(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-15
(45)【発行日】2024-02-26
(54)【発明の名称】モーターローターとその設計方法
(51)【国際特許分類】
H02K 1/24 20060101AFI20240216BHJP
【FI】
H02K1/24 Z
(21)【出願番号】P 2022142714
(22)【出願日】2022-09-08
【審査請求日】2022-09-08
(32)【優先日】2022-05-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】522357390
【氏名又は名称】國立宜蘭大學
【氏名又は名称原語表記】National Ilan University
【住所又は居所原語表記】No.1, Sec. 1, Shennong Rd., Yilan City, Yilan County 260007, Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】100142804
【氏名又は名称】大上 寛
(72)【発明者】
【氏名】陳正虎
(72)【発明者】
【氏名】姚▲ゆー▼成
(72)【発明者】
【氏名】林瑞裕
【審査官】宮崎 賢司
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第113315437(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第110932425(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0148613(US,A1)
【文献】国際公開第2016/171021(WO,A1)
【文献】特表2017-527247(JP,A)
【文献】国際公開第2018/159339(WO,A1)
【文献】特許第5866074(JP,B1)
【文献】特開2020-182264(JP,A)
【文献】国際公開第2018/220806(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 1/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モーターローターであって、
複数の金属部材及び一つの中心孔を含む金属コアであって、前記中心孔が前記金属コアを貫通し、且つ前記複数の金属部材がローターの金属の総面積ΣA
metalを構成している金属コアと、
前記中心孔を囲むように設置されている複数の磁気抵抗部であって、各前記磁気抵抗部は少なくとも1つの磁気抵抗ユニットを含み、少なくとも1つの前記磁気抵抗ユニットは前記金属コアを貫通し、且つ各前記磁気抵抗部の少なくとも1つの前記磁気抵抗ユニットが磁気抵抗ユニットの総面積ΣA
airを構成している複数の磁気抵抗部と、を含み、
前記磁気抵抗ユニットの総面積ΣA
airと前記ローターの金属の総面積ΣA
metalとの総和はローターの有効総面積であり、前記磁気抵抗ユニットの総面積ΣA
airと前記ローターの有効総面積との比は磁気障壁比K
Aであり、前記磁気障壁比K
Aの数式は
であり、且つK
Aは0.25≦K
A≦0.5を満た
し、
前記モーターローターはモーターステーターに対応し、前記モーターステーターはモーターの極数Pを含み、各前記磁気抵抗部は前記中心孔の円心に連結される中心軸線を含み、各前記磁気抵抗部は複数の前記磁気抵抗ユニットを含み、前記複数の磁気抵抗ユニットの数はKであり、Kは1より大きい何れか1つの自然数であり、且つ各前記磁気抵抗部において、前記複数の磁気抵抗ユニットが前記中心軸線に対称に設置され、前記複数の磁気抵抗ユニット同士の間には磁気抵抗ユニットの面積比率公差APがあり、前記磁気抵抗ユニットの面積比率公差APは
であり、
前記磁気抵抗ユニットの面積比率公差APは、各前記磁気抵抗部において、隣接の前記磁気抵抗ユニットの面積が磁気抵抗ユニット総面積に占める比率の差である 、
ことを特徴とするモーターローター。
【請求項2】
前記モーターローターは直径R
1を含み、前記中心孔は直径R
2を含み、各前記磁気抵抗部は前記中心孔の円心に連結される中心軸線を含み、各前記磁気抵抗部は複数の前記磁気抵抗ユニットを含み、各前記磁気抵抗部において、前記複数の磁気抵抗ユニットが前記中心孔に最も近接している最寄り磁気抵抗ユニットを含み、前記中心軸線は前記最寄り磁気抵抗ユニットの最寄り磁気抵抗ユニット中心を通過し、前記最寄り磁気抵抗ユニット中心と前記円心との間の距離は中心距離Cと設定され、前記中心距離Cは
無次元量である 中心距離係数CDを含み、前記中心距離Cの数式は
であり、前記中心距離係数CDは0.15≦CD≦0.3を満たすことを特徴とする請求項1に記載のモーターローター。
【請求項3】
各前記磁気抵抗部は前記中心孔の円心に連結される中心軸線を含み、各前記磁気抵抗部は複数の前記磁気抵抗ユニットを含み、前記複数の磁気抵抗ユニットの数はKであり、Kは何れか1つの自然数であり、各前記磁気抵抗部において、前記複数の磁気抵抗ユニットの第K磁気抵抗ユニットが第K磁気抵抗ユニット末端を含み、第K-1磁気抵抗ユニットが第K-1磁気抵抗ユニット末端を含み、前記第K磁気抵抗ユニット末端と前記第K-1磁気抵抗ユニット末端との間の距離は距離A
K-1であり、前記中心軸線は前記第K磁気抵抗ユニットの第K磁気抵抗ユニット中心を通過し、前記中心軸線は前記第K-1磁気抵抗ユニットの第K-1磁気抵抗ユニット中心を通過し、前記第K磁気抵抗ユニット中心と前記第K-1磁気抵抗ユニット中心との間の距離は距離B
K-1であり、前記距離A
K-1と前記距離B
K-1は同じであることを特徴とする請求項1に記載のモーターローター。
【請求項4】
モーターローターのローターの金属の総面積ΣA
metalを計算するステップと、
前記モーターローターの磁気抵抗ユニットの総面積ΣA
airを計算するステップと、
前記モーターローターの磁気障壁比K
Aを0.25≦K
A≦0.5を満たすように設定し、前記磁気障壁比K
A
の数式は
とするステップと、
前記モーターローターに対応するモーターの極数Pを設定するステップと、
前記モーターローターの複数の磁気抵抗部の各磁気抵抗部は複数の磁気抵抗ユニットを含むように設定し、前記複数の磁気抵抗ユニットの数をKと設定し、Kは1より大きい何れか1つの自然数と設定するステップと、
前記複数の磁気抵抗ユニット同士の間に磁気抵抗ユニットの面積比率公差APがあるように設定し、前記磁気抵抗ユニットの面積比率公差APは
を満たすステップと、を含み、
前記磁気抵抗ユニットの面積比率公差APは、前記複数の磁気抵抗ユニットの各磁気抵抗部において、隣接の前記磁気抵抗ユニットの面積が磁気抵抗ユニット総面積に占める比率の差である 、
ことを特徴とするモーターローターの設計方法。
【請求項5】
モーターローターにおける磁気抵抗部の数を複数に設定するステップと、
各前記磁気抵抗部が含んでいる磁気抵抗ユニットの数を複数に設定し、前記モーターローターは直径R
1を含み、前記モーターローターの中心孔は直径R
2を含むステップと、
各前記磁気抵抗部に前記モーターローターの円心に連結される中心軸線を設定するステップと、
各前記磁気抵抗部において、前記複数の磁気抵抗ユニットにおける前記円心に最も近接する磁気抵抗ユニットを最寄り磁気抵抗ユニットと設定するステップと、
前記中心軸線が前記最寄り磁気抵抗ユニットの中心を通過する点を最寄り磁気抵抗ユニット中心と設定するステップと、
前記最寄り磁気抵抗ユニット中心と前記円心との間の距離を中心距離Cとして設定し、前記中心距離Cの数式は
とするステップと、
前記中心距離Cの
無次元量である 中心距離係数CDを設定し、前記中心距離係数CDは0.15≦CD≦0.3を満たすステップと、を更に含むことを特徴とする請求項
4に記載のモーターローターの設計方法。
【請求項6】
モーターローターの磁気抵抗部の数を複数に設定するステップと、
各前記磁気抵抗部が含んでいる磁気抵抗ユニットの数をKと設定し、Kは何れか1つの自然数であるステップと、
各前記磁気抵抗部に前記モーターローターの円心に連結される中心軸線を設定するステップと、
各前記磁気抵抗部において、前記複数の磁気抵抗ユニットにおける第K磁気抵抗ユニットが第K磁気抵抗ユニット末端を含むように設定するステップと、
各前記磁気抵抗部において、前記複数の磁気抵抗ユニットにおける第K-1磁気抵抗ユニットが第K-1磁気抵抗ユニット末端を含み、前記第K磁気抵抗ユニット末端と前記第K-1磁気抵抗ユニット末端との間の距離は距離A
K-1であるように設定するステップと、
各前記磁気抵抗部において、前記中心軸線が前記第K磁気抵抗ユニットの中心を通過する点を第K磁気抵抗ユニット中心と設定し、前記中心軸線が前記第K-1磁気抵抗ユニットの中心を通過する点を第K-1磁気抵抗ユニット中心と設定し、前記第K磁気抵抗ユニット中心と前記第K-1磁気抵抗ユニット中心との間の距離は距離B
K-1であるステップと、
前記距離A
K-1を距離B
K-1と同じく設定し、距離A
2を距離B
2と同じく設定し、距離A
1を距離B
1と同じく設定するステップと、を更に含むことを特徴とする請求項
4に記載のモーターローターの設計方法。
【請求項7】
前記モーターローターに対応するモーターステーターのモーターの極数P及びステータースロット数N
sを設定するステップと、
前記モーターステーターの各極が含んでいるステータースロットの数n
PPSを設定し、前記ステータースロットの数n
PPSの数式は
とするステップと、
前記モーターローターにおける磁気抵抗部の数を複数に設定するステップと、
各前記磁気抵抗部が含んでいる磁気抵抗ユニットの数Kを
を満たすように設定し、Kは自然数であるステップと、を含むことを特徴とする請求項
4に記載のモーターローターの設計方法。
【請求項8】
前記モーターローターのタイプはCタイプローター、Uタイプローター、ハイブリッドタイプローター、または他のタイプのローターのうちの1つであることを特徴とする請求項
4に記載のモーターローターの設計方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モーターローターとその設計方法に関し、より詳しくは、リラクタンスモータのローター構造とその設計方法に関する。
【背景技術】
【0002】
リラクタンスモータ(reluctance motor)は同期電動機であり、ローターの磁気抵抗の不均一性を利用して発生させたトルクにより動作し、ローターは金属磁性材料及び非金属磁性材料で構成されている。ローターには永久磁石がなく、巻線もなく、構造が簡単な電機構造の一つとも言える。
【0003】
リラクタンスモータの構造において、磁気抵抗ユニットはローター全体の性能に影響を及ぼすもっとも重要な構造である。しかしながら、磁気抵抗ユニットの構造は、例えば、長さ、角度、位など置の様々な種類のパラメーターによって定義されており、各パラメーターはさらに異なる様々な種類の細かい設計パラメーターを含み、各パラメーターは互いに関連付けられており、モーターの出力特性に対し顕著な影響を及ぼす。このため、磁気抵抗モーターローターの設計の品質がモーター全体の性能に直接反映される。
【0004】
従来のモーターローターの構造及び設計方法においては、多くの設計者はリラクタンスモータの設計時に設計と検証を何度も繰り返す必要があり、且つ設計及び検証に非常に長い時間が経ってから理想なモーターローター構造を開発できるようになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の先行技術から分かるように、従来のモーターローターの設計流れは非常に冗長であり、時間的コストが高過ぎ、且つモーターの性能を効果的に高めるモーターローター構造を提供できない。よって、斬新なモーターローター構造及びその設計方法を提供し、モーターのベスト性能を達成し、且つ設計流れにおいてキーパラメーターの最良な範囲を提供し、設計者が設計にかかる時間を大幅に短縮することは必要があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明モーターローターは、
複数の金属部材及び一つの中心孔を含む金属コアであって、前記中心孔が前記金属コアを貫通し、且つ前記複数の金属部材がローターの金属の総面積ΣA
metalを構成している金属コアと、前記中心孔を囲むように設置されている複数の磁気抵抗部であって、各前記磁気抵抗部は少なくとも1つの磁気抵抗ユニットを含み、少なくとも1つの前記磁気抵抗ユニットは前記金属コアを貫通し、且つ各前記磁気抵抗部は少なくとも1つの磁気抵抗ユニットを含み、少なくとも1つの前記磁気抵抗ユニットは前記金属コアを貫通し、且つ各前記磁気抵抗部の少なくとも1つの前記磁気抵抗ユニットが磁気抵抗ユニットの総面積ΣA
airを構成している複数の磁気抵抗部と、を含む。前記磁気抵抗ユニットの総面積ΣA
airと前記ローターの金属の総面積ΣA
metalとの総和はローターの有効総面積であり、前記磁気抵抗ユニットの総面積ΣA
airと前記ローターの有効総面積との比は磁気障壁比K
Aであり、前記磁気障壁比K
Aの数式は
であり、且つK
Aは0.25≦K
A≦0.5を満たす。
【0007】
好ましくは、前記モーターローターはモーターステーターに対応し、前記モーターステーターはモーターの極数Pを含み、各前記磁気抵抗部は前記中心孔の円心に連結される中心軸線を含み、各前記磁気抵抗部は複数の前記磁気抵抗ユニットを含み、前記複数の磁気抵抗ユニットの数はKであり、Kは1より大きい何れか1つの自然数である。また、各前記磁気抵抗部において、前記複数の磁気抵抗ユニットが前記中心軸線に対称に設置され、前記複数の磁気抵抗ユニット同士の間には磁気抵抗ユニットの面積比率公差APがあり、前記磁気抵抗ユニットの面積比率公差APは
を満たす。
【0008】
好ましくは、前記モーターローターは直径R
1を含み、前記中心孔は直径R
2を含み、各前記磁気抵抗部は前記中心孔の円心に連結される中心軸線を含み、各前記磁気抵抗部は複数の前記磁気抵抗ユニットを含む。各前記磁気抵抗部において、前記複数の磁気抵抗ユニットが前記中心孔に最も近接する最寄り磁気抵抗ユニットを含み、前記中心軸線は前記最寄り磁気抵抗ユニットの最寄り磁気抵抗ユニット中心を通過する。前記最寄り磁気抵抗ユニット中心と前記円心との間の距離は中心距離Cと設定され、前記中心距離Cは中心距離係数CDを含み、前記中心距離Cの数式は
であり、前記中心距離係数CDは0.15≦CD≦0.3を満たす。
【0009】
好ましくは、各前記磁気抵抗部は前記中心孔の円心に連結される中心軸線を含み、各前記磁気抵抗部は複数の前記磁気抵抗ユニットを含み、前記複数の磁気抵抗ユニットの数はKであり、Kは何れか1つの自然数である。各前記磁気抵抗部において、前記複数の磁気抵抗ユニットの第K磁気抵抗ユニットが第K磁気抵抗ユニット末端を含み、第K-1磁気抵抗ユニットが第K-1磁気抵抗ユニット末端を含み、前記第K磁気抵抗ユニット末端と前記第K-1磁気抵抗ユニット末端との間の距離は距離AK-1である。前記中心軸線は前記第K磁気抵抗ユニットの第K磁気抵抗ユニット中心を通過し、前記中心軸線は前記第K-1磁気抵抗ユニットの第K-1磁気抵抗ユニット中心を通過し、前記第K磁気抵抗ユニット中心と前記第K-1磁気抵抗ユニット中心との間の距離は距離BK-1であり、前記距離AK-1と前記距離BK-1は同じである。
【0010】
一方、本発明は、モーターローターの設計方法を提供する。この方法は、前記モーターローターのローターの金属の総面積ΣA
metalを計算するステップと、前記モーターローターの磁気抵抗ユニットの総面積ΣA
airを計算するステップと、前記モーターローターの磁気障壁比K
Aを0.25≦K
A≦0.5を満たすように設定し、前記磁気障壁比K
Aの数式は
とするステップと、を含む。
【0011】
さらに、本発明の設計方法は、前記モーターローターに対応するモーターの極数Pを設定するステップと、前記モーターローターの複数の磁気抵抗部の各磁気抵抗部における複数の磁気抵抗ユニットの数をKと設定し、Kは1より大きい何れか1つの自然数と設定するステップと、前記複数の磁気抵抗ユニット同士の間に磁気抵抗ユニットの面積比率公差APがあるように設定し、前記磁気抵抗ユニットの面積比率公差APは
を満たすステップと、を更に含む。
【0012】
さらに、本発明の設計方法は、前記モーターローターにおける磁気抵抗部の数を複数に設定するステップと、各前記磁気抵抗部が含んでいる磁気抵抗ユニットの数を複数に設定し、前記モーターローターは直径R
1を含み、前記モーターローターの中心孔は直径R
2を含むステップと、各前記磁気抵抗部に前記モーターローターの円心に連結される中心軸線を設定するステップと、各前記磁気抵抗部において、前記複数の磁気抵抗ユニットにおける前記円心に最も近接する磁気抵抗ユニットを最寄り磁気抵抗ユニットと設定するステップと、前記中心軸線が前記最寄り磁気抵抗ユニットの中心を通過する点を最寄り磁気抵抗ユニット中心と設定するステップと、前記最寄り磁気抵抗ユニット中心と前記円心との間の距離を中心距離Cとして設定し、前記中心距離Cの数式は
とするステップと、前記中心距離Cの中心距離係数CDを設定し、前記中心距離係数CDは0.15≦CD≦0.3を満たすステップと、を更に含む。
【0013】
さらに、本発明の設計方法は、モーターローターの磁気抵抗部の数を複数に設定するステップと、各前記磁気抵抗部が含んでいる磁気抵抗ユニットの数をKと設定し、Kは何れか1つの自然数であるステップと、各前記磁気抵抗部に前記モーターローターの円心に連結される中心軸線を設定するステップと、各前記磁気抵抗部において、前記複数の磁気抵抗ユニットにおける第K磁気抵抗ユニットが第K磁気抵抗ユニット末端を含むように設定するステップと、各前記磁気抵抗部において、前記複数の磁気抵抗ユニットにおける第K-1磁気抵抗ユニットが第K-1磁気抵抗ユニット末端を含み、前記第K磁気抵抗ユニット末端と前記第K-1磁気抵抗ユニット末端との間の距離は距離AK-1であるように設定するステップと、各前記磁気抵抗部において、前記中心軸線が前記第K磁気抵抗ユニットの中心を通過する点を第K磁気抵抗ユニット中心と設定し、前記中心軸線が前記第K-1磁気抵抗ユニットの中心を通過する点を第K-1磁気抵抗ユニット中心と設定し、前記第K磁気抵抗ユニット中心と前記第K-1磁気抵抗ユニット中心との間の距離は距離BK-1であるステップと、前記距離AK-1を前記距離BK-1と同じく設定し、距離A2を距離B2と同じく設定し、距離A1を距離B1と同じく設定するステップと、を更に含む。
【0014】
さらに、本発明の設計方法は、前記モーターローターに対応するモーターステーターを設定し、前記モーターステーターがモーターの極数P及びステータースロット数N
sを含むように設定するステップと、前記モーターステーターの各極が含んでいるステータースロットの数n
PPSを設定し、前記ステータースロットの数n
PPSの数式は
とするステップと、前記モーターローターにおける磁気抵抗部の数を複数に設定するステップと、各前記磁気抵抗部が含んでいる磁気抵抗ユニットの数Kを
を満たすように設定し、Kは自然数であるステップと、を更に含む。
【0015】
好ましくは、前記モーターローターのタイプはCタイプローター、Uタイプローター、ハイブリッドタイプローター、または他のタイプのローターのうちの1つである。
【発明の効果】
【0016】
上述の内容から分かるように、本発明は斬新なモーターローター構造及びモーターローターの設計方法を提供する。本発明はモーターローターの以下の幾つかの特徴に対する構造を設計し、対応する設計方法を提供する。1.モーターローターの磁気障壁比。2.モーターローターの各磁気抵抗ユニット同士の間の磁気抵抗ユニットの面積比率公差。3.モーターローターの最寄り軸心磁気抵抗ユニット中心とモーターローターの円心との間の中心距離。4.モーターローターの磁気抵抗ユニット末端の間隔と磁気抵抗ユニット中心の間隔との距離。5.モーターローターの各磁気抵抗部が含んでいる磁気抵抗ユニットの数。上述の幾つかの特徴に対し、構造を改良すると共に対応する設計方法により、モーターの単位体積当たりの出力パワーを効果的に高め、トルクリップルを有効的に低減し、トルク変動に起因するモーターの振動を軽減する。また、本発明の設計方法は簡単で有効的であり、設計にかかる時間を大幅に短縮し、且つモーターのパワー密度を効果的に高め、トルクリップルを低減することが可能となる。本発明の設計方法及び得られた推奨値により設計の微調整を行うことで、ローターの設計を最短時間で最大の効率を達成させ、モーターローター及びリラクタンスモータが最良の性能を有することが可能となる。
本発明の他の目的、構成及び効果については、以下の発明の実施の形態の項から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施例に係るUタイプモーターローターを示す斜視図である。
【
図2】本発明の実施例に係るUタイプモーターローターを示す前視図である。
【
図3】本発明の他の実施例に係るCタイプモーターローターの磁気抵抗部を示す概略図である。
【
図4】本発明の実施例に係るUタイプモーターローターの磁気抵抗ユニットの面積を示す概略構成図である。
【
図5】本発明の他の実施例に係るUタイプモーターローターの磁気抵抗ユニットの面積を示す概略構成図である。
【
図6a】本発明のさらなる他の実施例に係るUタイプモーターローターを示す概略構成図である。
【
図6b】本発明のさらなる他の実施例に係るUタイプモーターローターを示す概略構成図である。
【
図6c】本発明のさらなる他の実施例に係るハイブリッドタイプモーターローターを示す概略構成図である。
【
図7a】本発明の実施例に係るUタイプモーターローターを示す概略構成図である。
【
図7b】本発明の実施例に係るUタイプモーターローターの中心距離を示す概略構成図である。
【
図8a】本発明の実施例に係るU型モーターローターの磁気抵抗ユニットの間隔を示す概略構成図である。
【
図8b】本発明の他の実施例に係るCタイプモーターローターの磁気抵抗ユニットの間隔を示す概略構成図である。
【
図8c】本発明のさらなる他の実施例に係るハイブリッドタイプモーターローターの磁気抵抗ユニットの間隔を示す概略構成図である。
【
図9】本発明の実施例に係るUタイプモーターローター及びモーターステーターを示す概略構成図である。
【
図10】本発明の実施例に係るモーターローターの設計方法を示すフローチャートである。
【
図11】本発明の他の実施例に係るモーターローターの設計方法を示すフローチャートである。
【
図12】本発明のさらなる他の実施例に係るモーターローターの設計方法を示すフローチャートである。
【
図13】本発明のさらなる他の実施例に係るモーターローターの設計方法を示すフローチャートである。
【
図14】本発明のさらなる他の実施例に係るモーターローターの設計方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
【0019】
図1は本発明の一実施例に係るモーターローターを説明する斜視図である。
図2は本発明の一実施例に係るモーターローターを説明する正面図である。
図3は本発明の一実施例に係るモーターローターの磁気抵抗部構造を説明する概略構成図である。
図1乃至3に示すよう、該実施例では、モーターローター1が金属コア10及び複数の磁気抵抗部20を含む。金属コア10は複数の金属部材101及び中心孔103を含み、中心孔103が金属コア10を貫通し、回転シャフト30が中心孔103に設置されている。磁気抵抗部20は中心孔103を囲むように設置され、各磁気抵抗部20は少なくとも1つの磁気抵抗ユニット201を含む。磁気抵抗ユニット201は金属コア10を貫通しているため、磁気抵抗ユニット201とは金属コア10の刳り貫かれた部分を指す。金属コア10は複数の金属プレート片を積み重ねることで形成されたものであり、且つ金属コア10の金属部材101の材質は鉄、鋼などの他の透磁性金属材質でもよく、前記金属プレート片はケイ素鋼板、鋼板などの軟質磁性材料板を指す。
【0020】
モーターローター1において、1つのローター極が1つの磁気抵抗部20を含み、よって、
図1及び
図2に示すよう、モーターローター1は4つのローター極及び4つの磁気抵抗部20を含む。ここで留意すべき点は、ローター極と磁気抵抗部20の数は実際の需要に応じて調整可能である。また、
図1及び
図2において各磁気抵抗部20がを複数の磁気抵抗ユニット201含み、且つ各磁気抵抗ユニット201同士が間隔を空けて設置されているが、各磁気抵抗部20が1つの磁気抵抗ユニット201のみを含むように設置されてもよく、よって、磁気抵抗ユニット201の数は1つ、2つ、3つ、或いはそれ以上でもよい。
【0021】
本発明の実施例では、金属部材101がローターの金属の総面積ΣA
metalを構成し、各磁気抵抗部20の磁気抵抗ユニット201が磁気抵抗ユニットの総面積ΣA
airを構成する。
図3に示すよう、磁気抵抗部20を例とすると、金属部材1011、金属部材1013、金属部材1015及び金属部材1017の面積を加算すると磁気抵抗部20のローターの金属の総面積となり、磁気抵抗ユニット2011、磁気抵抗ユニット2013及び磁気抵抗ユニット2015の面積を加算すると磁気抵抗部20の磁気抵抗ユニットの総面積となり、全ての磁気抵抗部20の全ての金属部材101の面積を加算するとΣA
metalとなり、全ての磁気抵抗部20の全ての磁気抵抗ユニット201の面積を加算するとΣA
airとなる。磁気抵抗ユニットの総面積ΣA
airとローターの金属の総面積ΣA
metalとの総和はローターの有効総面積であり、磁気抵抗ユニットの総面積ΣA
airとローターの有効総面積との比は磁気障壁比K
Aである。本発明は磁気障壁比K
Aの値に特定の範囲を与え、磁気障壁比K
Aの数式は
であり、且つ本発明のK
Aは0.25≦K
A≦0.5を満たすべきである。モーターローター1の磁気障壁比K
Aが0.25≦K
A≦0.5を満たす場合、モーターローター1全体のトルクが最大化し、トルクリップルが最小化し、モーターローター1が最大の性能に達することが可能である。
【0022】
図4は本発明の一実施例に係るモーターローターの磁気抵抗部面積を説明する概略構成図である。
図1、
図2と
図4に示すよう、該実施例では、モーターローター1がモーターステーター40に対応し(
図9参照)、モーターステーター40がモーターの極数Pを含み、各磁気抵抗部20が中心孔103の円心C
1に連結される中心軸線L
1を含み、各磁気抵抗部20が複数の磁気抵抗ユニット201を含み、磁気抵抗ユニット201の数をKと設定し、Kは1より大きい何れか1つの自然数と設定する。
図4を例にすると、各磁気抵抗部20の磁気抵抗ユニット201の数を4つと設定し、例えば、磁気抵抗ユニット2021、磁気抵抗ユニット2023、磁気抵抗ユニット2025及び磁気抵抗ユニット2027に設定し、且つ各磁気抵抗部20において、磁気抵抗ユニット2021、磁気抵抗ユニット2023、磁気抵抗ユニット2025及び磁気抵抗ユニット2027を中心軸線L
1に対称に設置し、磁気抵抗ユニット2021、磁気抵抗ユニット2023、磁気抵抗ユニット2025及び磁気抵抗ユニット2027同士の間には磁気抵抗ユニットの面積比率公差AP(等差数列、Arithmetic Progression)があり、磁気抵抗ユニットの面積比率公差APは
を満たす。磁気抵抗ユニットの面積比率公差APは、磁気抵抗部20において、隣接の磁気抵抗ユニットの面積が磁気抵抗ユニット総面積に占める比率の差である。
図4に示すよう、モーターの極数Pは4極であり、磁気抵抗部20が4つの磁気抵抗ユニット2021、磁気抵抗ユニット2023、磁気抵抗ユニット2025及び磁気抵抗ユニット2027を含む例において、磁気抵抗ユニットの面積比率公差APが
となり、即ち6≦AP≦12となる。
【0023】
詳しくは、磁気抵抗ユニット2021、磁気抵抗ユニット2023、磁気抵抗ユニット2025及び磁気抵抗ユニット2027の面積比率はモーターローター1の周囲から中心孔103までの方向に順々に増大する必要があり、且つ比率は等差数列でなければならず、即ち、最も外側の磁気抵抗ユニット2021の面積を最小にし、中心孔103に最も近接する磁気抵抗ユニット2027の面積を最大にする必要がある。換言すれば、磁気抵抗ユニット2027の面積>磁気抵抗ユニット2025の面積>磁気抵抗ユニット2023の面積>磁気抵抗ユニット2021の面積、とする。また、磁気抵抗ユニット2021の面積が磁気抵抗部20の全ての磁気抵抗ユニットの総面積(即ち、磁気抵抗ユニット2021、磁気抵抗ユニット2023、磁気抵抗ユニット2025及び磁気抵抗ユニット2027の総面積)に占める比率に、上述の磁気抵抗ユニットの面積比率公差APを加えると磁気抵抗ユニット2023が磁気抵抗部20の全ての磁気抵抗ユニットの総面積に占める比率と同じとなり、残りの磁気抵抗ユニット2025及び磁気抵抗ユニット2027の面積比率も同様に推移する。なお、この面積比率の構造において、磁気抵抗ユニットの面積比率を約±3%微調整することで、モーターローター1が更に高い性能に達することが可能である。
【0024】
図5は本発明の他の実施例に係るモーターローターの磁気抵抗部面積を説明する概略構成図である。
図1、
図2と
図5に示すよう、該実施例では、磁気抵抗ユニット201にリブ203が設置され、リブ203は中心軸線L
1に位置し、磁気抵抗ユニット2021、磁気抵抗ユニット2023、磁気抵抗ユニット2025及び磁気抵抗ユニット2027は中心軸線L
1及びリブ203に対称に設置されている。リブ203を設置することでモーターローター1の構造を強化し、回転効果を高めている。また、リブ203が設置された構造において、磁気抵抗ユニット2021、磁気抵抗ユニット2023、磁気抵抗ユニット2025及び磁気抵抗ユニット2027同士の間には上述の磁気抵抗ユニットの面積比率公差APがある。
【0025】
図6aは本発明の他の実施例に係るモーターローターを説明する概略構成図である。
図1、
図2と
図6aに示すよう、該実施例では、各磁気抵抗部20の磁気抵抗ユニット201の数を5つに設定し、例えば、磁気抵抗ユニット2021、磁気抵抗ユニット2023、磁気抵抗ユニット2025、磁気抵抗ユニット2027及び磁気抵抗ユニット2029に設定し、且つ各磁気抵抗部20において、磁気抵抗ユニット2021、磁気抵抗ユニット2023、磁気抵抗ユニット2025、磁気抵抗ユニット2027及び磁気抵抗ユニット2029を中心軸線L
1に対称に設置する。磁気抵抗ユニット2021、磁気抵抗ユニット2023、磁気抵抗ユニット2025、磁気抵抗ユニット2027及び磁気抵抗ユニット2029同士の間には磁気抵抗ユニットの面積比率公差APがあり、磁気抵抗ユニットの面積比率公差APは
を満たす。磁気抵抗ユニット2021、磁気抵抗ユニット2023、磁気抵抗ユニット2025、磁気抵抗ユニット2027及び磁気抵抗ユニット2029はUタイプ磁気抵抗ユニットである。
【0026】
図6bは本発明のさらなる他の実施例に係るモーターローターを説明する概略構成図である。
図1、
図2と
図6bに示すよう、該実施例では、同様に、各磁気抵抗部20の磁気抵抗ユニット2021、磁気抵抗ユニット2023、磁気抵抗ユニット2025及び磁気抵抗ユニット2027が中心軸線L
1に対称に設置され、且つ磁気抵抗部20にリブ203が設置されている。磁気抵抗ユニット2021、磁気抵抗ユニット2023、磁気抵抗ユニット2025及び磁気抵抗ユニット2027はリード角を含むU型磁気抵抗ユニットであり、磁気抵抗ユニット2021、磁気抵抗ユニット2023、磁気抵抗ユニット2025及び磁気抵抗ユニット2027同士の間にも磁気抵抗ユニットの面積比率公差APがある。
【0027】
図6cは本発明のさらにさらなる他の実施例に係るモーターローターを説明する概略構成図である。
図1、
図2と
図6cに示すよう、該実施例では、同様に、各磁気抵抗部20の磁気抵抗ユニット2021、磁気抵抗ユニット2023、磁気抵抗ユニット2025及び磁気抵抗ユニット2027が中心軸線L
1に対称に設置されている。磁気抵抗ユニット2021、磁気抵抗ユニット2023及び磁気抵抗ユニット2025はC型磁気抵抗ユニットであり、磁気抵抗ユニット2027はU型磁気抵抗ユニットである。換言すれば、磁気抵抗ユニット2021、磁気抵抗ユニット2023、磁気抵抗ユニット2025及び磁気抵抗ユニット2027はハイブリッド磁気抵抗ユニットであり、且つ磁気抵抗ユニット2021、磁気抵抗ユニット2023、磁気抵抗ユニット2025及び磁気抵抗ユニット2027同士の間にも磁気抵抗ユニットの面積比率公差APがある。
【0028】
上述の本発明の各種ローター形態から分かるように、異なる磁気抵抗ユニットの形状または各磁気抵抗部の磁気抵抗ユニットの数が異なるリラクタンスモータローターに対し、例えば、形状がCタイプローター、Uタイプローター、またはハイブリッドタイプローターであり、各磁気抵抗部の磁気抵抗ユニットの数が2つ、3つ、4つ、5つ、6つ等であっても、全て他の方式(例えば、磁気抵抗部に永久磁石を増設する)や他の複雑な機構を用いずに、モーターが出力するパワー密度を高め、トルクリップルを低減し、電機が最良の性能に達し、最良のローター構造とし、設計の汎用性及び製造の利便性を獲得する目的を達成することが可能となる。
【0029】
図7aは本発明の一実施例に係るモーターローターを説明する概略構成図である。
図7bは本発明の一実施例に係るモーターローターの中心距離を説明する概略構成図である。
図1、
図2、
図7aと
図7bに示すよう、該実施例では、モーターローター1が直径R
1を含み、中心孔103が直径R
2を含み、各磁気抵抗部20が中心孔103の円心C
1に連結される中心軸線L
1を含む。各磁気抵抗部20は複数の磁気抵抗ユニットを含み、例えば、磁気抵抗ユニット2021、磁気抵抗ユニット2023、磁気抵抗ユニット2025及び磁気抵抗ユニット2027を含み、且つ各磁気抵抗部20において、複数の磁気抵抗ユニットが中心孔103に最も近接する最寄り磁気抵抗ユニットを含み、
図7a及び
図7bを例に挙げると、磁気抵抗ユニット2027は最寄り磁気抵抗ユニットである。中心軸線L
1は最寄り磁気抵抗ユニットの中心を通過し、前記中心は磁気抵抗ユニット2027の最寄り磁気抵抗ユニット中心C
2であり、最寄り磁気抵抗ユニット中心C
2と円心C
1との間の距離は中心距離Cと設定され、中心距離Cは中心距離係数CDを含み、中心距離Cの数式は
であり、中心距離係数CDは0.15≦CD≦0.3を満たす。中心距離係数CDは本発明において特にローターモーター1の性能を最適化するために設計された係数である。
中心距離係数CDは単純な無次元量であり、円心C1及び最寄り磁気抵抗ユニット中心C2との間の距離(中心距離C)を説明するための単位を持たない係数で、モータ構造上の幾何学的なパラメータではない。
【0030】
ちなみに、中心距離C及び中心距離係数CDは上述の規範を満たせば、トルクを維持させた状況において、トルクリップルを効果的に低減し、モーターのトルク変動に起因する振動を軽減することが可能となる。
【0031】
図8aは本発明の一実施例に係るモーターローターの磁気抵抗ユニットの間隔を説明する概略構成図である。
図8aは1組の磁気抵抗部20のみ図示する。
図1、
図2と
図8aに示すよう、該実施例では、各磁気抵抗部20が中心孔103の円心C
1に連結される中心軸線L
1を含み、各磁気抵抗部20は複数の磁気抵抗ユニット201を含み、磁気抵抗ユニット201の数はKであり、Kは何れか1つの自然数である。各磁気抵抗部20において、磁気抵抗ユニット201の第K磁気抵抗ユニットが第K磁気抵抗ユニット末端を含み、第K-1磁気抵抗ユニットが第K-1磁気抵抗ユニット末端を含み、前記第K磁気抵抗ユニット末端と前記第K-1磁気抵抗ユニット末端との間の距離は距離A
K-1である。中心軸線L
1は前記第K磁気抵抗ユニットの第K磁気抵抗ユニット中心を通過し、中心軸線L
1は前記第K-1磁気抵抗ユニットの第K-1磁気抵抗ユニット中心を通過する。前記第K磁気抵抗ユニット中心と前記第K-1磁気抵抗ユニット中心との間の距離は距離B
K-1であり、距離A
K-1と距離B
K-1は同じである。本発明において、特に距離A
K-1を距離B
K-1と同じに設定することで、モーターが最良の性能に達することが可能となる。
【0032】
同様に、磁気抵抗ユニット201の第K-1磁気抵抗ユニットは第K-1磁気抵抗ユニット末端を含み、第K-2磁気抵抗ユニットは第K-2磁気抵抗ユニット末端を含み、前記第K-1磁気抵抗ユニット末端と前記第K-2磁気抵抗ユニット末端との間の距離は距離AK-2である。中心軸線L1は前記第K-1磁気抵抗ユニットの第K-1磁気抵抗ユニット中心を通過し、中心軸線L1は前記第K-2磁気抵抗ユニットの第K-2磁気抵抗ユニット中心を通過し、前記第K-1磁気抵抗ユニット中心と前記第K-2磁気抵抗ユニット中心との間の距離は距離BK-2であり、距離AK-2と距離BK-2は同じである。本発明において、特に距離AK-2を距離BK-2と同じに設定することで、モーターが最良の性能に達する。
【0033】
図8aを例に挙げると、磁気抵抗ユニットの数Kは4つであり、即ち、磁気抵抗ユニット2021、磁気抵抗ユニット2023、磁気抵抗ユニット2025、及び磁気抵抗ユニット2027である。第一磁気抵抗ユニット2021は第一磁気抵抗ユニット末端E
1を含み、第二磁気抵抗ユニット2023は第二磁気抵抗ユニット末端E
2を含み、第三磁気抵抗ユニット2025は第三磁気抵抗ユニット末端E
3を含み、第四磁気抵抗ユニット2027は第四磁気抵抗ユニット末端E
4を含み、磁気抵抗ユニットの数Kが増加しても同様に推移する。第四磁気抵抗ユニット末端E
4と第三磁気抵抗ユニット末端E
3との間の距離は距離A
3であり、第三磁気抵抗ユニット末端E
3と第二磁気抵抗ユニット末端E
2との間の距離は距離A
2であり、第二磁気抵抗ユニット末端E
2と第一磁気抵抗ユニット末端E
1との間の距離は距離A
1であり、以降も同様に推移する。
【0034】
また、中心軸線L1は第一磁気抵抗ユニット2021の第一磁気抵抗ユニット中心C21を通過し、中心軸線L1は第二磁気抵抗ユニット2023の第二磁気抵抗ユニット中心C22を通過し、中心軸線L1は第三磁気抵抗ユニット2025の第三磁気抵抗ユニット中心C23を通過し、中心軸線L1は第四磁気抵抗ユニット2027の第四磁気抵抗ユニット中心C24を通過する。磁気抵抗ユニットの数Kが増加しても同様に推移し、第一磁気抵抗ユニット中心C21と第二磁気抵抗ユニット中心C22との間の距離は距離B1であり、第二磁気抵抗ユニット中心C22と第三磁気抵抗ユニット中心C23との間の距離は距離B2であり、第三磁気抵抗ユニット中心C23と第四磁気抵抗ユニット中心C24との間の距離は距離B3であり、以降も同様に推移する。換言すれば、本発明において、何れか2つの磁気抵抗ユニット末端の間の距離と前記2つ磁気抵抗ユニット中心との間の間隔は同じであり、即ち、距離A1と距離B1は同じであり、距離A2と距離B2は同じであり、距離A3と距離B3は同じである。これにより、モーターローター1の回転性能を最適化し、距離A1、距離B1、距離A2、距離B2、距離A3、距離B3が隣接する磁気抵抗ユニットの間隔となる。
【0035】
また、
図8aに示すよう、磁気抵抗ユニットがU型磁気抵抗ユニットである場合、各磁気抵抗ユニットが複数のターニング角度θを含み、ターニング角度θは100度~150度の間の範囲であり、モーターローター1が最良の性能に達することが可能となる。
【0036】
図8bは本発明の他の実施例に係るモーターローターの磁気抵抗ユニットの間隔を説明する概略構成図である。
図8bには1組の磁気抵抗部20のみ図示する。
図8bに示すよう、該実施例では、磁気抵抗ユニットの数Kは3つであり、即ち、磁気抵抗ユニット2021、磁気抵抗ユニット2023及び磁気抵抗ユニット2025であり、且つ各前記磁気抵抗ユニットはC型磁気抵抗ユニットである。C型磁気抵抗ユニットにおいて、同様に第一磁気抵抗ユニット末端E
1と、第二磁気抵抗ユニット末端E
2と、第三磁気抵抗ユニット末端E
3と、第一磁気抵抗ユニット中心C
21と、第二磁気抵抗ユニット中心C
22と、第三磁気抵抗ユニット中心C
23と、を含み、且つ磁気抵抗ユニット末端の間の距離A
1は磁気抵抗ユニット中心の間の間隔B
1と同じであり、磁気抵抗ユニット末端の間の距離A
2は磁気抵抗ユニット中心の間の間隔B
2と同じである。
【0037】
図8cは本発明のさらなる他の実施例に係るモーターローターの磁気抵抗ユニットの間隔を説明する概略構成図である。
図8cには1組の磁気抵抗部20のみ図示する。
図8cに示すよう、本発明のさらなる他の実施例では、磁気抵抗ユニットの数Kは4つであり、即ち、磁気抵抗ユニット2021、磁気抵抗ユニット2023、磁気抵抗ユニット2025及び磁気抵抗ユニット2027であり、且つ磁気抵抗ユニット2021、磁気抵抗ユニット2023及び磁気抵抗ユニット2025がC型磁気抵抗ユニットであり、磁気抵抗ユニット2027がU型磁気抵抗ユニットであるため、各前記磁気抵抗ユニットがハイブリッド磁気抵抗ユニットとなる。ハイブリッド磁気抵抗ユニットにおいて、同様に、第一磁気抵抗ユニット末端E
1と、第二磁気抵抗ユニット末端E
2と、第三磁気抵抗ユニット末端E
3と、第四磁気抵抗ユニット末端E
4と、第一磁気抵抗ユニット中心C
21と、第二磁気抵抗ユニット中心C
22と、第三磁気抵抗ユニット中心C
23と、第四磁気抵抗ユニット中心C
24と、を含み、且つ磁気抵抗ユニット末端の間の距離A
1は磁気抵抗ユニット中心の間の間隔B
1と同じである。磁気抵抗ユニット末端の間の距離A
2は磁気抵抗ユニット中心の間の間隔B
2と同じであり、磁気抵抗ユニット末端の間の距離A
3は磁気抵抗ユニット中心の間の間隔B
3と同じである。
【0038】
よって、上述の説明のよう、何れか2つの磁気抵抗ユニット末端の間の距離と前記2つの磁気抵抗ユニット中心の間の間隔が同じであるという特性は、C型磁気抵抗ユニット、U型磁気抵抗ユニット、ハイブリッド磁気抵抗ユニット、または他のタイプの磁気抵抗ユニットにも適用可能である。
【0039】
図9は本発明の一実施例に係るモーターローターとモーターステーターを説明する概略構成図である。
図9にはモーターローター及びモーターステーター構造を半分のみ図示する。
図1と
図9に示すよう、該実施例では、リラクタンスモータがモーターローター10及びモーターステーター40を含み、モーターステーター40が複数のステータースロット401及び複数のモーターの極数Pを含み、ステータースロット401の数はN
sであり、各モーターの極数Pは数n
PPSのステータースロット401を含み、数n
PPSはステータースロット401の数からモーターの極数Pを除算したものであり、数式は
とする。なお、モーターローター1は複数の磁気抵抗部20を含み、各磁気抵抗部20は複数の磁気抵抗ユニットを含み、例えば、磁気抵抗ユニット2021、磁気抵抗ユニット2023、磁気抵抗ユニット2025、及び磁気抵抗ユニット2027を含む。この実施例では磁気抵抗部20が含んでいる磁気抵抗ユニットの数は数Kであり、且つ数Kは
を満たし、Kは自然数である。これにより、各磁気抵抗部20が最良の数の磁気抵抗ユニットを含み、且つモーターローター1の性能が最適化される。
【0040】
一方、モーターローター1の各ローター極は複数の等価ローターノードを含み、等価ローターノードの数はn
PPRである。前記等価ローターノードは磁気抵抗ユニット末端の選択可能な位置点であり、且つ実ノードP
r及び仮想ノードP
vに分けられる。実ノードP
rは磁気抵抗ユニット末端が選択する位置点であり、磁気抵抗は2つの実ノードP
r中に延伸されて形成される。仮想ノードP
vは未選択のノード位置であり、モーターローター1が回転する際に、コギング等の要因によりトルクの波動を発生させる。トルク変動を最小化するため、等価ローターノードの数n
PPRとノード間挟角αは
n
PPR=n
PPS+2
及び
を満たす。
【0041】
上述したように、本発明のモーターローターの構造の特徴は以下の大きな特徴を含む。1.モーターローターの磁気障壁比特性。2.モーターローターの各磁気抵抗ユニット同士の間の磁気抵抗ユニットの面積比率公差。3.モーターローターの最寄り磁気抵抗ユニット中心とモーターローターの円心との間の中心距離。4.モーターローターの磁気抵抗ユニット末端の間隔と磁気抵抗ユニット中心の間隔の距離特性。本発明のモーターローター構造はモーターのパワー密度を高め、トルクリップルを効果的に低減させ、トルク変動によるモーターの振動を軽減させることが可能となる。
【0042】
図10は本発明の一実施例に係るモーターローターの設計方法を説明するフローチャートである。
図1、
図2、
図3と
図10に示すよう、該実施例では、モーターローターの設計方法を提供し、以下のステップを含む。ステップS10:モーターローター1のローターの金属の総面積ΣA
metalを計算し、ローターの金属の総面積は金属部材101の面積を加算したものである。ステップS20:モーターローター1の磁気抵抗ユニットの総面積ΣA
airを計算し、磁気抵抗ユニットの総面積は磁気抵抗ユニット201の面積の総和である。及びステップS30:モーターローター1の磁気障壁比K
Aを0.25≦K
A≦0.5を満たすように設定し、磁気障壁比K
Aの数式は
とする。
【0043】
図11は本発明の他の実施例に係るモーターローターの設計方法を説明するフローチャートである。
図1、
図2と
図11に示すよう、該実施例では、設計方法は以下のステップを更に含む。ステップS101:モーターローター1に対応するモーターの極数Pを設定する。ステップS103:モーターローター1の各磁気抵抗部20が複数の磁気抵抗ユニット201を含むように設定し、複数の磁気抵抗ユニット201の数をKと設定し、Kは1より大きい何れか1つの自然数と設定する。及びステップS105:磁気抵抗ユニット201同士の間に磁気抵抗ユニットの面積比率公差APがあるように設定し、磁気抵抗ユニットの面積比率公差APは
を満たす。
【0044】
図12は本発明のさらなる他の実施例に係るモーターローターの設計方法を説明するフローチャートである。
図1、
図2、
図7a、
図7bと
図12に示すよう、該実施例では、設計方法は以下のステップを更に含む。ステップS201:モーターローター1における磁気抵抗部20の数を複数に設定し、モーターローター1は直径R
1を含み、モーターローター1の中心孔103は直径R
2を含む。ステップS203:各磁気抵抗部20の磁気抵抗ユニット201の数をKと設定し、Kは何れか1つの自然数である。ステップS205:各磁気抵抗部20にモーターローター1の円心C
1に連結される中心軸線L
1を設定する。ステップS207:各磁気抵抗部20において、磁気抵抗ユニットにおける円心C
1に最も近接する磁気抵抗ユニットを最寄り磁気抵抗ユニットと設定し、例えば、
図7bに示すよう、磁気抵抗ユニット2027を最寄り磁気抵抗ユニットと設定する。ステップS209:中心軸線L
1が最寄り磁気抵抗ユニットの中心を通過する点を最寄り磁気抵抗ユニット中心C
2と設定する。ステップS211:最寄り磁気抵抗ユニット中心C
2と円心C
1との間の距離を中心距離Cとして設定し、中心距離Cの数式は
とする。及びステップS213:中心距離Cの中心距離係数CDを設定し、中心距離係数CDは0.15≦CD≦0.3を満たす。
【0045】
図13は本発明のさらなる他の実施例に係るモーターローターの設計方法を説明するフローチャートである。
図1、
図2、
図8a乃至
図8cと
図13に示すよう、該実施例では、設計方法は以下のステップを更に含む。ステップS301:モーターローター1の磁気抵抗部20の数を複数に設定する。ステップS303:各磁気抵抗部20の磁気抵抗ユニット201の数をKと設定し、Kは何れか1つの自然数と設定する。ステップS305:各磁気抵抗部20にモーターローター1の円心C
1に連結される中心軸線L
1を設定する。ステップS307:各磁気抵抗部20において、磁気抵抗ユニットにおける第K磁気抵抗ユニットが第K磁気抵抗ユニット末端を含むように設定し、例えば、
図8aに示すよう、Kは4と同じであり、第一磁気抵抗ユニット2021、第二磁気抵抗ユニット2023、第三磁気抵抗ユニット2025及び第四磁気抵抗ユニット2027を設定することが可能となる。ステップS309:各磁気抵抗部20において、磁気抵抗ユニットにおける第K-1磁気抵抗ユニットが第K-1磁気抵抗ユニット末端を含むように設定し、例えば、
図8aに示すよう、第一磁気抵抗ユニット2021は第一磁気抵抗ユニット末端E
1を含み、第二磁気抵抗ユニット2023は第二磁気抵抗ユニット末端E
2を含み、以降も同様に推移し、前記第K磁気抵抗ユニット末端と前記第K-1磁気抵抗ユニット末端との間の距離は距離A
K-1であるように設定し、例えば、第一磁気抵抗ユニット末端E
1と第二磁気抵抗ユニット末端E
2との間の距離は距離A
1であるように設定し、第二磁気抵抗ユニット末端E
2と第三磁気抵抗ユニット末端E
3との間の距離は距離A
2であるように設定し、以降も同様に推移する。ステップS311:各磁気抵抗部20において、中心軸線L
1が前記第K磁気抵抗ユニットの中心を通過する点を第K磁気抵抗ユニット中心と設定し、中心軸線L
1が前記第K-1磁気抵抗ユニットの中心を通過する点を第K-1磁気抵抗ユニット中心と設定し、例えば、中心軸線L
1が第一磁気抵抗ユニットの中心を通過する点を第一磁気抵抗ユニット中心C
21と設定し、中心軸線L
1が第二磁気抵抗ユニットの中心を通過する点を第二磁気抵抗ユニット中心C
22と設定し、以降も同様に推移し、前記第K磁気抵抗ユニット中心と前記第K-1磁気抵抗ユニット中心との間の距離は距離B
K-1であるように設定し、例えば、第一磁気抵抗ユニット中心C
21と第二磁気抵抗ユニット中心C
22との間の距離は距離B1であるように設定し、第二磁気抵抗ユニット中心C
22と第三磁気抵抗ユニット中心C
23との間の距離は距離B
2であるように設定し、以降も同様に推移する。及びステップS313:距離A
1を距離B
1と同じく設定し、距離A
2を距離B
2と同じく設定し、距離A
K-1を距離B
K-1と同じく設定する。
【0046】
図14は本発明のさらなる他の実施例に係るモーターローターの設計方法を示すフローチャートである。
図1、
図2、
図9と
図14に示すよう、該実施例では、該設計方法は以下のステップを更に含む。ステップS401:モーターローター1に対応するモーターステーター40のモーターの極数P及びステータースロット数N
sを設定し、ステータースロット数N
sはステータースロット401の数である。ステップS403:モーターステーター40の各極が含んでいるステータースロットの数n
PPSを設定し、ステータースロットの数n
PPSの数式は
と設定する。ステップS405:モーターローター1における磁気抵抗部20の数を複数に設定する。ステップS407:各磁気抵抗部20が含んでいる磁気抵抗ユニット201の数Kを
を満たすように設定し、Kは自然数である。
【0047】
上述の設計方法から分かるように、本発明の設計方法は以下の幾つかの大きなテーマを含む。1.モーターローターの磁気障壁比。2.モーターローターの各磁気抵抗ユニット同士の間の磁気抵抗ユニットの面積比率公差。3.モーターローターの最寄り磁気抵抗ユニット中心とモーターローターの円心との間の中心距離。4.モーターローターの磁気抵抗ユニット末端の間隔と磁気抵抗ユニット中心の間隔との距離関係。5.モーターローターの各磁気抵抗部が含んでいる磁気抵抗ユニットの数。本発明の設計方法を実施する場合、上述のうちの1つのテーマに対し単独で設計することでモーターローターの性能を向上させることも可能であり、複数のテーマに対しまとめて適用し、モーターローターを最良の性能に到達させることも可能である。また、本発明の設計方法は簡単で効果的であり、設計にかかる時間を大幅に短縮し、且つ本発明の設計方法はモーターのパワー密度を有効的に高め、トルクリップルを低減することが可能となる。本発明の前述の設計パラメーターにより微調整を行うことで、ローターの設計を最適化し、最短時間内に最大の効率を達成し、リラクタンスモータが最良の性能に達することが可能となる。また、本発明のモーターローターの設計方法を適用したモーターローターのタイプはCタイプローター、Uタイプローター、ハイブリッドタイプローター、或いは他のタイプのローターのうちの1つである。
【符号の説明】
【0048】
1 モーターローター
10 金属コア
101 金属部材
103 中心孔
1011 金属部材
1013 金属部材
1015 金属部材
1017 金属部材
20 磁気抵抗部
201 磁気抵抗ユニット
203 リブ
2011 磁気抵抗ユニット
2013 磁気抵抗ユニット
2015 磁気抵抗ユニット
2021 磁気抵抗ユニット
2023 磁気抵抗ユニット
2025 磁気抵抗ユニット
2027 磁気抵抗ユニット
2029 磁気抵抗ユニット
30 回転シャフト
40 モーターステーター
401 ステータースロット
L1 中心軸線
C 中心距離
C1 円心
C2 最寄り磁気抵抗ユニット中心
C21 第一磁気抵抗ユニット中心
C22 第二磁気抵抗ユニット中心
C23 第三磁気抵抗ユニット中心
C24 第四磁気抵抗ユニット中心
E1 第一磁気抵抗ユニット末端
E2 第二磁気抵抗ユニット末端
E3 第三磁気抵抗ユニット末端
E4 第四磁気抵抗ユニット末端
A1 距離
A2 距離
A3 距離
B1 距離
B2 距離
B3 距離
R1 直径
R2 直径
θ ターニング角度
Pr 実ノード
Pv 仮想ノード
S10~S30 ステップ
S101~S105 ステップ
S201~S213 ステップ
S301~S313 ステップ
S401~S407 ステップ