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特許7438106抗体、活性化可能抗体、二重特異性抗体、および二重特異性活性化可能抗体ならびにその使用方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-15
(45)【発行日】2024-02-26
(54)【発明の名称】抗体、活性化可能抗体、二重特異性抗体、および二重特異性活性化可能抗体ならびにその使用方法
(51)【国際特許分類】
   C12N 15/13 20060101AFI20240216BHJP
   C07K 16/46 20060101ALI20240216BHJP
   C07K 16/28 20060101ALI20240216BHJP
   C07K 7/08 20060101ALI20240216BHJP
   C07K 7/06 20060101ALI20240216BHJP
   C12N 15/62 20060101ALI20240216BHJP
   C12N 15/63 20060101ALI20240216BHJP
   C12N 1/15 20060101ALI20240216BHJP
   C12N 1/19 20060101ALI20240216BHJP
   C12N 1/21 20060101ALI20240216BHJP
   C12N 5/10 20060101ALI20240216BHJP
   C12P 21/02 20060101ALI20240216BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20240216BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20240216BHJP
【FI】
C12N15/13
C07K16/46 ZNA
C07K16/28
C07K7/08
C07K7/06
C12N15/62 Z
C12N15/63 Z
C12N1/15
C12N1/19
C12N1/21
C12N5/10
C12P21/02 C
A61P35/00
A61K39/395 E
A61K39/395 T
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2020520212
(86)(22)【出願日】2018-10-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-12-17
(86)【国際出願番号】 US2018055717
(87)【国際公開番号】W WO2019075405
(87)【国際公開日】2019-04-18
【審査請求日】2021-09-29
(31)【優先権主張番号】62/572,468
(32)【優先日】2017-10-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/577,140
(32)【優先日】2017-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/613,358
(32)【優先日】2018-01-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/666,065
(32)【優先日】2018-05-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/731,622
(32)【優先日】2018-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】520011599
【氏名又は名称】シートムエックス セラピューティクス,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ブスタニー,レイラ マリー
(72)【発明者】
【氏名】ラ ポルテ,シェリー エル.
(72)【発明者】
【氏名】アービング,ブライアン エー.
(72)【発明者】
【氏名】フランツ,ジャンヌ グレース
【審査官】松井 一泰
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-523176(JP,A)
【文献】国際公開第2016/164480(WO,A1)
【文献】特表2014-519322(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C12N 15/00- 15/90
CAplus/REGISTRY(STN)
UniProt/GeneSeq
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
二重特異性活性化可能抗体(BAA)であって、前記BAAは、活性化されたとき、2つの標的に特異的に結合し、前記BAAは、:
a. EGFRに特異的に結合するIgG抗体(AB1)であって、前記AB1は、2つの重鎖(AB1 HC)および2つの軽鎖(AB1 LC)を含み;2つのAB1 LCのそれぞれの各アミノ末端は、対応するMM1-CM1構築物のカルボキシル末端と連結し、各MM1-CM1構築物は、第1の切断可能部分(CM1)と連結する第1のマスキング部分(MM1)を含み、MM1-CM1構築物を形成する、IgG抗体(AB1):
BAAが非切断状態にあるときに、MM1はその標的への前記AB1の結合を低減または阻害し;
CM1は、第1のプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである;ならびに
b. それぞれ第2の標的に特異的に結合する2つのscFv(各AB2)であって、各AB2は、重鎖可変領域に連結する軽鎖可変領域を含み、各AB2のカルボキシル末端は、対応する2つのAB1重鎖の1つのアミノ末端に連結し;2つのAB2のそれぞれのアミノ末端は、対応するMM2-CM2構築物のカルボキシル末端に連結し、各MM2-CM2構築物は、第2の切断可能部分(CM2)に連結する第2のマスキング部分(MM2)を含み、MM2-CM2構築物を形成する、scFv:
BAAが非切断状態にあるときに、MM2はその標的への前記AB2の結合を低減または阻害し;
CM2は、第2のプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドであり:
i. MM2は配列番号12のアミノ酸配列を含み;
ii. MM1は配列番号78-87から成る群から選択されるアミノ酸配列を含み;
iii. AB2は配列番号2または配列番号3に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号1または配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含み;ならびに
iv. BAAが低下されたエフェクター機能を有するように、AB1は、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされる、アミノ酸位置L234、L235、およびP331において、アミノ酸置換を含むFc領域を含む;
を含む、二重特異性活性化可能抗体(BAA)。
【請求項2】
AB2が免疫エフェクター標的に結合する、請求項1に記載のBAA。
【請求項3】
BAAがT細胞誘導性BAAである、請求項1または2に記載のBAA。
【請求項4】
AB1がEGFRに結合し、AB2がCD3εに結合する、請求項1-3のいずれか一項に記載のBAA。
【請求項5】
MM1が、以下の特徴:
配列番号78-84から成る群から選択されるアミノ酸配列を含む;ならびに
配列番号85および配列番号78から成る群から選択されるアミノ酸配列を含む;
の少なくとも1つを有する、請求項1-4のいずれか一項に記載のBAA。
【請求項6】
CM1が、以下の特徴:
a. 配列番号13-17から成る群から選択されるアミノ酸配列のいずれか1つを含む;
b. セリンプロテアーゼまたはMMPにより切断可能な基質を含む;
c. 配列番号18-56から成る群から選択されるアミノ酸配列を含む;
d. 配列番号14、配列番号17および配列番号16から成る群から選択されるアミノ酸配列を含む;
e. 配列番号14および配列番号16から成る群から選択されるアミノ酸配列を含む;ならびに
f. 配列番号14および配列番号17から成る群から選択されるアミノ酸配列を含む;
の少なくとも1つを有する、請求項1-5のいずれか一項に記載のBAA。
【請求項7】
CM2が、以下の特徴:
a. 配列番号13-17から成る群から選択されるアミノ酸配列のいずれか1つを含む;
b. セリンプロテアーゼまたはMMPにより切断可能な基質を含む;
c. 配列番号18-56から成る群から選択されるアミノ酸配列を含む;
d. 配列番号14、配列番号17および配列番号16から成る群から選択されるアミノ酸配列を含む;
e. 配列番号14および配列番号16から成る群から選択されるアミノ酸配列を含む;ならびに
f. 配列番号14および配列番号17から成る群から選択されるアミノ酸配列を含む;
の少なくとも1つを有する、請求項1-6のいずれか一項に記載のBAA。
【請求項8】
AB1が、L234F、L235EおよびP331Sにおいてアミノ酸置換を含む、請求項1-7のいずれか一項に記載のBAA。
【請求項9】
AB1の重鎖が、配列番号69、配列番号70、配列番号71、配列番号72、配列番号73、配列番号74、配列番号75および配列番号76のアミノ酸配列いずれか1つを含む、請求項1-8のいずれか一項に記載のBAA。
【請求項10】
BAAが:
a. 配列番号130の重鎖アミノ酸配列および配列番号132の軽鎖アミノ酸配列を含むBAA;
b. 配列番号197の重鎖アミノ酸配列および配列番号199の軽鎖アミノ酸配列を含むBAA;
c. 配列番号134の重鎖アミノ酸配列および配列番号136の軽鎖アミノ酸配列を含むBAA;ならびに
d. 配列番号201の重鎖アミノ酸配列および配列番号203の軽鎖アミノ酸配列を含むBAA;
から成る群から選択される、請求項1-9のいずれか一項に記載のBAA。
【請求項11】
請求項1-10のいずれか一項のBAAおよび体を含む医薬組成物。
【請求項12】
請求項1-10のいずれか一項のBAAをコードする単離核酸分子。
【請求項13】
求項12の単離核酸分子を含むベクター。
【請求項14】
請求項13のベクターまたは請求項12の単離核酸分子を含む細胞。
【請求項15】
BAAの発現をもたらす条件下で請求項14の細胞を培養することによって、請求項1-10のいずれか一項のBAAを製造する方法。
【請求項16】
医薬品として使用するための、または治療方法で使用するための、請求項1-10のいずれか一項のBAA、または請求項11の医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年10月14日出願の米国特許仮出願第62/572,468号;2017年10月25日出願の米国特許仮出願第62/577,140号;2018年1月3日出願の米国特許仮出願第62/613,358号;2018年5月2日出願の米国特許仮出願第62/666,065号;および2018年9月14日出願の米国特許仮出願第62/731,622号(各々の内容の全体が本明細書中で参考として援用される)の利益を主張する。
発明の分野
【0002】
抗体、活性化可能抗体(AA)、二重特異性抗体、および二重特異性活性化可能抗体(BAA)を本明細書中に提供する。これらの抗体、AA、二重特異性抗体、およびBAAの作製方法および使用方法も本明細書中に提供する。
【0003】
配列表の参照
連邦規則法典第37巻§1.821に従ってファイル名CYTX-045-US_SEQLIST_10-12-18_ST25.txtとしてEFS-Webを介してコンピュータ可読形式(CRF)で本明細書と同時に電子的に提出した「配列表」は、本明細書中で参考として援用される。配列表の電子コピーを2018年12月10日に作成し、ディスク上のサイズは440キロバイトである。
【背景技術】
【0004】
背景
抗体ベースの治療薬は、いくつかの疾患については有効な処置であることが証明されているが、症例によっては、発現する標的範囲の広さに起因する毒性によりその治療有効性が制限される。さらに、抗体ベースの治療薬は、例えば、投与後に循環から迅速にクリアランスされるという他の制限も示している。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
小分子治療薬の領域において、活性な化学物質のプロドラッグを提供するためのストラテジーが開発されている。かかるプロドラッグを、相対的に不活性な(または有意に低活性の)形態で投与する。投与された時点で、プロドラッグはin vivoで活性な化合物に代謝される。かかるプロドラッグストラテジーは、意図する標的および有害作用の低減を目的とする薬物の選択肢を増やすことができる。
【0006】
したがって、抗体ベースの治療薬の分野において小分子プロドラッグの望ましい特徴を模倣する抗体が依然として必要とされている。
発明の概要
【0007】
抗体、二重特異性抗体、活性化可能抗体、および二重特異性活性化可能抗体、その作製方法、および使用方法を本明細書中に提供する。これらは、治療薬および診断薬における用途がある。本開示の活性化可能抗体および二重特異性活性化可能抗体を使用して、抗体が罹患組織上だけでなく健康な組織上のその標的に結合することに一般的に起因する健康な組織への損傷を低減することができる。
【0008】
したがって、1つの態様によれば、二重特異性活性化可能抗体(BAA)を本明細書中に提供し、ここで前述のBAAは、活性化されたとき、2つの標的に特異的に結合し、かつ以下の構造:
a)第1の標的に特異的に結合するIgG抗体(AB1)であって、ここで、前述のAB1が、
a.2つの重鎖(AB1 HC)および2つの軽鎖(AB1 LC);および
b.第1の切断可能部分(CM1)に連結されてMM1-CM1構築物を形成する第1のマスキング部分(MM1)であって、ここで、前述のMM1-CM1構築物のカルボキシル末端が、前述のAB1の各軽鎖の各アミノ末端に連結される、第1のマスキング部分(MM1)
を含み、ここで、
c.前述のMM1は、前述のAB1のその標的への結合を阻害し;
d.前述のCM1は、第1のプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、IgG抗体(AB1)、
b)各々が第2の標的に特異的に結合する2つのscFv(AB2)であって、ここで、各AB2が、
a.重鎖可変領域に連結された軽鎖可変領域であって、ここで、前述の各AB2のカルボキシル末端が、前述のAB1重鎖の各々のアミノ末端に連結される、軽鎖可変領域;および
b.第2の切断可能部分(CM2)に連結されてMM2-CM2構築物を形成する第2のマスキング部分(MM2)であって、ここで、前述のMM2-CM2構築物のカルボキシル末端が、前述の各AB2のアミノ末端に連結される、第2のマスキング部分(MM2)
を含み、ここで、
c.前述のMM2は、前述のAB2のその標的への結合を阻害し;
d.前述のCM2は、第2のプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、2つのscFv(AB2)
を含み、
c)ここで、前述のBAAが、以下の特徴:
a.MM2が配列番号12のアミノ酸配列を含む;
b.MM1が表7に示した配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む;
c.AB2が配列番号2もしくは配列番号3に記載の重鎖可変ドメインまたは配列番号1もしくは配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む;および
d.AB1は、前述のBAAのエフェクター機能が低下するように、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、N297、およびP331の少なくとも1つにアミノ酸置換を含むFc領域を含む
の少なくとも1つを有する。
【0009】
いくつかの実施形態では、本明細書中に提供したBAAは、
二重特異性活性化可能抗体(BAA)であって、ここで前述のBAAは、活性化されたとき、2つの標的に特異的に結合し、かつ以下の構造:
a.第1の標的に特異的に結合するIgG抗体(AB1)であって、ここで、前述のAB1が、2つの重鎖(AB1 HC)および2つの軽鎖(AB1 LC)を含み;ここで、前述のAB1が、第1の切断可能部分(CM1)に連結された第1のマスキング部分(MM1)に連結されてMM1-CM1構築物を形成し、ここで、前述のMM1-CM1構築物のカルボキシル末端が、前述のAB1の各軽鎖の各アミノ末端に連結され、ここで、
前述のMM1は、前述のAB1のその標的への結合を阻害し;
前述のCM1は、第1のプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、IgG抗体(AB1)、
b.各々が第2の標的に特異的に結合する2つのscFv(各AB2)であって、ここで、各AB2が、重鎖可変領域に連結された軽鎖可変領域を含み、ここで、前述の各AB2のカルボキシル末端が、前述のAB1重鎖の各々のアミノ末端に連結され;ここで、各AB2が、第2の切断可能部分(CM2)に連結された第2のマスキング部分(MM2)に連結されてMM2-CM2構築物を形成し、ここで、前述の各MM2-CM2構築物のカルボキシル末端が、前述の各AB2のアミノ末端に連結され、ここで、
前述のMM2は、前述のAB2のその標的への結合を阻害し;
前述のCM2は、第2のプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、2つのscFv(各AB2)
を含み、
ここで、前述のBAAが、以下の特徴:
i.MM2が配列番号12のアミノ酸配列を含む;
ii.MM1が表7に示した配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む;
iii.AB2が配列番号2もしくは配列番号3に記載の重鎖可変ドメインまたは配列番号1もしくは配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む;および
iv.AB1は、前述のBAAのエフェクター機能が低下するように、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、N297、およびP331の少なくとも1つにアミノ酸置換を含むFc領域を含む
の少なくとも1つを有する、二重特異性活性化可能抗体(BAA)を含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、BAAは、配列番号2または配列番号3に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号1または配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態では、AB1は腫瘍標的を結合し、AB2は免疫エフェクター標的を結合する。いくつかの実施形態では、BAAは、T細胞誘導性二重特異性(TCB)AA(TCBAA)である。いくつかの実施形態では、AB1はEGFRを結合し、AB2はCD3を結合する。いくつかの実施形態では、MM1は、表7に示した配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、MM1は、配列番号85および配列番号78からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、MM1は、配列番号78を含む。いくつかの実施形態では、MM2は、配列番号12のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、CMは、配列番号14のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、CMは、配列番号17のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、CMは、配列番号16のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、CM1は、配列番号14および配列番号16からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、CM2は、配列番号14および配列番号17からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、表11および実施例1に提供したレイアウトおよび配列を含むBAA CI106を本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、表11および実施例1に提供したレイアウトおよび配列を含むBAA CI107を本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、表11および実施例1に提供したレイアウトおよび配列を含むBAA CI079を本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、表11および実施例1に提供したレイアウトおよび配列を含むBAA CI090を本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、表11および実施例1に提供したレイアウトおよび配列を含むBAA CI135を本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、表11および実施例1に提供したレイアウトおよび配列を含むBAA CI136を本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、AB1は、アミノ酸の位置L234、L235、およびP331の少なくとも2つにアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、AB1は、アミノ酸の位置L234、L235、およびP331にアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、AB1は、L234F、L235E、およびP331Sのアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、AB1は、N297にアミノ酸置換を含むFc領域を含む。いくつかの実施形態では、AB1は、L234F、L235E、P331S、およびN297Qのアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、AB1の重鎖は、表6に記載の配列番号69、配列番号70、配列番号71、配列番号72、配列番号73、配列番号74、配列番号75、および配列番号76のいずれか1つを含む。
【0011】
別の態様では、二重特異性活性化可能抗体(BAA)であって、
a)第1の標的に特異的に結合するIgG抗体(AB1)であって、ここで、前述のAB1が、
i.2つの重鎖(AB1 HC)および2つの軽鎖(AB1 LC);および
ii.第1の切断可能部分(CM1)に連結されてMM1-CM1構築物を形成する第1のマスキング部分(MM1)であって、ここで、前述のMM1-CM1構築物のカルボキシル末端が、前述のAB1の各軽鎖の各アミノ末端に連結され、ここで、
前述のMM1は、前述のAB1のその標的への結合を阻害し;
前述のCM1は、第1のプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、第1のマスキング部分(MM1)
を含む、IgG抗体(AB1)、
b)各々が第2の標的に特異的に結合する2つのscFv(AB2)であって、ここで、各AB2が、
i.軽鎖可変領域に連結した重鎖可変領域であって、ここで、前述の各AB2のカルボキシル末端が、前述のAB1重鎖の各々のアミノ末端に連結される、重鎖可変領域;および
ii.第2の切断可能部分(CM2)に連結されてMM2-CM2構築物を形成する第2のマスキング部分(MM2)であって、ここで、前述のMM2-CM2構築物のカルボキシル末端が、前述の各AB2のアミノ末端に連結され、ここで、
前述のMM2は、前述のAB2のその標的への結合を阻害し;
前述のCM2は、第2のプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、第2のマスキング部分(MM2)
を含む、2つのscFv(AB2)
を含み、
ここで、前述のAB1は、前述のBAAのエフェクター機能が低下するように、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、N297、およびP331の少なくとも1つにアミノ酸置換を含むFc領域を含む、二重特異性活性化可能抗体(BAA)を本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、Fc領域は、前述のBAAのエフェクター機能が低下するように、少なくとも、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、N297、およびP331にアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、Fc領域は、前述のBAAのエフェクター機能が低下するように、少なくとも、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、およびP331にアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、第1の標的は、表9に示した標的からなる群から選択され、第2の標的は、表9に示した標的からなる群から選択される。
【0012】
いくつかの実施形態では、本明細書中に提供したBAAは、
a)二重特異性活性化可能抗体(BAA)であって、
i)第1の標的に特異的に結合するIgG抗体(AB1)であって、ここで、前述のAB1が、2つの重鎖(AB1 HC)および2つの軽鎖(AB1 LC)を含み;ここで、前述のAB1が、第1の切断可能部分(CM1)に連結された第1のマスキング部分(MM1)に連結されてMM1-CM1構築物を形成し、ここで、前述のMM1-CM1構築物のカルボキシル末端が、前述のAB1の各軽鎖の各アミノ末端に連結され、ここで、
前述のMM1は、前述のAB1のその標的への結合を阻害し;
前述のCM1は、第1のプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、IgG抗体(AB1)、
ii)各々が第2の標的に特異的に結合する2つのscFv(各AB2)であって、ここで、各AB2が、軽鎖可変領域に連結された重鎖可変領域を含み、ここで、前述の各AB2のカルボキシル末端が、前述のAB1重鎖の各々のアミノ末端に連結され;ここで、各AB2が、第2の切断可能部分(CM2)に連結された第2のマスキング部分(MM2)に連結されてMM2-CM2構築物を形成し、ここで、前述の各MM2-CM2構築物のカルボキシル末端が、前述の各AB2のアミノ末端に連結され、ここで、
前述のMM2は、前述のAB2のその標的への結合を阻害し;
前述のCM2は、第2のプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、2つのscFv
を含み、
ここで、前述のAB1は、前述のBAAのエフェクター機能が低下するように、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、N297、およびP331の少なくとも1つにアミノ酸置換を含むFc領域を含む、二重特異性活性化可能抗体(BAA)を含む。いくつかの実施形態では、Fc領域は、前述のBAAのエフェクター機能が低下するように、少なくとも、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、N297、およびP331にアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、Fc領域は、前述のBAAのエフェクター機能が低下するように、少なくとも、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、およびP331にアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、第1の標的は、表9に示した標的からなる群から選択され、第2の標的は、表9に示した標的からなる群から選択される。
【0013】
別の態様では、活性化可能抗体(AA)であって、(a)上皮成長因子受容体(EGFR)に特異的に結合する抗体(AB)であって、ここで、前述のABはIgG1抗体であり、ここで、前述のABのFc領域は、前述のAAのエフェクター機能が低下するように、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、およびP331の少なくとも1つにアミノ酸置換を含む、抗体(AB);(b)ABにカップリングされたマスキング部分(MM)であって、ここで、前述のMMは、前述のAAが非切断状態にあるときに前述のABのEGFRへの結合を低減または阻害する、マスキング部分(MM);および(c)ABにカップリングされた切断可能部分(CM)であって、ここで、前述のCMが、プロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、切断可能部分(CM)、を含む、活性化可能抗体(AA)を本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、L234F、L235E、およびP331Sのうちのいずれか1つ以上である。いくつかの実施形態では、ABは、アミノ酸の位置L234、L235、およびP331の少なくとも2つにアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、ABは、アミノ酸の位置L234、L235、およびP331にアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、ABは、L234F、L235E、およびP331Sのアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、ABは、N297にアミノ酸置換を含むFc領域を含む。いくつかの実施形態では、Fc領域はN297Q変異を含む。いくつかの実施形態では、ABは、L234F、L235E、P331S、およびN297Qのアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、MMは、表7に示した配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、MMは、配列番号78のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、MMは、配列番号85のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、CMは、表4に示した配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、CMは、配列番号14のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、CMは、配列番号16のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、AAはBAAの一部である。
【0014】
別の態様では、活性化可能抗体(AA)であって、(a)上皮成長因子受容体(EGFR)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片(AB);(b)ABにカップリングされたマスキング部分(MM)であって、ここで、前述のMMは、前述のAAが非切断状態にあるときに前述のABのEGFRへの結合を低減または阻害し、ここで、前述のMMが、表7に示した配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、マスキング部分(MM);および(c)ABにカップリングされた切断可能部分(CM)であって、ここで、前述のCMが、プロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、切断可能部分(CM)、を含む、活性化可能抗体(AA)を本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、MMは、配列番号78のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、CMは、セリンプロテアーゼまたはMMPによって切断可能な基質を含む。いくつかの実施形態では、CMは、配列番号18~56からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、CMは、配列番号14のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、CMは、配列番号16のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、AAはBAAの一部である。
【0015】
別の態様では、活性化可能抗体(AA)であって、
(a)CD3のイプシロン鎖に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片(AB)であって、ここで、前述の抗体が、配列番号2または配列番号3に記載の重鎖可変ドメインを含むか、配列番号1または配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む、抗体またはその抗原結合断片(AB);(b)ABにカップリングされたマスキング部分(MM)であって、ここで、前述のMMは、前述のAAが非切断状態にあるときに前述のABの前述のCD3への結合を低減または阻害する、マスキング部分(MM);および(c)ABにカップリングされた切断可能部分(CM)であって、ここで、前述のCMが、プロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、切断可能部分(CM)、を含む、活性化可能抗体(AA)を本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、ABは、配列番号2に記載の重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態では、ABは、配列番号3に記載の重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態では、ABは、配列番号1に記載の軽鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態では、ABは、配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態では、ABは、配列番号2に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号1に記載の軽鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態では、ABは、配列番号3に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号1に記載の軽鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態では、ABは、配列番号2に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態では、ABは、配列番号3に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態では、MMは、表3に記載の配列のいずれか1つを含む。いくつかの実施形態では、CMは、表4に記載の配列のいずれか1つを含む。いくつかの実施形態では、AAはBAAの一部である。
【0016】
別の態様では、活性化可能抗体(AA)であって、(a)CD3のイプシロン鎖に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片(AB);(b)ABにカップリングされたマスキング部分(MM)であって、ここで、前述のMMは、前述のAAが非切断状態にあるときに前述のABの前述のCD3への結合を低減または阻害し、ここで、前述のMMが配列番号12のアミノ酸配列を含む、マスキング部分(MM);および(b)ABにカップリングされた切断可能部分(CM)であって、ここで、前述のCMが、プロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、切断可能部分(CM)、を含む、活性化可能抗体(AA)を本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、CMは、表4に記載の配列のいずれか1つを含む。いくつかの実施形態では、CMは、セリンプロテアーゼまたはMMPによって切断可能な基質を含む。いくつかの実施形態では、CMは、配列番号18~56からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、プロテアーゼはMMPである。いくつかの実施形態では、プロテアーゼはセリンプロテアーゼである。いくつかの実施形態では、AAはBAAの一部である。
【0017】
別の態様では、活性化可能抗体(AA)であって、(a)標的に特異的に結合する抗体(AB)であって、ここで、前述の抗体がIgG1抗体であり、ここで、前述の抗体のFc領域は、前述のAAのエフェクター機能が低下するように、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、およびP331の少なくとも1つにアミノ酸置換を含む、抗体(AB);(b)ABにカップリングされたマスキング部分(MM)であって、ここで、前述のMMは、前述のAAが非切断状態にあるときに前述のABの標的への結合を低減または阻害する、マスキング部分(MM);および(c)ABにカップリングされた切断可能部分(CM)であって、ここで、前述のCMが、プロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、切断可能部分(CM)、を含む、活性化可能抗体(AA)を本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、Fc領域は、前述のAAのエフェクター機能が低下するように、少なくとも、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置アミノ酸の位置L234、L235、N297、およびP331にアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、標的は、表9に示した標的からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、AAはBAAの一部である。
【0018】
別の態様では、CD3のイプシロン鎖に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片(AB)であって、ここで、前述の抗体が、配列番号2もしくは配列番号3に記載の重鎖可変ドメインまたは配列番号1もしくは配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む、抗体またはその抗原結合断片(AB)を本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、抗体は、配列番号2または配列番号3に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号1または配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態では、ABは、配列番号2に記載の重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態では、ABは、配列番号3に記載の重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態では、ABは、配列番号1に記載の軽鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態では、ABは、配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態では、ABは、配列番号2に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号1に記載の軽鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態では、ABは、配列番号3に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号1に記載の軽鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態では、ABは、配列番号3に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態では、ABは、配列番号2に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態では、抗体は二重特異性ABである。いくつかの実施形態では、抗体はscFvである。いくつかの実施形態では、抗体はIgG1抗体である。いくつかの実施形態では、抗体はAAの一部であるか、BAAの一部である。
【0019】
別の態様では、EGFRまたはCD3に特異的に結合する抗体(AB)であって、ここで、前述の抗体が、IgG1抗体またはFcドメインに連結されたscFvであり、ここで、前述の抗体は、前述の抗体のエフェクター機能が低下するように、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、およびP331の少なくとも1つにアミノ酸置換を含むFc領域を含む、抗体(AB)を本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、L234F、L235E、およびP331Sのいずれか1つ以上である。いくつかの実施形態では、抗体は、アミノ酸の位置L234、L235、およびP331の少なくとも2つにアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、アミノ酸の位置L234、L235、およびP331にアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、L234F、L235E、およびP331Sのアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、N297にアミノ酸置換を含むFc領域を含む。いくつかの実施形態では、Fc領域はN297Q変異を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、L234F、L235E、P331S、およびN297Qのアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、抗体の重鎖は、表6に記載の配列番号69、配列番号70、配列番号71、配列番号72、配列番号73、配列番号74、配列番号75、および配列番号76のいずれか1つを含む。いくつかの実施形態では、抗体の重鎖可変ドメインは、配列番号2または配列番号3のいずれか1つを含み、ABの軽鎖可変ドメインは、配列番号1または配列番号4のいずれか1つを含む。いくつかの実施形態では、抗体はAAの一部であるか、BAAの一部である。
【0020】
別の態様では、上記のBAA、AA、および抗体のいずれか1つ、ならびに任意選択的な担体を含む医薬組成物も本明細書中に提供する。別の態様では、上記のBAA、AA、および抗体のいずれか1つならびに担体を含む医薬組成物も本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、組成物は、さらなる薬剤を含み、例えば、さらなる薬剤は、治療剤であり得る。
【0021】
別の態様では、上記のBAA、AA、および抗体のいずれか1つをコードする単離核酸分子も本明細書中に提供する。核酸を含むベクターも提供する。いくつかの実施形態では、ベクターは、pLW289の核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ベクターは、pLW246の核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ベクターは、pLW307の核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ベクターは、pLW291の核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ベクターは、pLW352の核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ベクターは、pLW246の核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、ベクターは、pLW353の核酸配列を含む。
【0022】
別の態様では、上記のベクターのいずれか1つを含む細胞も本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、pLW289およびpLW246を含む細胞を本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、pLW307およびpLW291を含む細胞を本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、pLW352およびpLW246を含む細胞を本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、pLW353およびpLW246を含む細胞を本明細書中に提供する。
【0023】
別の態様では、抗体、AA、またはBAAを発現させる条件下で細胞を培養することによって上記に提供の抗体、AA、またはBAAを産生する方法であって、前述の細胞が、本明細書中に提供した関連する核酸分子またはベクターを含む、方法を本明細書中に提供する。
【0024】
別の態様では、障害または疾患を処置するか、その症状を緩和するか、その進行を遅延させる方法であって、治療有効量の上記の抗体/AA/BAA/医薬組成物を、それを必要とする被験体に投与することを含む、方法を本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、障害または疾患は、EGFRを発現する疾患細胞を含む。いくつかの実施形態では、障害または疾患はがんである。いくつかの実施形態では、がんは、肛門癌、基底細胞癌、脳癌、膀胱癌、骨の癌、乳癌、子宮頸癌、肝内胆管癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌、食道癌、胆嚢癌、胃癌、膠芽細胞腫、頭頸部癌、肝臓癌、肺癌、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、腎癌、肉腫、小腸癌腫、皮膚癌、睾丸癌、甲状腺癌、または子宮癌である。いくつかの実施形態では、障害は、リンパ腫、例えば、エプスタイン・バーウイルス関連リンパ腫、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、および非ホジキンリンパ腫である。いくつかの実施形態では、がんは扁平上皮がんである。いくつかの実施形態では、がんは頭頸部扁平上皮がんである。いくつかの実施形態では、がんは皮膚扁平上皮癌である。いくつかの実施形態では、がんは食道扁平上皮癌である。いくつかの実施形態では、がんは頭頸部扁平上皮癌である。いくつかの実施形態では、がんは肺扁平上皮癌である。
【0025】
別の態様では、被験体における血管形成を阻害する方法であって、治療有効量の上記の抗体/AA/BAA/医薬組成物を、それを必要とする被験体に投与することを含む、方法を本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、方法は、さらなる薬剤を投与することを含む。いくつかの実施形態では、さらなる薬剤は治療剤である。
【0026】
別の態様では、抗体が罹患組織(例えば、がん組織)上ならびに健康な組織上のその標的に結合することに起因する健康な組織の損傷を低減する方法であって、AAもしくはBAAまたはAAもしくはBAAを含む医薬組成物を、それを必要とする被験体に投与することを含み、ここで、前述のAAまたはBAAが、本明細書中に提供した実施形態のいずれか1つのAAまたはBAAである、方法を本明細書中に提供する。
【0027】
別の態様では、抗体処置の忍容性を改善する方法であって、AAもしくはBAAまたはAAもしくはBAAを含む医薬組成物を、それを必要とする被験体(例えば、がんを罹患した被験体)に投与することを含み、ここで、前述のAAまたはBAAが、本明細書中に提供した実施形態のいずれか1つのAAまたはBAAである、方法を本明細書中に提供する。
【0028】
別の態様では、T細胞を腫瘍組織に動員する方法であって、AAもしくはBAAまたはAAもしくはBAAを含む医薬組成物を、それを必要とする被験体に投与することを含み、ここで、前述のAAまたはBAAが、本明細書中に提供した実施形態のいずれか1つのAAまたはBAAである、方法を本明細書中に提供する。
【0029】
別の態様では、医薬として使用するための、本明細書中に提供した実施形態のいずれか1つの抗体、AA、BAA、または医薬組成物を本明細書中に提供する。医薬は、抗体が罹患組織上のならびに健康な組織上のその標的に結合することに起因する健康な組織の損傷を低減する方法で用いるためであり得る。医薬は、抗体処置の忍容性の改善で用いるためであり得る。
【0030】
別の態様では、障害または疾患を処置するか、その症状を緩和するか、その進行を遅延させる方法で用いるための、本明細書中に提供した実施形態のいずれか1つの抗体、AA、BAA、または医薬組成物であって、前述の障害または疾患が、EGFRを発現する疾患細胞を含む、抗体、AA、BAA、または医薬組成物を本明細書中に提供する。
【0031】
別の態様では、がんを処置する方法で用いるための、本明細書中に提供した実施形態のいずれか1つの抗体、AA、BAA、または医薬組成物であって;ここで、任意選択的に、前述のがんが、肛門癌、基底細胞癌、脳癌、膀胱癌、乳癌、骨の癌、子宮頸癌、肝内胆管癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌、食道癌、胆嚢癌、胃癌、膠芽細胞腫、頭頸部癌、肝臓癌、肺癌、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、腎癌、肉腫、小腸癌腫、扁平上皮がん、皮膚癌 睾丸癌、甲状腺癌、または子宮癌である、抗体、AA、BAA、または医薬組成物を本明細書中に提供する。使用は、T細胞の腫瘍組織への動員を含み得る。
【0032】
別の態様では、血管形成を阻害する工程を含む方法で用いるための、本明細書中に提供した実施形態のいずれか1つの抗体、AA、BAA、または医薬組成物を本明細書中に提供する。
【0033】
本明細書中に提供した実施形態のいずれか1つの抗体、AA、BAA、または医薬組成物は、さらなる薬剤を投与することを含む処置方法で用いるためであり得る;任意選択的に、さらなる薬剤は治療剤である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1A図1Aは、EGFRがマスキングされたBAAであるCI106およびCI107へのh20GG CD3εマスキングペプチドの組み込が、CI011と比較してJurkat細胞への結合を有意に低減することを実証する。EGFR+HT29-luc2細胞への結合の低減も、CI011と比較してCI106およびCI107について明らかであった(図1B)。
図2A図2Aは、EGFR+HT29-luc2細胞の死滅がCI011およびCI040と比較してCI106およびCI107によってさらに減弱されることを実証する。図2Bは、細胞をCI127およびCI128で処置したときに検出可能な細胞傷害性は認めらなかったことを示し、細胞死滅がEGFR標的化に依存することを実証する。図2Bはまた、プロテアーゼ活性化二重特異性抗体(すなわち、プロテアーゼ処置によって活性化されたBAA)act-104(互換的にCI104と呼ばれる)と比較して二重にマスキングされた抗体(すなわち、EGFRおよびCD3の標的結合ドメインの両方がマスキングされたBAA)CI106およびCI107の300,000倍を超えるEC50シフトを示す。図2Cは、HT29を含む細胞株のパネルにおけるEGFR受容体数を示す。HT29細胞上のEGFR受容体の概数は75,000であり、試験したBAAの強力な細胞傷害性には高密度の抗原は必要ないことを示す。
図3A図3Aは、初代CD8+T細胞の活性化がCI011およびCI040と比較してCI106およびCI107によって減弱されたことを実証する。図3Bは、二重にマスキングされた抗体がプロテアーゼ活性化二重特異性抗体act-104と比較してT細胞活性化についての用量反応曲線のシフトを示し、マスキングがT細胞活性化を脆弱にすることを実証する。
図4図4は、腫瘍容積対最初の処置服薬後日数をプロットし、HT29-luc2異種移植片腫瘍の成長に及ぼす二重にマスキングされた二重特異性AAであるCI106およびCI107の用量依存性効果を実証する。
図5図5は、腫瘍容積対最初の処置服薬後日数をプロットし、HCT116異種移植片腫瘍の成長に及ぼす二重にマスキングされた二重特異性AAであるCI106およびCI107の用量依存性効果を実証する。
図6A図6A~6Bは、ヒト(6A)またはカニクイザル(6B)エフェクター細胞のいずれかを使用したときに、試験した二重にマスキングされた二重特異性抗体およびプロテアーゼ活性化二重特異性抗体のEC50が類似することを実証する。
図6B図6A~6Bは、ヒト(6A)またはカニクイザル(6B)エフェクター細胞のいずれかを使用したときに、試験した二重にマスキングされた二重特異性抗体およびプロテアーゼ活性化二重特異性抗体のEC50が類似することを実証する。
図6C図6C~6Dは、プロテアーゼ活性化抗体および二重にマスキングされた抗体のヒト(6C)およびカニクイザル(6D)T細胞への結合が類似することを実証する。
図6D図6C~6Dは、プロテアーゼ活性化抗体および二重にマスキングされた抗体のヒト(6C)およびカニクイザル(6D)T細胞への結合が類似することを実証する。
図7A図7A~7Cは、CI106またはCI107で処置したカニクイザルにおけるALT(7A)、AST(7B)、および総ビリルビン(7C)の服薬前、服薬48時間後、および副薬7日後の血清濃度を示す。
図7B図7A~7Cは、CI106またはCI107で処置したカニクイザルにおけるALT(7A)、AST(7B)、および総ビリルビン(7C)の服薬前、服薬48時間後、および副薬7日後の血清濃度を示す。
図7C図7A~7Cは、CI106またはCI107で処置したカニクイザルにおけるALT(7A)、AST(7B)、および総ビリルビン(7C)の服薬前、服薬48時間後、および副薬7日後の血清濃度を示す。
図8A図8A~8Cは、CI106またはCI107で処置したカニクイザルにおけるIL-2(8A)、IL-6(8B)、およびIFN-g(8C)の血清サイトカインレベルの増加をプロットする。
図8B図8A~8Cは、CI106またはCI107で処置したカニクイザルにおけるIL-2(8A)、IL-6(8B)、およびIFN-g(8C)の血清サイトカインレベルの増加をプロットする。
図8C図8A~8Cは、CI106またはCI107で処置したカニクイザルにおけるIL-2(8A)、IL-6(8B)、およびIFN-g(8C)の血清サイトカインレベルの増加をプロットする。
図9A図9A~9Cは、CI106またはCI107で処置したカニクイザルにおけるCD4+T細胞上のCD69(9A)、Ki67(9B)、およびPD-1(9B)の発現によって測定した場合のT細胞活性化を示す。
図9B図9A~9Cは、CI106またはCI107で処置したカニクイザルにおけるCD4+T細胞上のCD69(9A)、Ki67(9B)、およびPD-1(9B)の発現によって測定した場合のT細胞活性化を示す。
図9C図9A~9Cは、CI106またはCI107で処置したカニクイザルにおけるCD4+T細胞上のCD69(9A)、Ki67(9B)、およびPD-1(9B)の発現によって測定した場合のT細胞活性化を示す。
図10A図10A~Eは、act-104、CI106、またはCI107で処置したカニクイザルにおける服薬後48時間でのAST(10A)、服薬後48時間でのALT(10B)、服薬後8時間でのIL-6(10C)、服薬後8時間でのIFNg(10D)、および服薬後72時間でのKi67(10E)の用量依存性増加をプロットする。全パラメーターについての用量反応曲線が、二重にマスキングされた抗体についてシフトされ、これは、プロテアーゼ活性化二重特異性抗体と比較した忍容性の改善および薬力学効果の減少を示す。
図10B図10A~Eは、act-104、CI106、またはCI107で処置したカニクイザルにおける服薬後48時間でのAST(10A)、服薬後48時間でのALT(10B)、服薬後8時間でのIL-6(10C)、服薬後8時間でのIFNg(10D)、および服薬後72時間でのKi67(10E)の用量依存性増加をプロットする。全パラメーターについての用量反応曲線が、二重にマスキングされた抗体についてシフトされ、これは、プロテアーゼ活性化二重特異性抗体と比較した忍容性の改善および薬力学効果の減少を示す。
図10C図10A~Eは、act-104、CI106、またはCI107で処置したカニクイザルにおける服薬後48時間でのAST(10A)、服薬後48時間でのALT(10B)、服薬後8時間でのIL-6(10C)、服薬後8時間でのIFNg(10D)、および服薬後72時間でのKi67(10E)の用量依存性増加をプロットする。全パラメーターについての用量反応曲線が、二重にマスキングされた抗体についてシフトされ、これは、プロテアーゼ活性化二重特異性抗体と比較した忍容性の改善および薬力学効果の減少を示す。
図10D図10A~Eは、act-104、CI106、またはCI107で処置したカニクイザルにおける服薬後48時間でのAST(10A)、服薬後48時間でのALT(10B)、服薬後8時間でのIL-6(10C)、服薬後8時間でのIFNg(10D)、および服薬後72時間でのKi67(10E)の用量依存性増加をプロットする。全パラメーターについての用量反応曲線が、二重にマスキングされた抗体についてシフトされ、これは、プロテアーゼ活性化二重特異性抗体と比較した忍容性の改善および薬力学効果の減少を示す。
図10E図10A~Eは、act-104、CI106、またはCI107で処置したカニクイザルにおける服薬後48時間でのAST(10A)、服薬後48時間でのALT(10B)、服薬後8時間でのIL-6(10C)、服薬後8時間でのIFNg(10D)、および服薬後72時間でのKi67(10E)の用量依存性増加をプロットする。全パラメーターについての用量反応曲線が、二重にマスキングされた抗体についてシフトされ、これは、プロテアーゼ活性化二重特異性抗体と比較した忍容性の改善および薬力学効果の減少を示す。
図11A図11A~11Cは、CI107またはCI128で処置したカニクイザルにおける総ビリルビン(11A)、IL-6(11B)、およびPD-1を発現するCD4+T細胞(11C)の増加に及ぼすEGFR結合CI107および非EGFR結合CI128(RSVxCD3)の影響を比較する。
図11B図11A~11Cは、CI107またはCI128で処置したカニクイザルにおける総ビリルビン(11A)、IL-6(11B)、およびPD-1を発現するCD4+T細胞(11C)の増加に及ぼすEGFR結合CI107および非EGFR結合CI128(RSVxCD3)の影響を比較する。
図11C図11A~11Cは、CI107またはCI128で処置したカニクイザルにおける総ビリルビン(11A)、IL-6(11B)、およびPD-1を発現するCD4+T細胞(11C)の増加に及ぼすEGFR結合CI107および非EGFR結合CI128(RSVxCD3)の影響を比較する。
図12A図12Aは、hSP34と比較したv12、v16、およびv19のCD3抗体の親和性測定を示す。
図12B図12Bは、HT29-luc2細胞に及ぼす活性化された二重特異性抗体または二重マスキングされた二重特異性抗体の細胞傷害性を示す。
図13図13は、プロテアーゼ活性化二重特異性抗体act-104と比較した、二重にマスキングされた抗体CI107のPKの拡大を示す。
図14A図14Aは、PBMC移植NSGマウスにおけるHT29-luc2腫瘍介入モデルの有効性を示す。この例における抗腫瘍効力は被験物質のプロテアーゼ感受性および基質切断性と相関し、最も有効な被験物質は、完全にプロテアーゼで活性化されたCI048である。
図14B図14Bは、腫瘍へのT細胞浸潤度の尺度としてのCD3についての腫瘍切片の染色(暗染色)を示す。腫瘍T細胞浸潤は、被験物質のプロテアーゼ感受性および基質切断性と相関する。
図15図15および図16は、本開示の活性可能な抗EGFR C225v5抗体、本明細書中に記載の活性可能な抗EGFR抗体3954-2001-C225v5、および抗EGFR抗体C225v5についての結合等温線のプロットである。
図16図15および図16は、本開示の活性可能な抗EGFR C225v5抗体、本明細書中に記載の活性可能な抗EGFR抗体3954-2001-C225v5、および抗EGFR抗体C225v5についての結合等温線のプロットである。
図17図17~19は、本明細書中に提供した例示的なBAAを図示する。
図18図17~19は、本明細書中に提供した例示的なBAAを図示する。
図19図17~19は、本明細書中に提供した例示的なBAAを図示する。
図20図20は、600、2000、または4000ug/kgの単回用量の投与後の二重にマスキングされたBAA CI107のPKを示す。
図21図21は、HT29-luc2細胞におけるCI090およびCI091の細胞傷害性がCI011と比較して減弱されたことを実証する。
図22図22は、CI090およびCI091による初代CD8+T細胞の活性化がCI011と比較して減弱されたことを実証する。
図23図23は、PBMC移植NSGマウスにおけるHT29-luc2腫瘍介入モデルの有効性を示す。CI091、CI090、およびCI011の抗腫瘍効力を示す。
図24図24は、服薬後8時間でのカニクイザルin vivo研究におけるIL-6レベルをプロットする。
【発明を実施するための形態】
【0035】
発明の詳細な説明
抗体、活性化可能抗体(AA)、二重特異性抗体、および二重特異性活性化可能抗体(BAA)を本明細書中に提供する。
【0036】
いくつかの実施形態では、CD3のイプシロン鎖(CD3ε;本明細書中で互換的にCD3と呼ばれる)に特異的に結合するヒト化抗体を本明細書中に提供する。
【0037】
いくつかの実施形態では、上皮成長因子受容体(EGFR)に特異的に結合するIgG1抗体であって、前述の抗体が、前述の抗体のエフェクター機能が低下するようにFc領域中に点変異を含む、IgG1抗体を本明細書中に提供する。
【0038】
いくつかの実施形態では、AA、例えば、EGFRまたはCD3に特異的に結合するAAを本明細書中に提供する。これらのAAは、親和性、エフェクター機能、マスキング、および切断性について最適化される。
【0039】
いくつかの実施形態では、BAA、例えば、標的抗原(例えば、表9中に示した標的などの腫瘍抗原)および第2の抗原(例えば、免疫エフェクター細胞上の免疫エフェクター抗原)に結合するBAAを本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、免疫エフェクター細胞は白血球細胞である。いくつかの実施形態では、免疫エフェクター細胞はT細胞である。いくつかの実施形態では、免疫エフェクター細胞はナチュラルキラー(NK)細胞である。いくつかの実施形態では、免疫エフェクター細胞はマクロファージである。いくつかの実施形態では、免疫エフェクター細胞は、骨髄性単核球などの単核球である。いくつかの実施形態では、BAAは免疫エフェクター細胞誘導性BAAである。いくつかの実施形態では、BAAは白血球細胞誘導性BAAである。いくつかの実施形態では、BAAは、本明細書中でTCBAAとも呼ばれるT細胞誘導性二重特異性(TCB)AAである。いくつかの実施形態では、BAAはNK細胞誘導性BAAである。いくつかの実施形態では、BAAはマクロファージ細胞誘導性BAAである。いくつかの実施形態では、BAAは、骨髄性単核球誘導性BAAなどの単核球誘導性BAAである。いくつかの実施形態では、二重特異性抗体は、EGFRおよびCD3を結合する。これらのBAAは、親和性、エフェクター機能、マスキング、および切断性について最適化される。
【0040】
これらの抗体、AA、およびBAAの作製方法および使用方法も本明細書中に提供する。AA(その一般的産生を含む)ならびにマスキング部分(MM)および切断可能部分(CM)の同定については、2009年2月26日に公開されたDaugherty et al.の国際公開番号WO2009/025846号および2010年7月15日に公開されたStagliano et al.のWO2010/081173号(これらの両方の全体が、本明細書中で参考として援用される)に記載されている。BAA(その一般的産生を含む)ならびにマスキング部分(MM)および切断可能部分(CM)の同定については、2015年1月29日に公開されたLowman et al.の国際公開番号WO2015/013671号および2016年1月28日に公開されたIrving et al.のWO2016/014974号(これらの両方の全体が、本明細書中で参考として援用される)に記載されている。AA、一般的産生、MM、およびCMを提供する2016年1月28日に公開されたIrving et al.の国際公開WO2016/014974号および2016年7月28日に公開されたMoore et al.らの国際公開WO2016/118629号も参考として援用される。
【0041】
本明細書中で使用される場合、別段の指定がない限り、用語「抗体」は、その標的を特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片を含み、モノクローナル抗体、ドメイン抗体、単鎖抗体、Fab断片、F(ab’)断片、scFv、scAb、dAb、単一ドメイン重鎖抗体、および単一ドメイン軽鎖抗体である。いくつかの実施形態では、抗体はIgG抗体である。いくつかの実施形態では、抗体はIgG1抗体である。いくつかの実施形態では、抗体はIgG4抗体である。いくつかの実施形態では、抗体はscFv抗体である。いくつかの実施形態では、その標的を結合するかかる抗体またはその免疫学的活性な断片は、マウス抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体、または完全ヒトモノクローナル抗体である。
【0042】
1.CD3抗体
CD3のイプシロン鎖(CD3ε、本明細を通してCD3と呼ばれる)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片(AB)を本明細書中に提供する。
【0043】
本開示のCD3結合抗体(可変ドメイン)の例示的なアミノ酸配列を、表1に提供する(推定CDR配列に下線を引いている)。以下に提供するように、L3はリンカーであり、例示的なCD3結合抗体中の軽鎖および重鎖の可変ドメインを連結している。
【0044】
【表1】
【0045】
例示的なscFvリンカー(本明細書中で「L3」と呼ばれ、VHとVLを連結する)を、表1-1に提供する。
【0046】
【表2】
【0047】
CD3結合抗体の例示的なCDR配列を、表2に提供する。
【0048】
【表3】
【0049】
本明細書中に提供されるように、CD3抗体は、表2に提供したCDR配列の少なくとも1つを含む。
【0050】
いくつかの実施形態では、CD3抗体は、配列番号2に記載の重鎖可変ドメインを含む。
【0051】
いくつかの実施形態では、CD3抗体は、配列番号3に記載の重鎖可変ドメインを含む。
【0052】
いくつかの実施形態では、CD3抗体は、配列番号1に記載の軽鎖可変ドメインを含む。
【0053】
いくつかの実施形態では、CD3抗体は、配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む。
【0054】
いくつかの実施形態では、CD3抗体は、配列番号2に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号1に記載の軽鎖可変ドメインを含む。
【0055】
いくつかの実施形態では、CD3抗体は、配列番号3に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号1に記載の軽鎖可変ドメインを含む。
【0056】
いくつかの実施形態では、CD3抗体は、配列番号3に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む。
【0057】
いくつかの実施形態では、CD3抗体は、配列番号2に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む。
【0058】
いくつかの実施形態では、CD3抗体は、配列番号2または配列番号3に記載の重鎖可変ドメインを含む、または、配列番号1または配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む。
【0059】
いくつかの実施形態では、CD3抗体は、配列番号2または配列番号3に記載の重鎖可変ドメインを含み、かつ配列番号1または配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む。
【0060】
いくつかの実施形態では、CD3抗体はscFv抗体である。いくつかの実施形態では、可変ドメインは、N末端からC末端への方向に以下の構造を含む:LV-HV。いくつかの実施形態では、可変ドメインは、N末端からC末端への方向に以下の構造を含む:HV-LV。
【0061】
いくつかの実施形態では、CD3抗体は、軽鎖可変領域(VL)に連結された重鎖可変領域(VH)を含み、ここで、前述のVHが、配列番号98のアミノ酸配列を含むリンカーによってVLに連結される、scFv抗体である。かかるリンカーを有する例示的な配列を、表1に提供する。
【0062】
例示的な実施形態では、CD3に特異的に結合する抗体(AB)であって、ここで、前述の抗体が、IgG1抗体またはFcドメインに連結されたscFvであり、ここで、前述の抗体は、前述の抗体のエフェクター機能が低下するように、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、およびP331の少なくとも1つにアミノ酸置換を含むFc領域を含む、抗体(AB)を本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、L234F、L235E、およびP331Sのいずれか1つ以上である。いくつかの実施形態では、抗体は、アミノ酸の位置L234、L235、およびP331の少なくとも2つにアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、アミノ酸の位置L234、L235、およびP331にアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、L234F、L235E、およびP331Sのアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、N297にアミノ酸置換を含むFc領域を含む。いくつかの実施形態では、Fc領域はN297Q変異を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、L234F、L235E、P331S、およびN297Qのアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、抗体の重鎖可変ドメインが配列番号2または配列番号3のいずれか1つを含むか、ABの軽鎖可変ドメインが配列番号1または配列番号4のいずれか1つを含む。
【0063】
2.活性化可能CD3抗体
いくつかの実施形態では、本明細書中に提供したCD3抗体のいずれか1つは、活性化可能抗体(AA)形式である。
【0064】
本明細書中で一般に提供されるように、本発明のAAは、本明細書中でプロドメインとも呼ばれるMM-CM構築物を含む。したがって、本明細書中で使用される場合、用語「プロドメイン」は、マスキング部分(MM)および切断可能部分(CM)を含むポリペプチドを指す。いくつかの実施形態では、MMおよびCMは、本明細書中でL1と呼ばれるリンカーによって分離される。いくつかの実施形態では、プロドメインは、CMのカルボキシル末端にリンカーを含み;本明細書中でL2と呼ばれるこのリンカーは、プロドメインのCMをABに連結する。いくつかの実施形態では、プロドメインは、MMとCMの間のリンカーおよびCMの後ろにリンカーを含む。いくつかの実施形態では、MMおよびCMはリンカーによって分離されない。一定の実施形態では、プロドメインは、以下の式の1つを含む(以下の式は、N末端からC末端への方向またはC末端からN末端への方向のいずれかのアミノ酸配列を示す):(MM)-L1-(CM)、(MM)-(CM)-L2、(MM)-L1-(CM)-L2、または(MM)-(CM)。例示的な実施形態では、プロドメインは、EGFR MMおよびマトリプターゼもしくはMMPによって切断可能なCM;またはCD3εMMおよびマトリプターゼもしくはMMPによって切断可能なCMを含む。いくつかの実施形態では、プロドメインは、EGFR MMおよびマトリプターゼおよびMMPによって切断可能なCMを含む。いくつかの実施形態では、プロドメインは、CD3εMMおよびマトリプターゼおよびMMPによって切断可能なCMを含む。プロドメインを含む活性化可能抗体(AA)を本明細書中に提供する。本発明のプロドメインをコードするヌクレオチドも本明細書中に提供する。
【0065】
したがって、CD3AAであって、(a)CD3のイプシロン鎖(CD3ε)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片(AB)であって、ここで、前述の抗体が、配列番号2または配列番号3に記載の重鎖ドメインを含むか、配列番号1または配列番号4に記載の軽鎖ドメインを含む、抗体またはその抗原結合断片(AB);(b)ABにカップリングされたマスキング部分(MM)であって、ここで、前述のMMは、前述のAAが非切断状態にあるときに前述のABの前述のCD3εへの結合を低減または阻害する、マスキング部分(MM);および(c)ABにカップリングされた切断可能部分(CM)であって、ここで、前述のCMが、プロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、切断可能部分(CM)、を含むCD3AAを本明細書中に提供する。上記のように、(b)および(c)は共に、プロドメインの一部である。
【0066】
いくつかの実施形態では、CD3AAのABは、前述の節に記載のCD3抗体のいずれか1つである。
【0067】
いくつかの実施形態では、CD3AAのABは、配列番号2に記載の重鎖可変ドメインを含む。
【0068】
いくつかの実施形態では、CD3AAのABは、配列番号3に記載の重鎖可変ドメインを含む。
【0069】
いくつかの実施形態では、CD3AAのABは、配列番号1に記載の軽鎖可変ドメインを含む。
【0070】
いくつかの実施形態では、CD3AAのABは、配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む。
【0071】
いくつかの実施形態では、CD3AAのABは、配列番号2に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号1に記載の軽鎖ドメインを含む。
【0072】
いくつかの実施形態では、CD3AAのABは、配列番号3に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号1に記載の軽鎖ドメインを含む。
【0073】
いくつかの実施形態では、CD3AAのABは、配列番号3に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号4に記載の軽鎖ドメインを含む。
【0074】
いくつかの実施形態では、ABは、軽鎖可変領域(VL)に連結された重鎖可変領域(VH)を含むscFvであり、ここで、前述のVHが、配列番号98のアミノ酸配列を含むリンカーL3によってVLに連結される。かかるリンカーを有する例示的な配列を、表1に提供する。
【0075】
いくつかの実施形態では、CD3AAのMMは、表3に記載の配列のいずれか1つを含む。
【0076】
本発明の例示的なCD3マスキング部分(MM)を、表3に提供する。
【0077】
いくつかの実施形態では、CD3AAのMMは、配列番号12に記載の配列を含む。いくつかの実施形態では、CD3AAのMMは、配列番号10に記載の配列である。いくつかの実施形態では、CD3AAのMMは、配列番号11に記載の配列である。
【0078】
【表4】
【0079】
いくつかの実施形態では、CD3AAのCMは、表4に記載の配列のいずれか1つを含む。本発明の例示的な切断可能部分(CM)を、表4に示す。
【0080】
いくつかの実施形態では、本開示のAAのCMは、表4-1に記載の配列のいずれか1つを含む。
【0081】
【表5】
【0082】
【表6】
【0083】
3.Fc変異を有する抗体
Fc変異を有するIgG1抗体またはFcドメインに連結された抗原結合ドメインを含む抗体断片(例えば、scFv、Fab、F(ab’))を本明細書中に提供し、ここで、Fcは、エフェクター機能が低下している(本明細書中でFcバリアントと呼ばれる)。本明細書中に記載のBAA、AA、および抗体のいずれかは、本明細書中に開示の任意のFcバリアントを含み得る。
【0084】
これらのFc変異を含む抗体は、エフェクター機能が低下する一方で、標的結合親和性を維持する。したがって、目的の標的に結合する抗体であって、ここで、前述の抗体が、IgG1抗体またはFcに連結された抗体断片であり、ここで、前述のFc領域は、前述の抗体のエフェクター機能が低下するように、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、およびP331のうちの少なくとも1つにアミノ酸置換を含む、抗体を本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、L234F、L235E、およびP331Sのいずれか1つ以上である。いくつかの実施形態では、N297でさらに変異がある。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、N297QまたはN297Aである。
【0085】
いくつかの実施形態では、Fcは、表4-2に示したFc配列から選択される。いくつかの実施形態では、Fcは、配列番号154、配列番号156、配列番号158、および配列番号160から選択され、ここで、Xは、任意の天然に存在するアミノ酸(例えば、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、ピロリジン、セレノシステイン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、バリン)または任意の天然に存在しないアミノ酸(例えば、trans-3-メチルプロリン、2,4-メタノプロリン、cis-4-ヒドロキシプロリン、trans-4-ヒドロキシプロリン、N-メチルグリシン、アロ-トレオニン、メチルトレオニン、ヒドロキシエチルシステイン、ヒドロキシエチルホモシステイン、ニトログルタミン、ホモグルタミン、ピペコリン酸、tert-ロイシン、ノルバリン、2-アザフェニルアラニン、3-アザフェニルアラニン、4-アザフェニルアラニン、および4-フルオロフェニルアラニン)からなる群から選択される。
【0086】
【表7】
【0087】
これらのFc変異を含む抗体、AA、二重特異性抗体、およびBAAを本明細書中に提供する。
【0088】
いくつかの実施形態では、かかるFcバリアント含有AAおよびBAAは、免疫エフェクター細胞を結合できる。いくつかの実施形態では、これらは、免疫エフェクター細胞上に存在する標的を選択的に結合できる。いくつかの実施形態では、これらはCD3を結合できる。いくつかの実施形態では、これらは、表9に列挙した任意の標的を結合できる。いくつかの実施形態では、これらは、EGFRを結合できる。
【0089】
したがって、いくつかの実施形態では、活性化可能抗体(AA)であって、
a)標的を特異的に結合する抗体(AB)であって、ここで、前述の抗体がIgG1抗体であり、ここで、前述の抗体のFc領域は、前述のAAのエフェクター機能が低下するように、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、およびP331の少なくとも1つにアミノ酸置換を含む、抗体(AB);
b)ABにカップリングされたマスキング部分(MM)であって、ここで、前述のMMは、前述のAAが非切断状態にあるときに前述のABの標的への結合を低減または阻害する、マスキング部分(MM);および
c)ABにカップリングされた切断可能部分(CM)であって、ここで、前述のCMが、プロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、切断可能部分(CM)
を含む活性化可能抗体(AA)を本明細書中に提供する。
【0090】
いくつかの実施形態では、Fc領域は、前述のAAのエフェクター機能が低下するように、少なくとも、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置アミノ酸の位置L234、L235、N297、およびP331にアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、標的は、表9に示した標的からなる群から選択される。
【0091】
いくつかの実施形態では、二重特異性活性化可能抗体(BAA)であって、
a)第1の標的に特異的に結合するIgG抗体(AB1)であって、ここで、前述のAB1が、
i.2つの重鎖(AB1 HC)および2つの軽鎖(AB1 LC);および
ii.第1の切断可能部分(CM1)に連結されてMM1-CM1構築物を形成する第1のマスキング部分(MM1)であって、ここで、前述のMM1-CM1構築物のカルボキシル末端が、前述のAB1の各軽鎖の各アミノ末端に連結される、第1のマスキング部分(MM1)
を含み、ここで、
前述のMM1は、前述のAB1のその標的への結合を阻害し;
前述のCM1は、第1のプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、IgG抗体(AB1)、
b)各々が第2の標的に特異的に結合する2つのscFv(AB2)であって、ここで、各AB2が、
i.軽鎖可変領域に連結された重鎖可変領域であって、ここで、前述の各AB2のカルボキシル末端が、前述のAB1重鎖の各々のアミノ末端に連結される、重鎖可変領域;および
ii.第2の切断可能部分(CM2)に連結されてMM2-CM2構築物を形成する第2のマスキング部分(MM2)であって、ここで、前述のMM2-CM2構築物のカルボキシル末端が、前述の各AB2のアミノ末端に連結される、第2のマスキング部分(MM2)
を含み、ここで、
前述のMM2は、前述のAB2のその標的への結合を阻害し;
前述のCM2は、第2のプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、2つのscFv(AB2)
を含み、
【0092】
ここで、前述のAB1は、前述のBAAのエフェクター機能が低下するように、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、N297、およびP331の少なくとも1つにアミノ酸置換を含むFc領域を含む、二重特異性活性化可能抗体(BAA)を本明細書中に提供する。
【0093】
本明細書中に提供したいくつかの実施形態では、本明細書中に提供したBAAは、
a)二重特異性活性化可能抗体(BAA)であって、
i)第1の標的に特異的に結合するIgG抗体(AB1)であって、ここで、前述のAB1が、2つの重鎖(AB1 HC)および2つの軽鎖(AB1 LC)を含み;ここで、前述のAB1が、第1の切断可能部分(CM1)に連結された第1のマスキング部分(MM1)に連結されてMM1-CM1構築物を形成し、ここで、前述のMM1-CM1構築物のカルボキシル末端が、前述のAB1の各軽鎖の各アミノ末端に連結され、ここで、
前述のMM1は、前述のAB1のその標的への結合を阻害し;
前述のCM1は、第1のプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、IgG抗体(AB1)、
ii)各々が第2の標的に特異的に結合する2つのscFv(各AB2)であって、ここで、各AB2が、軽鎖可変領域に連結した重鎖可変領域を含み、ここで、前述の各AB2のカルボキシル末端が、前述のAB1重鎖の各々のアミノ末端に連結され;ここで、各AB2が、第2の切断可能部分(CM2)に連結された第2のマスキング部分(MM2)に連結されてMM2-CM2構築物を形成し、ここで、前述の各MM2-CM2構築物のカルボキシル末端が、前述の各AB2のアミノ末端に連結され、ここで、
前述のMM2は、前述のAB2のその標的への結合を阻害し;
前述のCM2は、第2のプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、2つのscFv(各AB2)
を含む、二重特異性活性化可能抗体(BAA)
を含み、
ここで、前述のAB1は、前述のBAAのエフェクター機能が低下するように、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、N297、およびP331の少なくとも1つにアミノ酸置換を含むFc領域を含む。
【0094】
4.EGFR抗体
EGFRに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片(AB)を本明細書中に提供する。EGFR結合抗体の例示的なCDR配列を、表5に提供する。
【0095】
EGFR抗体、EGFRを標的にする1つのアームを有する二重特異性抗体、活性化の際にEGFRを結合できるAA、および活性化の際にEGFRにEGFRを結合できるBAAを本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、EGFR抗体は、表5のCDRを含む。
【0096】
いくつかの実施形態では、例えば、BAA形式で、上皮成長因子受容体(EGFR)に特異的に結合し、エフェクター機能を低下させるIgG1抗体を本明細書中に提供する。抗体は、エフェクター機能を低下させる一方で、EGFR結合親和性を維持するFc変異を含む。したがって、EGFRに結合する抗体であって、ここで、前述の抗体がIgG1抗体であり、ここで、前述の抗体は、前述の抗体のエフェクター機能が低下するように、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、およびP331の少なくとも1つにアミノ酸置換を含むFc領域を含む、抗体を本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、L234F、L235E、およびP331Sのいずれか1つ以上である。
【0097】
いくつかの実施形態では、抗体は、アミノ酸の位置L234、L235、およびP331の少なくとも2つにアミノ酸置換を含む。
【0098】
いくつかの実施形態では、抗体は、アミノ酸の位置L234、L235、およびP331にアミノ酸置換を含む。
【0099】
いくつかの実施形態では、抗体は、L234F、L235E、およびP331Sのアミノ酸置換を含む。
【0100】
いくつかの実施形態では、抗体は、アミノ酸の位置L234、L235、および/またはP331の少なくとも1つのアミノ酸置換と共にN297のアミノ酸置換を含むFc領域を含む。いくつかの実施形態では、Fc領域はN297Q変異を含む。いくつかの実施形態では、Fc領域は、N297A変異を含む。
【0101】
いくつかの実施形態では、抗体は、L234F、L235E、P331S、およびN297Qの置換を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、L234F、L235E、P331S、およびN297Aの置換を含む。
【0102】
Kabatに記載のEGFR結合抗体の例示的なCDR配列を、表5に提供する。
【0103】
【表8】
【0104】
EGFR結合抗体の例示的なアミノ酸配列を、表6に提供する(VLおよびVHは、それぞれ、可変軽鎖および可変重鎖を示し;LCおよびHCは、それぞれ、軽鎖および重鎖を示す)。
【0105】
いくつかの実施形態では、EGFR抗体は、表6に提供した配列のいずれか1つを含む。
【0106】
いくつかの実施形態では、EGFR抗体の重鎖は、表6に記載の配列番号67、配列番号69、配列番号70、配列番号71、配列番号72、配列番号73、配列番号74、配列番号75、および配列番号76に記載の配列のいずれか1つを含む。いくつかの実施形態では、重鎖EGFR抗体は、配列番号67、配列番号69、配列番号71、および配列番号73に記載の配列のいずれか1つを含み、ここで、Xは、任意の天然に存在するアミノ酸(例えば、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、ピロリジン、セレノシステイン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、バリン)または任意の天然に存在しないアミノ酸(例えば、trans-3-メチルプロリン、2,4-メタノプロリン、cis-4-ヒドロキシプロリン、trans-4-ヒドロキシプロリン、N-メチルグリシン、アロ-トレオニン、メチルトレオニン、ヒドロキシエチルシステイン、ヒドロキシエチルホモシステイン、ニトログルタミン、ホモグルタミン、ピペコリン酸、tert-ロイシン、ノルバリン、2-アザフェニルアラニン、3-アザフェニルアラニン、4-アザフェニルアラニン、および4-フルオロフェニルアラニン)から選択される。表記Fcmt3は三点変異を含み、ここで、EGFR抗体の重鎖のFc領域は、以下の3つの点変異を含む:L234F、L235E、およびP331S。したがって、いくつかの実施形態では、EGFR抗体は、配列番号C225v5Fcmt3 HCに記載のアミノ酸配列を有する重鎖を含む。いくつかの実施形態では、EGFR抗体の重鎖のFc領域は、第4の点変異N297Qを含む。表記Fcmt4は、Fcmt3三点変異および第4の点変異N297Qを含む。したがって、かかる実施形態では、EGFR抗体は、配列番号76に記載のアミノ酸配列を有する重鎖を含む。
【0107】
【表9】
【0108】
5.活性化可能EGFR抗体
いくつかの実施形態では、本明細書中に提供したEGFR抗体のいずれか1つは、AA形式である(EGFR AA)。CD3AAについての上記のように、EGFR AAはまた、プロドメインを含む。
【0109】
したがって、EGFRに特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片(AB)を含むAAを本明細書中に提供する。EGFR結合抗体の例示的なCDR配列を、表5に提供する。
【0110】
いくつかの実施形態では、AAは、(a)上皮成長因子受容体(EGFR)に特異的に結合する任意の抗体またはその抗原結合断片(AB);(b)およびプロドメインであって、前述のプロドメインが、(i)ABにカップリングされたマスキング部分(MM)であって、ここで、前述のMMは、前述のAAが非切断状態にあるときに前述のABのEGFRへの結合を低減または阻害し、ここで、前述のMMが、表7に示した配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、マスキング部分(MM);および(ii)ABにカップリングされた切断可能部分(CM)であって、ここで、前述のCMが、プロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、切断可能部分(CM)を含む、プロドメイン、を含む。
【0111】
本発明の例示的なEGFRマスキング部分(MM)を、表7および表8に提供する。
【0112】
【表10】
【0113】
【表11】
【0114】
いくつかの実施形態では、EGFR AAのMMは、配列番号78のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、EGFR AAのMMは、配列番号85のアミノ酸配列を含む。
【0115】
いくつかの実施形態では、EGFR AAのCMは、表4に示した配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、CMは、配列番号14のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、CMは、配列番号16のアミノ酸配列を含む。
【0116】
いくつかの実施形態では、活性化可能抗体(AA)であって、(a)上皮成長因子受容体(EGFR)に特異的に結合する抗体であって、ここで、前述の抗体がIgG1抗体であり、ここで、抗体のFc領域は、前述のAAのエフェクター機能が低下するように、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、およびP331の少なくとも1つにアミノ酸置換を含む、抗体;(b)ABにカップリングされたマスキング部分(MM)であって、ここで、前述のMMは、前述のAAが非切断状態にあるときに前述のABのEGFRへの結合を低減または阻害する、マスキング部分(MM);および(c)ABにカップリングされた切断可能部分(CM)であって、ここで、前述のCMが、プロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、切断可能部分(CM)、を含む活性化可能抗体(AA)を本明細書中に提供する。EGFR IgG1抗体は、直前の節に記載のIgG1抗体のいずれかであり得る。いくつかの実施形態では、MMは、表7に示した配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
【0117】
1つの例示的な実施形態では、活性化可能抗体(AA)であって、(a)上皮成長因子受容体(EGFR)に特異的に結合する抗体(AB)であって、ここで、前述のABはIgG1抗体であり、ここで、前述のABのFc領域は、前述のAAのエフェクター機能が低下するように、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、およびP331の少なくとも1つにアミノ酸置換を含む、抗体(AB);(b)ABにカップリングされたマスキング部分(MM)であって、ここで、前述のMMは、前述のAAが非切断状態にあるときに前述のABのEGFRへの結合を低減または阻害する、マスキング部分(MM);および(c)ABにカップリングされた切断可能部分(CM)であって、ここで、前述のCMが、プロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、切断可能部分(CM)、を含む活性化可能抗体(AA)を本明細書中に提供する。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、L234F、L235E、およびP331Sのいずれか1つ以上である。いくつかの実施形態では、ABは、アミノ酸の位置L234、L235、およびP331の少なくとも2つにアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、ABは、アミノ酸の位置L234、L235、およびP331にアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、ABは、L234F、L235E、およびP331Sのアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、ABは、N297にアミノ酸置換を含むFc領域を含む。いくつかの実施形態では、Fc領域はN297Q変異を含む。いくつかの実施形態では、ABは、L234F、L235E、P331S、およびN297Qのアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、MMは、表7または表8に示した配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、MMは、配列番号78のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、MMは、配列番号85のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、CMは、表4に示した配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、CMは、配列番号14のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、CMは、配列番号16のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、AAはBAAの一部である。
6.二重特異性活性化可能抗体(BAA)
【0118】
BAA(二重特異性AA、BAA)であって、ここで、前述のBAAは、活性化されたとき、特異的に2つの標的に結合し(例えば、2つの異なる標的を結合するか、同一の標的上の2つの異なるエピトープを結合する)、図17~19に提供した例示的な構造の1つを含み得るBAA(二重特異性AA、BAA)、を本明細書中に提供する。
【0119】
いくつかの実施形態では、第1の標的は、表9に示した標的からなる群から選択され、第2の標的は、表9に示した標的からなる群から選択される。
【0120】
本明細書中で一般に提供されるように、かつ上のAAを説明した節に記載のように、本発明のBAAは、本明細書中でプロドメインとも呼ばれるMM-CM構築物を含む。したがって、本明細書中で使用される場合、用語「プロドメイン」は、マスキング部分(MM)および切断可能部分(CM)を含むポリペプチドを指す。いくつかの実施形態では、MMおよびCMは、本明細書中でL1と呼ばれるリンカーによって分離される。いくつかの実施形態では、プロドメインは、CMのカルボキシル末端にリンカーを含み;本明細書中でL2と呼ばれるこのリンカーは、プロドメインのCMをABに連結する。いくつかの実施形態では、プロドメインは、MMとCMの間のリンカーおよびCMの後ろのリンカーを含む。いくつかの実施形態では、MMおよびCMはリンカーによって分離されない。一定の実施形態では、プロドメインは、以下の式の1つを含む(以下の式は、N末端からC末端への方向またはC末端からN末端への方向のいずれかのアミノ酸配列を示す):(MM)-L1-(CM)、(MM)-(CM)-L2、(MM)-L1-(CM)-L2、または(MM)-(CM)。例示的な実施形態では、プロドメインは、EGFR MMおよびマトリプターゼもしくはMMPによって切断可能なCM;またはCD3εMMおよびマトリプターゼもしくはMMPによって切断可能なCMを含む。いくつかの実施形態では、プロドメインは、EGFR MMおよびマトリプターゼおよびMMPによって切断可能なCMを含む。いくつかの実施形態では、プロドメインは、CD3εMMおよびマトリプターゼおよびMMPによって切断可能なCMを含む。プロドメインを含む二重特異性活性化可能抗体(BAA)を本明細書中に提供する。本発明のプロドメインをコードするヌクレオチドも本明細書中に提供する。
【0121】
いくつかの実施形態では、BAAを本明細書中に提供し、ここで、前述のBAAは、活性化されたとき、2つの標的(例えば、2つの異なる標的;または同一の標的上の2つの異なるエピトープ)に特異的に結合し、ここで、前述のBAAは、活性化されないとき、以下の構造:
a)第1の標的に特異的に結合するIgG抗体(AB1)であって、ここで、前述のAB1が、
i.2つの重鎖(AB1 HC)および2つの軽鎖(AB1 LC);および
ii.第1の切断可能部分(CM1)に連結されてMM1-CM1構築物を形成する第1のマスキング部分(MM1)であって、ここで、前述のMM1-CM1構築物のカルボキシル末端が、前述のAB1の各軽鎖の各アミノ末端に連結され、ここで、
1.前述のMM1は、前述のAB1のその標的への結合を阻害し;
2.前述のCM1は、第1のプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、第1のマスキング部分(MM1)
を含む、IgG抗体(AB1)、
b)各々が第2の標的に特異的に結合する2つのscFv(AB2)であって、ここで、各AB2が、
i.軽鎖可変領域に連結された重鎖可変領域であって、ここで、前述の各AB2のカルボキシル末端が、前述のAB1重鎖の各々のアミノ末端に連結される、重鎖可変領域;および
ii.第2の切断可能部分(CM2)に連結されてMM2-CM2構築物を形成する第2のマスキング部分(MM2)であって、ここで、前述のMM2-CM2構築物のカルボキシル末端が、前述の各AB2のアミノ末端に連結され、ここで、
前述のMM2は、前述のAB2のその標的への結合を阻害し;
前述のCM2は、第2のプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、第2のマスキング部分(MM2)
を含む、2つのscFv(AB2)
を含み、
ここで、前述のBAAは、以下の特徴:
i.MM2が配列番号12のアミノ酸配列を含む;
ii.MM1が表7に示した配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む;
iii.AB2が配列番号2もしくは配列番号3に記載の重鎖可変ドメインまたは配列番号1もしくは配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む;および
iv.AB1は、前述のBAAのエフェクター機能が低下するように、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、N297、およびP331、またはL234、L235、およびP331の少なくとも1つにアミノ酸置換を含むFc領域を含む
の少なくとも1つを有する。
【0122】
いくつかの実施形態では、本明細書中に提供したBAAは、
1.二重特異性活性化可能抗体(BAA)であって、前述のBAAが、活性化されたとき、2つの標的に特異的に結合し、かつ以下の構造:
a.第1の標的に特異的に結合するIgG抗体(AB1)であって、ここで、前述のAB1が、2つの重鎖(AB1 HC)および2つの軽鎖(AB1 LC)を含み;ここで、前述のAB1が、第1の切断可能部分(CM1)に連結された第1のマスキング部分(MM1)に連結されてMM1-CM1構築物を形成し、ここで、前述のMM1-CM1構築物のカルボキシル末端が、前述のAB1の各軽鎖の各アミノ末端に連結され、ここで、
前述のMM1は、前述のAB1のその標的への結合を阻害し;
前述のCM1は、第1のプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、IgG抗体(AB1)、
b.各々が第2の標的に特異的に結合する2つのscFv(各AB2)であって、ここで、各AB2が、重鎖可変領域に連結された軽鎖可変領域を含み、ここで、前述の各AB2のカルボキシル末端が、前述のAB1重鎖の各々のアミノ末端に連結され;ここで、各AB2が、第2の切断可能部分(CM2)に連結された第2のマスキング部分(MM2)に連結されてMM2-CM2構築物を形成し、ここで、前述の各MM2-CM2構築物のカルボキシル末端が、前述の各AB2のアミノ末端に連結され、ここで、
前述のMM2は、前述のAB2のその標的への結合を阻害し;
前述のCM2は、第2のプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、2つのscFv(各AB2)
を含み、
ここで、前述のBAAが、以下の特徴:
i.MM2が配列番号12のアミノ酸配列を含む;
ii.MM1が表7に示した配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む;
iii.AB2が配列番号2もしくは配列番号3に記載の重鎖可変ドメインまたは配列番号1もしくは配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む;および
iv.AB1は、前述のBAAのエフェクター機能が低下するように、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、N297、およびP331の少なくとも1つにアミノ酸置換を含むFc領域を含む
の少なくとも1つを有する、二重特異性活性化可能抗体(BAA)を含む。
【0123】
いくつかの実施形態では、本明細書中に提供したBAAは、
a)第1の標的に特異的に結合するIgG抗体(AB1)であって、ここで、前述のAB1が、
a.2つの重鎖(AB1 HC)および2つの軽鎖(AB1 LC);および
b.第1の切断可能部分(CM1)に連結されてMM1-CM1構築物を形成する第1のマスキング部分(MM1)であって、ここで、前述のMM1-CM1構築物のカルボキシル末端が、前述のAB1の各軽鎖の各アミノ末端に連結され、ここで、
1.前述のMM1は、前述のAB1のその標的への結合を阻害し;
2.前述のCM1は、第1のプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、第1のマスキング部分(MM1)
を含む、IgG抗体(AB1)、
b)各々が第2の標的に特異的に結合する2つのscFv(AB2)であって、ここで、各AB2が、
a.軽鎖可変領域に連結された重鎖可変領域であって、ここで、前述の各AB2のカルボキシル末端が、前述のAB1重鎖の各々のアミノ末端に連結される、重鎖可変領域;および
b.第2の切断可能部分(CM2)に連結されてMM2-CM2構築物を形成する第2のマスキング部分(MM2)であって、ここで、前述のMM2-CM2構築物のカルボキシル末端が、前述の各AB2のアミノ末端に連結され、ここで、
1.前述のMM2は、前述のAB2のその標的への結合を阻害し;
2.前述のCM2は、第2のプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、第2のマスキング部分(MM2)
を含む2つのscFv(AB2)
を含み、
ここで、前述のAB1は、前述のBAAのエフェクター機能が低下するように、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、N297、およびP331の少なくとも1つにアミノ酸置換を含むFc領域を含む。いくつかの実施形態では、Fc領域は、前述のBAAのエフェクター機能が低下するように、少なくとも、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、N297、およびP331にアミノ酸置換を含む。
【0124】
いくつかの実施形態では、本明細書中に提供したBAAは、
(1)二重特異性活性化可能抗体(BAA)であって、
(a)第1の標的に特異的に結合するIgG抗体(AB1)であって、ここで、前述のAB1が、2つの重鎖(AB1 HC)および2つの軽鎖(AB1 LC)を含み;ここで、前述のAB1が、第1の切断可能部分(CM1)に連結された第1のマスキング部分(MM1)に連結されてMM1-CM1構築物を形成し、ここで、前述のMM1-CM1構築物のカルボキシル末端が、前述のAB1の各軽鎖の各アミノ末端に連結され、ここで、
前述のMM1は、前述のAB1のその標的への結合を阻害し;
前述のCM1は、第1のプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、IgG抗体(AB1)、
(b)各々が第2の標的に特異的に結合する2つのscFv(各AB2)であって、ここで、各AB2が、軽鎖可変領域に連結された重鎖可変領域を含み、ここで、前述の各AB2のカルボキシル末端が、前述のAB1重鎖の各々のアミノ末端に連結され;ここで、各AB2が、第2の切断可能部分(CM2)に連結された第2のマスキング部分(MM2)に連結されてMM2-CM2構築物を形成し、ここで、前述の各MM2-CM2構築物のカルボキシル末端が、前述の各AB2のアミノ末端に連結され、ここで、
前述のMM2は、前述のAB2のその標的への結合を阻害し;
前述のCM2は、第2のプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、2つのscFv(各AB2)
を含む、二重特異性活性化可能抗体(BAA)
を含み、
ここで、前述のAB1は、前述のBAAのエフェクター機能が低下するように、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、N297、およびP331の少なくとも1つにアミノ酸置換を含むFc領域を含む。
【0125】
上記に提供したように、本発明のBAAは、各々が第2の標的に特異的に結合する2つのscFv(AB2)を含む。scFvのVLおよびVHは、VL-VHまたはVH-VLのいずれかの任意の順序であり得る。
【0126】
いくつかの実施形態では、AB1のFc領域は、前述のBAAのエフェクター機能が低下するように、少なくとも、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、およびP331にアミノ酸置換を含む。いくつかの実施形態では、第1の標的は、表9に示した標的からなる群から選択され、第2の標的は、表9に示した標的からなる群から選択される。
【0127】
いくつかの実施形態では、AB1は標的抗原(例えば、腫瘍抗原)を結合し、AB2は、免疫エフェクター標的を結合する。
【0128】
いくつかの実施形態では、AB2は標的抗原(例えば、腫瘍抗原)を結合し、AB1は、免疫エフェクター標的を結合する。
【0129】
いくつかの実施形態では、AB1はEGFRを結合し、AB2はCD3を結合する。
【0130】
いくつかの実施形態では、MM1は、配列番号78を含む。
【0131】
いくつかの実施形態では、MM2は、配列番号12のアミノ酸配列を含む。
【0132】
いくつかの実施形態では、二重特異性AAは、実施例1の表11に提供したCI106である。
【0133】
いくつかの実施形態では、BAAは、実施例1の表11に提供したCI107である。
【0134】
いくつかの実施形態では、BAAは、実施例1の表11に提供したCI011である。
【0135】
いくつかの実施形態では、BAAは、実施例1の表11に提供したCI020である。
【0136】
いくつかの実施形態では、BAAは、実施例1の表11に提供したCI040である。
【0137】
いくつかの実施形態では、BAAは、実施例1の表11に提供したCI079である。
【0138】
いくつかの実施形態では、BAAは、実施例1の表11に提供したCI090である。
【0139】
1つの例示的な実施形態では、AB1は、C225v5Fcmt3 HCまたはC225v5Fcmt4 HCのアミノ酸配列を含む。
【0140】
いくつかの実施形態では、第1および第2のプロテアーゼは、同じプロテアーゼである。いくつかの実施形態では、第1および第2のプロテアーゼは、異なるプロテアーゼである。いくつかの実施形態では、CM1およびCM2は、同じアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、CM1およびCM2は、異なるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、CM1およびCM2は、同じプロテアーゼまたは複数のプロテアーゼによって切断可能な異なるアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、CM1およびCM2は、1つを超えるプロテアーゼによって切断可能である。いくつかの実施形態では、CM1および/またはCM2は、セリンプロテアーゼによって切断可能である。いくつかの実施形態では、CM1および/またはCM2は、マトリックスメタロプロテイナーゼ(MMP)によって切断可能である。いくつかの実施形態では、CM1および/またはCM2は、セリンプロテアーゼおよびMMPによって切断可能である。
【0141】
本開示の例示的なBAAは、例えば、本明細書中に提供した実施例に示したBAAおよびそのバリアントを含む。
【0142】
いくつかの非限定的な実施形態では、BAA中のABの少なくとも1つはCD3に特異的であり、少なくとも1つの他のABは表9に列挙した任意の標的の結合パートナーである。
【0143】
1つの例示的な実施形態では、BAAのAB2はCD3に特異的であり、AB1は表9に列挙した任意の標的の結合パートナーである。
【0144】
【表12】
【0145】
いくつかの実施形態では、マスキングされていないEGFR-CD3二重特異性抗体は、EGFR依存性腫瘍細胞死滅を示す一方で、二重マスキングされたEGFR-CD3 BAAは標的依存性の細胞傷害性を1/100,000未満に低減する。腫瘍常在プロテアーゼが活性であると予想される樹立腫瘍モデルでは、BAAが腫瘍退縮を強力に誘導することが示されている。非ヒト霊長類では、EGFR-CD3 BAAの最大許容投与量(MTD)は、マスキングされていない二重特異性抗体のMTDの60倍超であり、許容曝露量(AUC)は10,000倍超である。MTDが60倍異なる用量であるにもかかわらず、BAAで処置された非ヒト霊長類で認められる一過性の血清中のサイトカインおよびAST/ALTの増加は、二重特異性抗体によって誘導される増加より依然として低い。活性を腫瘍微小環境に局在化させることにより、BAAは、特に固形腫瘍においてオンターゲット毒性によって制限される、T細胞誘導性二重特異性治療を臨床的に行う機会を広げる可能性がある。さらに、EGFR-CD3 BAAは、既存のEGFR指向治療に対する応答が不十分なEGFR発現腫瘍に対処する可能性がある。
【0146】
7.切断可能部分(CM)
本開示の単一特異性AAおよびBAAの両方は、マスキングされてかつ活性化されていないときに、少なくとも1つのCMを含む。
【0147】
いくつかの実施形態では、AAまたはBAAの切断可能部分(CM)は、少なくとも1つのプロテアーゼ、通常、細胞外プロテアーゼの基質としての機能を果たし得るアミノ酸配列を含む。BAAの場合、CMを、BAAまたはAAの少なくとも1つのABの所望の標的と組織内で共存するプロテアーゼに基づいて選択することができる。CMは、複数のプロテアーゼの基質、例えば、セリンプロテアーゼおよび第2の異なるプロテアーゼ(例えば、MMP)の基質として機能を果たすことができる。いくつかの実施形態では、CMは、1つを超えるセリンプロテアーゼ、例えば、マトリプターゼおよびuPAの基質としての機能を果たすことができる。いくつかの実施形態では、CMは、1つを超えるMMP、例えば、MMP9およびMMP14の基質としての機能を果たすことができる。
【0148】
目的の標的がプロテアーゼと共存する様々な条件が公知であり、そこではそのプロテアーゼの基質は当該分野で公知である。がんを例とすると、標的組織は、がん組織、特に、固形腫瘍のがん組織であり得る。多数の癌(例えば、液性腫瘍または固形腫瘍)においてプロテアーゼレベルが増加するという論文での報告がある。例えば、La Rocca et al,(2004)British J.of Cancer 90(7):1414-1421を参照のこと。疾患の非限定的な例は、以下を含む:すべてのタイプのがん(乳癌、肺癌、結腸直腸癌、胃癌、膠芽細胞腫、卵巣癌、子宮内膜癌、腎癌、肉腫、皮膚癌、子宮頸癌、肝臓癌、膀胱癌、肝内胆管癌、前立腺癌、黒色腫、頭頸部癌(例えば、頭頸部扁平上皮がん、膵臓癌など)、関節リウマチ、クローン病、SLE、心血管損傷、虚血などであるが、これらに限定されない)。例えば、適応症は、白血病(T細胞性急性リンパ芽球性白血病(T-ALL)を含む)、リンパ芽球性疾患(多発性骨髄腫を含む)、および固形腫瘍(肺癌、直腸結腸癌、前立腺、膵臓癌、および乳癌(トリプルネガティブ乳癌を含む)を含む)を含むであろう。例えば、適応症は、骨疾患または原発性腫瘍の起源と無関係のがんの転移;乳癌(非限定的な例として、ER/PR+乳癌、Her2+乳癌、トリプルネガティブ乳癌を含む);結腸直腸癌;子宮内膜癌;胃癌;膠芽細胞腫;頭頸部癌(頭頸部扁平上皮がんなど);食道癌;肺癌(非限定的な例として、非小細胞肺癌など);多発性骨髄腫 卵巣癌;膵臓癌;前立腺癌;肉腫(骨肉腫など);腎癌(非限定的な例として、腎細胞癌など);および/または皮膚癌(非限定的な例として、扁平上皮がん、基底細胞癌、または黒色腫など)を含む。いくつかの実施形態では、がんは扁平上皮がんである。いくつかの実施形態では、がんは皮膚扁平上皮癌である。いくつかの実施形態では、がんは食道扁平上皮癌である。いくつかの実施形態では、がんは頭頸部扁平上皮癌である。いくつかの実施形態では、がんは肺扁平上皮癌である。
【0149】
CMは、酵素によって約0.001~1500×10-1-1または少なくとも0.001、0.005、0.01、0.05、0.1、0.5、1、2.5、5、7.5、10、15、20、25、50、75、100、125、150、200、250、500、750、1000、1250、または1500×10-1-1の速度で特異的に切断される。
【0150】
酵素による特異的切断のために、酵素とCMを接触させる。AAまたはBAAがMMおよびCMにカップリングされた少なくとも第1のABを含むとき、例えば、AAがCMを介してMMにカップリングされたABを含み、標的および十分な酵素活性が存在するとき、CMが切断され得る。十分な酵素活性は、酵素がCMと接触して切断する能力を指し得る。酵素はCMの近傍に存在し得るが、他の細胞因子または酵素のタンパク質修飾のために切断できないことを容易に想像することができる。
【0151】
本開示の例示的なCMを、上の表4に提供する。いくつかの実施形態では、CMは、最大で15アミノ酸長、最大で20アミノ酸長、最大で25アミノ酸長、最大で30アミノ酸長、最大で35アミノ酸長、最大で40アミノ酸長、最大で45アミノ酸長、最大で50アミノ酸長、最大で60アミノ酸長、10~60の範囲のアミノ酸長、15~60の範囲のアミノ酸長、20~60の範囲のアミノ酸長、25~60の範囲のアミノ酸長、30~60の範囲のアミノ酸長、35~60の範囲のアミノ酸長、40~50の範囲のアミノ酸長、45~60の範囲のアミノ酸長、10~40の範囲のアミノ酸長、15~40の範囲のアミノ酸長、20~40の範囲のアミノ酸長、25~40の範囲のアミノ酸長、30~40の範囲のアミノ酸長、35~40の範囲のアミノ酸長、10~30の範囲のアミノ酸長、15~30の範囲のアミノ酸長、20~30の範囲のアミノ酸長、25~30の範囲のアミノ酸長、10~20の範囲のアミノ酸長、または10~15の範囲のアミノ酸長を有する。
【0152】
8.マスキング部分(MM)
上記の活性化可能な単一特異性のCD3およびEGFRのAAおよびBAAの両方では、AA/BAAはMMを含む。本明細書中に記載するように、本発明のAAおよびBAAは、MMを含むプロドメインを含む。
【0153】
いくつかの実施形態では、MMは、特異的な抗体または抗体断片と共に使用するために選択される。
【0154】
ある実施形態では、MMは、ABの天然の結合パートナーではない。いくつかの実施形態では、MMは、ABのいかなる天然の結合パートナーと相同性を示さないか実質的に示さない。他の実施基形態では、MMは、ABの任意の天然の結合パートナーと5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、または80%程度類似する。いくつかの実施形態では、MMは、ABの任意の天然の結合パートナーと5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、または80%程度同一である。いくつかの実施形態では、MMは、ABの任意の天然の結合パートナーと50%程度同一である。いくつかの実施形態では、MMは、ABの任意の天然の結合パートナーと25%程度同一である。いくつかの実施形態では、MMは、ABの任意の天然の結合パートナーと20%程度同一である。いくつかの実施形態では、MMは、ABの任意の天然の結合パートナーと10%程度同一である。
【0155】
本開示の例示的なMMは、最大で15アミノ酸長、最大で20アミノ酸長、最大で25アミノ酸長、最大で30アミノ酸長、最大で35アミノ酸長、最大で40アミノ酸長、最大で45アミノ酸長、最大で50アミノ酸長、最大で60アミノ酸長、10~60の範囲のアミノ酸長、15~60の範囲のアミノ酸長、20~60の範囲のアミノ酸長、25~60の範囲のアミノ酸長、30~60の範囲のアミノ酸長、35~60の範囲のアミノ酸長、40~50の範囲のアミノ酸長、45~60の範囲のアミノ酸長、10~40の範囲のアミノ酸長、15~40の範囲のアミノ酸長、20~40の範囲のアミノ酸長、25~40の範囲のアミノ酸長、30~40の範囲のアミノ酸長、35~40の範囲のアミノ酸長、10~30の範囲のアミノ酸長、15~30の範囲のアミノ酸長、20~30の範囲のアミノ酸長、25~30の範囲のアミノ酸長、10~20の範囲のアミノ酸長、10~15の範囲のアミノ酸長、または10、11、12、13、14、15、16,17,18、19、もしくは20アミノ酸長を有してよい。
【0156】
本明細書中に提供されるように、MMは、ABの標的への結合を阻害する。MMは、ABの抗原結合ドメインを結合し、ABの標的への結合を阻害する。MMは、ABの標的への結合を立体的に阻害できる。MMは、ABのその標的への結合をアロステリックに阻害できる。これらの実施形態では、ABはMMによって修飾されるかMMにカップリングされ、かつ標的の存在下にあるとき、in vivoアッセイまたはin vitroアッセイで測定した場合に少なくとも2、4、6、8、12、28、24、30、36、48、60、72、84、もしくは96時間、または5、10、15、30、45、60、90、120、150、もしくは80日間、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、もしくは12ヶ月間もしくはそれより長い間、MMによって修飾されないかMMにカップリリングされないAB、親AB、またはMMにカップリリングされないABの標的への結合と比較して、標的へのABの結合がないか実質的に結合がなく、または、ABの標的への結合が0.001%、0.01%、0.1%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、または50%程度である。
【0157】
ABがMMにカップリングされるかMMで修飾されるとき、MMは、ABの標的への特異的結合を、「マスキングする」か、低減するか、そうでなければ阻害する。ABがMMにカップリングされるかMMで修飾されるとき、かかるカップリングまたは修飾は、ABがその標的に特異的に結合する能力を低減するか阻害する構造変化をもたらし得る。
【0158】
本開示の例示的なMMを、上の表3、7、および8に提供する。
【0159】
本明細書中に提供したAAおよびBAAのいずれかでは、マスキングされたABは、マスキングされないABより低い結合親和性を有する。
【0160】
9.リンカー
多数の実施形態では、MM-CM接合部、CM-AB/CM-scFv接合部、またはその両方の1つまたは複数に可動性を与えるために、1つまたは複数のリンカー(例えば、可動性リンカー)をAA/BAA構築物に挿入することが望ましいかもしれない。例えば、AB、MM、および/またはCMは、所望の可動性を与えるのに十分な数の残基(例えば、Gly、Ser、Asp、Asn、特にGlyおよびSer)を含まないかもしれない。そのようなものとして、かかるBAA構築物が本明細書中に開示のようにインタクトな状態(活性化されていない状態)でいるまたは活性化される能力は、可動性リンカーを与えるために1つまたは複数のアミノ酸を導入することから利益を得るであろう。
【0161】
例えば、ある実施形態では、AAは、以下の式(以下の式は、N末端からC末端への方向またはC末端からN末端への方向のいずれかでアミノ酸配列を表す)の1つを含む:
(MM1)-L1-(CM1)-(AB1)
(MM1)-(CM1)-L2-(AB1)
(MM1)-L1-(CM1)-L2-(AB1)
(MM2)-L1-(CM2)-(AB2)
(MM2)-(CM2)-L2-(AB2)
(MM2)-L1-(CM2)-L2-(AB2)
(式中、MM、CM、およびABは上記定義のとおりであり;L1およびL2は、各々独立してかつ任意選択的に存在するか存在せず、これらは、少なくとも1つの可動性アミノ酸(例えば、Gly、Ser)を含む同じまたは異なる可動性リンカーである)。
【0162】
いくつかの実施形態では、BAAは、各重鎖がN末端からC末端への方向にMM2-CM2-AB2-AB1 HCの構造配置を含む、2つの重鎖および各軽鎖がN末端からC末端への方向にMM1-CM1-AB1 LCの構造配置を含む、2つの軽鎖を含む。
【0163】
いくつかの実施形態では、リンカーを含む構造を、図17に提供する。
【0164】
いくつかの実施形態では、(MM2)-L1-(CM2)-L2-(AB2)は、AB1の重鎖に連結され、AB2はscFvである。
【0165】
本明細書中に記載の組成物での使用に適切なリンカーは一般に、修飾されたABまたはAAに可動性を提供してABの標的への結合の阻害を容易にするリンカーである。かかるリンカーは一般に、可動性リンカーと呼ばれる。適切なリンカーは容易に選択でき、種々の長さ(1アミノ酸(例えば、Gly)~20アミノ酸、2アミノ酸~15アミノ酸、3アミノ酸~12アミノ酸(4アミノ酸~10アミノ酸、5アミノ酸~9アミノ酸、6アミノ酸~8アミノ酸、または7アミノ酸~8アミノ酸を含む)など)の適するいずれかの長さであり得、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20アミノ酸長であり得る。いくつかの実施形態では、適切なリンカーは、は、4~25アミノ酸長であり得る。いくつかの実施形態では、適切なリンカーは、5~25アミノ酸長であり得る。いくつかの実施形態では、適切なリンカーは、4~20アミノ酸長であり得る。いくつかの実施形態では、適切なリンカーは、5~20アミノ酸長であり得る。
【0166】
例示的なリンカーは、グリシンポリマー(G)n、グリシン-セリンポリマー(例えば、(GS)n、(GSGGS)n(配列番号88)、および(GGGS)n(配列番号89)(式中、nは少なくとも1の整数である)を含む)、グリシン-アラニンポリマー、アラニン-セリンポリマー、および当該分野で公知の他の可動性リンカーを含む。いくつかの実施形態では、nは、約1~約10、または約1~約9、または約1~約8、または約1~約7、または約1~約6、または約1~約5、または約1~約4、または約1~約3、または約1~約2である。グリシンおよびグリシン-セリンポリマーは、相対的に構造化されておらず、そのため、構成要素間の中性のつなぎとしての機能を果たすことができるかもしれない。グリシンは、同等のアラニンよりもφ-ψ空間に有意に接近し、より長い側鎖を有する残基よりもはるかに制限されない(Scheraga,Rev.Computational Chem.11173-142(1992)を参照のこと)。例示的なリカーを表9-1に提供する。
【0167】
【表13】
【0168】
当業者は、AAのデザインが、全てまたは部分的に可動であるリンカーを含んでよく、それによりリンカーが可動性リンカーおよび、可動性が低い構造を付与して所望のAA構造を提供する1つまたは複数の部分を含み得ることを認識するであろう。
【0169】
10.抱合
いくつかの実施形態では、任意の抗体(すなわち、本明細書中に開示のAAのABおよびBAAのAB)を、薬剤に抱合することができる。いくつかの実施形態では、薬剤は治療剤である。いくつかの実施形態では、薬剤は、検出可能部分である。いくつかの実施形態では、薬剤は、抗新生物剤である。いくつかの実施形態では、薬剤は、毒素またはその断片である。いくつかの実施形態では、薬剤は、リンカーを介してABに抱合される。いくつかの実施形態では、リンカーは、非切断性リンカーである。いくつかの実施形態では、薬剤は、微小管阻害剤である。いくつかの実施形態では、薬剤は、核酸傷害剤(DNAアルキル化剤またはDNA干渉物質など)または他のDNA傷害剤である。いくつかの実施形態では、リンカーは、切断可能なリンカーである。いくつかの実施形態では、薬剤は、表10に列挙した群から選択される薬剤である。
【0170】
【表14】
【0171】
当業者は、多種多様な可能部分を本開示の得られた抗体、AA、およびBAAにカップリングできることを認識するであろう(例えば、“Conjugate Vaccines”,Contributions to Microbiology and Immunology,J.M.Cruse and R.E.Lewis,Jr(eds),Carger Press,New York,(1989)(その内容全体が、本明細書中で参考として援用される)を参照のこと)。
【0172】
いくつかの実施形態では、抗体、AA、またはBAAは、検出可能部分を含む。いくつかの実施形態では、検出可能部分は診断剤である。
【0173】
いくつかの実施形態では、抗体、AA、またはBAAは、1つまたは複数のジスルフィド結合を含む。いくつかの実施形態では、抗体、AA、またはBAAは、1つまたは複数のリジンを含む。いくつかの実施形態では、抗体、AA、またはBAAを、1つまたは複数のジスルフィド結合を含むように操作できるか、そうでなければ、部位特異的抱合を可能にするように操作できる。
【0174】
11.産生
本開示はまた、本明細書中に記載の抗体、AA、またはBAAをコードする単離核酸分子、およびこれらの単離核酸配列を含むベクターを提供する。本開示は、抗体、AA、またはBAAを発現させる条件下で細胞を培養することによって抗体、AA、またはBAAを産生する方法であって、前述の細胞がかかる核酸分子を含む、方法を提供する。
【0175】
いくつかの実施形態では、細胞は、かかるベクターを含む。いくつかの実施形態では、ベクターはpLW289である。いくつかの実施形態では、ベクターはpLW246である。いくつかの実施形態では、ベクターはpLW307である。いくつかの実施形態では、ベクターはpLW291である。いくつかの実施形態では、ベクターはpLW352である。いくつかの実施形態では、ベクターはpLW353である(記載のこれらのベクターおよび配列を、以下の実施例1に提供する)。
【0176】
12.抗体、AA、二重特異性抗体、およびBAAの使用
いくつかの実施形態では、抗体/二重特異性抗体/AA/そのBAAを、治療剤として使用できる。かかる薬剤は一般に、被験体における疾患または病状の処置、緩和、および/または予防のために使用されるであろう。治療レジメンを、標準的な方法を使用して被験体、例えば、障害を罹患している(または発症リスクがある)ヒト患者または他の哺乳動物を同定することによって実施する。
【0177】
抗体/二重特異性抗体/AA/そのBAAの投与は、1つまたは複数の標的のシグナル伝達機能を抑制するか、阻害するか、干渉することができる。
【0178】
本開示の治療実体の投与を、改善された移入、送達、および耐性などを提供するために製剤に組み込まれる適切な担体、賦形剤、および他の薬剤と共に行うことが認識されるであろう。多数の適切な製剤を、全薬剤師に公知の処方集:Remington’s Pharmaceutical Sciences(15th ed,Mack Publishing Company,Easton,PA(1975))の特にBlaug、Seymourによる第87章に見出すことができる。これらの製剤は、例えば、散剤、ペースト、軟膏、ゼリー、ワックス、油、脂質、脂質(カチオン性またはアニオン性)含有小胞(リポフェクチン(商標)など)、DNA抱合体、無水吸収ペースト、水中油型および油中水型乳剤、乳剤カーボワックス(種々の分子量のポリエチレングリコール)、半固体ゲル、およびカーボワックスを含む半固体混合物を含む。任意の前述の混合物は、製剤中の有効成分が製剤によって不活性化されずかつ製剤が投与経路と生理学的に適合しかつ認容性を示す場合、本開示による処置および治療において適切であり得る。薬剤師に周知の製剤、賦形剤、および担体に関するさらなる情報については、Baldrick P.“Pharmaceutical excipient development:the need for preclinical guidance.” Regul.Toxicol Pharmacol.32(2):210-8(2000)、Wang W.“Lyophilization and development of solid protein pharmaceuticals.” Int.J.Pharm.203(1-2):1-60(2000)、Charman WN “Lipids,lipophilic drugs,and oral drug delivery-some emerging concepts.” J Pharm Sci.89(8):967-78(2000)、Powell et al.“Compendium of excipients for parenteral formulations” PDA J Pharm Sci Technol.52:238-311(1998)、およびその引用文献も参照のこと。
【0179】
一般に、疾患または障害の緩和または処置は、その疾患または障害に関連する1つまたは複数の症状または医学的問題の減少を含む。例えば、がんの場合、治療有効量の薬物は、以下の1つまたは組み合わせを達成できる:癌細胞数を減少させる;腫瘍サイズを減少させる;癌細胞の周辺器官への浸潤を阻害する(すなわち、いくらかの程度まで減少させる、および/または停止させる);腫瘍転移を阻害する;腫瘍成長をいくらかの程度まで阻害する;および/またはがんに関連する症状の1つまたは複数をいくらかの範囲まで軽減する。いくつかの実施形態では、本開示の組成物を使用して、被験体(例えば、ヒトまたは非ヒト霊長類、伴侶動物(例えば、ネコ、イヌ、ウマ)、家畜、労働用の動物、または動物園の動物などの他の哺乳動物)における疾患または障害の発症または再発を予防できる。被験体および患者という用語は、本明細書中で互換的に使用される。
【0180】
治療有効量の本開示の抗体/二重特異性抗体/AA/そのBAAは一般に、治療目的を達成するために必要とされる量を指す。
【0181】
本開示の抗体/二重特異性抗体/AA/そのBAAの治療有効服薬量の一般的な範囲は、非限定的な例として、約0.1mg/kg体重~約50mg/kg体重であり得る。一般的服薬頻度は、例えば、1日2回~週1回の範囲であり得る。
【0182】
処置の有効性は、特定の障害を診断または処置するための任意の公知の方法に関連して決定される。所望の得異性を保有する抗体/二重特異性抗体/AA/BAAのスクリーニング方法は、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)および当該分野内で公知の他の免疫学的に媒介される技術を含むが、これらに限定されない。
【0183】
他の意図する使用は、診断、画像化、予後診断、および検出での使用を含む。いくつかの実施形態では、抗体/二重特異性抗体/AA/BAAは、標的の局在化および/または定量に関連する分野内で公知の方法で使用される(例えば、適切な生理学的試料内の1つまたは複数の標的のレベルの測定での使用、診断方法での使用、およびタンパク質画像化での使用など)。
【0184】
いくつかの実施形態では、抗体/二重特異性抗体/AA/BAAは、免疫親和性、クロマトグラフィ、または免疫沈降などの標準的な技術によって1つまたは複数の標的を単離するために使用される。抗体、AA、二重特異性抗体、またはBAAを診断的に使用して、臨床試験手技の一部として組織中のタンパク質レベルをモニタリングして、例えば、所与の処置レジメンの有効性を決定できる。抗体を検出可能な物質とカップリングする(すなわち、物理的に連結させる)ことによって検出を容易にできる。検出可能な物質の例は、種々の酵素、補欠分子族、蛍光物質、発光物質、生物発光物質、および放射性物質を含む。適切な酵素の例は、セイヨウワサビペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ、β-ガラクトシダーゼ、またはアセチルコリンエステラーゼを含み;適切な補欠分子族の複合体の例は、ストレプトアビジン/ビオチンおよびアビジン/ビオチンを含み;適切な蛍光物質の例は、ウンベリフェロン、フルオレセイン、フルオレセインイソチオシアナート、ローダミン、ジクロロトリアジニルアミンフルオレセイン、ダンシルクロリド、またはフィコエリトリンを含み;発光物質の例は、ルミノールを含み;生物発光物質の例は、ルシフェラーゼ、ルシフェリン、およびエクオリンを含み、適切な放射性物質の例は、125I、131I、35S、またはHを含む。
【0185】
さらに別の実施形態では、2つまたはそれを超える標的に指向する抗体、二重特異性抗体、AA、BAAを、試料中の1つまたは複数の標的(またはその断片)の存在を検出するための薬剤として使用できる。いくつかの実施形態では、抗体は、検出可能な標識を含む。抗体は、ポリクローナル抗体であるか、いくつかの実施形態では、モノクローナル抗体である。インタクトな抗体またはその断片(例えば、Fab、scFv、またはF(ab’))を使用する。プローブまたは抗体に関する用語「標識された」は、検出可能な物質をプローブまたは抗体にカップリングする(すなわち、物理的に連結する)ことによるプローブまたは抗体の直接標識、および直接標識された別の試薬との反応によるプローブまたは抗体の間接標識を含むことが意図される。間接標識の例は、蛍光標識された二次抗体を使用する一次抗体の検出および蛍光標識されたストレプトアビジンで検出できるようなビオチンでの抗体の末端標識を含む。用語「生物試料」は、被験体から単離された組織、細胞、および体液、ならびに被験体内に存在する組織、細胞、および流体を含むことが意図される。したがって、用語「生物試料」の使用範囲内に、血液および血液の画分または成分(血清、血漿、またはリンパを含む)が含まれる。すなわち、本開示の検出方法を使用して、生物試料中のタンパク質をin vitroおよびin vivoで検出できる。例えば、分析タンパク質のin vitroでの検出技術は、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)、ウェスタンブロット、免疫沈降、および免疫蛍光を含む。免疫アッセイの実施手順は、例えば、“ELISA:Theory and Practice:Methods in Molecular Biology”,Vol.42,J.R.Crowther(Ed.)Human Press,Totowa,NJ,1995;“Immunoassay”,E.Diamandis and T.Christopoulus,Academic Press,Inc.,San Diego,CA,1996;および“Practice and Theory of Enzyme Immunoassays”,P.Tijssen,Elsevier Science Publishers,Amsterdam,1985に記載されている。さらに、分析タンパク質のin vivoでの検出技術は、標識された抗分析物タンパク質である抗体の被験体への導入を含む。例えば、抗体を、被験体でのその存在および位置を標準的な画像化技術によって検出できる放射性マーカーで標識できる。
【0186】
本開示の抗体、二重特異性抗体、AA、および二重特異性抗体はまた、種々の診断用および予防用の製剤において有用である。1つの実施形態では、抗体、AA、二重特異性抗体、BAAを、前述の障害の1つまたは複数を発症するリスクのある患者に投与する。患者のまたは器官の1つまたは複数の障害に対する素因を、遺伝子型マーカー、血清型マーカー、または生化学マーカーを使用して決定できる。
【0187】
本開示の別の実施形態では、抗体、AA、二重特異性抗体、BAAを、1つまたは複数の前述の障害に関連する臨床適応症と診断されたヒト個体に投与する。診断の際、抗体、AA、二重特異性抗体、BAAを、臨床適応症の影響を軽減するか逆転させるために投与する。
【0188】
抗体、二重特異性抗体、AA、および二重特異性抗体はまた、患者試料中の1つまたは複数の標的の検出において有用であり、したがって、診断薬として有用である。例えば、本開示の抗体、二重特異性抗体、AA、および二重特異性抗体は、患者試料中の1つまたは複数の標的レベルを検出するためにin vitroアッセイ(例えば、ELISA)で使用される。
【0189】
1つの実施形態では、抗体、AA、二重特異性抗体、BAAは、固体支持体(例えば、マイクロタイタープレートのウェル)上に固定される。固定された抗体および/またはAAは、試験試料中に存在し得る任意の標的(複数可)の捕捉抗体としての機能を果たす。固定された抗体/AAの患者試料との接触前に、固体支持体をリンスし、分析物の非特異的吸着を防止するためのミルクプロテインまたはアルブミンなどのブロッキング剤で処置する。
【0190】
引き続いて、ウェルを、抗原を含むと疑われる試験試料でまたは標準量の抗原を含む溶液で処理する。かかる使用は、例えば、疾患と診断される循環抗原レベルを有すると疑われる被験体由来の血清試料である。試験試料または標準を洗い流した後、固体支持体を、検出可能に標識された第2の抗体で処置する。標識された第2の抗体は、検出抗体としての機能を果たす。検出可能な標識のレベルを測定し、試験試料中の標的抗原(複数可)の濃度を、標準試料から作成した検量線との比較によって決定する。
【0191】
in vitro診断アッセイで抗体、AA、二重特異性抗体、BAAを使用して得た結果に基づいて、標的抗原(複数可)の発現レベルに基づき被験体の疾患を病期分類できることが認識されるであろう。所与の疾患について、血液試料を、疾患進行における種々の病期および/または疾患の治療上の処置における種々のポイントにあると診断された被験体から採取する。進行または治療の各段階について統計的に有意な結果を提供する試料集団を使用して、各病期に特徴的であると見なされ得る抗原の濃度範囲を指定する。
【0192】
抗体、二重特異性抗体、AA、およびBAAを、診断方法および/または画像化方法で使用することもできる。いくつかの実施形態では、かかる方法はin vitro法である。いくつかの実施形態では、かかる方法はin vivo法である。いくつかの実施形態では、かかる方法はin situ法である。いくつかの実施形態では、かかる方法はex vivo法である。例えば、酵素で切断可能なCMを有するAAおよび二重特異性抗体を使用して、CMを切断できる酵素の有無を検出できる。かかるAAおよび二重特異性抗体を、診断で使用でき、診断は、所与の宿主生物の所与の細胞または組織中の活性化抗体または二重特異性活性化抗体(すなわち、AAまたはBAAの切断に起因する抗体または二重特異性抗体)の蓄積の測定による酵素活性(または、いくつかの実施形態では、例えば、ジスルフィド結合の還元をもたらし得るものなどの増加した還元電位の環境)のin vivo検出(例えば、定性的または定量的な)を含み得る。活性化二重特異性抗体のかかる蓄積は、組織が酵素活性(またはCMの性質に依存した還元電位の増加)を発現することだけでなく、活性化二重特異性抗体が結合する少なくとも1つの標的を組織が発現することも示す。
【0193】
例えば、CMを、腫瘍部位で、ウイルスまたは細菌の感染部位で、および生物学的閉鎖された部位(例えば、膿瘍中および器官中など)などで見いだされるプロテアーゼのプロテアーゼ基質であるように選択できる。ABの少なくとも1つは、標的抗原を結合するABであり得る。当業者が熟知している方法を使用して、検出可能な標識(例えば、蛍光標識または放射性標識または放射性トレーサ)を、抗体、AA、二重特異性抗体、BAAのABまたは他の領域に抱合することができる。適切な検出可能な標識は、上記スクリーニング法の文脈中で考察され、さらなる具体例を以下に提供する。その活性が目的の罹患組織で上昇するプロテアーゼと共に病状のタンパク質またはペプチドに特異的な少なくとも1つのABを使用して、AAは、そこでCM特異的酵素が検出可能なレベルで存在しないか罹患組織より低いレベルで存在するか不活性である(例えば、酵素原形態であるか、阻害剤との複合体の形態である)組織と比較して増加した罹患組織への結合速度を示すであろう。小型のタンパク質およびペプチドが腎臓濾過系によって血液から迅速に除去されルため、かつCMに特異的な酵素が検出可能レベルで存在しない(または非罹患組織中のレベルより低いレベルで存在するか、不活性高次構造で存在する)ので、罹患組織での活性化された二重特異性抗体の蓄積は、非罹患組織と比較して増強される。
【0194】
別の例では、本開示の抗体、抗体/二重特異性抗体/AA/BAAを使用して、試料中の切断剤の有無を検出できる。例えば、抗体/二重特異性抗体/AA/BAAが酵素による切断に感受性を示すCMを含む場合、BAAを使用して、試料中の酵素の存在を検出できる(定性的または定量的に)。別の例では、抗体/二重特異性抗体/AA/BAAが還元剤による切断に感受性を示すCMを含む場合、抗体/二重特異性抗体/AA/BAAを使用して、試料中の還元条件の存在を検出できる(定性的または定量的に)。これらの方法における分析を容易にするために、抗体/二重特異性抗体/AA/BAAを検出可能に標識でき、支持体(例えば、スライドまたはビーズなどの固体支持体)に結合させることができる。検出可能な標識を、切断後に放出されない抗体/二重特異性抗体/AA/BAAの一部の上に配置でき、例えば、検出可能な標識は、切断が起こるまで検出可能でないクエンチされた蛍光標識または他の標識であり得る。アッセイを、例えば、固定され、検出可能に標識された抗体/二重特異性抗体/AA/BAAを酵素および/または還元剤を含むと疑われる試料と切断に十分な時間接触させ、次いで、洗浄して過剰な試料および夾雑物を除去することによって実施できる。試料中の切断剤(例えば、酵素または還元剤)の有無を次いで、試料との接触前の抗体/二重特異性抗体/AA/BAAの検出可能なシグナルの変化(例えば、試料中の切断剤による抗体/二重特異性抗体/AA/BAAの切断に起因する検出可能なシグナルの存在および/または増加)によって評価する。
【0195】
かかる検出方法を、本開示の抗体/二重特異性抗体/AA/BAAの少なくとも1つのABに結合できる標的の有無の検出ももたらすように適応させることができる。したがって、アッセイを、切断剤の有無および目的の標的の有無を評価するように適応させることができる。切断剤の有無を、上記のように抗体/二重特異性抗体/AA/BAAの検出可能な標識の存在および/または増加によって検出でき、標的の有無を、標的-AB複合体の検出によって(例えば、検出可能に標識された抗標的抗体の使用によって)検出できる。
【0196】
本開示のAA/BAAはまた、例えば、プロテアーゼ切断および特定の標的への結合によるAA活性化の確認のためのin situ画像化において有用である。in situ画像化は、細胞培養物または組織切片などの生物試料におけるタンパク質分解活性および標的を局在化できる技術である。この技術を使用して、検出可能な標識(例えば、蛍光標識)の存在に基づいて所与の標的への結合およびタンパク質分解活性の両方を確認することが可能である。
【0197】
これらの技術は、罹患部位(例えば、腫瘍組織)または健康な組織由来の任意の凍結された細胞または組織で有用である。これらの技術は、新鮮な細胞または組織試料でも有用である。
【0198】
これらの技術では、AA/BAAを、検出可能な標識で標識する。検出可能な標識は、蛍光色素、(例えば、フルオロフォア、フルオレセインイソチオシアナート(FITC)、ローダミンイソチオシアナート(TRITC)、アレクサフルオル(登録商標)標識)、近赤外(NIR)色素(例えば、Qdot(登録商標)ナノ結晶)、コロイド金属、ハプテン、放射性マーカー、ビオチンおよび増幅試薬(ストレプトアビジンなど)、または酵素(例えば、セイヨウワサビ ペルオキシダーゼまたはアルカリホスファターゼ)であり得る。
【0199】
標識されたAAまたはBAAとインキュベートされた試料中の標識の検出は、試料が標的を含み、かつ本開示のAAまたはBAAのCMに特異的なプロテアーゼを含むことを示す。いくつかの実施形態では、プロテアーゼの存在を、広範囲のプロテアーゼ阻害剤(本明細書中に記載のものなど)を使用して、および/またはプロテアーゼに特異的な薬剤(例えば、プロテアーゼであるマトリプターゼ(MT-SP1)に特異的であり、かつMT-SP1のタンパク質分解活性を阻害するA11などの抗体)を使用することによって確認できる;例えば、2010年11月11日に公開の国際公開番号WO 2010/129609号を参照のこと。広範囲のプロテアーゼ阻害剤(本明細書中に記載のものなど)を使用すること、および/またはより選択的な阻害剤を使用することによる同じアプローチを使用して、本開示のAAまたはBAAのCMに特異的なプロテアーゼまたはプロテアーゼクラスを同定できる。いくつかの実施形態では、標的の存在を、標的に特異的な薬剤を使用して確認できるか、検出可能な標識を非標識標的と競合させることができる。いくつかの実施形態では、非標識AAを、標識した二次抗体またはより複雑な検出系による検出と共に用いることができる。
【0200】
類似の技術はまた、被験体(例えば、ヒトを含む哺乳動物)中の蛍光シグナルの検出が、罹患部位が標的を含み、かつ本開示のAAまたはBAAのCMに特異的なプロテアーゼを含むことを示す、in vivo画像化で有用である。
【0201】
これらの技術はまた、本開示のAAまたはBAAにおけるプロテアーゼ特異的CMに基づく種々の細胞、組織、および器官中のプロテアーゼ活性の検出、同定、または特徴づけのためのキットにおいて、および/または試薬として有用である。
【0202】
13.治療的投与
本開示の治療実体は、移入、送達、および耐性などを改善するために製剤に組み込まれる適切な担体、賦形剤、および他の薬剤と共に投与されると認識されるであろう。多数の適切な製剤を、全薬剤師に公知の処方集:Remington’s Pharmaceutical Sciences(15th ed,Mack Publishing Company,Easton,PA(1975))の特にBlaug、Seymourによる第87章に見出すことができる。これらの製剤は、例えば、散剤、ペースト、軟膏、ゼリー、ワックス、油、脂質、脂質(カチオン性またはアニオン性)含有小胞(リポフェクチン(商標)など)、DNA抱合体、無水吸収ペースト、水中油型および油中水型乳剤、乳剤カーボワックス(種々の分子量のポリエチレングリコール)、半固体ゲル、およびカーボワックスを含む半固体混合物を含む。任意の前述の混合物は、製剤中の有効成分が製剤によって不活性化されず、かつ製剤が投与経路と生理学的に適合しかつ認容性を示す場合、本開示による処置および治療において適切であり得る。薬剤師に周知の製剤、賦形剤、および担体に関するさらなる情報については、Baldrick P.“Pharmaceutical excipient development:the need for preclinical guidance.” Regul.Toxicol Pharmacol.32(2):210-8(2000)、Wang W.“Lyophilization and development of solid protein pharmaceuticals.” Int.J.Pharm.203(1-2):1-60(2000)、Charman WN “Lipids,lipophilic drugs,and oral drug delivery-some emerging concepts.” J Pharm Sci.89(8):967-78(2000)、Powell et al.“Compendium of excipients for parenteral formulations” PDA J Pharm Sci Technol.52:238-311(1998)、およびその引用文献も参照のこと。
【0203】
いくつかの実施形態では、抗体、二重特異性抗体、AA、またはBAA(またはその抱合組成物)を、1つまたは複数のさらなる薬剤、またはさらなる薬剤の組み合わせと併せて投与する。適切なさらなる薬剤は、意図する適用のための現存の医薬および外科療法薬を含む。例えば、さらなる薬剤を、さらなる化学療法剤または抗新生物剤と併せて使用できる。
【0204】
いくつかの実施形態では、本開示の抗体、二重特異性抗体、AA、またはBAA(またはその抱合組成物)を、抗体、抱合抗体、AA、抱合AA、二重特異性抗体、抱合二重特異性抗体、BAA、または抱合BAAからなる群から選択される1つまたは複数のさらなる薬剤と併せて投与する。いくつかの実施形態では、先述の任意のさらなる薬剤の抗体部分は、標的(表9に開示の1つまたは複数の標的など)に指向される。いくつかの実施形態では、本開示の抗体、二重特異性抗体、AA、またはBAA(またはその抱合組成物)の抗体部分およびさらなる薬剤の抗体部分が同一の標的に指向される(例えば、両方がEGFRを標的にできる)と認識される。いくつかの実施形態では、これらは、同一の標的に指向されるが、異なるエピトープを標的にする。いくつかの実施形態では、これらは、全く異なる標的に指向される(例えば、EGFRを標的にする本開示の活性化可能抗体を、異なる標的を標的にするAAと併せて投与できる);同様に、例えば、EGFRおよびCD3を標的にする本開示のBAAを、異なる標的を標的にするAAと併せて投与できる。
【0205】
いくつかの実施形態では、本開示の抗体、二重特異性抗体、AA、またはBAA(またはその抱合組成物)を、免疫治療剤と併せて投与する。いくつかの実施形態では、本開示の抗体、二重特異性抗体、AA、またはBAA(またはその抱合組成物)を、化学療法剤と併せて投与する。いくつかの実施形態では、本開示の抗体、二重特異性抗体、AA、またはBAA(またはその抱合組成物)を、免疫治療剤および化学療法剤の両方と併せて投与する。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のさらなる薬剤を、これらの組み合わせ実施形態のいずれかを用いて投与する。
【0206】
いくつかの実施形態では、これらの抗体を単一の治療組成物に製剤化し、抗体/二重特異性抗体/AA/そのBAAおよびさらなる薬剤を同時に投与する。あるいは、抗体/二重特異性抗体/AA/そのBAAを相互に個別に投与し(例えば、各々を個別の治療組成物に製剤化し、抗体/二重特異性抗体/AA/そのBAAおよびさらなる薬剤を同時に投与する)、あるいは抗体/二重特異性抗体/AA/そのBAAおよびさらなる薬剤を処置レジメン中の異なる時間に投与する。抗体/二重特異性抗体/AA/そのBAAおよびさらなる薬剤を、複数の用量で投与できる。
【0207】
抗体/二重特異性抗体/AA/そのBAAを、投与に適切な医薬組成物に組み込むことができる。かかる組成物の調製に関与する原理および検討事項、ならびに成分選択におけるガイダンスは、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences:The Science And Practice Of Pharmacy 19th ed.(Alfonso R.Gennaro,et al.,editors)Mack Pub.Co.,Easton,Pa.:1995;Drug Absorption Enhancement:Concepts,Possibilities,Limitations,And Trends,Harwood Academic Publishers,Langhorne,Pa.,1994;およびPeptide And Protein Drug Delivery(Advances In Parenteral Sciences,Vol.4),1991,M.Dekker,New Yorkに提供されている。
【0208】
かかる組成物は典型的には、抗体/二重特異性抗体/AA/そのBAAおよび薬学的に許容され得る担体を含む。
【0209】
本明細書中で使用される場合、用語「薬学的に許容され得る担体」は、薬学的投与に適合する任意のおよび全ての溶媒、分散媒、コーティング、抗菌剤および抗真菌剤、ならびに等張剤および吸収遅延剤などを含むことが意図される。適切な担体は、当該分野での標準的な参照テキストであるRemington’s Pharmaceutical Sciencesの最新版(本明細書中で参考として援用される)に記載されている。かかる担体または希釈剤の適切な例は、水、生理食塩水、リンゲル液、デキストロース溶液、および5%ヒト血清アルブミンを含むが、これらに限定されない。リポソームおよび非水性ビヒクル(固定油など)も使用できる。薬学的に活性な物質のためのかかる媒体および薬剤の使用は、当該分野で周知である。任意の従来の媒体または薬剤が活性化合物に不適合である場合を除いて、組成物中でのその使用が意図される。
【0210】
in vivo投与のために使用される製剤は、無菌でなければならない。これを、滅菌濾過膜による濾過によって容易に達成できる。
【0211】
開示の医薬組成物は、その意図する投与経路に適合するように製剤化される。投与経路の例は、非経口投与(例えば、静脈内、皮内、皮下)、経口投与(例えば、吸入)、経皮投与(すなわち、局所)、経粘膜投与、および直腸投与を含む。非経口、皮内、または皮下への適用のために使用される溶液または懸濁液は、以下の成分を含んでよい:無菌希釈剤(注射用蒸留水、生理食塩水、固定油、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、または他の合成溶媒など);抗菌剤(ベンジルアルコールまたはメチルパラベンなど);抗酸化剤(アスコルビン酸または亜硫酸水素ナトリウムなど);キレート剤(エチレンジアミン四酢酸(EDTA)など);緩衝液(酢酸緩衝液、クエン酸緩衝液、またはリン酸緩衝液など)、および張度の調整のための薬剤(塩化ナトリウムまたはデキストロースなど)。pHを酸または塩基(塩酸または水酸化ナトリウムなど)で調整できる。非経口調製物を、ガラスまたはプラスチック製のアンプル、使い捨てシリンジ、多人数用バイアル中に封入できる。
【0212】
注射での使用に適切な医薬組成物は、無菌水溶液(水溶性の場合)または分散液および無菌の注射液または分散液の即時調製のための無菌粉末を含む。静脈内投与のための適切なキャリアは、生理食塩水、静菌水、Cremophor EL(商標)(BASF,Parsippany,N.J.)、またはリン酸緩衝生理食塩水(PBS)を含む。あらゆる場合において、組成物は無菌でなければならず、シリンジで容易に使用される範囲までの流動性を示すべきである。組成物は、製造および貯蔵の条件下で安定でなければならず、かつ細菌および真菌などの微生物の夾雑作用に対して守られなければならない。担体は、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、および液体ポリエチレングリコールなど)、およびその適切な混合物を含む溶媒または分散媒であり得る。適切な流動性を、例えば、レシチンなどのコーティングの使用、分散液の場合の必要な粒径の維持、および表面活性剤の使用によって維持できる。種々の抗菌剤および抗真菌剤(例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、アスコルビン酸、およびチロメサールなど)によって微生物作用を防止できる。多くの場合、等張剤、例えば、糖、多価アルコール(マンニトール(manitol)、ソルビトールなど)、塩化ナトリウムを組成物中に含めることが適切であろう。吸収を遅延させる薬剤(例えば、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンを組成物中に含めることによって、注射用組成物の吸収を遅延させることができる。
【0213】
無菌注射液を、適切な溶媒中に上記列挙の成分の1つまたは組み合わせと共に必要量の活性化合物を組み込み、必要に応じて、その後に濾過滅菌することによって調製できる。一般に、分散液を、基剤となる分散媒および上記列挙の成分由来の必要な他の成分を含む無菌ビヒクルに活性化合物を組み込むことによって調製する。無菌注射液の調製用の無菌粉末の場合、調製方法は、有効成分および事前に濾過滅菌した溶液由来の任意のさらなる所望の成分の粉末をもたらす真空乾燥および凍結乾燥である。
【0214】
経口組成物は一般に、不活性希釈剤または可食担体を含む。経口組成物を、ゼラチンカプセル中に封入するか、打錠することができる。治療的経口投与のために、活性化合物を賦形剤と共に組み込み、錠剤、トローチ、またはカプセルの形態で使用できる。経口組成物を、含嗽剤として用いるために流動性担体を使用して調製することもでき、ここで、化合物を含む流動性担体を経口で適用し、うがいして吐き出すか、嚥下する。薬学的に適合可能な結合剤および/またはアジュバント材料を、組成物の一部として含めることができる。錠剤、丸薬、カプセル、およびトローチなどは、以下の成分または類似の性質の化合物のいずれかを含み得る:結合物質(微結晶性セルロース、トラガカントゴム、またはゼラチンなど);賦形剤(デンプンまたはラクトースなど)、崩壊剤(アルギン酸、Primogel、またはトウモロコシデンプンなど);潤滑剤(ステアリン酸マグネシウムまたはSterotesなど);流動促進剤(コロイド状二酸化ケイ素など);甘味剤(スクロースまたはサッカリンなど);または香味物質(ペパーミント、サリチル酸メチル、またはオレンジ香味料など)。
【0215】
吸入による投与のために、化合物を、エアロゾルスプレーの形態で、適切な噴射剤(例えば、二酸化炭素などの気体)を含む加圧容器もしくは加圧ディスペンサーまたはネブライザーから送達させる。
【0216】
全身投与はまた、経粘膜手段または経皮手段による投与であり得る。経粘膜投与または経皮投与のために、透過すべきバリアに適合する浸透剤を製剤中で使用する。かかる浸透剤は、一般に当該分野で公知であり、例えば、経粘膜投与については、界面活性剤、胆汁酸塩、およびフシジン酸誘導体を含む。経粘膜投与を、鼻内噴霧または坐剤を使用して実施できる。経皮投与のために、活性化合物を、当該分野で一般に知られているように軟膏、膏薬、ゲル、またはクリームに製剤化する。
【0217】
化合物を、直腸送達用の坐剤(例えば、カカオバターおよび他のグリセリドなどの従来の坐剤基剤)または停留浣腸の形態で調製することもできる。
【0218】
1つの実施形態では、活性化合物を、身体からの急速な排出から化合物を保護する担体を使用して調製する(埋没物およびマイクロカプセル化送達系を含む徐放/制御放出製剤など)。エチレンビニルアセタート、ポリ酸無水物、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリオルソエステル、およびポリ乳酸などの生分解性の生体適合性ポリマーを使用できる。かかる製剤の調製方法は、当業者に自明であろう。
【0219】
例えば、有効成分を、例えば、コアセルベーション技術または界面重合によって調製されたマイクロカプセル(例えば、それぞれ、ヒドロキシメチルセルロースまたはゼラチン-マイクロカプセルおよびポリ-(メチルメタクリラート)マイクロカプセル)、コロイド薬物送達系(例えば、リポソーム、アルブミンミクロスフェア、マイクロエマルジョン、ナノ粒子、およびナノカプセル)、またはマクロエマルジョン中に捕捉できる。
【0220】
徐放調製物を調製できる。徐放調製物の例は、抗体を含む固体疎水性ポリマーの半透性マトリックスを含み、前述のマトリックスは、造形品(例えば、薄膜)またはマイクロカプセルの形態である。徐放マトリックスの例は、ポリエステル、ヒドロゲル(例えば、ポリ(2-ヒドロキシエチル-メタクリラート)、またはポリ(ビニルアルコール))、ポリラクチド(米国特許第3,773,919号)、L-グルタミン酸とγエチル-L-グルタマートのコポリマー、非分解性エチレン-ビニルアセタート、分解性乳酸-グリコール酸コポリマー(LUPRON DEPOT(商標)(乳酸-グリコール酸コポリマーおよび酢酸ロイプロリドから構成される注射用ミクロスフェア)など)、およびポリ-D-(-)-3-ヒドロキシ酪酸を含む。エチレン-ビニルアセタートおよび乳酸-グリコール酸などのポリマーが、100日間にわたって分子を放出させることができる一方で、一定のヒドロゲルは、より短い期間にわたってタンパク質を放出する。
【0221】
材料をAlza CorporationおよびNova Pharmaceuticals,Inc.から購入することもできる。リポソーム懸濁液(ウイルス抗原に対するモノクローナル抗体を用いて感染細胞を標的にするリポソームを含む)を、薬学的に許容され得る担体として使用することもできる。これらを、当業者に公知の方法(例えば、米国特許第4,522,811号に記載される)にしたがって調製できる。
【0222】
投与を容易にし投薬量を統一するために、経口または非経口用の組成物を、投薬単位形態で製剤化することが特に有利である。本明細書中で使用される投薬単位形態は、処置すべき被験体のための単一投薬量として適した物理的に個別の単位を指し;各単位は、必要とされる薬学的担体と共同して所望の治療効果が得られるように計算された所定量の活性化合物を含む。本開示の投薬単位形態の仕様は、活性化合物の固有の特徴および達成すべき特定の治療効果ならびに個体の処置のためのかかる活性化合物の配合分野における固有の制限によって決定され、これらに直接依存する。
【0223】
医薬組成物を、投与についての説明書と共に容器、パック、またはディスペンサーに含めることができる。
【0224】
製剤は、処置される特定の適応症に必要な1つを超える活性化合物(例えば、相互に悪影響を及ぼさない相補的活性を有する活性化合物)も含んでよい。あるいは、またはさらに、組成物は、その機能を増強する薬剤(例えば、細胞毒性剤、サイトカイン、化学療法剤、または成長阻害剤など)を含み得る。かかる分子は、意図する目的に有効な量で組成物中に適切に存在する。
【0225】
1つの実施形態では、活性化合物を、併用療法において、すなわち、病的状態または障害(自己免疫障害および炎症性疾患など)の処置に有用な他の薬剤(例えば、治療剤)と組み合わせて投与する。この文脈における用語「組み合わせて」は、薬剤が、同時または連続的に、実質的に同時に与えられることを意味する。第2の化合物の投与開始時に連続的に与えられる場合、2つの化合物のうちの第1の化合物は処置の部位で有効濃度にて依然として検出可能である。
【0226】
例えば、併用療法は、以下により詳細に記載されるように、1つまたは複数のさらなる治療剤(例えば、1つまたは複数のサイトカインおよび成長因子阻害剤、免疫抑制薬、抗炎症剤、代謝阻害剤、酵素阻害剤、および/または細胞毒性剤もしくは細胞増殖抑制薬)と同時製剤化され、かつ/または同時投与される1つまたは複数の本開示の抗体/二重特異性抗体/AA/そのBAAを含み得る。さらに、1つまたは複数の本明細書中に記載の抗体/二重特異性抗体/AA/そのBAAを、2つまたはそれを超える本明細書中に記載の治療剤と組み合わせて使用できる(例えば、1つのBAAが本開示の別のBAAまたはAAと投与される)。かかる併用療法は、より低量の投与治療剤を有利に利用するため、種々の単剤療法に関連する毒性または合併症の可能性を回避し得る。
【0227】
他の実施形態では、1つまたは複数の本開示の抗体を、1つまたは複数の抗炎症薬、免疫抑制薬、または代謝阻害剤もしくは酵素阻害剤と同時に製剤化し、かつ/または同時投与できる。本明細書中に記載の抗体と組み合わせて使用できる薬物または阻害剤の非限定的な例は、以下の1つまたは複数を含むが、これらに限定されない:非ステロイド性抗炎症薬(複数可)(NSAID)(例えば、イブプロフェン、テニダップ、ナプロキセン、メロキシカム、ピロキシカム、ジクロフェナック、およびインドメタシン);スルファサラジン;コルチコステロイド(プレドニゾロンなど);サイトカイン抑制性抗炎症薬(複数可)(CSAID);ヌクレオチド生合成の阻害剤(例えば、プリン生合成の阻害剤、葉酸アンタゴニスト(例えば、メトトレキサート(N-[4-[[(2,4-ジアミノ-6-プテリジニル)メチル]メチルアミノ]ベンゾイル]-L-グルタミン酸);およびピリミジン生合成の阻害剤(例えば、ジヒドロオロト酸デヒドロゲナーゼ(DHODH)阻害剤)。本開示の抗体と組み合わせて使用するのに適切な治療剤は、NSAID、CSAID、(DHODH)阻害剤(例えば、レフルノミド)、および葉酸アンタゴニスト(例えば、メトトレキサート)を含む。
【0228】
さらなる阻害剤の例は、以下の1つまたは複数を含む:コルチコステロイド(経口、吸入、および局所注射);免疫抑制薬(例えば、シクロスポリン、タクロリムス(FK-506));およびmTOR阻害剤(例えば、シロリムス(ラパマイシン-ラパミューン(商標)またはラパマイシン誘導体、例えば、可溶性ラパマイシン誘導体(例えば、エステルラパマイシン誘導体、例えば、CCI-779));TNFαまたはIL-1などの炎症誘発性サイトカインによるシグナル伝達を干渉する薬剤(例えば、IRAK、NIK、IKK、p38、またはMAPキナーゼ阻害剤);COX2阻害剤(例えば、セレコキシブ、ロフェコキシブ、およびその誘導体);ホスホジエステラーゼ阻害剤(例えば、R973401(ホスホジエステラーゼタイプIV阻害剤));ホスホリパーゼ阻害剤(例えば、細胞質型ホスホリパーゼ2(cPLA2)の阻害剤(例えば、トリフルオロメチルケトンアナログ);血管内皮細胞増殖因子または増殖因子受容体の阻害剤(例えば、VEGF阻害剤および/またはVEGF-R阻害剤);および血管形成の阻害剤。開示の抗体と組み合わせて使用するのに適切な治療剤は、免疫抑制薬(例えば、シクロスポリン、タクロリムス(FK-506));mTOR阻害剤(例えば、シロリムス(ラパマイシン)またはラパマイシン誘導体、例えば、可溶性ラパマイシン誘導体(例えば、エステルラパマイシン誘導体、例えば、CCI-779));COX2阻害剤(例えば、セレコキシブおよびそのバリアント);およびホスホリパーゼ阻害剤(例えば、細胞質型ホスホリパーゼ2(cPLA2)の阻害剤、例えば、トリフルオロメチルケトンアナログ)である。
【0229】
本開示の抗体と組み合わせることができる治療剤のさらなる例は、以下の1つまたは複数を含む:6-メルカプトプリン(6-MP);アザチオプリンサルファサラジン;メサラジン;オルサラジン;クロロキン/ヒドロキシクロロキン(プラキニル(登録商標));ペニシラミン(pencillamine);金チオリンゴ酸(aurothiornalate)(筋肉内および経口);アザチオプリン;コルヒチン(coichicine);β-2アドレナリン受容体アゴニスト(サルブタモール、テルブタリン、サルメテロール(salmeteral));キサンチン(テオフィリン、アミノフィリン(arninophylline));クロモグリカート;ネドクロミル;ケトチフェン;イプラトロピウムおよびオキシトロピウム;ミコフェノール酸モフェチル;アデノシンアゴニスト;抗血栓薬;補体阻害剤;およびアドレナリン作動薬。
【0230】
いくつかの実施形態では、本開示の抗体/二重特異性抗体/AA/そのBAAを、1つまたは複数の抗体/二重特異性抗体/AA/そのBAAと組み合わせることができる。
【0231】
14.キットおよび製品の製造
本明細書中に提供した抗体、AA、二重特異性抗体、およびBAAの任意の1つまたは複数を含むキットおよび製品を本明細書中に提供する。
【0232】
キットおよび製品は、本明細書中に提供した抗体、AA、二重特異性抗体、およびBAAの任意の1つまたは複数を、貯蔵または輸送に適切な形式で含み得る。
【0233】
キットおよび製品は、少なくとも第2の成分を含み得る。
【0234】
キットおよび製品は、容器、希釈剤、溶媒、第2の組成物、または変換が必要な場合に貯蔵用の形式の組成物を本明細書中に開示の方法での使用に適切な組成物に変換するのに有用な任意の成分を含み得る。方法は、例えば、本明細書中に開示の治療方法であり得る。キットは、使用説明書を含み得る。
【0235】
キットおよび製品は、本明細書中に開示の薬剤、本明細書中に提供した抗体、AA、二重特異性抗体、およびBAAへの抱合に適切な形式で、例えば、細胞毒性剤または検出可能な標識を含み得る。
【0236】
以下の実施例は、例示のために含まれ、本発明の範囲を制限することを意図しない。
【0237】
実施形態の列挙
本発明を、以下の列挙した例示的な実施形態を参照して定義できる。
【0238】
1.二重特異性活性化可能抗体(BAA)であって、前述のBAAが、活性化されたとき、2つの標的に特異的に結合し、かつ以下の構造:
a.第1の標的に特異的に結合するIgG抗体(AB1)であって、ここで、前述のAB1が、2つの重鎖(AB1 HC)および2つの軽鎖(AB1 LC)を含み;ここで、前述のAB1が、第1の切断可能部分(CM1)に連結された第1のマスキング部分(MM1)に連結されてMM1-CM1構築物を形成し、ここで、前述のMM1-CM1構築物のカルボキシル末端が、前述のAB1の各軽鎖の各アミノ末端に連結され、ここで、
前述のMM1は、前述のAB1のその標的への結合を阻害し;
前述のCM1は、第1のプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、IgG抗体(AB1)、
b.各々が第2の標的に特異的に結合する2つのscFv(各AB2)であって、ここで、各AB2が、重鎖可変領域に連結された軽鎖可変領域を含み、ここで、前述の各AB2のカルボキシル末端が、前述のAB1重鎖の各々のアミノ末端に連結され;ここで、各AB2が、第2の切断可能部分(CM2)に連結された第2のマスキング部分(MM2)に連結されてMM2-CM2構築物を形成し、ここで、前述の各MM2-CM2構築物のカルボキシル末端が、前述の各AB2のアミノ末端に連結され、ここで、
前述のMM2は、前述のAB2のその標的への結合を阻害し;
前述のCM2は、第2のプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、2つのscFv(各AB2)
を含み、
ここで、前述のBAAが、以下の特徴:
i.MM2が配列番号12のアミノ酸配列を含む;
ii.MM1が表7に示した配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む;
iii.AB2が配列番号2もしくは配列番号3に記載の重鎖可変ドメインまたは配列番号1もしくは配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む;および
iv.AB1は、前述のBAAのエフェクター機能が低下するように、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、N297、およびP331の少なくとも1つにアミノ酸置換を含むFc領域を含む、
の少なくとも1つを有する、二重特異性活性化可能抗体(BAA)。
【0239】
2.AB2が、配列番号2または配列番号3に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号1または配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む、実施形態1に記載のBAA。
【0240】
3.前述のAB1が腫瘍標的を結合し、前述のAB2が免疫エフェクター標的を結合する、実施形態1に記載のBAA。
【0241】
4.前述のBAAが、T細胞誘導性二重特異性(TCB)AA(TCBAA)である、実施形態1~3のいずれか1項に記載に記載のBAA。
【0242】
5.前述のAB1がEGFRを結合し、前述のAB2がCD3εを結合する、実施形態1~4のいずれか1項に記載に記載のBAA。
【0243】
6.前述のMM1が、表7に示した配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、実施形態1~5のいずれか1項に記載に記載のBAA。
【0244】
7.前述のMM1が、配列番号85および配列番号78からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、実施形態1~5のいずれか1項に記載に記載のBAA。
【0245】
8.前述のMM1が、配列番号78を含む、実施形態1~5のいずれか1項に記載に記載のBAA。
【0246】
9.前述のMM2が、配列番号12のアミノ酸配列を含む、実施形態1~8のいずれか1項に記載に記載のBAA。
【0247】
10.前述のCMが、配列番号14のアミノ酸配列を含む、実施形態1~9のいずれか1項に記載に記載のBAA。
【0248】
11.前述のCMが、配列番号17のアミノ酸配列を含む、実施形態1~9のいずれか1項に記載に記載のBAA。
【0249】
12.前述のCMが、配列番号16のアミノ酸配列を含む、実施形態1~9のいずれか1項に記載に記載のBAA。
【0250】
13.CM1が、配列番号14および配列番号16からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、実施形態1~9のいずれか1項に記載に記載のBAA。
【0251】
14.CM2が、配列番号14および配列番号17からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、実施形態1~9のいずれか1項に記載に記載のBAA。
【0252】
15.AB1が、アミノ酸の位置L234、L235、およびP331の少なくとも2つにアミノ酸置換を含む、実施形態1~14のいずれか1項に記載に記載のBAA。
【0253】
16.AB1が、アミノ酸の位置L234、L235、およびP331にアミノ酸置換を含む、実施形態15に記載のBAA。
【0254】
17.AB1が、L234F、L235E、およびP331Sのアミノ酸置換を含む、実施形態15に記載のBAA。
【0255】
18.前述のAB1が、N297にアミノ酸置換を含むFc領域を含む、実施形態15に記載のBAA。
【0256】
19.AB1が、アミノ酸の位置L234F、L235E、P331S、およびN297Qにアミノ酸置換を含む、実施形態1~14のいずれか1項に記載に記載のBAA。
【0257】
20.前述のAB1の重鎖が、表6に記載の配列番号69、配列番号70、配列番号71、配列番号72、配列番号73、配列番号74、配列番号75、および配列番号76のいずれか1つを含む、実施形態1に記載のBAA。
【0258】
21.表11および実施例1に提供したレイアウトおよび配列を含む、BAA CI106。
【0259】
22.表11および実施例1に提供したレイアウトおよび配列を含む、BAA CI107。
【0260】
23.表11および実施例1に提供したレイアウトおよび配列を含む、BAA CI079。
【0261】
24.表11および実施例1に提供したレイアウトおよび配列を含む、BAA CI090。
【0262】
25.活性化可能抗体(AA)であって、
a)CD3のイプシロン鎖(CD3ε)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片(AB);
b)ABにカップリングされたマスキング部分(MM)であって、ここで、前述のMMは、前述のAAが非切断状態にあるときに前述のABの前述のCD3εへの結合を低減または阻害し、ここで、前述のMMが配列番号12のアミノ酸配列を含む、マスキング部分(MM);および
c)ABにカップリングされた切断可能部分(CM)であって、ここで、前述のCMが、プロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、切断可能部分(CM)
を含む、活性化可能抗体(AA)。
【0263】
26.前述のCMが、表4に記載の配列のいずれか1つを含む、実施形態25に記載のAA。
【0264】
27.前述のCMが、セリンプロテアーゼまたはMMPによって切断可能な基質を含む、実施形態25に記載のAA。
【0265】
28.前述のCMが、配列番号18~56からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、実施形態25に記載のAA。
【0266】
29.前述のプロテアーゼがMMPである、実施形態25に記載のAA。
【0267】
30.前述のプロテアーゼがセリンプロテアーゼである、実施形態25に記載のAA。
【0268】
31.前述のCD3に特異的に結合するABが、実施形態38~47のいずれか1項に記載の抗体である、実施形態25に記載のAA。
【0269】
32.活性化可能抗体(AA)であって、
a.上皮成長因子受容体(EGFR)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片(AB);
b.ABにカップリングされたマスキング部分(MM)であって、ここで、前述のMMは、前述のAAが非切断状態にあるときに前述のABのEGFRへの結合を低減または阻害し、ここで、前述のMMが、表7に示した配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、マスキング部分(MM);および
c.ABにカップリングされた切断可能部分(CM)であって、ここで、前述のCMが、プロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、切断可能部分(CM)
を含む、活性化可能抗体(AA)。
【0270】
33.前述のMMが、配列番号78のアミノ酸配列を含む、実施形態32に記載のAA。
【0271】
34.前述のCMが、セリンプロテアーゼまたはMMPによって切断可能な基質を含む、実施形態32~33のいずれか1項に記載のAA。
【0272】
35.前述のCMが、配列番号18~56からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、実施形態32~33のいずれか1項に記載のAA。
【0273】
36.前述のCMが、配列番号14のアミノ酸配列を含む、実施形態32に記載のAA。
【0274】
37.前述のCMが、配列番号16のアミノ酸配列を含む、実施形態32に記載のAA。
【0275】
38.配列番号2もしくは配列番号3に記載の重鎖可変ドメインまたは配列番号1もしくは配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む、CD3のイプシロン鎖(CD3ε)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片(AB)。
【0276】
39.前述の抗体が、配列番号2または配列番号3に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号1または配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む、実施形態38に記載のAB。
【0277】
40.配列番号2に記載の重鎖可変ドメインを含む、実施形態38に記載のAB。
【0278】
41.配列番号3に記載の重鎖可変ドメインを含む、実施形態38に記載のAB。
【0279】
42.前述の抗体が、配列番号1に記載の軽鎖可変ドメインを含む、実施形態38に記載のAB。
【0280】
43.配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む、実施形態38に記載のAB。
【0281】
44.配列番号2に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号1に記載の軽鎖可変ドメインを含む、実施形態38に記載のAB。
【0282】
45.配列番号3に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号1に記載の軽鎖可変ドメインを含む、実施形態38に記載のAB。
【0283】
46.配列番号3に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む、実施形態38に記載のAB。
【0284】
47.配列番号2に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む、実施形態38に記載のAB。
【0285】
48.前述のABが二重特異性ABである、実施形態32~47のいずれか1項に記載のAB。
【0286】
49.前述の抗体がscFvである、実施形態32~47のいずれか1項に記載のAA。
【0287】
50.前述の抗体がIgG1抗体である、実施形態32~47のいずれか1項に記載のAA。
【0288】
51.活性化可能抗体(AA)であって、
a)CD3のイプシロン鎖(CD3ε)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片(AB)であって、ここで、前述の抗体が、配列番号2または配列番号3に記載の重鎖可変ドメインを含むか、配列番号1または配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む、抗体またはその抗原結合断片(AB);
b)ABにカップリングされたマスキング部分(MM)であって、ここで、前述のMMは、前述のAAが非切断状態にあるときに前述のABの前述のCD3εへの結合を低減または阻害する、マスキング部分(MM);および
c)ABにカップリングされた切断可能部分(CM)であって、ここで、前述のCMが、プロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、切断可能部分(CM)
を含む、活性化可能抗体(AA)。
【0289】
52.前述のABが、配列番号2に記載の重鎖可変ドメインを含む、実施形態51に記載のAA。
【0290】
53.前述のABが、配列番号3に記載の重鎖可変ドメインを含む、実施形態51に記載のAA。
【0291】
54.前述のABが、配列番号1に記載の軽鎖可変ドメインを含む、実施形態51に記載のAA。
【0292】
55.前述のABが、配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む、実施形態51に記載のAA。
【0293】
56.前述のABが、配列番号2に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号1に記載の軽鎖可変ドメインを含む、実施形態51に記載のAA。
【0294】
57.前述のABが、配列番号3に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号1に記載の軽鎖可変ドメインを含む、実施形態51に記載のAA。
【0295】
58.前述のABが、配列番号2に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む、実施形態51に記載のAA。
【0296】
59.前述のABが、配列番号3に記載の重鎖可変ドメインおよび配列番号4に記載の軽鎖可変ドメインを含む、実施形態51に記載のAA。
【0297】
60.前述のMMが、表3に記載の配列のいずれか1つを含む、実施形態51~59のいずれか1項に記載のAA。
【0298】
61.前述のCMが、表4に記載の配列のいずれか1つを含む、実施形態51~59のいずれか1項に記載のAA。
【0299】
62.実施形態51~61に記載のAAのいずれか1つを含む二重特異性活性化可能抗体(BAA)。
【0300】
63.活性化可能抗体(AA)であって、
a.標的に特異的に結合する抗体(AB)であって、ここで、前述の抗体がIgG1抗体であり、ここで、前述の抗体のFc領域は、前述のAAのエフェクター機能が低下するように、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、およびP331にアミノ酸置換を含む、抗体(AB);
b.ABにカップリングされたマスキング部分(MM)であって、ここで、前述のMMは、前述のAAが非切断状態にあるときに前述のABの標的への結合を低減または阻害する、マスキング部分(MM);および
c.ABにカップリングされた切断可能部分(CM)であって、ここで、前述のCMが、プロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、切断可能部分(CM)
を含む、活性化可能抗体(AA)。
【0301】
64.前述のFc領域が、前述のAAのエフェクター機能が低下するように、少なくとも、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置アミノ酸の位置L234、L235、N297、およびP331にアミノ酸置換を含む、実施形態63に記載のAA。
【0302】
65.前述の標的が、表9に示した標的からなる群から選択される、実施形態63または64に記載のAA。
【0303】
66.二重特異性活性化可能抗体(BAA)であって、
a.第1の標的に特異的に結合するIgG抗体(AB1)であって、ここで、前述のAB1が、2つの重鎖(AB1 HC)および2つの軽鎖(AB1 LC)を含み;ここで、前述のAB1が、第1の切断可能部分(CM1)に連結された第1のマスキング部分(MM1)に連結されてMM1-CM1構築物を形成し、ここで、前述のMM1-CM1構築物のカルボキシル末端が、前述のAB1の各軽鎖の各アミノ末端に連結され、ここで、
前述のMM1は、前述のAB1のその標的への結合を阻害し;
前述のCM1は、第1のプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、IgG抗体(AB1)、
b.各々が第2の標的に特異的に結合する2つのscFv(各AB2)であって、ここで、各AB2が、軽鎖可変領域に連結した重鎖可変領域を含み、ここで、前述の各AB2のカルボキシル末端が、前述のAB1重鎖の各々のアミノ末端に連結され;ここで、各AB2が、第2の切断可能部分(CM2)に連結された第2のマスキング部分(MM2)に連結されてMM2-CM2構築物を形成し、ここで、前述の各MM2-CM2構築物のカルボキシル末端が、前述の各AB2のアミノ末端に連結され、ここで、
前述のMM2は、前述のAB2のその標的への結合を阻害し;
前述のCM2は、第2のプロテアーゼの基質として機能するポリペプチドである、2つのscFv(各AB2)
を含み、
ここで、前述のAB1は、前述のBAAのエフェクター機能が低下するように、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、N297、およびP331の少なくとも1つにアミノ酸置換を含むFc領域を含む、二重特異性活性化可能抗体(BAA)。
【0304】
67.前述のFc領域が、前述のBAAのエフェクター機能が低下するように、少なくとも、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、N297、およびP331にアミノ酸置換を含む、実施形態66に記載のBAA。
【0305】
68.前述のFc領域が、前述のBAAのエフェクター機能が低下するように、少なくとも、Kabatに記載のEUインデックスによってナンバリングされたアミノ酸の位置L234、L235、およびP331にアミノ酸置換を含む、実施形態66に記載のBAA。
【0306】
69.前述の第1の標的が、表9に示した標的からなる群から選択され、前述の第2の標的が、表9に示した標的からなる群から選択される、実施形態66~68のいずれか1項に記載に記載のBAA。
【0307】
70.前述のその抗原結合断片が、Fab断片、F(ab’)2断片、scFv、scAb、dAb、単一ドメイン重鎖抗体、および単一ドメイン軽鎖抗体からなる群から選択される、前述の実施形態のいずれか1項に記載のAAまたはBAA。
【0308】
71.前述の抗体が、げっ歯類抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体、または完全ヒトモノクローナル抗体である、前述の実施形態のいずれか1項に記載のAAまたはBAA。
【0309】
72.前述のAAがBAAである、実施形態32~37および51~71のいずれか1項に記載のAA。
【0310】
73.実施形態1~72のいずれか1項に記載の抗体、AA、またはBAAおよび任意選択的な担体を含む医薬組成物。
【0311】
74.さらなる薬剤を含む、実施形態73に記載の医薬組成物。
【0312】
75.前述のさらなる薬剤が治療剤である、実施形態74に記載の医薬組成物。
【0313】
76.実施形態1~72のいずれか1項に記載の抗体、AA、またはBAAをコードする単離核酸分子。
【0314】
77.実施形態76に記載の単離核酸分子を含むベクター。
【0315】
78.pLW289の核酸配列を含むベクター。
【0316】
79.pLW246の核酸配列を含むベクター。
【0317】
80.pLW307の核酸配列を含むベクター。
【0318】
81.pLW291の核酸配列を含むベクター。
【0319】
82.実施形態77~81のベクターのいずれか1つを含む細胞。
【0320】
83.pLW289およびpLW246を含む細胞。
【0321】
84.pLW307およびpLW291を含む細胞。
【0322】
85.抗体、AA、またはBAAを発現させる条件下で細胞を培養することによって実施形態1~72のいずれか1項に記載の抗体、AA、またはBAAを産生する方法であって、前述の細胞が、実施形態76に記載の核酸分子または実施形態78~81のいずれか1項に記載のベクターを含む、方法。
【0323】
86.障害または疾患を処置するか、その症状を緩和するか、その進行を遅延させる方法であって、治療有効量の実施形態1~72のいずれか1項に記載の抗体、AA、もしくはBAA、または実施形態73~75のいずれか1項に記載の医薬組成物をそれを必要とする被験体に投与することを含む、方法。
【0324】
87.前述の障害または疾患が、EGFRを発現する疾患細胞を含む、実施形態86に記載の方法。
【0325】
88.前述の障害または疾患ががんである、実施形態86または87に記載の方法。
【0326】
89.前述のがんが、肛門癌、基底細胞癌、脳癌、膀胱癌、乳癌、骨の癌、子宮頸癌、肝内胆管癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌、食道癌、胆嚢癌、胃癌、膠芽細胞腫、頭頸部癌、肝臓癌、肺癌、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、腎癌、肉腫、小腸癌腫、扁平上皮がん、皮膚癌 睾丸癌、甲状腺癌、または子宮癌である、実施形態88に記載の方法。
【0327】
90.被験体における血管形成を阻害する方法であって、治療有効量の、実施形態1~72のいずれか1項に記載の抗体、AA、もしくはBAA、または実施形態73~75のいずれか1項に記載の医薬組成物をそれを必要とする被験体に投与することを含む、方法。
【0328】
91.さらなる薬剤を投与することを含む、実施形態86~90のいずれか1項に記載の方法。
【0329】
92.前述のさらなる薬剤が治療剤である、実施形態91に記載の方法。
【0330】
93.罹患組織上のおよび健康な組織上のその標的への抗体の結合に起因する健康な組織への損傷を低減する方法であって、AAもしくはBAAまたはAAもしくはBAAを含む医薬組成物をそれを必要とする被験体に投与することを含み、ここで、前述のAAまたはBAAが、本明細書中に提供した実施形態のいずれか1項に記載のAAまたはBAAである、方法。
【0331】
94.抗体処置の忍容性を改善する方法であって、AAもしくはBAAまたはAAもしくはBAAを含む医薬組成物をそれを必要とする被験体に投与することを含み、ここで、前述のAAまたはBAAが、本明細書中に提供した実施形態のいずれか1項に記載のAAまたはBAAである、方法。
【0332】
95.T細胞を腫瘍組織に動員する方法であって、AAもしくはBAAまたはAAもしくはBAAを含む医薬組成物をそれを必要とする被験体に投与することを含み、ここで、前述のAAまたはBAAが、本明細書中に提供した実施形態のいずれか1項に記載のAAまたはBAAである、方法。
【0333】
96.医薬として使用するための、実施形態1~72のいずれか1項に記載の抗体、AA、もしくはBAA、または実施形態73~75のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【0334】
97.障害または疾患を処置するか、その症状を緩和するか、その進行を遅延させる方法で用いるための、実施形態1~72のいずれか1項に記載の抗体、AA、もしくはBAA、または実施形態73~75のいずれか1項に記載の医薬組成物であって、ここで、前述の障害または疾患が、EGFRを発現する疾患細胞を含む、抗体、AA、もしくはBAA、または医薬組成物。
【0335】
98.がんを処置する方法で用いるための、実施形態1~72のいずれか1項に記載の抗体、AA、もしくはBAA、または実施形態73~75のいずれか1項に記載の医薬組成物であって、任意選択的に、ここで、前述のがんが、肛門癌、基底細胞癌、脳癌、膀胱癌、乳癌、骨の癌、子宮頸癌、肝内胆管癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌、食道癌、胆嚢癌、胃癌、膠芽細胞腫、頭頸部癌、肝臓癌、肺癌、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、腎癌、肉腫、小腸癌腫、扁平上皮がん、皮膚癌 睾丸癌、甲状腺癌、または子宮癌である、抗体、AA、もしくはBAA、または医薬組成物。
【0336】
99.処置方法で用いるための、実施形態1~72のいずれか1項に記載の抗体、AA、もしくはBAA、または実施形態73~75のいずれか1項に記載の医薬組成物であって、ここで、前述の方法が血管形成を阻害することを含む、抗体、AA、もしくはBAA、または医薬組成物。
【0337】
100.実施形態96~99のいずれかに記載の使用のための、抗体、AA、もしくはBAA、または医薬組成物であって、ここで、前述の使用がさらなる薬剤を投与することを含み、任意選択的に、前述のさらなる薬剤が治療剤である、抗体、AA、もしくはBAA、または医薬組成物。
【0338】
実施例
実施例1.抗体、BAA、および活性化BAAの配列、ベクターの構築、および発現
目的の抗体
以下の表11に提供した分子を構築し、試験した。表示のように、活性化分子を、マスキングされ、タンパク質分解によって切断されて活性化形態を生成するように産生した。
【0339】
【表15】
【0340】
分子およびベクターの配列を以下に提供する。角括弧は、示した分子のいくつかの構成部分を表示する。いくつかの配列では、リンカーを提供する。下線を引いたアミノ酸は、推定CDR配列を表示する。

CI011:3954-0001-C225v5N297Q-JF15865-0001-CD3LvHv-H-N

pLW023:HC JF15865-0001-CD3LvHv-C225v5N297Q(H-N)

ヌクレオチド配列
[スペーサー配列番号176][スペーサー配列番号177を含まないpLW023]
CAAGGCCAGTCTGGCCAAATGATGTATTGCGGTGGGAATGAGGTGTTGTGCGGGCCGCGGGTTGGCTCGAGCGGTGGCAGCGGTGGCTCTGGTGGTCTGAGCGGCCGTTCCGATAATCATGGCGGCGGTTCTCAGACCGTGGTCACACAGGAGCCCTCACTGACAGTGAGCCCTGGCGGGACCGTCACACTGACTTGTCGCAGTTCAACTGGCGCCGTGACTACCAGCAATTACGCTAACTGGGTCCAGCAGAAACCAGGACAGGCACCACGAGGACTGATCGGAGGAACTAATAAGAGAGCACCAGGAACCCCTGCAAGGTTCTCCGGATCTCTGCTGGGGGGAAAAGCCGCTCTGACACTGAGCGGCGTGCAGCCTGAGGACGAAGCTGAGTACTATTGCGCACTGTGGTACTCCAACCTGTGGGTGTTTGGCGGGGGAACTAAGCTGACCGTCCTGGGAGGAGGAGGAAGCGGAGGAGGAGGGAGCGGAGGAGGAGGATCCGAAGTGCAGCTGGTCGAGAGCGGAGGAGGACTGGTGCAGCCAGGAGGATCCCTGAAGCTGTCTTGTGCAGCCAGTGGCTTCACCTTCAACACTTACGCAATGAACTGGGTGCGGCAGGCACCTGGGAAGGGACTGGAATGGGTCGCCCGGATCAGATCTAAATACAATAACTATGCCACCTACTATGCTGACAGTGTGAAGGATAGGTTCACCATTTCACGCGACGATAGCAAAAACACAGCTTATCTGCAGATGAATAACCTGAAGACCGAGGATACAGCAGTGTACTATTGCGTCAGACACGGCAATTTCGGGAACTCTTACGTGAGTTGGTTTGCCTATTGGGGACAGGGGACACTGGTCACCGTCTCCTCAGGAGGTGGTGGATCCCAGGTGCAGCTGAAACAGAGCGGCCCGGGCCTGGTGCAGCCGAGCCAGAGCCTGAGCATTACCTGCACCGTGAGCGGCTTTAGCCTGACCAACTATGGCGTGCATTGGGTGCGCCAGAGCCCGGGCAAAGGCCTGGAATGGCTGGGCGTGATTTGGAGCGGCGGCAACACCGATTATAACACCCCGTTTACCAGCCGCCTGAGCATTAACAAAGATAACAGCAAAAGCCAGGTGTTTTTTAAAATGAACAGCCTGCAAAGCCAGGATACCGCGATTTATTATTGCGCGCGCGCGCTGACCTATTATGATTATGAATTTGCGTATTGGGGCCAGGGCACCCTGGTGACCGTGAGCGCGGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAAAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAACTCCTGGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACCAGAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCCCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGAGGAGATGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTACAGCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGTAAA(配列番号105)

アミノ酸配列
[スペーサー配列番号178][スペーサー配列番号179を含まないpLW023]
QGQSGQ[MMYCGGNEVLCGPRV][GSSGGSGGSGG][LSGRSDNH][GGGS]QTVVTQEPSLTVSPGGTVTLTCRSSTGAVTTSNYANWVQQKPGQAPRGLIGGTNKRAPGTPARFSGSLLGGKAALTLSGVQPEDEAEYYCALWYSNLWVFGGGTKLTVL[GGGGSGGGGSGGGGS]EVQLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFNTYAMNWVRQAPGKGLEWVARIRSKYNNYATYYADSVKDRFTISRDDSKNTAYLQMNNLKTEDTAVYYCVRHGNFGNSYVSWFAYWGQGTLVTVSS[GGGGS]QVQLKQSGPGLVQPSQSLSITCTVSGFSLTNYGVHWVRQSPGKGLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRLSINKDNSKSQVFFKMNSLQSQDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSAASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYQSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号106)

OPP022:LC 3954-0001-C225v5

ヌクレオチド配列
[スペーサー配列番号180][スペーサー配列番号181を含まないOPP022]
TCCGATAATCATGGCAGTAGCGGTACCCAGATCTTGCTGACCCAGAGCCCGGTGATTCTGAGCGTGAGCCCGGGCGAACGTGTGAGCTTTAGCTGCCGCGCGAGCCAGAGCATTGGCACCAACATTCATTGGTATCAGCAGCGCACCAACGGCAGCCCGCGCCTGCTGATTAAATATGCGAGCGAAAGCATTAGCGGCATTCCGAGCCGCTTTAGCGGCAGCGGCAGCGGCACCGATTTTACCCTGAGCATTAACAGCGTGGAAAGCGAAGATATTGCGGATTATTATTGCCAGCAGAACAACAACTGGCCGACCACCTTTGGCGCGGGCACCAAACTGGAACTGAAACGTACGGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGT(配列番号107)

アミノ酸配列
[スペーサー配列番号178][スペーサー配列番号182を含まないOPP022]
[SDNH][GSSGT][QILLTQSPVILSVSPGERVSFSCRASQSIGTNIHWYQQRTNGSPRLLIKYASESISGIPSRFSGSGSGTDFTLSINSVESEDIADYYCQQNNNWPTTFGAGTKLELKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC(配列番号108)

CI020:3954-Nsub-C225v5N297Q-JF15865-Nsub-hSP34LvHv-H-N

pLW073:HC C225v5N297Q-JF15865-Nsub-hSP34LvHv(H-N)

ヌクレオチド配列
[スペーサー配列番号176][スペーサー配列番号183を含まないpLW073]
CAAGGCCAGTCTGGCCAAATGATGTATTGCGGTGGGAATGAGGTGTTGTGCGGGCCGCGGGTTGGCTCGAGCGGTGGCAGCGGTGGCTCTGGTGGTGGTGGAGGCTCGGGCGGTGGGAGCGGCGGCGGTTCTCAGACCGTGGTCACACAGGAGCCCTCACTGACAGTGAGCCCTGGCGGGACCGTCACACTGACTTGTCGCAGTTCAACTGGCGCCGTGACTACCAGCAATTACGCTAACTGGGTCCAGCAGAAACCAGGACAGGCACCACGAGGACTGATCGGAGGAACTAATAAGAGAGCACCAGGAACCCCTGCAAGGTTCTCCGGATCTCTGCTGGGGGGAAAAGCCGCTCTGACACTGAGCGGCGTGCAGCCTGAGGACGAAGCTGAGTACTATTGCGCACTGTGGTACTCCAACCTGTGGGTGTTTGGCGGGGGAACTAAGCTGACCGTCCTGGGAGGAGGAGGAAGCGGAGGAGGAGGGAGCGGAGGAGGAGGATCCGAAGTGCAGCTGGTCGAGAGCGGAGGAGGACTGGTGCAGCCAGGAGGATCCCTGAAGCTGTCTTGTGCAGCCAGTGGCTTCACCTTCAACACTTACGCAATGAACTGGGTGCGGCAGGCACCTGGGAAGGGACTGGAATGGGTCGCCCGGATCAGATCTAAATACAATAACTATGCCACCTACTATGCTGACAGTGTGAAGGATAGGTTCACCATTTCACGCGACGATAGCAAAAACACAGCTTATCTGCAGATGAATAACCTGAAGACCGAGGATACAGCAGTGTACTATTGCGTCAGACACGGCAATTTCGGGAACTCTTACGTGAGTTGGTTTGCCTATTGGGGACAGGGGACACTGGTCACCGTCTCCTCAGGAGGTGGTGGATCCCAGGTGCAGCTGAAACAGAGCGGCCCGGGCCTGGTGCAGCCGAGCCAGAGCCTGAGCATTACCTGCACCGTGAGCGGCTTTAGCCTGACCAACTATGGCGTGCATTGGGTGCGCCAGAGCCCGGGCAAAGGCCTGGAATGGCTGGGCGTGATTTGGAGCGGCGGCAACACCGATTATAACACCCCGTTTACCAGCCGCCTGAGCATTAACAAAGATAACAGCAAAAGCCAGGTGTTTTTTAAAATGAACAGCCTGCAAAGCCAGGATACCGCGATTTATTATTGCGCGCGCGCGCTGACCTATTATGATTATGAATTTGCGTATTGGGGCCAGGGCACCCTGGTGACCGTGAGCGCGGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAAAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAACTCCTGGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACCAGAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCCCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGAGGAGATGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTACAGCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGTAAA(配列番号109)

アミノ酸配列
[スペーサー配列番号178][スペーサー配列番号184を含まないpLW073]
QGQSGQ[MMYCGGNEVLCGPRV][GSSGGSGGSGGGGGSGGGSGGGS]QTVVTQEPSLTVSPGGTVTLTCRSSTGAVTTSNYANWVQQKPGQAPRGLIGGTNKRAPGTPARFSGSLLGGKAALTLSGVQPEDEAEYYCALWYSNLWVFGGGTKLTVL[GGGGSGGGGSGGGGS]EVQLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFNTYAMNWVRQAPGKGLEWVARIRSKYNNYATYYADSVKDRFTISRDDSKNTAYLQMNNLKTEDTAVYYCVRHGNFGNSYVSWFAYWGQGTLVTVSS[GGGGS]QVQLKQSGPGLVQPSQSLSITCTVSGFSLTNYGVHWVRQSPGKGLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRLSINKDNSKSQVFFKMNSLQSQDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSAASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYQSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号110)

pLW071:LC 3954-Nsub-C225v5

ヌクレオチド配列
[スペーサー配列番号180][スペーサー配列番号185を含まないpLW071]
CAAGGCCAGTCTGGCCAGTGCATCTCACCTCGTGGTTGTCCGGACGGCCCATACGTCATGTACGGCTCGAGCGGTGGCAGCGGTGGCTCTGGTGGCTCAGGTGGAGGCTCGGGCGGTGGGAGCGGCGGTTCTGATATCTTGCTGACCCAGAGCCCGGTGATTCTGAGCGTGAGCCCGGGCGAACGTGTGAGCTTTAGCTGCCGCGCGAGCCAGAGCATTGGCACCAACATTCATTGGTATCAGCAGCGCACCAACGGCAGCCCGCGCCTGCTGATTAAATATGCGAGCGAAAGCATTAGCGGCATTCCGAGCCGCTTTAGCGGCAGCGGCAGCGGCACCGATTTTACCCTGAGCATTAACAGCGTGGAAAGCGAAGATATTGCGGATTATTATTGCCAGCAGAACAACAACTGGCCGACCACCTTTGGCGCGGGCACCAAACTGGAACTGAAACGTACGGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGT(配列番号111)

アミノ酸配列
[スペーサー配列番号178][スペーサー配列番号186を含まないpLW071]
QGQSGQ[CISPRGCPDGPYVMY][GSSGGSGGSGGSGGGSGGGSGGS]DILLTQSPVILSVSPGERVSFSCRASQSIGTNIHWYQQRTNGSPRLLIKYASESISGIPSRFSGSGSGTDFTLSINSVESEDIADYYCQQNNNWPTTFGAGTKLELKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC(配列番号112)

CI040:3954-2001-C225v5N297Q-JF15865-2001-hSP34LvHv-H-N

pLW101:HC JF15865-2001-CD3LvHv-C225v5N297Q(H-N)

ヌクレオチド配列
[スペーサー配列番号176][スペーサー配列番号187を含まないpLW101]
CAAGGCCAGTCTGGCCAAATGATGTATTGCGGTGGGAATGAGGTGTTGTGCGGGCCGCGGGTTGGCTCGAGCGGTGGCAGCGGTGGCTCTGGTGGTATCTCTTCCGGACTGCTGTCCGGCAGATCCGACAATCACGGCGGCGGTTCTCAGACCGTGGTCACACAGGAGCCCTCACTGACAGTGAGCCCTGGCGGGACCGTCACACTGACTTGTCGCAGTTCAACTGGCGCCGTGACTACCAGCAATTACGCTAACTGGGTCCAGCAGAAACCAGGACAGGCACCACGAGGACTGATCGGAGGAACTAATAAGAGAGCACCAGGAACCCCTGCAAGGTTCTCCGGATCTCTGCTGGGGGGAAAAGCCGCTCTGACACTGAGCGGCGTGCAGCCTGAGGACGAAGCTGAGTACTATTGCGCACTGTGGTACTCCAACCTGTGGGTGTTTGGCGGGGGAACTAAGCTGACCGTCCTGGGAGGAGGAGGAAGCGGAGGAGGAGGGAGCGGAGGAGGAGGATCCGAAGTGCAGCTGGTCGAGAGCGGAGGAGGACTGGTGCAGCCAGGAGGATCCCTGAAGCTGTCTTGTGCAGCCAGTGGCTTCACCTTCAACACTTACGCAATGAACTGGGTGCGGCAGGCACCTGGGAAGGGACTGGAATGGGTCGCCCGGATCAGATCTAAATACAATAACTATGCCACCTACTATGCTGACAGTGTGAAGGATAGGTTCACCATTTCACGCGACGATAGCAAAAACACAGCTTATCTGCAGATGAATAACCTGAAGACCGAGGATACAGCAGTGTACTATTGCGTCAGACACGGCAATTTCGGGAACTCTTACGTGAGTTGGTTTGCCTATTGGGGACAGGGGACACTGGTCACCGTCTCCTCAGGAGGTGGTGGATCCCAGGTGCAGCTGAAACAGAGCGGCCCGGGCCTGGTGCAGCCGAGCCAGAGCCTGAGCATTACCTGCACCGTGAGCGGCTTTAGCCTGACCAACTATGGCGTGCATTGGGTGCGCCAGAGCCCGGGCAAAGGCCTGGAATGGCTGGGCGTGATTTGGAGCGGCGGCAACACCGATTATAACACCCCGTTTACCAGCCGCCTGAGCATTAACAAAGATAACAGCAAAAGCCAGGTGTTTTTTAAAATGAACAGCCTGCAAAGCCAGGATACCGCGATTTATTATTGCGCGCGCGCGCTGACCTATTATGATTATGAATTTGCGTATTGGGGCCAGGGCACCCTGGTGACCGTGAGCGCGGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAAAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAACTCCTGGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACCAGAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCCCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGAGGAGATGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTACAGCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGTAAA(配列番号113)

アミノ酸配列
[スペーサー配列番号178][スペーサー配列番号188を含まないpLW101]
QGQSGQ[MMYCGGNEVLCGPRV][GSSGGSGGSGG][ISSGLLSGRSDNH][GGGS]QTVVTQEPSLTVSPGGTVTLTCRSSTGAVTTSNYANWVQQKPGQAPRGLIGGTNKRAPGTPARFSGSLLGGKAALTLSGVQPEDEAEYYCALWYSNLWVFGGGTKLTVL[GGGGSGGGGSGGGGS]EVQLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFNTYAMNWVRQAPGKGLEWVARIRSKYNNYATYYADSVKDRFTISRDDSKNTAYLQMNNLKTEDTAVYYCVRHGNFGNSYVSWFAYWGQGTLVTVSS[GGGGS]QVQLKQSGPGLVQPSQSLSITCTVSGFSLTNYGVHWVRQSPGKGLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRLSINKDNSKSQVFFKMNSLQSQDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSAASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYQSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号114)

CTX122:LC 3954-2001-C225v5

ヌクレオチド配列
[スペーサー配列番号180][スペーサー配列番号189を含まないCTX122]
CAAGGCCAGTCTGGCCAGTGCATCTCACCTCGTGGTTGTCCGGACGGCCCATACGTCATGTACGGCTCGAGCGGTGGCAGCGGTGGCTCTGGTGGATCCGGTATTAGCAGTGGTCTGTTAAGCGGTCGTAGCGATAATCATGGCAGTAGCGGTACCCAGATCTTGCTGACCCAGAGCCCGGTGATTCTGAGCGTGAGCCCGGGCGAACGTGTGAGCTTTAGCTGCCGCGCGAGCCAGAGCATTGGCACCAACATTCATTGGTATCAGCAGCGCACCAACGGCAGCCCGCGCCTGCTGATTAAATATGCGAGCGAAAGCATTAGCGGCATTCCGAGCCGCTTTAGCGGCAGCGGCAGCGGCACCGATTTTACCCTGAGCATTAACAGCGTGGAAAGCGAAGATATTGCGGATTATTATTGCCAGCAGAACAACAACTGGCCGACCACCTTTGGCGCGGGCACCAAACTGGAACTGAAACGTACGGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGT(配列番号115)

アミノ酸配列
[スペーサー配列番号178][スペーサー配列番号190を含まないCTX122]
QGQSGQ[CISPRGCPDGPYVMY][GSSGGSGGSGGSG][ISSGLLSGRSDNH][GSSGT]QILLTQSPVILSVSPGERVSFSCRASQSIGTNIHWYQQRTNGSPRLLIKYASESISGIPSRFSGSGSGTDFTLSINSVESEDIADYYCQQNNNWPTTFGAGTKLELKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC(配列番号116)

CI048:活性化CI011:3954-0001-C225v5N297Q-JF15865-0001-CD3LvHv-H-N
対応するマスキングされた抗体構成要素をコードするpLW023配列およびOPP022配列を、それぞれ、本明細書中で「pLW023」および「OPP022」として提供し、表11にまとめる。

活性化pLW023:HC JF15865-0001-CD3LvHv-C225v5N297Q(H-N)

ヌクレオチド配列TCCGATAATCATGGCGGCGGTTCTCAGACCGTGGTCACACAGGAGCCCTCACTGACAGTGAGCCCTGGCGGGACCGTCACACTGACTTGTCGCAGTTCAACTGGCGCCGTGACTACCAGCAATTACGCTAACTGGGTCCAGCAGAAACCAGGACAGGCACCACGAGGACTGATCGGAGGAACTAATAAGAGAGCACCAGGAACCCCTGCAAGGTTCTCCGGATCTCTGCTGGGGGGAAAAGCCGCTCTGACACTGAGCGGCGTGCAGCCTGAGGACGAAGCTGAGTACTATTGCGCACTGTGGTACTCCAACCTGTGGGTGTTTGGCGGGGGAACTAAGCTGACCGTCCTGGGAGGAGGAGGAAGCGGAGGAGGAGGGAGCGGAGGAGGAGGATCCGAAGTGCAGCTGGTCGAGAGCGGAGGAGGACTGGTGCAGCCAGGAGGATCCCTGAAGCTGTCTTGTGCAGCCAGTGGCTTCACCTTCAACACTTACGCAATGAACTGGGTGCGGCAGGCACCTGGGAAGGGACTGGAATGGGTCGCCCGGATCAGATCTAAATACAATAACTATGCCACCTACTATGCTGACAGTGTGAAGGATAGGTTCACCATTTCACGCGACGATAGCAAAAACACAGCTTATCTGCAGATGAATAACCTGAAGACCGAGGATACAGCAGTGTACTATTGCGTCAGACACGGCAATTTCGGGAACTCTTACGTGAGTTGGTTTGCCTATTGGGGACAGGGGACACTGGTCACCGTCTCCTCAGGAGGTGGTGGATCCCAGGTGCAGCTGAAACAGAGCGGCCCGGGCCTGGTGCAGCCGAGCCAGAGCCTGAGCATTACCTGCACCGTGAGCGGCTTTAGCCTGACCAACTATGGCGTGCATTGGGTGCGCCAGAGCCCGGGCAAAGGCCTGGAATGGCTGGGCGTGATTTGGAGCGGCGGCAACACCGATTATAACACCCCGTTTACCAGCCGCCTGAGCATTAACAAAGATAACAGCAAAAGCCAGGTGTTTTTTAAAATGAACAGCCTGCAAAGCCAGGATACCGCGATTTATTATTGCGCGCGCGCGCTGACCTATTATGATTATGAATTTGCGTATTGGGGCCAGGGCACCCTGGTGACCGTGAGCGCGGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAAAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAACTCCTGGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACCAGAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCCCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGAGGAGATGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTACAGCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGTAAA(配列番号117)

アミノ酸配列
[SDNH][GGGS]QTVVTQEPSLTVSPGGTVTLTCRSSTGAVTTSNYANWVQQKPGQAPRGLIGGTNKRAPGTPARFSGSLLGGKAALTLSGVQPEDEAEYYCALWYSNLWVFGGGTKLTVL[GGGGSGGGGSGGGGS]EVQLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFNTYAMNWVRQAPGKGLEWVARIRSKYNNYATYYADSVKDRFTISRDDSKNTAYLQMNNLKTEDTAVYYCVRHGNFGNSYVSWFAYWGQGTLVTVSS[GGGGS]QVQLKQSGPGLVQPSQSLSITCTVSGFSLTNYGVHWVRQSPGKGLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRLSINKDNSKSQVFFKMNSLQSQDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSAASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYQSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号118)

活性化OPP022:LC 3954-0001-C225v5

ヌクレオチド配列
TCCGATAATCATGGCAGTAGCGGTACCCAGATCTTGCTGACCCAGAGCCCGGTGATTCTGAGCGTGAGCCCGGGCGAACGTGTGAGCTTTAGCTGCCGCGCGAGCCAGAGCATTGGCACCAACATTCATTGGTATCAGCAGCGCACCAACGGCAGCCCGCGCCTGCTGATTAAATATGCGAGCGAAAGCATTAGCGGCATTCCGAGCCGCTTTAGCGGCAGCGGCAGCGGCACCGATTTTACCCTGAGCATTAACAGCGTGGAAAGCGAAGATATTGCGGATTATTATTGCCAGCAGAACAACAACTGGCCGACCACCTTTGGCGCGGGCACCAAACTGGAACTGAAACGTACGGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGT(配列番号119)

アミノ酸配列
[SDNH][GSSGT]QILLTQSPVILSVSPGERVSFSCRASQSIGTNIHWYQQRTNGSPRLLIKYASESISGIPSRFSGSGSGTDFTLSINSVESEDIADYYCQQNNNWPTTFGAGTKLELKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC(配列番号120)

CI079:3954-0001-C225v5Fcmt3-h20GG-0001-v16sc-H-N

pLW225:HC h20GG-0001-v16sc-C225v5Fcmt3(H-N)

ヌクレオチド配列
[スペーサー配列番号191][スペーサー配列番号192を含まないpLW225]
CAAGGCCAGTCTGGATCCGGTTATCTGTGGGGTTGCGAGTGGAATTGCGGAGGGATCACTACAGGCTCGAGCGGTGGCAGCGGTGGCTCTGGTGGTCTGAGCGGCCGTTCCGATAATCATGGCGGCGGTTCTCAAACTGTAGTAACTCAAGAACCAAGCTTCTCCGTCTCCCCTGGGGGAACAGTCACACTTACCTGCCGAAGTAGTACAGGTGCTGTTACGACCAGTAACTATGCCAATTGGGTACAACAAACGCCTGGTCAGGCTCCGCGCGGATTGATAGGAGGCACGAATAAACGGGCACCCGGTGTCCCGGACAGATTCAGCGGAAGCATACTCGGTAATAAGGCAGCTCTTACTATCACTGGGGCCCAAGCTGATGATGAAAGTGATTATTATTGTGCGCTCTGGTACAGCAACCTCTGGGTGTTTGGGGGTGGCACGAAACTTACTGTCTTGGGCGGCGGCGGATCAGGGGGAGGTGGCTCTGGAGGAGGAGGCTCAGAAGTCCAACTGGTCGAATCCGGGGGAGGGCTCGTACAGCCGGGTGGGTCCCTCAAACTCTCTTGTGCGGCCTCAGGGTTTACCTTCAGTACATACGCGATGAATTGGGTCCGGCAGGCCAGTGGGAAAGGGCTCGAATGGGTAGGACGAATCCGATCAAAATACAACAACTACGCTACTTATTACGCTGATTCCGTGAAGGACAGATTCACAATATCCCGCGACGATAGCAAGAATACGGCATATCTTCAGATGAATTCTCTTAAAACTGAGGATACCGCTGTGTATTACTGCACAAGACATGGTAATTTTGGAAACTCATATGTCTCTTGGTTCGCTTATTGGGGACAGGGCACGTTGGTTACCGTGTCTAGCGGAGGTGGTGGATCCCAGGTGCAGCTGAAACAGAGCGGCCCGGGCCTGGTGCAGCCGAGCCAGAGCCTGAGCATTACCTGCACCGTGAGCGGCTTTAGCCTGACCAACTATGGCGTGCATTGGGTGCGCCAGAGCCCGGGCAAAGGCCTGGAATGGCTGGGCGTGATTTGGAGCGGCGGCAACACCGATTATAACACCCCGTTTACCAGCCGCCTGAGCATTAACAAAGATAACAGCAAAAGCCAGGTGTTTTTTAAAATGAACAGCCTGCAAAGCCAGGATACCGCGATTTATTATTGCGCGCGCGCGCTGACCTATTATGATTATGAATTTGCGTATTGGGGCCAGGGCACCCTGGTGACCGTGAGCGCGGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAAAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAATTTGAAGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACAATAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCTCAATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGAGGAGATGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTACAGCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGTAAATGA(配列番号121)

アミノ酸配列
[スペーサー配列番号178][スペーサー配列番号193を含まないpLW225]
QGQSGS[GYLWGCEWNCGGITT][GSSGGSGGSGG][LSGRSDNH][GGGS]QTVVTQEPSFSVSPGGTVTLTCRSSTGAVTTSNYANWVQQTPGQAPRGLIGGTNKRAPGVPDRFSGSILGNKAALTITGAQADDESDYYCALWYSNLWVFGGGTKLTVL[GGGGSGGGGSGGGGS]EVQLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFSTYAMNWVRQASGKGLEWVGRIRSKYNNYATYYADSVKDRFTISRDDSKNTAYLQMNSLKTEDTAVYYCTRHGNFGNSYVSWFAYWGQGTLVTVSS[GGGGS]QVQLKQSGPGLVQPSQSLSITCTVSGFSLTNYGVHWVRQSPGKGLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRLSINKDNSKSQVFFKMNSLQSQDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSAASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEFEGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPASIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号122)


OPP022:LC 3954-0001-C225v5
上記に提供した配列

CI090:3954-0001-C225v5Fcmt4-h20GG-0001-v16sc-H-N

pLW233:HC h20GG-0001-v16sc-C225v5Fcmt4(H-N)

ヌクレオチド配列
[スペーサー配列番号191][スペーサー配列番号194を含まないpLW233]
CAAGGCCAGTCTGGATCCGGTTATCTGTGGGGTTGCGAGTGGAATTGCGGAGGGATCACTACAGGCTCGAGCGGTGGCAGCGGTGGCTCTGGTGGTCTGAGCGGCCGTTCCGATAATCATGGCGGCGGTTCTCAAACTGTAGTAACTCAAGAACCAAGCTTCTCCGTCTCCCCTGGGGGAACAGTCACACTTACCTGCCGAAGTAGTACAGGTGCTGTTACGACCAGTAACTATGCCAATTGGGTACAACAAACGCCTGGTCAGGCTCCGCGCGGATTGATAGGAGGCACGAATAAACGGGCACCCGGTGTCCCGGACAGATTCAGCGGAAGCATACTCGGTAATAAGGCAGCTCTTACTATCACTGGGGCCCAAGCTGATGATGAAAGTGATTATTATTGTGCGCTCTGGTACAGCAACCTCTGGGTGTTTGGGGGTGGCACGAAACTTACTGTCTTGGGCGGCGGCGGATCAGGGGGAGGTGGCTCTGGAGGAGGAGGCTCAGAAGTCCAACTGGTCGAATCCGGGGGAGGGCTCGTACAGCCGGGTGGGTCCCTCAAACTCTCTTGTGCGGCCTCAGGGTTTACCTTCAGTACATACGCGATGAATTGGGTCCGGCAGGCCAGTGGGAAAGGGCTCGAATGGGTAGGACGAATCCGATCAAAATACAACAACTACGCTACTTATTACGCTGATTCCGTGAAGGACAGATTCACAATATCCCGCGACGATAGCAAGAATACGGCATATCTTCAGATGAATTCTCTTAAAACTGAGGATACCGCTGTGTATTACTGCACAAGACATGGTAATTTTGGAAACTCATATGTCTCTTGGTTCGCTTATTGGGGACAGGGCACGTTGGTTACCGTGTCTAGCGGAGGTGGTGGATCCCAGGTGCAGCTGAAACAGAGCGGCCCGGGCCTGGTGCAGCCGAGCCAGAGCCTGAGCATTACCTGCACCGTGAGCGGCTTTAGCCTGACCAACTATGGCGTGCATTGGGTGCGCCAGAGCCCGGGCAAAGGCCTGGAATGGCTGGGCGTGATTTGGAGCGGCGGCAACACCGATTATAACACCCCGTTTACCAGCCGCCTGAGCATTAACAAAGATAACAGCAAAAGCCAGGTGTTTTTTAAAATGAACAGCCTGCAAAGCCAGGATACCGCGATTTATTATTGCGCGCGCGCGCTGACCTATTATGATTATGAATTTGCGTATTGGGGCCAGGGCACCCTGGTGACCGTGAGCGCGGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAAAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAATTTGAAGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACCAGAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCTCAATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGAGGAGATGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTACAGCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGTAAATGA(配列番号123)

アミノ酸配列
[スペーサー配列番号178][スペーサー配列番号195を含まないpLW233]
QGQSGS[GYLWGCEWNCGGITT][GSSGGSGGSGG][LSGRSDNH][GGGS]QTVVTQEPSFSVSPGGTVTLTCRSSTGAVTTSNYANWVQQTPGQAPRGLIGGTNKRAPGVPDRFSGSILGNKAALTITGAQADDESDYYCALWYSNLWVFGGGTKLTVL[GGGGSGGGGSGGGGS]EVQLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFSTYAMNWVRQASGKGLEWVGRIRSKYNNYATYYADSVKDRFTISRDDSKNTAYLQMNSLKTEDTAVYYCTRHGNFGNSYVSWFAYWGQGTLVTVSS[GGGGS]QVQLKQSGPGLVQPSQSLSITCTVSGFSLTNYGVHWVRQSPGKGLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRLSINKDNSKSQVFFKMNSLQSQDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSAASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEFEGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYQSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPASIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号124)

OPP022:LC 3954-0001-C225v5
上記に提供した配列

活性化CI090:Activated- 3954-0001-C225v5Fcmt4-h20GG--0001-v16sc-H-N

活性化pLW233:HC C225v5Fcmt4-h20GG-0001-v16sc(H-N)

核酸配列
TCCGATAATCATGGCGGCGGTTCTCAAACTGTAGTAACTCAAGAACCAAGCTTCTCCGTCTCCCCTGGGGGAACAGTCACACTTACCTGCCGAAGTAGTACAGGTGCTGTTACGACCAGTAACTATGCCAATTGGGTACAACAAACGCCTGGTCAGGCTCCGCGCGGATTGATAGGAGGCACGAATAAACGGGCACCCGGTGTCCCGGACAGATTCAGCGGAAGCATACTCGGTAATAAGGCAGCTCTTACTATCACTGGGGCCCAAGCTGATGATGAAAGTGATTATTATTGTGCGCTCTGGTACAGCAACCTCTGGGTGTTTGGGGGTGGCACGAAACTTACTGTCTTGGGCGGCGGCGGATCAGGGGGAGGTGGCTCTGGAGGAGGAGGCTCAGAAGTCCAACTGGTCGAATCCGGGGGAGGGCTCGTACAGCCGGGTGGGTCCCTCAAACTCTCTTGTGCGGCCTCAGGGTTTACCTTCAGTACATACGCGATGAATTGGGTCCGGCAGGCCAGTGGGAAAGGGCTCGAATGGGTAGGACGAATCCGATCAAAATACAACAACTACGCTACTTATTACGCTGATTCCGTGAAGGACAGATTCACAATATCCCGCGACGATAGCAAGAATACGGCATATCTTCAGATGAATTCTCTTAAAACTGAGGATACCGCTGTGTATTACTGCACAAGACATGGTAATTTTGGAAACTCATATGTCTCTTGGTTCGCTTATTGGGGACAGGGCACGTTGGTTACCGTGTCTAGCGGAGGTGGTGGATCCCAGGTGCAGCTGAAACAGAGCGGCCCGGGCCTGGTGCAGCCGAGCCAGAGCCTGAGCATTACCTGCACCGTGAGCGGCTTTAGCCTGACCAACTATGGCGTGCATTGGGTGCGCCAGAGCCCGGGCAAAGGCCTGGAATGGCTGGGCGTGATTTGGAGCGGCGGCAACACCGATTATAACACCCCGTTTACCAGCCGCCTGAGCATTAACAAAGATAACAGCAAAAGCCAGGTGTTTTTTAAAATGAACAGCCTGCAAAGCCAGGATACCGCGATTTATTATTGCGCGCGCGCGCTGACCTATTATGATTATGAATTTGCGTATTGGGGCCAGGGCACCCTGGTGACCGTGAGCGCGGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAAAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAATTTGAAGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACCAGAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCTCAATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGAGGAGATGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTACAGCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGTAAA(配列番号164

アミノ酸配列
[SDNH]GGGSQTVVTQEPSFSVSPGGTVTLTCRSSTGAVTTSNYANWVQQTPGQAPRGLIGGTNKRAPGVPDRFSGSILGNKAALTITGAQADDESDYYCALWYSNLWVFGGGTKLTVLGGGGSGGGGSGGGGSEVQLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFSTYAMNWVRQASGKGLEWVGRIRSKYNNYATYYADSVKDRFTISRDDSKNTAYLQMNSLKTEDTAVYYCTRHGNFGNSYVSWFAYWGQGTLVTVSSGGGGSQVQLKQSGPGLVQPSQSLSITCTVSGFSLTNYGVHWVRQSPGKGLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRLSINKDNSKSQVFFKMNSLQSQDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSAASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEFEGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYQSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPASIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号165)


活性化OPP022:3954-0001-C225v5
核酸配列
TCCGATAATCATGGCAGTAGCGGTACCCAGATCTTGCTGACCCAGAGCCCGGTGATTCTGAGCGTGAGCCCGGGCGAACGTGTGAGCTTTAGCTGCCGCGCGAGCCAGAGCATTGGCACCAACATTCATTGGTATCAGCAGCGCACCAACGGCAGCCCGCGCCTGCTGATTAAATATGCGAGCGAAAGCATTAGCGGCATTCCGAGCCGCTTTAGCGGCAGCGGCAGCGGCACCGATTTTACCCTGAGCATTAACAGCGTGGAAAGCGAAGATATTGCGGATTATTATTGCCAGCAGAACAACAACTGGCCGACCACCTTTGGCGCGGGCACCAAACTGGAACTGAAACGTACGGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGT(配列番号166)

アミノ酸配列
[SDNH]GSSGTQILLTQSPVILSVSPGERVSFSCRASQSIGTNIHWYQQRTNGSPRLLIKYASESISGIPSRFSGSGSGTDFTLSINSVESEDIADYYCQQNNNWPTTFGAGTKLELKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC(配列番号167)


CI104:3954-0011-C225v5Fcmt4-h20GG-0011-v16sc-H-N
対応するマスキングされた抗体構成要素をコードするpLW289配列およびpLW291配列を、それぞれ、本明細書中で「pLW289」および「pLW291として提供し、表11にまとめる。

活性化CI104:3954-0011-C225v5Fcmt4-h20GG-0011-v16sc-H-N

活性化pLW289:HC h20GG-0011-v16sc-C225v5Fcmt4(H-N)

ヌクレオチド配列
TCCGATGATCATGGCGGCGGTTCTCAAACTGTAGTAACTCAAGAACCAAGCTTCTCCGTCTCCCCTGGGGGAACAGTCACACTTACCTGCCGAAGTAGTACAGGTGCTGTTACGACCAGTAACTATGCCAATTGGGTACAACAAACGCCTGGTCAGGCTCCGCGCGGATTGATAGGAGGCACGAATAAACGGGCACCCGGTGTCCCGGACAGATTCAGCGGAAGCATACTCGGTAATAAGGCAGCTCTTACTATCACTGGGGCCCAAGCTGATGATGAAAGTGATTATTATTGTGCGCTCTGGTACAGCAACCTCTGGGTGTTTGGGGGTGGCACGAAACTTACTGTCTTGGGCGGCGGCGGATCAGGGGGAGGTGGCTCTGGAGGAGGAGGCTCAGAAGTCCAACTGGTCGAATCCGGGGGAGGGCTCGTACAGCCGGGTGGGTCCCTCAAACTCTCTTGTGCGGCCTCAGGGTTTACCTTCAGTACATACGCGATGAATTGGGTCCGGCAGGCCAGTGGGAAAGGGCTCGAATGGGTAGGACGAATCCGATCAAAATACAACAACTACGCTACTTATTACGCTGATTCCGTGAAGGACAGATTCACAATATCCCGCGACGATAGCAAGAATACGGCATATCTTCAGATGAATTCTCTTAAAACTGAGGATACCGCTGTGTATTACTGCACAAGACATGGTAATTTTGGAAACTCATATGTCTCTTGGTTCGCTTATTGGGGACAGGGCACGTTGGTTACCGTGTCTAGCGGAGGTGGTGGATCCCAGGTGCAGCTGAAACAGAGCGGCCCGGGCCTGGTGCAGCCGAGCCAGAGCCTGAGCATTACCTGCACCGTGAGCGGCTTTAGCCTGACCAACTATGGCGTGCATTGGGTGCGCCAGAGCCCGGGCAAAGGCCTGGAATGGCTGGGCGTGATTTGGAGCGGCGGCAACACCGATTATAACACCCCGTTTACCAGCCGCCTGAGCATTAACAAAGATAACAGCAAAAGCCAGGTGTTTTTTAAAATGAACAGCCTGCAAAGCCAGGATACCGCGATTTATTATTGCGCGCGCGCGCTGACCTATTATGATTATGAATTTGCGTATTGGGGCCAGGGCACCCTGGTGACCGTGAGCGCGGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAAAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAATTTGAAGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACCAGAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCTCAATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGAGGAGATGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTACAGCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGTAAA(配列番号125)

アミノ酸配列
[SDDH][GGGS]QTVVTQEPSFSVSPGGTVTLTCRSSTGAVTTSNYANWVQQTPGQAPRGLIGGTNKRAPGVPDRFSGSILGNKAALTITGAQADDESDYYCALWYSNLWVFGGGTKLTVL][GGGGSGGGGSGGGGS]EVQLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFSTYAMNWVRQASGKGLEWVGRIRSKYNNYATYYADSVKDRFTISRDDSKNTAYLQMNSLKTEDTAVYYCTRHGNFGNSYVSWFAYWGQGTLVTVSS[GGGGS]QVQLKQSGPGLVQPSQSLSITCTVSGFSLTNYGVHWVRQSPGKGLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRLSINKDNSKSQVFFKMNSLQSQDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSAASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEFEGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYQSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPASIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号126)

活性化pLW291:LC 3954-0011-C225v5

ヌクレオチド配列
TCCGATGATCATGGCAGTAGCGGTACCCAGATCTTGCTGACCCAGAGCCCGGTGATTCTGAGCGTGAGCCCGGGCGAACGTGTGAGCTTTAGCTGCCGCGCGAGCCAGAGCATTGGCACCAACATTCATTGGTATCAGCAGCGCACCAACGGCAGCCCGCGCCTGCTGATTAAATATGCGAGCGAAAGCATTAGCGGCATTCCGAGCCGCTTTAGCGGCAGCGGCAGCGGCACCGATTTTACCCTGAGCATTAACAGCGTGGAAAGCGAAGATATTGCGGATTATTATTGCCAGCAGAACAACAACTGGCCGACCACCTTTGGCGCGGGCACCAAACTGGAACTGAAACGTACGGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGT(配列番号127)

アミノ酸配列
[SDDH][GSSGT]QILLTQSPVILSVSPGERVSFSCRASQSIGTNIHWYQQRTNGSPRLLIKYASESISGIPSRFSGSGSGTDFTLSINSVESEDIADYYCQQNNNWPTTFGAGTKLELKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC(配列番号128)

CI106:CF41-2008-C225v5Fcmt4-h20GG-0011-v16sc-H-N

pLW289:HC h20GG-0011-v16sc-C225v5Fcmt4(H-N)

ヌクレオチド配列
[スペーサー配列番号191][スペーサー配列番号196を含まないpLW289]
CAAGGCCAGTCTGGATCCGGTTATCTGTGGGGTTGCGAGTGGAATTGCGGAGGGATCACTACAGGCTCGAGCGGTGGCAGCGGTGGCTCTGGTGGTCTGAGCGGCCGTTCCGATGATCATGGCGGCGGTTCTCAAACTGTAGTAACTCAAGAACCAAGCTTCTCCGTCTCCCCTGGGGGAACAGTCACACTTACCTGCCGAAGTAGTACAGGTGCTGTTACGACCAGTAACTATGCCAATTGGGTACAACAAACGCCTGGTCAGGCTCCGCGCGGATTGATAGGAGGCACGAATAAACGGGCACCCGGTGTCCCGGACAGATTCAGCGGAAGCATACTCGGTAATAAGGCAGCTCTTACTATCACTGGGGCCCAAGCTGATGATGAAAGTGATTATTATTGTGCGCTCTGGTACAGCAACCTCTGGGTGTTTGGGGGTGGCACGAAACTTACTGTCTTGGGCGGCGGCGGATCAGGGGGAGGTGGCTCTGGAGGAGGAGGCTCAGAAGTCCAACTGGTCGAATCCGGGGGAGGGCTCGTACAGCCGGGTGGGTCCCTCAAACTCTCTTGTGCGGCCTCAGGGTTTACCTTCAGTACATACGCGATGAATTGGGTCCGGCAGGCCAGTGGGAAAGGGCTCGAATGGGTAGGACGAATCCGATCAAAATACAACAACTACGCTACTTATTACGCTGATTCCGTGAAGGACAGATTCACAATATCCCGCGACGATAGCAAGAATACGGCATATCTTCAGATGAATTCTCTTAAAACTGAGGATACCGCTGTGTATTACTGCACAAGACATGGTAATTTTGGAAACTCATATGTCTCTTGGTTCGCTTATTGGGGACAGGGCACGTTGGTTACCGTGTCTAGCGGAGGTGGTGGATCCCAGGTGCAGCTGAAACAGAGCGGCCCGGGCCTGGTGCAGCCGAGCCAGAGCCTGAGCATTACCTGCACCGTGAGCGGCTTTAGCCTGACCAACTATGGCGTGCATTGGGTGCGCCAGAGCCCGGGCAAAGGCCTGGAATGGCTGGGCGTGATTTGGAGCGGCGGCAACACCGATTATAACACCCCGTTTACCAGCCGCCTGAGCATTAACAAAGATAACAGCAAAAGCCAGGTGTTTTTTAAAATGAACAGCCTGCAAAGCCAGGATACCGCGATTTATTATTGCGCGCGCGCGCTGACCTATTATGATTATGAATTTGCGTATTGGGGCCAGGGCACCCTGGTGACCGTGAGCGCGGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAAAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAATTTGAAGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACCAGAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCTCAATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGAGGAGATGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTACAGCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGTAAA(配列番号129)

アミノ酸配列
[スペーサー配列番号178][スペーサー配列番号197を含まないpLW289]
QGQSGS[GYLWGCEWNCGGITT][GSSGGSGGSGG][LSGRSDDH][GGGS]QTVVTQEPSFSVSPGGTVTLTCRSSTGAVTTSNYANWVQQTPGQAPRGLIGGTNKRAPGVPDRFSGSILGNKAALTITGAQADDESDYYCALWYSNLWVFGGGTKLTVL[GGGGSGGGGSGGGGS]EVQLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFSTYAMNWVRQASGKGLEWVGRIRSKYNNYATYYADSVKDRFTISRDDSKNTAYLQMNSLKTEDTAVYYCTRHGNFGNSYVSWFAYWGQGTLVTVSS[GGGGS]QVQLKQSGPGLVQPSQSLSITCTVSGFSLTNYGVHWVRQSPGKGLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRLSINKDNSKSQVFFKMNSLQSQDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSAASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEFEGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYQSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPASIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号130)

pLW246:LC CF41-2008-C225v5

ヌクレオチド配列
[スペーサー配列番号176][スペーサー配列番号198を含まないpLW246]
CAAGGCCAGTCTGGCCAAGGTCTTAGTTGTGAAGGTTGGGCGATGAATAGAGAACAATGTCGAGCCGGAGGTGGCTCGAGCGGCGGCTCTATCTCTTCCGGACTGCTGTCCGGCAGATCCGACCAGCACGGCGGAGGATCCCAAATCCTGCTGACACAGTCTCCTGTCATACTGAGTGTCTCCCCCGGCGAGAGAGTCTCTTTCTCATGTCGGGCCAGTCAGTCTATTGGGACTAACATACACTGGTACCAGCAACGCACCAACGGAAGCCCGCGCCTGCTGATTAAATATGCGAGCGAAAGCATTAGCGGCATTCCGAGCCGCTTTAGCGGCAGCGGCAGCGGCACCGATTTTACCCTGAGCATTAACAGCGTGGAAAGCGAAGATATTGCGGATTATTATTGCCAGCAGAACAACAACTGGCCGACCACCTTTGGCGCGGGCACCAAACTGGAACTGAAACGTACGGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGT(配列番号131)

アミノ酸配列
[スペーサー配列番号178][スペーサー配列番号199を含まないpLW246]
QGQSGQG[LSCEGWAMNREQCRA][GGGSSGGS][ISSGLLSGRSDQH][GGGS]QILLTQSPVILSVSPGERVSFSCRASQSIGTNIHWYQQRTNGSPRLLIKYASESISGIPSRFSGSGSGTDFTLSINSVESEDIADYYCQQNNNWPTTFGAGTKLELKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC(配列番号132)

CI107:3954-0011-C225v5Fcmt4-h20GG-2006-v16sc-H-N

pLW307:HC h20GG-2006-v16sc-C225v5Fcmt4(H-N)

ヌクレオチド配列
[スペーサー配列番号191][スペーサー配列番号200を含まないpLW307]
CAAGGCCAGTCTGGATCCGGTTATCTGTGGGGTTGCGAGTGGAATTGCGGAGGGATCACTACAGGCTCGAGCGGTGGCAGCGGTGGCTCTGGTGGTATATCGAGTGGATTGCTGTCTGGCAGATCTGACGATCACGGCGGCGGTTCTCAAACTGTAGTAACTCAAGAACCAAGCTTCTCCGTCTCCCCTGGGGGAACAGTCACACTTACCTGCCGAAGTAGTACAGGTGCTGTTACGACCAGTAACTATGCCAATTGGGTACAACAAACGCCTGGTCAGGCTCCGCGCGGATTGATAGGAGGCACGAATAAACGGGCACCCGGTGTCCCGGACAGATTCAGCGGAAGCATACTCGGTAATAAGGCAGCTCTTACTATCACTGGGGCCCAAGCTGATGATGAAAGTGATTATTATTGTGCGCTCTGGTACAGCAACCTCTGGGTGTTTGGGGGTGGCACGAAACTTACTGTCTTGGGCGGCGGCGGATCAGGGGGAGGTGGCTCTGGAGGAGGAGGCTCAGAAGTCCAACTGGTCGAATCCGGGGGAGGGCTCGTACAGCCGGGTGGGTCCCTCAAACTCTCTTGTGCGGCCTCAGGGTTTACCTTCAGTACATACGCGATGAATTGGGTCCGGCAGGCCAGTGGGAAAGGGCTCGAATGGGTAGGACGAATCCGATCAAAATACAACAACTACGCTACTTATTACGCTGATTCCGTGAAGGACAGATTCACAATATCCCGCGACGATAGCAAGAATACGGCATATCTTCAGATGAATTCTCTTAAAACTGAGGATACCGCTGTGTATTACTGCACAAGACATGGTAATTTTGGAAACTCATATGTCTCTTGGTTCGCTTATTGGGGACAGGGCACGTTGGTTACCGTGTCTAGCGGAGGTGGTGGATCCCAGGTGCAGCTGAAACAGAGCGGCCCGGGCCTGGTGCAGCCGAGCCAGAGCCTGAGCATTACCTGCACCGTGAGCGGCTTTAGCCTGACCAACTATGGCGTGCATTGGGTGCGCCAGAGCCCGGGCAAAGGCCTGGAATGGCTGGGCGTGATTTGGAGCGGCGGCAACACCGATTATAACACCCCGTTTACCAGCCGCCTGAGCATTAACAAAGATAACAGCAAAAGCCAGGTGTTTTTTAAAATGAACAGCCTGCAAAGCCAGGATACCGCGATTTATTATTGCGCGCGCGCGCTGACCTATTATGATTATGAATTTGCGTATTGGGGCCAGGGCACCCTGGTGACCGTGAGCGCGGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAAAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAATTTGAAGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACCAGAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCTCAATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGAGGAGATGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTACAGCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGTAAA(配列番号133)

アミノ酸配列
[スペーサー配列番号178][スペーサー配列番号201を含まないpLW307]
QGQSGS[GYLWGCEWNCGGITT][GSSGGSGGSGG][ISSGLLSGRSDDH][GGGS]QTVVTQEPSFSVSPGGTVTLTCRSSTGAVTTSNYANWVQQTPGQAPRGLIGGTNKRAPGVPDRFSGSILGNKAALTITGAQADDESDYYCALWYSNLWVFGGGTKLTVL[GGGGSGGGGSGGGGS]EVQLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFSTYAMNWVRQASGKGLEWVGRIRSKYNNYATYYADSVKDRFTISRDDSKNTAYLQMNSLKTEDTAVYYCTRHGNFGNSYVSWFAYWGQGTLVTVSS[GGGGS]QVQLKQSGPGLVQPSQSLSITCTVSGFSLTNYGVHWVRQSPGKGLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRLSINKDNSKSQVFFKMNSLQSQDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSAASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEFEGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYQSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPASIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号134)

pLW291:LC 3954-0011-C225v5

ヌクレオチド配列
[スペーサー配列番号180][スペーサー配列番号202を含まないpLW291]
CAAGGCCAGTCTGGCCAGTGCATCTCACCTCGTGGTTGTCCGGACGGCCCATACGTCATGTACGGCTCGAGCGGTGGCAGCGGTGGCTCTGGTGGATCCGGTCTGAGCGGCCGTTCCGATGATCATGGCAGTAGCGGTACCCAGATCTTGCTGACCCAGAGCCCGGTGATTCTGAGCGTGAGCCCGGGCGAACGTGTGAGCTTTAGCTGCCGCGCGAGCCAGAGCATTGGCACCAACATTCATTGGTATCAGCAGCGCACCAACGGCAGCCCGCGCCTGCTGATTAAATATGCGAGCGAAAGCATTAGCGGCATTCCGAGCCGCTTTAGCGGCAGCGGCAGCGGCACCGATTTTACCCTGAGCATTAACAGCGTGGAAAGCGAAGATATTGCGGATTATTATTGCCAGCAGAACAACAACTGGCCGACCACCTTTGGCGCGGGCACCAAACTGGAACTGAAACGTACGGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGT(配列番号135)

アミノ酸配列
[スペーサー配列番号178][スペーサー配列番号203を含まないpLW291]
QGQSGQ[CISPRGCPDGPYVMY][GSSGGSGGSGGSG][LSGRSDDH][GSSGT]QILLTQSPVILSVSPGERVSFSCRASQSIGTNIHWYQQRTNGSPRLLIKYASESISGIPSRFSGSGSGTDFTLSINSVESEDIADYYCQQNNNWPTTFGAGTKLELKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC(配列番号136)

CI127:SynFcmt4-h20GG-0011-v16sc-H-N

pLW334:HC h20GG-0011-v16sc-シナジス(登録商標)Fcmt4(H-N)

ヌクレオチド配列
[スペーサー配列番号191][スペーサー配列番号204を含まないpLW334]
CAAGGCCAGTCTGGATCCGGTTATCTGTGGGGTTGCGAGTGGAATTGCGGAGGGATCACTACAGGCTCGAGCGGTGGCAGCGGTGGCTCTGGTGGTCTGAGCGGCCGTTCCGATGATCATGGCGGCGGTTCTCAAACTGTAGTAACTCAAGAACCAAGCTTCTCCGTCTCCCCTGGGGGAACAGTCACACTTACCTGCCGAAGTAGTACAGGTGCTGTTACGACCAGTAACTATGCCAATTGGGTACAACAAACGCCTGGTCAGGCTCCGCGCGGATTGATAGGAGGCACGAATAAACGGGCACCCGGTGTCCCGGACAGATTCAGCGGAAGCATACTCGGTAATAAGGCAGCTCTTACTATCACTGGGGCCCAAGCTGATGATGAAAGTGATTATTATTGTGCGCTCTGGTACAGCAACCTCTGGGTGTTTGGGGGTGGCACGAAACTTACTGTCTTGGGCGGCGGCGGATCAGGGGGAGGTGGCTCTGGAGGAGGAGGCTCAGAAGTCCAACTGGTCGAATCCGGGGGAGGGCTCGTACAGCCGGGTGGGTCCCTCAAACTCTCTTGTGCGGCCTCAGGGTTTACCTTCAGTACATACGCGATGAATTGGGTCCGGCAGGCCAGTGGGAAAGGGCTCGAATGGGTAGGACGAATCCGATCAAAATACAACAACTACGCTACTTATTACGCTGATTCCGTGAAGGACAGATTCACAATATCCCGCGACGATAGCAAGAATACGGCATATCTTCAGATGAATTCTCTTAAAACTGAGGATACCGCTGTGTATTACTGCACAAGACATGGTAATTTTGGAAACTCATATGTCTCTTGGTTCGCTTATTGGGGACAGGGCACGTTGGTTACCGTGTCTAGCGGAGGTGGTGGATCCCAAGTGACCCTGAGAGAGTCTGGCCCTGCCCTCGTGAAGCCTACCCAGACCCTGACACTGACCTGCACCTTCAGCGGCTTCAGCCTGAGCACCAGCGGCATGTCTGTGGGCTGGATCAGACAGCCTCCTGGCAAGGCCCTGGAATGGCTGGCCGACATTTGGTGGGACGACAAGAAGGACTACAACCCCAGCCTGAAGTCCCGGCTGACCATCAGCAAGGACACCAGCAAGAACCAGGTGGTGCTGAAAGTGACCAACATGGACCCCGCCGACACCGCCACCTACTACTGCGCCAGATCCATGATCACCAACTGGTACTTCGACGTGTGGGGAGCCGGCACCACCGTGACAGTGTCATCTGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAAAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAATTTGAAGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACCAGAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCTCAATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGAGGAGATGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTACAGCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGTAAA(配列番号137)

アミノ酸配列
[スペーサー配列番号178][スペーサー配列番号205を含まないpLW334]
QGQSGS[GYLWGCEWNCGGITT][GSSGGSGGSGG][LSGRSDDH][GGGS]QTVVTQEPSFSVSPGGTVTLTCRSSTGAVTTSNYANWVQQTPGQAPRGLIGGTNKRAPGVPDRFSGSILGNKAALTITGAQADDESDYYCALWYSNLWVFGGGTKLTVL[GGGGSGGGGSGGGGS]EVQLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFSTYAMNWVRQASGKGLEWVGRIRSKYNNYATYYADSVKDRFTISRDDSKNTAYLQMNSLKTEDTAVYYCTRHGNFGNSYVSWFAYWGQGTLVTVSS[GGGGS]QVTLRESGPALVKPTQTLTLTCTFSGFSLSTSGMSVGWIRQPPGKALEWLADIWWDDKKDYNPSLKSRLTISKDTSKNQVVLKVTNMDPADTATYYCARSMITNWYFDVWGAGTTVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEFEGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYQSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPASIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号138)

pLW139:LC シナジス(登録商標)

ヌクレオチド配列
GACATCCAGATGACCCAGAGCCCCAGCACACTGAGCGCCAGCGTGGGCGACAGAGTGACCATCACATGCAAGTGCCAGCTGAGCGTGGGCTACATGCACTGGTATCAGCAGAAGCCCGGCAAGGCCCCCAAGCTGCTGATCTACGACACCAGCAAGCTGGCCTCCGGCGTGCCCAGCAGATTTTCTGGCAGCGGCTCCGGCACCGAGTTCACCCTGACAATCAGCAGCCTGCAGCCCGACGACTTCGCCACCTACTACTGTTTTCAAGGCTCCGGCTACCCCTTCACCTTCGGCGGAGGCACCAAGCTGGAAATCAAGCGGACGGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGT(配列番号139)

アミノ酸配列
DIQMTQSPSTLSASVGDRVTITCKCQLSVGYMHWYQQKPGKAPKLLIYDTSKLASGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPDDFATYYCFQGSGYPFTFGGGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC(配列番号140)


CI128:SynFcmt4-h20GG-2006-v16sc-H-N

pLW335:HC h20GG-2006-v16sc-シナジス(登録商標)Fcmt4(H-N)

ヌクレオチド配列
[スペーサー配列番号191][スペーサー配列番号206を含まないpLW335]
CAAGGCCAGTCTGGATCCGGTTATCTGTGGGGTTGCGAGTGGAATTGCGGAGGGATCACTACAGGCTCGAGCGGTGGCAGCGGTGGCTCTGGTGGTATATCGAGTGGATTGCTGTCTGGCAGATCTGACGATCACGGCGGCGGTTCTCAAACTGTAGTAACTCAAGAACCAAGCTTCTCCGTCTCCCCTGGGGGAACAGTCACACTTACCTGCCGAAGTAGTACAGGTGCTGTTACGACCAGTAACTATGCCAATTGGGTACAACAAACGCCTGGTCAGGCTCCGCGCGGATTGATAGGAGGCACGAATAAACGGGCACCCGGTGTCCCGGACAGATTCAGCGGAAGCATACTCGGTAATAAGGCAGCTCTTACTATCACTGGGGCCCAAGCTGATGATGAAAGTGATTATTATTGTGCGCTCTGGTACAGCAACCTCTGGGTGTTTGGGGGTGGCACGAAACTTACTGTCTTGGGCGGCGGCGGATCAGGGGGAGGTGGCTCTGGAGGAGGAGGCTCAGAAGTCCAACTGGTCGAATCCGGGGGAGGGCTCGTACAGCCGGGTGGGTCCCTCAAACTCTCTTGTGCGGCCTCAGGGTTTACCTTCAGTACATACGCGATGAATTGGGTCCGGCAGGCCAGTGGGAAAGGGCTCGAATGGGTAGGACGAATCCGATCAAAATACAACAACTACGCTACTTATTACGCTGATTCCGTGAAGGACAGATTCACAATATCCCGCGACGATAGCAAGAATACGGCATATCTTCAGATGAATTCTCTTAAAACTGAGGATACCGCTGTGTATTACTGCACAAGACATGGTAATTTTGGAAACTCATATGTCTCTTGGTTCGCTTATTGGGGACAGGGCACGTTGGTTACCGTGTCTAGCGGAGGTGGTGGATCCCAAGTGACCCTGAGAGAGTCTGGCCCTGCCCTCGTGAAGCCTACCCAGACCCTGACACTGACCTGCACCTTCAGCGGCTTCAGCCTGAGCACCAGCGGCATGTCTGTGGGCTGGATCAGACAGCCTCCTGGCAAGGCCCTGGAATGGCTGGCCGACATTTGGTGGGACGACAAGAAGGACTACAACCCCAGCCTGAAGTCCCGGCTGACCATCAGCAAGGACACCAGCAAGAACCAGGTGGTGCTGAAAGTGACCAACATGGACCCCGCCGACACCGCCACCTACTACTGCGCCAGATCCATGATCACCAACTGGTACTTCGACGTGTGGGGAGCCGGCACCACCGTGACAGTGTCATCTGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAAAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAATTTGAAGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACCAGAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCTCAATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGAGGAGATGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTACAGCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGTAAA(配列番号141)

アミノ酸配列
[スペーサー配列番号178][スペーサー配列番号207を含まないpLW335]
QGQSGS[GYLWGCEWNCGGITT][GSSGGSGGSGG][ISSGLLSGRSDDH][GGGS]QTVVTQEPSFSVSPGGTVTLTCRSSTGAVTTSNYANWVQQTPGQAPRGLIGGTNKRAPGVPDRFSGSILGNKAALTITGAQADDESDYYCALWYSNLWVFGGGTKLTVL[GGGGSGGGGSGGGGS]EVQLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFSTYAMNWVRQASGKGLEWVGRIRSKYNNYATYYADSVKDRFTISRDDSKNTAYLQMNSLKTEDTAVYYCTRHGNFGNSYVSWFAYWGQGTLVTVSS[GGGGS]QVTLRESGPALVKPTQTLTLTCTFSGFSLSTSGMSVGWIRQPPGKALEWLADIWWDDKKDYNPSLKSRLTISKDTSKNQVVLKVTNMDPADTATYYCARSMITNWYFDVWGAGTTVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEFEGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYQSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPASIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号142)

pLW139:LCシナジス(登録商標)
上記に提供した配列

CI135:CF41-2008-C225v5Fcmt4-h20GG-0011-v12sc-H-N

pLW352:HC h20GG-0011-v12sc-C225v5Fcmt4(H-N)

ヌクレオチド配列
[スペーサー配列番号208][スペーサー配列番号209を含まないpLW352]
CAAGGCCAGTCTGGTTCTGGTTATCTGTGGGGTTGCGAGTGGAATTGCGGAGGGATCACTACAGGCTCGAGCGGTGGCAGCGGTGGCTCTGGTGGTCTGAGCGGCCGTTCCGATGATCATGGCGGCGGATCCCAGACGGTAGTGACTCAGGAGCCATCATTTTCTGTCTCTCCTGGAGGTACTGTGACACTCACATGTAGAAGCTCAACTGGTGCAGTCACCACTTCAAATTACGCGAATTGGGTCCAGCAGACCCCTGGGCAGGCTCCGAGAGGGTTGATTGGAGGTACTAACAAACGGGCACCGGGAGTGCCTGATAGGTTTTCCGGTTCTATTCTCGGAAACAAGGCGGCTCTCACGATCACGGGTGCGCAGGCCGACGATGAATCAGACTATTACTGCGCTTTGTGGTACTCAAACCTGTGGGTATTCGGAGGGGGCACCAAGCTGACGGTGTTGGGTGGGGGGGGCTCTGGGGGAGGGGGAAGCGGAGGTGGGGGCAGCGAGGTTCAGCTTGTTGAAAGTGGTGGCGGACTCGTACAACCGGGTGGAAGTCTTAGACTCTCATGTGCAGCATCTGGATTTACTTTTTCTACTTATGCTATGAACTGGGTAAGACAGGCACCGGGGAAAGGGCTGGAATGGGTTGCACGCATTCGATCTAAATACAATAACTATGCTACATACTACGCCGATAGTGTTAAGGATCGATTCACTATATCTCGGGACGACAGTAAGAACTCACTTTACCTGCAGATGAATTCCTTGAAAACTGAGGACACGGCCGTTTATTATTGTGTACGGCACGGGAATTTCGGCAATTCTTACGTTTCCTGGTTCGCCTATTGGGGGCAAGGTACGCTGGTCACGGTGTCTAGCGGAGGTGGTGGATCCCAGGTGCAGCTGAAACAGAGCGGCCCGGGCCTGGTGCAGCCGAGCCAGAGCCTGAGCATTACCTGCACCGTGAGCGGCTTTAGCCTGACCAACTATGGCGTGCATTGGGTGCGCCAGAGCCCGGGCAAAGGCCTGGAATGGCTGGGCGTGATTTGGAGCGGCGGCAACACCGATTATAACACCCCGTTTACCAGCCGCCTGAGCATTAACAAAGATAACAGCAAAAGCCAGGTGTTTTTTAAAATGAACAGCCTGCAAAGCCAGGATACCGCGATTTATTATTGCGCGCGCGCGCTGACCTATTATGATTATGAATTTGCGTATTGGGGCCAGGGCACCCTGGTGACCGTGAGCGCGGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAAAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAATTTGAAGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACCAGAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCTCAATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGAGGAGATGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTACAGCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGTAAA(配列番号151)

アミノ酸配列
[スペーサー配列番号176][スペーサー配列番号210を含まないpLW352]
QGQSGS[GYLWGCEWNCGGITT][GSSGGSGGSGG][LSGRSDDH][GGGS]QTVVTQEPSFSVSPGGTVTLTCRSSTGAVTTSNYANWVQQTPGQAPRGLIGGTNKRAPGVPDRFSGSILGNKAALTITGAQADDESDYYCALWYSNLWVFGGGTKLTVL[GGGGSGGGGSGGGGS]EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSTYAMNWVRQAPGKGLEWVARIRSKYNNYATYYADSVKDRFTISRDDSKNSLYLQMNSLKTEDTAVYYCVRHGNFGNSYVSWFAYWGQGTLVTVSS[GGGGS]QVQLKQSGPGLVQPSQSLSITCTVSGFSLTNYGVHWVRQSPGKGLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRLSINKDNSKSQVFFKMNSLQSQDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSAASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEFEGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYQSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPASIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号146)

pLW246:LC CF41-2008-C225v5

ヌクレオチド配列
上に提供した配列

アミノ酸配列
上に提供した配列

CI136:CF41-2008-C225v5Fcmt4-h20GG-0011-v19sc-H-N

pLW353:HC h20GG-0011-v19sc-C225v5Fcmt4(H-N)

ヌクレオチド配列
[スペーサー配列番号191][スペーサー配列番号211を含まないpLW353]
CAAGGCCAGTCTGGATCCGGTTATCTGTGGGGTTGCGAGTGGAATTGCGGAGGGATCACTACAGGCTCGAGCGGTGGCAGCGGTGGCTCTGGTGGTCTGAGCGGCCGTTCCGATGATCATGGCGGCGGTTCTCAGGCCGTTGTTACACAAGAGCCTTCACTTACTGTGTCTCCAGGAGGCACTGTGACACTTACGTGCCGATCCTCTACGGGTGCCGTGACCACAAGCAACTATGCCAACTGGGTCCAGCAGAAGCCAGGTCAAGCGCCTCGAGGTCTGATCGGGGGCACGAATAAACGAGCTCCTGGAACTCCGGCCAGATTTTCTGGGAGTCTTATTGGTGGCAAGGCGGCGTTGACCCTGAGTGGAGCCCAACCGGAAGACGAGGCCGAGTACTACTGCGCCTTGTGGTATTCCAATTTGTGGGTCTTCGGAGGCGGAACAAAGCTCACAGTACTGGGAGGTGGAGGTAGCGGGGGCGGAGGCTCCGGGGGAGGTGGTTCCGAAGTCCAGCTTGTTGAATCAGGTGGGGGCTTGGTACAACCAGGTGGTTCACTGAAGTTGTCCTGTGCAGCGTCCGGATTTACATTTAGTACGTATGCTATGAACTGGGTCAGGCAGGCCAGTGGTAAAGGTCTCGAATGGGTTGGCCGGATAAGGTCAAAGTACAATAATTACGCAACCTACTACGCGGATTCCGTGAAAGACAGGTTCACTATTTCACGAGATGATAGCAAAAATACTGCGTATCTCCAAATGAATAGTCTTAAAACTGAAGACACTGCCGTATATTATTGCACTAGGCACGGCAACTTTGGTAACTCTTATGTTTCTTGGTTCGCATACTGGGGACAAGGAACTTTGGTCACTGTCTCATCTGGAGGTGGTGGATCCCAGGTGCAGCTGAAACAGAGCGGCCCGGGCCTGGTGCAGCCGAGCCAGAGCCTGAGCATTACCTGCACCGTGAGCGGCTTTAGCCTGACCAACTATGGCGTGCATTGGGTGCGCCAGAGCCCGGGCAAAGGCCTGGAATGGCTGGGCGTGATTTGGAGCGGCGGCAACACCGATTATAACACCCCGTTTACCAGCCGCCTGAGCATTAACAAAGATAACAGCAAAAGCCAGGTGTTTTTTAAAATGAACAGCCTGCAAAGCCAGGATACCGCGATTTATTATTGCGCGCGCGCGCTGACCTATTATGATTATGAATTTGCGTATTGGGGCCAGGGCACCCTGGTGACCGTGAGCGCGGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAAAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAATTTGAAGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACCAGAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCTCAATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGAGGAGATGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTACAGCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGTAAA(配列番号152)

アミノ酸配列
[スペーサー配列番号178][スペーサー配列番号212を含まないpLW353]
QGQSGS[GYLWGCEWNCGGITT][GSSGGSGGSGG][LSGRSDDH][GGGS]QAVVTQEPSLTVSPGGTVTLTCRSSTGAVTTSNYANWVQQKPGQAPRGLIGGTNKRAPGTPARFSGSLIGGKAALTLSGAQPEDEAEYYCALWYSNLWVFGGGTKLTVL[GGGGSGGGGSGGGGS]EVQLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFSTYAMNWVRQASGKGLEWVGRIRSKYNNYATYYADSVKDRFTISRDDSKNTAYLQMNSLKTEDTAVYYCTRHGNFGNSYVSWFAYWGQGTLVTVSS[GGGGS]QVQLKQSGPGLVQPSQSLSITCTVSGFSLTNYGVHWVRQSPGKGLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRLSINKDNSKSQVFFKMNSLQSQDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSAASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEFEGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYQSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPASIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号148)

pLW246:LC CF41-2008-C225v5
上に提供した配列

CI091:3954-1490DQH-C225v5Fcmt4-h20GG-2008-v16sc-H-N

pLW242:HC C225v5Fcmt4-h20GG-2008-v16sc(H-N)
核酸配列
[スペーサー配列番号191][スペーサー配列番号213を含まないpLW242]
CAAGGCCAGTCTGGATCCGGTTATCTGTGGGGTTGCGAGTGGAATTGCGGAGGGATCACTACAGGCTCGAGCGGTGGCAGCGGTGGCTCTGGTGGTATATCGAGTGGATTGCTGTCTGGCAGATCTGACCAACACGGCGGCGGTTCTCAAACTGTAGTAACTCAAGAACCAAGCTTCTCCGTCTCCCCTGGGGGAACAGTCACACTTACCTGCCGAAGTAGTACAGGTGCTGTTACGACCAGTAACTATGCCAATTGGGTACAACAAACGCCTGGTCAGGCTCCGCGCGGATTGATAGGAGGCACGAATAAACGGGCACCCGGTGTCCCGGACAGATTCAGCGGAAGCATACTCGGTAATAAGGCAGCTCTTACTATCACTGGGGCCCAAGCTGATGATGAAAGTGATTATTATTGTGCGCTCTGGTACAGCAACCTCTGGGTGTTTGGGGGTGGCACGAAACTTACTGTCTTGGGCGGCGGCGGATCAGGGGGAGGTGGCTCTGGAGGAGGAGGCTCAGAAGTCCAACTGGTCGAATCCGGGGGAGGGCTCGTACAGCCGGGTGGGTCCCTCAAACTCTCTTGTGCGGCCTCAGGGTTTACCTTCAGTACATACGCGATGAATTGGGTCCGGCAGGCCAGTGGGAAAGGGCTCGAATGGGTAGGACGAATCCGATCAAAATACAACAACTACGCTACTTATTACGCTGATTCCGTGAAGGACAGATTCACAATATCCCGCGACGATAGCAAGAATACGGCATATCTTCAGATGAATTCTCTTAAAACTGAGGATACCGCTGTGTATTACTGCACAAGACATGGTAATTTTGGAAACTCATATGTCTCTTGGTTCGCTTATTGGGGACAGGGCACGTTGGTTACCGTGTCTAGCGGAGGTGGTGGATCCCAGGTGCAGCTGAAACAGAGCGGCCCGGGCCTGGTGCAGCCGAGCCAGAGCCTGAGCATTACCTGCACCGTGAGCGGCTTTAGCCTGACCAACTATGGCGTGCATTGGGTGCGCCAGAGCCCGGGCAAAGGCCTGGAATGGCTGGGCGTGATTTGGAGCGGCGGCAACACCGATTATAACACCCCGTTTACCAGCCGCCTGAGCATTAACAAAGATAACAGCAAAAGCCAGGTGTTTTTTAAAATGAACAGCCTGCAAAGCCAGGATACCGCGATTTATTATTGCGCGCGCGCGCTGACCTATTATGATTATGAATTTGCGTATTGGGGCCAGGGCACCCTGGTGACCGTGAGCGCGGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAAAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAATTTGAAGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACCAGAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCTCAATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGAGGAGATGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTACAGCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGTAAA(配列番号168)

アミノ酸配列
[スペーサー配列番号178][スペーサー配列番号214を含まないpLW242]
QGQSGS[GYLWGCEWNCGGITT]GSSGGSGGSGG[ISSGLLSGRSDQH]GGGSQTVVTQEPSFSVSPGGTVTLTCRSSTGAVTTSNYANWVQQTPGQAPRGLIGGTNKRAPGVPDRFSGSILGNKAALTITGAQADDESDYYCALWYSNLWVFGGGTKLTVLGGGGSGGGGSGGGGSEVQLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFSTYAMNWVRQASGKGLEWVGRIRSKYNNYATYYADSVKDRFTISRDDSKNTAYLQMNSLKTEDTAVYYCTRHGNFGNSYVSWFAYWGQGTLVTVSSGGGGSQVQLKQSGPGLVQPSQSLSITCTVSGFSLTNYGVHWVRQSPGKGLEWLGVIWSGGNTDYNTPFTSRLSINKDNSKSQVFFKMNSLQSQDTAIYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSAASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEFEGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYQSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPASIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号169)

CX320:3954-C225v5-2008

核酸配列
[スペーサー配列番号180][スペーサー配列番号215を含まないCX320]
CAAGGCCAGTCTGGCCAGTGCATCTCACCTCGTGGTTGTCCGGACGGCCCATACGTCATGTACGGCTCGAGCGGTGGCAGCGGTGGCTCTGGTGGATCCGGTATATCGAGTGGATTGCTGTCTGGCAGATCTGACCAACACGGCAGTAGCGGTACCCAGATCTTGCTGACCCAGAGCCCGGTGATTCTGAGCGTGAGCCCGGGCGAACGTGTGAGCTTTAGCTGCCGCGCGAGCCAGAGCATTGGCACCAACATTCATTGGTATCAGCAGCGCACCAACGGCAGCCCGCGCCTGCTGATTAAATATGCGAGCGAAAGCATTAGCGGCATTCCGAGCCGCTTTAGCGGCAGCGGCAGCGGCACCGATTTTACCCTGAGCATTAACAGCGTGGAAAGCGAAGATATTGCGGATTATTATTGCCAGCAGAACAACAACTGGCCGACCACCTTTGGCGCGGGCACCAAACTGGAACTGAAACGTACGGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGT(配列番号170)

アミノ酸配列
[スペーサー配列番号178][スペーサー配列番号216を含まないCX320]
QGQSGQ[CISPRGCPDGPYVMY]GSSGGSGGSGGSG[ISSGLLSGRSDQH]GSSGTQILLTQSPVILSVSPGERVSFSCRASQSIGTNIHWYQQRTNGSPRLLIKYASESISGIPSRFSGSGSGTDFTLSINSVESEDIADYYCQQNNNWPTTFGAGTKLELKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC(配列番号171)

CI064:SynN297Q-JF15865-0001-hSP34LvHv-H-N

pLW138:HC SynN297Q-JF15865-0001-hSP34LvHv-H-N
核酸配列
[スペーサー配列番号176][スペーサー配列番号147を含まないpLW138]
CAAGGCCAGTCTGGCCAAATGATGTATTGCGGTGGGAATGAGGTGTTGTGCGGGCCGCGGGTTGGCTCGAGCGGTGGCAGCGGTGGCTCTGGTGGTCTGAGCGGCCGTTCCGATAATCATGGCGGCGGTTCTCAGACCGTGGTCACACAGGAGCCCTCACTGACAGTGAGCCCTGGCGGGACCGTCACACTGACTTGTCGCAGTTCAACTGGCGCCGTGACTACCAGCAATTACGCTAACTGGGTCCAGCAGAAACCAGGACAGGCACCACGAGGACTGATCGGAGGAACTAATAAGAGAGCACCAGGAACCCCTGCAAGGTTCTCCGGATCTCTGCTGGGGGGAAAAGCCGCTCTGACACTGAGCGGCGTGCAGCCTGAGGACGAAGCTGAGTACTATTGCGCACTGTGGTACTCCAACCTGTGGGTGTTTGGCGGGGGAACTAAGCTGACCGTCCTGGGAGGAGGAGGAAGCGGAGGAGGAGGGAGCGGAGGAGGAGGATCCGAAGTGCAGCTGGTCGAGAGCGGAGGAGGACTGGTGCAGCCAGGAGGATCCCTGAAGCTGTCTTGTGCAGCCAGTGGCTTCACCTTCAACACTTACGCAATGAACTGGGTGCGGCAGGCACCTGGGAAGGGACTGGAATGGGTCGCCCGGATCAGATCTAAATACAATAACTATGCCACCTACTATGCTGACAGTGTGAAGGATAGGTTCACCATTTCACGCGACGATAGCAAAAACACAGCTTATCTGCAGATGAATAACCTGAAGACCGAGGATACAGCAGTGTACTATTGCGTCAGACACGGCAATTTCGGGAACTCTTACGTGAGTTGGTTTGCCTATTGGGGACAGGGGACACTGGTCACCGTCTCCTCAGGAGGTGGTGGATCCCAAGTGACCCTGAGAGAGTCTGGCCCTGCCCTCGTGAAGCCTACCCAGACCCTGACACTGACCTGCACCTTCAGCGGCTTCAGCCTGAGCACCAGCGGCATGTCTGTGGGCTGGATCAGACAGCCTCCTGGCAAGGCCCTGGAATGGCTGGCCGACATTTGGTGGGACGACAAGAAGGACTACAACCCCAGCCTGAAGTCCCGGCTGACCATCAGCAAGGACACCAGCAAGAACCAGGTGGTGCTGAAAGTGACCAACATGGACCCCGCCGACACCGCCACCTACTACTGCGCCAGATCCATGATCACCAACTGGTACTTCGACGTGTGGGGAGCCGGCACCACCGTGACAGTGTCATCTGCTAGCACCAAGGGCCCATCGGTCTTCCCCCTGGCACCCTCCTCCAAGAGCACCTCTGGGGGCACAGCGGCCCTGGGCTGCCTGGTCAAGGACTACTTCCCCGAACCGGTGACGGTGTCGTGGAACTCAGGCGCCCTGACCAGCGGCGTGCACACCTTCCCGGCTGTCCTACAGTCCTCAGGACTCTACTCCCTCAGCAGCGTGGTGACCGTGCCCTCCAGCAGCTTGGGCACCCAGACCTACATCTGCAACGTGAATCACAAGCCCAGCAACACCAAGGTGGACAAGAAAGTTGAGCCCAAATCTTGTGACAAAACTCACACATGCCCACCGTGCCCAGCACCTGAACTCCTGGGGGGACCGTCAGTCTTCCTCTTCCCCCCAAAACCCAAGGACACCCTCATGATCTCCCGGACCCCTGAGGTCACATGCGTGGTGGTGGACGTGAGCCACGAAGACCCTGAGGTCAAGTTCAACTGGTACGTGGACGGCGTGGAGGTGCATAATGCCAAGACAAAGCCGCGGGAGGAGCAGTACCAGAGCACGTACCGTGTGGTCAGCGTCCTCACCGTCCTGCACCAGGACTGGCTGAATGGCAAGGAGTACAAGTGCAAGGTCTCCAACAAAGCCCTCCCAGCCCCCATCGAGAAAACCATCTCCAAAGCCAAAGGGCAGCCCCGAGAACCACAGGTGTACACCCTGCCCCCATCCCGGGAGGAGATGACCAAGAACCAGGTCAGCCTGACCTGCCTGGTCAAAGGCTTCTATCCCAGCGACATCGCCGTGGAGTGGGAGAGCAATGGGCAGCCGGAGAACAACTACAAGACCACGCCTCCCGTGCTGGACTCCGACGGCTCCTTCTTCCTCTACAGCAAGCTCACCGTGGACAAGAGCAGGTGGCAGCAGGGGAACGTCTTCTCATGCTCCGTGATGCATGAGGCTCTGCACAACCACTACACGCAGAAGAGCCTCTCCCTGTCTCCGGGTAAA(配列番号172)

アミノ酸配列
[スペーサー配列番号178][スペーサー配列番号153を含まないpLW138]
QGQSGQ[MMYCGGNEVLCGPRV]GSSGGSGGSGG[LSGRSDNH]GGGSQTVVTQEPSLTVSPGGTVTLTCRSSTGAVTTSNYANWVQQKPGQAPRGLIGGTNKRAPGTPARFSGSLLGGKAALTLSGVQPEDEAEYYCALWYSNLWVFGGGTKLTVLGGGGSGGGGSGGGGSEVQLVESGGGLVQPGGSLKLSCAASGFTFNTYAMNWVRQAPGKGLEWVARIRSKYNNYATYYADSVKDRFTISRDDSKNTAYLQMNNLKTEDTAVYYCVRHGNFGNSYVSWFAYWGQGTLVTVSSGGGGSQVTLRESGPALVKPTQTLTLTCTFSGFSLSTSGMSVGWIRQPPGKALEWLADIWWDDKKDYNPSLKSRLTISKDTSKNQVVLKVTNMDPADTATYYCARSMITNWYFDVWGAGTTVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYQSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号173)

pLW139:LC Syn kappa
核酸配列
GACATCCAGATGACCCAGAGCCCCAGCACACTGAGCGCCAGCGTGGGCGACAGAGTGACCATCACATGCAAGTGCCAGCTGAGCGTGGGCTACATGCACTGGTATCAGCAGAAGCCCGGCAAGGCCCCCAAGCTGCTGATCTACGACACCAGCAAGCTGGCCTCCGGCGTGCCCAGCAGATTTTCTGGCAGCGGCTCCGGCACCGAGTTCACCCTGACAATCAGCAGCCTGCAGCCCGACGACTTCGCCACCTACTACTGTTTTCAAGGCTCCGGCTACCCCTTCACCTTCGGCGGAGGCACCAAGCTGGAAATCAAGCGGACGGTGGCTGCACCATCTGTCTTCATCTTCCCGCCATCTGATGAGCAGTTGAAATCTGGAACTGCCTCTGTTGTGTGCCTGCTGAATAACTTCTATCCCAGAGAGGCCAAAGTACAGTGGAAGGTGGATAACGCCCTCCAATCGGGTAACTCCCAGGAGAGTGTCACAGAGCAGGACAGCAAGGACAGCACCTACAGCCTCAGCAGCACCCTGACGCTGAGCAAAGCAGACTACGAGAAACACAAAGTCTACGCCTGCGAAGTCACCCATCAGGGCCTGAGCTCGCCCGTCACAAAGAGCTTCAACAGGGGAGAGTGT(配列番号174)

アミノ酸配列
DIQMTQSPSTLSASVGDRVTITCKCQLSVGYMHWYQQKPGKAPKLLIYDTSKLASGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPDDFATYYCFQGSGYPFTFGGGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC(配列番号175)

抗CD3 scFvバリアントv12
軽鎖LV12
重鎖HV12
上に提供した配列

抗CD3 scFvバリアントv16
軽鎖LV12
重鎖HV20
上に提供した配列

抗CD3 scFvバリアントv19
軽鎖LV19
重鎖HV20
上に提供した配列

抗CD3 scFvバリアントv26
軽鎖LV19
重鎖HV12
上に提供した配列
【0341】
ベクターの構築
重鎖および軽鎖を、標準的な分子生物学技術を使用して哺乳動物発現ベクターに個別にクローン化した。簡潔に述べれば、目的の領域をコードするDNA断片を、末端に結合するプライマーを使用して増幅させた。重複断片を合わせ、必要に応じて隣接プライマーを使用して増幅させて、完全な所望の領域を構築した。引き続いて、DNA断片を、市販の相同組換えキット(MCLabs,South San Francisco,CA)を使用して発現ベクターにクローン化した。哺乳動物発現ベクターは、G418またはハイグロマイシンの選択マーカーを含むInvitrogenのcDNA(商標)3.1(+)の改変バージョンである。QuikChangeキット(Agilent,Santa Clara,CA)を使用して変異を導入した。
【0342】
AAおよび二重にマスキングされたBAA(BAA)の発現
AAおよびBAAを、標準的なトランスフェクションキット(Life Technologies,Grand Island,NY)を使用して、哺乳動物細胞中で発現させた。簡潔に述べれば、293細胞を、製造者の推奨するプロトコールにしたがって、脂質ベースの系を使用して核酸でトランスフェクトした。AAおよび二重にマスキングされたBAAを、プロテインAビーズ(GE,Piscataway,NJ)を使用して無細胞上清から精製し、標準的な緩衝液交換カラム(Millipore,Temecula,CA)を使用して濃縮した。
【0343】
実施例2.二重にマスキングされた二重特異性AAのEGFR+HT-29細胞およびCD3ε+Jurkat細胞への結合
記載のEGFRおよびCD3εをマスキングするペプチドおよびプロテアーゼの基質が二重にマスキングされた二重特異性AAにおいて結合を阻害できるかどうかを決定するために、フローサイトメトリーベースの結合アッセイを行った。
【0344】
HT-29-luc2細胞(Caliper)およびJurkat細胞(Clone E6-1、ATCC、TIB-152)を、製造者のガイダンスにしたがって、RPMI-1640+glutamax(Life Technologies,カタログ番号72400-047)、10%熱失活ウシ胎児血清(HI-FBS,Life Technologies,カタログ番号10438-026)、100U/mlペニシリン、および100μg/mlストレプトマイシン(Life Technologies,カタログ番号15140-122)中で培養した。以下の二重特異性活性化抗体CI048およびCI104(act-104)ならびに二重にマスキングされた二重特異性AAであるCI011、CI106、およびCI107を試験した。SP34 scFvの2バージョン(すなわち、CI011およびCI048におけるscFv対CI104、CI106、およびCI107におけるscFv)を利用した。EGFRマスクの2バージョン(すなわち、CI011およびCI107におけるEGFRマスク対CI106におけるEGFRマスク)を利用した。CD3マスクの2バージョン(すなわち、CI011におけるCD3マスク対CI106およびCI107におけるCD3マスク)を利用した。
【0345】
HT29-luc2細胞を、Versene(商標)(Life Technologies,カタログ番号15040-066)で剥離し、洗浄し、96ウェルプレートに150,000細胞/ウェルでプレートし、50μLの一次抗体に再懸濁した。用量設定を図1A~1Bに示す濃度で開始し、その後にFACS染色緩衝液+2%FBS(BD Pharmingen,カタログ番号554656)で3倍系列希釈した。細胞を、振盪しながら4℃で約1時間インキュベートし、回収し、2×200μLのFACS染色緩衝液で洗浄した。細胞を、50μLのアレクサフルオル647抱合抗ヒトIgG Fc(10μg/ml,Jackson ImmunoResearch,製品番号109-606-008)に再懸濁し、振盪しながら4℃で約1時間インキュベートした。HT29-luc2を回収し、洗浄し、最終体積60μLの、2.5μg/ml 7-AAD(BD Biosciences,カタログ番号559925)を含むFACS染色緩衝液に再懸濁した。二次抗体のみで染色した細胞を、ネガティブコントロールとして使用した。データをMACSQuant(登録商標)Analyzer 10(Miltenyi)で取得し、生存細胞の蛍光強度の中央値(MFI)を、FlowJo(登録商標)V10(Treestar)を使用して計算した。バックグラウンドを減算したMFIデータを、GraphPad Prism6においてカーブフィット解析を使用してグラフにした。
【0346】
懸濁液中で成長したJurkatを回収し、洗浄し、96ウェルプレート中に150000細胞/ウェルでプレートし、50μlの一次抗体に再懸濁した。染色およびデータ取得を、上のHT29-luc2細胞に記載のように行った。
【0347】
図1Aは、EGFRがマスキングされたBAAであるCI106およびCI107へのh20GG CD3εマスキングペプチドの組み込みが、CI011と比較してJurkat細胞への結合を有意に低減することを実証する。いくつかの実施形態では、Jurkat細胞への結合は1/5,000未満に低減した。いくつかの実施形態では、開示のscFvも結合を低減させた。EGFR+HT29-luc2細胞への結合の低減は、CI011と比較してCI106およびCI107でも明らかであった(図1B)。いくつかの実施形態では、EGFR+HT29-luc2細胞への結合は、1/1,000未満に低減した。図1Aおよび図1Bでは、二重にマスキングされたBAAは、活性化二重特異性抗体と比較して結合を低減させる。
【0348】
実施例3.二重にマスキングされたBAAのEGFR依存性細胞傷害性
CI106およびCI107におけるCD3εおよびEGFRのマスクおよびプロテアーゼ基質がCI011およびCI040と比較して細胞死滅をさらに減弱することができるかどうかを決定するために、細胞傷害性アッセイを行った。ヒトPBMCを凍結アリコートで購入し(HemaCare)、RPMI-1640+glutamax(5%熱失活ヒト血清(Sigma,カタログ番号H3667)を補足)中にてEGFR発現HT29-luc2細胞と10:1の比で共培養した。以下の二重特異性活性化抗体および二重にマスキングされたBAAの用量設定を試験した:CI011、CI040、活性化CI104、CI106、およびCI107。さらに、非EGFR結合性のマスキングされた二重特異性AAであるCI127およびCI128を使用して、細胞傷害性のEGFR依存性を実証した。48時間後に、細胞傷害性を、ONE-Glo(商標)ルシフェラーゼアッセイシステム(Promega,カタログ番号E6130)を使用して評価した。発光をInfinite M200 Pro(Tecan)で測定した。細胞傷害率を計算し、GraphPad PRISMにおいてカーブフィット解析を使用してプロットした。細胞株パネルのEGFR受容体数を、QIFIKIT(Dako)を使用するフローサイトメトリーによって定量した。
【0349】
図2Aは、EGFR+HT29-luc2細胞の死滅がCI011およびCI040と比較してCI106およびCI106によってさらに減弱されたことを実証する。図2Bは、細胞をCI127およびCI128で処置したときに細胞傷害性は認めらなかったことを示し、細胞死滅がEGFR標的化に依存することを実証する。さらに、図2Bは、プロテアーゼ活性化二重特異性抗体act-104と比較して二重にマスキングされた二重特異性抗体CI106およびCI107の300,000倍を超えるEC50シフトを示す。図2Cは、HT29を含む細胞株のパネルにおけるEGFR受容体数を示す。HT29細胞上のEGFR受容体の概数は75,000であり、試験した抗体の強力な細胞傷害性には高密度の抗原は必要ないことを示す。
【0350】
実施例4.二重にマスキングされたBAAによる初代T細胞活性化
CI106およびCI107におけるCD3εおよびEGFRのマスクがCI011およびCI040と比較して初代T細胞活性化を減弱できるかどうかを決定するために、フローサイトメトリーアッセイを行った。ヒトPBMCおよびU266細胞を、実施例3に記載の条件にしたがって共培養した。48時間のインキュベーション後に、細胞をペレット化し、培地を除去し、細胞を、FACS染色緩衝液+2%FBS中の抗CD45 VioBlue(登録商標)(Miltenyi,カタログ番号130-002-880)、抗CD8 APC-Vio770(Miltenyi,カタログ番号130-096-561)、および抗CD69 PE(BD Pharmingen,カタログ番号555531)を含む50μlのカクテルに再懸濁した。細胞を、振盪しながら4℃で1時間染色し、回収し、洗浄し、最終体積60μLのFACS緩衝液に再懸濁した。データをMACSQuant(登録商標)Analyzer 10(Miltenyi)で取得し、活性化を、FlowJo(登録商標)V10(Treestar)においてPEアイソタイプコントロールに対するCD69を発現するCD8+T細胞の百分率として定量した。データを、GraphPad PRISM6においてカーブフィット解析を使用してプロットした。
【0351】
図3Aは、初代CD8+T細胞の活性化がCI011およびCI040と比較してCI106およびCI107によって減弱されたことを実証する。図3Bは、二重にマスキングされた抗体がプロテアーゼ活性化二重特異性抗体act-104と比較してT細胞活性化についての用量反応曲線のシフトを示し、マスキングがT細胞活性化を脆弱にすることを実証する。
【0352】
実施例5.実施形態の二重にマスキングされた二重特異性AAは、マウスにおける樹立HT29-luc2腫瘍の退行を誘導した
この実施例では、EGFRおよびCD3εを標的にする二重にマスキングされたBAAであるCI106およびCI107を、ヒトT細胞移植NSGマウスにおける樹立HT-29-Luc2異種移植片腫瘍の成長の退行または低下を誘導する能力について解析した。
【0353】
ヒト結腸癌細胞株HT29-luc2を、Perkin Elmer,Inc.,Waltham,MA(formerly Caliper Life Sciences,Inc.)から入手し、確立された手順にしたがって培養した。精製された凍結ヒトPBMCを、Hemacare、Inc.、Van Nuys、CAから入手した。NSG(商標)(NOD.Cg-Prkdcscid Il2rgtm1Wjl/SzJ)マウスを、The Jackson Laboratories,Bar Harbor,MEから入手した。
【0354】
0日目に、各マウスの右側腹部に、100μL RPMI+Glutamax(無血清培地)中の2×10個のHT29-luc2細胞を皮下接種した。単一ドナー由来の事前に凍結させたPBMCを、3日目にCD3+T細胞:腫瘍細胞比1:1で投与した(i.p.)。腫瘍容積が200mmに到達したとき(およそ12日目)、マウスをランダム化し、表12にしたがって、処置群およびi.v.服薬群に割り当てた。腫瘍容積および体重を、週2回測定した。
【0355】
【表16】
【0356】
図4は、腫瘍容積対最初の処置服薬後日数をプロットしており、HT29-luc2異種移植片腫瘍の成長に及ぼす二重にマスキングされた二重特異性AAであるCI106およびCI107の用量依存性効果を実証する。最も有効な試験用量は、腫瘍退縮を生じた1.5mg/kgであった。統計解析(PBS対照に対するDunnettを用いるRMANOVA)を、GraphPad PRISMで実施した。=p<0.05、**=p<0.01、****=p<0.0001。
【0357】
実施例6.実施形態の二重にマスキングされた二重特異性AAおよび二重特異性抗体は、マウスにおける樹立HCT116腫瘍の成長を低下させる
この実施例では、EGFRおよびCD3εを標的にする二重特異性抗体、活性化CI104、ならびに二重にマスキングされたBAAであるCI106およびCI107を、ヒトT細胞移植NSGマウスにおける樹立HCT116異種移植片腫瘍の成長の退行または低下を誘導する能力について解析した。ヒト結腸癌細胞株HCT116をATCCから入手し、確立された手順にしたがってRPMI+Glutamax+10%FBS中で培養した。実施例5に記載のように腫瘍モデルを実行した。表13にしたがってマウスに服薬させた。
【0358】
【表17】
【0359】
図5は、腫瘍容積対最初の処置服薬後日数をプロットしており、HCT116異種移植片腫瘍の成長に及ぼす二重にマスキングされた二重特異性AAであるCI106およびCI107の用量依存性効果を実証する。最も有効な試験用量は、腫瘍静止を生じた1.0mg/kgであった。0.3mg/kgで服薬させたact-104も腫瘍静止をもたらし、二重にマスキングされた二重特異性抗体とプロテアーゼ活性化二重特異性抗体の間で3倍の有効性の相違を実証した。統計解析(PBS対照に対するDunnettを用いるRMANOVA)を、GraphPad PRISMで実施した。=p<0.05、**=p<0.01、****=p<0.0001。
【0360】
実施例7.二重にマスキングされた二重特異性AAのカニクイザルT細胞に対する交差反応性
カニクイザルが関連毒性種であることを確認するために、プロテアーゼで活性化されたCI104、CI106、およびCI107を、フローサイトメトリーベースの細胞結合アッセイおよびカニクイザル汎T細胞(BioreclamationIVT)を使用するHT29-luc2細胞傷害性アッセイで使用し、効力をヒトPBMCと比較した。プロトコールは、実施例2および3に記載のとおりであった。
【0361】
図6Aおよび6Bは、細胞傷害性アッセイにおいて試験した二重にマスキングされた二重特異性抗体およびプロテアーゼ活性化二重特異性抗体のEC50が、ヒト(6A)またはカニクイザル(6B)エフェクター細胞のいずれかを使用する場合に類似することを実証する。図6Cおよび6Dは、プロテアーゼ活性化抗体および二重にマスキングされた抗体のヒト(6C)およびカニクイザル(6D)T細胞への結合が類似することを実証する。
【0362】
したがって、カニクイザルは、忍容性研究に適する種であると決定された。
【0363】
実施例8.Fc領域での変異はカニクイザルにおける二重にマスキングされた二重特異性AAの忍容性に影響を及ぼす
この実施例では、忍容性を評価するために、ナイーブカニクイザル(n=1)に600μg/kgのCI079およびCI090を服薬させた。開始用量600μg/kgを、以前に確立されたCI011のMTDに基づいて選択した。サルは中国原産であり、2.5~4kgであった。各研究動物を、最短7日間モニタリングした。忍容性を臨床徴候、体重、および摂餌量に基づいて評価した。この研究を、SNBL USA、Ltd.(Everett,WA)にて標準操作手順にしたがい行った。
【0364】
表14は、Fc領域のみが異なる二重にマスキングされた二重特異性AA(BAA)であるCI079およびCI090(表15)の服薬後の臨床所見を記載する。CI079は、Fc変異L234F、L235E、およびP331Sを含む。CI090は、Fc変異およびN297Q変異を含む。600μg/kgのCI090の服薬後に臨床所見は認められなかったのに対して、CI079の服薬から最初の24時間後に嘔吐が認められ、Fc領域での変異がこれらの分子の忍容性に寄与することを実証する。
【0365】
【表18】
【0366】
【表19】
【0367】
実施例9.カニクイザルにおける二重にマスキングされたBAAの忍容性
この実施例では、ナイーブカニクイザル(n=1)への単回IVボーラス投与後の最大許容投与量(MTD)を確立するために、600、2000、4000μg/kg(CI107のみ)、または6000μg/kg(CI107のみ)のCI106およびCI107を服薬させた。開始用量600μg/kgを、以前に確立されたCI011のMTDに基づいて選択した。サルは中国原産であり、2.5~4kgであった。各研究動物を、最短7日間モニタリングした。忍容性を、臨床徴候、体重、摂餌量、ならびにT細胞活性化を評価するための血清化学、血液学、サイトカイン分析、およびフローサイトメトリーを含む実験室分析に基づいて評価した。血液を、馴化中に一度および服薬前、服薬後48時間、72時間(血液学のみ)、および7日に標準的な血清化学分析および血液学分析のために採取した。血液を、服薬前ならびに服薬後1時間、4時間、8時間、および24時間に、サイトカイン分析のために採取した。フローサイトメトリーを服薬前、服薬後72時間、および7日に末梢血に対し行った。この研究を、SNBL USA、Ltd.(Everett,WA)にて標準操作手順にしたがい行った。
【0368】
6000μg/kgで服薬させたCI107は、服薬後24時間以内に致死であった。他の群では、異常な臨床徴候(嘔吐および食物摂取量の減少を含む)が、2000μg/kgおよびそれを超える用量のCI106およびCI107で処置したカニクイザルで認められた。これらの所見は、認められる場合、一過性であり、一般に、服薬後48時間の範囲内に限定される。これらの用量での血清化学の所見は、48時間でのアラニントランスアミナーゼ(ALT)およびアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)の軽度の上昇を含んだが、それらは正常範囲を超えなかった。2000および4000μg/kgでのCI107処置動物では、総ビリルビンは、48時間で正常範囲を超えて増加し、8日目までに完全に逆行した。CI106処置動物およびCI107処置動物の両方において、服薬後に血清サイトカインIL-2、IL-6、およびIFNgの一過性の増加が認められ、服薬後24時間までに回復した。CD69、Ki67、およびPD-1を発現するT細胞の百分率の増加が、服薬後72時間で認められ、一般に、陽性細胞の百分率は、CI107処置動物でより高かった。
【0369】
図7A~7Cは、ALT(7A)、AST(7B)、および総ビリルビン(7C)の服薬前、服薬後48時間、および服薬後7日の血清濃度を示す。2000μg/kgおよび4000μg/kgの総ビリルビンを除いて、全ての値は、カニクイザルについて確立された正常範囲内にある。服薬前データしか6000μg/kgでのCI107に利用できなかったので、このデータを含めなかった。
【0370】
図8A~8Cは、IL-2(8A)、IL-6(8B)、およびIFN-g(8C)についての血清サイトカインレベルの増加をプロットする。
【0371】
図9A~9Cは、CD4+T細胞上のCD69(9A)、Ki67(9B)、およびPD-1(9B)の発現によって測定した場合のT細胞活性化を示す。
【0372】
実施例10.二重にマスキングされた二重特異性AAは、カニクイザルにおいて活性化二重特異性抗体より安全である。
この実施例では、プロテアーゼ活性化CI104および二重にマスキングされたCI106およびCI107を、カニクイザル(n=1)に60、180(活性化CI104のみ)、600、2000、4000μg/kg(CI107のみ)、または6000μg/kg(CI107のみ)で服薬させて、単回IVボーラス後のマスキングされた抗体およびマスキングされていない抗体の忍容性を比較した。忍容性の評価および採血は、実施例9に記載のとおりであった。二重にマスキングされたBAAであるCI106およびCI107は、プロテアーゼ活性化二重特異性抗体よりも30~60倍の用量レベルで忍容性を示した。
【0373】
図10A~Eは、服薬後48時間でのAST(10A)、服薬後48時間でのALT(10B)、服薬後8時間でのIL-6(10C)、服薬後8時間でのIFNg(10D)、および服薬後72時間でのKi67(10E)の用量依存性増加をプロットする。全パラメーターについての用量反応曲線は、二重にマスキングされた抗体についてシフトし、これは、プロテアーゼ活性化二重特異性抗体と比較して改善された忍容性および減少された薬力学効果を示す。いくつかの実施形態では、IL-6用量反応曲線は、60倍超シフトした。
【0374】
実施例11.EGFRを結合する二重にマスキングされた二重特異性AAの忍容性は、EGFRに依存する。
この実施例では、二重にマスキングされた二重特異性抗体であるCI107(EGFRおよびCD3εを標的にする)およびCI128(RSVおよびCD3εを標的にする)を、2000μg/kgでカニクイザル(n=1)に服薬させた。忍容性評価および採血は、上の実施例9に記載のとおりであった。急性臓器毒性(総ビリルビン)およびT細胞活性化(IL-6、PD-1)の測定値に対するCI128の効果はなく、カニクイザルで認められた毒性がEGFR結合に依存することを実証する。これらのデータは、CD3ε結合のみでは毒性を誘導するには十分でないことも実証する。
【0375】
図11A~11Cは、総ビリルビン(11A)、IL-6(11B)、およびPD-1を発現するCD4+T細胞(11C)の増加に及ぼすEGFR結合CI107および非EGFR結合CI128の影響を比較する。
【0376】
実施例12.異なる親和性および効力を有する抗CD3バリアントv12、v16、およびv19のヒト化。
この実施例は、抗CD3抗体バリアントv12、v16、およびv19を記載する。これら3つのバリアントは、親抗体hSP34に由来した。
【0377】
抗ヒトCD3単鎖可変断片(scFv)のヒト化を、フレームワークの選択的な変異により行った。簡潔に述べれば、CDRを一連の軽鎖(LC)および重鎖(HC)ヒトIgG骨格にグラフトし、可変領域フレームワーク中のいくつかのアミノ酸を選択的に変異させた。免疫グロブリンを、LCとHCの全ての可能な組み合わせで発現させ、次いで、発現レベル、単量体率、およびELISAをおよびJurkat細胞へのオンセル結合を使用するCD3親和性について評価した。望ましい組み合わせの可変領域を二重特異性抗体(TCB)形式でscFvとして発現させ、次いで、発現レベル、単量体率、CD3親和性および細胞傷害性アッセイにおける機能について評価した。
【0378】
v12、v16、およびv19バリアントの親和性を、表面プラズモン共鳴(SPR)を使用して測定した。表面は、HC200m(直鎖合成ポリカルボキシラート系のカルボキシル化(carboylated)ヒドロゲル)であった。表面チャネルを、標準的なEDC/NHSアミンカップリングプロトコールを用いて活性化した。チャネル1および2はブランクであり、チャネル3および4は、種々の抗ヒトCD3抗体であった。表面を、v12、v16、v19、およびMM194抗体を1.0mLの10mM酢酸ナトリウム(pH4.5)で5μg/mlに希釈することによって作製した。
【0379】
動態解析を、20℃にてPBST(10mMリン酸ナトリウム(pH7.4)、150mM塩化ナトリウム、0.05%Tween-20)中で行った。再生は、一連の3回の注射であった;5μlの20mM水酸化ナトリウムの単回注射後、5μLの新たに作製した10mM水酸化ナトリウムでの2回の注射。
【0380】
構成を緩衝液ブランクと交互の逆3倍系列希釈で実施した。ヒトCD3egFcは、Sino Biological Inc.,(Beijing,China,カタログ番号CT041-H0305H)に由来し、PBSおよび安定剤に基づく凍結乾燥製剤から滅菌水を用いて再構成した。溶液中の分析物の系列希釈は濃度300nMまたは100nMヒトCD3で開始した。処理を、Scrubberソフトウェアを用いて行った。
【0381】
これらのバリアントをまた、記載の方法を使用して、EGFRおよびCD3を標的にする二重にマスキングされた二重特異性AAに操作し、実施例3に記載のようにin vitro細胞傷害性アッセイで使用した。
【0382】
図12Aは、hSP34と比較したv12、v16、およびv19の親和性測定を示す。V12が12nMで最高の親和性を示した一方で、v16は70nMで最低の親和性を示した。
図12Bは、HT29-luc2細胞に対する活性化された二重特異性抗体または二重にマスキングされた二重特異性抗体の細胞傷害性を示す。活性化分子の細胞死滅効力の相違はわずかであり、v16が最も強力であった。二重にマスキングされた分子についての細胞死滅に対する防御の相違もわずかである。
【0383】
実施例13.二重にマスキングされたBAAは、カニクイザルにおいてPKを拡大できる。
【0384】
この実施例では、プロテアーゼ活性化二重特異性抗体act-104および二重にマスキングされた二重特異性抗体CI107を、60μg/kg、180μg/kg(act-104)、または2000μg/kg(CI107)をカニクイザルに服薬させた。血漿試料を、5分(act-104のみ)、30分、4時間(act-104のみ)、24時間、48時間(act-104のみ)、96時間、および168時間で採取した。血漿濃度を、捕捉のための抗イディオタイプ抗体、検出のためのセイヨウワサビペルオキシダーゼ(HRP)標識抗ヒトIgG(Fc)を使用するELISAによって測定し、3,3’,5,5’-テトラメチルベンジジン(TMB)を使用して可視化した。血漿濃度値を検量線から内挿し、GraphPad PRISMを使用してプロットした。曲線下面積(AUC)分析も行った。
【0385】
図13は、プロテアーゼ活性化分子act-104と比較した、二重にマスキングされた分子CI107の拡大されたPKを示す。CI107の曝露(AUC)は、448daynMであり、act-104(60μg/kg)では0.04日nMであり、血漿曝露での10,000倍超の差を示していた。
【0386】
実施例14.二重にマスキングされた二重特異性AAのプロテアーゼ切断感受性は、腫瘍有効性および腫瘍T細胞浸潤と相関する。
この実施例は、HT29-luc2異種移植片モデルにおける抗腫瘍有効性および腫瘍T細胞浸潤を記載する。このモデルを実施例5に記載のように実施した。腫瘍T細胞浸潤研究では、マウスに単回用量の被験物質を服用させ、腫瘍を服薬7日後に回収した。ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)ブロックを作製して、組織学のために使用した。使用した被験物質は、CI011、CI020(切断可能基質を欠く二重にマスキングされた二重特異性抗体)、CI040、およびCI048である。被験物質のプロテアーゼ感受性および基質切断性は、以下のとおりである:CI040>CI011>CI020。表16にしたがってマウスに服薬させた。
【0387】
【表20】
【0388】
図14Aは、PBMC移植NSGマウスにおけるHT29-luc2腫瘍介入モデルの有効性を示す。この例における抗腫瘍効力は被験物質のプロテアーゼ感受性および基質切断性と相関し、最も有効な被験物質は、完全にプロテアーゼで活性化されたCI048である。
【0389】
図14Bは、腫瘍へのT細胞浸潤度の尺度としてのCD3についての腫瘍切片の染色(暗染色)を示す。腫瘍T細胞浸潤は、被験物質のプロテアーゼ感受性および基質切断性と相関する。
【0390】
実施例15.第2世代の二重にマスキングされた二重特異性AAは、第1世代の分子よりカニクイザルにおいて安全である。
この実施例では、カニクイザル忍容性データを、CI011、CI040、CI048(第1世代の分子)、act-104、CI106、およびCI107(第2世代の分子)について比較した。この実施例に示したデータは、2つのカニクイザル忍容性研究から編集した。プロテアーゼ活性化されたCI104およびCI048を、カニクイザルに、20(CI048のみ)、60、または180μg/kg(act-104のみ)で服薬させた。二重にマスキングされたCI011、CI040、CI106、およびCI107を、600、2000、4000(CI107のみ)、または6000(CI107のみ)μg/kgで服薬させて、単回IVボーラスの二重にマスキングされた二重特異性抗体および活性化二重特異性抗体の忍容性を比較した。忍容性の評価は、実施例8に記載のとおりであった。
【0391】
表17は、被験物質の単回服薬後の臨床所見をまとめる。第2世代のプロテアーゼ活性化二重特異性抗体act-104は、第1世代のプロテアーゼ活性化二重特異性抗体CI048より2倍高い用量で忍容性を示した。CI106およびCI107は、第1世代の抗体CI011およびCI040より30~60倍高い用量で忍容性を示した。
【0392】
【表21】
【0393】
実施例16.活性化可能抗EGFR抗体のマスキング有効性の評価
抗体がその抗原に結合する能力のマスキングは、結合の阻害の一例であり、本明細書中でマスキング効率(ME)として列挙される。マスキング効率を、AA結合のKを同一条件下で測定した抗体結合のKで除して計算できる。阻害の範囲は、抗体のその抗原に対する親和性、阻害剤(すなわち、マスキング部分)の抗体に対する親和性、全反応物の濃度に依存する。係留されたマスキング部分のペプチド(阻害剤)の局所濃度は、AAにおいて非常に高く(約10mM)、したがって、中程度の親和性のペプチドがAA抗原結合を有効にマスキングするであろう。
【0394】
このアッセイの概要は、以下の通りである:NuncのMaxisorp(商標)プレートを、100μl/ウェルの、PBS(pH7.4)中のヒトEGFR(R and D Systems)の1μg/ml溶液で4℃にて一晩コーティングする。プレートを3×PBST(PBS、pH7.4、0.05%Tween-20)で洗浄し、ウェルを、200μl/ウェルの、PBST中の10mg/mL BSAでRTにて2時間ブロックする。プレートを、3×PBST(PBS、pH7.4、0.05% Tween-20)で洗浄する。希釈曲線を、以下の表18に例示するように、PBST中の10mg/mL BSAで作成できる。この実施例では、最高濃度は、親抗体については10nMおよびAAについては400nMであるが、高い方の濃度を増減して、マスキングをより強くしたかより弱くしたAAに対する完全飽和の結合曲線を与えることができる。
【0395】
【表22】
【0396】
結合溶液をプレートに添加し、それを次いで、室温で1時間インキュベートし、次いで、3×PBST(PBS、pH7.4、0.05% Tween-20)で洗浄する。PBST中10mg/mL BSA中の1:4000希釈のヤギ-抗ヒトIgG(Fab特異的、Sigmaカタログ番号A0293)を100μl/ウェルで添加し、プレートを室温で1時間インキュベートする。プレートを、TMBおよび1N HCLで発色させる。図15および図16に示すのは、本開示の活性可能な抗EGFR C225v5抗体、上記の活性可能な抗EGFR抗体3954-2001-C225v5、および抗EGFR抗体C225v5についての結合等温線のプロットである。プロットをGraphPad PRISMで作成し、データを単一部位飽和モデルにフィッティングし、Kを決定する。K値およびME値を、表19に提供する。
【0397】
【表23】
【0398】
実施例17.カニクイザルにおける二重にマスキングされたBAAの薬物動態学。
この実施例では、二重にマスキングされた二重特異性抗体 CI107を、600μg/kg、2000μg/kg、または4000μg/kgをカニクイザルに服薬させた。血漿試料を、30分、4時間(600μg/kgのみ)、24時間、48時間(600および4000μg/kgのみ)、96時間、および168時間にて採取した。血漿濃度を、実施例13でのようにELISAによって測定した。
【0399】
図20は、600、2000、または4000μg/kgのいずれかの単回i.v.用量の投与後の二重にマスキングされたBAA CI107のPKを示す。
【0400】
実施例18.二重にマスキングされた二重特異性活性化可能抗体のEGFR依存性細胞傷害性
CI090およびCI091における抗CD3ε、CD3マスク、およびプロテアーゼ基質がCI011と比較して細胞死滅をさらに脆弱にすることができるかどうかを決定するために、細胞傷害性アッセイを、実施例3に記載の方法を使用して行った。以下の二重特異性活性化抗体および二重にマスキングされた二重特異性活性化可能抗体の用量設定を試験した:CI011、CI090、CI091、活性化CI090、およびCI048。さらに、非EGFR結合性の二重特異性活性化可能抗体CI064を使用して、細胞傷害性のEGFR依存性を実証した。
【0401】
図21は、EGFR+HT29-luc2細胞の死滅がCI011と比較してCI090およびCI091によってさらに脆弱されたが、活性化CI090の効力はCI048と等しいことを実証する。活性化二重特異性抗体と比較したCI090およびCI091のEC50のシフトが増加し、これらの分子のCI011と比較したマスキング効率の増加を示している。細胞をCI064で処置したときに細胞傷害性は認められず、細胞死滅がEGFR標的化に依存することを実証する。
【0402】
実施例19.二重にマスキングされた二重特異性活性化可能抗体による初代T細胞活性化
CI090およびCI091における抗CD3ε、CD3マスク、およびプロテアーゼ基質がCI011と比較して初代T細胞活性化を脆弱にすることができるかどうかを決定するために、フローサイトメトリーアッセイを、実施例4に記載のように行った。
【0403】
図22は、CI090およびCI091による初代CD8+T細胞の活性化がCI011と比較してさらに減弱されたことを実証する。
【0404】
実施例20.実施形態の二重にマスキングされた二重特異性活性化可能抗体は、マウスにおける樹立HT29-luc2腫瘍の退行を誘導した
この実施例では、二重特異性活性化可能抗体CI011、CI090、およびCI091を、ヒトPBMC移植NSGマウスにおける樹立HT-29-Luc2異種移植片腫瘍の成長の退行または低下を誘導する能力について解析した。方法は、実施例5に記載のとおりである。
【0405】
【表24】
【0406】
図23は、腫瘍容積対最初の処置服薬後日数をプロットしており、試験した全ての二重特異性活性化可能抗体について1mg/kgで週1回の用量が腫瘍退縮を誘導したことを実証する。
【0407】
実施例21.二重にマスキングされた二重特異性活性化可能抗体は、カニクイザルにおいて活性化二重特異性抗体より少ないサイトカイン放出を誘発する。
この実施例では、プロテアーゼ活性化CI104ならびに二重にマスキングされたCI011、CI090、およびCI091を、カニクイザル(n=1)に、0.06、0.18(活性化CI104)、または600mg/kg(CI011、CI090、CI091)で服薬させた。血液を、服薬前ならびに服薬後1時間、4時間、8時間、および24時間にサイトカイン分析のために採取した。試料を、Life Technologies Monkey Magnetic 29-Plex Panel Kit(製品番号LCP0005M)を使用して分析した。データを、BioRad BioPlex 200装置を使用して取得した。この分析を、SNBL USA、Ltd.(Everett,WA)にて標準操作手順にしたがい行った。
【0408】
図24は、服薬8時間後のIL-6レベルをプロットする。二重にマスキングされた二重特異性活性化可能抗体CI011は、より高い用量で送達された場合でさえも活性化CI104よりも顕著に低いサイトカイン放出を誘導し、T細胞活性化に及ぼすマスキング効果を実証する。IL-6は、CI090およびCI091処置動物においてさらにより低下し、これらの分子のマスキング効率がCI011と比較して増加したことを反映する。
他の実施形態
【0409】
本発明をその詳細な説明と併せて記載しているが、前述の説明は、例示を意図し、本発明の範囲を制限せず、本発明の範囲は、添付のクレームの範囲によって制限される。他の態様、利点、および修正が、以下の範囲内にある。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10-1】
図10-2】
図11
図12A
図12B
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
【配列表】
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