(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-15
(45)【発行日】2024-02-26
(54)【発明の名称】健康管理支援システム及び健康管理支援方法
(51)【国際特許分類】
G16H 10/00 20180101AFI20240216BHJP
G16H 20/00 20180101ALI20240216BHJP
【FI】
G16H10/00
G16H20/00
(21)【出願番号】P 2022558474
(86)(22)【出願日】2022-05-20
(86)【国際出願番号】 JP2022021030
(87)【国際公開番号】W WO2022249998
(87)【国際公開日】2022-12-01
【審査請求日】2022-09-27
(31)【優先権主張番号】P 2021089916
(32)【優先日】2021-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】318004947
【氏名又は名称】株式会社ファーストスクリーニング
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】金澤 洋平
(72)【発明者】
【氏名】坂入 実
(72)【発明者】
【氏名】角田 義人
(72)【発明者】
【氏名】家田 哲郎
(72)【発明者】
【氏名】益子 淳
(72)【発明者】
【氏名】浅井 開
【審査官】鹿谷 真紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-028625(JP,A)
【文献】特開2020-119324(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0290172(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
成分検出センサで取得された、被検者の体液における成分に関する情報である成分情報を収集するとともに、前記被検者が利用した、健康に関連する複数種類の商品の利用情報を、それぞれ収集するサーバと、
前記サーバから送信される情報に基づいて、前記利用情報と、前記成分情報とを対応付けた表示画面を表示部に表示する被検者端末と
を有
し、
前記サーバは、前記成分検出センサを購入したユーザの年齢と、前記商品を購入した前記ユーザの年齢とを収集し、
年齢層と、前記商品の購入個数及び前記成分検出センサの購入個数が年齢層毎に表示される購入統計情報が前記商品の販売を行う販売会社に設置されている販売会社端末の表示部に表示される
ことを特徴とする健康管理支援システム。
【請求項2】
成分検出センサで取得された、被検者の体液における成分に関する情報である成分情報を収集するとともに、前記被検者が利用した、健康に関連する複数種類の商品の利用情報を、それぞれ収集するサーバと、
前記サーバから送信される情報に基づいて、前記利用情報と、前記成分情報とを対応付けた表示画面を表示部に表示する被検者端末と
を有
し、
前記成分情報は、前記成分の計測値であり、
前記商品の購入履歴、前記成分検出センサ、及び、前記計測値の変化に基づいたポイントを算出するポイント算出部を有し、
前記ポイントに基づいた順位が前記被検者端末の前記表示部に表示される
ことを特徴とする健康管理支援システム。
【請求項3】
成分検出センサで取得された、被検者の体液における成分に関する情報である成分情報を収集するとともに、前記被検者が利用した、健康に関連する複数種類の商品の利用情報を、それぞれ収集するサーバと、
前記サーバから送信される情報に基づいて、前記利用情報と、前記成分情報とを対応付けた表示画面を表示部に表示する被検者端末と
を有
し、
前記成分情報は、前記成分の計測値であり、
前記成分検出センサは、
互いに分離可能な本体部と、センサ部とを有し、
前記センサ部は前記成分を計測するためのセンサを有しており、
前記センサ部と前記本体部とが接続されることにより、前記本体部から前記センサによって計測された前記計測値が送信され、
前記サーバは、
前記本体部に関する情報である本体部情報と、前記本体部に対応する前記センサ部に関する情報であるセンサ部情報とが格納可能な判定情報を有しており、
前記判定情報において、前記本体部情報と、前記センサ部情報とが比較されることにより、前記本体部又は前記センサ部の購入に関する情報を取得する
ことを特徴とする健康管理支援システム。
【請求項4】
前記判定情報は、前記本体部を販売又は貸与するとともに、前記センサ部を販売している会社毎に生成され、
前記センサ部情報は、前記センサ部の購入履歴に関する情報であるセンサ部購入履歴情報、及び、前記センサ部による前記計測値の情報である計測値情報を格納可能であり、
前記本体部情報、前記センサ部購入履歴情報、及び、前記計測値情報は、互いに対応付けられて格納可能である
ことを特徴とする請求項
3に記載の健康管理支援システム。
【請求項5】
前記判定情報は、
少なくとも前記センサ部とセットで販売されている商品の情報である商品情報を格納可能であり、
前記センサ部購入履歴情報、及び、前記計測値情報は、前記商品情報と対応付けられて格納可能である
ことを特徴とする請求項
4に記載の健康管理支援システム。
【請求項6】
前記サーバは、
少なくとも、前記センサ部の購入履歴に関する情報と、ユーザに関する情報とが対応付けられて格納されているユーザ情報と、
前記ユーザが購入した前記成分検出センサを使用して前記成分を計測した結果である前記計測値と、前記計測を行った日時とが格納されている行動情報と、を有し、
前記ユーザ情報と、前記行動情報とを基に、前記本体部に対応する前記センサ部購入履歴情報と、前記計測値情報とを取得することで、前記判定情報を生成する
ことを特徴とする請求項
4に記載の健康管理支援システム。
【請求項7】
前記サーバは、
前記会社に設置されているPOSシステムから、前記本体部情報、及び、前記センサ部購入履歴情報を構成する情報のうち、所定の情報を取得することで、前記判定情報を生成する
ことを特徴とする請求項
4に記載の健康管理支援システム。
【請求項8】
前記サーバは、
前記本体部情報、前記本体部情報に対応する前記センサ部購入履歴情報、及び、前記本体部情報に対応する前記計測値情報のそれぞれにおいてデータが格納されている場合、ユーザの購入履歴に異常なしと判定する
ことを特徴とする請求項
4に記載の健康管理支援システム。
【請求項9】
前記センサ部購入履歴情報は、前記センサ部の購入の時刻に関する情報を含んでいるとともに、前記計測値情報は、前記センサ部購入履歴情報に対応する前記センサ部を用いて、最初に計測した時刻に関する情報を含んでおり、
前記サーバは、
互いに対応する前記センサ部購入履歴情報と、前記計測値情報において、
前記センサ部の購入の時刻に関する情報と、前記最初に計測した時刻に関する情報との差分が所定の値以上である場合、前記会社に対して通知を行う
ことを特徴とする請求項
4に記載の健康管理支援システム。
【請求項10】
前記サーバは、
前記本体部情報、及び、前記センサ部購入履歴情報が存在するが、前記本体部情報、及び、前記センサ部購入履歴情報に対応する前記計測値情報が欠損している場合、前記会社に対して通知を行う
ことを特徴とする請求項
4に記載の健康管理支援システム。
【請求項11】
前記サーバは、
前記会社のうちの1つである第1の会社に関する判定情報である第1の判定情報において、前記センサ部購入履歴情報である第1のセンサ部購入履歴情報が欠損しているが、前記第1のセンサ部購入履歴情報に対応する前記本体部情報である第1の本体部情報が存在している場合、前記第1の本体部情報に該当する前記本体部情報が欠損しているものの、当該本体部情報に対応する前記センサ部購入履歴情報が存在している第2の判定情報が存在するか否かを判定し、
前記第2の判定情報が存在する場合、前記第1の会社、及び、前記第2の判定情報に対応する第2の会社に対して通知を行う
ことを特徴とする請求項
4に記載の健康管理支援システム。
【請求項12】
前記サーバは、
前記判定情報において、前記計測値情報が存在するが、前記計測値情報に対応する前記センサ部購入履歴情報が欠損している場合、前記会社に対して通知を行う
ことを特徴とする請求項
4に記載の健康管理支援システム。
【請求項13】
前記成分情報は、前記成分の計測値であり、
前記被検者端末において、前記表示画面が表示されている際、所定の期間が2つ指定されると、指定された2つの前記期間における前記計測値の有意差を検定する検定部を
有し、
前記検定の結果が前記被検者端末の表示部に表示される
ことを特徴とする請求項1に記載の健康管理支援システム。
【請求項14】
前記被検者端末において、前記表示画面が表示されている際、所定の期間が2つ指定されると、指定された2つの前記期間における前記計測値の有意差を検定する検定部を
有し、
前記検定の結果が前記被検者端末の表示部に表示される
ことを特徴とする請求項
2から請求項12のいずれか一項に記載の健康管理支援システム。
【請求項15】
前記本体部に前記センサによって計測された計測値が表示される表示器が設けられている
ことを特徴とする請求項
3から請求項12のいずれか一項に記載の健康管理支援システム。
【請求項16】
前記被検者端末において、前記表示画面が表示されている際、表示されている前記成分情報に対して所定の操作を行うことによって、前記成分情報が取得された日時に関する情報、前記成分情報を取得した前記成分検出センサの情報、及び、前記成分検出センサで検知された前記成分情報を含む第1の情報が表示される
ことを特徴とする請求項1
から請求項12のいずれか一項に係る健康管理支援システム。
【請求項17】
前記被検者端末において、前記表示画面が表示されている際、表示されている前記利用情報に対して、所定の操作を行うことによって、前記商品を利用した日時に関する情報、及び、前記商品の種類に関する情報を含む第2の情報が表示される
ことを特徴とする請求項1
から請求項12のいずれか一項に記載の健康管理支援システム。
【請求項18】
前記商品は飲食物である
ことを特徴とする請求項1
から請求項12のいずれか一項に記載の健康管理支援システム。
【請求項19】
前記商品は運動プログラムである
ことを特徴とする請求項1
から請求項12のいずれか一項に記載の健康管理支援システム。
【請求項20】
前記成分情報は、前記成分検出センサで計測された前記成分の計測値である
ことを特徴とする請求項1
から請求項12のいずれか一項に記載の健康管理支援システム。
【請求項21】
サーバが、
成分検出センサで取得された、被検者の体液における成分に関する情報である成分情報を収集するとともに、前記被検者が利用した、健康に関連する複数種類の商品の利用情報を、それぞれ収集
し、さらに、前記成分検出センサを購入したユーザの年齢と、前記商品を購入した前記ユーザの年齢とを収集し、
被検者端末が
前記サーバから送信される情報に基づいて、前記利用情報と、前記成分情報とを対応付けた表示画面を表示部に表示
し、
前記商品の販売を行う販売会社に設置されている販売会社端末が、
年齢層と、前記商品の購入個数及び前記成分検出センサの購入個数が年齢層毎に表示される購入統計情報を表示部に表示する
ことを特徴とする健康管理支援方法。
【請求項22】
サーバが、
成分検出センサで取得された、被検者の体液における成分
の計測値を収集するとともに、前記被検者が利用した、健康に関連する複数種類の商品の利用情報を、それぞれ収集し、
前記商品の購入履歴、前記成分検出センサ、及び、前記計測値の変化に基づいたポイントを算出し、
被検者端末が
前記サーバから送信される情報に基づいて、前記利用情報と、前記
計測値とを対応付けた表示画面を表示部に表示する
とともに、前記ポイントに基づいた順位を前記表示部に表示する
ことを特徴とする健康管理支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被検者が健康を管理するための健康管理支援システム及び健康管理支援方法の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
健康志向の高まりとともに、いわゆる健康食品に対する関心が高まっている。
【0003】
特許文献1や、特許文献2では、健康食品といっしょに検査キットを送付し健康管理を支援することが開示されている。この検査キットで採取した尿等の検体が検査センタに送付されることで検査結果を得ることができる。
【0004】
一方、特許文献3には、被測定者(被検者)が自ら取り扱うことができるセンサを用いて、ナトリウム、カリウム、カルシウム、グルコース等の測定結果を継続して得ることにより、健康管理を支援することが開示されている。さらに、特許文献4では、使用者(被検者)が検査装置を直接扱うことのないように、小便器に電極を設置して計測する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2006-234714号公報
【文献】特開2020-035084号公報
【文献】特開2013-036817号公報
【文献】特開2021-018211号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
健康食品等の効果を確認するためには多くの検査項目について検査を行うことが有効である。しかし、特許文献1や、特許文献2に記載の技術のように、検査センタに検体を送付する方法によれば、検査項目が増えるたびに費用及び手間が大きくかさむという課題が生じる。また、特許文献1や、特許文献2に記載の技術では、検査結果をすぐに確認したい場合には検査結果をすぐに確認することはできない。また、特許文献3に記載の技術のように自宅で計測する方法では、複数項目を検査する際に検査装置そのものを常に複数準備する必要があると同時に、計測項目の拡張性もない。また、特許文献4に記載の技術では、電極(センサ)の交換が困難であるという課題がある。
【0007】
このような背景に鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、手軽な健康管理を支援することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記した課題を解決するため、本発明は、成分検出センサで取得された、被検者の体液における成分に関する情報である成分情報を収集するとともに、前記被検者が利用した、健康に関連する複数種類の商品の利用情報を、それぞれ収集するサーバと、前記サーバから送信される情報に基づいて、前記利用情報と、前記成分情報とを対応付けた表示画面を表示部に表示する被検者端末とを有し、前記サーバは、前記成分検出センサを購入したユーザの年齢と、前記商品を購入した前記ユーザの年齢とを収集し、年齢層と、前記商品の購入個数及び前記成分検出センサの購入個数が年齢層毎に表示される購入統計情報が前記商品の販売を行う販売会社に設置されている販売会社端末の表示部に表示されることを特徴とする。
その他の解決手段は実施形態中において適宜記載する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、手軽な健康管理を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本実施形態に係る健康管理支援システムの構成例を示す図である。
【
図2】本実施形態に係る健康管理支援システムの概略構成例を示す図である。
【
図8】センサの種類と計測対象との関係を示す図である。
【
図10】本実施形態で用いられるユーザ情報の例を示す表である。
【
図11】本実施形態で用いられる行動情報の例を示す表である。
【
図12】本実施形態において入出力装置に表示される計測値変化表示画面の例を示す図である。
【
図13】本実施形態において入出力装置に表示される計測値変化表示画面の例を示す図である。
【
図14】2つの期間における計測値の有意差検定が行われた際に表示される計測値変化表示画面を示す図である(その1)。
【
図15】2つの期間における計測値の有意差検定が行われた際に表示される計測値変化表示画面を示す図である(その2)。
【
図16】本実施形態において、購入傾向を示す購入傾向表示画面を示す図である。
【
図17】本実施形態におけるポイント表示画面の例を示す図である。
【
図18】本実施形態によるユーザ端末での表示画面例を示す図である。
【
図19】本実施形態で行われる計測値取得処理の手順を示すフローチャートである。
【
図20】本実施形態で行われる飲食物摂取及び運動プログラム実行処理の手順を示すフローチャートである。
【
図21】本実施形態で行われる計測値変化表示画面の表示処理の手順を示す手順である。
【
図22】本実施形態に係る健康管理支援システムを利用した健康管理について説明する図である。
【
図23】本実施形態に係る健康管理支援システムを利用したビジネスネットワークの一例を示す図である。
【
図24】本実施形態に係る健康管理支援システムを利用したビジネスネットワークの別の例を示す図である。
【
図25】本実施形態(第2実施形態)に係る健康管理支援システムの構成例を示す図である。
【
図28A】判定情報の一例を示す図(その1)である。
【
図28B】販売会社の1つであるY会社用の判定情報を示す図である。
【
図28C】販売会社の1つであるZ会社用の判定情報を示す図である。
【
図29】判定情報の一例を示す図(その2)である。
【
図30A】判定情報の一例を示す図(その3)である。
【
図30B】判定情報の一例を示す図(その4)である。
【
図31】判定情報の状態の一例を示す図である(その5)。
【
図32】本実施形態で行われる判定情報生成処理の手順を示すフローチャートである。
【
図33】本実施形態で行われる第1の判定処理の手順を示すフローチャートである。
【
図34】本実施形態で行われる第2の判定処理の手順を示すフローチャートである。
【
図35】本実施形態で行われる第3の判定処理の手順を示すフローチャートである。
【
図36】本実施形態に係る健康管理支援システムZaを利用したビジネスネットワークの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
本実施形態では、被検者であるユーザが自宅で尿成分の計測を多項目かつ継続して行い、ユーザが飲食物の摂取や、運動プログラムの実行による変化を評価することで、疾病等と関連する生活習慣を評価できる健康管理支援システムZ(
図1参照)を提供する。
【0012】
本実施形態では、運営会社がユーザに対して尿成分計測サービスを提供するものとする。ここで、運営会社は、飲食物をユーザに提供するメーカや、健康のための運動プログラムをユーザに提供するジム、フィットネスクラブや病院等と提携している。なお、本実施形態において。飲食物とは、一般的に飲食される食品、飲料、弁当、サプリメントを含むものとする。さらに、本実施形態において、食品、飲料は特定健康保険等で指定される健康食品を含むものとする。また、運動プログラムとはジム等からユーザに提供されるものであり、例えば、複数種類の筋力トレーニングの種類と、セット数とが記載されている紙がユーザにジム等から送付される。
【0013】
そして、尿成分計測サービスにおいて、運営会社はユーザに対して尿成分の計測を行うための環境を提供する。また、運営会社は尿成分の計測結果を蓄積し、その推移等をユーザが閲覧可能とするサービスを行う。ちなみに、本実施形態において、ユーザとは運営会社による尿成分計測サービスに会員登録している者を指すこととする。また、本実施形態では尿成分の計測を行い、その計測値を確認することを「検査」と適宜称する。
【0014】
なお、本実施形態では、体液である尿成分の計測値を基に健康管理の支援を行うものとしているが、尿に限らず、血液、唾液、汗等の体液の成分が用いられてもよい。
【0015】
(システム構成図)
図1は、本実施形態(第1実施形態)に係る健康管理支援システムZの構成例を示す図である。
図1に示すように、健康管理支援システムZはサーバ1、ユーザ端末2、メーカ端末4、運営会社端末5を有する。
そして、サーバ1には、複数のユーザ端末2、複数のメーカ端末4、ジム端末4A、運営会社端末5がWAN(Wide Area Network)等を介して接続している。
ユーザ端末2は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、その他の携帯端末であり、ユーザが所持している端末である。あるいは、ユーザ端末2は個人が所有するPC(Personal Computer)でもよい。本実施形態では、ユーザ端末2としてスマートフォンが用いられているものとする。ユーザ端末2は、後記する尿成分を計測するための計測装置3(
図2参照)から出力される計測値をサーバ1へ送信したり、サーバ1から送信される計測結果や、必要に応じてログ等の表示をしたりする。
【0016】
メーカ端末4はメーカに設置されている端末である。また、ジム端末4Aはジム等に設置されている端末である。なお、メーカとジム等とを総称して提携会社と称することがある。
運営会社端末5は運営会社に設置されている端末である。
サーバ1は、当該ユーザ端末2から送信された単位を含めた計測値を収集・解析し、そのデータを保存する。また、サーバ1は、収集した計測値のデータ(計測データ)をユーザ端末2へ送信する。なお、サーバ1はクラウド上に設置されてもよいし、運営会社に設置されてもよい。
【0017】
なお、サーバ1は運営会社に設置されてもよいし、運営会社が業務を委託している会社に設置されてもよい。
【0018】
サーバ1は、ユーザ処理部101、記憶処理部102、解析部103、提携会社処理部104、計測装置発注処理部105、商品発注処理部106を有する。また、サーバ1はユーザ情報111、行動情報112、ポイント情報113、商品統計情報114、購入者統計情報115、商品使用情報116、提携会社プロファイル情報117を有する。なお、商品はメーカが製造する飲食物や、ジム等がユーザに提供する運動プログラムを含むものとする。
ユーザ処理部101は、ユーザ端末2のアクセスに対して、ユーザ本人であるか否かを認証したり、ユーザ端末2から送られたデータを行動情報112等に格納したりする。また、ユーザ処理部101は、ユーザ端末2から送られる要求に従って、行動情報112等からデータを取得し、取得したデータを要求元のユーザ端末2へ送信する。
【0019】
記憶処理部102は、計測装置発注処理部105や、商品発注処理部106による発注データをユーザ情報111に格納する。
解析部103は、ユーザ情報111や、行動情報112や、商品使用情報116等を基に、統計解析や、ポイント算出等を行う。そして、解析部103は、統計解析の結果を商品統計情報114や、購入者統計情報115に格納し、算出したポイントに関するデータをポイント情報113に格納する。
【0020】
提携会社処理部104は、メーカ端末4や、ジム端末4Aによるアクセスに対して認証処理を行う。また、提携会社処理部104は、提携会社プロファイル情報117へのデータの書き込みや、読み込みを行う。さらに、提携会社処理部104は、メーカ端末4から閲覧要求を受信すると、閲覧要求に従って行動情報112や、ポイント情報113、商品統計情報114、購入者統計情報115、商品使用情報116からデータを読み込む。そして、提携会社処理部104は、読み込んだデータを閲覧要求元のメーカ端末4や、ジム端末4Aへ送信する。
【0021】
計測装置発注処理部105は、記憶処理部102を介して運営会社による計測装置3の発注に関する履歴データをユーザ情報111に格納する。ユーザ情報111には、計測装置3の発注に関する履歴データが「センサ購入履歴」として格納される(
図10において後記)。なお、ユーザがメーカや、ジム等から計測装置3を購入する場合、計測装置発注処理部105は省略可能である。
商品発注処理部106は、記憶処理部102を介して運営会社による商品の発注に関する履歴データを提携会社プロファイル情報117に格納する。
【0022】
ユーザ情報111には、ユーザ(会員)に関するデータが格納される。ユーザ情報111については後記する。
行動情報112にはユーザによる尿成分の計測データ、ユーザによる対象となる食品、飲料、サプリメント等の摂取データ、運動プログラムの実行データ等が格納される。行動情報112については後記する。
ポイント情報113には、ポイントに関するデータが格納されている。ポイント及びポイント情報113については後記する。
【0023】
商品統計情報114には、計測結果に基づく個別商品毎の効果に関するデータが年齢層や、性別毎に格納されている。
購入者統計情報115には、商品(飲食物や、運動プログラム)の購入者や、センサ部32(
図5参照)の購入者の年齢層や、性別に関するデータが格納されている。購入者統計情報115はユーザ情報111等を基に解析部103によって生成される。
商品使用情報116には、商品の使用に関するデータが格納される。例えば、商品が飲食物の場合、ユーザによる飲食物の摂取回数、摂取日時、回数等が商品使用情報116に格納されている。また、商品が運動プログラムの場合、運動プログラムの実行回数、実行日時、セット回数等が商品使用情報116に格納されている。商品使用情報116は行動情報112を基に解析部103によって生成される。
商品使用情報116に格納されるデータは、行動情報112等を基に解析部103によって生成される。
提携会社プロファイル情報117には、メーカや、ジム等に関するデータ、メーカや、ジム等が扱っている商品(飲食物、運動プログラム)に関するデータや、メーカや、ジム等が扱っている商品を利用しているユーザのデータ、商品の発注履歴等がメーカや、ジム等毎に格納されている。
【0024】
ここで、
図1に示すようにユーザ処理部101はすべてのデータにアクセスできる。つまり、ユーザ端末2はユーザ処理部101を介してユーザ情報111、行動情報112、ポイント情報113、商品統計情報114、購入者統計情報115、商品使用情報116、提携会社プロファイル情報117すべてにアクセスできる。ただし、ユーザ端末2は、ポイント情報113、商品統計情報114、購入者統計情報115、商品使用情報116、提携会社プロファイル情報117に対して閲覧のみ可能である。また、ユーザ端末2は、ユーザ情報111、行動情報112に対して、ユーザ端末2にログインしているユーザ自身に関するデータのみについて閲覧・入力・更新が可能である。ユーザ端末2によるアクセス管理はユーザ処理部101によって行われる。
【0025】
また、
図1に示すように提携会社処理部104は、行動情報112、ポイント情報113、商品統計情報114、購入者統計情報115、商品使用情報116、提携会社プロファイル情報117にアクセスできる。つまり、メーカ端末4及びジム端末4Aは提携会社処理部104を介して行動情報112、ポイント情報113、商品統計情報114、購入者統計情報115、商品使用情報116、提携会社プロファイル情報117にアクセスできる。なお、メーカ端末4及びジム端末4Aは、提携会社処理部104を介して、提携会社プロファイル情報117における自社データや、自社商品に関するデータに対して閲覧・入力・更新が可能である。また、メーカ端末4及びジム端末4Aは、提携会社処理部104を介して、行動情報112、ポイント情報113、商品統計情報114、購入者統計情報115、商品使用情報116に格納されているデータのうち、自社や、自社が扱っている商品のデータについて閲覧可能である。
メーカ端末4及びジム端末4Aのアクセス管理は提携会社処理部104によって行われる。
【0026】
そして、運営会社端末5は、運営会社に設置されており、サーバ1の管理及び制御を行う。なお、運営会社端末5は、ユーザ情報111、行動情報112、ポイント情報113、商品統計情報114、購入者統計情報115、商品使用情報116、提携会社プロファイル情報117に格納されているすべてのデータにアクセスできる。つまり、運営会社端末5は、ユーザ情報111、行動情報112、ポイント情報113、商品統計情報114、購入者統計情報115、商品使用情報116、提携会社プロファイル情報117に格納されているすべてのデータについて閲覧・入力・更新が可能である。
【0027】
図2は、本実施形態に係る健康管理支援システムZの概略構成例を示す図である。
健康管理支援システムZは、計測装置3、ユーザ端末2、サーバ1を有している。
図2では、
図1に示されているメーカ端末4、ジム端末4A、運営会社端末5が図示省略されている。
計測装置3は尿成分を計測し、計測結果をユーザ端末2へ送信する。計測装置3については後記する。ユーザ端末2には本実施形態による尿成分の計測値をサーバ1へ送信したり、計測値に関するデータを閲覧したりするためのアプリケーション210(
図4参照)が実行されている。そして、ユーザ端末2は計測装置3から送信された尿成分の計測値をサーバ1へ送信する。
【0028】
サーバ1は、ユーザ端末2から送信された尿成分の計測値を取集・蓄積し、蓄積した計測値に関するユーザ端末2へ送信する
【0029】
(サーバ1のハードウェア構成)
図3は、サーバ1のハードウェア構成を示す図である。
サーバ1は、メモリ121、CPU(Central Processing Unit)122、記憶装置123、通信装置124等を備えている。記憶装置123は、HD(Hard Disk)や、SS
D(Solid State Drive)等により構成される。なお、記憶装置123は、IC(Integrated Circuit)カードや、SD(Secure Digital)カード、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体によって構成されてもよい。
通信装置124は、
図1に示すユーザ端末2、メーカ端末4、運営会社端末5と通信を行う。
また、メモリ121には記憶装置123に格納されているプログラムがロードされる。そして、ロードされたプログラムがCPU122によって実行されることにより、
図1に示すユーザ処理部101、記憶処理部102、解析部103、提携会社処理部104、計測装置発注処理部105、商品発注処理部106が具現化する。
さらに、記憶装置123には、
図1に示すユーザ情報111、行動情報112、ポイント情報113、商品統計情報114、購入者統計情報115、商品使用情報116、提携会社プロファイル情報117が格納されている。なお、ユーザ情報111、行動情報112、ポイント情報113、商品統計情報114、購入者統計情報115、商品使用情報116、提携会社プロファイル情報117は、サーバ1とは別の装置であるデータベースに格納されていてもよい。
【0030】
(ユーザ端末2)
図4は、ユーザ端末2の構成例を示す図である。
ユーザ端末2は、メモリ201、CPU202、読取装置203、通信装置204、入出力装置205を有する。
読取装置203は、商品である飲食物のパッケージや、運動プログラムが記載されている紙に印刷されているバーコード(一次元コードや二次元コード)を読み取る。ユーザ端末2がスマートフォンの場合、読取装置203はスマートフォンに備えられているカメラとなる。
また、通信装置204はサーバ1や、計測装置3(
図2参照)等との通信を行う。
入出力装置205は、ユーザ端末2がスマートフォンの場合、スマートフォンに備えられているディスプレイである。
【0031】
メモリ201にはアプリケーションプログラムが格納されており、このアプリケーションプログラムがCPU202によって実行されることでアプリケーション210が起動する。アプリケーション210は、端末送受信処理部211、データ生成部212、端末表示処理部213、算出部214、起動処理部215を有している。
端末送受信処理部211は、通信装置204を介してサーバ1とデータの送受信を行う。
データ生成部212は、読取装置203によって読み取った商品のデータや、入出力装置205から入力されたデータ(飲食物の摂取回数や、運動プログラムの実行セット回数)に日時データ等を付加することで商品データを生成する。生成された商品データは端末送受信処理部211により通信装置204を介してサーバ1へ送信される。
【0032】
端末表示処理部213は、サーバ1から送られたデータを基に入出力装置205に出力(具体的には、ディスプレイに表示)するためのデータを生成し、入出力装置205に出力する。
算出部214は、種々の計算を行う。
起動処理部215は、入出力装置205による入力に従ってアプリケーション210の起動及び停止を制御する。
【0033】
(計測装置3)
図5及び
図6は計測装置3の外観を示す図である。また、
図7はセンサ部32の内部構成を示す図である。
図5及び
図6に示すように、計測装置3はセンサ部32と本体部31とによって構成される。
図6に示すように、センサ部32と本体部31とは分離可能な構成となっている。
また、本体部31には、LED(Light Emission Diode)発光部311が設けられるとともに、センサ部32が挿入される挿入部312が設けられている。
センサ部32は、スティック状の形状を有し、
図7に示すように尿成分を計測するためのセンサ322(
図7参照)を有している。ただし、センサ部32の形状は
図6に示すようなスティック状でなくてもよい。また、センサ部32には開口部321が設けられている。開口部321については後記する。
そして、
図5及び
図6に示す本体部31は、センサ部32を駆動し、センサ322の計測値(あるいは出力波形)を得るための電子回路や、近距離無線通信用デバイスを内蔵している。
【0034】
図7に示すように、センサ部32は、カバー部32Aと、基材部32Bとを有している。基材部32Bにはセンサ322と、センサ322に接続されている信号・電圧供給線323とが備えられている。センサ322は電気化学検出法によって尿成分の計測を行う電気化学センサ等で構成される。そして、カバー部32Aと基材部32Bとが合着されることによってセンサ部32が構成される。
図7の例に示すように、カバー部32Aには開口部321が設けられている。カバー部32Aと基材部32Bとが合着された際に開口部321を介して尿がセンサ322に導入可能となるよう開口部321とセンサ322とが配置されている。
このような構成により、ユーザが開口部321に尿を導入することで、センサ322が尿と接触する。
【0035】
ユーザは、
図5の白抜矢印及び
図6に示すように本体部31の挿入部312にセンサ部32を挿入した後、センサ部32の開口部321に尿を導入し、尿成分の計測を行う。なお、ユーザによってセンサ部32が本体部31の挿入部312に挿入され、
図7に示す信号・電圧供給線323が本体部31の信号・電圧線(不図示)に接続すると、
図5及び
図6に示されるLED発光部311が点灯する。これによって、ユーザはセンサ部32と本体部31との接続を確認することができる。
【0036】
そして、本体部31の挿入部312にセンサ部32が挿入されることによって、
図7に示す信号・電圧供給線323を介して本体部31からセンサ322に駆動電力が供給される。これによって、センサ322に接触している尿の成分がセンサ322によって計測される。計測結果(計測値)は、信号・電圧供給線323を介して本体部31へ送信され、本体部31に備えられている送信部(不図示)から計測値のデータとして計測データがユーザ端末2へ送信される。その後、ユーザ端末2は、受信した計測値をサーバ1へ送信する。なお、計測データは本体部31に一時的に保存されてもよい。
【0037】
図8は、センサ322の種類と計測対象との関係を示す図である。
図8において、「検査項目」とは検査対象となる尿成分であり、「計測対象」は実際にセンサ322が検出する成分である。「方法」は、センサ322が用いている成分の検出方法であり、「方法の詳細」はセンサ322による検出方法の詳細である。
図8に示すように、例えば、「検査項目」が尿糖である場合、尿糖センサが用いられる。尿糖センサは、実際にはグルコースを計測する(「計測対象」参照)。尿糖センサは、電気化学検出法の1つであるグルコースオキシダーゼを用いた酵素電極法によって尿中のグルコースを検出する。このような尿糖センサによって尿糖検査を目的としたグルコース計測が可能となる。
【0038】
また、「検査項目」が尿酸である場合、尿酸センサと、クレアチニンセンサとが用いられる。計測対象が尿酸である尿酸センサは、電気化学検出法の1つであるダイヤモンド電極による尿酸の直接的電気化学測定によって尿酸を計測する。
【0039】
尿酸計測ではレファレンスとして「計測対象」がクレアチニンであるクレアチニン計測が必要となる。このようなクレアチニンの計測に用いられるクレアチニンセンサには、同じ電気化学検出法によるクレアチニナーゼ/クレアチナーゼ/サルコシンオキシダーゼを用いた酵素電極法が適用される。
【0040】
「検査項目」がNa(ナトリウム)/K(カリウム)である場合、「計測対象」がNaであるNaセンサや、「計測対象」がKであるKセンサが用いられる(「計測対象:Na/K」)。Naセンサや、Kセンサは、電気化学検出法の1つであるイオン選択性膜を用いた起電力測定によってNa(ナトリウム)/K(カリウム)を計測する。
【0041】
図8に示すように、センサ322の種類は検査項目(検査したい尿成分)によって異なる。なお、センサ322の種類は
図8に示すものに限らない。
【0042】
なお、1つのセンサ322は原則として特定の成分を計測する。前記したように、センサ322は、電気化学検出法によって尿成分の計測を行うが、電気化学検出法は
図8に示すように複数種類があるので、目的の尿成分に対応して、電気化学検出法を使い分けることができる。
【0043】
計測したい尿成分(計測対象)に応じてセンサ部32を交換することで、1つの本体部31で複数の尿成分を計測することができる。つまり、
図5~
図7に示すような計測装置3が用いられることにより、日常的に、尿糖、尿酸(クレアチニン)、ナトリウム、カリウム(
図8参照)等の尿成分計測を手軽に行うことができる。
【0044】
このように計測装置3を本体部31とスティック状のセンサ部32とに分離可能とすることで、センサ部32のみを様々な尿成分に対応するものに交換することができる。このようにすることで、家庭で簡単に尿を用いた複数の検査項目に対応することができる。また、センサ部32は検査項目毎に交換すると同時に、1回の検査(計測)毎に使い捨てるものとする。
【0045】
(計測装置3の別の例)
図9は計測装置3の別の例を示す図である。
図9において、
図5及び
図6と同様の構成について同一の符号を付して説明を省略する。
図9に示す計測装置3aでは、本体部31にセンサ322(
図7参照)による計測値が表示される表示器313が備えられている。表示器313は液晶ディスプレイ等で構成される。このような構成を有することによりユーザは、尿成分を計測した際、即座に計測値の確認を行うことができる。
【0046】
(ユーザ情報111)
図10は、本実施形態で用いられるユーザ情報111の例を示す表である。なお、
図10において具体的な数値は省略している。
ユーザが運営会社に会員登録すると、ユーザを一意に区別するための会員番号が付与される。そして、ユーザ情報111には、「性別」、「生年月日」、「住所」、「メール(メールアドレス)」、「電話番号」、「職業」の各項目が会員番号と対応付けられている。
「性別」、「生年月日」、「住所」、「メール」、「電話番号」、「職業」は、ユーザが会員登録を行った際に入力される情報である。ちなみに、「メール」の欄にはユーザのメールアドレスが入力される。
【0047】
また、ユーザ情報111には、「入会日」、「退会日」、「HP(Home Page)アクセ
ス」、「商品購入履歴」、「センサ購入日」、「付与ポイント」等の各項目が会員番号と対応付けられている。
これらの項目のうち、「HPアクセス」には、運営会社のホームページにユーザが最後にアクセスした日時が格納される。
「商品購入履歴」には、飲食物や、運動プログラムをユーザが購入した履歴が保持されている。「商品購入履歴」には、例えば、「サプリメントA:〇〇年〇月〇日」、「運動プログラムA:△△年△月△日」等の形式で商品の購入履歴が格納されている。
【0048】
なお、「商品購入履歴」のデータは、ユーザが商品を購入すると、飲食物の容器や、運動プログラムが記載されている紙等に印刷されているバーコードをユーザ端末2で読み取る等の方法で入力される。あるいは、ユーザがユーザ端末2を操作することによる手入力で商品の購入履歴が入力されてもよい。このように、ユーザ情報111にはユーザがいつどのような商品を購入したかに関するデータが保持される。なお、
図10では商品購入履歴は、商品の種類に応じて複数の欄が設けられてもよい。
【0049】
「センサ購入履歴」には、ユーザが計測装置3のセンサ部32を購入した履歴が保持されている。「センサ購入履歴」には、例えば、「尿糖センサ:〇〇年〇月〇日」等の形式でセンサ部32の購入履歴が格納されている。「センサ購入履歴」において、購入したセンサ部32の名称等が格納されることが望ましい。このようにすることで、センサ部32と対応付けられる本体部31(の名称)がわかる。
【0050】
なお、「センサ購入履歴」のデータは、運営会社から計測装置3や、センサ部32がユーザによって発注されると、
図1に示す計測装置発注処理部105によって入力されるが、これに限らない。例えば、ユーザがメーカや、ジム等から計測装置3を購入する場合、ユーザがセンサ部32を購入すると、センサ部32のパッケージ等に印刷されているバーコードをユーザ端末2で読み取る等の方法で「センサ購入履歴」にデータが入力される。あるいは、ユーザがユーザ端末2等を操作することによる手入力でセンサ部32の購入履歴が入力されてもよい。
【0051】
「付与ポイント」には、商品や、センサ部32の購入や、計測値の変化によるポイントが入力される。ポイントの算出については後記する。
なお、ユーザ情報111において、「商品購入履歴」、「センサ購入履歴」以外のデータは、適宜省略可能である。
【0052】
(行動情報112)
図11は、本実施形態で用いられる行動情報112の例を示す表である。
行動情報112では、計測装置3による計測データと、飲食物摂取データと、運動プログラムデータとが時系列データとして格納されている。ユーザ(会員)毎に計測データは計測データ格納領域112aに格納され、飲食物摂取データは飲食物摂取データ格納領域112bに格納され、運動プログラムデータは運動プログラムデータ格納領域112cに格納されている。
【0053】
計測データ格納領域112aには、
図11に示すように計測時刻と計測値との時系列データがセンサ種毎に格納されている。センサ種はセンサ部32で計測可能な尿成分に対応しており、
図11に示すように、「尿糖センサ」、「尿酸センサ」、「Na(ナトリウム)センサ」、「K(カリウム)センサ」等である。そして、それぞれのセンサ部32を用いてユーザが計測を行った時刻と、計測値とが入力される。ちなみに、
図11において時刻は具体的には日時のことである。
【0054】
飲食物摂取データ格納領域112bには、
図11に示すように、飲食物(「商品A」、「商品B」、「商品C」)を摂取した時刻と摂取した個数とが飲食物種毎に格納されている。例えば、ユーザは、飲食物の摂取を行う際に飲食物のパッケージに印刷されているバーコードをユーザ端末2の読取装置203(
図4参照)で読み取る等する。すると、そのバーコードの読取時刻が飲食物を摂取した時刻としてユーザ端末2からサーバ1(
図1参照)へ送信される。
【0055】
また、飲食物の摂取個数(「個数」)はユーザがユーザ端末2を操作して摂取した飲食物の個数を入力するとよい。ユーザが個数を入力しない場合、デフォルトで設定されている飲食物の個数が入力される。
【0056】
また、飲食物のバーコードが読み取られずに、飲食物の摂取時にユーザがユーザ端末2を操作する手入力で摂取時刻が入力されてもよい。
【0057】
なお、
図10に示す商品購入履歴も、
図11に示す飲食物を摂取した時刻も、ユーザ端末2(
図4参照)によるバーコードの読み取りで入力される場合が考えられる。このような場合、最初に読み取られたデータは、購入時刻として入力され、2回目以降に読み取られたデータは摂取時刻として入力されるとよい。
【0058】
運動プログラムデータ格納領域112cには、ユーザが運動プログラムを行った時刻(以降適宜、運動プログラムの実行時刻と称する)、セット数等が格納される。運動プログラムは、例えば、ジム等からユーザ(会員)に対して配布される紙等に運動メニューとして記載されている。この運動メニューが記載されている紙にはバーコードが印刷されている。ユーザが、この紙に印刷されているバーコードをユーザ端末2で読み取ると、ユーザ端末2は、その読取時刻を運動プログラムの実行時刻として取得し、取得した時刻をサーバ1へ送信する。送信された時刻をサーバ1のユーザ処理部101(
図1)が行動情報112に格納する。
【0059】
運動プログラムのセット数は、ユーザ端末2を介してユーザが手入力で入力してもよいし、バーコードを連続して読み取った回数がセット数として入力されてもよい。例えば、ユーザが運動メニューを2セット行う場合、ユーザはユーザ端末2を使ってバーコードを2回読み取る。
【0060】
あるいは、運動プログラムとして提案される運動メニューは、運営会社からユーザのユーザ端末2にEメールで送られてもよい。このような場合、Eメールに記載されているリンクをユーザがタップすると、運動メニューのwebサイトが展開され(不図示)、当該webサイトに表示されている運動メニュー実行ボタンの選択入力によって運動メニューの実行時刻が入力され、セット数入力窓に回数が入力されることで運動プログラムデータのセット数が入力されてもよい。
【0061】
このように、行動情報112にはどの尿成分の計測をいつ行ったか、いつ商品を摂取したか、いつ運動プログラムを実行したか等の時系列データが保持されている。
【0062】
なお、本実施形態では、センサ322の計測値の時系列データと、飲食物や、運動プログラムの時系列データとが同一の会員番号で管理されているが、別々の識別情報で管理されてもよい。
【0063】
(計測値変化表示画面600)
図12は、本実施形態によって入出力装置205に表示される計測値変化表示画面600の例を示す図である。
図12に示す例では日にちが横軸として示されている。
図12に示す計測値変化表示画面600は、ある尿成分の計測値の時系列データが示されている。
図12の例では、尿成分として「センサa」によって計測される尿糖のケースが示されている。
【0064】
図12に示す計測値変化表示画面600はユーザ端末2の入出力装置205(
図4参照)に表示されるものである。
図12において、グラフG1は計測装置3による計測値(
図12~
図15の例では尿糖値)の時間変化(時系列)を示している。また、グラフG1に示されている黒丸P1は、該当する日時に計測装置3による計測が行われたことを示している。
そして、縦線VL1~VL4は飲食物の摂取時期や、運動プログラムの実行時期を示している。ここで、縦線VL1~VL4の線種は摂取した飲食物の種類や、運動プログラムを示している。
図12の例では、実線の縦線VL1は飲食物である「商品A」の摂取日時を示している。また、破線の縦線VL2は飲食物である「商品B」の摂取日時を示している。そして、一点鎖線の縦線VL3は飲食物である「商品C」の摂取日時を示している。さらに、二点鎖線の縦線VL4は運動プログラムが行われた日時を示している。
【0065】
なお、
図12における縦線VL1~VL4は線種の違いによって区別されているが、実際には色によって区別されるとよい。
【0066】
このような計測値変化表示画面600により、計測値に変化があった際に、摂取している少雨品の摂取時期と摂取個数や、運動プログラムの実行時期とセット数等をユーザは一目で確認できる。
【0067】
図12の計測値変化表示画面600においてグラフG1の黒丸P1が長押し等をされると、
図13に示すような計測情報601が表示される。
計測情報601には、センサ種、計測値、計測日時が表示される。
例えば、ユーザがグラフG1に示されている黒丸P1aが長押しすると、長押しされた黒丸P1aに相当する計測情報601aが表示される。計測情報601aには、該当する黒丸P1aが「センサa」によって2月4日の18時15分に計測値「5」が計測されたことが示されている。「センサa」とはセンサ部32におけるセンサ322(
図7参照)の種類(尿糖センサ等)を示す。
【0068】
また、縦線VL1~VL4が長押しされると飲食物情報602や、運動プログラム情報603が表示される。飲食物情報602には飲食物の種類、飲食物を摂取した日時が表示される。また、運動プログラム情報603には運動プログラムを実行した日時が表示される。
【0069】
例えば、ユーザが縦線VL1aを長押しすると表示される飲食物情報602aには「商品A」が2月16日の12:00に摂取されたことが表示されている。また、ユーザが縦線VL4aを長押しすると表示される運動プログラム情報603aには2月11日の13:15に運動プログラムが行われたことが表示されている。
【0070】
図13の飲食物情報602には飲食物を摂取した日時が表示されているが、これに加えて飲食物の摂取個数や、グラム数等が表示されてもよい。また、運動プログラム情報603には運動プログラムが行われた日時が表示されているが、これに加えてセット数等が表示されてもよい。
【0071】
図13のように計測情報601や、飲食物情報602や、運動プログラム情報603が表示されることにより、ユーザは個人ごとにおける計測値や、摂取した飲食物や、実行した運動プログラムの詳細な情報を容易に確認することができる。これにより、計測値の変化と、複数の飲食物の摂取や、運動プログラムの実行の効果が可視化される。これにより、数の飲食物の摂取や、運動プログラムの実行の効果を容易かつ詳細にユーザは確認することができる。
【0072】
(有意差検定)
図14は、2つの期間における計測値の有意差検定が行われた際に表示される計測値変化表示画面600を示す図である。
図14は、2つの期間について計測値の有意差が検定された結果が示されている計測値変化表示画面600の例を示す図である。
図14に示す例において、期間L1、期間L2はユーザが尿成分計測値の比較を行いたい期間であり、ユーザがユーザ端末2の入出力装置205を介して指定する期間である。例えば、ユーザが
図12に示す計測値変化表示画面600において、期間L1、期間L2に相当する期間を指でなぞる等することにより期間L1、期間L2が指定される。
【0073】
ユーザによって、期間L1及び期間L2が指定されると、その期間の計測値を基に、ユーザ端末2の算出部214(
図4参照)が期間L1及び期間L2に対する有意差を検定する。検定結果は検定結果表示604として表示される。
【0074】
このようにすることで、ユーザは食品や、サプリメントの摂取、運動プログラムの実行による計測値の変化を客観的な指標で手軽に確認することができる。特に、期間L1と期間L2との計測値の変化の差が微妙である場合、有意差検定によって計測値の有意差の有無をユーザが容易かつ客観的に確認することができる。
また、
図14では、複数の商品を摂取した場合を示しているが、個々の商品の効果を確認したい場合には、
図15に示すように、例えば「商品A」(縦線VL1)の摂取時期だけを表示することも可能である。
【0075】
なお、
図12、
図13に示す表示や、
図14や、
図15に示すような有意差検定結果の結果はメーカ端末4や、ジム端末4Aを介してメーカや、ジム等の側が確認することもできる。ただし、メーカや、ジム等は自社商品についてのみ
図14や、
図15のような有意差検定結果の確認ができる。
【0076】
図14や、
図15の例では、ユーザ端末2の算出部214によって有意差検定が行われるとしたが、サーバ1によって有意差検定が行われてもよい。この場合、指定された期間の期間情報、センサ種情報を含む有意差検定要求がユーザ端末2からサーバ1へ送信される。センサ種情報として、グラフG1として計測値が示されているセンサ322の種類(
図14や、
図15の例では「センサa」)の情報が送信される。
【0077】
有意差検定要求を受信したサーバ1のユーザ処理部101は行動情報112のデータを基に、有意差検定要求に含まれるセンサ322の種類について期間L1及び期間L2における計測値について有意差検定を行う。検定の結果は、有意差検定要求に対する応答としてサーバ1からユーザ端末2へ送信される。そして、ユーザ端末2の入出力装置205に検定結果表示604が表示される。
【0078】
(購入傾向の表示)
図16は、本実施形態においてセンサ部32及び商品の購入傾向を示す購入傾向表示画面610を示す図である。
図16に示す購入傾向表示画面610は主にメーカ端末4や、ジム端末4A(
図1参照)に表示されるものである。
図16に示す購入傾向表示画面610において横軸は年齢層を示し、実線L11は、あるセンサ種のセンサ部32(
図16の例では「センサa」)の購入個数を示し、破線L12は、ある商品(
図16の例では飲食物である「商品A」)の購入個数を示している。
【0079】
また、
図16に示す例では、実線L11として、所定期間におけるセンサ部32の購入個数が示されている。また、破線L12として、所定期間における商品の購入個数が示されている。さらに、実線L11及び破線L12は男女合計の値が示されている。
【0080】
そして、
図16の例では、「センサa」(実線L11)及び「商品A」(破線L12)ともに50代でピークを示している。そして、実線L11のピークにはセンサ購入人数情報611が表示されている。同様に、破線L12のピークには商品購入人数情報612が表示されている。例えば、センサ購入人数情報611では、「センサa」の購入ピークが50代の男性1500人及び女性1300人であることが表示されている。同様に、商品購入人数情報612では、「商品A」の購入ピークが50代の男性1500人及び女性1300人であることが示されている。なお、実線L11のピークと破線L12のピークとは本来重なっているが、
図16では見やすくするため、実線L11のピークと破線L12のピークとをずらして示している。なお、センサ購入人数情報611や、商品購入人数情報612は、メーカ端末4や、ジム端末4Aで生成され、表示されてもよい。
【0081】
なお、
図16に示す例では、飲食物(「商品A」)と、センサ部32を購入する年齢層及び性別が示されているが、これに加えて地域が示されてもよい。また、
図16に示す例では、商品として飲食物が示されているが、運動プログラムでもよい。
【0082】
「センサa」が「尿糖センサ」であれば、
図16に示される結果から「商品A」は尿糖を気にしている人と強い相間があることがわかる。メーカや、ジム等はこのような結果を商品の開発に利用したり、販売計画、新規顧客開拓戦略に利用したりすることができる。
なお、
図16に示す表示は購入者統計情報115を基に行われる。前記したように、
図16に示す商品の購入傾向はメーカ端末4、ジム端末4Aに表示可能であるが、メーカや、ジム等は自社に関する商品の購入傾向のみ閲覧可能である。
【0083】
(ポイント表示)
図17は、本実施形態におけるポイント表示画面620の例を示す図である。
図17に示すようなポイント表示画面620はユーザ端末2に表示されるものである。また、
図17に示すポイント表示画面620は、
図1に示すポイント情報113の内容が表示されているものである。
図17に示すように、ポイント表示では「順位」、「ニックネーム・性別・年齢」、飲食物である「商品A」の購入回数、「センサa」の購入回数、「数値の変化」、「獲得ポイント」が表示される。
図17において、「数値の変化」とは所定期間(例えば、1か月間)における計測値の差分である。獲得ポイントは、商品の購入回数、センサ部32の購入回数で単純に積算されてもよい。あるいは、計測値の変化を考慮して、計測値が好ましい方へ変化した場合は正の値がポイントに加算され、好ましくない方へ変化した場合は負の値がポイントに加算されるようにしてもよい。
【0084】
このように獲得ポイントは、商品や、センサ部32の購入や、数値の変化によって所定のポイントが加算され、獲得ポイントの昇順によって順位が付与される。このようなポイントの計算等はサーバ1の解析部103によって行われる。なお、
図17に示す例では、商品として飲食物が想定されているが、運動プログラムが加えられてもよい。
【0085】
このようなポイント表示が行われることによってユーザのモチベーションを高め、健康管理の継続性をユーザに促すことができる。さらに、商品(飲食物、運動プログラム)や、センサ部32の購入意識を高め、商品や、センサ部32の購入継続性をユーザにうながすことができる。
ちなみに、算出されたポイントは、ユーザ情報111の付与ポイントの欄にも格納される(
図10参照)。
【0086】
(ユーザ端末2での表示画面)
図18は、本実施形態によるユーザ端末2での表示画面例を示す図である。
図18に示す例では、
図12に示す計測値変化表示画面600が表示されている。この他に
図13、
図14、
図17に示すものがユーザ端末2での表示画面(入出力装置205;
図4参照)に表示されてもよい。
また、表示画面の詳細情報領域221には、「この1週間」(
図18の例では2/6~2/12)の飲食物(
図18の例では飲食物である「商品A」、「商品B」)の摂取回数、運動プログラムの実行回数、「センサa」の計測値が表示されている。
図18の例では、2/6~2/12の間に「商品A」が1回、「商品B」が2回摂取され、運動プログラムが2回実行されている。そして、「センサa」によって7回の計測が行われ、その計測値をすべて「4」であることが示されている。
【0087】
<フローチャート>
(計測値登録処理)
図19は、本実施形態で行われる計測値取得処理の手順を示すフローチャートである。適宜、
図1、
図4、
図5、
図6を参照する。
まず、ユーザはセンサ部32を本体部31の挿入部312に挿入した後、計測装置3のセンサ部32の開口部321に尿を導入し、尿成分の計測を行う。
すると、計測装置3の本体部31は、センサ部32から計測値を取得し(S101)、取得した計測値を、計測装置3と同期しているユーザ端末2へ送信する(S102)。
ユーザ端末2のデータ生成部212は、計測装置3から受信した計測値に少なくともユーザの会員番号、センサ種及び計測日時を付与した計測データを生成する(S111)。
そして、ユーザ端末2の端末送受信処理部211は計測データをサーバ1へ送信する(S112)。
計測データを受信したサーバ1のユーザ処理部101は、計測データに含まれる会員番号、センサ種をキーとして、
図11の行動情報112における計測データ格納領域112aの該当する欄に計測データに含まれる計測日時及び計測値を格納する(S121)。
【0088】
(飲食物摂取及び運動プログラム実行処理)
図20は、本実施形態で行われる飲食物摂取及び運動プログラム実行処理の手順を示すフローチャートである。適宜、
図1、
図4を参照する。
まず、ユーザは、ユーザ端末2の読取装置203を用いて、摂取する飲食物の容器や、運営会社から送付された運動メニュー等に印刷されているバーコードをユーザ端末2に読み込む(S201)。
ユーザは、ユーザ端末2に表示されている飲食物摂取個数入力窓(不図示)や、セット数入力窓(不図示)から飲食物の摂取個数や、運動プログラムの実行セット数を入力する(S202)。
ユーザ端末2の端末送受信処理部211は、飲食物の種類あるいは運動プログラムの種類に、会員番号や、読取日時や、飲食物摂取個数や、セット数を付与した商品データをサーバ1へ送信する(S203)。
商品データを受信したサーバ1のユーザ処理部101は、
図11に示す行動情報112に情報を格納する(S211)。この時、ユーザ処理部101は、商品データに含まれている飲食物の種類や、運動プログラムの種類をキーとして、行動情報112において飲食物摂取データ格納領域112bの該当する欄に、飲食物の摂取日時や、飲食物の摂取個数を格納する。あるいは、ユーザ処理部101は、運動プログラムデータ格納領域112cの該当する欄に運動プログラムの実行日時や、セット数を格納する。
【0089】
(計測値変化表示画面600の表示処理)
図21は、本実施形態で行われる、
図12~
図15に示す計測値変化表示画面600の表示処理の手順を示す手順である。適宜、
図1、
図5、
図12~
図15を参照する。
まず、サーバ1のユーザ処理部101は、ユーザ端末2から計測値変化表示画面600の表示要求を受け付けたか否かを判定する(S301)。表示要求には、要求元の会員番号や、表示する尿成分等のデータが含まれている。
計測値変化表示画面600の表示要求を受け付けていない場合(S301→No)、ユーザ処理部101はステップS301へ処理を戻す。
計測値変化表示画面600の表示要求を受け付けた場合(S301→Yes)、ユーザ処理部101は、表示要求に含まれている会員番号及び尿成分に基づいて、
図11に示す行動情報112から必要なデータを抽出する。そして、ユーザ処理部101は、要求元のユーザ端末2へ抽出したデータ(抽出データ)を送信する(S302)。例えば、尿糖値のデータが要求されている場合、ユーザ処理部101は、
図11に示す行動情報112のうち、尿糖センサのレコードと、飲食物データ格納領域112bの全レコードと、運動プログラムデータ格納領域112cの全レコードとを抽出し、抽出データとする。なお、日時指定がされている場合、尿糖センサのレコード、飲食物データ格納領域112bのレコード、運動プログラムデータ格納領域112cのレコードのうち、該当する日時のデータが抽出されることで抽出データが生成されてもよい。
【0090】
抽出データを受信したユーザ端末2の端末表示処理部213は、送信された抽出データを基に、
図12に示す計測値変化表示画面600を表示する(S311)。
次いで、端末表示処理部213は、計測値変化表示画面600の黒丸P1(
図12参照)や、縦線VL1~VL4(
図12参照)のいずれかが選択されたか否かを判定する(S312)。選択は、前記したように長押し等で行われる。
黒丸P1や、縦線VL1~VL4が選択されていない場合(S312→No)、ステップS321へ処理を進める。
黒丸P1や、縦線VL1~VL4が選択されている場合(S312→Yes)、端末表示処理部213は、選択対象に応じて
図13に示すような計測情報601、飲食物情報602、運動プログラム情報603を表示する(S313)。ちなみに、表示されている計測情報601、飲食物情報602、運動プログラム情報603を非表示とするには、ユーザが表示されている計測情報601、飲食物情報602、運動プログラム情報603をタップ等する。
さらに、端末表示処理部213は、期間が指定されたか否かを判定する(S321)。ステップS321で指定される期間とは、
図14や、
図15に示す期間L1及び期間L2である。
期間が指定されていない場合(S321→No)、端末表示処理部213は、ステップS331へ処理を進める。
期間が指定された場合(S321→Yes)、ユーザ端末2の算出部214は、ステップS321で指定された期間について計測値の有意差検定を行う(S322)。そして、端末表示処理部213が入出力装置205の有意差検定の結果を検定結果表示604として表示する(S323)。
【0091】
続いて、ユーザ端末2の起動処理部215はアプリケーション210の終了処理が指示されたか否かを判定する(S331)。
終了処理が指示されていない場合(S331→No)、アプリケーション210はステップS312へ処理を戻す。
終了処理が指示されている場合(S331→Yes)、起動処理部215はアプリケーション210を終了する。
【0092】
(ユーザUにおける健康管理)
図22は、本実施形態に係る健康管理支援システムZを利用した健康管理について説明する図である。
ユーザUは、飲料、サプリメント、食品を摂取したり、運動プログラムを実行したりする(S601)。その後、ユーザUは健康管理支援システムZを用いて尿成分の検査を行い(S602)、尿糖値や、尿酸値、クレアチニン値、Na/K値を参照する(S603)。
これによって、ユーザUは飲料、サプリメント、食品の摂取による尿成分への影響や、運動プログラムによる尿成分への影響を確認することができる(S604)。具体的には、
図12~
図15に示す計測値変化表示画面600をユーザUが確認することにより、ユーザUは飲料、サプリメント、食品の摂取による尿成分への影響(効果)や、運動プログラムによる尿成分への影響(効果)を確認することができる。そして、ユーザUは確認した飲料、サプリメント、食品、運動プログラムの影響(効果)を基に、飲料、サプリメント、食品、運動プログラムの見直し等を行うことができる。
【0093】
(ビジネスネットワークの例)
以上のような健康管理支援システムZを導入した際におけるビジネスネットワークとして、
図23,
図24に示すような形態が考えられる。
【0094】
図23は、本実施形態に係る健康管理支援システムZを利用したビジネスネットワークの一例を示す図である。適宜、
図1を参照する。
図23の例に示すビジネスネットワークでは、運営会社701と、飲料メーカ702a、サプリメントメーカ702bを有する。また、
図23に示す図において、ユーザUa(U)は飲料メーカ702aの飲料を摂取し、ユーザUb(U)はサプリメントメーカ702bのサプリメントを摂取しているが、1人のユーザUが複数のメーカの飲料、サプリメント、食品を摂取したり、運動プログラムを実行したりしてもよい。
【0095】
運営会社701は、ユーザUaに対して計測装置3のセット(本体部31、センサ部32)を送付する(S711a)。センサ部32は、ユーザUaが計測を希望する尿成分(例えば、尿糖値)に対応するものが送られる。センサ部32は、複数種類のセンサ部32がそれぞれ複数送付されてもよい。
【0096】
ユーザUaは、運営会社701に対して計測装置3の代金を支払う(S712a)。なお、ユーザUaは、本体部31や、センサ部32が送付される毎に代金を支払っている。しかし、これに限らず、サブスクリプション等の形式で月額や、年額をユーザUaが運営会社701に支払うことで、運営会社701が定期的にセンサ部32をユーザUaに送付してもよい(このような場合、初回のみ、本体部31とセンサ部32とのセットがユーザUaに送付される)。
【0097】
そして、ユーザUaは店舗等を介して飲料メーカ702aの飲料を購入する。即ち、ユーザUaは飲料メーカ702aから飲料を取得し(S713a1)、その代金を飲料メーカ702aへ支払う(S713a2)。そして、ユーザUaは購入した飲料を摂取する。
そして、ユーザUaは計測装置3を用いた尿成分の計測を行う。計測の結果(計測データ)は、ユーザUaが所有するユーザ端末2を介して運営会社701(サーバ1)へ送られる(S714a)。
【0098】
運営会社701に設置されているサーバ1は、飲料メーカ702aに設置されているメーカ端末4の閲覧要求に対して、それぞれのユーザUから収集した計測データのうち、飲料メーカ702aが発売している飲料に関するデータを飲料メーカ702a(メーカ端末4)へ送信する(S715a)。飲料メーカ702aは、送信あるいは参照した計測データを基に、販売戦略をたてたり、研究開発を行ったりする。また、飲料メーカ702aは、計測データの提供代金を運営会社701に支払う(S716a)。
【0099】
同様に、運営会社701は、ユーザUbに対して計測装置3のセット(本体部31、センサ部32)を送付する(S711b)。センサ部32は、特定の尿成分(例えば、尿酸値)に対応するものが送られる。センサ部32は、複数種類のセンサ部32がそれぞれ複数送付されてもよい。
【0100】
ユーザUbは、運営会社701に対して計測装置3の代金を支払う(S712b)。なお、ユーザUbは、本体部31や、センサ部32が送付される毎に代金を支払っている。しかし、これに限らず、サブスクリプション等の形式で月額や、年額をユーザUbが運営会社701に支払うことで、運営会社701が定期的にセンサ部32をユーザUbに送付してもよい(この場合、初回のみ、本体部31とセンサ部32とのセットが送付される)。
【0101】
そして、ユーザUbは店舗等を介してサプリメントメーカ702bのサプリメントを購入する。即ち、ユーザUbはサプリメントメーカ702bからサプリメントを取得し(S713b1)、その代金をサプリメントメーカ702bへ支払う(S713b2)。そして、ユーザUbは購入したサプリメントを摂取する。さらに、ユーザUbは計測装置3を用いた尿成分の計測を行う。計測の結果(計測データ)は、それぞれのユーザUが所有するユーザ端末2を介して運営会社701(サーバ1)へ送られる(S714b)。
【0102】
運営会社701に設置されているサーバ1は、飲料メーカ702aに設置されているメーカ端末4の閲覧要求に対して、それぞれのユーザUから収集した計測データのうち、サプリメントメーカ702bが発売しているサプリメントに関するデータをサプリメントメーカ702bへ送信する(S715b)。サプリメントメーカ702bは、送信あるいは参照した計測データを基に、販売戦略をたてたり、研究開発を行ったりする。また、サプリメントメーカ702bは、計測データの提供代金を運営会社701に支払う(S716b)。
【0103】
図23における飲料メーカ702aや、サプリメントメーカ702bと同様の処理を、
図23において図示省略されている食品メーカや、運動プログラムを提案するジム等が行ってもよい。
【0104】
図23に示すような例は、運営会社701が医療機器の製造・販売業にある場合に適用されるとよい。このような場合、医療機器である計測装置3と、飲料メーカ702aや、サプリメントメーカ702bの商品とを連携して、ユーザUa,Ubに対して販売することができる。なお、
図23に示す例では、飲料メーカ702a、サプリメントメーカ702bの2社のみが示されているが、1社のみでもよいし、3社以上でもよい。
【0105】
図24は、本実施形態に係る健康管理支援システムZを利用したビジネスネットワークの別の例を示す図である。
図24において
図23と同様の構成について同一の符号を付して説明を省略する。
図23では、計測装置3のセット(本体部31、センサ部32)が運営会社701から送付されていたが、
図24ではメーカ(飲料メーカ702a、サプリメントメーカ702b等)がユーザUに対して計測装置3のセットを送付する。
【0106】
例えば、運営会社701は飲料メーカ702aに本体部31や、センサ部32を供給する(S721a)。飲料メーカ702aは、運営会社701に本体部31や、センサ部32や、運営会社701から提供されるデータの代金を支払う(S722a)。
【0107】
そして、ユーザUaは、飲料メーカ702aから飲料を購入する。即ち、ユーザUaは飲料メーカ702aから飲料を取得し(S723a1)、その代金を飲料メーカ702aに支払う(S723a2)。さらに、ユーザUaは本体部31や、センサ部32を飲料メーカ702aから購入する。即ち、ユーザUaは飲料メーカ702aから本体部31や、センサ部32を取得し(S724a1)、その代金を飲料メーカ702aに支払う(S724a2)。なお、ユーザUaと飲料メーカ702aとの間でサブスクリプションの契約が結ばれている場合、定期的に飲料メーカ702aからセンサ部32が送付されてもよい(初回のみ、本体部31とセンサ部32とのセットが送付される)。
【0108】
ユーザUaは、飲料メーカ702aから送付された計測装置3を用いて尿成分の計測を行い、ユーザ端末2を介して計測結果を運営会社701(サーバ1)へ送信する(S725a)。
運営会社701に設置されているサーバ1は、飲料メーカ702aに設置されているメーカ端末4の閲覧要求に応じて、それぞれのユーザUから収集した計測データのうち、飲料メーカ702aが発売している飲料に関するデータを飲料メーカ702a(メーカ端末4)へ送信する(S726a)。計測データが運営会社701に送付される手順や、飲料メーカ702aが計測データを基に販売戦略をたてたり、研究開発を行ったりする手順は
図23と同様であるので、
図24における説明を省略する。
【0109】
同様に、運営会社701はサプリメントメーカ702bに本体部31や、センサ部32を供給する(S721b)。サプリメントメーカ702bは、運営会社701に本体部31や、センサ部32や、運営会社701から提供されるデータの代金を支払う(S722b)。ユーザUbは、サプリメントメーカ702bからサプリメントを購入する。即ち、ユーザUbはサプリメントメーカ702bからサプリメントを取得し(S723b1)、その代金をサプリメントメーカ702bへ支払う(S723b2)。さらに、ユーザUbは本体部31や、センサ部32をサプリメントメーカ702bから購入する。即ち、ユーザUbは本体部31や、センサ部32をサプリメントメーカ702bから取得し(S724b1)、その代金をサプリメントメーカ702bへ支払う(S724b2)。なお、ユーザUbとサプリメントメーカ702bとの間でサブスクリプションの契約が結ばれている場合、定期的にサプリメントメーカ702bからセンサ部32が送付されてもよい(初回のみ、本体部31とセンサ部32とのセットが送付される)。
【0110】
ユーザUbは、サプリメントメーカ702bから送付された計測装置3を用いて尿成分の計測を行い、ユーザ端末2を介して計測結果を運営会社701(サーバ1)へ送信する(S725b)。
運営会社701に設置されているサーバ1は、サプリメントメーカ702bに設置されているメーカ端末4の閲覧要求に応じて、それぞれのユーザUから収集した計測データのうち、サプリメントメーカ702bが発売しているサプリメントに関するデータをサプリメントメーカ702b(メーカ端末4)へ送信する(S726b)。計測データが運営会社701に送付される手順やサプリメントメーカ702bが計測データを基に販売戦略をたてたり、研究開発を行ったりする手順は
図23と同様であるので、
図24における説明を省略する。
【0111】
図24に示す例は、運営会社701は医療機器の製造・販売業であるが、実際の販売は飲料メーカ702aや、サプリメントメーカ702bが担当する場合に適用されるとよい。この場合、飲料メーカ702aや、サプリメントメーカ702bは、ユーザUに対して、商品(飲料、サプリメント)の販売に加えて計測装置3の販売も行う。
【0112】
図23、
図24のどちらの場合でも、各メーカの商品に合わせて検査項目(検査される尿成分)が変わり、それに合わせたセンサ部32がユーザUに供給される。
【0113】
本実施形態によれば、健康に関するビッグデータの構築が可能となる。
本実施形態では、自宅で尿成分を計測し、尿糖等、疾病と関連する検査項目を多項目かつ継続して行うことで、飲食物の摂取や、運動プログラムの実行による計測値の変化を評価することができる。
そして、本実施形態によれば、飲料、サプリ、弁当等のいわゆる飲食物(健康食品を含む)を組み合わせて、適宜尿成分の検査(尿糖、尿酸、Na/Kなど)を行いながら、摂取する健康食品、運動プログラムの継続を促すことができる。
【0114】
つまり、本実施形態によれば、健康意識の高いユーザに対して、継続的な検査を支援したり、情報提供サービスを提供したりすることができる。特に、ユーザが検査を継続することで、尿成分の計測値を継続的に取得することができる。そして、健康管理支援システムZは、複数の健康食品等を摂取したり、運動プログラムを実行したりすることによる個人毎の効果について可視化を行う。これによって、健康食品の摂取や、運動プログラムの実行を継続することに対するユーザへの強い動機付けを支援することができる。
【0115】
さらに、本実施形態によれば、健康意識の高いユーザにおけるデータを収集し、その効果を可視化することで、一般の人の健康指導に利用することもできる。
【0116】
また、本実施形態によれば運営会社が複数のメーカと連携し、それぞれのメーカと複数のユーザとが連携するビジネスを構築することができる。つまり、いわゆる、BtoBビジネスにおける「1:N」の関係を構築することができる。そして、複数の商品(飲食物や、運動プログラム)と、特定の尿成分の計測値との関係が可視化される。これにより、多様な尿成分と商品(飲食物や運動プログラム)との関係について容易にデータを収集し、商品の効果を検討することができる。
【0117】
そして、継続して収集された尿成分の計測値と、商品(健康食品や、運動プログラム)の関係により健康意識の高いユーザにおける商品の販売状況を可視化したデータを本実施形態では健康食品等を製造・販売するメーカが取得することができる。これによりメーカが開発研究や、販売方法の検討を容易に行うことができる。
【0118】
また、本実施形態において、計測装置3は、
図5に示すようにセンサ部32と本体部31に分離できる構造を有している。これにより、本体部31を共通化した上で、種類の異なるセンサ部32のみを交換するだけで、安価に多成分検査が可能となる。しかも、計測装置3さえ準備できれば、いつでも簡便に検査を行うことができる。これによって、継続的な検査を容易に実現することができる。
【0119】
健康食品のうち、特定保健用食品については、食品又は関与成分について、保健の用途の根拠が医学的、栄養学的に明らかにされていることが要件となっている。すなわち、飲食品メーカは食品及び特定の保健の目的に資する栄養成分に係る保健の用途及び一日当たりの摂取目安量を医学的及び栄養学的に明らかにした資料を提出する必要がある。身体の健全な成長、発達、健康の維持に必要な栄養成分・補完を目的とした特定保健用食品では、含有量が国の基準を満たしていれば、定められた機能表示をつけ販売することができる。また、いわゆる健康食品と呼ばれる機能性食品では、一般に試験管内実験や動物実験から得られた効果から機能性を謳ったものがある。いずれの試験も、一定の被検者を募集し、一定期間の評価を行うものである。
【0120】
本実施形態によれば、多数のユーザから尿等の体液の計測値を容易に収集することができるため、メーカは飲食物の効果について検討する資料を容易かつ多数閲覧することが可能となる。この結果、メーカは飲食物の開発のための資料を取得することができるとともに、特定保健用食品や、機能性食品を提供するメーカは保険用途の根拠の資料を作成するための資料を容易に取得することができる。
【0121】
本実施形態では、計測装置3で計測された尿成分の計測値は、一旦、ユーザ端末2へ送信された後、ユーザ端末2からサーバ1へ送信されている。しかし、これに限らず、計測装置3からサーバ1へ直接、計測データが送信されてもよい。
【0122】
本実施形態では、ユーザは運営会社が提供する尿成分計測サービスに登録することが前提となっているが、ユーザは登録を行わなくてもよい。
【0123】
また、本実施形態では商品のパッケージ等に印刷されているバーコード等がユーザ端末2によって読み込まれることで、商品の摂取時刻が取得されているが、これに限らない。例えば、最初に商品のバーコードが読み込まれると、ユーザ端末2の当該商品の情報が格納され、次回以降、アプリケーション210が起動されるとユーザ端末2に情報が格納されている入出力装置205に表示されてもよい。この場合、例えば、ユーザが表示されている商品の情報をタップすることで、商品の摂取時刻が入力されてもよい。
【0124】
また、ユーザ端末2の入出力装置205において、ユーザへのアドバイスが表示されてもよい。この場合、サーバ1にセンサ322の計測値の変化等に応じたアドバイスデータが予め格納されている。そして、サーバ1が行動情報112に格納されている計測値の変化に応じて、アドバイスデータから適切なアドバイスを抽出し、ユーザ端末2に表示させる。
【0125】
本実施形態では、
図21のステップS302に示されるようにユーザ端末2が抽出データを受信した後、端末表示処理部213が
図12に示す計測値変化表示画面600を生成し、表示している。しかし、これに限らず、サーバ1で計測値変化表示画面600を生成し、生成された計測値変化表示画面600がユーザ端末2へ送信されることで、ユーザ端末2の入出力装置205に計測値変化表示画面600が表示されてもよい。
【0126】
[第2実施形態]
商品と計測装置3とによる尿中成分の計測サービスについて、複数の会社が販売権利を取得し、実施する場合がある。つまり、同じセンサ部32を複数の会社が別の販売品(別の名称を有する販売品)として販売する場合がある。このような場合において、ユーザU(
図36参照)が、複数社のセンサ部32や、本体部31を使用する可能性がある。このような会社では、本体部31を販売又は貸与するとともに、商品及びセンサ部32の販売を行っている。第2実施形態では、このような状態において、ユーザUが他社のセンサ部32や、本体部31を使用していることを検知することを課題とする。なお、第2実施形態のいずれの図の説明でも、
図5~
図7、及び、
図3を適宜参照している。また、商品は、第1実施形態に示すように飲食物、運動プログラム等である。また、商品は、少なくともセンサ部32とセットで販売されている。
【0127】
まず、
図25を参照して、本実施形態(第2実施形態)の概要について説明する。
第1実施形態では電気化学法により尿中成分を計測する方法として、センサ部32と本体部31とを分離可能することで、センサ部32を使い捨て可能としている。これにより、ユーザUの利便性を向上させることができる。
例えば、ユーザUは、商品(飲食物や、運動プログラム)とともに、商品に対応するセンサ部32を購入することが考えられる。このような場合、本体部31はセンサ部32の種類によらず共通して使用できるため、破損あるいは故障するまで使用し続けることができる。従って、商品を販売している会社(以下、販売会社811と称する)は、商品ととともに商品とセットで販売されているセンサ部32をユーザUに購入し続けてもらうことで、計測装置3による計測値を取得することができる。そして、商品を販売している販売会社811は、取得した計測値を利用して、商品の研究開発や、ユーザUへの宣伝に利用することができる。ちなみに、本体部31は、ユーザUによる購入(買い取り)の他に、商品を販売する販売会社811によるユーザUへの貸与が可能である。
【0128】
しかし、商品と計測装置3による尿中成分の計測サービスを実施する販売会社811が複数存在する場合が考えられる。このようなケースについて、第1実施形態に記載の計測プラットフォームでは、ユーザUがある販売会社811の商品に対応するセンサ部32を、異なる販売会社811から別の販売品として購入し、計測を行うことが考えられる。即ち、商品とセンサ部32とが対応している状態が考えられる。センサ部32に計測値の送信先に関する情報(アドレス等)が格納されている場合、商品を販売している正規の販売会社811にはセンサ部32によるデータが送信されず、計測値の把握ができなくなるなどのおそれがある。
【0129】
また、本体部31にデータの送信先に関する情報が格納されている場合も考えられる。この場合、ユーザUが、本体部31を販売している販売会社811(X会社とする)と異なる販売会社811(Y会社とする)が販売しているセンサ部32が使用したものとする。すると、本来、Y会社が取得すべきセンサ部32による計測値がX会社へと送信されてしまう。
なお、販売会社811としてコンビニエンスストアや、ドラッグストア等が想定される。
第2実施形態では、このような事態を容易な方法で防止することを課題とする。
【0130】
(システム構成図)
図25は、本実施形態(第2実施形態)に係る健康管理支援システムZaの構成例を示す図である。
図25に示す健康管理支援システムZaは第2実施形態に関わる部分のみを示しているが、実際には
図1に示す健康管理支援システムZと併せて使用されることが望ましい。つまり、
図25に示すサーバ1aと、
図1に示すサーバ1とは同じ装置とすることが望ましい。しかし、必ずしも
図25に示すサーバ1aと、
図1に示すサーバ1とを同じ装置としなくてもよい。なお、
図25において、
図1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
【0131】
サーバ1aは、
図5~
図7に示す本体部31や、センサ部32の使用状態を監視し、不適切な使用の可能性がある場合、販売会社811が有する販売会社端末8へ通知する。
【0132】
サーバ1aは、判定情報生成部131、判定処理部132、及び、通知部133を有している。また、サーバ1aは、ユーザ情報111、行動情報112、判定情報141を有している。ユーザ情報111、行動情報112は第1実施形態に記載したものと同様であるため、ここでの説明を省略する。なお、ユーザ情報111、行動情報112、判定情報141は、記憶装置123(
図3参照)に格納されているものである。
【0133】
判定情報生成部131は、ユーザ情報111、及び、行動情報112に格納されているデータと、複数の販売会社811に設置されている販売会社端末8に接続されているPOS(Point of Sale)システム61から取得したデータ等を基に判定情報141を生成する。
判定処理部132は、判定情報生成部131によって生成された判定情報141に基づいて、本体部31や、センサ部32について不適切な使用の可能性があるか否かを判定する。
通知部133は、判定処理部132によって本体部31や、センサ部32について不適切な使用の可能性が検知されると、その旨を販売会社端末8へ通知する。
【0134】
なお、運営会社端末5は第1実施形態と同様であるため、ここでの説明を省略する。
【0135】
また、センサ部32で用いられるセンサ322(
図7参照)として、尿糖センサ、尿酸センサ、ナトリウム・カリウムセンサ等を用いることができる。本実施形態では、センサ部32で用いられるセンサ322として、尿糖(Gl)センサについて記載する。ただし、サーバ1aは、他の種類のセンサ322(尿酸センサ、ナトリウム・カリウムセンサ等)でも同様の処理で本体部31や、センサ部32の使用状態の監視(不適切な使用の有無の監視)を行うことが可能である。
【0136】
(ユーザ情報111)
図26は、ユーザ情報111の例を示す図である。なお、
図27~
図30Bにおいて、適宜、
図25を参照する。
図26に示すユーザ情報111の構成は
図10に示すユーザ情報111と同様であるため、説明を省略する。
図26に示すように、ユーザ情報111は、少なくとも、センサ部32の購入履歴に関する情報である「センサ購入日」と、ユーザUに関する情報とが対応付けられて格納されている。なお、「センサ購入日」はセンサ部32の購入日時が格納されている判定情報生成部131は、
図26の太枠部分(「商品購入履歴」及び「センサ購入履歴」)を基に判定情報141を生成する。また、
図26に示す例では、「会員番号:0001」の「商品購入履歴」及び「センサ購入履歴」が取得されていることを示しているが、他の会員番号についても同様に「商品購入履歴」及び「センサ購入履歴」が取得されることで、判定情報141が生成される。
【0137】
(ユーザ情報111)
図27は、行動情報112の例を示す図である。
図27に示す行動情報112の構成は
図11に示す行動情報112と同様であるため、説明を省略する。
図27に示すように、行動情報112には、ユーザUが購入した計測装置3を使用して尿成分を計測した結果である計測値と、計測を行った日時(時刻)とが格納されている。
図25に示す判定情報生成部131は、
図27の太枠部分(時系列データ)を基に判定情報141を生成する。なお、前記したように、本実施形態では、センサ部32に使用されているセンサ322(
図7参照)として尿糖センサを想定している。そのため、
図27に示す例では尿糖センサの時系列データが判定情報生成部131によって取得されていることが示されている。また、
図27に示す例では、「会員番号:0001」の時系列データが取得されていることを示しているが、他の会員番号についても同様に時系列データが取得される。
【0138】
(判定情報141)
図28Aは、判定情報141の一例を示す図である。
図28Aでは、販売会社811の1つであるX会社用の判定情報141を示す。このように、判定情報141は、販売会社811のそれぞれついて生成される。つまり、判定情報141は、会社毎に生成される。
【0139】
図25に示す判定情報生成部131は、
図26に示すユーザ情報111と、
図27に示す行動情報112とを用いることによって、商品や、本体部31、センサ部32を販売する販売会社811それぞれに対して判定情報141を生成する。判定情報141は、「センサ部購入履歴」と、「計測データ」とを併せ持つ新たなデータベースである。具体的には、判定情報141は、「会員番号」、「商品購入履歴」、「本体部購入・貸与履歴」、「センサ部購入履歴」、「計測データ」を有する。なお、商品とは、前記したように飲食物や、運動プログラムである。
【0140】
「会員番号」は、
図26(
図10)に示すユーザ情報111や、
図27(
図11)に示す行動情報112における「会員番号」と同様の情報であるため、ここでの説明を省略する。
「商品購入履歴」(商品の情報である商品情報)は、販売会社811それぞれの商品名(
図28Aに示す例では「X会社商品名」)、「購入時刻」、「購入場所」の各情報を有している(格納可能である)。
図28Aに示す例では、「X会社商品名」として「X1」、「X2」、「X3」、・・・が格納されている。これらの情報は、ユーザ情報111の「商品購入履歴」から取得される情報である。「購入場所」等、ユーザ情報111の「商品購入履歴」に格納されていない情報は、販売会社811のPOSシステム81から取得される。ユーザ情報111の「商品購入履歴」に「商品名」、「購入時刻」、「購入場所」の各情報が格納されている場合、判定情報生成部131は判定情報141における「商品購入履歴」のすべてのデータを、ユーザ情報111の「商品購入履歴」から取得してもよい。あるいは、判定情報141における「商品購入履歴」のすべての情報が販売会社811のPOSシステム81から取得されてもよい。ちなみに、第2実施形態において、第1実施形態と同様、「時刻」とは「日時」を指すものとする。
【0141】
「本体部購入・貸与履歴」(本体部に関する情報である本体部情報)は、本体部31の購入や、貸与の履歴に関する情報である。貸与とは、ユーザUが販売会社811から本体部31を貸与されることである。「本体部購入・貸与履歴」は、「購入・貸与時刻」、「購入・貸与場所」の情報を有する(格納可能である)。「購入・貸与時刻」、「購入・貸与場所」の情報は、購入・貸与場所となる販売会社811のPOSシステム81から取得される情報である。なお、「購入・貸与時刻」には、本体部31が購入されている場合、「購入・貸与フラグ」として「(1)」が購入・貸与時刻とともに格納される。そして、本体部31が貸与されている場合、「購入・貸与フラグ」として「(2)」が「購入・貸与時刻」とともに格納される。
図25に示す例では、「購入・貸与フラグ」として「(1)」が購入・貸与時刻とともに格納されている。本体部31は、同じ販売会社811で販売されている商品の「商品購入履歴」、センサ部32の「センサ部購入履歴」、当該センサ部32で計測された結果である「計測データ」に対応付けられている。
【0142】
「センサ部購入履歴」(センサ部32の購入履歴に関する情報であるセンサ部購入履歴情報)は、「センサ名」、「購入時刻」、「購入場所」の各情報を有している(格納可能である)。「センサ部購入履歴」は、本体部31に対応するセンサ部32に関する情報であるセンサ部情報である。
「センサ名」は、販売会社811が付与しているセンサ部32の名称(コード名等)である。
図28Aに示す例では、「X1G」がセンサ部32の名称となる。
図28Aに示す例では、センサ部32の名称である「X1G」の後に番号が付されているが、この番号は処理の都合上、便宜的に付されたものであり、省略可能である。
【0143】
「購入時刻」はユーザ情報111の「センサ購入履歴」から取得される情報である。なお、第1実施形態におけるユーザ情報111(
図10)の例では「センサ購入履歴」にセンサ部32の種類(「尿糖センサ」等)と、購入年月日とが格納されている。そのため、本実施形態では「購入時刻」に、ユーザ情報111から取得された購入年月日(購入の時刻に関する情報)が格納される。
【0144】
また、「センサ名」、「購入場所」の情報は、販売会社811のPOSシステム81等から取得される情報である。ただし、これに限らず、「センサ部購入履歴」におけるすべての情報が販売会社811のPOSシステム81から取得されてもよい。あるいは、「センサ名」、「購入時刻」、「購入場所」のそれぞれがユーザ情報111の「センサ購入履歴」に格納されている場合、「センサ部購入履歴」におけるすべての情報がユーザ情報111から取得されてもよい。
【0145】
「計測データ」(センサ部32による計測値の情報である計測値情報)は、「ロット情報」、「計測時刻」の各情報を有している(格納可能である)。「計測データ」は、センサ部32による前記計測値の情報である計測値情報である。「計測データ」の各情報は行動情報112の時系列データ(
図27参照)から取得されるものである。つまり、
図28Aの「計測時刻」には、行動情報112の時系列データにおける「時刻」のデータが格納される。
図28Aに示す例において、「計測時刻」の欄には、行動情報112の時系列データにおける「時刻」のうち、最も古い時刻(日時)が格納されている。つまり、「計測データ」には、「センサ部購入履歴」に対応するセンサ部32を用いて、最初に計測した日にちが含まれている。しかし、これに限らず、行動情報112に格納されている「時刻」について、すべてのデータが判定情報141の「計測時刻」に格納されてもよい。
【0146】
「ロット情報」は、センサ部32が販売される際のロットに関する情報である。センサ部32がロット管理(例えば、5本で1組のようなケース)の場合、「ロット情報」の欄にロットの情報が格納される。
図28Aに示す例では、「ロット情報」として、「GDX1-1」、「GDX1-2」、「GDX1-3」、「GDX1-4」、「GDX1-5」が格納されている。これらの「ロット情報」のうち、「GDX1」がロットに関する情報であり、末尾の数字はロット中の番号を示している。ただし、「ロット情報」は省略可能である。
【0147】
このような判定情報141が用いられることで、運営会社701(
図36参照)は、すべての販売会社811が販売している本体部31、センサ部32の購入履歴と、対応する「計測データ」の有無を容易に把握できる。例えば、販売会社811が商品とセンサ部32とをセットで販売している場合、運営会社701は、その販売会社811の商品に対応して購入したセンサ部32と、それを用いて計測された「計測データ」の対応等を簡単に把握できる。
これにより、運営会社701は、本体部31や、センサ部32の使用状態の監視を容易に行うことができる。本体部31や、センサ部32の使用状態の監視方法については後記する。
【0148】
図28Aに示すように、「本体部購入・貸与履歴」、「センサ部購入履歴」、及び、「計測値データ」は、互いに対応付けられて格納可能である。さらに、
図28Aに示すように、「本体部購入・貸与履歴」、「センサ部購入履歴」、及び、「計測値データ」は、「商品購入履歴」と対応付けられて格納可能である。
【0149】
図28Bは、販売会社811の1つであるY会社用の判定情報141を示し、
図28Cは、販売会社811の1つであるZ会社用の判定情報141示す。
図28Bに示す判定情報141は、Y会社が販売している商品、本体部31及びセンサ部32の情報、及びY会社が販売しているセンサ部32で計測された「計測データ」が格納されている。
図28Bに示す判定情報141の内容、及び、生成方法は
図28Aに示す判定情報141と同様であるため、ここでの説明を省略する。
【0150】
同様に、
図28Cに示す判定情報141は、Z会社が販売している商品、本体部31及びセンサ部32の情報、及びZ会社が販売しているセンサ部32で計測された「計測データ」が格納されている。
図28Cに示す判定情報141の内容、及び、生成方法は
図28Aに示す判定情報141と同様であるため、ここでの説明を省略する。
【0151】
図25に示すようにサーバ1aは、判定情報141~141のすべてを保持する。X会社、Y会社、Z会社は、それぞれの販売会社811に対応した判定情報141を保持、あるいはサーバ1aに保持されている判定情報141を閲覧可能である。このように、それぞれの販売会社811は、自社の商品に対応した「センサ部購入履歴」と「計測データ」のみの保持や、閲覧が可能である。つまり、X会社は
図28Aに示す判定情報141のみを保持・閲覧可能であり、Y会社は
図28Bに示す判定情報141のみを保持・閲覧可能であり、Z会社は
図28Cに示す判定情報141のみを保持・閲覧可能である。これに対し、運営会社701は、
図28A~
図28Cに示す判定情報141のすべてを閲覧可能である。
【0152】
図28A~
図28Cに示すいずれの判定情報141でも、それぞれのレコードにおいて、「商品購入履歴」、「本体部購入・貸与履歴」、「センサ部購入履歴」、「計測データ」のそれぞれにデータが格納されている。これは、販売会社811において、商品に対応したセンサ部32が購入され、さらに、それに対応する「計測データ」が存在する場合に相当する。つまり、
図28A~
図28Cに示す判定情報141は、それぞれの販売会社811が販売している本体部31や、センサ部32が購入され、センサ部32を用いて計測が行われていることを示している。なお、本体部31は、必ずしも商品に対応したものでなくてもよい。
【0153】
図28A~
図28Cに示す判定情報141は、「本体部購入・貸与」、「本体部購入・貸与」に対応する「センサ部購入履歴」、及び、「計測データ」のそれぞれにおいてデータが格納されている場合である。
このように、それぞれの販売会社811が販売している商品に対応した「計測データ」の把握が可能である。判定処理部132は、
図28A~
図28Cに示す例のような判定情報141が得られている場合、問題なし(異常なし)と判定する。
【0154】
図29は、判定情報141の状態の1つを示す図である。
図29に示す例では、X会社用の判定情報141が示されている。
図29に示す例では「商品購入履歴」、「本体部購入・太陽履歴」及び「センサ部購入履歴」に関するデータが格納されているものの、対応する「計測データ」が空欄となっている。これは、販売会社811において、商品に対応したセンサ部32が購入されているが、それに対応する「計測データ」が存在しない場合となる。つまり、
図29に示す例は、X会社の本体部31と、センサ部32とが購入されているものの、それらを使用した計測が行われていないことを示す。このように、
図29に示す判定情報141は、「本体部購入・貸与履歴」、及び、「センサ部購入履歴」が存在するが、「本体部購入・貸与履歴」、及び、「センサ部購入履歴」に対応する「計測データ」が欠損している場合である。
【0155】
このようなケースは、ユーザUが計測することを失念した場合と、購入から時間をあけて計測する場合とが考えられる。いずれの場合であっても、それぞれの販売会社811でユーザUによる計測装置3の状況を把握することができる。ユーザUの状況とは、ユーザUがX会社の本体部31と、センサ部32とを購入したものの、計測を実施していない状況という意味である。このような場合、センサ部32の購入から一定時間経過したところで、販売会社811からユーザUに問い合わせを行う。これにより、X会社は、ユーザUによるセンサ部32の使用状態を監視することができる。
【0156】
なお、センサ部32の購入日と、計測日とがずれることがある。つまり、ユーザUがセンサ部32を購入した後、しばらく経過してから計測を実施する場合がある。従って、サーバ1a(
図25参照)は、センサ部32の購入日と、計測日との差が所定期間内であれば正規品のセンサ部32による計測が行われていると判断する。所定期間は、例えば1週間である。所定期間は、それぞれの販売会社811が設定する。
【0157】
図30Aは、X会社(第1の会社)の判定情報(第1の判定情報)141の一例を示す図であり、
図30Bは、Z会社(第2の会社)の判定情報141(第2の判定情報)の一例を示す図である。
図30Aでは、X会社の「商品購入履歴」、「本体部購入・貸与履歴」(第1の本体部情報)が存在する。しかし、
図30Aに示す判定情報141では、「センサ部購入履歴」(第1のセンサ部購入履歴情報)及び「計測データ」が空欄となっている(欠損している)。これは、商品及び本体部31はX会社から購入したが、センサ部32を他社から購入している可能性があることが示している。
一方、
図30Bでは、Z会社の「センサ部購入履歴」(当該本体部情報に対応する前記センサ部購入履歴情報)、及び、「計測データ」が存在する。しかし、
図30Bに示す判定情報141では、「商品購入履歴」及び「本体部購入履歴」(第1の本体部情報に該当する前記本体部情報)が空欄となっている(欠損している)。これは、ユーザUがZ会社以外の会社から本体部31を購入し、計測に使用している疑いがあることを示している。
【0158】
図30A及び
図30Bでは、同じユーザU(会員番号「0001」)のデータであるため、このユーザUはX会社から商品及び本体部31を購入し、商品に対応するセンサ部32をZ会社から購入している可能性がある。
図30Aに示す例は、販売会社811において、商品に対応した「センサ部購入履歴」と「計測データ」がともにない場合となる。また、
図30Bに示す例は、「商品購入履歴」、「本体部購入・貸与履歴」がともにない場合となる。
【0159】
例えば、あるユーザUについて、
図30Aに示すようにX会社の判定情報141では、X会社の本体部31を購入しているのにも関わらず、「センサ部購入履歴」と「計測データ」が存在しない場合がある。一方で、
図30Bに示すようにZ会社の判定情報141では、Z会社の商品及び本体部31は購入していないにも関わらず、X会社で販売しているセンサ部32の「センサ部購入履歴」と「計測データ」が存在する場合がある。
【0160】
これらのセンサ部32が同種の成分(尿成分)を計測する場合、X会社の商品の評価がZ会社で購入したセンサ部32で行われた可能性がある。この場合、本来であれば、「計測データ」の権利を有するX会社ではなく、Z会社に「計測データ」が送られることになり、X会社にとって好ましくない。
【0161】
このような状態が発生した場合、運営会社701(サーバ1a)から、X会社、Z会社に対して情報提供を行う。X会社、Z会社に提供される情報は、X会社の本体部31に対し、Z会社のセンサ部32を用いた計測が行われている可能性がある旨の情報である。X会社あるいはZ会社は、本体部31及びセンサ部32を使用している会員番号に対応するユーザUに問い合わせを行い、センサ部32の使用状況に関する問い合わせを行う。また、X会社あるいはZ会社は、ユーザUに対して、使用方法の是正を指導する。これにより、X会社、Z会社は、互いの製品(本体部31、センサ部32)の使用状態を監視することができる。
【0162】
このように、サーバ1aは、常に、すべての販売会社811の商品に対応した「本体部購入・貸与履歴」、「センサ部購入履歴」及び「計測データ」の有無を確認する。
【0163】
また、
図31に示すように、商品に対応したセンサ部32が購入されていないが、それに対応する「計測データ」が存在する場合がある。つまり、判定情報141において、「センサ部購入履歴」にデータが格納されていないが、「計測データ」にデータが格納されている場合がある。つまり、
図31に示す判定情報141は、「計測データ」が存在するが、「計測データ」に対応する「センサ部購入履歴」が欠損している場合である。
このような場合は、以下のケースが考えられる。
(B1)健康管理支援システムZaの誤動作。
(B2)販売会社811とは異なる第3者により製作されたセンサ部32によって計測された場合(本体部31は正規品)。この場合、本体部31にデータの送信先に関する情報が格納されている。ここでの第3者とは、X会社、Y会社、Z会社とも異なる運営会社701(
図36参照)の管理外にある会社(又は個人)のことである。
健康管理支援システムZaには問題がないと判断された場合、販売会社811は、該当するユーザUに対して、センサ部32を、どこの会社から購入したか等について問い合わせを行う。このようにして、販売会社811及び運営会社701は、運営会社701が管理していない第3者によるセンサ部32の販売を監視することができる。
【0164】
<フローチャート>
図32は、本実施形態で行われる判定情報生成処理の手順を示すフローチャートである。
まず、判定情報生成部131は、ユーザ情報111から「商品購入履歴」及び「センサ購入履歴」の情報を取得する(S1001)。
続いて、判定情報生成部131は、行動情報112から計測値と、ユーザUが計測を行った時刻と(時系列データ)を取得する(S1002)。
さらに、判定情報生成部131は、販売店のPOSシステム81から、必要な情報を適宜取得する(S1003)。本実施形態では、判定情報141の「本体部購入・貸与履歴」や、判定情報141に格納される情報で、ユーザ情報111や、行動情報112に存在しない情報(所定の情報)がステップS1003で取得される。なお、ユーザ情報111及び行動情報112から必要な情報をすべて取得できるのであれば、ステップS1003は省略されてもよい。
そして、判定情報生成部131は、ステップS1001~S1003で取得した情報を基に判定情報141を生成する(S1004)。
【0165】
判定情報生成部131は、ステップS1001,S1002に示すように、ユーザ情報111と、行動情報112とを基に、「センサ購入履歴」と、時系列データとを取得する。また、判定情報生成部131は、ステップS1003に示すように、販売会社811に設置されているPOSシステム81から、「本体部購入・貸与履歴」、及び、「センサ部購入履歴」を構成する情報のうち、所定の情報を取得する。判定情報生成部131は、取得した情報を基に判定情報141を生成する。これにより、サーバ1aは、尿成分の計測に際して収集したユーザ情報111と、行動情報112から容易に判定情報141を生成することができる。さらに、サーバ1aは、POSシステム81を利用した判定情報141の生成が可能となる。
【0166】
(第1の判定処理)
図33は、本実施形態で行われる第1の判定処理の手順を示すフローチャートである。
判定処理部132は、会員番号を1つ取得する(S1101)。
続いて、判定処理部132は、ステップS1101で取得した会員番号に関する判定情報141のデータを取得する(S1102)。
そして、判定処理部132は、購入したセンサ部32に対応する「計測データ」が存在するか否かを判定する(S1111)。つまり、ステップS1111において、判定処理部132は、「本体部購入・貸与履歴」及び「センサ部購入履歴」が存在する状態において、「計測データ」が存在するか否かについて判定する。
購入したセンサ部32に対応する「計測データ」が存在しない場合(S1111→No)、通知部133は第1の通知処理を行う(S1112)。なお、ステップS1111で「No」が判定される状況は、判定情報141が
図29に示す状態であることを示す。このような場合、ステップS1112に示す第1の通知処理において、通知部133は、購入したセンサ部32に対応する「計測データ」が存在しない旨の通知を販売会社811(販売会社端末8)に行う。通知された販売会社811は、処理対象となっている会員番号に該当するユーザUに問い合わせを行う(S1113)。ステップS1112において通知が行われる販売会社811は本体部31及びセンサ部32の販売を行っている販売会社811である。なお、購入したセンサ部32に対応する「計測データ」が存在しない場合、即、通知を行うのではなく、現在の時刻がセンサ部32の購入時刻に対して所定時刻(日時、例えば、一週間)経過している場合に、ステップS1112の処理が行われてもよい。
【0167】
また、購入したセンサ部32に対応する「計測データ」が存在する場合(S1111→Yes)、判定処理部132は、センサ部32による「計測データ」の時刻と、センサ部32の購入日との期間が所定期間内であるか否かを判定する(S1121)。所定期間は例えば一週間である。なお、ステップS1111で「Yes」と判定される状況は、判定情報141が
図28A~
図28Cの状態であることを示している。
「計測データ」の時刻と、センサ部32の購入日との期間が所定時間より大きい場合(S1121→No)、通知部133は、第2の通知処理を行う(S1122)。第2の通知処理では、通知部133が販売会社811(販売会社端末8)にセンサ部32が購入されてから計測までの間が空いている旨の通知を販売会社811に行う。販売会社811は、処理対象となっている会員番号に該当するユーザUに対する問い合わせを行う(S1123)。
【0168】
ステップS1121で「No」が判定される状態は、互いに対応する「センサ部購入履歴」と、「計測データ」において、センサ部32の購入日時と、最初に計測した日時との差分が所定の値以上である場合である。このような場合、ステップS1122に示すように、通知部133は、販売会社811に対して通知を行う。
【0169】
「計測データ」の時刻と、センサ部32の購入日との期間が所定時間内である場合(S1121→Yes)、判定処理部132は、処理対象となっている会員番号について「問題なし」と判定する(S1124)。ステップS1124では、判定情報141が
図28A~
図28Cの状態であり、かつ、センサ部32の購入日との期間が所定時間内であることが示されている。
【0170】
続いて、判定処理部132は、未処理の会員番号が存在するか否かを判定する(S1131)。
未処理の会員番号が存在する場合(S1131→Yes)、判定処理部132はステップS1101へ処理を戻し、次の会員番号について処理を行う。
未処理の会員番号が存在しない場合(S1131→No)、判定処理部132は処理を終了する。
【0171】
(第2の判定処理)
図34は、本実施形態で行われる第2の判定処理の手順を示すフローチャートである。
判定処理部132は、会員番号を1つ取得する(S1201)。
続いて、判定処理部132は、ステップS1101で取得した会員番号に関する判定情報141のデータを取得する(S1202)。
続いて、判定処理部132は、取得した会員番号について「センサ部購入履歴」が存在するか否かを判定する(S1211)。
取得した会員番号について「センサ部購入履歴」が存在する場合(S1211→Yes)、判定処理部132は
図33のステップS1111へ処理を移行する。
取得した会員番号について「センサ部購入履歴」が存在しない場合(S1211→No)、判定処理部132は、他社判定を行う(S1221)。他社判定において、判定処理部132は、以下の条件(A1)及び(A2)が成立する判定情報141が存在するか否かを判定する。
(A1)ステップS1211の判定対象となっている判定情報141において、「本体部購入・貸与履歴」が存在する。
(A2)以下の条件(A21),(A22)が成立する、ステップS1211の判定対象となっている判定情報141以外の販売会社811の判定情報141が存在する。
(A21)(A1)を満たす判定情報141の「本体部購入・貸与履歴」に対応する「本体部購入・貸与履歴」が空欄となっている。
(A22)(A1)を満たす判定情報141の「本体部購入・貸与履歴」に対応する「センサ部購入履歴」、及び、対応する「計測データ」が存在する。ここで、「計測データ」が存在しなくてもよい。
【0172】
他社判定の結果、条件(A1)が成立する判定情報141が存在する場合(S1221→Yes)、通知部133は、第3の通知処理を行う(S1222)。第3の通知処理では、通知部133が、他社でセンサ部32が購入されている可能性を販売会社811(販売会社端末8)に対して通知する。つまり、条件(A1)が成立する判定情報141が存在する場合、「計測データ」の権利は、本体部31を販売している販売会社811にある。従って、通知部133(
図25参照)は、「本体部購入・貸与履歴」を有する販売会社(第2の会社)811と、「センサ部購入履歴」及び「計測データ」を有する販売会社(第1の会社)811の双方に通知を行う。実際には、通知部133は、それぞれの販売会811の販売会社端末8に対して通知を行う。
【0173】
なお、前記した条件(A1)が満たされている状態は、
図30Aに示す判定情報141の状態を示している。そして、条件(A2)が満たされている状態は、
図30Bに示す判定情報141の状態を示している。
【0174】
通知を受けた販売会社811は、連絡処理を行う(S1223)。連絡処理において、販売会社811はユーザUに対してセンサ部32の使用状況に関する問い合わせを行う。また、販売会社811は、ユーザUに対して、使用方法の是正を指導する。連絡処理を行う販売会社811は、通知を受けた販売会社811のどちらかが行えばよい。
他社判定の結果、条件(A1)が成立する判定情報141が存在しない場合(S1221→No)、判定処理部132は、処理対象となっている会員番号について問題なしと判定する(S1224)。ステップS1224において、判定処理部132は、ユーザUが単にセンサ部32を購入していないだけと判定し、問題なしと判定する。
続いて、判定処理部132は、未処理の会員番号が存在するか否かを判定する(S1231)。
未処理の会員番号が存在する場合(S1231→Yes)、判定処理部132はステップS1101へ処理を戻し、次の会員番号について処理を行う。
未処理の会員番号が存在しない場合(S1231→No)、判定処理部132は処理を終了する。
【0175】
(第3の判定処理)
図35は、本実施形態で行われる第3の判定処理の手順を示すフローチャートである。なお、
図35に示す処理は、本体部31にデータの送信先に関する情報が格納されている場合に行われる処理である。
判定処理部132は、会員番号を1つ取得する(S1301)。
続いて、判定処理部132は、ステップS1101で取得した会員番号に関する判定情報141のデータを取得する(S1302)。
続いて、判定処理部132は、取得した会員番号について「センサ部購入履歴」が存在する否かを判定する(S1311)。
取得した会員番号について「センサ部購入履歴」が存在する場合(S1311→Yes)、判定処理部132は
図34のステップS1211へ処理を移行する。
取得した会員番号について「センサ部購入履歴」が存在しない場合(S1311→No)、判定処理部132は、「計測データ」が存在するか否かを判定する(S1321)。「計測データ」が存在するとは、「計測データ」の欄にデータが格納されていることである。
【0176】
「計測データ」が存在する場合(S1321→Yes)、健康管理支援システムZaの故障が検知されなければ、通知部133は、第4の通知処理を行う(S1322)。ステップS1321で「No」が判定される状態は、判定情報141が
図31に示すような状態であることを示す。第4の通知処理では、通知部133が、運営会社701(
図36参照)で管理されていない会社でセンサ部32が製造・販売されている可能性がある旨の通知を、センサ部32を販売している販売会社811(販売会社端末8)へ通知する。販売会社811は、連絡処理を行う(S1323)。連絡処理において、販売会社811は該当するユーザUに対して、どの会社からセンサ部32を購入したか等を問い合わせる。
【0177】
なお、ステップS1321で「Yes」が判定される状態は、
図31に示す状態である。
【0178】
「計測データ」が存在しない場合(S1321→No)、判定処理部132は、処理対象となっている会員番号について問題なしと判定する(S1324)。ステップS1324において、判定処理部132は、ユーザUが単にセンサ部32を購入していないだけと判定し、問題なしと判定する。
【0179】
続いて、判定処理部132は、未処理の会員番号が存在するか否かを判定する(S1331)。
未処理の会員番号が存在する場合(S1331→Yes)、判定処理部132はステップS1101へ処理を戻し、次の会員番号について処理を行う。
未処理の会員番号が存在しない場合(S1331→No)、判定処理部132は処理を終了する。
【0180】
図33のステップS1111,S1121、
図34のステップS1211,S1221、
図35のステップS1311,S1321のように、本実施形態では、判定処理部132が、判定情報141の「本体部購入・貸与」と、「センサ部購入履歴」と、「計測データ」とを比較されることにより、本体部31又はセンサ部32の購入に関する情報を取得する。
【0181】
(ビジネスネットワーク例)
図36は、本実施形態に係る健康管理支援システムZaを利用したビジネスネットワークの一例を示す図である。適宜、
図25を参照する。また、
図36では紙面上方から紙面下方に向けて時間が進んでいる(
図36の「T」)。
運営会社701は、販売会社811a(811)に販売会社811aが販売する本体部31や、センサ部32を供給する(S1341a)。販売会社811aは、運営会社701に本体部31や、センサ部32の代金を支払う(S1341b)。
【0182】
そして、ユーザUは販売会社811aから本体部31や、商品とセットで販売されているセンサ部32を購入する。即ち、ユーザUは、商品とセットなって販売している本体部31や、センサ部32を取得し(S1342a)、その代金を販売会社811aへ支払う(S1342b)。
【0183】
その後、時間が経過し(S1343)、ユーザUは販売会社811b(811)からセンサ部32を購入したとする。例えば、販売会社811aがX会社であれば、販売会社811bは、例えば、Z会社である。即ち、ユーザUは、販売会社811bからセンサ部32を取得し(S1344a)、その代金を販売会社811bへ支払う(S1344b)。センサ部32にはデータの送信先に関する情報が格納されているものとする。
【0184】
ユーザUが販売会社811bから購入したセンサ部32を使用して尿成分の計測を行うと、その計測値は販売会社811aへ送信されず、販売会社811bへ送信されてしまう。その結果、販売会社811aに関する判定情報141は、
図30Aに示すようなものになる。一方、販売会社811bに関する判定情報141は、
図30Bに示すようなものになる。
【0185】
運営会社701に設置されているサーバ1aは
図34に示す処理を行うことによって、ユーザUが不適切な購入を行っている可能性を検知する(
図34のS1211「No」)。ユーザUが不適切な購入を行っている可能性を検知した運営会社701は販売会社811aへ、その旨を通知する(S1345a:
図34のS1222)。通知を受けた販売会社811aは運営会社701へ通知に関する代金を支払う(S1345b)。
【0186】
そして、運営会社701から通知を受けた販売会社811aは、ユーザUへセンサ部32の購入に関する問い合わせを行う(S1346:
図34のS1223)。
【0187】
第2実施形態によれば、本体部31や、センサ部32のそれぞれにIDを付与しなくても、購入に関するトレースを行うことができる。
【符号の説明】
【0188】
1 サーバ
1a サーバ
2 ユーザ端末(被検者端末)
3 計測装置(成分検出センサ)
4 メーカ端末(販売会社端末)
4A ジム端末(販売会社端末)
5 運営会社端末
8 販売会社端末
31 本体部
32 センサ部
81 POSシステム
101 ユーザ処理部
102 記憶処理部
103 解析部
104 提携会社処理部
105 計測装置発注処理部
106 商品発注処理部
111 ユーザ情報
112 行動情報
112a 計測データ格納領域(成分情報、計測値)
112b 飲食物摂取データ格納領域(利用情報)
112c 運動プログラムデータ格納領域(利用情報)
113 ポイント情報
114 商品統計情報
115 購入者統計情報
116 商品使用情報
117 提携会社プロファイル情報
123 記憶装置(記憶部)
131 判定情報生成部
132 判定処理部
133 通知部
141 判定情報(商品情報、本体部情報、センサ部情報、センサ部購入履歴情報、計測値情報を含む)
210 アプリケーション
211 端末送受信処理部
212 データ生成部
213 端末表示処理部
214 算出部
215 起動処理部
221 詳細情報領域
312 挿入部
313 表示器
322 センサ
601 計測情報(第1の情報)
601a 計測情報(第1の情報)
602 飲食物情報(第2の情報)
602a 飲食物情報(第2の情報)
603 運動プログラム情報(第2の情報)
603a 運動プログラム情報(第2の情報)
604 検定結果表示(検定の結果)
611 センサ購入人数情報
612 商品購入人数情報
701 運営会社
702a 飲料メーカ(販売会社)
702b サプリメントメーカ(販売会社)
811 販売会社(会社)
811a 販売会社(会社)
811b 販売会社(会社)
G1 グラフ
L1,L2 期間(所定の期間)
L11 実線
L12 破線
U,Ua,Ub ユーザ(被検者)
Z 健康管理支援システム