測機器から一体型コントローラの入出力部まで多数の配線を施工する必要があった。本発明に係る制御装置では、第1コントローラ及び第2コントローラとに分割されて各コントローラは小さいので配置の自由度が高くなる。、また、第1コントローラが入出力部と自動制御手段とを備え、第2コントローラが手動制御手段を備えており、第1コントローラと第2コントローラとは信号を通信可能に接続されるため、管理者等が操作しやすい位置に配置される必要がある第2コントローラとは別に、制御対象機器及び計測機器と接続される第1コントローラを配線効率が良い縦長の筐体の下部の位置に配置することができるので、地中に埋められた下水管のマンホール内の機器と信号を伝達する配線を筐体内においても短くし効率よく設置することができ、省配線化及び省スペース化することができる。
【0016】
本発明に係る下水管マンホールの制御装置は、前記制御対象機器及び前記計測機器から前記第1コントローラの前記入出力部に接続される配線を中継する制御用端子台を備えるため、制御対象機器及び計測機器からの配線は制御用端子台に接続され、制御用端子台から第1コントローラの入出力部まで配線が行われる。そのため、第1コントローラの交換等を行う場合に、制御対象機器及び計測機器からの配線は制御用端子台に接続したまま施工することができる。また、第1コントローラは、制御用端子台の近傍に配置されることを特徴とするため、第1コントローラと制御用端子台とを接続する配線を短くすることができるので、配線のためのスペースも小さくでき、省配線化及び省スペース化できる。
【0017】
本発明に係る下水管マンホールの制御装置は、前記第2コントローラは、前記第1コントローラ及び前記第2コントローラを駆動する電力を供給する電源部を備え、前記第1コントローラと前記第2コントローラとが、電力の送電及び信号の通信が可能な1本のケーブルで接続されることを特徴とするため、第1コントローラと第2コントローラとを1本のケーブルで接続するだけで第2コントローラの電源部から第1コントローラ及び第2コントローラへ給電が行われ、第1コントローラと第2コントローラとの間で通信可能となるので、施工が簡単で、また、ケーブルを配線するスペースも小さくて済むので、省スペース化及び省配線化できる。
【0018】
本発明に係る制御装置は、前記第1コントローラを下部に配置し、前記第2コントローラを標準的な成人の目線近傍の高さ位置に相当する上部に配置したことを特徴とするため、制御対象装置及び計測機器からの配線が制御装置の下部から引き込まれる場合に、第1コントローラの入出力部への配線の接続を容易にでき、第2コントローラの手動制御手段によって管理者等が視認による監視確認や手動操作がしやすいという利点がある。
【0019】
好ましくは、本発明に係る下水管マンホールの制御装置は、前記制御用端子台が前記第1コントローラに着脱自在に載架させて取り付けられていることを特徴とするため、制御用端子台から第1コントローラへ接続する配線を省略することができ、さらに、制御装置内に制御用端子台を設置するためのスペースも省略することができる。また、第1コントローラの交換等を行う場合に、制御対象機器及び計測機器からの配線を制御用端子台に接続したまま、制御用端子台を第1コントローラから取り外して、新しい第1コントローラに取り付けることができるので、施工が簡単である。
【0020】
好ましくは、本発明に係る下水管マンホールの制御装置は、前記第2コントローラが、前記制御対象機器の情報を遠隔サーバに送受信する通信部を備えることを特徴とするため、管理者等は遠隔地からでも、遠隔サーバにアクセスすることによって、通信部を介して制御対象機器の情報を監視することができる。又、好ましくは、前記第2コントローラの通信部が、前記縦長の筐体の前面の開口部の上方の前面側板部の外側を向き、且つ、前記筐体の上部に被せる屋根から先端が露出し又は覆われように、長手方向の一端側を回転自在に固定したアンテナとすることができるので、アンテナを回転させることにより、アンテナを屋根に覆われて見えなくしたり、先端を露出させて通信をし易くすることもでき、アンテナが筐体からの突出もなく高さも低くなり、屋根をコンパクトにできる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の一実施形態に係る制御装置を備えるマンホールポンプ施設の概要図。
【
図3】第1コントローラ及び第2コントローラの機能ブロック図。
【
図4】(a)は制御用端子台が第1コントローラに取り付けられる様子を示す斜視図。(b)は制御用端子台が取り付けられた第1コントローラの正面図。
【
図6】第1コントローラに取り付けられた制御用端子台に接続される外部配線の一例と、第1コントローラから第2コントローラまで接続される配線とを示す図。
【
図7】
図2の制御装置よりも横幅を小さくした他の実施形態の制御装置の正面図。
【
図8】制御装置の筐体に取り付けられたアンテナの様子を示す図。(a)は分解斜視図。(b)は屋根が取り付けられた状態での(a)のS-S矢視断面側面図。
【
図9】(a)は屋根が取り外された状態におけるアンテナの正面図。(b)はアンテナを下方に回動させて屋根を取り付けた様子を示す正面図。(c)アンテナを上方に回動させて屋根を取り付けた様子を示す正面図。
【
図11】従来の制御装置の制御用端子台に接続される外部配線と、制御用端子台から一体型コントローラまで接続される配線との一例を示す図。
【
図12】従来の制御装置におけるアンテナの様子を示す図。(a)はカバーを取り外した状態の斜視図。(b)はカバー取り付け後の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明に係る下水管マンホールの制御装置(以下、単に「制御装置」という。)の一実施形態について、以下、図面を参照しつつ説明する。ただし、以下はあくまで本発明の一実施形態を例示的に示すものであり、本発明の範囲は以下の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0023】
本実施形態に係る制御装置1は、制御対象装置の制御を行うための装置である。本実施形態では、
図1に示すように、制御装置1は、家庭等から排出される汚水を処理するための施設であるマンホールポンプ施設3のポンプ5を制御対象装置として制御するために用いられる。マンホールポンプ施設3は、地中に埋められて内部に汚水を貯留可能な水槽であるマンホール4と、マンホール4内に上流側から流入して貯留された汚水を下流側に排出するためのポンプ5と、ポンプ5の駆動を制御するために必要な情報を計測する計測機器6と、を備えている。本実施形態では計測機器6として、マンホール4内に貯留された汚水が所定の水位になった時に信号を出力するフロートスイッチ6aと、マンホール4内に貯留された汚水の水位を計測する水位計6bとが用いた例を示している。また、ポンプ5の駆動電流値を計測するセンサやポンプ5の温度を計測するセンサ等、制御に用いられるポンプ5の情報を計測するためにポンプ5に実装されているような計測機器についても計測機器6としている。制御装置1は、このようなマンホールポンプ施設3の近くに設置され、例えば、
図1に示すように、電柱D等に管理者Kが操作等を行いやすいような高さに取り付けられる。管理者Kは、標準的な成人の身長を有している。ここでいう標準的な成人の身長とは、150cmから180cm程度を想定している。制御装置1と、マンホールポンプ施設3に設けられたポンプ5及び計測機器6とは電気的に接続されており、制御装置1は、計測機器6によって計測された情報に基づいて、ポンプ5を制御することができるようになっている。
【0024】
制御装置1は、
図2に示すように、前面が開口した箱体である筐体11と、筐体11の前面の開口を開閉自在に閉塞する扉12とを備え、筐体11の内部にポンプ5を制御するための機器が収められている。
このように地上に設けた縦長の筐体11の内部には、ポンプ5を制御するコントローラである第1コントローラ20及び第2コントローラ30と、外部電源から制御装置1内の機器、ポンプ5及び計測機器6に電力を供給するための給電系の各種機器と、ポンプ5及び計測機器6からの制御装置1の筐体11内に引き込まれた配線が接続される外部端子台71及び制御用端子台75とが備えられている。
【0025】
本実施形態では、給電系の各種機器として、電力会社から供給される商用電源の電力メータ51と、電力メータ51を介した商用電源と自家発電機の電源とを切り替えるための切替スイッチ52と、切替スイッチ52で選択された電力の過電流や漏電等を遮断するメインブレーカ53と、欠相、逆相、停電等の電圧低下といった電源の異常を検知する電源異常検知器54と、雷等によるサージから機器を保護するサージ防護器55と、コントローラの過電流や漏電等を遮断するコントローラ用ブレーカ56と、ポンプ5の過電流や漏電等を遮断するポンプ用ブレーカ57と、電磁接触器とサーマルリレーとを有しポンプ5への給電路を開閉する電磁開閉器58と、ポンプ5の力率を改善させるために用いられる進相コンデンサ59と、が設けられている。
図1に示すように、マンホールポンプ施設3にポンプ5は2台設けられており、ポンプ用ブレーカ57、電磁開閉器58及び進相コンデンサ59は、各ポンプ5に対しての給電路に1つずつ設けられるため、2つずつ設けられている。
【0026】
電力メータ51は、縦長の筐体11内の上部に配置される。扉12には、電力メータ51対応する位置に窓が設けられており、扉12を閉じた状態で、窓を介して電力メータ51のメータを確認できるようになっている。そのため、電力メータ51は、一般的に筐体11内の上部に配置されることになる。外部端子台71と制御用端子台75とは、縦長の筐体11内の下部に配置される。筐体11の外部にあるポンプ5及び計測機器6から筐体11内に引き込まれた配線は、一旦、外部端子台71又は制御用端子台75に接続される。そして、外部端子台71又は制御用端子台75から筐体11内の機器に必要な配線が施される。このように外部端子台71又は制御用端子台75で配線の中継を行うことによって、例えば、筐体11内の一部の機器に故障が発生して交換等を行うような場合に、ポンプ5及び計測機器6からの配線は外部端子台71又は制御用端子台75に接続された状態のまま、筐体11内の外部端子台71又は制御用端子台75からの配線だけを取り外して機器の交換等を行うことができるので、施工性やメンテナンス性を高めることができる。ポンプ5及び計測機器6は、地中のマンホール4に設置されているため、ポンプ5及び計測機器6からの配線を筐体11内へ引き込むための引き込み口は、一般的に筐体11の下部に設けられており、筐体11内へ引き込む配線の長さを短くできるように、外部端子台71及び制御用端子台75は筐体11内の下部に配置される。外部端子台71及び制御用端子台75は、どちらもポンプ5及び計測機器6からの配線を中継するために用いられるものであるが、本実施形態では、制御用端子台75は、ポンプ5を制御するためにコントローラで用いられる信号の伝送が行われる配線が接続される端子台で、外部端子台71は、それ以外の配線、例えば、ポンプ5への給電用の配線等が接続される端子台としている。
【0027】
本実施形態に係る制御装置1では、
図2及び
図3に示すように、ポンプ5を制御するコントローラは、
筐体11内の下部に位置する第1コントローラ20と
筐体11内の上部に位置する第2コントローラ30との2つに分割されている。第1コントローラ20と第2コントローラ30とは、通信給電ケーブル27で接続されており、第1コントローラ20と第2コントローラ30とは、通信給電ケーブル27を介して信号の通信と給電とが可能になっている。
図3に示すように、第1コントローラ20は、入出力部21と、自動制御手段22とを備える。第2コントローラ30は、電源部31と、手動制御手段32とを備える。
【0028】
入出力部21には、ポンプ5及び計測機器6が信号を送受信可能に接続され、計測機器6で計測された情報の信号の入力や、ポンプ5への制御信号の出力は、入出力部21を介して行うことができるようになっている。ポンプ5及び計測機器6から筐体11内へ引き込まれる配線のうち、コントローラで用いられる信号の伝送が行われる配線は、
筐体11内の下部に位置する制御用端子台75に接続される。そのため、入出力部21は、制御用端子台75と接続されればよく、入出力部21を備える第1コントローラ20は、筐体11内で制御用端子台75の近傍に配置されることで、制御用端子台75と入出力部21とを接続する配線を短くすることができ、配線のためのスペースや配線の部材コストを削減することができる。ここでいう制御用端子台75の近傍とは、できるだけ制御用端子台75に近い方が好ましいが、少なくとも第1コントローラ20の入出力部21から制御用端子台75までの距離が、第2コントローラ30から制御用端子台75までの距離よりも短ければよい。本実施形態では、
図4(a)に示すように、制御用端子台75は、各端子に対応したコネクタ76を備え、入出力部21は、コネクタ76を嵌合可能に構成されており、コネクタ76を入出力部21に嵌合することによって、
図4(b)に示すように、制御用端子台75が第1コントローラ20に着脱自在に載架させる形態で取り付けられて一体として構成され、制御用端子台75に配線を接続するだけで第1コントローラ20に接続されるようになっている。これによって、制御用端子台75から入出力部21までの配線を施工する手間や、配線の部材コストを削減することができ、また、制御用端子台75を第1コントローラ20と別の場所に設置する場合と比べて、制御用端子台75を設置するスペースも削減することができる。本実施形態では、制御用端子台75が第1コントローラ20に着脱自在に取り付けられるように構成されているため、例えば、第1コントローラ20に故障等が発生して取り換えるような場合に、制御用端子台75に配線を接続したまま第1コントローラ20から取り外して、新しい第1コントローラ20に付け替えることもできる。第1コントローラ20に制御用端子台75が取り付けられているため、
図2に示すように、第1コントローラ20は、筐体11内の下部に配置される。
【0029】
自動制御手段22は、計測機器6で計測された情報に基づいて、ポンプ5を制御する。例えば、
図1に示すように、マンホール4内に設けられたフロートスイッチ6aは、マンホール4内に貯留された汚水の水位がフロートスイッチ6aの位置を越えているか越えていないかという情報を計測して信号を出力する。自動制御手段22は、停止水位L、運転水位M、2台運転水位H、異常高水位HHの各水位に設けられているフロートスイッチ6aの情報に基づいて、運転水位Mになったときにポンプ5を1台駆動させて汚水の排出を行い、停止水位Lよりも水位が下がればポンプ5を停止させる。そして、汚水の流入量が多く2台運転水位Hまで水位が上昇した場合には、2台のポンプ5を駆動させ、それよりも高水位の異常高水位HHになれば警報を出力するというように、自動制御手段22によって、フロートスイッチ6aの水位の情報に基づいて自動でポンプ5が制御される。自動制御手段22は、フロートスイッチ6aを用いた水位による制御に限らず、それ以外の計測機器6によって計測される情報によっても、自動でポンプ5の制御を行うことができる。また、例えば、寒冷地等でマンホール4に凍結防止のヒーターが設けられているような場合には、ヒーターを制御対象装置、マンホール4の温度を測定する温度センサを計測機器6として、自動制御手段22によって、該温度センサによって計測された温度に基づいてヒーターを制御するというように、ポンプ5だけではなく他の制御対象装置についても自動で制御するように構成してもよい。
【0030】
第2コントローラ30の電源部31には、切替スイッチ52で選択された商用電源又は自家発電機の電源が、メインブレーカ53等の給電系の機器を介して接続される。電源部31は、電源部31に供給された電力を、第2コントローラ30及び第1コントローラ20を駆動するための電圧等に変換して、第2コントローラ30及び第1コントローラに電力を供給する。また、計測機器6を駆動するための電力も電源部31によって供給してもよい。第2コントローラ30と第1コントローラ20とは、給電も行える通信給電ケーブル27によって接続されているので、第1コントローラ20には、通信給電ケーブル27を介して、電源部31からの電力が供給される。
【0031】
手動制御手段32は、ポンプ5を手動で制御するための手段である。
図5に示すように、手動制御手段32は、表示部33と操作部34とを備える。表示部33は、ディスプレイや表示灯によって構成され、計測機器6によって計測された情報や操作部34から入力した情報等を表示する。操作部34は、物理的なスイッチ等で構成され、操作部34から入力された信号に基づいて、ポンプ5が制御されるように構成される。表示部33と操作部34とは、タッチパネル等によって一体として構成されていてもよい。第1コントローラ20と第2コントローラ30とは信号の伝送を行える通信給電ケーブル27で接続されているので、第1コントローラ20及び通信給電ケーブル27を介して、第2コントローラ30の手動制御手段32とポンプ5及び計測機器6との間で信号の通信が可能となっており、表示部33で計測機器6によって計測された情報を表示したり、操作部34に入力された信号をポンプ5に出力できるようになっている。手動制御手段32は、自動制御手段22による自動制御に故障等の異常が発生した場合や保守点検時等に、ポンプ5を手動で操作できるように設けられており、管理者Kは、表示部33に表示された情報を見ながら操作部34を操作することによって、ポンプ5の運転を制御することができる。
【0032】
第2コントローラ30は、手動制御手段32を有するため、
図2に示すように、管理者Kが操作しやすいように、管理者Kの目線近傍の高さ位置に設定して筐体11内の上部に配置される。ここでいう管理者Kの目線近傍の高さ位置とは、管理者Kの身長から5cmから10cm程度低い位置であることが好ましく、制御装置1が設置される地面からの高さが140cmから175cm程度の範囲に第2コントローラ30の一部が入っていることが好ましい。また、電力メータ51は筐体11内の上部に配置されるため、切替スイッチ52等の給電系の機器も上部に配置される。同じく筐体11内の上部に配置される第2コントローラ30に電力部31が備えられているため、
電源部31に接続される切替スイッチ52等を介した給電配線を短くすることができる。
【0033】
図10には、従来の単一の一体型コントローラ120を備えた制御装置100の例を示している。制御装置100の筐体内に設けられる一体型コントローラ120以外の機器については、
図2の本実施形態に係る制御装置1に相当する構成となっており、同じ機器については同じ符号で示している。
図10に示すように、制御装置100では、一体型コントローラ120の大きさが筺体の横幅いっぱいに相当する程に大きく、一体型コントローラ120が制御装置100の大きさの制約となっていた。また、一体型コントローラ120は、手動制御手段が備えるため筐体内の上部に配置され、残りのスペースにその他の機器が配置されることになり、配置の自由度が非常に低かった。また、ポンプ5及び計測機器6から筐体内に引き込まれた一体型コントローラ120で用いられる信号を伝送する配線を中継する制御用端子台175は筐体内の下部に配置されるため、下部の制御用端子台175から上部の一体型コントローラ120までを複数の配線で接続する必要があった。
図11には、制御装置100の制御用端子台175に接続されるポンプ5を含む制御対象機器及び計測機器6からの配線と、制御用端子台175から一体型コントローラ120までを繋ぐ配線との一例を示している。
図11の例では、制御用端子台175から一体型コントローラ120までを15本の配線で繋いでおり、また、各配線には、配線同士のショートを防止するために耐圧被覆がされている。制御用端子台175から一体型コントローラ120までを繋ぐ配線としては、例えば、断面積が0.75mm
2の芯に600Vの耐圧被覆がされた外径2.8mmの電線が用いられていた。このように、線径の太い複数の配線が、筐体内の下部の制御用端子台175から上部の一体型コントローラ120まで繋がれ、配線を収めるためのスペースや配線ダクト128も必要となっており、筐体内でのスペースを確保すること、配線を繋いで配線を配線ダクト128内に収めて収納する配線の施工も大変であった。
【0034】
それに対して、本実施形態に係る制御装置1では、ポンプ5を制御するコントローラを、第1コントローラ20と第2コントローラ30との2つに分割していることによって、従来の制御装置100の一体型コントローラ120よりも、各コントローラの大きさを小さくすることができ、配置の自由度が向上している。さらに、入出力部21及び自動制御手段22が第1コントローラ20に設けられ、手動制御手段32が第2コントローラ30に設けられているので、入出力部21と制御用端子台75との配線を短くできるように、第1コントローラ20を筐体11内の下部に設けられる制御用端子台75の近傍に配置し、管理者Kが手動制御手段32を操作しやすいように、第2コントローラ30を管理者Kの目線近傍の高さ位置に設定して筐体11内の上部に配置するというように、各コントローラを別々の好ましい位置に配置することができる。また、第2コントローラ30は筐体11内の上部に配置され、同じく筐体11内の上部には電力メータ51や切替スイッチ52といった給電系の機器が配置されるため、電源部31を第2コントローラ30に設けることで、電源部31までの給電配線も短くすることができる。そして、第1コントローラ20と第2コントローラ30とは、信号の通信と給電とが可能な通信給電ケーブル27で接続されており、ポンプ5及び計測機器6が接続される第1コントローラ20の入出力部21から第2コントローラ30の手動制御手段32までの信号の通信や、第2コントローラ30の電源部31から第1コントローラ20への給電は、通信給電ケーブル27を介して行うことができる。そのため、第1コントローラ20と第2コントローラ30との間は、1本の通信給電ケーブル27で繋ぐだけでよく、配線の施工が簡単であり、配線の数が少ないため配線のために必要なスペースも小さくて済み、配線ダクトも設けなくてもよい。
図6には、第1コントローラ20に取り付けられた制御用端子台75に接続されるポンプ5を含む制御対象装置及び計測機器6からの配線と、第1コントローラ20と第2コントローラ30との間に接続される配線との一例を示している。
図6の例で示す制御用端子台75に接続される配線は、
図11の例で示す従来の制御装置100の制御用端子台175に接続される配線に略相当しており、従来では制御用端子台175と一体型コントローラ120とを15本の配線で接続する必要があったが、このような場合でも、制御装置1では、第1コントローラ20と第2コントローラ30との間は1本の通信給電ケーブル27で繋ぐだけでよい。この場合に用いられる通信給電ケーブル27としては、例えば、断面積0.5mm
2の芯が5芯の外径7.1mmのビニルキャブタイヤケーブル(VCTF)が好適に用いられる。
【0035】
以上のように、本実施形態に係る制御装置1では、従来の一体型コントローラ120を有する制御装置100と比べて、大幅に省配線化及び省スペース化することができる。また、第1コントローラ20及び第2コントローラ30は、従来の制御装置100の大きさの制約となっていた一体型コントローラ120よりも小さくできるので、
図7に示すように、制御装置100よりも幅が小さく縦長の筐体11aに各種機器を配置して制御装置1aとすることもできる。
【0036】
また、
図3に示すように、制御装置1の第2コントローラ30は通信部37、記録部38及び警報部39を備えていてもよい。通信部37は、制御装置1に設けられたアンテナ16に接続されており、アンテナ16から無線によって携帯電話回線等のネットワークに接続し、該ネットワークを介して遠隔サーバ81と通信を行う。記録部38は、自動制御手段22及び手動制御手段32の動作ログや計測機器6により計測された各種情報等を時間と共に記録する。警報部39は、自動制御手段22でポンプ5の制御に異常が発生した場合等に警報を発する。これらによって、管理者K等は、遠隔サーバ81にアクセスすることで、遠隔地から制御装置1を監視することができる。記録部38及び警報部39は、第1コントローラ20に設けてもよいが、通信部37は、アンテナ16に接続されるため、筐体11内の上部に配置されている第2コントローラ30に設けられることが好ましい。
【0037】
アンテナ16は、
図8及び
図9に示すように、筐体11の前面の開口部の上方の前面側板部13に、アンテナ16が筐体11の外側に配置されるように取り付けられている。アンテナ16は扁平な略直方体状で、
図9(a)に示すように、長手方向の一端側の軸17を中心に前面側板部13に沿って回動可能となっている。アンテナ16には、第2コントローラ30の通信部37からの配線が接続されるので、前面側板部13には、筐体11の内部から筐体11の外側へ配線を通すための配線用穴14が設けられており、配線用穴14を通した配線によってアンテナ16と通信部37とが接続されている。そして、
図8(a)に示すように、下面が開口した箱状の蓋体である屋根15が、筐体11の上部に被せられる。
図8(b)に示すように、屋根15は、筐体11の前面側に長く、屋根15の側面によってアンテナ16が覆われるようになっている。また、アンテナ16を覆う屋根15の側面の下端部と、扉12の上端部との間には空間が設けられるようになっている。該空間が設けられていることによって、アンテナ16からの無線通信のための電波が遮蔽されずに携帯電話等のネットワークと通信できるようになっている。
図9(a)に示すように、アンテナ16は軸17を中心に回動させることができるので、アンテナ16を下側に回動させれば、
図9(b)に示すように、屋根15が取り付けられて扉12を閉じた時に、正面から見て屋根15と扉12との間の空間にアンテナ16の先端を露出させることができ、また、アンテナ16を上側に回動させることで、
図9(c)に示すように、正面から見てアンテナ16が屋根15に覆われて見えなくすることもできる。制御装置1が設置されている場所におけるアンテナ16によって接続しようとする携帯電話等のネットワークとの無線状況等によって、アンテナ16を隠してしまうこともできるし、アンテナ16の先端を露出させて通信しやすくすることもできる。
【0038】
図12に示すように、従来は、アンテナ116は、制御装置の筐体の屋根115の上に設置されて、その上からアンテナ116を固定してアンテナ116の配線を覆うためのカバー118が屋根115に取り付けられていた。アンテナ116は筐体の上部から突出したようになっていたため、何かがぶつかったり、いたずら等によってアンテナ116が破損してしまうことがあった。また、屋根115の上にさらにカバー118が設けられることになるので、カバー118の部材コストも余分にかかってしまっていた。それに対して、本実施形態に係る制御装置1では、アンテナ16が屋根15によって覆われて隠されることから、外部からはアンテナ16が発見されにくく、いたずらで破損するような虞を軽減できる。また、屋根15によってアンテナ16を覆ってしまって、カバー118を設ける必要がないため、部品点数を削減できる。また、アンテナ16は筐体11の側面側の前面側板部13に横向きに取り付けられることから、アンテナ16の上下方向の占有空間スペースは小さく、アンテナ16を上側に回動させてアンテナ16の長手方向を略水平にした時にアンテナ16が屋根15で隠されるようになっていればよいので、屋根15の上下高さも小さくでき、屋根15をコンパクトにできると共に、従来のアンテナ116のように筐体から突出するような部分がないので、屋根15の通常の蓋体イメージを損なうことがなく、アンテナが隠されていることに気付かれにくい。
【産業上の利用可能性】
【0039】
上記の実施形態では、汚水を処理するマンホールポンプ施設3のポンプ5を制御する制御装置1について記載したが、本発明に係る制御装置は、それ以外の浄水処理施設、下水処理施設、中継ポンプ施設等の水処理施設にも適用できる。また、水処理施設のみならず、他の分野の一般的な制御装置にも応用できる可能性がある。
【符号の説明】
【0040】
1、1a 制御装置
3 マンホールポンプ施設
4 マンホール(水槽)
5 ポンプ(制御対象装置)
6(6a) 計測機器(フロートスイッチ)
6(6b) 計測機器(水位計)
11、11a 筐体
12、12a 扉
13 前面側板部
14 配線用穴
15 屋根
16 アンテナ
17 軸
20 第1コントローラ
21 入出力部
22 自動制御手段
27 通信給電ケーブル
30 第2コントローラ
31 電源部
32 手動制御手段
33 表示部
34 操作部
37 通信部
38 記録部
39 警報部
51 電力メータ
52 切替スイッチ
53 メインブレーカ
54 電源異常検知器
55 サージ防護器
56 コントローラ用ブレーカ
57 ポンプ用ブレーカ
58 電磁開閉器
59 進相コンデンサ
71 外部端子台
75 制御用端子台
81 遠隔サーバ
100 従来の制御装置
120 一体型コントローラ
175 制御用端子台
115 屋根
116 従来のアンテナ
118 カバー
128 配線ダクト
D 電柱
K 管理者(標準的な成人)
L 停止水位
M 運転水位
H 2台運転水位
HH 異常高水位