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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-14
(45)【発行日】2024-02-22
(54)【発明の名称】電気外科手術器具の絶縁
(51)【国際特許分類】
   A61B 18/12 20060101AFI20240215BHJP
【FI】
A61B18/12
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2022554836
(86)(22)【出願日】2021-02-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-27
(86)【国際出願番号】 GB2021050489
(87)【国際公開番号】W WO2021181065
(87)【国際公開日】2021-09-16
【審査請求日】2022-11-22
(31)【優先権主張番号】2003696.8
(32)【優先日】2020-03-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】516263638
【氏名又は名称】シーエムアール サージカル リミテッド
【氏名又は名称原語表記】CMR SURGICAL LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】110001966
【氏名又は名称】弁理士法人笠井中根国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100147717
【弁理士】
【氏名又は名称】中根 美枝
(74)【代理人】
【識別番号】100103252
【弁理士】
【氏名又は名称】笠井 美孝
(72)【発明者】
【氏名】シェアード,ジョシュア フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】ハーン,ガレス スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】ピオトロフスキー,ミハウ
【審査官】宮崎 敏長
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2012/0079701(US,A1)
【文献】特表2013-530771(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0149850(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 18/08 - A61B 18/16
A61B 90/40
B25B 27/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気外科手術器具に絶縁スリーブを適用するためのデバイスであって、前記デバイスが、ハウジングを備え、前記ハウジングが、
第1の端と、
第2の端と、
前記第1の端から前記第2の端まで延在する中空チャネルであって、前記チャネルが、遠位関節によってシャフトに接続されたエンドエフェクタを含む電気外科手術器具を受容するように構成されている、中空チャネルと、
前記チャネルの内部の支持構造であって、前記支持構造の近位端が、前記チャネルの第1の部分を前記チャネルの第2の部分から分離するレッジ上に位置する、支持構造と、を含み、前記支持構造が、
絶縁スリーブを支持することであって、前記電気外科手術器具が前記チャネルによって受容されるときに、前記絶縁スリーブが、前記電気外科手術器具を取り囲むように、支持することと、
前記電気外科手術器具が、前記第1の端から前記第2の端まで前記チャネルを通って前進するときに、前記絶縁スリーブを前記電気外科手術器具上に放出することと、を行うように構成されている、デバイス。
【請求項2】
前記チャネルの前記第1の部分が、前記チャネルの前記第2の部分よりも狭い、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記チャネルの前記第1の部分が、断面で円形であり、前記第1の部分が、前記支持構造の前記レッジ上に位置する開口部をさらに備える、請求項1または2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記支持構造が、前記開口部を取り囲む複数の突出部を備え、前記複数の突出部は、前記チャネルが延在する軸に平行である軸に沿って遠位に延在し、
前記複数の突出部が、第1の突出部セットおよび第2の突出部セットを含み、
前記第1の突出部セットの各突出部が、第1の長さまで延在し、
前記第2の突出部セットの各突出部が、前記第1の長さよりも短い第2の長さまで延在する、請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記第2の突出部セットの各突出部の長さが、前記第1の突出部セットの各突出部の長さの45~50%である、請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
前記支持構造の前記突出部が、前記開口部の周囲に均一に位置付けられている、請求項4に記載のデバイス。
【請求項7】
前記第1および第2の突出部セットの各々が、2つの正反対の突出部を含み、前記突出部は、2つの正反対の突出部の間の距離が、前記電気外科手術器具の前記シャフトよりも小さいように、角度付けられている、請求項4~6のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項8】
前記ハウジングが、第1の部分および第2の部分から形成され、前記第1の部分および前記第2の部分が、枢動可能に結合されている、請求項1~7のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項9】
前記デバイスが、前記第1の部分および前記第2の部分の両方に結合されたヒンジをさらに備え、前記ヒンジが、互いに対して前記ハウジングの前記第1の部分および前記第2の部分の枢動回転を可能にする、請求項8に記載のデバイス。
【請求項10】
前記デバイスが、取り外し可能なアプリケータをさらに備え、前記ハウジングが、前記アプリケータを受容するようにさらに構成されており、前記アプリケータが、
前記デバイスの前記第2の端に結合され得る第1の端と、
前記デバイスの前記第1の端に位置付けられ得、かつエンドエフェクタを受容するように構成され得る、第2の端と、
前記第1の端と前記第2の端との間に延在するシャフトと、をさらに備える、請求項1~9のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項11】
前記アプリケータの前記第1の端が、前記ハウジングの前記第の端を解除可能に係合するための横方向に延在する部材を備える、請求項10に記載のデバイス。
【請求項12】
前記エンドエフェクタが、一対のピンセットであり、前記アプリケータの前記第2の端は、前記ピンセットが閉じているときに前記ピンセットの先端を収容するための開口を備える、請求項10または11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記アプリケータの前記シャフトの直径が、前記電気外科手術器具の前記シャフトの直径よりも小さい、請求項10~12のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項14】
前記アプリケータの前記シャフトが、制限リングを備え、前記制限リングの直径が、前記絶縁スリーブの内径よりも大きい、請求項10~13のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項15】
電気外科手術器具に絶縁スリーブを適用するための方法であって、前記電気外科手術器具が、前記器具の遠位端で遠位関節によってシャフトに接続されたエンドエフェクタを備え、前記方法が、
デバイスが前記絶縁スリーブを前記デバイスの支持構造に適用する適用工程であって、前記デバイスが、第1の端、第2の端、および前記第1の端から前記第2の端まで延在する中空チャネルを有する、ハウジングを備え、前記支持構造が、前記チャネルの内部にあり、かつ前記絶縁スリーブと接するように構成されており、前記支持構造の近位端が、前記チャネルの第1の部分を前記チャネルの第2の部分から分離するレッジ上に位置する工程と、
前記デバイスが前記シャフトの近位端へ相対的に近づくように移動することで、前記デバイスの前記中空チャネルを通して前記電気外科手術器具の前記シャフトを進める挿入工程と、
前記デバイスが前記電気外科手術器具の前記シャフトを前記支持構造と係合させる係合工程であって、前記絶縁スリーブを前記支持構造から外して、前記電気外科手術器具上に押し出す工程と、を含む、方法。
【請求項16】
電気外科手術器具から絶縁スリーブを取り外すための方法であって、前記電気外科手術器具が、前記器具の遠位端で遠位関節によってシャフトに接続されたエンドエフェクタを備え、前記絶縁スリーブが、前記電気外科手術器具の前記遠位端に適用されており、前記方法が、
デバイスが前記電気外科手術器具を前記デバイス内に位置付ける配置工程であって、前記デバイスが、第1の端と、第2の端と、前記第1の端から前記第2の端まで延在する中空チャネルであって、前記チャネルが、前記電気外科手術器具を受容するように構成されている、中空チャネルと、前記ハウジングの内部の支持構造であって、前記支持構造が、絶縁スリーブと接するようにさらに構成されている、支持構造と、を有するハウジングを備える、位置付ける工程と、
前記デバイスが前記シャフトの近位端から相対的に離れるように移動することで、前記絶縁スリーブが、前記支持構造と接触するように、前記デバイスの前記ハウジングの前記第1の端を前記外科手術器具の前記遠位端に向かって進める挿抜工程と、
前記絶縁スリーブが前記支持構造と接触するときに、前記デバイスが前記支持構造の抵抗力を乗り越えてさらに移動することで、前記絶縁スリーブが前記電気外科手術器具の前記遠位端から取り外されるまで、前記ハウジングが、前記外科手術器具の前記遠位端に向かって前記ハウジングの前記支持構造と共に進む取外工程と、を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気外科手術器具の絶縁に関し、具体的には、電気外科手術器具に絶縁スリーブを適用するためのデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
電気外科手術は、従来の外科手術方法に取って代わるために開発された外科手術の一種であり、高周波電流を使用して、有機組織を切断、切開、高周波治療、切除、または収縮する手段を提供する熱を生成する。この方法は、向上した切断精度および最小化された失血などの利点を提供する。電気外科手術は、2つのモダリティ、単極または双極のいずれかのうちの1つを使用して実施され得る。単極電気外科手術では、組織が、単一のプローブ電極を使用して標的化されるが、それに対して、双極電気外科手術は、一対のピンセットなどの双極デバイスを使用する。
【0003】
単極電気外科手術は、電気供給からエンドエフェクタに電流を導く発射駆動ケーブルを必要とする。既知の単極電気外科手術システムでは、エンドエフェクタは、電気供給からエンドエフェクタに電流を導く発射駆動ケーブルによって電流を供給される。エンドエフェクタが通電されるために、エンドエフェクタは、電気外科手術器具の遠位端に位置する他の構成要素から電気的に絶縁されなければならない。エンドエフェクタを他の電気的構成要素から絶縁するための1つの解決策は、それらを、PEEKなどの電気絶縁材料から構築されたオーバーモールドで包むことである。このオーバーモールドと関連付けられた欠点は、エンドエフェクタの動きの範囲を制約することである。これは、電流によって適用されるいかなる熱も存在しない場合に作動する冷間切断を実施するエンドエフェクタの能力を制限する。これに加えて、オーバーモールドの設計は、プラスチック成形部品に対する器具シャフトの金属部品の位置合わせに起因して、高度な製造複雑性を結果的にもたらし、これは、部品間のばらつきの増大を結果的にもたらす。
【0004】
上述の欠点を克服する電気外科手術器具を電気的に絶縁するための新しい機構に対する必要性がある。
【発明の概要】
【0005】
第1の態様によると、電気外科手術器具に絶縁スリーブを適用するためのデバイスであって、デバイスが、ハウジングを備え、ハウジングが、第1の端と、第2の端と、第1の端から第2の端まで延在する中空チャネルであって、チャネルが、遠位関節によってシャフトに接続されたエンドエフェクタを含む電気外科手術器具を受容するように構成されている、中空チャネルと、ハウジングの内部の支持構造と、を含み、支持構造が、絶縁スリーブを支持することであって、電気外科手術器具がチャネルによって受容されるときに、絶縁スリーブが、電気外科手術器具を取り囲むように、支持することと、電気外科手術器具が、第1の端から第2の端までチャネルを通って前進するときに、絶縁スリーブを電気外科手術器具上に放出することと、を行うように構成されている、デバイスが提供される。
【0006】
チャネルが、第1の部分および第2の部分を備え得、第1の部分が、第2の部分よりも狭い。
【0007】
支持構造の近位端が、チャネルの第1の部分をチャネルの第2の部分から分離するレッジ上に位置し得る。
【0008】
チャネルの第1の部分が、断面で円形であり得、第1の部分が、支持構造のレッジ上に位置する開口部をさらに備え得る。
【0009】
支持構造が、開口部を取り囲む複数の突出部を備え得、複数の突出部は、チャネルが延在する軸に平行である軸に沿って遠位に延在する。
【0010】
複数の突出部が、第1の突出部セットおよび第2の突出部セットを含み、第1の突出部セットの各突出部が、第1の長さまで延在し、第2の突出部セットの各突出部が、第1の長さよりも短い第2の長さまで延在する。
【0011】
第2の突出部セットの各突出部の長さが、第1の突出部セットの各突出部の長さの45~50%であり得る。
【0012】
支持構造の突出部が、開口部の周囲に均一に位置付けられ得る。
【0013】
第1の突出部セットは、2つの正反対の突出部を含み得る。
【0014】
第2の突出部セットは、2つの正反対の突出部を含み得る。
【0015】
ハウジングが、第1の部分および第2の部分から形成され得、第1の部分および第2の部分が、枢動可能に結合されている。
【0016】
第1の部分および第2の部分の内部機構が、同一であり得る。
【0017】
デバイスが、第1の部分および第2の部分の両方に結合されたヒンジをさらに備え得、ヒンジが、互いに対してハウジングの第1の部分および第2の部分の枢動回転を可能にする。
【0018】
デバイスが、取り外し可能なアプリケータをさらに備え得、ハウジングが、アプリケータを受容するようにさらに構成され得る。
【0019】
アプリケータが、デバイスの第2の端に結合され得る第1の端と、デバイスの第1の端に位置付けられ得、かつエンドエフェクタを受容するように構成され得る、第2の端と、第1の端と第2の端との間に延在するシャフトと、をさらに備え得る。
【0020】
アプリケータの第1の端が、ハウジングの第1の端を解除可能に係合するための横方向に延在する部材を備え得る。
【0021】
エンドエフェクタが、一対のピンセットであり得、アプリケータの第2の端は、ピンセットが閉じているときにピンセットの先端を収容するための開口を備え得る。
【0022】
アプリケータのシャフトの直径が、電気外科手術器具のシャフトの直径よりも小さいものであり得る。
【0023】
アプリケータのシャフトが、制限リングを備え得、制限リングの直径が、絶縁スリーブの内径よりも大きいものであり得る。
【0024】
突出部は、2つの正反対の突出部の間の距離が、電気外科手術器具のシャフトよりも小さいように、角度付けられ得る。
【0025】
第2の態様によると、電気外科手術器具に絶縁スリーブを適用するための方法であって、電気外科手術器具が、器具の遠位端で遠位関節によってシャフトに接続されたエンドエフェクタを備え、方法が、絶縁スリーブをデバイスの支持構造に適用することであって、デバイスが、第1の端、第2の端、および第1の端から第2の端まで延在する中空チャネルを有する、ハウジングを備え、支持構造が、ハウジングの内部にあり、かつ絶縁スリーブと接するように構成されている、適用することと、デバイスの中空チャネルを通して電気外科手術器具のシャフトを進めることと、電気外科手術器具のシャフトを支持構造と係合させることであって、絶縁スリーブを支持構造から外して、電気外科手術器具上に押し出す、係合させることと、を含む、方法が提供される。
【0026】
第3の態様によると、電気外科手術器具から絶縁スリーブを取り外すための方法であって、電気外科手術器具が、器具の遠位端で遠位関節によってシャフトに接続されたエンドエフェクタを備え、絶縁スリーブが、電気外科手術器具の遠位端に適用されており、方法が、電気外科手術器具をデバイス内に位置付けることであって、デバイスが、第1の端と、第2の端と、第1の端から第2の端まで延在する中空チャネルであって、チャネルが、電気外科手術器具を受容するように構成されている、中空チャネルと、ハウジングの内部の支持構造であって、支持構造が、絶縁スリーブと接するようにさらに構成されている、支持構造と、を有するハウジングを備える、位置付けることと、絶縁スリーブが、支持構造と接触するように、デバイスのハウジングの第1の端を外科手術器具の遠位端に向かって進めることと、絶縁スリーブが支持構造と接触するときに、絶縁スリーブが電気外科手術器具の遠位端から取り外されるまで、ハウジングが、外科手術器具の遠位端に向かってハウジングの支持構造と共に前進するように、ハウジングに力を加えることと、を含む、方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
ここで、添付図面を参照して、本発明を例として説明する。図は、以下のとおりである。
図1】電気的絶縁が適用される電気外科手術器具を例示する。
図2】電気外科手術器具を電気的に絶縁するための絶縁スリーブを例示する。
図3図1の電気外科手術器具に適用されるとき、図2の絶縁スリーブの配置を例示する。
図4】電気外科手術器具に絶縁スリーブを適用するためのデバイスの第1の図を例示する。
図5図4に例示されるデバイスのハウジングの図を例示する。
図6図4のデバイスの取り外し可能なアプリケータを例示する。
図7】電気外科手術器具上への絶縁スリーブの組み立て前の図4のデバイスハウジング、図6のアプリケータ、および図2の絶縁スリーブの配置を例示する。
図8図4図7のデバイスを使用して絶縁スリーブを電気外科手術器具に適用するプロセスを例示する。
図9図4のデバイスを使用して絶縁スリーブを電気外科手術器具から取り外すプロセスを例示する。
【発明を実施するための形態】
【0028】
新しい電気外科手術器具100の配置の例が図1に例示される。器具は、シャフト102およびエンドエフェクタ104を備える。シャフト102は、その遠位端でエンドエフェクタ104に結合され、その近位端で外科手術ロボットに結合され、外科手術ロボットが、電気外科手術器具100に電力を提供し、その移動を制御する。外科手術ロボットは、電気外科手術器具100がオペレータによって電気的に操作されることを可能にするコンソールを備え得る。外科手術ロボットは、いくつかの異なる電気外科手術器具、電気外科手術および非電気外科手術の両方をさらに含み得る。
【0029】
エンドエフェクタ104は、患者の体内への挿入、および外科手術の方法を実施するように構成されている。図1に例示された例では、エンドエフェクタ104は、一対のピンセットを形成する一対の湾曲ブレード104a、104bを備える。外科処置中に患者の有機組織を切断するために、ピンセットが使用され得る。図1のエンドエフェクタは、一対のピンセットとして例示されているが、代替的なエンドエフェクタが、その配置で使用され得ることが理解されるであろう。エンドエフェクタ104は、関節部106によってシャフト102に結合されている。関節部106は、ピンセットがシャフト102の周りを少なくとも1自由度で回転することを可能にする。
【0030】
電気外科手術処置中、電力は、外科手術ロボットによって電気外科手術器具100に供給される。この電力は、高周波数の交流電流の形態で供給される。エンドエフェクタ104に提供される電流は、電気外科手術器具のシャフト102および関節部106を通過する。既知の電気外科手術器具では、シャフト内に位置する1つ以上の駆動ケーブルが、エンドエフェクタに給電するために使用される。対照的に、図1に例示される配置では、シャフト102を含む電気外科手術器具100の全体は、電流がエンドエフェクタ104に提供されるときに活電状態になる。電流は、エンドエフェクタ104が有機組織に適用されるとき、加熱されたエンドエフェクタ104が組織を凝固および乾燥させ得、結果として血管の閉塞および出血の停止をもたらすように、エンドエフェクタ104を加熱する。エンドエフェクタ104はまた、組織を貫通および切開するために使用され得る。
【0031】
電気外科手術器具100を通る電流の伝達のために、器具100の全体が活電状態になると、シャフト102および関節部106は、直接接触または静電容量のいずれかを介して、患者に熱傷を引き起こさないように電気的に絶縁される必要がある。初期保護を提供するために、シャフト102は、その長さに沿って2つの絶縁層を含む。第1の絶縁層は、粉体コーティング108である。粉体コーティング108は、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)粉体コーティングであってもよい。粉体コーティング108は、シャフトの遠位端112以外のすべてを覆うように延在する。第2の絶縁層は、熱収縮110を含む。熱収縮は、MT-1000熱収縮であってもよい。熱収縮110は、シャフトの遠位端で終わるが、粉体コーティング108の端に近位にある。粉体コーティングおよび熱収縮絶縁は、関節部の動きの範囲を制限するため、電気外科手術器具100の関節部106に適用されることができない。さらに、シャフト112の遠位端および関節部106は、外科処置間で効果的に清浄化および滅菌されることができなければならない。同時に、エンドエフェクタ104の遠位端が露出したままであることが重要である。エンドエフェクタが一対のピンセットである場合、ピンセットのブレード104a、104bが露出しており、それらの動きの全範囲を実施することができることが重要である。
【0032】
シャフト112の遠位端および電気外科手術器具100の関節部106に電気的絶縁を提供するために、絶縁スリーブが提供される。絶縁スリーブ200の例が図2に例示される。絶縁スリーブは、第1の端202、第2の端204、複数の部分206、208、210、および遠位フィレット212を含む。第1の端202および第2の端204は、各々、開口部を備え、中空シャフトは、これら2つの開口部の間で絶縁スリーブ200を通って延在する。絶縁スリーブの各部分は、電気外科手術器具100の異なる部品と接するためのものであり、異なる内径および外径を備え得る。あるいは、スリーブの各部分は、同じ内径および外径を有し得、スリーブが覆うように構成される電気外科手術器具のそれぞれの部品の周囲を伸張するように構成され得る。図2に例示された例では、絶縁スリーブは、3つの部分を含む。絶縁スリーブはまた、円筒形状であるように例示される。絶縁スリーブの代替的な形状が代替的に提供され得ることが理解されるであろう。
【0033】
絶縁スリーブ200は、電気外科手術中に発生する高温に耐えることができる、シリコンなどの材料から形成される。これに加えて、絶縁スリーブの材料は、エンドエフェクタ移動中に予想される歪みの範囲に対する疲労に抵抗する。絶縁スリーブ200の材料はまた、電気外科手術器具100を取り囲むように拡張することができるように、弾性である。絶縁スリーブ200の内面は、平滑な仕上げを確保するために被覆される。内面のコーティングは、粘着性である。これは、研磨される電気外科手術器具100の表面が、絶縁スリーブ200の内面に粘着することを可能にする。したがって、電気外科手術器具100の表面と絶縁スリーブ200との間の高摩擦が確保される。
【0034】
絶縁スリーブ200の第1の部分206は、スリーブの近位端に位置する。第1の部分206は、シャフト102の外面上に位置する粉体コーティング108と接するように構成される。絶縁スリーブ200の第1の部分206の内径は、それが拡張されないときに、粉体コーティング108を含むシャフトの部分の外径よりも小さいように構造化される。例えば、粉体コーティングを含む器具シャフトの外径が6.8mmである場合、絶縁スリーブの第1の部分206の内径は、4.2mmであり得る。絶縁スリーブは、弾性材料から作製されるため、スリーブの第1の部分206の内径が伸張されて、電気外科手術器具に適用され得るように、その内径を拡張し得る。
【0035】
粉体コーティング108を含むシャフトの部分に対する第1の部分206のより小さい内径は、スリーブ200と器具シャフト102との間の圧縮嵌合を確保する。したがって、絶縁スリーブ200は、外科手術使用中のシャフト102に対するスリーブ200の変位が防止されるように、組み立て中に器具シャフト102上に良好に位置付けられ得る。これは、使用中に外科手術部位上にスリーブ200が落下するリスクを最小化するため、有利である。スリーブ206の第1の部分の内径は、器具シャフト102の直径の60%~63%であり得る。スリーブ206の第1の部分の内径は、その外径の80~88%であり得る。第1の部分206の内径が4.2mmである例では、第1の部分の外径は、5mmであり得る。この例では、第2の部分206の内径は、第2の部分の外径の直径の84%になる。第1の部分206の内径および外径は、その壁の厚さが、第1の部分206が伸張し、引き裂かれることなくシャフト102を覆うことを可能にするように選択される。
【0036】
絶縁スリーブ200の第2の部分208は、スリーブの第1の部分206に接続され、その遠位に位置する。第2の部分208は、いかなる代替的な形態の絶縁も含まないシャフト112の遠位端の外面と接するように構成されている。第2の部分208の内径は、第1の部分206の内径よりも大きい。第2の部分208の内径はまた、シャフト102の外径よりも大きくてもよい。例えば、シャフトの外径が6.8mmである場合、第2の部分の内径は、4.5mmであり得る。第1の部分206よりも直径が広いため、第2の部分208(第3の部分210と共に)は、第1の部分206が位置付けられた後にシャフト上に位置付けるのがより容易である。スリーブ208の第2の部分の内径は、器具シャフト102の直径の65%~68%であり得る。スリーブ208の第2の部分の内径は、スリーブの第2の部分208の外径の78~84%であり得る。第2の部分206の内径が4.5mmである例では、第1の部分の外径は、5.56mmであり得る。この例では、第2の部分206の内径は、第2の部分の外径の直径の81%になる。
【0037】
絶縁スリーブ200の第3の部分210は、スリーブの第2の部分208に接続され、その遠位に位置する。第3の部分210は、電気外科手術器具100の関節部106と接するように構成されている。それゆえに、第3の部分210は、関節部106を封入することができるように、第1の部分206および第2の部分208の両方よりも大きい内径を有する。例えば、第1および第2の部分の内径が、それぞれ、4.2mmおよび4.5mmである場合、第3の部分の内径は、5.9mmであり得る。スリーブ210の第3の部分の内径は、器具シャフト102の直径の85%~88%であり得る。スリーブ210の第3の部分の内径は、スリーブの第3の部分210の外径の84~89%であり得る。第3の部分の内径が5.9mmである場合、その外径は、6.8mmであり得る。この例では、第2の部分206の内径は、第2の部分の外径の直径の87%になる。
【0038】
第3の部分210の遠位端は、フィレット212にさらに接続される。フィレット212は、第3の部分210の遠位に位置し、第2の部分208は、第3の部分210の近位に位置する。フィレットは、近位端に対向するスリーブの遠位端の内径が第3の部分210の内径よりも狭くなるように、第3の部分210から離れて延在するにつれて半径が減少する。対照的に、フィレット212の厚さは、遠位に延在するにつれて増加する。フィレット212は、電気外科手術器具のエンドエフェクタ104と接するように構成されている。電気外科手術器具が一対のピンセットである場合、フィレット212は、その遠位端で、ピンセットのブレード104a、104bに結合するように構成されている。その遠位端におけるフィレット212の増加した厚さは、電気外科手術器具100を取り囲むより厚いリングを結果的にもたらし、これは、器具への絶縁スリーブ200の取り付けを可能にする。
【0039】
図3は、電気外科手術器具100の上に配置された絶縁スリーブ200の例示的な配置を例示する。この配置では、スリーブの第1の端202は、シャフト102を絶縁する熱収縮110の遠位端と接する。スリーブの第1の部分206は、粉体コーティング108の上に位置付けられ、かつ粉体コーティング108と接する。スリーブの第2の部分208は、シャフトの遠位部分112を覆う。スリーブの第3の部分210は、関節部106を覆い、フィレット212は、エンドエフェクタ104の一部分を覆う。エンドエフェクタが一対のピンセットである場合、フィレット212は、エンドエフェクタ104のブレードの一部分を覆う。
【0040】
スリーブの第1の部分206は、必ずしも熱収縮110の遠位端に直接当接する必要はない。しかしながら、電気外科手術器具のオペレータが、活電システムによって誘発される感電から確実に保護されるように、絶縁スリーブ200の近位端とシャフト102の活電部分との間のクリーページおよびクリアランス距離が維持されることが重要である。クリーページ距離は、2つの導電性部品間の固体絶縁材料の表面に沿った最短距離である。クリアランス距離は、2つの導電性部品間の空気中の最短距離である。
【0041】
クリーページおよびクリアランス距離の両方が維持されることを確保するために、電気外科手術器具100上の絶縁スリーブ200の適切な位置付けが不可欠である。これは、絶縁スリーブ200が器具100上に配置されると、それを再配置することが困難である可能性があるためである。絶縁スリーブ200は、手動で器具のシャフト102上に位置付けられ得る。しかしながら、このプロセスは、相当な時間および労力を負う。スリーブ200の手動位置付けはまた、スリーブが変位した場合に、エンドエフェクタ104の先端を有するスリーブの穿孔、またはエンドエフェクタの先端によって引き起こされる不都合を結果的にもたらし得る。
【0042】
絶縁スリーブをシャフト上に正しく適用することを確保するためのデバイスが提供されている。このデバイス400の例が、図4に例示される。デバイス400は、内部機構を収容するように構成されているハウジング402を備える。ハウジング402は、ユーザの手の中に収まり得るように、小さく、人間工学的に配置される。図4に例示された例では、ハウジングは、概して、卵形状を有する。デバイス400のハウジング402は、ポリプロピレンなどの熱弾性ポリマーから形成され得る。
【0043】
ハウジングは、第1の端404、第2の端406、および第1の端404と第2の端406との間に延在する中空チャネル408を備える。チャネル408の寸法は、例えば、図1に例示されるように、それが電気外科手術器具を受容するように構成されるような寸法である。図1に例示されるように、電気外科手術器具100は、シャフト102、遠位関節部106、および遠位関節部の遠位に位置するエンドエフェクタ104を備える。それゆえに、チャネル408の最小直径は、電気外科手術器具100の最大直径より大きくなければならない。
【0044】
ハウジング402は、ハウジングの内部に位置する支持構造410をさらに備える。支持構造は、例えば、図2に例示されるように絶縁スリーブを支持するように構成されている。支持構造410は、器具がチャネル408内に位置付けられるときに、スリーブが電気外科手術器具100を取り囲むように、絶縁スリーブ200を装着するように構成されている。ハウジング402の配置は、電気外科手術器具100が第1の端404から第2の端406までチャネルを通って前進するときに、絶縁スリーブが支持構造410によって器具上に放出されるような配置である。図4では、絶縁スリーブ200は、支持構造410上に装着されるように例示されている。
【0045】
図5は、デバイス400のハウジング402の代替図を例示する。ハウジング402は、第1の部品502および第2の部品504を含む。好ましくは、2つの部品502、504の内部機構は、同一である。2つの部品502、504は、一緒に枢動可能に結合されている。図5では、2つの部品502、504は、ヒンジ506によって一緒に結合される。ヒンジ506は、第1の軸508を有し、その周りで第1の部品502および第2の部品504は、回転することができる。2つの部品502、504からハウジング402を形成することによって、ハウジング402は、絶縁スリーブ200が器具に適用されると、電気外科手術器具100がハウジングから取り外されることを可能にするように開かれることができる。
【0046】
第1および第2の部品502、504は、ラッチ機構を使用して互いに接続され得る。ラッチ機構の第1の部分510は、ハウジング402の第1の部分502上に位置し得、ラッチ機構の第2の部分512は、ハウジング402の第2の部品504上に位置し得る。ラッチ機構は、ハウジングの2つの部品502、504が、それらが相互接続するように、ヒンジ506の第1の軸508の周りを回転するときに固設され得る。ラッチ機構は、ラッチ機構の第1または第2の部分のいずれかに力を加えることによって、第1の部品502および第2の部品504を分離するために解除され得る。この力の適用は、これらの構成要素を互いに分離するために、ラッチ機構の第1の部分510または第2の部分512のいずれかを摺動、押圧、または引張することを含み得る。
【0047】
一例では、ラッチ機構の第1の部分510は、デバイスのハウジング402の部分のうちの1つ内の第1の位置に位置する複数のピンを備える。同じ例では、ラッチ機構の第2の部分512は、第1の部分402に位置するピンの第1の位置に対して対応する位置に位置する複数の孔を備える。それゆえに、ハウジングの第2の部品504へのハウジングの第1の部品502のラッチは、ピンの対応する孔内へのピンの挿入によって達成される。別の例では、図5に例示されるように、ハウジングの第1の部品502および第2の部品504の両方は、複数のピンおよびそれらのピンに対応する複数の孔を含む。
【0048】
ハウジング402のチャネル408は、ハウジング402の第1および第2の部品502、504の両方に位置する凹部から形成される。ハウジングのこれらの部品が相互接続されたとき、チャネル408は、ハウジング402内に位置する閉鎖通路を形成する。チャネル408は、第1の部分514および第2の部分516をさらに含む。チャネルの第1の部分514は、中心軸518に沿って、その第1の端404からハウジング402の長さに沿って延在する。図5では、軸518は、ハウジングの第1の部品502内のチャネル408と交差するように例示されている。しかしながら、ハウジング402が閉じているとき、軸518は、ハウジングの第1の部品502および第2の部品504の中央に位置する。チャネルの第2の部分516は、その第2の端406からのハウジング402の長さに沿ってチャネルの第1の部分514の延長方向に対向する方向に延在する。チャネルの第1の部分514および第2の部分516は、レッジ520で交差する。レッジ520の第1の部品は、ハウジングの第1の部品502に位置し、レッジ520の第2の部品は、ハウジングの第2の部品504に位置する。
【0049】
レッジ520は、チャネル408の第1の部分514および第2の部分516を相互接続する開口部522を備える。チャネル408は、チャネルの第1の部分514および第2の部分516の両方が円筒を形成するように、断面で円形であり得る。第1および第2の部分514、516は、代替的に、任意の他の幾何学的形状から形成される断面を有し得る。チャネル408の第1および第2の部分514、516は、同じ直径を有し得る。あるいは、チャネル408の第2の部分516は、チャネルの第1の部分514の直径よりも大きい直径を有し得る。
【0050】
ハウジング402の支持構造410は、チャネルの第1の部分514および第2の部分516を接続するレッジ520上に位置する。より精密には、支持構造410の近位端は、レッジ520上に位置し、かつそれに接続される。支持構造410は、複数の突出部524から形成され得る。複数の突出部524は、レッジ520上に位置する開口部522を取り囲み得る。したがって、複数の突出部524の近位端は、チャネルの第1の部分514を取り囲み得る。
【0051】
図5に例示される例では、複数の突出部524の各突出部は、チャネルの軸518に平行である軸に沿って延在する。複数の突出部524は、ハウジング402の第2の端406に向かって延在する。複数の突出部524は、第1の突出部セット526および第2の突出部セット528をさらに含む。第1の突出部セットの各突出部は、レッジ520からハウジング402の第2の端406に向かって第1の長さまで延在する。第2の突出部セット528の各突出部は、第1の長さよりも短い第2の長さまで延在する。
【0052】
第2の突出部セット528の各突出部の長さは、第1の突出部セット526の各突出部の長さの45~50%であり得る。一例では、第2の突出部セット528の各突出部の長さは、第1の突出部セット526の各突出部の長さの47%である。第1の突出部セット526の各突出部の長さは、デバイスのハウジング402の長さの20~25%であり得る。一例では、第1の突出部セット526の各突出部の長さは、デバイスのハウジング402の長さの21%である。第2の突出部セット528の各突出部の長さは、デバイスのハウジング402の長さの8~13%であり得る。一例では、第2の突出部セット528の各突出部の長さは、デバイスのハウジング402の長さの10%である。互いに対する、およびハウジングの全長に対する、第1および第2の突出部セットの突出部の長さは、スリーブ200を外科手術器具100に適用するプロセスを最適化するように選択される。
【0053】
支持構造410の複数の突出部524の各突出部が、開口部522の周囲に均一に位置付けられ得る。つまり、第1の突出部セット526の各突出部は、その突出部セットの他の突出部に対して、レッジ520内の開口部522の周囲に均一に間隔を有し得る。相応して、第2の突出部セット528の各突出部は、その突出部セットの他の突出部に対して、レッジ520内の開口部522の周囲に均一に間隔を有し得る。上述のように、ハウジング402のハウジング402は、第1の部品502および第2の部品504から形成される。好ましくは、第1の部品502および第2の部品504の内部機構は、同一である。したがって、第1および第2の部品502、504は、等しい数の突出部を備え得る。それゆえに、突出部は、第1の部品502および第2の部品504の両方によって形成される、レッジ520の部品上に等しく間隔を有し得る。
【0054】
図5に例示される例では、突出部の第1のセット526および第2のセット528の両方が2つの突出部を含む。第1の突出部セット526の第1の突出部は、ハウジングの第1の部品502によって形成されたレッジ520の一部に位置し、第1の突出部セット526の第2の突出部は、ハウジングの第2の部品504によって形成されたレッジ520の一部に位置する。相応して、第2の突出部セット528の第1の突出部は、ハウジングの第1の部品502によって形成されたレッジ520の一部に位置し、第2の突出部セット528の第2の突出部は、ハウジングの第2の部品504によって形成されたレッジ520の一部に位置する。この例では、第1の突出部セット526の第1および第2の突出部は、正反対の突出部である。第2の突出部セット528の第1および第2の突出部は、正反対の突出部である。
【0055】
複数の突出部524のうちの突出部は、それらがレッジ520から離れて長手方向に延在する際に、それらが内向きに角度付けられるように構造化される。したがって、第1の突出部セット524の各突出部の先端間の距離によって形成される直径は、開口部522の直径よりも小さい。同様に、第2の突出部セット528の各突出部の先端間の距離によって形成される直径は、開口部522の直径よりも小さい。第1の突出部セット526の各突出部の先端によって形成される直径は、第2の突出部セット528の各突出部の先端によって形成される直径とは異なり得る(すなわち、より小さいか、またはより大きい)。あるいは、第1の突出部セット526および第2の突出部セット528のうちの突出部の直径は、同じであり得る。
【0056】
複数の突出部524のうちの突出部は、可撓性プラスチック材料から構築される。複数の突出部の各突出部は、ステップ530をさらに含み得る。ステップは、各突出部の近位端に位置し得る。各突出部の近位端は、レッジ520に最も近い端である。各突出部のステップ530は、突出部の残りの近位端の直径を超えるステップの場所で、突出部の直径の増加を提供する。
【0057】
複数の突出部526の機能は、電気外科手術器具100の上に配置される(placed)ように配置される(arranged)ように、ハウジング402上に絶縁スリーブ200を位置させることである。ハウジング402の第1の部品502および第2の部品504が、それらが交差するように配置され、かつハウジング402が閉じているとき、突出部は、ハウジング402のレッジ520上の開口部522の周囲の円形配置に配設される。したがって、複数の突出部524内の突出部の各ステップ530は、絶縁スリーブ200が位置し得る装着表面を提供する。より具体的には、絶縁スリーブの第1の部分206は、複数の突出部のステップ上に位置付けられる。それゆえに、絶縁スリーブ200の第1の部分206の位置は、複数の突出部524によって維持される。
【0058】
複数の突出部のステップ530間の距離によって形成された円の直径は、絶縁スリーブ200の第1の部分206の内径よりも大きい。したがって、複数の突出部524は、この内径が増加するように、スリーブの第1の部分を伸長することができる。第1の部分206の内径は、絶縁スリーブ200が適用される電気外科手術器具のシャフト102の直径よりも大きいように伸長される。
【0059】
ハウジング402は、人間工学的にオペレータによる使用に好適であるように配置され得る。ハウジング402は、ユーザの手によって保持されるのに好適である1つ以上の押出部分412を備え得る。上述のように、ハウジング402の全体的なサイズは、ユーザの手の中に収まるようなサイズである。ハウジング402は、その外部にハニカム構造414をさらに備え得る。ハニカム構造414は、デバイス400の使用中に増強された把持を提供する。ハウジング502は、ハウジング402の開放を容易にするために、1つ以上の補助要素532をさらに備え得る。図5に例示された例示的な配置では、これらの補助要素は、ハウジング402の第2の端406の近くに位置する。しかしながら、これらの要素は、ハウジング402の第1および第2の部品502、504の縁に沿って、任意の代替的な場所に位置し得ることが理解され得る。
【0060】
デバイス400は、スリーブが器具に提供され得るように、電気外科手術器具100をハウジング402にガイドするために使用される取り外し可能なアプリケータをさらに備える。取り外し可能なアプリケータが図6に例示される。
【0061】
図6に例示されるアプリケータ600は、第1の端602、第2の端604、および第1の端と第2の端との間に延在するシャフト606を備える。第1の端602は、ハウジング402の第2の端406に結合され得るように構成されている。第2の端604は、ハウジング402の第1の端404に位置付けられ、その使用中にエンドエフェクタ104の遠位端を受容するように構成されている。
【0062】
アプリケータ600の第1の端602は、横方向に延在する部材608を備える。すなわち、横方向に延在する部材608は、アプリケータのシャフト606の長手方向軸に実質的に垂直である方向に延在する。横方向に延在する部材は、シャフト606の長手方向軸によって形成される線の両側で対称であり得る。横方向に延在する部材608は、ハウジング402の第2の端406を取り外し可能に係合するように構成されている。ハウジング406の第2の端と横方向に延在する部材608との間の係合は、ハウジング402の第1の部品502および第2の部品504が交差して、ハウジング402のチャネル408を閉鎖するときに確保される。
【0063】
アプリケータ600は、2つのラッチ構成要素610、612をさらに備える。ラッチ構成要素610、612は、横方向に延在する部材608の一方の端に位置し、アプリケータの第2の端604に向かって延在する。ラッチ構成要素610、612は、ハウジング402の第2の端406に位置する開口部と係合するように構成されている。それゆえに、ハウジング402は、横方向に延在する部材608の形状に相補的である凹部を備え得る。
【0064】
アプリケータ600の第2の端604は、2つの部分614、616をさらに備え得る。2つの部分614、616の各々は、好ましくは、硬質プラスチックから形成され、シャフト606に接続される近位端と、近位端に対向して位置する遠位端とを備える。2つの部分614、616は、それらの遠位端で互いに分離するように構成され得る。これらの部分の分離は、アプリケータの第2の端604の遠位部に開口618を提供する。開口618は、電気外科手術器具100のエンドエフェクタ104と接するように構成されている。例えば、エンドエフェクタ104が一対のピンセットである場合、開口618は、ピンセットが閉じられているときに、ピンセットのブレード104a、104bの遠位端と接し、かつ収容するように構成されている。エンドエフェクタ104が開口618と接するとき、電気外科手術器具100のシャフト102の長手方向軸は、アプリケータ600のシャフト606の長手方向軸と整列される。したがって、アプリケータ600がデバイスのハウジング402内に配置され、かつエンドエフェクタ104が開口618と係合されるとき、アプリケータ600は、電気外科手術器具100が、ハウジング402を通してアプリケータと位置合わせされるようにガイドされることを可能にする。それゆえに、電気外科手術器具100は、ハウジング402を通して正確にガイドされ得る。
【0065】
アプリケータ600のシャフト606の直径は、そのアプリケータと組み合わせて使用される電気外科手術器具100のシャフト102の直径よりも小さい直径である。アプリケータのシャフト606の直径は、第1の突出部セット526および第2の突出部セット528の両方の各突出部の先端の間の距離によって形成される直径と同様である。シャフト606は、開口部522またはハウジング402の支持構造410と干渉することなく、ハウジング402のチャネル408の第1の部分514および第2の部分516の両方を通過するように構成されている。アプリケータのシャフト606の直径はまた、第1の突出部セット526および第2の突出部セット528の両方の各突出部の先端の間の距離によって形成される直径よりも小さい。したがって、アプリケータのシャフト606は、突出部の位置付けを変更することなく、ハウジング402を通って進むことができる。
【0066】
アプリケータ600は、そのシャフト606上に位置する制限リング620をさらに備える。制限リング620の直径は、シャフト606の直径よりも大きい。制限リング620の直径はまた、絶縁スリーブ200のフィレット212の内径よりも大きい。絶縁スリーブ200をアプリケータ600上に位置付けるために、スリーブの第1の端204は、アプリケータの第2の端604上に摺動され、フィレット212が制限リング620に当接するまでシャフト606を押し上げられる。フィレット212が制限リング620に当接するとき、それは、アプリケータ600をそれ以上上がって摺動することができない。したがって、制限リング620は、ハウジング402内に配置される前に、シャフト606上の絶縁スリーブ200の位置を維持する。すなわち、制限リング620は、スリーブ内の温度または時間依存性の変形に起因して、保管中に、スリーブがシャフト606上のアプリケータの第1の端602に向かってさらに変位することを防止する。これは、絶縁スリーブ200が電気外科手術器具100上の所望の位置に配置されることを最終的に確保するため、重要である。
【0067】
図7は、電気外科手術器具100上への絶縁スリーブ200の適用前のハウジング402、取り外し可能なアプリケータ600、および絶縁スリーブ200の配置を例示する。この配置を形成するために、絶縁スリーブ200は、そのフィレット212が制限リング620に当接するように、アプリケータ600上に最初に配置される。次いで、アプリケータ600がハウジング402内に挿入される。絶縁スリーブ200が、アプリケータ600のシャフト606の周囲の周りに配置されるため、アプリケータは、絶縁スリーブをハウジング402に整列させるために使用され得る。
【0068】
図7に例示される配置では、アプリケータの第1の端602は、ハウジング402の第2の端406に結合される。すなわち、ラッチ構成要素610、612は、ハウジング402の対応する開口部と係合している。絶縁スリーブ200の第2の端204は、アプリケータ600の制限リング620と係合される。絶縁スリーブ200の第1の端202は、複数の突出部524の第1および第2のセット526、528上に位置するステップ530に当接している。それゆえに、絶縁スリーブ200は、ハウジング402上に装着される。アプリケータ600の第2の端604に位置する開口618は、視認可能である。開口604の第2の端は、ハウジング402の第1の端404に位置する。開口618は、エンドエフェクタ104の遠位端を受容するように構成されている。
【0069】
図8は、図4図7に例示されたデバイスを使用して絶縁スリーブ200を電気外科手術器具100に適用する方法を例示する。この方法を開始するために、絶縁スリーブ200は、ハウジング402の支持構造410上に装着されるように、最初に配置される。より具体的には、絶縁スリーブ200は、絶縁スリーブ200の第1の端202がこれらのステップと接するように、支持構造410の複数の突出部524のステップ530上に装着される。この配置は、図4に提供されるデバイスの概要に例示されている。
【0070】
絶縁スリーブ200は、アプリケータ600を使用して支持構造410に装着され得る。絶縁スリーブ200は、その第2の端204(すなわち、フィレット212の遠位端)が制限リング620の表面と接するように、アプリケータ600に最初に装着され得る。次いで、アプリケータ600は、ハウジングのヒンジ506の軸508を中心としてハウジングの第1の部品502および第2の部品504を、それらが分離されるように枢動することによって、ハウジング402のチャネル408内に配置され得る。アプリケータ600は、ハウジングの第1の部品502または第2の部品504のいずれかでチャネル408を形成する凹部内に配置され得、次いで、第1および第2の部品が一緒に閉じられ得る。したがって、絶縁スリーブ200の第1の部分206は、支持構造410上に位置付けられる。絶縁スリーブ200の第2の部分208または任意のさらなる部分もまた、支持構造410の上に配置され得る。上述のように、絶縁スリーブ200の第1の端202は、支持構造410の複数の突出部524上のステップ530に当接するべきである。絶縁スリーブ200がこのように位置付けられるとき、アプリケータ600の横方向に延在する部材608は、ハウジングの第2の端406と接する。それゆえに、ラッチ構成要素610、612は、ハウジング402の第2の端406と係合される。
【0071】
電気外科手術器具100に絶縁スリーブ200を適用する方法は、電気外科手術器具100の遠位端がアプリケータ600の第2の端604に導入されるとき、ステップ8aで開始する。より具体的には、電気外科手術器具100のエンドエフェクタ104は、アプリケータ600の開口618内に導入され得る。エンドエフェクタ104が一対のピンセットである場合、ピンセットの閉じたブレード104a、104bは、開口618内に挿入され得る。エンドエフェクタ104が開口618と係合されるとき、電気外科手術器具100のシャフト102の長手方向軸は、アプリケータ600の長手方向軸と整列される。
【0072】
上述のように、第1および第2の部分614、616は、好ましくは硬質プラスチックで形成され、開口618は、それらの遠位端におけるこれらの硬質部分の分離によって提供される。代替的な例では、第1および第2の部分614、616は、可撓性プラスチックで形成され得る。この例では、エンドエフェクタがアプリケータに適用されていないときに、第1および第2の部分614、616の遠位端は、互いに隣接する。エンドエフェクタの挿入は、これらの部分614、616の遠位端を押し離して、開口618を明らかにする。
【0073】
ステップ8bでは、アプリケータ600は、チャネル408の長手方向軸518に沿って電気外科手術器具100のシャフト102を押すことによって、ハウジング402を通って連続的に進む。絶縁スリーブ200およびハウジング402は、静止したままである。ハウジング402を通したアプリケータ600の進行は、手動で行われ得る。電気外科手術器具100のエンドエフェクタ104がアプリケータ600の開口618と係合されると、電気外科手術器具100を押すことは、アプリケータ600を、ハウジング402を通って進めさせる。アプリケータ600のシャフト606の直径は、絶縁スリーブ200がハウジング402の支持構造410上に位置付けられたときに、絶縁スリーブ200の内径を通過し得るように構成されている。
【0074】
ステップ8cでは、アプリケータ604の第2の端は、開口部520および支持構造410を通過する。この時点まで、絶縁スリーブ200は、依然として、支持構造410上に位置付けられる。電気外科手術器具のシャフト102は、アプリケータ600および支持構造410の突出部の間の距離の両方よりも顕著に広く、そのため、シャフト102は、開口部520を通って進むと、複数の突出部と係合し、それを外向きに押す。これは、その結果、支持構造410上に位置付けられるスリーブの第1の部分206の内径を拡張する。第1の部分の内径のこの拡張は、スリーブをハウジング402の第2の端406に向かって上向きに押す摩擦の増加を結果的にもたらす。上述のように、第1および第2の突出部セットの各突出部の先端間の距離によって形成される直径は、開口部520の直径よりも小さい。したがって、電気外科手術器具100およびアプリケータ600がハウジング402を通って前進し続けると、絶縁スリーブ200は、支持構造410の複数の突出部524のステップ530から外れて、シャフト102との支持構造の係合を通して電気外科手術器具100のシャフト上に押し出される。第2の端604が絶縁スリーブのフィレット212に到達するとき、第2の端とフィレットとの間の係合は、追加の摩擦を結果的にもたらし、これは、器具100へのスリーブ200の密着の完了を支援する。
【0075】
ステップ8dでは、絶縁スリーブ200が前進しており、それにより、その第1の端が、第2の突出部セット528の突出部の先端を通過している。この時点で、絶縁スリーブ200は、第1の突出部セット526のうちの突出部によって支持構造410のみと接している。第1の突出部セット526の突出部は、第1および第2の突出部セット524の組み合わせよりも小さい力を絶縁スリーブに適用する。この理由から、電気外科手術器具100をハウジング402を通って進め続けるために、この段階で必要とされる力は小さい。支持構造410に依然として取り付けられている絶縁スリーブ200の一部分の内径もまた、低減される。
【0076】
ステップ8eでは、絶縁スリーブ200がさらに前進しており、それにより、絶縁スリーブ200が、第1の突出部セット526のうちの突出部の先端から取り外される。それゆえに、スリーブ200は、電気外科手術器具100に完全に適用される。スリーブ200の直径は、電気外科手術器具100に密着するように低減されている。アプリケータ600は、組み立て後に、アプリケータの第1および第2の部分613、616がスリーブの第3の部分210の内径から押し出されるように、アプリケータの第1の端602を引っ張ることによって、絶縁スリーブ200から取り外され得る。
【0077】
絶縁スリーブ200が電気外科手術器具100に適用されると、次いで、ハウジング402は、器具から取り外され得る。これは、ハウジングのラッチ機構を解除し、ハウジングの第1および第2の部品502、504をヒンジ506の軸508の周りで互いから離れるように回転させることによって行われる。次いで、電気外科手術器具100は、ハウジング402から手動で取り外され得る。必要に応じて、絶縁スリーブ200は、その適用後に電気外科手術器具100上で手動で調整されて、その位置付けが正しいことを確保し得る。ハウジング402は、将来の使用のために保持され得る。ハウジング402は、器具が外科手術ロボットに結合されている間、電気外科手術器具100に適用され、そこから取り外され得る。
【0078】
上述のように、支持構造410の複数の突出部524は、第1の突出部セット526および第2の突出部セット528を含む。第2の突出部セット528の突出部は、第1の突出部セット526のうちの突出部よりも短い。これは、電気外科手術器具100がスリーブを通過する前に、絶縁スリーブ200が、支持構造410の突出部のすべてによって支持されることを可能にするため、有利である。これは、好適な量の力が絶縁スリーブの第1の部分206の内径に適用され、かつそれがアプリケータ600のシャフト606が通過するのに十分幅広であるように保持され得ることを意味する。シャフト606が絶縁スリーブ200を通過すると、より少ない数の突出部を使用することを通じて、電気外科手術器具100を押し続けることがより容易である。したがって、絶縁スリーブ200が支持構造410から外れて前進するとき、その第1の端は、第2の突出部セット528のうちの突出部の先端を通過し、第2の突出部セット526のうちの突出部の端のみによって支持される。このようにして、絶縁スリーブ200の第1の部分206の内径を広げるために加えられる力の量は、絶縁スリーブ200が電気外科手術器具100に適用される際に、絶縁スリーブ200の経路に対応するように変化する。
【0079】
デバイス400のハウジング402はまた、電気外科手術器具100から絶縁スリーブ200を取り外すために使用され得る。絶縁スリーブ200の取り外しは、アプリケータ600の使用なしで実施され得る。絶縁スリーブ200を電気外科手術器具100から取り外すことを伴うステップが、図9に例示されている。
【0080】
取り外しプロセスは、ハウジング402の第1および第2の部品502、504が、電気外科手術器具100のシャフト102の周囲でユーザによって閉じられる、ステップ9aで開始する。それゆえに、電気外科手術器具100は、ハウジング402内に位置付けられる。絶縁スリーブ200は、シャフト102上に位置付けられ、ハウジング402の第2の端の遠位に位置する。ステップ9bでは、シャフト102は、静止して保持され、ハウジング402は、電気外科手術器具100の遠位端に向かって、すなわち、エンドエフェクタ104に向かって、ユーザによって進められる。
【0081】
ステップ9cでは、ハウジング402の支持構造410は、絶縁スリーブ200の第1の端202と接する。支持構造410が、上記に説明されたように、第1および第2の突出部セット526、528を備える場合、絶縁スリーブ200の第1の端202のいくつかの部分は、第1の突出部セット526の突出部の遠位端と接する。第1の突出部セット526が、2つの突出部を備える場合、絶縁スリーブ200の第1の端202の2つの部分は、これらの突出部の遠位端と接する。突出部の先端は、絶縁スリーブ200の界面部分に抵抗力を加える。それゆえに、突出部の遠位端と接する絶縁スリーブ200の部分は、突出部の遠位端上に引っかかり、それがエンドエフェクタ104に向かってさらに前進すると、ハウジング402と共に移動する。
【0082】
ステップ9dでは、電気外科手術器具100に沿ってさらに前進するように、力がハウジング402に適用され、絶縁スリーブ200の第1の端202のいくつかのさらなる部分が、第2の突出部セットのうちの突出部の遠位端と接する。第2の突出部セット528が、2つの突出部を備える場合、絶縁スリーブ200の第1の端202の2つの部分は、突出部の遠位端と接する。したがって、ここで、抵抗力が適用される絶縁スリーブ200の第1の端202の2倍の数の部分がある。それゆえに、ユーザは、ハウジング402をエンドエフェクタ104に向かって進め続けるためにより小さい力を必要とする。
【0083】
ステップ9eでは、電気外科手術器具100が支持構造410の突出部の先端を通過して移動するまで、力が継続的に加えられる。絶縁スリーブ200は、ハウジング402と共に移動し続けるが、一方、器具100のシャフト102は、静止したままである。したがって、絶縁スリーブ200は、ハウジング402がエンドエフェクタ104に到達すると、電気外科手術器具100から分離される。次いで、絶縁スリーブ200が廃棄され得る。
【0084】
本明細書によって、本出願人は、本明細書に説明される各個々の特徴および2つ以上のかかる特徴の任意の組み合わせを、かかる特徴または組み合わせが、当業者に共通する一般知識に照らして、全体として本明細書に基づいて行うことができるような程度まで、かかる特徴または特徴の組み合わせが、本明細書に開示する任意の問題を解決するかにかかわらず、かつ特許請求の範囲を限定することなく、分離して開示する。本出願人は、本発明の態様が、任意のかかる個々の特徴または特徴の組み合わせからなり得ることを示している。前述の説明を考慮すると、本発明の範囲内で様々な修正を行うことができることは当業者には明らかであろう。
図1
図2
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図9