IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 若杉 要の特許一覧

<>
  • 特許-輪ゴム遊び棒立て器敷物 図1
  • 特許-輪ゴム遊び棒立て器敷物 図2
  • 特許-輪ゴム遊び棒立て器敷物 図3
  • 特許-輪ゴム遊び棒立て器敷物 図4
  • 特許-輪ゴム遊び棒立て器敷物 図5
  • 特許-輪ゴム遊び棒立て器敷物 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-14
(45)【発行日】2024-02-22
(54)【発明の名称】輪ゴム遊び棒立て器敷物
(51)【国際特許分類】
   A63H 33/18 20060101AFI20240215BHJP
   A47G 23/03 20060101ALI20240215BHJP
   A63B 67/06 20060101ALI20240215BHJP
【FI】
A63H33/18 E
A47G23/03
A63B67/06 A
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2023068113
(22)【出願日】2023-03-31
【審査請求日】2023-04-28
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、実施許諾の用意がある。
(73)【特許権者】
【識別番号】392015620
【氏名又は名称】若杉 要
(72)【発明者】
【氏名】若杉 要
【審査官】遠藤 孝徳
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-130785(JP,A)
【文献】特開2004-358174(JP,A)
【文献】特許第3315667(JP,B2)
【文献】特許第3754247(JP,B2)
【文献】実開昭62-79480(JP,U)
【文献】実開昭55-145299(JP,U)
【文献】実開昭53-139374(JP,U)
【文献】特開2004-121598(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 33/00 - 33/42
A47G 23/00 - 23/16
A63B 67/00 - 67/22
A61H 1/00 - 1/02
A63B 21/00 - 21/28
F41B 7/00 - 7/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料を飲むための器の下に敷く敷物(2)において、器(4)を置くのに支障のない位置に、輪ゴム遊びをする輪ゴム遊び棒(3)を設け、この輪ゴム遊び棒(3)の後側の器(4)を置くのに支障のない所要位置に、輪ゴム飛散防止板(9)を設けたことを特徴とする輪ゴム遊び棒立て器敷物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は飲料を飲むための器の下に敷く敷物(コースター、コップ受け、酒盃台、折敷等)に、器(コップ、グラス、カップ、ジョッキ、湯飲み、ぐい呑、盃等)及び折敷のように広い敷物には、食事道具(茶碗、皿、箸、スプーン、ホーク等)を置くのに支障のない適宜位置に、所要寸法の棒を立てた状態で差し込んだり外したりするのと、市販の輪ゴムを使ってリハビリテーション作業器具に用いたり、立てた状態の棒に輪ゴムを投げ入れて輪投げ遊び及び射的遊びをテーブルや机の卓上で、複数の遊びが行なえる輪ゴムと敷物に立てた状態の棒を用いた作業器具に関する。
【0002】
また、運動機能障害を起こした上肢の機能回復期リハビリテーション(以後リハビリと言う)に用いる作業療法を、輪ゴムと敷物に立てた状態の棒を使って、複数のリハビリが行える作業器具に関する。
【0003】
さらに、加糖飲料を飲み過ぎで心配な人及び糖尿病が心配な人が、加糖飲料(炭酸飲料・ジュース・乳酸飲料・コーヒー・紅茶等)を輪投げ遊び及び射的遊びをしながら飲めて、尚且つ飲料を注いだ器に目隠し板を設けることにより、飲む量を所定量(一度に飲む定めた量)に減らす減加糖飲料器具に関する。
【0004】
その上に、アルコール飲料を飲み過ぎで脳梗塞や心筋梗塞が心配な人が、アルコール飲料(以後酒と言う)を輪投げ遊び及び射的遊びをしながら飲めて、尚且つ酒を注い
る。
【0005】
特に、食べ過ぎや肥満が心配な人が、食事中に輪投げ遊び及び射的遊びをしながら食べて、尚且つ食べ物を盛った器等に目隠し板を設けることにより、一度の食事を目標とした量に減らすダイエット器具に関する。
【背景技術】
【0006】
従来の飲料を飲むための器及び食事をする道具の下に敷く敷物は、サイズや材質等の違いによる色々な種類の敷物が市販されているが、敷物は器の滑り止めや水滴の水分の吸収を目的とした器の下に敷く敷物がほとんどであった。
【0007】
また、輪投げ遊び道具としては、ボードに複数本立てた棒に、既製のリング(合成樹脂製やロープを輪にした物)を投げ入れる輪投げセットが市販されている。
【0008】
また、射的遊びとしては、玩具の鉄砲でコルク栓等を飛ばして、人形やお菓子等の的を撃ち落とす射的遊びがあった。
【0009】
また、割りばしを使った割りばし鉄砲で、市販の輪ゴムを飛ばして的を撃ち落とす射的遊びがあった。
【0010】
また、小指に輪ゴムを掛けてから立てた状態の親指に引っ掛けて、まっすぐに伸ばした人差し指の爪のところに輪ゴムを掛けてから的を狙って、小指に掛けた輪ゴムを外すと輪ゴムが発射する輪ゴム鉄砲で、的を撃ち落とす射的遊びがあった。
【0011】
それと、卓上で使用するリハビリ器具としては、ペグをボードの複数の孔に差し込むペグボード及び摘まむピンチや握る樹脂製の握りボール等があった。
【発明の表示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
脳卒中後遺症で運動障害機能を起こして、上肢の機能回復期リハビリ経験者及び作業療法士の方によると、脳卒中・怪我や事故・難病や先天性疾患(パーキンソン病・脳性麻痺等)の心身機能の回復、維持、あるいは低下予防する手段の作業器具として、簡単容易で使い易く、安価で遊びを取り入れて、楽しくリハビリができ、注意力が続かないとか気が散りやすい等、精神的・心理的な安定のリハビリもできるリハビリ作業器具の開発が切望されていた。
【0013】
また、加糖飲料が好きな人は、目の前に加糖飲料があると、つい手が出て飲むのが早く、多く飲まないと気が済まないのを防止する為に、器の下に敷く敷物2で、遊びをしながら加糖飲料を飲めて、一度に飲む量を所定量(例えばコップに注いだ一杯8分目だけ)に減らせることができる安価な減加糖飲料器具の開発を老若男女が望んでいた。
【0014】
さらに、酒の好きな人は、目の前に酒があると、つい手が出てピッチが早く、多く飲むのを防止する為に、器の下に敷く敷物2及び器4を隠す目隠し板等で、遊びをしながら飲酒ができ、一度に飲む量を一日の最適飲酒量(例えばコップに注いだ日本酒一
【0015】
その上、食べることが好きな人は、目の前に食べ物があると、つい手が出て食べるのが早く、多く食べないと気が済まないのを防止する為に、器の下に敷く敷物2及び器4を隠す目隠し板等で、遊びをしながら食事ができ、一度の食事を目標とした量(例えば茶碗に入れた御飯だけ)に減らすダイエット器具が要望されていた。
【課題を解決する手段】
【0016】
上記目的を達成するために、飲料を飲むための器の下に敷く敷物2において、器4を置くのに支障のない位置に、輪ゴム遊びをする輪ゴム遊び棒3を設け、この輪ゴム遊び棒(3)の後側の器4を置くのに支障のない所要位置に、輪ゴム飛散防止板(9)を設けた輪ゴム遊び棒立て器敷物にするとよい。
【0017】
また、輪ゴム遊び棒立て器敷物1において、輪ゴム遊び棒3に輪ゴム5を投げ入れて、輪投げ遊びに用いるとよい。
【0018】
また、輪ゴム遊び棒立て器敷物1において、輪ゴム遊び棒3の先端部6に的7を載せ、この的7を輪ゴム5で撃ち落とす射的遊びに用いるとよい。
【0019】
また、輪ゴム遊び棒立て器敷物1において運動機能障害を起こした上肢を輪ゴム遊び棒立て器敷物1及び輪投げ遊び及び射的遊びを作業器具として用い、遊びを取り 入れた上肢の機能回復期リハビリテーションの作業療法に用いるとよい。
【0020】
また、輪ゴム遊び棒立て器敷物1において、輪投げ遊び及び射的遊びを用いて、一度に飲む減加糖飲料器具・一日の最適飲酒量器具・一度の食事を目標量に減らすダイエット器具に用いるとよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
【0022】
請求項1によれば、飲料を飲むための器の下に敷く敷物2の適宜位置に、輪ゴム遊び棒3を立設するホゾ孔(図示せず)に、各種類の輪ゴム遊び棒3の挿脱作業により、上肢(以後手と言う)のリハビリ作業ができるので、市販されている作業器具のペグボードを用いなくても、簡単容易で使い易く、卓上に置くことができる安価なリハビリ作業器具としての優れた利点がある。
【0023】
また、輪ゴム遊び棒3に輪ゴムを掛け、もう片方の端に親指から小指まで順次掛け変えて、輪ゴムを引っ張る作業により、手のリハビリ作業が簡単容易に行える作業器具としての効果がある。
【0024】
また、輪ゴム遊び棒3に輪ゴムを掛け、もう片方の端に親指と人差し指から小指まで順次変えながら輪を作り、この輪で輪ゴムを摘まみ引っ張る作業により、手のリハビリ作業が簡単容易に行える作業器具として使用できる効果がある。
【0025】
また、輪ゴム遊び棒3の先端部6に、的7を摘まんで載せたり下ろしたりする作業により、手のリハビリ作業が簡単容易に行える作業器具としての効果がある。
【0026】
また、前記の[0010]に記載の指に輪ゴム5を掛けて、輪ゴム鉄砲を作る難しい作業を繰り返す事により、高度な手のリハビリ作業が容易に行える作業器具としての効果がある。
【0027】
よって、前記の[0023]・[0024]・[0025]に記載の摘まむ作業及び[0025]の的7にスポンジを使用し、このスポンジを握る作業及び上記の[0026]に記載の輪ゴム鉄砲を作る作業をする事により、市販されている作業器具のピンチ・握りボールを用いなくとも、簡単容易で使い易く安価なリハビリ作業器具として多くの効果を奏する。
【0028】
また、輪ゴム遊び棒立て器敷物1において、各種類の輪ゴム遊び棒3に、輪ゴム5を投げ入れて輪投げ遊びをすることで、童心に帰り手のリハビリ作業が楽しくなり、輪ゴム5を投げ入れる時に、輪ゴム遊び棒3をよく狙って投げ入れるので集中力を高めるのと、輪投げ遊びは楽しく何度も繰り返し続けられるので根気強くなる等、リハビリ作業器具としての優れた効果を奏する。
【0029】
また、輪ゴム飛散防止板9を設ける事により、投げ外れた輪ゴム5が輪ゴム飛散防止板9で止まり、輪ゴム5を拾い集めるのが簡単容易にできる利点がある。
【0030】
また、輪ゴム飛散防止板9に、リハビリ標語や励ましの言葉を書く事により、辛いリハビリ作業も頑張れる心理的な優れた効果がある。
【0031】
また、各種類の輪ゴム遊び棒3に、輪ゴム5を投げ入れる輪投げ遊びに夢中になり、飲む間隔を長く開けて、断続的に少しずつ飲むことにより、目標とする所定量を器に注いだ一杯分の加糖飲料だけで満足感が得られて、余分に飲みたくない気持ちと、輪ゴム飛散防止板9に糖尿病等の害を書く事により、なお一層の所定量にする気分が高まる心理的な要因により、加糖飲料を所定量に減らす画期的な効果により糖尿病予防にもなる利点がある。
【0032】
また、各種類の輪ゴム遊び棒3に、輪ゴム5を投げ入れる輪投げ遊びに夢中になり、飲む間隔を長く開けて、断続的に少しずつ飲むことにより、目標とする一日の最適飲酒量を器に注いだ一杯分の酒だけで満足感が得られて、余分に飲みたくない気持ちと、輪ゴム飛散防止板9に一日の最適飲酒量や酒害の戒めを書く事により、なお一層の減酒する気分が高まる心理的な要因により、一日の最適飲酒量に減らす画期的な効果がある。
【0033】
また、各種類の輪ゴム遊び棒3に、輪ゴム5を投げ入れる輪投げ遊びに夢中になり、食べる間隔を長く開けて、断続的に少しずつ食べることにより、目標とした量を各器に注いだ一杯分だけで満足感が得られて、余分に食べたくない気持ちと、輪ゴム飛散防止板9にダイエット言葉を書く事により、なお一層の目標とした量だけにする気分が高まる心理的な要因により、一度の食事目標量に減らす画期的な効果がある。
【0034】
よって、輪ゴム5と各種類の輪ゴム遊び棒3を用いた輪投げ遊びが出来ることにより、市販の輪投げセットを購入しなくてもよい利点もある。
【0035】
また、輪ゴム遊び棒立て器敷物1において、輪ゴム遊び棒3の先端部6に的7を載せ、この的7を前記の[0010]に記載の輪ゴム鉄砲で輪ゴム5を発射して、各種類の的7を撃ち落とす射的遊びをすることで、童心に帰り手のリハビリ作業が楽しくなり、輪ゴム鉄砲で的7を撃ち落とす時に、的7をよく狙って輪ゴム5を発射するので集中力を高めるのと、射的遊びは非常に楽しく何度も繰り返し続けられるので根気強くなる等、リハビリ作業器具としての優れた多数の効果を奏する。
【0036】
また、輪ゴム飛散防止板9を設ける事により、輪ゴム鉄砲で発射された輪ゴム5が輪ゴム飛散防止板9で止まり、輪ゴム5と撃ち落とした的7を拾い集めるのが簡単容易にできる利点がある。
【0037】
また、輪ゴム5と輪ゴム鉄砲及び各種類の的7を用いて射的遊びが出来ることにより、市販のコルク栓を飛ばす鉄砲及び割りばし鉄砲を用いなくとも、楽しく射的遊びができ、輪ゴム鉄砲は手のリハビリ作業にもなる利点がある。
【0038】
また、輪ゴム飛散防止板9に、リハビリ標語や励ましの言葉を書く事により、辛いリハビリ作業も楽しく頑張れる心理的な効果がある。
【0039】
また、加糖飲料を所定量だけ飲む目的で、各種類の的を撃ち落とす射的遊びに夢中になり、飲む間隔を長く開けて、断続的に少しずつ飲むことにより、目標とする所定量を器に注いだ一杯分の加糖飲料だけで満足感が得られて、余分に飲みたくない気持ちと、輪ゴム飛散防止板9に糖尿病の害を書く事により、なお一層の所定量だけにする気分が高まる心理的な要因により、加糖飲料を一度に飲む器4に注いだ一杯分だけの所定量に減らす画期的な効果により糖尿病予防にもなる利点がある。
【0040】
また、減酒目的で各種類の的を撃ち落とす射的遊びに夢中になり、飲む間隔を長く開けて、断続的に少しずつ飲むことにより、目標とする一日の最適飲酒量を器に注いだ一杯分の酒だけで満足感が得られて、余分に飲みたくない気持ちと、輪ゴム飛散防止板9に一日の最適飲酒量や酒害の戒めを書く事により、なお一層の減酒をする気分が高まる心理的な要因により、一日の最適飲酒量に減らす画期的な効果がある。
【0041】
また、ダイエット目的で、各種類の的を撃ち落とす射的遊びに夢中になり、食べる間隔を長く開けて、断続的に少しずつ食べることにより、目標とした量を器入れた一杯分だけで満足感が得られて、余分に食べたくない気持ちと、輪ゴム飛散防止板9にダイエット言葉を書く事により、なお一層の目標とした量だけにする気分が高まる心理的な要因により、一度の食事目標量に減らす画期的な効果がある。
【0042】
また、輪ゴム遊び棒立て器敷物1において、請求項1記載の輪ゴム遊び棒立て器敷物1及び輪投げ遊び及び射撃遊びを用いて、運動障害機能を起こした手の機能回復期リハビリの作業療法に用いることで、前記の[0022]・[0023]・[0024]・[0025]・[0026]・[0027]・[0028]・[0030]・[0035]・[0038]に記載の効果が得られ、前記の[0012]に記載の事項を容易に解決することができ、実用価値が大となる手のリハビリ作業器具を提供することができる。
【0043】
本発明は、以上のような効果と利点を有した手の運動障害機能回復期リハビリ目的、一度に飲む減加糖飲料目的、一日の最適飲酒量目的、一度の食事を目標量に減らすダイエット目的等の器具であり、輪ゴム、各種類の輪ゴム遊び棒、輪ゴム飛散防止板、各種類の的、敷物等をセットにすることで、実用価値が大となる優れた商品となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
以下、本発明の実施の形態を図1~6図に基づいて説明する。
【0045】
図1及び図2は本発明の器を置く円形敷物2に、器4を置くのに支障のない適宜位置(ほどい位置)に、輪ゴム遊びをする輪ゴム遊び棒3を設けた輪ゴム遊び棒立て器敷物1を示した一例で、図1は右側面図で図2は平面図である。
【0046】
なお、敷物2は使用目的により、大きさが直径100mm~400mm位で、厚さが8mm~15mm位で通常は10mm~12mmを用いて、形状は円形・ハート形・小判形・四角形・五角形・六角形・八角形等で通常は円形状を使用し、材質は通常木製を用いる。
【0047】
また、手の運動障害機能回復期リハビリ目的に用いる敷物2は、リハビリ作業や敷物2の上に置くリハビリ器具にもよるが、通常は直径が100mm・200mm・300mm・400mm位の円形状で、敷物2より輪ゴム遊び棒3を挿脱自在にするために、厚さ10mm及び12mm位で材質が木製である円形状敷物2を、使用目的や使用する人に応じて使い分ける。
【0048】
さらに、一度に飲む減加糖飲料目的に用いる敷物2は、飲料を飲むための器等を置くので、通常は直径が100mm・200mm位の円形状で、敷物2より輪ゴム遊び棒3を挿脱自在にするために、厚さ10mm位で材質が木製である円形状敷物2を、使用目的や使用する人に応じて使い分ける。
【0049】
その上、一日の最適飲酒量目的に用いる敷物2は、飲酒時に酒器及び水を入れた容器及び酒のつまみ等を置くので、通常は直径が100mm・200mm・300mm位の円形状で、敷物2より輪ゴム遊び棒3を挿脱自在にするために、厚さ10mm位で材質が木製である円形状敷物2を、使用目的や使用する人に応じて使い分ける。
【0050】
特に、一度の食事を目標量に減らすダイエット目的に用いる敷物2は、食事道具は嵩張るので、通常は直径が300mm・400mm位の円形状で、敷物2より輪ゴム遊び棒3を挿脱自在にするために、厚さ10mm・12mm位で材質が木製である円形状敷物2を、使用目的や使用する人に応じて使い分ける。
【0051】
そして、上記敷物2に輪ゴム遊び棒3を設ける適宜位置は、敷物2の大きさ等により敷物2の縁から10mm~30mm位内側に、通常は輪ゴム遊び棒3の下端に設けたホゾ部8を挿入するためのホゾ孔(図示せず)を設ける。
【0052】
なお、このホゾ孔は輪ゴム遊び棒3を敷物2より挿脱自在にするために、ホゾ部8の直径より若干大きくして、例えばホゾ部8が直径8mmの場合には、ホゾ孔を8.2mm~8.5mm位大きくして、通常は8.3mm位のホゾ孔を穿設し、このホゾ孔に輪ゴム遊び棒3を立設する。
【0053】
また、上記記載の輪ゴム遊び棒3を敷物2より挿脱自在にするのは、前記の[0022]に記載のリハビリ挿脱作業及び敷物2より輪ゴム遊び棒3を外す事により、敷物2の表裏が可逆に使用可能となるのと、収納及び持ち運びがコンパクトになるために用いる。
【0054】
また、前記の[0047]に記載の100mm・200mm・300mm・400mm位の敷物2を、順次変えて持ち上げる作業及び前記の[0051]に記載のホゾ孔に紐を通して、この紐で敷物2を順次引き上げる作業により、手のリハビリ作業器具に用いことは好適な態様である。
【0055】
また、ホゾ部8を設けない輪ゴム遊び棒3を、敷物2の適宜位置に接着剤等で固設して用いることも可能である。
【0056】
また、敷物2に塗布して色付け及び模様・イラスト等を描く事は好適な態様である。
【0057】
また、敷物2の裏側にも色付け及び模様・イラスト等を描く事により、表裏を可逆に使用することは好適な態様である。
【0058】
また、手の運動障害機能回復期リハビリ目的に用いる敷物2は、明るい色彩や模様及び楽しいイラストにすることは好適な態様である。
【0059】
また、一度に飲む減加糖飲料目的及び一日の最適飲酒量目的及び一度の食事を目標量に減らすダイエット目的には、加糖飲料が飲みたくなくなる、酒が進まないとか、食欲がなくなる等の色彩で、例えば青色等に色付けすることは好適な態様である。
【0060】
次に、図1図6に示す敷物2の器4を置くのに支障のない適宜位置に、取り付ける輪ゴム遊び棒3は使用目的により、大きさが直径8mm~15mm位の通常は直径10mm位で、長さが25mm~75mm位の通常は50mm位で、形状は丸棒状や四角棒状で通常丸棒状からなり、材質が通常木製の輪ゴム遊び棒3を用いる。
【0061】
なお、上記記載の輪ゴム遊び棒3は、前記の[0051]・[0052]・[0053]に記載した様に、通常は敷物2より輪ゴム遊び棒3を挿脱自在にするために、輪ゴム遊び棒3の下端にホゾ部8を設ける。
【0062】
また、前記記載の[0060]に記載の直径10mmの輪ゴム遊び棒3の下端に設けるホゾ部8の寸法は直径8mmで、長さは敷物2の厚さになり、厚さ10mmの敷物2にはホゾ部8の長さ10mmを用いる。
【0063】
さらに、輪ゴム遊び棒3は通常直径10mmを使用するので、先端部6は直径10mmの広さで、この先端部6に射的遊びの小さな的(15mm四角位)を載せるのには都合が良いが、リハビリ作業器具として大きな的(20mm~50mm四角位)を載せるために、図5に示す先端部6に直径20mm及び40mm位の円形状板(厚さ2mm~5mm位)を先端部6に、接着剤等で固着した円板先端部輪ゴム遊び棒11を用いることは好適な態様である。
【0064】
その上、上記記載の直径40mmの円形状板を固着した円板先端部輪ゴム遊び棒11を、逆さまにして市販の敷物(コースター、コップ受け、酒盃台、折敷等)及びテーブルや机の卓上の適宜位置に立設して、輪ゴム遊び棒立て器敷物1にすることも可能である。
【0065】
特に、円板先端部輪ゴム遊び棒11及び前記の[0060]に記載の長さが25mm及び75mmの輪ゴム遊び棒3を、輪投げ遊び及び射的遊び及び前記記載の[0022]の挿脱作業のリハビリ作業器具として用いることも可能である。
【0066】
次に、図3及び図4に示す輪ゴム5は、市販の折径60mmで直径38mm・折径70mmで直径45mm・折径80mmで直径51mmの輪ゴムを使用目的や使用する人の能力によって使い分ける。
【0067】
また、手のリハビリ作業及び輪投げ遊び及び射的遊びが楽しくなるので、カラー輪ゴムを用いることは好適な態様である。
【0068】
次に、図4に示す手のリハビリ目的に用いる的7には、通常スポンジの10mm~50mm位で、通常は10mm四角・20mm四角・30mm四角・40mm四角の四角形状を、患者さん状態に応じた適切な実施計画により、最初は大きな的7から始めて、慣れると小さい的7にするとよい。
【0069】
また、一度に飲む減加糖飲料目的及び一度の食事を目標量に減らすダイエット目的に用いる的7には、身近にある軽くて小さい物を的7に、例えばペットボトルのフタや乳酸飲料の空容器(商品名ヤクルト)等を用いるとよい。
【0070】
また、一日の最適飲酒量目的に用いる的7には、身近にある軽くて小さい物を的7に、例えばおつまみのピーナッツや柿の種等のおかき類を用いるとよい。
【0071】
また、的7が小さいのと、的7と発射する人差し指との距離が長い程、よく狙って撃つので集中力がより一層高まる。
【0072】
次に、図3図4図6に示す輪ゴム飛散防止板9は、敷物2の大きさにより通常横幅は敷物2の横幅を採用し、高さは器を目隠しするのと射的遊びで上手に撃てない人を考慮して、輪ゴム遊び棒3の3倍~4倍の高さで、通常は3倍で高さ50mmの輪ゴム遊び棒3には高さ150mmを用い、形状は角を丸くした長方形状で、材質はプラスチック製・紙製・木製の厚さ0.5mm~2.5mmで、図3に示した様に、輪ゴム遊び棒立て器敷物1に置いた器等に立掛けた状態で斜設して使用する。
【0073】
一方、図4及び6図に示す輪ゴム飛散防止板9は、横幅の広い敷物2に用いて、通常横幅は敷物2の横幅より30mm~40mm位大きくして、高さは器を目隠しするのと射的遊びで上手に撃てない人を考慮して、輪ゴム遊び棒3の3倍~4倍の高さで、形状は角を丸くした長方形状で、材質はプラスチック製・紙製・木製の厚さ0.5mm~2.5mm位の輪ゴム飛散防止板9を、図6に示した様に支持部材10で支持して、輪ゴム遊び棒立て器敷物1に立設して使用する。
【0074】
以下、上記器具の使用方法を説明する。尚、リハビリテーションとは、基本動作の回復を通して、日常生活活動の自立あるいは介助の軽減を図るために、患者の状態に応じて、運動療法、物理療法、日常生活動作練習、装具療法などを組み合わせて行い、その一環として本発明の上肢のリハビリ作業器具を用い、そのために適切な実施計画(医師及び作業療法士等が作業訓練を立案)を立て、治療の効果を定期的に評価し、計画を見直しつつ実施する。
【0075】
運動障害機能回復期リハビリテーション作業療法に用いる輪ゴム棒立て器敷物1の使用方法について、患者の状態に応じて行い、まず初めに器具を使わない動作で、握るグーから人差し指と親指でマルを作り、次に人差し指を伸ばしてから親指を立てたテッポウを作り、それから小指を伸ばしてから薬指と中指を広げてパーをしてから手首をブラブラする動作(グー・マル・テッポウ・小指・パー・ブラブラ)を繰り返し行う。(なお、指が動かない場合は、もう一方の手で指を一本ごとゆっくりと伸ばしながら行う)
【0076】
次に、作業器具を使った[0022]・[0023]・[0024]・[0025]・[0026]・[0027]・[0054]に記載の作業を実施計画に沿って行う。
【0077】
それから、輪投げ遊びで直径300mmの敷物2に、能力に応じて各種類(高さ75mm・50mm・25mmの輪ゴム遊び棒3及び直径20mmの円板先端部輪ゴム遊び棒11を輪ゴム5が入り難い順番に並べる)から選び、敷物2のホゾ孔(図示せず)に立設して、その後側の所要位置に支持部材10で支持した輪ゴム飛散防止板立設し、人差し指と親指で輪ゴム5を摘まみ、最初は輪ゴム遊び棒3より10cm位の手前からよく狙って投げ入れる。
【0078】
そして、一セット輪ゴム10個として輪ゴム5を投げ入れ、飛散した輪ゴムを回収してから再び繰り返し行い、上達すると投げ入れる距離(10cm~50cm位間)を伸ばすのと、輪ゴム5が入り難い輪ゴム遊び棒3に差し替えて輪投げ遊びを実施計画に沿って行う。
【0079】
また、[0010]の輪ゴムを掛ける輪ゴム鉄砲の訓練ができると、直径40mmの円板先端部輪ゴム遊び棒11を[0077]に記載の敷物2のホゾ孔(図示せず)に立設し、その円板先端部に40mm四角の的7を載せ、その後側の所要位置に支持部材10で支持した輪ゴム飛散防止板9を立設し、輪ゴム鉄砲で最初は輪ゴム遊び棒3より10cm位の手前からよく狙って的7を輪ゴム5で撃ち落とし、撃ち落とした的7は円板先端部11に再び載せる。
【0080】
そして、一セット輪ゴム10個として輪ゴム5で的7を撃ち、飛散した輪ゴムを回収してから再び射的を繰り返し行い、上達すると射的距離(10cm~50cm位間)を伸ばすのと、小さい的7に替えて射的遊びを実施計画に沿って行う。
【0081】
次に、一度に飲む加糖飲料の飲む量を所定量に減らす目的に、用いる輪ゴム遊び棒立て器敷物1の使用方法について、直径100mmの敷物2に、高さ50mmの輪ゴム遊び棒3を敷物2のホゾ孔(図示せず)に立設して、一度に飲む加糖飲料を所定量(例
飛散防止板で器4を隠す様に、器4に立掛けた状態で斜設し、人差し指と親指で輪ゴム5を摘まみ、輪ゴム遊び棒3より50cm位の手前からよく狙って輪ゴム5を投げ入れて輪投げ遊びを行う。
【0082】
そして、一セット輪ゴム10個として輪ゴム5を投げ入れ、一セットごとに非利き手で輪ゴム飛散防止板9を起こしてから利き手で器4を持ち、器4に入れた加糖飲料を一口飲み、器4と輪ゴム飛散防止板9を元に戻し、飛散した輪ゴムを回収してから再び繰り返し行う。
【0083】
それから、輪投げ遊びに飽きると引き続き射的遊びを行うために、輪ゴム遊び棒3の先端部6に的7のペットボトルのフタを載せ、この的7より50cm位の手前から輪ゴム鉄砲でよく狙って的7を輪ゴム5で撃ち落とし、撃ち落とした的7は先端部6に再び載せる。
【0084】
そして、一セット輪ゴム10個として射的遊びを行い、一セットごとに非利き手で輪ゴム飛散防止板9を起こしてから利き手で器4を持ち、引き続いて輪投げ遊びで飲み残した器4に入れた加糖飲料を一口飲み、器4と輪ゴム飛散防止板9を元に戻し、飛散した輪ゴムを回収してから再び繰り返し行い、器に入れた加糖飲料が無くなると、お代わりの加糖飲料は入れずに、水を入れて飲みながら射的遊びを行い、射的遊びに飽きると中止する。
【0085】
次に、一度に飲むアルコール飲料を一日の最適飲酒量に減らす目的に用いる輪ゴム遊び棒立て器敷物1の使用方法について、直径100mmの敷物2に、高さ50mmの輪ゴム遊び棒3を敷物2のホゾ孔(図示せず)に立設して、一度に飲むアルコール飲
に、器4に立掛けた状態で斜設し、人差し指と親指で輪ゴム5を摘まみ、輪ゴム遊び棒3より50cm位の手前からよく狙って輪ゴム5を投げ入れて輪投げ遊びを行う。
【0086】
そして、一セット輪ゴム10個として輪ゴム5を投げ入れ、一セットごとに非利き手で輪ゴム飛散防止板9を起こしてから利き手で器4を持ち、器4に入れた酒を一口飲み、器4と輪ゴム飛散防止板9を元に戻し、飛散した輪ゴムを回収してから再び繰り返し行う。
【0087】
それから、輪投げ遊びに飽きると引き続き射的遊びを行うために、輪ゴム遊び棒3の先端部6に的7のピーナッツを載せ、この的7より50cm位の手前から輪ゴム鉄砲でよく狙って的7を輪ゴム5で撃ち落とし、撃ち落とした的7は先端部6に再び載せる。
【0088】
そして、一セット輪ゴム10個として射的遊びを行い、一セットごとに非利き手で輪ゴム飛散防止板9を起こしてから利き手で器4を持ち、引き続いて輪投げ遊びで飲み残した器4に入れた酒を一口飲み、器4と輪ゴム飛散防止板9を元に戻し、飛散した輪ゴムを回収してから再び繰り返し行い、器に入れた酒が無くなると、お代わりの酒は入れずに水を入れて、酒を飲んだ量の倍位水を飲みながら射的遊びを行い、射的遊びに飽きると中止する。
【0089】
次に、一度の食事を目標とした量に減らす目的に用いる輪ゴム遊び棒立て器敷物1の使用方法について、直径400mmの敷物2に、高さ50mmの輪ゴム遊び棒3を敷物2のホゾ孔(図示せず)に立設して、一度の食事を目標とした量入れた器4及び副食のおかずを入れた皿及びお茶を入れたコップ等の器4を敷物2の所要位置に置き、立設した輪ゴム遊び棒3の後側の所要位置に支持部材10で支持した輪ゴム飛散防止板で器4を隠す様に立設し、人差し指と親指で輪ゴム5を摘まみ、輪ゴム遊び棒3より50cm位の手前からよく狙って輪ゴム5を投げ入れて輪投げ遊びを行う。
【0090】
そして、一セット輪ゴム10個として輪ゴム5を投げ入れ、一セットごとに輪ゴム飛散防止板越しに非利き手で飯茶碗を持ち、利き手に箸を持ち御飯を一口とおかずを食べ、飯茶碗の器4と箸を元に戻し、飛散した輪ゴムを回収してから再び繰り返し行う。
【0091】
それから、輪投げ遊びに飽きると引き続き射的遊びを行うために、輪ゴム遊び棒3の先端部6に的7のペットボトルのフタを載せ、この的7より50cm位の手前から輪ゴム鉄砲でよく狙って的7を輪ゴムで撃ち落とし、撃ち落とした的7は先端部6に再び載せる。
【0092】
そして、一セット輪ゴム10個として射的遊びを行い、一セットごとに非利き手で輪ゴム飛散防止板超しに、引き続いて輪投げ遊びで食べ残した飯茶碗を持ち、利き手に箸を持ち御飯を一口とおかずを食べ、飯茶碗の器4と箸を元に戻し、飛散した輪ゴムを回収してから再び繰り返し行い、飯茶碗の御飯が無くなると、お代わりの御飯は入れずに、お茶を飲みながら射的遊びを行い、射的遊びに飽きると中止する。
【図面の簡単な説明】
【0093】
図1】 本発明の実施形態を示す輪ゴム遊び棒立て器敷物の右側面図である。
図2】 輪ゴム遊び棒立て器敷物の面図である。
図3】 輪ゴム遊び棒立て器敷物の輪ゴム遊び棒に、矢印で輪ゴムを投げ入れて輪投げ遊びを示した右側面から視た説明図である。
図4】 輪ゴム遊び棒立て器敷物の輪ゴム遊び棒に的を載せ、輪ゴムで的を撃ち落とす射的遊びを示した右側面から視た説明図である。
図5】 円板先端部輪ゴム遊び棒を示す斜視図である。
図6】 支持部材で支持した輪ゴム飛散防止板を、輪ゴム遊び棒立て器敷物に立設した状態を示す正面図である。
【符号の説明】
【0094】
1 輪ゴム遊び棒立て器敷物
2 敷物
3 輪ゴム遊び棒
4 器
5 輪ゴム
6 先端部
7 的
輪ゴム飛散防止板
10 支持部材
【要約】
【課題】脳卒中後遺症で運動障害機能を起こした上肢の機能回復期リハビリの作業療法目的。また、一度に飲む加糖飲料を所定量に減らす目的。また、一度に飲むアルコール飲料を一日の最適飲酒量に減らす目的。また、一度の食事を目標とした量に減らす目的に用いる簡単容易で、遊びを取り入れた器具およびその使用方法の要望があった。
【解決手段】輪ゴム遊びをする輪ゴム遊び棒3を設けた輪ゴム遊び棒立て器敷物1に、輪ゴム飛散防止板9を設け、輪ゴム5で輪投げ遊び及び射的遊びを用いて、リハビリ作業器具・減加糖飲料器具・減酒器具・ダイエット器具およびその使用方法に用いるとよい。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6