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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-15
(45)【発行日】2024-02-26
(54)【発明の名称】アシスト器具
(51)【国際特許分類】
   B25J 11/00 20060101AFI20240216BHJP
【FI】
B25J11/00 Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020216962
(22)【出願日】2020-12-25
(65)【公開番号】P2022102304
(43)【公開日】2022-07-07
【審査請求日】2022-12-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】坂野 倫祥
(72)【発明者】
【氏名】井ノ上 雄大
【審査官】樋口 幸太郎
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/129300(WO,A1)
【文献】特開2020-040808(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25J 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業者の上半身に装着される本体部と、
作業者の太腿部に装着されるとともに前記本体部の下部に連結され、前記本体部が装着された前記上半身を支持する脚支持部と、
作業者の膝下部に装着されるとともに前記脚支持部の下部に揺動可能に連結され、作業者の膝部の屈曲姿勢に応じて揺動しながら、前記脚支持部が装着された前記太腿部を支持する膝下支持部と、が備えられ、
前記脚支持部に、前記太腿部に前方から当接作用する第一作用部が備えられ、
前記膝下支持部に、前記膝下部に後方から当接作用する第二作用部が備えられ
前記脚支持部は、前記上半身の前傾姿勢に応じて前記太腿部に追従するように揺動する操作アームを有し、
前記操作アームは、前記太腿部に沿って延び、且つ、前記第一作用部と連結され、
前記操作アームは、前記第一作用部と一体的に揺動し、
作業者の前記上半身の前傾姿勢から起立状態への立ち上がりを補助する方向に前記操作アームを揺動させるアクチュエータが備えられているアシスト器具。
【請求項2】
前記第一作用部は、前記太腿部の断面視において前記太腿部の前部を覆うように湾曲し、
前記第二作用部は、前記膝下部の断面視において前記膝下部の後部を覆うように湾曲する請求項1に記載のアシスト器具。
【請求項3】
前記第一作用部及び前記第二作用部は、金属で構成されている請求項1または2に記載のアシスト器具。
【請求項4】
前記膝下部の前部と当接可能であって、前記膝下部に対する前記第二作用部の当接作用を保持する保持部が備えられている請求項1から3の何れか一項に記載のアシスト器具。
【請求項5】
前記脚支持部と前記膝下支持部とに亘って設けられ、前記脚支持部と前記膝下支持部とが互いに離れる方向へ揺動するように前記脚支持部及び前記膝下支持部を付勢する付勢機構が備えられている請求項1から4の何れか一項に記載のアシスト器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業者に装着されて使用されるもので、作業者を補助するアシスト器具に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、作業者が、圃場の作物に対する作業(実の回収や草引き等)を行ったり、ベッドに寝る要介護者の世話を行ったりする場合、作業者は上半身が前傾した前傾姿勢をとることがあるので、作業者の腰部に負担が掛かる。例えば特許文献1に開示されたアシスト器具では、作業者の上半身に取り付けられる本体部と、作業者の太腿部に作用可能に本体部に接続された脚支持部(文献では「脚取付部」)と、が備えられている。脚支持部に脚ベルトが備えられ、作業者の太腿部に脚ベルトが巻き付けられる。アシスト器具を装着した作業者が前傾姿勢をとると、本体部が脚支持部に支持され、作業者の上半身が支えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-189376号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、作業者が地面や床面付近の対象物に対して作業を行う際に、作業者が前傾姿勢をとるだけでは、作業者の手が対象物に届かない場合、作業者は、前傾姿勢をとりながら膝部を曲げて腰部を落として作業を行うことがある。このように、作業者が前傾姿勢をとりながら膝部を屈曲姿勢にすると、作業者の腰部及び膝部に負担が掛かる。また、特許文献1に開示されたアシスト器具では、作業者の太腿部に脚ベルトが巻き付けられるため、作業者は、太腿部に圧迫感を感じがちである。
【0005】
本発明は、アシスト器具において、作業者が前傾姿勢をとりながら膝部を屈曲姿勢にして作業を行う場合、作業者の腰部及び膝部に掛かる負担を軽減でき、かつ、作業者の脚部に対する圧迫感を軽減できるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によるアシスト器具では、作業者の上半身に装着される本体部と、作業者の太腿部に装着されるとともに前記本体部の下部に連結され、前記本体部が装着された前記上半身を支持する脚支持部と、作業者の膝下部に装着されるとともに前記脚支持部の下部に揺動可能に連結され、作業者の膝部の屈曲姿勢に応じて揺動しながら、前記脚支持部が装着された前記太腿部を支持する膝下支持部と、が備えられ、前記脚支持部に、前記太腿部に前方から当接作用する第一作用部が備えられ、前記膝下支持部に、前記膝下部に後方から当接作用する第二作用部が備えられ、前記脚支持部は、前記上半身の前傾姿勢に応じて前記太腿部に追従するように揺動する操作アームを有し、前記操作アームは、前記太腿部に沿って延び、且つ、前記第一作用部と連結され、前記操作アームは、前記第一作用部と一体的に揺動し、作業者の前記上半身の前傾姿勢から起立状態への立ち上がりを補助する方向に前記操作アームを揺動させるアクチュエータが備えられていることを特徴とする。
【0007】
本発明によると、作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者が前傾姿勢をとると、本体部(作業者の上半身)が脚支持部(作業者の太腿部または膝部)に支持される。この状態で、作業者が膝部を屈曲姿勢にすると、本体部(作業者の上半身)及び脚支持部(作業者の上半身及び太腿部)が膝下支持部に支持されるので、作業者は膝部を屈曲姿勢に維持し易くなる。また、本発明では、第一作用部が太腿部に前方から当接作用し、第二作用部が膝下部に後方から当接作用するため、太腿部及び膝下部に無理にバンド等が巻き付けられなくても、本体部(作業者の上半身)及び脚支持部(作業者の上半身及び太腿部)が膝下支持部に支持される。このため、太腿部及び膝下部にバンド等が巻き付けられる構成と比較して、作業者が脚に圧迫感を感じ難くなる。これにより、作業者の腰部及び膝部に掛かる負担が軽減され、かつ、作業者の脚部に対する圧迫感が軽減される。
【0008】
本発明において、前記第一作用部は、前記太腿部の断面視において前記太腿部の前部を覆うように湾曲し、前記第二作用部は、前記膝下部の断面視において前記膝下部の後部を覆うように湾曲すると好適である。
【0009】
本構成によると、第一作用部及び第二作用部が湾曲形状を有するため、例えば第一作用部及び第二作用部が角張った形状である構成と比較して、第一作用部及び第二作用部の形状が作業者の脚の形状に適したものとなる。これにより、作業者の脚部に対する圧迫感が一層軽減される。
【0010】
本発明において、前記第一作用部及び前記第二作用部は、金属で構成されていると好適である。
【0011】
本構成によって、第一作用部及び第二作用部の剛性が高められ、例えば作業者が第一作用部と第二作用部との少なくとも一方を強く押圧したとしても、第一作用部及び第二作用部は変形し難くなる。
【0012】
本発明において、前記膝下部の前部と当接可能であって、前記膝下部に対する前記第二作用部の当接作用を保持する保持部が備えられていると好適である。
【0013】
本構成であれば、第二作用部が保持部によって膝下部にしっかりと当接作用するため、保持部が備えられない構成と比較して、第二作用部が膝下部から外れ難くなる。
【0014】
本発明において、前記脚支持部と前記膝下支持部とに亘って設けられ、前記脚支持部と前記膝下支持部とが互いに離れる方向へ揺動するように前記脚支持部及び前記膝下支持部を付勢する付勢機構が備えられていると好適である。
【0015】
本構成によると、脚支持部と膝下支持部とが互いに離れる方向へ揺動するように付勢される。このことから、作業者が膝部を屈曲させると、付勢機構は膝部を立たせる方向に付勢する。これにより、作業者が膝部を屈曲させた状態から立ち上がる際の膝部への負担が軽減される。また、本構成であれば、第一作用部及び第二作用部が付勢機構によって太腿部及び膝下部にしっかりと当接作用するため、付勢機構が備えられない構成と比較して、第一作用部が太腿部から外れ難くなるとともに、第二作用部が膝下部から外れ難くなる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】作業者がアシスト器具を装着した状態での右側面図である。
図2】作業者がアシスト器具を装着した状態での背面図である。
図3】太腿プレートを示す要部平面図である。
図4】横変位機構、及び、膝下プレートを示す要部平面図である。
図5】O脚でのアシスト器具の装着状態を示す背面図である。
図6】X脚でのアシスト器具の装着状態を示す背面図である。
図7】バンド部が無い場合のアシスト器具の装着状態の一例を示す背面図である。
図8】アシスト器具を装着した作業者が、前傾姿勢をとり、膝部を屈曲姿勢とした状態での右側面図である。
図9】脚支持部と膝下支持部とに亘る付勢機構を示す要部側面図である。
図10】膝下プレートに取り付けられた保持部を示す要部側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1図10に、本発明のアシスト器具が示されている。本発明の実施形態における方向は、作業者がアシスト器具を装着した状態で、作業者から視て前側が「前」であり、後側が「後」であり、上側が「上」であり、下側が「下」であり、右側が「右」であり、左側が「左」である。
【0018】
〔アシスト器具の全体構成〕
図1及び図2に示されるように、アシスト器具に、本体部1と、左右のアーム部2,2と、左右の脚支持部3,3と、左右の膝下支持部21,21と、が備えられている。本体部1は作業者の上半身に装着される。左右のアーム部2,2は、本体部1の上部から前上側かつ横外側に延ばされている。左右の脚支持部3,3は、作業者の太腿部に装着されるとともに、本体部1の下部に揺動可能に連結されている。左右の膝下支持部21,21は、作業者の膝下部に装着されるとともに、左右の脚支持部3,3の夫々の下部に揺動可能に連結されている。
【0019】
〔本体部〕
図1及び図2に示されるように、本体部1に、左右の縦フレーム6,6と、支持板7と、取付ベルト4と、左右の肩ベルト5,5と、接続ベルト22と、が備えられている。左右の縦フレーム6,6が上下方向に沿って設けられ、左右の縦フレーム6,6に亘って支持板7が連結されている。左右の縦フレーム6,6と、支持板7と、によって枠状の部材が構成されている。支持板7の下部に取付ベルト4が取り付けられ、支持板7の上部及び下部に亘って、左右の肩ベルト5,5が取り付けられている。左右の肩ベルト5,5の上部に亘って接続ベルト22が取り付けられている。接続ベルト22は、中間部分のバックル部材によって左右に分離可能で、長さ調節可能である。作業者が、作業者の腕部及び肩部を肩ベルト5,5に入れて、接続ベルト22を接続し、取付ベルト4を作業者の腰部に巻き付けて固定する。これにより、本体部1が作業者の上半身に取り付けられる。
【0020】
本体部1において、昇降装置17が支持板7の後面の上部に取り付けられ、制御装置8が支持板7の後面の上下中間部に取り付けられており、バッテリー9が支持板7の後面の下部に取り付けられている。昇降装置17に、上下向きの伝動ケース25と、支持ケース26と、電動モータ27(本発明に係る「アクチュエータ」に相当)と、が備えられている。伝動ケース25は伝動機構(不図示)を内装する。支持ケース26は伝動ケース25の上部に横向きに連結されている。支持ケース26の内部に4個の回転体(不図示)が設けられ、4個の回転体は、左右方向に沿った軸芯まわりに回転可能に支持される。電動モータ27は伝動ケース25の下部に横向きに連結されている。
【0021】
左右一対のワイヤ18,18及び左右一対のワイヤ19,19が設けられている。アウター支持部15が支持板7の上部に取り付けられており、ワイヤ18,19のアウター18b,19bの端部がアウター支持部15に接続され、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが、支持ケース26の内部の4個の回転体の夫々に接続されている。制御装置8によって電動モータ27が作動操作される。電動モータ27の動力が伝動ケース25の内部の伝動機構を介して支持ケース26の内部の回転体に伝達され、回転体がワイヤ18,19のインナー18a,19aの巻き取り側及び繰り出し側に回転駆動される。
【0022】
左右の縦フレーム6の上部が、作業者の左右の肩部を越えて斜め上方及び斜め前方に延出し、左右のアーム部2となっている。支持部材16が、アーム部2の上端部に取り付けられている。プーリー(不図示)が支持部材16に回転可能に支持されて、支持部材16にアウター支持部16aが設けられている。ワイヤ18,19のアウター18b,19bの端部が、支持部材16のアウター支持部16aに接続されている。
【0023】
右の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aが、右の支持部材16のプーリーに掛けられて下側に延出し、右の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aの延出部分に右のハンド部20が接続されている。また、左の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aが、左の支持部材16のプーリーに掛けられて下側に延出し、左の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aの延出部分に左のハンド部20が接続されている。左右のハンド部20,20は荷物B(図8参照)を保持可能に構成されている。
【0024】
ハンド上昇スイッチ23及び脚上昇スイッチ37が、右のハンド部20に前後に並べて設けられている。ハンド下降スイッチ24及び脚下降スイッチ38が、左のハンド部20に前後に並べて設けられている。
【0025】
制御装置8に接続された左右のハーネス14が、左右のアーム部2の内部に入っており、アーム部2の内部を通ってアーム部2の上端部に延出している。アーム部2の上端部の開口部から、ハーネス14が出て下側に延出し、右のハーネス14がハンド上昇スイッチ23及び脚上昇スイッチ37に接続され、左のハーネス14がハンド下降スイッチ24及び脚下降スイッチ38に接続されている。
【0026】
アシスト器具を装着した作業者は、右手及び左手で左右のハンド部20を持つ。これにより、作業者は、ハンド上昇スイッチ23または脚上昇スイッチ37を右手の親指で押し操作でき、ハンド下降スイッチ24または脚下降スイッチ38を左手の親指で押し操作できる。作業者は、左右のハンド部20を持ちながら、左右のハンド部20によって荷物B(図8参照)を保持できる。
【0027】
ハンド上昇スイッチ23が押し操作されている間、昇降装置17において、電動モータ27によって回転体が巻き取り側に回転駆動され、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが回転体に巻き取られて、ハンド部20が上昇操作される。ハンド下降スイッチ24が押し操作されている間、昇降装置17において、電動モータ27によって回転体が繰り出し側に回転駆動され、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが回転体から繰り出されて、ハンド部20が下降操作される。
【0028】
ハンド上昇スイッチ23及びハンド下降スイッチ24の押し操作が止められると、昇降装置17において、電動モータ27が停止する。電動モータ27に電磁ブレーキ(不図示)が内装されている。電動モータ27の作動時に、電動モータ27の電磁ブレーキは自動的に解除状態となり、電動モータ27の停止時及び非通電時に、電動モータ27の電磁ブレーキは自動的に制動状態となる。これにより、電動モータ27が停止した状態において、昇降装置17からワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されることはなく、ハンド部20に荷物B(図8参照)の重量が掛かっても、ハンド部20が下降することはない。
【0029】
〔脚支持部〕
図1及び図2に示されるように、本体部1の下部に基部10が備えられ、左右の脚支持部3,3の夫々は基部10に連結される。脚支持部3に、伝動ケース11と、操作アーム12と、太腿プレート13と、が備えられている。太腿プレート13は、本発明の『第一作用部』であって、金属で構成されている。基部10が、支持板7の下部に、左右方向に取付位置を変更可能に支持されており、基部10の外端部に伝動ケース11が連結されている。伝動ケース11は基部10の外端部から前向きに延びる。
【0030】
伝動ケース11の前部の横向き軸芯P1まわりに、操作アーム12が揺動可能に支持され、太腿プレート13が操作アーム12に片持ち支持されている。伝動ケース11の内部に不図示の伝動機構が設けられ、この伝動機構は複数の平ギヤによって構成される。基部10の内部に、電磁ブレーキ付きの電動モータ28が設けられている。操作アーム12が、電動モータ28によって伝動機構を介して横向き軸芯P1まわりに揺動操作される。
【0031】
作業者が本体部1を装着した状態で、作業者の腰部及び右の太腿部に対して右側に、右の脚支持部3の伝動ケース11及び操作アーム12が位置し、作業者の腰部及び左の太腿部に対して左側に、左の脚支持部3の伝動ケース11及び操作アーム12が位置する。
【0032】
作業者が左右の脚支持部3,3を装着すると、太腿プレート13が作業者の太腿部に前方から当接作用する。図3に示されるように、太腿プレート13は平面視において弧状に形成されている。太腿プレート13は、作業者の太腿部の断面視において、太腿部の前部を覆うように湾曲する。これにより、脚支持部3(操作アーム12)が作業者の太腿部に作用可能な状態となる。
【0033】
図1及び図2に示されるように、右の太腿プレート13は揺動軸芯P3Rまわりに揺動自在に構成され、左の太腿プレート13は揺動軸芯P3Lまわりに揺動自在に構成されている。左右の太腿プレート13,13は、作業者の太腿部の形状等に適した姿勢で、太腿部に対して前方から当接作用する。
【0034】
図1に示されるように、アシスト器具を装着した作業者が起立した状態では、脚支持部3の伝動ケース11と操作アーム12とで形成される前傾角度A1が、90度付近の値となっている。この状態では、脚支持部3において、電動モータ28は自由回転状態となり、電動モータ28の電磁ブレーキは解除状態となる。前傾角度A1が90度付近の値の状態で、脚上昇スイッチ37または脚下降スイッチ38が押し操作されても、電動モータ28は自由回転状態に維持され、電動モータ28の電磁ブレーキは解除状態に維持される。作業者が歩行等を行う場合、脚支持部3において、操作アーム12が作業者の太腿部に追従するように横向き軸芯P1まわりに揺動する。
【0035】
例えば図8に示されるように、作業者が上半身を前傾させて前傾姿勢をとった場合、前傾角度A1は90度よりも大きくなる。前傾角度A1が事前に設定された所定角度よりも大きくなった状態で、作業者が脚上昇スイッチ37または脚下降スイッチ38を一度押し操作して押し操作を止めると、脚支持部3において、電動モータ28の電磁ブレーキが制動状態となる。これにより、操作アーム12が伝動ケース11に対して固定される。
【0036】
本体部1が電動モータ28を介して脚支持部3(操作アーム12)に対して固定されるので、脚支持部3(操作アーム12)に接近する側に変位する本体部1が、電動モータ28を介して脚支持部3(操作アーム12)(作業者の太腿部)に支持される。これにより、作業者の上半身が前傾姿勢で支持される。
【0037】
前述の状態で、脚上昇スイッチ37が押し操作されると、電動モータ28によって、操作アーム12が上側(前傾角度A1が大きくなる側)に揺動操作される。また、脚下降スイッチ38が押し操作されると、電動モータ28によって、操作アーム12が下側(前傾角度A1が小さくなる側)に揺動操作される。換言すると、電動モータ28によって本体部1が脚支持部3(操作アーム12)に対して上下方向に操作される。
【0038】
脚上昇スイッチ37または脚下降スイッチ38の押し操作が止められると、電動モータ28が停止し、電動モータ28の電磁ブレーキが制動状態となるので、操作アーム12が伝動ケース11に対して固定される前傾角度A1が変更される。
【0039】
〔膝下支持部〕
図1及び図2に示されるように、膝下支持部21に、支持アーム29と、膝下プレート30と、が備えられている。膝下プレート30は、本発明の『第二作用部』であって、金属で構成されている。右側の支持アーム29は、横向き軸芯P2Rまわりに揺動可能な右の操作アーム12の下端部に取り付けられている。左側の支持アーム29は、横向き軸芯P2Lまわりに揺動可能な左の操作アーム12の下端部に取り付けられている。膝下プレート30が支持アーム29の下端部に片持ち支持されている。
【0040】
右の膝下プレート30は揺動軸芯P4Rまわりに揺動自在に構成され、左の膝下プレート30は揺動軸芯P4Lまわりに揺動自在に構成されている。左右の膝下プレート30,30は、作業者の膝下部(ふくらはぎ部)の形状等に適した姿勢で、膝下部に対して後方から当接作用する。
【0041】
作業者が膝下支持部21を装着すると、膝下プレート30が作業者の膝下部(ふくらはぎ部)に後方から当接作用する。図4に示されるように、膝下プレート30は平面視において弧状に形成されている。膝下プレート30は、作業者の膝下部の断面視において、膝下部の後部を覆うように湾曲する。これにより、膝下支持部21(支持アーム29)が作業者の膝下部に作用可能な状態となる。
【0042】
作業者が左右の膝下支持部21,21を装着すると、作業者の右の膝下部に対して右側に、右の膝下支持部21(支持アーム29)が位置し、作業者の左の膝下部に対して左側に、左の膝下支持部21(支持アーム29)が位置する。作業者が歩行等を行う場合、膝下支持部21,21において、支持アーム29,29が、作業者の膝下部に追従するように横向き軸芯P2L,P2Rまわりに揺動する。
【0043】
〔ストッパー機構〕
図1及び図2に示されるように、操作アーム12と支持アーム29との間の揺動連結部分に、左右のストッパー機構31,31が設けられている。作業者がアシスト器具を装着した状態で、作業者の右の膝部に対して右側に、右のストッパー機構31が位置し、作業者の左の膝部に対して左側に、左のストッパー機構31が位置する。左右のストッパー機構31,31の夫々は、横向き軸芯P2L,P2Rまわりに回動可能な回動機構である。このことから、支持アーム29は、操作アーム12に対してストッパー機構31の回動軸芯まわりに揺動するように構成されている。
【0044】
ストッパー機構31は操作アーム12と連結されている。ストッパー機構31に上向きのアーム部材31Aが備えられ、アーム部材31Aが操作アーム12にボルト固定されている。なお、アーム部材31Aは、操作アーム12の長手方向に沿って位置調整可能な構成であっても良い。アーム部材31Aが位置調整可能な構成であれば、作業者の脚の形状に応じて、操作アーム12に対するストッパー機構31の位置調整が可能となる。
【0045】
ストッパー機構31に不図示のロック機構が備えられ、ストッパー機構31は、支持アーム29の操作アーム12に対する屈曲角度A2を規制可能に構成されている。ストッパー機構31は、屈曲角度A2を規制する規制角度を調整可能なように構成されている。アシスト器具を装着した作業者が直立した状態で、屈曲角度A2は170~180度程度である。作業者が膝部を屈曲姿勢にすると、支持アーム29の操作アーム12に対する屈曲角度A2が小さくなる。そして、屈曲角度A2が当該規制角度まで達すると、ストッパー機構31は、屈曲角度A2が当該規制角度を越えて小さくならないように、支持アーム29の操作アーム12に対する揺動(変位)を阻止する。また、屈曲角度A2が当該規制角度よりも大きい領域では、作業者の膝部の屈伸に伴う脚支持部3(操作アーム12)の揺動(変位)が許容される。これにより、作業者が膝部を屈曲させた状態で、膝部が脚支持部3と膝下支持部21とによって支持される。
【0046】
〔膝下支持部における横変位機構〕
図1図2、及び、図4に示されるように、左右の膝下支持部21,21の夫々に、横変位機構32が備えられている。作業者の右の膝部に対して右側に、右の横変位機構32が位置し、作業者の左の膝部に対して左側に、左の横変位機構32が位置する。ストッパー機構31と横変位機構32との夫々は、作業者の膝関節に隣接する。横変位機構32は、ストッパー機構31の回動軸芯(横向き軸芯P2Lまたは横向き軸芯P2R)に対して下側に位置し、かつ、ストッパー機構31に対して横内側に位置する。
【0047】
横変位機構32に、上連結部材32Aと、ヒンジ部材32Bと、が備えられている。上連結部材32Aはストッパー機構31と連結されている。ヒンジ部材32Bは支持アーム29と一体的に構成され、支持アーム29の上端部にヒンジ部材32Bが位置する。このことから、横変位機構32は、膝下支持部21に設けられた揺動機構である。
【0048】
図4に示されるように、上連結部材32Aは、平板部材の前後両端部が横内側に屈曲するように曲げ形成されたものである。平面視における上連結部材32Aの断面形状はC字状に形成されている。図4では、上連結部材32Aの前後両端部における屈曲部分32h,32hが示され、屈曲部分32h,32hの間に平坦面部分32iが位置する。平坦面部分32iとストッパー機構31の下部とがボルト連結され、上連結部材32Aは、ストッパー機構31の回動軸芯まわりに揺動可能である。
【0049】
上連結部材32Aにおける屈曲部分32h,32hの夫々に貫通孔が形成され、屈曲部分32h,32hの夫々の貫通孔にヒンジ部材32Bのピンが貫通する。このことから、屈曲部分32h,32hの夫々は、ヒンジ部材32Bを回動可能に支持し、支持アーム29を揺動可能に支持する。
【0050】
作業者の右の膝部に対して右側に位置するヒンジ部材32Bは前後向き軸芯Y1Rまわりに回動する。また、作業者の左の膝部に対して左側に位置するヒンジ部材32Bは前後向き軸芯Y1Lまわりに回動する。この構成によって、左右の支持アーム29,29の夫々は、前後向き軸芯Y1L,Y1Rまわりに回動可能に構成されている。換言すると、膝下支持部21のうち揺動機構(横変位機構32)よりも下側部分は、横方向に揺動可能に構成されている。平面視において、横向き軸芯P2Lと前後向き軸芯Y1Lとは直交(または略直交)し、横向き軸芯P2Rと前後向き軸芯Y1Rとは直交(または略直交)する。
【0051】
図5及び図6に示されるように、作業者の脚の形状は、X脚やO脚等に例示されるように各個人で異なる。左右一対の横変位機構32,32は、作業者の膝関節に隣接し、かつ、前後向き軸芯Y1L,Y1Rまわりに回動可能に構成されている。この構成によって、作業者の脚の形状が個々に異なる場合であっても、左右の膝下支持部21,21を作業者の膝下部分に沿わせることが可能となる。このように、左右の横変位機構32、32は、作業者の膝関節の形状に追従して膝下支持部21,21を横方向に変位させる。
【0052】
しかし、例えば図7に示されるように、作業者の脚がX脚であって、作業者がアシスト器具を装着した状態で膝部を屈曲させると、脚支持部3と膝下支持部21との連結部分に意図しない弾性変形が生じ、当該連結部分が横外側へ離れていく場合が考えられる。なお、脚支持部3と膝下支持部21との連結部分として、脚支持部3の下部、膝下支持部21の上部、アーム部材31A等が例示される。当該連結部分が横外側へ離れていくと、脚支持部3及び膝下支持部21が作業者の腰部及び膝部をしっかりと支持できない虞がある。このような不都合を回避するため、図1図2図4図6に示されるように、作業者の膝関節に巻き付け可能な左右のバンド部33,33が備えられている。
【0053】
バンド部33は横変位機構32に対して下方に隣接して設けられ、支持アーム29の上部に固定されている。バンド部33は、太腿プレート13と膝下プレート30との間に位置する。バンド部33は面ファスナーによって構成されている。作業者がバンド部33を膝関節に巻き付けることによって、脚支持部3の下部と膝下支持部21の上部とが膝関節に引き寄せられる。つまり、バンド部33は膝下部に当接作用して膝下支持部21の変位状態を保持する。また、バンド部33は膝下部の全周に亘って当接作用する。これにより、脚支持部3の太腿プレート13が作業者の太腿部にしっかりと当接作用し、膝下支持部21の膝下プレート30が作業者の膝下部にしっかりと当接作用する。その結果、脚支持部3及び膝下支持部21が作業者の腰部及び膝部をしっかりと支持できる。
【0054】
〔アシスト器具の作業形態〕
アシスト器具を装着した作業者が、前傾姿勢をとりながら膝部を屈曲姿勢にして、腰部を落とした場合について、図8に基づいて説明する。例えば、パレットや床に置かれた荷物Bを高い棚やトラックの荷台に置くような場合、作業者が前傾姿勢をとったり、膝部を曲げて腰部を落としたりして、パレットや床の荷物Bを手で持つ。次に作業者は、手を下に延ばした状態で荷物Bを持ちながら、腰部を上側に延ばしたり、立ち上がったりした後、手で荷物Bを持ち上げて、荷物Bを高い棚やトラックの荷台に置くような状態が想定される。
【0055】
作業者がハンド上昇スイッチ23またはハンド下降スイッチ24を押し操作していなければ、昇降装置17の電動モータ27は停止し、電動モータ27の電磁ブレーキは制動状態となる。作業者が、脚上昇スイッチ37及び脚下降スイッチ38を押し操作していなければ、脚支持部3の電動モータ28は停止状態(自由回転状態)となり、電動モータ28の電磁ブレーキは解除状態となる。
【0056】
図8に示されるように、作業者は、前傾姿勢をとりながら、膝部を屈曲姿勢にして、パレットや床の荷物Bをハンド部20によって保持する。この場合、作業者がハンド下降スイッチ24を押し操作すると、昇降装置17の電動モータ27が繰り出し側に作動し、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されて、ハンド部20が下降操作される。
【0057】
作業者がハンド下降スイッチ24の押し操作を止めると、昇降装置17の電動モータ27が停止して、ハンド部20が停止するので、作業者はハンド部20を持ちながらハンド部20によって荷物Bを保持する。このとき、電動モータ28の電磁ブレーキが制動状態となって、脚支持部3の横向き軸芯P1まわりの揺動は不能となる。また、膝下支持部21の脚支持部3に対する屈曲角度A2が規制角度よりも小さくならないように、膝下支持部21の脚支持部3に対する揺動(変位)がストッパー機構31によって規制される。この状態で、本体部1が電動モータ28を介して脚支持部3(操作アーム12)に支持される。換言すると、作業者が前屈み姿勢になった状態で、本体部1を装着した作業者の上半身が、脚支持部3を装着した作業者の太腿部に支持されるので、作業者の腰部に掛かる負担が軽減される。このように、左右の脚支持部3,3は、作業者の上半身の前傾姿勢に応じて揺動しながら、本体部1が装着された上半身を支持する。
【0058】
また、作業者が膝部を屈曲させた状態で、本体部1(作業者の上半身)及び脚支持部3(作業者の太腿部)がストッパー機構31を介して膝下支持部21に支持されるので、作業者の膝部に掛かる負担が軽減される。このように、左右の膝下支持部21,21は、作業者の膝部の屈曲姿勢に応じて揺動しながら、脚支持部3が装着された太腿部を支持する。
【0059】
作業者は、ハンド部20によって荷物Bを保持した状態で立ち上がることによって、荷物Bを持ち上げる。作業者が脚上昇スイッチ37を押し操作すると、脚支持部3の操作アーム12が下側(前傾角度A1が小さくなる側)に揺動操作され、作業者の太腿部が下側に操作されて、作業者の立ち上がりが補助される。この状態が、脚支持部3の電動モータ28によって、脚支持部3(操作アーム12)から離れる側への本体部1の変位が許容された状態である。
【0060】
作業者が脚上昇スイッチ37を押し操作した状態で立ち上がった後、前傾角度A1が90度付近の値に達すると、作業者が起立した(立ち上がった)と判断されて、脚支持部3の電動モータ28は停止状態(自由回転状態)となる。そして、電動モータ28の電磁ブレーキは解除状態に維持される。
【0061】
次に作業者がハンド上昇スイッチ23を押し操作すると、昇降装置17の電動モータ27が巻き取り側に作動し、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが巻き取られて、ハンド部20が上昇操作される。所望の位置までハンド部20が上昇すると、作業者がハンド上昇スイッチ23の押し操作を止めることによって、昇降装置17の電動モータ27が停止して、ハンド部20が停止する。
【0062】
作業者は、荷物Bを置くべき高い棚やトラックの荷台等へ歩いて移動する。作業者が高い棚やトラックの荷台等に到着して、ハンド下降スイッチ24を押し操作すると、昇降装置17の電動モータ27が繰り出し側に作動し、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されて、ハンド部20が下降操作される。
【0063】
作業者は、荷物Bを高い棚やトラックの荷台等に置いて、ハンド部20を荷物Bから離す。作業者が荷物Bを高い棚やトラックの荷台等に置くと最初の状態に戻るので、作業者は次の荷物Bに対して前述と同様な操作を行う。
【0064】
〔別実施形態〕
本発明は、上述の実施形態に例示された構成に限定されるものではなく、以下、本発明の代表的な別実施形態を例示する。
【0065】
(1)上述の実施形態では、太腿プレート13が作業者の太腿部に前方から当接作用し、膝下プレート30が作業者の膝下部(ふくらはぎ部)に後方から当接作用する。太腿プレート13及び膝下プレート30をしっかりと当接作用させるために、例えば、図9に示されるような付勢機構34が設けられても良い。付勢機構34は、トーションバネであって、脚支持部3の操作アーム12と、膝下支持部21の支持アーム29と、に亘って設けられている。付勢機構34は、脚支持部3と膝下支持部21とが互いに離れる方向へ揺動するように、脚支持部3及び膝下支持部21を付勢する。このことから、作業者が膝部を屈曲させると、付勢機構34は膝部を立たせる方向に付勢する。これにより、作業者が膝部を屈曲させた状態から立ち上がる際の膝部への負担が軽減される。また、本構成であれば、太腿プレート13及び膝下プレート30が付勢機構34によって太腿部及び膝下部にしっかりと当接作用する。このため、付勢機構34が備えられない構成と比較して、太腿プレート13が太腿部から外れ難くなるとともに、膝下プレート30が膝下部から外れ難くなる。
【0066】
(2)上述の実施形態では、左右の膝下プレート30,30が、左右の支持アーム29,29の夫々に対して揺動軸芯P4L,P4Rまわりに揺動自在に連結されている。作業者の歩行時に、膝下プレート30,30の夫々が揺り動かされがちである。このため、例えば図10に示されるようなバンド部35が設けられても良い。バンド部35は、本発明の『保持部』である。バンド部35は、左右の膝下プレート30,30の夫々に設けられ、作業者の膝下部の前部と当接可能に構成されている。つまり、作業者の膝下部の前部がバンド部35と当接し、作業者の膝下部の後部が膝下プレート30と当接する。このため、バンド部35が備えられない構成と比較して、膝下プレート30が膝下部から外れ難くなる。バンド部35は、例えば面ファスナーで構成されても良いし、バックル式のベルトで構成されても良い。
【0067】
(3)上述の実施形態では、太腿プレート13及び膝下プレート30が金属で構成されているが、太腿プレート13及び膝下プレート30は、例えばプラスチック等の非金属材料で構成されても良い。また、太腿プレート13及び膝下プレート30のうち、作業者の脚に当接する側の面部分に、例えば柔軟部材が設けられても良い。
【0068】
(4)上述の実施形態では、太腿プレート13は、太腿部の断面視において太腿部の前部を覆うように湾曲するが、太腿プレート13は、例えば角形状に形成されても良い。また、膝下プレート30は、膝下部の断面視において膝下部の後部を覆うように湾曲するが、膝下プレート30は、例えば角形状に形成されても良い。
【0069】
(5)太腿プレート13及び膝下プレート30は、例えばパイプフレームによって構成されても良い。
【0070】
なお、上述の実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能である。また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本発明は、作業者に装着されて作業者を補助するアシスト器具に適用できる。
【符号の説明】
【0072】
1 :本体部
3 :脚支持部
12 :操作アーム
13 :太腿プレート(第一作用部)
21 :膝下支持部
27 :電動モータ(アクチュエータ)
30 :膝下プレート(第二作用部)
34 :付勢機構
35 :バンド部(保持部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10