(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-13
(45)【発行日】2024-02-21
(54)【発明の名称】エレベータ動作環境における通信システムと通信方法
(51)【国際特許分類】
B66B 3/00 20060101AFI20240214BHJP
B66B 1/14 20060101ALI20240214BHJP
【FI】
B66B3/00 U
B66B1/14 L
(21)【出願番号】P 2018003020
(22)【出願日】2018-01-12
【審査請求日】2021-01-06
【審判番号】
【審判請求日】2022-07-07
(32)【優先日】2017-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591020353
【氏名又は名称】オーチス エレベータ カンパニー
【氏名又は名称原語表記】Otis Elevator Company
【住所又は居所原語表記】One Carrier Place,Farmington,Connecticut,U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100086232
【氏名又は名称】小林 博通
(74)【代理人】
【識別番号】100092613
【氏名又は名称】富岡 潔
(72)【発明者】
【氏名】ジェームズ ユージーン ノクソン
(72)【発明者】
【氏名】エリック ウェイン ジェファーソン
(72)【発明者】
【氏名】ラシア マイケル ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム カール カーダック
【合議体】
【審判長】平城 俊雅
【審判官】尾崎 和寛
【審判官】内田 博之
(56)【参考文献】
【文献】特表2008-504193(JP,A)
【文献】特許第5954857(JP,B2)
【文献】特開2016-184241(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 1/00-1/52
B66B 3/00-3/02
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベータ動作環境で通信する方法であって、
エレベータ乗車エリアに近い少なくとも1つの位置に配置された無線信号生成装置を用いて、ブルートゥース低エネルギー(BLE)識別可能信号を生成することと、
前記無線信号生成装置を用いて、前記BLE識別可能信号を発信することと、
モバイル装置が前記無線信号生成装置の近くにある時、前記モバイル装置を用いて、前記BLE識別可能信号を受信することと、
前記モバイル装置に対し、BLEアクセスポイント装置と接続するようにトリガーすることと、
前記モバイル装置が、
認証情報に基づいて認証されたことに応じて前記BLEアクセスポイント装置との接続を確立
した後、前記モバイル装置を用いて、エレベータ呼びを開始することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記エレベータ呼びは、ホール呼びである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記エレベータ呼びは、宛先呼びである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ユーザは、前記モバイル装置とインタラクトすることによって、前記エレベータ呼びを開始する請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ユーザは、所定の設定を前記モバイル装置に入力することによって、前記エレベータ呼びを開始する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記BLEアクセスポイント装置と
、1つまたは複数のエレベータかごの動作を制御するように構成されたコントローラ
との間で通信して
、エレベータ割当を決定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記BLEアクセスポイント装置と前記コントローラは、無線通信を行う、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記BLEアクセスポイント装置と前記コントローラは、有線通信を行う、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記無線信号生成装置から前記BLE識別可能信号を受信すると、前記モバイル装置に記憶されたデータを用いて、前記モバイル装置をBLE周辺装置として通知、機能させることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータ動作環境における通信システムと通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
既存のエレベータシステムは、典型的に、ユーザが、建物のロビーに立ち入って、システムキオスク等とインタラクトして、エレベータ呼び(例えば、ホール呼びまたは宛先呼び)を行うことを必要とする。残念なことに、全ての乗客がシステムキオスク(複数可)を用いるために、かなりの待ち時間が発生することが多い。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
エレベータ動作環境における通信の方法を開示する。方法は、エレベータ乗車エリアの近くの少なくとも1つの位置に配置された無線信号生成装置を用いて、ブルートゥース低エネルギー(BLE)識別可能信号を生成することを含む。方法は、モバイル装置が、無線信号生成装置の近くにある時、モバイル装置を用いてBLE信号を受信することも含む。方法は、モバイル装置を用いて、エレベータ呼びを開始することをさらに含む。方法は、モバイル装置を開始して、BLEアクセスポイント装置と接続モードに入ることをさらに含む。
【0004】
エレベータ乗車エリア近くに動作環境を含む通信システムも開示する。エレベータ乗車エリア内に位置するモバイル装置によって受信されるブルートゥース低エネルギー(BLE)信号を発する無線信号生成装置も含む。モバイル装置が、無線信号生成装置からの通知を受信した後、モバイル装置が通知を検出すると、モバイル装置に接続されるBLEアクセスポイント装置をさらに含み、BLEアクセスポイント装置がモバイル装置に接続すると、前記BLEアクセスポイント装置にエレベータ割当を要求し、無線信号生成装置は、エリアを識別する信号生成装置を監視している時は、BLE中央通信装置であり、認識した信号生成装置からの信号を識別すると、BLE周辺通信装置となる。
【0005】
本開示は、例として示しており、添付図面に制限されない。図面中、類似の参照番号は、類似の要素を表す。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】例示の実施形態のエレベータ通信システムを示す。
【
図2】エレベータ通信システムのユーザ環境を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1は、例示の実施形態において、エレベータ通信システム200を示す。エレベータ通信システム200は、建物202に設置されたエレベータシステム203を含む。ある実施形態においては、建物202は、オフィスビルであっても、オフィスビルの集合であってもよく、オフィスビルの集合は、互いに物理的に近くにあってもなくてもよい。建物202は、任意の数の階床を含んでよい。建物202に入る人は、ロビー階または任意の他の所望の階で入ってよく、1つまたは複数の運搬装置によって目的階に行ってよい。
【0008】
エレベータシステム203は、コントローラ206等、1つまたは複数のコンピュータ装置を含んでよい。コントローラ206は、エレベータシステム203に関連付けられた1つまたは複数のエレベータかご(例えば、エレベータかご204-1、204-2)の派遣動作を制御するように構成されてよい。エレベータシステム203は、複数のコントローラ206を利用してよく、各コントローラは、エレベータかごグループ204-1及び204-2を制御してよいことは理解される。2つのエレベータかご204-1及び204-2を
図1に示すが、エレベータシステム203において、任意の数のエレベータかごを使用してよいことは理解される。エレベータかご204-1及び204-2は、異なる階床にサービスを提供する異なるエレベータ群のエレベータかご204-1及び204-2の間の調整を可能にするように、同じ昇降路に配置されてもよく、異なる昇降路に配置されてもよい。エレベータシステム203の他の構成要素(例えば、駆動装置、釣合いおもり、安全装置等)は、記載を簡単にするために図に示していないことは理解される。
【0009】
図1には、モバイル装置208も示されている。モバイル装置208は、スマートフォン、PDA、タブレット等、人が携帯する装置を含んでよい。モバイル装置208は、スマートウォッチ、アイウェア等、ウェアラブルアイテムを含んでよい。モバイル装置208は、
図1に示すように、プロセッサ250、メモリ252、及び、通信モジュール254を含んでよい。プロセッサ250は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、プログラム可能論理回路、及び/または、フィールドプログラマブルゲートアレイ等、任意の種類または組み合わせのコンピュータプロセッサであってよい。メモリ252は、例えば、ファームウェアとして実行可能命令を記憶したモバイル装置208に有形に実現された非一時的コンピュータ可読記憶媒体の例である。通信モジュール254は、1つまたは複数の通信プロトコルを実施してよいが、BLEの周辺的役割を支援しなければならない。これについては、以下に詳細に記載する。
【0010】
コントローラ206は、
図1に示すように、プロセッサ260、メモリ262、及び、通信モジュール264を含んでよい。プロセッサ260は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、プログラム可能論理回路、及び/または、フィールドプログラマブルゲートアレイ等、任意の種類または組み合わせのコンピュータプロセッサであってよい。メモリ262は、例えば、ファームウェアとして実行可能命令を記憶したコントローラ206に有形に実現された非一時的コンピュータ可読記憶媒体の例である。通信モジュール264は、1つまたは複数の通信プロトコルを実施してよいが、BLEの中心的役割のBLE通信を支援しなければならない。これについては、以下に詳細に記載する。
【0011】
図2及び
図3を参照する。エレベータ通信システム200の実施形態を開示のさらなる態様に従って示す。図示の実施形態においては、本明細書の開示から理解されるように、モバイル装置208は、BLE周辺装置として機能し、エレベータ通信システム200の1つまたは複数の装置は、モバイル装置208との通信及びインタラクションを開始するBLE中央装置として機能する。
【0012】
前述のモバイル装置208のBLE周辺装置の役割と、エレベータ通信システム200のBLE中央装置(複数可)の役割は、典型的なシステムから逆転されている。このエレベータシステムにおける装置の役割の逆転は、このようなシステムを公共環境に配備する時に、独自の、また、根本的な設計の利点となる。モバイル装置208が、中心的役割にある場合、モバイル装置208は、システムへの接続の管理を担当する。モバイル装置208は相互に通信できず、ロビーにおけるモバイル装置の位置が制御できず、無作為であると、モバイル装置が全て、同じアクセスポイント装置に接続しがちで、不必要な通信トラフィックとコリジョンを招き、通信フローは、混乱状態になる。本明細書に開示のシステム200においては、情報の接続と処理は、できる限り多くのモバイル装置から、できるだけ速く、無線通信ブルートゥース低エネルギー(BLE)を経由して、個々のモバイル装置それぞれに関して短い接続時間で行われる。
【0013】
図示の実施形態においては、少なくとも1つ、しかし、典型的には、複数のBLEビーコン装置300(本明細書では、BLE無線信号生成装置とも呼ぶ)が、システム動作環境に配置される。詳細には、BLEビーコン装置300は、エレベータ乗車エリアの近くに位置する。BLEビーコン装置300は、モバイル装置208のBLE対応エレベータ通信システム200の存在を検出する能力を向上させるために、ある実施形態においては、個別の装置として配備される。BLEビーコン装置300は、BLEエミッタ304を用いてBLE信号302を発し、本明細書に記載のモバイル装置208等、BLE対応モバイル装置は、最初、通常のBLE中央モードで動作しながら、BLE信号302を継続的に探すことができ、BLE信号302は、自身の動作モードをBLE中央モードからBLE周辺モードに変えてエレベータ通信システム200との接続モードに入るようにモバイル装置208をトリガする。BLE信号302を受信すると、モバイル装置208は、システム動作環境に配置された1つまたは複数の近くのBLEアクセスポイント装置306によって検出可能な追加のBLE信号を用いて、モバイル装置208の存在を通知する。詳細には、BLEアクセスポイント装置306は、エレベータ乗車エリアの近くに位置する。モバイル装置は、ユーザが、モバイル装置208のアプリケーションを開くと、モバイル装置の存在を通知できる、または、アプリケーションを開いて、モバイル装置208のアプリケーション内にユーザが要求を入力したときのみ、通知を開始するように設定される。モバイル装置208は、エレベータ乗車エリアの近くに位置する時、BLEビーコン装置300及びBLEアクセスポイント装置306に接続可能である。ある実施形態においては、モバイル装置208は、例えば、100フィート内に位置する時、構成要素に接続可能である。この距離/範囲は、例示的な範囲であり、ある実施形態では、より大きいまたは小さい範囲での接続が可能であることは理解されたい。
【0014】
1つまたは複数のBLEアクセスポイント装置306が、エレベータ要求コンテキストデータである電話に記憶されたデータを用いて、本明細書に記載のように、エレベータ通信システム200によって認識できる認証情報を用いて通知するモバイル装置に接続を開始する。モバイル装置208は、接続が完了したことを示し、他の接続が形成されるのを防ぐので、1つのBLEアクセスポイント装置306のみが、モバイル装置208への接続を完了する。BLEアクセスポイント装置306は、ブリッジまたは適切な代替手段と呼んでもよい。1つのBLEアクセスポイント装置306は、複数の接続を同時に扱うことができ、従って、複数のモバイル装置を同時に扱うことができる。BLEアクセスポイント装置306は、コントローラ206の一部、または、コントローラ206と動作可能に通信できる。システム200全体は、互いに間隔を置いた複数のBLEアクセスポイント装置306を含んで、所望の距離範囲に亘って、システム200の動作を容易にし得ることは理解されたい。ある実施形態においては、BLEアクセスポイント装置306は、1つまたは複数のBLEビーコン装置300を組み込む。
【0015】
BLEアクセスポイント装置306は、BLEモジュール310を含む。BLEモジュール310は、モバイル装置208からBLE信号302を受信して、モバイル装置208のBLEアクセスポイント装置306への接続を確立する。接続すると、モバイル装置208は、エレベータ割当の要求(すなわち、エレベータ要求、エレベータ呼び、ホール呼び、宛先呼び等)を入力し、要求は、BLEアクセスポイント装置306によって受信される。BLEアクセスポイント装置306は、BLEアクセスポイント装置306に組み込まれた少なくとも1つの通信装置312によって、有線または無線で、コントローラ206と通信する。有線及び無線の通信配置を参考のために図示するが、ある実施形態においては、両方は必要でないことは理解されたい。詳細には、通信は、通信ハードウェア構成要素(複数可)312を介して、無線のみ、または、有線のみで確立されてよい。コントローラ206は、モバイル装置208のユーザにエレベータ割当で応答し、エレベータ割当は、BLEアクセスポイント装置306によってモバイル装置208にリレーされる。割当受信後、モバイル装置208は、BLEアクセスポイント装置306との接続を切断される。接続は、BLEアクセスポイント装置306によって自動的に切断されてよい、または、モバイル装置208のユーザによるモバイル装置208への入力によって手動で切断することを必要としてよい。
【0016】
方法の上記実施形態は、BLEアクセスポイント装置306とモバイル装置間の単一接続(トランザクション)を提供するが、呼び(例えば、エレベータ要求)と割当は、2つの別個の接続を介して提供されてよいことは理解されたい。2つの接続アーキテクチャは、モバイルユーザが移動しながら、エレベータ要求を行う時に、有利である。第1の接続は、1つのBLEアクセスポイント装置306を通して行われてよく、エレベータ割当を受信する前に、第1のBLEアクセスポイント装置306の範囲を歩いて出る場合がある。このアーキテクチャにおいては、モバイル装置208が最初のBLEアクセスポイント装置306に要求を入力した後、BLEアクセスポイント装置306は、モバイル装置208からの接続を切断し、モバイル装置は、エレベータ割当を待っている通知を、異なる署名を用いて、再度、開始する。エレベータ通信システム200は、全てのBLEアクセスポイント装置にエレベータ割当を送信して、待機中のBLE通知を見ている第2のBLEアクセスポイント装置306が、待機しているモバイル装置208に接続して、エレベータ割当を送信するのを可能にする。
【0017】
動作中、エレベータ通信システム200は、動作環境内のユーザに、途切れの無いインタラクティブなエレベータ要求体験を提供する。
図2に示すように、ユーザは、モバイル装置208を持って単にエレベータ乗車エリアに入り、BLEビーコン装置300の1つが、モバイル装置208に事前に記憶されたユーザ設定データに基づいて、モバイル装置208を接続モードに入るようにトリガする。モバイル装置208上のアプリケーションが、BLEビーコン装置(複数可)300によって通知されるユニバーサルユニーク識別子(UUID)のリストを記憶する。通知されたUUIDの1つを認識すると、現在の建物及び階床に関するアプリケーションコンテキスト情報が与えられる。ある実施形態においては、このコンテキストと、移動に関する所望の階床、時間、曜日に関して記憶されたユーザの好みに基づいて、アプリケーションは、アプリケーションが要求を行うとユーザに通知して、応答が肯定であれば、ユーザのために階床に要求を行う。ある実施形態においては、アプリケーションは、階床及び建物のコンテキストを検出して、事前にプログラムされた要求を行う。言い換えると、ある実施形態においては、モバイル装置208は、特定の建物の特定のBLEアクセスポイント装置とモバイル装置208が通信するのを可能にするデジタル認証情報を事前に与えられている。BLEアクセスポイント装置306は、暗号化されたBLEチャネルを介して、モバイル装置208と通信し、認証情報に基づいて、モバイル装置208を認証する。デジタル認証情報は、エレベータ要求と共にBLEアクセスポイント装置306に通信されるアクセス制御ペイロードも含んでよい。BLEアクセスポイント装置306は、要求とアクセス制御ペイロードをエレベータシステムに通信し、エレベータシステムは、アクセス制御システムを用いて、アクセス制御ペイロードを有するユーザが、要求した階床に行くことを許可されていることを検証する。ある実施形態においては、特定の呼びは、モバイル装置208に記憶されたインタラクティブアプリケーションを通したユーザによる手動入力に基づいてよい。これは、ユーザとモバイル装置208のインタラクティブ表面(例えば、タッチスクリーン)との物理的接触によって、または、音声プロンプトコマンドを通して行われてよい。あるいは、ユーザは、例えば、宛先階を表す所定の設定をモバイル装置208に入力してよい。これは、エレベータシステムを利用して、規則的に1つの階床に行くことが多い人にとっては特に有用である。コントローラ206がエレベータ割当を決定すると、BLEアクセスポイント装置306は、割当をモバイル装置208にリレーし、割当は、ユーザに表示される。割当は、例えば、時計または壁表示等、別の方法で表示されてもよい。従来のエレベータシステムは、ユーザを特定のエレベータに割り当てない。この場合、ユーザに返信されるメッセージは、要求が承諾されたことの確認である。
【0018】
有利なことに、エレベータ通信システム200は、ユーザが、エレベータ乗車エリア(例えば、ロビー)に入って、自分のモバイル装置208以外のものと全くインタラクトする必要なく、モバイル装置208とのインタラクトでさえ最小限で、エレベータ割当を受信するのを可能にする。さらに、システムキオスクのバックアップを減らして、エレベータへのトラフィックフローを良好にできる。モバイル装置208を、BLE中央装置ではなく、BLE周辺装置として使用することによって、モバイル装置と通信システムの間の通信フローを良好にする。
【0019】
1つまたは複数の技術を用いて実施形態を実施してよい。ある実施形態においては、装置またはシステムは、1つまたは複数のプロセッサと、メモリとを含んでよく、メモリは、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、本明細書に記載の1つまたは複数の方法論的行為を装置またはシステムに行わせる命令を記憶する。ある実施形態においては、当業者に既知の様々な機械的構成要素を使用してよい。
【0020】
実施形態は、1つまたは複数の装置、システム、及び/または、方法として実施されてよい。ある実施形態においては、命令は、一時的、及び/または、非一時的コンピュータ可読媒体等、1つまたは複数のコンピュータプログラム製品またはコンピュータ可読媒体に記憶されてよい。命令は、実行されると、エンティティ(例えば、プロセッサ、装置、または、システム)に、本明細書に記載の1つまたは複数の方法論的行為を行わせてよい。
【0021】
限定された数の実施形態のみに関連して開示を詳細に記載したが、開示は、このような開示した実施形態に限定されないことは容易に理解されよう。むしろ、開示は、本明細書に記載していないが、開示の範囲に見合った任意の数の変形、変更、代替、または、同等の構成を組み込むように修正されてよい。さらに、様々な実施形態を記載したが、開示の態様は、記載の実施形態の一部だけを含み得ることは理解されたい。従って、開示は、前述の記載によって制限されるとみなすべきではなく、請求項の範囲によってのみ制限される。