IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ノキア テクノロジーズ オサケユイチアの特許一覧

特許7436431少なくとも2つのアイデンティティにまたがるページング機会の位置合わせ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-13
(45)【発行日】2024-02-21
(54)【発明の名称】少なくとも2つのアイデンティティにまたがるページング機会の位置合わせ
(51)【国際特許分類】
   H04W 68/02 20090101AFI20240214BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240214BHJP
   H04W 8/24 20090101ALI20240214BHJP
   H04W 88/06 20090101ALI20240214BHJP
【FI】
H04W68/02
H04W72/0446
H04W8/24
H04W88/06
【請求項の数】 12
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021122698
(22)【出願日】2021-07-27
(65)【公開番号】P2022023842
(43)【公開日】2022-02-08
【審査請求日】2021-10-22
(31)【優先権主張番号】20205769
(32)【優先日】2020-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FI
(73)【特許権者】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100158469
【弁理士】
【氏名又は名称】大浦 博司
(72)【発明者】
【氏名】ラウラ ルーケ サンチェス
(72)【発明者】
【氏名】デヴァキ チャンドラムーリ
(72)【発明者】
【氏名】ヤーコブ リンドベリ ブートラー
(72)【発明者】
【氏名】ファラナス サブーリ-シカニ
(72)【発明者】
【氏名】フランク フレデリクセン
(72)【発明者】
【氏名】ヌノ マヌエル キーレリヒ プラタス
【審査官】竹内 亨
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第10623946(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0017982(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0088502(US,A1)
【文献】国際公開第2016/140274(WO,A1)
【文献】特表2019-532580(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
H04B 7/24-7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信デバイスによって、通信デバイスの少なくとも2つのアイデンティティにまたがって複数のページング機会を位置合わせすること(1302)を含み、前記少なくとも2つのアイデンティティが、サブスクリプションアイデンティティである、方法において、前記位置合わせすることが、
前記通信デバイスによって、少なくとも2つのアイデンティティを有する前記通信デバイスに対するページング機会を、前記アイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して通信ネットワークに要求し、前記通信ネットワークから受信すること(1306)であり、前記方法が、前記ページング機会の利用不可の表示を前記通信ネットワークから受信したことに応答して、前記少なくとも2つのアイデンティティのうちの異なる1つを使用して、前記ページング機会を要求および受信することをさらに含む、受信すること、または
前記通信デバイスによって、前記アイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して、ページングオフセットの再割当てを前記通信ネットワークに要求し、前記通信ネットワークから受信すること(1308)
を介して実行され
前記通信デバイスの能力および/または前記通信デバイスの移動性タイプを決定することと、前記通信デバイスの前記決定された能力および/または前記通信デバイスの前記決定された移動性タイプに基づいて、前記ページング機会の位置合わせのターゲットレベルを決定することと、現在の位置合わせレベルが前記位置合わせのターゲットレベルを満たすことができない場合、前記通信デバイスに対する新しいページング機会を要求することとを含む
ことを特徴とする
方法。
【請求項2】
前記通信デバイスが、少なくとも2つの受信チェーンを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記位置合わせすることが、
- 前記アイデンティティのうちの少なくとも2つのページング監視が同時であり、少なくとも2つの受信器チェーンが活動状態にある、完全な位置合わせ、または
- 前記アイデンティティのうちの少なくとも2つのページング監視が時間的に順次的である、順次的な位置合わせ、または
- 前記アイデンティティのうちの少なくとも2つのページング監視が部分的に重複する、部分的な位置合わせである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ページング機会のための好ましい位置を示すために、前記通信デバイスのアイデンティティのうちの少なくとも1つからの支援情報を、対応する前記通信ネットワークに提供することをさらに含む、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記好ましい位置が、
開始スロットおよび終了スロット、
開始フレームおよび終了フレーム、および/または
開始時間および終了時間のうちの少なくとも1つを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ページング機会の少なくとも1つの位置合わせを、ページング機会の1つまたは複数のさらなる位置合わせより優先することと、前記アイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して、前記優先された位置合わせに従って、ページング機会を前記通信ネットワークに要求することとをさらに含む、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記優先された位置合わせに従って前記要求されたページング機会が、前記通信デバイスに割り当てられていないことを示す情報を、前記通信ネットワークから受信したことに応答して、別のアイデンティティを使用して、ページング機会を前記通信ネットワークに要求することをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
別のアイデンティティを使用した前記通信ネットワークからの前記ページング機会の要求が割り当てられていないことを示す情報を、前記通信ネットワークから受信したことに応答して、前記優先された位置合わせに従って前記ページング機会を要求するために使用された前記アイデンティティを使用して、ページング機会の少なくとも1つのさらなる位置合わせに従って、ページング機会を前記通信ネットワークに要求することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
信号送信負荷を優先するためのページング機会に対する少なくとも1つの位置合わせを決定することと、前記アイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して、前記アイデンティティのうちの少なくとも1つに対する信号送信負荷を優先するための前記決定された少なくとも1つの位置合わせに従って、ページング機会を前記通信ネットワークに要求することとをさらに含む、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記アイデンティティのうちの少なくとも1つに対する信号送信負荷を優先するためのページング機会に対する前記決定された少なくとも1つの位置合わせに従って前記要求されたページング機会が、前記通信デバイスに割り当てられていないことを示す情報を、前記通信ネットワークから受信したことに応答して、前記アイデンティティのうちの別のアイデンティティのページング機会に対する信号送信負荷を優先するための少なくとも1つの位置合わせを決定することと、前記別のアイデンティティを使用して、前記別のアイデンティティのページング機会に対する信号送信負荷を優先するための前記決定された少なくとも1つの位置合わせに従って、ページング機会を前記通信ネットワークに要求することとをさらに備える、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記少なくとも2つのアイデンティティが、SIM、USIM、e-SIM、または証明書のうちの少なくとも1つである、請求項1~10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
通信デバイスの少なくとも2つのアイデンティティにまたがって複数のページング機会を位置合わせする手段(1302)を備え、前記少なくとも2つのアイデンティティが、サブスクリプションアイデンティティである、装置において、
前記位置合わせする手段が、
少なくとも2つのアイデンティティを有する前記通信デバイスに対するページング機会を、前記アイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して通信ネットワークに要求し、前記通信ネットワークから受信する手段(1306)と、
前記ページング機会の利用不可の表示を前記通信ネットワークから受信したことに応答して、前記少なくとも2つのアイデンティティのうちの異なる1つを使用して、前記ページング機会を要求および受信する手段、または
前記アイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して、ページングオフセットの再割当てを前記通信ネットワークに要求し、前記通信ネットワークから受信する手段(1308)と
を備えるか、またはこれらに動作可能に接続され、
前記通信デバイスの能力および/または前記通信デバイスの移動性タイプを決定する手段と、前記通信デバイスの前記決定された能力および/または前記通信デバイスの前記決定された移動性タイプに基づいて、前記ページング機会の位置合わせのターゲットレベルを決定する手段と、現在の位置合わせレベルが前記位置合わせのターゲットレベルを満たすことができない場合、前記通信デバイスに対する新しいページング機会を要求する手段とを備える
ことを特徴とする
装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
例示的な限定されない実施形態は、一般に、通信に関し、より詳細には、通信ネットワークによる通信のために少なくとも2つのアイデンティティ(identity:身元、正体)を使用するデバイスにおける電力消費(power consumption)を低減させることに関する。これらのデバイスの例には、少なくともデュアル(dual:2の、二重の)受信能力が与えられたMUSIMデバイスが含まれる。
【背景技術】
【0002】
複数のサブスクリプション(subscription:加入)を有するデバイスに対応するための技術を実施することが知られている。
【発明の概要】
【0003】
本発明の様々な実施形態に求められる保護範囲は、独立請求項によって記載される。独立請求項の範囲下に入らない本明細書に記載する実施形態、例、および特徴は、もしあれば、本発明の様々な実施形態を理解するために有用な例であると解釈されたい。
【0004】
いくつかの態様によれば、独立請求項の主題が提供される。いくつかのさらなる態様は、従属請求項に定義される。特許請求の範囲の範囲下に入らない実施形態は、本開示を理解するために有用な例であると解釈されたい。
【0005】
上記の態様および他の特徴について、添付の図面に関連して、以下の説明で説明する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】例示的な実施形態を実施することができる1つの可能な限定されないシステムのブロック図である。
図2A】2つのUSIMが同じMNOに属している、マルチUSIMデバイスを示す図である。
図2B】2つのUSIMが異なるMNOに属している、マルチUSIMデバイスを示す図である。
図3】少なくとも2つのRXチェーン(RX chain)を有し、RXチェーンが各USIMによるページング(paging)監視のために異なる時間に起動されている、MUSIMデバイスを示す図である。
図4】a)両方のUSIMに対するPOの完全な位置合わせ(full alignment)、b)順次的な位置合わせ(sequential alignment)、およびc)部分的な位置合わせ(partial alignment)を示す図である。
図5】デュアル受信MUSIMデバイスの電力消費を低減させるための本明細書に記載する方法の例示的な流れ図である。
図6】ネットワークが少なくとも第2のUSIMにPOを割り当てることができる、例示的な時間範囲を示す図である。
図7】UEの好ましいページング機会(paging occasion)のための追加フィールドを含む、TS38.331に基づくUE支援情報フィールドの記述を示す図である。
図8A】1つのUSIMがUEの支援情報に基づいてNWから新しいPO位置を取得する、UEとgNBとの間の例示的な信号交換を示す図である。
図8B】gNB1からUSIM1への拒否後にUSIM2がgNB2から新しいPOを取得する、UEとgNBとの間の例示的な信号交換を示す図である。
図9】1つまたはいくつかのトラッキングエリア内でUEをページングするために使用される、AMFによって送信されるメッセージ内容を示す図である。
図10】UE無線能力情報の表示(indication:インジケーション、指示、暗示)(3GPP TS38.413、v.16.0.0の図8.14.1.2-1)を示す図である。
図11A】UEがAMFから新しいPOを取得し、POは、新しいページングIDを収容または保持するページングIEを有している、UEとAMFとの間の例示的な信号交換の図である。
図11B】UEがNAS信号送信を使用してAMFから新しいIDを取得する、UEとAMFとの間の例示的な信号交換の図である。
図12】本明細書に記載する例に基づいて、デュアル受信可能なMUSIMデバイスにおいて電力消費の低減を実施するように構成された、ハードウェアで実施することができる、例示的な装置の図である。
図13】本明細書に記載する例に基づいて、デュアル受信可能なMUSIMデバイスにおいて電力消費を低減させる例示的な方法を示す図である。
図14】本明細書に記載する例に基づいて、デュアル受信可能なMUSIMデバイスにおいて電力消費を低減させる別の例示的な方法を示す図である。
図15】本明細書に記載する例に基づいて、デュアル受信可能なMUSIMデバイスにおいて電力消費を低減させる別の例示的な方法を示す図である。
図16】デュアル受信MUSIMデバイスにおいて電力消費を低減させる本明細書に記載する方法の例示的な流れ図である。
図17】本明細書に記載する例に基づいて、デュアル受信可能なMUSIMデバイスにおいて電力消費を低減させる別の例示的な方法を示す図である。
図18】本明細書に記載する例に基づいて、デュアル受信可能なMUSIMデバイスにおいて電力消費を低減させる別の例示的な方法を示す図である。
図19】本明細書に記載する例に基づいて、デュアル受信可能なMUSIMデバイスにおいて電力消費を低減させる別の例示的な方法を示す図である。
図20】本明細書に記載する例に基づいて、デュアル受信可能なMUSIMデバイスにおいて電力消費を低減させる別の例示的な方法を示す図である。
図21】本明細書に記載する例に基づいて、デュアル受信可能なMUSIMデバイスにおいて電力消費を低減させる別の例示的な方法を示す図である。
図22】本明細書に記載する例に基づいて、デュアル受信可能なMUSIMデバイスにおいて電力消費を低減させる別の例示的な方法を示す図である。
図23】本明細書に記載する例に基づいて、デュアル受信可能なMUSIMデバイスにおいて電力消費を低減させる別の例示的な方法を示す図である。
図24】本明細書に記載する例に基づいて、デュアル受信可能なMUSIMデバイスにおいて電力消費を低減させる別の例示的な方法を示す図である。
図25】本明細書に記載する例に基づいて、デュアル受信可能なMUSIMデバイスにおいて電力消費を低減させる時間範囲を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本説明および図面の範囲内で使用されるとき、「/」は、「または」、「および」、または「両方」の記述であると解釈することができる。
【0008】
本明細書および/または図面に見ることができる以下の頭字語および省略語は、次のように定義される。
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
3GPP2 第3世代パートナーシッププロジェクト2
5G 第5世代
5GC 5Gコアネットワーク
5G-GUTI 5G NRグローバル一意一時識別子
5GS 5Gシステム
5G-S-TMSI 5G SAE一時移動加入者アイデンティティ;48ビット長のビット列(TS23.501)であり、AMFによって割り当てられる
AMF アクセスおよび移動性(モビリティ)管理機能
BB ベースバンド
BW 帯域幅
CC コンポーネントキャリア
CU 中央ユニットまたは集約ユニット
DL ダウンリンク
DRX 断続受信
DU 分散ユニット
DSDA デュアルSIMデュアルアクティブ
DSDS デュアルSIMデュアルスタンドバイ
DR-DSDS デュアル受信デュアルSIMデュアルスタンドバイ
DSP デジタル信号プロセッサ
e.g. たとえば
eMBB 強化型移動ブロードバンド
eNB 進化型ノードB(たとえば、LTE基地局)
EN-DC E-UTRA-NRデュアル接続性
en-gNB UEへのNRユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供し、EN-DCの2次ノードとして作用するノード
EPC 進化型パケットコア
EPS 進化型パケットシステム
eSIM 電子(または埋込み)加入者アイデンティティモジュール
E-UTRA 進化型ユニバーサル地上無線アクセス、すなわちLTE無線アクセス技術
F1 CUとDUとの間の制御インターフェース
FR1 周波範囲1
FR2 周波範囲2
FS 特徴または研究アイテム
gNB 5G/NR向けの基地局、すなわちUEへのNRユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供し、NGインターフェースを介して5GCに接続されたノード
GUTI グローバル一意一時識別子
HW ハードウェア
i.e. すなわち
I/F インターフェース
ID 識別子
IE 情報要素
IMSI 国際移動加入者アイデンティティ
info 情報
I/O 入出力
LMF 位置管理機能
LTE ロングタームエボリューション
M 必須
MAC 媒体アクセス制御
max 最大
MIMO マルチ入力マルチ出力
MME 移動性管理エンティティ(entity:実体)
MNO 移動ネットワークオペレータ
MT 移動終端
MUMA マルチUSIMマルチアクティブ
MUMS マルチUSIMマルチスタンバイ
MUSIM マルチユニバーサル加入者アイデンティティモジュール
MVNO 移動仮想ネットワークオペレータ
NACK 否定応答
NAS 非アクセス層(non-access stratum)
ngまたはNG 新世代
ng-eNB 新世代eNB
NG-RAN 新世代無線アクセスネットワーク
no 数
NR 新しい無線
N/WまたはNW ネットワーク
O 任意選択
O&M 動作および保守
PDCP パケットデータ収束プロトコル
PF ページングフレーム
PHY 物理レイヤ(physical layer:物理層)
PLMN 公衆陸上移動ネットワーク
PO ページング機会
RAN 無線アクセスネットワーク
RAN2 RAN WG2または無線レイヤ(radio layer:無線層)2
RAT 無線アクセス技術
Rel- リリース
RF 無線周波数
RLC 無線リンク制御
RNTI 無線ネットワーク一時識別子
RP- 3GPP RAN
RRC 無線資源制御
RRH 遠隔無線ヘッド
RU 無線ユニット
RxまたはRX 受信器または区別なく受信
SA システムアスペクト
SA2 サービスおよびシステムアスペクトワーキンググループ2
SAE システムアーキテクチャ進化
SDAP サービスデータ適応プロトコル
SFN システムフレーム数
SGW サービングゲートウェイ
SIM 加入者アイデンティティモジュール
SMF セッション管理機能
SP 3GPP SA
S-TMSI SAE TMSI
SUPI サブスクリプション永続識別子
TAI トラッキングエリア識別子
TMSI 一時(temporary)移動加入者アイデンティティ
TR 技術報告
TS 技術仕様
TSG 技術仕様グループ
TxまたはTX 伝送器または区別なく伝送
UE ユーザ機器
UL アップリンク
UPF ユーザプレーン機能
USIM ユニバーサル加入者アイデンティティモジュール
v. バージョン
VoLTE 音声LTE
VoNR 音声NR
WG ワーキンググループ
WT 作業タスク
【0009】
図1を参照すると、この図は、実施することができる1つの可能な限定されない例のブロック図を示す。ユーザ機器(UE)110、無線アクセスネットワーク(RAN)ノード170、および(1以上の)ネットワーク要素190が示されている。図1の例では、ユーザ機器(UE)110は、無線ネットワーク100と無線通信している。UEは、無線ネットワーク100にアクセスすることができる無線デバイスである。UE110は、1つまたは複数のバス127を介して相互接続された1つまたは複数のプロセッサ120、1つまたは複数のメモリ125、および1つまたは複数のトランシーバ130を含む。1つまたは複数のトランシーバ130の各々は、受信器Rx、132および伝送器Tx、133を含む。1つまたは複数のバス127は、アドレス、データ、または制御バスとすることができ、マザーボードもしくは集積回路上の一連の回線、光ファイバ、または他の光通信機器などの任意の相互接続機構を含むことができる。1つまたは複数のトランシーバ130は、1つまたは複数のアンテナ128に接続される。1つまたは複数のメモリ125は、コンピュータプログラムコード123を含む。UE110は、モジュール140を含み、モジュール140は、複数の方法で実施することができる一方または両方の部分140-1および/または140-2を備える。モジュール140は、モジュール140-1としてハードウェアで実施することができ、たとえば1つまたは複数のプロセッサ120の一部として実施することができる。モジュール140-1はまた、集積回路として実施することができ、またはプログラマブルゲートアレイなどの他のハードウェアによって実施することができる。別の例では、モジュール140は、モジュール140-2として実施することができ、モジュール140-2は、コンピュータプログラムコード123として実施され、1つまたは複数のプロセッサ120によって実行される。たとえば、1つまたは複数のメモリ125およびコンピュータプログラムコード123は、1つまたは複数のプロセッサ120によって、本明細書に記載する動作のうちの1つまたは複数をユーザ機器110に実行させるように構成することができる。UE110は、無線リンク111を介してRANノード170と通信する。モジュール140-1および140-2は、本明細書に記載するUEの機能を実施するように構成することができる。
【0010】
この例のRANノード170は、UE110などの無線デバイスによる無線ネットワーク100へのアクセスを提供する基地局である。RANノード170は、たとえば、New Radio(NR)とも呼ばれる5G向けの基地局とすることができる。5Gでは、RANノード170は、NG-RANノードとすることができ、これはgNBまたはng-eNBとして定義される。gNBは、UEへのNRユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供するノードであり、NGインターフェースを介して5GC(たとえば、(1以上の)ネットワーク要素190など)へ接続される。ng-eNBは、UEへのE-UTRAユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコル終端を提供するノードであり、NGインターフェースを介して5GCへ接続される。NG-RANノードは、複数のgNBを含むことができ、これはまた、中央ユニット(CU)(gNB-CU)196および(1以上の)分散ユニット(DUs)(gNB-DUs)を含むことができ、DUのうちDU195が示されている。DU195は、無線ユニット(RU)を含むことができ、または無線ユニット(RU)に結合されて無線ユニット(RU)を制御することができることに留意されたい。gNB-CU196は、1つまたは複数のgNB-DUの動作を制御する無線資源制御(RRC)、gNBのSDAPおよびPDCPプロトコル、またはen-gNBのRRCおよびPDCPプロトコルをホスト(host)する論理ノードである。gNB-CU196は、gNB-DU195に接続されたF1インターフェースを終端する。F1インターフェースは、基準198として示されているが、基準198はまた、gNB-CU196とgNB-DU195との間など、RANノード170の遠隔要素とRANノード170集約要素との間のリンクを示す。gNB-DU195は、gNBまたはen-gNBのRLC、MAC、およびPHYレイヤをホストする論理ノードであり、その動作は、gNB-CU196によって部分的に制御される。1つのgNB-CU196が、1つまたは複数のセルに対応する。1つのセルは、1つのgNB-DU195のみによって対応される。gNB-DU195は、gNB-CU196に接続されたF1インターフェース198を終端する。DU195は、たとえばRUの一部として、トランシーバ160を含むと考えられるが、このいくつかの例は、たとえばDU195の制御下にありDU195に接続された別個のRUの一部として、トランシーバ160を有することができることに留意されたい。RANノード170はまた、LTE(ロングタームエボリューション)向けのeNB(進化型ノードB)基地局とすることができ、または任意の他の好適な基地局もしくはノードとすることができる。
【0011】
RANノード170は、1つまたは複数のバス157を介して相互接続された1つまたは複数のプロセッサ152、1つまたは複数のメモリ155、1つまたは複数のネットワークインターフェース(N/W I/F(s))161、および1つまたは複数のトランシーバ160を含む。1つまたは複数のトランシーバ160の各々は、受信器Rx、162および伝送器Tx、163を含む。1つまたは複数のトランシーバ160は、1つまたは複数のアンテナ158に接続される。1つまたは複数のメモリ155は、コンピュータプログラムコード153を含む。CU196は、(1以上の)プロセッサ152、(1以上の)メモリ155、およびネットワークインターフェース161を含むことができる。DU195はまた、独自の(1以上の)メモリおよび(1以上の)プロセッサ、および/または他のハードウェアを収容することができるが、これらは図示されていないことに留意されたい。
【0012】
RANノード170は、モジュール150を含み、モジュール150は、複数の方法で実施することができる一方または両方の部分150-1および/または150-2を備える。モジュール150は、モジュール150-1としてハードウェアで実施することができ、たとえば1つまたは複数のプロセッサ152の一部として実施することができる。モジュール150-1はまた、集積回路として実施することができ、またはプログラマブルゲートアレイなどの他のハードウェアによって実施することができる。別の例では、モジュール150は、モジュール150-2として実施することができ、モジュール150-2は、コンピュータプログラムコード153として実施され、1つまたは複数のプロセッサ152によって実行される。たとえば、1つまたは複数のメモリ155およびコンピュータプログラムコード153は、1つまたは複数のプロセッサ152によって、本明細書に記載する動作のうちの1つまたは複数をRANノード170に実行させるように構成される。モジュール150の機能は、分散させることができ、たとえばDU195とCU196との間で分散させることができ、またはDU195内で単独で実施することができることに留意されたい。モジュール150-1および150-2は、本明細書に記載する基地局の機能を実施するように構成することができる。基地局のそのような機能は、位置管理機能(LMF)を含むことができ、LMFは、本明細書に記載するLMFの機能に基づいて実施される。そのようなLMFはまた、RANノード170内で位置管理構成要素(LMC)として実施することができる。
【0013】
1つまたは複数のネットワークインターフェース161は、リンク176および131など、ネットワークを介して通信する。2つ以上のgNB170は、たとえばリンク176を使用して通信することができる。リンク176は、有線もしくは無線または両方とすることができ、たとえば、5G向けのXnインターフェース、LTE向けのX2インターフェース、または他の規格向けの他の好適なインターフェースを実施することができる。
【0014】
1つまたは複数のバス157は、アドレス、データ、または制御バスとすることができ、マザーボードもしくは集積回路上の一連の回路、光ファイバ、または他の光通信機器、無線チャネルなどの任意の相互接続機構を含むことができる。たとえば、1つまたは複数のトランシーバ160は、LTE向けの遠隔無線ヘッド(RRH)195または5G向けのgNB実装のための分散ユニット(DU)195として実施することができ、RANノード170の他の要素は、場合により、物理的にRRH/DU195とは異なる位置にあり、1つまたは複数のバス157は、たとえば光ファイバケーブルまたは他の好適なネットワーク接続として、RANノード170の他の要素(たとえば、中央ユニット(CU)、gNB-CU)をRRH/DU195に接続するように、部分的に実施することもできる。基準198はまた、それらの好適な(1以上の)ネットワークリンクを示す。
【0015】
本明細書の説明は、「セル」が機能を実行することを示すが、セルを形成する機器が、それらの機能を実行することができることが明らかにされるべきであることに留意されたい。セルは、基地局の一部を構成する。すなわち、1つの基地局につき複数のセルが存在することができる。たとえば、単一のキャリア周波数および付随する帯域幅に対して3つのセルが存在することができ、各セルは、360度領域の3分の1を対象とし、したがって単一の基地局の対象領域は、ほぼ楕円形または円形を対象とする。さらに、各セルは、単一のキャリアに対応することができ、基地局は、複数のキャリアを使用することができる。したがって、1つのキャリアにつき3つの120度セルが存在し、2つのキャリアが存在する場合、基地局は、合計6個のセルを有する。
【0016】
無線ネットワーク100は、1つまたは複数のネットワーク要素190を含むことができ、ネットワーク要素190は、コアネットワーク機能を含むことができ、1つまたは複数のリンク181を介して、電話ネットワークおよび/またはデータ通信ネットワーク(たとえば、インターネット)などのさらなるネットワークとの接続性を提供する。5G向けのそのようなコアネットワーク機能は、(1以上の)位置管理機能(LMF)、および/または(1以上の)アクセスおよび移動性管理機能(AMF)、および/または(1以上の)ユーザプレーン機能(UPF)、および/または(1以上の)セッション管理機能(SMF)を含むことができる。LTE向けのそのようなコアネットワーク機能は、MME(移動性管理エンティティ)/SGW(サービングゲートウェイ)機能を含むことができる。これらは、ネットワーク要素190によって対応することができる単なる例示的な機能であり、5GおよびLTEのどちらの機能にも対応することができることに留意されたい。RANノード170は、リンク131を介して(1以上の)ネットワーク要素190に結合される。リンク131は、たとえば、5G向けのNGインターフェース、またはLTE向けのS1インターフェース、または他の規格向けの他の好適なインターフェースとして実施することができる。ネットワーク要素190は、1つまたは複数のバス185を介して相互接続された1つまたは複数のプロセッサ175、1つまたは複数のメモリ171、および1つまたは複数のネットワークインターフェース(N/W I/F)180を含む。1つまたは複数のメモリ171は、コンピュータプログラムコード173を含む。1つまたは複数のメモリ171およびコンピュータプログラムコード173は、1つまたは複数のプロセッサ175によって、本明細書に記載するLMFの機能などの1つまたは複数の動作をネットワーク要素190に実行させるように構成される。いくつかの例では、単一のLMFが、数百個の基地局が対象とする大きい領域を担うこともできる。
【0017】
無線ネットワーク100は、ハードウェアおよびソフトウェアのネットワーク資源およびネットワーク機能を組み合わせて、単一のソフトウェアベースの管理エンティティである仮想ネットワークにするプロセスであるネットワークの仮想化を実施することができる。ネットワークの仮想化は、プラットホームの仮想化を伴い、これは多くの場合、資源の仮想化と組み合わされる。ネットワークの仮想化は、多くのネットワークまたはネットワーク部分を組み合わせて仮想ユニットにする外部、または単一のシステム上のソフトウェアコンテナにネットワークのような機能を提供する内部として分類される。ネットワークの仮想化に起因する仮想化されたエンティティは、それでもなお、ある程度はプロセッサ152または175およびメモリ155および171などのハードウェアを使用して実施され、そのような仮想化されたエンティティもまた、技術的効果をもたらすことに留意されたい。
【0018】
コンピュータ可読メモリ125、155、および171は、局所的な技術環境に好適な任意のタイプとすることができ、半導体ベースのメモリデバイス、フラッシュメモリ、磁気メモリデバイスおよびシステム、光メモリデバイスおよびシステム、固定メモリ、および取外し可能メモリなど、任意の好適なデータ記憶技術を使用して実施することができる。コンピュータ可読メモリ125、155、および171は、記憶機能を実行する手段とすることができる。プロセッサ120、152、および175は、局所的な技術環境に好適な任意のタイプとすることができ、限定されない例として、マルチコアプロセッサアーキテクチャに基づいて、汎用コンピュータ、特別目的コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、およびプロセッサのうちの1つまたは複数を含むことができる。プロセッサ120、152、および175は、本明細書に記載するUE110、RANノード170、(1以上の)ネットワーク要素190の制御などの機能および他の機能を実行する手段とすることができる。
【0019】
概して、ユーザ機器110の様々な実施形態は、それだけに限定されるものではないが、スマートフォンなどのセルラー電話、タブレット、無線通信能力を有するパーソナルデジタルアシスタント(PDA)、無線通信能力を有する携帯型コンピュータ、無線通信能力を有するデジタルカメラなどの画像捕捉デバイス、無線通信能力を有するゲーミングデバイス、無線通信能力を有する音楽記憶および再生機器、無線インターネットアクセスおよび閲覧を可能にするインターネット機器、無線通信能力を有するタブレット、およびそのような機能の組合せを組み込む携帯型ユニットまたは端末を含むことができる。
【0020】
図1は、NW(RAN170+コア190)に通信する単一のUE110を示す。本発明に関連する例示的な実施形態は、複数のサブスクリプションを有するデバイスに関し、これらのデバイスは、NW側では独立したUEとして見られる。UE110が複数のサブスクリプションを有するとき、UE110はまた、サブスクリプション1 192、サブスクリプション2 194からサブスクリプションN 196までを備えており、ここでNは2以上である。NW自体は、同じまたは異なるPLMN/MNOからのものとすることができる。複数のサブスクリプションは、SIM、USIM、e-SIM、証明書(certificate)、または別の他のタイプのアイデンティティの形態とすることができる。したがって、本明細書に使用される「アイデンティティ」は、通信ネットワークへのサブスクリプションに関連付けられたアイデンティティを指すことができ、通信ネットワークとの通信のために通信デバイスによって使用されるとき、通信ネットワークは、この通信デバイスを、通信ネットワークへのサブスクリプションを保持するデバイスとして識別することができることを理解されたい。
【0021】
モジュール140-1および/またはモジュール140-2は、本明細書に記載するMUSIM UEまたはMUSIMの機能および信号送信を実施することができる。モジュール140-1およびモジュール140-2は、サブスクリプション1 192、サブスクリプション2 194、およびサブスクリプションN 196とは異なるものとして、図1に示されているが、本明細書に記載する信号送信機能は、サブスクリプションを表すユニットによって実施され、したがってサブスクリプション1 192、サブスクリプション2 194、およびサブスクリプションN 196は、本明細書に記載する信号送信を実施する機能ユニットである。
【0022】
モジュール150-1および/またはモジュール150-2は、本明細書に記載するgNBまたは無線ノードの機能および信号送信を実施することができる。コンピュータプログラムコード173は、本明細書に記載するAMFまたはネットワーク要素の機能および信号送信を実施することができる。
【0023】
概要
本明細書に記載する例は、主に5G NRおよびLTEのマルチUSIMデバイスの対応に関する。3GPP Release 17は、サービスおよびシステムアスペクト(SA)に関するMUSIMデバイスの対応を提供するための研究および規範的な作業を認めている。SP-190248、「Study on system enablers for multi-USIM devices (FS_MUSIM)」、およびSA作業のための対応する技術報告TR22.834およびTR 23.761を参照されたい。
【0024】
SA作業の作業タスクは、SA TSG Meeting#86に定義されており、これを以下に示す。
「WT#1:マルチUSIMデバイスによるMTサービスの取扱い。
〇 現在のシステムにおけるサービスのあらゆる不必要な割込みを回避する目的で、システム資源を節約するために、マルチUSIMデバイス向けのMTサービスをどのように取り扱うか。
WT#2:マルチUSIMデバイスにおけるページング受信の許可
〇 マルチUSIMデバイスがIdle(アイドル:活動していない、あいている)状態またはRRC_Inactive(インアクティブ:活動しない、作動していない)状態(5GS向け)にある3GPP RATおよびシステムに関連付けられたページングが時間的に重複(overlap:オーバーラップ)するとき、システムが動作をどのように許可することができるか。
WT#3:マルチUSIMデバイスの協働許可
〇 マルチUSIMデバイスが、ネットワークと協働して現在の3GPPシステムを許可しながら、許可中にネットワーク資源の無駄を回避することをどのように可能にするか。」
【0025】
同様に、無線アクセスネットワーク(RAN)において、RANに関連するMUSIMの対応を指定するために、作業項目が定義されている。RP-193263、「Support for Multi-SIM devices in Rel-17 (LTE_NR_MUSIM)」を参照されたい。RAN作業項目の主な目的を以下に示す。
「作業項目の詳細な目的は、次のとおりである。
1)それぞれのSIM[RAN2]に関連付けられたネットワークのどちらにおいても、UEがIDLE/INACTIVEモードにあるとき、必要な場合、ページングの受信による衝突に対処するための(1以上の)改良を指定する。
〇 RATの同時性:ネットワークAは、NRとすることができる。ネットワークBは、LTEまたはNRとすることができる。
〇 適用可能なUEアーキテクチャ:シングルRx/シングルTx。
2)UEがネットワークAからの切換えをネットワークAに通知するための機構を指定する(MUSIMの目的)[RAN2]
〇 RATの同時性:ネットワークAは、NRである。ネットワークBは、LTEまたはNRとすることができる。
〇 適用可能なUEアーキテクチャ:シングルRx/シングルTx、デュアルRx/シングルTx。
3)SA2が代替解決策を見出しまたは他の方法で決定しない限り、入ってくるページが、サービスがvoLTE/VoNRであるかどうかをUEに示すための機構を指定する。[RAN2]
〇 RATの同時性:ネットワークAは、LTEまたはNRである。ネットワークBは、LTEまたはNRである。
〇 適用可能なUEアーキテクチャ:シングルRx/デュアルRx/シングルTx。
UE SIMは、同じまたは異なるオペレータに属することができる。
USIMは、物理的SIMまたはeSIMとすることができる。
関連する場合、SA2などの関連するWGとの協働が考慮されるべきである。」
【0026】
マルチUSIMデバイス
マルチUSIMデバイスは、2つ(デュアル)またはそれ以上(複数)の同時3GPP/3GPP2ネットワークサブスクリプションを有し、EPSの複数の対応する国際移動加入者アイデンティティ(IMSI)、または5GCのサブスクリプション永続識別子(SUPI)が各々、同じまたは異なる移動ネットワークオペレータ(MNO)または移動仮想ネットワークオペレータ(MVNO)に属する特定のUSIMに関連付けられる。独立したサブスクリプションを有する1つまたは複数のgNB(gNB170-1およびgNB170-2など)に接続されたMUSIMデバイス110-1が、図2Aおよび図2Bに示されている。図2Aで、USIM202-1およびUSIM202-2は、2つのUSIM(同じMNO/MVNOに属し、コアネットワーク204で2つの独立したID(すなわち、ID_aおよびID_b)に登録されており、同じセルまたは2つの近隣セル(セル206-1およびセル206-2など)をサービングセルとして使用することができる(後者の事例は、UE110-1が2つ以上のセル間の縁部(縁部207など)にある場合に生じる可能性があり、ロードバランシングまたはハンドオーバ手続きにより、一方のUSIM(たとえば、USIM202-1)が、1つのセルに割り当てられ、他方のUSIM(たとえば、USIM202-2)が、別のセルに割り当てられる)。セル206-1および206-2に加えて、セル206-3、206-4、206-5、206-6、206-7、206-8、および206-9、およびgNB170-3もまた、図2Aに示されている。
【0027】
図2Bで、2つのUSIM(USIM202-1およびUSIM202-2)は、異なるMNOに属し、各MNOから、2つの隣接するまたは同じ位置に配置されたセル(セル206-2および256-4など)をサービングセルとして使用することができる。MUSIMデバイス(デバイス110-1など)は、市場において、特に強化型移動ブロードバンド(eMBB)の分野で広く利用可能である。図2Bで、USIM202-1は、gNB170-2に関連付けられたMNOに属し、コアネットワーク204-2(EPC-2/5GC-2)でID_aに登録される。USIM202-2は、gNB170-1に関連付けられたMNOに属し、コアネットワーク204-1(EPC-1/5GC-1)でID_bに登録される。図2Bで、セル256-1、256-2、256-3、256-4、256-5、および256-6は、1つのMNOに関連付けられ、セル206-5、206-6、206-2、206-9、および206-8は、別のMNOに関連付けられる。また、gNB170-3およびgNB170-4も図2Bに示されている。
【0028】
マルチUSIMの術語
通常、USIMの対応する同時RRC_stateに応じて、2つの主なタイプのMUSIMデバイスが参照される。第1のタイプは、デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)またはマルチUSIMマルチスタンバイ(MUMS)である。第1のタイプは、2つ以上の独立した加入者ID(USIM)に登録されたMUSIMデバイスを伴い、すべてのUSIMでRRC_IDLEモードとすることができる。しかし、このタイプは、所与の時間に単一のUSIMのみでRRC_CONNECTEDモードとすることができる。第2のタイプは、デュアルSIMデュアルアクティブ(DSDA)またはマルチUSIMマルチアクティブ(MUMA)である。第2のタイプは、2つ以上の独立した加入者ID(USIM)に登録されたMUSIMデバイスを伴い、すべてのUSIMでRRC_IDLEモードとすることができる。さらにこのデバイスは、すべてのUSIMでRRC_CONNECTEDモードの活動を維持することができる。
【0029】
さらに、複数のUSIMの同時の取扱いに対するUEの挙動は、SingleRx/SingleTx、DualRx/SingleTx、およびDualRx/DualTxを含むUEの能力に依存することができる。SingleRx/SingleTxの場合、UEは、一度に1つのネットワークからのトラフィックの受信および/または1つのネットワークへのトラフィックの伝送のみが可能である(能力タイプ1)。DualRx/SingleTxの場合、UEは、2つのネットワークからトラフィックを同時に受信することが可能であるが、1度に1つのネットワークのみを伝送することが可能である(能力タイプ2)。DualRx/DualTxの場合、UEは、2つのネットワークからの受信および/または2つのネットワークへの伝送を同時に行うことが可能である(能力タイプ3)。本明細書に記載する例は、DualRxデバイス、すなわち2つの独立した同時受信を実行することが可能なデバイスに適用可能である。
【0030】
ページング受信機構
ページングフレーム(PF)およびページング機会(PO)は、TS38.304の第7.1章に定義されているように、UE_IDに基づいて決定される。
「ページングのためのPFおよびPOは、以下の式によって決定される。
PFのSFNは、以下によって決定される。
(SFN+PF_offset) mod T=(T div N)*(UE_ID mod N)
POの索引を示すIndex(i_s)は、以下によって決定される。
i_s=floor(UE_ID/N)mod Ns
以下のパラメータは、上記のPFおよびi_sの計算に使用される。
T:UEのDRXサイクル(Tは、システム情報でブロードキャストされるRRCおよび/または上位レイヤ(upper layers:より上の層)、および省略時DRX値によって構成される場合、UE特有の(1以上の)DRX値のうちの最も短いものによって決定される。RRC_IDLE状態で、UE特有のDRXが上位レイヤによって構成されない場合、省略時値が適用される)。
N:Tにおける全ページングフレームの数
Ns:PFに対するページング機会の数
PF_offset:PF決定に使用されるオフセット(offset)
UE_ID:5G-S-TMSI mod 1024」
【0031】
転記されたテキストに定義されていない追加の要素は、SFN(システムフレーム数および5G-S-TMSI)であり、これは48ビット長のビット列であり(TS23.501)、AMF(アクセスおよび移動性管理機能)によって割り当てられる。
【0032】
電力消費の管理は、スマートフォンの一般的な問題であり、いくつかのサブスクリプションを並行して維持する必要のあるマルチUSIMデバイスでは特に重要になっている。マルチUSIMデバイスが、RRC_Idle/RRC_Inactiveで2つ(またはそれ以上)のサブスクリプションを有するとき、これらのサブスクリプションの各々に対して、ページング機会の監視、測定の実行、および関連するシステム情報の読取りという動作を実行することが必要になり得る。異なるサブスクリプションに関連付けられたページング機会は、異なる時間に発生する可能性が高い。これは、ページング機会のタイミングが各サブスクリプションの5G-S-TMSIに基づいて算出されることから当てはまる。したがって、UEは、これらのページング機会の各々を監視するために、異なる時間に起動しなければならないことがあり、これは電力消費の大幅な増大を招く可能性がある。
【0033】
一例として、両方のサブスクリプションがRRC_Idle/RRC_InactiveであるデュアルRX MUSIMデバイスを参照して、図3は、ページング機会が異なる瞬間に生じることにより、デバイスのRXチェーン(RXチェーン1およびRXチェーン2を含む)を異なる時間にどのように起動することができるかを示す。図3で、RXチェーン1は、時間t1に起動されることが示されており、RXチェーン2は、時間t2に起動されることが示されている。別法として、両方のUSIMに対するページングを監視するために、同じRXチェーンを2回起動することができる。これらの場合のいずれにおいても、2つのRXチェーンを並行して(ちょうど同じ時間に)実行すると、資源(たとえば、基準発振器およびBB構成要素)が共用されることから、1つのRXチェーンを2つの異なる時間に実行するより電力効率が良くなることにより、消費電力は増大する。実際には、UE電力節約モデル(TR38.840)では、2つのキャリア(2つのRXチェーンを活動状態(active:アクティブ)にすることに同等)の動作に必要とされる電力が、単一のRXチェーンの1.7倍となり、すなわち2つのRXが異なる時間に実行される場合に必要とされる電力の2倍より低くなると主張している。
【0034】
さらに、Rxチェーンが活動状態になることが必要になるたびに、増加および減少時間が必要とされ、全体的なUE電力消費が増える。図3は、複数のサブスクリプションを有するUEの活動時間を示し、関連付けられたページング機会が、異なる時間、すなわち時間t1および時間t2に生じる。この場合のUEは、同じまたは異なるRXチェーンを使用して、ページングを受信することができる。
【0035】
本明細書の例は、デバイスの電力消費を全体として低減させるために、デュアル受信デバイス内の複数のUSIMにまたがるPOの位置合わせを可能にする機構について説明する。具体的には、この機構は、完全な位置合わせまたは順次的/部分的な位置合わせというPO位置合わせオプションのいずれかを実現することができる。図4は、a)両方のUSIMに対するPOの完全な位置合わせ402、b)順次的な位置合わせ404、およびc)部分的な位置合わせ406を示す。
【0036】
完全な位置合わせ402は、好ましいオプションである。完全な位置合わせの場合、ページング監視は強制的に同時に(たとえば、時間t3中に)行われるべきであり、すなわちPO衝突を強制的に引き起こす。この位置合わせオプションでは、電力消費の低減は、2つのRXチェーン(たとえば、RXチェーン1およびRXチェーン2)が活動状態にあるときにUE内のHWが共用されることによって生じ、したがって2つのRXチェーンを並行して有する場合の電力消費は、2つの(または同じ)Rxチェーンを異なる時間に活動状態で有する場合より小さい。完全な位置合わせの場合、電力の増加および減少は一度だけ必要とされる。
【0037】
順次的な位置合わせ404もまた、部分的な位置合わせ406と同様に、図4に示されている。UEが同時ページングを受信することが可能でない場合(たとえば、2つの独立したHWがないこと、または所望される場合、完全な位置合わせのためのPOが利用可能でないことによる)、HWを順次的に使用して、ページングを互いの直後に(順次的に)受信することができる場合、またはしたがって両方のUSIMに対するページングが部分的に重複している場合(部分的な位置合わせ406)、電力を節約することができる。これらの位置合わせオプションでは、電力消費の低減は、電力の増加および減少が一度だけ必要とされることによって得られる。
【0038】
図4の例によって示す場合、ページング監視時間は、t3<t5<t4<(t1+t2)になっており、ここで時間t1およびt2は、図3に示したものである。
【0039】
位置合わせは、2つの異なる信号送信方策を介して実現することができる。
【0040】
第1の方策(方策1)では、UEがRANに、新しいページング機会(PO)を提供するように要求する。この要求は、代替POに対する直接要求とすることができ、またはこの要求は、ネットワークが代替POを割り当てる支援することができる情報を提供することができる。したがって、ネットワークは、そのTMSIに対するページング記録を取得したときはいつでも、それを別のPO(UEがネットワークによって提供された新しいまたは代替PO)に適用する。
【0041】
第2の方策(方策2)では、UEは、別のページングオフセットを得たいことをAMF/gNBに通知し、ネットワーク/AMFは、それに応じて5G-GUTIを「再割当て」することができる(5G-S-TMSIに基づいて、UEページングアイデンティティが導出される)。
【0042】
本明細書に記載する例の新規な特徴は、1)UEが複数の活動状態USIMへの対応により比較的さらに大きい電力消費を有する、全体としてデュアル受信デバイス、特にDSDAデバイスの事例に対処するための解決策を提供し、いくつかの他の使用事例では、この能力を使用して電力を節約すること(通常はデュアル受信のDSDAデバイスが、特に大きい電力消費を有する傾向があるため、本明細書に記載する例は、DSDAデバイスに特に適用可能である)と、2)同じデバイス内のUSIMに対して、PO衝突(または順次的PO)を回避するのではなく、強制的に引き起こすことと、3)新しいユーザIDではなく新しいPOをネットワークに尋ねることによって、位置合わせすることと、4)デュアル受信デバイスが、ページング機会のどの位置合わせをネットワークに要求するかを決定するための能力を提供することとを含む。
【0043】
この概念のいくつかの詳細は、図5の流れ図500に提示されており、これについて以下に説明する。
【0044】
501で、デュアル受信デバイスは、2つ(またはそれ以上)のUSIM(たとえば、USIM1およびUSIM2)に対してRRC_IdleまたはRRC_Inactiveであり、ページング受信を監視する必要がある。
【0045】
502で、デバイスは、ページング機会が同時に生じるかどうかを評価する。たとえば、デバイスは、USIM1およびUSIM2に対するPOが位置合わせされるかどうかを評価する。「はい」の場合、507へ遷移する。「いいえ」の場合、ステップ503へ遷移する。
【0046】
503で、UEは、完全な位置合わせ、任意選択で同様に順次的な位置合わせとして実施されるPO割当てのための好ましいスロットを含むUE支援情報(「UE、gNB、およびAMF間の情報交換」に関係する本明細書に議論参照)を、そのUSIM1に対応するネットワークへ送信する。これは、(a)デバイスが割り当てられたいスロット/スロットを示すこと、(b)デバイスが割り当てられたくないスロット/スロットを示すこと、または(c)同じUEデバイス内の他のUSIMに割り当てられた現在のPOを示すことによって行うことができる。
【0047】
USIM1がオプション(a)を使用する場合、すなわち割り当てられたいスロット/スロットを送信する場合、単一のスロットがネットワークに提案された場合、これはオプション1(完全な位置合わせ)に対応する。いくつかのスロットがネットワークに提案された場合、これは開始および終了スロットを含み、NWはページングを配置することができる。t_start(t_開始)およびt_end(t_終了)は、UEによって選択された手法に基づいて決定されるべきである。
【0048】
図6は、ネットワークが少なくとも第2のUSIM(たとえば、USIM2)に対するPOを割り当てることができる例示的な時間範囲600を示す。図6で、t_startは項目602であり、t_duration(t_継続時間)は項目604である。ページングは、t_startとt_durationとの間に割り当てられるべきであり、終了点は、図6に示すように、t_start+2*t_durationとすることができる。これは、NWにとってさらなる柔軟性を提供するが、設定時間(メッセージ-応答-メッセージ)の増大という代償を払う。このオプションはまた、最適の解決策に到達する可能性がより高い。どのオプションを使用するかの決定は、利用可能なスロットに応じてネットワークによって行うことができる。ユーザは、どれが完全な位置合わせに対応する好ましい(最も効率的な)オプションであるかを通知することができる。
【0049】
USIM1がオプション(b)を使用する場合、これはページング機会が割り当てられるべきでない時間範囲をネットワークに示す。これはオプション(a)と同じ形式を伴い、したがってt_startおよびt_endを使用することができる。
【0050】
USIM1がオプション(c)を使用し、デバイス内の他のUSIM(USIM2)に割り当てられた現在のPOをNW1へ送信する場合、ネットワークは、完全または順次的/部分的な位置合わせを行うために、どの(1以上の)POがUSIM1に割り当てられるべき所望のPOであるかを決定する。
【0051】
504で、ネットワークは、完全な位置合わせのための要求されたPOが利用可能であるかどうかを確認する。「はい」の場合、506へ遷移する。「いいえ」の場合、505へ遷移する。
【0052】
505で、ネットワークは、順次的な位置合わせのための要求されたPOが利用可能であるかどうかを確認する。「はい」の場合、506へ遷移する。「いいえ」の場合、508へ遷移する。
【0053】
506で、ネットワークは、新しい割り当てられたPOに関してUSIM1に通知する。必要とされる信号交換の一例が、図8Aに示されている。
【0054】
507で、UEは、両方のUSIMに対するページング受信を監視する。
【0055】
508で、ネットワーク(たとえば、NW1)は、所望のPOのいずれも利用可能でないことをUSIM1に通知する。507へ遷移し、507で、UEは、すでに割り当てられているPOを使用して、ページングを監視する。
【0056】
USIM1が第1の公衆陸上移動ネットワーク(たとえば、PLMN1)から「要求されたスロットが利用可能でない」という応答を取得した場合、デバイスは、USIM2およびそのネットワークPLMN2によって同じプロセスの繰返しを試行することができる。このプロセスの一例が、図8Bに示されている。この応答がまた否定であった場合、USIM1およびUSIM2は、完全なまたは少なくとも順次的な位置合わせを可能にする利用可能なPOの組合せを選ぶために、利用可能なスロットに関するネットワーク情報を要求することができる。2つのUSIMが同じPLMNを使用している場合、一方のUSIMがそのような情報を要求する。
【0057】
UEはまた、最適の解決策(完全な位置合わせ)を順次的な位置合わせより優先すると決定することができる。その場合、UEは、完全に位置合わせされたPOをNW1に要求し、NW1がそのようなPOは利用可能でないと応答した場合、UEは、完全に位置合わせされたPOをNW2に要求する。NW2がまた、所望のPOが利用可能でないと回答した場合、UEは順次的な位置合わせをNW1に要求する。以前の要求がいずれも満たされなかった場合、UE SIM2は最後のオプションとして、順次的な位置合わせをNW2に求める。これにより、最適の解決策に到達する可能性が増大するが、設定時間および信号送信負荷(signaling load:シグナリング負荷)がより大きくなるという代償を払う。
【0058】
方策1の場合、RRCメッセージUEassistanceInformation(または代替RRCメッセージ)内で、UEがその好ましいページング機会を示すための新しいフィールドを指定することができる。NWは、UEの優先に従って、新しいPO位置を提供する(直接(SFNおよびスロット表示)または間接信号送信(UEがPOを計算するために使用することができる値による)による)。これは、修正されたページングまたは追加のフィールドによって対処することができ、追加のフィールドは、ページングIEが有し得る所与のセル内のUEによって使用されるべき代替ページングアイデンティティを参照する要素を保持するはずである。NWがUEの要求を満たすことが可能でない場合、NWは「拒否/NACK」メッセージで応答するべきである。
【0059】
方策2の場合、コアネットワークへのUE登録のための信号交換における新しいフィールドを指定することができる(UEとAMFとの間で、場合によりgNBの相互作用によって送信されるメッセージを介する)。情報は、専用のNASメッセージ内の情報要素によって保持される可能性が最も高いはずであり、このNASメッセージはまた、5G-GUTI、UE能力、および登録タイプのような要素も保持する。AMFからの応答は、UEへの応答(ネットワークに接続されたときに使用するための代替IDまたは要求の拒否を示す)が存在するように再設計される必要があるはずである。
【0060】
UE、gNB、およびAMF間の情報交換
表1は、UEの好ましいページング機会に対する追加のフィールドを含むUE支援情報フィールドの記述を示す。TS38.331を参照されたい。
【0061】
【表1】
【0062】
表1はまた、702として強調されたUEの好ましいページング機会に対する追加のフィールドとともに、図7に示されている。表1および図7に示すように、新しい要素preferredPagingOccasionは、完全もしくは順次的な位置合わせのためのページング機会、またはデバイス内の他のUSIMに割り当てられた現在のページング機会を示す。値は、絶対的な時間として、現在のシステムタイミングに対する時間オフセット(システムフレーム数に基づく)として、または現在のページング機会からの時間オフセットとして与えることができる。
【0063】
この説明の範囲内で、パラメータ名は、本質的に単なる例示である。したがって、情報要素の特有の命名(たとえば、preferredPagingOccasion)が提供されるこの説明では、他のパラメータ名も可能である。
【0064】
UEによってネットワークへ送信されるUE支援情報は、好ましいPO割当てを含む。UE支援情報メッセージは、表1および図7に記載されている。本明細書に記載する新規な例は、表1(および図7、項目702)に指定するように、完全(および順次的)な位置合わせに対するページング機会情報によって拡大されている。
【0065】
gNBは、新しいPO割当てでUEに応答することができ、または所望のPOが利用可能でない場合、利用不可メッセージをUEに通知することができ、またはこの場合もUEの元のPOを割り当てることができる。そのような情報を保持するためには、新しいIEまたはIEの拡大が必要とされる。
【0066】
ページング情報に関係するAMFからgNBへの情報は、図8Aおよび図8Bに示すように、「ページングIE」と呼ばれるIEで保持されるはずであり、信号送信情報(3GPP TS38.413、v.16.0.0による)を収容するはずである。
【0067】
図8Aは、UEとgNBとの間の例示的な信号交換を示し、1つのUSIMが、UEの支援情報に基づいて、NWから新しいPO位置を取得する。図8Aによって示すUEとgNBとの間の例示的な信号交換では、USIM1がgNB1から新しいPOを取得する。図8Aの例示的な信号交換は、USIM1 202-1およびUSIM2 202-2に関連付けられたUEとgNB1 170-1との間で行われており、USIM1 202-1がgNB1 170-1から新しいPO804-3を取得する。図8Aは、RRCアイドル/インアクティブ状態802-1に関連付けられたUSIM1 202-1と、RRCアイドル/インアクティブ状態802-2に関連付けられたUSIM2 202-2とを示す。最初、USIM1 202-1がPO804-1に関連付けられ、USIM2がPO804-2に関連付けられている。RRC接続設定信号送信806が、USIM1 202-1とgNB1 170-1との間で交換される。図8Aに示すように、USIM1 202-1は、新しいUE支援情報808をgNB1 170-1に提供する。次いでgNB1 170-1が、新しいPO割当て810をUSIM1 202-1に提供し、USIM1 202-1は次いで、新しいPO804-3に関連付けられる。
【0068】
図8Bは、UEとgNBとの間の例示的な信号交換を示し、gNB1からUSIM1への拒否後、USIM2がgNB2から新しいPOを取得する。特に、図8Bの例示的な信号交換は、USIM1 202-1およびUSIM2 202-2に関連付けられたUEと、gNB1 170-1およびgNB2 170-2との間で行われ、gNB1 170-1からUSIM1 202-1への拒否後、USIM2 202-2がgNB2 170-2から新しいPO804-4を取得する。図8Bは、RRCアイドル/インアクティブ状態802-1に関連付けられたUSIM1 202-1と、RRCアイドル/インアクティブ状態802-2に関連付けられたUSIM2 202-2とを示す。最初、USIM1 202-1がPO804-1に関連付けられ、USIM2がPO804-2に関連付けられている。RRC接続設定信号送信806が、USIM1 202-1とgNB1 170-1との間で交換される。図8Aに示すように、USIM1 202-1は、新しいUE支援情報808をgNB1 170-1に提供する。gNB1 170-1が、要求されたPOは利用可能でないと決定する(812)。gNB1 170-1は次いで、元のPO信号814-1または要求されたPO信号の利用不可814-2をUSIM1 202-1に提供する。次いでUSIM2 202-2が、新しいUE支援情報信号816をgNB2 170-2に提供する。次いでgNB2 170-2が、新しいPO割当て818をUSIM2 202-2に提供し、したがってUSIM2 202-2は新しいPO804-4に関連付けられる。
【0069】
ページング
図9は、ページングメッセージ900内の内容(情報要素)を示し、ページングメッセージ900は、AMFによって送信され、1つまたはいくつかのトラッキングエリア内のUEをページングするために使用されるものであり、方向はAMFからgNB(たとえば、AMF→gNB)である。
【0070】
本明細書に記載する例では、ページングメッセージ内のUEページングアイデンティティフィールドは修正することもでき、またはページングIEは、所与のセル内でUEによって使用されるべき代替のページングアイデンティティを参照する要素を保持することができる追加のフィールドを有することもできる。
【0071】
AMFは、場合により、3GPP TS38.413、v.16.0.0の第8.14.1章に記載されているように、gNB支援情報によって使用するための新しいページングアイデンティティに関する情報を獲得するはずである。
「8.14.1 UE無線能力情報表示
8.14.1.1 通則
UE無線能力情報表示手続きの目的は、NG-RANノードがAMFにUE無線能力関連情報を提供することを可能にすることである。この手続きは、UEに関連付けられた信号送信を使用する。
成功動作」
【0072】
図10は、NG-RANノードとAMFとの間で交換される「UE無線能力情報表示」を示す3GPP TS38.413、v.16.0.0の図8.14.1.2-1である。
【0073】
UEに関連付けられた論理NG接続を制御するNG-RANノードは、UE無線能力情報を含むUE無線能力情報表示メッセージをAMFへ送信することによって、手続きを開始する。
【0074】
UE無線能力情報表示メッセージはまた、ページングIEのためのUE無線能力の範囲内でページング特有のUE無線能力情報を含むことができる。
【0075】
AMFによって受信されるUE無線能力情報は、TS23.501に記載されているように、UEに対するAMF内の以前に記憶されている対応するUE無線能力情報に取って代わるものとする。
【0076】
図11Aは、UEとAMFとの間の信号交換を示し、gNBは、支援情報を提供するためのリレーとして作用する。特に、図11Aは、UE(USIM1 202-1およびUSIM2 202-2に関連付けられている)とAMF190-1との間の例示的な信号交換であり、UEは、gNB1 170-1を介してAMF190-1から新しいPO804-3を取得し、新しいPO804-3は、新しいページングIDを保持/収容するページングIE1104を有する。図11Aは、RRCアイドル/インアクティブ状態802-1に関連付けられたUSIM1 202-1と、RRCアイドル/インアクティブ状態802-2に関連付けられたUSIM2 202-2とを示す。最初、USIM1 202-1がPO804-1に関連付けられ、USIM2 202-2がPO804-2に関連付けられている。RRC接続設定信号送信806が、USIM1 202-1とgNB1 170-1との間で交換される。図11Aに示すように、USIM1 202-1は、新しいUE支援情報808をgNB1 170-1に提供する。次いでgNB1 170-1が、UE無線能力情報信号1102をAMF190-1に提供する。AMF190-1は、ページングIE信号1104をgNB1 170-1に提供する。gNB1 170-1は、新しいPO割当て810をUSIM1 202-1に提供し、次いでUSIM1 202-1が新しいPO804-3に関連付けられる。
【0077】
原則的に、代替アイデンティティを要求する手法もまた、図11Bに示すように、非アクセス層レイヤにも適用することができ(ただし、無線アクセスネットワークへの関連付けはわずかに小さくなるはずである)、3GPP TS24.501を伴うはずである(38.413に定義されている手続きに利用可能な方法と同様に、要求/応答メッセージを対象とするように拡大を必要とするはずである)。24.501の関連する章は、第9.10.3.3章である。
【0078】
図11Bに示すように、UEは、新しい5G-GUTIが登録手続き1106の一部として割り当てられることを要求することができる。UE要求を受信すると、AMF190-1は、UE構成更新手続きを使用して、新しい5G-GUTI1108を割り当てる。5G-GUTIの一部であるTMSIは、UEによって要求されたPO(すなわち、代わりのPO)を導出することができるように決定される必要がある。
【0079】
本明細書に記載する例の技術的効果および利点には、デュアル受信マルチUSIMデバイスの電力消費の低減が含まれる。ページング監視では、UEが確認のために非常に頻繁に起動する必要があり、POの完全な位置合わせまたは順次的な位置合わせを可能にするには、大幅な改善が生じる。
【0080】
図12は、本明細書に記載する例を実施するように構成された、ハードウェアで実施することができる例示的な装置1200である。装置1200は、プロセッサ1202と、コンピュータプログラムコード1205を含む少なくとも1つの非一時的メモリ1204とを備え、少なくとも1つのメモリ1204およびコンピュータプログラムコード1205は、少なくとも1つのプロセッサ1202とともに、装置1200に信号送信を実施させ、プロセス、構成要素、モジュール、および/または機能(集合的に1206)に本明細書に記載する例を実施させるように構成される。装置1200は任意選択で、信号送信、プロセス、構成要素、モジュール、または機能の態様または状態(たとえば、実行中またはその後の時間)を表示するために使用することができるディスプレイおよび/またはI/Oインターフェース1208を含む。装置1200は、1つまたは複数のネットワーク(NW)インターフェース(I/F)1210を含む。(1以上の)NW I/F1210は、有線および/または無線とすることができ、任意の通信技法によってインターネット/他の(1以上の)ネットワークを介して通信することができる。(1以上の)NW I/F1210は、1つまたは複数の伝送器および1つまたは複数の受信器を備えることができる。
【0081】
装置1200は、UE110、RANノード170、または(1以上の)ネットワーク要素190とすることができる。したがって、プロセッサ1202は、(1以上の)プロセッサ120、(1以上の)プロセッサ152、または(1以上の)プロセッサ175に対応することができ、メモリ1204は、(1以上の)メモリ125、(1以上の)メモリ155、またはメモリ171に対応することができ、コンピュータプログラムコード1205は、コンピュータプログラムコード123、モジュール140-1、モジュール140-2、サブスクリプション1 192、サブスクリプション2 194もしくはサブスクリプションN 196、コンピュータプログラムコード153、モジュール150-1、モジュール150-2、またはコンピュータプログラムコード173に対応することができ、(1以上の)NW I/F1210は、(1以上の)N/W I/F161または(1以上の)N/W I/F180に対応することができる。別法として、装置1200は、UE110、RANノード170、または(1以上の)ネットワーク要素190のいずれにも対応しないことがある(たとえば、装置1200は、遠隔またはクラウド装置とすることができる)。
【0082】
図13は、本明細書に記載する例示的な実施形態に基づいて、MUSIM UE挙動を実施する例示的な方法1300である。1302で、この方法は、通信デバイスの少なくとも2つのアイデンティティにまたがって複数のページング機会を位置合わせすることを含む。1304で、この方法は、位置合わせすることが項目1306または1308を介して実行されることを含む。1306で、この方法は、少なくとも2つのアイデンティティを有する通信デバイスに対するページング機会を、これらのアイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して通信ネットワークに要求し、通信ネットワークから受信することを含む。1308で、この方法は、アイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して、ページングオフセットの再割当てを通信ネットワークに要求し、通信ネットワークから受信することを含む。方法1300は、複数のアイデンティティ/サブスクリプションを有する図1のUE110などのユーザ機器、またはMUSIMデバイスによって実行することができる。
【0083】
図14は、本明細書に記載する例示的な実施形態に基づいて、NW挙動を実施する別の例示的な方法1400である。1402で、この方法は、少なくとも2つのアイデンティティを有する通信デバイスに、ページング機会、またはページングオフセットの再割当てを提供することを含む。1404で、この方法は、ページング機会または再割当てされたページングオフセットが、通信デバイスに対する複数のページング機会を位置合わせするように構成されることを含む。方法1400は、図1のRANノード170などの無線ノードによって実行することができる。
【0084】
図15は、本明細書に記載する例示的な実施形態に基づいて、NW挙動を実施する別の例示的な方法1500である。1502で、この方法は、少なくとも2つのアイデンティティを有する通信デバイスのアイデンティティに、ページング機会に関連付けられたページング情報要素を提供することを含む。1504で、この方法は、通信デバイスのアイデンティティのうちの1つに対するページングオフセットの再割当てを提供することを含む。項目1502および1504は代替例である。1506で、この方法は、ページング情報要素またはページングオフセットの再割当てが、通信デバイスに対する複数のページング機会を位置合わせするように構成されることを含む。方法1500は、図1のネットワーク要素190などのネットワーク要素のAMF機能によって実行することができる。
【0085】
この説明全体をとおして、参照番号110-「x」、170-「x」、および190-「x」は、UE110、RANノード170、および(1以上の)ネットワーク要素190を含む図1の実際の項目または項目の変形例に対応する。一例として、図2Aおよび図2BのMUSIMデバイス110-1は、図1のUE110とすることができ、またはその機能を実施することができ、図11Aおよび図11BのAMF190-1は、図1の(1以上の)ネットワーク要素190とすることができ、またはその機能を実施することができ、以下同様である。
【0086】
この概念のいくつかの詳細は、図16の流れ図1600に提示されており、これについて以下に説明する。図16によって説明する詳細は特に、ページング機会のどの位置合わせをネットワークに要求するかを決定するデュアル受信デバイスの能力を提供することに対応する。流れ図1600のステップは、複数のアイデンティティ/サブスクリプションを有する図1のUE110などのユーザ機器、またはMUSIMデバイスによって実行することができる。図16の概念は、ステップ1306に従ってページング機会を参照することによって提示されることに留意されたい。しかし、これらのステップは、ステップ1308に従って位置合わせが実行されるときにもたどることができ、それによってページング機会を要求することを参照するステップは、ページングオフセットの再割当てを要求することを参照する。したがって、図16のステップの実装の場合も、上記に提示したUE、gNB、およびAMF間の情報交換をたどることができる。
【0087】
1601で、デュアル受信デバイスは、2つ(またはそれ以上)のUSIM(たとえば、USIM1およびUSIM2)がRRC_IdleまたはRRC_Inactiveにあり、ページング受信を監視する必要がある。
【0088】
1602、1603、および1604で、デバイスは、デバイスのアイデンティティに割り当てられたページング機会の位置合わせを評価する。したがって、2つ以上のUSIMのページング機会の位置合わせが、互いに評価される。
【0089】
1602で、デバイスは、ページング機会の現在の位置合わせレベルを決定することができる。一例では、現在の位置合わせレベルは、図4に示されている位置合わせとすることができる。したがって、デバイスは、ページング機会の現在の位置合わせレベルが、USIMに対するPOの完全な位置合わせ402、b)順次的な位置合わせ404、およびc)部分的な位置合わせ406のうちの1つであると決定することができる。一例では、現在の位置合わせレベルは、デバイスのアイデンティティのページング機会の情報、たとえばUSIM1およびUSIM2のPOに基づいて決定することができる。次いで、図4に示されている位置合わせは、次のように決定することができ、ここで、t_startXはUSIMXのPOが開始する時間であり、t_durationはPOの長さである。
- 完全な位置合わせ:t_start1=t_start2である場合。
- 部分的な位置合わせ:t_start2<t_start1+t_durationまたはt_start2>t_start1-t_durationである場合。
- 順次的な位置合わせ:t_start2=t_start1+t_durationまたはt_start2=t_start1-t_durationである場合。
【0090】
1603で、デバイスは、ページング機会の位置合わせのターゲット(目標)レベルを決定することができる。ページング機会の位置合わせのターゲットレベルは、ページング機会の所望の位置合わせレベルと呼ぶこともできる。一例では、少なくともいくつかの実施形態によれば、1603で、デバイスの能力(Rx/Tx)、デバイスの移動性、および/またはデバイスの電力消費のうちの少なくとも1つに基づいて、位置合わせのターゲットレベルを決定することができる。デバイスの移動性の例には、デバイスの移動性の現在の状態および移動性の履歴が含まれる。デバイスの能力の例には、デバイスのRx/Txの数が含まれる。移動性タイプは、デバイスの移動性を評価することに基づいて決定することができる。
【0091】
一例では、1603で、位置合わせのターゲットレベルは、デバイスによって受け入れられる最小の位置合わせレベルとすることができる。最小の位置合わせは、図4に示されている位置合わせのいずれか、たとえば完全な位置合わせまたは部分的な/順次的な位置合わせとすることができる。最小の位置合わせは、デバイスの優先順位に基づいて決定することができる。
1.優先順位は、デバイスとネットワークとの間の信号交換を増大させることができる最適の位置合わせ、たとえば完全な位置合わせに到達することである。
2.優先順位は、ページング機会の要求および割当てに関連付けられた信号送信負荷を最小にし、完全な位置合わせが可能でない場合は部分的/順次的な位置合わせを受け入れることである。この場合、デバイスは、PLMNのうちの1つに対する図4によって示されている位置合わせオプションのうちのいずれかへの到達を試行してから、別のPLMNによってプロセスを開始する。
【0092】
デバイスは、位置合わせのターゲットレベルを決定するために優先順位、たとえば上記の1または2のどちらを使用するかを決定するために、デバイスの移動性の現在の状態および移動性の履歴に関する移動性情報を使用することができることに留意されたい。デバイスの移動性タイプは、たとえば高移動性のユーザ、中移動性のユーザ、低移動性のユーザ、または静止しているユーザとすることができる。図23は、位置合わせのターゲットレベルを決定するための移動性情報の利用に関する詳細のために参照することができる。
【0093】
高移動性のユーザは、新しいPOを非常に頻繁に設定することを必要としまたはその可能性が高いデバイスとすることができる。この1つの理由は、デバイスが新しいサービングセルへのハンドオーバをかなり頻繁に行うからである。このとき、完全な位置合わせを追求すること、またはさらには何らかの位置合わせを追求すること自体が、あまり効率的ではない可能性があり、その場合、デバイスは、異なるアイデンティティ、すなわちUSIMに対するページング機会の位置合わせを試みないことを選ぶこともできる。
【0094】
中移動性のユーザは、サービングセルを変更している可能性があり、したがって比較的中程度の頻度で新しいPOを取得している可能性があるデバイスとすることができる。これらのデバイスは、信号交換を最小にし、たとえば信号送信負荷を優先する位置合わせオプションを好む可能性がある。ユーザが新しいサービングセルへのハンドオーバを行うたびにプロセスを繰り返す必要があるため、これは位置合わせからの利益と、それを取得するために費やされる労力(信号送信)との間のトレードオフである。
【0095】
低移動性のユーザまたは静止しているユーザは、観察期間の大部分にわたって同じセルまたは1組のセル内に留まっている可能性が高いデバイスとすることができる。低移動性のユーザまたは静止しているユーザの場合、POが位置合わせされた後、デバイスの電力消費に対する利益が長時間にわたって獲得されるため、完全な位置合わせが好ましいはずである。
【0096】
1604で、デバイスは、1062で決定された現在の位置合わせレベルおよび1603で決定された位置合わせのターゲットレベルに基づいて、ページング機会の位置合わせを評価することができる。一例では、少なくともいくつかの実施形態によれば、1604で、デバイスは、現在の位置合わせレベルが所望の位置合わせレベル以上であるかどうかを決定することができる。完全な位置合わせは、部分的/順次的な位置合わせより上位であると見なされることに留意されたい。評価を容易にするために、現在の位置合わせレベルおよび位置合わせのターゲットレベルはどちらも、図4に示されている位置合わせのうちの1つとすることができる。位置合わせが十分である場合、方法は1612へ遷移することができる。位置合わせが十分でない場合、方法はステップ1605へ遷移することができる。
【0097】
1605で、デバイスは、ページング機会の少なくとも1つの位置合わせを、ページング機会の1つまたは複数のさらなる位置合わせより優先するかどうかを決定することができる。一例では、デバイスは、最適の解決策、完全な位置合わせを、順次的な位置合わせまたは部分的な位置合わせより優先するかどうかを決定することができる。一例では、1605で、デバイスは、完全な位置合わせを示すように設定された最小の位置合わせ要件に基づいて、完全な位置合わせを優先すると決定することができる。「はい」の場合、1606へ遷移する。「いいえ」の場合、ステップ1608へ遷移する。
【0098】
1606で、デバイスは、アイデンティティのうちの少なくとも1つ、たとえばUSIM1を使用して、優先された位置合わせに従ってページング機会を通信ネットワークに要求することができる。一例では、デバイスは、完全な位置合わせを優先することができ、デバイスは、アイデンティティのうちの1つを使用して、ページング機会を要求するための支援情報を決定することができる。一例では、デバイスは、USIM2に割り当てられた現在のページング機会に基づいて、USIM1に対するページング機会を要求するための支援情報を決定することができる。支援情報は、USIM2と同時にUSIM1にもページング機会が割り当てられていることを示すことができる。このようにして、デバイスは、ページング機会間の完全な位置合わせの実現を試みることができる。
【0099】
1607で、ネットワークから受信した応答を確認して、ステップ1609へ遷移するか、それとも1612へ遷移するかを決定することができる。少なくともいくつかの実施形態によれば、1607で、通信ネットワークからの応答が、1606で要求されたページング機会が割り当てられていることを示したことに応答して、1612へ遷移する。通信ネットワークからの応答が、1606で要求されたページング機会が割り当てられていないことを示したことに応答して、1609へ遷移する。1612への遷移に関連して、デバイスは、アイデンティティのうちの1つ、たとえばUSIM1に対してネットワークによって割り当てられたページング機会に基づいて、デバイスのアイデンティティにまたがってページング機会を位置合わせすることができることに留意されたい。
【0100】
1609で、デバイスは、ページング機会を通信ネットワークに要求することができる。一例では、少なくともいくつかの実施形態によれば、1609で、デバイスは、たとえばステップ1606で以前使用したものとは別のアイデンティティを使用して、ページング機会を通信ネットワークに要求することができる。別のアイデンティティを使用することで、デバイスは、1606で以前の要求に対してネットワークから受信した応答を利用する。たとえば、ネットワークからの応答に基づいて、USIM1に対して1606で要求された優先された位置合わせが割り当てられていないとき、1609で、USIM2に対するページング機会が要求される。一例では、1609で、デバイスは、完全または部分的/順次的な位置合わせに対する時間範囲を計算し、計算した時間範囲を示す情報を含む要求をネットワークへ送信して、USIM2に対するページング機会を獲得することができる。
【0101】
時間範囲の計算
時間範囲の計算の一例では、デバイスは、位置合わせ、たとえば図4に示されている位置合わせのいずれかを実現するための時間範囲をネットワークに提供することができる。図25の項目を参照して説明する以下の要素に基づいて、順次的または部分的に重複したページング機会を実現するための時間範囲を計算することができる。
1.デバイスがPLMN1から新しいページング機会を求める初期時間Tstart。初期時間は、PLMN2からのページング機会に関連付けられた初期時間一致するべきである。
2.PLMN1からのページング機会に対する許容できる開始時間。POが順次的に位置合わせされ、または少なくとも部分的に重複することを確実にするために、許容できる開始時間は、PLMN2からのページング機会の開始時間の前または後に位置することができる。PLMN1のページング機会に対する許容できる開始時間は、PLMN2からのページング機会の総持続時間TdurationおよびPLMN2からのページング機会の開始時間に基づいて決定することができる。このとき、PLMN1からのページング機会に対する許容できる開始時間は、PLMN2からのページング機会に対する開始時間の前のTdurationから、PLMN2からのページング機会に対する開始時間の後のTdurationまでとすることができる。PLMN1のページング機会に対する開始時間が、PLMN2からのページング機会に対する開始時間から、その前、またはその後のTdurationより小さいときは、部分的な位置合わせを提供することができ、PLMN1のページング機会に対する開始時間が、PLMN2からのページング機会に対する開始時間から、その前、またはその後のTdurationに等しいときは、順次的な位置合わせが提供されることに留意されたい。
【0102】
1610で、デバイスは、1609の要求に対する通信ネットワークからの応答を確認することができる。少なくともいくつかの実施形態によれば、1610で、1609で要求されたページング機会が割り当てられていることを示す通信ネットワークからの応答に応答して、方法は1612へ進む。他方では、1610で、1609で要求されたページング機会が割り当てられていないことを示す通信ネットワークからの応答に応答して、方法は1611へ進む。
【0103】
1611で、デバイスは、ページング機会の少なくとも1つのさらなる位置合わせに従って、ページング機会を通信ネットワークに要求することができる。ページング機会は、ステップ1610の以前のものとは別のアイデンティティを使用して要求することができる。1611で、デバイスは、他のアイデンティティ、たとえばUSIM1に対する優先された位置合わせ、たとえば完全な位置合わせが、1606の要求に基づいて割り当てられていないという情報を有することができることに留意されたい。一例では、少なくともいくつかの実施形態によれば、1611で、デバイスは、1606で優先された位置合わせに従ってページング機会を要求するために使用したアイデンティティを使用して、ページング機会を要求することができる。一例では、1609と同様に、1611で、デバイスは、完全または部分的/順次的な位置合わせに対する時間範囲を計算し、計算した時間範囲を示す情報を含む要求をネットワークへ送信して、USIM1に対するページング機会を獲得することができる。デバイスは、通信ネットワークからの応答を受信し、アイデンティティのうちの1つ、たとえばUSIM1に対してネットワークによって割り当てられたページング機会に基づいて、デバイスのアイデンティティにまたがってページング機会を位置合わせすることができ、デバイスは1612へ遷移することができる。
【0104】
1608で、デバイスは、信号送信負荷を優先するためのページング機会に対する少なくとも1つの位置合わせを決定するかどうかを決定することができる。「はい」の場合、1609へ遷移し、「いいえ」の場合、1612へ遷移する。
【0105】
一例では、少なくともいくつかの実施形態によれば、1609で、デバイスは、信号送信負荷を優先するためのページング機会に対する少なくとも1つの位置合わせを決定し、アイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して、アイデンティティのうちの少なくとも1つに対する信号送信負荷を優先するための決定された少なくとも1つの位置合わせに従って、ページング機会を通信ネットワークに要求することができる。一例では、デバイスは、完全または部分的/順次的な位置合わせに対する時間範囲を計算し、計算した時間範囲を示す情報を含む要求をネットワークへ送信して、USIM2に対するページング機会を獲得することができる。時間範囲は、「時間範囲の計算」で上述したように計算することができる。
【0106】
一例では、少なくともいくつかの実施形態によれば、1611で、アイデンティティのうちの少なくとも1つに対する信号送信負荷を優先するためのページング機会に対する決定された少なくとも1つの位置合わせに従って1609で要求されたページング機会が、デバイスに割り当てられていないことを示す情報を、通信ネットワークから受信したことに応答して、デバイスは、アイデンティティのうちの別のアイデンティティのページング機会に対する信号送信負荷を優先するための少なくとも1つの位置合わせを決定し、別のアイデンティティを使用して、前記別のアイデンティティのページング機会に対する信号送信負荷を優先するための決定された少なくとも1つの位置合わせに従って、ページング機会を通信ネットワークに要求することができる。
【0107】
1612で、デバイスは、アイデンティティのうちの1つ、たとえばUSIM1またはUSIM2に対してネットワークによって割り当てられたページング機会に基づいて位置合わせされているアイデンティティのページング機会に基づいて、少なくとも2つのアイデンティティのページング受信を監視することができる。
【0108】
図17は、本明細書に記載する例に基づいて、デュアル受信可能なMUSIMデバイスにおいて電力消費を低減させる別の例示的な方法1700を示す。1702で、この方法は、通信デバイスの移動性タイプを決定することを含む。1704で、この方法は、通信デバイスの決定された移動性タイプに基づいて、ページング機会の位置合わせのターゲットレベルを決定することを含む。1706で、この方法は、現在の位置合わせレベルが位置合わせのターゲットレベルを満たすことができないかどうかを決定することを含む。1708で、現在の位置合わせレベルが位置合わせのターゲットレベルを満たすことができない場合、この方法は、通信デバイスに対する新しいページング機会を要求することを含む。1710で、現在の位置合わせレベルが位置合わせのターゲットレベルを満たした場合、この方法は、アイデンティティに割り当てられたページング機会に基づいて、少なくとも2つのアイデンティティのページング受信を監視することを含む。方法1700は、複数のアイデンティティ/サブスクリプションを有する図1のUE110などのユーザ機器、またはMUSIMデバイスによって実行することができる。方法1700は、たとえば、図16の流れ図のステップ1603で実行することができる。
【0109】
図18は、本明細書に記載する例に基づいて、デュアル受信可能なMUSIMデバイスにおいて電力消費を低減させる別の例示的な方法1800を示す。1802で、この方法は、ページング機会の少なくとも1つの位置合わせを、ページング機会の1つまたは複数のさらなる位置合わせより優先することを含む。1804で、この方法は、アイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して、優先された位置合わせに従って、通信ネットワークにページング機会を要求することを含む。方法1800は、複数のアイデンティティ/サブスクリプションを有する図1のUE110などのユーザ機器、またはMUSIMデバイスによって実行することができる。方法1800は、たとえば、図16の流れ図のステップ1605および1606で実行することができる。
【0110】
図19は、本明細書に記載する例に基づいて、デュアル受信可能なMUSIMデバイスにおいて電力消費を低減させる別の例示的な方法1900を示す。1902で、この方法は、優先された位置合わせに従って要求されたページング機会が、通信デバイスに割り当てられていないことを示す情報を、通信ネットワークから受信することを含む。1904で、この方法は、ステップ1902に応答して、別のアイデンティティを使用して、通信ネットワークにページング機会を要求することを含む。方法1900は、複数のアイデンティティ/サブスクリプションを有する図1のUE110などのユーザ機器、またはMUSIMデバイスによって実行することができる。方法1900は、たとえば、図16の流れ図のステップ1607および1609で実行することができる。
【0111】
図20は、本明細書に記載する例に基づいて、デュアル受信可能なMUSIMデバイスにおいて電力消費を低減させる別の例示的な方法2000を示す。2002で、この方法は、別のアイデンティティを使用した通信ネットワークからのページング機会の要求が割り当てられていないことを示す情報を、通信ネットワークから受信することを含む。2004で、この方法は、ステップ2002に応答して、優先された位置合わせに従ってページング機会を要求するために使用されたアイデンティティを使用して、ページング機会の少なくとも1つのさらなる位置合わせに従って、ページング機会を通信ネットワークに要求することを含む。方法2000は、複数のアイデンティティ/サブスクリプションを有する図1のUE110などのユーザ機器、またはMUSIMデバイスによって実行することができる。方法2000は、たとえば、図16の流れ図のステップ1610および1611で実行することができる。
【0112】
図21は、本明細書に記載する例に基づいて、デュアル受信可能なMUSIMデバイスにおいて電力消費を低減させる別の例示的な方法2100を示す。2102で、この方法は、信号送信負荷を優先するためのページング機会に対する少なくとも1つの位置合わせを決定することを含む。2104で、この方法は、アイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して、アイデンティティのうちの少なくとも1つに対する信号送信負荷を優先するための決定された少なくとも1つの位置合わせに従って、ページング機会を通信ネットワークに要求することを含む。方法2100は、複数のアイデンティティ/サブスクリプションを有する図1のUE110などのユーザ機器、またはMUSIMデバイスによって実行することができる。方法2100は、たとえば、図16の流れ図のステップ1609で実行することができる。
【0113】
図22は、本明細書に記載する例に基づいて、デュアル受信可能なMUSIMデバイスにおいて電力消費を低減させる別の例示的な方法2200を示す。2202で、この方法は、アイデンティティのうちの少なくとも1つに対する信号送信負荷を優先するためのページング機会に対する決定された少なくとも1つの位置合わせに従って要求されたページング機会が、通信デバイスに割り当てられていないことを示す情報を、通信ネットワークから受信することを含む。2204で、この方法は、ステップ2202に応答して、アイデンティティのうちの別のアイデンティティに対するページング機会の信号送信負荷を優先するための少なくとも1つの位置合わせを決定することを含む。2204で、この方法は、別のアイデンティティを使用して、前記別のアイデンティティに対するページング機会の信号送信負荷を優先するための決定された少なくとも1つの位置合わせに従って、ページング機会を通信ネットワークに要求することを含む。方法2200は、複数のアイデンティティ/サブスクリプションを有する図1のUE110などのユーザ機器、またはMUSIMデバイスによって実行することができる。方法2200は、たとえば、図16の流れ図のステップ1610および1611で実行することができる。
【0114】
図23は、本明細書に記載する例に基づいて、デュアル受信可能なMUSIMデバイスにおいて電力消費を低減させる別の例示的な方法を示す。この方法は、複数のアイデンティティ/サブスクリプションを有する図1のUE110などのユーザ機器、またはMUSIMデバイスによって実行することができる。2300で、この方法は、たとえば図16の1603で、デバイスがページング機会の位置合わせのターゲットレベルを決定することができるときに開始することができる。
【0115】
2301で、デバイスは、移動性情報を獲得することができる。一例では、デバイスは、UE移動性統計を獲得することができる。移動性統計は、UEが新しいトラッキングエリア(TA)および/もしくは隣接するセルへどのくらいの頻度で遷移するか、および/またはUEがセル内にどれだけ留まるかを示すことができる。
【0116】
2302で、獲得した移動性情報に基づいて、移動性タイプを決定することができる。一例では、移動性タイプは、デバイスが観察期間内でx回より多くTAの外側へ遷移したとき、高移動性のユーザであると決定することができる。xは、実装に応じて選択された整数値とすることができる。一例では、移動性タイプは、デバイスが観察期間中にトラッキングエリア内に留まっているが、TA内のセル間を頻繁に遷移しているとき、中移動性のユーザであると決定することができる。一例では、移動性タイプは、デバイスが観察期間の大部分にわたって同じセルまたは1組のセル内に留まっているとき、低移動性のユーザまたは静止しているユーザであると決定することができる。
【0117】
2303で、デバイスの移動性タイプは、高移動性であると決定される。したがって、デバイスは高移動性のユーザとすることができる。デバイスの位置合わせのターゲットレベルは、位置合わせが必要とされないこと、すなわち位置合わせ不要要件であると決定することができる。この場合、デバイスは、異なるアイデンティティ、すなわちUSIMに対するページング機会の位置合わせを試行しないことを選ぶことができる。このとき、位置合わせのターゲットレベルは、デバイスが割り当てられているページング機会の現在の位置合わせとすることができる。現在の位置合わせとは、ページング機会のタイミングが位置合わせされていないこと、すなわち位置がずれており、それによってたとえば図4に示されている位置合わせに従って位置合わせを実現するようにタイミングが互いに適合されていないことを意味することができることに留意されたい。
【0118】
2305で、デバイスの移動性タイプは、中移動性のユーザであると決定されている。デバイスの位置合わせのターゲットレベルは、ページング機会の部分的な位置合わせまたは順次的な位置合わせであると決定することができる。
【0119】
2304で、デバイスの移動性タイプは、低移動性のユーザまたは静止しているユーザであると決定されている。デバイスの位置合わせのターゲットレベルは、ページング機会の完全な位置合わせであると決定することができる。
【0120】
2306で、この方法は、デバイスが位置合わせのターゲットレベルを決定した後に終了することができる。
【0121】
図24は、本明細書に記載する例に基づいて、デュアル受信可能なMUSIMデバイスにおいて電力消費を低減させる別の例示的な方法を示す。この方法は、複数のアイデンティティ/サブスクリプションを有する図1のUE110などのユーザ機器、またはMUSIMデバイスによって実行することができる。この方法は、PLMNからページング機会を獲得するための要求に対する時間範囲を示す情報を含むように、完全または部分的/順次的な位置合わせのための時間範囲を計算するためのデバイスを提供する。この方法では、デバイスは、PLMN2からのページング機会を認識しており、時間範囲は、PLMN1からのページング機会のための要求に対して計算される。この方法は、デバイスがPLMN1からのページング機会を認識しており、時間範囲がPLMN2からのページング機会のための要求に対して計算されるときにも適用することができることに留意されたい。この方法について、デュアル受信可能なMUSIMデバイスにおいて電力消費を低減させる時間範囲を示す図25を参照して説明する。2400で、この方法は、たとえば図16の1609または1611で、デバイスがページング機会を要求したことに関連して開始することができる。
【0122】
2401で、デバイスは、PLMN2からページング機会の開始時間Tstartを獲得することができる。
【0123】
2402で、デバイスは、PLMN2からページング機会の持続時間Tdurationを獲得することができる。
【0124】
一例では、ステップ2401および2402の開始時間および持続時間は、上述したページング受信機構を使用して獲得することができる。
【0125】
2403で、デバイスは、PLMN1からのページング機会の時間範囲を計算することができる。時間範囲は、PLMN2のページング機会に対する初期時間Tinitialおよび最終時間Tfinalに基づいて定義することができる。TinitialおよびTfinalは、以下のように、PLMN2からのページング機会のTstartおよびTdurationに基づいて定義することができる。
【0126】
Tinitial=Tstart-Tduration。
【0127】
Tfinalは、以下のように定義することができる。
【0128】
Tfinal=Tstart+2*Tduration。
【0129】
2404で、デバイスは、時間範囲を決定しており、PLMN1からのページング機会に対する要求には、時間範囲または少なくとも時間範囲を示す情報を含むことができる。
【0130】

1.通信デバイスの少なくとも2つのアイデンティティにまたがって複数のページング機会を位置合わせすることを含み、
位置合わせすることが、
少なくとも2つのアイデンティティを有する通信デバイスに対するページング機会を、これらのアイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して通信ネットワークに要求し、通信ネットワークから受信すること、または
アイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して、ページングオフセットの再割当てを通信ネットワークに要求し、通信ネットワークから受信することを介して実行される、
方法。
2.通信デバイスが、少なくとも2つの受信チェーンを備える、例1に記載の方法。
3.位置合わせすることが、
- アイデンティティのうちの少なくとも2つのページング監視が同時であり、少なくとも2つの受信器チェーンが活動状態にある、完全な位置合わせ、または
- アイデンティティのうちの少なくとも2つのページング監視が時間的に順次的である、順次的な位置合わせ、または
- アイデンティティのうちの少なくとも2つのページング監視が部分的に重複する、部分的な位置合わせである、例1に記載の方法。
4.ページング機会のための好ましい位置を示すために、通信デバイスのアイデンティティのうちの少なくとも1つからの支援情報を、対応する通信ネットワークに提供することをさらに含む、例1~3のいずれかに記載の方法。
5.好ましい位置が、
開始スロットおよび終了スロット、
開始フレームおよび終了フレーム、および/または
開始時間および終了時間のうちの少なくとも1つを含む、例4に記載の方法。
6.ページング機会の利用不可の表示を通信ネットワークから受信したことに応答して、少なくとも2つのアイデンティティのうちの異なる1つを使用して、ページング機会を要求および受信することをさらに含む、例1~5のいずれかに記載の方法。
7.通信デバイスの能力および/または通信デバイスの移動性タイプを決定することと、通信デバイスの決定された能力および/または通信デバイスの決定された移動性タイプに基づいて、ページング機会の位置合わせのターゲットレベルを決定することと、現在の位置合わせレベルが位置合わせのターゲットレベルを満たすことができない場合、通信デバイスに対する新しいページング機会を要求することとをさらに含む、例1~6のいずれかに記載の方法。
8.ページング機会の少なくとも1つの位置合わせを、ページング機会の1つまたは複数のさらなる位置合わせより優先することと、アイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して、優先された位置合わせに従って、ページング機会を通信ネットワークに要求することとをさらに含む、例1~7のいずれかに記載の方法。
9.優先された位置合わせに従って要求されたページング機会が通信デバイスに割り当てられていないことを示す情報を、通信ネットワークから受信したことに応答して、別のアイデンティティを使用して、ページング機会を通信ネットワークに要求することをさらに含む、例8に記載の方法。
10.別のアイデンティティを使用した通信ネットワークからのページング機会の要求が割り当てられていないことを示す情報を、通信ネットワークから受信したことに応答して、優先された位置合わせに従ってページング機会を要求するために使用されたアイデンティティを使用して、ページング機会の少なくとも1つのさらなる位置合わせに従って、ページング機会を通信ネットワークに要求することをさらに含む、例9に記載の方法。
11.信号送信負荷を優先するためのページング機会に対する少なくとも1つの位置合わせを決定することと、アイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して、アイデンティティのうちの少なくとも1つに対する信号送信負荷を優先するための決定された少なくとも1つの位置合わせに従って、ページング機会を通信ネットワークに要求することとをさらに含む、例7に記載の方法。
12.アイデンティティのうちの少なくとも1つに対する信号送信負荷を優先するためのページング機会に対する決定された少なくとも1つの位置合わせに従って要求されたページング機会が、通信デバイスに割り当てられていないことを示す情報を、通信ネットワークから受信したことに応答して、アイデンティティのうちの別のアイデンティティのページング機会に対する信号送信負荷を優先するための少なくとも1つの位置合わせを決定することと、別のアイデンティティを使用して、前記別のアイデンティティのページング機会に対する信号送信負荷を優先するための決定された少なくとも1つの位置合わせに従って、ページング機会を通信ネットワークに要求することとをさらに含む、例11に記載の方法。
13.少なくとも2つのアイデンティティが、サブスクリプションアイデンティティである、例1~12のいずれかに記載の方法。
14.少なくとも2つのアイデンティティが、SIM、USIM、e-SIM、または証明書のうちの少なくとも1つである、例1~13のいずれかに記載の方法。
15.通信デバイスの少なくとも2つのアイデンティティにまたがって複数のページング機会を位置合わせする手段を備え、
位置合わせする手段が、
少なくとも2つのアイデンティティを有する通信デバイスに対するページング機会を、これらのアイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して通信ネットワークに要求し、通信ネットワークから受信する手段、または
アイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して、ページングオフセットの再割当てを通信ネットワークに要求し、通信ネットワークから受信する手段を備えるか、またはそれに動作可能に接続される、
装置。
16.通信デバイスが、少なくとも2つの受信チェーンを備える、例15に記載の装置。
17.位置合わせすることが、
- アイデンティティのうちの少なくとも2つのページング監視が同時であり、少なくとも2つの受信器チェーンが活動状態にある、完全な位置合わせ、または
- アイデンティティのうちの少なくとも2つのページング監視が時間的に順次的である、順次的な位置合わせ、または
- アイデンティティのうちの少なくとも2つのページング監視が部分的に重複する、部分的な位置合わせである、例15に記載の装置。
18.ページング機会のための好ましい位置を示すために、通信デバイスのアイデンティティのうちの少なくとも1つからの支援情報を、対応する通信ネットワークに提供する手段をさらに備える、例15~17のいずれかに記載の装置。
19.好ましい位置が、
開始スロットおよび終了スロット、
開始フレームおよび終了フレーム、および/または
開始時間および終了時間のうちの少なくとも1つを含む、例18に記載の装置。
20.ページング機会の利用不可の表示を通信ネットワークから受信したことに応答して、少なくとも2つのアイデンティティのうちの異なる1つを使用して、ページング機会を要求および受信する手段をさらに備える、例15~19のいずれかに記載の装置。
21.通信デバイスの能力および/または通信デバイスの移動性タイプを決定する手段と、通信デバイスの決定された能力および/または通信デバイスの決定された移動性タイプに基づいて、ページング機会の位置合わせのターゲットレベルを決定する手段と、現在の位置合わせレベルが位置合わせのターゲットレベルを満たすことができない場合、通信デバイスに対する新しいページング機会を要求する手段とをさらに備える、例15~20のいずれかに記載の装置。
22.ページング機会の少なくとも1つの位置合わせを、ページング機会の1つまたは複数のさらなる位置合わせより優先する手段と、アイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して、優先された位置合わせに従って、ページング機会を通信ネットワークに要求する手段とをさらに備える、例1~21のいずれかに記載の装置。
23.優先された位置合わせに従って要求されたページング機会が通信デバイスに割り当てられていないことを示す情報を、通信ネットワークから受信したことに応答して、別のアイデンティティを使用して、ページング機会を通信ネットワークに要求する手段をさらに備える、例22に記載の装置。
24.別のアイデンティティを使用した通信ネットワークからのページング機会の要求が割り当てられていないことを示す情報を、通信ネットワークから受信したことに応答して、優先された位置合わせに従ってページング機会を要求するために使用されたアイデンティティを使用して、ページング機会の少なくとも1つのさらなる位置合わせに従って、ページング機会を通信ネットワークに要求する手段をさらに備える、例23に記載の装置。
25.信号送信負荷を優先するためのページング機会に対する少なくとも1つの位置合わせを決定する手段と、アイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して、アイデンティティのうちの少なくとも1つに対する信号送信負荷を優先するための決定された少なくとも1つの位置合わせに従って、ページング機会を通信ネットワークに要求する手段とをさらに備える、例21に記載の装置。
26.アイデンティティのうちの少なくとも1つに対する信号送信負荷を優先するためのページング機会に対する決定された少なくとも1つの位置合わせに従って要求されたページング機会が、通信デバイスに割り当てられていないことを示す情報を、通信ネットワークから受信したことに応答して、アイデンティティのうちの別のアイデンティティのページング機会に対する信号送信負荷を優先するための少なくとも1つの位置合わせを決定する手段と、別のアイデンティティを使用して、前記別のアイデンティティのページング機会に対する信号送信負荷を優先するための決定された少なくとも1つの位置合わせに従って、ページング機会を通信ネットワークに要求する手段とを備える、例25に記載の装置。
27.少なくとも2つのアイデンティティが、サブスクリプションアイデンティティである、例15~26のいずれかに記載の装置。
28.少なくとも2つのアイデンティティが、SIM、USIM、e-SIM、または証明書のうちの少なくとも1つである、例15~27のいずれかに記載の装置。
29.少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つの非一時的メモリとを備え、
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、少なくとも1つのプロセッサとともに、装置に少なくとも、
通信デバイスの少なくとも2つのアイデンティティにまたがって複数のページング機会を位置合わせすることを実行させるように構成され、
位置合わせすることが、
少なくとも2つのアイデンティティを有する通信デバイスに対するページング機会を、これらのアイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して通信ネットワークに要求し、通信ネットワークから受信すること、または
アイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して、ページングオフセットの再割当てを通信ネットワークに要求し、通信ネットワークから受信することを介して実行される、
装置。
30.通信デバイスが、少なくとも2つの受信チェーンを備える、例29に記載の装置。
31.位置合わせすることが、
- アイデンティティのうちの少なくとも2つのページング監視が同時であり、少なくとも2つの受信器チェーンが活動状態にある、完全な位置合わせ、または
- アイデンティティのうちの少なくとも2つのページング監視が時間的に順次的である、順次的な位置合わせ、または
- アイデンティティのうちの少なくとも2つのページング監視が部分的に重複する、部分的な位置合わせである、例29に記載の装置。
32.少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、少なくとも1つのプロセッサとともに、装置に、ページング機会のための好ましい位置を示すために、通信デバイスのアイデンティティのうちの少なくとも1つからの支援情報を、対応する通信ネットワークに提供することをさらに実行させるように構成される、例29~31のいずれかに記載の装置。
33.好ましい位置が、
開始スロットおよび終了スロット、
開始フレームおよび終了フレーム、および/または
開始時間および終了時間のうちの少なくとも1つを含む、例32に記載の装置。
34.少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、少なくとも1つのプロセッサとともに、装置に、ページング機会の利用不可の表示を通信ネットワークから受信したことに応答して、少なくとも2つのアイデンティティのうちの異なる1つを使用して、ページング機会を要求および受信することをさらに実行させるように構成される、例29~33のいずれかに記載の装置。
35.少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、少なくとも1つのプロセッサとともに、装置に、通信デバイスの能力および/または通信デバイスの移動性タイプを決定することと、通信デバイスの決定された能力および/または通信デバイスの決定された移動性タイプに基づいて、ページング機会の位置合わせのターゲットレベルを決定することと、現在の位置合わせレベルが位置合わせのターゲットレベルを満たすことができない場合、通信デバイスに対する新しいページング機会を要求することとをさらに実行させるように構成される、例29~34のいずれかに記載の装置。
36.少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、少なくとも1つのプロセッサとともに、装置に、ページング機会の少なくとも1つの位置合わせを、ページング機会の1つまたは複数のさらなる位置合わせより優先することと、アイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して、優先された位置合わせに従って、ページング機会を通信ネットワークに要求することとをさらに実行させるように構成される、例29~35のいずれかに記載の装置。
37.少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、少なくとも1つのプロセッサとともに、装置に、優先された位置合わせに従って要求されたページング機会が通信デバイスに割り当てられていないことを示す情報を、通信ネットワークから受信したことに応答して、別のアイデンティティを使用して、ページング機会を通信ネットワークに要求することをさらに実行させるように構成される、例36に記載の装置。
38.少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、少なくとも1つのプロセッサとともに、装置に、別のアイデンティティを使用した通信ネットワークからのページング機会の要求が割り当てられていないことを示す情報を、通信ネットワークから受信したことに応答して、優先された位置合わせに従ってページング機会を要求するために使用されたアイデンティティを使用して、ページング機会の少なくとも1つのさらなる位置合わせに従って、ページング機会を通信ネットワークに要求することをさらに実行させるように構成される、例37に記載の装置。
39.少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、少なくとも1つのプロセッサとともに、装置に、信号送信負荷を優先するためのページング機会に対する少なくとも1つの位置合わせを決定することと、アイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して、アイデンティティのうちの少なくとも1つに対する信号送信負荷を優先するための決定された少なくとも1つの位置合わせに従って、ページング機会を通信ネットワークに要求することとをさらに実行させるように構成される、例35に記載の装置。
40.少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、少なくとも1つのプロセッサとともに、装置に、アイデンティティのうちの少なくとも1つに対する信号送信負荷を優先するためのページング機会に対する決定された少なくとも1つの位置合わせに従って要求されたページング機会が、通信デバイスに割り当てられていないことを示す情報を、通信ネットワークから受信したことに応答して、アイデンティティのうちの別のアイデンティティのページング機会に対する信号送信負荷を優先するための少なくとも1つの位置合わせを決定することと、別のアイデンティティを使用して、前記別のアイデンティティのページング機会に対する信号送信負荷を優先するための決定された少なくとも1つの位置合わせに従って、ページング機会を通信ネットワークに要求することとをさらに実行させるように構成される、例39に記載の装置。
41.少なくとも2つのアイデンティティが、サブスクリプションアイデンティティである、例29~40のいずれかに記載の装置。
42.少なくとも2つのアイデンティティが、SIM、USIM、e-SIM、または証明書のうちの少なくとも1つである、例29~41のいずれかに記載の装置。
43.機械によって可読であり、動作を実行するように機械によって実行可能な命令のプログラムを有形に実施する非一時的プログラム記憶デバイスであって、動作が、
通信デバイスの少なくとも2つのアイデンティティにまたがって複数のページング機会を位置合わせすることを含み、
位置合わせすることが、
少なくとも2つのアイデンティティを有する通信デバイスに対するページング機会を、これらのアイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して通信ネットワークに要求し、通信ネットワークから受信すること、または
アイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して、ページングオフセットの再割当てを通信ネットワークに要求し、通信ネットワークから受信することを介して実行される、装置。
44.通信デバイスが、少なくとも2つの受信チェーンを備える、例43に記載の装置。
45.位置合わせすることが、
- アイデンティティのうちの少なくとも2つのページング監視が同時であり、少なくとも2つの受信器チェーンが活動状態にある、完全な位置合わせ、または
- アイデンティティのうちの少なくとも2つのページング監視が時間的に順次的である、順次的な位置合わせ、または
- アイデンティティのうちの少なくとも2つのページング監視が部分的に重複する、部分的な位置合わせである、例43に記載の装置。
46.動作が、ページング機会のための好ましい位置を示すために、通信デバイスのアイデンティティのうちの少なくとも1つからの支援情報を、対応する通信ネットワークに提供することをさらに含む、例43~45のいずれかに記載の装置。
47.好ましい位置が、
開始スロットおよび終了スロット、
開始フレームおよび終了フレーム、および/または
開始時間および終了時間のうちの少なくとも1つを含む、例46に記載の装置。
48.動作が、ページング機会の利用不可の表示を通信ネットワークから受信したことに応答して、少なくとも2つのアイデンティティのうちの異なる1つを使用して、ページング機会を要求および受信することをさらに含む、例43~47のいずれかに記載の装置。
49.動作が、通信デバイスの能力および/または通信デバイスの移動性タイプを決定することと、通信デバイスの決定された能力および/または通信デバイスの決定された移動性タイプに基づいて、ページング機会の位置合わせのターゲットレベルを決定することと、現在の位置合わせレベルが位置合わせのターゲットレベルを満たすことができない場合、通信デバイスに対する新しいページング機会を要求することとをさらに含む、例43~48のいずれかに記載の装置。
50.動作が、ページング機会の少なくとも1つの位置合わせを、ページング機会の1つまたは複数のさらなる位置合わせより優先することと、アイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して、優先された位置合わせに従って、ページング機会を通信ネットワークに要求することとをさらに含む、例43~49のいずれかに記載の装置。
51.動作が、優先された位置合わせに従って要求されたページング機会が通信デバイスに割り当てられていないことを示す情報を、通信ネットワークから受信したことに応答して、別のアイデンティティを使用してページング機会を通信ネットワークに要求することをさらに含む、例50に記載の装置。
52.動作が、別のアイデンティティを使用した通信ネットワークからのページング機会の要求が割り当てられていないことを示す情報を、通信ネットワークから受信したことに応答して、優先された位置合わせに従ってページング機会を要求するために使用されたアイデンティティを使用して、ページング機会の少なくとも1つのさらなる位置合わせに従って、ページング機会を通信ネットワークに要求することをさらに含む、例51に記載の装置。
53.動作が、信号送信負荷を優先するためのページング機会に対する少なくとも1つの位置合わせを決定することと、アイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して、アイデンティティのうちの少なくとも1つに対する信号送信負荷を優先するための決定された少なくとも1つの位置合わせに従って、ページング機会を通信ネットワークに要求することとをさらに含む、例49に記載の装置。
54.動作が、アイデンティティのうちの少なくとも1つに対する信号送信負荷を優先するためのページング機会に対する決定された少なくとも1つの位置合わせに従って要求されたページング機会が、通信デバイスに割り当てられていないことを示す情報を、通信ネットワークから受信したことに応答して、アイデンティティのうちの別のアイデンティティのページング機会に対する信号送信負荷を優先するための少なくとも1つの位置合わせを決定することと、別のアイデンティティを使用して、前記別のアイデンティティのページング機会に対する信号送信負荷を優先するための決定された少なくとも1つの位置合わせに従って、ページング機会を通信ネットワークに要求することとをさらに含む、例53に記載の装置。
55.少なくとも2つのアイデンティティが、サブスクリプションアイデンティティである、例43~54のいずれかに記載の装置。
56.少なくとも2つのアイデンティティが、SIM、USIM、e-SIM、または証明書のうちの少なくとも1つである、例43~55のいずれかに記載の装置。
57.通信デバイスの少なくとも2つのアイデンティティにまたがって複数のページング機会を位置合わせするように構成された回路を備え、
位置合わせするように構成された回路が、
少なくとも2つのアイデンティティを有する通信デバイスに対するページング機会を、アイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して通信ネットワークに要求し、通信ネットワークから受信するように構成された回路と、
アイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して、ページングオフセットの再割当てを通信ネットワークに要求し、通信ネットワークから受信するように構成された回路と
を備えるか、またはそれらに動作可能に接続される、
装置。
58.通信デバイスが、少なくとも2つの受信チェーンを備える、例57に記載の装置。
59.位置合わせすることが、
- アイデンティティのうちの少なくとも2つのページング監視が同時であり、少なくとも2つの受信器チェーンが活動状態にある、完全な位置合わせ、または
- アイデンティティのうちの少なくとも2つのページング監視が時間的に順次的である、順次的な位置合わせ、または
- アイデンティティのうちの少なくとも2つのページング監視が部分的に重複する、部分的な位置合わせである、例57に記載の装置。
60.位置合わせするように構成された回路が、ページング機会のための好ましい位置を示すために、通信デバイスのアイデンティティのうちの少なくとも1つからの支援情報を、対応する通信ネットワークに提供するように構成された回路を備えるか、またはそれにさらに動作可能に接続される、例57~59のいずれかに記載の装置。
61.好ましい位置が、
開始スロットおよび終了スロット、
開始フレームおよび終了フレーム、および/または
開始時間および終了時間のうちの少なくとも1つを含む、例60に記載の装置。
62.位置合わせするように構成された回路が、ページング機会の利用不可の表示を通信ネットワークから受信したことに応答して、少なくとも2つのアイデンティティのうちの異なる1つを使用して、ページング機会を要求および受信するように構成された回路を備えるか、またはそれにさらに動作可能に接続される、例57~61のいずれかに記載の装置。
63.位置合わせするように構成された回路が、通信デバイスの能力および/または通信デバイスの移動性タイプを決定するように構成された回路と、通信デバイスの決定された能力および/または通信デバイスの決定された移動性タイプに基づいて、ページング機会の位置合わせのターゲットレベルを決定するように構成された回路と、現在の位置合わせレベルが位置合わせのターゲットレベルを満たすことができない場合、通信デバイスに対する新しいページング機会を要求するように構成された回路と
を備えるか、またはそれらにさらに動作可能に接続される、例57~62のいずれかに記載の装置。
64.位置合わせするように構成された回路が、ページング機会の少なくとも1つの位置合わせを、ページング機会の1つまたは複数のさらなる位置合わせより優先するように構成された回路と、アイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して、優先された位置合わせに従って、ページング機会を通信ネットワークに要求するように構成された回路と
を備えるか、またはそれらにさらに動作可能に接続される、例57~63のいずれかに記載の装置。
65.位置合わせするように構成された回路が、優先された位置合わせに従って要求されたページング機会が通信デバイスに割り当てられていないことを示す情報を、通信ネットワークから受信したことに応答して、別のアイデンティティを使用して、ページング機会を通信ネットワークに要求するように構成された回路を備えるか、
またはそれにさらに動作可能に接続される、例64に記載の装置。
66.位置合わせするように構成された回路が、別のアイデンティティを使用した通信ネットワークからのページング機会の要求が割り当てられていないことを示す情報を通信ネットワークから受信したことに応答して、優先された位置合わせに従ってページング機会を要求するために使用されたアイデンティティを使用して、ページング機会の少なくとも1つのさらなる位置合わせに従って、ページング機会を通信ネットワークに要求するように構成された回路を備えるか、またはそれにさらに動作可能に接続される、例65に記載の装置。
67.位置合わせするように構成された回路が、信号送信負荷を優先するためのページング機会に対する少なくとも1つの位置合わせを決定するように構成された回路と、アイデンティティのうちの少なくとも1つを使用して、アイデンティティのうちの少なくとも1つに対する信号送信負荷を優先するための決定された少なくとも1つの位置合わせに従って、ページング機会を通信ネットワークに要求するように構成された回路と
を備えるか、またはそれらにさらに動作可能に接続される、例63に記載の装置。
68.位置合わせするように構成された回路が、アイデンティティのうちの少なくとも1つに対する信号送信負荷を優先するためのページング機会に対する決定された少なくとも1つの位置合わせに従って要求されたページング機会が、通信デバイスに割り当てられていないことを示す情報を、通信ネットワークから受信したことに応答して、アイデンティティのうちの別のアイデンティティのページング機会に対する信号送信負荷を優先するための少なくとも1つの位置合わせを決定するように構成された回路と、別のアイデンティティを使用して、前記別のアイデンティティのページング機会に対する信号送信負荷を優先するための決定された少なくとも1つの位置合わせに従って、ページング機会を通信ネットワークに要求するように構成された回路と
を備えるか、またはそれらにさらに動作可能に接続される、例67に記載の装置。
69.少なくとも2つのアイデンティティが、サブスクリプションアイデンティティである、例57~68のいずれかに記載の装置。
70.少なくとも2つのアイデンティティが、SIM、USIM、e-SIM、または証明書のうちの少なくとも1つである、例57~69のいずれかに記載の装置。
【0131】
上記の例は、装置、デバイス、通信デバイス、無線デバイス、移動端末、またはユーザ機器によって実行される本発明の実施形態について説明するが、上述した本発明は、回路を備え、かつ/または通信ネットワークと通信するための複数の活動状態のアイデンティティ、たとえばUSIMに対応する任意の装置の一部として実施することができることが理解されよう。
【0132】
概して、本発明の様々な実施形態は、ハードウェアもしくは特別目的回路、またはこれらの任意の組合せで実施することができる。本発明の様々な態様について、ブロック図として、または何らかの他の図形表現を使用して図示および説明することができるが、本明細書に記載するこれらのブロック、装置、システム、技法、または方法は、限定されない例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、特別目的回路もしくは論理、汎用ハードウェアもしくはコントローラ、もしくは他のコンピューティングデバイス、またはこれらの何らかの組合せで実施することができることがよく理解されよう。
【0133】
本明細書で使用されるとき、「回路」という用語は、以下のうちの1つまたは複数またはすべてを指すことができる。
【0134】
(a)ハードウェアのみの回路実装(アナログおよび/またはデジタル回路のみの実装など)、および
【0135】
(b)ハードウェア回路およびソフトウェアの組合せ、たとえば(適宜)、
【0136】
(i)アナログおよび/またはデジタルハードウェア回路(1以上)とソフトウェア/ファームウェアとの組合せ、
【0137】
(ii)移動電話またはサーバなどの装置に様々な機能を実行させるようにともに働くソフトウェア((1以上の)デジタル信号プロセッサを含む)、ソフトウェア、およびメモリを有する(1以上の)ハードウェアプロセッサのいくつかの部分、および
【0138】
(c)動作のためにソフトウェア(たとえば、ファームウェア)を必要とするが、ソフトウェアは、動作にとって必要でないときは存在しなくてもよい、(1以上の)マイクロプロセッサまたは(1以上の)マイクロプロセッサの一部分などの(1以上の)ハードウェア回路および/または(1以上の)プロセッサ。
【0139】
この回路の定義は、特許請求の範囲を含めて、本明細書におけるこの用語のすべての使用に当てはまる。さらなる例として、本明細書で使用されるとき、回路という用語はまた、単にハードウェア回路もしくはプロセッサ(または複数のプロセッサ)、またはハードウェア回路もしくはプロセッサの一部分およびその添付のソフトウェアおよび/もしくはファームウェアの実装を対象とする。回路という用語はまた、たとえば適宜、移動デバイス向けの特定の特許請求要素、ベースバンド集積回路、もしくはプロセッサ集積回路、またはサーバ、セルラーネットワークデバイス、もしくは他のコンピューティングもしくはネットワークデバイス内の類似の集積回路を対象とする。
【0140】
「コンピュータ」、「プロセッサ」などへの参照は、シングル/マルチプロセッサのアーキテクチャおよび順次(Von Neumann)/並列のアーキテクチャなどの異なるアーキテクチャを有するコンピュータだけでなく、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け回路(ASIC)、信号処理デバイス、および他の処理回路などの特殊な回路も包含すると理解されたい。コンピュータプログラム、命令、コードなどへの参照は、プロセッサに対する命令であるか、それとも固定機能デバイス、ゲートアレイ、またはプログラマブル論理デバイスなどの構成設定であるかにかかわらず、プログラマブルプロセッサ向けのソフトウェア、またはたとえばハードウェアデバイスのプログラマブルコンテンツなどのファームウェアを包含すると理解されたい。
【0141】
上記の説明は、例示のみを目的とすることを理解されたい。様々な代替例および修正例を、当業者であれば考案することができる。たとえば、様々な従属請求項に記載の特徴は、任意の好適な(1以上の)組合せで互いに組み合わせることができる。加えて、上述した異なる実施形態からの特徴を選択的に組み合わせて、新しい実施形態にすることもできる。したがって、本説明は、添付の特許請求の範囲の範囲内に入るすべてのそのような代替例、修正例、および変形例を包含することを意図したものである。
【符号の説明】
【0142】
100 無線ネットワーク
110 ユーザ機器(UE)
111 無線リンク
120 プロセッサ
123 コンピュータプログラムコード
125 メモリ
127 バス
128 アンテナ
130 トランシーバ
131 リンク
132 受信器Rx
133 伝送器Tx
140 モジュール
140-1 モジュール
140-2 モジュール
150 モジュール
150-1 モジュール
150-2 モジュール
152 プロセッサ
153 コンピュータプログラムコード
155 メモリ
157 バス
158 アンテナ
160 トランシーバ
161 ネットワークインターフェース(N/W I/F)
162 受信器Rx
163 伝送器Tx
170 無線アクセスネットワーク(RAN)ノード
170-1 gNB1
170-2 gNB2
171 メモリ
173 コンピュータプログラムコード
175 プロセッサ
176 リンク
180 ネットワークインターフェース(N/W I/F)
181 リンク
185 バス
190 ネットワーク要素
190-1 AMF
192 サブスクリプション1
194 サブスクリプション2
196 サブスクリプションN
195 DU、gNB-DU
196 中央ユニット(CU)(gNB-CU)
198 F1インターフェース
202-1 USIM1
202-2 USIM2
204 コアネットワーク
206-1~9 セル
402 完全な位置合わせ
404 順次的な位置合わせ
406 部分的な位置合わせ
600 時間範囲
602 t_start
604 t_duration
802-1 RRCアイドル/インアクティブ状態
802-2 RRCアイドル/インアクティブ状態
804-1 PO
804-2 PO
804-3 新しいPO
804-4 新しいPO
806 RRC接続設定信号送信
808 新しいUE支援情報
810 新しいPO割当て
812 要求されたPOが利用可能でない
814-1 元のPO信号
814-2 要求されたPO信号の利用不可
816 新しいUE支援情報信号
818 新しいPO割当て
900 ページングメッセージ
1102 UE無線能力情報信号
1104 ページングIE信号
1106 登録手続き
1108 新しい5G-GUTI
1200 装置
1202 プロセッサ
1204 メモリ
1205 コンピュータプログラムコード
1206 プロセス、構成要素、モジュール、および/または機能
1208 ディスプレイおよび/またはI/Oインターフェース
1210 ネットワーク(NW)インターフェース(I/F)
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9
図10
図11A
図11B
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25