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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-14
(45)【発行日】2024-02-22
(54)【発明の名称】スマートフォンのホルディング装置
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/11 20060101AFI20240215BHJP
【FI】
H04M1/11 Z
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2023535615
(86)(22)【出願日】2021-12-03
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-10
(86)【国際出願番号】 KR2021018192
(87)【国際公開番号】W WO2022119373
(87)【国際公開日】2022-06-09
【審査請求日】2023-06-05
(31)【優先権主張番号】10-2020-0168681
(32)【優先日】2020-12-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0162501
(32)【優先日】2021-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523212829
【氏名又は名称】プロペル インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、オン-ホ
【審査官】吉村 伊佐雄
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第207200813(CN,U)
【文献】韓国登録実用新案第20-0464283(KR,Y1)
【文献】特表2017-524313(JP,A)
【文献】米国特許第10355734(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45C1/00-15/08
A45F3/00
3/02
3/04
3/12
G06F1/00
1/16-1/18
H04M1/02-1/23
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長さ方向に伸縮性を持ってスマートフォンの後面に配置されるストラップと、及び
上部と下部がお互いに折り畳み可能になるように連結されて前記ストラップが貫通ホールで挿入結合され、上部と下部がお互いに平面を成す方向に復帰する復元力が作用する支持板と、を含み、
前記ストラップと支持板の上部及び下部は、
指が密着された状態でストラップの復元力によって摩擦力が増加されてスマートフォンをホルディングすることができるようにするスマートフォンのホルディング装置。
【請求項2】
前記支持板は、
外力が作用されない状態でストラップに結合された位置を維持する請求項1に記載のスマートフォンのホルディング装置。
【請求項3】
前記支持板は、
上部と下部がお互いに異なる指によって支持され、ストラップの復元力が指に作用する摩擦力を増加させる請求項1に記載のスマートフォンのホルディング装置。
【請求項4】
前記支持板は、
上部と下部を連結するヒンジ軸と、前記上部と下部の折り畳み時復元力を提供するヒンジ復元部をさらに具備する請求項3に記載のスマートフォンのホルディング装置。
【請求項5】
前記支持板は、
指中の何れか一つ以上が上部または下部とストラップとの間で摩擦力の提供を受けるようにする請求項3に記載のスマートフォンのホルディング装置。
【請求項6】
前記ストラップの両端が結合されるケースと、をさらに含む請求項1に記載のスマートフォンのホルディング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モバイル機器のグリップのための装置に関連されるものであり、より具体的には、スマートフォンのようなモバイル機器を把持することにおいて使用の便利性と製造及び保管上の経済性を向上することができるスマートフォンのホルディング装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、スマートフォンは電子及び通信技術の発展によって、多様な種類の機能が付加されているし、これにより各種アプリケーションの設置による多様な機能の具現、動画を含めた多様なコンテンツの再生、装着されたカメラを通じた写真撮影、インターネットを通じた検索、メール送受信などのために使用されている。
【0003】
このようなスマートフォンは必需品であり、老若男女を問わずいつでもどこでも携帯及び利用が増えている実情である。よって、このような機能の具現によって高価製品に該当するスマートフォンを安定的でありながら便利にホルディングするために、ストラップ、スマートリング、ポップソケットなどのようなスマートフォンのホルディング装置が開発されて販売されている。
【0004】
しかし、従来のストラップ、スマートリングまたはポップソケットなどのようなスマートフォンホルディングのための製品は嵩が大きいか、または指でスリップが発生するなどスマートフォンのホルディングに相変らず不便をもたらす問題点を持っていた。特に、従来のストラップ製品は手を挟んだ時スマートフォンが下に滑ることを阻む機能がなくて、使用時に過度な力を要求するために不便をもたらす。スマートリングやポップソケットの製品は位置が固定されていてスマートフォン後面に指を密着させて使用するため長い時間使い難いという問題点を持っていた。
【0005】
スマートフォンのホルディングのための装置に対する他の従来技術として、アメリカ登録特許第09793941号の“Apparatus to assist a user with holding a mobile device”が開示されたことがある。
【0006】
しかし、このような他の従来技術は、フィンガーブレース(finger brace)と第1乃至第4弾力的長さ部材(first、second、third、and fourth flexible lengths)の間の結合構造が複雑なだけでなく、第1乃至第4弾力的長さ部材(first、second、third、and fourth flexible lengths)のツインテールの設置構造によって使用に不便をもたらして、安定的な把持を難しくする問題点を持っていた。
【0007】
また、韓国登録特許第10-1062570号は指を入れてスマートフォンを使用できるように掛けがねを形成する形態の携帯端末機用フィンガリングを公開している。
【0008】
図1は、このような従来技術のフィンガリングに対する斜視図であり、これを具体的に説明する。
【0009】
携帯端末機3の背面に付着されて指を挟むことができる掛けがねを形成することによって携帯端末機3が安全でありながらも容易に把持されることができるし、リング部材12に指を挟んだ状態で携帯端末機3を多様な角度で左右回転させることができて使用便宜性が大幅に増大されることができるし、携帯端末機3を利用して放送、映画などのような映像コンテンツを視聴しようとする場合に卓上などのような底面だけでなく、壁面に携帯端末機3が容易に据え置きさせる。
【0010】
ところが、このようなフィンガリング形態のホルディング装置の場合従来スマートフォンケースの把持能力を補って墜落事故を防止することに寄与をしたが、指が一つだけ入って行くために、一指にだけ疲れが累積する問題があった。また、保管時に嵩を最小化しようとリング部分にヒンジを付け加えて保管と使用時に区分して使用するようにしたが、このために構造が複雑になって嵩と重さが増加する短所があった。これは携帯性の悪化を誘発して生産の効率性と経済性にも限界があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
前記した従来技術に対する問題点を解決するために、本発明はストラップ中間に指を支持する支持板を付着させてスマートフォンが下に滑ることを防止し、支持板がストラップに沿って移動するようにして、目的によって支持板の位置を変更して使用するようにして、伸縮性が良いストラップの使用によって製品を使いながらも手の位置を比較的自由に動くことができるようにすることに目的がある。
【0012】
また、モバイル機器のグリップ能力を極大化することができながらも多様な把持形態によって変形使用が可能で携帯性を保障することができるモバイル機器のグリップ補助具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記したところのような課題を解決するために、本発明は長さ方向に伸縮性を持ってスマートフォンの後面に配置されるストラップと、及び上部と下部がお互いに折り畳み可能になるように連結されて前記ストラップが貫通ホールで挿入結合され、上部と下部がお互いに平面を成す方向に復帰する復元力が作用する支持板と、を含み、前記ストラップと支持板の上部及び下部が指が密着された状態でストラップの復元力によって摩擦力が増加されてスマートフォンをホルディングすることができるようにするスマートフォンのホルディング装置を提供する。
【0014】
前記支持板は、外力が作用されない状態でストラップに結合された位置を維持する。
【0015】
前記支持板は、上部と下部がお互いに異なる指によって支持されてストラップの復元力が指に作用する摩擦力を増加させることができる。
【0016】
また、前記支持板は、上部と下部を連結するヒンジ軸と、前記上部と下部の折り畳み時復元力を提供することができる。
【0017】
また、前記支持板は、指中の何れか一つ以上が上部または下部とストラップとの間で摩擦力の提供を受けるように機能することができる。
【0018】
前記ストラップの両端が結合されるケースと、をさらに含んで構成されることができる。
【0019】
前記支持板は、前記貫通ホールで前記ストラップに沿って移動可能である。
【0020】
前記支持板は、下部支持面と前記ストラップとの間に何れか一つの指が挟まれて上部が異なる指によって支持されて前記貫通ホールで前記ストラップとの摩擦力によって前記ストラップに沿って移動が制限される。
【0021】
前記支持板は、前記上部に形成される第1ホール及び下部に形成される第2ホールを具備することができる。
【0022】
前記支持板は、前記上部に形成される係止部が係止されて開かれた限界を設定する上側段顎と後方に回動される限界を設定する下側段顎を具備することが望ましい。
【0023】
前記支持板は、前記貫通ホールが単一で形成されることができる。
【0024】
前記支持板は、前記貫通ホールが複数で形成され、前記ストラップが前記貫通ホールそれぞれをジグザグで貫通することができる。
【0025】
前記支持板は、前記貫通ホールが端部から内側に沿って中心部の一側面まで延長されるように形成されることができる。
【0026】
前記支持板は、前記貫通ホールが一側の一側面から内側に沿って中心部の他側面まで延長されるように形成されることができる。
【0027】
前記支持板は、前記貫通ホールが一側の一側面から内側に沿って中心部の前記一側面まで延長されるように形成されることができる。
【0028】
前記支持板は、前記貫通ホールが端部から内側に沿って中心部まで延長されて前記中心部を貫通するように形成されることができる。
【0029】
前記支持板は、一側面で端部から中心部まで延長されるように形成される突出部に前記貫通ホールが内側を端部から中心部まで貫通するように形成されることができる。
【0030】
前記支持板は、一側面で端部と中心部にそれぞれ形成される突起部に前記貫通ホールがそれぞれ貫通するように形成されることができる。
【0031】
前記支持板は、一側面で中心部に形成される突起部に前記貫通ホールが形成され、前記突起部の上側と下側に前記ストラップを支持する支持突起がそれぞれ設けられることができる。
【0032】
前記貫通ホールは、内側に前記ストラップを押す弾性体が設置されることができる。
一方、本発明の他の説明によって、伸縮性を持ってモバイル機器の上下方向に配置されるストラップ部と、プレート部及び前記ストラップ部が貫通配置されてプレート部をストラップ部の選択された高さに結合させるホール部で構成される器具部を含むモバイル機器のグリップ補助具を提供する。
【0033】
前記ホール部の位置を基準として下側でプレート部とストラップ部との間に指が挿入されれば、ストラップ部の後方に弾性復元力とプレート部の前方に回動によって指をホルディングするホルディング空間を設けることができる。
【0034】
一実施例で、前記ホール部が前後を貫通して形成され、前記ストラップ部がホール部の部位で折曲されて器具部の位置を保存するように機能することができる。
前記プレート部が挿入領域でのストラップ部の復元力によって上部がモバイル機器に近くなる方向に回転力の提供を受けることができる。
【0035】
本発明の実施例で、前記ホール部が上下方向に形成されることができる。
【0036】
また、前記器具部はプレート部がシャフト部に連結されて相互回動可能な第1プレート部及び第2プレート部でなされて、ホール部が第1プレート部に形成される第1ホール及び第2プレート部に形成される第2ホールでなされることができる。
【0037】
前記ストラップ部は、第1ホール及び第2ホールの間に形成されるヒンジ部位を後方で覆うように配置されることが望ましい。
【0038】
また、前記器具部は外力が印加されない状態で第1プレート及び第2プレートの前面がモバイル機器の後側に隣接配置され、相互後方で隣接される方向に回動可能である。
【0039】
前記第2プレート部は、前記第1プレート部に形成される係止部が係止されて開かれた限界を設定する上側段顎と後方に回動される限界を設定する下側段顎を構成することができる。
【0040】
一方、前記器具部は、第1プレート部と第2プレート部の選択された何れか一つがモバイル機器の後側に支持されて他の一つが回動されて底面に支持されて据え置台で使用されるように機能する。
【発明の効果】
【0041】
本発明によって、伸縮性を持ったストラップの使用でよって、自然なアーチ型手の模様でスマートフォンを把持することができるし、スマートフォンを把持する手の形態が固定されなくて手の角度変化などによって支持板を含めたスマートフォンの多様な姿勢を具現することができるし、支持板をどの方向でも自由に移動させて使用が可能で、厚さを最小化することができて携帯及び保管が容易で、無線充電時干渉を最小化することができるし、使用前及び使用後または角度調節などのような別途の動作が必要なしに直ちに使用が可能な効果を有する。
【0042】
また、プレートとストラップの簡単な構造でも多様な方式のグリップに適応して効果的なホルディング力を提供するために、使用上の便利性はもちろん生産性にも寄与することができる効果がある。
【0043】
また、回動方式と弾性復元力を組み合わせて指や手の平にホルディングがなされるためにモバイル機器を把持するための筋肉の無理が減って使用者の元気で安全な使用に誘導することができる効果がある。
【0044】
また、薄型の部材らを使用するために従来のリング方式や嵩が大きいケースの複雑な構造に比べて高低に対する不利さが著しく低減され、これは嵩と重さの減少につながって携帯性を向上することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0045】
図1】従来技術の携帯端末機用フィンガリングを示す斜視図である。
図2】本発明の第1実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した斜視図である。
図3】本発明の第1実施例によるスマートフォンのホルディング装置の使用状態を示した側断面図である。
図4】本発明の第1実施例によるスマートフォンのホルディング装置でストラップ付着の一例を示した斜視図である。
図5】本発明の第1実施例によるスマートフォンのホルディング装置でストラップ付着の他の例を示した図面である。
図6】本発明の第1実施例によるスマートフォンのホルディング装置でストラップ付着のまた他の例を示した図面である。
図7】本発明の第2実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した斜視図である。
図8】本発明の第2実施例によるスマートフォンのホルディング装置の作用を説明するための使用状態である。
図9】本発明の第3実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した斜視図である。
図10】本発明の第4実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した側断面図である。
図11】本発明の第5実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した側断面図である。
図12】本発明の第6実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した側断面図である。
図13】本発明の第7実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した側断面図である。
図14】本発明の第8実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した側断面図である。
図15】本発明の第9実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した側断面図である。
図16】本発明の第10実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した側断面図である。
図17】本発明の第11実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した側断面図である。
図18】本発明の第12実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した側断面図である。
図19】本発明の第13実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した側断面図である。
図20】本発明の第14実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した側断面図である。
図21】本発明によるスマートフォンのホルディング装置の作用を説明するための図面である。
図22】本発明によるスマートフォンのホルディング装置で支持板が下に下って、横で写真撮影時使用例を示したイメージである。
図23】本発明によるスマートフォンのホルディング装置で支持板が下に下ってキーボードタイピング時使用例を示したイメージである。
図24】本発明によるスマートフォンのホルディング装置で支持板を横に引いて一の手で操作時使用例を示したイメージである。
図25】本発明によるスマートフォンのホルディング装置で支持板を横に引いて一の手で操作時使用例を示したイメージである。
図26】本発明によるスマートフォンのホルディング装置で支持板を上にあげて、動画視聴時の使用例を示したイメージである。
図27】本発明によるスマートフォンのホルディング装置で支持板を上にあげて、動画視聴時の使用例を示したイメージである。
図28】本発明の第15実施例によるモバイル機器のグリップ補助具の正面図である。
図29図28のモバイル機器のグリップ補助具に対する側断面図である。
図30図28のモバイル機器のグリップ補助具の使用状態図である。
図31】本発明の第16実施例によるモバイル機器のグリップ補助具の側断面図である。
図32図31のモバイル機器のグリップ補助具に対する正面図である。
図33】本発明の第16実施例によるモバイル機器のグリップ補助具の使用状態図である。
図34】本発明の第16実施例によるモバイル機器のグリップ補助具の使用状態図である。
図35】本発明の第16実施例によるモバイル機器のグリップ補助具の使用状態図である。
図36】本発明の第17実施例によるモバイル機器のグリップ補助具の側面図である。
図37】本発明の第17実施例によるモバイル機器のグリップ補助具に対する使用状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下、添付された図面を参考して本発明によるスマートフォンのホルディング装置をさらに詳細に説明する。
【0047】
但し、以下で説明される実施例は、本発明が属する技術分野で通常の知識を持った者が発明を易しく実施することができる程度に詳細に説明するためのものに過ぎなくて、これにより本発明の保護範囲が限定されることを意味しない。
【0048】
以下の説明で、ある部分が他の部分と‘連結'されているとする時、これは直接的に連結されている場合だけではなく、その中間に他の素子や装置を間に置いて連結されている場合を含む。また、ある部分がある構成要素を‘包含'するとする時、これは特別に反対される記載がない限り他の構成要素を除くものではなく他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0049】
図2は、本発明の第1実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した斜視図であり、図3は本発明の第1実施例によるスマートフォンのホルディング装置の使用状態を示した側断面図である。
【0050】
図2及び図3を参照すれば、本発明の第1実施例によるスマートフォンのホルディング装置100はストラップ110と支持板120を含むことができる。
【0051】
前記ストラップ110はスマートフォンの後面に上下方向に設置されるようにする。
【0052】
前記ストラップ110は復元が可能な伸縮性を有する材質、例えば、ゴムやシリコンまたはスパン含有繊維などを含めて多様な伸縮性材質でなされることができる。よって、ストラップ110は復元力によって支持板120との摩擦力や指の摩擦力増加に寄与し、これによりスマートフォンの安定的なホルディングができるようにする。
【0053】
支持板120はストラップ110の下端が貫通ホール121を通過することで、前方に引き出しされてスマートフォンの下部に向けて、前記支持板の下部の支持面122がストラップ110との間に挟まれるある一指、例えば、中指によって支持され、上部が異なる指、例えば人差し指によって支持されることで、ストラップ110に固定されてストラップ110を媒介でスマートフォンを支持するようにする。すなわち、支持板120は貫通ホール121の下側にストラップ110と見合わせるように設けられる支持面122がストラップ110との間に位置する少なくともある一指、例えば、中指によって支持され、上部が異なる指、例えば、人差し指によって支持されることで、ストラップ110を媒介でスマートフォンを支持するようにすることができる。
【0054】
支持板120は貫通ホール121を通じてストラップ110に沿って移動することができるが、外力が印加されない状態で垂直であるストラップ110に沿って降りない状態を維持しなければならないし、手に移動させる場合無理な力を要求してはいけない。この時、支持板120とストラップ110との間の摩擦力は貫通ホール121の大きさ、個数、規格、他の貫通ホール121の間の距離、ストラップ110の屈曲部分などによって決まることができる。
【0055】
前記支持板120の下部とストラップ110との間に指を挟んで使用するが、このように使用する時にも支持板120が動かないでストラップ110で固定される。このような支持板120の固定理由は支持板120とストラップ110の基本的な摩擦力、ストラップ110が指を支持しながら生ずる角度の変化、指が支持板120を外に押しながら生ずる摩擦力の増加、ストラップ110が増えながら生ずる摩擦力の増加、指とストラップ110が接触しながら生ずる摩擦力などに起因する。
【0056】
一方、支持板120にストラップ110が貫通する貫通ホール121の間の間隔がストラップ110の長さ方向に存在すれば、支持板120が使用中引っ繰り返ることを防止することができる。
【0057】
前記支持板120は支持面122と上部が、中指と人差し指によって支持される時、貫通ホール121内でストラップ110との摩擦力によってストラップ110から移動が制限されるようにすることができる。すなわち、中指が支持面122に密着して人差し指が支持板120の上部を直接またはストラップ110を媒介で支持すれば、ストラップ110に対する引張力などによる貫通ホール121内でストラップ110との摩擦力増加によって、ストラップ110で支持板120の移動が制限乃至抑制されることができる。
【0058】
図4でのように、ストラップ110は、一例で、両端が前記スマートフォンの後面上端と下端にそれぞれ付着されることができる。
【0059】
図5でのように、ストラップ110は、他の例として、両端がスマートフォン10のケース20上端と下端にそれぞれ付着されることができる。
【0060】
図6でのように、ストラップ110’は、また他の例として、両端がスマートフォン10の後面に付着される付着板130の上端と下端にそれぞれ付着されることができる。
【0061】
この時、ストラップ110’」の付着固定のための接着物質は一例で付着板130に設けられることができるし、他の例としてストラップ110’の両端に設けられることができるし、付着板130とストラップ110’の両端にすべて設けられるか、またはこの以外にも多様な付着方式が使用されることができる。
【0062】
図7は、本発明の第2実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した斜視図であり、図8は本発明の第2実施例によるスマートフォンのホルディング装置の作用を説明するための使用状態である。
【0063】
図7を参照すれば、本発明の第2実施例によるスマートフォンのホルディング装置200は本発明の第1実施例によるスマートフォンのホルディング装置100と同じく、ストラップ210と支持板220を含むが、支持板220に上側と下側の折り畳みが可能であるようにする折り畳み部に該当するヒンジ復元部230が設けられる点を除き等しいので、重複される説明を略することにする。
【0064】
前記ヒンジ復元部230は支持板220が水平のヒンジ軸233を中心に上側と下側が折り畳みが可能であるが、折り畳みに対する復元力を有するようにする。このようなヒンジ復元部230は支持板220を支持するすべての指が圧力の加重で不便や痛症を誘発することを減少させることができるし、支持板220とストラップ210との間で指が過度に押されることを防止することができる。これは後述するようになる折り畳みがイド部でも同じく作用するようになる。
【0065】
前記ヒンジ復元部230は支持板220の上側と下側がお互いに分割されて接する側にヒンジ軸233によってヒンジ結合されるためのヒンジ結合部231、232がそれぞれ設けられ、ヒンジ軸233に挟まれるか、またはヒンジ軸233またはその近所に設置されるコイルスプリングまたは板スプリングなどのスプリング234両端が支持板220の上側と下側にそれぞれ固定されることで復元力を提供する。ここで、スプリング234はヒンジ軸233から易しく離脱することができないように、本実施例でのようにヒンジ結合部231、232の内側に位置するように設置され、両端がそれぞれ支持板220の分割された上側と下側にそれぞれ固定されるようにして、支持板220の分割された上側と下側が等しい平面を成す方向に復帰するための弾性力を提供することができる。
【0066】
図8を参照して、本発明の第2実施例によるスマートフォンのホルディング装置200を参照でスマートフォン10のホルディングを説明することにするが、これは以前の実施例だけでなく、以後のすべての実施例でも同じく適用される。ここで、人差し指が支持板220の上部を外に押しながら(c方向)、人差し指との接触範囲(a)で摩擦力を増加させ、中指が支持板220とストラップ210との間で密着方向(d)に支持板220とストラップ210が支持されるようにすることで、中指との接触領域(b)で摩擦力を増加させ、このような作用らによって、支持板220がストラップ210で固定されながらスマートフォン10のホルディングができるようにする。また、ストラップ210が増えながら伸縮力による復元力(e)によって支持板220と指との間の摩擦力を増加させるようにする。
【0067】
図9は、本発明の第3実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した斜視図である。
【0068】
図9を参照すれば、本発明の第3実施例によるスマートフォンのホルディング装置300は本発明の第1実施例によるスマートフォンのホルディング装置100と同じく、ストラップ310と支持板320を含むが、支持板320に上側と下側の折り畳みが可能であるようにする折り畳み部に該当する折り畳みがイド部330が設けられる点を除き等しいので、重複される説明を略することにする。
【0069】
前記折り畳みがイド部330は支持板320の上側と下側境界に厚さが減少するように形成されて支持板320の上側と下側がお互いに折り畳みが可能であるが、折り畳みに対する復元力を有するようにする。ここで復元力は、支持板320が復元力を有する合成樹脂などの材質的な特性を利用することができるし、支持板320の分割された上側と下側が等しい平面を成す方向に復帰するための力を意味することができる。
【0070】
一方、本発明によるスマートフォンのホルディング装置は、貫通ホールを多様な形態で形成されるようにできるが、以下で本発明の第4乃至第13実施例によるスマートフォンのホルディング装置で貫通ホールのさまざまな実施例らを説明する。本発明の第4乃至第13実施例によるスマートフォンのホルディング装置は第1乃至第3実施例によるスマートフォンのホルディング装置と同じく、ストラップと支持板で構成され、貫通ホールの個数、形態乃至構造を除き等しいので、重複される説明を略することにして、以下で図面を参照して差異点を主として説明することにする。
【0071】
また、本発明の第4乃至第13実施例によるスマートフォンのホルディング装置は前で説明したヒンジ復元部230または折り畳みがイド部330が付加されることができるが、このようなヒンジ復元部230または折り畳みがイド部330は貫通ホールの形成を邪魔しない領域に形成されることができるし、具体的には支持板で上部と下部の指支持部位と貫通ホールを回避する範囲内に形成されるようにできる。
【0072】
図10は、本発明の第4実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した側断面図である。
【0073】
図10を参照すれば、本発明の第4実施例によるスマートフォンのホルディング装置400は支持板420に貫通ホール421が単一に形成されることができるが、ストラップ410の断面より小さなサイズの貫通ホール421を使って摩擦力が増加するようにして、支持板420の固定を可能にさせる。
【0074】
図11は、本発明の第5実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した側断面図である。
【0075】
図11を参照すれば、本発明の第5実施例によるスマートフォンのホルディング装置500は支持板520に貫通ホール521が複数、例えば3個が形成されることができるし、ストラップ510が貫通ホール521それぞれをジグザグで貫通するようにする。貫通ホール521が多いほど支持板520の固定力がすぐれた一方、支持板520の自由な移動を制限することがある。
【0076】
図12は、本発明の第6実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した側断面図である。
【0077】
図12を参照すれば、本発明の第6実施例によるスマートフォンのホルディング装置600は支持板620に貫通ホール621が複数、例えば4個が形成されることができるし、ストラップ610が貫通ホール621それぞれをジグザグで貫通するようにする。
【0078】
図13は、本発明の第7実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した側断面図である。
【0079】
図13を参照すれば、本発明の第7実施例によるスマートフォンのホルディング装置700から支持板720は貫通ホール721が端部から内側に沿って中心部の一側面まで延長されるように形成されることができる。よって、ストラップ710は支持板720の端部から内側に挿入されて支持板720の中心部で一側面に引き出しされるように設置されることができる。
【0080】
図14は、本発明の第8実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した側断面図である。
【0081】
図14を参照すれば、本発明の第8実施例によるスマートフォンのホルディング装置800で支持板820は貫通ホール821が一側の一側面から内側に沿って中心部の他側面まで延長されるように形成されることができる。よって、ストラップ810は支持板820の一側面から内側に挿入されてその反対側面の中心部から引き出しされるように設置されることができる。
【0082】
図15は、本発明の第9実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した側断面図である。
【0083】
図15を参照すれば、本発明の第9実施例によるスマートフォンのホルディング装置900で支持板920は貫通ホール921が一側の一側面から内側に沿って中心部の前記一側面まで延長されるように形成されることができる。よって、ストラップ910は支持板920で挿入と引き出しが同一面でなされるようにできる。
【0084】
図16は、本発明の第10実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した側断面図である。
【0085】
図16を参照すれば、本発明の第10実施例によるスマートフォンのホルディング装置1000で、支持板1020は貫通ホール1021が端部から内側に沿って中心部まで延長されて中心部を貫通するように形成されることができる。よって、ストラップ1010は支持板1020の端部から内側に挿入されて中心部貫通ホールを通じて両側どっちでも引き出しが可能になるようにできる。
【0086】
図17は、本発明の第11実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した側断面図である。
【0087】
図17を参照すれば、本発明の第11実施例によるスマートフォンのホルディング装置1100で、支持板1120は一側面で端部から中心部まで延長されるように形成される突出部1122に貫通ホール1121が内側を端部から中心部まで貫通するように形成されることができる。よって、ストラップ1110が支持板1120の突出部1122に沿って端部から中心部まで貫通するように設置されることができる。
【0088】
図18は、本発明の第12実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した側断面図である。
【0089】
図18を参照すれば、本発明の第12実施例によるスマートフォンのホルディング装置1200で、支持板1220は一側面で端部と中心部にそれぞれ形成される突起部1222に貫通ホール1221がそれぞれ貫通するように形成されることができる。よって、ストラップ1210が突起部1222それぞれの貫通ホール1221を貫通するように設置されることができる。
【0090】
図19は、本発明の第13実施例によるスマートフォンのホルディング装置を示した側断面図である。
【0091】
図19を参照すれば、本発明の第13実施例によるスマートフォンのホルディング装置1300で、支持板1320は一側面で中心部に形成される突起部1322に貫通ホール1321が形成されることができるし、突起部1322の上側と下側にストラップ1310を支持する支持突起1323がそれぞれ設けられることができる。よって、ストラップ1310は突起部1322の貫通ホール1321を貫通して支持突起1323それぞれによって貫通ホール1321両側で支持されるようにする。
【0092】
図20を参照すれば、本発明の第14実施例によるスマートフォンのホルディング装置で貫通ホール1421は内側にストラップ1410を押す弾性体1422が設置されることができる。弾性体1422はコイルスプリング、板スプリングを含めて多様な弾性部材が使用されることができる。本実施例への弾性体1422に対する構成は以前のすべての実施例に適用されることができる。
【0093】
図21を参照すれば、ストラップと支持板との摩擦力に対する作用を説明するためのものとして、支持板がストラップに固定されないで動くようにする状態での最大摩擦力(A)以下の摩擦力が支持板とストラップとの間に作用する場合、支持板が外力なしも傾斜または垂直状態のストラップから自由に移動するようになる。そして、上の最大摩擦力(A)を超過する摩擦力がストラップと支持板との間に作用すれば、支持板は外力の印加によってストラップに沿って動くようになるが、支持板がスマートフォンの重さを支持することができる状態の最小摩擦力(B)近所で支持板とストラップとの間の最適の摩擦力区間(C)が存在するようになる。これを基準でスマートフォンの支持に対する安定感と支持板の移動容易性は摩擦力の大きさによってお互いに反比例するようになる。すなわち、スマートフォン支持に対する安定感は摩擦力大きさに比例するが、支持板の移動容易性は摩擦力大きさに反比例する。このように、ストラップと支持板との間の基本的な摩擦力がスマートフォンの重さを堪えるが、手で易しく移動させることができる範囲内で設定する過程をシミュレーションや実験的に獲得することもできる。
【0094】
このような本発明で、貫通ホールの個数が1個であっても複数でも、無関にストラップと支持板との間の基本的な摩擦力がスマートフォンの重さを堪えるようにできて、手に移動させることができるようにして、正常な使用が可能であるようにさせる。実際にスマートフォンの重さを堪えるために必要な摩擦力は大きく要求しないが、例えば、下表1のように、現在市中に販売されているアップル(登録商標)と三星(登録商標)の主要スマートフォンの重さを見れば、大部分100g代の中盤から200g代の初盤の間に分布されている。ここに、ケースの重さ略10~40g程度を加えてもおおよそ250g以下の重さであるので、ストラップと支持板との間の摩擦力でこれを堪えることができれば良い。
【0095】
【表1】
【0096】
このような本発明によるスマートフォンのホルディング装置によって、多様な使用例を図22乃至図27に示したし、これによれば、ストラップでの支持板位置による多様な把持法を通じて多様な機能を有するスマートフォンの最適使用が可能になるようにできる。
【0097】
一方、本発明の他の説明によって、モバイル機器の後側で上下方向に配置されて伸縮性を有するストラップ部と、前記ストラップ部が貫通配置されることができるホールが形成されてプレート部の前面とストラップ部の後面との間に指が配置されれば、ストラップ部の弾性復元力によって摩擦力が提供されるホルディング空間を具備する器具部を含むモバイル機器のグリップ補助具を提供する。
【0098】
ここでプレート部は、実質的に前述された例らの支持板と実質的に同じ機能を有することで理解する。
【0099】
以下でモバイル機器は、前記スマートフォンを含み、ディスプレイ具備する多様な形態の携帯用通信装置を意味して一般的な携帯電話機はもちろん画面を具備して移動性を有するPDA、ナビゲーション、タブレットPCなどを含むことで理解されることができる。
【0100】
図28は、本発明の第15実施例によるモバイル機器のグリップ補助具の正面図である。
【0101】
本発明の説明では図28に示すようにモバイル機器の後側に配置される状態を正面から定義するようにする。
ストラップ部2010はモバイル機器の後側で上下方向に配置され、幅方向中心側に垂直方向に配置されることが望ましいであろうが、必ずこれに限定されるものではなくて、所定の傾斜を持って配置されることも許容される。よって、本発明の説明で上下方向とは、必ずモバイル機器の幅に対して垂直な方向のみを意味することではない。
【0102】
このようなストラップ部2010の上下端はケース2100の内面とモバイル機器の外面との間の摩擦力によって固定設置される例を基本に説明するが、所定の接着部材によって接着されることができるし、場合によってケース2100がない状態でモバイル機器のハウジングに付着されることも考慮することができるであろう。
【0103】
前記ストラップ部2010は本発明の概念によって最小限上下方向の伸縮性を有する材質でなされることが望ましくて、前記材質は本発明を制限しない。このようなストラップ部2010は後述されるところのように弾性復元力によって指と器具部1000との間のホルディング関係を形成するようになるが、これのために適切な弾性係数を有する材質が選択されることができる。すなわち、器具部1000側に指によってモバイル機器及び/またはケース2100の荷重が支持される時すぎるほど自重によって垂れ落ちないで器具部1000に形成される所定のホールに支えられることができながらも指の挿入や変形などにある程度柔軟性を持って適応することができる程度の弾性係数及び摩擦係数が選択されることができるであろう。
【0104】
図示された実施例のようにストラップ部2010がケース2100の内面側で上下端が固定される場合ストラップ部2010の全体長さはケース2100の上下長さより少し長く形成されることができるであろう。
【0105】
このようなストラップ部2010の経路一部には器具部1000が配置され、実質的に指のホルディング力を提供する機能を遂行する。本発明の実施例らではこのような器具部1000の変形例らを示して、基本的にプレート部1100とホール部1101を有する。
【0106】
前記プレート部1100は所定の面積を持って指と摩擦されることができながらストラップ部2010と結合されて弾性復元力を提供できるようにテコ役割ができる程度の上下方向長さを持った方が良い。
本発明の第15実施例では器具部1000が一つの板形態でなされるプレート部1100と、前記プレート部1100に前後方向に貫通されるホール部1101を構成している。
【0107】
前記プレート部1100はストラップ部2010より易しく変形されない材質でなされて、例えば、合成樹脂、木材、硝子、ゴム、金属などの何れか一つ以上が選択されることができるであろう。
【0108】
プレート部1100は全体的に四角形状でなされることができるはずであるが、指を支持してモバイル機器の後側に密着されることができる形態なら形状が制限されない。但し、最小限ストラップ部2010の上下長さをある程度カバーすることができる程度の高さを有することが望ましい。
【0109】
本発明の第15実施例で前記プレート部1100が単一の板材でなされておおよそ幅方向中心にストラップ部2010が貫通挿入されることができるホール部1101が形成される。
【0110】
前記ホール部1101ではストラップ部2010との摩擦力によって位置がある程度固定されることができるし、単に、使用者の選択によって高低が調節されることができる程度の摩擦力が選択されることができるであろう。
【0111】
このような実施例によって、ホール部1101を基準で、保管状態で上側ではプレート部1100の後面がストラップ部2010の前面に密着され、下側ではプレート部1100の前面がストラップ部2010の後面に密着される。これに、前記下側ではストラップ部2010とプレート部1100との間の空間がホルディング力を提供する機能を遂行するのに下でさらに具体的に説明する。
【0112】
図29は、図28のモバイル機器のグリップ補助具に対する側断面図である。
【0113】
ケース2100の後側に器具部1000とストラップ部2010が配置されて前記と重複される説明は略するようにする。説明の便宜上モバイル機器のグリップ補助具とケース2100の空間は離隔した状態で示したし、実際使用例で負荷が加えられない状況ならストラップ部2010及び/または器具部1000はケース2100の後面に密着配置されるであろう。
【0114】
前述したように基本的にストラップ部2010と器具部1000が連結されるホール部1101の部位を基準で上部と下部がお互いに補完的な機能をして、プレート部1100の下部前面とこれを見合わせるストラップ部2010の後面間には所定のホルディング力を提供する空間が形成される。
【0115】
具体的に、前記ストラップ部2010でホール部1101を貫通する部位を挿入領域2011で定義してプレート部1100の下部と見合わせる部位をテンション提供領域2012で定義するようにする。また、前記テンション提供領域2012とプレート部1100との間に離隔可能な空間はホルディング空間1010で定義する。
【0116】
プレート部1100は幅や高さより厚さが比較的薄型でなされるが、所定の厚さによってホール部1101の部位ではストラップ部2010の折曲が発生する。第15実施例では最小限二度の折曲がなされて、このような挿入領域2011では弾性復元力が摩擦力を向上して器具部1000のストラップ部2010に対する位置保存の機能を強化させるであろう。
【0117】
図示された状態を見れば、挿入領域2011でストラップ部2010に復元力が常時的に作用してプレート部1100上部がモバイル機器に近くなる方向に、プレート部1100の下部が遠くなる方向に回転トルクを発生させるようになることを分かる。これは図30の使用状態に好適な力を発生させることに留意する。
【0118】
前記挿入領域2011は所定のヒンジで機能し、ストラップ部2010に対してプレート部1100がこれを中心に回動されることができる回動基準で作用することができる。これは把持がなされる状態で前記ストラップ部2010が所定の変形がなされてこのような関係で手にモバイル機器のハウジングまたはケース2100をグリップする時グリップ能力を強化するように機能する。図30を参考してこのようなグリップ補助の機能を具体的に見るようにする。
【0119】
図30は、図28のモバイル機器のグリップ補助具の使用状態図である。
【0120】
図29を参考すれば、プレート部1100は上部で後面がストラップ部2010の前面に密着されているし、指(人差し指)の挿入状態によってストラップ部2010が伸長されて弾性復元力によって前記上部の密着力はさらに強化されている。すなわち、上部では指がストラップ部2010に抵抗してプレート部1100を後方に回動するように押し出しているものである。
【0121】
他の指(中指)はプレート部1100の下部とストラップ部2010の間の空間であるホルディング空間1010に挿入されている。
【0122】
すなわち、指らの挿入状態によってストラップ部2010が変形されてこのようなストラップ部2010は基本的に後方に復元力を作用する。この時、ホール部1101を中心にプレート部1100が回動されるが、ホルディング空間1010ではプレート部1100とストラップ部2010が相互隣接されようとする力が作用する。前記隣接されようとする力は指を加圧してモバイル機器のグリップ補助具で指が固定されることができるようにするし、残りの指に比較的少ない力だけで把持が可能になるものである。
【0123】
前記隣接されようとする力の作動をさらに具体的に見れば、ホール部1101の下側であるストラップ部2010のテンション提供領域2012で変形による後方への復元力と、ホール部1101の上側でプレート部1100が後方に押し寄せようとすることによった回動動力が同時に作用することに起因するものであることを分かる。
【0124】
本発明のモバイル機器のグリップ補助具のホルディング方式は、図示された例に限定されるものではなくて挿入される指の種類や方式または位置は選択的である。これと関して他の実施例で後述するようにする。
【0125】
図31は、本発明の第16実施例によるモバイル機器のグリップ補助具の側断面図である。
【0126】
前記第15実施例ではプレート部1100が単一の板材でなされて上下側でお互いに異なる方向の復元力を作用することを理解することができる。もう少し効率的な使用のために本発明の第16実施例では器具部1000のプレート部を二つのプレートで構成した。
【0127】
上側の第1プレート部1210と下側の第2プレート部1220が相互回動可能になるようにシャフト部1201に連結されているし、ストラップ部2010の結合のための構造らがそれぞれ形成される。
【0128】
これに、第1プレート部1210にはヒンジ部位の上側に第1ホール1211が形成され、第2プレート部1220にはヒンジ部位の下側に第2ホール1221が形成される。このように二つのホールが形成されるためにストラップ部2010の前後配置関係の差が発生する。
【0129】
すなわち、ストラップ部2010が下方に進行されると見る時、第1ホール1211ではストラップ部2010が第1プレート部1210の前方側から後方に引き出しされ、第2ホール1221ではストラップ部2010が後方から前方に引き出しされて下方に延長される。これに、後方から眺める時ヒンジ部位をストラップ部2010がくるむようになるものである。
【0130】
このように構成する場合作動する構造をストラップ部2010がくるんで上下側のプレート部らの面が後方に露出されるため美観的に優秀で、ブランドや広告などが露出されることができる空間の用意にもよい。
【0131】
このような本発明の変形例で第1ホール1211と第2ホール1221がすべて第1プレート部1210に配置されて下側の第2プレート部1220には弾性提供部1230の復元力だけが作用するようにすることもある。
【0132】
第15実施例と同じく、器具部1000はストラップ部2010に対して回動関係を持って下側でホルディング空間1010を提供してホルディング力を有するが、第1ホール1211で第2ホール1221に連結される部位全体が所定の位置保存の機能を遂行することができる。
【0133】
前記重畳される面積が広いために第15実施例の場合に比べて器具部1000のストラップ部2010に対する位置保存能力はさらに向上されていることに留意する。
【0134】
前記第1プレート部1210と第2プレート部1220は相互回動可能であるが、図示された状態ではおおよそ相互平行に配置されている。但し、指挿入などの効率性を考慮して外力が加えられない状態では第1プレート部1210と第2プレート部1220が所定の角度、例えば、170゜~175゜、を有することが望ましいことがある。
【0135】
前記第1プレート部1210と第2プレート部1220は後方に折り畳まれる形態で作動されることができるし、図示されたところのように開かれる方向に復元力が作用することがある。これに、前方に折らないように所定のストッパ構造を有することができるし、上側段顎1222と下側段顎1223が上下方向回動角度を規定することで機能することができる。これと関連されては下でさらに具体的に見るようにする。
【0136】
図32は、図31のモバイル機器のグリップ補助具に対する正面図である。
【0137】
第1プレート部1210と第2プレート部1220はシャフト部1201が貫通配置されることができる所定の貫通ホール(参照番号未表示)を持って、連結性のために下側の第2プレート部1220の両側に一側支持部1224と他測地支部1225が上方に突き出されてその間に第1プレート部1210から下方に突き出される連結突出部1213が挿入される方式で結合される。
図示された実施例で一側部位には回動角度を規定するための構造が配置され、他側には相互水平に復元力を提供することができる弾性提供部1230が配置されるが、このような配置関係は置き換えされるか、または重複されることができるであろう。
【0138】
一側支持部1224と連結突出部1213との間に所定の離隔された空間が設けられ、第2プレート部1220の前方部位に第1プレート部1210の後方部位が載せられている状態である。前記第1プレート部1210の後方部位は係止部1212で定義するようにする。
【0139】
図31を参考して見れば、外力が提供されない状態で上側段顎1222では係止部1212が係止されてケース2100に密着されて開かれた状態を維持するようにして、下側段顎1223では第2プレート部1220に対する第1プレート部1210の最大回動(折り畳み)角度が規定される。前記最大回動角度は鋭角を基準で60゜以上90゜未満であることがある。例えば、前記最大回動角度が90゜までの場合据え置きなどの活用性に制約があり得るために完全に開かれた状態から相互垂直の場合よりもう少し回動するように許容することが望ましいものである。但し、前記角度は説明された例に限定されるものではない。
【0140】
図33乃至図35は、本発明の第16実施例によるモバイル機器のグリップ補助具の使用状態図である。
【0141】
図33は、前記第15実施例と同じく、一つの指が第1プレート部1210及びストラップ部2010の前方に配置されていて、他の指が第2プレート部1220の前方及びストラップ部2010の後方に形成されるホルディング空間1010に配置されている。
【0142】
ここでは、テンション提供領域2012を基準でストラップ部2010の弾性復元力が作用すると同時に弾性提供部1230による第2プレート部1220の前方への回転力が一緒に作用されてホルディングを遂行していることに留意する。
【0143】
このような弾性提供部1230の復元力は第1プレート部1210をストラップ部2010に密着させている。
【0144】
望ましい形態で、人差し指(I)が第1プレート部1210及びストラップ部2010の内側に配置され、中指(M)がホルディング空間1010を横切ってケース2100を手の平全体にグリップしている。従来のように指をケース2100縁でしっかり握りしめなくてもストラップ部2010と器具部1000の作用によってグリップ状態が維持されていることに留意する。これによって指や手首に加えられる疲れが著しく低減されるであろう。
【0145】
一方、前記のような作用によってストラップ部2010は他側に少し偏心配置されているし、横方向の復元力が同時に作用するために把持の確実性がさらに向上する。
【0146】
図34は、上下側にすべてホルディング空間1010が形成される場合を示している。
【0147】
モバイル機器の上下側またはケース2100にストラップ部2010の上下端が固定された状態で器具部1000の上下側が後方に一緒に折り畳まれる状態を図示する。
このような場合第1プレート部1210の前面とストラップ部2010の後面間に人差し指(I)が挿入され、第2プレート部1220の前面とストラップ部2010の後面間に中指(M)が挿入されているし、ストラップ部2010の張力と弾性提供部1230の第1プレート部1210及び第2プレート部1220に対する前方への回動復元力によってホルディング力が提供されている状態である。
【0148】
このような使用状態は上下側に対称とされてバタフライと類似な姿を示す。
【0149】
図35は、本発明の第16実施例によるモバイル機器のグリップ補助具を据置台方式で使用する場合を示す。
【0150】
据え置き器具としての使用のためにストラップ部2010は大部分ケース2100の後面に密着配置されているし、第1プレート部1210と第2プレート部1220のうちで選択された何れか一つがケース2100の後面に密着配置(ここで、ストラップ部とプレート部との離隔が少し存在するが、構造上離隔される場合も密着の概念に含むことで理解する)なっていて、他の一つが底方向に立てられてモバイル機器を底面に対して所定の角度を有するようにする。図示された実施例では第1プレート部1210がケース2100に密着されていて第2プレート部1220が所定の角度を形成して底面に直接接触される。
【0151】
図示されたところのように底面に対してモバイル機器が横長方向に配置されていて両側中に選択されたある一側が底面に支持された状態で第2プレート部1220のエッジ部位が底面に共に接触されて立てられるようにしたものである。
【0152】
前記第2プレート部1220には弾性提供部1230による弾性復元力とストラップ部2010の張力による復元力が共に作用するが、モバイル機器及びケース2100の自重によって回動状態が維持されることができる。このような概念によって第2プレート部1220と第1プレート部1210との成す角度は鋭角を基準で90゜未満であることが適切である。すなわち、係止部1212と下側段顎1223によって決まる最大許容角度を90゜未満で決めるものである。
【0153】
図36は、本発明の第17実施例によるモバイル機器のグリップ補助具の側面図である。
【0154】
本発明の第17実施例は第15実施例の変形例で見ることができるし、したがって、プレート部が単一の平板でなされて平板型プレート部1300で構成される。
第15実施例と異なり前後を貫通するホール部1101が省略されて上下を貫通する形態の上下挿入部1310が形成される。このような上下挿入部1310の設置形態の一実施例で図示された場合のように前方に突き出された突起形態に上下で貫通ホールが形成される場合を考慮して見ることができる。他の実施例で、平板型プレート部1300の一部内部を貫通して上下で貫通ホールが形成される場合も考慮して見ることがであろう。但し、この場合は一部折曲されるか、または水平方向のホールが追加に形成されることができる。
【0155】
ストラップ部2010は上下挿入部1310の上下を貫通して配置され、このような上下挿入部1310を基準で平板型プレート部1300が上部と下部に区分されることができる。
【0156】
このような場合にも下部にはホルディング空間1010が形成され、前記上下挿入部1310は挿入領域2011を設けて、この部位を基準で回動動作及びテンションの提供がなされることができるであろう。
【0157】
図37は、本発明の第17実施例によるモバイル機器のグリップ補助具に対する使用状態図である。
【0158】
上下挿入部1310の位置を基準で平板型プレート部1300の下側に形成されるホルディング空間1010に中指(M)が挿入され、ストラップ部2010の前方に人差し指(I)が挿入されている。
【0159】
このような場合第15実施例の場合と同じく、ホルディング空間1010でストラップ部2010の復元力と上部で平板型プレート部1300が外側に回動される作用によって下部での前方回動動力が発生し、これはホルディング力につながる。
【0160】
前記図33乃至図34のような使用状態は本発明の実施例らにすべて適用されるか、または準用されることができるはずだし、本発明の思想に従う場合多様な変形例らにも適用して見ることができる。また、本発明で例示された把持形態外に他の指乃至他の方向性乃至他の組合でも使用が可能であり、これは本発明の構造がシンプルでありながらも使用環境への適応性が優秀であることを意味する。
【0161】
前述したような本発明のモバイル機器のグリップ補助具によって、プレートとストラップの簡単な構造でも多様な方式のグリップに適応して効果的なホルディング力を提供するために使用上の便利性はもちろん生産性と経済性にも寄与することができる。
【0162】
また、回動方式と弾性復元力を組み合わせて指や手の平にホルディングがなされるためにモバイル機器を把持するための筋肉の無理が減って使用者の健康に寄与することができる。
【0163】
また、薄型の部材らを使用するために従来のリング方式や嵩が大きいケースの複雑な構造に比べて高低に対する不利さが著しく低減され、これは嵩と重さの減少につながって携帯性を向上することができる効果がある。
【0164】
以上で、本発明は実施例及び添付図面に基礎して詳しく説明された。しかし、以上の実施例及び図面によって本発明の範囲が制限されなくて、本発明の範囲は後述した特許請求範囲に記載された内容のみによって制限されるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図9
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図11
図12
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図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37