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特許7437232不動産情報提供制御装置、不動産情報提供制御方法、不動産情報提供制御プログラムおよび不動産情報提供システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-14
(45)【発行日】2024-02-22
(54)【発明の名称】不動産情報提供制御装置、不動産情報提供制御方法、不動産情報提供制御プログラムおよび不動産情報提供システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/16 20240101AFI20240215BHJP
【FI】
G06Q50/16
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020085689
(22)【出願日】2020-05-15
(65)【公開番号】P2021179876
(43)【公開日】2021-11-18
【審査請求日】2023-01-30
(73)【特許権者】
【識別番号】516091329
【氏名又は名称】JIBUN HAUS.株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100123526
【弁理士】
【氏名又は名称】宮川 壮輔
(74)【代理人】
【識別番号】100125036
【弁理士】
【氏名又は名称】深川 英里
(72)【発明者】
【氏名】内堀 雄平
(72)【発明者】
【氏名】滝本 学
(72)【発明者】
【氏名】橋根 善幸
(72)【発明者】
【氏名】根立 宗一郎
(72)【発明者】
【氏名】加治佐 興平
(72)【発明者】
【氏名】高山 竜輔
(72)【発明者】
【氏名】高瀬 智広
(72)【発明者】
【氏名】平野 渉
【審査官】野口 俊明
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-257789(JP,A)
【文献】特開2002-245294(JP,A)
【文献】国際公開第2019/155876(WO,A1)
【文献】特開2016-091357(JP,A)
【文献】特開2013-109560(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00ー99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
不動産の購入予定者が利用する購入予定者端末と、前記購入予定者端末に不動産情報を送信する仮想サーバとに接続される不動産情報提供制御装置であって、
前記購入予定者端末から送信される前記仮想サーバへのアクセス情報要求を入力すると、前記仮想サーバの使用状況に基づいて前記仮想サーバの使用可否を判定し、前記仮想サーバが使用可能と判定すると前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、または前記仮想サーバが使用不可と判定すると新たな仮想サーバを起動して前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を抽出する起動制御部と、
前記起動制御部が抽出する前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報または前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を前記購入予定者端末に送信し前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに対してアクセスさせる送信制御部とを備え、
前記起動制御部は、
前記不動産情報を前記購入予定者と共有する共有者が利用する共有者端末から送信される不動産識別情報を入力すると、前記仮想サーバの使用状況に基づいて前記仮想サーバの使用可否を判定し、前記仮想サーバが使用可能と判定すると前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、または前記仮想サーバが使用不可と判定すると新たな仮想サーバを起動して前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、
前記送信制御部は、
前記起動制御部が抽出する前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報または前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を前記共有者端末に送信し前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに対してアクセスさせ、前記不動産識別情報に対応付けられて記憶されている前記不動産情報を前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに送信し当該不動産情報を前記共有者端末に対して送信させ、さらに前記購入予定者端末および前記共有者端末が、それぞれ前記仮想サーバにアクセスしているとき、前記購入予定者端末が送信する前記不動産情報の更新指示を入力すると、前記共有者端末がアクセスする仮想サーバから前記更新指示された不動産情報を前記共有者端末に対して送信させ、または、前記共有者端末が送信する前記不動産情報の更新指示を入力すると、前記購入予定者端末がアクセスする仮想サーバから前記更新指示された不動産情報を前記購入予定者端末に対して送信させる不動産情報提供制御装置。
【請求項2】
不動産の購入予定者が利用する購入予定者端末と、前記購入予定者端末に不動産情報を送信する仮想サーバとに接続される不動産情報提供制御装置であって、
前記購入予定者端末から送信される前記仮想サーバへのアクセス情報要求を入力すると、前記仮想サーバの使用状況に基づいて前記仮想サーバの使用可否を判定し、前記仮想サーバが使用可能と判定すると前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、または前記仮想サーバが使用不可と判定すると新たな仮想サーバを起動して前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を抽出する起動制御部と、
前記起動制御部が抽出する前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報または前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を前記購入予定者端末に送信し前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに対してアクセスさせる送信制御部と、
前記不動産情報を更新可能な更新権限の変更を制御する更新権限制御部と
を備え、
前記起動制御部は、
前記不動産情報を前記購入予定者と共有する共有者が利用する共有者端末から送信される不動産識別情報を入力すると、前記仮想サーバの使用状況に基づいて前記仮想サーバの使用可否を判定し、前記仮想サーバが使用可能と判定すると前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、または前記仮想サーバが使用不可と判定すると新たな仮想サーバを起動して前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、
前記送信制御部は、
前記起動制御部が抽出する前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報または前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を前記共有者端末に送信し前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに対してアクセスさせ、前記不動産識別情報に対応付けられて記憶されている前記不動産情報を前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに送信し当該不動産情報を前記共有者端末に対して送信させ、
前記更新権限制御部は、
前記購入予定者端末または前記共有者端末のいずれかから送信される更新権限変更を入力すると、前記購入予定者端末と前記共有者端末との間で更新権限を切り換える不動産情報提供制御装置。
【請求項3】
前記送信制御部は、
前記購入予定者端末から送信される前記アクセス情報要求および識別情報を入力すると、前記識別情報に対応付けられて前記不動産情報が記憶されているか否かを判定し、前記不動産情報が記憶されていると判定すると、記憶されている前記不動産情報を前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに送信し前記購入予定者端末に対して当該不動産情報を送信させる請求項1または請求項2に記載の不動産情報提供制御装置。
【請求項4】
前記送信制御部は、
前記購入予定者端末および前記共有者端末が、それぞれ前記仮想サーバにアクセスして
いるとき、前記購入予定者端末が送信する前記不動産情報の方向共有指示を入力すると、前記共有者端末がアクセスする仮想サーバから前記方向共有指示された不動産情報を前記共有者端末に対して送信させ、または、前記共有者端末が送信する前記不動産情報の方向共有指示を入力すると、前記購入予定者端末がアクセスする仮想サーバから前記方向共有指示された不動産情報を前記購入予定者端末に対して送信させる請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の不動産情報提供制御装置。
【請求項5】
不動産の購入予定者が利用する購入予定者端末と、前記購入予定者端末に不動産情報を送信する仮想サーバとに接続される不動産情報提供制御装置における不動産情報提供制御方法であって、
前記購入予定者端末から送信される前記仮想サーバへのアクセス情報要求を入力すると、前記仮想サーバの使用状況に基づいて前記仮想サーバが使用可能と判定すると前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、または前記仮想サーバが使用不可と判定すると新たな仮想サーバを起動して前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を抽出する起動制御ステップと、
前記起動制御ステップにおいて抽出される前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報または前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を前記購入予定者端末に送信し前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに対してアクセスさせる送信制御ステップと、
前記不動産情報を前記購入予定者と共有する共有者が利用する共有者端末から送信される不動産識別情報を入力すると、前記仮想サーバの使用状況に基づいて前記仮想サーバが使用可能と判定すると前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、または前記仮想サーバが使用不可と判定すると新たな仮想サーバを起動して前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を抽出する共有者端末用起動制御ステップと、
前記共有者端末用起動制御ステップにおいて抽出される前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報または前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を前記共有者端末に送信し前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに対してアクセスさせ、前記不動産識別情報に対応付けられて記憶されている前記不動産情報を前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに送信し当該不動産情報を前記共有者端末に対して送信させるステップと、
前記購入予定者端末および前記共有者端末が、それぞれ前記仮想サーバにアクセスしているとき、前記購入予定者端末が送信する前記不動産情報の更新指示を入力すると、前記共有者端末がアクセスする仮想サーバから前記更新指示された不動産情報を前記共有者端末に対して送信させ、または、前記共有者端末が送信する前記不動産情報の更新指示を入力すると、前記購入予定者端末がアクセスする仮想サーバから前記更新指示された不動産情報を前記購入予定者端末に対して送信させるステップと
を含む不動産情報提供制御方法。
【請求項6】
不動産の購入予定者が利用する購入予定者端末と、前記購入予定者端末に不動産情報を送信する仮想サーバとに接続される不動産情報提供制御装置における不動産情報提供制御プログラムであって、
前記購入予定者端末から送信される前記仮想サーバへのアクセス情報要求を入力すると、前記仮想サーバの使用状況に基づいて前記仮想サーバが使用可能と判定すると前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、または前記仮想サーバが使用不可と判定すると新たな仮想サーバを起動して前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を抽出する起動制御ステップと、
前記起動制御ステップにおいて抽出される前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報または前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を前記購入予定者端末に送信し前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに対してアクセスさせる送信制御ステップと
前記不動産情報を前記購入予定者と共有する共有者が利用する共有者端末から送信される不動産識別情報を入力すると、前記仮想サーバの使用状況に基づいて前記仮想サーバが使用可能と判定すると前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、または前記仮想サーバが使用不可と判定すると新たな仮想サーバを起動して前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を抽出する共有者端末用起動制御ステップと、
前記共有者端末用起動制御ステップにおいて抽出される前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報または前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を前記共有者端末に送信し前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに対してアクセスさせ、前記不動産識別情報に対応付けられて記憶されている前記不動産情報を前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに送信し当該不動産情報を前記共有者端末に対して送信させるステップと、
前記購入予定者端末および前記共有者端末が、それぞれ前記仮想サーバにアクセスしているとき、前記購入予定者端末が送信する前記不動産情報の更新指示を入力すると、前記共有者端末がアクセスする仮想サーバから前記更新指示された不動産情報を前記共有者端末に対して送信させ、または、前記共有者端末が送信する前記不動産情報の更新指示を入力すると、前記購入予定者端末がアクセスする仮想サーバから前記更新指示された不動産情報を前記購入予定者端末に対して送信させるステップと
を前記不動産情報提供制御装置に実行させる不動産情報提供制御プログラム。
【請求項7】
不動産の購入予定者が利用する購入予定者端末に不動産情報を送信する仮想サーバと、前記仮想サーバに接続される不動産情報提供制御装置とを備える不動産情報提供システムであって、
前記不動産情報提供制御装置は、
前記購入予定者端末から送信される前記仮想サーバへのアクセス情報要求を入力すると、前記仮想サーバの使用状況に基づいて前記仮想サーバが使用可能と判定すると前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、または前記仮想サーバが使用不可と判定すると新たな仮想サーバを起動して前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を抽出する起動制御部と、
前記起動制御部が抽出する前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報または前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を前記購入予定者端末に送信し前記使用可能な仮想サーバ
または前記新たな仮想サーバに対してアクセスさせる送信制御部とを備え、
前記起動制御部は、
前記不動産情報を前記購入予定者と共有する共有者が利用する共有者端末から送信される不動産識別情報を入力すると、前記仮想サーバの使用状況に基づいて前記仮想サーバの使用可否を判定し、前記仮想サーバが使用可能と判定すると前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、または前記仮想サーバが使用不可と判定すると新たな仮想サーバを起動して前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、
前記送信制御部は、
前記起動制御部が抽出する前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報または前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を前記共有者端末に送信し前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに対してアクセスさせ、前記不動産識別情報に対応付けられて記憶されている前記不動産情報を前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに送信し当該不動産情報を前記共有者端末に対して送信させ、さらに前記購入予定者端末および前記共有者端末が、それぞれ前記仮想サーバにアクセスしているとき、前記購入予定者端末が送信する前記不動産情報の更新指示を入力すると、前記共有者端末がアクセスする仮想サーバから前記更新指示された不動産情報を前記共有者端末に対して送信させ、または、前記共有者端末が送信する前記不動産情報の更新指示を入力すると、前記購入予定者端末がアクセスする仮想サーバから前記更新指示された不動産情報を前記購入予定者端末に対して送信させ、
前記仮想サーバは、
アクセスしてきた前記購入予定者端末に前記不動産情報を送信する
不動産情報提供システム。
【請求項8】
不動産の購入予定者が利用する購入予定者端末と、前記購入予定者端末に不動産情報を送信する仮想サーバとに接続される不動産情報提供制御装置における不動産情報提供制御方法であって、
前記購入予定者端末から送信される前記仮想サーバへのアクセス情報要求を入力すると、前記仮想サーバの使用状況に基づいて前記仮想サーバが使用可能と判定すると前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、または前記仮想サーバが使用不可と判定すると新たな仮想サーバを起動して前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を抽出する起動制御ステップと、
前記起動制御ステップにおいて抽出される前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報または前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を前記購入予定者端末に送信し前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに対してアクセスさせる送信制御ステップと、
前記不動産情報を前記購入予定者と共有する共有者が利用する共有者端末から送信される不動産識別情報を入力すると、前記仮想サーバの使用状況に基づいて前記仮想サーバが使用可能と判定すると前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、または前記仮想サーバが使用不可と判定すると新たな仮想サーバを起動して前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を抽出する共有者端末用起動制御ステップと、
前記共有者端末用起動制御ステップにおいて抽出される前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報または前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を前記共有者端末に送信し前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに対してアクセスさせ、前記不動産識別情報に対応付けられて記憶されている前記不動産情報を前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに送信し当該不動産情報を前記共有者端末に対して送信させるステップと、
前記購入予定者端末または前記共有者端末のいずれかから送信される更新権限変更を入力すると、前記購入予定者端末と前記共有者端末との間で更新権限を切り換えるステップと
を含む不動産情報提供制御方法。
【請求項9】
不動産の購入予定者が利用する購入予定者端末と、前記購入予定者端末に不動産情報を送信する仮想サーバとに接続される不動産情報提供制御装置における不動産情報提供制御プログラムであって、
前記購入予定者端末から送信される前記仮想サーバへのアクセス情報要求を入力すると、前記仮想サーバの使用状況に基づいて前記仮想サーバが使用可能と判定すると前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、または前記仮想サーバが使用不可と判定すると新たな仮想サーバを起動して前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を抽出する起動制御ステップと、
前記起動制御ステップにおいて抽出される前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報または前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を前記購入予定者端末に送信し前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに対してアクセスさせる送信制御ステップと、
前記不動産情報を前記購入予定者と共有する共有者が利用する共有者端末から送信される不動産識別情報を入力すると、前記仮想サーバの使用状況に基づいて前記仮想サーバが使用可能と判定すると前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、または前記仮想サーバが使用不可と判定すると新たな仮想サーバを起動して前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を抽出する共有者端末用起動制御ステップと、
前記共有者端末用起動制御ステップにおいて抽出される前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報または前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を前記共有者端末に送信し前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに対してアクセスさせ、前記不動産識別情報に対応付けられて記憶されている前記不動産情報を前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに送信し当該不動産情報を前記共有者端末に対して送信させるステップと、
前記購入予定者端末または前記共有者端末のいずれかから送信される更新権限変更を入力すると、前記購入予定者端末と前記共有者端末との間で更新権限を切り換えるステップと
を前記不動産情報提供制御装置に実行させる不動産情報提供制御プログラム。
【請求項10】
不動産の購入予定者が利用する購入予定者端末に不動産情報を送信する仮想サーバと、前記仮想サーバに接続される不動産情報提供制御装置とを備える不動産情報提供システムであって、
前記不動産情報提供制御装置は、
前記購入予定者端末から送信される前記仮想サーバへのアクセス情報要求を入力すると、前記仮想サーバの使用状況に基づいて前記仮想サーバが使用可能と判定すると前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、または前記仮想サーバが使用不可と判定すると新たな仮想サーバを起動して前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を抽出する起動制御部と、
前記起動制御部が抽出する前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報または前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を前記購入予定者端末に送信し前記使用可能な仮想サーバ
または前記新たな仮想サーバに対してアクセスさせる送信制御部と、
前記不動産情報を更新可能な更新権限の変更を制御する更新権限制御部と
を備え、
前記起動制御部は、
前記不動産情報を前記購入予定者と共有する共有者が利用する共有者端末から送信される不動産識別情報を入力すると、前記仮想サーバの使用状況に基づいて前記仮想サーバの使用可否を判定し、前記仮想サーバが使用可能と判定すると前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、または前記仮想サーバが使用不可と判定すると新たな仮想サーバを起動して前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、
前記送信制御部は、
前記起動制御部が抽出する前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報または前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を前記共有者端末に送信し前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに対してアクセスさせ、前記不動産識別情報に対応付けられて記憶されている前記不動産情報を前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに送信し当該不動産情報を前記共有者端末に対して送信させ、
前記更新権限制御部は、
前記購入予定者端末または前記共有者端末のいずれかから送信される更新権限変更を入力すると、前記購入予定者端末と前記共有者端末との間で更新権限を切り換え、
前記仮想サーバは、
アクセスしてきた前記購入予定者端末に前記不動産情報を送信する
不動産情報提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不動産情報提供制御装置、不動産情報提供制御方法、不動産情報提供制御プログラムおよび不動産情報提供制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば住宅や土地などの不動産の購入予定者に不動産情報を提供するためのシステムとして、ユーザ端末と不動産情報提供サーバとを備える不動産情報提供システムが利用されている(例えば、特許文献1参照)。
このような不動産情報提供システムにおいては、ユーザ端末が不動産情報提供サーバにアクセスすると、不動産情報提供サーバが不動産情報をユーザ端末に送信し、ユーザ端末が不動産情報を表示するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-092126号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような不動産情報提供システムでは、アクセスするユーザ端末の数が多くなると、不動産情報提供サーバの負荷が大きくなり迅速に対応することができなくなってしまうという問題がある。また、このような不動産情報提供サーバの負荷を軽減させるために、サーバの台数を予め多く設置したり、サーバのスペックを予め高く設定したりすることが考えられるが、その場合、維持費が増大してしまうという問題がある。
【0005】
以上に鑑みて、本発明は、アクセスする端末の台数に応じて効率的に不動産情報を提供することができる不動産情報提供制御装置、不動産情報提供制御方法、不動産情報提供制御プログラムおよび不動産情報提供制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、不動産の購入予定者が利用する購入予定者端末と、前記購入予定者端末に不動産情報を送信する仮想サーバとに接続される不動産情報提供制御装置であって、前記購入予定者端末から送信される前記仮想サーバへのアクセス情報要求を入力すると、前記仮想サーバの使用状況に基づいて前記仮想サーバの使用可否を判定し、前記仮想サーバが使用可能と判定すると前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、または前記仮想サーバが使用不可と判定すると新たな仮想サーバを起動して前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を抽出する起動制御部と、前記起動制御部が抽出する前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報または前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を前記購入予定者端末に送信し前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに対してアクセスさせる送信制御部とを備える不動産情報提供制御装置。
【発明の効果】
【0007】
本願の一観点によれば、アクセスする端末の台数に応じて効率的に不動産情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態としての不動産情報提供システムおよび不動産情報提供制御装置2を示す構成図である。
図2】購入予定者端末の表示画面の一例を示す説明図である。
図3】対応テーブルを示す図であって、(A)は購入予定者端末が対応付けられた様子を示すデータ構成図、(B)は購入予定者端末および共有者端末が対応付けられた様子を示すデータ構成図である。
図4】購入予定者端末への不動産情報の提供フローを示すシーケンス図である。
図5】仮想サーバの使用状況を示す図であって、(A)は未使用の仮想サーバのみが起動している状態を示す概念図、(B)は使用中の仮想サーバおよび未使用の仮想サーバが起動している状態を示す概念図である。
図6】共有者端末への不動産情報の提供フローを示すシーケンス図である。
図7】共有者端末の表示画面の一例を示す説明図である。
図8】購入予定者端末および共有者端末の更新の同期処理を示すシーケンス図である。
図9】購入予定者端末および共有者端末の方向の共有処理を示すシーケンス図である。
図10】購入予定者端末の表示画面の他の一例を示す説明図である。
図11】購入予定者端末および共有者端末の更新権限の変更処理を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施形態)
以下、本発明の実施形態における不動産情報提供制御装置、不動産情報提供制御方法、不動産情報提供制御プログラムおよび不動産情報提供システムについて説明する。
図1は、本発明の実施形態としての不動産情報提供システム1および不動産情報提供制御装置2を示す全体構成図である。
不動産情報提供システム1は、不動産情報提供制御装置2と、仮想サーバ3A,3B,3Cと、購入予定者端末4と、共有者端末5とを備えている。
不動産情報提供制御装置2と、仮想サーバ3A,3B,3Cと、購入予定者端末4と、共有者端末5とは、ネットワークを介して互いに接続されている。
【0010】
仮想サーバ3A,3B,3Cは、サーバインスタンスとして別個に設定されるものである。なお、図1においては、インスタンスごとに3台の仮想サーバ3A,3B,3Cが起動している例を示しているが、仮想サーバの設置台数は適宜変更する。すなわち、仮想サーバ3A,3B,3Cは、不動産情報提供制御装置2から送信される起動信号および停止信号によって、それぞれ起動および停止する。そのため、不動産情報提供制御装置2の制御のもと、新たな仮想サーバが起動したり、起動している仮想サーバが停止したりすることにより、起動している仮想サーバの設置台数は適宜変更する。
なお、起動とは、ゼロからインスタンスを起ち上げることをいい、停止とは、起動したインスタンスを削除することをいう。
【0011】
また、仮想サーバ3A,3B,3Cは、UNITYなどのゲームエンジンを利用して、部屋基本情報等に基づいて部屋情報等を生成し、購入予定者端末4および共有者端末5に送信する。これら部屋基本情報および部屋情報は不動産情報となるものである。
なお、部屋基本情報とは、部屋を構成するパーツごとの識別情報等を含むものであって、例えばJSON等のデータフォーマットによって記述されるものである。具体的には、部屋基本情報において、椅子、机、カーペット、壁、ブラインド、照明器具、ソファまたは電化製品等のパーツが、テキストデータ等によって識別されている。
また、部屋情報とは、購入予定者が不動産を購入するために参考とする情報であって、図2に示すように、部屋にパーツが設置された状況を示す静止画または動画等からなる画像情報等を含むものである。また、部屋情報には、必ずしも画像情報は含まれていなくてもよく、対象とする不動産の住所、大きさ、間取り、料金、外観、周辺状況等が含まれていてもよい。
【0012】
不動産情報提供制御装置2は、制御部21と、通信部22と、記憶部23とを備えている。
制御部21は、例えば、プロセッサ、CPU等の演算手段によって実現され、各種のメモリ、ハードディスク等の記憶手段と協働して機能し、各種のプログラムを実行する。この制御部21は、メイン制御部21aと、起動制御部21bと、送信制御部21cと、更新権限制御部21dとを備えている。
メイン制御部21aは、各種のプログラムを実行して各種構成部及び各機能部間の制御及び装置全体の制御を実行する。
起動制御部21bは、起動している仮想サーバ3A,3B,3Cの使用状況に基づいて仮想サーバ3A,3B,3Cの使用可否を判定し、判定結果に応じて仮想サーバ3A,3B,3Cのアクセス情報を生成し抽出する。すなわち、起動制御部21bは、いずれか一つの仮想サーバが使用可能と判定すると、当該一つの仮想サーバを選択してそのアクセス情報を抽出する。一方、起動制御部21bは、起動している仮想サーバ3A,3B,3Cがいずれも使用されていることにより使用不可と判定するか、または仮想サーバがいずれも起動されていないことにより使用不可と判定すると、他の新たな仮想サーバを起動する。
なお、アクセス情報とは、例えば仮想サーバのURL等である。
また、起動制御部21bは、仮想サーバ3A,3B,3Cの使用状況を監視しており、仮想サーバ3A,3B,3Cが使用不可と判定すると、未使用の仮想サーバを起動する。なお、未使用の仮想サーバとは、使用されていない仮想サーバであって、起動することにより、起動していてかつ使用可能な仮想サーバとなる。
【0013】
送信制御部21cは、起動制御部21bが抽出するアクセス情報を通信部22を介して購入予定者端末4または共有者端末5に送信する。また、送信制御部21cは、購入予定者端末4から送信されるアクセス情報要求およびユーザID等を入力すると、ユーザIDに対応付けられて部屋基本情報が記憶部23に記憶されているか否かを判定する。そして、送信制御部21cは、部屋基本情報が記憶されていると判定すると、この部屋基本情報を購入予定者端末4に送信して仮想サーバにアクセスさせ、記憶されている部屋基本情報に基づく部屋情報を当該仮想サーバから購入予定者端末4に送信させる。
また、送信制御部21cは、共有者端末5から送信される部屋ID等を入力すると、部屋IDが記憶部23に記憶されているか否かを判定する。そして、送信制御部21cは、部屋IDが記憶されていると判定すると、この部屋IDに対応付けられた部屋基本情報を共有者端末5に送信して仮想サーバにアクセスさせ、記憶されている部屋基本情報に基づく部屋情報を当該仮想サーバから共有者端末5に送信させる。
【0014】
また、送信制御部21cは、購入予定者端末4が送信する部屋基本情報の更新指示を入力すると、更新指示された部屋基本情報を仮想サーバから共有者端末5に送信させる。また、送信制御部21cは、共有者端末5が送信する部屋基本情報の更新指示を入力すると、更新指示された部屋基本情報を仮想サーバから購入予定者端末4に送信させる。
さらに、送信制御部21cは、購入予定者端末4が送信する方向共有指示を入力すると、この方向共有指示された部屋基本情報に基づく部屋情報を仮想サーバから共有者端末5に送信させる。また、送信制御部21cは、共有者端末5が送信する方向共有指示を入力すると、方向共有指示された部屋基本情報に基づく部屋情報を仮想サーバから購入予定者端末4に送信させる。
また、更新権限制御部21dは、購入予定者端末4または共有者端末5のいずれかから送信される更新権限変更を入力すると、購入予定者端末4と共有者端末5との間で更新権限を切り換える。
なお、更新権限とは、記憶部23に記憶される部屋基本情報を上書きすることができる権限をいう。
【0015】
通信部22は、例えば、外部機器との情報の送受信を行う各種通信デバイスなどからなり、仮想サーバ3A,3B,3C、購入予定者端末4および共有者端末5と通信を行う。
記憶部23は、例えば、ハードディスクやメモリなどからなり、各種プログラムや作業データなどを記憶する。また、記憶部23は、ユーザID、端末ID、更新権限、部屋IDおよび部屋基本情報を対応付けて記憶する。例えば、記憶部23は、図3の対応テーブルに示すように、ユーザID、端末ID、更新権限および部屋IDを対応付けて記憶し、これらに対応付けて部屋基本情報を記憶する。
なお、ユーザIDとは、購入予定者ごとに事前に登録されて各購入予定者を識別するための購入予定者識別情報であり、各共有者を識別するための共有者識別情報である。
また、端末IDとは、購入予定者端末4および共有者端末5のように端末ごとに設定されて各端末を識別するための端末識別情報である。例えば、各端末のMACアドレスやIPアドレスなどである。
また、部屋IDとは、購入予定者端末4または共有者端末5によって生成される部屋基本情報に基づいて1住宅ごとに設定されて各住宅を識別するための部屋識別情報である。
【0016】
購入予定者端末4は、不動産の購入を検討している購入予定者等が利用する端末であり、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末やパソコン等からなるものである。
共有者端末5は、購入予定者等と不動産情報を共有する共有者が利用する端末であり、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末やパソコン等からなるものである。例えば、購入予定者とは、マイホームを購入する一家の父親であり、共有者とは、一家の母親やその家族等である。もちろん、購入予定者および共有者は、その他にも適宜変更可能である。
これら購入予定者端末4および共有者端末5は、不動産情報提供制御装置2にアクセス情報要求を送信し、不動産情報提供制御装置2から送信されるアクセス情報に基づいて、それぞれ仮想サーバ3にアクセスする。そして、購入予定者端末4および共有者端末5は、仮想サーバ3から送信される部屋情報をそれぞれ表示画面41,51に表示する。
【0017】
次に、不動産情報提供システム1における購入予定者端末4への不動産情報提供処理の動作について説明する。
図4は、購入予定者端末4への不動産情報提供処理の動作を示すシーケンス図である。
なお、購入予定者のユーザIDは、事前登録により、不動産情報提供制御装置2の記憶部23に記憶されているものとする。
購入予定者端末4は、購入予定者の操作により、仮想サーバへのアクセス情報要求、ユーザIDおよび端末IDを不動産情報提供制御装置2に送信する(ステップS1)。
起動制御部21bは、通信部22を介してそれらアクセス情報要求、ユーザIDおよび端末IDを入力すると、認証処理を行う。すなわち、起動制御部21bは、入力したユーザIDが記憶部23に記憶されているか否かによって認証を行う。
【0018】
起動制御部21bは、入力したユーザIDが記憶部23に記憶されていないと判定すると、認証ができなかったことを示す認証不可応答を購入予定者端末4に送信する。一方、起動制御部21bは、入力したユーザIDが記憶部23に記憶されていると判定すると、図3の対応テーブルに示すように、ユーザIDおよび端末IDを対応付けて記憶する。そして、起動制御部21bは、仮想サーバの使用状況に基づいて使用可否を判定する(ステップS2)。すなわち、図5に示すように、起動制御部21bは、起動していてかつ未使用の仮想サーバがあるか否かを判定する。そして、図5(A)に示すように、起動制御部21bは、起動していてかつ未使用の仮想サーバ3Cがあると判定すると、この仮想サーバ3Cが使用可能と判定しアクセス情報を抽出する。一方、起動制御部21bは、起動している仮想サーバがすべて使用されている場合、または、起動している仮想サーバが1台もない場合に、使用不可と判定する。なお、図4においては、仮想サーバがすべて使用不可と起動制御部21bが判定した場合のフローを例示している。
【0019】
起動制御部21bは、仮想サーバがすべて使用不可と判定すると、他の新たな仮想サーバ(ここでは仮想サーバ3Aとする)を起動する。すなわち、起動制御部21bは、他の新たな仮想サーバ3Aに起動指示を送信する(ステップS3)。
仮想サーバ3Aは、その起動指示を入力すると起動処理を行う(ステップS4)。すなわち、仮想サーバ3Aは自ら起動し、これによりサーバインスタンスとして設定される。そして、仮想サーバ3Aは、起動応答を不動産情報提供制御装置2に送信する(ステップS5)。
送信制御部21cは、通信部22を介してその起動応答を入力すると、図3(A)の対応テーブルに示すように、ユーザIDに基づいて、当該ユーザIDに対応付けられた部屋基本情報が記憶部23に記憶されているか否かを判定する(ステップS6)。送信制御部21cは、部屋基本情報が記憶されていると判定すると、部屋基本情報が有るものとして有無情報を生成し、部屋基本情報が記憶されていないと判定すると、部屋基本情報が無いものとして有無情報を生成する。
送信制御部21cは、有無情報と、起動制御部21bが抽出した仮想サーバ3Aへのアクセス情報とを購入予定者端末4に送信する(ステップS7)。そして、送信制御部21cは、その仮想サーバ3Aの状況を「使用」とする。
【0020】
起動制御部21bは、仮想サーバの使用状況を監視しており、仮想サーバの使用可否を判定する(ステップS8)。なお、図4においては、使用可否の判定をステップS8として示しているが、起動制御部21bは、仮想サーバの使用状況を定期的に監視している。そして、起動制御部21bは、定期的な監視の中で、仮想サーバがすべて使用不可と判定すると、未使用の仮想サーバを起動する。これにより、図5に示すように、定期的な監視の中では、常に未使用の仮想サーバが起動された状態となる。
さらに、起動制御部21bは、使用している仮想サーバ3の接続状況を判定する(ステップS9)。なお、図4においては、接続状況の判定をステップS9として示しているが、起動制御部21bは、使用している仮想サーバの接続状況を定期的に監視している。すなわち、購入予定者端末4および共有者端末5は、仮想サーバにアクセスすると、アクセス中であることを示す定期接続確認を定期的に不動産情報提供制御装置2に送信している。そして、起動制御部21bは、この定期接続確認を定期的に監視し、所定の時間間隔内に定期接続確認を入力していると判定すると、起動している仮想サーバの使用を維持する。一方、起動制御部21bは、所定の時間間隔を超えて定期接続確認を入力していなと判定すると、起動している仮想サーバに停止信号を送信して、その仮想サーバを停止させる。これにより、起動していてかつ使用済みの仮想サーバが削除される。
【0021】
さて、購入予定者端末4は、ステップS7において不動産情報提供制御装置2が送信したアクセス情報および有無情報を入力すると、アクセス情報を表示画面41に表示する。購入予定者が表示画面41上においてアクセス情報をタッチすると、購入予定者端末4は、部屋情報閲覧要求、ユーザID、端末IDおよび有無情報を仮想サーバ3Aに送信する(ステップS10)。
仮想サーバ3Aは、それら部屋情報閲覧要求、ユーザID、端末IDおよび有無情報を入力すると、有無情報を読み出して部屋基本情報があるか否かを判定する。仮想サーバ3Aは、部屋基本情報が無いと判定すると、ステップS13に進む。一方、仮想サーバ3Aは、部屋基本情報が有ると判定すると、部屋基本情報送信要求およびユーザIDを不動産情報提供制御装置2に送信する(ステップS11)。
送信制御部21cは、それら部屋基本情報送信要求およびユーザIDを通信部22を介して入力すると、ユーザIDに対応する部屋基本情報を記憶部23から抽出し、その部屋基本情報を仮想サーバ3Aに送信する(ステップS12)。
仮想サーバ3Aは、その部屋基本情報を入力すると、その部屋基本情報に基づいて部屋情報を生成し(ステップS13)、その部屋情報を端末IDに対応する購入予定者端末4に送信する(ステップS14)。
購入予定者端末4は、その部屋情報を入力すると、図2に示すように、その部屋情報を表示画面41に表示する(ステップS15)。
なお、上述したように、購入予定者端末4は、仮想サーバ3Aにアクセスしている間は、定期接続確認を定期的に送信し続ける(ステップS16)。
【0022】
なお、図2において、購入予定者がレイアウトボタン41bをタッチすると、仮想サーバ3Aとの部屋基本情報および部屋情報等の送受信により、表示エリア41hに表示された椅子、机、カーペット、壁、ブラインド、照明器具、ソファまたは電化製品等のパーツの有無、種類または位置等を変更することができる。すなわち、例えば椅子などのパーツをタッチすると、そのパーツの選択画面が表示され、それら選択画面のいずれか一つをタッチすることにより別のパーツ(別の椅子)に置き換えられる。このとき、選択画面ごとに写真、料金、サイズまたは色などが表示されてもよい。また、あるパーツを選択すると、次のお薦めパーツが案内表示されるようにしてもよい。例えば、あるカーペットが選択されると、このカーペットに組み合わされて購入されている頻度の高い椅子が案内表示され、その椅子が選択されると、その椅子に組み合わされて購入されている頻度の高い机が案内表示されるようにしてもよい。また、あるパーツを指で移動させることにより表示エリア41h内においてそのパーツを移動させることができる。
【0023】
また、購入予定者が、操作ボタン41gをタッチすると、仮想サーバ3Aとの部屋基本情報および部屋情報等の送受信により、表示エリア41h内において部屋の中を歩くように視点を移動させるようにして部屋の内部の状況が動画によって変化していく。
このようにして、購入予定者は、購入したい部屋のパーツを自由にレイアウトすることができ、部屋の中を歩いたときの部屋の状況を見ることができる。
なお、送信制御部21cは、ステップS6において、ユーザIDに基づいて部屋基本情報の有無を判定しているが、これに限ることはなく、端末IDや他の識別情報に基づいて判定してもよい。
【0024】
次に、不動産情報提供システム1における共有者端末5への不動産情報提供処理の動作について説明する。
図6は、共有者端末5への不動産情報提供処理の動作を示すシーケンス図である。
共有者端末5は、共有者の操作により、仮想サーバへのアクセス情報要求、ユーザID、端末IDおよび部屋IDを不動産情報提供制御装置2に送信する(ステップS21)。
起動制御部21bは、通信部22を介してそれらアクセス情報要求、ユーザID、端末IDおよび部屋IDを入力すると、認証処理を行う(ステップS22)。すなわち、起動制御部21bは、入力した部屋IDが記憶部23に記憶されているか否かによって認証を行う。なお、このときの部屋IDは購入予定者の操作によって購入予定者端末4が設定した部屋IDと同じものである。
【0025】
起動制御部21bは、入力した部屋IDが記憶部23に記憶されていないと判定すると、認証ができなかった旨を示す認証不可応答を共有者端末5に送信する。一方、起動制御部21bは、入力した部屋IDが記憶部23に記憶されていると判定すると、図3(B)に示すように、ユーザID、端末IDおよび部屋IDを対応付けて記憶部23に記憶する。このとき、起動制御部21bは、ユーザIDおよび端末IDを更新権限なしとして記憶部23に対応付けて記憶する。
そして、起動制御部21bは、上記と同様にして、仮想サーバの使用状況に基づいて使用可否を判定する(ステップS23)。すなわち、起動制御部21bは、起動していてかつ未使用の仮想サーバがあるか否かを判定する。そして、図5(B)に示すように、起動制御部21bは、起動していてかつ未使用の仮想サーバ3Cがあると判定すると、この仮想サーバ3Cが使用可能と判定しアクセス情報を抽出する。一方、起動制御部21bは、起動している仮想サーバがすべて使用されている場合、または、起動している仮想サーバ3が1台もない場合に、使用不可と判定する。なお、図6においては、仮想サーバがすべて使用不可と起動制御部21bが判定した場合のフローを例示している。
【0026】
起動制御部21bは、仮想サーバがすべて使用不可と判定すると、他の新たな仮想サーバ(ここでは仮想サーバ3Bとする)を起動する。すなわち、起動制御部21bは、起動指示を仮想サーバ3Bに送信する(ステップS24)。
仮想サーバ3Bは、その起動指示を入力すると、上記のステップS4,S5と同様にして、起動処理を行い(ステップS25)、起動応答を不動産情報提供制御装置2に送信する(ステップS26)。
送信制御部21cは、通信部22を介してその起動応答を入力すると、起動制御部21bが抽出した仮想サーバ3Bへのアクセス情報を共有者端末5に送信する(ステップS27)。
そして、送信制御部21cは、その仮想サーバ3Bの状況を「使用」とする。
【0027】
そして、起動制御部21bは、ステップS8と同様にして、仮想サーバの使用可否を判定し(ステップS28)、仮想サーバがすべて使用不可と判定すると、未使用の仮想サーバを起動する。これにより、図5に示すように、定期的な監視の中では、常に未使用の仮想サーバ3が起動された状態となる。
さらに、起動制御部21bは、ステップS9と同様にして、起動している仮想サーバの接続状況を判定し(ステップS29)、所定の時間間隔内に共有者端末5から送信される定期接続確認を入力していると判定すると、起動している仮想サーバの使用を維持する。一方、起動制御部21bは、所定の時間間隔を超えて定期接続確認を入力していなと判定すると、起動している仮想サーバに停止信号を送信して、その仮想サーバを停止させる。これにより、起動していてかつ使用済みの仮想サーバ3が削除される。
【0028】
さて、共有者端末5は、ステップS27において不動産情報提供制御装置2が送信したアクセス情報を入力すると、アクセス情報を表示画面51に表示する。共有者が表示画面51上においてアクセス情報をタッチすると、共有者端末5は、部屋情報閲覧要求、ユーザID、端末IDおよび部屋IDを仮想サーバ3Bに送信する(ステップS30)。
仮想サーバ3Bは、それら部屋情報閲覧要求、ユーザID、端末IDおよび部屋IDを入力すると、部屋基本情報送信要求および部屋IDを不動産情報提供制御装置2に送信する(ステップS31)。
送信制御部21cは、それら部屋基本情報送信要求および部屋IDを通信部22を介して入力すると、部屋IDに対応する部屋基本情報を記憶部23から抽出し、その部屋基本情報を仮想サーバ3Bに送信する(ステップS32)。
仮想サーバ3Bは、その部屋基本情報を入力すると、上記のステップS13,S14と同様にして、部屋情報を生成し(ステップS33)、その部屋情報を共有者端末5に送信する(ステップS34)。
共有者端末5は、その部屋情報を入力すると、図7に示すように、その部屋情報を表示画面に表示する(ステップS35)。
これにより、共有者は、購入予定者の操作により購入予定者端末4が設定した部屋情報を共有者端末5の表示画面51に表示させることができ、部屋情報を購入予定者と共有することができる。
なお、上述したように、共有者端末5は、仮想サーバ3Bにアクセスしている間は、定期接続確認を定期的に送信し続ける(ステップS36)。
【0029】
なお、図7において、共有者がレイアウトボタン51bをタッチすると、仮想サーバ3Bとの部屋基本情報および部屋情報等の送受信により、上記と同様にして、表示エリア51hに表示されたパーツの有無、種類または位置等を変更することができる。
また、共有者が、操作ボタン51gをタッチすると、仮想サーバ3Bとの部屋基本情報および部屋情報等の送受信により、上記と同様にして、表示エリア51h内において部屋の中を歩くように視点を移動させるようにして部屋の内部の状況が動画によって変化していく。
このようにして、共有者は、部屋のパーツを自由にレイアウトすることができ、部屋の中を歩いたときの部屋の状況を見ることができる。
なお、図6に示す共有者端末5への不動産情報提供フローは、購入予定者端末4が仮想サーバ3Aにアクセスしているときのものであってもよいし、購入予定者端末4が仮想サーバ3Aにアクセスしていないときのものであってもよい。
【0030】
次に、不動産情報提供システム1における購入予定者端末4と共有者端末5との更新同期処理の動作について説明する。
図8は、購入予定者端末4と共有者端末5との更新同期処理の動作を示すシーケンス図である。図8において、購入予定者端末4は、図4に示すように、仮想サーバ3Aにアクセスしており、表示画面41に部屋情報を表示しているものとする。また、共有者端末5は、図6に示すように、仮想サーバ3Bにアクセスしており、表示画面51に部屋情報を表示しているものとする。すなわち、購入予定者と共有者とが同じ画面を共有している状態になっているものとする。
【0031】
購入予定者が、図2に示すレイアウトボタン41bをタッチしてレイアウトを変更した後、更新ボタン41cをタッチすると、更新指示、最新の部屋基本情報および端末IDを不動産情報提供制御装置2に送信する(ステップS41)。不動産情報提供制御装置2の送信制御部21cは、それら更新指示、最新の部屋基本情報および端末IDを入力すると、更新権限があるか否かを判定する(ステップS42)。すなわち、送信制御部21cは、図3(B)に示すように、入力した端末IDに対応する更新権限が記憶部23に記憶されているか否かを判定する。送信制御部21cは、更新権限が記憶されていないと判定すると、更新権限なしとして更新不可応答を購入予定者端末4に送信する。一方、送信制御部21cは、更新権限が記憶されていると判定すると、更新処理を行う(ステップS43)。すなわち、送信制御部21cは、入力した端末IDに対応付けられている部屋基本情報を、入力した最新の部屋基本情報に上書きして記憶部23に記憶する。
【0032】
共有者端末5は、更新確認および端末IDを不動産情報提供制御装置2に送信する(ステップS44)。なお、共有者端末5は、これら更新確認および端末IDを定期的に不動産情報提供制御装置2に送信している。不動産情報提供制御装置2の送信制御部21cは、それら更新確認および端末IDを入力すると、端末IDに対応付けられて記憶されている最新の部屋基本情報を記憶部23から抽出して共有者端末5に送信する(ステップS45)。なお、送信制御部21cは、共有者端末5から送信される更新確認および端末IDを入力すると、記憶されている部屋基本情報を常に送信してもよいし、更新の有無を判定し更新されているときのみ部屋基本情報を送信してもよい。この場合、送信制御部21cは、更新日時情報や更新フラグなどに基づいて、更新されているか否かを判定してもよい。
【0033】
共有者端末5は、不動産情報提供制御装置2が送信する最新の部屋基本情報を入力すると、「更新あり」と表示画面51に表示する。なお、共有者端末5は、音、光、文字、振動などによって更新があったことを共有者に報知してもよいし、報知しなくてもよい。
共有者が更新表示ボタン51cをタッチすると、共有者端末5は、更新表示指示および最新の部屋基本情報を仮想サーバ3Bに送信する(ステップS46)。仮想サーバ3Bは、それら更新指示および最新の部屋基本情報を入力すると、最新の部屋情報を生成し(ステップS47)、共有者端末5に送信する(ステップS48)。共有者端末5は、その最新の部屋情報を入力すると、表示画面51に最新の部屋情報を表示する(ステップS49)。これにより、購入予定者端末4によって更新された部屋情報が、共有者端末5にも表示されて、購入予定者と共有者とが最新の部屋情報を共有することができる。
【0034】
また、共有者がレイアウトボタン51bをタッチしてレイアウトを変更した後、更新表示ボタン51cをタッチすると、共有者端末5が更新表示指示、最新の部屋基本情報および端末IDを不動産情報提供制御装置2に送信する(ステップS50)。不動産情報提供制御装置2の送信制御部21cは、それら更新表示指示、最新の部屋基本情報および端末IDを入力すると、入力した端末IDに対応する更新権限が記憶部23に記憶されているか否かを判定し(ステップS51)、更新処理を行う(ステップS52)。すなわち、送信制御部21cは、更新権限が記憶されていると判定すると、端末IDに対応付けられている部屋基本情報を、入力した最新の部屋基本情報に上書きして記憶部23に記憶する(ステップS52)。一方、送信制御部21cは、更新権限が記憶されていないと判定すると、すでに記憶されている部屋基本情報に対応付けて、入力した最新の部屋基本情報を他の部屋基本情報として記憶部23に別途記憶する(ステップS52)。すなわち、一の部屋基本情報と他の部屋基本情報とが対応付けられて記憶部23に記憶される。
【0035】
購入予定者端末4は、更新確認および端末IDを不動産情報提供制御装置2に送信する(ステップS53)。なお、購入予定者端末4は、これら更新確認および端末IDを定期的に不動産情報提供制御装置2に送信している。不動産情報提供制御装置2の送信制御部21cは、それら更新確認および端末IDを入力すると、端末IDに対応付けられて記憶されている一の部屋基本情報と他の部屋基本情報とを抽出して購入予定者端末4に送信する(ステップS54)。なお、送信制御部21cは、他の部屋基本情報が記憶部23に記憶されていない場合、一の部屋基本情報のみを抽出し送信する。また、送信制御部21cは、購入予定者端末4から送信される更新確認および端末IDを入力すると、記憶されている一の部屋基本情報および他の部屋基本情報を常に送信してもよいし、更新の有無を判定し更新されているときのみそれら部屋基本情報を送信してもよい。この場合、送信制御部21cは、更新日時情報や更新フラグなどに基づいて、更新されているか否かを判定してもよい。
【0036】
購入予定者端末4は、不動産情報提供制御装置2が送信する部屋基本情報を入力すると、「更新あり」と表示画面41に表示する。なお、購入予定者端末4は、音、光、文字、振動などによって更新があったことを購入予定者に報知してもよいし、報知しなくてもよい。
購入予定者が更新ボタン41cをタッチすると、購入予定者端末4は、更新表示指示および部屋基本情報を仮想サーバ3Aに送信する(ステップS55)。このとき、購入予定者端末4は、入力した部屋基本情報が一の部屋基本情報のみの場合、一の部屋基本情報のみを送信し、一方、入力した部屋基本情報が一の部屋基本情報および他の部屋基本情報の場合、一の部屋基本情報および他の部屋基本情報を送信する。
【0037】
仮想サーバ3Aは、それら更新表示指示および部屋基本情報を入力すると、部屋情報を生成する(ステップS56)。このとき、仮想サーバ3Aは、一の部屋基本情報のみを入力した場合、一の部屋情報のみを生成し、一方、一の部屋基本情報および他の部屋基本情報を入力した場合、一の部屋情報および他の部屋情報を生成する。そして、仮想サーバ3Aは、生成した部屋情報を購入予定者端末4に送信する(ステップS57)。購入予定者端末4は、その部屋情報を入力すると、表示画面51に最新の部屋情報を表示する(ステップS58)。このとき、購入予定者端末4は、一の部屋情報のみを入力した場合、一の部屋情報のみを表示し、一方、一の部屋情報および他の部屋情報を入力した場合、一の部屋情報とは別枠で他の部屋情報を表示する。
これにより、共有者端末5によって更新された部屋情報が、購入予定者端末4にも表示されて、購入予定者と共有者とが最新の部屋情報を共有することができる。
なお、ステップS42において、送信制御部21cは、更新権限がないと判定すると、更新不可応答を購入予定者端末4に送信するとしているが、これに限ることはなく、ステップS52のように、他の部屋基本情報として記憶部23に記憶して、ステップS49において他の部屋情報を共有者端末5に別枠で表示させてもよい。
また、購入予定者端末4または共有者端末5のいずれかから更新指示が送信されると、更新された部屋情報が共有されるとしているが、これに限ることはなく、購入予定者端末4または共有者端末5のいずれか一方のみの更新指示により部屋情報が共有されるものとしてもよい。
また、購入予定者端末4および共有者端末5が仮想サーバにアクセスしているものとしているが、これに限ることはなく、いずれか一方がアクセスしていなくてもよい。
【0038】
次に、不動産情報提供システム1における購入予定者端末4と共有者端末5との方向共有処理の動作について説明する。
図9は、購入予定者端末4と共有者端末5との方向共有処理の動作を示すシーケンス図である。図9において、購入予定者端末4は、図4に示すように、仮想サーバ3Aにアクセスしており、表示画面41に部屋情報を表示しているものとする。また、共有者端末5は、図6に示すように、仮想サーバ3Bにアクセスしており、表示画面51に部屋情報を表示しているものとする。すなわち、購入予定者と共有者とが同じ画面を共有している状態になっている。
【0039】
購入予定者が、図2に示す方向指示ボタン41dをタッチすると、図10に示すように、表示エリア41hに方向指示アイコン41iが表示される。方向指示アイコン41iは、部屋の中を見る方向を指示するものである。購入予定者は、部屋の中の見たい方向を示す位置まで方向指示アイコン41iを移動させて方向指示アイコン41iをタッチする。これにより、購入予定者端末4は、仮想サーバ3Aとの部屋基本情報および部屋情報等の送受信により、方向指示アイコン41iが示す方向から部屋情報を表示画面41に表示する。
そして、購入予定者が共有ボタン41eをタッチすると、購入予定者端末4は、方向共有指示、方向共有用の部屋基本情報および端末IDを不動産情報提供制御装置2に送信する(ステップS71)。不動産情報提供制御装置2の送信制御部21cは、それら方向共有指示、方向共有用の部屋基本情報および端末IDを入力すると、共有処理を行う(ステップS72)。すなわち、送信制御部21cは、入力した端末IDに基づいて、記憶部23にすでに記憶されている部屋基本情報に対応付けて、入力した共有用の部屋基本情報を別途記憶する。これにより、元の部屋基本情報と共有用の部屋基本情報とが対応付けられて記憶部23に記憶される。
【0040】
共有者端末5は、方向共有確認および端末IDを不動産情報提供制御装置2に送信する(ステップS73)。なお、共有者端末5は、これら方向共有確認および端末IDを定期的に不動産情報提供制御装置2に送信している。不動産情報提供制御装置2の送信制御部21cは、それら方向共有確認および端末IDを入力すると、端末IDに対応付けられて記憶されている共有用の部屋基本情報を記憶部23から抽出して共有者端末5に送信する(ステップS74)。共有者端末5は、不動産情報提供制御装置2が送信する共有用の部屋基本情報を入力すると、「共有あり」と表示画面51に表示する。なお、共有者端末5は、音、光、文字、振動などによって共有があったことを共有者に報知してもよいし、報知しなくてもよい。
共有者が共有表示ボタン51fをタッチすると、共有者端末5は、共有表示指示および共有用の部屋基本情報を仮想サーバ3Bに送信する(ステップS75)。仮想サーバ3Bは、それら共有表示指示示および共有用の部屋基本情報を入力すると、共有用の部屋情報を生成し(ステップS76)、共有者端末5に送信する(ステップS77)。共有者端末5は、その共有用の部屋情報を入力すると、表示画面51に共有用の部屋情報を表示する(ステップS78)。これにより、購入予定者端末4によって視線の方向について指示された部屋情報が、共有者端末5にも表示されて、購入予定者と共有者とが同じ視線で見た部屋情報を共有することができる。
【0041】
また、共有者が方向指示ボタン51dをタッチして部屋の見る方向を変更した後、共有ボタン51eをタッチすると、共有者端末5が、方向共有指示、共有用の部屋基本情報および端末IDを不動産情報提供制御装置2に送信する(ステップS79)。不動産情報提供制御装置2の送信制御部21cは、それら方向共有指示、共有用の部屋基本情報および端末IDを入力すると、共有処理を行う(ステップS80)。すなわち、送信制御部21cは、すでに記憶されている部屋基本情報に対応付けて、入力した共有用の部屋基本情報を共有用の部屋基本情報として記憶部23に別途記憶する。これにより、元の部屋基本情報と共有用の部屋基本情報とが対応付けられて記憶部23に記憶される。
【0042】
購入予定者端末4は、方向共有確認および端末IDを不動産情報提供制御装置2に送信する(ステップS81)。なお、購入予定者端末4は、これら方向共有確認および端末IDを定期的に不動産情報提供制御装置2に送信している。不動産情報提供制御装置2の送信制御部21cは、それら方向共有確認および端末IDを入力すると、端末IDに対応付けられて記憶されている共有用の部屋基本情報を記憶部23から抽出して購入予定者端末4に送信する(ステップS82)。購入予定者端末4は、不動産情報提供制御装置2が送信する共有用の部屋基本情報を入力すると、「共有あり」と表示画面41に表示する。なお、購入予定者端末4は、音、光、文字、振動などによって共有があったことを共有者に報知してもよいし、報知しなくてもよい。
【0043】
購入予定者が共有表示ボタン41fをタッチすると、購入予定者端末4は、共有表示指示および共有用の部屋基本情報を仮想サーバ3Aに送信する(ステップS83)。仮想サーバ3Aは、それら共有表示指示示および共有用の部屋基本情報を入力すると、共有用の部屋情報を生成し(ステップS84)、購入予定者端末4に送信する(ステップS85)。購入予定者端末4は、その共有用の部屋情報を入力すると、表示画面41に共有用の部屋情報を表示する(ステップS86)。これにより、共有者端末5によって視線の方向について指示された部屋情報が、購入予定者端末4にも表示されて、購入予定者と共有者とが同じ視線で見た部屋情報を共有することができる。
なお、購入予定者端末4および共有者端末5において、表示画面41,51をタッチすることにより、共有用の部屋情報を表示される前の部屋情報に戻すことができるようにしてもよい。
また、購入予定者端末4または共有者端末5のいずれかから方向共有指示が送信されると、方向共有指示された部屋情報が共有されるとしているが、これに限ることはなく、購入予定者端末4または共有者端末5のいずれか一方のみの方向共有指示により部屋情報が共有されるものとしてもよい。
また、購入予定者端末4および共有者端末5が仮想サーバにアクセスしているものとしているが、これに限ることはなく、いずれか一方がアクセスしていなくてもよい。
【0044】
次に、不動産情報提供システム1において購入予定者端末4と共有者端末5との間における更新権限の変更処理の動作について説明する。
図11は、購入予定者端末4と共有者端末5との間における更新権限の変更処理の動作を示すシーケンス図である。図11において、購入予定者端末4は、図4に示すように、仮想サーバ3Aにアクセスしており、表示画面41に部屋情報を表示しているものとする。また、共有者端末5は、図6に示すように、仮想サーバ3Bにアクセスしており、表示画面51に部屋情報を表示しているものとする。すなわち、購入予定者と共有者とが同じ画面を共有している状態になっている。また、更新権限は、購入予定者端末4にあるものとする。
【0045】
購入予定者が、図2に示す更新権限ボタン41aをタッチすると、購入予定者端末4は、更新権限変更指示および端末IDを不動産情報提供制御装置2に送信する(ステップS101)。不動産情報提供制御装置2の送信制御部21cは、それら更新権限変更指示および端末IDを入力すると、更新権限変更前処理を行う(ステップS102)。すなわち、送信制御部21cは、端末IDに対応付けられた更新権限変更指示フラグをオンにして記憶部23に記憶する。
共有者端末5は、更新権限変更確認および端末IDを不動産情報提供制御装置2に送信する(ステップS103)。なお、共有者端末5は、これら更新権限変更確認および端末IDを定期的に不動産情報提供制御装置2に送信している。不動産情報提供制御装置2の送信制御部21cは、それら更新権限変更確認および端末IDを入力すると、端末IDに対応付けられて記憶されている更新権限変更指示フラグを読み出し、更新権限変更指示フラグがオンであると判定すると、更新権限変更認証を共有者端末5に送信する(ステップS104)。なお、送信制御部21cは、更新権限変更指示フラグがオフであると判定すると、更新権限変更指示なしとして応答信号を共有者端末5に送信する。
【0046】
共有者端末5は、不動産情報提供制御装置2が送信する更新権限変更認証を入力すると、更新権限変更認証を表示画面51に表示する(ステップS105)。例えば、共有者端末5は、「更新権限変更指示あり」と表示画面51に表示する。共有者が、その「更新権限変更指示あり」をタッチすると、共有者端末5は、「YES」と「NO」を表示画面51に表示する。共有者が、「NO」をタッチすると、共有者端末5は、更新権限変更拒絶応答を不動産情報提供制御装置2に送信する。送信制御部21cは、その更新権限変更拒絶応答を入力すると、更新権限変更指示フラグをオフにし、購入予定者端末4に更新権限変更拒絶応答を送信する。購入予定者端末4は、その更新権限変更拒絶応答を入力すると、「更新権限の変更が拒絶されました」と表示画面41に表示する。
一方、ステップS105において、共有者が、「YES」をタッチすると、共有者端末5は、更新権限受付応答および端末IDを不動産情報提供制御装置2に送信する(ステップS106)。なお、このとき、共有者端末5は、購入予定者端末4との共通の認証用パスワード等の入力を受け付けて、この認証用パスワードも併せて不動産情報提供制御装置2に送信してもよい。
【0047】
送信制御部21cは、共有者端末5が送信した更新権限受付応答および端末IDを入力すると、更新権限変更処理を行う(ステップS107)。すなわち、送信制御部21cは、図3(B)に示す対応テーブルにおいて、購入予定者端末4の端末IDに対応付けられた更新権限を「なし」とし、共有者端末5の端末IDに対応付けられた更新権限を「あり」として記憶部23に記憶する。そして、送信制御部21cは、更新権限変更応答を共有者端末5に送信する(ステップS108)。
共有者端末5は、その更新権限変更応答を入力すると、更新権限の変更を表示画面51に表示する(ステップS109)。例えば、共有者端末5は、「更新権限あり」と表示画面51に表示する。なお、共有者端末5は、音、光、文字、振動などによって共有があったことを共有者に報知してもよいし、報知しなくてもよい。
なお、送信制御部21cは、ステップS107の次に、更新権限変更応答を購入予定者端末4に送信し、購入予定者端末4は、「更新権限なし」と表示画面41に表示する。
これにより、更新権限が購入予定者端末4から共有者端末5に移動し、購入予定者および共有者に表示画面を介して知らされる。
【0048】
また、共有者が、更新権限ボタン51aをタッチすると、共有者端末5は、更新権限変更指示および端末IDを不動産情報提供制御装置2に送信する(ステップS110)。不動産情報提供制御装置2の送信制御部21cは、それら更新権限変更指示および端末IDを入力すると、更新権限変更前処理を行う(ステップS111)。すなわち、送信制御部21cは、端末IDに対応付けられた更新権限変更指示フラグをオンにして記憶部23に記憶する。
購入予定者端末4は、更新権限変更確認および端末IDを不動産情報提供制御装置2に送信する(ステップS112)。なお、購入予定者端末4は、これら更新権限変更確認および端末IDを定期的に不動産情報提供制御装置2に送信している。不動産情報提供制御装置2の送信制御部21cは、それら更新権限変更確認および端末IDを入力すると、端末IDに対応付けられて記憶されている更新権限変更指示フラグを読み出し、更新権限変更指示フラグがオンであると判定すると、更新権限変更認証を購入予定者端末4に送信する(ステップS113)。なお、送信制御部21cは、更新権限変更指示フラグがオフであると判定すると、更新権限変更指示なしとして応答信号を購入予定者端末4に送信する。
【0049】
購入予定者端末4は、その更新権限変更認証を入力すると、更新権限変更認証を表示画面41に表示する(ステップS114)。例えば、購入予定者端末4は、「更新権限変更指示あり」と表示画面41に表示する。購入予定者が、その「更新権限変更指示あり」をタッチすると、購入予定者端末4は、「YES」と「NO」を表示画面41に表示する。購入予定者が、「NO」をタッチすると、購入予定者端末4は、更新権限変更拒絶応答を不動産情報提供制御装置2に送信する。送信制御部21cは、その更新権限変更拒絶応答を入力すると、更新権限変更指示フラグをオフにし、共有者端末5に更新権限変更拒絶応答を送信する。共有者端末5は、その更新権限変更拒絶応答を入力すると、「更新権限の変更が拒絶されました」と表示画面51に表示する。
一方、ステップS114において、購入予定者が、「YES」をタッチすると、購入予定者端末4は、更新権限受付応答および端末IDを不動産情報提供制御装置2に送信する(ステップS115)。なお、このとき、購入予定者端末4は、共有者端末5との共通の認証用パスワード等の入力を受け付けて、この認証用パスワードも併せて不動産情報提供制御装置2に送信してもよい。
【0050】
送信制御部21cは、購入予定者端末4が送信した更新権限受付応答および端末IDを入力すると、更新権限変更処理を行う(ステップS116)。すなわち、送信制御部21cは、共有者端末5の端末IDに対応付けられた更新権限を「なし」とし、購入予定者端末4の端末IDに対応付けられた更新権限を「あり」として記憶部23に記憶する。そして、送信制御部21cは、更新権限変更応答を購入予定者端末4に送信する(ステップS117)。
購入予定者端末4は、その更新権限変更応答を入力すると、更新権限の変更を表示画面41に表示する(ステップS118)。例えば、購入予定者端末4は、「更新権限あり」と表示画面41に表示する。なお、購入予定者端末4は、音、光、文字、振動などによって共有があったことを共有者に報知してもよいし、報知しなくてもよい。
【0051】
なお、送信制御部21cは、ステップS116の次に、更新権限変更応答を共有者端末5に送信し、共有者端末5は、「更新権限なし」と表示画面51に表示する。
これにより、更新権限が共有者端末5から購入予定者端末4に移動し、購入予定者および共有者に表示画面を介して知らされる。
なお、上記の変更処理フローにおいては、更新権限を有する方の端末から更新権限変更指示を不動産情報提供制御装置2に送信することにより、更新権限を移動させるようにしているが、これに限ることはなく、更新権限を有しない方の端末から更新権限の変更を要求してもよい。すなわち、更新権限を有しない方の端末が更新権限変更要求を送信することにより、上記と同様にして、共有している端末間で更新権限を移動させることができる。また、複数の共有者端末5が複数の仮想サーバ3にそれぞれアクセスしているときに、それら複数の共有者端末5の間で、更新権限を移動させるようにしてもよい。
また、送信制御部21cは、購入予定者端末4または共有者端末5のいずれかから更新権限変更指示等を入力すると、更新権限変更の認証をするとしているが、これに限ることはなく、認証のやり方は適宜変更可能である。また、認証することなく更新権限を変更してもよい。この場合、共有者端末5を事前に認証させておいてもよい。また、共有者端末5からではなく購入予定者端末4のみの更新権限の変更の送信によって、更新権限を変更するようにしてもよい。この場合、更新権限を一時的に共有者端末5に変更するようにしてもよい。
【0052】
以上より、本実施形態における不動産情報提供制御装置2、不動産情報提供制御方法、不動産情報提供制御プログラムおよび不動産情報提供システム1によれば、起動制御部21bが仮想サーバの使用可否を判定して、仮想サーバが使用不可と判定すると、他の新たな仮想サーバを起動することから、仮想サーバの使用状況に応じて他の仮想サーバを起動して使用することができる。そのため、サーバの負荷を減らすために、サーバの台数を予め多く設置したり、サーバのスペックを予め高く設定したりすることなく、アクセスする端末の台数に応じて効率的に不動産情報を提供することができる。
また、起動制御部21bが、仮想サーバの使用状況を監視し、仮想サーバが使用不可と判定すると、未使用の仮想サーバを起動することから、未使用の仮想サーバを予め起動しておくことができ、端末からのアクセス要求の都度、他の新たな仮想サーバを起動することを極力防止することができる。すなわち、他の新たな仮想サーバを起動すると時間がかかってしまうが、未使用の仮想サーバを予め起動しておくことにより、端末からのアクセス要求に対して迅速に対応することができ、効率的に不動産情報を提供することができる。
【0053】
また、送信制御部21cは、購入予定者端末4から送信されるアクセス情報要求を入力して、不動産情報が記憶されていると判定すると、記憶されている不動産情報を仮想サーバ3Aに送信し購入予定者端末4に対して当該不動産情報を送信させる。そのため、購入予定者は、不動産情報を継続的に利用することができ利便性を向上させることができる。
また、送信制御部21cは、共有者端末5から送信される不動産識別情報を入力すると、仮想サーバ3Bへのアクセス情報を共有者端末5に送信し仮想サーバ3Bに対してアクセスさせ、当該不動産識別情報に対応付けられた不動産情報を仮想サーバ3Bに送信し当該不動産情報を共有者端末5に対して送信させる。そのため、購入予定者端末4が設定する不動産情報を共有者端末5に送信することができる。これにより、購入予定者と共有者とが、不動産情報を共有することができ、利便性を向上させることができる。
【0054】
また、送信制御部21cは、購入予定者端末4が仮想サーバ3Aにアクセスし、共有者端末5が仮想サーバ3Bにアクセスしているとき、購入予定者端末4が送信する不動産情報の更新指示を入力すると、更新指示された不動産情報を仮想サーバ3Bから共有者端末5に送信させる。または、送信制御部21cは、共有者端末5が送信する不動産情報の更新指示を入力すると、更新指示された不動産情報を仮想サーバ3Aから購入予定者端末4に送信させる。そのため、更新指示された不動産情報を購入予定者と共有者とでリアルタイムに共有させることができ、利便性を向上させることができる。
【0055】
また、送信制御部21cは、購入予定者端末4が仮想サーバ3Aにアクセスし、共有者端末5が仮想サーバ3Bにアクセスしているとき、購入予定者端末4が送信する不動産情報の方向共有指示を入力すると、方向共有指示された不動産情報を仮想サーバ3Bから共有者端末5に送信させる。または、送信制御部21cは、共有者端末5が送信する不動産情報の方向共有指示を入力すると、方向共有指示された不動産情報を仮想サーバ3Aから購入予定者端末4に送信させる。そのため、購入予定者および共有者が不動産を見る方向を合わせて、両者で同じ視線での不動産情報を共有することができ、利便性を向上させることができる。
また、更新権限制御部21dは、購入予定者端末4または共有者端末5のいずれかから送信される更新権限変更を入力すると、購入予定者端末4と共有者端末5との間で更新権限を切り換える。そのため、購入予定者と共有者との間で更新権限を移動させることができる。これにより、両者のいずれか一方が適宜のタイミングで不動産情報を更新することができ、利便性を向上させることができる。
【0056】
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、起動制御部21bは、購入予定者端末4から送信される仮想サーバへのアクセス情報要求を入力すると、仮想サーバの使用状況に基づいて仮想サーバの使用可否を判定し仮想サーバが使用不可と判定すると他の新たな仮想サーバ3を起動するとしているが、これに限ることはなく、定義変更可能である。具体的には、起動制御部21bは、購入予定者端末4から送信される仮想サーバへのアクセス情報要求を入力すると、仮想サーバの使用可否を判定することなく、他の新たな仮想サーバを起動するようにしてもよい。
また、起動制御部21bは、仮想サーバの使用状況を監視し、仮想サーバが使用不可と判定すると未使用の仮想サーバを起動するとしているが、これに限ることはなく、仮想サーバを監視することなく、購入予定者端末4から送信されるアクセス情報要求を入力する都度、仮想サーバの使用可否を判定することなく、他の仮想サーバを起動するようにしてもよい。また、起動制御部21bが、仮想サーバを監視することなく、他の新たな仮想サーバを起動すると、未使用の仮想サーバを起動するようにしてもよい。
【0057】
また、送信制御部21cは、不動産情報が記憶されていると判定すると、その不動産情報を仮想サーバ3Aに送信し購入予定者端末4に対して当該不動産情報を送信させるとしているが、この構成はなくてもよい。
また、送信制御部21cは、共有者端末5から送信される不動産識別情報を入力すると、仮想サーバ3Bへのアクセス情報を共有者端末5に送信し仮想サーバ3Bに対してアクセスさせ、当該不動産識別情報に対応付けられた不動産情報を仮想サーバ3Bに送信し当該不動産情報を共有者端末5に対して送信させるとしているが、この構成はなくてもよい。
また、送信制御部21cは、購入予定者端末4が仮想サーバ3Aにアクセスし、共有者端末5が仮想サーバ3Bにアクセスしているとき、購入予定者端末4が送信する不動産情報の更新指示を入力すると、更新指示された不動産情報を仮想サーバ3Bから共有者端末5に送信させるとしているが、この構成はなくてもよい。また、このとき、送信制御部21cは、共有者端末5が送信する不動産情報の更新指示を入力すると、更新指示された不動産情報を仮想サーバ3Aから購入予定者端末4に送信させるとしているが、この構成はなくてもよい。
【0058】
また、送信制御部21cは、購入予定者端末4が仮想サーバ3Aにアクセスし、共有者端末5が仮想サーバ3Bにアクセスしているとき、購入予定者端末4が送信する不動産情報の方向共有指示を入力すると、方向共有指示された不動産情報を仮想サーバ3Bから共有者端末5に送信させるとしているが、この構成はなくてもよい。また、このとき、送信制御部21cは、共有者端末5が送信する不動産情報の方向共有指示を入力すると、方向共有指示された不動産情報を仮想サーバ3Aから購入予定者端末4に送信させるとしているが、この構成はなくてもよい。
また、更新権限制御部21dは、購入予定者端末4または共有者端末5のいずれかから送信される更新権限変更を入力すると、購入予定者端末4と共有者端末5との間で更新権限を切り換えるとしているが、この構成はなくてもよい。
【0059】
また、起動とは、ゼロからインスタンスを起ち上げることとしているが、これに限ることはなく、適宜変更可能である。例えば、起動とは、起ち上げられて一時停止している仮想サーバ3を再開することであってもよい。
また、停止とは、起動したインスタンスを削除することとしているが、これに限ることはなく、定義変更可能である。例えば、停止とは、使用されている仮想サーバ3を一時停止させることであってもよい。
また、1つの購入予定者端末4と1つの仮想サーバ3Aとが1対1に対応するものとしているが、これに限ることはなく、適宜変更可能である。例えば、複数の購入予定者端末4と1つの仮想サーバ3Aとが多対1に対応していてもよい。同様に、例えば、複数の共有者端末5と1つの仮想サーバ3Bとが多対1に対応していてもよい。
【0060】
また、不動産情報が、部屋基本情報および部屋情報を含むものとしているが、これに限ることはなく、適宜変更可能である。例えば、不動産情報は、部屋基本情報と部屋情報とに分けることなく、部屋情報のみであってもよい。また、不動産情報は、住宅基本情報および住宅情報であってもよいし、土地基本情報および土地情報であってもよい。さらに、不動産情報は、これら部屋基本情報、部屋情報、住宅基本情報、住宅情報、土地基本情報または土地情報の少なくともいずれか1つを含むものであってもよい。
また、方向指示ボタン41dをタッチすると、方向指示アイコン41iが表示されるとしているが、これに限ることはなく、適宜変更可能である。例えば、共有用のオブジェクトが表示されてこのオブジェクトをタッチすることにより、画面が共有されるようにしてもよい。具体的には、画面上の冷蔵庫やテーブル、掲示板などにメモが表示され、このメモをタッチすると、所定の部屋情報が共有されるようにしてもよい。
【0061】
また、図4、6、8、9、11の各フローは、一連のフローとして繋がっていてもよい。この場合、各フローの順番は適宜変更可能である。
また、不動産情報提供制御装置2および仮想サーバが分離しているものとしているが、両者の機能を1つの制御装置が備えるようにしてもよい。
また、仮想サーバ3が複数の仮想サーバ3A,3B,3Cごとに分離しているものとしているが、これら複数の仮想サーバ3A,3B,3Cの機能を1つの仮想サーバが備えるようにしてもよい。
また、不動産情報提供制御装置2および仮想サーバ3を構成する前述の各機能部は、単体のコンピュータに備えられていてもよいし、通信ネットワークを介して通信可能な複数のコンピュータに分散して備えられていてもよい。
また、不動産情報提供システム1および不動産情報提供制御装置2の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各種処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0062】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ハードディスク、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM、DVD、USB(登録商標)メモリ等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0063】
既述の実施形態に関し、さらに以下の付記を示す。
(付記1)
不動産の購入予定者が利用する購入予定者端末と、前記購入予定者端末に不動産情報を送信する仮想サーバとに接続される不動産情報提供制御装置であって、
前記購入予定者端末から送信される前記仮想サーバへのアクセス情報要求を入力すると、前記仮想サーバの使用状況に基づいて前記仮想サーバが使用可能と判定すると前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、または前記仮想サーバが使用不可と判定すると新たな仮想サーバを起動して前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を抽出する起動制御部と、
前記起動制御部が抽出する前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報または前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を前記購入予定者端末に送信し前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに対してアクセスさせる送信制御部と
を備える不動産情報提供制御装置。
【0064】
(付記2)
前記起動制御部は、
前記仮想サーバの使用状況を監視し、前記仮想サーバが使用不可と判定すると未使用の仮想サーバを起動する付記1に記載の不動産情報提供制御装置。
【0065】
(付記3)
前記送信制御部は、
前記購入予定者端末から送信される前記アクセス情報要求および識別情報を入力すると、前記識別情報に対応付けられて前記不動産情報が記憶されているか否かを判定し、前記不動産情報が記憶されていると判定すると、記憶されている前記不動産情報を前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに送信し前記購入予定者端末に対して当該不動産情報を送信させる付記1または付記2に記載の不動産情報提供制御装置。
【0066】
(付記4)
前記起動制御部は、
前記不動産情報を前記購入予定者と共有する共有者が利用する共有者端末から送信される不動産識別情報を入力すると、前記仮想サーバの使用状況に基づいて前記仮想サーバの使用可否を判定し、前記仮想サーバが使用可能と判定すると前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、または前記仮想サーバが使用不可と判定すると新たな仮想サーバを起動して前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、
前記送信制御部は、
前記起動制御部が抽出する前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報または前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を前記共有者端末に送信し前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに対してアクセスさせ、前記不動産識別情報に対応付けられて記憶されている前記不動産情報を前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに送信し当該不動産情報を前記共有者端末に対して送信させる付記1から付記3のいずれか一項に記載の不動産情報提供制御装置。
【0067】
(付記5)
前記送信制御部は、
前記購入予定者端末および前記共有者端末が、それぞれ前記仮想サーバにアクセスしているとき、前記購入予定者端末が送信する前記不動産情報の更新指示を入力すると、前記共有者端末がアクセスする仮想サーバから前記更新指示された不動産情報を前記共有者端末に対して送信させ、または、前記共有者端末が送信する前記不動産情報の更新指示を入力すると、前記購入予定者端末がアクセスする仮想サーバから前記更新指示された不動産情報を前記購入予定者端末に対して送信させる付記4に記載の不動産情報提供制御装置。
【0068】
(付記6)
前記送信制御部は、
前記購入予定者端末および前記共有者端末が、それぞれ前記仮想サーバにアクセスしているとき、前記購入予定者端末が送信する前記不動産情報の方向共有指示を入力すると、前記共有者端末がアクセスする仮想サーバから前記方向共有指示された不動産情報を前記共有者端末に対して送信させ、または、前記共有者端末が送信する前記不動産情報の方向共有指示を入力すると、前記購入予定者端末がアクセスする仮想サーバから前記方向共有指示された不動産情報を前記購入予定者端末に対して送信させる付記4または付記5に記載の不動産情報提供制御装置。
【0069】
(付記7)
前記不動産情報を更新可能な更新権限の変更を制御する更新権限制御部を備え、
前記更新権限制御部は、
前記購入予定者端末または前記共有者端末のいずれかから送信される更新権限変更を入力すると、前記購入予定者端末と前記共有者端末との間で更新権限を切り換える付記4から付記6のいずれか一項に記載の不動産情報提供制御装置。
【0070】
(付記8)
不動産の購入予定者が利用する購入予定者端末と、前記購入予定者端末に不動産情報を送信する仮想サーバとに接続される不動産情報提供制御装置における不動産情報提供制御方法であって、
前記購入予定者端末から送信される前記仮想サーバへのアクセス情報要求を入力すると、前記仮想サーバの使用状況に基づいて前記仮想サーバが使用可能と判定すると前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、または前記仮想サーバが使用不可と判定すると新たな仮想サーバを起動して前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を抽出する起動制御ステップと、
前記起動制御ステップにおいて抽出される前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報または前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を前記購入予定者端末に送信し前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに対してアクセスさせる送信制御ステップと
を含む不動産情報提供制御方法。
【0071】
(付記9)
不動産の購入予定者が利用する購入予定者端末と、前記購入予定者端末に不動産情報を送信する仮想サーバとに接続される不動産情報提供制御装置における不動産情報提供制御プログラムであって、
前記購入予定者端末から送信される前記仮想サーバへのアクセス情報要求を入力すると、前記仮想サーバの使用状況に基づいて前記仮想サーバが使用可能と判定すると前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、または前記仮想サーバが使用不可と判定すると新たな仮想サーバを起動して前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を抽出する起動制御ステップと、
前記起動制御ステップにおいて抽出される前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報または前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を前記購入予定者端末に送信し前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに対してアクセスさせる送信制御ステップと
を前記不動産情報提供制御装置に実行させる不動産情報提供制御プログラム。
【0072】
(付記10)
不動産の購入予定者が利用する購入予定者端末に不動産情報を送信する仮想サーバと、前記仮想サーバに接続される不動産情報提供制御装置とを備える不動産情報提供システムであって、
前記不動産情報提供制御装置は、
前記購入予定者端末から送信される前記仮想サーバへのアクセス情報要求を入力すると、前記仮想サーバの使用状況に基づいて前記仮想サーバが使用可能と判定すると前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報を抽出し、または前記仮想サーバが使用不可と判定すると新たな仮想サーバを起動して前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を抽出する起動制御部と、
前記起動制御部が抽出する前記使用可能な仮想サーバへのアクセス情報または前記新たな仮想サーバへのアクセス情報を前記購入予定者端末に送信し前記使用可能な仮想サーバまたは前記新たな仮想サーバに対してアクセスさせる送信制御部とを備え、
前記仮想サーバは、
アクセスしてきた前記購入予定者端末に前記不動産情報を送信する
不動産情報提供システム。
【符号の説明】
【0073】
1 不動産情報提供システム
2 不動産情報提供制御装置
3 仮想サーバ
4 購入予定者端末
5 共有者端末
21b 起動制御部
21c 送信制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11