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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-15
(45)【発行日】2024-02-26
(54)【発明の名称】電力量計の筐体ベース及び電力量計
(51)【国際特許分類】
   G01R 22/06 20060101AFI20240216BHJP
   G01R 11/04 20060101ALI20240216BHJP
   G01R 1/04 20060101ALI20240216BHJP
【FI】
G01R22/06 130H
G01R11/04 F
G01R1/04 B
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020052365
(22)【出願日】2020-03-24
(65)【公開番号】P2021152458
(43)【公開日】2021-09-30
【審査請求日】2023-02-13
(73)【特許権者】
【識別番号】311002034
【氏名又は名称】富士電機メーター株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004185
【氏名又は名称】インフォート弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100132067
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 喜雅
(72)【発明者】
【氏名】荒木 凌馬
(72)【発明者】
【氏名】原田 健史
【審査官】越川 康弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-017834(JP,A)
【文献】特開2010-261733(JP,A)
【文献】特開2001-108717(JP,A)
【文献】国際公開第2015/159354(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2004/0119458(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 22/06
G01R 11/04
G01R 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
定格電流の異なる複数の端子ユニットが選択的に着脱可能に構成される筐体ベースであって、
前記複数の端子ユニットの各端子ユニットに設けられる絶縁隔壁部を受け入れると共に、前記各端子ユニットに設けられる金属端子の移動を規制する複数の規制片と、
前記各端子ユニットに共通して設けられた固定片が固定される固定部と、
を具備し、
前記各端子ユニットに設けられる前記金属端子の間には、前記絶縁隔壁部が設けられ、
前記各端子ユニットは、端子ユニット連結部の下端部に上端部を収容された状態で連結されて、異なるサイズや配置の前記金属端子に対応して、前記絶縁隔壁部が異なるように配置され、
前記金属端子より上方側に突出する複数の前記絶縁隔壁部は、それぞれ間隙部に収容され、
前記複数の規制片は、前記各端子ユニットに設けられる前記金属端子の上方側に配置され、正面視にて、矩形状部および、上下方向に延びるリブ形状部を含み、規制壁部にて、互いに連結され、それぞれ前記間隙部を挟んで配置され、前記金属端子の前記上方側への移動を規制することを特徴とする電力量計の筐体ベース。
【請求項2】
前記複数の規制片のうち特定の規制片には、前記電力量計が設置される壁部への設置を補助する第1の補助治具を固定するための固定孔が形成されることを特徴とする請求項1に記載の電力量計の筐体ベース。
【請求項3】
異なる定格電流に対応する変流器を支持する複数の支持部を更に具備することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力量計の筐体ベース。
【請求項4】
前記電力量計が設置される壁部への設置を補助する第2の補助治具を固定するための固定部を更に具備することを特徴とする請求項2に記載の電力量計の筐体ベース。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の電力量計の筐体ベースと、前記筐体ベースに着脱される端子ユニットと、を具備することを特徴とする電力量計。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力量計の筐体ベース及び電力量計に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、電力量計は、使用用途に応じて定格電流が異なり、それぞれの定格電流に対応した端子ユニット(端子台)が必要となる。このため、筐体ベースに端子ユニットを着脱可能とする構成が採用される場合がある(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、端子ユニットには、定格電流毎に異なる形状の金具部品を収納する必要があり、定格電流が大きくなるにつれて電力を供給するための電線も大きくなるため、金具部品のサイズも大きくなる。この場合、異なる相間での絶縁を確保するために適切な金具間距離を設定し、端子ユニットに絶縁隔壁を設ける必要がある。このため、定格電流毎に異なる端子ユニットを作製する必要がある。端子ユニットが定格電流毎に異なる形状やサイズで作製されるため、筐体ベースも、端子ユニットの形状やサイズに合わせて作製する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-85947号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のように、端子ユニットの形状やサイズに応じて筐体ベースを作製する場合においては、作製に要するコストが上昇するだけでなく、それぞれの筐体ベースを管理する作業も煩雑になる。このため、異なる複数の定格電流に対応する筐体ベースを備える電力量計が要請されている。
【0005】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、異なる複数の定格電流に対応することができる電力量計の筐体ベース及び電力量計を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る電力量計の筐体ベースは、定格電流の異なる複数の端子ユニットが選択的に着脱可能に構成される筐体ベースであって、前記複数の端子ユニットの各端子ユニットに設けられる絶縁隔壁部を受け入れると共に、前記各端子ユニットに設けられる金属端子の移動を規制する複数の規制片と、前記各端子ユニットに共通して設けられた固定片が固定される固定部と、を具備し、前記各端子ユニットに設けられる前記金属端子の間には、前記絶縁隔壁部が設けられ、前記各端子ユニットは、端子ユニット連結部の下端部に上端部を収容された状態で連結されて、異なるサイズや配置の前記金属端子に対応して、前記絶縁隔壁部が異なるように配置され、前記金属端子より上方側に突出する複数の前記絶縁隔壁部は、それぞれ間隙部に収容され、前記複数の規制片は、前記各端子ユニットに設けられる前記金属端子の上方側に配置され、正面視にて、矩形状部および、上下方向に延びるリブ形状部を含み、規制壁部にて、互いに連結され、それぞれ前記間隙部を挟んで配置され、前記金属端子の前記上方側への移動を規制することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、異なる複数の定格電流に対応する電力量計の筐体ベース及び電力量計を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施の形態に係る電力量計が有する筐体ベースを前面側から示す斜視図である。
図2】本実施の形態に係る筐体ベースの正面図である。
図3】本実施の形態に係る筐体ベースの背面図である。
図4】本実施の形態に係る筐体ベースに装着される各種の端子ユニットの斜視図である。
図5】本実施の形態に係る筐体ベースに端子ユニットが連結された状態の正面図である。
図6】本実施の形態に係る筐体ベースに端子ユニットが連結された状態の正面図である。
図7】本実施の形態に係る筐体ベースに端子ユニットが連結された状態の正面図である。
図8】本実施の形態に係る筐体ベースに装着される補助プレートの正面図である。
図9】本実施の形態に係る筐体ベースにおける補助プレートの装着箇所の斜視図である。
図10】本実施の形態に係る筐体ベースに装着される補助プレートの正面図である。
図11】本実施の形態に係る筐体ベースにおける補助プレートの装着箇所の斜視図である。
図12】本実施の形態に係る筐体ベースに補助プレートが装着された状態の電力量計の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本発明に係る筐体ベースは、定格電流の異なる複数の端子ユニットが選択的に着脱可能に構成される。定格電流の異なる複数の端子ユニットを選択的に着脱可能とすることにより、筐体ベースの製造に要するコストを低減すると共に、定格電流毎に製造されていた筐体ベースの管理作業を簡素化することができる。
【0010】
図1は、本実施の形態に係る電力量計1が有する筐体ベース2を前面側から示す斜視図である。図2及び図3は、それぞれ本実施の形態に係る筐体ベース2の正面図及び背面図である。図1図3においては、筐体ベース2の内部に収納される測定回路(プリント基板)、変流器や電池などの構成を省略している。また、図1においては、説明の便宜上、筐体ベース2に装着される端子ユニット3を示している。以下においては、図1図2に示す上下方向、左右方向及び前後方向を、電力量計1(筐体ベース2)の上下方向、左右方向及び前後方向として説明を行う。
【0011】
図1に示すように、筐体ベース2は、前方側及び下方側に開口した本体部21を有している。本体部21は、基板収容部211と、この基板収容部211の下方側に配置された端子ユニット連結部212とを有している。基板収容部211は、図示しないプリント基板を収容する。端子ユニット連結部212は、その下方側部分に端子ユニット3が連結される。図1では、定格電流が120Aの端子ユニット3を示すが、これに限定されない。端子ユニット連結部212には、120Aを含む任意の定格電流(5A、60A)に対応する端子ユニット3が連結される。
【0012】
基板収容部211は、上壁部211aと、上壁部211aの左右の側縁部から垂下する一対の側壁部211bとの内側に形成される空間で構成される。基板収容部211は、正面視にて、概して下方側に開口した長方形状を有している(図2参照)。基板収容部211には、プリント基板を支持する支持壁部213が設けられている。支持壁部213は、上壁部213aと、上壁部213aの左右の側縁部から垂下する一対の側壁部213bとを有し、前方側及び下方側に開口している。プリント基板は、この支持壁部213の先端部(前端部)に固定される。例えば、プリント基板には、電力を測定する測定回路が実装される。
【0013】
端子ユニット連結部212は、基板収容部211の側壁部211bよりも外側で上下に延びる一対の側壁部212aと、これらの側壁部212aと基板収容部211の側壁部211bとを連結する連結壁部212bとの内側に形成される空間で構成される。端子ユニット連結部212は、正面視にて、基板収容部211よりも広幅の空間で構成される。端子ユニット連結部212を構成する空間は、基板収容部211を構成する空間と連通している。
【0014】
基板収容部211及び端子ユニット連結部212を構成する空間には、図示しない変流器を支持する複数の支持部214a~214dが設けられている。これらの支持部214a~214dは、正面視にて長方形状をなす壁状部で構成される。これらの支持部214a~214dは、前方側に開口している。各種の変流器は、前方側からこれらの支持部214a~214dに装着される。これらの支持部214a~214dは、異なる定格電流に対応する変流器を支持する複数の支持部の一例を構成する。
【0015】
支持部214aは、正面視にて基板収容部211の中央近傍に配置されている。支持部214aは、長手方向を上下方向に設定した状態で配置されている。支持部214bは、その左方側上端部の一部が支持部214aの右方側下端部の一部と重複した状態で配置されている。支持部214bは、長手方向を上下方向に設定した状態で配置されている。これらの支持部214a、214bには、定格電流5Aの端子ユニット3に対応する変流器が支持される。なお、定格電流5A以外の端子ユニット3が装着される場合、支持部214a、214bは利用されない。
【0016】
支持部214c、214dは、正面視にて端子ユニット連結部212の上方側部分に配置されている。支持部214c、214dは、長手方向を左右方向に設定した状態で配置されている。支持部214cは、その左方側上端部の一部が支持部214bの下端部の一部と重複した状態で配置されている。支持部214dは、支持部214cの左方側に支持部214cから離間した位置に配置されている。これらの支持部214c、214dには、定格電流60A又は120Aの端子ユニット3に対応する変流器が支持される。なお、定格電流60A及び120A以外の端子ユニット3が装着される場合、支持部214c、214dは利用されない。
【0017】
端子ユニット連結部212において、これらの支持部214a~214dの下方には、規制壁部215が設けられている。規制壁部215には、端子ユニット連結部212に装着された端子ユニット3が有する金属端子の移動を規制する複数の規制片215a~215hが設けられている。これらの規制片215a~215hは、その上端部近傍で互いに連結されている。
【0018】
規制片215a、215c及び215hは、円筒形状部を含んで構成されている。この円筒形状部の内部には、後述する補助プレート4の固定用の孔(固定孔)が形成されている。規制片215a、215b及び215eは、正面視にて、矩形状部を含んで構成されている。規制片215d、215f及び215gは、正面視にて、上下方向に延びるリブ形状部を含んで構成される。
【0019】
規制片215a~215hは、隣り合う規制片同士で互いに離間して配置されている。規制片215a~215hは、それぞれ間隙部を挟んで配置されている。規制片215aと規制片215bとの間には、間隙部215iが配置されている。同様に、規制片215bと規制片215cとの間には間隙部215jが配置され、規制片215cと規制片215dとの間には間隙部215kが配置されている。規制片215dと規制片215eとの間には間隙部215lが配置され、規制片215eと規制片215fとの間には間隙部215mが配置されている。規制片215fと規制片215gとの間には間隙部215nが配置され、規制片215gと規制片215hとの間には間隙部215oが配置されている。
【0020】
間隙部215i、215j及び215mは、左右方向に略同一の幅を有している。これらの間隙部215i、215j及び215mの幅を基準幅とした場合、間隙部215k及び215nは、基準幅より僅かに大きい。また、間隙部215l及び215oは、基準幅の2倍以上の幅を有している。これらの間隙部215i~215oの配置及び幅は、定格電流の異なる複数の端子ユニット3の上端部(例えば、後述する絶縁隔壁部310~312等)との接触を回避する観点から設定されている。
【0021】
規制壁部215の外側には、後述する端子ユニット3の固定片313、314等が固定される一対の固定面部216a、216bが設けられている。固定面部216aは、規制片215aの左方側に配置されている。固定面部216bは、規制片215hの右方側に配置されている。これらの固定面部216a、216bには、後述する固定ねじ315、316等が固定される貫通孔216cが形成されている。なお、これらの固定面部216a、216bは、固定部の一例を構成する。
【0022】
支持壁部213の上壁部213aの一部には、一対の円筒形状部218a、218bが設けられている(図2参照)。これらの円筒形状部218a、218bは、上壁部213aの後方側に重複した状態で設けられている。すなわち、重複する部分において、上壁部213aは、円筒形状部218a、218bの先端部(前端部)から前方側に延びている。これらの円筒形状部218a、218bは、上壁部213aの中央近傍において、所定間隔を空けて配置されている。これらの円筒形状部218a、218bの内部には、後述する補助プレート5の固定用の孔(固定孔)が形成されている。これらの円筒形状部218a、218bは、後述する補助プレート5を固定するための固定部の一例を構成する。
【0023】
本体部21の外周には、複数のリブ219a~219cが設けられている。これらのリブ219a~219cは、それぞれ本体部21の上面及び左右側面から外側に延出して設けられている。リブ219a~219cは、前後方向に所定の間隔を空けて互いに平行に配置されている。リブ219aは、本体部21の後端部近傍の位置に配置されている。リブ219bは、リブ219aの僅かに前方側の位置に配置されている。リブ219cは、本体部21の前後方向の中央よりも前端部寄りの位置に配置されている。
【0024】
リブ219cの右方側の前面には、案内部220及び台座部221が設けられている。案内部220は、図示しない封印ねじを台座部221に案内する部分である。封印ねじは、筐体ベース2に上方側からスライド移動させて被せられるカバー部材(図示略)を筐体ベース2に固定するための締結部材である。案内部220は、このカバー部材のスライド移動に合わせて封印ねじを台座部221に案内する。台座部221は、図示しない封印ねじが締結されて固定される部分である。
【0025】
図3に示すように、本体部21の後面には、後方側に僅かに突出するリブ222が設けられている。リブ222は、上辺部222aと、上辺部222aの左右の側縁部から下方側に延びる一対の側辺部222bとを有し、概して下方側に開口している。上辺部222aの中央には、上方側に突出する突出片223が設けられている。突出片223は、後面視にて、概して長方形状を有し、前後方向に僅かな厚みを有している(図1参照)。突出片223は、リブ219aに対応する位置に配置されている。リブ219aは、突出片223が配置される部分が切り欠かれている。突出片223の後面には、係合溝223aが形成されている。係合溝223aは、電力量計1が固定される壁面に設けられる不図示の係合片と係合する。
【0026】
本体部21の後面には、複数の円筒スペーサ224a~224dが設けられている。円筒スペーサ224a、224bは、本体部21の上方側部分で左右に離間して配置されている。円筒スペーサ224c、224dは、本体部21の下方側部分で左右に離間して配置されている。円筒スペーサ224a~224dは、本体部21の後面から後方側に僅かに突出して設けられている。円筒スペーサ224a~224dは、電力量計1が固定される壁面に接触して当該壁面に対する本体部21の位置を規定する役割を果たす。これらの円筒スペーサ224a~224dが壁面に接触することにより、本体部21(筐体ベース2)は、当該壁面よりも僅かに前方側の位置に配置される。
【0027】
リブ222の上辺部222aの下方側であって、突出片223の近傍には、後述する補助プレート5を固定するための一対の固定孔225a、225bが形成されている。これらの固定孔225a、225bは、上述した円筒形状部218a、218bに対応する位置に配置されている。これらの固定孔225a、225bは、円筒形状部218a、218bの内部に形成されている。例えば、これらの固定孔225a、225bは、セルフタップ式の固定孔で構成される。
【0028】
円筒スペーサ224c、224dの下方側には、後述する補助プレート4を固定するための複数の固定孔226a~226cが形成されている。これらの固定孔226a~226cは、上述した規制片215a、215c及び215hの円筒形状部に対応する位置に配置されている。これらの固定孔226a~226cは、規制片215a、215c及び215hの円筒形状部の内部に形成されている。例えば、これらの固定孔226a~226cは、セルフタップ式の固定孔で構成される。
【0029】
ここで、本実施の形態に係る電力量計1に適用される各種の端子ユニット3の構成について、図4を参照して説明する。図4は、本実施の形態に係る筐体ベース2に装着される各種の端子ユニット3の斜視図である。図4Aは、定格電流120Aの端子ユニット3Aを示し、図4Bは、定格電流60Aの端子ユニット3Bを示し、図4Cは、定格電流5Aの端子ユニット3Cを示している。
【0030】
端子ユニット3Aは、PBT等の絶縁性の高い樹脂材料で構成され、概して直方体形状を有するケース30Aを有している。図4Aに示すように、ケース30Aには、複数の金属端子301~306が設けられている。金属端子301~306は、左右方向に並べて配置されている。各金属端子301~306は、概して直方体形状を有し、上下方向に長手方向の辺がセットされるように端子ユニット3A内に配置されている。金属端子301~306の下端部には、図示しない電源側導線又は負荷側導線が接続される。これらの電源側導線又は負荷側導線が接続された状態にて、金属端子301~306は、前面側から固定ねじ307にて固定される。
【0031】
金属端子301~306の間には、絶縁隔壁部308~312が設けられている。絶縁隔壁部308は、金属端子301と金属端子302との間に配置され、絶縁隔壁部309は、金属端子302と金属端子303との間に配置されている。同様に、絶縁隔壁部310は、金属端子303と金属端子304との間に配置され、絶縁隔壁部311は、金属端子304と金属端子305との間に配置され、絶縁隔壁部312は、金属端子305と金属端子306との間に配置されている。
【0032】
絶縁隔壁部308、309は、金属端子301、303等の上端部と同程度の高さを有している。絶縁隔壁部310~312は、金属端子301、303等の上端部よりも高い位置まで延びている。すなわち、絶縁隔壁部310~312は、金属端子301、303等の上端部よりも上方側に突出している。
【0033】
ケース30Aの左右両端部には、一対の固定片313、314が設けられている。これらの固定片313、314は、ケース30Aの左右両端部において、上方側に突出して設けられている。固定片313、314は、端子ユニット3Aを筐体ベース2に固定するための部分である。固定片313、314には、前後方向に貫通する固定孔313a、314aが形成されている。
【0034】
端子ユニット3Bは、PBT等の絶縁性の高い樹脂材料で構成され、概して直方体形状を有するケース30Bを有している。ケース30Bは、ケース30Aと共通の外周形状を有している。図4Bに示すように、ケース30Bには、複数の金属端子321~326が設けられている。金属端子321~326は、左右方向に並べて配置されている。各金属端子321~326は、概して直方体形状を有し、上下方向に長手方向の辺がセットされるように端子ユニット3B内に配置されている。金属端子321~326の下端部には、電源側導線又は負荷側導線が接続される。これらの電源側導線又は負荷側導線が接続された状態にて、金属端子321~326は、前面側から固定ねじ327にて固定される。
【0035】
金属端子321~326の間には、絶縁隔壁部328~332が設けられている。絶縁隔壁部328は、金属端子321と金属端子322との間に配置され、絶縁隔壁部329は、金属端子322と金属端子323との間に配置されている。同様に、絶縁隔壁部330は、金属端子323と金属端子324との間に配置され、絶縁隔壁部331は、金属端子324と金属端子325との間に配置され、絶縁隔壁部332は、金属端子325と金属端子326との間に配置されている。
【0036】
絶縁隔壁部328、329は、金属端子321、323等の上端部と同程度の高さを有している。絶縁隔壁部330~332は、金属端子321、323等の上端部よりも高い位置まで延びている。すなわち、絶縁隔壁部330~332は、金属端子321、323等の上端部よりも上方側に突出している。
【0037】
ケース30Bの左右両端部には、一対の固定片333、334が設けられている。これらの固定片333、334は、ケース30Bの左右両端部において、上方側に突出して設けられている。固定片333、334は、端子ユニット3Bを筐体ベース2に固定するための部分である。固定片333、334には、前後方向に貫通する固定孔333a、334aが形成されている。固定片333、334は、ケース30Aの固定片313、314と共通の構成を有している。
【0038】
端子ユニット3Cは、PBT等の絶縁性の高い樹脂材料で構成され、概して直方体形状を有するケース30Cを有している。ケース30Cは、ケース30A、30Bと共通の外周形状を有している。図4Cに示すように、ケース30Cには、複数の金属端子341~347が設けられている。金属端子341~347は、左右方向に並べて配置されている。各金属端子341~347は、概して直方体形状を有し、上下方向に長手方向の辺がセットされるように端子ユニット3C内に配置されている。金属端子341~347の下端部には、電源側導線又は負荷側導線が接続される。これらの電源側導線又は負荷側導線が接続された状態にて、金属端子341~347は、前面側から固定ねじ348にて固定される。
【0039】
金属端子341~347の間には、絶縁隔壁部349~354が設けられている。絶縁隔壁部349は、金属端子341と金属端子342との間に配置され、絶縁隔壁部350は、金属端子342と金属端子343との間に配置され、絶縁隔壁部351は、金属端子343と金属端子344との間に配置されている。同様に、絶縁隔壁部352は、金属端子344と金属端子345との間に配置され、絶縁隔壁部353は、金属端子345と金属端子346との間に配置され、絶縁隔壁部354は、金属端子346と金属端子347との間に配置されている。
【0040】
絶縁隔壁部349~354は、いずれも金属端子341等の上端部よりも高い位置まで延びている。すなわち、絶縁隔壁部349~354は、金属端子341等の上端部よりも上方側に突出している。
【0041】
ケース30Cの左右両端部には、一対の固定片355、356が設けられている。これらの固定片355、356は、ケース30Cの左右両端部において、上方側に突出して設けられている。固定片355、356は、端子ユニット3Cを筐体ベース2に固定するための部分である。固定片355、356には、前後方向に貫通する固定孔355a、356aが形成されている。固定片355、356は、ケース30Aの固定片313、314やケース30Bの固定片333、334と共通の構成を有している。
【0042】
図4A図4Cに示すように、端子ユニット3A~3Cでは、それぞれ金属端子のサイズや配置が異なっている。これに伴い、絶縁隔壁部の配置や上方側へ突出する部分も異なっている。本実施の形態に係る筐体ベース2においては、このような端子ユニット3A~3Cの構成の相違を考慮しながら、全ての端子ユニット3A~3Cと連結可能に構成している。
【0043】
以下、端子ユニット3A~3Cが筐体ベース2に連結される態様について、図5図7を参照して説明する。図5図7は、本実施の形態に係る筐体ベース2に端子ユニット3が連結された状態の正面図である。図5においては、定格電流120Aの端子ユニット3Aが連結された場合の筐体ベース2を示している。同様に、図6図7においては、それぞれ定格電流60Aの端子ユニット3B、定格電流5Aの端子ユニット3Cが連結された場合の筐体ベース2を示している。図5図7においては、筐体ベース2の内部に収納される測定回路(プリント基板)、変流器や電池などの構成を省略している。
【0044】
図5に示すように、端子ユニット3Aは、端子ユニット連結部212の下端部に上端部を収容された状態で連結される。端子ユニット3Aが連結された状態において、金属端子301の上方側には規制片215aが配置され、金属端子302の上方側には規制片215a、215bが配置され、金属端子303の上方側には規制片215c、215dが配置される。同様に、金属端子304の上方側には規制片215eが配置され、金属端子305の上方側には規制片215f、215gが配置され、金属端子306の上方側には規制片215hが配置される。このため、電源側導線又は負荷側導線等を端子ユニット3Aの下方側から取り付ける場合において、金属端子が上方側へ押し込まれたとしても対応する規制片によってその移動が規制される。
【0045】
金属端子301等より上方側に突出する絶縁隔壁部310、311、312は、それぞれ間隙部215l、215m、215oに収容されている。このため、複数の規制片215a等で金属端子301等の移動を規制する構成を採用する場合であっても、端子ユニット3Aとの干渉を回避しながら、筐体ベース2に端子ユニット3Aを連結することができる。
【0046】
端子ユニット3Aは、このように上端部が端子ユニット連結部212の下端部に収容された状態で固定片313、314を固定面部216a、216b(図2参照)に固定することで連結される。固定片313、314は、固定ねじ315、316を挿通することで固定面部216a、216bに固定される。
【0047】
図6に示すように、端子ユニット3Bは、端子ユニット連結部212の下端部に上端部を収容された状態で連結される。端子ユニット3Bが連結された状態において、金属端子321の上方側には規制片215aが配置され、金属端子322の上方側には規制片215b、215cが配置され、金属端子323の上方側には規制片215dが配置される。同様に、金属端子324の上方側には規制片215eが配置され、金属端子325の上方側には規制片215fが配置され、金属端子326の上方側には規制片215gが配置される。このため、電源側導線又は負荷側導線等を端子ユニット3Bの下方側から取り付ける場合において、金属端子が上方側へ押し込まれたとしても対応する規制片によってその移動が規制される。
【0048】
金属端子321等より上方側に突出する絶縁隔壁部330、331、332は、それぞれ間隙部215l、215m、215nに収容されている。このため、複数の規制片215a等で金属端子321等の移動を規制する構成を採用する場合であっても、端子ユニット3Bとの干渉を回避しながら、筐体ベース2に端子ユニット3Bを連結することができる。
【0049】
端子ユニット3Bは、このように上端部が端子ユニット連結部212の下端部に収容された状態で固定片333、334を固定面部216a、216b(図2参照)に固定することで連結される。固定片333、334は、固定ねじ335、336を挿通することで固定面部216a、216bに固定される。
【0050】
図7に示すように、端子ユニット3Cは、端子ユニット連結部212の下端部に上端部を収容された状態で連結される。端子ユニット3Cが連結された状態において、金属端子341の上方側には規制片215aが配置され、金属端子342の上方側には規制片215bが配置され、金属端子343の上方側には規制片215cが配置される。同様に、金属端子344の上方側には規制片215dが配置され、金属端子345の上方側には規制片215eが配置され、金属端子346の上方側には規制片215fが配置され、金属端子347の上方側には規制片215gが配置される。このため、電源側導線又は負荷側導線等を端子ユニット3Cの下方側から取り付ける場合において、金属端子が上方側へ押し込まれたとしても対応する規制片によってその移動が規制される。
【0051】
金属端子341等より上方側に突出する絶縁隔壁部349~354は、それぞれ間隙部215i~215nに収容されている。このため、複数の規制片215a等で金属端子341等の移動を規制する構成を採用する場合であっても、端子ユニット3Cとの干渉を回避しながら、筐体ベース2に端子ユニット3Cを連結することができる。
【0052】
端子ユニット3Cは、このように上端部が端子ユニット連結部212の下端部に収容された状態で固定片355、356を固定面部216a、216b(図2参照)に固定することで連結される。固定片355、356は、固定ねじ357、358を挿通することで固定面部216a、216bに固定される。
【0053】
以上説明したように、本実施の形態に係る電力量計1の筐体ベース2においては、各端子ユニット3A~3Cに設けられる絶縁隔壁部を受け入れると共に、端子ユニット3A~3Cに設けられる金属端子の移動を規制する複数の規制片215a~215hと、各端子ユニット3A~3Cに共通して設けられる固定片313、314等が固定される固定面部216a、216bとを設けている。これにより、端子ユニット3A~3Cの種別に関わらず、筐体ベース2に連結することができる。この結果、異なる複数の定格電流に対応することができ、筐体ベース2の製造に要するコストを低減すると共に、定格電流毎に製造されていた筐体ベース2の管理作業を簡素化することができる。
【0054】
また、本実施の形態に係る筐体ベース2には、電力量計1を壁面に固定する場合に、既に壁面に形成されている固定孔に固定するための複数の補助プレートが装着可能に構成されている。このような補助プレートを利用して壁面に固定することにより、例えば、既存の電力量計から本実施の形態に係る電力量計1に交換するような場合に、新たな固定孔の形成作業等を必要とすることなく簡単に電力量計を交換することができる。
【0055】
さらに、本実施の形態に係る筐体ベース2には、異なる定格電流に対応する変流器を支持する複数の支持部214a~214dが設けられている。これにより、端子ユニット3A~3Cの種別に関わらず、筐体ベース2に連結することができる。この結果、共通の筐体ベース2を利用して異なる複数の定格電流に対応することができる。
【0056】
以下、本実施の形態に係る筐体ベース2に装着される補助プレートの構成について、図8図11を参照して説明する。図8は、本実施の形態に係る筐体ベース2に装着される補助プレート4の正面図である。図9は、本実施の形態に係る筐体ベース2における補助プレート4の装着箇所の斜視図である。図10は、本実施の形態に係る筐体ベース2に装着される補助プレート5の正面図である。図11は、本実施の形態に係る筐体ベース2における補助プレートの装着箇所の斜視図である。なお、図9においては、説明の便宜上、筐体ベース2に連結された端子ユニット3を示している。
【0057】
図8及び図9に示すように、補助プレート4は、金属薄板にブランキング加工を施すことで形成される。補助プレート4は、第1の補助治具の一例を構成する。補助プレート4は、正面視にて、概して長方形状を有する本体部41と、本体部41の下端部から左右方向に突出する一対の突出片42、43とを含んで構成される。本体部41の上端部近傍には、複数の固定孔411~413が形成されている。これらの固定孔411~413は、上述した筐体ベース2の固定孔226a~226cに対応する間隔で配置されている(図9参照)。
【0058】
固定孔411~413の下方側には、一対の開口部414、415が形成されている。開口部414は、固定孔411と固定孔412との間の下方領域に配置されている。開口部415は、固定孔412と固定孔413との間の下方領域に配置されている。これらの開口部414、415の下方側には、開口部416が形成されている。開口部416は、開口部414、415の両方の下方領域に配置されている。これらの開口部414~416は、補助プレート4を軽量化するために形成されている。
【0059】
突出片42、43には、それぞれ固定孔421、431が形成されている。これらの固定孔421、431は、壁面に形成された不図示の固定孔に補助プレート4を固定するための固定孔である。固定孔421は、概して円形の開口部421a、421bを2つ連結させた形状を有している。これらの開口部421a、421bは、上下方向に並べて配置され、開口部421bの方が開口部421aよりも外側(左方側)の位置に配置されている。2つの開口部421a、421bを連結する構成としたのは、既に壁面に形成されている固定孔に柔軟に対応するためである。
【0060】
同様に、固定孔431は、概して円形の開口部431a、431bを2つ連結させた形状を有している。これらの開口部431a、431bは、上下方向に並べて配置され、開口部431bの方が開口部431aよりも外側(右方側)の位置に配置されている。固定孔431は、補助プレート4の中心線を境界として、固定孔421と線対称に配置されている。
【0061】
このような構成を有する補助プレート4は、図9に示すように、固定ねじ441~443により筐体ベース2の後面に固定される。固定ねじ441、442及び443は、それぞれ補助プレート4の固定孔413、412及び411を貫通して筐体ベース2の固定孔226a~226cに挿通される。固定ねじ441~443がこれらの固定孔226a~226cに締結されることで補助プレート4が筐体ベース2に固定される。このように固定された状態において、突出片42、43は、電力量計1(端子ユニット3)よりも下方側に配置される(図12参照)。
【0062】
補助プレート4を固定する固定孔226a~226cは、上述のように、筐体ベース2に設けられた規制壁部215の規制片215a、215c及び215hの円筒形状部の内部に形成されている。このため、補助プレート4を筐体ベース2に装着する際に特別な構成を設ける必要がない。これにより、複雑な構成を必要とすることなく筐体ベース2に対して補助プレート4を装着することができる。
【0063】
図10及び図11に示すように、補助プレート5は、金属薄板にブランキング加工を施すことで形成される。補助プレート5は、第2の補助治具の一例を構成する。補助プレート5は、正面視にて、概して長方形状を有する本体部51と、本体部51の上端部中央から上方側に突出する突出片52とを含んで構成される。本体部51の中央には、係合溝511が形成されている。係合溝511は、電力量計1が固定される壁面に予め設けられる不図示の係合片と係合する。
【0064】
係合溝511の左右側には、一対の固定孔512、513が形成されている。これらの固定孔512、513は、上述した筐体ベース2の固定孔225a、225bに対応する間隔で配置されている(図11参照)。突出片52は、筐体ベース2の突出片223に形成された係合溝223aに対応する形状を有している。
【0065】
このような構成を有する補助プレート5は、図11に示すように、固定ねじ531、532により筐体ベース2の後面に固定される。固定ねじ531、532は、それぞれ補助プレート5の固定孔513、512を貫通して筐体ベース2の固定孔225a、225bに挿通される。固定ねじ531、532がこれらの固定孔225a、225bに締結されることで補助プレート5が筐体ベース2に固定される。このように固定された状態において、突出片223に形成されていた係合溝223aが突出片52により閉塞され、新たに係合溝511が形成されることとなる。
【0066】
図12は、本実施の形態に係る筐体ベース2に補助プレート(補助プレート4、5)が装着された状態の電力量計1の説明図である。図12においては、説明の便宜上、補助プレート4、5の双方が装着された状態の電力量計1を示している。なお、補助プレート4、5の装着の有無は、電力量計1が設置される壁面の状態に応じて任意に選択することができる。壁面の状態によっては、補助プレート4、5の一方のみを装着するようにしてもよい。
【0067】
図12に示すように、補助プレート4が装着されると、正面視にて、補助プレート4の下端部に配置された突出片42、43が電力量計1の下方側に露出した状態となる。このため、突出片42、43に形成された固定孔421、431が電力量計1の下方側に露出する。これらの固定孔421、431を利用することにより、電力量計1の外周面の外側にて、電力量計1が設置される壁面に対して固定することができる。これにより、電力量計1が設置される壁面に対する取付け自由度を向上しながら設置作業を行うことができる。
【0068】
また、補助プレート5が装着されると、突出片52が、突出片223の係合溝223aに入り込む。このため、係合溝223aが閉塞される。これにより、電力量計1(筐体ベース2)の後面には、係合溝223aの代わりに、補助プレート5の係合溝511が形成される。このため、電力量計1が固定される壁面に設けられる係合片が、係合溝223aよりも下方側に配置されるような場合であっても、当該係合片と係合して電力量計1を固定することができる。これにより、電力量計1が設置される壁面に対する取付け自由度を向上しながら設置作業を行うことができる。
【0069】
以上説明したように、本実施の形態に係る筐体ベース2は、電力量計1が設置される壁面に対して固定するための補助プレート4、5を装着可能に構成されている。このため、例えば、既存の電力量計から本実施の形態に係る電力量計1に交換するような場合に、壁面に既に形成されている固定孔を利用して電力量計1を固定することができる。これにより、新たな固定孔の形成作業等を必要とすることなく簡単に電力量計を設置することができる。
【0070】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、さまざまに変更して実施可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更が可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施可能である。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本発明は、異なる複数の定格電流に対応することができるという効果を有し、特に、使用可能期間の経過等に伴う交換作業が必要な電力量計に有用である。
【符号の説明】
【0072】
1 :電力量計
2 :筐体ベース
21 :本体部
3、3A~3C:端子ユニット
30A~30C:ケース
4、5:補助プレート
41 :本体部
42、43:突出片
51 :本体部
52 :突出片
211 :基板収容部
212 :端子ユニット連結部
213 :支持壁部
215 :規制壁部
215a~215h:規制片
215i~215o:間隙部
216a、216b:固定面部
218a、218b:円筒形状部
223 :突出片
223a :係合溝
225a、225b:固定孔
226a~226c:固定孔
301~306:金属端子
307 :固定ねじ
308~312:絶縁隔壁部
313、314:固定片
321~326:金属端子
327 :固定ねじ
328~332:絶縁隔壁部
333、334:固定片
341~347:金属端子
348 :固定ねじ
349~354:絶縁隔壁部
355、356:固定片
411~413:固定孔
421、431:固定孔
441~443:固定ねじ
511 :係合溝
512、513:固定孔
531、532:固定ねじ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12