IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ダイキン工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-通信装置及び空気調和装置 図1
  • 特許-通信装置及び空気調和装置 図2
  • 特許-通信装置及び空気調和装置 図3
  • 特許-通信装置及び空気調和装置 図4
  • 特許-通信装置及び空気調和装置 図5
  • 特許-通信装置及び空気調和装置 図6
  • 特許-通信装置及び空気調和装置 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-14
(45)【発行日】2024-02-22
(54)【発明の名称】通信装置及び空気調和装置
(51)【国際特許分類】
   F24F 13/20 20060101AFI20240215BHJP
   F24F 11/58 20180101ALI20240215BHJP
   F24F 11/89 20180101ALI20240215BHJP
   H04B 1/38 20150101ALI20240215BHJP
【FI】
F24F1/0007 401E
F24F11/58
F24F11/89
F24F13/20 207
H04B1/38
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2018150428
(22)【出願日】2018-08-09
(65)【公開番号】P2020026897
(43)【公開日】2020-02-20
【審査請求日】2021-06-01
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000002853
【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000280
【氏名又は名称】弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】福嶋 渉
(72)【発明者】
【氏名】秋田 和洋
【審査官】石田 佳久
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/134978(WO,A1)
【文献】特開平10-276251(JP,A)
【文献】特開2015-034677(JP,A)
【文献】特開2003-120953(JP,A)
【文献】実開昭59-014476(JP,U)
【文献】特開平09-226473(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0063734(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 13/20
F24F 11/00-11/89
H04B 1/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気調和装置(10)の筐体(11a)に取り付けられる通信装置であって、
前記空気調和装置(10)のネットワーク通信部としての機能を有する無線通信アダプタ(21)と、
前記筐体(11a)と前記無線通信アダプタ(21)との間に介在し、両者の間に間隔を形成する台座(28)と、
前記無線通信アダプタ(21)を取り外し可能に装着するホルダ(24)と、
を備え、
前記ホルダ(24)は、前記無線通信アダプタ(21)を装着している装着状態において、前記無線通信アダプタ(21)の前記筐体(11a)側の面である背面板(22b)に面する長方形状のベース板(25)を有し、
前記台座(28)は、長方形状の板材であり、前記筐体(11a)との間に設けられる粘着性を有する部材によって前記筐体(11a)に固定されるとともに、前記ベース板(25)との間に設けられる粘着性を有する部材によって前記ベース板(25)に固定され
前記台座(28)が、前記ホルダ(24)と前記筐体(11a)との間に間隔を形成する、
通信装置。
【請求項2】
前記ホルダ(24)は、前記ベース板(25)の辺から前記筐体(11a)から遠ざかる側に向けて突出して、前記無線通信アダプタ(21)の一対の側面をそれぞれ外側から支持する一対の支持板(26a,26a)を有し、
前記装着状態において、前記無線通信アダプタ(21)のうち前記筐体(11a)とは反対側の面である表面板(22a)は、その全面が外部に露出している、
請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記台座(28)は、前記筐体(11a)と前記ベース板(25)との間の厚みが5mm以上の板材である、
請求項1又は請求項2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記台座(28)が、ゴム製又は樹脂製の弾性変形可能な部材により形成される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項5】
前記台座(28)が、発泡素材により形成される、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項6】
前記台座(28)の一部(28a)が、ゴム製又は樹脂製の弾性変形可能な部材により形成されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項7】
前記台座(28)が、前記背面板(22b)の半分以上の面積にわたる領域に配置される、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項8】
筐体(11a)と、
前記筐体(11a)に取り付けられた請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の通信装置(20)と、を備えている空気調和装置。
【請求項9】
前記筐体(11a)が、室内の天井に吊り下げた状態で据え付けられ、
前記通信装置(20)が、前記筐体(11a)の上面に取り付けられている、請求項8に記載の空気調和装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信装置及び空気調和装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の冷凍装置を遠隔の監視装置で集中監視することによって、冷凍装置の管理にかかる労力を軽減し、省力化を図る運転監視システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この運転監視システムは、冷凍装置に接続された無線LAN装置と、監視装置のデータ収集サーバに接続された無線LAN装置とを備え、冷凍装置の装置情報、運転情報、異常情報等が無線LAN装置を介してデータ収集サーバに送信され、データ集中サーバにおいて蓄積される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2004-297461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
室内の温度等を調整する空気調和装置に遠隔監視システムを適用する場合、当該空気調和装置に上記のような無線LAN装置を構成する無線LANアダプタを接続し、この無線LANアダプタを空気調和装置の筐体に設置することが考えられる。しかし、空気調和装置の内部には、ファン等の振動発生源が内蔵されているため、筐体の振動が無線LANアダプタに伝わり、振動音が発生する可能性がある。
【0005】
本開示は、空気調和装置の筐体に取り付けられる無線LANアダプタ等の無線通信アダプタへの振動の伝達を抑制することができる通信装置及び空気調和装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本開示は、空気調和装置の筐体に取り付けられる通信装置であって、
前記空気調和装置のネットワーク通信部としての機能を有する無線通信アダプタと、
前記筐体と前記無線通信アダプタとの間に介在し、両者の間に間隔を形成する台座と、を備えている。
【0007】
本開示の通信装置は、台座により形成される間隔によって空気調和装置で発生する振動が筐体から無線通信アダプタに伝達されるのを抑制することができる。
【0008】
(2)前記(1)の通信装置において、好ましくは、前記台座が、ゴム製又は樹脂製の弾性変形可能な部材により形成される。
この場合、台座の弾性によって振動を吸収することができるので、無線通信アダプタへの振動の伝達をより抑制することができる。
【0009】
(3)前記(1)又は(2)の通信装置において、好ましくは、前記台座が、発泡素材により形成される。
このような構成によって、台座の断熱性が高まり、空気調和装置の筐体から無線通信アダプタへの熱伝達を抑制することができる。そのため、通信アダプタが空気調和装置で冷却されることによる結露の発生等を抑制することができる。
【0010】
(4)前記(1)の通信装置において、前記台座の一部が、ゴム製又は樹脂製の弾性変形可能な部材により形成されていてもよい。
この場合も、台座の弾性によって振動を吸収することができるので、無線通信アダプタへの振動の伝達をより抑制することができる。
【0011】
(5)前記(1)~(4)のいずれか1つの通信装置において、好ましくは、前記台座が、前記筐体に対向する前記無線通信アダプタの背面板の半分以上の面積にわたる領域に配置される。
このような構成によって、無線通信アダプタの背面板の広い領域で振動の伝達等を抑制することができる。
【0012】
(6)前記(1)~(5)のいずれか1つの通信装置において、好ましくは、前記台座が、前記筐体との間に設けられる粘着性を有する部材によって前記筐体に固定される。
これにより、少ない部品点数により簡単な構造で無線通信アダプタを筐体に固定することができ、筐体の振動による無線通信アダプタの脱離等を抑制することができる。
【0013】
(7)前記(1)~(6)のいずれか1つの通信装置において、好ましくは、通信装置が、前記無線通信アダプタを取り外し可能に装着するホルダをさらに備え、
前記台座が、前記ホルダと前記筐体との間に配置される。
このような構成によって、ホルダに無線通信アダプタを装着した状態で、台座によって筐体と無線通信アダプタとの間に間隔を設けることができる。また、必要に応じて、無線通信アダプタをホルダから取り外すことができる。
【0014】
(8)本開示の空気調和装置は、
筐体と、
前記筐体に取り付けられた前記(1)~(7)のいずれか1つの通信装置と、を備えている。
(9)前記(8)の空気調和装置において、好ましくは、前記筐体が、室内の天井に吊り下げた状態で据え付けられ、
前記通信装置が、前記筐体の上面に取り付けられている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】第1の実施形態に係る通信装置を備えた空気調和装置を示す側面図である。
図2】空気調和装置に取り付けられた通信装置を示す側面図である。
図3】通信装置を示す斜視図である。
図4】通信装置を示す斜視図である。
図5】第2の実施形態に係る通信装置を示す側面図である。
図6】台座の配置を示す説明図である。
図7】第3の実施形態に係る通信装置を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る通信装置を備えた空気調和装置を示す側面図である。
図1に示す空気調和装置10は、空調対象である室内に配置される室内機11と、室外に配置される室外機とを有するセパレートタイプの空気調和装置である。図1は、空気調和装置10の室内機11のみを示している。
【0017】
室内機11は、室内の天井50に吊り下げ具51を介して据え付けられている。室内機11は、筐体11aの内部に、室内の空気との間で熱交換を行う熱交換器や、室内の空気を筐体11a内に取り入れて熱交換器に供給した後、再び室内に吹き出す室内ファン等を備えている。
【0018】
本実施形態の室内機11には、通信ネットワークに室内機11を接続させる通信装置20が設けられている。具体的に、通信装置20は、室内機11のネットワーク通信部として機能する無線LANアダプタ21を有しており、室内機11は、無線LANアダプタ21によって室内に構築された無線LANに接続される。無線LANアダプタ21は、図示しない通信線によって室内機11の制御基板に接続され、室内機11の筐体11a(図示例では筐体11aの上面)に取り付けられている。無線LANアダプタ21は、本開示における無線通信アダプタの一態様である。
【0019】
図2は、空気調和装置に取り付けられた通信装置を示す側面図である。図3及び図4は、通信装置を示す斜視図である。
無線LANアダプタ21は、略直方体形状に形成されたケーシング22と、ケーシング22に内蔵された通信モジュール(図示省略)とを備えている。ケーシング22は、長方形状の板材からなる表面板22a及び背面板22bと、表面板22a及び背面板22bの外周部に設けられる側面板22c,22dとを有する。
【0020】
ケーシング22の表面板22aには、無線LANアダプタ21の設定操作等を行うための操作ボタン22a1や、無線LANアダプタ21のオンオフ状態や無線LANへの接続状態を示すランプ22a2等が設けられている。ケーシング22の互いに対向する一対の側面板22cには、次に説明するホルダ24が連結される連結溝22c1が形成されている。連結溝22c1は、側面板22cの長手方向の一端部において開放し、中途部において閉じている。
【0021】
通信装置20は、無線LANアダプタ21の他、ホルダ24を有している。ホルダ24は、無線LANアダプタ21を取り外し可能に装着し、無線LANアダプタ21を保持するものである。ホルダ24は、ベース板25と支持板26a,26bとを有する。ベース板25は、ケーシング22の背面板22bと略同じ大きさの長方形状の板材からなり、背面板22bの背面側に配置される。支持板26a,26bは、ベース板25の3つの辺からケーシング22の表面側へ向けて突出し、ケーシング22の側面板22c,22dの外側に配置される。
【0022】
3つの支持板26a,26bのうち、互いに対向する一対の支持板26aには、ケーシング22の連結溝22c1に挿入される爪部26a1が設けられている。ケーシング22は、ホルダ24の爪部26a1を連結溝22c1の開放端から挿入することによってホルダ24に保持される。逆に、ホルダ24の爪部26a1を連結溝22c1の開放端から抜くことによってケーシング22をホルダ24から取り外すことができる。
【0023】
通信装置20は、無線LANアダプタ21及びホルダ24の他、台座28を備えている。この台座28は、室内機11の筐体11aと、無線LANアダプタ21との間に介在し、筐体11aと無線LANアダプタ21との間に間隔を形成する。本実施形態では、無線LANアダプタ21がホルダ24に保持されるので、実質的に台座28は、筐体11aとホルダ24との間に間隔tを形成する。
【0024】
本実施形態の台座28は、ゴム製又は樹脂製の弾性変形可能な部材により形成される。好ましくは、台座28は、ゴム製又は樹脂製の発泡素材により形成され、より好ましくは、独立気泡を有する発泡素材により形成される。例えば、台座28は、発泡ポリエチレンやポリウレタンフォーム等の弾性変形可能な発泡素材により形成することができる。
【0025】
図2及び図4に示すように、台座28は、長方形状の板材よりなり、ホルダ24のベース板25の背面に取り付けられる。台座28は、例えば約5mmの厚さを有する。本実施形態の台座28は、ホルダ24のベース板25の背面に例えば両面テープ29によって貼り付けられる。
【0026】
台座28は、ホルダ24のベース板25の面積、より具体的には、ベース板25の面積の大部分を占める面積を有している。したがって、ホルダ24のベース板25に取り付けられた台座28は、ホルダ24のベース板25の面積の大部分を占める領域に配置される。また、ベース板25は、無線LANアダプタ21の背面板22bと略同一の大きさに形成され、背面板22bに重ねられるので、台座28は、背面板22bの大部分を占める領域に配置されることにもなる。また、台座28は、粘着性を有する部材、具体的には両面テープや接着剤によって室内機11の筐体11aに固定される。
【0027】
室内機11の筐体11a内には、室内ファン等の振動発生源が内蔵されているため、室内ファンの運転によって筐体11aが振動し、その振動がホルダ24や無線LANアダプタ21にも伝達される可能性がある。本実施形態では、無線LANアダプタ21及びホルダ24が、台座28を介して筐体11aに取り付けられており、この台座28によって筐体11aと無線LANアダプタ21及びホルダ24との間に間隔が形成されているので、筐体11aの振動が無線LANアダプタ21及びホルダ24に伝達され難くなっている。そのため、当該振動が無線LANアダプタ21及びホルダ24に伝達されることによる騒音等の発生を抑制することができる。
【0028】
また、無線LANアダプタ21が筐体11aに接近していると、無線LANアダプタ21から筐体11a側へ発せられる電波が筐体11aによって遮られる可能性があるが、本実施形態では、台座28によって筐体11aと無線LANアダプタ21との間に間隔があけられるので、無線LANアダプタ21から筐体11a側へ発せられる電波の通路が確保され、通信性能を向上させることができる。
【0029】
また、本実施形態の台座28は、ゴム製又は樹脂製の弾性変形可能な部材により形成されているので、筐体11aの振動が台座28によって吸収され、より無線LANアダプタ21及びホルダ24に伝達され難くなっている。
【0030】
さらに、台座28は、発泡素材で形成されているので、断熱性をも有しており、筐体11aから無線LANアダプタ21への熱伝達も抑制される。そのため、無線LANアダプタ21が筐体11aから伝達される熱によって冷却され難くなり、無線LANアダプタ21における結露の発生等を抑制することができる。
【0031】
また、台座28は、ホルダ24のベース板25及び無線LANアダプタ21の背面板22bの半分以上の面積にわたる領域に配置されるので、筐体11aから無線LANアダプタ21への振動の伝達を広い領域で抑制することができる。
【0032】
なお、本実施形態の台座28は、前述したように厚さが約5mmとされているが、より好ましくは、厚さが5mm以上とされる。台座28の厚さを5mm以上とすることによって、上述したような筐体11aからの振動伝達の抑制、熱伝達の抑制、及び通信性能の向上の効果を十分に発揮することができる。
【0033】
通信装置20は、無線LANアダプタ21を取り外し可能に保持するホルダ24を備えており、このホルダ24と筐体11aとの間に台座28が配置されるので、ホルダ24に無線LANアダプタ21を装着した状態で、台座28によって筐体11aと無線LANアダプタ21との間に間隔を設けることができる。また、必要に応じて、無線LANアダプタ21をホルダ24から取り外すことができるので、無線LANアダプタ21のボタン2a1の操作やランプ2a2の確認、ケーシング22に記載されたID情報やパスワード情報等の確認等を容易に行うことができる。
【0034】
[第2の実施形態]
図5は、第2の実施形態に係る通信装置を示す側面図である。
本実施形態の通信装置20は、台座28の形態が第1の実施形態とは異なっている。具体的に、台座28は、ホルダ24のベース板25の複数箇所に分散して設けられている。
【0035】
図6は、台座28の配置を示す説明図であり、図6(a)に示す例では、台座28は、ホルダ24のベース板25の4隅に分散して設けられ、図6(b)に示す例では、台座28が、ホルダ24のベース板25の対向する2辺に沿って2箇所に分散して設けられている。
【0036】
いずれの例においても、筐体11aとホルダ24及び無線LANアダプタ21との間には間隔が形成され、筐体11aからの振動の伝達が抑制される。
なお、本実施形態の台座28は、第1の実施形態と同様に、ゴム製又は樹脂製の弾性変形可能な部材によって形成することもできるが、金属や硬質樹脂等の硬質な素材によって形成することもできる。
【0037】
[第3の実施形態]
図7は、第3の実施形態に係る通信装置を示す側面図である。
本実施形態は、台座28の一部28aがゴム製又は樹脂製の弾性変形可能な部材により形成され、台座28の他の部分28bが金属等の硬質な部材により形成されたものである。具体的に、筐体11aに接触する部分28aがゴム製又は樹脂製の弾性変形可能な部材により形成され、ホルダ24に接触する他の部分28bが金属等の硬質な部材により形成されている。つまり、台座28がゴム等の軟質な層と金属等の硬質な層との複数層に形成されている。本実施形態においても、筐体11aの振動を台座28の一部28aにおいて吸収することができるので、ホルダ24及び無線LANアダプタ21への振動の伝達を抑制し、騒音等の発生を抑制することができる。
【0038】
なお、本実施形態では、上記とは逆に、筐体11aに接触する一部28aが硬質な部材により形成され、ホルダ24に接触する他の部分28bが弾性変形可能な部材により形成されてもよい。また、筐体11a及びホルダ24に接触する各部分が弾性変形可能な部材により形成され、その間の部分が硬質な部材により形成されていてもよく、その逆であってもよい。
【0039】
[その他の変形例]
本開示は前述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態において無線LANアダプタで例示した無線通信アダプタ21は、天井配置型の室内機11に限らず、壁掛型、床置き型、天井埋込型等の室内機11に取り付けられてもよい。
【0040】
また、無線通信アダプタ21は、無線LANに接続するものに限らず、例えば3G回線やLTE回線等によって外部の通信ネットワークに接続するものであってもよい。
無線通信アダプタ21は、空気調和装置10の室外機の筐体に取り付けられるものであってもよい。室外機の筐体内にも室外ファン等の振動発生源が内蔵されているため、本開示の台座28を用いることが効果的である。また、無線通信アダプタ21は、室外機と室内機とが一体となった空気調和装置10の筐体に取り付けられるものであってもよい。
【0041】
台座28は、予めその両面に接着剤が塗布されていて、この接着剤によってホルダ24及び筐体11aに固定されるように構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0042】
10 :空気調和装置
11 :室内機
11a :筐体
20 :通信装置
21 :無線LANアダプタ(無線通信アダプタ)
22b :ケーシングの背面板
24 :ホルダ
28 :台座
28a :台座の一部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7