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特許7436787情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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  • 特許-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-14
(45)【発行日】2024-02-22
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0251 20230101AFI20240215BHJP
【FI】
G06Q30/0251
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019198908
(22)【出願日】2019-10-31
(65)【公開番号】P2021071970
(43)【公開日】2021-05-06
【審査請求日】2022-03-24
(73)【特許権者】
【識別番号】500175565
【氏名又は名称】株式会社ぐるなび
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100196575
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 満
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【弁理士】
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100197398
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100197619
【弁理士】
【氏名又は名称】白鹿 智久
(72)【発明者】
【氏名】蘇畑 香織
【審査官】田上 隆一
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-077655(JP,A)
【文献】特開2012-190244(JP,A)
【文献】特開2016-162317(JP,A)
【文献】特開2007-148886(JP,A)
【文献】特開2002-107150(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに提供可能なサービスに関する情報を記憶するとともに、ユーザの属性に対応する複数のコンテンツを記憶する記憶部と、
第1ユーザのユーザ端末と通信可能な通信部と、
前記ユーザ端末から、サービスを利用するユーザの属性を示す情報を含む、当該サービスの利用予約要求を受信し、
前記受信した属性を示す情報を基に、前記第1ユーザと共に前記サービスを利用する第2ユーザが存在するか否かを判断し、
前記第2ユーザが存在すると判断した場合、前記コンテンツから、前記利用予約要求されたサービスに関連し、かつ、前記第1ユーザの属性と前記第2ユーザの属性の双方に対応するコンテンツを抽出して前記ユーザ端末へ送信し、
前記第2ユーザが存在しないと判断した場合、前記コンテンツから、前記利用予約要求されたサービスに関連し、かつ、前記第ユーザの属性に対応するコンテンツを抽出して前記ユーザ端末へ送信する
制御部と
を具備する情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記記憶部は、ユーザの属性に対応する優先度を示す優先度情報を記憶し、
前記利用予約要求は、属性の異なる複数の第2ユーザの属性を示す情報を含み、
前記制御部は、前記複数の第2ユーザの属性のうち前記優先度の高い属性に対応するコンテンツを優先的に送信する
情報処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、前記第2ユーザの属性が所定の属性である場合に当該属性に対応するコンテンツを送信し、前記第2ユーザの属性が前記所定の属性でない場合は前記コンテンツを送信しない
情報処理装置。
【請求項4】
ユーザに提供可能なサービスに関する情報を記憶するとともに、ユーザの属性に対応する複数のコンテンツを記憶し、
第1のユーザのユーザ端末から、サービスを利用するユーザの属性を示す情報を含む、当該サービスの利用予約要求を受信し、
前記受信した属性を示す情報を基に、前記第1ユーザと共に前記サービスを利用する第2ユーザが存在するか否かを判断し、
前記第2ユーザが存在すると判断した場合、前記コンテンツから、前記利用予約要求されたサービスに関連し、かつ、前記第1ユーザの属性と前記第2ユーザの属性の双方に対応するコンテンツを抽出して前記ユーザ端末へ送信し、
前記第2ユーザが存在しないと判断した場合、前記コンテンツから、前記利用予約要求されたサービスに関連し、かつ、前記第ユーザの属性に対応するコンテンツを抽出して前記ユーザ端末へ送信する
情報処理方法。
【請求項5】
情報処理装置に、
ユーザに提供可能なサービスに関する情報を記憶するとともに、ユーザの属性に対応する複数のコンテンツを記憶するステップと、
第1のユーザのユーザ端末から、サービスを利用するユーザの属性を示す情報を含む、当該サービスの利用予約要求を受信するステップと、
前記受信した属性を示す情報を基に、前記第1ユーザと共に前記サービスを利用する第2ユーザが存在するか否かを判断するステップと、
前記第2ユーザが存在すると判断した場合、前記コンテンツから、前記利用予約要求されたサービスに関連し、かつ、前記第1ユーザの属性と前記第2ユーザの属性の双方に対応するコンテンツを抽出して前記ユーザ端末へ送信ステップと、
前記第2ユーザが存在しないと判断した場合、前記コンテンツから、前記利用予約要求されたサービスに関連し、かつ、前記第ユーザの属性に対応するコンテンツを抽出して前記ユーザ端末へ送信するステップと
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲食店や体験施設等のサービス施設への予約を受け付けるウェブカレンダーに関する情報処理を実行する情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、サービスの提供を受けるユーザに当該サービスに関連する広告情報を提示する技術が存在する。例えば下記特許文献1には、消費者各人の年齢、性別、職業、経歴及び購入履歴などのユーザ属性をシステム側が分析して、ユーザ属性に合致した広告を各消費者にそれぞれ提供するパーソナライゼーション・サービスを用いた広告方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2003-150629号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ユーザがサービスの利用を予約する際には、ユーザ本人のみならず、例えば子供や親等の他のユーザの分も含めて予約する場合もある。しかしながら、上記技術では、ユーザ自身の属性に基づいて広告が提供されるため、ユーザと一緒にサービスを利用する他のユーザに向けた広告は提供できない。
【0005】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、ユーザと一緒にサービスを利用する他のユーザに向けた広告を提供することが可能な情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る情報処理装置は、記憶部と通信部と制御部を有する。上記記憶部は、ユーザの属性に対応する複数のコンテンツを記憶する。上記通信部は、第1ユーザのユーザ端末と通信可能である。上記制御部は、上記ユーザ端末から、上記第1ユーザと共にサービスを利用する第2ユーザの属性を示す情報を含む、当該サービスの利用予約要求を受信する。また制御部は、上記コンテンツから、上記サービスに関連し、かつ、上記第2ユーザの属性に対応するコンテンツを抽出して上記ユーザ端末へ送信する。ここでコンテンツとは、例えば広告情報やニュース記事等であるが、これに限られない。
【0007】
これにより情報処理装置は、ユーザと一緒にサービスを利用する他のユーザに向けた広告を提供することができ、サービス予約を契機として予約したユーザ本人以外のユーザのための商品購入またはサービス利用を促進することができる。
【0008】
上記利用予約要求は、上記サービスを利用する上記第1ユーザの属性を示す情報も含んでもよい。この場合上記制御部は、上記第1ユーザの属性と上記第2ユーザの属性の双方に対応するコンテンツを上記ユーザ端末へ送信してもよい。
【0009】
これにより情報処理装置は、例えば親子で利用可能な施設やイベント等、サービス利用の予約ユーザとそれ以外のユーザが同時に利用可能なサービスを推薦することができる。
【0010】
上記記憶部は、ユーザの属性に対応する優先度を示す優先度情報を記憶してもよく、上記利用予約要求情報は、属性の異なる複数の第2ユーザの属性を示す情報を含んでもよい。この場合上記制御部は、上記複数の第2ユーザの属性のうち上記優先度の高い属性に対応するコンテンツを優先的に送信してもよい。
【0011】
これにより情報処理装置は、例えば予約ユーザと共にサービスを利用するのが子供と高齢者(親)である場合、例えば高齢者が利用可能なサービスに関する広告を優先的に送信する等、特定の属性の他のユーザをターゲットとして商品購入やサービス利用の促進を図ることができる。
【0012】
上記制御部は、上記第2ユーザの属性が所定の属性である場合に当該属性に対応するコンテンツを送信し、上記第2ユーザの属性が上記所定の属性でない場合は上記コンテンツを送信しなくてもよい。
【0013】
これにより情報処理装置は、例えば予約ユーザと共に子供がサービスを利用する場合に限り子供向けの広告を送信する等、特定の属性の他のユーザをターゲットとして商品購入やサービス利用の促進を図ることができる。
【0014】
本発明の他の形態に係る情報処理方法は、
ユーザの属性に対応する複数のコンテンツを記憶し、
第1のユーザのユーザ端末から、上記第1ユーザと共にサービスを利用する第2ユーザの属性を示す情報を含む、当該サービスの利用予約要求を受信し、
上記コンテンツから、上記サービスに関連し、かつ、上記第2ユーザの属性に対応するコンテンツを抽出して上記ユーザ端末へ送信する、ことを含む。
【0015】
本発明の他の形態に係るプログラムは、情報処理装置に、
ユーザの属性に対応する複数のコンテンツを記憶するステップと、
第1のユーザのユーザ端末から、上記第1ユーザと共にサービスを利用する第2ユーザの属性を示す情報を含む、当該サービスの利用予約要求を受信するステップと、
上記コンテンツから、上記サービスに関連し、かつ、上記第2ユーザの属性に対応するコンテンツを抽出して上記ユーザ端末へ送信するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザと一緒にサービスを利用する他のユーザに向けた広告を提供することができる。しかし、当該効果は本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態に係る体験施設情報提供システムの構成を示した図である。
図2】本発明の一実施形態に係る体験施設情報提供サーバのハードウェア構成を示した図である。
図3】本発明の一実施形態に係る体験施設情報提供サーバが有するデータベースの構成を示した図である。
図4】本発明の一実施形態に係る体験施設情報提供サーバが有する広告情報管理テーブルの例を示した図である。
図5】本発明の一実施形態に係る体験施設情報提供サーバによる、施設予約受付処理の流れを示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0019】
[システムの構成]
図1は、本実施形態に係る体験施設情報提供システムの構成を示した図である。
【0020】
同図に示すように、このシステムは、インターネット50上の体験施設情報提供サーバ100と、複数のユーザ端末200と、複数の体験施設端末300とを含む。
【0021】
体験施設情報提供サーバ100は、体験施設に関する情報を掲載したポータルサイトを運営するウェブサーバである。体験施設とは、例えば果物や野菜等の農園、ワイナリー、酒蔵、牧場、史跡、陶芸施設、茶道等の伝統文化体験施設、ガラス細工やガラス工芸等のものつくり・クラフト体験施設等であるが、これらに限られない。体験施設情報提供サーバ100は、複数のユーザ端末200及び複数の体験施設の体験施設端末300とインターネット50を介して接続されている。
【0022】
体験施設情報提供サーバ100は、上記ポータルサイトにおいて、ユーザ端末200のユーザ向けに体験施設情報の検索システムを提供する。具体的には、体験施設情報提供サーバ100は、ユーザ端末200からの検索要求に基づいて検索条件に合致する体験施設情報を検索し、検索結果を掲載したWebページを生成してユーザ端末200へ送信する。また体験施設情報提供サーバ100は、当該体験施設情報を閲覧したユーザのユーザ端末200からの予約要求に基づいて、いずれかの体験施設に対する予約処理を代行する。
【0023】
ユーザ端末200(200A,200B,200C...)は、ユーザにより使用される端末であり、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレットPC(Personal Computer)、ノートブックPC、デスクトップPC等である。ユーザ端末200は、体験施設情報提供サーバ100へアクセスし、上記Webページを受信してブラウザ等により画面に表示する。
【0024】
ユーザ端末200は、ユーザの操作に基づいて体験施設の検索条件を決定し、当該検索条件に基づく体験施設検索要求を体験施設情報提供サーバ100へ送信する。本実施形態では、体験施設の所在エリアやジャンル等、予め設定された検索条件をユーザ端末200のユーザが選択することで検索要求の送信が可能である。そしてユーザ端末200は、ユーザの操作に基づいて、上記検索結果として表示されたいずれかの体験施設に対する予約要求を体験施設情報提供サーバ100へ送信可能である。
【0025】
体験施設端末300(300A,300B,300C...)は、各体験施設の例えば管理者によって使用される端末であり、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレットPC(Personal Computer)、ノートブックPC、デスクトップPC等である。体験施設端末300は、体験施設情報提供サーバ100との間で、例えば上記ユーザ端末200のユーザによる体験施設のテーブルまたは席の予約に関する情報をやり取り可能である。
【0026】
そして本実施形態では、体験施設情報提供サーバ100は、上記ユーザ端末200からの体験施設への予約を受け付けた際、ユーザに当該体験施設のサービスに関連する商品やサービスに関する広告情報を併せてユーザ端末200へ送信する。当該体験施設予約受付処理の詳細については後述する。
【0027】
[体験施設情報提供サーバのハードウェア構成]
図2は、上記体験施設情報提供サーバ100のハードウェア構成を示した図である。同図に示すように、体験施設情報提供サーバ100は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、入出力インタフェース15、及び、これらを互いに接続するバス14を備える。
【0028】
CPU11は、必要に応じてRAM13等に適宜アクセスし、各種演算処理を行いながら体験施設情報提供サーバ100の各ブロック全体を統括的に制御する。ROM12は、CPU11に実行させるOS、プログラムや各種パラメータなどのファームウェアが固定的に記憶されている不揮発性のメモリである。RAM13は、CPU11の作業用領域等として用いられ、OS、実行中の各種アプリケーション、処理中の各種データを一時的に保持する。
【0029】
入出力インタフェース15には、表示部16、操作受付部17、記憶部18、通信部19等が接続される。
【0030】
表示部16は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic ElectroLuminescence Display)、CRT(Cathode Ray Tube)等を用いた表示デバイスである。
【0031】
操作受付部17は、例えばマウス等のポインティングデバイス、キーボード、タッチパネル、その他の入力装置である。操作受付部17がタッチパネルである場合、そのタッチパネルは表示部16と一体となり得る。
【0032】
記憶部18は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や、フラッシュメモリ(SSD;Solid State Drive)、その他の固体メモリ等の不揮発性メモリである。当該記憶部18には、上記OSや各種アプリケーション、各種データが記憶される。
【0033】
特に本実施形態では、記憶部18は、体験施設情報提供サーバ100が体験施設情報提供処理及び体験施設予約受付処理を実行するためのアプリケーションその他のプログラムを記憶している。後述するが、記憶部18は、そのようなデータを含むデータベースとして、体験施設情報データベース、ユーザ情報データベース、予約情報データベース、及び広告情報データベースを有している。
【0034】
通信部19は、例えばEthernet用のNIC(Network Interface Card)や無線LAN等の無線通信用の各種モジュールであり、上記ユーザ端末200及び体験施設端末300との間の通信処理を担う。
【0035】
なお、図示しないが、ユーザ端末200及び体験施設端末300の基本的なハードウェア構成も上記体験施設情報提供サーバ100のハードウェア構成と略同様である。なお、ユーザ端末200には、上記ポータルサイトと連携し、体験施設情報提供サーバ100による施設予約受付処理と協働して動作するアプリケーションがインストールされていてもよい。
【0036】
[体験施設情報提供サーバのデータベース構成]
図3は、上記体験施設情報提供サーバ100が有するデータベースの構成を示した図である。
【0037】
同図に示すように、体験施設情報提供サーバ100は、記憶部18に、体験施設情報データベース31、ユーザ情報データベース32、予約情報データベース33、及び広告情報データベース34を有している。
【0038】
体験施設情報データベース31は、体験施設毎に、その体験施設の施設名や所在位置情報、その体験施設を識別するID(施設ID)の他、その体験施設の業態・サービスのジャンル情報、その体験施設を紹介する内容、すなわち、店舗のPR文等の店舗の特徴を示す情報、体験施設が行うイベント情報、体験施設が立地しているエリア情報、電話番号、体験施設に関する画像データ、体験施設が提供するプラン/コースに関するプラン/コース情報、営業時間、ウェブサイトURL等の情報を記憶している。
【0039】
上記プラン/コース情報は、上記ポータルサイト上の各体験施設のサイトに掲載されるプラン/コースに対応する情報であり、各体験施設が提供可能な複数のプラン/コース(例えば体験時間の長さや体験時間帯(午前・午後等)別のプラン、お土産付のプラン、食べ/飲み比べプラン等)を、体験施設毎に、プラン/コースを識別するプランIDと対応付けて記憶している。
【0040】
上記エリア情報は、例えば都道府県単位のものであるが、市区町村等のより狭い範囲の単位でも情報が記憶されてもよい。上記ジャンル情報は、例えば果物や野菜等の農園、ワイナリー、酒蔵、牧場、史跡、陶芸施設、茶道等の伝統文化体験施設、ガラス細工やガラス工芸等のものつくり・クラフト体験施設等であるが、これらに限られない。
【0041】
ユーザ情報データベース32は、ユーザ端末200を所有する、上記体験施設情報提供サーバ100が提供する上記ポータルサイトを介した体験施設情報サービスの利用者(会員)であるユーザに関する情報を記憶する。具体的には、ユーザ情報データベース32は、ユーザID、パスワード、氏名、メールアドレス、電話番号、住所、年齢(層)、性別、誕生日等の情報をユーザ毎に記憶している。
【0042】
予約情報データベース33は、ユーザ端末200からの予約要求に基づいて実行した、体験施設への予約情報、すなわち、ユーザ情報(ユーザID)、予約対象の体験施設名(施設ID)、予約日時、予約人数、同行ユーザ、予約プラン/コース等の情報を体験施設毎に記憶している。
【0043】
上記同行ユーザの情報としては、予約ユーザとの関係(子供・親、孫等)を示す情報や、年齢層(小学生未満、小学生、中学生、60歳以上、70歳以上)を示す情報が記憶され得る。また同行ユーザの情報として、上記ユーザ情報データベース32に含まれる予約ユーザの情報と同様の項目の情報が含まれていてもよい。
【0044】
広告情報データベース34は、上記体験施設に関連する、上記予約ユーザや同行ユーザ向けの商品やサービスの広告情報を記憶している。当該広告情報としては、例えば、上記体験施設近傍の他の体験施設や、当該体験施設からアクセス可能な観光施設、観光スポット、飲食店、上記体験施設のお土産商品等の広告情報が挙げられる。
【0045】
広告情報データベース34は、図4に示すように、同行ユーザの予約ユーザとの関係(親、子、孫等)に応じて広告情報を割り当てたテーブルとして記憶されていてもよい。例えば、同行ユーザが予約ユーザの親(高齢者)である場合には、広告情報として、予約ユーザと一緒に利用できるバリアフリー対応の温泉施設に関する広告情報が割り当てられてもよいし、同行ユーザが予約ユーザの子(小学生未満)である場合には、広告情報として、予約ユーザと一緒に動物と触れ合える牧場の広告情報が割り当てられてもよい。
【0046】
これら各データベースは、後述する体験施設情報提供サーバ100による、施設予約受付処理において、必要に応じて相互に参照されて用いられる。
【0047】
[体験施設情報提供サーバの動作]
次に、以上のように構成された体験施設情報提供サーバ100の動作について説明する。当該動作は、体験施設情報提供サーバ100のCPU11及び通信部19等のハードウェアと、記憶部18に記憶されたソフトウェアとの協働により実行される。以下の説明では、便宜上、CPU11を動作主体とする。
【0048】
図5は、体験施設情報提供サーバ100による、施設予約受付処理の流れを示したフローチャートである。当該フローチャートで示す処理の前提として、ユーザ端末200から所定の検索条件によるプラン検索要求が送信され、体験施設情報提供サーバ100によりユーザ端末200へ予約可能なプランの検索結果ページが送信されているものとする。
【0049】
同図に示すように、体験施設情報提供サーバ100のCPU11はまず、ユーザ端末200から、上記プラン検索結果ページを介してユーザ端末200からいずれかの体験施設の予約要求を受信したか否かを判断する(ステップ41)。
【0050】
CPU11は、予約要求を受信したと判断した場合(Yes)、当該予約要求に含まれる予約情報(予約日時、予約対象施設、プランID、予約ユーザID、同行ユーザ属性情報等)に基づいて予約を受け付け、上記予約情報データベース33を更新する(ステップ42)。
【0051】
続いてCPU11は、上記予約要求元の予約ユーザに、所定の属性(例えば子供)に属する同行ユーザ(予約ユーザと共に体験施設のサービスを利用するユーザ)が存在するか否かを判断する(ステップ43)。
【0052】
所定の属性に属する同行ユーザが存在すると判断した場合(Yes)、CPU11は、上記広告情報データベース34から、上記予約ユーザと同行ユーザの双方に向けた広告情報を抽出する(ステップ44)。
【0053】
例えばCPU11は、同行ユーザの属性が子供である場合、予約対象の施設の近傍に存在する親子でアクティビティを体験可能な体験施設に関する広告情報を抽出してもよい。またCPU11は、同行ユーザの属性が高齢者である場合、予約対象の施設の近傍のバリアフリー対応の飲食店の広告情報を抽出してもよい。
【0054】
一方、所定の属性に属する同行ユーザが存在しないと判断した場合(No)、CPU11は、上記広告情報データベース34から、上記予約ユーザ向けの(もしくは、対象を限定しない)広告情報を抽出する(ステップ45)。
【0055】
そしてCPU11は、上記予約が受け付けられたことを示す予約受付通知ページに上記抽出した広告情報を掲載して(ステップ46)、ユーザ端末200へ送信する(ステップ47)。
【0056】
[まとめ]
以上説明したように、本実施形態によれば、体験施設情報提供サーバ100は、予約ユーザと、予約ユーザと一緒にサービスを利用する同行ユーザの双方に向けた広告を提供することで、体験施設の予約を契機として、予約ユーザと同行ユーザが同時に利用可能な商品の購入またはサービスの利用を促進することができる。
【0057】
[変形例]
本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更され得る。
【0058】
上述の実施形態では、体験施設情報提供サーバ100は、予約ユーザと同行ユーザの双方に向けた広告情報(例えば両ユーザが一緒にアクティビティを体験可能な施設等の広告情報)を抽出していたが、予約ユーザではなく同行ユーザのみに向けた広告情報を抽出して送信してもよい。
【0059】
上述の実施形態では、体験施設情報提供サーバ100は、例えば子供や高齢者等、特定の属性の同行ユーザが存在する場合に当該同行ユーザ向けの広告情報を提供していた。しかし、体験施設情報提供サーバ100は、複数の属性に関する優先度情報を記憶し、利用予約要求に同行ユーザの属性として複数の異なる属性(例えば子供と高齢者)が含まれる場合、それらのうち優先度の高い属性に対応する広告情報を優先的に抽出してユーザ端末200へ送信してもよい。
【0060】
これにより、例えば予約ユーザと共にサービスを利用するのが子供と高齢者(親)である場合に高齢者が利用可能なサービスに関する広告を優先的に送信する等、特定の属性の他のユーザをターゲットとして商品購入やサービス利用の促進を図ることができる。
【0061】
また体験施設情報提供サーバ100は、特定の属性の同行ユーザが存在する場合に当該同行ユーザ向けの広告情報を提供し、特定の属性の同行ユーザが存在しない場合には予約ユーザに向けた(または対象を特定しない)広告情報を提供していた。しかし、体験施設情報提供サーバ100は、特定の属性の同行ユーザが存在しない場合には広告情報をユーザ端末200へ送信しないようにしてもよい。これにより特定の属性の同行ユーザ向けの広告情報の注目度を高め、当該同行ユーザ向けの商品購入やサービス利用の促進を図ることができる。
【0062】
上述の実施形態においては、同行ユーザの属性として子供や高齢者といった年齢層に関するものが挙げられたが、属性はこれに限られない。例えば予約ユーザの情報として性別に関する情報が上記ユーザ情報データベース32に含まれ、同行ユーザの属性として性別に関する情報が上記予約情報データベース33に含まれる場合、同行ユーザが女性であれば女性限定のエステ体験プランに関する広告情報が掲載されてもよいし、予約ユーザも同行ユーザも女性であれば、食事の女子会コースに関する広告情報が掲載されてもよい。
【0063】
また、予約ユーザの記念日(誕生日や結婚記念日等)の情報が上記ユーザ情報データベース32に含まれ、予約情報データベース33に同行ユーザについても記念日の情報が含まれる場合、体験施設情報提供サーバ100は、予約ユーザと同行ユーザのいずれかの記念日が予約日の属する月に含まれる場合、記念日限定の食事コースに関する広告情報を掲載してもよい。
【0064】
上述の実施形態において、体験施設情報提供サーバ100は、予約受付通知ページ上に広告情報を掲載していたが、予約受付通知ページとは別に広告情報をユーザ端末200へ送信してもよい。例えば体験施設情報提供サーバ100は、体験施設の予約日から所定日前(例えば1ヵ月前、1週間前等)になった場合に当該体験施設に関連するサービスや商品の広告情報をユーザ端末200へインスタントメッセージ等によりプッシュ通知しても構わない。
【0065】
上述の実施形態においては、サービス施設として体験施設が例に挙げられたが、本発明は、例えば飲食店、宿泊施設、美容院、マッサージ店、アミューズメント施設(遊園地、ボーリング場、ビリヤード場、ゲームセンター)、スポーツ施設(ゴルフ場、スキー場、テニスコート等)、施術店等のあらゆるサービス施設の予約受付時における広告情報の提供処理に適用可能である。
【0066】
上述の実施形態においては、コンテンツとしてサービス施設の広告情報が挙げられたが、掲載されるコンテンツは広告情報に限られず、例えばサービス施設やそれに関連する商品に関するニュース記事やインタビュー記事等であっても構わない。
【0067】
上述の実施形態では、情報処理装置として体験施設情報提供サーバ100が示されたが、情報処理装置は体験施設情報提供サーバ100以外のクラウド上のサーバであってもよいし、体験施設その他のサービス施設に設置されたローカル端末(POS端末に接続されたPC等)であっても構わない。また、上述の実施形態において体験施設情報提供サーバ100が担っていた処理を、体験施設情報提供サーバ100を含む複数の情報処理装置が分担して実行しても構わない。
【0068】
本願の特許請求の範囲に記載された発明のうち、「情報処理方法」と記載された発明は、その各ステップを、ソフトウェアによる情報処理によりコンピュータ等の少なくとも1つの装置が自動的に行うものであり、人間がコンピュータ等の装置を用いて行うものではない。すなわち、当該「情報処理方法」は、コンピュータ・ソフトウェアによる情報処理方法であって、コンピュータという計算道具を人間が操作する方法ではない。
【符号の説明】
【0069】
11…CPU
18…記憶部
19…通信部
31…体験施設情報データベース
32…ユーザ情報データベース
33…予約情報データベース
100…体験施設情報提供サーバ
200…ユーザ端末
300…体験施設端末
図1
図2
図3
図4
図5