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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-13
(45)【発行日】2024-02-21
(54)【発明の名称】利用期間条件管理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240214BHJP
   G06Q 30/01 20230101ALI20240214BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/01
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2019199323
(22)【出願日】2019-10-31
(65)【公開番号】P2021071996
(43)【公開日】2021-05-06
【審査請求日】2022-09-06
(73)【特許権者】
【識別番号】519179062
【氏名又は名称】ナップワン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100135356
【弁理士】
【氏名又は名称】若林 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】柿花 隆幸
【審査官】山崎 誠也
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-277471(JP,A)
【文献】特表2008-503803(JP,A)
【文献】国際公開第2018/230596(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/147365(WO,A1)
【文献】特開2001-147965(JP,A)
【文献】花澤裕二,解約食い止めに10億円投資 顧客に役立つ情報を個別提供,日経情報ストラテジー,日経BP社,2000年05月24日,第9巻,第5号,第190頁
【文献】木内 登英,ダイナミックプライシングと消費者余剰の縮小,プラットフォーム経済圏,第1版,日経BP,2019年05月27日,p.68-85
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザの各々が利用する複数のユーザ端末と通信可能で、所定のサービスについての選択可能な複数の利用期間条件を管理する利用期間条件管理装置であって、
前記ユーザの利用期間に係る実績情報を取得する第1取得手段と、
前記複数の利用期間条件、及び前記複数の利用期間条件の各々に紐付く複数の対価情報を取得する第2取得手段と、
前記第1取得手段が取得した前記実績情報、並びに前記第2取得手段が取得した前記複数の利用期間条件及び前記複数の対価情報に基づいて、前記ユーザに適した前記利用期間条件を判断する第1判断手段と、を備え
前記サービスの利用終了時に、前記ユーザ端末で指定された前記対価情報を前記サービスの対価の逆指定対価情報として受け付ける第7受付手段と、
前記第7受付手段で受け付けた前記逆指定対価情報を前記利用期間条件に紐付く前記対価情報として管理する第2管理手段と、を備えていることを特徴とする
利用期間条件管理装置。
【請求項2】
前記サービスの利用開始要求又は前記サービスの利用終了要求を前記ユーザ端末から受け付ける第1受付手段と、
前記第1受付手段が前記利用開始要求を受け付けたこと又は前記サービスの利用終了要求を受け付けたことを契機に、前記第1判断手段で判断した前記ユーザに適した前記利用期間条件を前記ユーザ端末に通知する第1通知手段と、を備えていることを特徴とする
請求項1に記載の利用期間条件管理装置。
【請求項3】
前記第1判断手段で判断した前記ユーザに適した前記利用期間条件を前記ユーザの前記利用期間条件として自動的に設定する第1設定手段を備えていることを特徴とする
請求項1又は2に記載の利用期間条件管理装置。
【請求項4】
設定されている前記利用期間条件のキャンセルを前記ユーザ端末から受け付ける第2受付手段を備えていることを特徴とする
請求項1~3のいずれかに記載の利用期間条件管理装置。
【請求項5】
前記複数の利用期間条件を前記対価情報と共に前記ユーザ端末に通知する第2通知手段と、
前記ユーザ端末で選択された前記利用期間条件を受け付ける第3受付手段と、
前記第3受付手段で受け付けた前記利用期間条件を前記ユーザの前記利用期間条件として設定する第2設定手段と、を備えていることを特徴とする
請求項1~4のいずれかに記載の利用期間条件管理装置。
【請求項6】
設定されている前記利用期間条件よりも長い前記利用期間条件を前記ユーザ端末から受け付ける第4受付手段と、
前記第4受付手段で受け付けた前記利用期間条件を前記ユーザの前記利用期間条件として設定する第3設定手段と、を備えていることを特徴とする
請求項1~5のいずれかに記載の利用期間条件管理装置。
【請求項7】
前記サービスの利用開始時に、前記ユーザ端末で指定された前記対価情報を前記サービスの対価の逆指定対価情報として受け付ける第5受付手段と、
前記第5受付手段で受け付けた前記逆指定対価情報を前記サービスの提供者が利用するサービス提供者側端末に通知する第3通知手段と、
前記第3通知手段によって通知された前記逆指定対価情報の受入可否の回答を前記サービス提供者側端末から受け付ける第6受付手段と、
前記第6受付手段で受入可の回答を受け付けた前記逆指定対価情報を前記利用期間条件に紐付く前記対価情報として管理する第1管理手段と、を備えていることを特徴とする
請求項1~6のいずれかに記載の利用期間条件管理装置。
【請求項8】
前記逆指定対価情報を他の前記ユーザが利用する前記ユーザ端末に通知する第4通知手段を備えていることを特徴とする
請求項1又は7に記載の利用期間条件管理装置。
【請求項9】
提供時間帯が定められている特定の前記サービスへの途中入退を前記ユーザ端末から受け付ける第8受付手段を備えていることを特徴とする
請求項1~のいずれかに記載の利用期間条件管理装置。
【請求項10】
前記ユーザの利用目的に係る目的情報又は現状体調情報を取得する第3取得手段と、
前記第3取得手段が取得した前記目的情報に基づいて、前記ユーザに適した前記利用期間条件を判断する第2判断手段と、
前記第2判断手段で判断した前記ユーザに適した前記利用期間条件を前記ユーザ端末に通知する第5通知手段と、を備えていることを特徴とする
請求項1~のいずれかに記載の利用期間条件管理装置。
【請求項11】
前記サービスに供するリソースの空き状況に応じた前記対価情報の変更に基づいて、利用条件の変更の判断を調整する第1調整手段を備えていることを特徴とする
請求項1~10のいずれかに記載の利用期間条件管理装置。
【請求項12】
前記サービスに供するリソースの空き状況に応じて、前記ユーザ端末に利用促進通知を行う第6通知手段を備えていることを特徴とする
請求項11に記載の利用期間条件管理装置。
【請求項13】
前記サービスの提供を受ける前記ユーザの満足度に応じた前記対価情報の変更に基づいて、利用条件の変更の判断を調整する第2調整手段を備えていることを特徴とする
請求項1~12のいずれかに記載の利用期間条件管理装置。
【請求項14】
前記サービスの提供を受ける前記ユーザの満足度に応じて、前記ユーザ端末に利用促進通知を行う第7通知手段を備えていることを特徴とする
請求項13に記載の利用期間条件管理装置。
【請求項15】
前記サービスの提供を受ける前記ユーザの属性情報に応じた前記対価情報の変更に基づいて、利用条件の変更の判断を調整する第3調整手段を備えていることを特徴とする
請求項1~14のいずれかに記載の利用期間条件管理装置。
【請求項16】
前記サービスの提供を受けるユーザの属性情報に応じて、前記ユーザ端末に利用促進通知を行う第8通知手段を備えていることを特徴とする
請求項15に記載の利用期間条件管理装置。
【請求項17】
前記ユーザ端末におけるワンタップにより前記ユーザ端末から前記利用期間条件管理装置への受け付けが行われることを特徴とする
請求項1~16のいずれかに記載の利用期間条件管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用期間条件管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
所定の会員制サービスでは、ネットワークを利用したシステムで会員情報を管理することでサービスの運営に役立てている(例えば、特許文献1参照)。このような会員制サービスにおいて、日単位、週単位、月単位、時間帯指定、曜日指定、年契約等、利用期間条件の異なる複数の契約形態が存在することがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6551818号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
契約形態が多岐にわたる場合、ユーザが自身に適した契約形態を選択することは容易ではない。しかしながら、ユーザに適した契約形態を提案するシステムは提供されていなかった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ユーザに適した契約形態を提案する利用期間条件管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明は、複数のユーザの各々が利用する複数のユーザ端末(例えば、後述するユーザ端末4)と通信可能で、所定のサービスについての選択可能な複数の利用期間条件を管理する利用期間条件管理装置(例えば、後述する利用期間条件管理装置3)であって、前記ユーザの利用期間に係る実績情報を取得する第1取得手段(例えば、後述する取得部20)と、前記複数の利用期間条件、及び前記複数の利用期間条件の各々に紐付く複数の対価情報を取得する第2取得手段(例えば、後述する取得部20)と、前記第1取得手段が取得した前記実績情報、並びに前記第2取得手段が取得した前記複数の利用期間条件及び前記複数の対価情報に基づいて、前記ユーザに適した前記利用期間条件を判断する第1判断手段(例えば、後述する判断部21)と、を備えている利用期間条件管理装置である。
【0007】
(2)本発明はまた、前記サービスの利用開始要求又は前記サービスの利用終了要求を前記ユーザ端末から受け付ける第1受付手段(例えば、後述する受付部22)と、前記第1受付手段が前記利用開始要求を受け付けたこと又は前記サービスの利用終了要求を受け付けたことを契機に、前記第1判断手段で判断した前記ユーザに適した前記利用期間条件を前記ユーザ端末に通知する第1通知手段(例えば、後述する通知部23)と、を備えていることを特徴とする上記(1)に記載の利用期間条件管理装置である。
【0008】
(3)本発明はまた、前記第1判断手段で判断した前記ユーザに適した前記利用期間条件を前記ユーザの前記利用期間条件として自動的に設定する第1設定手段(例えば、後述する設定部24)を備えていることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の利用期間条件管理装置である。
【0009】
(4)本発明はまた、設定されている前記利用期間条件のキャンセルを前記ユーザ端末から受け付ける第2受付手段(例えば、後述する受付部22)を備えていることを特徴とする上記(1)~(3)のいずれかに記載の利用期間条件管理装置である。
【0010】
(5)本発明はまた、前記複数の利用期間条件を前記対価情報と共に前記ユーザ端末に通知する第2通知手段(例えば、後述する通知部23)と、前記ユーザ端末で選択された前記利用期間条件を受け付ける第3受付手段(例えば、後述する受付部22)と、前記第3受付手段で受け付けた前記利用期間条件を前記ユーザの前記利用期間条件として設定する第2設定手段(例えば、後述する設定部24)と、を備えていることを特徴とする上記(1)~(4)のいずれかに記載の利用期間条件管理装置である。
【0011】
(6)本発明はまた、設定されている前記利用期間条件よりも長い前記利用期間条件を前記ユーザ端末から受け付ける第4受付手段(例えば、後述する受付部22)と、前記第4受付手段で受け付けた前記利用期間条件を前記ユーザの前記利用期間条件として設定する第3設定手段(例えば、後述する設定部24)と、を備えていることを特徴とする上記(1)~(5)のいずれかに記載の利用期間条件管理装置である。
【0012】
(7)本発明はまた、前記サービスの利用開始時に、前記ユーザ端末で指定された前記対価情報を前記サービスの対価の逆指定対価情報として受け付ける第5受付手段(例えば、後述する受付部22)と、前記第5受付手段で受け付けた前記逆指定対価情報を前記サービスの提供者が利用するサービス提供者側端末(例えば、後述するサービス提供者側端末5)に通知する第3通知手段(例えば、後述する通知部23)と、前記第3通知手段によって通知された前記逆指定対価情報の受入可否の回答を前記サービス提供者側端末から受け付ける第6受付手段(例えば、後述する受付部22)と、前記第6受付手段で受入可の回答を受け付けた前記逆指定対価情報を前記利用期間条件に紐付く前記対価情報として管理する第1管理手段(例えば、後述する管理部25)と、を備えていることを特徴とする上記(1)~(6)のいずれかに記載の利用期間条件管理装置である。
【0013】
(8)本発明はまた、前記サービスの利用終了時に、前記ユーザ端末で指定された前記対価情報を前記サービスの対価の逆指定対価情報として受け付ける第7受付手段(例えば、後述する受付部22)と、前記第7受付手段で受け付けた前記逆指定対価情報を前記利用期間条件に紐付く前記対価情報として管理する第2管理手段(例えば、後述する管理部25)と、を備えていることを特徴とする上記(1)~(6)のいずれかに記載の利用期間条件管理装置である。
【0014】
(9)本発明はまた、前記逆指定対価情報を他の前記ユーザが利用する前記ユーザ端末に通知する第4通知手段(例えば、後述する通知部23)を備えていることを特徴とする上記(7)又は(8)に記載の利用期間条件管理装置である。
【0015】
(10)本発明はまた、提供時間帯が定められている特定の前記サービスへの途中入退を前記ユーザ端末から受け付ける第8受付手段(例えば、後述する受付部22)を備えていることを特徴とする上記(1)~(9)のいずれかに記載の利用期間条件管理装置である。
【0016】
(11)本発明はまた、前記ユーザの利用目的に係る目的情報又は現状体調情報を取得する第3取得手段(例えば、後述する取得部20)と、前記第3取得手段が取得した前記目的情報に基づいて、前記ユーザに適した前記利用期間条件を判断する第2判断手段(例えば、後述する判断部21)と、前記第2判断手段で判断した前記ユーザに適した前記利用期間条件を前記ユーザ端末に通知する第5通知手段(例えば、後述する通知部23)と、を備えていることを特徴とする上記(1)~(10)のいずれかに記載の利用期間条件管理装置である。
【0017】
(12)本発明はまた、前記サービスに供するリソースの空き状況に応じた前記対価情報の変更に基づいて、利用条件の変更の判断を調整する第1調整手段(例えば、後述する判断部21)を備えていることを特徴とする上記(1)~(11)のいずれかに記載の利用期間条件管理装置である。
【0018】
(13)本発明はまた、前記サービスに供するリソースの空き状況に応じて、前記ユーザ端末に利用促進通知を行う第6通知手段(例えば、後述する通知部23)を備えていることを特徴とする上記(12)に記載の利用期間条件管理装置である。
【0019】
(14)本発明はまた、前記サービスの提供を受ける前記ユーザの満足度に応じた前記対価情報の変更に基づいて、利用条件の変更の判断を調整する第2調整手段(例えば、後述する判断部21)を備えていることを特徴とする上記(1)~(13)のいずれかに記載の利用期間条件管理装置である。
【0020】
(15)本発明はまた、前記サービスの提供を受ける前記ユーザの満足度に応じて、前記ユーザ端末に利用促進通知を行う第7通知手段(例えば、後述する通知部23)を備えていることを特徴とする上記(14)に記載の利用期間条件管理装置である。
【0021】
(16)本発明はまた、前記サービスの提供を受ける前記ユーザの属性情報に応じた前記対価情報の変更に基づいて、利用条件の変更の判断を調整する第3調整手段(例えば、後述する判断部21)を備えていることを特徴とする上記(1)~(15)のいずれかに記載の利用期間条件管理装置である。
【0022】
(17)本発明はまた、前記サービスの提供を受けるユーザの属性情報に応じて、前記ユーザ端末に利用促進通知を行う第8通知手段(例えば、後述する通知部23)を備えていることを特徴とする上記(16)に記載の利用期間条件管理装置である。
【0023】
(18)本発明はまた、前記ユーザ端末におけるワンタップにより前記ユーザ端末から前記利用期間条件管理装置への受け付けが行われることを特徴とする上記(1)~(17)のいずれかに記載の利用期間条件管理装置である。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、ユーザに適した契約形態を提案する利用期間条件管理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の実施形態に係る利用期間条件管理装置を備えているネットワークシステムの構成を示す概略図である。
図2図1に示す利用期間条件管理装置の構成を示すブロック図である。
図3】ユーザの利用期間に係る実績情報等を説明する図である。
図4】複数の利用期間条件、及び複数の利用期間条件の各々に紐付く複数の対価情報を説明する図である。
図5】本発明の実施形態に係る利用期間条件管理装置を備えているネットワークシステムにおける基本処理を示すフローチャートである。
図6】本発明の実施形態に係る、ユーザの利用開始要求又は利用終了要求を受け付けたことに応じて変更すべき利用期間条件を通知する処理、及び、変更適否判断に基づく自動変更を示すフローチャートである。
図7】本発明の実施形態に係る、利用期間の最小単位期間満了前のキャンセル受付の処理を示すフローチャートである。
図8】本発明の実施形態に係る、複数の変更契約形態を対価情報とともに提示して選択受付する処理を示すフローチャートである。
図9】本発明の実施形態に係る、利用期間の最小単位期間のより長い契約形態への変更の受付をする処理を示すフローチャートである。
図10】本発明の実施形態に係る、ユーザの利用開始時のサービス対価の逆指定の処理、ユーザの利用終了時のサービス対価の逆指定の処理、及び、逆指定された対価情報を他のユーザに開示する処理を示すフローチャートである。
図11】本発明の実施形態に係る、提供時間帯が指定されている所定のサービスへの途中入退受付の処理を示すフローチャートである。
図12】本発明の実施形態に係る、ユーザのサービス利用目的に基づいて利用期間条件を推奨する処理を示すフローチャートである。
図13】本発明の実施形態に係る、サービスに供するリソースの空き状況に応じた対価情報の変更に基づいて利用条件の変更の判断を調整し、利用促進通知を行う処理を示すフローチャートである。
図14】本発明の実施形態に係る、サービスの提供を受けるユーザの満足度に応じた対価情報の変更に基づいて利用条件の変更の判断を調整し、利用促進通知を行う処理を示すフローチャートである。
図15】本発明の実施形態に係る、サービスの提供を受けるユーザの属性情報に応じた対価情報の変更に基づいて利用条件の変更の判断を調整し、利用促進通知を行う処理を示すフローチャートである。
図16】本発明の実施形態の変形例に係る利用期間条件管理装置を備えているネットワークシステムの構成を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る利用期間条件管理装置3を備えているネットワークシステム1について詳細に説明する。
【0027】
まず、図1図4を用いて、利用期間条件管理装置3を備えているネットワークシステム1の構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る利用期間条件管理装置3を備えているネットワークシステム1の構成を示す概略図である。図2は、図1に示す利用期間条件管理装置3の構成を示すブロック図である。図3は、ユーザの利用期間に係る実績情報等を説明する図である。図4は、複数の利用期間条件、及び複数の利用期間条件の各々に紐付く複数の対価情報を説明する図である。
【0028】
図1に示すネットワークシステム1は、インターネット2を利用したシステムであり、所定のサービスについて、秒単位、分単位、時間単位、日単位、週単位、月単位、時間帯指定、曜日指定、年契約等、利用期間条件の異なる複数の契約形態について、ユーザの利用態様に基づいてレコメンド(提案)する。
【0029】
このネットワークシステム1は、次の考え方に基づく。例えば、所定のサービスの料金プランとして、「1回500円の都度プラン」と「1か月9,800円の月額プラン」が設定できるものとする。この場合、「1回500円の都度プラン」でサービスを利用するユーザが1か月に20回利用すると、1か月に10,000円を支払う必要がある。結果からすればこのユーザは「1か月9,800円の月額プラン」でサービスを利用していた方が金銭的には負担が少なかったことになる。このような場合に、「1回500円の都度プラン」よりも「1か月9,800円の月額プラン」の方がお得であったことを提案できれば、ユーザ目線のサービスになる。ネットワークシステム1は、このようなことを実現可能とする。
【0030】
ネットワークシステム1が扱う所定のサービスとして、例えば、会員制のフィットネスジムの利用が想定される。このようなサービスとしては、種々の分野のものを採用することができ、他には、国内の宿、国内旅行補助、レジャー・日帰り湯、ホテルレストラン・プレミアム、グルメ・レストラン、映画、エンターテイメント、海外ホテル、ツアー・航空券、レンタカー、車購入、お買得速報、スポーツ、育児サービス、介護サービス、ショッピング、ライフサポート、住宅サービス、学び、ビジネスサポート、ゴルフ場予約、VIPの宴などが挙げられる。そして、このネットワークシステム1では、会員制のフィットネスジムの利用を想定する場合には、サービスの利用開始時の初期設定のサービスの料金プランとして、会員制のフィットネスジムの利用料金の最低単位と考えられる、1分単位で課金されるプラン、即ち、例えば「1分15円の分単位プラン」が設定される。
【0031】
具体的には、図1に示すように、ネットワークシステム1は、インターネット2と、利用期間条件管理装置3と、複数のユーザ端末4と、サービス提供者側端末5と、を備えている。ユーザ端末4は、具体的には例えば、スマートフォン等であり、以下の説明においけるユーザ端末4から利用期間条件管理装置3への受け付けは、ユーザ端末4におけるワンタップにより行われる。このためユーザは、ユーザ端末4から容易に、利用期間条件管理装置3への受け付けを行うことが可能であり、ユーザにおける負担が軽減されている。
【0032】
利用期間条件管理装置3は、インターネット2に接続された装置である。この利用期間条件管理装置3は、複数のユーザの各々が利用する複数のユーザ端末4と通信可能で、所定のサービスについての選択可能な複数の利用期間条件を管理する。複数のユーザ端末4及びサービス提供者側端末5は、それぞれ、インターネット2に接続されている一般的な通信端末であり、例えば、スマートフォンやタブレット等の携帯通信端末、パーソナルコンピューター等が想定される。
【0033】
図2に示すように、利用期間条件管理装置3は、CPU10と、RAM11と、ROM12と、記録部13と、通信部14と、等を備えている。
【0034】
CPU(Central Processing Unit)10は、各種プログラムを実行することによって、取得部20、判断部21、受付部22、通知部23、設定部24、管理部25等の各種機能を実現して、利用期間条件管理装置3を統括的に制御する。
【0035】
RAM(Random Access Memory)11は、CPU10の作業領域として使用される。ROM(Read Only Memory)12は、CPU10で実行される基本OSや各種プログラムを記憶している。記録部13は、ユーザの利用期間に係る実績情報(図3参照)、ユーザの利用目的に係る目的情報(図3参照)、複数の利用期間条件(図4参照)、及び複数の利用期間条件の各々に紐付く複数の対価情報(図4参照)等、各種データを記録している。通信部14は、複数のユーザ端末4及びサービス提供者側端末5の各々との通信を行う。
【0036】
取得部(第1取得手段)20は、ユーザの利用期間に係る実績情報(図3参照)を記録部13から取得して、当該実績情報(図3参照)を判断部21に入力する。
取得部(第2取得手段)20は、複数の利用期間条件(図4参照)、及び複数の利用期間条件の各々に紐付く複数の対価情報(図4参照)を記録部13から取得して、当該複数の利用期間条件(図4参照)及び当該複数の対価情報(図4参照)を判断部21に入力する。
取得部(第3取得手段)20は、ユーザの利用目的に係る目的情報(図3参照)を記録部13から取得して、当該目的情報(図3参照)を判断部21に入力する。
【0037】
判断部(第1判断手段)21は、取得部20が取得した実績情報(図3参照)、並びに取得部20が取得した複数の利用期間条件(図4参照)及び複数の対価情報(図4参照)に基づいて、ユーザに適した利用期間条件を判断して、当該利用期間条件を通知部23又は設定部24に入力する。
判断部(第2判断手段)21は、取得部20が取得した目的情報(図3参照)に基づいて、ユーザに適した利用期間条件を判断して、当該利用期間条件を通知部23に入力する。
【0038】
受付部(第1受付手段)22は、サービスの利用開始要求又は利用終了要求をユーザ端末4から受け付ける。
受付部(第2受付手段)22は、設定されている利用期間条件のキャンセルをユーザ端末4から受け付ける。
受付部(第3受付手段)22は、ユーザ端末4で選択された利用期間条件を受け付けて、当該利用期間条件を設定部24に入力する。
受付部(第4受付手段)22は、設定されている利用期間条件よりも長い利用期間条件をユーザ端末4から受け付けて、当該利用期間条件を設定部24に入力する。
受付部(第5受付手段)22は、サービスの利用開始時に、ユーザ端末4で指定された対価情報をサービスの対価の逆指定対価情報として受け付けて、当該逆指定対価情報を通知部23に入力する。
受付部(第6受付手段)22は、逆指定対価情報の受入可否の回答をサービス提供者側端末5から受け付けて、当該回答を管理部25に入力する。
受付部(第7受付手段)22は、サービスの利用終了時に、ユーザ端末4で指定された対価情報をサービスの対価の逆指定対価情報として受け付けて、当該逆指定対価情報を管理部25に入力する。
受付部(第8受付手段)22は、提供時間帯が定められている特定のサービスへの途中入退をユーザ端末4から受け付ける。
【0039】
通知部(第1通知手段)23は、受付部22が利用開始要求又は利用終了要求を受け付けたことを契機に、判断部21で判断したユーザに適した利用期間条件をユーザ端末4に通知する。
通知部(第2通知手段)23は、複数の利用期間条件を対価情報と共にユーザ端末4に通知する。
通知部(第3通知手段)23は、受付部22で受け付けた逆指定対価情報をサービス提供者側端末5に通知する。
通知部(第4通知手段)23は、逆指定対価情報を他のユーザが利用するユーザ端末4に通知する。
通知部(第5通知手段)23は、判断部21で判断したユーザに適した利用期間条件をユーザ端末4に通知する。
【0040】
設定部(第1設定手段)24は、判断部21で判断したユーザに適した利用期間条件をユーザの利用期間条件として自動的に設定し、記録部13に記録されているデータを書き換える。
設定部24は、設定されている利用期間条件のキャンセルを受付部22で受け付けたことを契機に、最小単位期間満了後に最小単位期間の短い契約形態となる利用期間条件をユーザの利用期間条件として設定し、記録部13に記録されているデータを書き換える。
設定部(第2設定手段)24は、受付部22で受け付けた利用期間条件をユーザの利用期間条件として設定し、記録部13に記録されているデータを書き換える。
設定部(第3設定手段)24は、受付部22で受け付けた利用期間条件をユーザの利用期間条件として設定し、記録部13に記録されているデータを書き換える。
【0041】
管理部(第1管理手段)25は、受付部22で受入可の回答を受け付けた逆指定対価情報を利用期間条件に紐付く対価情報として管理するために、記録部13に記録されているデータに書き加える。
管理部(第2管理手段)25は、受付部22で受け付けた逆指定対価情報を利用期間条件に紐付く対価情報として管理するために、記録部13に記録されているデータに書き加える。
【0042】
図3に示すように、実績情報及び目的情報は、他の必要情報と共に、ユーザ毎にIDで管理されている。図4に示すように、複数の利用期間条件は、各々に紐付く複数の対価情報と共に管理されている。
【0043】
次に、図5図15に示すフローチャートを参照して、利用期間条件管理装置3による処理の流れについて、ネットワークシステム1が扱う所定のサービスとして、例えば、会員制のフィットネスジムの利用を想定して説明する。
【0044】
[基本処理]
まず、取得部20が、ユーザの利用期間に係る実績情報(図3参照)を記録部13から取得して、当該実績情報(図3参照)を判断部21に入力する(S10)。そして、取得部20が、複数の利用期間条件(図4参照)、及び複数の利用期間条件の各々に紐付く複数の対価情報(図4参照)を記録部13から取得して、当該複数の利用期間条件(図4参照)及び当該複数の対価情報(図4参照)を判断部21に入力する(S11)。また、判断部21が、実績情報(図3参照)、並びに複数の利用期間条件(図4参照)及び複数の対価情報(図4参照)に基づいて、ユーザに適した利用期間条件を判断する(S12)。
【0045】
[ユーザの利用開始要求又は利用終了要求を受け付けたことに応じて変更すべき利用期間条件を通知]
まず、受付部22が、サービスの利用開始要求又は前記サービスの利用終了要求をユーザ端末4から受け付ける(S101)。受付部22が利用開始要求又は利用終了要求を受け付けたことを契機に、具体的には、フィットネスジムにユーザがチェックインをしたとき又はチェックアウトしたときに、上記の基本処理を行う。そして、通知部23が、判断部21で判断したユーザに適した利用期間条件をユーザ端末4に通知する(S102)。
【0046】
[変更適否判断に基づく自動変更]
まず、上記の基本処理を行う。そして、設定部24が、判断部21で判断したユーザに適した利用期間条件をユーザの利用期間条件として自動的に設定し、記録部13に記録されているデータを書き換える(S103)。具体的には、設定部24は、フィットネスジムにおけるユーザの利用頻度である実績情報に応じて、ユーザの利用期間条件をオートパイロットで自動的に変更して設定する。
【0047】
[利用期間の最小単位期間満了前のキャンセル受付(最小単位期間満了後に最小単位期間の短い契約形態に変更)]
まず、受付部22が、設定されている利用期間条件のキャンセルをユーザ端末4から受け付ける(S201)。そして、設定されている利用期間条件のキャンセルを受付部22で受け付けたことを契機に、設定部24が、最小単位期間満了後に最小単位期間の短い契約形態となる利用期間条件をユーザの利用期間条件として設定し、記録部13に記録されているデータを書き換える(S202)。
【0048】
[複数の変更契約形態を対価情報とともに提示して選択受付]
まず、通知部23が、複数の利用期間条件(図4参照)を対価情報(図4参照)と共にユーザ端末4に通知する(S301)。そして、受付部22が、ユーザ端末4で選択された利用期間条件を受け付けて、当該利用期間条件を設定部24に入力する。また、設定部24が、受付部22で受け付けた利用期間条件をユーザの利用期間条件として設定し、記録部13に記録されているデータを書き換える(S302)。
【0049】
[利用期間の最小単位期間のより長い契約形態への変更受付(アップセル)]
まず、受付部22が、設定されている利用期間条件よりも長い利用期間条件をユーザ端末4から受け付けて、当該利用期間条件を設定部24に入力する(S401)。そして、設定部24が、受付部22で受け付けた利用期間条件をユーザの利用期間条件として設定し、記録部13に記録されているデータを書き換える(S402)。
【0050】
[ユーザの利用開始時に当該ユーザが対価情報を設定してサービス提供者の受け入れ可否を受け付け(サービス対価の逆指定)]
まず、受付部22が、サービスの利用開始時に、ユーザ端末4で指定された対価情報をサービスの対価の逆指定対価情報として受け付けて、当該逆指定対価情報を通知部23に入力する(S501)。即ち、通常では、フィットネスジムにおいては、フィットネスジム側が利用期間条件の対価情報をユーザに対して提示するが、これとは逆に、ユーザが、利用したいサービスについて支払い額をフィットネスジムに提示する。そして、通知部23が、受付部22で受け付けた逆指定対価情報をサービス提供者側端末5に通知する(S502)。また、受付部22が、逆指定対価情報の受入可否の回答をサービス提供者側端末5から受け付けて、当該回答を管理部25に入力する。さらに、管理部25が、受付部22で受入可の回答を受け付けた逆指定対価情報を利用期間条件に紐付く対価情報として管理するために、記録部13に記録されているデータに書き加える(S503)。
【0051】
[ユーザの利用終了時に当該ユーザが対価情報を設定(サービス対価の逆指定)]
まず、受付部22が、サービスの終了時に、ユーザ端末4で指定された対価情報をサービスの対価の逆指定対価情報として受け付けて、当該逆指定対価情報を管理部25に入力する(S504)。そして、管理部25が、受付部22で受け付けた逆指定対価情報を利用期間条件に紐付く対価情報として管理するために、記録部13に記録されているデータに書き加える(S505)。
【0052】
[逆指定された対価情報を他のユーザに開示]
まず、管理部25が、逆指定対価情報を利用期間条件に紐付く対価情報として管理するための上記処理を行う。そして、通知部23が、当該逆指定対価情報を他のユーザが利用するユーザ端末4に通知する(S506)。
【0053】
[提供時間帯が指定されている所定のサービスへの途中入退受付]
まず、受付部22が、提供時間帯が定められている特定のサービス(フィットネスジムにおけるレッスン等)への途中入退をユーザ端末4から受け付ける(S601)。そして、所定の処理部が、当該特定のサービスへの途中入退に必要な処理を行う(S602)。
【0054】
[ユーザのサービス利用目的(トレーニング目的など)に基づいて利用期間条件を推奨]
まず、取得部20が、ユーザの利用目的に係る目的情報(図3参照)又は現状体調情報を記録部13から取得して、当該目的情報(図3参照)又は現状体調情報を判断部21に入力する(S701)。そして、判断部21が、取得部20が取得した目的情報(図3参照)又は現状体調情報に基づいて、ユーザに適した利用期間条件を判断して、当該利用期間条件を通知部23に入力する(S702)。具体的には、図3に示すような「ダイエット」、「健康維持」のようなフィットネスジムの利用を想定した目的情報や、「BMI値が26」のような現状体調情報が扱われる。また、通知部23は、判断部21で判断したユーザに適した利用期間条件をユーザ端末4に通知する(S703)。
【0055】
このような利用期間条件管理装置3では、会員サービス企業から見た稼働率の向上(例えば、フィットネスジムでは空きマシンや空きスペースが利用増で埋まるとともに時間単価も割高なので利益率が向上)、ユーザ満足度の向上等サービス価値向上の観点から、更に以下の(1)~(6)のような処理が行われてもよい。
(1)サービスに供するリソースの空き状況を取得して(S1001)当該空き状況に応じた対価情報の変更に基づいて利用条件の変更の判断を調整(S1002)
具体的には、いわゆるダイナミック・プライシングを行うことにより、フィットネスジムにおける所定のマシンや使用エリアごとに空きがある場合に、判断部21は、当該マシンや当該使用エリアについての利用料金を下げて、利用するユーザを増やし、ユーザが増えてきて、利用可能なユーザ数の上限に近づくと、当該上限に近づいた当該マシンや当該使用エリアについての利用料金を上げる判断を調整する。
また、同様に、具体的には、いわゆるダイナミック・プライシングを行うことにより、例えばネットワークシステム1が扱う所定のサービスとして、例えば、レストランやカフェの利用を想定した場合には、判断部21は、レストランやカフェの着席スペースと、スタンディングスペースと、のいずれかにおいて、各スペースのキャパシティの70%を超えたら、当該スペースにおけるサービスの値段を上げる判断を調整する。
(2)サービスに供するリソースの空き状況に応じた利用促進通知(S1003)
具体的には、上記(1)における、所定のマシンや使用エリアごとに空きがある場合に、利用期間条件管理装置3は、利用可能性の高いユーザのユーザ端末4に対して通知して、空きがあるマシンや使用エリアについてユーザの利用を促す。また、上記(1)における、レストランのいずれかのキャパシティの70%を超えたスペースにおけるサービスの値段が上がることについて、利用期間条件管理装置3は、利用可能性の高いユーザのユーザ端末4に対して通知して、キャパシティ(利用可能人員数)の70%を超えていないスペースにおけるユーザの利用を促す。
(3)サービスの提供を受けるユーザの満足度を取得して(S1101)当該満足度に応じた対価情報の変更に基づいて利用条件の変更の判断を調整(S1102)
具体的には、いわゆるダイナミック・プライシングを行うことにより、例えばフィットネスジムの利用するサービスを想定した場合には、判断部21は、ユーザ端末4からのユーザによるレビューによる評価が下がった場合に、ユーザ1人当たりのスタッフリソースを増加させる判断を調整する。
また、同様に、具体的には、いわゆるダイナミック・プライシングを行うことにより、例えばディスコ等のクラブの利用サービスを想定した場合には、判断部21は、クラブ内のユーザの人数が、クラブのキャパシティ(収容人員数)の70%を超えている場合に、クラブへの入場利用金の価格を上げる判断を調整する。
(4)サービスの提供を受けるユーザの満足度に応じた利用促進通知(S1103)
具体的には、上記(3)における、ユーザによるレビューによる評価が下がった場合に、利用期間条件管理装置3は、ユーザ対応するスタッフの人員を増加させるようにサービス提供者側端末5に通知して、ユーザ1人当たりのスタッフリソースを増加させるようにサービス提供者に促す。
また、同様に、具体的には、上記(3)における、クラブのキャパシティ(収容人員数)が70%を超えている場合に、利用期間条件管理装置3は、クラブへの入場利用金の価格を上げるように、サービス提供者側端末5に通知して、クラブへの入場利用金の価格を上げるように促す。
(5)サービスの提供を受けるユーザの属性情報(シニア、男女比等)を取得して(S1201)当該属性情報に応じた対価情報の変更に基づいて利用条件の変更の判断を調整(S1202)
具体的には、いわゆるダイナミック・プライシングを行うことにより、判断部21は、フィットネスジムにおける所定のマシンや使用エリアごとに男女割合を算出し、男性又は女性のいずれかが、当該所定のマシンや使用エリアにおいて70%を超えたら、当該超えた性の利用料金を上げると共に他方の性の利用料金を下げる判断を調整する。
また、同様に、いわゆるダイナミック・プライシングを行うことにより、判断部21は、フィットネスジムにおける所定のマシンや使用エリアごとの年齢比率を算出し、例えば、50歳以上のユーザの比率が、当該所定のマシンや使用エリアにおいて70%を超えたら、50歳以上のユーザの利用料金を上げると共に50歳未満のユーザの利用料金を下げる判断を調整する。
(6)サービスの提供を受けるユーザの属性情報(シニア、男女比等)に応じた利用促進通知(S1203)
具体的には、上記(5)における、当該所定のマシンや使用エリアにおいて70%を超えた場合に、利用期間条件管理装置3は、当該超えた性の利用料金を上げると共に他方の性の利用料金を下げるようにサービス提供者側端末5に通知して、当該超えた性の利用料金を上げると共に他方の性の利用料金を下げて、当該他方の性で利用可能性の高いユーザが利用するように、サービス提供者に促す。
また、同様に、具体的には、上記(5)における、50歳以上のユーザの比率が、当該所定のマシンや使用エリアにおいて70%を超えた場合に、利用期間条件管理装置3は、50歳以上のユーザの利用料金を上げると共に50歳未満のユーザの利用料金を下げるようにサービス提供者側端末5に通知して、50歳以上のユーザの利用料金を上げると共に50歳未満のユーザの利用料金を下げて、50歳未満の利用可能性の高いユーザが利用するように、サービス提供者に促す。
【0056】
このように、利用期間条件管理装置3によれば、ユーザに適した契約形態を提案することができる。また、ネットワークシステム1では、会員制のフィットネスジムの利用を想定する場合には、サービスの利用開始時の初期設定のサービスの料金プランとして、会員制のフィットネスジムの利用料金の最低単位と考えられる、1分単位で課金されるプランが設定されているため、ユーザは、低額のサービス利用料でサービスを利用することができるため、ユーザにとってサービスを利用することが容易となる。更に、会員制のフィットネスジムの利用料金の最低単位に初期設定されるため、当該最低単位を基準として、ユーザの利用状況に応じて、利用時間に対するより価格の低い料金プランをユーザに提案することができるため、ユーザが、利用時間に対する価格が高いプランで利用し続けてしまうことを防ぐことが可能となり、ユーザが安心してサービスを利用し続けることが可能となる。
【0057】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更及び変形が可能である。
例えば、本実施形態においては、サービス提供者側端末5は、説明の便宜上1つのみ図1に図示して説明したが、1つに限定されない。例えば、利用期間条件管理装置3は、インターネット2を介して、図15に示すように、複数のサービス提供者側端末5と接続されもよい。即ち、ネットワークシステム1が扱うサービスが、会員制のフィットネスジムの利用である場合には、利用期間条件管理装置3には、インターネット2を介して、ネットワークシステム1が提携する複数社の会員制のフィットネスジムのサービス提供者側端末5が接続される。この場合には、図3に示すような、ユーザの利用期間に係る実績情報等については、ネットワークシステム1が提携する全ての会員制のフィットネスジムの会社のものが、一の会社の情報が他の会社に漏洩しないように、高いセキュリティが担保された状態で、利用期間条件管理装置3において厳重に取り扱われる。
【符号の説明】
【0058】
1 ネットワークシステム
2 インターネット
3 利用期間条件管理装置
4 ユーザ端末
5 サービス提供者側端末
10 CPU
11 RAM
12 ROM
13 記録部
14 通信部
20 取得部(第1取得手段、第2取得手段、第3取得手段)
21 判断部(第1判断手段、第2判断手段)
22 受付部(第1受付手段、第2受付手段、第3受付手段、第4受付手段、第5受付手段、第6受付手段、第7受付手段、第8受付手段)
23 通知部(第1通知手段、第2通知手段、第3通知手段、第4通知手段、第5通知手段)
24 設定部(第1設定手段、第2設定手段、第3設定手段)
25 管理部(第1管理手段、第2管理手段)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16