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特許7436651装飾性及び便宜性が改善されたマネキン履物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-13
(45)【発行日】2024-02-21
(54)【発明の名称】装飾性及び便宜性が改善されたマネキン履物
(51)【国際特許分類】
   A47F 8/00 20060101AFI20240214BHJP
【FI】
A47F8/00 Z
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022525552
(86)(22)【出願日】2020-11-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-25
(86)【国際出願番号】 KR2020015258
(87)【国際公開番号】W WO2021091202
(87)【国際公開日】2021-05-14
【審査請求日】2022-06-17
(31)【優先権主張番号】10-2019-0142082
(32)【優先日】2019-11-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521117447
【氏名又は名称】ジョン,ヒョンジュ
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ヒョンジュ
【審査官】村山 睦
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-215914(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第106954905(CN,A)
【文献】実開昭52-040233(JP,U)
【文献】特開平11-018803(JP,A)
【文献】特開2011-115400(JP,A)
【文献】実開昭58-091901(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47F 8/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マネキン足(10)の足指部分及び踵部分を取り囲む前後ガイド部材(100)と、
上下高さを調節するように前記マネキン足(10)の左右側面部及び足裏面を取り囲む構造を有する側方ガイド部材(200)と、
を含む、装飾性及び便宜性が改善されたマネキン履物であって、
前記前後ガイド部材(100)は、
前記マネキン足(10)の足指部分を取り囲む構造の前方ガイド(110)と、
前記マネキン足(10)の踵部分を取り囲む後方ガイド(120)と、
一側に前記前方ガイド(110)が連結され、他側に前記後方ガイド(120)が連結されるマネキン足の下面を覆う連結部(130)と、
を含む装飾性及び便宜性が改善されたマネキン履物であって、
前記前後ガイド部材(100)は前記前方ガイド(110)、前記連結部(130)及び、前記後方ガイド(120)が順に連続して連結された一体型であり、
前記側方ガイド部材(200)の前方は前記前方ガイド(110)の内側に、後方は前記後方ガイド(120)の内側に位置し、
前記前後ガイド部材(100)には、前記前方ガイド(110)から前記連結部(130)の境界に前記前方ガイド(110)から前記連結部(130)の間一部切開することができる切開部(S)が形成されることを特徴とする、装飾性及び便宜性が改善されたマネキン履物。
【請求項2】
前記前方ガイド(110)と前記連結部(130)との間、そして前記後方ガイド(120)と前記連結部(130)との間にはバンド部材(B)が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の装飾性及び便宜性が改善されたマネキン履物。
【請求項3】
前記前後ガイド部材(100)において、前記マネキン足(10)の踵と接触する前記後方ガイド(120)の部分には長手方向に拡開表示線または切開部(S)が形成されることを特徴とする、請求項1に記載の装飾性及び便宜性が改善されたマネキン履物。
【請求項4】
前記側方ガイド部材(200)は、
前記前後ガイド部材の連結部(130)と接触する側方ガイド部材(200)の底面(210)と、
前記底面(210)の前方に形成される前面(220)と、
前記底面(210)の左右側面に形成される側面(230)と、
前記底面(210)の後方に形成される後面(240)とを含み、
前記前面(220)と前記側面(230)との間、及び前記後面(240)と前記側面(230)との間には拡開表示線または切開部(C)が形成されることを特徴とする、請求項1に記載の装飾性及び便宜性が改善されたマネキン履物。
【請求項5】
前記前後ガイド部材(100)と前記側方ガイド部材の底面(210)、前面(220)及び後面(240)とが互いに接触する部分には固定部材(F)が付着されることを特徴とする、請求項4に記載の装飾性及び便宜性が改善されたマネキン履物。
【請求項6】
前後ガイド部材(100)の上部に結合される前記側方ガイド部材(200)の側面(230)は前記前方ガイド(110)及び前記後方ガイド(120)の内側にスライド可能に結合されることにより、前記後方ガイド(120)の高さが自由に調節されることを特徴とする、請求項4に記載の装飾性及び便宜性が改善されたマネキン履物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は装飾性及び便宜性が改善されたマネキン履物の構成に関し、より詳細にはマネキンに実際の履物ではない本発明のマネキン履物を履かせることにより、外部から見たとき、実際にヒト用履物を履いたもののように見える審美的効果を発揮するとともにマネキン足の高さに関係なく容易に履かせることができるようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
通常ヒトと似ている実物サイズのマネキン(mannequin)は衣類またはファッション小品を着用させてマネキンを見るヒトに新しい商品を宣伝し、流行しているスタイルを提示することにより、需要者の審美感に相当な影響を与えて購買欲を発生させることになる。
【0003】
したがって、全体的な形態、色相、素材、照明などを計画してマネキンに衣類などを着用させることになる。この際、堅い形態に製作されるマネキンの特性上、マネキン足に衣類などと似合う一般履物を履かせにくいか履かせることも不自然な問題が発生する。
【0004】
このような問題点を解決するために、マネキンに適した専用履物の構成に対する開発が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】韓国登録特許第10-1489561号公報
【文献】韓国登録特許第10-1924103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、外部から見たとき、マネキンに実際にヒトが履く履物を履かせたもののように見える審美的効果を提供することができ、これにより、季節または流行によって頻繁に変更しなければならないディスプレイ用マネキン履物の製作コスト及び交替費を節減し、交替時間を縮めることができる構成を有する装飾性及び便宜性が改善されたマネキン履物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的を達成するための本発明の一側面による分離型マネキン履物は、マネキン足の足指部分及び踵部分を取り囲む前後ガイド部材と、上下高さを調節するように前記マネキン足の左右側面部及び底面を取り囲む構造を有する側方ガイド部材とを含む構成を有する。
【0008】
本発明で、前後ガイド部材は、足指部分を取り囲む前方ガイド、マネキン足の踵を取り囲む後方ガイド、及び一側に前方ガイドが連結され、他側に後方ガイドが連結される連結部を含む。
【0009】
本発明の一実施例において、前記前後ガイド部材及び側方ガイド部材にはマネキンの支持棒が挿入される貫通口が形成されることができる。
【0010】
本発明の一実施例において、前記前後ガイド部材には、前記前方ガイドから連結部を分離することができる拡開表示線または切開部が形成されることができる。
【0011】
本発明の一実施例において、前記拡開表示線または切開部は前方ガイドの中心線を基準に左右非対称状の構造を有し、前方ガイドの内面から連結部側に延びることができる。
【0012】
本発明の一実施例において、前記拡開表示線または切開部はマネキン足の長手方向に沿って前方ガイドの下面に形成され、一対からなり、互いに会う一側から他側に行くほど所定の角度に広がって延びる。
【0013】
本発明の一実施例において、後方ガイドにはマネキン足の長手方向に沿って‘一’字形の拡開表示線または切開部が形成されることができる。
【0014】
本発明の一実施例において、前方ガイドの切開部にはバンド部材が連結されることができる。
【0015】
本発明の一実施例において、前記前方ガイド、後方ガイド、及び連結部が互いに分離された状態を基準に、連結部の一側または他側にバンド部材が設けられ、バンド部材を介して連結部と前方ガイド及び後方ガイドとが連結されることができる。
【0016】
本発明の一実施例において、連結部はバンド部材で連結されることができる。
【0017】
本発明の一実施例において、前記側方ガイド部材は、前記前後ガイド部材の連結部と接触する側方ガイド部材の底面、前記底面の前方に形成される前面、前記底面の左右側面に形成される側面、及び前記底面の後方に形成される後面を含み、前記前面と前記側面との間、及び前記後面と側面との間には拡開表示線または切開部が形成されることができる。
【0018】
本発明の一実施例において、前記前後ガイド部材と側方ガイド部材の底面、前面、及び後面とが互いに接触する部分には接着のための固定部材が付着されることができる。
【0019】
本発明の一実施例において、前後ガイド部材の上部に結合される側方ガイド部材の側面は前方ガイド及び後方ガイドの内側にスライド可能に結合されることにより、後方ガイドの高さが自由に調節されることができる。
【0020】
本発明の一実施例において、後方ガイドの側面に設けられ、マネキン足の踵に密着する固定部材をさらに含む。
【発明の効果】
【0021】
以上で説明したように、本発明の分離型マネキン履物の構造は、堅くて歪んでいるマネキン足に履かせる履物を提供することにより、全体的にマネキンを用いて展示する展示者の意図に応じて多様な展示効果を発揮することができる。
【0022】
また、季節または流行によって頻繁に変更しなければならないディスプレイ用マネキン履物の製作コスト及び交替費を節減し、交替時間を縮めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】マネキン設置構造の一例を示す斜視図である。
図2】本発明の第1実施例による分離型マネキン履物の斜視図である。
図3図2に示す前後ガイド部材の斜視図であり、図3(a)はバンド部材が横方向に付着された状態を示し、図3(b)はバンド部材が縦方向に付着された状態を示す。
図4】本発明の第2実施例による分離型マネキン履物の斜視図である。
図5】本発明の前後ガイド部材と側方ガイド部材の結合概念を示す状態図であり、図5(a)は基本水平状態を示し、図5(b)は後方ガイド部材が低く上昇した状態を示し、図5(c)は後方ガイド部材が高く上昇した状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下で図面に基づいて本発明の好適な実施例を詳細に説明する。この説明に先立ち、この明細書及び請求範囲に使用される用語や単語は通常的又は辞書的意味に限定して解釈されてはいけなく、本発明の技術的思想に合う意味と概念に解釈されなければならない。
【0025】
まず、各図の構成要素に参照符号を付け加えるにあたり、同じ構成要素に対しては、たとえ相異なる図に表示されても、できるだけ同じ符号を付けることに留意しなければならない。
【0026】
また、本発明の説明において、関連した公知の構成または機能についての具体的な説明が本発明の要旨をあいまいにする可能性があると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
【0027】
この明細書全般で、ある部材が他の部材“上に”位置していると言うとき、これはある部材が他の部材に接している場合だけではなく両部材の間にさらに他の部材が存在する場合も含む。この明細書全般で、ある部分がある構成要素を“含む”と言うとき、これは特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くものではなくて他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0028】
以下、図1及び図2を参照して、本発明による分離型マネキン履物について説明する。
【0029】
図1はマネキン設置構造の一例を示す斜視図である。
【0030】
本発明の説明に先立ち、マネキンの設置構造を示す図1を参照すると、マネキン1の足裏には、マネキン1の足裏から内部に連結管5が内蔵され、地面に置かれる基台2には、連結管5に挿入される支持棒3が固定される。よって、基台2を地面に位置させ、基台2の支持棒3を連結管5に挿入することによってマネキン1を直立状態に設置する。したがって、マネキン1にマネキン履物を履かせるためには、支持棒3が貫通することができるように、貫通口Hを形成し、堅いマネキン足10に履物を履かせた後、支持棒3を履物の貫通口Hを通して連結管5に挿入させなければならない。
【0031】
このような形態のマネキンの他に、支持棒3がマネキンのこむら部位などに連結される構造などがあり得るが、このような形態のマネキンの場合にもマネキン自体は堅い素材から形成されるので、通常の一般履物を履くことが容易でないか不自然な問題があるというのは前述したようである。
【0032】
図2は本発明の第1実施例による分離型マネキン履物の前後ガイド部材100及び側方ガイド部材200を示す斜視図である。
【0033】
以下、本発明の説明において、前方とは図2を基準に足指部分であり、後方とは踵部分であり、側部とは足の甲を基準に両側をいい、下部とは足裏部分をいう。
【0034】
本発明の分離型マネキン履物の構造は、図示のように、女性マネキン履物のみに限定されるものではなく、男性マネキン履物、子供マネキン履物にも適用することができ、その他にも写真撮影のための一時着用履物として、カジュアル靴、紳士靴、運動靴、ブーツ、オープン靴などにも適用することができ、ひいては挙動が難しい障害者用履物にも適用することができる。
【0035】
本発明の第1実施例によるマネキン履物100は、前後ガイド部材100及び側方ガイド部材200からなる。
【0036】
前記前後ガイド部材100はマネキン足10の足指部分及び踵部分を取り囲み、側方ガイド部材200はマネキン足10の左右側面部及び足裏面を取り囲む。
【0037】
より具体的には、前後ガイド部材100は、マネキン足10の足指部分を取り囲む前方ガイド110、踵部分を取り囲む後方ガイド120、及び前方ガイド110と後方ガイド120とを連結する連結部130を含んでなる。
【0038】
このような分離型マネキン履物は、実施例によって前後ガイド部材100のみを備える形態もあり得る。
【0039】
また、前後ガイド部材100と、これに着脱される側方ガイド部材200との両者を適用することもできる。前記前後ガイド部材100と側方ガイド部材200との接触面には固定部材Fが装着されることができる。このような固定部材Fとしては、両面接着テープ、ベルクロ(登録商標)テープ、仮固定用個体糊、仮固定用スプレー、仮固定用液体糊、スナップボタン、磁石などを選択的に使うことができ、これを介して互いに付着固定されることができる。
【0040】
また、前後ガイド部材100から連結部130が省略された状態、すなわち前方ガイド110と後方ガイド120のみが分離型に形成され、側方ガイド部材200と接触する下面に固定部材Fが広く装着されることによって互いに付着されることができ、また挿合される形態に構成されることもできる。
【0041】
また、マネキン足10の連結管5に支持棒3が挿入できるように、前後ガイド部材100及び側方ガイド部材200には、支持棒3が貫通する拡開表示線または切開部Sまたは貫通口Hが形成されることができる。
【0042】
このような拡開表示線または切開部Sまたは貫通口Hは、マネキン足10の連結管5の位置によって、連結部130または後方ガイド120及び側方ガイド部材200に形成されることができ、支持棒3がマネキンのこむらまたは尻と直ちに連結される場合には、貫通口Hが形成されなくてもよい。
【0043】
後方ガイド120の拡開表示線Sには、前述したように、支持棒3が挿入されることもできる。
【0044】
マネキン足10の踵部分が小さい場合、拡開表示線Sを切開し、切開両側部を互いに重畳させてサイズを調節することができるように、マネキン足の長手方向に形成されることができる。
【0045】
図面に表示されていないが、マネキン足10の踵の角度及びサイズを調節するために、拡開表示線Sが踵に沿って垂直に形成されることもできる。
【0046】
また、後方ガイド120に拡開表示線Sを2列に構成して下部の左右両側にまたは十字形に切開することにより、履物の踵の上部の一部が挿入されるか、凹んでいる履物の踵の上部との接触面を増加させて結合を安全にすることもできる。
【0047】
前方ガイド部材100にも拡開表示線Sを形成して前方ガイド110の幅及びサイズを調節することができる。
【0048】
前方ガイド110に形成される拡開表示線Sはマネキン足10の足指部分のサイズによって前方ガイド110のサイズ(内部空間)を調節するためのものである。
【0049】
前方ガイド110にマネキン足10が挿入されたとき、平面上で前記前方ガイド110の前部中心始点からマネキン足10の足の甲点を通って踵の後端点まで長く形成される中心線(center line)を基準線に決定した後、マネキン足10の形状が左右対称状ではない点を考慮して、内側より外側が広がるように非対称状の構造に形成することができる。
【0050】
拡開表示線Sは前方ガイド110の内面から連結部130側に向けて延びることができ、拡開表示線Sは選択的に切開することもできる。
【0051】
また、前方ガイド110と連結部130は、マネキン履物の長さを調節するために完全に分離されるように切開部Sが形成された場合には、連結部130の方向に互いに広がるように一定の角度に広がって形成されることができる。
【0052】
後方ガイド120の内面には、後方ガイド120をマネキン足10に密着させることができるように、固定部材Fが装着されることができる。
【0053】
この固定部材Fとしては、前記のように、両面接着テープ、ベルクロ(登録商標)テープ、一般接着剤などを任意に使うことができる。
【0054】
ヒトの足とは違い、マネキン足10は多様な形態を有している。特に、踵の形状の変形が多いため、履物を履かせたとしても固定させにくい場合が多い。
【0055】
図3は一例として図2に示す前後ガイド部材の斜視図である。
【0056】
図3の(a)に示すように、マネキン足10が大きいか小さい場合にも前方ガイド部材100が容易に履かれるように、前方ガイド110と連結部130との間、そして後方ガイド120と連結部130との間には弾性を有するバンド部材Bが設けられることができる。このようなバンド部材Bとしては、ゴムバンド、弾性繊維、ゴム糸から織られた繊維、ビニルなどを挙げることができる。
【0057】
図3の(b)に示すように、連結部130の中央の左右側に一対のバンド部材Bが離隔して配置されることもできる。この場合、前述したマネキン支持棒3は一対のバンド部材Bの間を貫通して連結管5に結合されることができる。
【0058】
このようなバンド部材Bは、図面に別に示されてはいないが、マネキン足10の踵または足指部分の幅が大きいか小さい場合にも容易に履かせられるように、前方ガイド110または後方ガイド120に形成された拡開表示線Sにも形成されることができ、連結部130全体が伸縮性バンド部材Bから構成されることもできる。
【0059】
図4は本発明の第2実施例による分離型マネキン履物の前後ガイド部材100及び側方ガイド部材200を示す斜視図である。
【0060】
側方ガイド部材200はマネキン足10の左右側面部及び足裏面を取り囲む構造を有し、マネキン足10の形態及びサイズによって側面構造が変形されることができる。
【0061】
本実施例による側方ガイド部材200は、前後ガイド部材100とともにマネキン足10に装着されることができる。ここで、側方ガイド部材200は前ガイド部材100の上面に載せられるので、前記側方ガイド部材200の下面は外部から見えなくなって自然な履物の形態を具現することができる。

【0062】
マネキン足10にマネキン履物が履かれる場合、マネキン足10の踵の高さによって前後ガイド部材100は傾斜をなし、この傾斜によって側方ガイド部材200が変形される。
【0063】
ここで、図4に示す拡開表示線Cが切開されていない場合、側方ガイド部材200はマネキン足10から部分的に離隔するから審美感を与えることができない問題がある。
【0064】
したがって、切開線Cを形成することにより、前後ガイド部材100と接触する側方ガイド部材底面210、側方ガイド部材前面220、及び側方ガイド部材側面230が左右両側に構成され、側方ガイド部材後面240が構成されることができる。
【0065】
このように形成された側方ガイド部材底面210、側方ガイド部材前面220、側方ガイド部材側面230、及び側方ガイド部材後面240のうち、側方ガイド部材側面230は、マネキン足10の踵の高さh1、h2の設定によって、前後ガイド部材100と側方ガイド部材200との接触面には自然に重なった区間Mが形成されることによって上下高さが調節される(図5の概念図参照)。
【0066】
ここで、重なった区間Mは前方ガイド110及び後方ガイド120の内面に位置し、接着されていない状態であるので、マネキン足10の踵の調節高さに容易に適応される。
【0067】
よって、外部から見るとき、前後ガイド部材100と側方ガイド部材200がマネキン足10に自然に履かれる良好な外観を表出するようになる。
【0068】
また、マネキン足10の踵の調節高さh1、h2によって、後方ガイド120との間に自然な角度P1、P2が形成される。このような角度は、マネキン足10の踵が高くなるほど後方ガイド120の密着性を高めることにより、着用状態の安全性及び堅固性を高める。
【0069】
また、側方ガイド部材200の前後部分には拡開表示線または切開部Cを形成されることにより、前記拡開表示線Cを必要の際に切開して切開部にすることができる。
【0070】
マネキン足10の踵の高さによって前記側方ガイド部材200の切開部Cを重ねるか広がることにより、前記後面240は前記後方ガイド120に、前記前面220は前記前方ガイド110に、前記底面210は前記連結部130に安定的に密着し、この際、接触面は固定部材Fによって接着固定されることができる。
【0071】
したがって、マネキン足10の踵の高さに関係なく側方ガイド部材200と前後ガイド部材100を連結して自然に調節することができる。
【0072】
すなわち、前後ガイド部材100と側方ガイド部材200が固定部材を介して着脱可能に互いに固定されることができる。
【0073】
マネキン足10の踵の高さによって、前後ガイド部材100の側面と側方ガイド部材200の側面230とは互いに接触する部分Mの位置及び広さが変わる。よって、前後ガイド部材100と側方ガイド部材200とが互いに接触する部分Mで側方ガイド部材の側面230は前方ガイド110及び後方ガイド120の内側に位置することにより、自然な履物形態を具現することができる。
【0074】
より具体的には、マネキン足10の踵の高さが図5の(a)→(b)→(c)のように変化すれば、側方ガイド部材200に形成された拡開表示線Mの切開によってマネキン足の形状に対応する構造に手軽く変形して適用することができる。
【0075】
すなわち、図5に示すように、側方ガイド部材200の前部に形成された切開線Cの切開によって自然に部分的に二つに分離される。切開線Cを含む前面220は前方ガイド110の足前部の扁平部と自然に接触する。前方ガイド部材100から連結部130が省略された場合、前面220と接触する部分は固定部材Fによって着脱可能になることができる。
【0076】
拡開表示線または切開線Cが切開された部分を含む側方ガイド部材の側面230は前方ガイド110の内部で広がるか狭まることによって前方ガイド110と自然に結合される形状をなす。
【0077】
マネキン足10の踵が高い場合、後方ガイド120の上部と側方ガイド部材の側面230の上部との間が広がれば、突出した角部をラウンド状に切断して外観が美麗に見えるように調節する。
【0078】
場合によって、側方ガイド部材200の側面230は、図面に示すように、両側に形成されているが、これに限定されず、両側面のいずれか一方のみが形成されるかまたは側面230の両方が除去されて結合されることもできる。
【0079】
また、前後ガイド部材100と側方ガイド部材200は、マネキン足10に着用する前に互いに付着された状態でマネキン足10に着用することもできるが、これに限定されず、マネキン足10に側方ガイド部材200を先に着用させた後、前後ガイド部材100を後に着用させることができる。
【0080】
以上の本発明の詳細な説明では本発明の特定実施例のみについて記述した。しかし、本発明は詳細な説明で言及する特定の形態に限定されるものではないものと理解されなければならなく、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の精神及び範囲内にある全ての変形物、均等物及び代替物を含むものと理解されなければならない。
【0081】
すなわち、本発明は前述した特定の実施例及び説明に限定されなく、特許請求の範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなしに本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば誰でも多様な変形実施が可能であり、そのような変形は本発明の保護範囲内にある。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明で提供する装飾性及び便宜性が改善されたマネキン履物は、外部から見たとき、実際の履物のように見える実用的効果を提供するとともに、季節または流行によって頻繁に変更しなければならないディスプレイ用マネキン履物の製作コスト及び交替費を節減し、交替時間を縮めることができるので、ファッション産業分野に広く適用可能である。
【符号の説明】
【0083】
1 マネキン
2 基台
3 支持棒
5 連結管
10 マネキン足
100 前後ガイド部材
110 前方ガイド
120 後方ガイド
130 連結部
200 側方ガイド部材
210 底面
220 前面
230 側面
240 後面
B バンド部材
C 側方ガイド部材の拡開表示線または切開部
F 固定部材
H 貫通口
S 前方ガイド部材の拡開表示線または切開部
h1、h2 マネキン足の踵の高さ
M 接触部分
P1、P2 後方ガイドの後面角度
図1
図2
図3
図4
図5