(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-14
(45)【発行日】2024-02-22
(54)【発明の名称】制御ターゲット、モバイル・デバイス、及びゲートウェイを決定するための方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/01 20060101AFI20240215BHJP
G06F 3/048 20130101ALI20240215BHJP
【FI】
G06F3/01 510
G06F3/048
(21)【出願番号】P 2022564765
(86)(22)【出願日】2021-04-20
(86)【国際出願番号】 CN2021088395
(87)【国際公開番号】W WO2021218707
(87)【国際公開日】2021-11-04
【審査請求日】2022-11-29
(31)【優先権主張番号】202010340394.0
(32)【優先日】2020-04-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ジエンジュイン
【審査官】滝谷 亮一
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-95265(JP,A)
【文献】特開2017-120584(JP,A)
【文献】特開2008-306288(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御ターゲットを決定するための方法であって、
モバイル・デバイス
によって、各インテリジェント・デバイスのマーク情報を決定することであって、前記モバイル・デバイスは、
ゲートウェイを通して各インテリジェント・デバイスに相互接続され、前記マーク情報は、前記ゲートウェイまでの直線距離及び前記ゲートウェイの水平面までの垂直距離を含む、決定することと、
前記モバイル・デバイス
によって、少なくとも2つのインテリジェント・デバイスについて前記モバイル・デバイスによって実行される指示動作に基づいて、前記ゲートウェイに対する前記少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定することであって、前記方位角情報は、前記ゲートウェイに対する前記ゲートウェイの前記水平面上の投影の方位角を示すために使用される、決定することと、
前記モバイル・デバイス
によって、前記ゲートウェイに対する前記少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの前記方位角情報及び前記少なくとも2つのインテリジェント・デバイスのマーク情報に基づいて、並びに前記少なくとも2つの移動位置点について前記モバイル・デバイスによって測定される前記ゲートウェイ及び各インテリジェント・デバイスまでの距離に基づいて、前記ゲートウェイに対する他のインテリジェント・デバイスの各々の方位角情報を決定することであって、前記移動位置点は、前記モバイル・デバイスが移動プロセスにおいて通過する位置点である、決定することと、
前記モバイル・デバイス
によって、前記モバイル・デバイスの現在の指示方向情報、現在のマーク情報、及び現在の方位角情報に基づいて、制御ターゲットとして前記モバイル・デバイスの現在の指示方向におけるインテリジェント・デバイスを決定することと、を含む、方法。
【請求項2】
モバイル・デバイス
によって、各インテリジェント・デバイスのマーク情報を決定することは
、
前記モバイル・デバイスによって、3つの移動位置点間の距離及び前記3つの移動位置点から各インテリジェント・デバイスまでの直線距離を決定することであって、前記3つの移動位置点は、同じ直線上にない、決定することと、
前記モバイル・デバイス
によって、前記3つの移動位置点間の前記距離及び前記3つの移動位置点から各インテリジェント・デバイスまでの前記直線距離に基づいて、各インテリジェント・デバイスの前記マーク情報を決定することと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記モバイル・デバイス
によって、前記3つの移動位置点間の前記距離及び前記3つの移動位置点から各インテリジェント・デバイスまでの前記直線距離に基づいて、各インテリジェント・デバイスの前記マーク情報を決定することは
、
前記モバイル・デバイス
によって、前記3つの移動位置点間の前記距離、前記3つの移動位置点から各インテリジェント・デバイスまでの前記直線距離、及び垂直高さ計算モデルに基づいて、各インテリジェント・デバイスの前記マーク情報を決定することであって、前記垂直高さ計算モデルは、三角錐の各辺の長さが既知であるという条件下で、前記三角錐の高さを決定するために使用される、決定することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記モバイル・デバイス
によって、少なくとも2つのインテリジェント・デバイスについて前記モバイル・デバイスによって実行される指示動作に基づいて、前記ゲートウェイに対する前記少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定することは
、
(i)ユーザが前記モバイル・デバイスを第1のインテリジェント・デバイスに向かって指示する動作に応答して、前記モバイル・デバイスによって、現在の指示方向情報及び現在のマーク情報を取得することであって、前記指示方向情報は、前記モバイル・デバイスの仰角及び前記モバイル・デバイスの指示方位角を含み、前記第1のインテリジェント・デバイスは、前記ゲートウェイに相互接続されたインテリジェント・デバイスのうちのインテリジェント・デバイスである、取得することと、
(ii)前記ユーザが制御ターゲットとして前記第1のインテリジェント・デバイスを決定する動作に応答して、前記モバイル・デバイス
によって、前記第1のインテリジェント・デバイスのマーク情報、前記現在の指示方向情報、及び前記現在のマーク情報に基づいて、前記ゲートウェイに対する前記第1のインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定することと、
(i)及び(ii)と同じステップを取ることによって、前記モバイル・デバイス
によって、前記ゲートウェイに対する第2のインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定することであって、前記第2のインテリジェント・デバイスは、前記ゲートウェイに相互接続された前記インテリジェント・デバイスのうちの前記第1のインテリジェント・デバイスとは異なる別のインテリジェント・デバイスである、決定することと、を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記モバイル・デバイス
によって、前記第1のインテリジェント・デバイスのマーク情報、前記現在の指示方向情報、及び前記現在のマーク情報に基づいて、前記ゲートウェイに対する前記第1のインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定することは
、
前記モバイル・デバイス
によって、前記第1のインテリジェント・デバイスのマーク情報、前記現在の指示方向情報、前記現在のマーク情報、及び方位角情報計算モデルに基づいて、前記ゲートウェイに対する前記第1のインテリジェント・デバイスの前記方位角情報を決定することであって、前記方位角情報計算モデルは、空間内の指示点及び被指示点のマーク情報、並びに前記指示点が前記被指示点を指示するときの指示方位角情報が既知であるという条件下で、前記ゲートウェイに対する前記被指示点の方位角情報を決定するために使用される、決定することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記モバイル・デバイス
によって、前記ゲートウェイに対する前記少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの前記方位角情報及び前記少なくとも2つのインテリジェント・デバイスのマーク情報に基づいて、並びに前記少なくとも2つの移動位置点について前記モバイル・デバイスによって測定される前記ゲートウェイ及び各インテリジェント・デバイスまでの距離に基づいて、前記ゲートウェイに対する他のインテリジェント・デバイスの各々の方位角情報を決定することは
、
前記モバイル・デバイスによって、前記少なくとも2つの移動位置点について前記ゲートウェイ及び各インテリジェント・デバイスまでの前記距離を測定することと、
前記モバイル・デバイス
によって、前記ゲートウェイに対する前記少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの前記決定された方位角情報、前記少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの前記マーク情報、並びに前記少なくとも2つの移動位置点から前記少なくとも2つのインテリジェント・デバイス及び前記ゲートウェイまでの距離に基づいて、前記ゲートウェイに対する前記少なくとも2つの移動位置点の方位角情報及び前記少なくとも2つの移動位置点のマーク情報を決定することと、
前記モバイル・デバイス
によって、前記ゲートウェイに対する少なくとも2つの移動位置点の前記方位角情報、前記少なくとも2つの移動位置点の前記マーク情報、及び前記少なくとも2つの移動位置点から前記少なくとも2つのインテリジェント・デバイスとは異なる他のインテリジェント・デバイスの各々までの距離に基づいて、前記ゲートウェイに対する他のインテリジェント・デバイスの各々の前記方位角情報を決定することと、を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記モバイル・デバイス
によって、前記モバイル・デバイスの現在の指示方向情報、現在のマーク情報、及び現在の方位角情報に基づいて、制御ターゲットとして前記モバイル・デバイスの現在の指示方向におけるインテリジェント・デバイスを決定することは
、
前記ユーザが前記モバイル・デバイスを前記インテリジェント・デバイスに向かって指示する動作に応答して、前記モバイル・デバイス
によって、前記モバイル・デバイスの前記現在の指示方向情報、前記現在のマーク情報、及び前記現在の方位角情報を決定することと、
前記モバイル・デバイス
によって、前記モバイル・デバイスの前記現在の指示方向情報、前記現在のマーク情報、及び前記現在の方位角情報、各インテリジェント・デバイスの前記マーク情報及び前記方位角情報、並びに被指示ターゲット計算モデルに基づいて、前記制御ターゲットとして前記モバイル・デバイスの前記現在の指示方向における前記インテリジェント・デバイスを決定することであって、前記被指示ターゲット計算モデルは、空間内の各点のマーク情報及び方位角情報、並びに前記指示点が前記被指示点を指示するときの前記指示方向情報が既知であるという条件下で、前記被指示点を決定するために使用される、決定することと、を含む、請求項
5に記載の方法。
【請求項8】
前記モバイル・デバイス
によって、前記モバイル・デバイスの現在の指示方向情報、現在のマーク情報、及び現在の方位角情報に基づいて、制御ターゲットとして前記モバイル・デバイスの現在の指示方向におけるインテリジェント・デバイスを決定することの前に、前記方法は、
前記モバイル・デバイスによって、前記ユーザが指示制御機能をトリガする動作に応答して、前記指示制御機能を有効にすることをさらに含む、請求項
4又は5に記載の方法。
【請求項9】
前記モバイル・デバイス
によって、前記モバイル・デバイスの現在の指示方向情報、現在のマーク情報、及び現在の方位角情報に基づいて、制御ターゲットとして前記モバイル・デバイスの現在の指示方向におけるインテリジェント・デバイスを決定することの後に、前記方法は、
前記モバイル・デバイスによって、前記制御ターゲットのための制御インターフェースを表示し、前記ユーザのタッチ動作に応答して対応する動作命令をトリガすることか、又は
前記モバイル・デバイスによって、ユーザ・アクションを監視し、前記ユーザ・アクションに応答して対応する制御命令をトリガすることをさらに含む、請求項
4又は5に記載の方法。
【請求項10】
モバイル・デバイスであって、前記モバイル・デバイスが、1つ以上のプロセッサ及びメモリを含み、
前記メモリは、前記1つ以上のプロセッサに結合されており、前記メモリは、コンピュータ・プログラム・コードを記憶するように構成されており、前記コンピュータ・プログラム・コードは、コンピュータ命令を含み、前記1つ以上のプロセッサは、前記コンピュータ命令を呼び出して、前記モバイル・デバイスが、
請求項1~9のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にする、モバイル・デバイス。
【請求項11】
チップであって、前記チップは、モバイル・デバイスに適用され、前記チップは、1つ以上のプロセッサを含み、前記
1つ以上のプロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、前記モバイル・デバイスが、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法を実行することを可能にするように構成されている、チップ。
【請求項12】
命令を含むコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令がモバイル・デバイス上で動作されるときに、前記モバイル・デバイスは、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能となる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、「METHOD FOR DETERMINING CONTROL TARGET, MOBILE DEVICE, AND GATEWAY」と題する、2020年4月26日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第202010340394.0号に対する優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
この出願は、端末及び人工知能の分野に関係し、特に、制御ターゲット、モバイル・デバイス、及びゲートウェイを決定するための方法に関係する。
【背景技術】
【0003】
電子技術やコンピュータ技術の発達に伴い、モバイル・デバイスを使用して直接制御できるインテリジェント・デバイスは、人々の日常生活の一部となっている。インテリジェント・デバイスは、人々の日常アレンジメントを容易にし、人々の日常生活を豊かにする。しかしながら、ユーザとインテリジェント・デバイスとの間の対話は、依然として十分に便利ではない。
【0004】
図1は、インテリジェント・デバイスを制御する現在のシナリオの概略図である。ユーザは、通常、最初に携帯電話を開き、次いで、インテリジェント・デバイス制御アプリケーション(Application、APP)を開始し、次いで、開始されたインテリジェント・デバイス制御アプリケーション上で、制御される必要のあるインテリジェント・デバイスを選択し、次いで、動作を実行するために表示されたインテリジェント・デバイス制御インターフェース内の項目を選択して、最後に、制御を実行するためにルータを介してインテリジェント・デバイスに動作命令を送信する必要がある。
【0005】
現在、制御ターゲットを決定する全プロセスは、複雑な動作を伴う少なくとも3つ又は4つのステップを必要とする。選択されるべきインテリジェント・デバイスが大量に存在する場合、制御ターゲットを決定するプロセスはより複雑になり、より貧弱なユーザビリティを引き起こすことがある。
【発明の概要】
【0006】
この出願は、制御ターゲット、モバイル・デバイス、及びゲートウェイを決定するための方法を提供し、これらは、モバイル・デバイスの指示方向に基づいて制御ターゲットをインテリジェントに決定することができ、制御ターゲットを決定するプロセスを大幅に単純化し、人間マシン対話のユーザビリティが改善される。
【0007】
第1の態様によれば、この出願の実施形態は、制御ターゲットを決定するための方法を提供する。本方法は、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイが、各インテリジェント・デバイスのマーク情報を決定することであって、モバイル・デバイスは、ゲートウェイを通して各インテリジェント・デバイスに相互接続され、マーク情報は、ゲートウェイまでの直線距離及びゲートウェイの水平面までの垂直距離を含む、決定することと、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイが、少なくとも2つのインテリジェント・デバイスについてモバイル・デバイスによって実行される指示動作に基づいて、ゲートウェイに対する少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定することであって、方位角情報は、ゲートウェイに対するゲートウェイの水平面上の投影の方位角を示すために使用される、決定することと、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイが、ゲートウェイに対する少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの方位角情報及び少なくとも2つのインテリジェント・デバイスのマーク情報に基づいて、並びに少なくとも2つの移動位置点についてモバイル・デバイスによって測定されるゲートウェイ及び各インテリジェント・デバイスまでの距離に基づいて、ゲートウェイに対する他のインテリジェント・デバイスの各々の方位角情報を決定することであって、移動位置点は、モバイル・デバイスが移動プロセスにおいて通過する位置点である、決定することと、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイが、モバイル・デバイスの現在の指示方向情報、現在のマーク情報、及び現在の方位角情報に基づいて、制御ターゲットとしてモバイル・デバイスの現在の指示方向におけるインテリジェント・デバイスを決定することと、を含む。
【0008】
この出願のこの実施形態では、モバイル端末、ゲートウェイ、及びインテリジェント・デバイスが協調して、三次元位置情報を含むインテリジェント・ネットワークを独立に構築する。ネットワーク構築が完了した後、制御ターゲットは、ユーザによって保持されるモバイル・デバイスの指示方向に基づいて、インテリジェントに決定され得る。これは、制御ターゲットを決定するプロセスを大幅に単純化し、人間マシン対話のユーザビリティが改善される。
【0009】
第1の態様を参照すると、いくつかの実施形態では、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイが、各インテリジェント・デバイスのマーク情報を決定することは、具体的には、モバイル・デバイスが、3つの移動位置点間の距離及び3つの移動位置点から各インテリジェント・デバイスまでの直線距離を決定することであって、3つの移動位置点は、同じ直線上にない、決定することと、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイが、3つの移動位置点間の距離及び3つの移動位置点から各インテリジェント・デバイスまでの直線距離に基づいて、各インテリジェント・デバイスのマーク情報を決定することと、を含む。
【0010】
具体的には、いくつかの実施形態では、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイが、3つの移動位置点間の距離及び3つの移動位置点から各インテリジェント・デバイスまでの直線距離に基づいて、各インテリジェント・デバイスのマーク情報を決定することは、具体的には、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイが、3つの移動位置点間の距離、3つの移動位置点から各インテリジェント・デバイスまでの直線距離、及び垂直高さ計算モデルに基づいて、各インテリジェント・デバイスのマーク情報を決定することを含む。
垂直高さ計算モデルは、三角錐の各辺の長さが既知であるという条件下で、三角錐の高さを決定するために使用される。
【0011】
第1の態様を参照すると、いくつかの実施形態では、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイが、少なくとも2つのインテリジェント・デバイスについてモバイル・デバイスによって実行される指示動作に基づいて、ゲートウェイに対する少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定することは、具体的には、ユーザがモバイル・デバイスを第1のインテリジェント・デバイスに向かって指示する動作に応答して、モバイル・デバイスが、現在の指示方向情報及び現在のマーク情報を取得することであって、指示方向情報は、モバイル・デバイスの仰角及びモバイル・デバイスの指示方位角を含み、第1のインテリジェント・デバイスは、ゲートウェイに相互接続されたインテリジェント・デバイスのうちのインテリジェント・デバイスである、取得することと、ユーザが制御ターゲットとして第1のインテリジェント・デバイスを決定する動作に応答して、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイが、第1のインテリジェント・デバイスのマーク情報、現在の指示方向情報、及び現在のマーク情報に基づいて、ゲートウェイに対する第1のインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定することと、上記と同じステップを取ることによって、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイによって、ゲートウェイに対する第2のインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定することと、を含む。第2のインテリジェント・デバイスは、ゲートウェイに相互接続されたインテリジェント・デバイスのうちの第1のインテリジェント・デバイスとは異なる別のインテリジェント・デバイスである。
【0012】
具体的には、いくつかの実施形態では、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイによって、第1のインテリジェント・デバイスのマーク情報、現在の指示方向情報、及び現在のマーク情報に基づいて、ゲートウェイに対する第1のインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定することは、具体的には、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイによって、第1のインテリジェント・デバイスのマーク情報、現在の指示方向情報、現在のマーク情報、及び方位角情報計算モデルに基づいて、ゲートウェイに対する第1のインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定することを含む。方位角情報計算モデルは、空間内の指示点及び被指示点のマーク情報、並びに指示点が被指示点を指示するときの指示方位角情報が既知であるという条件下で、ゲートウェイに対する被指示点の方位角情報を決定するために使用される。
【0013】
第1の態様を参照すると、いくつかの実施形態では、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイが、ゲートウェイに対する少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの方位角情報及び少なくとも2つのインテリジェント・デバイスのマーク情報に基づいて、並びに少なくとも2つの移動位置点についてモバイル・デバイスによって測定されるゲートウェイ及び各インテリジェント・デバイスまでの距離に基づいて、ゲートウェイに対する他のインテリジェント・デバイスの各々の方位角情報を決定することは、具体的には、モバイル・デバイスが、少なくとも2つの移動位置点についてゲートウェイ及び各インテリジェント・デバイスまでの距離を測定することと、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイが、ゲートウェイに対する少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの決定された方位角情報、少なくとも2つのインテリジェント・デバイスのマーク情報、並びに少なくとも2つの移動位置点から少なくとも2つのインテリジェント・デバイス及びゲートウェイまでの距離に基づいて、ゲートウェイに対する少なくとも2つの移動位置点の方位角情報及び少なくとも2つの移動位置点のマーク情報を決定することと、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイが、ゲートウェイに対する少なくとも2つの移動位置点の方位角情報、少なくとも2つの移動位置点のマーク情報、及び少なくとも2つの移動位置点から少なくとも2つのインテリジェント・デバイスとは異なる他のインテリジェント・デバイスの各々までの距離に基づいて、ゲートウェイに対する他のインテリジェント・デバイスの各々の方位角情報を決定することと、を含む。
【0014】
第1の態様を参照すると、いくつかの実施形態では、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイが、モバイル・デバイスの現在の指示方向情報、現在のマーク情報、及び現在の方位角情報に基づいて、制御ターゲットとしてモバイル・デバイスの現在の指示方向におけるインテリジェント・デバイスを決定することは、具体的には、ユーザがモバイル・デバイスをインテリジェント・デバイスに向かって指示する動作に応答して、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイが、モバイル・デバイスの現在の指示方向情報、現在のマーク情報、及び現在の方位角情報を決定することと、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイが、モバイル・デバイスの現在の指示方向情報、現在のマーク情報、及び現在の方位角情報、各インテリジェント・デバイスのマーク情報及び方位角情報、並びに被指示ターゲット計算モデルに基づいて、制御ターゲットとしてモバイル・デバイスの現在の指示方向におけるインテリジェント・デバイスを決定することと、を含む。被指示ターゲット計算モデルは、空間内の各点のマーク情報及び方位角情報、並びに指示点が被指示点を指示するときの指示方向情報が既知であるという条件下で、被指示点を決定するために使用される。
【0015】
第1の態様を参照すると、いくつかの実施形態では、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイが、モバイル・デバイスの現在の指示方向情報、現在のマーク情報、及び現在の方位角情報に基づいて、制御ターゲットとしてモバイル・デバイスの現在の指示方向におけるインテリジェント・デバイスを決定することの前に、本方法は、モバイル・デバイスが、ユーザが指示制御機能をトリガする動作に応答して、指示制御機能を可能にすることをさらに含む。
【0016】
第1の態様を参照すると、いくつかの実施形態では、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイが、モバイル・デバイスの現在の指示方向情報、現在のマーク情報、及び現在の方位角情報に基づいて、制御ターゲットとしてモバイル・デバイスの現在の指示方向におけるインテリジェント・デバイスを決定することの後に、本方法は、モバイル・デバイスが、制御ターゲットのための制御インターフェースを表示し、ユーザのタッチ動作に応答して対応する動作命令をトリガすることか、又はモバイル・デバイスが、ユーザ・アクションを監視し、ユーザ・アクションに応答して対応する制御命令をトリガすることをさらに含む。
【0017】
この出願の第1の態様による制御ターゲットを決定するための方法では、多くのステップが、モバイル・デバイス又はゲートウェイによって実行されてもよい。これは、この出願の実施態様において限定されない。ステップがゲートウェイによって実行される必要があるが、モバイル・デバイスによって取得された関連データがそのステップを実行するために必要である場合、モバイル・デバイスは、ゲートウェイがそのステップを実行する前に、関連データをゲートウェイに送信することが理解されよう。同様に、ステップがモバイル・デバイスによって実行される必要があるが、ゲートウェイによって取得された関連データがそのステップを実行するために必要である場合、ゲートウェイは、モバイル・デバイスがそのステップを実行する前に、関連データをモバイル・デバイスに送信する。
【0018】
第2の態様によれば、この出願の実施形態は、モバイル・デバイスを提供する。モバイル・デバイスが、1つ以上のプロセッサ及びメモリを含み、メモリは、1つ以上のプロセッサに結合されており、メモリは、コンピュータ・プログラム・コードを記憶するように構成されており、コンピュータ・プログラム・コードは、コンピュータ命令を含み、1つ以上のプロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、モバイル・デバイスが、各インテリジェント・デバイスのマーク情報を決定することであって、モバイル・デバイスは、ゲートウェイを通して各インテリジェント・デバイスに相互接続され、マーク情報は、ゲートウェイまでの直線距離及びゲートウェイの水平面までの垂直距離を含む、決定することと、少なくとも2つのインテリジェント・デバイスについてモバイル・デバイスによって実行される指示動作に基づいて、ゲートウェイに対する少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定することであって、方位角情報は、ゲートウェイに対するゲートウェイの水平面上の投影の方位角を示すために使用される、決定することと、ゲートウェイに対する少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの方位角情報及び少なくとも2つのインテリジェント・デバイスのマーク情報に基づいて、並びに少なくとも2つの移動位置点についてモバイル・デバイスによって測定されるゲートウェイ及び各インテリジェント・デバイスまでの距離に基づいて、ゲートウェイに対する他のインテリジェント・デバイスの各々の方位角情報を決定することであって、移動位置点は、モバイル・デバイスが移動プロセスにおいて通過する位置点である、決定することと、モバイル・デバイスの現在の指示方向情報、現在のマーク情報、及び現在の方位角情報に基づいて、制御ターゲットとしてモバイル・デバイスの現在の指示方向におけるインテリジェント・デバイスを決定することとと、を行う動作を実行することを可能にする。
【0019】
第2の態様を参照すると、いくつかの実施形態では、1つ以上のプロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、モバイル・デバイスが、3つの移動位置点間の距離及び3つの移動位置点から各インテリジェント・デバイスまでの直線距離を決定することであって、3つの移動位置点は、同じ直線上にない、決定することと、3つの移動位置点間の距離及び3つの移動位置点から各インテリジェント・デバイスまでの直線距離に基づいて、各インテリジェント・デバイスのマーク情報を決定することと、を行う動作を実行することを可能にするように具体的に構成されている。
【0020】
具体的には、いくつかの実施形態では、1つ以上のプロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、モバイル・デバイスが、3つの移動位置点間の距離、3つの移動位置点から各インテリジェント・デバイスまでの直線距離、及び垂直高さ計算モデルに基づいて、各インテリジェント・デバイスのマーク情報を決定することを行う動作を実行することを可能にするように具体的に構成されている。垂直高さ計算モデルは、三角錐の各辺の長さが既知であるという条件下で、三角錐の高さを決定するために使用される。
【0021】
第2の態様を参照すると、いくつかの実施形態では、1つ以上のプロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、モバイル・デバイスが、ユーザがモバイル・デバイスを第1のインテリジェント・デバイスに向かって指示動作に応答して、現在の指示方向情報及び現在のマーク情報を取得することであって、指示方向情報は、モバイル・デバイスの仰角及びモバイル・デバイスの指示方位角を含み、第1のインテリジェント・デバイスは、ゲートウェイに相互接続されたインテリジェント・デバイスのうちのインテリジェント・デバイスである、取得することと、ユーザが制御ターゲットとして第1のインテリジェント・デバイスを決定する動作に応答して、第1のインテリジェント・デバイスのマーク情報、現在の指示方向情報、及び現在のマーク情報に基づいて、ゲートウェイに対する第1のインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定することと、上記と同じステップを取ることによって、ゲートウェイに対する第2のインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定することとを行う動作を実行することを可能にするように具体的に構成されている。第2のインテリジェント・デバイスは、ゲートウェイに相互接続されたインテリジェント・デバイスのうちの第1のインテリジェント・デバイスとは異なる別のインテリジェント・デバイスである。
【0022】
具体的には、いくつかの実施形態では、1つ以上のプロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、モバイル・デバイスが、第1のインテリジェント・デバイスのマーク情報、現在の指示方向情報、現在のマーク情報、及び方位角情報計算モデルに基づいて、ゲートウェイに対する第1のインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定することを行う動作を実行することを可能にするように具体的に構成されている。
方位角情報計算モデルは、空間内の指示点及び被指示点のマーク情報、並びに指示点が被指示点を指示するときの指示方位角情報が既知であるという条件下で、ゲートウェイに対する被指示点の方位角情報を決定するために使用される。
【0023】
第2の態様を参照すると、いくつかの実施形態では、1つ以上のプロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、モバイル・デバイスが、少なくとも2つの移動位置点についてゲートウェイ及び各インテリジェント・デバイスまでの距離を測定することと、ゲートウェイに対する少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの決定された方位角情報、少なくとも2つのインテリジェント・デバイスのマーク情報、及び少なくとも2つの移動位置点から少なくとも2つのインテリジェント・デバイス及びゲートウェイまでの距離に基づいて、ゲートウェイに対する少なくとも2つの移動位置点の方位角情報及び少なくとも2の移動位置点のマーク情報を決定することと、ゲートウェイに対する少なくとも2つの移動位置点の方位角情報、少なくとも2つの移動位置点のマーク情報、及び少なくとも2つの移動位置点から少なくとも2つのインテリジェント・デバイスとは異なる他のインテリジェント・デバイスの各々までの距離に基づいて、ゲートウェイに対する他のインテリジェント・デバイスの各々の方位角情報を決定することとを行う動作を実行することを可能にするように具体的に構成されている。
【0024】
第2の態様を参照すると、いくつかの実施形態では、1つ以上のプロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、モバイル・デバイスが、ユーザがモバイル・デバイスをインテリジェント・デバイスに向かって指示動作に応答して、モバイル・デバイスの現在の指示方向情報、現在のマーク情報、及び現在の方位角情報を決定することと、モバイル・デバイスの現在の指示方向情報、現在のマーク情報、及び現在の方位角情報、各インテリジェント・デバイスのマーク情報及び方位角情報、並びに被指示ターゲット計算モデルに基づいて、制御ターゲットとしてモバイル・デバイスの現在の指示方向におけるインテリジェント・デバイスを決定することと、を行う動作を実行することを可能にするように具体的に構成されている。被指示ターゲット計算モデルは、空間内の各点のマーク情報及び方位角情報、並びに指示点が被指示点を指示するときの指示方向情報が既知であるという条件下で、被指示点を決定するために使用される。
【0025】
第2の態様を参照すると、いくつかの実施形態では、1つ以上のプロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、モバイル・デバイスが、ユーザが指示制御機能をトリガする動作に応答して、指示制御機能を可能にすることを行う動作を実行することを可能にするようにさらに構成されている。
【0026】
第2の態様を参照すると、いくつかの実施形態では、1つ以上のプロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、モバイル・デバイスが、制御ターゲットのための制御インターフェースを表示し、ユーザのタッチ動作に応答して対応する動作命令をトリガすることか、又はユーザ・アクションを監視し、ユーザ・アクションに応答して対応する制御命令をトリガすることを行う動作を実行することを可能にするようにさらに構成されている。
【0027】
第3の態様によれば、この出願の実施形態は、チップを提供する。チップは、モバイル・デバイスに適用され、チップは、1つ以上のプロセッサを含み、プロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、モバイル・デバイスが、第1の態様及び第1の態様の可能な実装のいずれかによる方法を実行することを可能にするように構成されている。
【0028】
第4の態様によれば、本出願の実施形態は、命令を含むコンピュータ・プログラム製品を提供する。コンピュータ・プログラム製品がモバイル・デバイス上で動作されるときに、モバイル・デバイスは、第1の態様又は第1の態様の可能な実装のいずれかによる方法を実行することが可能となる。
【0029】
第5の態様によれば、本出願の実施形態は、命令を含むコンピュータ可読記憶媒体を提供する。命令がモバイル・デバイス上で動作されるときに、モバイル・デバイスは、第1の態様及び第1の態様の可能な実装のいずれかによる方法を実行することが可能となる。
【0030】
第2の態様によるモバイル・デバイス、第3の態様によるチップ、第4の態様によるコンピュータ・プログラム製品、及び第5の態様によるコンピュータ記憶媒体は、全て、この出願の実施形態に提供される方法を実行するように構成されていることが理解されよう。したがって、達成することができる有益な効果については、対応する方法における有益な効果を参照のこと。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0031】
第6の態様によれば、この出願の一実施形態は、ゲートウェイを提供する。ゲートウェイが、1つ以上のプロセッサ及びメモリを含み、メモリは、1つ以上のプロセッサに結合されており、メモリは、コンピュータ・プログラム・コードを記憶するように構成されており、コンピュータ・プログラム・コードは、コンピュータ命令を含み、1つ以上のプロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、ゲートウェイが、各インテリジェント・デバイスのマーク情報を決定することであって、モバイル・デバイスは、ゲートウェイを通して各インテリジェント・デバイスに相互接続され、マーク情報は、ゲートウェイまでの直線距離及びゲートウェイの水平面までの垂直距離を含む、決定することと、少なくとも2つのインテリジェント・デバイスについてモバイル・デバイスによって実行される指示動作に基づいて、ゲートウェイに対する少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定することであって、方位角情報は、ゲートウェイに対するゲートウェイの水平面上の投影の方位角を示すために使用される、決定することと、ゲートウェイに対する少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの方位角情報及び少なくとも2つのインテリジェント・デバイスのマーク情報に基づいて、並びに少なくとも2つの移動位置点についてモバイル・デバイスによって測定されるゲートウェイ及び各インテリジェント・デバイスまでの距離に基づいて、ゲートウェイに対する他のインテリジェント・デバイスの各々の方位角情報を決定することであって、移動位置点は、モバイル・デバイスが移動プロセスにおいて通過する位置点である、決定することと、モバイル・デバイスの現在の指示方向情報、現在のマーク情報、及び現在の方位角情報に基づいて、制御ターゲットとしてモバイル・デバイスの現在の指示方向におけるインテリジェント・デバイスを決定することとと、を行う動作を実行することを可能にする。
【0032】
第6の態様を参照すると、いくつかの実施形態では、1つ以上のプロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、ゲートウェイが、モバイル・デバイスによって送信された3つの移動位置点間の距離及び3つの移動位置点から各インテリジェント・デバイスまでの直線距離を受信することであって、3つの移動位置点は、同じ直線上にない、受信することと、3つの移動位置点間の距離及び3つの移動位置点から各インテリジェント・デバイスまでの直線距離に基づいて、各インテリジェント・デバイスのマーク情報を決定することと、を行う動作を実行することを可能にするように具体的に構成されている。
【0033】
具体的には、いくつかの実施形態では、1つ以上のプロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、ゲートウェイが、3つの移動位置点間の距離、3つの移動位置点から各インテリジェント・デバイスまでの直線距離、及び垂直高さ計算モデルに基づいて、各インテリジェント・デバイスのマーク情報を決定することを行う動作を実行することを可能にするように具体的に構成されている。垂直高さ計算モデルは、三角錐の各辺の長さが既知であるという条件下で、三角錐の高さを決定するために使用される。
【0034】
第6の態様を参照すると、いくつかの実施形態では、1つ以上のプロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、ゲートウェイが、ユーザがモバイル・デバイスを第1のインテリジェント・デバイスに向かって指示した後、モバイル・デバイスによって送信された現在の指示方向情報及び現在のマーク情報を受信することであって、指示方向情報は、モバイル・デバイスの仰角及びモバイル・デバイスの指示方位角を含み、第1のインテリジェント・デバイスは、ゲートウェイに相互接続されたインテリジェント・デバイスのうちのインテリジェント・デバイスである、受信することと、ユーザが制御ターゲットとして第1のインテリジェント・デバイスを決定する動作に応答して、第1のインテリジェント・デバイスのマーク情報、現在の指示方向情報、及び現在のマーク情報に基づいて、ゲートウェイに対する第1のインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定することと、上記と同じステップを取ることによって、ゲートウェイに対する第2のインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定することと、を行う動作を実行することを可能にするように具体的に構成されている第2のインテリジェント・デバイスは、ゲートウェイに相互接続されたインテリジェント・デバイスのうちの第1のインテリジェント・デバイスとは異なる別のインテリジェント・デバイスである。
【0035】
具体的には、いくつかの実施形態では、1つ以上のプロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、ゲートウェイが、第1のインテリジェント・デバイスのマーク情報、現在の指示方向情報、現在のマーク情報、及び方位角情報計算モデルに基づいて、ゲートウェイに対する第1のインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定することを行う動作を実行することを可能にするように具体的に構成されている。方位角情報計算モデルは、空間内の指示点及び被指示点のマーク情報、並びに指示点が被指示点を指示するときの指示方位角情報が既知であるという条件下で、ゲートウェイに対する被指示点の方位角情報を決定するために使用される。
【0036】
第6の態様を参照すると、いくつかの実施形態では、1つ以上のプロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、ゲートウェイが、少なくとも2つの移動位置点について測定され、かつモバイル・デバイスによって送信されたゲートウェイ及び各インテリジェント・デバイスまでの距離をすることと、ゲートウェイに対する少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの決定された方位角情報、少なくとも2つのインテリジェント・デバイスのマーク情報、及び少なくとも2つの移動位置点から少なくとも2つのインテリジェント・デバイス及びゲートウェイまでの距離に基づいて、ゲートウェイに対する少なくとも2つの移動位置点の方位角情報及び少なくとも2の移動位置点のマーク情報を決定することと、ゲートウェイに対する少なくとも2つの移動位置点の方位角情報、少なくとも2つの移動位置点のマーク情報、及び少なくとも2つの移動位置点から少なくとも2つのインテリジェント・デバイスとは異なる他のインテリジェント・デバイスの各々までの距離に基づいて、ゲートウェイに対する他のインテリジェント・デバイスの各々の方位角情報を決定することと、を行う動作を実行することを可能にするように具体的に構成されている。
【0037】
第6の態様を参照すると、いくつかの実施形態では、1つ以上のプロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、ゲートウェイが、ユーザがモバイル・デバイスをインテリジェント・デバイスに向かって指示動作に応答して、モバイル・デバイスの現在の指示方向情報、現在のマーク情報、及び現在の方位角情報を決定することと、モバイル・デバイスの現在の指示方向情報、現在のマーク情報、及び現在の方位角情報、各インテリジェント・デバイスのマーク情報及び方位角情報、並びに被指示ターゲット計算モデルに基づいて、制御ターゲットとしてモバイル・デバイスの現在の指示方向におけるインテリジェント・デバイスを決定することであって、被指示ターゲット計算モデルは、空間内の各点のマーク情報及び方位角情報、並びに指示点が被指示点を指示するときの指示方向情報が既知であるという条件下で、被指示点を決定するために使用される、決定することと、を行う動作を実行することを可能にするように具体的に構成されている。
【0038】
第7の態様によれば、この出願の実施形態は、チップを提供する。チップは、ゲートウェイに適用され、チップは、1つ以上のプロセッサを含み、プロセッサは、コンピュータ命令を呼び出して、ゲートウェイが、第1の態様及び第1の態様の可能な実装のいずれかによる方法を実行することを可能にするように構成されている。
【0039】
第8の態様によれば、本出願の実施形態は、命令を含むコンピュータ・プログラム製品を提供する。コンピュータ・プログラム製品がゲートウェイ上で動作されるときに、ゲートウェイは、第1の態様及び第1の態様の可能のいずれかによる方法を実行することが可能となる。
【0040】
第9の態様によれば、本出願の実施形態は、命令を含むコンピュータ可読記憶媒体を提供する。命令がゲートウェイ上で動作されるときに、ゲートウェイは、第1の態様及び第1の態様の可能のいずれかによる方法を実行することが可能となる。
【0041】
第6の態様によるゲートウェイ、第7の態様によるチップ、第8の態様によるコンピュータ・プログラム製品、及び第9の態様によるコンピュータ記憶媒体は、全て、この出願の実施形態に提供される方法を実行するように構成されていることが理解されよう。したがって、達成することができる有益な効果については、対応する方法における有益な効果を参照のこと。詳細は、ここでは再度説明されない。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【
図1】従来技術におけるインテリジェント・デバイスを制御するシナリオの概略図である。
【0043】
【
図2】この出願の一実施形態による三次元直交座標系を使用して三次元位置情報を表す概略図である。
【0044】
【
図3】この出願の一実施形態による円柱座標系を使用して三次元位置情報を表す概略図である。
【0045】
【
図4】この出願の一実施形態による球面座標系を使用して三次元位置情報を表す概略図である。
【0046】
【
図5】この出願の一実施形態によるマーク情報及び方位角情報の概略図である。
【0047】
【
図6】この出願の一実施形態による方向情報を指示する概略図である。
【0048】
【
図7】この出願の一実施形態によるモバイル・デバイス100の構造の概略図である。
【0049】
【
図8】この出願の一実施形態によるモバイル・デバイス100のソフトウェア構造のブロック図である。
【0050】
【
図9】この出願の一実施形態によるゲートウェイ900の構造の概略図である。
【0051】
【
図10】この出願の一実施形態によるゲートウェイ900のソフトウェア構造のブロック図である。
【0052】
【
図11】この出願の一実施形態によるインテリジェント・デバイス1100の構造の概略図である。
【0053】
【
図12】この出願の一実施形態によるインテリジェント・デバイス1100のソフトウェア構造のブロック図である。
【0054】
【
図13A】この出願の一実施形態によるインテリジェント・デバイスを制御するシナリオの概略図である。
【
図13B】この出願の一実施形態によるインテリジェント・デバイスを制御するシナリオの概略図である。
【0055】
【
図14】この出願の一実施形態による制御ターゲットを決定するための方法の概略フローチャートである。
【0056】
【
図15】この出願の一実施形態による各インテリジェント・デバイスのマーク情報を決定する例示的な概略フローチャートである。
【0057】
【
図16】この出願の一実施形態による垂直高さ計算モデルの概略図である。
【0058】
【
図17】この出願の一実施形態によるマーク情報を決定する例示的な概略図である。
【0059】
【
図18】この出願の実施形態によりマーク情報が決定された後のゲートウェイの視点におけるインテリジェント・デバイスの位置の例示的な概略図である。
【0060】
【
図19A】この出願の実施形態によるインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定する例示的な概略フローチャートである。
【
図19B】この出願の実施形態によるインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定する例示的な概略フローチャートである。
【
図19C】この出願の実施形態によるインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定する例示的な概略フローチャートである。
【0061】
【
図20】この出願の一実施形態による方位角情報計算モデルの概略図である。
【0062】
【
図21】この出願の一実施形態によるゲートウェイに対する他のインテリジェント・デバイスの各々の方位角情報を決定する例示的な概略フローチャートである。
【0063】
【
図22】この出願の一実施形態による移動位置点の方位角情報及びマーク情報を決定する例示的な概略図である。
【0064】
【
図23】この出願の一実施形態による別のインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定する例示的な概略図である。
【0065】
【
図24A】この出願の一実施形態による指示方向に基づいて制御ターゲットを決定する例示的な概略フローチャートである。
【
図24B】この出願の一実施形態による指示方向に基づいて制御ターゲットを決定する例示的な概略フローチャートである。
【0066】
【
図25】この出願の一実施形態による被指示ターゲット計算モデルの概略図である。
【0067】
【
図26】この出願の一実施形態による制御ターゲットを決定するための方法の別の概略フローチャートである。
【0068】
【
図27A】この出願の一実施形態による各インテリジェント・デバイスのマーク情報を決定する別の例示的な概略フローチャートである。
【
図27B】この出願の一実施形態による各インテリジェント・デバイスのマーク情報を決定する別の例示的な概略フローチャートである。
【0069】
【
図28A】この出願の実施形態によるインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定する別の例示的な概略フローチャートである。
【
図28B】この出願の実施形態によるインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定する別の例示的な概略フローチャートである。
【
図28C】この出願の実施形態によるインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定する別の例示的な概略フローチャートである。
【0070】
【
図29】この出願の一実施形態によるゲートウェイに対する他のインテリジェント・デバイスの各々の方位角情報を決定する別の例示的な概略フローチャートである。
【0071】
【
図30A】この出願の一実施形態による指示方向に基づいて制御ターゲットを決定する別の例示的な概略フローチャートである。
【
図30B】この出願の一実施形態による指示方向に基づいて制御ターゲットを決定する別の例示的な概略フローチャートである。
【0072】
【
図31】この出願の一実施形態による制御ターゲットを決定するための方法のさらに別の概略フローチャートである。
【0073】
【
図32A】この出願の一実施形態による各インテリジェント・デバイスのマーク情報を決定するさらに別の例示的な概略フローチャートである。
【
図32B】この出願の一実施形態による各インテリジェント・デバイスのマーク情報を決定するさらに別の例示的な概略フローチャートである。
【0074】
【
図33A】この出願の実施形態によるインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定するさらに別の例示的な概略フローチャートである。
【
図33B】この出願の実施形態によるインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定するさらに別の例示的な概略フローチャートである。
【
図33C】この出願の実施形態によるインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定するさらに別の例示的な概略フローチャートである。
【0075】
【
図34】この出願の一実施形態によるゲートウェイに対する他のインテリジェント・デバイスの各々の方位角情報を決定するさらに別の例示的な概略フローチャートである。
【0076】
【
図35A】この出願の一実施形態による指示方向に基づいて制御ターゲットを決定するさらに別の例示的な概略フローチャートである。
【
図35B】この出願の一実施形態による指示方向に基づいて制御ターゲットを決定するさらに別の例示的な概略フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0077】
この出願の以下の実施形態において使用される用語は、この出願の特定の実施形態を説明するためだけに使用され、この出願を限定することを意図していない。この出願のこの明細書及び添付の特許請求の範囲において使用される単数形の「one」、「a」、「the」、「the foregoing」、「this」、及び「the one」という用語はまた、文脈において明確に特定されない限り、複数形を含むことを意図している。この出願において使用される「及び/又は」という用語は、1つ以上の列挙された項目の可能な組み合わせのいずれか1つ又は全てを示し、含むとさらに理解されたい。
【0078】
次の「第1」及び「第2」という用語は、説明の目的のために意図されているにすぎず、示された技術的特徴の数の暗示、相対的重要性の暗示、又は暗示的表示として理解されないものとする。したがって、「第1」又は「第2」によって限定される特徴は、1つ以上の特徴を明示的又は暗示的に含んでもよい。この出願の実施態様の説明では、別段特定されない限り、「複数」とは、2又は2以上を意味する。
【0079】
この出願の実施形態は、三次元位置情報を含むインテリジェント・ネットワークの構築に関係するので、理解を容易にするために、以下、最初にこの出願の実施形態における関連用語及び関連概念を説明する。
【0080】
(1)三次元位置情報
【0081】
三次元位置情報は、三次元空間における物体の位置情報である。通常、三次元空間は、平面二次元系に上下方向を表すベクトルを加えた空間系である。
【0082】
三次元位置情報は、複数の異なる表現方式で説明されてもよい。以下、三次元位置情報を表現するための3つの一般的な座標系について説明する。
【0083】
1.三次元直交座標系(三次元デカルト座標系)
【0084】
三次元デカルト座標(X,Y,Z)は、二次元デカルト座標(X,Y)と同様であり、すなわち、Z値は、X値とY値に基づいて追加される。同様に、現在の座標系の原点に基づく絶対座標値、又は前の入力点に基づく相対座標値を使用され得る。
【0085】
図2は、三次元直交座標系を使用して三次元位置情報を表す概略図である。例えば、三次元空間における点Aの位置情報を説明する必要がある場合、三次元空間における点Oが原点として使用されてもよく、互いに垂直で原点から開始する3つのベクトルがX、Y、Z座標軸の正の方向として使用され、三次元直交座標系を確立する。このケースでは、3つの座標軸上の点Aの投影点の値(Ax,Ay,Az)は、点Aの三次元位置情報を表すために使用されてもよい。
【0086】
2.円柱座標系
【0087】
円柱座標は、二次元極座標と同様であるが、決定される点からXY平面までの距離値を追加する。すなわち、三次元点の円柱座標は、点と原点との接続線のXY平面上の投影の長さ、投影とX軸との間の包含角度、及びXY平面に垂直な点のZ値に基づいて決定されてもよい。
【0088】
図3は、円柱座標系を使用して三次元位置情報を表す概略図である。例えば、三次元空間における点Aの位置情報を説明する必要がある場合、三次元空間における点Oが原点として使用されてもよく、互いに垂直で原点から開始する3つのベクトルがX、Y、Z座標軸の正の方向として使用され、円柱座標系を確立する。このケースでは、「La1<θax,Az」は、点Aと原点Oとの接続線OAのXY平面上の投影Oa1の長さLa1、投影とX軸との間の包含角θax、点AのZ軸上の投影点の値Azを使用して形成されて、点Aの三次元座標を表してもよい。例えば、座標が「15<40,20」である場合、点Aと原点Oとの接続線OAのXY平面上の投影Oa1の長さLa1が15ユニットであり、点Oa1とX軸との包含角度が40度であり、Z軸上の投影点AzのZ値が20であることを示す。
【0089】
3.球面座標系
【0090】
球面座標も、二次元極座標と同様である。点を決定するときに、点と現在の座標系の原点との間の距離、点と原点との接続線のXY平面上の投影とX軸との角度、及び点と原点との接続線とXY平面との間の角度を別個に指定する必要がある。
【0091】
図4は、球面座標系を使用して三次元位置情報を表す概略図である。例えば、三次元空間における点Aの位置情報を説明する必要がある場合、三次元空間における点Oが原点として使用されてもよく、互いに垂直で原点から開始する3つのベクトルがX、Y、Z座標軸の正の方向として使用され、球面座標系を確立する。このケースでは、「Lao<θax <θa1」は、点Aと原点Oとの間の距離Lao、AOのXY平面上の投影線Oa1とX軸との間の角度θax、AOのXY平面上の投影線Oa1とAOとの間の角度θa1を使用して形成されて、点Aの三次元座標を表してもよい。例えば、座標が「20<45<50」である場合、点Aと原点Oとの間の距離が20ユニットであり、AOのXY平面上の投影Oa1とX軸との間の包含角度が45度であり、AOのXY平面上の投影Oa1とAOとの間の包含角度が50度であることを示す。
【0092】
固定された三次元空間位置にあるインテリジェント・デバイスについては、インテリジェント・デバイスの三次元位置情報の表現形式及びインテリジェント・デバイス間の三次元位置関係は、異なるタイプの座標系、座標系の異なる原点、及び座標軸の異なる正の方向に基づいて異なることが理解されよう。
【0093】
いくつかのケースでは、座標系さえ使用されず、空間内の位置のみが基本位置として使用され、別の位置と基本位置との間の距離及び角度の関係が説明されて、三次元空間内の別の位置の三次元位置情報を表すことがある。
【0094】
しかしながら、表現形式によらず、表された三次元位置情報と三次元位置関係は実質的に同じであり、両方ともインテリジェント・デバイスは決定された三次元空間位置にあることを示す。追加的に、表現される内容が実質的に同じであるため、関数及びパラメータの対応する修正を通じて、様々な異なる表現形式が互いに変換されてもよい。
【0095】
説明と理解を容易にするために、この出願の実施形態の後続の説明では、実施可能性説明の例として、三次元直交座標系の表現形式と、説明と理解を容易にするために原点としての点が、実現可能な説明のための例として使用される。実際の適用中に三次元位置情報を表現するために使用される表現形式は、この出願の実施形態において限定されないことが理解されよう。
【0096】
(2)マーク情報及び方位角情報
【0097】
この出願の実施形態では、デバイス(モバイル・デバイス又はインテリジェント・デバイス)のマーク情報は、少なくともデバイスからゲートウェイまでの直線距離(以下、省略して、デバイスゲートウェイ直線距離と呼ぶ)及びデバイスからゲートウェイの水平面までの垂直距離(以下、略して、デバイスゲートウェイ垂直距離と呼ぶ)を含む。マーク情報は、さらに、デバイスのゲートウェイの水平面上のマッピング点からゲートウェイまでの水平距離(以下、略して、デバイスゲートウェイ水平距離と呼ぶ)を含んでもよい。
【0098】
マーク情報がデバイスゲートウェイ水平距離を含まない場合でも、デバイスゲートウェイ水平距離は、ピタゴラスの定理を参照して、デバイスゲートウェイ直線距離及びデバイスゲートウェイ垂直距離に基づいて容易に計算され得ることが理解されよう。したがって、実際の適用中にマーク情報は、デバイスゲートウェイ水平距離を直接含んでもよいし、デバイスゲートウェイ水平距離が、デバイスゲートウェイ直線距離及びデバイスゲートウェイ垂直距離に基づいて、必要なときに直接計算されてもよく、これは本明細書において限定されない。
【0099】
デバイスの方位角情報は、ゲートウェイに対するデバイスのゲートウェイの水平面上の投影の方位角を表すために使用される。方位角情報は、デバイスのゲートウェイの水平面上の投影とゲートウェイとの接続線(以下、略して、デバイスゲートウェイ投影線と呼ぶ)とゲートウェイの水平面の基準座標軸のうちの1つの座標軸との間の角度によって表されてもよく、基準座標軸のどの座標軸が利用されるかは、表される情報が実質的に同じであるため、この出願の実施形態において限定されない。
【0100】
ゲートウェイの水平面の基準座標軸の方向は、実際の状況に応じてプリセットされてもよい。例えば、X軸の正の方向は、真東を指示するようにプリセットされてもよいし、Y軸の正の方向は、真南を指示するようにプリセットされてもよい。別のとしては、X軸の正の方向は、真北を指示するようにプリセットされてもよいし、Y軸の正の方向は、真東を差し示すようにプリセットされてもよい。基準座標軸の正の方向がどのようにプリセットされているかにかかわらず、表される情報は実質的に同じである。使用される具体的な基準座標軸及び座標の原点として選択される点は、この出願の実施形態における解決策の本質に影響を及ぼさない。これは、この出願の実施態様において限定されない。
【0101】
以下、座標の原点としてのゲートウェイ、真東方向を指示するX軸の正の方向、真南を指示するY軸の正の方向、及びXY水平面に対して垂直方向上向きを指示するZ軸の正の方向を使用して、三次元直交座標系が確立される。追加的に、この出願の実施形態におけるマーク情報及び方位角情報は、マーク情報がデバイスゲートウェイ直線距離、デバイスゲートウェイ垂直距離、デバイスゲートウェイ水平距離を含み、方位角情報がデバイスゲートウェイ投影線とX軸との間の角度である例を使用して説明される。
【0102】
図5は、この出願の一実施形態によるマーク情報及び方位角情報の概略図である。インテリジェント・デバイスAのマーク情報は、インテリジェント・デバイスAからゲートウェイOまでの直線距離AO、インテリジェント・デバイスAからインテリジェント・デバイスAのゲートウェイAの水平面上の投影点a1までの垂直距離Aa1、及びインテリジェント・デバイスAのゲートウェイの水平面上の投影点a1からゲートウェイまでの水平距離a1Oを含む。
【0103】
インテリジェント・デバイスAのマーク情報のみが決定されるときに、ゲートウェイの観点から、インテリジェント・デバイスAの空間位置は、完全には決定できず、インテリジェント・デバイスAの座標軸OZ上の投影点Azを円の中心として使用し、デバイスゲートウェイ水平距離a1Oを半径として使用して形成される円上の任意の点とされ得ると理解されよう。
【0104】
インテリジェント・デバイスAの空間位置は、方位角情報が追加されたときに決定できる。インテリジェント・デバイスAの方位角情報が、デバイスゲートウェイ投影線a10OとX軸との間の角度∠a1OXである場合、インテリジェント・デバイスAは、
図5に示すゲートウェイOに対する空間位置において、インテリジェント・デバイスAのマーク情報及び方位角情報に基づいて、完全に位置決めすることができる。
【0105】
(3)指示方向情報
【0106】
この出願の実施態様では、モバイル・デバイスの指示方向情報は、モバイル・デバイスの仰角及びモバイル・デバイスの指示方位角を含む。
【0107】
モバイル・デバイスの仰角は、モバイル・デバイスの中心軸(すなわち、モバイル・デバイスの指示方向線)と水平面との間の角度で表されてもよく、モバイル・デバイスの指示方位角は、モバイル・デバイスの中心軸の水平面上の投影と水平面の基準座標軸の座標軸との間の角度で表されてもよく、基準座標軸のどの座標軸が使用されるかは、表される情報が実質的に同じであるため、この出願の実施形態において限定されない。
【0108】
以下、座標の原点としてのモバイル・デバイス、真東方向を指示するX軸の正の方向、真南を指示するY軸の正の方向、及びXY水平面に対して垂直方向上向きを指示するZ軸の正の方向を使用して、三次元直交座標系が確立される。追加的に、この出願の実施形態における指示方向情報は、モバイル・デバイスの指示方位角が、モバイル・デバイスの中心軸の水平面上の投影とY軸との間の包含角度を使用する例を使用して説明される。
【0109】
図6は、この出願の一実施形態による方向情報を指示する概略図である。モバイル・デバイスPの指示方向情報は、モバイル・デバイスPの指示方向線PAと指示方向線PAの水平面上の投影Pa1との間の角度∠APa1と、指示方向線PAの水平面上の投影Pa1とY軸との間の角度∠a1PYと、を含む。
【0110】
モバイル・デバイスの指示方向情報のデータは、モバイル・デバイスの方向センサから得られる。モバイル・デバイスの方向センサは、アルゴリズムに従ってモバイル・デバイス内で生成されるセンサであってもよく、方向は、主に磁場センサと加速度センサを使用して計算される。通常、方向センサは3つの角度値(Azimuth、Pitch、及びRoll)を度で返す。Azimuthは、モバイル・デバイスの指示方位角を表し、例えば、
図6に示す、指示方向線PAの水平面上の投影Pa1とY軸との間の角度∠a1PYである。Pitchは、モバイル・デバイスの仰角を表し、例えば、
図6に示す、モバイル・デバイスPの指示方向線PAと、指示方向線PAの水平面上の投影Pa1との間の角度∠APa1である。Rollは、モバイル・デバイスが左又は右に傾く角度を表し、通常、この出願の実施態様において使用する必要はなく、詳細は、ここでは再度説明されない。
【0111】
なお、方向センサからフィードバックされる角度値は、磁場センサ及び加速度センサに基づいて計算されるため、モバイル・デバイスの指示方位角の戻り角度値(Azimuthなど)は、通常、モバイル・デバイスの指示方向線の水平面上の投影と、真北を指すY軸(地磁気北極)との間の角度である。インテリジェント・ネットワークの三次元位置情報全体を構築するプロセスにおいて、水平面のY軸が別の方向を指示する場合、方向センサによって返される角度は、現在の三次元位置情報を構築するプロセスにおいて使用される座標軸の方向と一致する角度に変換されてもよい。例えば、モバイル・デバイスの方向センサによって返される角度Azimuthが30度であり、角度のY軸の方向が真北であり、三次元位置情報全体を構築するための基準座標系におけるY軸の正の方向が真南である場合、三次元位置情報全体を構築するための基準座標系において角度が-150度に変換されてもよく、モバイル・デバイスの指示方位角として使用される。モバイル・デバイスの方向センサによって取得される角度のY軸の正の方向が、三次元位置情報全体を構築するための基準座標系におけるY軸の正の方向と同じである場合、返された値を変換する必要はない。
【0112】
(4)無線測距技術
【0113】
無線信号を使用して互いに直接通信する2つのデバイスにおいて、2つのデバイス間の距離は、無線信号を送信する時間及び無線信号を受信する時間に基づいて決定されてもよい。
【0114】
この出願の実施形態では、ゲートウェイとモバイル・デバイスの両方は、別のデバイスと直接通信することができ、無線測距技術を使用して、ゲートウェイと別のデバイスとの間のリアルタイムの直線距離及びモバイル・デバイスと他のデバイスとの間のリアルタイムの直線距離を取得することができる。
【0115】
以下、本願の実施形態によるモバイル・デバイス、ゲートウェイ、インテリジェント・デバイスの例を説明する。
【0116】
図7は、この出願の一実施形態によるモバイル・デバイス100の構造の概略図である。
【0117】
モバイル・デバイス100は、実施形態を詳細に説明するために以下に例として使用される。モバイル・デバイス100は、図に示すものよりもコンポーネントより多く又はより少ないコンポーネントを有してもよいし、2つ以上のコンポーネントを組み合わせてもよいし、異なるコンポーネント構成を有してもよいと理解されたい。図に示すコンポーネントは、1つ以上の信号処理及び/又は特定用途向け集積回路、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせを含むハードウェアによって実装されてもよい。
【0118】
モバイル・デバイス100は、プロセッサ110、外部メモリ・インターフェース120、内部メモリ121、ユニバーサル・シリアル・バス(universal serial bus、USB)ポート130、充電管理モジュール140、電力管理モジュール141、バッテリ142、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオ・モジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイクロホン170C、ヘッドセット・ジャック170D、センサ・モジュール180、ボタン190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイ194、加入者識別モジュール(subscriber identification module、SIM)カード・インターフェース195、eSIMチップ196などを含んでもよい。センサ・モジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロスコープ・センサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、光学近接センサ180G、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチ・センサ180K、周辺光センサ180L、骨伝導センサ180Mなどを含んでもよい。
【0119】
本発明のこの実施形態に示す構造は、モバイル・デバイス100に対する特定の限定を構成しないと理解されよう。この出願の他のいくつかの実施形態では、モバイル・デバイス100は、図に示すものより多く又はより少ないコンポーネントを含んでもよく、いくつかのコンポーネントを組み合わせてもよく、いくつかのコンポーネントを分裂させてもよく、異なるコンポーネント配置を有してもよい。図に示すコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実装されてもよい。
【0120】
プロセッサ110は、1つ以上の処理ユニットを含んでもよい。例えば、プロセッサ110は、アプリケーション・プロセッサ(application processor、AP)、モデム・プロセッサ、グラフィック処理ユニット(graphics processing unit、GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor、ISP)、コントローラ、メモリ、ビデオ・コーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、ベースバンド・プロセッサ、及び/又はニューラル・ネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit、NPU)を含んでもよい。異なる処理ユニットは、独立したコンポーネントであってもよいし、1つ以上のプロセッサに一体化されてもよい。
【0121】
コントローラは、モバイル・デバイス100の神経センタ及び指令センタであってもよい。コントローラは、命令動作コード及び時間シーケンス信号に基づいて動作制御信号を生成して、命令フェッチ及び命令実行の完全な制御を完了してもよい。
【0122】
メモリは、プロセッサ110内に配設されてもよく、命令及びデータを記憶するように構成されている。いくつかの実施形態では、プロセッサ110内のメモリはキャッシュである。メモリは、プロセッサ110によってちょうど使用又は周期的に使用される命令又はデータを記憶してもよい。プロセッサ110が命令又はデータを再度使用する必要がある場合、プロセッサは、メモリから命令又はデータを直接呼び出してもよい。これは、繰り返されるアクセスを回避し、プロセッサ110の待ち時間を短縮し、それによって、システムの効率を改善する。
【0123】
いくつかの実施形態では、プロセッサ110は、1つ以上のインターフェースを含んでもよい。このインターフェースは、インター集積回路(inter-integrated circuit、I2C)インターフェース、インター集積回路サウンド(inter-integrated circuit sound、I2S)インターフェース、パルス・コード変調(pulse code modulation、PCM)インターフェース、ユニバーサル非同期受信機/送信機(universal asynchronous receiver/transmitter、UART)インターフェース、モバイル産業用プロセッサ・インターフェース(mobile industry processor interface、MIPI)、汎用入力/出力(general-purpose input/output、GPIO)インターフェース、加入者識別モジュール(subscriber identification module、SIM)、組み込みユニバーサル集積回路カード(Embedded-Universal Integrated Circuit Card、eUICC)、インターフェース、ユニバーサル・シリアル・バス(universal serial bus、USB)などを含んでもよい。
【0124】
I2Cインターフェースは、シリアル・データ・ライン(serial data line、SDA)及びシリアル・クロック・ライン(serial clock line、SCL)を含む双方向同期シリアル・バスである。いくつかの実施形態では、プロセッサ110は、複数のI2Cバスのグループを含んでもよい。プロセッサ110は、異なるI2Cバス・インターフェースを介して、タッチ・センサ180K、充電器、懐中電灯、カメラ193などに別々に結合されてもよい。例えば、プロセッサ110は、I2Cインターフェースを介してタッチ・センサ180Kに結合されてもよく、プロセッサ110が、I2Cバス・インターフェースを介してタッチ・センサ180Kと通信して、モバイル・デバイス100のタッチ機能を実装するようにする。
【0125】
I2Sインターフェースは、オーディオ通信を実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサ110は、複数のI2Sバスのグループを含んでもよい。プロセッサ110は、I2Sバスを介してオーディオ・モジュール170に結合されてもよく、プロセッサ110とオーディオ・モジュール170との間の通信を実装するようにする。いくつかの実施形態では、オーディオ・モジュール170は、I2Sインターフェースを介してオーディオ信号を無線通信モジュール160に送信してもよく、ブルートゥース・ヘッドセットを介して着呼する機能を実装するようにする。
【0126】
また、PCMインターフェースは、オーディオ通信、及びアナログ信号のサンプル、量子化、及びコード化を実行するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、オーディオ・モジュール170は、PCMバス・インターフェースを介して無線通信モジュール160に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、オーディオ・モジュール170はまた、PCMインターフェースを介してオーディオ信号を無線通信モジュール160に送信してもよく、ブルートゥース・ヘッドセットを介して着呼する機能を実装するようにする。I2SインターフェースとPCMインターフェースの両方が、オーディオ通信のために使用されてもよい。
【0127】
UARTインターフェースは、ユニバーサル・シリアル・データ・バスであり、非同期通信のために使用される。バスは、双方向通信バスであってもよい。バスは、シリアル通信とパラレル通信との間で伝送対象データを変換する。いくつかの実施形態では、UARTインターフェースは、通常、プロセッサ110を無線通信モジュール160に接続するように構成されている。例えば、プロセッサ110は、UARTインターフェースを介して無線通信モジュール160内のブルートゥース・モジュールと通信して、ブルートゥース機能を実装する。いくつかの実施形態では、オーディオ・モジュール170は、UARTインターフェースを介してオーディオ信号を無線通信モジュール160に伝送してもよく、ブルートゥース・ヘッドセットを介して音楽を再生する機能を実装する。
【0128】
MIPIインターフェースは、プロセッサ110をディスプレイ194又はカメラ193などの周辺コンポーネントに接続するように構成されてもよい。MIPIインターフェースは、カメラ・シリアル・インターフェース(camera serial interface、CSI)、ディスプレ・イシリアル・インターフェース(display serial interface、DSI)などを含む。いくつかの実施形態では、プロセッサ110は、CSIインターフェースを介してカメラ193と通信して、モバイル・デバイス100の写真撮影機能を実装する。プロセッサ110は、DSIインターフェースを介してディスプレイ194と通信して、モバイル・デバイス100のディスプレイ機能を実装する。
【0129】
GPIOインターフェースは、ソフトウェアによって構成され得る。GPIOインターフェースは、制御信号又はデータ信号として構成されてもよい。いくつかの実施形態では、GPIOインターフェースは、プロセッサ110をカメラ193、ディスプレイ194、無線通信モジュール160、オーディオ・モジュール170、センサ・モジュール180などに接続するように構成されてもよい。GPIOインターフェースは、代替的には、I2Cインターフェース、I2Sインターフェース、UARTインターフェース、MIPIインターフェースなどとして構成されてもよい。
【0130】
SIMインターフェースは、SIMカード・インターフェース195と通信して、SIMカードへデータを伝送するか、又はSIMカード内のデータを読み出す機能を実装するように構成されてもよい。
【0131】
eUICCインターフェースは、eSIMチップ196と通信して、eSIMチップにデータを送信するか、又はeSIMチップ内のデータを読み出す機能を実装するように構成されてもよい。
【0132】
USBインターフェース130は、USB標準仕様に準拠するインターフェースであり、具体的には、ミニUSBインターフェース、マイクロUSBインターフェース、USBタイプCインターフェースなどであってもよい。USBインターフェース130は、モバイル・デバイス100を充電するために充電器に接続するように構成されてもよいし、モバイル・デバイス100と周辺デバイスとの間でデータを伝送するように構成されてもよいし、ヘッドセットを介してオーディオを再生するためにヘッドセットに接続するように構成されてもよい。インターフェースは、ARデバイスなどの別のモバイル・デバイスに接続するようにさらに構成されてもよい。
【0133】
本発明のこの実施形態で示すモジュール間のインターフェース接続関係は、説明のための例にすぎず、モバイル・デバイス100の構造に対する限定を構成しないと理解されよう。この出願のいくつかの他の実施形態では、モバイル・デバイス100は、代替的には、前述の実施形態とは異なるインターフェース接続方式、又は複数のインターフェース接続方式の組み合わせを使用してもよい。
【0134】
充電管理モジュール140は、充電器からの充電入力を受信するように構成されている。充電器は、無線充電器又は有線充電器であってもよい。
【0135】
電力管理モジュール141は、バッテリ142及び充電管理モジュール140をプロセッサ110に接続するように構成されている。電力管理モジュール141は、バッテリ142及び/又は充電管理モジュール140の入力を受信し、プロセッサ110、内部メモリ121、外部メモリ、ディスプレイ194、カメラ193、無線通信モジュール160などに電力を供給する。
【0136】
モバイル・デバイス100の無線通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデム・プロセッサ、ベースバンド・プロセッサなどを介して実装されてもよい。
【0137】
アンテナ1及びアンテナ2は、電磁波信号を送信及び受信するように構成されている。モバイル・デバイス100内の各アンテナは、1つ以上の通信周波数帯域をカバーするように構成されてもよい。アンテナの利用を改善するために、異なるアンテナがさらに多重化されてもよい。例えば、アンテナ1は、無線ローカル・エリア・ネットワークのダイバーシチ・アンテナとして多重化されてもよい。いくつかの他の実施形態では、アンテナは、チューニング・スイッチと組み合わせて使用されてもよい。
【0138】
移動通信モジュール150は、2G/3G/4G/5Gなどを含み、かつモバイル・デバイス100に適用される無線通信ソリューションを提供してもよい。移動通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、低ノイズ増幅器(low noise amplifier、LNA)などを含んでもよい。移動通信モジュール150は、アンテナ1を介して電磁波を受信し、受信した電磁波に対してフィルタリング、増幅などの処理を実行し、その電磁波を復調のためにモデム・プロセッサに伝送してもよい。移動通信モジュール150は、モデム・プロセッサによって変調された信号をさらに増幅し、アンテナ1を介して放射のためにその信号を電磁波に変換してもよい。いくつかの実施形態では、移動通信モジュール150の少なくともいくつかの機能モジュールをプロセッサ110に配設されてもよい。いくつかの実施形態では、移動通信モジュール150の少なくともいくつかの機能モジュールは、プロセッサ110の少なくともいくつかのモジュールと同じデバイスに配設されてもよい。
【0139】
モデム・プロセッサは、変調器及び復調器を含むことができる。変調器は、送信対象の低周波ベースバンド信号を中/高周波信号に変調するように構成されている。復調器は、受信した電磁波信号を低周波ベースバンド信号に復調するように構成されている。次いで、復調器は、復調を介して取得された低周波ベースバンド信号を処理のためにベースバンド・プロセッサに伝送する。低周波ベースバンド信号は、ベースバンド・プロセッサによって処理され、次いで、アプリケーション・プロセッサに伝送される。アプリケーション・プロセッサは、オーディオ・デバイス(スピーカ170A、受信機170Bなどに限定されない)を使用して、音声信号を出力するか、又はディスプレイ194を使用して、画像又はビデオを表示する。いくつかの実施形態では、モデム・プロセッサは、独立したコンポーネントであってもよい。いくつかの他の実施形態では、モデム・プロセッサは、プロセッサ110から独立していてもよく、移動通信モジュール150又は別の機能モジュールと同じデバイスに配設される。
【0140】
無線通信モジュール160は、モバイル・デバイス1004に適用され、かつ無線ローカル・エリア・ネットワーク(wireless local area networks、WLAN) (例えば、無線フェデリティ(wireless fidelity、Wi-Fi)ネットワーク)、ブルートゥース(Bluetooth、BT)、グローバル・ナビゲーション衛星システム(global navigation satellite system、GNSS)、周波数変調(frequency modulation、FM)、近接場通信(near field communication、NFC)、赤外線(infrared、IR)技術などを含む無線通信ソリューションを提供してもよい。無線通信モジュール160は、少なくとも1つの通信プロセッサ・モジュールを一体化する1つ以上のコンポーネントであってもよい。無線通信モジュール160は、アンテナ2によって電磁波を受信し、電磁波信号に対して周波数変調及びフィルタ処理を実行し、処理した信号をプロセッサ110に送信する。無線通信モジュール160は、さらに、プロセッサ110から送信対象の信号を受信し、その信号に対して周波数変調及び増幅を実行し、その信号をアンテナ2に介した放射のために電磁波に変換する。
【0141】
いくつかの実施形態では、モバイル・デバイス100では、アンテナ1及び移動通信モジュール150が結合され、アンテナ2及び無線通信モジュール160が結合され、モバイル・デバイス100は、無線通信技術を使用して、ネットワーク及び他のデバイスと通信することができる。無線通信技術は、移動通信のためのグローバル・システム(global system for mobile communications、GSM)、一般パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、広帯域符号分割多重接続(wideband code division multiple access、WCDMA)、時分割符号分割多重接続(time-division code division multiple access、TD-CDMA)、ロング・ターム・エボリューション(long term evolution、LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM、IR技術などを含んでもよい。GNSSは、全地球測位システム(global positioning system、GPS)、グローバル・ナビゲーション衛星システム衛星システム(global navigation satellite system、GLONASS)、北斗航法衛星システム(BeiDou navigation satellite system、BDS)、準天頂衛星システム(quasi-zenith satellite system、QZSS)、及び/又は衛星ベース増強システム(satellite based augmentation system、SBAS)を含んでもよい。
【0142】
モバイル・デバイスは、GPU、ディスプレイ194、アプリケーション・プロセッサなどを使用してディスプレイ機能を実装する。GPUは、画像処理のためのマイクロプロセッサであり、ディスプレイ194及びアプリケーション・プロセッサに接続される。GPUは、数学的及び幾何学的コンピューテーションを実行し、画像をレンダリングするように構成されている。プロセッサ110は、ディスプレイ情報を生成又は変更するプログラム命令を実行する1つ以上のGPUを含んでもよい。
【0143】
ディスプレイ194は、画像、ビデオなどを表示するように構成されている。ディスプレイ194は、ディスプレイ・パネルを含む。ディスプレイ・パネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、アクティブ・マトリックス有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode、AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(flexible light-emitting diode、FLED)、ミニLED、マイクロLED、マイクロOLED、量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diode、QLED)などであってもよい。いくつかの実施形態では、モバイル・デバイス100は、1つ又はN個のディスプレイ194を含んでもよく、Nは1よりも大きい正の整数である。
【0144】
モバイル・デバイス100は、ISP、カメラ193、ビデオ・コーデック、GPU、ディスプレイ194、アプリケーション・プロセッサなどを介して撮影機能を実装してもよい。
【0145】
ISPは、カメラ193によってフィードバックされたデータを処理するように構成されている。例えば、撮影中にシャッタが押され、レンズを介して光がカメラの感光体に伝送される。光信号は電気信号に変換され、カメラの感光体は、電気信号を処理のためにISPに伝送し、電気信号を可視画像に変換する。ISPはさらに、画像のノイズ、輝度、及び顔色に関してアルゴリズム最適化を実行してもよい。ISPはさらに、撮影シナリオの露光及び色温度などのパラメータを最適化してもよい。いくつかの実施形態では、ISPは、カメラ193内に配設されてもよい。
【0146】
カメラ193は、静止画像又はビデオをキャプチャするように構成されている。物体の光学画像は、レンズを通して生成され、感光体に投影される。感光体は、電荷結合素子(charge coupled device、CCD)又は相補型金属酸化物半導体(complementary metal-oxide-semiconductor、CMOS)フォトトランジスタであってもよい。感光体は、光信号を電気信号に変換した後、電気信号をISPに伝送して、電気信号をデジタル画像信号に変換する。ISPは、デジタル画像信号を処理のためにDSPに出力する。DSPは、デジタル画像信号をRGB又はYUVなどの標準フォーマットの画像信号に変換する。いくつかの実施形態では、モバイル・デバイス100は、1つ又はN個のディスプレイ193を含んでもよく、Nは1よりも大きい正の整数である。
【0147】
デジタル信号プロセッサは、デジタル信号を処理するように構成されており、デジタル画像信号に加えて別のデジタル信号を処理してもよい。例えば、モバイル・デバイス100が周波数を選択するときに、デジタル信号プロセッサは、周波数エネルギーに対してフーリエ変換を実行するように構成されている。
【0148】
ビデオ・コーデックは、デジタル・ビデオを圧縮又は解凍するように構成されている。モバイル・デバイス100は、1つ以上のビデオ・コーデックをサポートしてもよい。このようにして、モバイル・デバイス100は、複数のコーディング・フォーマット、例えば、動画専門家グループ(moving picture experts group、MPEG)-1、MPEG-2、MPEG-3、及びMPEG-4におけるビデオを再生又は記録することができる。
【0149】
NPUは、ニューラル・ネットワーク(neural-network、NN)コンピューティング・プロセッサであり、例えば、ヒト脳ニューロン間の転送モードを参照することによって、生物学的ニューラル・ネットワークの構造を参照することによって入力情報を迅速に処理し、さらに、自己学習を継続的に実行してもよい。モバイル・デバイス100のインテリジェント認知などのアプリケーションは、NPUを介して実装されてもよく、例えば、画像認識、顔認識、音声認識、及びテキスト理解である。
【0150】
外部メモリ・インターフェース120は、例えば、マイクロSDカードである外部記憶カードに接続するように構成されてもよく、モバイル・デバイス100の記憶能力を拡張する。外部メモリ・カードは、外部メモリ・インターフェース120を介してプロセッサ110と通信し、データ記憶機能を実装する。例えば、音楽、ビデオなどのファイルは外部メモリ・カードに記憶される。
【0151】
内部メモリ121は、コンピュータ実行可能なプログラム・コードを記憶するように構成されてもよい。実行可能なプログラム・コードは、命令を含む。プロセッサ110は、内部メモリ121に記憶された命令を動作させて、モバイル・デバイス100の様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行する。内部メモリ121は、プログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含んでもよい。プログラム記憶領域は、オペレーティング・システム、少なくとも1つの機能(例えば、顔認識機能、指紋認識機能、モバイル決済機能)によって必要とされるアプリケーションなどを記憶してもよい。データ記憶領域は、モバイル・デバイス100が使用されるときに作成されるデータ(例えば、顔情報テンプレート・データ及び指紋情報テンプレート)などを記憶してもよい。追加的に、内部メモリ121は、高速ランダム・アクセス・メモリを含んでもよいし、不揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュ・メモリ、又はユニバーサル・フラッシュ・ストレージ(universal flash torage、UFS)をさらに含んでもよい。
【0152】
モバイル・デバイス100は、オーディオ・モジュール170、スピーカ170A、受信機170B、マイクロホン170C、ヘッドセット・ジャック170D、アプリケーション・プロセッサなどを使用して、オーディオ機能を実装してもよく、例えば、音楽再生機能及び記録機能を実装する。
【0153】
オーディオ・モジュール170は、デジタル・オーディオ情報を出力のためにアナログ・オーディオ信号に変換するように構成されており、また、アナログ・オーディオ入力をデジタル・オーディオ信号に変換するように構成されている。オーディオ・モジュール170は、オーディオ信号をコード化及び復号するようにさらに構成されてもよい。いくつかの実施形態では、オーディオ・モジュール170は、プロセッサ110に配設されてもよく、又はオーディオ・モジュール170のいくつかの機能モジュールは、プロセッサ110に配設される。
【0154】
スピーカ170Aは、「ラウドスピーカ」とも呼ばれ、オーディオ電気信号を音声信号に変換するように構成されている。モバイル・デバイス100は、スピーカ170Aを通して音楽を聞くか、又はハンズフリー・モードで着呼してもよい。
【0155】
受信機170Bは、「イヤピース」とも呼ばれ、電気音声信号を音声信号に変換するように構成されている。モバイル・デバイス100を使用して、着呼するか、又はオーディオ情報を受信するときに、受信機170Bは、発声を聞くために人間の耳の近くに置かれてもよい。
【0156】
「mike」又は「mic」とも呼ばれるマイクロホン170Cは、音信号を電気信号に変換するように構成されている。ユーザが電話をかけるか、又はボイス情報を送信するときに、ユーザは、ユーザの口を介してマイクロホン170Cの近くで音を発して、音信号をマイクロホン170Cに入力してもよい。少なくとも1つのマイクロホン170Cが、モバイル・デバイス100内に配設されてもよい。いくつかの他の実施形態では、2つのマイクロホン170Cが、モバイル・デバイス100内に配設されて、音信号を収集し、ノイズ低減機能を実装する。いくつかの他の実施形態では、3つ、4つ、又はそれ以上のマイクロホン170Cが、代替的に、モバイル・デバイス100内に配設されて、音信号を収集し、ノイズを低減し、音源をさらに識別し、方向性記録機能を実装するなどしてもよい。
【0157】
ヘッドセット・ジャック170Dは、有線ヘッドセットに接続するように構成されている。ヘッドセットジャック170Dは、USBインターフェース130であってもよいし、3.5mmのオープン移動端末プラットフォーム(open mobile terminal platform、OMTP)標準インターフェース、又は米国のセルラー電気通信業界協会(cellular telecommunications industry association of the USA、CTIA)標準インターフェースであってもよい。
【0158】
圧力センサ180Aは、圧力信号を感知するように構成されており、圧力信号を電気信号に変換することができる。いくつかの実施形態では、圧力センサ180Aは、ディスプレイ194に配設されてもよい。抵抗圧力センサ、誘導圧力センサ、容量性圧力センサなどの複数のタイプの圧力センサ180Aが存在する。容量性圧力センサは、導電性材料で作製された少なくとも2つの平行プレートを含んでもよい。圧力センサ180Aに力が加えられると、電極間のキャパシタンスが変化する。モバイル・デバイス100は、キャパシタンスの変化に基づいて圧力強度を決定する。タッチ動作がディスプレイ194で実行されるときに、モバイル・デバイス100は、圧力センサ180Aを使用してタッチ動作の強度を検出する。モバイル・デバイス100はまた、圧力センサ180Aの検出信号に基づいてタッチ位置を計算してもよい。いくつかの実施形態では、同じタッチ場所で実行されるが、異なるタッチ動作強度を有するタッチ動作は、異なる動作命令に対応してもよい。例えば、タッチ動作の強度が第1の圧力閾値よりも小さいタッチ動作がSMSメッセージ・アプリケーション・アイコンに対して実行されるときに、SMSメッセージを閲覧するための命令が実行される。タッチ動作の強度が第1の圧力閾値以上であるタッチ動作がSMSメッセージ・アプリケーション・アイコンに対して実行されるときに、SMSメッセージを作製するための命令が実行される。
【0159】
ジャイロスコープ・センサ180Bは、モバイル・デバイス100の運動姿勢を決定するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、3つの軸(すなわち、x、y、及びz軸)を中心とするモバイル・デバイス100の角速度が、ジャイロスコープ・センサ180Bを使用して決定されてもよい。ジャイロスコープ・センサ180Bは、撮影中の手ぶれ補正を実装するように構成されてもよい。例えば、シャッタが押されると、ジャイロスコープ・センサ180Bは、モバイル・デバイス100が振動する角度を検出し、その角度に基づいて、レンズモジュールが補償する必要がある距離を計算し、レンズが反転運動を介してモバイル・デバイス100の振動を相殺して、手ぶれ補正を実装するようにする。ジャイロ・センサ180Bはまた、ナビゲーション・シナリオ及び運動感知ゲーム・シナリオにおいて使用されてもよい。
【0160】
気圧センサ180Cは、気圧を測定するように構成されている。いくつかの実施形態では、モバイル・デバイス100は、気圧センサ180Cによって測定された気圧に基づいて海面高さを計算し、位置決め及びナビゲーションを支援する。
【0161】
磁気センサ180Dは、ホール・センサを含む。モバイル・デバイスは、磁気センサ180Dを使用して、フリップ・カバーの開閉を検出してもよい。いくつかの実施形態では、モバイル・デバイス100がフリップ・フォンであるときに、モバイル・デバイス100は、磁気センサ180Dを使用して、フリップ・カバーの開閉を検出することができる。さらに、フリップ・カバーの自動ロック解除のような特徴は、レザー・ケースの検出された開閉状態又はフリップ・カバーの検出された開閉状態に基づいてセットされる。
【0162】
加速度センサ180Eは、様々な方向(通常は3軸)におけるモバイル・デバイス100の加速度の値を検出してもよい。モバイル・デバイス100が静止しているときに、重力の値及び方向が検出されてもよい。加速度センサ180Eは、モバイル・デバイスの姿勢を識別するように構成されてもよく、ランドスケープ・モードとポートレート・モード又は歩数計との間の画面切り替えのようなアプリケーションにおいて使用される。
【0163】
距離センサ180Fは、距離を測定するように構成されている。モバイル・デバイス100は、距離を赤外線方式又はレーザ方式で測定してもよい。いくつかの実施形態では、撮影シナリオにおいて、モバイル・デバイス100は、距離センサ180Fを使用して距離を測定してもよく、高速フォーカシングを実装する。
【0164】
光学近接センサ180Gは、例えば、発光ダイオード(LED)及び光学検出器を含んでもよく、例えば、フォトダイオードである。発光ダイオードは、赤外線発光ダイオードであってもよい。モバイル・デバイス100は、発光ダイオードを使用して赤外線を放出する。モバイル・デバイス100は、近くの物体からの赤外線反射光を、フォトダイオードを使用して検出する。十分な反射光が検出されるときに、モバイル・デバイス100の近くに物体が存在すると決定されてもよい。不十分な反射光が検出されるときに、モバイル・デバイス100は、モバイル・デバイス100の近くに物体がないと決定してもよい。モバイル・デバイス100は、光学近接センサ180Gを使用して、ユーザがモバイル・デバイス100を通話のために耳の近くに保持していることを検出して、電力節約のために画面を自動的にオフにしてもよい。光学近接センサ180Gはまた、画面を自動的にロック解除又はロックするためにスマート・カバー・モード又はポケット・モードにおいて使用されてもよい。
【0165】
周囲光センサ180Lは、周囲光の輝度を感知するように構成されている。モバイル・デバイス100は、感知された周囲光の明るさに基づいてディスプレイ194の明るさを適応的に調整してもよい。また、周囲光センサ180Lは、撮影中にホワイト・バランスを自動的に調整するように構成されてもよい。周囲光センサ180Lは、モバイル・デバイス100がポケット内にあるかどうかを検出するために、光学近接センサ180Gとさらに協調してもよく、事故的なタッチを防止する。
【0166】
指紋センサ180Hは、指紋を収集するように構成されている。モバイル・デバイス100は、収集した指紋の特徴を使用して、指紋ベースのロック解除、アプリケーション・アクセス・ロック、指紋ベースの撮影、指紋ベースの着呼などを実装してもよい。
【0167】
温度センサ180Jは、温度を検出するように構成されている。いくつかの実施形態では、モバイル・デバイス100は、温度センサ180Jによって検出された温度に基づいて温度処理方針を実行する。例えば、温度センサ180Jによって報告された温度が閾値を超えるときに、モバイル・デバイス100は、温度センサ180Jの近くのプロセッサの実行を劣化させて、熱保護のために電力消費を低減する。いくつかの他の実施形態では、温度が別の閾値よりも小さいときに、モバイル・デバイス100は、低温によりモバイル・デバイス100が異常にシャットダウンされるのを防止するために、バッテリ142を発熱させる。いくつかの他の実施形態では、温度がさらに別の閾値よりも小さいときに、モバイル・デバイス100は、低温による異常なシャットダウンを回避するために、バッテリ142の出力電圧を上昇させる。
【0168】
タッチ・センサ180Kは、「タッチ・パネル」とも呼ばれる。タッチ・センサ180Kは、ディスプレイ194に配設されてもよく、タッチ・センサ180K及びディスプレイ194は、「タッチスクリーン」とも呼ばれるタッチスクリーンを形成する。タッチ・センサ180Kは、タッチ・センサで又はその近くで実行されるタッチ動作を検出するように構成されている。タッチ・センサは、タッチ・イベントのタイプを決定するために、検出したタッチ動作をアプリケーション・プロセッサに転送してもよい。タッチ動作に関係する視覚出力は、ディスプレイ194を通して提供されてもよい。いくつかの他の実施形態では、タッチ・センサ180Kは、代替的に、ディスプレイ194とは異なる位置でモバイル・デバイス100の表面に配設されてもよい。
【0169】
ボタン190は、電源ボタン、音量ボタンなどを含む。ボタン190は、機械的なボタンであってもよいし、又はタッチボタンであってもよい。モバイル・デバイス100は、ボタン入力を受信し、モバイル・デバイス100のユーザ・セッティング及び機能制御に関係するボタン信号入力を生成してもよい。
【0170】
モータ191は、振動プロンプトを生成してもよい。モータ191は、着呼振動プロンプト又はタッチ振動フィードバックを提供するように構成されてもよい。例えば、異なるアプリケーション(例えば、撮影及びオーディオ再生)に対して実行されるタッチ動作は、異なる振動フィードバック効果に対応してもよい。モータ191はまた、ディスプレイ194の異なる領域で実行されるタッチ動作に対する異なる振動フィードバック効果に対応してもよい。異なるアプリケーション・シナリオ(例えば、時間リマインダ、情報受信、目覚まし時計、及びゲーム)はまた、異なる振動フィードバック効果に対応してもよい。タッチ振動フィードバック効果は、さらにカスタマイズされてもよい。
【0171】
インジケータ192は、インジケータ・ライトであってもよく、充電状態及び電力変化を示すように構成されてもよいし、メッセージ、不在着信、通知などを示すように構成されてもよい。
【0172】
SIMカード・インターフェース195は、SIMカードに接続するように構成されている。SIMカードは、SIMカード・インターフェース195に挿入されるか、又はSIMカード・インターフェース195から取り外されてもよく、モバイル・デバイス100との接触又は電子デバイスからの分離を実装する。モバイル・デバイス100は、1つ又はN個のSIMカード・インターフェースをサポートしてもよく、Nは1よりも大きい正の整数である。SIMカード・インターフェース195は、ナノSIMカード、マイクロSIMカード、SIMカードなどをサポートしてもよい。複数のカードが同じSIMカード・インターフェース195に同時に挿入されてもよい。複数のカードは、同じタイプのものであっても、異なるタイプのものであってもよい。SIMカード・インターフェース195は、異なるタイプのSIMカードと互換性があってもよい。SIMカード・インターフェース195はまた、外部記憶カードと互換性がある。モバイル・デバイスは、SIMカードを介してネットワークと対話して、通話やデータ通信などの機能を実装する。
【0173】
モバイル・デバイス100のソフトウェア・システムは、階層アーキテクチャ、イベント駆動アーキテクチャ、マイクロカーネル・アーキテクチャ、マイクロサービス・アーキテクチャ、又はクラウド・アーキテクチャを使用してもよい。この出願のこの実施形態では、階層アーキテクチャを有するAndroidシステムが、モバイル・デバイス100のソフトウェア構造を説明するための例として使用される。
【0174】
図8は、この出願の一実施形態によるモバイル・デバイス100のソフトウェア構造のブロック図である。
【0175】
階層アーキテクチャでは、ソフトウェアはいくつかの層に分割されており、各層は明確な役割及びタスクを有する。これらの層は、ソフトウェア・インターフェースを介して互いに通信する。いくつかの実施形態では、Androidシステムは、上から下までの4つの層、すなわち、アプリケーション層、アプリケーション・フレームワーク層、Androidランタイム(Android runtime)及びシステム/ライブラリ、及びカーネル層に分割される。
【0176】
アプリケーション層は、一連のアプリケーション・パッケージを含んでもよい。
【0177】
図8に示すように、アプリケーション・パッケージは、インテリジェント・デバイス制御モジュール、WLAN、Bluetooth、接続測距モジュール、及び論理処理モジュールなどのアプリケーション(アプリケーション・プログラムとも呼ばれてもよい)を含んでもよい。
【0178】
インテリジェント・デバイス制御モジュールは、ユーザ動作に基づいて制御命令をトリガして、インテリジェント・デバイスを制御するように構成されている。
【0179】
WLANは、無線ローカル・エリア・ネットワークを構築するように構成されている。
【0180】
Bluetoothは、短距離無線通信接続を構築するように構成されている。
【0181】
接続測距モジュールは、ゲートウェイ及びインテリジェント・デバイスとの無線通信接続及び無線通信測距を実行し、取得されたデータを後続の処理のために論理処理モジュールに転送するように構成されている。
【0182】
論理処理モジュールは、センサ情報処理を実行するように構成されており、三次元位置情報を構築するための計算に参加することなどを行うように構成されている。
【0183】
アプリケーション・フレームワーク層は、アプリケーション層におけるアプリケーションのためのアプリケーション・プログラミング・インターフェース(application programming interface、API)と、プログラミング・フレームワークを提供する。アプリケーション・フレームワーク層は、いくつかの事前に定義された機能を含む。
【0184】
図8に示すように、アプリケーション・フレームワーク層は、ウィンドウ・マネージャ、コンテンツ・プロバイダ、ビュー・システム、電話マネージャ、リソース・マネージャ、通知マネージャなどを含んでもよい。
【0185】
ウィンドウ・マネージャは、ウィンドウ・プログラムを管理するように構成されている。ウィンドウ・マネージャは、ディスプレイのサイズを取得し、ステータス・バーがあるかどうかを決定し、スクリーン・ロックを実行し、スクリーン・ショットを取るなどを行ってもよい。
【0186】
コンテンツ・プロバイダは、データを記憶及び取得し、アプリケーションによってデータにアクセスできるように構成されている。データには、ビデオ、画像、オーディオ、発呼及び着呼、ブラウズ履歴及びブックマーク、電話帳などを含み得る。
【0187】
ビュー・システムは、テキストを表示するための制御及び画像を表示するための制御などの視覚的制御を含む。ビュー・システムは、アプリケーションを構築するように構成されてもよい。ディスプレイ・インターフェースは、1つ以上のビューを含んでもよい。例えば、SMS通知アイコンを含む表示インターフェースは、テキスト・ディスプレイ・ビュー及び画像ディスプレイ・ビューを含んでもよい。
【0188】
電話マネージャは、例えば、通話状態の管理(着呼、着信拒否などを含む)など、モバイル・デバイス100の通信機能を提供するように構成されている。
【0189】
リソース・マネージャは、アプリケーションに対して、ローカライズされた文字列、アイコン、ピクチャ、レイアウト・ファイル、ビデオ・ファイルなどの様々なリソースを提供する。
【0190】
通知マネージャは、アプリケーションが通知情報をステータス・バーに表示することを可能にし、通知タイプのメッセージを伝送するように構成されてもよい。表示された情報は、ユーザ対話なしに、短い一時停止の後に自動的に消滅してもよい。例えば、通知マネージャは、ダウンロード完了通知、メッセージ通知などを行うように構成されている。通知マネージャは、代替的に、グラフ又はスクロール・バー・テキストの形式でシステムの最上位ステータス・バーに現れる通知、例えば、バックグラウンドで実行しているアプリケーションの通知、又はダイアログ・インターフェースの形式でスクリーンに現れる通知であってもよい。例えば、テキスト情報が、ステータス・バーにプロンプトされたり、プロンプト音が生成されたり、モバイル・デバイスが振動したり、インジケータ・ライトが点滅したりする。
【0191】
アンドロイド・ランタイム(Android Runtime)は、コア・ライブラリ及び仮想マシンを含む。アンドロイド・ランタイムは、アンドロイド・システムのスケジューリングと管理を担当する。
【0192】
コア・ライブラリは、Java言語で呼び出す必要のある関数と、Androidのコア・ライブラリの2つの部分を含む。
【0193】
アプリケーション層及びアプリケーション・フレームワーク層は、仮想マシン上で動作する。仮想マシンは、アプリケーション層とアプリケーション・フレームワーク層のjavaファイルをバイナリ・ファイルとして実行する。仮想マシンは、オブジェクト・ライフサイクル管理、スタック管理、スレッド管理、セキュリティ及び例外管理、ガーベジ・コレクションなどの機能を実装するように構成されている。
【0194】
システム・ライブラリは、複数の機能モジュール、例えば、サーフェス・マネージャ(surface manager)、メディア・ライブラリ(Media Library)、三次元グラフィック処理ライブラリ(例えば、OpenGL ES)、及び二次元グラフィック・エンジン(例えば、SGL)を含んでもよい。
【0195】
サーフェス・マネージャは、ディスプレイ・サブシステムを管理し、複数のアプリケーションに対する二次元(2-Dimensional、2D)層及び三次元(3-Dimensional、3D)層の融合を提供するように構成されている。
【0196】
メディア・ライブラリは、複数の一般的に使用されるオーディオ及びビデオ・フォーマット、静止画像ファイルにおける再生及び記録をサポートする。メディア・ライブラリは、複数のオーディオ及びビデオ・コーディング・フォーマット、例えば、MPEG-4、H.264、MP3、AAC、AMR、JPG、及びPNGをサポートしてもよい。
【0197】
三次元グラフィック処理ライブラリは、3Dグラフィック描画、画像レンダリング、合成、レイヤ処理などを実装するように構成されている。
【0198】
2Dグラフィック・エンジンは、2D描画のための描画エンジンである。
【0199】
カーネル層は、ハードウェアとソフトウェアとの間の層である。カーネル層は、少なくともディスプレイ・ドライバ、カメラ・ドライバ、オーディオ・ドライバ、センサ・ドライバ、及び仮想カード・ドライバを含む。
【0200】
以下、撮影シナリオを参照して、モバイル・デバイス100のソフトウェア及びハードウェアの作業手順の例を説明する。
【0201】
タッチ・センサ180Kがタッチ動作を受信するときに、対応するハードウェア割り込みがカーネル層に送信される。カーネル層は、タッチ動作をオリジナルの入力イベント(タッチ座標及びタッチ動作のタイムスタンプなどの情報を含む)に処理する。オリジナルの入力イベントは、カーネル層に記憶される。アプリケーション・フレームワーク層は、カーネル層からオリジナルの入力イベントを取得し、入力イベントに対応する制御を識別する。例えば、タッチ動作はシングルタップ動作であり、シングルタップ動作に対応する制御は、カメラ・アプリケーション・アイコンの制御である。カメラ・アプリケーションは、アプリケーション・フレームワーク層でのインターフェースを呼び出し、カメラ・アプリケーションが開始される。次いで、カーネル層を呼び出すすることによってカメラ・ドライバが開始され、カメラ193を使用して静止画像又はビデオがキャプチャされる。
【0202】
図9は、この出願の一実施形態によるゲートウェイ900の構造の概略図である。
【0203】
ゲートウェイ900は、実施形態を詳細に説明するために以下に例として使用される。ゲートウェイ900は、図に示すものよりもコンポーネントより多く又はより少ないコンポーネントを有してもよいし、2つ以上のコンポーネントを組み合わせてもよいし、異なるコンポーネント構成を有してもよいと理解されたい。図に示すコンポーネントは、1つ以上の信号処理及び/又は特定用途向け集積回路、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせを含むハードウェアによって実装されてもよい。
【0204】
ゲートウェイ900は、プロセッサ910、内部メモリ930、電力管理モジュール940、アンテナ1、有線通信モジュール920、無線通信モジュール921などを含んでもよい。
【0205】
プロセッサ910、内部メモリ930、無線通信モジュール921、及び電力管理モジュール940の説明については、
図7に示すプロセッサ110、内部メモリ121、無線通信モジュール160、及び電力管理モジュール141を参照のこと。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0206】
ゲートウェイ900のソフトウェア・システムは、階層アーキテクチャ、イベント駆動アーキテクチャ、マイクロカーネル・アーキテクチャ、マイクロサービス・アーキテクチャ、又はクラウド・アーキテクチャを使用してもよい。この出願のこの実施形態では、階層アーキテクチャを有するシステムが、ゲートウェイ900のソフトウェア構造を説明するための例として使用される。
【0207】
図10は、この出願の一実施形態によるゲートウェイ900のソフトウェア構造のブロック図である。
【0208】
階層アーキテクチャでは、ソフトウェアはいくつかの層に分割されており、各層は明確な役割及びタスクを有する。これらの層は、ソフトウェア・インターフェースを介して互いに通信する。いくつかの実施形態では、システムは、上から下までの4つの層、すなわち、アプリケーション層、アプリケーション・フレームワーク層、システム層、及びカーネル層に分割される。
【0209】
アプリケーション層は、一連のアプリケーション・パッケージを含んでもよい。
【0210】
図10に示すように、アプリケーション・パッケージは、Webプログラム、CGIプログラム、グラフィック・ユーザ・インターフェース・プログラム、接続測距モジュール、及び論理処理モジュールなどのアプリケーション(アプリケーション・プログラムとも呼ばれてもよい)を含んでもよい。
【0211】
接続測距モジュールは、モバイル・デバイス及びインテリジェント・デバイスとの無線通信接続及び無線通信測距を実行し、取得されたデータを後続の処理のために論理処理モジュールに転送するように構成されている。
【0212】
論理処理モジュールは、三次元位置情報などを構築するための計算に参加することなどを行うように構成されている。
【0213】
プロトコル層は、アプリケーション層でアプリケーションをサポートする標準化されたプロトコル実行プロセスを提供する。プロトコル層は、TCP/IPプロトコル及び短距離無線通信プロトコルを含んでもよい。
【0214】
システム層は、システム動作をサポートする組み込みオペレーティング・システムを含む。
【0215】
カーネル層は、ハードウェアとソフトウェアとの間の層である。カーネル層は、少なくともネットワーク・チップ・ドライバ、無線トランシーバ・モジュール・ドライバ、LCDドライバなどを含む。
【0216】
図11は、この出願の一実施形態によるインテリジェント・デバイス1100の構造の概略図である。
【0217】
インテリジェント・デバイス1100は、実施形態を詳細に説明するために以下に例として使用される。インテリジェント・デバイス1100は、図に示すものよりもコンポーネントより多く又はより少ないコンポーネントを有してもよいし、2つ以上のコンポーネントを組み合わせてもよいし、異なるコンポーネント構成を有してもよいと理解されたい。図に示すコンポーネントは、1つ以上の信号処理及び/又は特定用途向け集積回路、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせを含むハードウェアによって実装されてもよい。
【0218】
インテリジェント・デバイス1100は、プロセッサ1110、無線通信モジュール1120、機能実装モジュール1130などを含んでもよい。
【0219】
プロセッサ1110及び無線通信モジュール1120の説明については、
図7に示すプロセッサ110及び無線通信モジュール160を参照のこと。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0220】
機能実装モジュール1130は、プロセッサ1110の制御下で、従来の家電の機能、例えば、電気ランプ、テレビ、洗濯機、冷蔵庫、又はエアコンなどの電化製品の機能を提供してもよい。
【0221】
インテリジェント・デバイス1100のソフトウェア・システムは、階層アーキテクチャ、イベント駆動アーキテクチャ、マイクロカーネル・アーキテクチャ、マイクロサービス・アーキテクチャ、又はクラウド・アーキテクチャを使用してもよい。この出願のこの実施形態では、階層アーキテクチャを有するシステムが、インテリジェント・デバイス1100のソフトウェア構造を説明するための例として使用される。
【0222】
図12は、この出願の一実施形態におけるインテリジェント・デバイス1100のソフトウェア構造のブロック図である。
【0223】
いくつかの実施形態では、システムは、上から下までの4つの層、すなわち、アプリケーション層、アプリケーション・フレームワーク層、システム層、及びカーネル層に分割される。
【0224】
アプリケーション層は、接続モジュールを含んでもよい。
【0225】
接続モジュールは、ゲートウェイ及びモバイル・デバイスとの無線通信接続及び無線通信測距を実行するように構成されている。
【0226】
プロトコル層は、アプリケーション層でアプリケーションをサポートする標準化されたプロトコル実行プロセスを提供する。プロトコル層は、短距離無線通信プロトコルを含んでもよい。
【0227】
システム層は、システム動作をサポートする組み込みオペレーティング・システムを含む。
【0228】
カーネル層は、ハードウェアとソフトウェアとの間の層である。カーネル層は、少なくとも無線トランシーバ・モジュール・ドライバなどを含む。
【0229】
この出願の以下の実施形態は、制御ターゲットを決定するための方法を提供する。全てのネットワーク化されたインテリジェント・デバイスの三次元ネットワーク位置情報がインテリジェントかつ自律的に構築された後、制御されるターゲット・インテリジェント・デバイスを指示するために、モバイル・デバイスを使用するだけで制御ターゲットが決定されて、後続の制御を実行することができる。これは、制御ターゲットを決定するプロセスを大幅に単純化し、人間マシン対話のユーザビリティが改善される。
【0230】
図13A及び
図13は、この出願の一実施形態によるインテリジェント・デバイスを制御するシナリオの概略図である。エアコン、テレビなどのインテリジェント・デバイス及びモバイル・デバイス1301は全て、ルータを使用してネットワークにアクセスする。モバイル・デバイス及びルータが、全てのネットワーク化されたインテリジェント・デバイスの三次元ネットワーク位置情報をインテリジェントに構築した後、ユーザは、モバイル・デバイス1301を保持してテレビを指示する。このケースでは、モバイル・デバイスは、制御ターゲットがテレビであるとインテリジェントに決定し、モバイル・デバイス1301のディスプレイ上に表示されたインターフェースは、スタンバイ・ディスプレイ・インターフェース1302からテレビ制御インターフェース1303へ直接ジャンプする。これにより、複数のタップ及び選択動作が節約され、インテリジェント・デバイスに対するユーザ制御体験が改善される。
【0231】
実施形態1
図14に示すように、制御ターゲットを決定するためのステップS1401~S1404を含む。S1401~S1403は、三次元位置情報を含むインテリジェント・ネットワークをどのように構築するかを説明する。S1404は、三次元位置情報を含むインテリジェント・ネットワークが構築された後、指示方向に基づいて制御ターゲットをどのように決定するかを説明する。以下、別個に説明を提供する。
【0232】
S1401:各インテリジェント・デバイスのマーク情報を決定する。
【0233】
マーク情報の内容については、前述の用語におけるマーク情報の具体的な説明を参照のこと。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0234】
各インテリジェント・デバイスのマーク情報は、モバイル・デバイス、ゲートウェイデバイス、及びインテリジェント・デバイスによる協調計算を通して取得されることが理解されよう。計算プロセスは、モバイル・デバイス内で実行されてもよいし、ゲートウェイ内で実行されてもよいし、分散方式でモバイル・デバイス内で部分的に実行され、ゲートウェイ内で部分的に実行されてもよいし、具体的には、実際の状況に基づいてプリセットされてもよいし、現在の計算量に基づいてモバイル・デバイス又はゲートウェイによって割り当てられてもよいが、これらは、本明細書において限定されない。
【0235】
以下、各インテリジェント・デバイスのマーク情報を決定する具体的な処理の例を説明する。
【0236】
図15に示すように、各インテリジェント・デバイスのマーク情報を決定する具体的なプロセスは、ステップS1501~S1508を含む。S1501~S1503では、モバイル・デバイスとゲートウェイとの間の垂直距離が決定されてもよい。S1504及びS1505では、モバイル・デバイスと各インテリジェント・デバイスとの間の垂直距離が決定されてもよい。S1506~S1508では、各インテリジェント・デバイスのマーク情報は、前の2つのステージでそれぞれ取得された垂直距離に基づいて決定されてもよい。
【0237】
最初に、別のデバイスからモバイル・デバイスの水平面までの垂直高さを決定するための計算モデル(以下、略して、垂直高さ計算モデルと呼ぶ)を説明する。
【0238】
図16は、この出願の一実施形態による垂直高さ計算モデルの概略図である。三次元直交座標系は、デバイスDのモバイル・デバイスの水平面上の投影Oを起点として確立され、デバイスDからモバイル・デバイスの水平面までの高さを計算する必要がある。モバイル・デバイスの移動プロセスでは、3つの移動位置点P1、P2、及びP3が、モバイル・デバイスの水平面上に位置し、共線的ではない。
【0239】
このケースでは、計算モデルにおける4点が三角錐を形成する。三角錐の各辺の辺の長さのみを決定する必要があり、分析幾何学に基づいて三角錐の高さDOを決定することができる。三角錐の高さDOは、デバイスDからモバイル・デバイスの水平面までの距離である。
【0240】
三角錐のエッジ長は2つのタイプに分類される。
【0241】
第1のタイプは、モバイル・デバイスの移動位置点間の距離P1P2、P2P3及びP3P1を含む。
【0242】
3つの移動位置点が1つのモバイル・デバイスによって生成される場合、このタイプの距離は、モバイル・デバイス内の加速度センサ又はGPSモジュールなどの内部センサ又はモジュールによって取得されたデータを使用した計算を通して取得されてもよい。
【0243】
3つの移動位置点が複数のモバイル・デバイスによって生成される場合、複数のモバイル・デバイスによって生成される移動位置点間の距離は、無線測距技術に基づく計算、複数のモバイル・デバイスのGPSデータに基づく計算などを通して取得されてもよい。
【0244】
第2のタイプは、デバイスDから移動位置点までの距離DP1、DP2、及びDP3を含む。
【0245】
モバイル・デバイスは、各移動位置点においてデバイスDと直接通信することができ、このタイプの距離は、無線測距技術を使用して計算される。
【0246】
したがって、モバイル・デバイスは、モバイル・デバイスの同じ水平面上に位置し、共線的でない3つの移動位置点を決定する必要があるだけであり、モバイル・デバイスは、3つの移動位置点間の距離を決定し、無線測距技術を使用して、デバイスDから3つの移動位置点までの距離を決定して、垂直高さ計算モデルに基づいてデバイスDからモバイル・デバイスの水平面までの垂直距離を決定することができるようにする。
【0247】
ゲートウェイにアクセスされるネットワーク環境において、移動環境は通常比較的平坦であるので、モバイル・デバイスを有するユーザの移動は、ほとんどのケースにおいて同じ水平面上での移動とみなされてもよいと理解されよう。
【0248】
以下、垂直高さ計算モデルに基づく具体的なステップを説明する。
【0249】
(1)モバイル・デバイスとゲートウェイとの間の垂直距離を決定する。
【0250】
S1501:モバイル・デバイスは、3つの移動位置点間の距離を決定する。
【0251】
移動位置点は、移動プロセスにおいてモバイル・デバイスが通過する位置点である。3つの移動位置点は同じ水平面上にあり、共線的ではない。
【0252】
移動プロセスでは、モバイル・デバイスは、現在の移動位置点が計算要件を満たすかどうかを検出してもよい。現在の移動位置点が計算要件を満たさない場合、モバイル・デバイスは、計算要件を満たす移動位置点が見出されるまで、現在の移動位置点を無視してもよい。
【0253】
この出願の実施形態では、水平面間の垂直距離がプリセット値よりも小さいならば、水平面は同一水平面上にあるとみなされてもよいと理解されよう。
【0254】
3つの移動位置点が1つのモバイル・デバイスによって生成される場合、3つの移動位置点間の距離は、モバイル・デバイス内の加速度センサ又はGPSモジュールなどの内部センサ又はモジュールによって取得されたデータを使用した計算を通して取得されてもよい。
【0255】
3つの移動位置点が複数のモバイル・デバイスによって生成される場合、複数のモバイル・デバイスによって生成される移動位置点間の距離は、無線測距技術に基づく計算、複数のモバイル・デバイスのGPSデータに基づく計算などを通して取得されてもよい。
【0256】
S1502:モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイは、3つの移動位置点からゲートウェイまでの直線距離を決定する。
【0257】
無線測距技術に基づいて、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイは、3つの移動位置点からゲートウェイまでの直線距離を決定してもよい。
【0258】
S1503:モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイは、モバイル・デバイスの水平面とゲートウェイの水平面との間の垂直距離を決定する。
【0259】
3つの移動位置点間の距離及び3つの移動位置点からゲートウェイまでの直線距離が決定された後、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイは、垂直高さ計算モデルに基づいてモバイル・デバイスの水平面とゲートウェイの水平面との間の垂直距離を決定してもよい。
【0260】
(2)モバイル・デバイスと各インテリジェント・デバイスとの間の垂直距離を決定する。
【0261】
S1504:モバイル・デバイスは、3つの移動位置点から各インテリジェント・デバイスまでの直線距離を決定する。
【0262】
各インテリジェント・デバイスは、モバイル・デバイス及びゲートウェイと同じネットワーク環境に位置するインテリジェント・デバイスである。
【0263】
ステップS1504は、ステップS1501の後に実行されることに留意されたい。ステップS1504において使用される3つの移動位置点は、ステップS1502及びS1503において使用される3つの移動位置点と同じであってもよいし、ステップS1501が実行された後に再決定され、かつステップS1502及びS1503において使用される3つの移動位置点とは異なる3つの移動位置点であってもよい。これは、本明細書において限定されるものではない。
【0264】
モバイル・デバイスは、各移動位置点で各インテリジェント・デバイスと直接通信することができ、現在位置点から各インテリジェント・デバイスまでの直線距離は、無線測距技術を使用して計算される。
【0265】
S1505:モバイル・デバイスは、モバイル・デバイスの水平面と各インテリジェント・デバイスの水平面との間の垂直距離を決定する。
【0266】
3つの移動位置点間の距離及び3つの移動位置点から各インテリジェント・デバイスまでの直線距離が決定された後、モバイル・デバイスは、垂直高さ計算モデルに基づいてモバイル・デバイスの水平面とゲートウェイの水平面との間の垂直距離を決定してもよい。
【0267】
ステップS1504及びステップS1505が実行されるときに、各インテリジェント・デバイスに対して、同じ3つの移動位置点を使用して計算が実行されてもよいし、ステップS1501が再度実行された後に、異なる3つの移動位置点を使用して計算が実行されてもよいと理解されよう。これは、本明細書において限定されるものではない。
【0268】
(3) (1)及び(2)において決定したデータに基づいて、各インテリジェント・デバイスのマーク情報を決定する。
【0269】
S1506:モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイは、各インテリジェント・デバイスからゲートウェイの水平面までの距離を決定する。
【0270】
ゲートウェイの水平面からモバイル・デバイスの水平面までの距離及び各インテリジェント・デバイスからモバイル・デバイスの水平面までの距離が決定された後、各インテリジェント・デバイスからゲートウェイの水平面までの距離が決定され得る。
【0271】
図17は、この出願の一実施形態によるマーク情報を決定する例示的な概略図である。三次元直交座標系が、ゲートウェイOを原点として確立される。ゲートウェイOからモバイル・デバイスPの水平面までの垂直距離Oo1、インテリジェント・デバイスCからモバイル・デバイスの水平面までの垂直距離Cc1、及びインテリジェント・デバイスBからモバイル・デバイスの水平面までの垂直距離Bb1が決定されている。このケースでは、インテリジェント・デバイスCからゲートウェイの水平面までの垂直距離Cc2と、インテリジェント・デバイスBからゲートウェイの水平面までの垂直距離Bb2とが決定されてもよい。任意選択で、各インテリジェント・デバイスの位置を正確に表すために、ゲートウェイの水平面よりも下の距離値は負の値で表されてもよく、ゲートウェイの水平面よりも上の距離値は正の値で表されてもよい。このケースでは、インテリジェント・デバイスCからゲートウェイの水平面までの垂直距離の値Cc2は、Cc1-Oo1に等しくてもよく、インテリジェント・デバイスBからゲートウェイの水平面までの垂直距離の値Bb2は、Bb1-b2b1、すなわちBb1~Oo1に等しくてもよい。
【0272】
S1507:モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイは、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイから各インテリジェント・デバイスまでの直線距離を決定する。
【0273】
ゲートウェイは、各インテリジェント・デバイスと直接通信してもよい。無線測距技術に基づいて、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイは、各インテリジェント・デバイスへの直線距離を決定してもよい。
【0274】
S1508:モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイは、各インテリジェント・デバイスのゲートウェイの水平面上の投影点からゲートウェイまでの水平距離を決定する。
【0275】
ゲートウェイが各インテリジェント・デバイスへの直線距離を決定し、各インテリジェント・デバイスからゲートウェイの水平面への垂直距離を決定したときに、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイは、各インテリジェント・デバイスのゲートウェイの水平面上の投影点からゲートウェイまでの水平距離を決定してもよい。
【0276】
図17に示すように、ゲートウェイOは、インテリジェント・デバイスBまでの直線距離OB、及びインテリジェント・デバイスBからゲートウェイの水平面までの垂直距離Bb2を決定している。ゲートウェイO、インテリジェント・デバイスB及びインテリジェント・デバイスBのゲートウェイの水平面上の投影点b2が直角三角形を形成していることは明らかである。このケースでは、インテリジェント・デバイスBのゲートウェイの水平面上の投影点b2からゲートウェイまでの水平距離b2Oは、三角形のピタゴラスの定理に基づいて決定されてもよい。
【0277】
ステップS1506において決定された各インテリジェント・デバイスからゲートウェイの水平面までの距離、及びステップS1507において決定された各インテリジェント・デバイスからゲートウェイまでの直線距離は、この出願のこの実施形態におけるマーク情報の必要なコンポーネントである。マーク情報は、各インテリジェント・デバイスのゲートウェイの水平面上の投影点から、ステップS1508において決定されたゲートウェイまでの水平距離を含んでもよいし、水平距離を含まなくてもよいと理解されよう。ステップS1508は、ステップS1506及びS1508が実行された後に実行されてもよいし、ステップS1508は、水平距離を使用する必要があるという要件に基づいて実行されてもよい。これは、本明細書において限定されるものではない。
【0278】
モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイが各インテリジェント・デバイスのマーク情報を決定した後、ゲートウェイに対する各インテリジェント・デバイスの位置は、完全には決定されない。
図18は、この出願の実施形態によりマーク情報が決定された後のゲートウェイの視点におけるインテリジェント・デバイスの位置の例示的な概略図である。インテリジェント・デバイスA及びインテリジェント・デバイスBのマーク情報が決定されるが、ゲートウェイOに対して、インテリジェント・デバイスAは、インテリジェント・デバイスAのZ軸上の投影点a1を中心とし、インテリジェント・デバイスAからゲートウェイOまでの水平距離Aa1を半径とする円上の任意の点にあってもよいと決定され得るだけである。同様に、ゲートウェイOに対して、インテリジェント・デバイスBは、インテリジェント・デバイスBのZ軸上の投影点b1を中心とし、インテリジェント・デバイスBからゲートウェイOまでの水平距離Bb1を半径とする円上の任意の点にあってもよいと決定され得るだけである。
【0279】
インテリジェント・デバイスの空間位置をさらに決定する必要がある場合、インテリジェント・デバイスの方位角情報をさらに決定する必要がある。通常、モバイル・デバイスのみが方位角測定機能を有する。したがって、ユーザは、少量の手動補助位置決めを実行するために、モバイル・デバイスを保持する必要がある。
【0280】
S1402:少なくとも2つのインテリジェント・デバイスについてモバイル・デバイスによって実行される指示動作に基づいて、ゲートウェイに対する少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定する。
【0281】
モバイル・デバイスは、インテリジェント・デバイスに対して指示動作を一度実行することによって、ゲートウェイに対するインテリジェント・デバイスの方位角情報を計算し得ると理解されよう。方位角情報の内容については、前述の用語における方位角情報の具体的な説明を参照のこと。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0282】
以下、インテリジェント・デバイスの方位角情報を決定する具体的な処理の例を説明する。
【0283】
図19A、
図19B及び
図19Cに示すように、インテリジェント・デバイスの方位角情報を決定する特定のプロセスは、ステップS1901~S1908を含む。S1901~S1903では、モバイル・デバイスの現在の指示方位角情報及びマーク情報が取得されてもよい。S1904~S1907では、モバイル・デバイスが指示するインテリジェント・デバイスが決定されてもよい。S1908では、モバイル・デバイスが指示するインテリジェント・デバイスの方位角情報が、前の2つのステージで取得されたデータに基づいて決定されてもよい。
【0284】
最初に、インテリジェント・デバイスの方位角情報を決定する計算モデル(以下、略して、方位角情報計算モデルと呼ぶ)が説明される。
【0285】
図20は、この出願の一実施形態による方位角情報計算モデルの概略図である。理解を容易にするために、この計算モデルの例は、モバイル・デバイスPとゲートウェイOが同じ水平面上に位置し、インテリジェント・デバイスBの方位角情報を計算する必要がある例を使用して説明される。
【0286】
このケースでは、以下の情報が決定されている。
【0287】
インテリジェント・デバイスBのマーク情報は、インテリジェント・デバイスBからゲートウェイOまでの直線距離BO、インテリジェント・デバイスBからゲートウェイの水平面上の投影点b2までの垂直距離Bb2、インテリジェント・デバイスBのゲートウェイの水平面上の投影点b2からゲートウェイOまでの水平距離b2Oを含む。
【0288】
以下の情報が決定され得る。
【0289】
1.この時のモバイル・デバイスPからゲートウェイOまでの直線距離PO、モバイル・デバイスPからゲートウェイOの水平面への垂直距離0、及びモバイル・デバイスPのゲートウェイの水平面上の投影点からゲートウェイまでの水平距離POを含むモバイル・デバイスPの現在のマーク情報。
【0290】
モバイル・デバイスPからゲートウェイOまでの直線距離POは、無線測距技術を使用して決定され得る。
【0291】
モバイル・デバイスPからゲートウェイOの水平面までの垂直距離は、前述のステップS1501~S1503に基づいて決定され得、詳細は、ここでは再度説明されない。
【0292】
モバイル・デバイスPのゲートウェイの水平面上の投影点からゲートウェイまでの水平距離POは、三角形のピタゴラスの定理に基づいて決定され得る。
【0293】
2.モバイル・デバイスPがインテリジェント・デバイスBを指示し、指示方向線PBとゲートウェイの水平面との間の角度∠BPb2、及び指示方向線PBのゲートウェイの水平面上の投影線PBと座標軸との間の角度∠b2Pa1を含む指示方向情報。
【0294】
この情報は、モバイル・デバイスP内の方向センサによって取得され、次いで、インテリジェント・ネットワークの三次元位置情報全体を構築するプロセスにおいて、方向センサによって角度を取得するために使用される水平面の基準座標軸の正の方向が、水平面の座標軸の正の方向と一致するかどうかに従って、調整を通して決定される。モバイル・デバイスの指示方向情報の具体的な説明については、前述の用語の指示方向情報を参照のこと。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0295】
モバイル・デバイスPからインテリジェント・デバイスBまでの直線距離PB、及びモバイル・デバイスPからインテリジェント・デバイスBのゲートウェイの水平面上の投影点b2までの水平距離Pb2。
【0296】
モバイル・デバイスPからインテリジェント・デバイスBまでの直線距離PBは、インテリジェント・デバイスBに無線測距技術を適用するモバイル・デバイスPによって決定されてもよい。
【0297】
モバイル・デバイスPからインテリジェント・デバイスBのゲートウェイの水平面上の投影点b2までの水平距離Pb2は、PB、モバイル・デバイスPの現在のマーク情報、及びインテリジェント・デバイスBのマーク情報が既知であるという条件下で、三角形のピタゴラス定理に基づいて決定され得る。
【0298】
以下の情報は、前述の情報に基づいて決定される必要がある。
【0299】
1.インテリジェント・デバイスBの方位角情報、すなわち、インテリジェント・デバイスBのゲートウェイの水平面上の投影点b2とゲートウェイOとの接続線b2Oとゲートウェイの水平面上のY座標軸との間の角度。
【0300】
ゲートウェイの水平面上の三角形b2OPの辺b2O、PO、及びPb2の長さが決定されるので、∠b2PO、及び∠b2OPが決定され得る。∠b2Pa1が決定されるので、∠a1PO=∠b2PO-∠b2Pa1、及び∠a1OP=90°-∠a1POである。このケースでは、∠b2OYは、∠b2OY=∠b2OP-∠a1OPとして決定され得る。
【0301】
したがって、インテリジェント・デバイスBの方位角情報は、方位角情報計算モデルを使用して決定され得る。
【0302】
モバイル・デバイスPとゲートウェイOとが同じ水平面上に位置しない場合、モバイル・デバイスPの関連データのみを計算のためにモバイル・デバイスの指示方向線PBとゲートウェイの水平面との交点に変換する必要がある。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0303】
インテリジェント・デバイスBの方位角情報とインテリジェント・デバイスBのマーク情報の両方が決定されたときに、ゲートウェイOに対するインテリジェント・デバイスBの空間位置が決定されることが理解されよう。
【0304】
以下、垂直高さ計算モデルに基づく具体的なステップを説明する。
【0305】
(1)モバイル・デバイスの現在の指示方位角情報とマーク情報の取得を取得する。
【0306】
S1901:ユーザが指示制御機能をトリガする動作に応答して、モバイル・デバイスは、指示制御機能を可能にする。
【0307】
指示制御機能は、ユーザによって保持されるモバイル・デバイスの指示方向に基づいて、制御ターゲットとして指示されるインテリジェント・デバイスをインテリジェントに決定するために使用される。
【0308】
指示制御機能をトリガするための動作方式は、例えば、異なるスクリーン・タッチ・アクション、ボタン又はボタンの組み合わせ、及びボイスなど、モバイル・デバイス内でプリセットされてもよい。
【0309】
例えば、指示制御機能をトリガする動作方法として、振動がモバイル・デバイス内でプリセットされてもよい。モバイル・デバイスがユーザによるモバイル・デバイスの振動を検出する場合、指示制御機能が有効になる。
【0310】
S1902:ユーザが第1のインテリジェント・デバイスを指示すると決定する動作に応答して、モバイル・デバイスは、現在の指示方向情報を取得する。
【0311】
被指示ターゲット・インテリジェント・デバイスを決定する動作は、ユーザが制御したいターゲットが、現在の指示方向におけるインテリジェント・デバイスであることを決定するために使用される。このケースでは、ユーザは第1のインテリジェント・デバイスを指示し、第1のインテリジェント・デバイスはゲートウェイにアクセスするインテリジェント・デバイスのうちの1つである。
【0312】
モバイル・デバイスの指示方向が移動するプロセスでは、モバイル・デバイスの指示方向は、多くのデバイスを通過することがある。したがって、被指示ターゲット・インテリジェント・デバイスを決定する動作方式、例えば、異なるジェスチャ・アクション及び停止時間が、モバイル・デバイス内に構築されてもよい。
【0313】
例えば、モバイル・デバイスでは、被指示ターゲット・インテリジェント・デバイスを決定する動作方式は、1秒間指示方向において停止することにプリセットされてもよい。指示制御機能が有効になった後、ユーザはモバイル・デバイスをインテリジェント・デバイスに向けて保持し、1秒間指示方向に一時停止する。モバイル・デバイスが動作を検出するときに、モバイル・デバイスの現在の指示方向情報が取得される。
【0314】
指示方向情報の具体的な説明については、前述の用語における指示方向情報の説明を参照のこと。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0315】
S1903:モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイは、モバイル・デバイスの現在のマーク情報を決定する。
【0316】
モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイは、前述のステップS1501~S1503に従って、モバイル・デバイスの現在のマーク情報をリアルタイムで決定してもよく、詳細は、ここでは再度説明されない。
【0317】
(2)モバイル・デバイスが指示するインテリジェント・デバイスを決定する。
【0318】
S1904:モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイは、指示され得るインテリジェント・デバイスを決定する。
【0319】
このケースでは、三次元位置情報を含むインテリジェント・ネットワークの構築が完了しておらず、インテリジェント・デバイスの特定の空間位置が完全には決定されていないので、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイは、ネットワーク化されたインテリジェント・デバイスの全てがこのケースにおいて指示され得るインテリジェント・デバイスであると決定してもよい。
【0320】
任意選択で、この出願のいくつかの他の実施形態では、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイは、モバイル・デバイスの位置に基づいてモバイル・デバイスの現在の使用シナリオを決定して、モバイル・デバイスが指示し得るインテリジェント・デバイスを決定してもよい。
【0321】
例えば、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイが、モバイル・デバイスが寝室内にあると決定する場合、モバイル・デバイスが指示し得るインテリジェント・デバイスは、カーテン、エアコン、デスク・ランプなどであると決定されてもよい。代替的には、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイが、モバイル・デバイスが居間にあると決定する場合、モバイル・デバイスが指示し得るインテリジェント・デバイスは、テレビ、天井ランプなどであると決定されてもよい。
【0322】
S1905:モバイル・デバイスは、指示され得るインテリジェント・デバイスの数が1であるかどうかを決定する。
【0323】
ステップS1904がモバイル・デバイスによって実行される場合、モバイル・デバイスは、ステップS1904において決定された結果に基づいて、ステップS1905を直接実行してもよい。
【0324】
ステップS1904がゲートウェイによって実行される場合、モバイル・デバイスが指示し得るインテリジェント・デバイスを決定した後、ゲートウェイは、モバイル・デバイスが指示し得るインテリジェント・デバイスの識別子をモバイル・デバイスに送信してもよい。このケースでは、モバイル・デバイスは、ステップS1905において、モバイル・デバイスが指示し得るインテリジェント・デバイスの受信された識別子に基づいて、指示され得るインテリジェント・デバイスの数が1であるかどうかを決定することができる。
【0325】
数が1でない場合、指示され得る複数のインテリジェント・デバイスが存在し、ユーザが制御したいターゲット・インテリジェント・デバイスを完全には決定できないことを示す。このケースでは、ステップS1906は、ユーザが選択し決定するために、指示され得るインテリジェント・デバイスを表示するために実行される必要がある。
【0326】
数が1である場合、ユーザが制御したいターゲット・インテリジェント・デバイスを決定することができ、ステップS1907が実行されてもよく、制御ターゲットとしてインテリジェント・デバイスを直接決定する。
【0327】
S1906:モバイル・デバイスは、指示され得るインテリジェント・デバイスを表示する。
【0328】
モバイル・デバイスが、指示され得るインテリジェント・デバイスの数が1ではないと決定したときに、モバイル・デバイスは、ユーザが選択するために、モバイル・デバイスが指示し得るインテリジェント・デバイスを表示する。
【0329】
S1907:モバイル・デバイスは、第1のインテリジェント・デバイスを制御ターゲットとして決定する。
【0330】
ステップS1905において、指示され得るインテリジェント・デバイスの数が1であるとモバイル・デバイスが決定するとき、又はステップS1906において、モバイル・デバイスが指示し得るインテリジェント・デバイスをモバイル・デバイスが表示し、ユーザが第1のインテリジェント・デバイスをタップする動作を検出するときに、モバイル・デバイスは、ユーザによって保持されるモバイル・デバイスが指示する第1のインテリジェント・デバイスを制御ターゲットとして決定する。
【0331】
(3)モバイル・デバイスが指示するインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定する
【0332】
S1908:モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイは、第1のインテリジェント・デバイスのマーク情報、並びにモバイル・デバイスの現在の指示方向情報及び現在のマーク情報に基づいて、ゲートウェイに対する第1のインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定する。
【0333】
ゲートウェイに対する第1のインテリジェント・デバイスの方位角情報は、第1のインテリジェント・デバイスのマーク情報、モバイル・デバイスの現在の指示方向情報及び現在のマーク情報、並びに方位角情報計算モデルに基づいて決定されてもよい。
【0334】
方位角情報の具体的な説明については、前述の用語における方位角情報の説明を参照のこと。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0335】
第1のインテリジェント・デバイスのマーク情報が決定されるので、方位角情報が決定された後、ゲートウェイに対する第1のインテリジェント・デバイスの空間位置が完全に決定され、三次元座標系に反映され得る、すなわち、座標系における第1のインテリジェント・デバイスの座標点の値が決定されていることが理解されよう。
【0336】
ステップS1901~S1908は、制御ターゲットとして別のインテリジェント・デバイスを決定するために繰り返し実行され、ゲートウェイに対する少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの方位角情報が決定され得るようにする。次のステップでは、ゲートウェイにアクセスする全てのインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定する必要がある。
【0337】
S1403:ゲートウェイに対する少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの方位角情報及び少なくとも2つのインテリジェント・デバイスのマーク情報に基づいて、並びに少なくとも2つの移動位置点についてモバイル・デバイスによって測定されるゲートウェイ及び各インテリジェント・デバイスまでの距離に基づいて、ゲートウェイに対する他のインテリジェント・デバイスの各々の方位角情報を決定する。
【0338】
以下、ゲートウェイに対する他のインテリジェント・デバイスの各々の方位角情報を決定する具体的なプロセスの例を説明する。
【0339】
図21に示すように、ゲートウェイに対する他のインテリジェント・デバイスの各々の方位角情報を決定する具体的なプロセスは、ステップS2101~S2103を含む。S2101では、モバイル・デバイスと、少なくとも2つの移動位置点について測定される各インテリジェント・デバイスとの間の距離が決定されてもよい。S2102では、少なくとも2つの移動位置点のマーク情報及び方位角情報が決定されてもよい。S2103では、他のインテリジェント・デバイスの各々の方位角情報が決定されてもよい。
【0340】
S2101:モバイル・デバイスは、少なくとも2つの移動位置点についてゲートウェイ及び各インテリジェント・デバイスまでの距離を測定する。
【0341】
少なくとも2つの移動位置点について、モバイル・デバイスは、無線測距技術を使用して、モバイル・デバイスからゲートウェイ及び各インテリジェント・デバイスまでの距離を測定してもよい。
【0342】
複数のモバイル・デバイスが存在する場合、各モバイル・デバイスは、モバイル・デバイスが移動した移動位置点についてゲートウェイ及び各インテリジェント・デバイスまでの距離を測定し、次いで、使用のために距離情報を共有してもよいことが理解されよう。
【0343】
S2102:モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイは、ゲートウェイに対する少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの決定された方位角情報、少なくとも2つのインテリジェント・デバイスのマーク情報、並びに少なくとも2つの移動位置点から少なくとも2つのインテリジェント・デバイス及びゲートウェイまでの距離に基づいて、ゲートウェイに対する少なくとも2つの移動位置点の方位角情報及び少なくとも2つの移動位置点のマーク情報を決定する。
【0344】
ステップS1401では、各インテリジェント・デバイスのマーク情報が決定されている。ステップS1402では、少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの方位角情報が決定されている。ステップS2101では、少なくとも2つの移動位置点から各インテリジェント・デバイス及びゲートウェイまでの距離、すなわち、三次元空間内の3つの点(少なくとも2つのインテリジェント・デバイス及びゲートウェイ)の空間位置及び3つの点から移動位置点までの距離が既知である。3つの点が球の中心として使用され、3つの点から移動位置点までの距離が球の半径として使用され、3つ球の交点が移動位置点の空間位置である、すなわち、ゲートウェイに対する移動位置点の方位角情報及び移動位置点のマーク情報が決定される。
【0345】
図22は、移動位置点の方位角情報及びマーク情報を決定する例示的な概略図である。理解を容易にするために、移動位置点AとゲートウェイOが同じ水平面上に位置する例が使用される。インテリジェント・デバイスB及びインテリジェント・デバイスCのマーク情報及び方位角情報は既知である、すなわち、原点として使用されるゲートウェイOに対する三次元空間におけるインテリジェント・デバイスB及びインテリジェント・デバイスCの空間位置が決定される。移動位置点Aからインテリジェント・デバイスBまでの距離AB、移動位置点Aからインテリジェント・デバイスCまでの距離AC、及び移動位置点AからゲートウェイOまでの距離AOも既知である。このケースでは、ゲートウェイOの位置、インテリジェント・デバイスBの投影点b1、インテリジェント・デバイスCの投影点b2がゲートウェイの水平面上で決定され、Ab1、AO、Ab2も決定される。したがって、Oを中心とし、AOを半径とする円、b1を中心とし、Ab1を半径とする円、及びb2を中心とし、Ab2を半径とする円の交点により、移動位置点Aの方位角情報及びマーク情報が決定されてもよい。
【0346】
S2103:モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイは、ゲートウェイに対する少なくとも2つの移動位置点の方位角情報、少なくとも2つの移動位置点のマーク情報、及び少なくとも2つの移動位置点から他のインテリジェント・デバイスの各々までの距離に基づいて、ゲートウェイに対する他のインテリジェント・デバイスの各々の方位角情報を決定する。
【0347】
他のインテリジェント・デバイスの各々は、ゲートウェイに接続されているが、その方位角情報が現在決定されていないインテリジェント・デバイスを表すために使用される。
【0348】
ステップS2101では、少なくとも2つの移動位置点から各インテリジェント・デバイス及びゲートウェイまでの距離が決定される。ステップS2102では、少なくとも2つの移動位置点の空間位置が決定される。したがって、三次元空間において、ゲートウェイが基準点として使用され、ゲートウェイ及び少なくとも2つの移動位置点の空間位置が決定され、各インテリジェント・デバイスから3つの点までの距離が既知である。3つの点は球の中心として使用され、距離は球の半径として使用され、交点は各インテリジェント・デバイスの空間位置である、すなわち、ゲートウェイに対する他のインテリジェント・デバイスの各々の方位角情報が決定される。
【0349】
図23は、別のインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定する例示的な概略図である。理解を容易にするために、移動位置点A1及びA2とゲートウェイOが同じ水平面上に位置する例が使用される。インテリジェント・デバイスDのマーク情報が既知である、すなわち、Dd1、DO、Od1が全て決定される。追加的に、A1DとA2Dも決定される。したがって、A1d1とA2d2も決定される。したがって、インテリジェント・デバイスDの方位角情報は、Oを中心とし、Od1を半径とする円、A1を中心とし、A1d1を半径とする円、及びA2を中心とし、A2d2を半径とする円との交点を使用して決定されてもよい。
【0350】
ゲートウェイに対する他のインテリジェント・デバイスの各々の方位角情報が決定された後、すなわち、三次元位置情報を含むインテリジェント・ネットワークの構築が完了した後、ゲートウェイに対するゲートウェイにアクセスする全てのインテリジェント・デバイスの空間位置が決定される。これに基づいて、指示位置決めが、制御ターゲットをインテリジェントに決定するように実行されてもよい。
【0351】
S1404:モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイは、モバイル・デバイスの現在の指示方向情報、現在のマーク情報、及び現在の方位角情報に基づいて、制御ターゲットとしてモバイル・デバイスの現在の指示方向におけるインテリジェント・デバイスを決定する。
【0352】
ゲートウェイに対するゲートウェイにアクセスする全てのインテリジェント・デバイスの空間位置が決定される。したがって、ユーザがモバイル・デバイス保持してある方向を指示するときに、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイは、指示方向に従って、制御ターゲットとしてその方向におけるインテリジェント・デバイスを決定してもよい。
【0353】
以下、指示方向に基づいて制御ターゲットを決定する具体的なプロセスの例を説明する。
【0354】
図24A及び
図24Bに示すように、指示方向に基づいて制御対象を決定する具体的なプロセスは、ステップS2401~S2407を含む。S2401~S2403は、モバイル・デバイスの現在の指示方位角情報、マーク情報、方位角情報を決定する。S2404~S2407は、制御ターゲットを決定する。
【0355】
最初に、被指示ターゲットを決定するための計算モデル(以下、略して、被指示ターゲット計算モデルと呼ぶ)が説明される。
【0356】
図25は、この出願の一実施形態による被指示ターゲット計算モデルの概略図である。理解を容易にするために、この計算モデルの例は、モバイル・デバイスPとゲートウェイOが同じ水平面上に位置し、モバイル・デバイスPがインテリジェント・デバイスBを指示する例を使用して説明される。
【0357】
以下の情報が決定されている。
【0358】
1.インテリジェント・デバイスB、C、Dのマーク情報及び方位角情報
【0359】
以下の情報が決定され得る。
【0360】
1.モバイル・デバイスPの現在の指示方向情報
【0361】
現在の指示方向情報は、モバイル・デバイス内の方向センサを使用して取得されてもよい。詳細は、前述の用語における指示方向情報の説明を参照のこと。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0362】
2.モバイル・デバイスPの現在のマーク情報及び現在の方位角情報
【0363】
モバイル・デバイスPは、無線測距技術を使用して、少なくとも2つのインテリジェント・デバイス及びゲートウェイまでの距離を決定し、S2102において移動位置点のマーク情報及び方位角情報を決定する方法と同様の方法に基づいて、モバイル・デバイスPの現在のマーク情報及び方位角情報を決定してもよい。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0364】
以下の情報は、前述の情報に基づいて決定される必要がある。
【0365】
モバイル・デバイスPの指示方向線が通過するインテリジェント・デバイス
【0366】
インテリジェント・デバイスB、C及びDのマーク情報及び方位角情報が決定され、ゲートウェイOを原点として使用する三次元直交座標軸におけるデータによって表され、すなわち、3つの座標点B、C及びDの座標値が決定され、モバイル・デバイスPの座標値も決定される。モバイル・デバイスPの現在の指示方向情報は、モバイル・デバイスPの指示方向線とゲートウェイの水平面との間の角度∠BPb1、及び指示方向線のゲートウェイの水平面上の投影線b1Pと座標軸との間の角度∠a1Pb1が決定される。したがって、モバイル・デバイスPの現在の指示方向線の方程式が構築されてもよい。次に、各インテリジェント・デバイスの座標点が、計算のために指示方向線の方程式に追加されて、どのインテリジェント・デバイスが指示方向線上にあるかを決定する。
図25に示すように、インテリジェント・デバイスBが指示方向線上にあると決定されてもよい。
【0367】
したがって、モバイル・デバイスの指示方向におけるインテリジェント・デバイスは、前述の被指示ターゲット計算モデルを使用して決定されてもよい。
【0368】
以下、被指示ターゲット計算モデルに基づく具体的なステップを説明する。
【0369】
(1) モバイル・デバイスの現在の指示方向情報、現在のマーク情報、及び現在の方位角情報を決定する。
【0370】
S2401:ユーザが指示制御機能をトリガする動作に応答して、モバイル・デバイスは、指示制御機能を有効にする。
【0371】
このステップは、ステップS1901と同様であり、詳細は、ここでは説明されない。
【0372】
S2402:ユーザが第2のインテリジェント・デバイスを指示すると決定する動作に応答して、モバイル・デバイスは、現在の指示方向情報を取得する。
【0373】
このステップは、ステップS1902と同様であり、詳細は、ここでは説明されない。
【0374】
S2403:モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイは、モバイル・デバイスの現在のマーク情報及び現在の方位角情報を決定する。
【0375】
全てのインテリジェント・デバイスのマーク情報及び方位角情報が決定されるので、モバイル・デバイスは、無線測距技術を使用して、その位置での少なくとも2つのインテリジェント・デバイス及びゲートウェイまでの距離を決定し、次いで、ステップS2102において、移動位置点のマーク情報及び方位角情報を決定するための方法を使用して、モバイル・デバイスの現在のマーク情報及び方位角情報を決定してもよい。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0376】
(2)制御ターゲットを決定する。
【0377】
S2404:モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイは、指示され得るインテリジェント・デバイスを決定する。
【0378】
このケースでは、三次元位置情報の構築が完了している。モバイル・デバイスの現在の指示方向情報、現在のマーク情報、及び現在の方位角情報が決定されるときに、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイは、前述の被指示ターゲット計算モデルを使用して、指示されるインテリジェント・デバイスを決定してもよい。
【0379】
任意選択で、この出願のいくつかの他の実施形態では、指示され得るインテリジェント・デバイスを決定するときに、被指示ターゲット計算モデルに基づいてインテリジェント・デバイスを決定することに加えて、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイは、モバイル・デバイスの位置に基づいてモバイル・デバイスの現在の使用シナリオをさらに決定し、さらに、被指示ターゲット計算モデルに基づいて決定された結果をフィルタリング及び確認して、最終的に、モバイル・デバイスが指示し得るインテリジェント・デバイスを決定してもよい。
【0380】
例えば、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイが、被指示ターゲット計算モデルを使用して、指示され得るインテリジェント・デバイスがテレビ及びデスク・ランプであると決定し、モバイル・デバイスが現在リビングルームに位置していると決定し、デスク・ランプがリビングルーム内に存在せず、デスク・ランプが寝室内に存在する場合、最終的に、モバイル・デバイスが指示し得るインテリジェント・デバイスがテレビであると決定され得る。
【0381】
S2405:モバイル・デバイスは、指示され得るインテリジェント・デバイスの数が1であるかどうかを決定する。
【0382】
このステップは、ステップS1905と同様であり、詳細は、ここでは説明されない。
【0383】
S2406:モバイル・デバイスは、指示され得るインテリジェント・デバイスを表示する。
【0384】
モバイル・デバイスが、指示され得るインテリジェント・デバイスの数が1ではないと決定したときに、モバイル・デバイスは、ユーザが選択するために、モバイル・デバイスが指示し得るインテリジェント・デバイスを表示する。
【0385】
S2407:モバイル・デバイスは、第2のインテリジェント・デバイスを制御ターゲットとして決定する。
【0386】
ステップS2405において、指示され得るインテリジェント・デバイスの数が1であるとモバイル・デバイスが決定するとき、又はステップS1906において、モバイル・デバイスが指示し得るインテリジェント・デバイスをモバイル・デバイスが表示し、ユーザが第2のインテリジェント・デバイスをタップする動作を検出するときに、モバイル・デバイスは、ユーザによって保持されるモバイル・デバイスが指示する第2のインテリジェント・デバイスを制御ターゲットとして決定する。
【0387】
モバイル・デバイスが、S2405において、指示され得るインテリジェント・デバイスの数が1ではないと決定する場合、三次元位置情報の構築は不正確であり得ると理解されよう。ステップS2407が実行された後、ステップS1401~S1403におけるインテリジェント・ネットワークにおける三次元位置情報を構築するプロセスが繰り返し実行されて、三次元位置情報が最適化され、より正確にすることができるようにする。
【0388】
前述の実施形態では、モバイル端末、ゲートウェイ、及びインテリジェント・デバイスが協調して、三次元位置情報を含むインテリジェント・ネットワークを独立に構築する。ネットワーク構築が完了した後、制御ターゲットは、ユーザによって保持されるモバイル・デバイスの指示方向に基づいて、インテリジェントに決定され得る。これは、制御ターゲットを決定するプロセスを大幅に単純化し、人間マシン対話のユーザビリティが改善される。
【0389】
実施形態2
この出願のいくつかの実施形態では、モバイル・デバイスが制御ターゲットを決定した後、モバイル・デバイスは、複数の異なるトリガ方式で制御ターゲットを制御してもよい。
【0390】
(1)制御ターゲットのための制御インターフェースを表示し、ユーザのタッチ制御動作に基づいて対応する動作命令をトリガする。
【0391】
動作制御ターゲットを決定した後、モバイル・デバイスは、制御ターゲットのための制御インターフェースを直接表示してもよい。ユーザは、タップ動作又は調整動作のようなタッチ制御動作を実行するために、制御インターフェース上の項目を選択してもよい。動作に基づいて、対応する制御命令がトリガされてもよい。
【0392】
例えば、ユーザがモバイル・デバイスを保持し、エアコンを指示した後、モバイル・デバイスはエアコンを制御ターゲットとして決定し、エアコンのための制御インターフェースを表示する。ユーザがタップする場合、エアコンの電源オン表示がトリガされる。モバイル・デバイスは、ゲートウェイを使用するか、又はモバイル・デバイスの赤外線伝送機を使用して、エアコンに電源オン表示を送信する。電源投入表示を受信した後、エアコンは電源オン動作を実行する。
【0393】
(2)ユーザ・アクションを監視し、ユーザ・アクションに基づいて対応する制御命令をトリガする。
【0394】
制御ターゲットを決定した後、モバイル・デバイスは、ユーザ・アクションを監視してもよい。ユーザ・アクションに基づいて、又はアクションと制御命令との間のプリセットされた対応に従って、モバイル・デバイスは対応する制御命令をトリガする。
【0395】
例えば、エアコンが制御ターゲットとして決定された後に振動のアクションがモバイル・デバイス内にプリセットされた電源オン表示に対応する場合、ユーザがモバイル・デバイスを保持し、エアコンを指示した後、モバイル・デバイスは、エアコンを制御ターゲットとして決定する。モバイル・デバイスは、ユーザ・アクションを監視し、ユーザがモバイル・デバイスを振動させることが検出されると、モバイル・デバイスは、エアコンの電源オン表示をトリガする。モバイル・デバイスは、ゲートウェイを使用するか、又はモバイル・デバイスの赤外線伝送機を使用して、エアコンに電源オン表示を送信する。電源投入表示を受信した後、エアコンは電源オン動作を実行する。
【0396】
モバイル・デバイスが制御ターゲットを決定した後、制御ターゲットを制御するための他のトリガ方式が存在し得ることが理解されよう。これらのトリガ方式は、本明細書では限定されないが、別個に使用されてもよいし、互いに組み合わせて使用されてもよい。
【0397】
この出願のいくつかの実施形態では、モバイル・デバイスは、対応する制御命令をトリガした後、ゲートウェイを使用して制御命令を制御ターゲットに送信してもよい。
【0398】
この出願のいくつかの実施形態では、対応する制御命令をトリガした後、モバイル・デバイスは、モバイル・デバイスの赤外線伝送機を使用して、制御命令を制御ターゲットに交互に送信してもよい。
【0399】
前述の実施形態では、いくつかのステップは、モバイル・デバイス及び/又はゲートウェイデバイスによって実行される、すなわち、ステップは、モバイル・デバイスによって実行されてもよいし、ゲートウェイデバイスによって実行されてもよいし、モバイル・デバイス及びゲートウェイが協調して実行されてもよい。
【0400】
好ましくは、この出願のいくつかの実施形態では、モバイル・デバイスは、マスタ・コンピューティング・センタとして使用されてもよく、ゲートウェイ及びインテリジェント・デバイスは、必要なデータ収集機能のみを提供する。
【0401】
実施形態3
図26に示すように、以下、モバイル・デバイスがマスタ・コンピューティング・センタとして使用され、三次元位置情報がモバイル・デバイスに記憶されるときの、この出願の実施形態における制御ターゲットを決定するための方法を具体的に説明する。
【0402】
S2601:モバイル・デバイスが各インテリジェント・デバイスのマーク情報を決定する。
【0403】
このステップは、ステップS1401と同様であり、詳細は、ここでは再度説明されない。
【0404】
このプロセスの詳細については、
図27A及び
図27Bに示す例示的な説明を参照のこと。
【0405】
S2701:モバイル・デバイスは、3つの移動位置点間の距離を決定する。
【0406】
S2702:モバイル・デバイスは、3つの移動位置点からゲートウェイまでの直線距離を決定する。
【0407】
S2703:モバイル・デバイスは、モバイル・デバイスの水平面とゲートウェイの水平面との間の垂直距離を決定する。
【0408】
S2704:モバイル・デバイスは、3つの移動位置点から各インテリジェント・デバイスまでの直線距離を決定する。
【0409】
S2705:モバイル・デバイスは、モバイル・デバイスの水平面と各インテリジェント・デバイスの水平面との間の垂直距離を決定する。
【0410】
S2706:モバイル・デバイスは、各インテリジェント・デバイスからゲートウェイの水平面までの垂直距離を決定する。
【0411】
S2707:ゲートウェイは、各インテリジェント・デバイスまでの直線距離を決定する。
【0412】
S2708:ゲートウェイは、ゲートウェイから各インテリジェント・デバイスまでの直線距離をモバイル・デバイスに送信する。
【0413】
S2709:モバイル・デバイスは、各インテリジェント・デバイスのゲートウェイの水平面上の投影点からゲートウェイまでの水平距離を決定する。
【0414】
ステップS2701~S2709の具体的な説明については、ステップS1501~S1508を参照し、詳細は、ここでは再度説明されない。
【0415】
S2602:モバイル・デバイスは、少なくとも2つのインテリジェント・デバイスについてモバイル・デバイスによって実行される指示動作に基づいて、ゲートウェイに対する少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定する。
【0416】
このステップは、ステップS1402と同様であり、詳細は、ここでは再度説明されない。
【0417】
【0418】
S2801:ユーザが指示制御機能をトリガする動作に応答して、モバイル・デバイスは、指示制御機能を有効にする。
【0419】
S2802:ユーザが第1のインテリジェント・デバイスを指示すると決定する動作に応答して、モバイル・デバイスは、現在の指示方向情報を取得する。
【0420】
S2803:モバイル・デバイスの現在のマーク情報を決定する。
【0421】
S2804:モバイル・デバイスは、指示され得るインテリジェント・デバイスを決定する。
【0422】
S2805:モバイル・デバイスは、指示され得るインテリジェント・デバイスの数が1であるかどうかを決定する。
【0423】
S2806:モバイル・デバイスは、指示され得るインテリジェント・デバイスを表示する。
【0424】
S2807:モバイル・デバイスは、第1のインテリジェント・デバイスを制御ターゲットとして決定する。
【0425】
S2808:モバイル・デバイスは、第1のインテリジェント・デバイスのマーク情報、並びにモバイル・デバイスの現在の指示方向情報及び現在のマーク情報に基づいて、ゲートウェイに対する第1のインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定する。
【0426】
ステップS2801~S2808の具体的な説明については、ステップS1901~S1908を参照し、詳細は、ここでは再度説明されない。
【0427】
S2603:モバイル・デバイスは、ゲートウェイに対する少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの方位角情報及び少なくとも2つのインテリジェント・デバイスのマーク情報に基づいて、並びに少なくとも2つの移動位置点についてモバイル・デバイスによって測定されるゲートウェイ及び各インテリジェント・デバイスまでの距離に基づいて、ゲートウェイに対する他のインテリジェント・デバイスの各々の方位角情報を決定する。
【0428】
このプロセスの詳細については、
図29に示す例示的な説明を参照のこと。
【0429】
S2901:モバイル・デバイスは、少なくとも2つの移動位置点についてゲートウェイ及び各インテリジェント・デバイスまでの距離を測定する。
【0430】
S2902:モバイル・デバイスは、ゲートウェイに対する少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの決定された方位角情報、少なくとも2つのインテリジェント・デバイスのマーク情報、並びに少なくとも2つの移動位置点から少なくとも2つのインテリジェント・デバイス及びゲートウェイまでの距離に基づいて、ゲートウェイに対する少なくとも2つの移動位置点の方位角情報及び前記少なくとも2つの移動位置点のマーク情報を決定する。
【0431】
S2903:モバイル・デバイスは、ゲートウェイに対する少なくとも2つの移動位置点の方位角情報、少なくとも2つの移動位置点のマーク情報、及び少なくとも2つの移動位置点から他のインテリジェント・デバイスの各々までの距離に基づいて、ゲートウェイに対する他のインテリジェント・デバイスの各々の方位角情報を決定する。
【0432】
ステップS2901~S2903の具体的な説明については、ステップS2101~S2103を参照し、詳細は、ここでは再度説明されない。
【0433】
S2604:モバイル・デバイスは、モバイル・デバイスの現在の指示方向情報、現在のマーク情報、及び現在の方位角情報に基づいて、制御ターゲットとしてモバイル・デバイスの現在の指示方向におけるインテリジェント・デバイスを決定する。
【0434】
このプロセスの詳細については、
図30A及び
図30Bに示す例示的な説明を参照のこと。
【0435】
S3001:ユーザが指示制御機能をトリガする動作に応答して、モバイル・デバイスは、指示制御機能を有効にする。
【0436】
S3002:ユーザが第2のインテリジェント・デバイスを指示すると決定する動作に応答して、モバイル・デバイスは、現在の指示方向情報を取得する。
【0437】
S3003:モバイル・デバイスの現在のマーク情報と現在の方位角情報を決定する。
【0438】
S3004:モバイル・デバイスは、指示され得るインテリジェント・デバイスを決定する。
【0439】
S3005:モバイル・デバイスは、指示され得るインテリジェント・デバイスの数が1であるかどうかを決定する。
【0440】
S3006:モバイル・デバイスは、指示される可能性のあるインテリジェント・デバイスを表示する。
【0441】
S3007:モバイル・デバイスは、制御ターゲットとして第2のインテリジェント・デバイスを決定する。
【0442】
ステップS3001~S3007の具体的な説明については、ステップS2401~S2407を参照し、詳細は、ここでは再度説明されない。
【0443】
この出願のこの実施形態では、モバイル・デバイスが、マスタ・コンピューティング・センタとして使用され、三次元位置情報が、モバイル・デバイスに記憶される。モバイル・デバイスは比較的強いコンピューティング能力を有するので、三次元位置情報がより迅速に決定され得、ユーザ動作に対する応答がより迅速に行われ得る。
【0444】
好ましくは、この出願のいくつかの実施形態では、ゲートウェイは、マスタ・コンピューティング・センタとして使用されてもよく、モバイル・デバイス及びインテリジェント・デバイスは、必要なデータ収集機能のみを提供する。
【0445】
実施形態4
図31に示すように、以下、ゲートウェイがマスタ・コンピューティング・センタとして使用され、三次元位置情報がゲートウェイに記憶されるときの、この出願の実施形態における制御ターゲットを決定するための方法を具体的に説明する。
【0446】
S3101:ゲートウェイは、各インテリジェント・デバイスのマーク情報を決定する。
【0447】
このプロセスの詳細については、
図32A及び
図32Bに示す例示的な説明を参照のこと。
【0448】
S3201:モバイル・デバイスは、3つの移動位置点間の距離を決定する。
【0449】
S3202:モバイル・デバイスは、3つの移動位置点からゲートウェイまでの直線距離を決定する。
【0450】
S3203:モバイル・デバイスは、ゲートウェイに、3つの移動位置点間の距離と、3つの移動位置点からゲートウェイまでの直線距離を送信する。
【0451】
S3204:ゲートウェイは、モバイル・デバイスの水平面とゲートウェイの水平面との間の垂直距離を決定する。
【0452】
S3205:モバイル・デバイスは、3つの移動位置点から各インテリジェント・デバイスまでの直線距離を決定する。
【0453】
S3206:モバイル・デバイスは、3つの移動位置点から各インテリジェント・デバイスまでの直線距離を、ゲートウェイに送信する。
【0454】
S3207:ゲートウェイは、モバイル・デバイスの水平面と各インテリジェント・デバイスの水平面との間の垂直距離を決定する。
【0455】
S3208:ゲートウェイは、各インテリジェント・デバイスからゲートウェイの水平面までの垂直距離を決定する。
【0456】
S3209:ゲートウェイは、各インテリジェント・デバイスまでの直線距離を決定する。
【0457】
S3210:ゲートウェイは、各インテリジェント・デバイスのゲートウェイの水平面上の投影点からゲートウェイまでの水平距離を決定する。
【0458】
ステップS3201~S3210の具体的な説明については、ステップS1501~S1508を参照し、詳細は、ここでは再度説明されない。
【0459】
S3102:ゲートウェイは、少なくとも2つのインテリジェント・デバイスについてモバイル・デバイスによって実行される指示動作に基づいて、ゲートウェイに対する少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定する。
【0460】
【0461】
S3301:ユーザが指示制御機能をトリガする動作に応答して、モバイル・デバイスは、指示制御機能を有効にする。
【0462】
S3302:ユーザが第1のインテリジェント・デバイスを指示すると決定する操作に応答して、モバイル・デバイスは、現在の指示方向情報を取得する。
【0463】
S3303:モバイル・デバイスの現在のマーク情報を決定する。
【0464】
S3304:モバイル・デバイスは、モバイル・デバイスの現在の指示方向情報及び現在のマーク情報をゲートウェイに送信する。
【0465】
S3305:ゲートウェイは、指示され得るインテリジェント・デバイスを決定する。
【0466】
S3306:ゲートウェイは、モバイル・デバイスに、指示され得るインテリジェント・デバイスの識別子を送信する。
【0467】
S3307:モバイル・デバイスは、指示され得るインテリジェント・デバイスの数が1であるかどうかを決定する。
【0468】
S3308:モバイル・デバイスは、指示され得るインテリジェント・デバイスを表示する。
【0469】
S3309:モバイル・デバイスは、第1のインテリジェント・デバイスを制御ターゲットとして決定する。
【0470】
S3310:モバイル・デバイスは、第1のインテリジェント・デバイスの識別子をゲートウェイに送信する。
【0471】
S3311:ゲートウェイは、第1のインテリジェント・デバイスのマーク情報、並びにモバイル・デバイスの現在の指示方向情報及び現在のマーク情報に基づいて、ゲートウェイに対する第1のインテリジェント・デバイスの方位角情報を決定する。
【0472】
ステップS3301~S3311の具体的な説明については、ステップS1901~S1908を参照し、詳細は、ここでは再度説明されない。
【0473】
S3103:ゲートウェイは、ゲートウェイに対する少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの方位角情報及び少なくとも2つのインテリジェント・デバイスのマーク情報に基づいて、並びに少なくとも2つの移動位置点についてモバイル・デバイスによって測定されるゲートウェイ及び各インテリジェント・デバイスまでの距離に基づいて、ゲートウェイに対する他のインテリジェント・デバイスの各々の方位角情報を決定する。
【0474】
【0475】
S3401:モバイル・デバイスは、少なくとも2つの移動位置点についてゲートウェイ及び各インテリジェント・デバイスまでの距離を測定する。
【0476】
S3402:モバイル・デバイスは、少なくとも2つの移動位置点について測定されるゲートウェイ及び各インテリジェント・デバイスまでの距離をゲートウェイに送信する。
【0477】
S3403:ゲートウェイは、ゲートウェイに対する少なくとも2つのインテリジェント・デバイスの決定された方位角情報、少なくとも2つのインテリジェント・デバイスのマーク情報、及び少なくとも2つの移動位置点から少なくとも2つのインテリジェント・デバイス及びゲートウェイまでの距離に基づいて、ゲートウェイに対する少なくとも2つの移動位置点の方位角情報及び少なくとも2つの移動位置点のマーク情報を決定する。
【0478】
S3404:ゲートウェイは、ゲートウェイに対する少なくとも2つの移動位置点の方位角情報、少なくとも2つの移動位置点のマーク情報、及び少なくとも2つの移動位置点から他のインテリジェント・デバイスの各々までの距離に基づいて、ゲートウェイに対する他のインテリジェント・デバイスの各々の方位角情報を決定する。
【0479】
ステップS3401~S3404の具体的な説明については、ステップS2101~S2103を参照し、詳細は、ここでは再度説明されない。
【0480】
S3104:ゲートウェイは、モバイル・デバイスの現在の指示方向情報、現在のマーク情報、及び現在の方位角情報に基づいて、制御ターゲットとして現在の指示方向におけるインテリジェント・デバイスを決定する。
【0481】
このプロセスの詳細については、
図35A及び
図35Bに示す例示的な説明を参照のこと。
【0482】
S3501:ユーザが指示制御機能をトリガする動作に応答して、モバイル・デバイスは、指示制御機能を有効にする。
【0483】
S3502:ユーザが第2のインテリジェント・デバイスを指示すると決定する操作に応答して、モバイル・デバイスは、現在の指示方向情報を取得する。
【0484】
S3503:モバイル・デバイスの現在のマーク情報と現在の方位角情報を決定する。
【0485】
S3504:モバイル・デバイスは、モバイル・デバイスの現在の指示方向情報及び現在のマーク情報をゲートウェイに送信する。
【0486】
S3505:ゲートウェイは、指示され得るインテリジェント・デバイスを決定する。
【0487】
S3506:ゲートウェイは、モバイル・デバイスに、指示され得るインテリジェント・デバイスの識別子を送信する。
【0488】
S3507:モバイル・デバイスは、指示され得るインテリジェント・デバイスの数が1であるかどうかを決定する。
【0489】
S3508:モバイル・デバイスは、指示され得るインテリジェント・デバイスを表示する。
【0490】
S3509:モバイル・デバイスは、制御ターゲットとして第2のインテリジェント・デバイスを決定する。
【0491】
ステップS3501~S3509の具体的な説明については、ステップS2401~S2407を参照し、詳細は、ここでは再度説明されない。
【0492】
この出願の実施形態では、ゲートウェイがマスタ・コンピューティング・センタとして使用され、三次元位置情報をゲートウェイに記憶され、新たに追加されたモバイル・デバイスが、ゲートウェイと対話するだけで指示位置決め機能を実装できるようにし、モバイル・デバイスは、大量の計算を実行する必要がなく、指示位置決め機能のユーザビリティが改善される。
【0493】
文脈に従って、前述の実施形態において使用される「~とき」という用語は、「~の場合」、「~の後」、「~と決定することに応答して」、又は「検出することに応答して」の意味として解釈されてもよい。同様に、文脈に従って、「~であると決定されたときに」又は「(条件若しくはイベントが述べられたもの)が検出された場合」という語句は、「~であると決定された場合」、「~と決定することに応答して」、「(条件若しくはイベントが述べられたもの)が検出されたときに」、又は「(条件若しくはイベントが述べられたもの)を検出することに応答して」と解釈されてもよい。
【0494】
前述の実施形態の全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを使用して実装されてもよい。ソフトウェアが前述の実施形態を実装するために使用されるときに、実施形態の全部又は一部は、コンピュータ・プログラム製品の形態で実装されてもよい。コンピュータ・プログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータ・プログラム命令がロードされ、コンピュータ上で実行されるときに、本出願の実施形態による手順又は機能の全部又は一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータ・ネットワーク、又は他のプログラム可能なデバイスであってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよいし、1つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータ・センタから、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はデジタル加入者線)又は無線(例えば、赤外線、ラジオ、又はマイクロ波)において別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータ・センタに送信され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、又は1つ以上の使用可能な媒体を一体化するサーバ若しくはデータ・センタなどのデータ記憶デバイスであり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピー・ディスク、ハード・ディスク、又は磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、又は半導体媒体(例えば、ソリッド・ステート・ドライブ)などである。
【0495】
当業者であれば、実施形態における方法のプロセスの全部又は一部は、関連するハードウェアに命令するプログラムによって実装されてもよいと理解してもよい。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。プログラムが動作すると、実施形態における方法のプロセスが実行される。前述の記憶媒体は、ROM、ランダム・アクセス・メモリ・RAM、磁気ディスク、又は光ディスクなど、プログラム・コードを記憶することができる任意の媒体を含む。