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特許7436452無線通信システムにおいてパケット重複伝送を制御する方法及びその装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-13
(45)【発行日】2024-02-21
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいてパケット重複伝送を制御する方法及びその装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/02 20090101AFI20240214BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20240214BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20240214BHJP
   H04W 80/02 20090101ALI20240214BHJP
【FI】
H04W28/02
H04W72/0457 110
H04W72/231
H04W80/02
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2021504452
(86)(22)【出願日】2019-08-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-02
(86)【国際出願番号】 KR2019009609
(87)【国際公開番号】W WO2020027599
(87)【国際公開日】2020-02-06
【審査請求日】2022-08-01
(31)【優先権主張番号】10-2018-0090061
(32)【優先日】2018-08-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バク, サン キュ
(72)【発明者】
【氏名】キム, ソン フン
(72)【発明者】
【氏名】キム, ドン グォン
【審査官】田畑 利幸
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107342851(CN,A)
【文献】国際公開第2018/059557(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0132220(US,A1)
【文献】特表2020-524936(JP,A)
【文献】特表2019-530355(JP,A)
【文献】Huawei, HiSilicon, Qualcomm Incorporated,"Discussion on PDCP duplication in L2 parameters",3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #102 R2-1808423,[online],2018年05月11日,pages 1-8,[retrieved on 2023-07-20], Retrieved from <https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_102/Docs/R2-1808423.zip>
【文献】Samsung,"Clarification on Deactivation of CA Duplication",3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #102 R2-1808677,[online],2018年05月11日,pages 1-3,[retrieved on 2023-07-20], Retrieved from <https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_102/Docs/R2-1808677.zip>
【文献】Ericsson,"[CHANGE REQUEST] Introduction of Ultra Reliable Low Latency Communication for LTE",3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #102 R2-1809211,[online],2018年06月04日,pages 1,7-9,[retrieved on 2023-07-20], Retrieved from <https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_102/Docs/R2-1809211.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
H04L 1/00
H04L 1/08- 1/24
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて、パケット重複伝送を行うための端末において、
前記端末は、送受信部と、少なくとも1つのプロセッサと、を有し、
前記少なくとも1つのプロセッサは、基地局から、RRC(radio resource control)メッセージを介し、複数のRLC(radio link control)エンティティ(entity)に関連するアップリンク(uplink)PDCP(packet data convergence protocol)複製状態を指示する複製設定情報を含むPDCP設定情報を受信し、
前記複製設定情報に基づき、前記複数のRLCエンティティの内の少なくとも1つの活性化されたRLCエンティティを識別し、
PDCPパケットを複製し、前記複製されたPDCPパケットを、前記少なくとも1つの活性化されたRLCエンティティに伝送し、
前記複製設定情報は、前記複数のRLCエンティティに対応する複数の複製フィールドを含み、
前記複数の複製フィールドの内の第1複製フィールドが「true」に設定された場合、前記第1複製フィールドに対応するRLCエンティティに対してPDCP複製状態が活性化され、
前記第1複製フィールドが「false」に設定された場合、前記第1複製フィールドに対応するRLCエンティティに対してPDCP複製状態が非活性化されることを特徴とする端末。
【請求項2】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記基地局に、2個超過のRLCエンティティを使用する複製伝送を支援するか否かということを示す能力情報を伝送することを特徴とする請求項1に記載の端末。
【請求項3】
前記複製フィールドのインデックスは、前記複数のRLCエンティティの論理チャネル識別子に基づいて決定されることを特徴とする請求項1に記載の端末。
【請求項4】
前記少なくとも1つのプロセッサは、複製RLCの活性化又は非活性化のMAC(medium access control) CE(control element)を受信し、
前記受信した複製RLCの活性化又は非活性化のMAC CEに基づき、複数のセカンダリRLCエンティティそれぞれを活性化するか、あるいは非活性化するかということを決定することを特徴とする請求項1に記載の端末。
【請求項5】
前記複製RLCの活性化又は非活性化のMAC CEは、DRB(data radio bearer)の識別子を指示するDRBインデックス、及び前記複数のセカンダリRLCエンティティそれぞれに対応する少なくとも1つのRLCフィールドを含み、
前記少なくとも1つのRLCフィールドは、前記複数のセカンダリRLCエンティティの内の対応するセカンダリRLCエンティティに関連する複製の活性化状態又は非活性化状態を指示することを特徴とする請求項4に記載の端末。
【請求項6】
前記少なくとも1つのRLCフィールドは、マスターセルグループ以後のセカンダリセルグループ順序に、論理チャネルIDの昇順に識別されることを特徴とする請求項5に記載の端末。
【請求項7】
前記少なくとも1つのRLCフィールドは、第1RLCエンティティに関連する第1RLCフィールドを含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第1RLCフィールドが1に設定されるとき、PDCP複製のための前記第1RLCエンティティを活性化させ、
前記第1RLCフィールドが0に設定されるとき、PDCP複製のための前記第1RLCエンティティを非活性化させることを特徴とする請求項5に記載の端末。
【請求項8】
プライマリRLCエンティティは、非活性化されず、
複数のセカンダリRLCエンティティは、前記複数のセカンダリRLCエンティティが活性化された場合、データを伝送することを特徴とする請求項1に記載の端末。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプロセッサは、PDCPエンティティにより、非活性化されたRLCエンティティに全ての複製されたPDCPパケットを捨てるように指示することを特徴とする請求項1記載の端末。
【請求項10】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記基地局から、論理チャネルによって使用される少なくとも1つのセルと関連する情報を含む論理チャネル設定情報を受信し、
前記複数のRLCエンティティのいずれもが非活性化されるか、あるいはただ1つのRLCエンティティだけ活性化された場合、前記論理チャネルによって使用される前記少なくとも1つのセルと関連する前記論理チャネル設定情報を適用しないと決定することを特徴とする請求項1に記載の端末。
【請求項11】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記基地局から、論理チャネルとマッピングされたセル制限に関連する情報を含む論理チャネル設定情報を受信し、
セルグループ内に活性化されたRLCエンティティが一つもないか、あるいは一つだけ存在する場合、前記論理チャネルとマッピングされたセル制限に関連する情報に関係なく、前記セル制限が適用されないことを特徴とする請求項1に記載の端末。
【請求項12】
無線通信システムにおいて、端末により、パケット重複伝送を行うための方法において、
基地局から、RRC(radio resource control)メッセージを介し、複数のRLC(radio link control)エンティティに関連するアップリンク(uplink)PDCP(packet data convergence protocol)複製状態を指示する複製設定情報を含むPDCP設定情報を受信する段階と、
前記複製設定情報に基づき、前記複数のRLCエンティティの内の少なくとも1つの活性化されたRLCエンティティを識別する段階と、
PDCPパケットを複製し、前記複製されたPDCPパケットを、前記少なくとも1つの活性化されたRLCエンティティに伝送する段階と、を有し、
前記複製設定情報は、前記複数のRLCエンティティに対応する複数の複製フィールドを含み、
前記複数の複製フィールドの内の第1複製フィールドが「true」に設定された場合、前記第1複製フィールドに対応するRLCエンティティに対してPDCP複製状態が活性化され、
前記第1複製フィールドが「false」に設定された場合、前記第1複製フィールドに対応するRLCエンティティに対してPDCP複製状態が非活性化されることを特徴とする端末のパケット重複伝送制御方法。
【請求項13】
複製RLCの活性化又は非活性化のMAC(medium access control) CE(control element)を受信する段階と、
前記受信した複製RLCの活性化又は非活性化のMAC CEに基づき、複数のセカンダリRLCエンティティそれぞれを活性化するか、あるいは非活性化するかということを決定する段階と、をさらに有することを特徴とする請求項12に記載の端末のパケット重複伝送制御方法。
【請求項14】
前記複製RLCの活性化又は非活性化のMAC CEは、DRB(data radio bearer)の識別子を指示するDRBインデックス、及び前記複数のセカンダリRLCエンティティそれぞれに対応する少なくとも1つのRLCフィールドを含み、
前記少なくとも1つのRLCフィールドは、前記複数のセカンダリRLCエンティティの内の対応するセカンダリRLCエンティティに関連する複製の活性化状態又は非活性化状態を指示し、
第1RLCエンティティに対応する第1RLCフィールドが1に設定されるとき、前記第1RLCエンティティは、PDCP複製が活性化され、
第2RLCエンティティに対応する第2RLCフィールドが0に設定されるとき、前記第2RLCエンティティは、PDCP複製が非活性化されることを特徴とする請求項13に記載の端末のパケット重複伝送制御方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つのRLCフィールドは、マスターセルグループ以後のセカンダリセルグループ順序に、論理チャネルIDの昇順に識別されることを特徴とする請求項14に記載の端末のパケット重複伝送制御方法。
【請求項16】
プライマリRLCエンティティは、非活性化されず、
複数のセカンダリRLCエンティティは、前記複数のセカンダリRLCエンティティが活性化された場合、データを伝送することを特徴とする請求項12に記載の端末のパケット重複伝送制御方法。
【請求項17】
前記基地局から、論理チャネルによって使用される少なくとも1つのセルと関連する情報を含む論理チャネル設定情報を受信する段階と、
前記複数のRLCエンティティいずれもが非活性化されるか、あるいはただ1つのRLCエンティティだけ活性化された場合、前記論理チャネルによって使用される前記少なくとも1つのセルと関連する前記論理チャネル設定情報を適用しないと決定する段階と、をさらに有することを特徴とする請求項12に記載の端末のパケット重複伝送制御方法。
【請求項18】
前記基地局から、論理チャネルとマッピングされたセル制限に関連する情報を含む論理チャネル設定情報を受信する段階をさらに有し、
セルグループ内に活性化されたRLCエンティティが一つもないか、あるいは一つだけ存在する場合、前記論理チャネルとマッピングされたセル制限に関連する情報に関係なく、前記セル制限が適用されないことを特徴とする請求項12に記載の端末のパケット重複伝送制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムにおいてパケット重複伝送を制御する方法及びその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
4G通信システム商用化以後、増加勢にある無線データトラフィック需要を充足させるために、改善された5G通信システム又はpre-5G通信システムを開発するための努力がなされている。
そのような理由で、5G通信システム又はpre-5G通信システムは、4Gネットワーク以後(beyond 4G network)通信システム又はLTE(long term evolution)システム以後(post LTE)以後のシステムと呼ばれている。
【0003】
3GPP(3rd-Generation Partnership Project)で定められた5G通信システムは、NR(new radio)システムと呼ばれている。
高いデータ伝送率を達成するために、5G通信システムは、超高周波(mmWave)帯域(例えば、60ギガ(60GHz)帯域)における具現が考慮されている。
超高周波帯域での電波経路損失を緩和させ、かつ電波伝達距離を延長させるために、5G通信システムにおいては、ビームフォーミング(beamforming)、大規模配列多重入出力(massive MIMO(multiple-input multiple-output))、全次元多重入出力(full dimensional multiple-input multiple-output:FD-MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビームフォーミング(analog beamforming)、及び大規模アンテナ(large scale antenna)の技術が論議され、NRシステムに適用された。
【0004】
また、システムのネットワーク改善のために、5G通信システムにおいては、進化した小型セル、改善された小型セル(advanced small cell)、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network:cloud RAN)、超高密度ネットワーク(ultra-dense network)、機器間通信(D2D:device to device communication)、無線バックホール(wireless backhaul)、移動ネットワーク(moving network)、協力通信(cooperative communication)、CoMP(coordinated multi-points)、及び受信干渉除去(interference cancellation)のような技術開発がなされている。
【0005】
それ以外にも、5Gシステムにおいては、進歩したコーディング変調(advanced coding modulation:ACM)方式であるFQAM(hybrid FSK and QAM modulation)及びSWSC(sliding window superposition coding)、並びに進歩した接続技術であるFBMC(filter bank multi carrier)、NOMA(non-orthogonal multiple access)、及びSCMA(sparse code multiple access)などが開発されている。
【0006】
一方、インターネットは、人間が情報を生成して消費する人間中心の接続網において、事物のような分散された構成要素間において情報をやり取りして処理する事物インターネット(internet of things:IoT)網に進化している。
クラウドサーバなどとの接続を介したビッグデータ(big data)処理技術などがIoT技術に結合されたIoE(internet of everything)技術も始まっている。
IoTを具現するために、センシング技術、有無線通信及びネットワークインフラ、サービスインターフェース技術、並びに保安技術のような技術要素が要求され、最近では、事物間接続のためのセンサネットワーク(sensor network)、事物通信(machine to machine:M2M)、MTC(machine type communication)などの技術が研究されている。
【0007】
IoT環境においては、接続された事物で生成されたデータを収集して分析し、人間生活に新たな価値を創出する知能型IT(internet technology)サービスが提供されうる。
このIoTは、既存のIT(information technology)技術と、多様な産業との融合及び複合を介し、スマートホーム、スマートビルディング、スマートシティ、スマートカーあるいはコネックティッドカー、スマートグリッド、ヘルスケア、スマート家電、先端医療サービスなどの分野にも応用される。
それにより、5G通信システムをIoT網に適用させるための多様な試みがなされている。
【0008】
例えば、センサネットワーク、事物通信(M2M)、MTCのような5G通信が、ビームフォーミング、MIMO及びアレイアンテナなどの技法によって具現されているのである。
前述のビッグデータ処理技術として、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud RAN)が適用されることも、5G技術とIoT技術との融合一例と言えるであろう。
前述したところと、移動通信システムの発展とにより、多様なサービスを提供することができることになり、そのようなサービスを効果的に提供するための方案が要求されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムにおいて、パケット重複伝送を行うための端末において、前記端末は、送受信部と、少なくとも1つのプロセッサと、を有し、前記少なくとも1つのプロセッサは、基地局から、RRC(radio resource control)メッセージを介し、複数のRLC(radio link control)エンティティ(entity)に関連するアップリンク(uplink)PDCP(packet data convergence protocol)複製状態を指示する複製設定情報を含むPDCP設定情報を受信し、前記複製設定情報に基づき、前記複数のRLCエンティティの内の少なくとも1つの活性化されたRLCエンティティを識別し、PDCPパケットを複製し、前記複製されたPDCPパケットを、前記少なくとも1つの活性化されたRLCエンティティに伝送し、前記複製設定情報は、前記複数のRLCエンティティに対応する複数の複製フィールドを含み、前記複数の複製フィールドの内の第1複製フィールドが「true」に設定された場合、前記第1複製フィールドに対応するRLCエンティティに対してPDCP複製状態が活性化され、前記第1複製フィールドが「false」に設定された場合、前記第1複製フィールドに対応するRLCエンティティに対してPDCP複製状態が非活性化されることを特徴とする。
【0010】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムにおいて、端末により、パケット重複伝送を行うための方法において、基地局から、RRC(radio resource control)メッセージを介し、複数のRLC(radio link control)エンティティに関連するアップリンク(uplink)PDCP(packet data convergence protocol)複製状態を指示する複製設定情報を含むPDCP設定情報を受信する段階と、前記複製設定情報に基づき、前記複数のRLCエンティティの内の少なくとも1つの活性化されたRLCエンティティを識別する段階と、PDCPパケットを複製し、前記複製されたPDCPパケットを、前記少なくとも1つの活性化されたRLCエンティティに伝送する段階と、を有し、前記複製設定情報は、前記複数のRLCエンティティに対応する複数の複製フィールドを含み、前記複数の複製フィールドの内の第1複製フィールドが「true」に設定された場合、前記第1複製フィールドに対応するRLCエンティティに対してPDCP複製状態が活性化され、前記第1複製フィールドが「false」に設定された場合、前記第1複製フィールドに対応するRLCエンティティに対してPDCP複製状態が非活性化されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
開示された実施形態によれば、移動通信システムにおいて、サービスを効果的に提供することができる装置及びその方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態によるパケット重複伝送を設定した無線ベアラの構造を概略的に示すブロック図である。
図2】本発明の一実施形態によるパケット重複伝送の動作について説明するための図である。
図3】本発明の他の実施形態によるパケット重複伝送の動作について説明するための図である。
図4】本発明の一実施形態による上向きリンク重複設定によってパケット重複伝送を行う動作を説明するためのフローチャートである。
図5】本発明の一実施形態によるパケット重複の活性化及び非活性化を基地局が制御するための方法を説明するための図である。
図6】本発明の一実施形態によるパケット重複の活性化/非活性化メッセージ形式を示す図である。
図7】本発明の他の実施形態によるパケット重複の活性化/非活性化メッセージ形式を示す図である。
図8】本発明のさらに他の実施形態によるパケット重複の活性化/非活性化メッセージ形式を示す図である。
図9】本発明のさらに他の実施形態によるパケット重複の活性化/非活性化メッセージ形式を示す図である。
図10】本発明のさらに他の実施形態によるパケット重複の活性化/非活性化メッセージ形式を示す図である。
図11】本発明の一実施形態による端末が基地局にパケット重複の活性化機能があるか否かを知らせる方法を説明するための図である。
図12】本発明の一実施形態による、パケット重複伝送を行う動作を説明するためのフローチャートである。
図13】本発明の一実施形態による端末の内部構造を概略的に示すブロック図である。
図14】本発明の一実施形態による基地局の構成を概略的に示すブロック図である。
図15】本発明の他の実施形態によるパケット重複伝送を設定した無線ベアラの構造を概略的に示すブロック図である。
図16】本発明の他の実施形態によるパケット重複の活性化及び非活性化を基地局が制御する方法を説明するための図である。
図17】本発明の一実施形態によるセルキャリアアグリゲーションにおいて活性化及び非活性化を基地局が制御する方法を説明するための図である。
図18】本発明の一実施形態によるパケット重複伝送が非活性化されたとき、セル設定を適用する方法について説明するための図である。
図19】本発明の一実施形態によるパケット重複のためのセル制限を適用するための方法を説明するためのフローチャートである。
図20】本発明の一実施形態によるパケット重複が設定されたベアラにおいて、セル非活性化による動作について説明するための図である。
図21】本発明の一実施形態による送信PDCP装置がパケット重複を実行する動作を説明するためのフローチャートである。
図22】本発明の一実施形態によるパケット重複が設定されたベアラにおいて、特定RLC装置のパケット重複伝送非活性化による動作について説明するための図である。
図23】本発明の一実施形態による2以上のセルグループが適用された場合、セル制限を適用する動作について説明するための図である。
図24】本発明の他の実施形態による端末の内部構造を概略的に示すブロック図である。
図25】本発明の他の実施形態による基地局の構成を概略的に示すブロック図である。
図26】本発明の他の実施形態によるパケット重複の活性化/非活性化メッセージ形式を示す図である。
図27】本発明のさらに他の実施形態によるパケット重複の活性化/非活性化メッセージ形式を示す図である。
図28】本発明のさらに他の実施形態によるパケット重複の活性化/非活性化メッセージ形式を示す図である。
図29】本発明の一実施形態による、可変長MAC CEのMACサブヘッダ形式を示す図である。
図30】本発明の一実施形態による、固定長MAC CEのMACサブヘッダ形式を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示の一態様によれば、無線通信システムにおいて、端末のパケット重複伝送制御方法は、基地局から、RRC(radio resource control)メッセージを介し、無線ベアラに関連するパケット重複(packet duplication)設定を受信する段階と、複数個のRLC(radio link control)装置に対し、各RLC装置が、上向きリンクパケット重複伝送に使用されるように設定されたか否かを確認する段階と、パケット重複伝送が活性化された場合、上向きリンクパケット重複伝送に使用されるように設定されたRLC装置を使用してパケット重複伝送を実行する段階と、を含むことを特徴とする。
【0014】
本開示の一実施形態によれば、前記複数個のRLC装置に対し、各RLC装置が、上向きリンクパケット重複伝送に使用されるように設定されたか否かを確認する段階は、前記基地局から、MAC CE(medium access control control element)を介し、複数個のRLC装置に対し、パケット重複の活性化又は非活性化を指示する情報を受信する段階を含み、前記パケット重複の活性化又は非活性化を指示する情報に基づいて、前記各RLC装置が、上向きリンクパケット重複伝送に使用されるように設定されたか否かを確認する段階を含むことが好ましい。
本開示の一実施形態によれば、前記パケット重複の活性化又は非活性化を指示する情報は、無線ベアラインデックス又は無線ベアラIDの内の少なくとも一つを含む無線ベアラ識別情報と、前記各RLC装置に対応する複数個のフィールドと、を含むことが好ましい。
本開示の一実施形態によれば、前記各RLC装置に対応する複数個のフィールドは、前記無線ベアラに設定された全てのRLC装置それぞれに対応する複数個のフィールド、及び前記無線ベアラに関連するパケット重複設定において上向きリンクパケット重複伝送に使用されるように設定されたRLC装置それぞれに対応する複数個のフィールドの内の少なくとも一つであることが好ましい。
本開示の一実施形態によれば、前記RRCメッセージは、前記複数個のRLC装置に対し、上向きリンクパケット重複伝送に使用するRLC装置に関連する情報を含み、前記複数個のRLC装置に対し、各RLC装置が上向きリンクパケット重複伝送に使用されるように設定されたか否かを確認する段階は、前記上向きリンクパケット重複伝送に使用するRLC装置に関連する情報に基づいて、前記各RLC装置が、上向きリンクパケット重複伝送に使用されるように設定されたか否かを確認する段階を含むことが好ましい。
【0015】
本開示の一実施形態によれば、前記パケット重複伝送が活性化された場合、上向きリンクパケット重複伝送に使用されるように設定されたRLC装置を使用してパケット重複伝送を実行する段階は、前記基地局から、MAC CEを介し、前記上向きリンクパケット重複伝送に使用されるように設定されたRLC装置に対し、パケット重複の活性化又は非活性化を指示する情報を受信する段階と、前記パケット重複の活性化を指示する情報を受信した場合、前記パケット重複伝送を活性化する段階と、を含むことが好ましい。
本開示の一実施形態によれば、前記上向きリンクパケット重複伝送に使用するRLC装置に関連する情報は、前記上向きリンクパケット重複伝送に使用するRLC装置のリスト、RLC装置のID、論理チャネルID、及び論理チャネルIDとセルグループIDとの組み合わせの内の少なくとも1以上を含むことが好ましい。
本開示の一実施形態によれば、前記パケット重複伝送が活性化された場合、上向きリンクパケット重複伝送に使用されるように設定されたRLC装置を使用してパケット重複伝送を行う段階は、前記基地局から、MAC CEを介し、前記無線ベアラに対し、パケット重複の活性化又は非活性化を指示する情報を受信する段階と、前記パケット重複の活性化を指示する情報を受信した場合、前記パケット重複伝送を活性化する段階と、を含むことが好ましい。
【0016】
本開示の一実施形態によれば、無線通信システムにおけるパケット重複伝送を制御するための端末において、送受信部と、メモリと、少なくとも1つのプロセッサと、を有し、前記少なくとも1つのプロセッサは、基地局から、RRC(radio resource control)メッセージを介し、無線ベアラに関連するパケット重複設定を受信し、複数個のRLC(radio link control)装置に対し、各RLC装置が、上向きリンクパケット重複伝送に使用されるように設定されたか否かを確認し、パケット重複伝送が活性化された場合、上向きリンクパケット重複伝送に使用されるように設定されたRLC装置を使用してパケット重複伝送を実行するよう構成されることを特徴とする。
【0017】
本開示の一実施形態によれば、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記基地局から、MAC(medium access control) CE(control element)を介し、複数個のRLC装置に対し、パケット重複の活性化又は非活性化を指示する情報を受信し、前記パケット重複の活性化又は非活性化を指示する情報に基づいて、前記各RLC装置が、上向きリンクパケット重複伝送に使用されるように設定されたか否かを確認することが好ましい。
本開示の一実施形態によれば、前記パケット重複の活性化又は非活性化を指示する情報は、無線ベアラインデックス又は無線ベアラIDの内の少なくとも一つを含む無線ベアラ識別情報と、前記各RLC装置に対応する複数個のフィールドと、を含むことが好ましい。
本開示の一実施形態によれば、前記各RLC装置に対応する複数個のフィールドは、前記無線ベアラに設定された全てのRLC装置それぞれに対応する複数個のフィールド、及び前記無線ベアラに関連するパケット重複設定において上向きリンクパケット重複伝送に使用されるように設定されたRLC装置それぞれに対応する複数個のフィールドの内の少なくとも一つであることが好ましい。
本開示の一実施形態によれば、前記RRCメッセージは、前記複数個のRLC装置に対し、上向きリンクパケット重複伝送に使用するRLC装置に関連する情報を含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記上向きリンクパケット重複伝送に使用するRLC装置に関連する情報に基づいて、前記各RLC装置が、上向きリンクパケット重複伝送に使用されるように設定されたか否かを確認することが好ましい。
本開示の一実施形態によれば、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記基地局から、MAC CEを介し、前記上向きリンクパケット重複伝送に使用されるように設定されたRLC装置に対し、パケット重複の活性化又は非活性化を指示する情報を受信し、前記パケット重複の活性化を指示する情報を受信した場合、前記パケット重複伝送を活性化させることが好ましい。
本開示の一実施形態によれば、前記上向きリンクパケット重複伝送に使用するRLC装置に関連する情報は、前記上向きリンクパケット重複伝送に使用するRLC装置のリスト、RLC装置のID、論理チャネルID、及び論理チャネルIDとセルグループIDとの組み合わせの内の少なくとも1以上を含むことが好ましい。
【0018】
以下、本開示の実施形態について、添付した図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態についての説明において、本開示が属する技術分野に周知されており、本開示と直接関連がない記述内容については、説明を省略する。
それは、不要な説明を省略することにより、本開示の要旨を不明確にせず、さらに明確に伝達するためである。
同じ理由により、添付した図面において、一部構成要素は、誇張されてもあり、省略されてもあり、概略的にも図示されてもいる。また、各構成要素の大きさは、実際の大きさを全面的に反映させるものではない。各図面において、同一であるか、あるいは対応する構成要素には、同一参照番号を付した。
【0019】
本開示の利点、特徴、及びそれらを達成する方法は、添付した図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すれば、明確になるであろう。
しかし、本開示は、以下で開示する実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態にも具現され、ただし、本実施形態は、本開示の開示を完全なものにし、本開示が属する技術分野で当業者に、発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本開示は、請求項の範疇によって定義されるのみである。
明細書全体にわたり、同一参照符号は、同一構成要素を称する。
【0020】
このとき、処理フローチャートの各ブロックと、フローチャートとの組み合わせは、コンピュータプログラムインストラクションによって実行されうるということを理解することができるであろう。
それらコンピュータプログラムインストラクションは、汎用コンピュータ、特殊用コンピュータ、又はその他プログラム可能なデータプロセッシング装置のプロセッサにも搭載されるので、コンピュータ、又はその他プログラム可能なデータプロセッシング装置のプロセッサを介して実行されるそのインストラクションが、フローチャートブロックで説明された機能を実行する手段を生成することになる。
それらコンピュータプログラムインストラクションは、特定方式で機能を具現するために、コンピュータ、又はその他プログラム可能なデータプロセッシング装置を志向することができるコンピュータ利用可能、又はコンピュータで読み取り可能なメモリに保存されることも可能であるので、そのコンピュータ利用可能、又はコンピュータで読み取り可能なメモリに保存されたインストラクションは、フローチャートブロックで説明した機能を実行するインストラクション手段を内包する製造品目を生産することも可能である。
【0021】
コンピュータプログラムインストラクションは、コンピュータ上、又はその他プログラム可能なデータプロセッシング装備上に搭載されることも可能であるので、コンピュータ上、又はその他プログラム可能なデータプロセッシング装備上において、一連の動作段階が遂行され、コンピュータで実行されるプロセスを生成し、コンピュータ、又はその他プログラム可能なデータプロセッシング装備を遂行するインストラクションは、フローチャートブロックで説明された機能を実行するための段階を提供することも可能である。
また、各ブロックは、特定された論理的機能を実行するための1以上の実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメント又はコードの一部を示すことができる。
また、いくつかの代替実行例においては、ブロックで言及された機能が、順序を外れて発生することも可能であるということに注目しなければならない。
例えば、続けて図示している2つのブロックは、実は実質的に同時に実行されることも可能であり、又はそのブロックが、時折該当機能によって逆順に実行されることも可能である。
【0022】
このとき、本実施形態で使用される「~部」という用語は、ソフトウェア又はFPGA(field-programmable gate array)又はASIC(application-specific integrated circuit)のようなハードウェア構成要素を意味し、「~部」は、ある役割を実行する。
しかしながら、「~部」は、ソフトウェア又はハードウェアに限定される意味ではない。
「~部」は、アドレッシングすることができる記録媒体にあるように構成され、また、1又はそれ以上のプロセッサを再生させるようにも構成される。
従って、一例として、「~部」は、ソフトウェア構成要素、オブジェクト志向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素及びタスク構成要素のような構成要素、並びにプロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、及び変数を含む。
構成要素と「~部」とのうちで提供される機能は、さらに小数の構成要素及び「~部」に結合されたり、追加的な構成要素と「~部」とにさらに分離され得る。
それだけではなく、構成要素及び「~部」は、デバイス内又は保安マルチメディアカード内の1又はそれ以上のCPU(central processing unit)を再生させるようにも具現される。
また、本実施形態において「~部」は、1以上のプロセッサを含んでもよい。
【0023】
以下の説明において使用される接続ノード(node)を識別するための用語、実体ネットワーク(network entity)を指称する用語、メッセージを指称する用語、実体ネットワーク間インターフェースを指称する用語、多様な識別情報を指称する用語などは、説明の便宜のために例示したものである。
従って、本開示が後述する用語に限定されるものではなく、同等な技術的意味を有する対象を称する他の用語も使用されうる。
【0024】
以下、説明の便宜のために、本開示は、3GPP LTE(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution)規格で定義している用語及び名称、あるいはそれを基に変形された用語及び名称を使用する。
しかし、本開示は、前述の用語及び名称によって限定されるものではなく、他の規格によるシステムにも、同一に適用されうる。
本開示で「eNB」は、説明の便宜のために、「gNB」と混用されて使用されうる。
すなわち、「eNB」と説明した基地局は、「gNB」を示すことができる。
本開示において、端末という用語は、携帯電話、NB-IoT機器、センサだけではなく、多様な無線通信機器を示すことができる。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態による、パケット重複伝送(packet duplication transmission)を設定した無線ベアラの構造を概略的に示すブロック図である。
パケット重複伝送とは、送信器においてパケットを複製し、さまざまな経路でパケットを伝送することを意味する。
【0026】
図1を参照すると、本発明の一実施形態による無線ベアラ構造においては、いくつかの経路を支援するために、1つのPDCP(packet data convergence protocol)装置(1a-10)に、RLC1(1a-20)、RLC2(1a-30)、RLC3(1a-40)、RLC4(1a-50)の総4個のRLC装置を接続したところを示す。
ただし、それは一例に過ぎず、いくつのRLC装置がPDCP装置に接続されてもよく、無線リンク及びネットワーク構造により、基地局が無線ベアラ構造を設定することができる。
【0027】
本発明の一実施形態による無線ベアラ構造において、パケットの複製を行う階層は、PDCP階層(1a-10)になり、PDCP階層(1a-10)でパケット複製を行った後、複製されたパケットを、2以上の互いに異なるRLC装置に伝送し、独立してパケット伝送を行うようにする。
1つの無線ベアラは、パケット重複にかかわらず、1つのPDCP装置を有するために、該PDCP装置は、1つの無線ベアラIDに対応する。
一実施形態において、PDCP1(1a-10)が含まれた無線ベアラは、データ用無線ベアラ(data radio bearer:DRB)でもあり、SRB(signaling radio bearer)でもある。
【0028】
該RLC装置は、用途により、プライマリ(primary)RLC装置(1a-20)とセカンダリ(secondary)RLC装置(1a-30、1a-40、1a-50)とに区分される。
プライマリRLC装置(1a-20)は、パケット重複の活性化に関係なく、常時パケット伝送を行う装置である。
セカンダリRLC装置(1a-30、1a-40、1a-50)は、パケット重複が活性化されたときにのみ、パケット伝送を行う装置である。
また、セカンダリRLC装置(1a-30、1a-40、1a-50)は、設定方式により、上向きリンクパケット伝送に参与しないのである。
もしスプリットベアラが適用された場合、送信器が送らなければならないデータが特定臨界値以下(又は、未満)であるときは、プライマリRLCにのみパケットを伝送し、臨界値超過(又は、以上)であるときは、プライマリ装置及びセカンダリ装置にパケットをいずれも伝送する。
前述の細部動作設定は、RRC設定メッセージの無線ベアラ設定、RLCベアラ設定、PDCP設定、RLC設定の内の少なくとも一つに含まれ、端末に伝達されうる。
【0029】
図2は、本発明の一実施形態による、パケット重複伝送の動作について説明するための図である。
以下において、パケット重複が設定される無線ベアラの構造は、図1に示した無線ベアラの構造であると仮定する。
図2を参照すると、一実施形態において、パケット重複伝送が設定されて活性化されれば、送信PDCP装置(1b-10)は、パケット(1b-60)を複製し、それぞれの複製されたパケット(1b-70、1b-80、1b-90、1b-100)を、設定された全てのRLC装置(1b-20、1b-30、1b-40、1b-50)に伝送する。
【0030】
このとき、それぞれのRLC装置は、独立したモードで動作することができる。
もしそれぞれのRLC装置が、RLC AM(acknowledged mode)で動作するならば、それぞれのRLC装置は、独立してARQ(automatic repeat request)動作を実行することもできる。
図2に示しているように、無線ベアラに、4個のRLC装置(1b-20、1b-30、1b-40、1b-50)が設定されているならば、送信PDCP装置(1b-10)は、1つのパケットに対し、総4個の同一複製パケットを生成し、4個のRLC装置(1b-20、1b-30、1b-40、1b-50)にパケットを伝送することができる。
【0031】
図3は、本発明の他の実施形態によるパケット重複伝送の動作について説明するための図である。
パケット重複を行った後、同一複製パケットを多数の経路に送ることは、無線資源(リソース)を重複して使用するために、無線資源使用の非効率をもたらしてしまう。
従って、そのような非効率を低減させるために、無線網の運用時、複製されるパケットの数を調節することが必要である。
また、基地局が完全に制御する下向きリンクパケット重複と、端末が基地局の設定によって制御する上向きリンクパケット重複とがそれぞれ異なる数のRLC装置を使用し、パケット重複伝送を行うこともできる。
【0032】
図3を参照すると、設定されたRLC装置の内の一部RLC装置だけ、パケット重複を実行することができる。
一実施形態において、送信PDCP装置(1c-10)において、パケット(1c-100)を複製するが、設定された4個のRLC装置(1c-20、1c-30、1c-40、1c-50)をいずれも使用するものではなく、RLC1(1c-20)、RLC2(1c-30)、RLC3(1c-40)の総3個のRLC装置だけパケット重複に使用する。
従って、RLC4(1c-50)は、パケット重複伝送に参与しないのである。
各RLCがパケット重複伝送に参与するか否かということは、基地局が設定することができる。
各RLC装置に対するRLC設定に、「ul-duplication」フィールドが「true」に設定されたRLC装置は、パケット重複伝送に参与し、「ul-duplication」フィールドが「false」に設定された装置は、パケット重複伝送に参与しないことを示す。
【0033】
各RLC装置がパケット重複伝送に参与するか否かということは、他の方法によっても設定される。
例えば、PDCP設定内や無線ベアラ設定内において、パケット重複に使用するRLC装置のリストを指定して伝達することもできる。
このとき、論理チャネルIDを明示し、該当RLC装置を指定することができる。
また、二重接続構造又は多重接続構造で、論理チャネルIDとセルグループIDとの組み合わせで、該当RLCを指定することもできる。
さらに、RLC装置(RLCベアラ)のIDを明示することもできる。
該当「ul_duplication」フィールドが示すように、パケット重複伝送に参与するか否かということは、図7図8図10などで後述するパケット重複の活性化/非活性化メッセージによっても変更される。
他の実施形態においては、「ul_duplication」フィールドが「true」に設定されたRLC装置の内、実際そのRLC装置を活性化させてパケット重複伝送に使用するか否かということを設定することもできる。
【0034】
図4は、本発明の一実施形態による上向きリンク重複設定によってパケット重複伝送を行う動作を説明するためのフローチャートである。
ステップ(1d-10)において、無線ベアラのパケット重複が設定される。
その後、ステップ(1d-20)において、端末は、各RLC装置が、上向きリンクパケット重複伝送に使用されるように設定されたか否かを確認する。
【0035】
一実施形態において、各RLC装置は、論理チャネルに対応するので、各論理チャネルが上向きリンクパケット重複に使用されるように設定されたか否かを確認する。
このとき、RLC装置又は論理チャネルが上向きリンクパケット重複に使用されるように設定することは、図3で説明したように、「ul-duplication」フィールドが「true」に設定されたか否かを確認するか、あるいはパケット重複に使用するRLC装置のリストを介して確認する。
【0036】
RLC装置又は論理チャネルが上向きリンクパケット重複に使用されるように設定された場合、ステップ(1d-30)において、上向きリンクパケット重複に使用されるように設定されたRLC装置の場合、パケット重複の活性化時、該当RLC装置を上向きリンクパケット重複に使用する。
RLC装置又は論理チャネルが上向きリンクパケット重複に使用されるように設定されていない場合、ステップ(1d-40)において、上向きリンクパケット重複に使用されるように設定されていないRLC装置は、パケット重複の活性化時、に該当RLC装置を上向きリンクパケット重複に使用しない。
言い換えれば、パケット重複の活性化時、送信PDCP装置は、パケット重複の活性化に使用するRLC装置に複製されたパケットを伝送し、パケット重複伝送を行う。
【0037】
図5は、本発明の一実施形態によるパケット重複の活性化及び非活性化を基地局が制御するための方法を説明するための図である。
パケット重複伝送は、同一パケットを2以上のRLC装置を使用して伝送するために、無線資源の消費が増える。
それは、無線資源活用が非効率をもたらしてしまうために、常時パケット重複を行うことは、望ましくない。
従って、パケット重複伝送を必要とする場合に限って実行するようにするのである。
パケット重複が設定された無線ベアラにおいて、パケット重複を実際に行うようにすることを、パケット重複の活性化と言う。
反対に、パケット重複が設定された無線ベアラにおいて、パケット重複を行わないようにすることを、パケット重複の非活性化と言う。
【0038】
(1e-10)段階において、基地局は端末に、パケット重複の活性化/非活性化メッセージを伝送する。
このとき、使用されるメッセージは、活性化及び非活性化に同一形式メッセージを使用することもでき、メッセージに含まれる値でパケット重複の活性化及び非活性化を区分することもできる。
パケット重複の活性化/非活性化メッセージは、どの無線ベアラに関連するパケット重複を、活性化又は非活性化するかを指示する。
(1e-20)段階において、端末がそのようなメッセージを受信した後、メッセージに含まれた指示により、パケット重複の活性化や非活性化を適用する。
【0039】
図6図10を参照し、パケット重複の活性化メッセージ形式及び非活性化メッセージ形式について、さらに具体的に説明することにする。
図6は、本発明の一実施形態によるパケット重複の活性化/非活性化メッセージ形式を示す図である。
図6を参照すると、パケット重複の活性化/非活性化メッセージは、1バイト、言い換えれば、8個のビットマップで構成されたMAC CE形式である。
【0040】
各ビットマップのビットは、特定無線ベアラに関連するパケット重複伝送の活性化状態及び非活性化状態を指示し、「1」は活性化、「0」は非活性化を示す。
また、8個のビットマップは、最大8個の無線ベアラに関連するパケット重複の活性化状態及び重複非活性化状態を指示する。
(1f-10)からD(1f-80)までのそれぞれのビットが、どのベアラを指示するかということは、事前に設定された方式によっても適用される。
一実施形態において、それぞれのビットは、MAC CEが伝送されたMAC装置において、RLC装置があるパケット重複が設定された無線ベアラのDRB IDの昇順に適用される。
また、それぞれのビットは、MAC CEが伝送されたMAC装置が属したセルグループに該当する保安キーを使用し、パケット重複が設定された無線ベアラのDRB IDの昇順に適用される。
【0041】
図7は、本発明の他の実施形態によるパケット重複の活性化/非活性化メッセージ形式を示す図である。
図7を参照すると、パケット重複の活性化/非活性化メッセージは、MAC CE形式である。
一実施形態において、パケット重複の活性化/非活性化メッセージは、DRBインデックス(1g-10)と、RLC装置に対応するL(i=1、2、3、4、5)フィールド(1g-20、1g-30、1g-40、1g-50、1g-60)を有する。
このとき、DRBインデックスは、事前に設定された値であり、次の内の1つの値が適用される。
【0042】
<基地局が、設定時にDRB設定に明示する>
<パケット重複が設定された無線ベアラのDRB IDの昇順に適用>
<MAC CEが伝送されたMAC装置にRLC装置があるパケット重複が設定された無線ベアラのDRB IDの昇順に適用>
<DRB ID値をそのまま使用>
ここで、Lフィールドは、各RLC装置を示すのに、Lフィールドのビット値により、該当RLC装置をパケット重複伝送に使用するか否かということを設定することができる。
たとえば、Lフィールドの値が「1」であるならば、該当RLC装置をパケット重複伝送に使用し、「0」であるならば、該当RLC装置をパケット重複伝送に使用しないのである。
どのLがどのRLC装置を指示するかということは、事前に設定された値であり、次の内の1つの値が適用される。
【0043】
<マスターセルグループのLCID(logical channel ID)昇順(降順)適用、以後セカンダリセルグループLCIDの昇順(降順)適用>
<RLC装置に該当するインデックスを事前に設定し、該インデックスの昇順>
<該当論理チャネルのpriorityの昇順適用、同じpriorityである場合、マスターセルグループ、LCIDの昇順に整列>
パケット重複の活性化/非活性化メッセージを受信することにより、端末は、どのDRBのどのRLC装置をパケット重複伝送に使用するかということを決定し、パケット重複伝送を行うことができる。
【0044】
ここで、Lフィールドを有するRLC装置は、DRBに設定された全てのRLC装置でもある。
この場合、図3の無線ベアラの場合、設定された4つのRLC装置がいずれもLフィールドを有することができ、RLC装置をパケット重複伝送に使用するか否かということがそれぞれ設定されうる。
他の実施形態においては、図3で記述した「ul_duplication」フィールドが「true」に設定されたRLC装置だけ、対応するLフィールドを有することもできる。
その場合、図3の無線ベアラの場合、「ul_duplication」が「true」に設定された3個のRLC装置だけ、Lフィールドを有することができ、このRLC装置だけがパケット重複伝送に使用するか否かが設定されうる。
【0045】
図8は、本発明のさらに他の実施形態によるパケット重複の活性化/非活性化メッセージ形式を示す図である。
図8を参照すると、パケット重複の活性化/非活性化メッセージは、MAC CE形式である。
一実施形態において、パケット重複の活性化/非活性化メッセージは、DRB ID(1h-10)と、RLC装置に対応するL(i=1、2、3、4、5、6、7、8)フィールド(1h-30、1h-40、1h-50、1h-60、1h-70、1h-80、1h-90、1h-100)を有する。
また、場合によっては、予備(R(reserved))ビット(1h-20)を含んでもよい。
【0046】
ここで、Lフィールドは、各RLC装置を示すことができる。
また、Lフィールドのビット値により、該当RLC装置をパケット重複伝送に使用するか否かを設定することができる。
例えば、Lフィールドの値が「1」であるならば、該当RLC装置をパケット重複伝送に使用し、「0」であるならば、該当RLC装置をパケット重複伝送に使用しないのである。
どのLがどのRLC装置を指示するかということは、事前に設定された値であり、次の内の1つの値が適用される。
【0047】
<マスターセルグループのLCIDの昇順(降順)適用、その後、セカンダリセルグループLCIDの昇順(降順)適用>
<RLC装置に該当するインデックスを事前に設定し、該インデックスの昇順>
<該当論理チャネルのpriorityの昇順適用、同じpriorityである場合、マスターセルグループ、LCIDの昇順に整列>
パケット重複の活性化/非活性化メッセージを受信することにより、端末は、どのDRBのどのRLC装置をパケット重複伝送に使用するかということを決定し、パケット重複伝送を行うことができる。
【0048】
ここで、Lフィールドを有するRLC装置は、DRBに設定された全てのRLC装置でもある。
この場合、図3の無線ベアラの場合、設定された4つのRLC装置がいずれもLフィールドを有することができ、RLC装置をパケット重複伝送に使用するかということがそれぞれ設定されうる。
他の実施形態においては、図3で記述された「ul_duplication」フィールドが「true」に設定されたRLC装置だけ、対応するLフィールドを有することもできる。
この場合、図3の無線ベアラの場合、「ul_duplication」が「true」に設定された3個のRLC装置だけ、Lフィールドを有することができ、このRLC装置だけがパケット重複伝送に使用するか否かが設定されうる。
【0049】
図9は、本発明のさらに他の実施形態によるパケット重複の活性化/非活性化メッセージ形式を示す図である。
図9を参照すると、パケット重複の活性化/非活性化メッセージは、MAC CE形式である。
一実施形態において、パケット重複の活性化/非活性化メッセージは、DRB ID(1i-10)と、上向きリンクパケット重複に使用するRLC装置の数を示すNdupフィールド(1i-20)とを有する。
DRB IDフィールドは、パケット重複伝送の活性化又は非活性化を適用するDRBのIDを示す。
【0050】
端末は、MAC CEを受信した後、Ndupフィールドに設定された数ほどRLC装置を使用し、パケット重複伝送を行うことになる。
端末に設定されたRLC装置の内のどのRLC装置を使用し、パケット重複伝送を行うかということは、事前に設定された方式によって適用することができ、次の内の1つの方式で適用することができる。
【0051】
<マスターセルグループのLCIDの昇順(降順)適用、その後、セカンダリセルグループLCIDの昇順(降順)を適用し、Ndup個RLC装置選択>
<RLC装置に該当するインデックスを事前に設定し、該インデックスの昇順にNdup個RLC装置選択>
<該当論理チャネルのpriorityの昇順適用、同じpriorityである場合、マスターセルグループ、LCIDの昇順にNdup個RLC装置選択>
パケット重複の活性化/非活性化メッセージを受信することにより、端末は、どのDRBのどのRLC装置をパケット重複伝送に使用するかということを決定し、パケット重複伝送を行うことができる。
【0052】
図10は、本発明のさらに他の実施形態によるパケット重複の活性化/非活性化メッセージ形式を示す図である。
図10を参照すると、パケット重複の活性化/非活性化メッセージは、MAC CE形式である。
図7図9において、パケット重複の活性化/非活性化メッセージの形式は、無線ベアラに関連するパケット重複の活性化いかんを指示することについて説明しているが、そのようなメッセージを利用し、いくつかの無線ベアラに対し、パケット重複を設定することもできる。
【0053】
図10において、図7で説明したDRBインデックスと、RLC装置に対応するLフィールドを有する形式のメッセージ3個(1j-10、1j-20、1j-30)とが重畳され、1つのMAC CEを構成している。
ただし、これは、一例に過ぎず、いくつのMAC CEが重畳されてもよい。
いくつのMAC CEが重畳されるかということは、事前に設定された数ほど設定されるか、パケット重複が設定された無線ベアラの数ほど重畳されるか、あるいは基地局がパケット重複を設定したい無線ベアラについてのみ、可変的に決定することができる。
もし該MAC CE形式の長さが可変長の場合には、MACサブヘッダのLフィールド(lengthフィールド)が含まれなければならない。
このとき、DRBインデックスが指示する無線ベアラのRLC装置につき、パケット重複を許容することができる。
また、DRBインデックスは、事前に設定された値であり、次の内の1つの値が適用される。
【0054】
<基地局設定時、DRB設定に明示する>
<パケット重複が設定された無線ベアラのDRB IDの昇順に適用>
<MAC CEが伝送されたMAC装置において、RLC装置があるパケット重複が設定された無線ベアラのDRB IDの昇順に適用>
<DRB ID値をそのまま使用>
ここで、Lフィールドは、各RLC装置を示すのに、Lフィールドのビット値により、該当RLC装置をパケット重複伝送に使用するか否かを設定することができる。
例えば、Lフィールドの値が「1」であるならば、該当RLC装置をパケット重複伝送に使用し、「0」であるならば、該当RLC装置をパケット重複伝送に使用しないのである。
どのLiがどのRLC装置を指示するかということは、事前に設定された値であり、次の内の1つの値が適用される。
【0055】
<マスターセルグループのLCIDの昇順(降順)適用、その後、セカンダリセルグループLCIDの昇順(降順)適用>
<RLC装置に該当するインデックスを事前に設定し、該インデックスの昇順>
<該当論理チャネルのpriorityの昇順適用、同じpriorityである場合、マスターセルグループ、LCIDの昇順に整列>
パケット重複の活性化/非活性化メッセージを受信することにより、端末は、どのDRBのどのRLC装置をパケット重複伝送に使用するかということを決定し、パケット重複伝送を行うことができる。
【0056】
ここで、Lフィールドを有するRLC装置は、DRBに設定された全てのRLC装置でもある。
この場合、図3の無線ベアラの場合、設定された4つのRLC装置がいずれもLフィールドを有することができ、RLC装置をパケット重複伝送に使用するか否かがそれぞれ設定されうる。
他の実施形態においては、図3で記述された「ul_duplication」フィールドが「true」に設定されたRLC装置だけ、対応するLフィールドを有することもできる。
その場合、図3の無線ベアラの場合、「ul_duplication」が「true」に設定された3個のRLC装置だけ、Liフィールドを有することができ、このRLC装置だけがパケット重複伝送に使用するか否かが設定されうる。
【0057】
図10に示したメッセージ形式は、図7に示したMAC CE形式を同一に使用しているが、図8図9のメッセージ形式を使用してもよい。
また、一般的な単一無線ベアラに関連するパケット重複の活性化/非活性化メッセージを使用することもできる。
【0058】
図11は、本発明の一実施形態による端末が基地局にパケット重複の活性化機能があるか否かを知らせる方法を説明するための図である。
パケット重複伝送は、遅延時間(latency)を短くしたり、パケット損失確率のような安定性(reliability)を高めたりするために使用されるために、特定端末のみ、そのような機能を支援することもできる。
【0059】
そのような場合、該端末は、基地局にパケット重複伝送機能を支援するか否かを知らせることができる。
このとき、該端末は、「UE capability」メッセージ(1k-10)に該当機能の支援いかんを含み得る。
また、「UE capability」メッセージ(1k-10)には、端末のパケット重複伝送に関連する以下の情報の本発明の少なくとも一つが含まれ得る。
【0060】
<単一無線ベアラにおいて、パケット重複を行うことができる最大RLC装置の数>
<単一無線ベアラにおいて、設定することができる最大RLC装置の数>
<3個以上のRLC装置を使用したパケット重複伝送の支援可能いかん>
<3個以上のRLC装置を使用したパケット重複伝送を設定することができる最大無線ベアラの数>
【0061】
図12は、本発明の一実施形態による、パケット重複伝送を行う動作を説明するためのフローチャートである。
図12を参照すると、図1におけるように、1つの無線ベアラに対し、複数のRLC装置が設定され、その内の一つは、プライマリRLC装置に、残りは、セカンダリRLC装置に設定されうる。
このとき、パケット重複の活性化により、端末は、どのRLC装置を使用し、パケット重複を設定するかということを決定することができる。
【0062】
ステップ(1l-10)において、もし、ある無線ベアラに対し、パケット重複が設定された場合、ステップ(1l-20)に進み、該当ベアラのパケット重複伝送が実際に活性化されているか否かを判断する。
パケット重複が活性化されているならば、ステップ(1l-30)に進み、送信PDCP装置において、プライマリRLC装置と、全ての設定されたセカンダリRLC装置とにパケットを複製した後で伝送する。
パケット重複が活性化されていなければ、ステップ(1l-40)に進み、送信PDCP装置は、パケットを複製せず、生成されたパケットをプライマリRLC装置に伝送する。
もしスプリットベアラが適用される場合、送信器が送るデータが特定臨界値以下(又は、未満)であるときは、プライマリRLCにだけパケットを伝送し、臨界値超過(又は、以上)であるときは、プライマリ装置及びセカンダリ装置にパケットをいずれも伝送する。
しかし、パケット重複伝送が活性化されていない場合、パケットを複製しないのである。
【0063】
図13は、本発明の一実施形態による、端末の内部構成を概略的に示すブロック図である。
図13を参照すると、端末は、送受信部(1m-10)、メモリ(1m-20)及びプロセッサ(1m-30)を含む。
前述の端末の通信方法により、端末の送受信部(1m-10)、メモリ(1m-20)、及びプロセッサ(1m-30)が動作する。
ただし、端末の構成要素は、前述の例に限定されるものではない。
例えば、該端末は、前述の構成要素よりさらに多くの構成要素を含むか、あるいはさらに少ない構成要素を含み得る。それだけでなく、送受信部(1m-10)、メモリ(1m-20)及びプロセッサ(1m-30)が1つのチップ形態でも具現され得る。
【0064】
送受信部(1m-10)は、他のネットワークエンティティ、例えば、基地局と信号を送受信することができる。
ここで、該信号は、制御情報及びデータを含んでもよい。
そのために、送受信部(1m-10)は、伝送される信号の周波数を上昇変換及び増幅するRF送信器と、受信される信号を低ノイズ増幅し、周波数を下降変換するRF受信器とによっても構成され得る。
ただし、それは、送受信部(1m-10)の一実施形態であるのみであり、送受信部(1m-10)の構成要素は、RF送信器及びRF受信器に限定されるものではない。
また、送受信部(1m-10)は、無線チャネルを介して信号を受信し、プロセッサ(1m-30)に出力し、プロセッサ(1m-30)から出力される信号を無線チャネルを介して伝送することができる。
例えば、送受信部(1m-10)は、基地局からシステム情報を受信することができ、同期信号又は基準信号を受信することができる。
【0065】
メモリ(1m-20)は、端末の動作に必要なプログラム及びデータを保存する。
また、メモリ(1m-20)は、端末で取得される信号に含まれた制御情報又はデータを保存することができる。
例えば、メモリ(1m-20)は、送受信部(1m-10)を介して送受信される情報、及びプロセッサ(1m-30)を介して生成される情報などを保存することができる。
メモリ(1m-20)は、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、ハードディスク、CD-ROM(compact disc read only memory)及びDVD(digital versatile disc)のような記録媒体、又は記録媒体の組み合わせによっても構成される。
【0066】
プロセッサ(1m-30)は、前述の実施形態によって端末が動作するように、一連の工程を制御する。
例えば、プロセッサ(1m-30)は、記述されたフローチャートによる動作を実行するように、各ブロック間信号フローを制御する。
また、プロセス(1m-30)は、回路特定又はアプリケーション特定の統合回路を含んでもよい。
【0067】
図14は、本発明の一実施形態による基地局の構造を概略的に示すブロック図である。
図14を参照すると、該基地局は、送受信部(1n-10)、メモリ(1n-20)、及びプロセッサ(1n-30)を含む。
前述の基地局の通信方法により、基地局の送受信部(1n-10)、メモリ(1n-20)及びプロセッサ(1n-30)が動作する。
ただし、基地局の構成要素は、前述の例に限定されるものではない。
例えば、該基地局は、前述の構成要素よりさらに多くの構成要素を含むか、あるいはさらに少ない構成要素を含み得る。
それだけではなく、送受信部(1n-10)、メモリ(1n-20)、及びプロセッサ(1n-30)を1つのチップ形態で具現することもできる。
【0068】
送受信部(1n-10)は、他のネットワークエンティティ、例えば、端末と信号を送受信する。
ここで、該信号は、制御情報及びデータを含んでもよい。
そのために、送受信部(1n-10)は、伝送される信号の周波数を上昇変換及び増幅するRF送信器と、受信される信号を低ノイズ増幅し、周波数を下降変換するRF受信器とによっても構成され得る。
ただし、それは、送受信部(1n-10)の一実施形態であるのみであり、送受信部(1n-10)の構成要素は、RF送信器及びRF受信器に限定されるものではない。
また、送受信部(1n-10)は、無線チャネルを介して信号を受信し、プロセッサ(1n-30)に出力し、プロセッサ(1n-30)から出力された信号を無線チャネルを介して伝送することができる。
例えば、送受信部(1n-10)は、端末にシステム情報を伝送することができ、同期信号又は基準信号を伝送することができる。
【0069】
メモリ(1n-20)は、基地局の動作に必要なプログラム及びデータを保存する。
また、メモリ(1n-20)は、基地局で取得される信号に含まれた制御情報又はデータを保存することができる。
例えば、メモリ(1n-20)は、送受信部(1n-10)を介して送受信される情報、及びプロセッサ(1n-30)を介して生成される情報などを保存することができる。
メモリ(1n-20)は、ROM、RAM、ハードディスク、CD-ROM、及びDVDのような記録媒体、又は記録媒体の組み合わせによっても構成され得る。
【0070】
プロセッサ(1n-30)は、前述の本発明の実施形態によって基地局が動作するように、一連の工程を制御する。
また、プロセッサ(1n-30)は、回路特定又はアプリケーション特定の統合回路を含んでもよい。
【0071】
図15は、本発明の他の実施形態によるパケット重複伝送を設定した無線ベアラの構造を概略的に示すブロック図である。
パケット重複伝送とは、送信器でパケットを複製し、いくつかの経路にパケットを伝送することを意味する。
【0072】
図15を参照すると、一実施形態による無線ベアラ構造においては、いくつかの経路を支援するために、1つのPDCP装置(2a-10)に、RLC1(2a-20)、RLC2(2a-30)、RLC3(2a-40)、RLC4(2a-50)の総4個のRLC装置を接続したところを示している。
ただし、これは、一例に過ぎず、いくつのRLC装置がPDCP装置に接続されてもよく、無線リンク及びネットワーク構造により、基地局が無線ベアラ構造を設定することができる。
【0073】
一実施形態による無線ベアラ構造において、パケットの複製を行う階層は、PDCP階層(2a-10)になり、PDCP階層(2a-10)でパケット複製を行った後、複製されたパケットを2以上の互いに異なるRLC装置に伝送し、独立してパケット伝送を行うようにすることができる。
1つの無線ベアラは、パケット重複にかかわらず、1つのPDCP装置を有するために、PDCP装置は、1つの無線ベアラIDにも対応する。
一実施形態において、PDCP1(2a-10)が含まれた無線ベアラは、データ用無線ベアラ(DRB)でもあり、SRBでもある。
【0074】
RLC装置は、用途により、プライマリRLC装置(2a-20)とセカンダリRLC装置(2a-30、2a-40、2a-50)とにも区分される。
プライマリRLC装置(2a-20)は、パケット重複の活性化に関係なく、常時パケット伝送を行う装置である。
セカンダリRLC装置(2a-30、2a-40、2a-50)は、パケット重複が活性化されたときだけパケット伝送を行う装置である。
また、セカンダリRLC装置(2a-30、2a-40、2a-50)は、設定方式により、上向きリンクパケット伝送に参与しないのである。
【0075】
もしスプリットベアラが適用される場合、送信器が送るデータが特定臨界値以下(又は、未満)であるときは、プライマリRLCにだけパケットを伝送され、臨界値超過(又は、以上)であるときは、プライマリ装置及びセカンダリ装置にパケットをいずれも伝送する。
パケット重複伝送は、同一情報のパケットを互いに異なる経路でデータを送り、伝送確率を高める目的にも使用される。
従って、互いに異なるRLC装置に伝送されるパケットが、同一MAC PDU(protocol data unit)に伝送されては、その効果を得ることができなくなる。
そのために、各RLC装置が使用することができるセルを制限し、互いに異なるRLC装置に伝送されるパケットが、同一MAC PDUに伝送されることを防ぐことができる。
【0076】
図15を参照すると、RLC1(2a-20)は、セル1(2a-60)だけを使用することができ、RLC2(2a-30)は、セル2(2a-70)と、セル3(2a-80)とだけを使用することができ、RLC3(2a-40)は、セル4(2a-90)だけを使用することができ、RLC4(2a-50)は、セル5(2a-100)だけを使用することができる。
各RLC装置は、論理チャネルにマッピングされ、論理チャネルの設定時、各論理チャネルが使用することができるセルのリストを設定することができる。
そのような各論理チャネルが使用することができるセルのリストを、セルの制限(restriction)と言う。
セルの制限は、端末が上向きリンク資源を割り当てられた後、論理チャネル優先化(logical channel prioritization:LCP)動作において、該当セルを使用するように設定された論理チャネル、すなわち、RLC装置だけ参与する方式で適用することができる。
前述の細部動作設定は、RRC設定メッセージの無線ベアラ設定、RLCベアラ設定、PDCP設定、RLC設定の内の少なくとも一つに含まれて端末に伝達され得る。
【0077】
図16は、本発明の他の実施形態によるパケット重複の活性化及び非活性化を基地局が制御する方法を説明するための図である。
パケット重複伝送は、同一パケットを2以上のRLC装置を使用して伝送するために、無線資源の消費が増える。
それは、無線資源活用に非効率をもたらしてしまうために、常時パケット重複を行うことは、望ましくない。
従って、パケット重複伝送を必要とする場合に限って行うようにすることができる。
パケット重複が設定された無線ベアラにおいて、パケット重複を実際に行うことを、パケット重複の活性化と言う。
反対に、パケット重複が設定された無線ベアラにおいて、パケット重複を行わないようにすることを、パケット重複の非活性化と言う。
【0078】
ステップ(2b-10)において、基地局は、端末にパケット重複の活性化/非活性化メッセージを伝送する。
このとき、使用されるメッセージは、活性化及び非活性化に同一形式メッセージを使用し、メッセージに含まれる値により、パケット重複の活性化及び非活性化を区分する。
パケット重複の活性化/非活性化メッセージは、どの無線ベアラに関連するパケット重複を活性化又は非活性化するかということを指示する。
ステップ(2b-20)において、端末がそのようなメッセージを受信した後、メッセージに含まれた指示により、パケット重複を活性化するか、あるいは非活性化を適用する。
パケット重複の活性化/非活性化メッセージは、RRC設定内において、パケット重複状態をアップデートするか、あるいはパケット重複の活性化/非活性化MAC CE形態で伝送され得る。
【0079】
図17は、本発明の一実施形態による、セルキャリアアグリゲーションにおいて、活性化及び非活性化を基地局が制御する方法を説明するための図である。
キャリアアグリゲーションにおいて、2以上のセルを使用する場合、端末は、各セルの送受信器を持続的に使用しなければならないために、電力消費が増加してしまう。
従って、端末が多数のセルを使用する必要がない場合、基地局は、端末のセルを非活性化する。
又は、一定時間の間、特定セルをデータ送受信に使用しなくなる場合、該当セルを使用する必要がないと判断し、セルを非活性化する。
【0080】
ステップ(2c-10)において、基地局が端末にセル活性化/非活性化メッセージを伝送し、一部セルを活性化/非活性化する。
基地局のメッセージ伝送による活性化/非活性化と、端末の判断による非活性化とのいずれも、端末が基地局との接続のために必須なPCellやPSCellではないSCellの活性化及び非活性化に関与する。
ステップ(2c-20)において、セル活性化/非活性化メッセージを受信するか、あるいは一定時間の間、特定セルを送受信に使用しなくなる場合、端末は、そのセルの活性化又は非活性化を適用する。
【0081】
図18は、本発明の一実施形態によるパケット重複伝送が非活性化されたとき、セル設定を適用する方法について説明するための図である。
図18を参照すると、パケット重複の活性化/非活性化メッセージにより、パケット重複伝送が非活性化される場合、送信PDCP装置(2d-10)は、それ以上パケットを複製し、多数のRLC装置に送る必要がない。
送信PDCP装置(2d-10)は、伝送するパケットをプライマリRLC(2d-20)に送るか、あるいは定義されたスプリットベアラ動作により、RLC装置(2d-20、2d-30、2d-40、2d-50)の内の一つに送ることができる。
もし端末がパケット重複伝送を行わない場合、図15で説明した各RLC装置が使用することができるセルのリストを適用する必要がないのである。
従って、パケット重複が設定された無線ベアラのパケット重複伝送が非活性化された場合、図18で説明したように、該当無線ベアラの全てのRLC装置は、セルリストの制限を適用せず、設定された全てのセル(2d-60、2d-70、2d-80、2d-90、2d-100)を使用することができる。
言い換えれば、セル制限を適用しないのである。
【0082】
そのように、セル制限を適用するか、あるいは適用しないということは、各RLC装置、言い換えれば、論理チャネル単位で適用することもでき、パケット重複が適用された無線ベアラ単位で適用することもできる。
一実施形態において、セル制限をRLC装置単位で適用する場合、該当RLC装置につき、パケット重複が活性化された否かということにより、セル制限を適用するか否かを決定する。
すなわち、該当RLC装置がパケット重複伝送に使用される場合にのみ、セル制限を適用する。
そうでなければ、セル制限を適用しない。
【0083】
一実施形態において、セル制限を無線ベアラ単位で適用する場合、該当無線ベアラに属した全てのセカンダリRLC装置につき、パケット重複伝送が非活性化されるならば、セル制限を適用しないのである。
又は、パケット重複に使用するRLC装置が一つだけ設定されるか、あるいは一つだけ活性化される場合、パケット重複伝送が不可能であるために、その場合にも、セル制限を適用しないのである。
他の実施形態において、基地局がパケット重複の活性化/非活性化メッセージを伝送し、該当無線ベアラのパケット重複伝送を非活性化させた場合、セル制限を適用しないのである。
それだけではなく、パケット重複が設定された無線ベアラの論理チャネルにおいて、同一セルグループ内において、パケット重複が活性化されている論理チャネルが、1以下である場合にも、セル制限を適用しないのである。
【0084】
図19は、本発明の一実施形態による、パケット重複のためのセル制限を適用するための方法を説明するためのフローチャートである。
ステップ(2e-10)にて、無線ベアラにおいて、パケット重複が設定され、各論理チャネルに対するセル制限が設定される場合、端末は、RLC装置のセル制限を適用するか否かを決定する必要がある。
ステップ(2e-20)において、全てのセカンダリRLC装置のパケット重複が非活性化された否かを判断する。
端末は、そのような判断を介し、RLC装置のセル制限を適用するか否かを決定する。
【0085】
もし全てのセカンダリRLC装置のパケット重複が非活性化されているならば、ステップ(2e-30)において、端末は、セル制限を適用せず、セルグループ内に設定された全てのセロパケットを伝送する。
あるセカンダリRLC装置のパケット重複が活性化されているならば、セル制限が必要であるので、ステップ(2e-30)に進み、セル制限を適用する。
図19においては、DRBを例として挙げて記述したが、SRBの場合にも、同じ動作が適用される。
【0086】
図20は、一実施形態による、パケット重複が設定されたベアラにおいて、セル非活性化による動作について説明するための図である。
図20を参照すると、図15で説明したように、パケット重複のための無線ベアラと、セル制限とを仮定して説明する。
前述のように、パケット重複伝送のためには、各論理チャネルが使用することができるセルのリスト、すなわち、セル制限が設定され、各RLC装置は、自体が使用することができるセルについてのみLCP動作に参与し、パケットを伝送する。
しかし、論理チャネルが使用するように設定した全てのセルが非活性化メッセージなどによって非活性化される場合には、パケットを伝送することができなくなる。
【0087】
一実施形態において、RLC3(2f-40)が使用するように設定されたセル4(2f-90)が非活性化された場合、RLC3は、パケットを伝送することができるセルが存在しなくなる。
従って、その場合には、結局、送信PDCP装置(2f-10)は、それ以上のパケットをRLC3に送らないのである。
それだけではなく、RLC3で伝送を待機しているパケットの削除(discard)を指示することもできる。
しかし、場合によっては、RLC3が再伝送のためにパケットを有している。
該パケットは、セル制限を適用せず、再伝送を続けて行うこともできる。
一実施形態において、RLC3を再設立(re-establishment)することもできる。
そのような動作は、RLC3のパケット重複に使用されない動作、すなわち、RLC3のパケット重複非活性化動作と一致する。
【0088】
図21は、本発明の一実施形態において送信PDCP装置がパケット重複を行う動作を説明するためのフローチャートである。
図20で説明したように、各RLC装置、言い換えれば、論理チャネルが使用することができるセルは、非活性化されて使用することができないものでもある。
その場合、送信PDCPのパケット重複動作が変更される。
【0089】
ステップ(2g-10)において、無線ベアラのパケット重複が設定されて活性化された場合、ステップ(2g-20)に進み、送信PDCP装置は、パケット重複に使用されるRLC装置が、少なくとも1つの活性化されたセルを有しているか否かを確認し、少なくとも1つの活性化されたセルを有しているRLC装置に、重複されたパケットを伝送する。
そのような動作を介し、使用するセルがないRLC装置の不要なデータ処理動作を防止することができる。
【0090】
図22は、本発明の一実施形態によるパケット重複が設定されたベアラにおいて、特定RLC装置のパケット重複伝送非活性化による動作について説明するための図である。
図22を参照すると、図15で説明したように、パケット重複のための無線ベアラと、セル制限とを仮定する。
端末がパケット重複に参与するように設定されたRLC装置の内の特定RLC装置が非活性化されるならば、該当論理チャネルが使用することができるセルは、それ以上データを送らないのである。
そのように、一部セルは活性化した状態で使用しないことは、無線資源の浪費を引き起こしてしまう。
従って、そのようなセルを同一無線ベアラの他のセルが使用することができるようにすることが効率的である。
【0091】
一実施形態において、RLC2(2h-30)のパケット重複が非活性化されると仮定する(2h-110)。
言い換えれば、RLC2は、パケット重複伝送に参与せず、送信PDCP装置は、RLC2に複製したパケットを伝送しないのである。
このとき、RLC2が使用することになっているセル2(2h-70)とセル3(2h-80)は、他のRLC装置が使用することもできる。
一実施形態において、どのRLC装置が、非活性化されたRLC装置が使用するセルを使用するかということは、異なる。
例えば、プライマリRLC装置が、非活性化されたRLC装置が使用するセルを使用することができる。
また、同一セルグループの他のセカンダリRLC装置の内の論理チャネルIDが最も低いか、あるいは高いRLC装置で非活性化されたRLC装置が使用するセルを使用することもできる。
さらに、基地局のRRC設定によるRLC装置の非活性化後、どのRLC装置が、非活性化されたRLC装置のセルを使用するかということを設定することもできる。
【0092】
図23は、本発明の一実施形態による、2以上のセルグループが適用された場合、セル制限を適用する動作について説明するための図面である。
図23を参照すると、図15で説明したように、パケット重複のための無線ベアラと、セル制限とを仮定する。
【0093】
二重接続(dual connectivity)構造においては、複数の基地局との接続がセルグループ(cell group)単位でなされる。
すなわち、1つのセルグループは、1以上のセルを有し、1つのセルグループは、1つのMAC装置に対応し、また1つの基地局に対応する。
その場合、互いに異なるセルグループの論理チャネル、言い換えれば、RLC装置は、使用するMAC装置が異なるために、共に伝送を行わない。
もし1つのセルグループ内に、パケット重複を行うRLC装置が一つしかなければ、パケット重複のためにセル制限を、図23のように維持する必要がなくなる。
従って、無線ベアラのパケット重複伝送が活性化されても、同一セルグループ内にパケット重複に使用するRLC装置が一つ以下であるならば、セル制限を適用しないのである。
【0094】
一実施形態において、RLC1(2i-20)とRLC2(2i-30)とがセルグループ1(2i-110)で動作し、RLC1は、セル1(2i-60)を使用し、RLC2(2i-30)は、セル2(2i-70)とセル3(2i-80)とを使用する。
RLC3(2i-40)とRLC4(2i-50)は、セルグループ2(2i-120)において動作し、RLC3(2i-40)は、セル4(2i-90)を使用し、RLC4(2i-50)は、セル5(2i-100)を使用する。
例えば、RRC設定や活性化/非活性化設定により、RLC3(2i-40)がパケット重複伝送に使用されず、RLC4(2i-50)がパケット重複伝送に使用されるならば、RLC4(2i-50)は、自体が使用することができるセルであるセル5(2i-100)だけ使用せず、セルグループ2に設定されたセル4(2i-90)とセル5(2i-100)とをいずれも使用することができる。
【0095】
図24は、本発明の他の実施形態による端末の内部構成を概略的に示すブロック図である。
図24を参照すると、端末は、送受信部(2j-10)、メモリ(2j-20)、及びプロセッサ(2j-30)を含む。
前述の端末の通信方法により、端末の送受信部(2j-10)、メモリ(2j-20)、及びプロセッサ(2j-30)が動作する。
ただし、端末の構成要素は、前述の例に限定されるものではない。
例えば、端末は、前述の構成要素よりさらに多くの構成要素を含むか、あるいはさらに少ない構成要素を含んでもよい。
それだけではなく、送受信部(2j-10)、メモリ(2j-20)、及びプロセッサ(2j-30)を1つのチップ形態に具現することもできる。
【0096】
送受信部(2j-10(は、他のネットワークエンティティ、例えば、基地局と信号を送受信する。
ここで、該信号は、制御情報及びデータを含んでもよい。
そのために、送受信部(2j-10)は、伝送される信号の周波数を上昇変換及び増幅するRF送信器と、受信される信号を低ノイズ増幅し、周波数を下降変換するRF受信器とによっても構成され得る。
ただし、それは、送受信部(2j-10)の一実施形態であるのみであり、送受信部(2j-10)の構成要素は、RF送信器及びRF受信器に限定されるものではない。
【0097】
また、送受信部(2j-10)は、無線チャネルを介して信号を受信し、プロセッサ(2j-30)に出力し、プロセッサ(2j-30)から出力される信号を無線チャネルを介して伝送することができる。
例えば、送受信部(2j-10)は、基地局からシステム情報を受信することができ、同期信号又は基準信号を受信することができる。
【0098】
メモリ(2j-20)は、端末の動作に必要なプログラム及びデータを保存する。
また、メモリ(2j-20)は、端末で取得される信号に含まれた制御情報又はデータを保存することができる。
例えば、メモリ(2j-20)は、送受信部(2j-10)を介して送受信される情報、及びプロセッサ(2j-30)を介して生成される情報などを保存する。
メモリ(2j-20)は、ROM、RAM、ハードディスク、CD-ROM、及びDVDのような記録媒体、又は記録媒体の組み合わせによっても構成され得る。
【0099】
プロセッサ(2j-30)は、前述の実施形態によって端末が動作するように一連の工程を制御する。
例えば、プロセッサ(2j-30)は、記述されたフローチャートによる動作を実行するように、各ブロック間の信号フローを制御する。
また、プロセッサ(2j-30)は、回路特定又はアプリケーション特定の統合回路を含んでもよい。
【0100】
図25は、本発明の一実施形態による基地局の構造を概略的に示すブロック図である。
図25を参照すると、基地局は、送受信部(2k-10)、メモリ(2k-20)、及びプロセッサ(2k-30)を含む。
前述の基地局の通信方法により、基地局の送受信部(2k-10)、メモリ(2k-20)、及びプロセッサ(2k-30)が動作する。
ただし、基地局の構成要素は、前述の例に限定されるものではない。
例えば、該基地局は、前述の構成要素よりさらに多くの構成要素を含むか、あるいはさらに少ない構成要素を含んでもよい。
それだけではなく、送受信部(2k-10)、メモリ(2k-20)、及びプロセッサ(2k-30)を1つのチップ形態に具現することもできる。
【0101】
送受信部(2k-10)は、他のネットワークエンティティ、例えば、端末と信号を送受信する。
ここで、該信号は、制御情報及びデータを含んでもよい。
そのために、送受信部(2k-10)は、伝送される信号の周波数を上昇変換及び増幅するRF送信器と、受信される信号を低ノイズ増幅し、周波数を下降変換するRF受信器とによっても構成され得る。
ただし、それは、送受信部(2k-10)の一実施形態であるのみであり、送受信部(2k-10)の構成要素は、RF送信器及びRF受信器に限定されるものではない。
【0102】
また、送受信部(2k-10)は、無線チャネルを介して信号を受信し、プロセッサ(2k-30)に出力し、プロセッサ(2k-30)から出力された信号を無線チャネルを介して伝送することができる。
例えば、送受信部(2k-10)は、端末にシステム情報を伝送することができ、同期信号又は基準信号を伝送することもできる。
【0103】
メモリ(2k-20)は、基地局の動作に必要なプログラム及びデータを保存する。
また、メモリ(2k-20)は、基地局で取得される信号に含まれた制御情報又はデータを保存することができる。
例えば、メモリ(2k-20)は、送受信部(2k-10)を介して送受信される情報、及びプロセッサ(2k-30)を介して生成される情報などを保存することができる。
メモリ(2k-20)は、ROM、RAM、ハードディスク、CD-ROM、及びDVDのような記録媒体、又は記録媒体の組み合わせによっても構成され得る。
【0104】
プロセッサ(2k-30)は、前述の本発明の実施形態によって基地局が動作するように一連の工程を制御する。
また、プロセッサ(2k-30)は、回路特定又はアプリケーション特定の統合回路を含んでもよい。
【0105】
図26は、本発明の他の実施形態によるパケット重複の活性化/非活性化メッセージ形式を示す図である。
図26を参照すると、パケット重複の活性化/非活性化メッセージは、MAC CE形式でもある。
一実施形態において、パケット重複の活性化/非活性化メッセージは、DRBインデックス(1o-10)と、RLC装置に対応するL(i=1、2、3、4)フィールド(1o-20、1o-30、1o-40、1o-50)とを有する。
このとき、DRBインデックスは、事前に設定された値であり、次の内の1つの値に適用される。
【0106】
<基地局設定時、DRB設定に明示する>
<パケット重複が設定された無線ベアラのDRB IDの昇順に適用>
MAC CEが伝送されたMAC装置にRLC装置があるパケット重複が設定された無線ベアラのDRB IDの昇順に適用>
<DRB ID値をそのまま使用>
ここで、Lフィールドは、各RLC装置を示すが、Lフィールドのビット値により、該当RLC装置をパケット重複伝送に使用するか否かが設定されうる。
たとえば、Lフィールドの値が「1」であるならば、該当RLC装置がパケット重複伝送に使用され、「0」であるならば、該当RLC装置がパケット重複伝送に使用されないのである。
どのLiがどのRLC装置を指示するかということは、事前に設定された値であり、次の内の1つの値に適用される。
【0107】
<マスターセルグループのLCIDの昇順(降順)適用、その後、セカンダリセルグループLCIDの昇順(降順)適用>
<RLC装置に該当するインデックスを事前に設定し、該インデックスの昇順>
<該当論理チャネルのpriorityの昇順適用、同じpriorityである場合、マスターセルグループ、LCIDの昇順に整列>
パケット重複の活性化/非活性化メッセージを受信することによって端末は、どのDRBのどのRLC装置をパケット重複伝送に使用するかということを決定し、パケット重複伝送を行うことができる。
【0108】
ここで、Lフィールドを有するRLC装置は、DRBに設定された全てのRLC装置でもある。
このとき、図3の無線ベアラの場合、設定された4つのRLC装置がいずれもLフィールドを有することができ、RLC装置をパケット重複伝送に使用するか否かは、RLC装置それぞれについて設定されうる。
他の実施形態においては、図3で記述された「ul_duplication」フィールドが「true」に設定されたRLC装置だけ、対応するLフィールドを有することもできる。
その場合、図3の無線ベアラの場合、「ul_duplication」が「true」に設定された3個のRLC装置だけLiフィールドを有することができ、該Liフィールドを有するRLC装置についてのみ、パケット重複伝送に使用するか否かが設定されうる。
【0109】
さらに他の実施形態においては、パケット重複伝送が設定されたDRBに設定されたRLC装置の数がLフィールドの数とも一致する。
図26の実施形態においてLフィールドは、総4個が設定された(1o-20、1o-30、1o-40、1o-50)。
そのように、総4個のLiフィールドが設定されたことは、該当DRBに設定されたRLC装置の数が4個である状態であるということを示す。
例えば、該当DRBに設定されたRLC装置の数が3個であるならば、Lフィールドは、L、L、Lフィールドだけ有する。
その後、バイト長を合わせるために、予備フィールド(R(reserved))(1o-60)が含まれてもよいが、それは、図26で示したパケット重複の活性化/非活性化メッセージの長さがバイト長、すなわち、8ビットの倍数になるようにRビットを充填することを意味しうる。
Rビットの値は、事前に設定された値に設定されるか、あるいは端末がその値を無視することもできる。
【0110】
二重接続構造においては、特定セルグループに伝送されたパケット重複の活性化/非活性化メッセージにおいて、全てのRLC装置をパケット重複伝送に使用するか否かということが指示されないのである。
たとえば、MCG(master cell group)に伝送されたMAC CEは、MCGに設定されたRLC装置についてのみパケット重複伝送に使用するか否かを指示する。
その場合、Liフィールドの数は、該当MAC CEでパケット重複伝送に該当RLC装置を使用するか否かということを指示するRLC装置の数と一致する。
例えば、あるパケット重複伝送が設定された無線ベアラに対し、MCGに設定されたRLC装置の数が2個である場合、Lフィールドの数は、2個にもなり、残りフィールドは、Rフィールドにもなる。
【0111】
他の実施形態においては、各無線ベアラについて設定可能なRLC装置の最大値ほどLiフィールドが設定され、そのうち実際に設定されたRLC装置についてのみ、実際Lフィールドによってパケット重複に使用するか否かということが決定されうる。
例えば、実際RLC装置が4個まで設定可能な場合、Lフィールドは、L、L、L、Lフィールドを有する(1o-10、1o-20、1o-30、1o-40)。
このうち、実際に設定されたRLC装置の数が3個であるならば、L、L、Lフィールドが使用され、該当RLC装置がパケット重複伝送に使用されるか否かが指示される。
ただし、Lフィールドは、対応するRLC装置がないために、「0」や「1」の事前設定された値に設定され、端末においては、無視されうる。
【0112】
図26のパケット重複の活性化/非活性化メッセージは、1バイト固定された長さを有するために、固定長(fixed-size)のMAC CEにもなる。
その場合、固定長のMAC CEは、図30で後述する固定長のMAC CEに関連するMACサブヘッダを有することができる。
【0113】
図27は、本発明のさらに他の実施形態によるパケット重複の活性化/非活性化メッセージ形式を示す図である。
図27を参照すると、パケット重複の活性化/非活性化メッセージは、MAC CE形式でもある。
図27においては、図26で説明したDRBインデックス、RLC装置に対応するLフィールド、及びバイト長を合わせるための予備ビットであるRフィールドを有する形式のメッセージ3個(1p-10、1p-20、1p-30)が重畳され、1つのMAC CEが構成される。
ただし、それは、一例に過ぎず、いくつのMAC CEが重畳されてもよく。いくつのMAC CEが重畳されるということは、基地局がパケット重複を設定する無線ベアラについてのみ、基地局が可変的に決定することもできる。
【0114】
図27のパケット重複の活性化/非活性化メッセージに含まれるパケット重複伝送を制御する無線ベアラの数が可変である場合、可変長(variable-size)のMAC CEになる。
その場合、可変長のMAC CEは、図29で記述した可変長のMAC CEに関連するMACサブヘッダを有することができる。
しかし、Lフィールド及びRフィールドに関連する適用方法の実施形態は、図26で説明した例と同一である。
このとき、DRBインデックスが指示する無線ベアラのRLC装置につき、パケット重複が許容されうる。
また、DRBインデックスは、事前に設定された値であり、次の内の1つの値に適用される。
【0115】
<基地局設定時、DRB設定に明示する>
<パケット重複が設定された無線ベアラのDRB IDの昇順に適用>
<MAC CEが伝送されたMAC装置にRLC装置があるパケット重複が設定された無線ベアラのDRB IDの昇順に適用>
<DRB ID値をそのまま使用>
ここで、Lフィールドは、各RLC装置を示すが、Liフィールドのビット値により、該当RLC装置をパケット重複伝送に使用するか否かが設定されうる。
例えば、Liフィールドの値が「1」であるならば、該当RLC装置がパケット重複伝送に使用され、「0」であるならば、該当RLC装置がパケット重複伝送に使用されないのである。
どのLiがどのRLC装置を指示するかということは、事前に設定された値であり、次の内の1つの値にも適用される。
【0116】
<マスターセルグループのLCIDの昇順(降順)適用、その後、セカンダリセルグループLCIDの昇順(降順)適用>
RLC装置に該当するインデックスを事前に設定し、該インデックスの昇順>
<該当論理チャネルのpriorityの昇順適用、同じpriorityである場合、マスターセルグループ、LCIDの昇順に整列>
パケット重複の活性化/非活性化メッセージを受信することによって端末は、どのDRBのどのRLC装置をパケット重複伝送に使用するかということを決定し、パケット重複伝送を行うことができる。
【0117】
ここで、Lフィールドを有するRLC装置は、DRBに設定された全てのRLC装置でもある。
このとき、図3の無線ベアラの場合、設定された4つのRLC装置がいずれもLフィールドを有することができ、RLC装置をパケット重複伝送に使用するか否かは、RLC装置それぞれについて設定されうる。
他の実施形態においては、図3で記述された「ul_duplication」フィールドが「true」に設定されたRLC装置だけ、対応するLフィールドを有することもできる。
その場合、図3の無線ベアラの場合、「ul_duplication」が「true」に設定された3個のRLC装置だけLiフィールドを有することができ、該Liフィールドを有するRLC装置についてのみ、パケット重複伝送に使用するか否かが設定されうる。
【0118】
さらに他の実施形態においては、パケット重複伝送が設定されたDRBに設定されたRLC装置の数がLフィールドの数とも一致する。
図27の実施形態において、Lフィールドは、全ての無線ベアラにつき、4個ずつ設定された。
それは、該当DRBに設定されたRLC装置の数が4個である状態であることを示す。
例えば、該当DRBに設定されたRLC装置の数が3個であるならば、Lフィールドは、L、L、Lフィールドだけを有する。
その後、にバイト長を合わせるために、予備フィールド(R(reserved))が含まれてもよいが、それは、図27で示したパケット重複の活性化/非活性化メッセージの長さがバイト長、すなわち、8ビットの倍数になるように、Rビットを充填することを意味しうる。Rビットの値は、事前に設定された値に設定されるか、あるいは端末がその値を無視することもできる。
【0119】
二重接続構造においては、特定セルグループに伝送されたパケット重複の活性化/非活性化メッセージにおいて、全てのRLC装置をパケット重複伝送に使用するか否かが指示されないのである。
たとえば、MCGに伝送されたMAC CEは、MCGに設定されたRLC装置についてのみパケット重複伝送に使用するか否かを指示する。
その場合、Lフィールドの数は、該当MAC CEにおいて、パケット重複伝送に該当RLC装置を使用するか否かを指示するRLC装置の数と一致する。
例えば、あるパケット重複伝送が設定された無線ベアラに対し、MCGに設定されたRLC装置の数が2個である場合、Lフィールドの数は、2個になり、残りフィールドは、Rフィールドになる。
【0120】
他の実施形態においては、各無線ベアラについて設定可能なRLC装置の最大値ほどLフィールドが設定され、そのうち、実際に設定されたRLC装置についてのみ、実際Lフィールドにより、パケット重複に使用するか否かが決定されうる。
例えば、実際RLC装置が4個まで設定可能である場合、Liフィールドは、L、L、L、Lフィールドを有する。
そのうち、実際に設定されたRLC装置の数が3個であるならば、L、L、Lフィールドが使用され、該当RLC装置がパケット重複伝送に使用されるかいかんを指示する。
ただし、Lフィールドは、対応するRLC装置がないために、「0」や「1」の事前設定された値に設定され、端末においては、無視されうる。
【0121】
図28は、さらに他の実施形態によるパケット重複の活性化/非活性化メッセージ形式を示す図である。
図28を参照すると、パケット重複の活性化/非活性化メッセージは、MAC CE形式でもある。
図28においては、図26で説明したDRBインデックスと、RLC装置に対応するLフィールドを有する形式のメッセージ3個(1q-10、1q-20、1q-30)とが重畳されて1つのMAC CEを構成する。
ただし、それは、一例に過ぎず、いくつのMAC CEが重畳されてもよい。
【0122】
いくつのMAC CEが重畳されるかということは、基地局がパケット重複を設定する無線ベアラについてのみ可変的に決定することができる。
図28のパケット重複の活性化/非活性化メッセージに含まれるパケット重複伝送を制御する無線ベアラの数が可変である場合、可変長のMAC CEになる。
その場合、可変長のMAC CEは、図29で記述された可変長のMAC CEに関連するMACサブヘッダを有する。
しかし、Lフィールドに関連する適用方法実施形態は、図26で説明した例と同一である。
【0123】
図28の実施形態においては、予備(R(reserved))フィールドがMAC CEの最も終わりに全体メッセージのバイト長を合わせるのに使用されている(1q-40、1q-41、1q-42)。
すなわち、先のDRBインデックス、Lフィールドは、該当パケット重複の活性化/非活性化メッセージで指示する全ての無線ベアラに関連する値が羅列されている。
図28の実施形態に示したDRBインデックス、Liフィールドの適用方式は、図27と同一である。
【0124】
図29は、本発明の一実施形態による、可変長MAC CEのMACサブヘッダ形式を示す図である。
MACサブヘッダは、MAC CEの前に位置し、続くMAC CEがどの情報を含むかを知らせる役割が行う。
可変長MAC CEは、MAC CEの長さが定められていないMAC CEを意味しうる。
【0125】
MACサブヘッダは、後に含まれるMAC CEの長さを知らせるために、Lフィールド(1r-40)を含む。
それ以外に、MACサブヘッダは、予備フィールド(R(reserved))(1r-10)、Fフィールド(1r-20)、LCID(logical channel identifier)フィールド(1r-30)を有する。
Fフィールドは、Lフィールドの長さを知らせるフィールドであり、Fフィールドが「0」である場合、Lフィールドが1バイトであり、「1」である場合、Lフィールドが2バイトであることを示す。
図29の実施形態においては、Fフィールドが「0」の値を有し、てLフィールドが1バイト長を有することを示す。
LCIDフィールドは、後に含まれるMAC CEの種類を示す値である。
たとえば、パケット重複の活性化/非活性化メッセージが後に含まれるならば、LCIDフィールドは、パケット重複の活性化/非活性化メッセージを示すLCID値を有する。
【0126】
図30は、本発明の一実施形態による、固定長MAC CEのMACサブヘッダ形式を示す図である。
MACサブヘッダは、MAC CEの前に位置し、続くMAC CEがどの情報を含むかを知らせる役割を行う。
固定長MAC CEは、MAC CEの長さが定められていることを意味しうる。
従って、固定長MAC CEのMACサブヘッダは、図29に示したLフィールド(1r-40)が不要でもある。
従って、固定長MAC CEのサブヘッダは、予備フィールド(R(reserved))(1s-10)、Fフィールド(1s-20)、LCIDフィールド(1s-30)を有する。
Fフィールドは、Lフィールドの長さを知らせるフィールドであるが、図30の実施形態においては、Lフィールドが必要ではないために、Fフィールドは、「0」の値に設定され、端末は、Fフィールドを無視する。
LCIDフィールドは、後に含まれるMAC CEの種類を示す値である。
たとえば、パケット重複の活性化/非活性化メッセージが後に含まれる場合、LCIDフィールドは、パケット重複の活性化/非活性化メッセージを示すLCID値を有する。
【0127】
本開示の請求項又は明細書に記載された実施形態による方法は、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせの形態によっても具現されうる。
ソフトウェアで具現される場合、1以上のプログラム(ソフトウェアモジュール)を保存するコンピュータで読み取り可能記録媒体が提供されうる。
コンピュータで読み取り可能記録媒体に保存される1以上のプログラムは、電子装置(device)内の1以上のプロセッサによって実行可能になるように構成される(configured for execution)。
1以上のプログラムは、電子装置をして、本開示の請求項又は明細書に記載された実施形態による方法を実行させる命令語(instructions)を含む。
【0128】
そのようなプログラム(ソフトウェアモジュール、ソフトウェア)は、RAM、フラッシュ(flash)メモリを含む不揮発性(non-volatile)メモリ、ROM、電気的削除可能プログラム可能ROM(EEPROM)、磁気ディスク保存装置(magnetic disc storage device)、CD-ROM(compact disc read only memory);デジタル多目的ディスク(DVDs:digital versatile discs)、又は他の形態の光学保存装置、マグネチックカセット(magnetic cassette)にも保存され得る。
又は、それらの一部又は全部の組み合わせによって構成されたメモリに保存され得る。
また、それぞれの構成メモリは、複数個含まれてもよい。
【0129】
また、プログラムは、インターネット(internet)、イントラネット(intranet)、LAN(local area network)、WLAN(wide LAN)又はSAN(storage area network)のような通信ネットワーク、又はそれらの組み合わせによって構成された通信ネットワークを介してアクセスすることができる付着可能な(attachable)保存装置(storage device)にも保存され得る。
そのような保存装置は、外部ポートを介し、本開示の実施形態を実行する装置に接続することができる。
また、通信ネットワーク上の別途の保存装置が、本開示の実施形態を実行する装置に接続することもできる。
【0130】
前述の本開示の具体的な実施形態において、発明に含まれる構成要素は、提示された具体的な実施形態により、単数又は複数に表現された。
しかし、単数又は複数の表現は、説明の便宜のために提示した状況に適して選択されたものであり、本開示は、単数又は複数の構成要素に制限されるものではなく、複数に表現された構成要素であっても、単数に構成されるか、あるいは単数に表現された構成要素であるとしても、複数に構成されうる。
一方、本明細書と図面とに開示した本開示の実施形態は、本開示の記述内容を容易に説明し、本開示の理解の一助とするために特定例を提示しただけであり、本開示の範囲を限定するものではない。
すなわち、本開示の技術的思想に基づいた他の変形例が実施可能であるということは、本開示の属する技術分野で当業者に自明なのである。
また、前述のそれぞれの実施形態は、必要によって互いに組み合わされて運用されうる。
例えば、本開示の一実施形態と異なる一実施形態の一部分が、互いに組み合わされ、基地局と端末とが運用されうる。
また、前記実施形態は、FDD LTEシステム、TDD LTEシステム、5GシステムあるいはNRシステムのような多様な通信システムで動作することができ、前記実施形態の技術的思想に基づいた他の変形例が実施可能であろう。
【符号の説明】
【0131】
1m-10、1n-10、2j-10、2k-10 送受信部
1m-20、1n-20、2j-20、2k-20 メモリ
1m-30、1n-30、2j-30、2k-30 プロセッサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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