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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-13
(45)【発行日】2024-02-21
(54)【発明の名称】個体フレーク及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   A24B 15/167 20200101AFI20240214BHJP
   A24F 40/10 20200101ALI20240214BHJP
【FI】
A24B15/167
A24F40/10
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022135290
(22)【出願日】2022-08-26
(65)【公開番号】P2023158617
(43)【公開日】2023-10-30
【審査請求日】2022-08-27
(31)【優先権主張番号】202210404390.3
(32)【優先日】2022-04-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522332489
【氏名又は名称】汪冶
(73)【特許権者】
【識別番号】522332490
【氏名又は名称】深▲せん▼市凱神科技股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100150876
【弁理士】
【氏名又は名称】松山 裕一郎
(72)【発明者】
【氏名】汪冶
(72)【発明者】
【氏名】黄▲かん▼桂
【審査官】木村 麻乃
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2021/121933(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0325228(US,A1)
【文献】特表2020-520238(JP,A)
【文献】国際公開第2021/050682(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0112182(US,A1)
【文献】国際公開第2021/220018(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第103822992(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24B 15/167
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱式非燃焼電子送達製品用の固体フレークであって、アナバシン0.5~5質量%、発煙剤5~20質量%、充填物40~60質量%、接着剤3~5質量%、植物繊維1~3質量%、エッセンス0.1~2質量%と水のバランスを含む原材料から製造されることを特徴とする固体フレーク。
【請求項2】
前記アナバシンは遊離形で使用されることを特徴とする請求項に記載の固体フレーク。
【請求項3】
前記アナバシンは、(-)-S-アナバシン、(-)-R-アナバシン、または(±)-アナバシンを含むことを特徴とする請求項に記載の固体フレーク。
【請求項4】
前記発煙剤は、グリセロール及び/又はプロピレングリコールであることを特徴とする請求項に記載の固体フレーク。
【請求項5】
前記充填物は草本植物であることを特徴とする請求項に記載の固体フレーク。
【請求項6】
前記接着剤はポリアニオン性セルロース及び/又はカルボキシメチルセルロースであることを特徴とする請求項に記載の固体フレーク。
【請求項7】
アナバシン、発煙剤、充填物、接着剤、植物繊維、エッセンス、水を混合した後、圧延法またはスラリー法で固形フレークを得るステップを含むことを特徴とする請求項記載の固体フレークの製造方法。
【請求項8】
アナバシン、発煙剤、エッセンス、水を混合してコーティング液を得るステップ(1)と、
充填物、接着剤、植物繊維を混合してパルプ化し、抄造してベースシートにするステップ(2)と、
前記ステップ(1)で得られたコーティング液を前記ステップ(2)で得られたベースシートにコーティングし、次に製紙法または乾式製紙法により固体フレークを得るステップ(3)と、を含み、
前記ステップ(1)と(2)は実行に順番がないことを特徴とする請求項1記載の固体フレークの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱式非燃焼電子送達製品におけるアナバシンの使用に関するものであり、電子送達製品の分野に属する。
【背景技術】
【0002】
人々が健康と環境にますます注意を払うにつれて、タバコの有害成分の放出量を効果的に減らすことができる新しいタバコ製品の研究開発が、世界中のタバコ産業の発展の焦点になりつつある。現在、より代表的なものは、加熱式非燃焼タバコ製品(低温巻きタバコとしても知られている)であり、それは特別な加熱源を通してフィラーを加熱し、加熱すると、カットされたタバコのニコチンが揮発して煙を発生させ、喫煙者のニーズに応え、従来の巻きタバコとは異なり、加熱式非燃焼タバコ製品のカットタバコは、燃焼ではなく加熱状態にあるため、従来のタバコの高温燃焼分解によって生成される有害成分が減少し、主流の煙の有害成分を減らし、同時に、電子タバコには本物のタバコの味がないという欠点を克服することもできる。その結果、加熱式非燃焼タバコ製品は、消費者にますます人気がある。
【0003】
現在、加熱式非燃焼タバコ製品は主な成分がニコチンであり、生物学的毒性が高く、刺激性が強く、スロートヒットが明らかである。したがって、加熱式非燃焼タバコ製品の生物学的安全性および刺激性をどのように改善するかは、当技術分野で解決されるべき緊急の問題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、加熱式非燃焼電子送達製品におけるアナバシンの使用を提供することを目的とする。本発明によって提供される加熱式非燃焼電子送達製品は、既存の加熱式非燃焼電子送達製品と同じ体験を有し、刺激性が少なく、安全性が高い。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記発明の目的を達成するために、本発明は以下の技術的解決手段を提供する。
【0006】
本発明は、加熱式非燃焼電子送達製品におけるアナバシンの使用を提供する。
【0007】
好ましくは、さまざまなプロセスに応じて、アナバシンと発煙剤、充填物、接着剤、植物繊維、水、エッセンスを使用して加熱式非燃焼電子送達製品用の固体フレークを製造する。
【0008】
本発明は更に固体フレークを提供し、前記固体フレークは、アナバシン0.5~5%、発煙剤5~20%、充填物40~60%、接着剤3~5%、植物繊維1~3%、エッセンス0.1~2%と水のバランスを含む原材料から製造される。
【0009】
好ましくは、前記アナバシンは遊離形で使用される。
【0010】
好ましくは、前記アナバシンは、(-)-S-アナバシン、(-)-R-アナバシン、または(±)-アナバシンを含む。
【0011】
好ましくは、前記発煙剤は、グリセロール及び/又はプロピレングリコールである。
【0012】
好ましくは、前記充填物は草本植物である。
【0013】
好ましくは、前記接着剤はポリアニオン性セルロース及び/又はカルボキシメチルセルロースである。
【0014】
本発明はまた、上記技術的解決手段に記載の固体フレークの製造方法を提供し、
アナバシン、発煙剤、充填物、接着剤、植物繊維、エッセンス、水を混合した後、圧延法またはスラリー法で固形フレークを得るステップを含む。
【0015】
本発明はまた、上記技術的解決手段に記載の固体フレークの製造方法を提供し、
アナバシン、発煙剤、エッセンス、水を混合してコーティング液を得るステップ(1)と、
充填物、接着剤、植物繊維を混合してパルプ化し、抄造してベースシートにするステップ(2)と、
前記ステップ(1)で得られたコーティング液を前記ステップ(2)で得られたベースシートにコーティングし、次に製紙法または乾式製紙法により固体フレークを得るステップ(3)と、を含み、
前記ステップ(1)と(2)は実行に順番がない。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、加熱式非燃焼電子送達製品におけるアナバシンの使用を提供する。本発明は、生物学的毒性が低く、刺激性が少ないアナバシンを加熱式非燃焼電子送達製品に適用し、加熱式非燃焼電子送達製品の安全性および味を改善し、刺激性を改善することができる。実施例の結果は、CETI8 V3.0電子タバコ喫煙機が喫煙に使用され、固定喫煙期間が3秒、喫煙頻度が30秒、喫煙容量が55mL、加熱式非燃焼電子送達製品におけるアナバシンの放出量は50~220μg/puff(標準的な喫煙モードでの一口エアロゾルのアルカロイドの質量)に達し、さまざまな消費者のニーズを満たすことを示している。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】NICエアロゾル吸入用量87mg/kg、43.5mg/kg、26.1 mg/kg、および8.7mg/kgへの暴露中のラットの死亡率を示している。
図2】NICの吸入用量とラットの死亡率の結果の間の非線形フィッティング曲線を示している。
図3】ANAエアロゾル吸入用量174mg/kg、130mg/kg、87mg/kg、および43.5mg/kgへの暴露中のラットの死亡率を示している。
図4】ANAの吸入用量とラットの死亡率の結果の間の非線形フィッティング曲線を示している。
図5】ANAの亜急性毒性試験中の雄ラットの体重変化状況を示している。
図6】ANAの亜急性毒性試験中の雌ラットの体重変化状況を示している。
図7】ANAの亜急性毒性試験中の雄ラットの食事変化状況を示している。
図8】ANAの亜急性毒性試験中の雌ラットの食事変化状況を示している。
図9】ANA試験動物の病理組織学的検査結果を示している。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は、加熱式非燃焼電子送達製品におけるアナバシンの使用を提供する。
【0019】
本発明において、前記アナバシンは好ましくは、発煙剤、充填物、接着剤、植物繊維、水、エッセンスを使用して、異なるプロセスに応じて、加熱式非燃焼電子送達製品用の固体フレークを製造することである。
【0020】
本発明において、前記固体フレークは、好ましくは、質量パーセントで、アナバシンの0.5~5%、発煙剤5~20%、充填物40~60%、接着剤3~5%、植物繊維1~3%、エッセンス0.1~2%と水のバランスという原料から製造される。
【0021】
本発明は更に固体フレークを提供し、質量パーセントで、アナバシン0.5~5%、発煙剤5~20%、充填物40~60%、接着剤3~5%、植物繊維1~3%、エッセンス0.1~2%と水のバランスという原料から製造される。
【0022】
質量パーセントで、本発明に記載の固体フレークを製造するための原料は、アナバシンの0.5~5%、好ましくは1~5%、より好ましくは1~3%、さらに好ましくは1~2%を含む。本発明において、前記アナバシンは好ましくは、遊離形で使用され、前記アナバシンは好ましくは、(+)-R-アナバシン、(-)-R-アナバシン、または(±)-アナバシンを含む。本発明は、前記アナバシンの供給源に特別な制限はなく、当業者に周知の市販の製品を使用すればよい。本発明において、前記アナバシンの生物毒性は低く、分子量は小さく、揮発しやすく、発煙剤の作用下で、アナバシンを人体に効果的に送達することで、ニコチンと同じ体験効果をもたらすことができる。
【0023】
質量パーセントで、本発明に記載の固体フレークを製造するための原料はさらに、発煙剤の5~20%、好ましくは5~15%、より好ましくは10~15%を含む。本発明において、前記発煙剤は好ましくは、グリセロール及び/又はプロピレングリコールであり、前記発煙剤がグリセリンとプロピレングリコールの場合、前記グリセリンとプロピレングリコールの質量比は好ましくは3:1または2:1である。本発明は、前記発煙剤の供給源に特別な制限はなく、当業者に周知の市販の製品を使用すればよい。本発明において、前記発煙剤はアナバシンの放出を促進し、人体へのアナバシンの効果的な送達を実現することができる。
【0024】
本発明に記載の固体フレークを製造するための原料は、質量パーセントで、充填物の40~60%、好ましくは50~60%を含む。本発明において、前記充填物は好ましくは、草本植物であり、より好ましくは緑茶、ミントおよびコーヒーのうちの1つまたは複数であり、充填物が緑茶とミントの場合、前記緑茶とミントの質量比は好ましくは5:1であり、充填物が緑茶とコーヒーの場合、前記緑茶とコーヒーの質量比は好ましくは5:1である。本発明は、前記充填物の供給源に特別な制限はなく、当業者に周知の市販の製品を使用すればよい。本発明において、前記充填物は、固体フレークにおいて、充填の役割を果たし、固体フレークのコストを削減できる。
【0025】
本発明に記載の固体フレークを製造するための原料は、質量パーセントで、接着剤の3~5%、好ましくは4~5%をさらに含む。本発明において、前記接着剤は好ましくは、ポリアニオン性セルロース及び/又はカルボキシメチルセルロースであり、より好ましくはポリアニオン性セルロース及びカルボキシメチルセルロースであり、前記接着剤はポリアニオン性セルロース及びカルボキシメチルセルロースである場合、前記ポリアニオン性セルロースとカルボキシメチルセルロースの体積比は、好ましくは1:1である。本発明は、前記接着剤の供給源に特別な制限はなく、当業者に周知の市販の製品を使用すればよい。本発明において、前記接着剤は、各原料を結合するための結合剤として機能する。
【0026】
本発明に記載の固体フレークを製造するための原料は、質量パーセントで、植物繊維の1~3%、好ましくは2~3%をさらに含む。本発明において、前記植物繊維は、好ましくは木材パルプ繊維である。本発明は、前記木材パルプ繊維のサイズに特別な制限はなく、常識に従って選択すればよい。本発明は、前記植物繊維の供給源に特別な制限はなく、当業者に周知の市販の製品を使用すればよい。本発明において、前記植物繊維は、固体フレークの強度を高めるのに役立つ。
【0027】
本発明に記載の固体フレークを製造するための原料は、質量パーセントで、0.1~2%のエッセンス、好ましくは1~2%のエッセンスをさらに含む。本発明において、前記エッセンスは、好ましくは植物抽出物または合成エッセンスであり、より好ましくはストロベリーエッセンス、ミントエッセンス、アップルエッセンスおよび清涼剤のうちの少なくとも1つ、さらに好ましくはストロベリーエッセンス、ミントエッセンス、アップルエッセンスおよび清涼剤のうちの2つであり、前記エッセンスがストロベリーエッセンスとミントエッセンスの場合、前記ストロベリーエッセンスとミントエッセンスの質量比は好ましくは、1:1であり、前記エッセンスがストロベリーエッセンスとアップルエッセンスの場合、前記ストロベリーエッセンスとアップルエッセンスの質量比は好ましくは、2:1であり、前記エッセンスがストロベリーエッセンスと清涼剤の場合、前記ストロベリーエッセンスと清涼剤の質量比は好ましくは1.5:1である。本発明は、前記エッセンスの供給源に特別な制限はなく、当業者に周知の市販の製品を使用すればよい。本発明において、前記エッセンスは、固体フレークに必要な香りを提供するために使用される。
【0028】
本発明に記載の固体フレークを製造するための原料は、質量パーセントで、また水のバランスを含む。本発明は、前記水の供給源に特別な制限はなく、当業者に周知の市販の製品を使用すればよい。本発明において、前記水は溶剤であり、原料を溶解する役割を果たす。
【0029】
本発明では、アナバシンを他の原料と組み合わせてタバコ添加物の代わりに使用し、加熱式非燃焼装置を用いてアナバシンを人体に効果的に送達することにより、ニコチンと同様の体験効果をもたらすことができる。
【0030】
従来の加熱式非燃焼固形タバコ製品と比較して、本発明によって提供される固体フレークは、ニコチンの使用を低減または置換し、ニコチンへの依存を低減することができる。
【0031】
本発明で使用されるアナバシンは、明らかなスロートヒットがなく、刺激性が小さく、固体フレークを製造して、得られた固体フレークは加熱式非燃焼装置で加熱されてアナバシンを含むエアロゾルを形成してアナバシジンの送達を完了し、加熱式非燃焼装置での使用に適しており、安全性の高い電子伝達製品である。
【0032】
本発明によって提供されるアナバシンは、高含有量(質量パーセント≧98%)の特徴を有し、天然ニコチンには、タバコに特有の4つのニトロソアミン成分(ニトロソアナタビンNAT、ニトロソノルニコジンNNN、ニトロソアナバシンNABおよびメチルニトロサミノピリジルブタノンNNK)が含まず、生物学的安全性が高い。
【0033】
ラットにおけるアナバシンとニコチンの急性吸入毒性評価の結果は、アナバシンの吸入半数致死用量(LC50)値が125mg/kgであり、ニコチン吸入半数致死用量(LC50)値が37.8mg/kgであることを示し、ニコチンと比較して、アナバシンは生物学的安全性が高く、タバコ製品の代替品として加熱式非燃焼電子送達製品において使用できる。
【0034】
本発明はまた、上記技術的解決手段に記載の固体フレークの製造方法を提供し、
アナバシン、発煙剤、充填物、接着剤、植物繊維、エッセンス、水を混合した後、圧延法またはスラリー法で固形フレークを得るステップを含む。
【0035】
本発明において、アナバシン、発煙剤、充填物、接着剤、植物繊維、エッセンス、水を混合した後、圧延法またはスラリー法で固形フレークを得る。
【0036】
本発明において、前記充填物は使用前に好ましくは、粉砕する。本発明は、前記粉砕操作に特別な制限はなく、使用要件を満たすように充填物を粉砕すればよい。
【0037】
本発明は、前記アナバシン、発煙剤、充填物、接着剤、植物繊維、エッセンス、水を混合する操作に特別な制限はなく、当業者に周知の混合材料を調製するための技術的解決手段を使用すればよい。
【0038】
本発明は、前記圧延法およびスラリー法の具体的な操作に特別な制限はなく、当業者に周知の操作を使用すればよい。
【0039】
本発明はまた、上記技術的解決手段に記載の固体フレークの製造方法を提供し、
アナバシン、発煙剤、エッセンス、水を混合してコーティング液を得るステップ(1)と、
充填物、接着剤、植物繊維を混合してパルプ化し、抄造してベースシートにするステップ(2)と、
前記ステップ(1)で得られたコーティング液を前記ステップ(2)で得られたベースシートにコーティングし、次に製紙法または乾式製紙法により固体フレークを得るステップ(3)と、を含み、
前記ステップ(1)と(2)は実行に順番がない。
【0040】
本発明では、アナバシン、発煙剤、エッセンス、水を混合してコーティング液を得る。
【0041】
本発明は、アナバシン、発煙剤、エッセンスおよび水を混合する操作に特別な制限はなく、当業者に周知の混合材料を調製するための技術的解決手段を使用すればよい。
【0042】
本発明では、充填物、接着剤、および植物繊維を混合してパルプ化し、次にベースシートにする。
【0043】
本発明において、前記充填物は使用前に好ましくは、粉砕する。本発明は、前記粉砕操作に特別な制限はなく、使用要件を満たすように充填物を粉砕すればよい。
【0044】
本発明における充填物、接着剤および植物繊維を混合する操作は、特に限定されるものではなく、当業者に周知の混合材料を調製するための技術的解決手段を使用すればよい。本発明は、前記パルプ化および製紙の操作に特別な制限はなく、当業者に周知の操作を使用すればよい。
【0045】
コーティング液とベースシートが得られた後、本発明は、ベースシート上に前記コーティング液をコーティングし、次に製紙法または乾式製紙法を使用して、固体フレークを得る。
【0046】
本発明は、前記コーティング操作に特別な制限はなく、当業者に周知のコーティング操作を使用すればよい。本発明は、前記製紙法および乾式製紙法の具体的な操作に特別な制限はなく、当業者に周知の操作を使用すればよい。
【0047】
本発明によって提供される製造方法は、単純なプロセスを有し、工業生産に適している。
【0048】
以下に本発明における実施例を参照しながら、本発明のにおける技術的解決手段を明確で、完全に説明する。明らかに、記載された実施例は、本発明のすべてではないが一部の実施例にすぎない。本発明の実施例に基づいて、創造的な作業なしに当業者によって得られる他のすべての実施例は、本発明の保護範囲に含まれる。
【0049】
実施例1
固体フレークは、質量パーセントで1%(±)-アナバシン、15%発煙剤、60%充填物、5%接着剤、3%植物繊維、2%エッセンス、および残りの水という原料から製造された。
【0050】
ここで、発煙剤はグリセロールとプロピレングリコール(質量比は2:1)、充填物は緑茶、接着剤はカルボキシメチルセルロース、植物繊維は木材パルプ繊維、エッセンスはストロベリーエッセンスとミントエッセンス(比率は1:1)であり、
前記固体フレークの製造方法は、
(±)-アナバシン、発煙剤、粉砕後の充填物、接着剤、植物繊維、エッセンス及び水を混合した後、圧延および乾燥した後、固体フレークを得るステップを含む。
【0051】
CETI8 V3.0電子タバコ喫煙機を使用して、実施例1で製造した固体フレークを喫煙し、電子タバコ喫煙では、CORESTAが推奨する電子タバコ喫煙モード(固定喫煙持続時間は3秒、喫煙頻度は30秒、喫煙量は55mL、方形波喫煙曲線)を使用し、ケンブリッジフィルターを使用してエアロゾル中の総粒子状物質を捕捉し、GC-FID分析により、加熱式非燃焼装置でのアナバシンの放出量が100μg/puffに達したことが示された。
【0052】
実施例2
固体フレークは、次の質量パーセントで3%(±)-アナバシン、10%発煙剤、60%充填物、5%接着剤、3%植物繊維、2%エッセンス、および残りの水という原料から製造された。
【0053】
ここで、発煙剤はグリセロールとプロピレングリコール(質量比は3:1)、充填物は緑茶とミント(質量比は5:1)、接着剤はポリアニオン性セルロース及びカルボキシメチルセルロース(体積比は1:1)、植物繊維は、木材パルプ繊維、エッセンスはストロベリーエッセンスとアップルエッセンス(質量比は2:1)であり、
前記固体フレークの製造方法は、
(±)-アナバシン、発煙剤、粉砕後の充填物、接着剤、植物繊維、エッセンス及び水を混合した後にスラリーを形成し、循環する金属ベルト上に均一に広げ、乾燥させて剥がし、固体フレークを作成したことである。
【0054】
CETI8 V3.0電子タバコ喫煙機を使用して、実施例2で製造した固体フレークを喫煙し、電子タバコ喫煙では、CORESTAが推奨する電子タバコ喫煙モード(固定喫煙持続時間は3秒、喫煙頻度は30秒、喫煙量は55mL、方形波喫煙曲線)を使用し、ケンブリッジフィルターを使用してエアロゾル中の総粒子状物質を捕捉し、GC-FID分析により、加熱式非燃焼装置でのアナバシンの放出量が180μg/puffに達したことが示された。
【0055】
実施例3
固体フレークは、質量パーセントで5%(±)-アナバシン、10%発煙剤、60%充填物、5%接着剤、3%植物繊維、2%エッセンス、および残りの水という原料から製造された。
【0056】
ここで、発煙剤は、グリセロール、充填物は緑茶とコーヒー(質量比は5:1)、接着剤はカルボキシメチルセルロース、植物繊維は、木材パルプ繊維、エッセンスはストロベリーエッセンスと清涼剤(質量比は1.5:1)であり、
前記固体フレークの製造方法は、
(±)-アナバシン、発煙剤、エッセンス、水を混合してコーティング液を得るステップ(1)と、
粉砕後の充填物、接着剤、植物繊維を混合してパルプ化し、抄造してベースシートにするステップ(2)と、
前記ステップ(1)で得られたコーティング液を前記ステップ(2)で得られたベースシートにコーティングし、次に製紙法または乾式製紙法により固体フレークを得るステップ(3)と、を含む。
【0057】
CETI8 V3.0電子タバコ喫煙機を使用して、実施例3で製造した固体フレークを喫煙し、電子タバコ喫煙では、CORESTAが推奨する電子タバコ喫煙モード(固定喫煙持続時間は3秒、喫煙頻度は30秒、喫煙量は55mL、方形波喫煙曲線)を使用し、ケンブリッジフィルターを使用してエアロゾル中の総粒子状物質を捕捉し、GC-FID分析により、加熱式非燃焼装置でのアナバシンの放出量が205μg/puffに達したことが示された。
【0058】
実施例4
固体フレークは、質量パーセントで1%(-)-S-アナバシン、15%発煙剤、60%充填物、5%接着剤、3%植物繊維、2%エッセンス、および残りの水という原料から製造された。
【0059】
ここで、発煙剤は、グリセロールとプロピレングリコール(質量比は2:1)、充填物は緑茶、接着剤はカルボキシメチルセルロース、植物繊維は、木材パルプ繊維、エッセンスはストロベリーエッセンスとミントエッセンス(質量比は1:1)であり、
前記固体フレークの製造方法は、
(-)-S-アナバシン、発煙剤、粉砕後の充填物、接着剤、植物繊維、エッセンス、水を混合した後、圧延して乾燥させて固形フレークを得たステップを含む。
【0060】
CETI8 V3.0電子タバコ喫煙機を使用して、実施例1で製造した固体フレークを喫煙し、電子タバコ喫煙では、CORESTAが推奨する電子タバコ喫煙モード(固定喫煙持続時間は3秒、喫煙頻度は30秒、喫煙量は55mL、方形波喫煙曲線)を使用し、ケンブリッジフィルターを使用してエアロゾル中の総粒子状物質を捕捉し、GC-FID分析により、加熱式非燃焼装置でのアナバシンの放出量が98μg/puffに達したことが示された。
【0061】
実施例5
固体フレークは、質量パーセントで1%(-)-R-アナバシン、15%発煙剤、60%充填物、5%接着剤、3%植物繊維、2%エッセンス、および残りの水という原料から製造された。
【0062】
ここで、発煙剤は、グリセロールとプロピレングリコール(質量比は2:1)、充填物は緑茶、接着剤はカルボキシメチルセルロース、植物繊維は、木材パルプ繊維、エッセンスはストロベリーエッセンスとミントエッセンス(質量比は1:1)であり、
前記固体フレークの製造方法は、
(-)-R-アナバシン、発煙剤、粉砕後の充填物、接着剤、植物繊維、エッセンス、水を混合した後、圧延して乾燥させて固形フレークを得たステップを含む。
【0063】
CETI8 V3.0電子タバコ喫煙機を使用して、実施例1で製造した固体フレークを喫煙し、電子タバコ喫煙では、CORESTAが推奨する電子タバコ喫煙モード(固定喫煙持続時間は3秒、喫煙頻度は30秒、喫煙量は55mL、方形波喫煙曲線)を使用し、ケンブリッジフィルターを使用してエアロゾル中の総粒子状物質を捕捉し、GC-FID分析により、加熱式非燃焼装置でのアナバシンの放出量が102μg/puffに達したことが示された。
【0064】
性能試験:
SDラットの急性吸入毒性試験によってアナバシン(ANA)のエアロゾル吸入半数致死用量(LC50)および明らかに損傷を与えない効果用量(NOAEL)を計算し、ニコチン(NIC)の急性吸入毒性結果と比較した。急性吸入毒性試験の結果に基づいて、ANAの亜急性毒性試験研究をさらに実施し、ANAが気道から動物の体内に入った後の呼吸器組織および全身への損傷および危害の程度を評価し、また、電子送達製品へのANAの使用に関する安全性評価を提供した。
【0065】
1.材料及び方法
1.1供試体
ANA、純度≧98%、浅黄色の油性液体、NIC、純度≧95%、黄色の油性液体、プロピレングリコール(PG)、野菜グリセリン(VG)
1.2試験品の調製と試験のグループ化
ブランク対照群(Sham Control)吸入空気、陰性対照群(Vehicle Control)試験品は、質量比PG:VG=50:50に従って調製され、1%ANAは、質量比ANA:PG:VG=1:49.5:49.5に従って調製され、5%ANAは質量比ANA:PG:VG=5:47.5:47.5に従って調製され、10%ANAは質量比ANA:PG:VG=10:45:45に従って調製され、15%ANAは質量比ANA:PG:VG=15:42.5:42.5に従って調製され、20%ANAは質量比ANA:PG:VG=20:40:40に従って調製され、1%NICは質量比NIC:PG:VG=1:49.5:49.5に従って調製され、3%NICは質量比NIC:PG:VG=3:48.5:48.5に従って調製され、5%NICは質量比NIC:PG:VG=5:47.5:47.5に従って調製され、10%NICは質量比NIC:PG:VG=10:45:45に従って調製された。
1.3試験動物と飼育環境
SPFグレードSDラットを使用して、半分はオス、半分はメスである。動物を導入した後、適応チェックを行い、適応期間中はケージあたり2匹の動物がおり、適応時間は12~13日であり、導入当日に健康診断を行い、且つ体重を秤量した。飼料は滅菌された正規価格の栄養粉末、水の飲みを制限せず、動物室の温度は20~25℃、湿度は45%~70%、光周期は自動的に制御され、毎日明暗はそれぞれ12時間であった。
1.4試験機器
HRH-BAG1衝撃液体エアロゾル発生器、HRH-MNE3026小動物単一濃度口鼻曝露システム、北京慧榮和科技有限公司、3321医薬品エアロゾル粒径分析システム、TSI Corporation、米国。
1.5急性毒性テスト
OECD化学物質試験ガイドラインの急性吸入毒性試験(NO.403、2009)の要件によれば、雄5匹と雄5匹のラットがあり、動物をHRH-MNE3026小動物単一濃度口鼻暴露システムホルダーに入れたリテーナーを毒ガスキャビネットに取り付け、毒ガスキャビネットを密閉し、ブランク対照群(Sham Control)、陰性対照群(Vehicle Control)、4つのANA試験品エアロゾル(5mg/L)、4つのNIC試験品エアロゾル(5mg/L)に曝露し、ラットの暴露時間はすべて、4時間であった。暴露期間中、臨床観察を行い、各群の死亡動物と生存動物の数を数えた。その後、生存ラットを14日間継続的に観察した。それぞれガスANAおよびNIC吸入のLC50およびNOAEL値を計算した。
1.6亜急性毒性試験
ANA急性毒性試験の総合評価に基づき、最大暴露用量としてANA吸入NOAELを使用し、体重に応じて、ランダムにブランク対照群(Sham Control)、陰性対照群(Vehicle Control)、ANA高、中、低用量群の5つのグループに分けられ、各グループに10匹であり、半分はオス、半分はメスである。グループに分ける時にグループ内の動物の体重は、平均体重の±20%を超えなかった。動物をそれぞれHRH-MNE3026小動物単一濃度口鼻暴露システムリテーナー内に入れ、リテーナーを毒ガスキャビネットに取り付け、毒ガスキャビネットを密閉し、1日1回で28日間曝露し続いた。
臨床症状の観察:28日間の経鼻吸入暴露期間中、実験動物の刺激性、罹患率、死亡率を観察し、動物の体重と摂餌量を定期的に測定した。
病理学的検査:実験の最後に、生き残ったすべての動物に対して肉眼的剖検を実施した。呼吸器系および代謝系(肺、肝臓、腎臓など)を含む、解剖中の動物を徹底的かつ注意深く肉眼的観察し、各動物の肉眼的病理学的変化を詳細に記録した。
1.7データ処理と結果分析
各グループの動物の数、症状、死亡、生存率、および肉眼解剖学と組織病理学的検査中のさまざまな病変の頻度をそれぞれカウントし、さまざまなグループおよびさまざまな性別の動物における上記の項目の発生率と、さまざまな時点での体重の平均値および標準偏差を計算した。
【0066】
実験結果
2.1NIC急性吸入毒性試験
曝露期間中の毒キャビネットのエアロゾル濃度、NIC吸入用量、および粒径分布を表1に示した。
【0067】
【表1】
【0068】
注記:表1において、MMADはエアロゾルの質量中央値の空気力学的直径、GSDは幾何標準偏差である。
【0069】
臨床症状の観察:NICエアロゾルの吸入用量はそれぞれ、87mg/kg、43.5mg/kg、26.1mg/kg、8.7mg/kgである場合、暴露中に死亡および瀕死の動物の割合はそれぞれ92.7%、67.3%、10.6%、2.5%に達した(図1に示すように、NICエアロゾル吸入用量が87mg/kg、43.5mg/kg、26.1mg/kg、および8.7mg/kgの場合に暴露中のラットの死亡率である)。死んでいない動物は試験終了まで14日間継続して観察され、異常な変化はなかった。
【0070】
吸入用量とラット死亡率の統計によると、Graphpad Prism 9.0を非線形フィッティングに使用し(図2に示すように、NIC吸入用量とラット死亡率の非線形フィッティング曲線である)。計算して得られたSDラットのNICエアロゾル吸入LC50値は37.8mg/kgであり、SDラットにおけるNICエアロゾル吸入のNOAEL用量は7.14mg/kg/dayであり、ヒト等価用量(HED)換算係数に従って計算されたヒト等価用量(HED)は1.13mg/kg/dayであった。
【0071】
2.2ANA急性吸入毒性試験
曝露期間中の毒キャビネットのエアロゾル濃度、ANA吸入用量、および粒径分布を表2に示した。
【0072】
【表2】
【0073】
臨床症状の観察:ANAエアロゾルの吸入用量はそれぞれ、174mg/kg、130mg/kg、87mg/kg、43.5mg/kgである場合、暴露中に死亡および瀕死の動物の割合はそれぞれ84.3%、52.0%、6.0%、1.5%に達した(図3に示すように、ANAエアロゾル吸入用量が174mg/kg、130mg/kg、87mg/kg、43.5mg/kgである場合に暴露中のラットの死亡率である)。死んでいない動物は試験終了まで14日間継続して観察され、異常な変化はなかった。
【0074】
吸入用量とラット死亡率結果の統計によると、Graphpad Prism 9.0を非線形フィッティングに使用し(図4に示すように、NIC吸入用量とラット死亡率結果の非線形フィッティング曲線である)、計算して得られたSDラットのANAエアロゾル吸入LC50値は125mg/kgであった。SDラットにおけるANAエアロゾル吸入のNOAEL用量は23.6mg/kg/dayであり、ヒト等価用量(HED)換算係数に従って計算されたヒト等価用量(HED)は3.75mg/kg/dayであった。
【0075】
2.3亜急性毒性試験
暴露期間中の毒キャビネット内のANAエアロゾル吸入の最大用量はNOAEL(23.6mg/kg/day)であり、暴露あたり63分、1日1回で28日間続いた。エアロゾル濃度、ANA吸入用量および粒径分布を表3に示した。
【0076】
【表3】
【0077】
亜急性吸入毒性:28日間の投与期間中、各用量群の雄および雌の試験ラットの体重変化を図5および6に示し(図5は、ANA亜急性毒性実験中の雄ラットの体重変化状況)、図6は、ANA亜急性毒性実験中の雌ラットの体重変化状況)、摂餌量の変化を図7および8に示し(図7はANA亜急性毒性実験中の雄ラットの摂餌量の変化を示し、図8はANA亜急性毒性実験中の雌ラットの摂餌量の変化を示している)、臓器重量の変化を表4、5に示した。
【0078】
図5~8および表4および5からわかるように、亜急性吸入毒性については、28日間の投与期間中、各用量群の雄と雌の試験ラット間で、体重、摂餌量、臓器重量などに統計的に有意な差はなかった(P>0.05)。
【0079】
【表4】
【0080】
【表5】
【0081】
気管支肺胞洗浄液
雌と雄の試験ラットの各用量群の気管支肺胞洗浄液中のAM(肺胞マクロファージ)、MONO(単球)、Lym(リンパ球)、Neut(好中球)、TP(総タンパク質)、ALP(アルカリホスファターゼ)、LDH(乳酸デヒドロゲナーゼ))などを検出し、対照群と比較して統計的差異はなかった(P>0.05)。試験データを表6および表7に示した。
【0082】
【表6】
【0083】
【表7】
【0084】
血液学指標
雄と雌の試験動物の異なる用量群の血液学的項目を検査したところ、各指標に有意差はなかった(P>0.05)、結果を表8および表9に示した。
【0085】
【表8】
【0086】
【表9】
【0087】
組織病理学的検査
試験終了後、試験動物の組織をスライスし、肝臓、心臓、脾臓、肺臓、腎臓などの組織を染色して病理学的検査を実施し、結果を図9に示し、図9は、ANA試験動物の病理組織学的検査結果を示し、ここで、100倍の倍率、HE染色であり、図9からわかるように、対照群(sham control及びvehicle control)および高用量群(10%ANA)の動物組織には明らかな病理学的変化は見られなかった。
【0088】
結論として、ラットの異なるグループ間で体重、摂餌量、臓器重量などに統計的に有意な差はなく(P>0.05)、血液、尿、気管支肺胞洗浄液、および組織病理学的検査では供試体に関連する異常な変化を示したものはなかった。
【0089】
アナバシンとニコチンの吸入暴露毒性試験の結果を包括的に比較したところ、ヒトにおけるアナバシンの吸入耐性用量は3.75mg/kg/dayであり、NICへの吸入耐性用量は1.13mg/kg/dayであることがわかった。これは、アナバシンの生物毒性がニコチンよりも低く、電子送達製品でのアナバシンの使用がニコチンよりも生物学的安全性が高いことを示している。
【0090】
上記は、本発明の好ましい実施形態にすぎず、当業者にとって、本発明の原理から逸脱することなく、いくつかの改善および修正を行うことができ、これらの改善および修正も本発明の保護範囲と見なされるべきであることを指摘しておかなければならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9