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特許7437124薬剤送達装置のための液状薬剤リザーバ空き検出センサおよび閉塞センサ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-14
(45)【発行日】2024-02-22
(54)【発明の名称】薬剤送達装置のための液状薬剤リザーバ空き検出センサおよび閉塞センサ
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/168 20060101AFI20240215BHJP
   A61M 5/142 20060101ALI20240215BHJP
【FI】
A61M5/168 516
A61M5/142 522
A61M5/168 520
A61M5/168 514Z
【請求項の数】 16
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019156951
(22)【出願日】2019-08-29
(65)【公開番号】P2020032192
(43)【公開日】2020-03-05
【審査請求日】2022-08-26
(31)【優先権主張番号】62/725,157
(32)【優先日】2018-08-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アレッサンドロ イー.ピッツォチェロ
(72)【発明者】
【氏名】ジェイ.リチャード ギョリー
【審査官】川島 徹
(56)【参考文献】
【文献】特表2009-525770(JP,A)
【文献】特開平03-111728(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0152825(US,A1)
【文献】特表2006-503600(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 5/168
A61M 5/142
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リザーバと、ポンプと、前記リザーバと前記ポンプとの間の薬剤用の流体経路とを有する薬剤送達装置のための低量薬剤センサであって、
スイッチと、
スナップドームであって、
最初に前記スイッチと接触し、
前記流体経路と流体連通し、
前記スナップドーム内の圧力が所定の圧力を下回って低下したときにスナップ動作で前記スイッチとの接触から外れるように構成される、スナップドームと
を備え
前記装置は、前記流体経路と流体連通する穴を内部に有するベースをさらに備え、
前記スナップドームは、前記ベース上の前記穴の上方に配設され、
前記穴は、
前記流体経路と前記スナップドーム内の空間との間の圧力を平衡化するように、そして、
前記薬剤の表面張力が、前記穴を通って薬剤が流れることを防止するようにサイズ設定される、低量薬剤センサ。
【請求項2】
前記スナップドームは、前記流体経路内に配設される請求項1に記載のセンサ。
【請求項3】
前記スイッチは、前記装置の制御装置と連絡する機械的スイッチを含む請求項1に記載のセンサ。
【請求項4】
前記スイッチは、前記装置の制御装置と連絡する電気スイッチを含み、
前記スナップドームは、導電性金属を含む請求項1に記載のセンサ。
【請求項5】
前記導電性金属は、ステンレス鋼、銅、ベリリウム、または金属合金の1つを含む請求項4に記載のセンサ。
【請求項6】
前記スナップドームは、前記流体経路内に配設され、
前記スナップドームは、膜によって前記流体経路にシールされ、
前記スナップドームの外側部分は、前記膜によって覆われず、それによって前記スナップドームと前記電気スイッチとの電気接触を提供する請求項4に記載のセンサ。
【請求項7】
前記スイッチは、前記装置の制御装置と連絡する電気スイッチを含み、
前記スナップドームは、前記流体経路内に配設され、
前記スナップドームは、導電性膜によって前記流体経路にシールされて、前記スナップドームと前記電気スイッチとの電気接触を提供する請求項1に記載のセンサ。
【請求項8】
薬剤を貯蔵するためのリザーバと、
ポンプと、
前記リザーバおよび前記ポンプを流体的に連結する、前記薬剤用の流体経路と、
スイッチと、
スナップドームであって、
最初に前記スイッチと接触し、
前記流体経路と流体連通し、
前記スナップドーム内の圧力が所定の圧力を下回って低下したときにスナップ動作で前記スイッチとの接触から外れるように構成される、スナップドームと
を備え
前記流体経路と流体連通する穴を内部に有するベースをさらに備え、
前記スナップドームは、前記ベース上の前記穴の上方に配設され、
前記穴は、
前記流体経路と前記スナップドーム内の空間との間の圧力を平衡化するように、そして
前記薬剤の表面張力が、前記穴を通って薬剤が流れることを防止するようにサイズ設定される、薬剤送達装置。
【請求項9】
前記スナップドームは、前記流体経路内に配設される請求項8に記載の装置。
【請求項10】
制御装置をさらに備え、
前記スイッチは、前記制御装置と連絡する機械的スイッチを含む請求項8に記載の装置。
【請求項11】
制御装置をさらに備え、
前記スイッチは、前記制御装置と連絡する電気スイッチを含み、
前記スナップドームは、導電性金属を含む請求項8に記載の装置。
【請求項12】
前記導電性金属は、ステンレス鋼、銅、ベリリウム、または金属合金の1つを含む請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記スナップドームは、前記流体経路内に配設され、
前記スナップドームは、膜によって前記流体経路にシールされ、
前記スナップドームの外側部分は、前記膜によって覆われず、それによって前記スナップドームと前記電気スイッチとの電気接触を提供する請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記スイッチは、前記装置の制御装置と連絡する電気スイッチを含み、
前記スナップドームは、前記流体経路内に配設され、
前記スナップドームは、導電性膜によって前記流体経路にシールされて、前記スナップドームと前記電気スイッチとの電気接触を提供する請求項8に記載の装置。
【請求項15】
薬剤送達カニューレと、
前記ポンプと前記カニューレとの間に配設された薬剤送達流体経路と、
第2のスイッチと、
最初に前記第2のスイッチとの接触から外れ、
前記薬剤送達流体経路と流体連通し、
前記薬剤送達流体経路内の圧力が所定の圧力を上回って増大したときにスナップ動作で前記第2のスイッチと接触するように構成されるスナップドームと
を備える閉塞センサと
をさらに備える請求項8に記載の装置。
【請求項16】
前記薬剤送達流体経路と流体連通する穴を内部に有するベースをさらに備え、
前記反転型スナップドームは、前記ベース上の前記穴の上方に配設され、
前記穴は、
前記薬剤送達流体経路と前記スナップドーム周りの空間との間の圧力を平衡化するように、そして
前記薬剤の表面張力が、前記穴を通って薬剤が流れることを防止するようにサイズ設定される請求項15に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療装置に関し、より詳細には空の薬剤リザーバを感知するためのセンサおよび/または閉塞を感知するためのセンサを備えた医療装置に関する。
【背景技術】
【0002】
糖尿病は、糖尿病患者が必要とされるときに適切なレベルのインスリン生成を維持することができないことに起因する高レベルの血糖値によって特徴付けられる疾患のグループである。糖尿病は、これが治療されない場合、罹患患者に危険を及ぼす可能性があり、これは、深刻な健康上の合併症および早期の死に繋がる恐れがある。しかし、そのような合併症は、1つまたは複数の治療オプションを利用して糖尿病の制御を助け、合併症のリスクを低減することによって、最小限に抑えられ得る。
【0003】
糖尿病患者の治療オプションは、特別食、経口薬、および/またはインスリン療法を含む。糖尿病治療の主な目標は、糖尿病患者の血糖または糖レベルを制御することである。しかし、適切な糖尿病管理を維持することは、これが糖尿病患者の活動とバランスをとる必要があるため、複雑になり得る。1型糖尿病(T1D)患者は、その体が、一般に、インスリンを生成できないため、インスリンを(たとえば注射または点滴を介して)取り込んでグルコースを血流から移動させることが必要とされる。2型糖尿病(T2D)患者は、一般に、インスリンを生成できるが、その体は、インスリンを適切に使用して血糖レベルを医療的に許容可能な範囲内に維持することができない。T1Dを有する人とは対照的に、T2Dを有する人の大部分は、通常、生きるためにインスリンの日常的用量を必要としない。多くの人々は、健康食および身体的活動の増加または経口薬によって自らの状態を管理することができる。しかし、自らの血糖レベルを調節することができない場合、インスリンが処方される。たとえば、推定で620万人の2型糖尿病患者(たとえば米国、西ヨーロッパ、およびカナダ内)が、24時間の基礎インスリンおよび、血糖管理制御のために食事時間にとられる短い短時間作用性インスリン、からなる頻回注射(MDI)を行っている。
【0004】
1型糖尿病(T1D)および時に2型糖尿病(T2D)の治療のために、2つの主な日常的インスリン療法が存在する。第1の方法では、糖尿病患者は、必要とされるときにシリンジまたはインスリンペンを使用してインスリンを自己注射する。この方法は、注射のたびに針の突き刺しを必要とし、糖尿病患者は、毎日3回から4回の注射を必要とすることがある。インスリンを注射するために使用されるシリンジおよびインスリンペンは、比較的使用が簡単であり、コスト効果が高い。
【0005】
インスリン療法および糖尿病を管理するための別の効果的な方法は、点滴療法またはインスリンポンプが使用される点滴ポンプ療法である。インスリンポンプは、必要とされるインスリンを生成する非糖尿病者の適切に動作する膵臓の機能および挙動に、より厳密に合致するために、インスリンの連続点滴を可変速度で糖尿病患者に提供することができ、インスリンポンプは、糖尿病患者の個々の必要性に基づいて、糖尿病患者が自身の血糖レベルを目標範囲内に維持することを助けることができる。点滴ポンプ療法は、通常は点滴針または可撓性カテーテルの形態の、糖尿病患者の皮膚を突き刺し、そこからインスリンの点滴を行う点滴カニューレを必要とする。点滴ポンプ療法は、インスリンの連続点滴、正確な用量、およびプログラム可能な送達スケジュールという利点を提供する。
【0006】
点滴療法では、インスリン用量は、通常、基礎流量およびボーラス用量で投与される。インスリンが基礎流量で投与されるとき、インスリンは、24時間にわたって連続的に送達されて、糖尿病患者の血糖レベルを、食事と、通常は夜間である休息との間で一貫した範囲内に維持する。インスリンポンプは、インスリンの基礎流量を昼および夜の異なる時間にしたがって変化するようにプログラムすることもでき得る。これとは対照的に、ボーラス用量は、通常、糖尿病患者が食事を摂取するときに投与され、一般的には、単回の追加のインスリン注射を提供して、摂取される炭水化物のバランスをとる。インスリンポンプは、糖尿病患者が、糖尿病患者によって摂取される食事のサイズまたは種類にしたがってボーラス用量の量をプログラムできるように構成され得る。加えて、インスリンポンプはまた、糖尿病患者がインスリンの修正した又は補助的なボーラス用量を点滴して、摂取される特定の食事に合わせて糖尿病患者がボーラス用量を計算しているときの低い血糖レベルを補うことができるようにも構成され得る。
【0007】
インスリンポンプは、有利には、単回注射ではなく経時的にインスリンを送達し、通常その結果、推奨される血糖範囲内の変動は小さい。加えて、インスリンポンプは、糖尿病患者が耐えなければならない針の突き刺しの回数を低減し、糖尿病管理を改善して糖尿病患者の生活の質を向上させることができる。たとえば、インスリン療法が処方されるT2D患者の多くは、改善された制御に対する臨床的必要性が満たされないことにより、注射から点滴療法に切り替えることが予想され得る。すなわち、頻回注射(MDI)を受ける多数のT2D患者は、目標の血糖制御に達しておらず、またはその処方されたインスリン療法を十分なほど忠実には守っていない。
【0008】
点滴療法を容易にするために、一般に、2つのタイプのインスリンポンプ、すなわち従来型ポンプおよびパッチポンプが存在する。従来型ポンプは、点滴セット、チュービングセット、またはポンプセットと通常呼ばれる、インスリンをポンプ内のリザーバからユーザの皮膚中に運ぶ、使い捨て構成要素の使用を必要とする。点滴セットは、ポンプコネクタ、長さのあるチュービング、および中空金属点滴針または可撓性のプラスチックカテーテルの形態のカニューレがそこから延びるハブまたはベースからなる。ベースは、通常、使用中にベースを皮膚表面に保持する接着剤を有する。カニューレは、手動で、または手動もしくは自動の挿入装置の助けによって皮膚中に挿入され得る。挿入装置は、ユーザによって必要とされる別個のユニットであってよい。
【0009】
別のタイプのインスリンポンプは、パッチポンプである。従来型の点滴ポンプおよび点滴セットの組み合わせとは異なり、パッチポンプは、流体リザーバ、圧送機構およびカニューレを自動的に挿入するための機構を含む流体構成要素のほとんどまたはすべてを、患者の皮膚の点滴部位に接着式に取り付けられる単一ハウジング内に組み合わせる一体型装置であり、別個の点滴セットまたはチュービングセットの使用を必要としない。インスリンを含むパッチポンプは、皮膚に接着され、一体型の皮下カニューレを介して一定期間にわたってインスリンを送達する。そのような装置は、3日ごとなど頻繁に交換され、このときインスリンリザーバは使い果たされており、または流体経路の閉塞もしくはカニューレ内もしくは点滴部位内の制限などの厄介な問題が別の形で起こっていることがある。
【0010】
インスリンリザーバが使い果たされたとき、または閉塞があるときを決定することが重要であり、それにより、患者は、インスリンなどの薬剤の意図される用量の全てを受け取っていないことを認識する。
【0011】
従来型のシステムでは、流体経路内の流体低容量レベルまたは閉塞を検出するのが遅すぎるか、または一部の状況では全く検出しないことがあり、患者に対する潜在的に危険な結果を伴っている。たとえば、インスリン点滴中、未検出の流体低容量レベルまたは閉塞が起こる場合、患者は、潜在的に危険な高血糖性事象を防止するのに必要な量の薬剤を受け取らないことがある。薬剤流体の送達は医療サービスの送達において不可欠となり得るため、リザーバ内の薬剤の使い果たしおよび薬剤送達システム内の閉塞の迅速な検出が、必要となる。
【0012】
したがって、リザーバ内の薬剤の使い果たしおよび/または閉塞の正確な検出のための改善された流れ感知が、必要とされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
したがって、本発明の態様は、リザーバ内の薬剤の使い果たしおよび/または閉塞の正確な検出のためのセンサを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の前述および/または他の態様は、リザーバと、ポンプと、リザーバとポンプとの間の薬剤用の流体経路とを有する薬剤送達装置のための低量薬剤センサであって、スイッチと、スナップドームとを含む、低量薬剤センサによって達成される。スナップドームは、最初にスイッチと接触し、流体経路と流体連通し、スナップドーム内の圧力が所定の圧力を下回って低下したときにスナップ動作でスイッチとの接触から外れるように構成される。
【0015】
本発明の前述および/または他の態様はまた、薬剤送達装置であって、薬剤を貯蔵するためのリザーバと、ポンプと、リザーバおよびポンプを流体連結する薬剤用の流体経路と、スイッチと、スナップドームとを含む薬剤送達装置を提供することによって達成される。スナップドームは、最初にスイッチと接触し、流体経路と流体連通し、スナップドーム内の圧力が所定の圧力を下回って低下したときにスナップ動作でスイッチとの接触から外れるように構成される。
【0016】
本発明の前述および/または他の態様はまた、ポンプと、薬剤送達カニューレと、ポンプおよびカニューレを流体連結する薬剤用の薬剤送達流体経路とを有する薬剤送達装置のための閉塞センサであって、スイッチと、スナップドームとを含む、閉塞センサを提供することによって達成される。スナップドームは、最初にスイッチとの接触から外れ、薬剤送達流体経路と流体連通し、流体経路内の圧力が所定の圧力を上回って増大したときにスナップ動作でスイッチと接触するように構成される。
【0017】
本発明の追加および/または他の態様ならびに利点は、後続の説明に記載されるか、または説明から明らかになるか、または本発明の実践によって習得され得る。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本発明の実施形態の上記および/または他の態様ならびに利点は、添付の図を併用して、以下の詳細な説明からより容易に理解されるであろう。
図1】本発明の一実施形態によるパッチポンプの斜視図である。
図2図1の線2-2に沿って切り取られた図1の断面図である。
図3図1のパッチポンプの薬剤流体経路の概略図である。
図4】本発明の一実施形態による、パッチポンプ流体アーキテクチャおよび計量サブシステムの例示的な実施を表すブロック図である。
図5】本発明の一実施形態による双安定要素またはスナップドームの斜視図である。
図6】要素が明確にするために取り外された、本発明の一実施形態によるパッチポンプのベースの平面図である。
図7図6のベースの分解斜視図である。
図8図5のスナップドームが第1の安定位置にある、線8-8に沿って切り取られた図6のベースの部分断面図である。
図9図5のスナップドームが第2の安定位置にある、線8-8に沿って切り取られた図6のベースの部分断面図である。
図10】本発明の別の実施形態による部分断面図である。
図11】本発明の別の実施形態による部分断面図である。
図12】本発明の別の実施形態による部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、添付の図に示す本発明の実施形態に詳細に参照がなされ、図中、同じ参照番号は同じ要素を指す。本明細書において説明する実施形態は、図を参照することによって本発明を例示するが、これを限定するものではない。
【0020】
本開示が、その適用において、以下の説明に記載するか、または図に示す構成要素の構造および配置の詳細に限定されないことが、当業者によって理解されるであろう。本明細書の実施形態は、他の実施形態が可能であり、さまざまな方法で実践されるか、または実施されることが可能である。本明細書において使用する表現および用語は、説明目的のためのものであり、限定であるとみなされてはならない。本明細書における「含む」、「備える」または「有する」およびその変形の使用は、これ以後にあげる項目およびその等価物ならびに追加の項目を包含することを意味する。別途限定しない限り、本明細書における用語「連結される」、「結合される」、および「装着される」ならびにその変形は、広範に使用され、直接および間接の連結、結合、および装着を包含する。加えて、用語「連結される」および「結合される」ならびにその変形は、物理的または機械的な連結または結合に制限されない。さらに、「上方」、「下方」、「底部」、「上部」、「前部」「後部」、「上側」、「下側」、「上方向」、「下方向」、および他の配向上の記述子などの用語は、本発明の例示的な実施形態の説明を容易にするように意図され、本発明の例示的な実施形態の構造を任意の特定の位置または配向に限定するようには意図されない。「実質的に」または「およそ」などの程度の用語は、たとえば、説明する実施形態の製造、組み立て、および使用に関連する一般的公差など、所与の値を含みその周辺の適切な範囲を指すことが、当業者によって理解される。
【0021】
図1は、本発明の例示的な実施形態によるパッチポンプ1の斜視図である。パッチポンプ1は、ベース9に液体シールされた、または好ましくは密閉シールされた主カバー2を含む、ハウジング10を有する。ベース9は、これ以後説明するようなさまざまな構成要素を担持する。密閉シールは、流体の侵入を防止し、他の粒子がシールを通過することを防止する。パッチポンプ1の実施形態はまた、シーリング方法と共に通気口または通気膜も含んで均圧化を提供する。シールの実施形態は、たとえば、液密シール、Oリングシールもしくは別の機械的シール、ガスケット、エラストマー、ヒートシール、超音波溶接されたシール、レーザ溶接、化学的接合、接着剤、溶剤溶接または接着剤溶接を含む。レーザ溶接法が適切に実行されると、シームレスの完全な密閉シールが形成されるため、レーザ溶接法が、好ましいシーリング方法である。通気口または通気膜は、内部圧力を均圧化し、殺菌環境を提供する機能的目的を有し続ける。
【0022】
図2は、さまざまな構成要素を示すパッチポンプ1の断面図である。主カバー2およびベース9は、障壁20によって第1の内部領域14および第2の内部領域16に分割される内部12を画定する。1つの実施形態によれば、パッチポンプ1は、好ましくは、(インスリンなどの)薬剤を貯蔵するためのリザーバ4と、薬剤を圧送してリザーバ4から出すためのポンプ3とを含む。パッチポンプ1はまた、好ましくは、パッチポンプ1をプログラムし、動作させるための電子装置8と、カニューレ47を患者の皮膚中に挿入して薬剤を送達するための挿入機構7とを含む。
【0023】
先に述べたように、パッチポンプ1の内部12は、障壁20によって第1の内部領域14および第2の内部領域16に分割される。1つの実施形態によれば、障壁20は、主カバー2の一部である。好ましくは、障壁20は、主カバー2との単体構造として一体的に形成される。障壁20は、好ましくは、ベース9上の突起部にシールされ、それにより、障壁20と突起部との間の界接面は、上記で説明した処理方法のいずれか、または任意の他の適切な従来のシーリング方法を使用して密閉して接合される。あるいは、障壁20と突起部との間の界接面は、液体シールされ得る。障壁20は、第1の内部領域14を第2の内部領域16から分離し、第1の内部領域14を流体の侵入から保護する。1つの実施形態によれば、第2の内部領域16は、流体の侵入からシールされない。
【0024】
第1の内部領域14は、ポンプ3および電子装置8などの構成要素を含む。電子装置8の例は、半導体チップと、コントローラ(制御装置)と、ダイオードと、アンテナと、コイルと、電池と、個別構成要素(たとえばレジスタおよびキャパシタ)と、パッチポンプ1を動作させ、制御し、動作させるために使用される回路基板(印刷回路基板(PCB)など)とを含む。当業者によって容易に理解されるように、これらの構成要素の、特に電子装置8の適切な動作のために乾燥した環境を有することが望ましい。第2の内部領域16は、挿入機構7と、カニューレ47とを含む。1つの実施形態によれば、挿入機構7は患者の皮膚と界接するため、第2の内部領域16は、密閉してシールされた環境でも液密の環境でもない。
【0025】
1つの実施形態によれば、第1の内部領域14の構成要素は、第2の内部領域16の構成要素とは異なる。あるいは、第1の内部領域14および第2の内部領域16は、同じ構成要素のいくつかを共有する。たとえば、いくつかの実施形態では、リザーバ4の一部分は、第1の内部領域14および第2の内部領域16の両方に配設される。ただし、リザーバおよび挿入機構7が障壁20によって分離されるとき、2つの内部領域14、16は、パッチポンプ1の効果的な動作のために流体連通する。
【0026】
図3は、本発明の例示的な実施形態によるパッチポンプ1内の例示的な流体経路の概略図である。薬剤は、充填ポート43を介してパッチポンプ1に入り、リザーバ4を充填する。パッチポンプ1の動作中、ポンプ3は、薬剤を引っ張ってリザーバ4から補助ポートを介して充填ポート43内に出し、その後第2の流体チャネル26を介してポンプ3の入口に流す。次に、ポンプ3は、薬剤を駆動してポンプ3から出し、第1の流体チャネル24に入れ、挿入機構7のレセプタクル32に流す。最後に、挿入機構7は、たとえばチュービングを介してレセプタクル32から薬剤を受け取り、薬剤を、カニューレ47を通して患者の皮膚まで送達する。
【0027】
図4は、図1のパッチポンプ1の一例となる、パッチポンプ流体アーキテクチャおよび計量サブシステムの図である。パッチポンプ1用の電力貯蔵サブシステムは、電池5Aを含む。パッチポンプ1の制御電子装置8は、パッチポンプ1の作動を制御する、マイクロコントローラ81、感知電子装置82、ポンプおよび弁制御装置83、感知電子装置85、ならびに配備電子装置87を含むことができる。パッチポンプ1Aは、これ以後説明するように、リザーバ4と、補充シリンジ45を受け取ってリザーバ4を補充するためのリザーバ充填ポート43と、低容量センサ101、201とを含むことができる流体サブシステムを含む。流体サブシステムは、ポンプおよび弁作動装置411と、一体型のポンプおよび弁機構413とを備える計量システム41を含むことができる。流体サブシステムは、これ以後説明するように、配備作動装置7と、ユーザの皮膚の点滴部位への挿入のためのカニューレ47と、閉塞センサ301、401とをさらに含むことができる。
【0028】
いくつかのパッチポンプでは、リザーバ4用の容量センサ48は、スイッチに連結されたプランジャを備えたピストンを含む。低圧が生成されると、プランジャは移動され、それによってスイッチを起動させる。しかし、そのようなセンサは、薬剤の付着、潜在的な高い残余量、およびそのようなセンサの設計および組み立てにおいてシールを取り扱う必要性という問題に遭遇し得る。そのようなセンサはまた、多くの部材および多くの連結も必要とする。流体経路と(直接的または間接的に)接触する力感知レジスタも使用され得る。力感知レジスタは、良好に作動するが、較正、再現性、およびコストが問題になり得る。マイクロ電気機械システム(MEMS)もまた、流体経路に接触して置かれ得る。MEMSセンサは、実績があり、信頼性もあるが、これらは非常に高価になり得る。
【0029】
図5~8に示すように、本発明の一実施形態によれば、双安定性要素またはスナップドーム100が、リザーバ4用の低容量センサ101としてスイッチ102と共に使用され得る。図6では、ポンプ3およびリザーバ4は、示されていないが、ベース109上のポンプ3のポンプ連結点103およびベース109上のリザーバ4のリザーバ連結点105の場所が、示される。流体経路110は、リザーバ4およびポンプ3を流体的に連結する。1つの実施形態によれば、流体経路110は、ベース109内の凹部であり、流体経路110を形成するために凹部を流体的にシールする圧力感知性接着剤、または膜もしくはフィルム104によって覆われる。
【0030】
図6に示すように、流体経路110の一部分は、スナップドーム100の下方を進行し、それにより、スナップドーム100は、流体経路110と流体連通する。1つの実施形態によれば、スナップドーム100および流体経路110のこの部分は、流体経路110のこの部分を流体的にシールすることができる、Mylarなどの圧力感知性接着剤またはフィルム104によって覆われる。この実施形態では、スナップドーム100は、流体経路110内に配設される。
【0031】
1つの実施形態によれば、ポンプ3は、容積型ポンプである。ストロークごとに、知られている流体量が、リザーバから引っ張られる。1つの実施形態によれば、ストロークするたびに、ポンプは、リザーバ4から5マイクロリットルを引っ張る。1つの実施形態によれば、リザーバ4は、軟質の自己崩壊型リザーバ4であり、それによってリザーバから液体を引っ張るのに必要とされる圧力を最小限に抑え、小型ポンプ3の使用を可能にし、流体経路110内の高圧を回避する。
【0032】
図8に最も良く示すように、リザーバ4が満杯であるとき、スイッチ102は、スナップドーム100と接触しており、スナップドームは、上方向の弓状の第1の安定位置にある。リザーバ4がほぼ空になると、ポンプ3の圧送により、流体経路110内の圧力は低減する。スナップドーム100は、スナップドーム100内またはスナップドーム100の下方の(流体経路110内の)圧力が所定の圧力を下回って低下すると、スナップ動作でスイッチ102(図9を参照)との接触から外れて第2の安定位置になるように構成される。換言すれば、スナップドーム100が流体経路内にある状態で、リザーバが満杯であると、ポンプ3が流体をリザーバ4から流体経路110に沿って、およびスナップドーム100下に引っ張るとき、実質的に一貫した負圧または吸引力(所定の変動内)が存在する。しかし、リザーバ4が空に近くなると、流体量が低減しながらポンプ3の圧送が継続することで、より大きい負圧が生成される。十分な負圧により、スナップドーム100は、負圧によって第2の安定位置に引っ張られて下がり、スイッチ102との接触から外れる(図9を参照)。
【0033】
別の言い方をすれば、スナップドーム100は流体経路110と相互作用しているため(これは流体経路110の一部であるため)、リザーバ4がほぼ空であるときにポンプ3のストロークごとに引っ張る吸引力が増えていくために所定の負圧が達成されると、吸引力は、スナップドーム100を引っ張ってスイッチ102との接触から外し、スナップドーム100は、その第2の安定位置(図9)に移動する。
【0034】
1つの実施形態によれば、スナップドーム100の第2の安定位置は、下方向の弓状位置である。別の実施形態によれば、スナップドーム100の第2の安定位置は、実質的に平坦である。別の実施形態によれば、スナップドーム100の第2の安定位置は、上方向の弓状であるが、第1の安定位置ほどではない。
【0035】
スナップドーム100の材料選択は、ステンレス鋼、ベリリウム、銅、他の金属合金、またはアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、環状オレフィンコポリマー(COP)もしくはポリプロピレンなどのプラスチックを含む。理想的には、スナップドームは、スナップ動作でその元の安定位置に戻ることができるように十分に弾性でなければならない。特にスナップドームのサイズを最小限に抑えようとするとき、所望の弾性を提供する所与の材料の必要とされる厚さが、材料の選択の要因となる。別の要因は、スナップドーム100を作動させるのに必要とされる力であり、その理由は、振動によって誘発される作動は望ましくないため、またこの要因は、ポンプ3のサイズおよび性能と相互作用的であるためである。(間違った作動を低減するための)一貫性も望ましい。実験では、サイズおよび性能の許容可能なバランスが、14mmステンレス鋼スナップドーム(すなわちスナップドームが14mmの直径円によって取り囲まれ得る)で達成され得ることが決定されている。
【0036】
スイッチ102は、ALPSからのSPVRスイッチなどの機械的スイッチであることができる。あるいは、スイッチ102は、電気スイッチであることができる。たとえば、導電性材料がスナップドーム100に選択される場合、スナップドーム100およびスナップドーム100下の流体経路110の部分を覆うフィルム104は、内部に開口部111を有して、スナップドーム100とスイッチ102との間の電気接触を提供することができる。スナップドームが作動すると、電気接触が破られる。あるいは、フィルム104は、導電性であることができる。さらに別の代替策として、導電性パッドをフィルム104上に配設することができ、それにより、フィルム104内には開口部はなく、スナップドーム100が作動すると、導電性パッド113(図11を参照)とスイッチ102との間の電気接触が、破られる。
【0037】
スイッチ102がスナップドーム100の作動によって起動されると、コントローラ(制御装置)81によって、たとえば音および/または振動、またはテキスト表示などのさまざまな表示をユーザに与えて、薬剤の送達が完了したことをユーザに知らせることができる。スイッチの起動は、ポンプ3を停止させるためのコントローラ81への信号であることができる。あるいは、スイッチが起動されると、コントローラ81は、ポンプ3を制御して所定の時間の間圧送を継続することができるが、その理由は、リザーバ内に残っているおよその量が、ポンプが各サイクルによって引き出すおよその量と共に知られているためである。スイッチ102の起動はまた、注射針を引き戻すためのコントローラ81への信号として使用され得る。
【0038】
図10に示す別の実施形態では、スナップドーム200は、低容量センサ201としてスイッチ202と共に使用され得る。この実施形態では、スナップドーム200は、流体経路210内に存在せず、その代わりに、ベース209は、内部に開口部または穴215を有し、流体経路は、この開口部または穴を通ってスナップドーム下の空間218と連通する。穴215は、流体経路210とスナップドーム200下の空間218との間で圧力を平衡化できるが、流体経路210内の薬剤の表面張力が、穴215を通って薬剤が流れることを防止するようにサイズ設定される。
【0039】
そのような実施形態では、先に説明した実施形態と同様に、スナップドーム200が穴215を介して流体経路210と流体連通してこれらの間の圧力を平衡化している状態において、リザーバ4が空に近づくとき、流体量が低減しながらポンプ3の圧送が継続することで、流体経路210およびスナップドーム200下の空間218内により大きい負圧が生成される。十分な負圧により、スナップドーム200は、負圧によって作動され、変位してスイッチ202との接触から外れる。
【0040】
図11に示す別の実施形態では、低容量センサとして使用されるスナップドーム100または200に加える、あるいはそれに代わるものとしてのスナップドーム300は、閉塞センサ301としてスイッチ302と共に使用され得る。この実施形態では、下流側流体経路320が、ポンプ3および送達カニューレ47を連結する。スナップドーム300は、下流側流体経路320と流体連通して配設され、スイッチ302との接触から外れている。この実施形態では、スナップドーム300は、反転される。すなわち、スナップドームは、下方向に弓状になるように配設され、下流側流体経路320と流体接触する。この実施形態では、スナップドーム300およびスイッチ302の組み合わせは、閉塞検出器としての役割を果たす。たとえば、下流側流体経路320内に閉塞が起こる場合、ポンプ3が薬剤を圧送し続けるにつれて、下流側流体経路320内の圧力は増大する。圧力が所定の閾値まで増大すると、反転型スナップドーム300が作動し、スナップ動作でスイッチ302と接触する。このスイッチ起動は、閉塞の検出としてコントローラ81によって使用され得る。
【0041】
先に説明した代替の実施形態と同様に、図12に示すように、スナップドーム400は、閉塞センサ401としてスイッチ302と共に使用され得る。この実施形態では、ベース409は、内部に、下流側流体経路420と流体連通する穴415を有することができる。穴415は、下流側流体経路420とスナップドーム400下の空間418との間で圧力を平衡化することができるが、下流側流体経路420内の薬剤の表面張力が、穴415を通って薬剤が流れることを防止するようにサイズ設定される。
【0042】
代替の閉塞センサとして、スイッチ302、402を下流側流体経路320、420内にその初期状態においてスナップドーム300、400と接触させて配設することができ、スナップドームが所定の増大した圧力によって作動されると、スナップドーム300、400は、スナップ動作でスイッチ302、402との接触から外れる。
【0043】
本発明の実施形態は、薬剤リザーバが空であるときにスナップ動作するように流体経路に取り付けられ、シールされたスナップドーム(通常は金属製であるが、プラスチック、または双安定性材料、または特定の圧力で曲がる膜であることもできる)を含む。このスナップは、これが適切な負圧において起こるように設計され、制御されるものである。ドームスイッチは、圧力感知性接着剤によって、または流体経路に永久的に溶接され、シールされた任意の他のフィルムによって流体経路に取り付けられ、シールされる。取り付けは、スナップドームの端部を拘束せず、それにより、フィルムはスナップドームの機能に影響を与えない。スイッチは、偏向されていない(起動されていないか、または作動されていない)スナップドームと接触して位置することができ、それにより、スナップドームが起動されたとき、スイッチは活性化される。スイッチは、通常、閉じており、次いで開くか、またはその反対になり得る。ドームは、金属である場合、ドームの上部が露出するように流体経路にシールすることができ、こうして簡単な機械的接触を使用して回路を閉じることを可能にし、回路は、次いで、ドームが起動されて動き出したときに開く。あるいは、シール材料は、導電性材料でコーティングすることができるか、または導電性であってもよい。
【0044】
これらの実施形態は、リザーバ内の低/空の容量を検出するための安価なオプションである。特に簡単な機械的接触および導電性カバー/上部と共に使用されるとき、これらの実施形態は、その最低コストを達成する。スナップドームのコストは、非常に低いが、機能の再現性は非常に高い。
【0045】
本発明のわずかな実施形態のみが示され説明されてきたが、本発明は、説明した実施形態に限定されない。本発明の範囲から逸脱することなく、開示する実施形態に他の変更がなされてもよいことが、当業者によって理解されるであろう。加えて、本明細書に開示する実施形態、特徴および/または要素の任意のものを互いに組み合わせて、組み合わされた実施形態、特徴および/または要素が互いに矛盾しない限り、具体的に開示していないさまざまな追加の組み合わせを形成することができる。すべてのそのような変更および組み合わせは、付属の特許請求の範囲およびその等価物によって規定される本発明の範囲内に含まれると考えられる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
図12