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特許7436002検出装置、検出方法、プログラム、及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-13
(45)【発行日】2024-02-21
(54)【発明の名称】検出装置、検出方法、プログラム、及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 11/30 20060101AFI20240214BHJP
【FI】
G06F11/30 172
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019224464
(22)【出願日】2019-12-12
(65)【公開番号】P2021093066
(43)【公開日】2021-06-17
【審査請求日】2022-11-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】高岸 正人
【審査官】北川 純次
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-024964(JP,A)
【文献】特開2018-160186(JP,A)
【文献】特開2009-009465(JP,A)
【文献】特開2004-038483(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 11/30-11/34
G06F 11/07
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
設定部、監視部、検出部、及び出力部を含み、
前記設定部は、監視対象となる監視対象データ処理及び検出対象となる検出対象データ処理の条件を設定し、
前記監視部は、前記条件に基づき、前記監視対象データ処理の動作状態を監視し、
前記検出部は、前記条件に基づき、前記監視対象データ処理から前記検出対象データ処理の発生を検出し、
前記出力部は、前記検出対象データ処理のログデータを出力し、
前記設定部は、前記条件として、前記監視対象データ処理及び前記検出対象データ処理の少なくとも一方の処理回数を設定し、
前記監視部は、前記設定した処理回数未満のデータを前記監視対象データ処理として前記動作状態を監視し、
前記検出部は、前記設定した処理回数以上のデータを前記検出対象データ処理として前記発生を検出する、検出装置。
【請求項2】
前記処理回数が1回である、請求項記載の検出装置。
【請求項3】
前記設定部は、前記条件として、前記監視を開始する時刻を設定し、
前記監視部は、前記時刻を経過してから前記監視対象データ処理の動作状態を監視する、請求項1または2に記載の検出装置。
【請求項4】
設定工程、監視工程、検出工程、及び出力工程を含み、
前記設定工程は、監視対象となる監視対象データ処理及び検出対象となる検出対象データ処理の条件を設定し、
前記監視工程は、前記条件に基づき、前記監視対象データ処理の動作状態を監視し、
前記検出工程は、前記条件に基づき、前記監視対象データ処理から前記検出対象データ処理の発生を検出し、
前記出力工程は、前記検出対象データ処理のログデータを出力し、
前記設定工程は、前記条件として、前記監視対象データ処理及び前記検出対象データ処理の少なくとも一方の処理回数を設定し、
前記監視工程は、前記設定した処理回数未満のデータを前記監視対象データ処理として前記動作状態を監視し、
前記検出工程は、前記設定した処理回数以上のデータを前記検出対象データ処理として前記発生を検出する、検出方法。
【請求項5】
前記処理回数が1回である、請求項記載の検出方法。
【請求項6】
前記設定工程は、前記条件として、前記監視を開始する時刻を設定し、
前記監視工程は、前記時刻を経過してから前記監視対象データ処理の動作状態を監視する、請求項4または5記載の検出方法。
【請求項7】
請求項4から6のいずれか一項に記載の方法の各工程をコンピュータ実行させるためのプログラム。
【請求項8】
請求項記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検出装置、検出方法、プログラム、及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、データ処理の異常を検出する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平6-181753号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、多数のデータ処理の中から、よりユーザのニーズに合う特定のデータの発生を検出する技術が求められている。
【0005】
そこで、本発明は、特定のデータの発生を検出可能な検出装置、検出方法、プログラム、及び記録媒体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の検出装置は、
設定部、監視部、検出部、及び出力部を含み、
前記設定部は、監視対象となる監視対象データ処理及び検出対象となる検出対象データ処理の条件を設定し、
前記監視部は、前記条件に基づき、前記監視対象データ処理の動作状態を監視し、
前記検出部は、前記条件に基づき、前記監視対象データ処理から前記検出対象データ処理の発生を検出し、
前記出力部は、前記検出対象データ処理のログデータを出力する、装置である。
【0007】
本発明の検出方法は、
設定工程、監視工程、検出工程、及び出力工程を含み、
前記設定工程は、監視対象となる監視対象データ処理及び検出対象となる検出対象データ処理の条件を設定し、
前記監視工程は、前記条件に基づき、前記監視対象データ処理の動作状態を監視し、
前記検出工程は、前記条件に基づき、前記監視対象データ処理から前記検出対象データ処理の発生を検出し、
前記出力工程は、前記検出対象データ処理のログデータを出力する、方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、例えば、特定のデータの発生を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態1の装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態1の装置の出力部を介してユーザに通知されたメッセージの一例を示す模式図である。
図5図5は、実施形態1の装置の出力部を介してユーザに通知されたメッセージの一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の装置において、前記設定部は、前記条件として、前記監視対象データ処理及び前記検出対象データ処理の少なくとも一方の処理回数を設定し、前記監視部は、前記設定した処理回数未満のデータを前記監視対象データ処理として前記動作状態を監視し、前記検出部は、前記設定した処理回数以上のデータを前記検出対象データ処理として前記発生を検出する、という態様であってもよい。前記態様において、前記処理回数が1回である、という態様であってもよい。
【0011】
本発明の装置において、前記設定部は、前記条件として、前記監視を開始する時刻を設定し、前記監視部は、前記時刻を経過してから前記監視対象データ処理の動作状態を監視する、という態様であってもよい。
【0012】
本発明の方法において、前記設定工程は、前記条件として、前記監視対象データ処理及び前記検出対象データ処理の少なくとも一方の処理回数を設定し、前記監視工程は、前記設定した処理回数未満のデータを前記監視対象データ処理として前記動作状態を監視し、前記検出工程は、前記設定した処理回数以上のデータを前記検出対象データ処理として前記発生を検出する、という態様であってもよい。前記態様において、前記処理回数が1回である、という態様であってもよい。
【0013】
本発明の方法において、前記設定工程は、前記条件として、前記監視を開始する時刻を設定し、前記監視工程は、前記時刻を経過してから前記監視対象データ処理の動作状態を監視する、という態様であってもよい。
【0014】
本発明のプログラムは、本発明の方法をコンピュータ上で実行可能なプログラムである。
【0015】
本発明の記録媒体は、本発明のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0016】
本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0017】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の検出装置10の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本装置10は、設定部11、監視部12、検出部13、及び出力部14を含む。また、本装置10は、例えば、さらに、判定部等を含んでもよい。
【0018】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、図示していないが、本装置10は、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)等があげられる。無線通信としては、例えば、WiFi(Wireless Fidelity)、Bluetooth(登録商標)等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、アクセスポイントを介した間接通信のいずれであってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。
【0019】
図2に、本装置10のハードウエア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央演算装置(CPU,GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、表示装置106、通信デバイス107等を有する。本装置10のハードウエア構成の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0020】
中央演算装置(中央処理装置)101は、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央演算装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央演算装置101が、設定部11、監視部12、検出部13、及び出力部14として機能する。また、本装置10が、さらに、前記判定部を含む場合、中央演算装置101は、例えば、前記判定部として機能する。
【0021】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、外部データベース、プリンター等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、通信回線網に接続でき、通信回線網を介して、外部装置と接続することもできる。
【0022】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央演算装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央演算装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0023】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。
【0024】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、管理者からのアクセス情報及びログ情報、並びに、外部データベース(図示せず)から取得した情報を記憶することも可能である。
【0025】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、表示装置106を有する。入力装置105は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス等である。表示装置106は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等が挙げられる。
【0026】
つぎに、本実施形態の検出方法の一例を、図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の検出方法は、例えば、図1の検出装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の検出方法は、図1の検出装置10の使用には限定されない。
【0027】
まず、設定部11により、監視対象となる監視対象データ処理及び検出対象となる検出対象データ処理の条件を設定する(S1)。前記監視対象データ処理及び前記検出対象データ処理とは、特に制限されず、例えば、バッチ処理等のデータ連携処理(リンケージ)等である。前記条件は、特に制限されず、任意に設定でき、前記監視対象データ処理と前記検出対象データ処理とで、同じ条件でもよいし、異なっていてもよい。具体的には、例えば、前記条件として、前記監視対象データ処理及び前記検出対象データ処理の少なくとも一方の処理回数を設定してもよい。前記処理回数は、特に制限されず、例えば、1回、2回以上等であり、好ましくは1回である。前記処理回数は、前記監視対象データ処理と前記検出対象データ処理とで、同じでもよいし、異なっていてもよい。また、設定部11は、例えば、前記条件として、前記監視を開始する時刻(以下、開始時刻ともいう)を設定してもよい。さらに、設定部11は、例えば、前記監視を終了する時刻(以下、終了時刻ともいう)を設定してもよい。
【0028】
つぎに、監視部12により、前記条件に基づき、前記監視対象データ処理の動作状態を監視する(S2)。監視部12は、例えば、前記処理回数が条件の場合、前記設定した処理回数未満のデータを前記監視対象データ処理として前記動作状態を監視してもよい。また、監視部12は、例えば、前記開始時刻が条件の場合、前記開始時刻を経過してから前記監視対象データ処理の動作状態を監視してもよい。さらに、監視部12は、例えば、前記終了時刻が条件の場合、前記終了時刻を経過したら前記監視を停止してもよい。監視部12は、例えば、継続的に前記監視を行ってもよいし、前記開始時刻及び前記終了時刻により間欠的に前記監視を行ってもよい。一方で、監視部12は、例えば、前記条件を満たさないデータを監視対象外としてもよい。前記動作状態の監視は、例えば、前記データ連携処理(リンケージ)等のログデータを監視するともいえる。
【0029】
つぎに、検出部13により、前記条件に基づき、前記監視対象データ処理から前記検出対象データ処理の発生を検出する(S3)。検出部13は、例えば、前記処理回数が条件の場合、前記設定した処理回数以上のデータを前記検出対象データ処理として前記発生を検出してもよい。一方で、検出部13は、例えば、前記条件を満たさないデータ処理を検出対象外としてもよい。前記発生の検出は、例えば、前記データ連携処理(リンケージ)等のログデータの発生を検出するともいえる。
【0030】
そして、出力部14により、前記検出対象データ処理のログデータを出力し(S4)、終了する(END)。前記出力の形式は、例えば、通信デバイス107を介して、外部装置に出力してもよいし、表示装置106に前記ログデータを表示させるように出力してもよい。また、前記出力は、前記検出対象データ処理の発生を検出した都度に出力してもよいし、一定時間毎(例えば、1時間毎、12時間毎、24時間毎等)にまとめて出力してもよい。
【0031】
図4及び図5に、出力部14を介して、ユーザに通知されたメッセージの一例を示す。図4において、前記監視対象データ処理の条件は、前記処理回数が1回未満のデータ処理と設定した。一方で、前記検出対象データ処理の条件(検出条件)は、前記処理回数が0回から1回になったデータ処理と設定した。すなわち、監視部12は、前記監視対象データ処理として、処理回数が0回(すなわち、未起動)のデータ処理を監視し、検出部13は、前記検出対象データ処理として、処理回数が1回(すなわち、初動)となったデータ処理を検出する。その結果、前記監視対象データ処理として、237件のデータ処理の動作状態を監視し(監視対象件数)、その中から、前記検出対象データ処理として検出されたデータ処理(今回発生が確認されたデータ処理)は、4件であった。なお、図4において、前記検出対象データ処理の発生した時刻(「月/日 時/分/秒」)が表示されていないデータ処理は、前記検出対象データ処理が発生していないこと示し、そのようなデータ処理は、233件であった(未発生件数)。また、図5に示すように、前記開始時間を設定した場合、検出部13は、前記検出対象データ処理として、前記開始時刻の経過後、且つ処理回数が1回(すなわち、初動)となったデータ処理を検出する。図5において、前記開始時間を設定した以外は、図4と同様である。その結果、前記検出対象データ処理として検出されたデータ処理は、1件であった。
【0032】
本装置10は、例えば、さらに、前記判定部を含んでもよい。前記判定部は、例えば、前記工程(S2)の後、且つ前記工程(S3)の前に、前記監視対象データ処理の動作状態が正常であるか否かを判定する。この場合、検出部13は、さらに、前記判定が正常である検出対象データ処理を検出する。これにより、動作状態が正常であり、且つ前記条件を満たすデータのみ、出力部14を介して出力することができる。
【0033】
本実施形態によれば、前記監視対象データ処理及び前記検出対象データ処理の各条件を設定することで、例えば、特定のデータの発生を検出することができる。また、本装置10が、例えば、前記処理回数を設定することで、大量のログデータを全て監視する必要がなくなり、人手を介さず、前記検出対象データ処理の検出が可能となる。特に、初回ローンチや、大規模なアプリケーション更改等においては、データ処理の初動を検出することが重要となる。従来技術では、例えば、動作状態が異常であるデータのみを検出するため、前記初動を検出することができない。そのため、作業員は、大量のログデータから、データ処理の初動を記録したログデータのみ目視で検出する必要があった。しかしながら、本装置10によれば、例えば、前記処理回数を1回とすることで、人手を介さず、データ処理の初動を記録したログデータのみを検出可能である。また、本装置10が、例えば、前記開始時刻及び前記終了時刻の少なくとも一方を設定することで、前述と同様に、大量のログデータを全て監視する必要がなくなる。一方で、データ連携処理は、例えば、トラブルや処理時期が固定されていない等の理由により、ログデータの発生時期が不明瞭である場合が多い。このような場合、従来技術では、ログデータが発生しているか否かを定期的に調査しているため、ログデータの検出の即時性が損なわれていた。しかしながら、本装置10によれば、例えば、前記ログデータの発生時期を予測できない場合においても、検出対象データ処理(例えば、前記初動のログデータのみ等)を即時に検出できる。また、本装置10によれば、例えば、人手により、前記ログデータの発生を常時監視する必要がないため、人件費削減や作業効率の向上が可能である。
【0034】
[実施形態2]
本実施形態のプログラムは、前記実施形態の検出方法を、コンピュータ上で実行可能なプログラムである。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。前記記録媒体としては、特に限定されず、例えば、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。
【0035】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明によれば、例えば、特定のデータの発生を検出できる。このため、本発明は、例えば、初回ローンチや大規模なアプリケーション更改等のデータ連携処理において、特に有用である。
【符号の説明】
【0037】
10 検出装置
11 設定部
12 監視部
13 検出部
14 出力部
101 中央演算装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 表示装置
107 通信デバイス
図1
図2
図3
図4
図5