(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-14
(45)【発行日】2024-02-22
(54)【発明の名称】ユーザの位置に基づいて電気自動車の充電ステーションを管理するための装置及び方法
(51)【国際特許分類】
H02J 7/04 20060101AFI20240215BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20240215BHJP
H02J 13/00 20060101ALI20240215BHJP
H04W 84/10 20090101ALI20240215BHJP
H04W 4/40 20180101ALI20240215BHJP
H04B 1/3822 20150101ALI20240215BHJP
B60L 50/60 20190101ALI20240215BHJP
B60L 53/65 20190101ALI20240215BHJP
B60L 53/66 20190101ALI20240215BHJP
B60L 53/68 20190101ALI20240215BHJP
【FI】
H02J7/04 H
H02J7/00 P
H02J13/00 311R
H02J13/00 301A
H04W84/10 110
H04W4/40
H04B1/3822
B60L50/60
B60L53/65
B60L53/66
B60L53/68
(21)【出願番号】P 2023513105
(86)(22)【出願日】2021-08-31
(86)【国際出願番号】 FI2021050587
(87)【国際公開番号】W WO2022049327
(87)【国際公開日】2022-03-10
【審査請求日】2023-03-30
(32)【優先日】2020-09-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FI
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520154346
【氏名又は名称】リイケンネヴィルタ オイ / ヴィルタ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100206335
【氏名又は名称】太田 和宏
(72)【発明者】
【氏名】アハティカリ ユッシ
【審査官】高野 誠治
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-533150(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0229305(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0337787(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0015419(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0315197(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/04
H02J 7/00
H02J 13/00
H04W 84/10
H04W 4/40
H04B 1/3822
B60L 50/60
B60L 53/65
B60L 53/66
B60L 53/68
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイルデバイス(200、102)であって、前記モバイルデバイス(200、102)が、
ユーザ(104、300)の識別子を取得することと、
ビーコン信号を監視して、充電ステーション(110)に関連するビーコン信号を検出することと、
前記ビーコン信号から、前記充電ステーションの識別子とホワイトリストの識別子を取得することと、
前記ホワイトリストの前記識別子、前記充電ステーションの前記識別子、及び前記ユーザの前記識別子に基づいて、前記ユーザが前記充電ステーションで充電を開始することを許可されていることを検証するために、前記ユーザの前記識別子、前記充電ステーションの前記識別子、及び前記ホワイトリストの前記識別子をサーバ(106)に送信することと、
前記サーバ(106)からの成功した検証に応答して、前記サーバ(106)による前記充電ステーション(110)での充電モードの開始を認可する充電開始コマンドを前記サーバ(106)に送信し、前記ユーザが前記充電ステーションの近傍に到着したときに、前記充電ステーションでの充電を認可するために前記ユーザから必要とされる入力なしに、前記充電モードを自動的に開始することが認可されることと、
を行うように構成される、モバイルデバイス(200、102)。
【請求項2】
前記充電ステーション(110)に関連する前記ビーコン信号が、所定のプレフィックスを備え、
前記モバイルデバイス(200、102)は、前記ビーコン信号から前記所定のプレフィックスを検出したことに応答して、前記ビーコン信号の残りの部分を復号化することにより、前記充電ステーションの前記識別子及び前記ホワイトリストの前記識別子を取得するように構成される、請求項1に記載のモバイルデバイス(200、102)。
【請求項3】
前記成功した検証に応答して、前記サーバ(106)から前記充電ステーション(110)のステータスを要求するように、
さらに構成され、
前記充電開始コマンドは、前記充電ステーション(110)が充電のために利用可能であることを示す前記ステータスに応答して送信される、請求項1又は2に記載のモバイルデバイス(200、102)。
【請求項4】
前記充電ステーション(110)に関連する前記ビーコン信号をもはや受信しないことを検出すること(900)と、
前記ビーコン信号をもはや受信しないことに応答して、前記サーバ(106)から前記充電ステーション(110)のステータスを要求すること(902)と、
前記充電ステーション(110)が現在充電中でないことを示す前記ステータスに応答して、前記充電ステーション(110)で前記充電モードを終了させるための充電停止コマンドを前記サーバ(106)に送信すること(904)と、
を行うように構成される、請求項1~3のいずれか一項に記載のモバイルデバイス(200、102)。
【請求項5】
前記充電開始コマンドを送信する前に、ユーザ許可が必要であることを示す表示を取得すること(800)と、
前記ユーザ(104、300)が前記充電ステーション(110)での充電を開始したいかを要求する通知を前記ユーザ(104、300)に送信すること(802)と、
を行うように構成され、
前記充電開始コマンドは、前記ユーザ許可に応答して送信される、請求項1~4のいずれか一項に記載のモバイルデバイス(200、102)。
【請求項6】
前記充電ステーション(110)での充電が所定の時間間隔内に開始されたことを示す通知を前記ユーザ(104、300)に送信するように、
さらに構成され、
前記充電開始コマンドは、前記所定の時間間隔内にユーザ入力を受信しなかったことに応答して送信される、請求項1~5のいずれか一項に記載のモバイルデバイス(200、102)。
【請求項7】
装置(106)であって、前記装置(106)が、
モバイルデバイス(102)から、ユーザ(104、300)の識別子、充電ステーション(110)の識別子、及びホワイトリストの識別子を備える入力を受信することと、
前記ユーザ(104、300)が前記ホワイトリストに関連する充電ステーション(110)での充電を許可されていることを検証するために、前記ホワイトリストの前記識別子が前記充電ステーション(110)の前記識別子に関連するどうか、前記ホワイトリストが前記ユーザ(104、300)を含むかどうかを判断することであって、前記ホワイトリストは前記充電ステーション(110)での充電を許可されたユーザのゼロ個以上の識別子を備える、ことと、
前記検証が成功したかどうかを示す返答を前記モバイルデバイス(102)に送信することと、
前記充電ステーションで充電モードの開始を認可する前記モバイルデバイス(102)から充電開始コマンドを受信することに応答して、前記ホワイトリストに関連する前記充電ステーション(110)を前記充電モードに設定することと、
を行うように構成される、装置(106)。
【請求項8】
前記モバイルデバイス(102)から充電停止コマンドを受信することに応答して、前記充電モードを終了させること、
をさらに行うように構成される、請求項7に記載の装置(106)。
【請求項9】
前記充電モードに設定された前記充電ステーション(110)のステータスを監視することと、
前記充電ステーションで所定の間隔内に充電が開始されなかった場合、前記充電モードを終了させることと、
をさらに行うように構成される、請求項8に記載の装置(106)。
【請求項10】
装置(112)であって、前記装置(112)が、
充電ステーションの識別子を取得すること(500)と、
ホワイトリストの識別子を取得すること(502)と、
充電ステーションの近接性を示すために、前記充電ステーションの前記識別子と前記ホワイトリストの前記識別子を備え
、モバイルデバイス(102)によって検出されるビーコン信号を送信して、前記充電ステーションでの充電を開始できるようにすることと、
を行うように構成される、装置(112)。
【請求項11】
前記ビーコン信号は、所定のプレフィックスをさらに備え、前記装置は、
前記充電ステーションの前記識別子と、前記ホワイトリストの前記識別子とを暗号化するように構成される、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
請求項1~6のいずれか一項に記載のモバイルデバイス(200、102)と、
請求項7~9のいずれか一項に記載の装置(106)と、
請求項10又は11に記載の装置(112)と、
を備える、電気自動車充電システム(100)。
【請求項13】
モバイルデバイスによって実施される方法であって、前記方法が、
ユーザ(104、300)の識別子を取得するステップと、
ビーコン信号を監視して、充電ステーション(110)に関連するビーコン信号を検出するステップと、
前記ビーコン信号から前記充電ステーション(110)の識別子とホワイトリストの識別子を取得するステップと、
前記ホワイトリストの前記識別子、前記充電ステーション(110)の前記識別子、及び前記ユーザ(104、300)の前記識別子に基づいて、前記ユーザ(104、300)が前記充電ステーション(110)で充電を開始することを許可されていることを検証するために、前記ユーザ(104、300)の前記識別子、前記充電ステーション(110)の前記識別子及び前記ホワイトリストの前記識別子をサーバ(106)に送信するステップと、
前記サーバ(106)からの成功した検証に応答して、前記サーバ(106)による前記充電ステーション(110)での充電モードの開始を認可する充電開始コマンドを前記サーバ(106)に送信するステップであって、前記ユーザは、前記充電ステーションの近傍に到着したときに、前記充電ステーションでの充電を認可するために前記ユーザから必要とされる入力なしに、前記充電モードを自動的に開始することが認可される、ステップと、
を含む、方法。
【請求項14】
装置によって実施される方法であって、前記方法が、
モバイルデバイスから、ユーザの識別子、充電ステーションの識別子、及びホワイトリストの識別子を備える入力を受信するステップ(700)と、
前記ユーザが前記ホワイトリストに関連する充電ステーションでの充電を許可されていることを検証するために、前記ホワイトリストの前記識別子が前記充電ステーションの前記識別子に関連するかどうか、前記ホワイトリストが前記ユーザを含むかどうかを判断するステップ(702、704)であって、前記ホワイトリストは、前記充電ステーションでの充電を許可されたユーザのゼロ個以上の識別子を備える、ステップと、
前記検証が成功したかどうかを示す返答を前記モバイルデバイスに送信するステップ(706)であって、前記ユーザは、前記充電ステーションの近傍に到着したときに、前記充電ステーションでの充電を認可するために前記ユーザから必要とされる入力なしに、充電を自動的に開始することが認可される、ステップと、
前記充電ステーションで充電モードの開始を認可する前記モバイルデバイス(102)から充電開始コマンドを受信することに応答して、前記ホワイトリストに関連する前記充電ステーション(110)を前記充電モードに設定するステップと、
を含む、方法。
【請求項15】
装置によって実施される方法であって、前記方法が、
充電ステーションの識別子を取得するステップ(500)と、
ホワイトリストの識別子を取得するステップ(502)と、
前記充電ステーションの前記識別子と前記ホワイトリストの前記識別子を備え
、モバイルデバイス(102)によって検出されるビーコン信号を送信するステップであって、前記ビーコン信号は、前記充電ステーションでの充電開始を可能にするように前記充電ステーションの近接性を示すために前記充電ステーションと実質的に同じ物理的位置から送信され、
ユーザは、前記充電ステーションの近傍に到着したときに、前記充電ステーションでの充電を認可するために前記ユーザから必要とされる入力なしに、充電を自動的に開始することが認可される、ステップと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
様々な例示的な実施形態は、一般に、電気自動車の充電の分野に関する。特に、いくつかの例示的な実施形態は、ビーコン送信機によって示される充電ステーションに対する電気自動車のユーザの近接性に基づいて、充電動作を管理することに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、充電ステーションでの電気自動車の充電には、充電ステーションがどのユーザにも自由に使えるように設定されていない限り、ユーザの本人確認が必要である。この本人確認は、特に、人々が充電にかかる費用を支払う必要がある充電ステーションで必要である。充電ステーションを所有する企業は、顧客に請求書を発行するために、誰が充電しているのかを知る必要がある。現在、ユーザが自分の電気自動車を充電したい場合、充電ステーションに到着し、電気自動車の充電ケーブルを充電ステーションに接続する。その後、ユーザは、手動で自分自身を識別して、充電を開始できるようにし得る。充電ステーションは、本人確認が有効であるかどうかをチェックし、チェックがOKであれば、充電ステーションは充電イベントを開始し、電気自動車は充電を開始することになる。
【発明の概要】
【0003】
この概要は、詳細な説明において以下にさらに説明される概念の一部を簡略化した形で紹介するために提供される。この概要は、特許請求される主題の重要な特徴又は本質的な特徴を特定することも、特許請求される主題の範囲を限定するために使用されることも意図していない。
【0004】
例示的な実施形態は、ユーザの位置に基づいて、電気自動車の充電ステーションを管理することを可能にする装置及び方法を提供する。充電ステーションは、ユーザの位置が充電ステーションの近傍にあると判定された場合に、充電モードに設定されてもよい。近接性は、ビーコン送信機によって送信された継続的なブロードキャストを検出するユーザのモバイルデバイスに基づいて判断してもよい。ブロードキャストは、充電ステーションの識別子と、特定の充電ステーションに関連するホワイトリストの識別子とを備えてもよい。ホワイトリストは、充電ステーションで充電を開始することができるユーザを含む。充電を開始するための認可は、ユーザが充電ステーションの近くに到着したときに、ユーザからの入力を必要とせずに、自動的に提供されてもよい。これらの利点は、独立請求項の特徴によって達成され得る。さらなる実施形態は、従属請求項、説明、及び図面において提供される。
【0005】
第一の態様によれば、装置が提供される。装置は、ユーザの識別子を取得することと、ビーコン信号を監視して、充電ステーションに関連するビーコン信号を検出することと、ビーコン信号から、充電ステーションの識別子とホワイトリストの識別子を取得することと、ホワイトリストに基づいて、ユーザが充電ステーションで充電を開始することを許可されていることを検証するために、少なくともユーザの識別子及びホワイトリストの識別子をサーバに送信することと、サーバからの成功した検証に応答して、充電ステーションでの充電モードの開始を認可する充電開始コマンドをサーバに送信することと、を行うように構成される。
【0006】
一実施形態において、充電ステーションに関連するビーコン信号は、所定のプレフィックスを含み、装置は、ビーコン信号から所定のプレフィックスを検出したことに応答して、ビーコン信号の残りの部分を復号化することによって、充電ステーションの識別子及びホワイトリストの識別子を取得するように構成される。
【0007】
一実施形態において、追加又は代替として、装置は、成功した検証に応答して、サーバから充電ステーションのステータスを要求するようにさらに構成され、充電開始コマンドは、充電ステーションが充電のために利用可能であることを示すステータスに応答して送信される。
【0008】
一実施形態において、追加又は代替として、装置は、充電ステーションに関連するビーコン信号をもはや受信しないことを検出することと、ビーコン信号をもはや受信しないことに応答して、サーバから充電ステーションのステータスを要求することと、充電ステーションが充電のために利用可能であることを示すステータスに応答して、充電ステーションで充電モードを終了させるための充電停止コマンドをサーバに送信することと、を行うようにさらに構成される。
【0009】
一実施形態において、追加又は代替として、装置は、充電開始コマンドを送信する前にユーザ許可が必要であるという表示を取得することと、ユーザが充電ステーションでの充電を開始したいかを要求する通知をユーザに送信することと、を行うように構成され、充電開始コマンドはユーザ許可に応答して送信される。
【0010】
一実施形態において、追加又は代替として、装置は、充電ステーションでの充電が所定の時間間隔内に開始されたことを示す通知をユーザに送信するように構成され、充電開始コマンドは、所定の時間間隔内に受信したユーザ入力がないことに応答して、送信される。
【0011】
第二の態様によれば、装置が提供される。装置は、クライアントからユーザの識別子及びホワイトリストの識別子を受信することと、ユーザがホワイトリストに関連する充電ステーションでの充電を許可されていることを検証するために、ホワイトリストがユーザを含むどうかかを判断することであって、ホワイトリストは充電ステーションで充電が許可されているユーザのゼロ個以上の識別子を備える、ことと、検証が成功したかどうかを示す返答をクライアントに送信することと、を行うように構成される。
【0012】
一実施形態において、装置は、充電ステーションの識別子を受信することと、ホワイトリストが充電ステーションの識別子に関連するかどうかを判断することと、ホワイトリストが充電ステーションの識別子に関連しないことに応答して、検証が成功しなかったことを示す返答をクライアントに送信することと、を行うようにさらに構成される。
【0013】
一実施形態において、追加又は代替として、装置は、ホワイトリストに関連する充電ステーションで充電モードの開始を認可する充電開始コマンドをクライアントから受信することと、充電ステーションを充電モードに設定することと、を行うようにさらに構成される。
【0014】
一実施形態において、追加又は代替として、装置は、充電ステーションの状態を監視することと、所定の間隔内に充電が開始されない場合に充電モードを終了させること、を行うように構成される。
【0015】
一実施形態において、追加又は代替として、装置は、充電ステーションで充電モードを終了させるためにクライアントから充電停止コマンドを受信することと、充電ステーションで充電モードを終了させることと、を行うように構成される。
【0016】
一実施形態において、追加又は代替として、装置は、ホワイトリストに関連する充電ステーションの識別子を取得することと、1人以上のユーザの削除又は追加の少なくとも一方の要求に基づいて、ホワイトリスト上のユーザを管理することと、ホワイトリストをホワイトリストの識別子とともに格納することと、を行うように構成され、ホワイトリストは、充電ステーションの識別子と、充電ステーションでの充電が許可されているユーザのゼロ個以上の識別子とを備える。
【0017】
第三の態様によれば、装置が提供される。装置は、充電ステーションの識別子を取得することと、ホワイトリストの識別子を取得することと、充電ステーションの識別子及びホワイトリストの識別子を備えるビーコン信号を送信することと、を行うように構成される。
【0018】
一実施形態において、ビーコン信号は、所定のプレフィックスをさらに備え、装置は、充電ステーションの識別子及びホワイトリストの識別子を暗号化するように構成される。
【0019】
第四の態様によれば、第一の態様の装置、第二の態様の装置、及び第三の態様の装置を備える電気自動車充電システムが提供される。
【0020】
第五の態様によれば、方法が提供される。方法は、ユーザの識別子を取得するステップと、ビーコン信号を監視して、充電ステーションに関連するビーコン信号を検出するステップと、ビーコン信号から、充電ステーションの識別子とホワイトリストの識別子を取得するステップと、ホワイトリストに基づいて、ユーザが充電ステーションで充電を開始することを許可されていることを検証するために、少なくともユーザの識別子及びホワイトリストの識別子をサーバに送信するステップと、サーバからの成功した検証に応答して、充電ステーションでの充電モードの開始を認可する充電開始コマンドをサーバに送信するステップと、を行うように構成される。
【0021】
第六の態様によれば、方法が提供される。方法は、クライアントからユーザの識別子及びホワイトリストの識別子を受信するステップと、充電ステーションでの充電を許可されていることを検証するために、ホワイトリストがユーザを含むかを判断するステップであって、ホワイトリストは充電ステーションで充電が許可されているユーザのゼロ個以上の識別子を備える、ステップと、検証が成功したかどうかを示す返答をクライアントに送信するステップと、を行うように構成される。
【0022】
第七の態様によれば、方法が提供される。方法は、充電ステーションの識別子を取得するステップと、ホワイトリストの識別子を取得するステップと、充電ステーションの識別子及びホワイトリストの識別子を備えるビーコン信号を送信ステップと、を含み、ビーコン信号は、充電ステーションの近接性を示すために充電ステーションと実質的に同じ物理的位置から送信される。
【0023】
第八の態様によれば、コンピュータプログラムは、装置によって実行されると、当該装置に少なくとも、ユーザの識別子を取得することと、ビーコン信号を監視して、充電ステーションに関連するビーコン信号を検出することと、ビーコン信号から、充電ステーションの識別子とホワイトリストの識別子を取得することと、ホワイトリストに基づいて、ユーザが充電ステーションで充電を開始することを許可されていることを検証するために、少なくともユーザの識別子及びホワイトリストの識別子をサーバに送信することと、サーバからの成功した検証に応答して、充電ステーションでの充電モードの開始を認可する充電開始コマンドをサーバに送信することと、を行わせるように構成される。
【0024】
第九の態様によれば、コンピュータプログラムは、装置によって実行されると、当該装置に少なくとも、クライアントからユーザの識別子及びホワイトリストの識別子を受信することと、ユーザがホワイトリストに関連する充電ステーションでの充電を許可されていることを検証するために、ホワイトリストがユーザを含むどうかかを判断することであって、ホワイトリストは充電ステーションで充電が許可されているユーザのゼロ個以上の識別子を備える、ことと、検証が成功したかどうかを示す返答をクライアントに送信することと、を行わせるように構成される。
【0025】
第十の態様によればコンピュータプログラムは、装置によって実行されると、当該装置に少なくとも、充電ステーションの識別子を取得することと、ホワイトリストの識別子を取得することと、充電ステーションの識別子及びホワイトリストの識別子を備えるビーコン信号を送信することと、を行わせるように構成される。
【0026】
付随する特徴の多くは、添付図面と関連して考慮される以下の詳細な説明を参照することによって、より良く理解されるようになるため、より容易に評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
添付図面は、例示的な実施形態のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書の一部を構成するもので、例示的な実施形態を示し、説明とともに例示的な実施形態の理解に有用である。
【0028】
【
図1】例示的な実施形態による、電気自動車充電システムの一例を示す。
【
図2】例示的な実施形態による、1つ以上の例示的な実施形態を実施するように構成された装置の一例を示す。
【
図3】例示的な実施形態による、電気自動車充電システムの情報モデルの一例を示す。
【
図4】例示的な実施形態による、充電ステーションに関連するホワイトリストを構成するためのフロー図の一例を示す。
【
図5】例示的な実施形態による、ビーコン送信機を構成するためのフロー図の一例を示す。
【
図6】例示的な実施形態による、充電ステーションの近接性に基づいて、充電開始を可能にするビーコン信号を監視するためのフロー図の一例を示す。
【
図7】例示的な実施形態による、特定の充電ステーションでユーザのために充電を開始できることを検証するためのフロー図の一例を示す。
【
図8】例示的な実施形態による、ユーザ設定に基づいて充電イベントを開始するためのフロー図の一例を示す。
【
図9】例示的な実施形態による、ユーザ位置に基づいて充電イベントを終了させるためのフロー図の一例を示す。
【0029】
添付図面において、同様の参照符号は、同様のパーツを指定するために使用される。
【発明を実施するための形態】
【0030】
次に、添付図面に図示されている例示的な実施形態について詳細に言及する。添付図面に関連して以下に提供される詳細な説明は、本実施例を説明することを意図しており、本実施例を構築又は利用することができる唯一の形態を表すことを意図していない。本説明では、本実施例の機能、及び本実施例を構築し運用するための操作のシーケンスを定めている。しかしながら、同一又は同等の機能及びシーケンスが、異なる実施例によって達成されることもある。
【0031】
一般的に、ユーザは、ユーザが充電ステーションにRFIDカードを見せること、又はユーザがログインしているモバイルアプリケーションから手動で充電を開始することに応答して、充電ステーションで識別されることがある。その後、充電ステーションは、バックエンドシステムから、例えば、RFIDカードがシステム内でアクティブであることをチェックすることによって、本人確認が有効であるかどうかをチェックする。しかしながら、このプロセスは、家庭用充電ステーション又は職場用充電ステーションのように、人々が毎日充電するステーションには最適ではない。RFIDカードを使用すること、あるいは充電ステーション又はモバイルデバイスのユーザインターフェースを介するユーザからの入力を必要とすることは、毎日繰り返されると、ユーザにとって負担の大きい作業となる場合がある。仕事から帰ってきて、その都度ポケットからRFIDカードを取り出したり、モバイルアプリケーションを開いたりするのは、あまり便利ではない。家に帰って充電ケーブルを自分の車に接続し、自動的に充電を開始する方がはるかに簡単である。それでも、家庭及び職場の充電ステーションでは、部外者が無料で充電できないようにするために、本人確認が必要である。
【0032】
本人確認は、顔認証、ナンバープレートスキャン、又は充電ケーブルを通しての車の識別で実施してもよい。しかしながら、そのためには、車や充電ステーションに別個の複雑なハードウェアを必要とし、市場にはまだあまり普及しておらず、特別な機器への高額な投資が必要となる可能性がある。あるいは、ユーザのモバイルデバイスのGPS座標に基づいてユーザの位置をチェックし、ユーザが所定の充電ステーションの近くで検出されたときに、充電プロセスを開始してもよい。しかしながら、ユーザの位置を常にGPSで追跡することは、モバイルデバイスから多くのバッテリを消費する。さらに、多くのユーザは、自分の位置が常に追跡されているという考え方を好まない。また、モバイルデバイスの操作システムは、アプリケーションがユーザの位置を追跡できる期間及び頻度について制限を設けている場合がある。したがって、GPS追跡ベースの解決策が充電プロセスを開始するのに最適でないことには、多くの理由が存在する。
【0033】
例示的な実施形態によれば、ユーザが充電ステーションで充電を開始することを可能にする認可は、ユーザのモバイルデバイスが充電ステーションに関連するビーコン信号を検出することに応答して提供されてもよい。充電ステーションは、モバイルデバイスがビーコン信号を検出することに応答して、待機モードから充電モードに変更させられてもよい。ビーコン信号は、ユーザが充電ステーションに到着する前に、充電ステーションに対するユーザを認証するための検証プロセスを開始してもよい。したがって、ユーザが充電ケーブルを接続すると同時に、充電を自動的に開始してもよい。
【0034】
例示的な実施形態によれば、装置は、充電ステーションの識別子と、関連するホワイトリストの識別子とを備えるビーコン信号を継続的に送信するように構成される。ホワイトリストは、充電ステーションで充電を有効にすることができるユーザの情報を備える。識別子は、装置によって暗号化され、秘密鍵を有する受信デバイスがビーコン信号から識別子を復号化するのをトリガするように構成されたプレフィックスとともに送信されてもよい。プレフィックスによって、受信デバイスが、充電ステーションに関連するビーコン信号を他の信号から区別することが可能になることがある。
【0035】
例示的な実施形態によれば、装置は、受信したビーコン信号に基づいて充電ステーションの近接性を検出するように構成される。装置は、ビーコン信号を監視し、ビーコン信号における所定のプレフィックスを検出することに応答して、構成された動作をトリガしてもよい。装置は、ビーコン信号から充電ステーションに関連する識別子を取得し、それぞれの充電ステーションにおけるユーザの識別子の有効性をチェックする。装置は、検出されたビーコン信号に基づいて、充電ステーションに対するユーザの距離を決定することができる場合がある。この距離は、装置がユーザの充電イベントを開始及び/又は終了させるトリガとなり得る。
【0036】
例示的な実施形態によれば、ホワイトリストの受信した識別子とユーザの識別子とに基づいて、ユーザが特定の充電ステーションで充電することが許可されているかどうかを検証するための装置が提供される。特定の充電ステーションでの充電が許可されたゼロ以上のユーザを備える少なくとも1つのホワイトリストは、データベースに格納されてもよく、装置は、そのデータベースからユーザが指示されたホワイトリストに備えられているかどうかをチェックしてもよい。ホワイトリストは、それが関連する充電ステーションの識別子を備えており、装置は、充電ステーションの識別子をさらに受信して、受信した識別子のそれぞれを一緒にマッピングすることで、確実に、ユーザが正しい充電ステーションで充電を開始するのを許可されるようにしてもよい。各装置は、検証が成功したか否かを識別子の送信者に応答してもよい。これに応答して、装置は、充電ステーションでの充電をユーザに認可するための充電開始コマンドを受信してもよい。
【0037】
例示的な実施形態の利点は、特別なハードウェアが必要でない場合があることである。ビーコン送信機、サーバ、及びビーコン送信機からの信号を検出することができるモバイルデバイスのみで、本明細書の目的を実現するのに十分であり得る。したがって、本明細書の解決策は、全ての異なる既存の充電ステーションと互換性がある可能性がある。例示的な実施形態は、製造業者の特定のプロトコル又はハードウェアに依存しないため、充電ステーション及び電気自動車の全ての異なる製造業者と連携することができる。ビーコン送信機は、任意の充電ステーション上に、又は充電ステーションによって取り付けられることができる。さらに、ビーコン信号は、無線通信用に構成された任意のデバイスによって充電を認可するために監視されてもよい。
【0038】
一般に、ビーコン送信機は、例えば、Bluetooth Low Energy(登録商標)プロトコルを使用して情報をブロードキャストするために使用できる小型デバイスである。現在、モバイルデバイスで使用されているビーコン送信機の2つの主要な規格は、Google(登録商標)のEddystone(登録商標)とApple(登録商標)のiBeacon(登録商標)である。しかしながら、本明細書の例示的な実施形態は、特定のプロトコルに限定されるものではなく、他の既存又は将来の標準を使用してもよい。ビーコン送信機による主な利点は、モバイルデバイスがバックグラウンドでビーコン信号を監視でき、ビーコンの近接性に基づいて異なるアクションをトリガするようにプログラムできることである。
【0039】
有利なことに、ホワイトリストに基づく所定のステーション(例えばホームステーション)でのみ充電が自動的に有効になるため、セキュリティを確保することができる。したがって、ユーザがたまたま通りかかった他のステーション(例えば、近くの公共ステーション)に対して充電を自動的に開始しないようにすることが保証できる。充電を自動的にタイムアウトさせるようにシステムを構成することによって、セキュリティをさらに確保することができる。例えば、充電モードが自動的に設定されるが、ユーザが自分の車を接続しない場合、所定の時間(例えば5分)後に認可を取り消し、後で別のユーザが無料で充電しに行くことを防止することができる。
【0040】
図1は、例示的な実施形態による電気自動車充電システム100の一例を示す。電気自動車充電システム100は、電気自動車104のユーザのモバイルデバイス102を備えてもよい。モバイルデバイス102は、充電管理システム106と無線で通信するように構成されている。モバイルデバイス102は、ビーコン送信機112等の他のデバイスからデータを受信するようにさらに構成されている。充電管理システム106は、ホワイトリストデータベースを含むデータストレージ108を備えてもよい。充電管理システム106は、モバイルデバイス102や充電ステーション110等のクライアントに、クラウドサービスとして充電管理を提供するように構成されたサーバを備えてもよい。電気自動車充電システム100は、少なくとも1つの充電ステーション110と、少なくとも1つのビーコン送信機112とをさらに備える。各充電ステーション110は、1つのビーコン送信機112に関連していることがあり、このビーコン送信機112は、近くのデバイスのための信号をブロードキャストするように構成される。
【0041】
充電管理システム106は、充電ステーションを制御してもよい。充電管理システム106は、充電ステーション110と通信し、電気自動車が充電ステーションで現在充電中であるか、又は充電ステーションが充電のために利用可能であるかを示す充電ステーションの状態等の情報を受信してもよい。充電管理システム106は、例えば、充電ステーションを、充電モード又は待機モードのいずれかに設定してもよい。充電モードでは、充電ステーションは、充電を開始することが認可される。待機モードでは、充電ステーションは、充電が可能になる前に、認可を待つように構成される。充電イベントは、充電ステーションが充電モードに設定されたときに開始され、充電ステーションが待機モードに戻ったときに終了する。
【0042】
ビーコン送信機112は、充電ステーション110と実質的に同じ物理的位置に取り付けられてもよい。ビーコン送信機112は、充電ステーション110に構成されてもよい。全体として、ビーコン送信機112は、充電ステーション110がビーコン送信機112の範囲内に位置するように設置されてもよい。したがって、ビーコン信号は、充電ステーションの近接性を示す。ビーコン信号によって、モバイルデバイス102による近接性検知が可能になる。モバイルデバイス102は、2段階でビーコン送信機112を検出してもよい。それらの段階は、ビーコン送信機の存在を検出するための領域監視と、検出されたビーコン送信機への近接性を判断するためのビーコン送信機測距と、を含んでもよい。測距は、ビーコン信号の強度を頻繁に測定することと、オプションとして、関連するビーコン送信機までの距離を計算することを必要とする場合がある。しかしながら、領域監視では、近くのビーコン送信機を受動的に聞くだけなので、消費電力がはるかに少ない。したがって、モバイルデバイスの電力消費は、例えば、GPSに基づく近接性の連続監視と比較して、著しく低減することができる。ビーコン送信機は、シンプルで安価なデバイスであってもよい。こうして、ビーコン送信機は、充電ステーション110及び電気自動車充電システム100に実質的な追加コストを生じさせることが可能になる。一実施形態において、関連するビーコン送信機までの距離を使用して、充電が有効になる前の間隔を判断してもよい。したがって、ユーザがステーションに到着する前に、充電があまり早く有効にならない場合がある。
【0043】
ビーコン送信機112は、充電ステーション110の識別子(ID)と、その特定の充電ステーション110で充電を開始することを許可されたユーザに関連するホワイトリストの識別子とを伝えるシンプルなメッセージを常にブロードキャストするように構成されてもよい。充電ステーション110は、他のユーザも利用可能であってもよいが、当該他のユーザは、ホワイトリストに載っていない場合、充電が可能になる前に、充電ステーションにて手動で自らを認証する必要が生じる場合がある。モバイルデバイス102が充電ステーション110に関連するビーコン信号を検出すると、ユーザが充電ステーション110で充電を開始することを可能にするための操作が開始される。この操作は、モバイルデバイス102上で実行されるアプリケーションによって実行されてもよい。アプリケーションは常にアクティブである必要はないが、充電ステーションに関連するビーコン信号を検出したときに、モバイルデバイス102によって、アプリケーションを再開してもよい。したがって、ユーザがアプリケーションを閉じても、ユーザがビーコン送信機112の範囲内に到着したときに、アプリケーションが自動的に再開するので、モバイルデバイス102のバッテリの不必要な消費を回避することができる。
【0044】
アプリケーションは、充電を自動的に開始するべきか、又は充電を開始するようにユーザを単に促すことを望むかどうかをユーザが選択できるようにする設定を含んでもよい。ユーザの許可が必要な場合、モバイルデバイスは、検出されたビーコン信号に応答して、ユーザ許可を要求する通知を送信してもよい。
【0045】
ユーザの識別子は、ユーザがアプリケーションにログインすることに応答して、受信してもよい。したがって、同じモバイルデバイス102が異なるユーザによって使用されてもよく、ユーザの識別子は、どのユーザが現在ログインしているかに基づいて取得される。モバイルデバイス102は、全てのビーコン信号を自動的にリスニングしてもよく、充電ステーションに関連するビーコン信号を検出した場合、モバイルデバイス102上で実行されるアプリケーションは、ビーコン信号の内容に基づいて、充電ステーションがユーザへの充電に準備できるかどうかを判断するためのプロセスを開始するように構成されてもよい。
【0046】
モバイルアプリケーションは、充電管理システムにAPI(アプリケーションプログラムインターフェース)コールを行って、「私は顧客[ユーザID:789]だが、[充電ステーションID:123]と[ホワイトリストID:456]で充電を開始できるか」と尋ねてもよい。あるいは、利用者の識別子とホワイトリストの識別子のみが送信される。充電管理システムは、ホワイトリストを備えるデータベースにアクセスすることができ、充電ステーションID、ホワイトリストID及びユーザIDを一緒にマッピングして、ユーザが充電ステーションで充電することを許可されているかどうかを判断してもよい。次いで、充電管理システムは、その結果に応じて、モバイルアプリケーションにイエスかノーかを返答する。例えば、受信したホワイトリストIDが充電ステーションIDに関連していない場合、あるいはユーザIDがホワイトリストIDに対応するホワイトリストに載っていない場合、返答はノーである。充電ステーションID、ホワイトリストID、及びユーザIDのそれぞれが互いに関連している場合、返答はイエスである。ユーザIDとホワイトリストIDのみが送信された場合、ユーザがそれぞれのホワイトリストに載っていることで十分である。
【0047】
ユーザが充電ステーションで充電を開始することが許可されていることを示す検証を受信したことに応答して、アプリケーションは、充電管理システムに充電開始コマンドを送信してもよく、これにより、充電ステーション110は充電のために準備される。ユーザの設定に基づいて、充電開始コマンドは、自動的に送信されるか、又はユーザ入力に応答して送信されるかのいずれかである。ユーザが充電ステーションに到着し、電気自動車の充電ケーブルを接続すると、ユーザがアプリケーションによってバックグラウンドで自動的に認可されているため、充電が自動的に開始される。ユーザの設定によっては、ユーザとの対話なしで充電を開始してもよい。ユーザは、アプリケーションを開いたり、アプリケーションと対話したりする必要すらない。ビーコン信号は、バックグラウンドで監視され、検出されたビーコン信号がアプリケーション上のアクションを自動的にトリガしてもよい。
【0048】
図2は、1つ以上の例示的な実施形態を実施するように構成された装置200の一例を示す。
【0049】
装置200は、少なくとも1つのプロセッサ202を備えてもよい。少なくとも1つのプロセッサ202は、例えば、コプロセッサ、マイクロプロセッサ、コントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、付随するDSPを有する又は有しない処理回路等の様々な処理デバイス、あるいは、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、マイクロコントローラユニット(MCU)、ハードウェアアクセラレータ、特別目的コンピュータチップ等の集積回路を含む様々な処理デバイスのうちの1つ以上を備えてもよい。
【0050】
装置200は、少なくとも1つのメモリ204をさらに備えてもよい。メモリ204は、例えば、コンピュータプログラムコード等、例えば、オペレーティングシステムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアを格納するように構成されてもよい。メモリ204は、1つ以上の揮発性メモリデバイス、1つ以上の不揮発性メモリデバイス、及び/又はそれらの組合せを備えてもよい。例えば、メモリ204は、磁気ストレージデバイス(ハードディスクドライブ、磁気テープ等)、光磁気ストレージデバイス、又は半導体メモリ(マスクROM、PROM(プログラマブルROM)、EPROM(消去可能PROM)、フラッシュROM、RAM(ランダムアクセスメモリ)等)として具現化されてもよい。
【0051】
装置200は、装置200が情報を他のデバイスに送信すること、及び/又は他の装置から受信することを可能にするように構成された通信インターフェース208をさらに備えてもよい。通信インターフェース208は、例えば、3GPP(登録商標)モバイルブロードバンド接続(例えば3G、4G、5G)のような、少なくとも1つの無線接続を提供するように構成されてもよい。しかしながら、通信インターフェース208は、例えば、IEEE 802.11シリーズ又はWi-Fiアライアンスによって標準化されているような無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)接続;例えば、Bluetooth(登録商標)、BLE(Bluetooth low energy)(登録商標)、NFC(近距離通信)、又はRFID接続等の近距離無線ネットワーク接続;例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)接続、ユニバーサルシリアルバス(USB)接続又は光ネットワーク接続等の有線接続;又は有線インターネット接続等の1つ以上の他のタイプの接続を提供するよう構成されてもよい。
【0052】
装置200は、入力デバイス及び/又は出力デバイスを備えるユーザインターフェース210をさらに備えてもよい。入力デバイスは、キーボード、タッチスクリーン、又は1つ以上の埋め込み制御ボタン等の様々な形態をとってもよい。出力デバイスは、例えば、ディスプレイ、スピーカ、振動モータ等を備えてもよい。
【0053】
装置200が何らかの機能を実装するように構成される場合、装置200の何らかの1つ及び/又は複数のコンポーネントは、例えば、少なくとも1つのプロセッサ202及び/又はメモリ204等は、この機能を実装するように構成されてもよい。さらに、少なくとも1つのプロセッサ202が何らかの機能を実装するように構成されている場合、この機能は、例えば、メモリ204内に備えられたプログラムコード206を使用して実装されてもよい。
【0054】
本明細書に記載された機能は、少なくとも部分的に、ソフトウェアコンポーネント等の1つ以上のコンピュータプログラム製品コンポーネントによって実行されてもよい。一実施形態によれば、装置200は、例えば、マイクロコントローラ等のプロセッサ又はプロセッサ回路を備え、実行されたときに、プログラムコードによって、説明した動作及び機能の実施形態を実行するように構成される。代替又は追加として、本明細書に記載される機能は、少なくとも部分的に、1つ以上のハードウェア論理コンポーネントによって実行されてもよい。例えば、限定するものではないが、使用可能なハードウェア論理コンポーネントの例示的なタイプには、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準品(ASSP)、システムオンチップシステム(SOC)、複合プログラマブル論理デバイス(CPLD)、グラフィック処理ユニット(GPU)等が含まれる。
【0055】
装置200は、本明細書に記載された少なくとも1つの方法を実行するための手段を備える。一例では、手段は、少なくとも1つのプロセッサを備え、当該少なくとも1つのメモリは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、装置に本方法を実行させるように構成されたプログラムコードを含む。
【0056】
装置200は、例えば、コンピューティングデバイスを備えてもよく、コンピューティングデバイスは、例えば、サーバデバイス、クライアントデバイス、携帯電話、スマートウォッチ、タブレットコンピュータ、ラップトップ、充電ステーション、電気自動車、ビーコン送信機等である。装置200は、単一のデバイスとして示されているが、適用可能な場合は、装置200の機能を複数のデバイスに分散させて、例えば、クラウドシステムで実行され得ることを理解されたい。
【0057】
図3は、例示的な実施形態による、電気自動車充電システムの情報モデルの一例を示す。情報モデルは、電気自動車充電システム100のエンティティ間の関係及び制約を表してもよい。
【0058】
情報モデルは、少なくとも1つのビーコン送信機112と、少なくとも1つの充電ステーション110とを備える。各ビーコン送信機112は、1つの充電ステーション110にリンクされてもよい。ビーコン送信機112は、充電ステーション110の識別子と、充電ステーション110に関連するホワイトリスト302の識別子とを備えてもよい。各充電ステーション110は、1つのホワイトリスト302に関連していることがある。ホワイトリスト302は、ビーコン送信機によって定義された充電ステーションで充電することを自動的に許可され得るユーザのリストを含む。各充電ステーション110、各ホワイトリスト302、及び各ユーザ300は、個別の識別子を備える。各ホワイトリスト302は、ユーザ300のゼロ個以上の識別子を備えてもよい。1人のユーザが2つ以上のホワイトリストに載っていてもよく、ユーザをホワイトリストに追加しても、ホワイトリストから削除してもよい。
【0059】
充電管理システム106は、異なるユーザ300、充電ステーション110、及びホワイトリスト302の情報を備えている。充電管理システム106は、ユーザの単一の識別子、充電ステーションの識別子、及びホワイトリストの識別子を入力として取得し、それらをマッピングするように構成されてもよい。マッピングは、ホワイトリストが充電ステーションに関連しているかどうか、さらにユーザがホワイトリスト上にあるかどうかを検証してもよい。充電管理システム106は、マッピングの結果を出力して、ユーザが充電ステーションで充電を開始することが認可されているかどうかを示してもよい。充電管理システム106は、各充電ステーション110を監視して、制御する手段を備える。
【0060】
図4は、例示的な実施形態による、充電ステーションに関連するホワイトリストを構成するためのフロー図の一例を示す。
図4の手順は、モバイルデバイス102、充電管理システム106、又は別のデバイスで実行されてもよい。ホワイトリストは、例えば、モバイルアプリケーションから、又はウェブベースの管理インターフェースから、充電ステーションの所有者によって作成され、変更されてもよい。その後、ホワイトリストは、充電管理システム106に格納されてもよい。
【0061】
400で、ホワイトリストがリンクされている充電ステーションを決定する。1つのホワイトリストを、1つ以上の充電ステーションにリンクしてもよい。例えば、企業が従業員のために駐車場に複数の充電ステーションを有する場合、従業員からなるホワイトリストを、充電ステーションのそれぞれにリンクしてもよい。充電ステーションを選択し、充電ステーションの識別子を取得すると、充電ステーションに関連するホワイトリスト上のユーザを管理してもよい。402で、ユーザをホワイトリストに追加してもよい。404で、ユーザをホワイトリストから削除してもよい。406で、操作400、402及び404での選択に基づいて作成されたホワイトリストを格納する。ホワイトリストは、充電ステーションの1つ以上の識別子と、関連する充電ステーションで充電を開始することを許可されるユーザの0個以上の識別子とを備えてもよい。ホワイトリストは、ユーザの識別子、ホワイトリスト及び充電ステーションに基づいて、特定の充電ステーションで特定のユーザに充電プロセスを開始できるかどうかを後で検証するために、データベースに格納されてもよい。
【0062】
図5は、例示的な実施形態による、ビーコン送信機を構成するためのフロー図の一例を示す。
【0063】
500で、ビーコン送信機がリンクされている充電ステーションの識別子を、ビーコン送信機によって取得する。502で、ビーコン送信機がリンクされているホワイトリストの識別子を、ビーコン送信機によって取得する。504で、ビーコン送信機は、充電ステーションの識別子及びホワイトリストの識別子を暗号化してもよい。506で、ビーコン送信機は、識別子を含むビーコン信号をブロードキャストしてもよい。一実施形態において、ビーコン信号は、所定のプレフィックスと、暗号化された識別子とを備えてもよい。所定のプレフィックスは、ビーコン信号が充電ステーションに関連していることを示すものであってもよい。所定のプレフィックスは、例えば、企業のURLプレフィックス又は他の識別子であってもよい。ビーコン信号は、ビーコン送信機によって一定の間隔で繰り返し送信されてもよい。ビーコン信号は、充電ステーションが近傍に存在することを示してもよい。ビーコン信号は、受信側のモバイルデバイスにおけるアクションをトリガするように構成されてもよい。
【0064】
図6は、例示的な実施形態による、充電ステーションの近接性に基づいて、充電開始を可能にするビーコン信号を監視するためのフロー図の一例を示す。
【0065】
600で、任意のビーコン信号をリスニングするように構成されたモバイルデバイス上で、アプリケーションを開始する。モバイルデバイスは、例えば、携帯電話、スマートウォッチ又はタブレットコンピュータであってもよい。実施形態では、モバイルデバイスは、ユーザの電気自動車に構成されてもよい。アプリケーションは、ユーザによって、又はモバイルデバイスによって開始されてもよい。
【0066】
602で、ビーコン信号をモバイルデバイスによって検出する。これに応答して、ビーコン信号が所定のプレフィックスを備えるかどうかをチェックしてもよい。所定のプレフィックスを識別した場合、604で、信号の残りの部分をアプリケーションによって復号化してもよい。復号化されたメッセージは、充電ステーションの識別子とホワイトリストの識別子とを備えてもよい。606で、ホワイトリストを検証してもよい。検証は、ホワイトリストが充電ステーションに関連しているかどうか、すなわち、ホワイトリスト及び充電ステーションの正しい識別子を受信したかどうかをバックエンドからチェックすることを含んでもよい。重要なのは、ユーザがホワイトリストに載っているかどうかをチェックすることである。アプリケーションは、ユーザがアプリケーションにログインしたときに、ユーザの識別子を取得したことがある。アプリケーションは、少なくともユーザの識別子とホワイトリストの識別子を、ホワイトリストのデータベースを備えるサーバに提供してもよい。サーバは、ユーザの識別子をホワイトリスト上のユーザの識別子と比較し、比較が成功したか否かをアプリケーションに応答してもよい。ユーザがホワイトリストに載っている場合、608で、充電ステーションのステータスをチェックしてもよい。アプリケーションは、サーバからステータスを要求してもよい。充電ステーションのステータスが「充電中」以外のものである場合、充電ステーションは、充電のために利用可能である可能性があり、プロセスは610に進む。「充電中」というステータスを、充電ケーブルが充電ステーション及び/又は電気自動車に接続されている場合に、受信することがある。これは、誰かが現在自分の車を充電していることを意味する。610で、ユーザが充電ステーションで充電を開始できるようにするためのプロセスを開始してもよい。あるいは、ユーザ許可を得て、充電を開始し得ることをユーザに通知してもよい。
【0067】
図7は、例示的な実施形態による、特定の充電ステーションでユーザのために充電イベントを開始できることを検証するためのフロー図の一例を示す。充電イベントは、充電ステーションが認可されたユーザのための充電モードに設定されるときに開始される。充電イベントが終了すると、充電ステーションは、待機モードに設定されてもよく、新たな認可を受信するまで充電はもはや不可能となる。フロー図は、
図6の操作606に対応するアプリケーションのサブプロセスを示している。検証は、充電管理システム106のサーバによって実行してもよい。
【0068】
700で、充電ステーションの識別子、ホワイトリストの識別子、及びユーザの識別子が、アプリケーションからバックエンドサーバにおける検証のためのAPIへの入力として提供されてもよい。702で、ホワイトリストデータベースをチェックして、所与の識別子を有する充電ステーションに属する所与の識別子を含むホワイトリストが存在するかどうかを判断してもよい。所与の識別子を含むホワイトリストが所与の識別子を有する充電ステーションに関連する場合、704で、次に、所与の識別子を有するユーザがそのホワイトリストに載っているかどうかを判断する。706で、ユーザがホワイトリストに載っていたか否かを示す返答をアプリケーションに提供する。
【0069】
図8は、例示的な実施形態による、ユーザ設定に基づいて充電イベントを開始するためのフロー図の一例を示す。フロー図は、
図6の操作610に対応するアプリケーションのサブプロセスを示す。
図8の手順を、モバイルデバイス102で実行してもよい。
【0070】
800で、ユーザが自動開始を望んでいるか、あるいはユーザ設定に基づく通知を望んでいるかを判断する。ユーザ設定に応じて、サブプロセスは、操作802又は804に進む。802で、通知をユーザに表示する。通知は、例えば、「ステーションXで充電を開始したいか?」という要求で構成されてもよい。ユーザがイエスと応答した場合、サブプロセスは、操作804に進む。804で、認可された充電開始コマンドを送信して、充電ステーションで充電イベントを開始する。充電開始コマンドを、充電ステーションを管理して、充電イベントを開始するために充電ステーションを充電モードに設定するように構成されたサーバに送信してもよい。充電開始コマンドをユーザ及び特定の充電ステーションに関連付けて、その結果、ユーザが管理システムによって充電ステーションを使用することを認可されるように、すなわち、ユーザが実際に充電ステーションに到着した時点では認可を必要としないようにしてもよい。したがって、充電イベントは、ユーザが充電ステーションの近傍に到着したことに応答して、自動的に開始されてもよい。あるいは、充電イベントを、充電開始コマンドを送信するための許可を与えるユーザ入力に応答して開始してもよい。一実施形態において、アプリケーションは、充電ステーションでの充電を所定の時間間隔内に開始したことを示す通知をユーザに送信してもよい。充電開始コマンドを、所定の時間間隔内にユーザ入力を受信しなかったことに応答して送信してもよい。したがって、ユーザには、今回は充電したくないのに、充電ステーションの近接性によって充電の準備がトリガされた場合に、自動開始をキャンセルするオプションを提供してもよい。一実施形態において、サーバは、充電ステーションを監視するように構成されてもよく、所定の間隔内に充電が開始されない場合、サーバは、充電モードをキャンセル又は終了させてもよい。したがって、ユーザが充電ステーションに到着せず、電気自動車の充電を開始しない場合、充電イベントは、自動的に終了する。
【0071】
図9は、例示的な実施形態による、ユーザ位置に基づいて充電イベントを終了させるためのフロー図の一例を示す。充電イベントは、上述したように、モバイルデバイスがビーコン送信機からビーコン信号を受信したことに応答して、以前に開始されたことがある。
図9の手順は、モバイルデバイス102によって実行されてもよい。
【0072】
900で、ビーコン送信機がもはやモバイルデバイスの近傍にないことを検出する。例えば、モバイルデバイスは、充電ステーションに関連するビーコン信号をもはや受信しないことがある。ビーコン信号は、モバイルデバイスがビーコン送信機の範囲から離れることに応答して、モバイルデバイスによってもはや受信されない場合がある。
【0073】
902で、充電ステーションのステータスが「充電中」以外の何かであるかどうかを判断する。ステータスは、充電管理システム106のサーバから問い合わせてもよい。ステータスが「充電中」に対応する場合、ユーザが電気自動車を充電したまま、ユーザ自身がモバイルデバイスを持って充電ステーションの近傍から離れ、後で戻ってきてもよいことを示す。したがって、充電を継続することができる。しかしながら、充電ステーションのステータスが、充電ステーションが充電のために利用可能であること、すなわち、現在誰もそこで充電していないことを示す場合、それは、ユーザが電気自動車の充電ケーブルを外し、モバイルデバイス102を持って充電ステーションから車で離れた可能性があることを示すこれに応答して、904で、モバイルデバイス102は、充電停止コマンドを送信して、充電イベントの終了を開始する。充電停止コマンドは、サーバによって受信されてもよく、サーバは、その後、充電ステーションとの終了を処理する。サーバは、充電ステーションを充電モードから待機モードに設定してもよく、この場合、充電を開始するための認可を受信するまで、充電を開始することができない。
【0074】
本方法のさらなる特徴は、例えば、本明細書全体及び添付の特許請求の範囲に記載された装置の機能性から直接的に生じるものである。また、様々な例示的な実施形態に関連して説明したように、方法の異なるバリエーションを適用してもよい。
【0075】
装置は、本明細書に記載される方法の任意の態様を実行するように、又は実行させるように構成されてもよい。さらに、コンピュータプログラムは、実行されたときに、装置に本明細書に記載された方法の任意の態様を実行させるための命令を含んでもよい。さらに、装置は、本明細書に記載された方法の任意の態様を実行するための手段を含んでもよい。例示的な実施形態によれば、手段は、少なくとも1つのプロセッサと、プログラムコードを含むメモリとを備え、少なくとも1つのプロセッサ、及びプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、方法の任意の態様を実行させるように構成される。
【0076】
本明細書で与えられる任意の範囲又はデバイス値は、求められる効果を失うことなく、拡張又は変更してもよい。また、明示的に禁止されない限り、任意の実施形態を別の実施形態と組み合わせてもよい。
【0077】
主題は、構造的特徴及び/又は動作に特有の言語で説明してきたが、添付の特許請求の範囲で定義される主題は、必ずしも上述の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解されたい。むしろ、上述の特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例として開示され、他の同等の特徴及び動作も、特許請求の範囲内にあることが意図される。
【0078】
上述した利益及び利点は、1つの実施形態に関連し得ることも、あるいは複数の実施形態に関連し得ることも理解されたい。実施形態は、記載された問題のいずれか又は全部を解決するもの、あるいは記載された利益及び利点のいずれか又は全部を有するものに限定されない。さらに、「1つの」アイテムへの言及は、それらのアイテムの1つ以上を指し得ることを理解されたい。
【0079】
本明細書に記載される方法の操作は、任意の適切な順序で、又は適切な場合には同時に実行されてもよい。さらに、個々のブロックは、本明細書に記載される主題の範囲から逸脱することなく、方法のいずれかから削除されてもよい。上述した実施形態のいずれかの態様を、上述した他の実施形態のいずれかの態様と組み合わせて、求められる効果を失うことなく、さらなる実施形態を形成してもよい。
【0080】
「備える」という用語は、本明細書では、識別された方法、ブロック、又は要素を含むことを意味するために使用されるが、そのようなブロック又は要素は、排他的なリストを含まず、方法又は装置は、追加のブロック又は要素を含んでもよい。
【0081】
本明細書で使用される用語「自動化された」、「自動的に」、「自動」及びその変形は、プロセス又は操作が実行されるときに、人間の入力なしで行われる任意のプロセス又は操作を意味することがある。しかしながら、プロセス又は操作の実行が人間の入力を使用する場合でも、プロセス又は操作の実行前に入力が受信された場合、プロセス又は操作は自動化されることがある。
【0082】
対象物は、「第一」又は「第二」の対象物として示す場合もあるが、これは必ずしも対象物の順序又は重要度を示すものではない。むしろ、対象物間の差異を図る目的でのみ、このような属性を用いるものとする。
【0083】
上記の説明は、例としてのみ与えられ、様々な修正が当業者によってなされ得ることが理解されるであろう。上記の仕様、例、及びデータは、例示的な実施形態の構造及び使用の完全な説明を提供する。様々な実施形態が、特定の程度で、又は1つ以上の個々の実施形態を参照して、上記で説明してきたが、当業者は、本明細書の精神又は範囲から逸脱することなく、開示された実施形態に多数の変更を行うことができる。