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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-14
(45)【発行日】2024-02-22
(54)【発明の名称】反転機能コンポーネント及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/222 20060101AFI20240215BHJP
   H04M 1/02 20060101ALI20240215BHJP
   G03B 15/00 20210101ALI20240215BHJP
   G03B 17/04 20210101ALI20240215BHJP
   G03B 17/56 20210101ALI20240215BHJP
   G03B 30/00 20210101ALI20240215BHJP
   G03B 5/00 20210101ALI20240215BHJP
   H04N 23/68 20230101ALI20240215BHJP
【FI】
H04N5/222 100
H04M1/02 C
G03B15/00 P
G03B17/04
G03B17/56 A
G03B30/00
G03B5/00 J
H04N23/68
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022556500
(86)(22)【出願日】2021-03-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-28
(86)【国際出願番号】 CN2021080819
(87)【国際公開番号】W WO2021185207
(87)【国際公開日】2021-09-23
【審査請求日】2022-11-04
(31)【優先権主張番号】202010191136.0
(32)【優先日】2020-03-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【弁理士】
【氏名又は名称】村雨 圭介
(72)【発明者】
【氏名】盧 朝陽
【審査官】▲うし▼田 真悟
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-171845(JP,A)
【文献】特開2011-027185(JP,A)
【文献】国際公開第2019/015651(WO,A1)
【文献】中国実用新案第209572070(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第110099200(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第109873938(CN,A)
【文献】特開2010-155484(JP,A)
【文献】実開平5-38496(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/222-5/257
H04N 23/40-23/76
H04M 1/02
G03B 15/00
G03B 17/04
G03B 17/56
G03B 30/00
G03B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器に用いられる反転機能コンポーネントであって、
前記電子機器は、取付ベース部を含み、前記反転機能コンポーネントは、駆動機構、リンク伝動機構(100)及び機能モジュール(200)を含み、前記駆動機構は、第一の駆動部(300)を含み、前記リンク伝動機構(100)は、第一のリンク(110)及び第二のリンク(120)を含み、前記第一のリンク(110)の第一の端は、前記第一の駆動部(300)に接続され、前記第一のリンク(110)の第二の端は、前記機能モジュール(200)にヒンジ連結され、前記第一のリンク(110)の第二の端と前記機能モジュール(200)とのヒンジ連結点は、第一のヒンジ連結点(410)であり、前記第二のリンク(120)の第一の端は、前記取付ベース部にヒンジ連結され、前記第二のリンク(120)の第一の端と前記取付ベース部とのヒンジ連結点は、第二のヒンジ連結点(420)であり、前記第二のリンク(120)の第二の端は、前記機能モジュール(200)にヒンジ連結され、前記第二のリンク(120)の第二の端と前記機能モジュール(200)とのヒンジ連結点は、第三のヒンジ連結点(430)であり、
前記第一の駆動部(300)は、移動するように前記第一のリンク(110)を駆動して、前記第二のリンク(120)が、回転するように前記機能モジュール(200)を動かすようにする、反転機能コンポーネント。
【請求項2】
前記機能モジュール(200)は、撮像モジュールである、請求項1に記載の反転機能コンポーネント。
【請求項3】
前記反転機能コンポーネントは、角度検出器及び制御装置をさらに含み、前記角度検出器は、前記撮像モジュールの撮影中の傾斜角度及び傾斜方向を検出し、前記制御装置は、前記第一の駆動部(300)を制御して、前記第一の駆動部(300)が、補償方向に沿って補償角度だけ回転するように前記撮像モジュールを駆動するようにし、前記補償角度は、前記傾斜角度と等しく、前記補償方向は、前記傾斜方向と反対である、請求項2に記載の反転機能コンポーネント。
【請求項4】
前記機能モジュール(200)は、モジュール本体(210)及びクランプ部(220)を含み、前記モジュール本体(210)は、前記クランプ部(220)に固定され、前記第一のリンク(110)の第二の端は、前記クランプ部(220)にヒンジ連結され、前記第一のリンク(110)の第二の端と前記クランプ部(220)とのヒンジ連結点は、前記第一のヒンジ連結点(410)であり、前記第二のリンク(120)の第二の端は、前記クランプ部(220)にヒンジ連結され、前記第二のリンク(120)の第二の端と前記クランプ部(220)とのヒンジ連結点は、前記第三のヒンジ連結点(430)である、請求項1に記載の反転機能コンポーネント。
【請求項5】
前記クランプ部(220)は、対向する二つのクランプ面(221)を含む凹溝を有し、前記モジュール本体(210)の少なくとも一部は、二つの前記クランプ面(221)の間に設けられる、請求項4に記載の反転機能コンポーネント。
【請求項6】
少なくとも一つの前記クランプ面(221)に歯状突起(221a)が設けられ、前記モジュール本体(210)の少なくとも一部は、前記歯状突起(221a)を介して二つの前記クランプ面(221)の間に取り外し可能に設けられる、請求項5に記載の反転機能コンポーネント。
【請求項7】
前記第一の駆動部(300)は、回転モーターであり、前記リンク伝動機構(100)は、ネジスリーブ(130)をさらに含み、前記第一のリンク(110)の第一の端は、ネジ部(111)を含み、前記ネジスリーブ(130)は、前記ネジ部(111)に外嵌され、前記回転モーターは、前記ネジスリーブ(130)に接続され、前記回転モーターは、回転するように前記ネジスリーブ(130)を駆動して、前記第一のリンク(110)を移動させる、請求項1に記載の反転機能コンポーネント。
【請求項8】
前記第一の駆動部(300)は、回転モーターであり、前記リンク伝動機構(100)は、ギアを含み、前記第一のリンク(110)の第一の端は、ラック部を含み、前記回転モーターは、前記ギアに接続され、前記ギアは、前記ラック部と噛み合い、前記回転モーターは、回転するように前記ギアを駆動して、前記第一のリンク(110)を移動させる、請求項1に記載の反転機能コンポーネント。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載の反転機能コンポーネントを含む、電子機器。
【請求項10】
前記電子機器は、ケース(700)、及び前記ケース(700)に可動に設けられる取付ブラケット(600)を含み、前記取付ブラケット(600)は、前記取付ベース部であり、前記駆動機構は、第二の駆動部(500)をさらに含み、前記ケース(700)は、チャンバー、及び前記チャンバーと連通する開口(710)を有し、前記第二の駆動部(500)は、前記取付ブラケット(600)に接続され、前記反転機能コンポーネントは、前記取付ブラケット(600)に設けられ、前記第二の駆動部(500)は、移動するように前記取付ブラケット(600)を駆動し、前記機能モジュール(200)は、前記取付ブラケット(600)に伴って前記開口(710)を介して前記ケース(700)内に退避するか、又は少なくとも一部が前記ケース(700)外へ張り出す、請求項9に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本発明は、2020年03月18日に中国特許局で提出され、出願番号が202010191136.0であり、発明名称が「反転機能コンポーネント及び電子機器」の中国特許出願の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、援用で本発明に取り込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、通信機器の技術分野に関し、特に反転機能コンポーネント及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
技術の進歩及び電子機器の発展に伴い、電子機器は、ますます多くの機能モジュールを含むが、使用過程で、機能モジュールの電子機器内における位置は通常固定されており、回転不可能であるため、往々にしてユーザに悪い体験をもたらす。
【0004】
撮像モジュールを例にすると、ユーザは一般的に電子機器を手で持って画像の撮影を行うため、手持ち過程において手振れが発生し、撮像モジュールは、電子機器に対して、その位置が固定されているため、手の振れによって撮像モジュールが傾斜し、この傾斜によってレンズの観察角度が変化してしまい、さらに撮像モジュールにより撮影された画像品質が比較的悪くなってしまう。
【0005】
無論、単に撮像モジュールに限らず、他の機能モジュールにも上記問題が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、現在の電子機器における機能モジュールが回転不可能である問題を解決できる、反転機能コンポーネント及び電子機器を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題を解決するために、本発明は、下記技術案を採用する。
【0008】
電子機器に用いられる反転機能コンポーネントであって、前記電子機器は、取付ベース部を含み、前記反転機能コンポーネントは、駆動機構、リンク伝動機構及び機能モジュールを含み、前記駆動機構は、第一の駆動部を含み、前記リンク伝動機構は、第一のリンク及び第二のリンクを含み、前記第一のリンクの第一の端は、前記第一の駆動部に接続され、前記第一のリンクの第二の端は、前記機能モジュールにヒンジ連結され、前記第一のリンクの第二の端と前記機能モジュールとのヒンジ連結点は、第一のヒンジ連結点であり、前記第二のリンクの第一の端は、前記取付ベース部にヒンジ連結され、前記第二のリンクの第一の端と前記取付ベース部とのヒンジ連結点は、第二のヒンジ連結点であり、前記第二のリンクの第二の端は、前記機能モジュールにヒンジ連結され、前記第二のリンクの第二の端と前記機能モジュールとのヒンジ連結点は、第三のヒンジ連結点であり、前記第一の駆動部は、移動するように前記第一のリンクを駆動して、前記第二のリンクが、回転するように前記機能モジュールを動かすようにする。
【0009】
電子機器であって、上記の反転機能コンポーネントを含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明によって採用される技術案は、以下の有益な効果を達成することができる。
【0011】
本発明の実施例に開示されている反転機能コンポーネントでは、第一の駆動部が運動するように機能モジュールを付勢する過程において、第一のリンクと第二のリンクの協力により、機能モジュールが回転可能になり、それにより、機能モジュールが反転を実現することができる。この方式によって、機能モジュールが異なる角度まで回転して作動することができ、それにより、機能モジュールの回転を実現し、さらにユーザ体験を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
ここで説明される添付図面は、本発明に対するさらなる理解を提供するためのものであり、本発明の一部を構成し、本発明の概略的な実施例及びその説明は、本発明を解釈するためのものであり、本発明に対する不当な限定を構成するものではない。添付図面において、
図1】本発明の実施例に開示されている電子機器の部分構造概略図である。
図2】本発明の実施例に開示されている電子機器の部分構造概略図である。
図3】本発明の実施例に開示されている電子機器の反転機能コンポーネントの異なる状態での構造概略図である。
図4】本発明の実施例に開示されている電子機器の反転機能コンポーネントの異なる状態での構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下において、本発明の具体的な実施例及び対応する添付図面を参照しながら本発明の技術案を明確かつ完全に記述する。明らかに、記述されている実施例は、本発明の一部の実施例にすぎず、すべての実施例ではない。本発明における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行うことなく得られるすべての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0014】
以下は、添付図面を参照しながら、本発明の各実施例に開示されている技術案について詳細に説明する。
【0015】
図1図4に示すように、本発明の実施例は、電子機器に用いられる反転機能コンポーネントを開示する。開示されている反転機能コンポーネントは、駆動機構、リンク伝動機構100及び機能モジュール200を含む。
【0016】
駆動機構は、第一の駆動部300を含み、第一の駆動部300は、ステッピングモーターであってもよく、リンク伝動機構100は、第一のリンク110及び第二のリンク120を含む。具体的には、第一のリンク110の第一の端は、第一の駆動部300に接続され、第一の駆動部300は、移動するように第一のリンク110を駆動でき、第一のリンク110の第二の端は、機能モジュール200にヒンジ連結され、反転機能コンポーネントが電子機器に取り付けられる場合、電子機器は、取付ベース部を含み、第二のリンク120の第一の端は、取付ベース部にヒンジ連結され、第二のリンク120の第二の端は、機能モジュール200にヒンジ連結される。取付ベース部は、電子機器のケース700であってもよく、ケース700に可動に設けられる伸縮モジュールであってもよく、本発明の実施例は、これについて制限しない。
【0017】
第一のリンク110の第二の端と機能モジュール200とのヒンジ連結点は、第一のヒンジ連結点410であり、第二のリンク120の第一の端と取付ベース部とのヒンジ連結点は、第二のヒンジ連結点420であり、第二のリンク120の第二の端と機能モジュール200とのヒンジ連結点は、第三のヒンジ連結点430であり、第一のヒンジ連結点410と、第二のヒンジ連結点420と、第三のヒンジ連結点430とは、いずれも間隔をおいて設けられる。この場合、第一の駆動部300が移動するように第一のリンク110を駆動する過程において、第一のリンク110は、運動するように機能モジュール200を付勢し、また、機能モジュール200が第二のリンク120の第二の端にヒンジ連結されるため、機能モジュール200は、第二のヒンジ連結点420の周りに回転するように第二のリンク120を付勢し、それに応じて、機能モジュール200は、運動際に、第二のリンク120により引張され、さらに機能モジュール200を引張力の作用で第一のヒンジ連結点410の周りに回転させて、機能モジュール200が反転を実現する。
【0018】
これから分かるように、本発明の実施例に開示されている反転機能コンポーネントでは、第一の駆動部300が運動するように機能モジュール200を付勢する過程において、第一のリンク110と第二のリンク120の協力により、機能モジュール200が回転可能になり、それにより、機能モジュール200が反転を実現することができる。この方式によって、機能モジュール200が異なる角度まで回転して作動することができ、それにより、機能モジュール200の回転を実現し、さらにユーザ体験を向上させることができる。
【0019】
無論、機能モジュール200は、撮像モジュール、カードホルダー、補光モジュール、指紋識別モジュール、USBインターフェース及び受話器のうちの少なくとも一つを含んでもよい。選択的に、機能モジュール200は、撮像モジュールであってもよく、この場合、撮像モジュールは、カメラを一つだけ設ければよい。作動中に、撮像モジュールが反転を実現でき、それにより、このカメラは、電子機器のフロントカメラとしてもよく、電子機器のリアカメラとしてもよく、さらにユーザの撮影体験を比較的良好にするだけでなく、電子機器の製造コストを節約することができる。
【0020】
さらに、機能モジュール200が撮像モジュールである場合、実際の使用過程において、ユーザが電子機器を手で持って撮影するため、手振れ現象が存在する。これに基づいて、本発明に開示されている実施例では、反転機能コンポーネントは、角度検出器及び制御装置をさらに含んでもよく、角度検出器(例えば、ジャイロ)は、撮像モジュールの撮影中の手振れによる傾斜角度及び傾斜方向を検出し、傾斜角度及び傾斜方向を制御装置にフィードバックすることができ、制御装置は、CPU(Central Processing Unit、中央プロセッサ)であってもよく、制御装置は、撮像モジュールの傾斜方向及び傾斜角度に基づいて補償角度及び補償方向を決定し、補償方向に沿って補償角度だけ回転するように撮像モジュールを駆動するように第一の駆動部300を制御し、説明すべきこととして、補償角度は、傾斜角度と等しく、補償方向は、傾斜方向と反対である。
【0021】
この場合、撮像モジュールが画像を撮影する過程において、ユーザの手振れ又は他の原因により、撮像モジュールが斜めになる時、角度検出器は、撮像モジュールの生じた傾斜角度を検出することができる。さらに、制御装置は、撮像モジュールの生じた傾斜角度に基づいて、移動するように第一の駆動部300を制御して、撮像モジュールは、その撮影中の傾斜方向と反対である方向に沿って回転するようにし、さらに撮像モジュールは、元の作動位置に回復することができ、最終的に撮像モジュールの撮影中にユーザの手振れ又は他の原因により影響されにくく、それにより、ユーザの撮影体験を向上させる。
【0022】
本発明の実施例では、モジュール本体210が反転可能になるように、リンク伝動機構100は、機能モジュール200のモジュール本体210に直接接続されてもよい。無論、選択的に、機能モジュール200は、クランプ部220をさらに含んでもよく、モジュール本体210は、クランプ部220に固定されてもよく、第一のリンク110の第二の端は、クランプ部220にヒンジ連結されてもよく、第一のリンク110の第二の端とクランプ部220とのヒンジ連結点は、第一のヒンジ連結点410であってもよく、第二のリンク120の第二の端は、クランプ部220にヒンジ連結されてもよく、第二のリンク120の第二の端とクランプ部220とのヒンジ連結点は、第三のヒンジ連結点430であってもよい。この場合、第一の駆動部300とリンク伝動機構100は、反転するようにクランプ部220を駆動して、クランプ部220は、反転するようにモジュール本体210を動かし、最終的に機能モジュール200の反転を実現することができる。
【0023】
この方式は、リンク伝動機構100が機能モジュール200のモジュール本体210に直接接続されることに比べて、モジュール本体210に相応な接続機構を開設する必要がなく、それにより、モジュール本体210の完全性が比較的良くなる。また、クランプ部220に異なる種類のモジュール本体210が設けられてもよく、さらに反転機能コンポーネントの機能性がより良くなる。
【0024】
選択的に、クランプ部220は、凹溝を有してもよく、凹溝は、対向する二つのクランプ面221を含んでもよく、対向する二つのクランプ面221の間にクランプ空間が形成され、具体的な組み立て過程において、モジュール本体210の少なくとも一部は、二つのクランプ面221の間に設けられてもよく、即ちモジュール本体210の少なくとも一部は、クランプ空間に位置してもよい。この構造のクランプ部220は、加工成形が容易であるとともに、この構造のクランプ部220の堅牢性が比較的良く、さらに機能モジュール200とリンク伝動機構100の接続が比較的堅牢である。
【0025】
さらに、クランプ部220でのモジュール本体210のずれがモジュール本体210の正常な動作に影響を与えることを防止するために、一つの選択的な方案では、クランプ部220は、弾性部品であってもよく、モジュール本体210は、二つのクランプ面221の間に弾性でクランプされてもよく、それにより、少なくとも一部のモジュール本体210が弾性力の作用で二つのクランプ面221の間に比較的安定的に位置することができ、モジュール本体210が作動中にずれることを防止する。
【0026】
別の選択的な方案では、少なくとも一つのクランプ面221に歯状突起221aが設けられてもよい。具体的には、そのうちの一方のクランプ面221に歯状突起221aが設けられてもよく、二つのクランプ面221にいずれも歯状突起221aが設けられてもよく、モジュール本体210の少なくとも一部は、歯状突起221aを介して二つのクランプ面221の間に取り外し可能に設けられてもよい。この場合、歯状突起221aがモジュール本体210の少なくとも一部の外面とより良く接触できるため、モジュール本体210が二つのクランプ面221の間に比較的安定的に固定でき、モジュール本体210が作動中にずれることを防止する。モジュール本体210が二つのクランプ面221の間に取り外し可能に設けられることにより、異なる種類のモジュール本体210の交換に有利であるとともに、機能モジュール200全体を取り外す必要がなく、間違いなく着脱工程を減少させることができる。
【0027】
本発明の実施例に開示されている反転機能コンポーネントでは、第一の駆動部300の具体的な種類は、複数種あってもよく、例えば、第一の駆動部300は、リニアモーターであってもよく、第一の駆動部300は、回転モーターであってもよく、選択的に、第一の駆動部300は、回転モーターであってもよい。それに応じて、リンク伝動機構100は、ネジスリーブ130をさらに含んでもよく、第一のリンク110の第一の端は、ネジ部111を含んでもよく、ネジスリーブ130は、ネジ部111に外嵌されてもよく、ネジスリーブ130は、ネジ部111と噛み合ってもよく、回転モーターは、ネジスリーブ130に接続されてもよく、この場合、回転モーターは、回転するようにネジスリーブ130を駆動することができ、ネジスリーブ130がネジ部111と噛み合うため、回転しているネジスリーブ130は、移動するように第一のリンク110を駆動することができ、最終的に、移動している第一のリンク110により、回転するように機能モジュール200を駆動することができる。
【0028】
この方式は、リニアモーター駆動に比べて、機能モジュール200が比較的正確な反転を実現できるように、移動するように駆動リンク伝動機構100を高精度で駆動することができ、また、この方式は、長い耐用年数、高い効率の長所をさらに有する。
【0029】
それに応じて、第一の駆動部300が回転モーターである場合、リンク伝動機構100は、ギアを含んでもよく、第一のリンク110の第一の端は、ラック部を含んでもよく、回転モーターは、ギアに接続されてもよく、ギアは、ラック部と噛み合ってもよい。具体的には、回転モーターは、回転するようにギアを駆動することができ、ギアがラック部と噛み合うため、回転しているギアは、移動するように第一のリンク110を駆動することができ、最終的に、移動している第一のリンク110により、回転するように機能モジュール200を駆動することができる。この方式で、機能モジュール200が比較的正確な反転を実現することができるとともに、反転機能コンポーネントの構造が比較的コンパクトである。
【0030】
本発明の実施例に開示されている反転機能コンポーネントに基づいて、本発明の実施例は、電子機器をさらに開示し、開示されている電子機器は、以上のいずれかの実施例に記載の反転機能コンポーネントを含む。
【0031】
さらに、上記反転機能コンポーネントの電子機器での取り付け方式は、複数種あってもよく、選択的に、電子機器は、ケース700に設けられる取付ブラケット600を含んでもよく、取付ブラケット600は、以上に記載の取付ベース部であってもよく、反転機能コンポーネントは、取付ブラケット600に設けられてもよい。電子機器の構造が比較的コンパクトになるように、取付ブラケット600は、反転機能コンポーネントに取り付け位置を提供することができる。この場合、組み立てる時、まず反転機能コンポーネントを取付ブラケット600に取り付け、そして反転機能コンポーネントと取付ブラケット600で形成される全体を電子機器のケース700に取り付けてもよい。
【0032】
さらに、取付ブラケット600は、ケース700に可動に設けられてもよく、この場合、駆動機構は、第二の駆動部500をさらに含んでもよく、ケース700は、チャンバー、及びチャンバーと連通する開口710を有してもよく、第二の駆動部500は、取付ブラケット600に接続されてもよく、第二の駆動部500は、移動するように取付ブラケット600を駆動することができ、それにより、機能モジュール200の少なくとも一部は、取付ブラケット600に伴って開口710を介してケース700外へ張り出してもよく、又は機能モジュール200は、取付ブラケット600に伴って開口710を介してケース700内に退避してもよい。この場合、機能モジュール200が作動する必要がある時、機能モジュール200は、取付ブラケット600の移動とともに、開口710を介してケース700外へ張り出して作動することができ、それにより、機能モジュール200の柔軟性を向上させることができる。機能モジュール200の作動が完了すると、機能モジュール200は、取付ブラケット600の移動とともに、開口710を介してケース700内に退避することができ、さらに機能モジュール200及び反転機能コンポーネントの他の部材に対して防水防塵効果を発揮することができる。
【0033】
選択的に、機能モジュール200の反転を容易にするために、取付ブラケット600に逃し溝610が開設されてもよい。図1を参照すると、この場合、機能モジュール200によって、逃し溝610が反転可能であり、機能モジュール200が反転を実現しやすく、また、機能モジュール200の少なくとも一部がケース700の外に位置する場合、逃し溝610によって、機能モジュール200の少なくとも一部が取付ブラケット600の外に位置し、さらに機能モジュール200の作動を容易にする。
【0034】
本発明の実施例に開示されている電子機器は、スマートフォン、タブレット、電子ブックリーダー、ウェアラブルデバイスなどの機器であってもよい。無論、この電子機器は、他の機器であってもよく、本発明の実施例は、電子機器の具体的な種類を制限しない。
【0035】
本発明の以上の実施例では、各実施例間の相違点が重点的に記述されたが、各実施例間の相違点の最適化特徴は、矛盾しない限り、いずれも組み合わせてより好ましい実施例を形成することができ、文章の簡潔さを考慮して、ここでこれ以上説明しない。
【0036】
以上述べたものは、本発明の実施例にすぎず、本発明を制限するものではない。当業者にとって、本発明は、様々な変更及び変化が可能である。本発明の精神と原理内で行われたいかなる修正、等価置換や改良などは、いずれも本発明の請求項範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0037】
100 リンク伝動機構、110 第一のリンク、111 ネジ部、120 第二のリンク、130 ネジスリーブ、200 機能モジュール、210 モジュール本体、220 クランプ部、221 クランプ面、221a 歯状突起、300 第一の駆動部、410 第一のヒンジ連結点、420 第二のヒンジ連結点、430 第三のヒンジ連結点、500 第二の駆動部、600 取付ブラケット、610 逃し溝、700 ケース、710 開口。
図1
図2
図3
図4