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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-14
(45)【発行日】2024-02-22
(54)【発明の名称】塗布容器
(51)【国際特許分類】
   A45D 34/04 20060101AFI20240215BHJP
   A45D 33/28 20060101ALI20240215BHJP
   A45D 40/20 20060101ALI20240215BHJP
【FI】
A45D34/04 515A
A45D33/28 Z
A45D40/20 Z
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020145076
(22)【出願日】2020-08-28
(65)【公開番号】P2022039833
(43)【公開日】2022-03-10
【審査請求日】2023-03-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100156867
【弁理士】
【氏名又は名称】上村 欣浩
(74)【代理人】
【識別番号】100143786
【弁理士】
【氏名又は名称】根岸 宏子
(72)【発明者】
【氏名】村田 憲俊
【審査官】村山 達也
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-210302(JP,A)
【文献】特開2015-089406(JP,A)
【文献】実開昭55-136407(JP,U)
【文献】実開平03-000913(JP,U)
【文献】実開平01-076714(JP,U)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0032467(KR,A)
【文献】国際公開第2005/087042(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 34/04
A45D 33/28
A45D 40/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方を開放した口部の内側に粉状内容物を収容する容器と、該口部にねじ込んで装着される塗布具付きキャップと、を備える塗布容器であって、
前記塗布具付きキャップは、
前記粉状内容物を塗布する塗布具と、
装着時において前記口部に挿入されて前記粉状内容物から離間した状態で前記塗布具を保持し、外周面に突起を有する軸体と、
前記軸体を取り囲む内側筒状部と、該内側筒状部を上下方向に切り欠いて前記突起を挿通させる縦溝と、を有する内筒体と、
前記内筒体を取り囲んで該内筒体を回転可能に保持するとともに前記口部に設けられた容器側ねじ部に螺合するキャップ側ねじ部を有する外側筒状部と、該外側筒状部の内周面を螺旋状に延在して前記突起が係合する螺旋溝と、を有する外筒体と、を備え、
前記容器は、
前記粉状内容物を収容する内容器と、
前記内容器を取り囲んで該内容器を上下方向に移動可能に保持する外容器と、
前記外容器の内側に設けられ、前記内容器を上方に向けて付勢する弾性体と、を備え、
前記内容器は、前記塗布具付きキャップを装着した際に前記内筒体に当接するストッパーを有し、
前記容器側ねじ部と前記キャップ側ねじ部との螺合が緩む方向に前記塗布具付きキャップを回転させると、前記塗布具が前記粉状内容物に向けて前進する塗布容器。
【請求項2】
前記内容器は、前記塗布具付きキャップを取り外した際に前記口部から突出する周壁を有する、請求項に記載の塗布容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収容した粉状内容物を塗布することが可能な塗布容器に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば眉毛の化粧を行う際に使用されるパウダーの如き粉状内容物を収容する塗布容器として、上方を開放した口部の内側に粉状内容物を収容する容器と、口部にねじ込んで装着される塗布具付きキャップとを備えるものが既知である。このようなものとして特許文献1には、化粧料を収容した内容器がスプリングで付勢された状態で設けられている外容器と、長軸状をなしていて先端に塗布体(塗布具)を備える塗布体ホルダーとを備え、塗布体ホルダーを外容器に装着すると塗布具が化粧料に押し当てられるように構成された塗布容器が示されている。このような塗布容器は、容器とは別異に塗布具を持ち運ぶ必要がなく、また塗布具付きキャップを取り外してすぐに粉状内容物を塗布することができるため、使い勝手に優れている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平11-56460号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところでこのような塗布容器は、塗布具付きキャップを容器に装着した際、塗布具は粉状内容物に常時押し付けられた状態にある。このため、塗布具に粉状内容物が過剰に付着していることがある。
【0005】
このような点に鑑み、本発明は、従来の使い勝手の良さは維持しつつ、塗布具に対して粉状内容物が過剰に付着することを防止する塗布容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上方を開放した口部の内側に粉状内容物を収容する容器と、該口部にねじ込んで装着される塗布具付きキャップと、を備える塗布容器であって、
前記塗布具付きキャップは、
前記粉状内容物を塗布する塗布具と、
装着時において前記口部に挿入されて前記粉状内容物から離間した状態で前記塗布具を保持し、外周面に突起を有する軸体と、
前記軸体を取り囲む内側筒状部と、該内側筒状部を上下方向に切り欠いて前記突起を挿通させる縦溝と、を有する内筒体と、
前記内筒体を取り囲んで該内筒体を回転可能に保持するとともに前記口部に設けられた容器側ねじ部に螺合するキャップ側ねじ部を有する外側筒状部と、該外側筒状部の内周面を螺旋状に延在して前記突起が係合する螺旋溝と、を有する外筒体と、を備え、
前記容器は、
前記粉状内容物を収容する内容器と、
前記内容器を取り囲んで該内容器を上下方向に移動可能に保持する外容器と、
前記外容器の内側に設けられ、前記内容器を上方に向けて付勢する弾性体と、を備え、
前記内容器は、前記塗布具付きキャップを装着した際に前記内筒体に当接するストッパーを有し、
前記容器側ねじ部と前記キャップ側ねじ部との螺合が緩む方向に前記塗布具付きキャップを回転させると、前記塗布具が前記粉状内容物に向けて前進する塗布容器である。
【0008】
前記内容器は、前記塗布具付きキャップを取り外した際に前記口部から突出する周壁を有することが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の塗布容器は、塗布具付きキャップを容器に装着した状態において、塗布具は容器に収容した粉状内容物から離間した状態で保持されているため、塗布具に対する粉状内容物の過剰な付着を防止することができる。また容器から塗布具付きキャップを取り外すべく、容器側ねじ部とキャップ側ねじ部との螺合が緩む方向に塗布具付きキャップを回転させると、塗布具が粉状内容物に向けて前進し、塗布具に粉状内容物を付着させることができるため、容器とは別異に塗布具を持ち運ぶ必要がなく、また塗布具付きキャップを取り外してすぐに粉状内容物を塗布することができるため、使い勝手に優れる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明に係る塗布容器の一実施形態に関する側面視での断面図である。
図2図1に示した軸体の突起、内筒体の縦溝、及び外筒体の螺旋溝の関係について示した図である。
図3】容器側ねじ部とキャップ側ねじ部との螺合が緩む方向に塗布具付きキャップを回転させた状態を示した図である。
図4】容器から塗布具付きキャップを取り外す状態について示した図である。
図5】容器に塗布具付きキャップを装着する状態について示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る塗布容器の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書等において「上」方向、「下」方向とは、図1に示すように塗布容器1を正立姿勢にした状態(底体5が下方に位置し、外筒体13が上方に位置する状態)での向きをいう。
【0012】
本実施形態の塗布容器1は、眉毛の化粧を行う際に使用されるものであって、容器2と、塗布具付きキャップ3とを備えている。容器2は、外容器本体4、底体5、内容器6、弾性体7、ブラシ8、ブラシ用キャップ9で構成されている。塗布具付きキャップ3は、塗布具10、軸体11、内筒体12、外筒体13、ホルダー14、ホルダー用キャップ15で構成されている。なお本明細書等における「外容器」は、本実施形態では外容器本体4と底体5で構成している。塗布容器1を構成するこれらの部材は、図示したように、基本的には上下方向に沿って延在する軸線Oを中心とする形状で形作られている。また塗布容器1は、内容器6の内側にパウダーの如き粉状内容物Pを収容することが可能であり、またホルダー14によって棒状内容物Sを保持することが可能である。
【0013】
まず、容器2を構成する各部材について説明する。
外容器本体4は、基本的に円筒状に形作られていて、その上部には、外容器本体4の中間部及び下部よりも小径になる口部4aが設けられている。口部4aの外周面には、雄ねじ状に形成された容器側ねじ部4bが設けられている。
【0014】
底体5は、有底筒状をなしていて、上下方向中間部には、円環板状をなすリング壁5aが設けられている。また底体5の下部中央部には、ブラシ8を保持するための保持孔5bが設けられている。底体5は、リング壁5aが外容器本体4の下端部に当接するまで外容器本体4の下部に挿入されて、外容器本体4に嵌合保持される。
【0015】
内容器6は、円板状をなす底壁6aと、底壁6aから上方に向けて起立する円筒状の周壁6bとを備えていて、底壁6aと周壁6bで取り囲まれる空間Kに粉状内容物Pを収容する。なお詳細については後述するが、周壁6bは本明細書等における「ストッパー」に相当する部位である。周壁6bの外径は、口部4aの内径よりも小さくなっている。周壁6bの下端部には、外周面から径方向外側に向けて突出する支持リブ6cが設けられている。内容器6は、外容器本体4の内側で軸線Oに沿って移動することができる。
【0016】
弾性体7は、本実施形態はコイルスプリングであって、底体5の上端部と支持リブ6cとの間に配置されている。これにより内容器6を上方に向けて付勢することができる。なお弾性体7の長さは、図4に示すように内容器6が口部4aから突き出すまで上方に向けて移動した状態においても、内容器6を付勢することができるように設定されている。
【0017】
ブラシ8は、眉毛に付着させた粉状内容物Pを塗り拡げる(ぼかす)際に使用される。本実施形態のブラシ8は、例えばエラストマー等によって形成された複数本の毛体の中心に軸部8aが設けられていて、軸部8aを保持孔5bに挿入して底体5に嵌合保持されている。
【0018】
ブラシ用キャップ9は、有蓋筒状をなすものであって、ブラシ8を取り囲んで底体5の下部に着脱可能に保持される。
【0019】
次に、塗布具付きキャップ3を構成する各部材について説明する。
塗布具10は、多孔質体(スポンジやメッシュ材)で形成されていて、粉状内容物Pをその表面や内部に含ませることができる。本実施形態の塗布具10は、下方に向かって先細りになる半楕円体状をなすものであって、その最大径は周壁6bの内径と略同一又はそれよりも大径である。これにより、塗布具10を周壁6bの内周面に密着させることができるため、空間Kに収容した粉状内容物Pが内容器6から溢れる不具合が防止される。
【0020】
軸体11は、基本的に円柱状に形作られていて、その下端部(先端部)における外径は、周壁6bの内径よりも小径である。また軸体11の下端部には、塗布具10が保持される。軸体11の上端部には、軸体11の外周面から径方向外側に向けて突出する円柱状の突起11aが設けられている。本実施形態の突起11aは、軸線Oを挟んで対向するように一対設けられている。
【0021】
内筒体12は、円筒状をなし、軸体11を取り囲む内側筒状部12aを備えている。ここで、図1に示すように塗布具付きキャップ3を容器2に装着した状態において、内容器6の周壁6bは、弾性体7を押し縮めた状態で内側筒状部12aの下端部に当接する。すなわち周壁6bは、弾性体7に付勢された内容器6が所定の位置で停止するためのストッパーとして機能する。
【0022】
図2に示すように内側筒状部12aは、内側筒状部12aを上下方向に切り欠く縦溝12bを備えている。そして縦溝12bの下端部には、内側筒状部12aを周方向に切り欠く横溝12cが設けられている。縦溝12bと横溝12cは、軸線Oを挟んで対向するように一対設けられている。縦溝12bと横溝12cの溝幅は、突起11aよりも若干大きくなっていて、図1に示したように軸体11と内筒体12を組み合わせた状態において、突起11aは、縦溝12b等から径方向外側に突き出されている。
【0023】
また内筒体12は、横溝12cの下方において、周方向に延在する環状突起12dを備えていて、環状突起12dの下方には、上下方向に延在する縦リブ12eが周方向に間隔をあけて複数設けられている。なお、縦リブ12eが設けられる上下方向の位置は、図1に示すように、塗布具付きキャップ3を容器2に装着した際に口部4aに対向する位置である。また軸線Oから縦リブ12eの外周面までの距離(縦リブ12eが位置する部位での内筒体12の最大半径)は、軸線Oから口部4aの内周面までの距離(口部4aの内周面の半径)よりも若干大きくなっていて、塗布具付きキャップ3を容器2に装着した際に縦リブ12eは、口部4aの内周面に軽く押し当たっている。
【0024】
外筒体13は、円筒状をなし、内側筒状部12aを取り囲む外側筒状部13aを備えている。外側筒状部13aの内周面において、その下端部には、容器側ねじ部4bに螺合する雌ねじ状のキャップ側ねじ部13bが設けられている。キャップ側ねじ部13bの上方には、環状突起12dに係合して内筒体12を回転可能に保持する環状溝13cが設けられている。そして環状溝13cの上方には、外筒体13の内周面を螺旋状に延在する螺旋溝13dが設けられている。螺旋溝13dは、軸線Oを挟んで対向するように一対設けられている。また螺旋溝13dの溝幅は、突起11aよりも若干大きくなっていて、図示したように軸体11、内筒体12、及び外筒体13を組み合わせた状態において、突起11aは、縦溝12b等を挿通して螺旋溝13dに係合している。なお螺旋溝13dが螺旋状に延在する向きは、後述するように容器側ねじ部4bとキャップ側ねじ部13bとの螺合が緩む方向に塗布具付きキャップ3を回転させた際、螺旋溝13dに係合する突起11aが下方に移動する向きである。そして外側筒状部13aの上端部には、円板状をなす頂壁13eが設けられている。
【0025】
ホルダー14は、棒状内容物Sを保持するものである。詳細な説明は省略するが、本実施形態のホルダー14は外筒体13に保持されている。
【0026】
ホルダー用キャップ15は、有蓋筒状をなすものであって、棒状内容物Sを取り囲んでホルダー14に着脱可能に保持される。
【0027】
このような部材によって構成される塗布容器1は、保管時や携帯時においては、図1に示すように、容器2に塗布具付きキャップ3を装着するとともに、ブラシ用キャップ9とホルダー用キャップ15もこれに装着しておく。これにより棒状内容物S、塗布具10、及びブラシ8を覆い隠すことができるため、周囲を汚すことがない。
【0028】
また容器2に塗布具付きキャップ3を装着した状態において、塗布具10は、内容器6に収容した粉状内容物Pから離隔した高さにある。すなわち、従来の塗布容器とは相違して塗布具10が粉状内容物Pに押し付けられた状態にないため、塗布具10への粉状内容物Pの過剰な付着を防止することができる。
【0029】
粉状内容物Pを眉毛に塗布するにあたっては、容器2に対して塗布具付きキャップ3を、容器側ねじ部4bとキャップ側ねじ部13bとの螺合が緩む向きに回転させる。上述したように内筒体12は、縦リブ12eが口部4aの内周面に軽く押し当たっているため、外筒体13を指で摘まんで回転させると、内筒体12を残して外筒体13のみが回転する。これにより螺旋溝13dに係合する突起11aは、内筒体12の縦溝12bに沿って下方に移動するため、図3に示すように軸体11に設けた塗布具10が下方に向けて前進し、内容器6に収容した粉状内容物Pを塗布具10へ付着させることができる。なお、図示したように塗布具10は、弾性体7によって付勢された内容器6を押し下げながら前進するため、内容器6に収容した粉状内容物Pの残量が少なくなっても、粉状内容物Pを塗布具10に確実に付着させることができる。
【0030】
そして塗布具付きキャップ3を更に回転させると、容器側ねじ部4bとキャップ側ねじ部13bとの螺合が解除されて、容器2から塗布具付きキャップ3を取り外すことができる。このとき、塗布具10には粉状内容物Pが付着しているため、すぐに塗布作業を行うことができる。なお本実施形態においては、容器2から塗布具付きキャップ3を取り外す段階で、突起11aは縦溝12bから横溝12cに移動しているように設定している。すなわち、容器2から塗布具付きキャップ3を取り外した状態で、軸体11は内筒体12に対して上下方向に不動となっているため、塗布中に塗布具10が移動する不具合を防止することができる。
【0031】
ところで従来の塗布容器では、塗布具付きキャップを取り外した状態で粉状内容物は容器の奥側に収容されているため、粉状内容物の塗布具への付け足しや塗布具からの掻き落としは困難であった。一方、本実施形態の塗布容器1では、容器2から塗布具付きキャップ3を取り外した際、図4に示すように内容器6は、弾性体7によって付勢されているため、支持リブ6cの上端部が口部4aの下端部に当接する位置まで移動している。すなわち本実施形態の塗布容器1は、図示したように内容器6に収容した粉状内容物Pは口部4aの近傍に位置していて、周壁6bは口部4aから突出しているため、塗布具10に粉状内容物Pを付け足したり、塗布具10に付けすぎた粉状内容物Pを周壁6bで掻き落としたりする作業を容易に行うことができる。
【0032】
なお、塗布作業を終了した後は、図5に示すように塗布具10を内容器6の内側に挿入しつつ、塗布具付きキャップ3を下方に向けて押圧する。これにより塗布具10で粉状内容物Pを押圧しつつ、内容器6が下方に移動する。その後、容器側ねじ部4bとキャップ側ねじ部13bとが螺合する向きに塗布具付きキャップ3を回転させると、軸体11は内筒体12に対して上方に移動するため、図1に示すように、塗布具10を粉状内容物Pから離間させることができる。
【0033】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、上記の説明で特に限定しない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。また、上記の実施形態における効果は、本発明から生じる効果を例示したに過ぎず、本発明による効果が上記の効果に限定されることを意味するものではない。
【0034】
例えば本実施形態の塗布容器1は、ブラシ8と、棒状内容物Sを保持するホルダー14とを備えるものであったが、これらを省略した塗布容器として構成してもよい。また容器2においては、例えば粉状内容物Pが減っても塗布具10にこれを付着できる点で、本実施形態のように内容器6を弾性体7で付勢するように構成することが好ましいが、弾性体7を省略して内容器6を不動としてもよい。そして内容器6の周壁6bは、容器2から塗布具付きキャップ3を取り外した際に口部4aから突出することが好ましいが、口部4aの内側に収まるようにしてもよい。また本実施形態においては、塗布具付きキャップ3を装着した際に、内容器6が内筒体12に当接して位置決めされるストッパーとして周壁6bを利用したが、周壁6bとは別異にストッパーを設けてもよい。
【符号の説明】
【0035】
1:塗布容器
2:容器
3:塗布具付きキャップ
4:外容器本体(外容器)
4a:口部
4b:容器側ねじ部
5:底体(外容器)
5a:リング壁
5b:保持孔
6:内容器
6a:底壁
6b:周壁(ストッパー)
6c:支持リブ
7:弾性体
8:ブラシ
8a:軸部
9:ブラシ用キャップ
10:塗布具
11:軸体
11a:突起
12:内筒体
12a:内側筒状部
12b:縦溝
12c:横溝
12d:環状突起
12e:縦リブ
13:外筒体
13a:外側筒状部
13b:キャップ側ねじ部
13c:環状溝
13d:螺旋溝
13e:頂壁
14:ホルダー
15:ホルダー用キャップ
K:空間
O:軸線
P:粉状内容物
S:棒状内容物
図1
図2
図3
図4
図5