特許 7437078 多様な規格のパレットを移送する装置

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2024-02-14

(45)【発行日】2024-02-22

(54)【発明の名称】多様な規格のパレットを移送する装置

(51)【国際特許分類】

   B65G 47/74 20060101AFI20240215BHJP

   B22F 1/00 20220101ALN20240215BHJP

   B22F 3/10 20060101ALN20240215BHJP

【ＦＩ】

B65G47/74 Z

B22F1/00 Q

B22F3/10 M

【請求項の数】 5

(21)【出願番号】P 2022537886

(86)(22)【出願日】2020-04-06

(65)【公表番号】

(43)【公表日】2023-02-24

(86)【国際出願番号】 KR2020004624

(87)【国際公開番号】W WO2021201327

(87)【国際公開日】2021-10-07

【審査請求日】2022-06-17

(31)【優先権主張番号】10-2020-0040703

(32)【優先日】2020-04-03

(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR

(73)【特許権者】

【識別番号】521289102

【氏名又は名称】ウィンテック オートメーション カンパニー リミテッド

【氏名又は名称原語表記】ＷＩＮＴＥＣＫ ＡＵＴＯＭＡＴＩＯＮ ＣＯ．， ＬＴＤ．

(74)【代理人】

【識別番号】110000051

【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所

(72)【発明者】

【氏名】ソン，イル ジェ

(72)【発明者】

【氏名】ピョン，ヒ ス

(72)【発明者】

【氏名】アン，ジン ヒョク

(72)【発明者】

【氏名】キム，ユ ファン

【審査官】福島 和幸

(56)【参考文献】

【文献】韓国登録特許第１０－２０４２９８６（ＫＲ，Ｂ１）

【文献】韓国公開特許第１０－２０１０－００３１１６４（ＫＲ，Ａ）

【文献】韓国公開特許第１０－２０１９－００６６９９０（ＫＲ，Ａ）

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｂ６５Ｇ ４７／７４

Ｂ６５Ｇ ４７／００－４７／２０

Ｂ６５Ｇ ２１／００－２１／２２

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

超硬インサート製品を掃除・反転・コーティング・検査することを目的とする超硬インサート製品移送装備（以下、本体装備という）に結合されて多様な規格のパレットを移送する装置において、
前記本体装備に結合され、長方形プレートとして内側に長さ方向に長方形の溝が形成される移送フレーム（１４０）と、
前記移送フレーム（１４０）の長さ方向の両端に設置され、超硬インサート製品が収納されたパレット（１１４）又は空きパレット（１１４）を積載するように構成されるパレット荷台（１１０）と、
前記移送フレーム（１４０）の内側長方形溝に沿って、前記パレット荷台（１１０）又は「作業位置」に前記パレット（１１４）を移送するように構成されるパレットフィーダ（１２０）と、を含み、
前記移送フレーム（１４０）は、長さ方向に両側に平行をなすように設置される２つのアルミニウムプロファイル（１５０）をさらに含むことを特徴とする多様な規格のパレットを移送する装置。

【請求項2】

前記アルミニウムプロファイル（１５０）は、前記移送フレーム（１４０）の一側に長さ方向に固定される固定プロファイル（１５１）と、他の一側にはパレット（１１４）の規格に応じて前記固定プロファイル（１５１）との幅を調節できる可変プロファイル（１５２）とから構成されることを特徴とする請求項１に記載の多様な規格のパレットを移送する装置。

【請求項3】

前記パレット荷台（１１０）は、前記パレット（１１４）の積載状態が維持されるように構成されるガイド（１１３）をさらに含むことを特徴とする請求項２に記載の多様な規格のパレットを移送する装置。

【請求項4】

前記ガイド（１１３）は、前記アルミニウムプロファイル（１５０）の上端に垂直に設置され、前記パレット荷台（１１０）に積載されるパレット（１１４）の規格に応じて間隔を調節できるように構成されることを特徴とする請求項３に記載の多様な規格のパレットを移送する装置。

【請求項5】

前記パレットフィーダ（１２０）は、積載されるパレット（１１４）の規格に応じて間隔を調節できるように長さ方向の両端に形成されるホルダー（１２１）と、前記ホルダー（１２１）が前記パレットの規格に応じて間隔を調節するようにパレットフィーダに形成される長孔（１２２）とを含むことを特徴とする請求項１に記載の多様な規格のパレットを移送する装置。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、多様な規格のパレットを移送する装置に関し、より詳しくは、超硬インサート製品移送装備に結合されるパレット移送装置のパレットフィーダ、パレット荷台及び移送フレームのアルミニウムプロファイルの規格を調節して多様な規格のパレットを円滑に移送することで作業効率を向上させるパレット移送装置に関する。

【背景技術】

【0002】

一般的に、切削工具は、主に鉄系、非鉄系金属、非金属材料の切削に利用されるものであり、通常工作機械に装着されて加工物を所望する形状に加工するために切削を行う工具である。

【0003】

切削工具に使われる超硬インサートは、ダイヤモンド粉末又は超硬合金粉末をボンド（ｂｏｎｄ）である鉄（Ｆｅ）、タングステン（Ｗ）、コバルト（Ｃｏ）、銅（Ｃｕ）、ニッケル（Ｎｉ）、錫（Ｓｎ）、銅－錫（ＣｕＳｎ）、亜鉛（Ｚｎ）、銅－亜鉛（ＣｕＺｎ）、銀（Ａｇ）などの金属粉末と混合して成形した後に焼成した焼結合金である。

【0004】

焼結する前の成形段階は、直方体キャビティ（Ｃａｖｉｔｙ）に混合粉末を入れて一次加圧成形し、一次加圧成形された混合物をカーボンモールドのキャビティに入れてパンチャー（Ｐｕｎｃｈｅｒ）を利用して比較的大きな圧力を与えながらパンチャーの形状に対応する形状の切削チップを成形する。一定の形状に成形されたインサートチップを焼結炉において焼成することによりダイヤモンドインサートチップ又はインサートチップが完成される。

【0005】

超硬インサート製品の製造工程において掃除・反転・コーティング・マーキング・検査などには超硬インサート製品が装入されたパレットを移送する装置を必要とする。前記パレット移送装置は、前記工程に超硬インサート製品を供給するために超硬インサート製品が装入されたパレットを「作業位置」に移送したり、前記工程を終えた超硬インサート製品を回収するために前記「作業位置」に空きパレットを移送するように構成される。

【0006】

従来のパレット移送装置は一定規格のパレットのみを移送するように製作されることにより、メーカーに応じる多様な規格のパレットを移送するのに限界があった。

【0007】

前述の問題点を改善するために、パレット移送装置のパレットフィーダ、パレット荷台及び移送フレームのアルミニウムプロファイルの構成をパレットメーカーに応じる多様な規格に対応できるようにすることで、超硬インサート製品の供給及び回収を円滑にして作業効率を向上できる多様な規格のパレットを移送する装置を提案する。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0008】

前述の問題点を解決するための本発明の目的は、超硬インサート製品を掃除・反転・コーティング・検査する超硬インサート製品移送装備（以下、本体装備という）に結合されて、超硬インサート製品を供給又は回収するように構成される多様な規格のパレットを移送する装置を提供することにある。

【0009】

本発明の他の目的は、移送フレーム、パレット荷台、パレットフィーダ及び駆動部を含んで構成される多様な規格のパレットを移送する装置を提供することにある。

【0010】

本発明のまた他の目的は、前記移送フレームは、前記本体装備に結合され、長方形プレートとして内側に長さ方向に長方形の溝が形成される多様な規格のパレットを移送する装置を提供することにある。

【0011】

本発明のまた他の目的は、前記移送フレームには長さ方向に両側に平行をなすようにアルミニウムプロファイルが構成される多様な規格のパレットを移送する装置を提供することにある。

【0012】

本発明のまた他の目的は、前記アルミニウムプロファイルは、固定プロファイルと、可変プロファイルとから構成される多様な規格のパレットを移送する装置を提供することにある。

【0013】

本発明のまた他の目的は、前記アルミニウムプロファイルの固定プロファイルは、前記移送フレームの一側に長さ方向に固定締結されるように構成される多様な規格のパレットを移送する装置を提供することにある。

【0014】

本発明のまた他の目的は、前記アルミニウムプロファイルの可変プロファイルは、前記移送フレームの他の一側に前記パレットの規格に応じて前記固定プロファイルとの幅を調節できるように構成される多様な規格のパレットを移送する装置を提供することにある。

【0015】

本発明のまた他の目的は、前記パレット荷台は、前記移送フレームの長さ方向の両端に設置され、超硬インサート製品が収納されたパレット又は空きパレットを積載するように構成される多様な規格のパレットを移送する装置を提供することにある。

【0016】

本発明のまた他の目的は、前記パレット荷台には、前記パレットの積載状態が維持されるようガイドが構成される多様な規格のパレットを移送する装置を提供することにある。

【0017】

本発明のまた他の目的は、前記ガイドは、前記アルミニウムプロファイルの固定プロファイル及び可変プロファイルにＬ字状ブラケットにより固定され、上端にはクロスバーにより締結される多様な規格のパレットを移送する装置を提供することにある。

【0018】

本発明のまた他の目的は、前記パレットフィーダは、前記移送フレームの内側長方形溝に沿って、前記パレット荷台又は「作業位置」に前記パレットを移送するように構成される多様な規格のパレットを移送する装置を提供することにある。

【0019】

本発明のまた他の目的は、前記パレットフィーダは、積載されるパレットの規格に応じて間隔を調節できるように長さ方向の両端に形成されるホルダーと、前記ホルダーが前記パレット規格に応じて間隔を調節するようにパレットフィーダに形成される長孔及び前記一側のホルダーの作動するシリンダを含んで構成される多様な規格のパレットを移送する装置を提供することにある。

【課題を解決するための手段】

【0020】

本発明による多様な規格のパレットを移送する装置の特徴は、超硬インサート製品を掃除・反転・コーティング・検査する超硬インサート製品移送装備に結合されて、超硬インサート製品を供給又は回収するように構成される。

【0021】

本発明の多様な規格のパレットを移送する装置の他の特徴は、移送フレーム、パレット荷台、パレットフィーダ及び駆動部を含んで構成される。

【0022】

本発明の多様な規格のパレットを移送する装置の他の特徴は、前記移送フレームは、前記本体装備に結合され、長方形プレートとして内側に長さ方向に長方形の溝が形成される。

【0023】

本発明の多様な規格のパレットを移送する装置のまた他の特徴は、前記移送フレームには長さ方向に両側に平行をなすようにアルミニウムプロファイルが構成される。

【0024】

本発明の多様な規格のパレットを移送する装置のまた他の特徴は、前記アルミニウムプロファイルは、固定プロファイルと、可変プロファイルとから構成される。

【0025】

本発明の多様な規格のパレットを移送する装置のまた他の特徴は、前記アルミニウムプロファイルの固定プロファイルは、前記移送フレームの一側に長さ方向に固定締結されるように構成される。

【0026】

本発明の多様な規格のパレットを移送する装置のまた他の特徴は、前記アルミニウムプロファイルの可変プロファイルは、前記移送フレームの他の一側に前記パレットの規格に応じて前記固定プロファイルとの幅を調節できるように構成される。

【0027】

本発明の多様な規格のパレットを移送する装置のまた他の特徴は、前記パレット荷台は、前記移送フレームの長さ方向の両端に設置され、超硬インサート製品が収納されたパレット又は空きパレットを積載するように構成される。

【0028】

本発明の多様な規格のパレットを移送する装置のまた他の特徴は、前記パレット荷台には、前記パレットの積載状態が維持されるようにガイドが構成される。

【0029】

本発明の多様な規格のパレットを移送する装置のまた他の特徴は、前記ガイドは、前記アルミニウムプロファイルの固定プロファイル及び可変プロファイルにＬ字状ブラケットにより固定され、上端にはクロスバーにより締結される。

【0030】

本発明の多様な規格のパレットを移送する装置のまた他の特徴は、前記パレットフィーダは、前記移送フレームの内側長方形溝に沿って、前記パレット荷台又は「作業位置」に前記パレットを移送するように構成される。

【0031】

本発明の多様な規格のパレットを移送する装置のまた他の特徴は、前記パレットフィーダは、積載されるパレットの規格に応じて間隔を調節できるように長さ方向の両端に形成されるホルダーと、前記ホルダーが前記パレット規格に応じて間隔を調節するようにパレットフィーダに形成される長孔及び前記一側のホルダーの作動するシリンダを含んで構成される。

【発明の効果】

【0032】

本発明による多様な規格のパレットを移送する装置は、パレットフィーダ、パレット保管箱及び移送フレームのアルミニウムプロファイルの規格を調節できるように構成している。従って、従来のパレットフィーダ及びパレット保管箱の規格を一定にしたパレット移送装置に比べて多様な規格のパレットを利用できるため、本体装備の作業効率を向上させることができる。

【0033】

また、本発明による多様な規格のパレットを移送する装置は、パレットフィードをアップダウンする駆動部を従来のシリンダからサーボモータに変更改善し、パレットフィード移送する駆動部を移送フレームの下部に一体型で結合するように構成した。従って、移送装置の全高が従来の移送装置に比べて小さくなることにより本体装備に結合される能力を高めることができる。

【0034】

また、本発明のパレット移送装置は、駆動部をサーボモータに変更改善することにより従来のシリンダのアップダウン時の問題点である速度制御及び高さ調節を解消して積層されたパレットの揺れを防止でき、パレットの種類に応じる高さの差を精密に調節することができる。

【0035】

また、本発明による多様な規格のパレットを移送する装置は、パレット保管箱を構成するガイドのうち両端部の２つのガイドを９０°折曲開放できるように構成することにより、パレット積載及び取り出し作業を容易に行うことができる長所を有する。

【図面の簡単な説明】

【0036】

【図1】従来のパレット移送装置を示す概略的な斜視図である。

【図2】本発明による多様な規格のパレットを移送する装置を示す概略的な斜視図である。

【図3】本発明による多様な規格のパレットを移送する装置の各構成要素を示す概略的な部分斜視図である。

【図4】本発明による多様な規格のパレットを移送する装置のガイドを示す概略的な部分斜視図である。

【図5】本発明による多様な規格のパレットを移送する装置のパレットフィーダを示す概略的な部分斜視図である。

【図6】本発明による多様な規格のパレットを移送する装置のアルミニウムプロファイルを示す概略的な部分斜視図である。

【図7】従来のパレット移送装置（ａ）と、本発明の多様な規格のパレットを移送する装置（ｂ）を比較した立体斜視図である。

【図8】本発明による多様な規格のパレットを移送する装置のパレット保管箱においてパレットを移送する手順を示す図である。

【発明を実施するための形態】

【0037】

本発明は、多様な変更を加えることができ、様々な実施形態を有することができるため、特定の実施形態を図面に例示し説明する。これは本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物ないし代替物を含むものと理解されなければならない。本発明に使用された用語や単語は、特定の実施形態を説明するために使用され、本発明を限定しようとするものではない。用語は、本発明の技術的思想に符合するように解釈されなければならない。

【0038】

超硬インサート製品の製造工程において掃除・反転・コーティング・マーキング・検査などには超硬インサート製品が装入されたパレットを移送する装置を必要とする。前記パレット移送装置は、前記工程に超硬インサート製品を供給するために超硬インサート製品が装入されたパレットを「作業位置」に移送したり、前記工程を終えた超硬インサート製品を回収するために前記「作業位置」に空きパレットを移送するように構成される。

【0039】

従来のパレット移送装置は、一定規格のパレットを移送するように製作されているため、メーカーに応じる多様な規格のパレットを移送するのに限界があった（図１を参照）。

【0040】

前記問題点を解消するために、本発明のパレット移送装置はパレット荷台、パレットフィーダ及び移送フレームの構成をパレットメーカーの多様な規格に対応できるようにすることで超硬インサート製品の供給及び回収を円滑にして作業効率を向上できる多様な規格のパレットを移送する装置を提供する。

【0041】

本発明の具体的な特徴及び利点を添付の図面を参照して説明する。

【0042】

図１は、従来のパレット移送装置を示す概略的な斜視図であり、図２は本発明による多様な規格のパレットを移送する装置を示す概略的な斜視図であり、図３は本発明による多様な規格のパレットを移送する装置の各構成要素を示す概略的な部分斜視図であり、図４は本発明による多様な規格のパレットを移送する装置のガイドを示す概略的な部分斜視図であり、図５は本発明による多様な規格のパレットを移送する装置のパレットフィーダを示す概略的な部分斜視図であり、図６は本発明による多様な規格のパレットを移送する装置のアルミニウムプロファイルを示す概略的な部分斜視図であり、図７は従来のパレット移送装置（ａ）と、本発明の多様な規格のパレットを移送する装置（ｂ）を比較した立体斜視図であり、図８は本発明による多様な規格のパレットを移送する装置のパレット保管箱においてパレットを移送する手順を示す図である。

【0043】

図２を参照して説明すると、本発明による多様な規格のパレットを移送する装置は、超硬インサート製品を掃除・反転・コーティング・検査することを目的とする超硬インサート製品移送装備（以下、「本体装備」という。）に結合されて、超硬インサート製品を供給又は回収するように構成される。

【0044】

本発明による多様な規格のパレットを移送する装置は、移送フレーム１４０、パレット荷台１１０、パレットフィーダ１２０及び駆動部１３０を含んで構成される。

【0045】

図２及び図６を参照して詳しく説明すると、本発明による多様な規格のパレットを移送する装置の移送フレーム１４０は、前記本体装備に結合され、長方形プレートとして内側に長さ方向に長方形の溝が形成される。このような本発明の移送フレーム１４０には長さ方向に両側に平行をなすようにアルミニウムプロファイル１５０が構成される。このような本発明のアルミニウムプロファイル１５０は、固定プロファイル１５１と、可変プロファイル１５２とから構成される。このような本発明のアルミニウムプロファイル１５０の固定プロファイル１５１は、移送フレーム１４０の一側に長さ方向に固定締結されるように構成される。

【0046】

このような本発明のアルミニウムプロファイル１５０の可変プロファイル１５２は、移送フレーム１４０の他の一側にパレット１１４の規格に応じて固定プロファイル１５１との幅を調節できるように構成される。

【0047】

この時、可変プロファイル１５２が設置される移送フレーム１４０には、幅の調節が可能なように可変長孔１５２．１を所定の間隔で形成し、可変長孔１５２．１には垂直にボルト（図示せず）を締結できるように可変ナット１５２．２が構成される。従って、可変プロファイル１５２を移動して幅を調節する時には前記ボルトを利用して弛緩及び締結するように構成される。

【0048】

また、この時、本発明のアルミニウムプロファイル１５０は、素材の特性上、面部に長さ方向に溝部が形成されているため、他の構成品との結合が容易に形成されている。

【0049】

図３及び図４を参照して説明すると、本発明による多様な規格のパレットを移送する装置のパレット荷台１１０は、移送フレーム１４０の長さ方向の両端に設置され、超硬インサート製品が収納されたパレット１１４又は空きパレット１１４を積載するように構成される。

【0050】

このような本発明のパレット荷台１１０には、パレット１１４の積載状態が維持されるようガイド１１３が構成される。このような本発明のガイド１１３は、アルミニウムプロファイル１５０の固定プロファイル１５１及び可変プロファイル１５２にＬ字状ブラケット１１３．５により固定され、上端にはクロスバー１１３．４により締結される。上端に４つを垂直に設置してパレット荷台１１０を構成し、パレット荷台１１０に積載されるパレット１１４の規格に応じて移動して間隔を調節できるように構成される。

【0051】

このとき、一側の対称となる２つのガイド１１３にはヒンジ１１３．１及びヒンジクリップ１１３．２を構成することにより９０°折曲開放されて、パレット１１４の積載及び排出作業を容易にする。

【0052】

図５を参照して説明すると、本発明による多様な規格のパレットを移送する装置のパレットフィーダ１２０は、移送フレーム１４０の内側長方形溝に沿って、パレット荷台１１０又は「作業位置」にパレット１１４を移送するように構成される。

【0053】

このような本発明のパレットフィーダ１２０は、積載されるパレット１１４の規格に応じて間隔を調節できるように長さ方向の両端に形成されるホルダー１２１と、ホルダー１２１が前記パレット規格に応じて間隔を調節するようパレットフィーダに形成される長孔１２２及び一側のホルダー１２１の作動するシリンダ１２１．１を含んで構成される。

【0054】

このとき、パレットフィーダ１２０は、駆動部１３０のアップダウンモータ１３１により上下移動を行うように構成され、移送モータ１３２とプーリ（図示せず）及び移送ベルト１３３により水平移動を行うように構成される。

【0055】

図７及び図８を参照して本発明の多様な規格のパレットを移送する装置の作動順序を説明する。

【0056】

このような構成の本発明によるパレットを移送する装置は、前述のように多様な規格のパレット１１４が移送されるように設定される。
１．準備作業
－積載されるパレットの規格に応じて移送装置のセッティング作業－
Ａ．パレットフィーダ１２０の中心部に作業対象パレット１１４を載せる。
Ｂ．一側ホルダー１２１を作業対象パレット１１４の長さ方向の前面に合わせて固定する。
Ｃ．シリンダ１２１．１を作動して他側ホルダー１２１を前記作業対象パレットの長さ方向の裏面に合わせて固定する（図５を参照）。
Ｄ．作業対象パレット１１４を移送フレーム１４０の可変プロファイル１５２の幅を調節して固定する（図６を参照）。
－このとき、ガイド１１３のクロスバー１１３．４は解体された状態で実施し、幅が確定された後、適当な長さのクロスバー１１３．４を締結する。
Ｅ．作業対象パレット１１４の規格に合わせてアルミニウムプロファイル１５０に締結されているガイド１１３の前後間隔を調節して固定する（図３を参照）。
Ｆ．（外側のガイドを折曲開放して）超硬インサートが装入されたパレット１１４をパレット荷台１１０の下部に待機中のパレットフィーダ１２０の上に積載する（図４を参照）。
Ｇ．積載が完了すると、ガイドのヒンジ１１３．１及びヒンジクリップ１１３．２を用いてガイドを垂直に立てる。

【0057】

２．超硬インサート供給作業
Ａ．荷台（Ａ）のパレット分離装置（図面符号なし）により分離された最下端のパレットを、パレットフィーダ１２０を用いて「作業位置（Ａ）」に移送する（図８を参照）。
Ｂ．パレットに装入されている超硬インサート（図示せず）は、前記「作業位置」の上部を横切るロボットアーム（図示せず）に結合されているグリッパー（図示せず）により把持されて供給作業が始まる。
Ｃ．前記「作業位置」において供給作業を終えた空きパレットは、パレットフィーダ１２０により荷台（Ｂ）に移送される。
－このとき、空きパレット１１４は、荷台（Ｂ）に設置されているパレット台（参照符号なし）により下から上に積み上げられる。
Ｄ．パレットフィーダ１２０は荷台（Ａ）に復帰して次のパレットを移送する。

【0058】

３．超硬インサート回収作業
Ａ．（外側のガイドを折曲開放して）空きパレット１１４をパレット荷台１１０の下部に待機中のパレットフィーダ１２０上に積載する。
Ｂ．荷台（Ａ）のパレット分離装置（参照符号なし）により分離された最下端のパレットを、パレットフィーダ１２０を用いて「作業位置（Ａ）」に移送する（図８を参照）。
Ｂ．前記パレットに「作業位置」の上部を横切るロボットアーム（図示せず）に結合されているグリッパー（図示せず）により把持された超硬インサート製品を収納する。
Ｃ．前記「作業位置」において回収作業を終えたパレットは、パレットフィーダ１２０により荷台（Ｂ）に移送される。
－このとき、超硬インサートが収納されたパレット１１４は荷台（Ｂ）に設置されているパレット台（参照符号なし）により下から上に積み重なる。
Ｄ．パレットフィーダ１２０は荷台（Ａ）に復帰して次のパレットを移送する。

【0059】

このような本発明による多様な規格のパレットを移送する装置は、次のような特徴を有する。まず、本発明による多様な規格のパレットを移送する装置は、パレットフィーダ、パレット保管箱及び移送フレームのアルミニウムプロファイルの規格を調節できるように構成した。従って、従来のパレットフィーダ及びパレット保管箱の規格を一定にしたパレット移送装置に比べて多様な規格のパレットが利用できるので、本体装備の作業効率を向上させることができる。

【0060】

また、本発明による多様な規格のパレットを移送する装置は、パレットフィードをアップダウンする駆動部を従来のシリンダ１．４からサーボモータ１３１に変更改善し、パレットフィードを移送する駆動部を移送フレームの下部に一体型で結合するように構成した。

【0061】

従って、移送装置の全高が従来の移送装置に比べて小さくなることにより本体装備に結合される能力を高めることができる（図７を参照）。また、本発明のパレット移送装置は、駆動部をサーボモータ１３１に変更改善することにより従来のシリンダ１．４のアップダウン時の問題点である速度制御及び高さ調節を解消して積層されたパレットの揺れを防止でき、パレットの種類による高さの差を精密に調節することができる。

【0062】

また、本発明による多様な規格のパレットを移送する装置は、パレット保管箱を構成するガイドのうち両端部の２つのガイドを９０度折曲開放が可能なように構成することにより、パレット積載及び取り出し作業を容易にすることができる長所を有する。

【符号の説明】

【0063】

１ （従来の）パレット移送装置
１０ 多様な規格のパレットを移送する装置
１１０ パレット荷台
１１３ ガイド
１１３．１ ヒンジ
１１３．２ ヒンジクリップ
１１３．４ クロスバー
１１３．５ Ｌ字状ブラケット
１２０ パレットフィーダ
１２１ ホルダー
１２１．１ シリンダ
１２２ 長孔
１３０ 駆動部
１３１ サーボモータ
１３２ 移送モータ
１３３ 移送ベルト
１４０ 移送フレーム
１５０ アルミニウムプロファイル
１５１ 固定プロファイル
１５２ 可変プロファイル
１５２．１ 可変長孔
１５２．２ 可変ナット

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】