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特許7438404リソース処理方法、サーバ、端末、デバイス、システム及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-15
(45)【発行日】2024-02-26
(54)【発明の名称】リソース処理方法、サーバ、端末、デバイス、システム及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/08 20120101AFI20240216BHJP
【FI】
G06Q20/08
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2022566211
(86)(22)【出願日】2021-09-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-16
(86)【国際出願番号】 CN2021116737
(87)【国際公開番号】W WO2022052894
(87)【国際公開日】2022-03-17
【審査請求日】2022-10-28
(31)【優先権主張番号】202010947595.7
(32)【優先日】2020-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517404197
【氏名又は名称】チャイナ ユニオンペイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100087398
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 勝文
(74)【代理人】
【識別番号】100128783
【弁理士】
【氏名又は名称】井出 真
(74)【代理人】
【識別番号】100128473
【弁理士】
【氏名又は名称】須澤 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100160886
【弁理士】
【氏名又は名称】久松 洋輔
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ドン
(72)【発明者】
【氏名】ディン,リンルン
(72)【発明者】
【氏名】リー,チュンフアン
(72)【発明者】
【氏名】ルー,ドンドン
(72)【発明者】
【氏名】チュー,タオ
(72)【発明者】
【氏名】グー,ジュオ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,リー
(72)【発明者】
【氏名】リー,ビンジエ
(72)【発明者】
【氏名】モウ,ナン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,コー
(72)【発明者】
【氏名】シー,ヤンチェン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ユボ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,メンジャオ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,ドンミン
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第109067866(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0127527(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第107209891(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバに適用されるリソース処理方法であって、
第1のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第1のアプリケーションプログラムから送信された、第2のユーザの対象リソース権限情報に基づいて変換して得られ且つ第2のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第2のアプリケーションプログラムにより第1のアプリケーションプログラムへ提供される対象電子証明書を含んでいるリソース受領要求を受信することと、
前記対象電子証明書に対して対象リソーストークンを対応して割り当て、かつ前記対象リソーストークンと予め記憶されているリソース権限情報における前記対象リソース権限情報との対応関係を確立することと、
前記対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引くために用いられる前記対象リソーストークンを前記第1のアプリケーションプログラムに送信することと、
を含む
リソース処理方法。
【請求項2】
前記対象電子証明書に対して対象リソーストークンを対応して割り当てることは、
前記第1のアプリケーションプログラムから前記第1のユーザの対象身元認証情報を取得することと、
前記対象身元認証情報が予め記憶されている身元認証情報とマッチングした場合に、前記対象電子証明書に対して対象リソーストークンを対応して割り当てることと、
を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記身元認証情報は、権限パスワード及び/又はユーザ識別子を含む
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記リソース権限情報において前記対象電子証明書に対応する前記対象リソース権限情報を照会することと、
前記対象リソース権限情報に基づいて、画面配置情報を生成することと、
前記第1のアプリケーションプログラムの表示画面を配置するための前記画面配置情報を前記第1のアプリケーションプログラムに送信することと、
をさらに含む
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のアプリケーションプログラムから送信された前記第2のユーザの前記対象リソース権限情報を受信することと、
前記対象リソース権限情報に基づいて、前記対象電子証明書を生成することと、
前記第2のアプリケーションプログラムに前記対象電子証明書を送信することと、
をさらに含む
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
支払い実行側デバイスから送信された対象リソーストークン及び支払いリソース情報を受信することと、
前記リソース権限情報において前記対象リソーストークンに対応する前記対象リソース権限情報を照会することと、
前記支払いリソース情報を利用して、前記対象リソース権限情報を更新することと、
支払い実行側デバイスは、前記対象リソース権限情報により指示されたリソース権限内で前記支払いリソース情報により指示されたリソースを差し引くように、前記支払い実行側デバイスに前記対象リソース権限情報を送信することと、
をさらに含む
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のアプリケーションプログラムに前記対象リソーストークンを送信した後、前記対象リソース権限情報に示すリソース権限内のリソース共有が成功したことを提示するためのリソース受領提示情報を、前記第2のアプリケーションプログラムに送信すること、
をさらに含む
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記リソース権限情報は、前記第2のユーザのリソースアカウント、共有リソース限度額、指定共有アプリケーションプログラム、共有リソース業務、前記第1のユーザの身元認証情報のうちの一つ又は複数を含む、
請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記電子証明書は、二次元コード、バーコード、ショートメッセージ、リンクのうちの一つ又は複数を含む、
請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
支払い実行側デバイスに適用されるリソース処理方法であって、
第1のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第1のアプリケーションプログラムから送信された、支払いリソース情報及びサーバが対象電子証明書に割り当てられた対象リソーストークンを含むリソース支払い要求を受信し、前記対象電子証明書は、第2のユーザの対象リソース権限情報に基づいて変換して得られて、かつ前記第2のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第2のアプリケーションプログラムにより第1のアプリケーションプログラムに提供された電子証明書であることと、
サーバに前記対象リソーストークン及び前記支払いリソース情報を送信することと、
前記サーバから送信された、前記対象リソーストークンに対応する前記対象リソース権限情報を受信することと、
前記対象リソース権限情報に基づいて、前記対象リソース権限情報により指示されたリソース権限内で前記支払いリソース情報により指示されたリソースを差し引くことと、
を含む、
リソース処理方法。
【請求項11】
前記対象リソース権限情報により指示された前記第2のユーザのリソースアカウントから前記支払いリソース情報により指示されたリソースを差し引いた後、
前記対象リソース権限情報に示すリソース権限内で前記支払いリソース情報により指示されたリソースを差し引いたことを提示するために用いられるリソース差し引き提示情報を前記第2のアプリケーションプログラムに送信すること、
をさらに含む
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
リソース権限情報は、前記第2のユーザのリソースアカウント、共有リソース限度額、指定共有アプリケーションプログラム、共有リソース業務、前記第1のユーザの身元認証情報のうちの一つ又は複数を含む、
請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
前記電子証明書は、二次元コード、バーコード、ショートメッセージ、リンクのうちの一つ又は複数を含む、
請求項10又は11に記載の方法。
【請求項14】
第1のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第1のアプリケーションプログラムから送信された、第2のユーザの対象リソース権限情報に基づいて変換して得られ且つ第2のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第2のアプリケーションプログラムにより第1のアプリケーションプログラムへ提供される対象電子証明書を含んでいるリソース受領要求を受信する受信モジュールと、
前記対象電子証明書に対して対象リソーストークンを対応して割り当て、かつ前記対象リソーストークンと予め記憶されているリソース権限情報における前記対象リソース権限情報との対応関係を確立する処理モジュールと、
前記対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引くために用いられる前記対象リソーストークンを前記第1のアプリケーションプログラムに送信する送信モジュールと、
を備える
サーバ。
【請求項15】
受信モジュールと、送信モジュールと、処理モジュールと、を備え、
前記受信モジュールは、第1のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第1のアプリケーションプログラムから送信された、支払いリソース情報及びサーバが対象電子証明書に割り当てられた対象リソーストークンを含むリソース支払い要求を受信し、前記対象電子証明書は、第2のユーザの対象リソース権限情報に基づいて変換して得られて、かつ前記第2のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第2のアプリケーションプログラムにより第1のアプリケーションプログラムに提供された電子証明書であり、
前記送信モジュールは、サーバに前記対象リソーストークン及び前記支払いリソース情報を送信し、
前記受信モジュールは、前記サーバから送信された、前記対象リソーストークンに対応する前記対象リソース権限情報を受信し、
前記処理モジュールは、前記対象リソース権限情報に基づいて、前記対象リソース権限情報により指示されたリソース権限内で前記支払いリソース情報により指示されたリソースを差し引く、
支払い実行側デバイス。
【請求項16】
プロセッサと、コンピュータプログラム命令が記憶されている記憶部と、を備えるサーバであって、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラム命令を実行することで請求項1~9のいずれか一項に記載のリソース処理方法を実現する、
サーバ。
【請求項17】
プロセッサと、コンピュータプログラム命令が記憶されている記憶部と、を備える支払い実行側デバイスであって、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラム命令を実行することで請求項1013のいずれか一項に記載のリソース処理方法を実現する、
支払い実行側デバイス。
【請求項18】
請求項16に記載のサーバと、
第1のユーザ端末と、
第2のユーザ端末と、
請求項17に記載の支払い実行側デバイスと、
を備え、
前記第1のユーザ端末は、第1のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第1のアプリケーションプログラムがインストールされ、第2のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第2のアプリケーションプログラムから、前記第2のユーザの対象リソース権限情報に基づいて変換して得られた対象電子証明書を取得する取得モジュールと、前記第1のアプリケーションプログラムによりサーバに前記対象電子証明書を含んでいるリソース受領要求を送信する送信モジュールと、前記第1のアプリケーションプログラムにより前記サーバから送信された対象リソーストークンを受信する受信モジュールと、を備え、前記対象リソーストークンは、前記サーバが前記対象電子証明書に割り当てられるものであり、かつ前記サーバに予め記憶されているリソース権限情報における前記対象リソース権限情報と対応関係を有し、前記対象リソーストークンは、前記対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引くために用いられ、
前記第2のユーザ端末は、第2のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第2のアプリケーションプログラムがインストールされ、受信モジュールと、送信モジュールと、出力モジュールと、を備え、前記受信モジュールは、前記第2のアプリケーションプログラムにより前記第2のユーザが入力した対象リソース権限情報を受信し、前記送信モジュールは、前記サーバが前記対象リソース権限情報に基づいて対象電子証明書を生成するように、前記第2のアプリケーションプログラムによりサーバに前記対象リソース権限情報を送信し、前記受信モジュールは、前記第2のアプリケーションプログラムにより前記サーバから送信された前記対象電子証明書を受信し、前記出力モジュールは、前記第1のアプリケーションプログラムは前記サーバが前記対象電子証明書に割り当てられた対象リソーストークンを得るように、前記第2のアプリケーションプログラムにより、第1のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第1のアプリケーションプログラムに前記対象電子証明書を提供し、前記対象リソーストークンは、前記対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引くために用いられ、前記サーバにおいて前記対象リソーストークンが前記対象リソース権限情報と対応関係を有する、
リソース処理システム。
【請求項19】
コンピュータプログラム命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラム命令がプロセッサにより実行されることで請求項1~のいずれか一項に記載のリソース処理方法を実現する、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項20】
コンピュータプログラム命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラム命令がプロセッサにより実行されることで請求項10~13のいずれか一項に記載のリソース処理方法を実現する、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年9月10日に提出された名称が「リソース処理方法、サーバ、端末、デバイス、システム及び記憶媒体」の中国特許出願202010947595.7の優先権を主張し、該出願の全ての内容は、引用により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願は、データ処理の分野に属し、特にリソース処理方法、サーバ、端末、デバイス、システム及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
インターネット技術の発展及びユーザ端末の普及に伴い、ますます多くの支払い業務及び取引業務などが、ユーザ端末における各アプリケーションプログラムにより完了することができるようになってきた。ユーザ、事業者、取引機関などの間の業務を豊かにするために、ユーザ、事業者又は取引機関などは、自分の一部のリソース、例えば資金、電子マネー、ポイント、ラッキーマネーなどを他のユーザに共有することができるようになった。例えば、ユーザは、チケットを作成することができ、チケットによりリソースを他のユーザに共有し、他のユーザは、チケットを使用することにより、該チケットに対応するリソースを使用することができるようになった。
【0004】
ユーザは、業務アプリケーションプログラムによりリソースを他のユーザに共有する必要がある。しかし、現在の段階では、ユーザ間のリソース共有は、同じ業務アプリケーションプログラムで行うことしかできず、リソース共有の実現は、異なる業務アプリケーションプログラムと互換できず、リソース共有の互換性が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の実施例は、リソース共有の互換性を向上させることができるリソース処理方法、サーバ、端末、デバイス、システム及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様において、本願の実施例は、サーバに適用されるリソース処理方法であって、第1のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第1のアプリケーションプログラムから送信された、第2のユーザの対象リソース権限情報に基づいて変換して得られ且つ第2のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第2のアプリケーションプログラムにより第1のアプリケーションプログラムへ提供される対象電子証明書を含んでいるリソース受領要求を受信することと、対象電子証明書に対して対象リソーストークンを対応して割り当て、かつ対象リソーストークンと予め記憶されているリソース権限情報における対象リソース権限情報との対応関係を確立することと、対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引くために用いられる対象リソーストークンを第1のアプリケーションプログラムに送信することと、を含むリソース処理方法を提供する。
【0007】
第2の態様において、本願の実施例は、第1のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第1のアプリケーションプログラムがインストールされた第1のユーザ端末に適用されるリソース処理方法であって、第2のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第2のアプリケーションプログラムから、前記第2のユーザの対象リソース権限情報に基づいて変換して得られた対象電子証明書を取得することと、前記第1のアプリケーションプログラムによりサーバに前記対象電子証明書を含んでいるリソース受領要求を送信することと、前記第1のアプリケーションプログラムにより前記サーバから送信された対象リソーストークンを受信することと、を含み、前記対象リソーストークンは、前記サーバが前記対象電子証明書に割り当てられるものであり、かつ前記サーバに予め記憶されているリソース権限情報における前記対象リソース権限情報と対応関係を有し、前記対象リソーストークンは、前記対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引くために用いられる。
【0008】
第3の態様において、本願の実施例は、第2のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第2のアプリケーションプログラムがインストールされた第2のユーザ端末に適用されるリソース処理方法であって、第2のアプリケーションプログラムにより第2のユーザが入力した対象リソース権限情報を受信することと、サーバが前記対象リソース権限情報に基づいて対象電子証明書を生成するように、第2のアプリケーションプログラムによりサーバに対象リソース権限情報を送信することと、第2のアプリケーションプログラムによりサーバから送信された対象電子証明書を受信することと、第1のアプリケーションプログラムはサーバが対象電子証明書に割り当てられた対象リソーストークンを得るように、第2のアプリケーションプログラムにより、第1のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第1のアプリケーションプログラムに対象電子証明書を提供することと、を含み、上記対象リソーストークンは、対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引くために用いられ、サーバにおいて対象リソーストークンが対象リソース権限情報と対応関係を有するリソース処理方法を提供する。
【0009】
第4の態様において、本願の実施例は、支払い実行側デバイスに適用されるリソース処理方法であって、第1のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第1のアプリケーションプログラムから送信された、支払いリソース情報及びサーバが対象電子証明書に割り当てられた対象リソーストークンを含むリソース支払い要求を受信し、対象電子証明書は、第2のユーザの対象リソース権限情報に基づいて変換して得られて、かつ第2のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第2のアプリケーションプログラムにより第1のアプリケーションプログラムに提供された電子証明書であることと、サーバに対象リソーストークン及び支払いリソース情報を送信することと、サーバから送信された、対象リソーストークンに対応する対象リソース権限情報を受信することと、対象リソース権限情報に基づいて、対象リソース権限情報により指示されたリソース権限内で支払いリソース情報により指示されたリソースを差し引くことと、を含むリソース処理方法を提供する。
【0010】
第5の態様において、本願の実施例は、第1のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第1のアプリケーションプログラムから送信された、第2のユーザの対象リソース権限情報に基づいて変換して得られ且つ第2のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第2のアプリケーションプログラムにより第1のアプリケーションプログラムへ提供される対象電子証明書を含んでいるリソース受領要求を受信する受信モジュールと、対象電子証明書に対して対象リソーストークンを対応して割り当て、かつ対象リソーストークンと予め記憶されているリソース権限情報における対象リソース権限情報との対応関係を確立する処理モジュールと、対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引くために用いられる対象リソーストークンを第1のアプリケーションプログラムに送信する送信モジュールと、を備えるサーバを提供する。
【0011】
第6の態様において、本願の実施例は、第1のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第1のアプリケーションプログラムがインストールされたユーザ端末であって、第2のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第2のアプリケーションプログラムから、第2のユーザの対象リソース権限情報に基づいて変換して得られた対象電子証明書を取得する取得モジュールと、第1のアプリケーションプログラムによりサーバに対象電子証明書を含んでいるリソース受領要求を送信する送信モジュールと、第1のアプリケーションプログラムによりサーバから送信された対象リソーストークンを受信する受信モジュールと、を備え、対象リソーストークンは、サーバが対象電子証明書に割り当てられるものであり、かつサーバに予め記憶されているリソース権限情報における対象リソース権限情報と対応関係を有し、対象リソーストークンは、対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引くために用いられるユーザ端末を提供する。
【0012】
第7の態様では、本願の実施例は、第2のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第2のアプリケーションプログラムがインストールされたユーザ端末であって、受信モジュールと、送信モジュールと、出力モジュールと、を備え、受信モジュールは、第2のアプリケーションプログラムにより第2のユーザが入力した対象リソース権限情報を受信し、送信モジュールは、サーバが前記対象リソース権限情報に基づいて対象電子証明書を生成するように、第2のアプリケーションプログラムによりサーバに対象リソース権限情報を送信し、受信モジュールは、第2のアプリケーションプログラムによりサーバから送信された対象電子証明書を受信し、出力モジュールは、第1のアプリケーションプログラムはサーバが対象電子証明書に割り当てられた対象リソーストークンを得るように、第2のアプリケーションプログラムにより、第1のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第1のアプリケーションプログラムに対象電子証明書を提供し、対象リソーストークンは、対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引くために用いられ、サーバにおいて対象リソーストークンが対象リソース権限情報と対応関係を有するユーザ端末を提供する。
【0013】
第8の態様において、本願の実施例は、受信モジュールと、送信モジュールと、処理モジュールと、を備え、受信モジュールは、第1のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第1のアプリケーションプログラムから送信された、支払いリソース情報及びサーバが対象電子証明書に割り当てられた対象リソーストークンを含むリソース支払い要求を受信し、対象電子証明書は、第2のユーザの対象リソース権限情報に基づいて変換して得られて、かつ第2のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである第2のアプリケーションプログラムにより第1のアプリケーションプログラムに提供された電子証明書であり、送信モジュールは、サーバに対象リソーストークン及び支払いリソース情報を送信し、受信モジュールは、サーバから送信された、対象リソーストークンに対応する対象リソース権限情報を受信し、処理モジュールは、対象リソース権限情報に基づいて、対象リソース権限情報により指示されたリソース権限内で支払いリソース情報により指示されたリソースを差し引く支払い実行側デバイスを提供する。
【0014】
第9の態様において、本願の実施例は、プロセッサと、コンピュータプログラム命令が記憶されている記憶部と、を備えるサーバであって、プロセッサは、前記コンピュータプログラム命令を実行することで第1の態様におけるリソース処理方法を実現するサーバを提供する。
【0015】
第10の態様において、本願の実施例は、プロセッサと、コンピュータプログラム命令が記憶されている記憶部と、を備えるユーザ端末であって、プロセッサは、コンピュータプログラム命令を実行することで第2の態様におけるリソース処理方法を実現するユーザ端末を提供する。
【0016】
第11の態様において、本願の実施例は、プロセッサと、コンピュータプログラム命令が記憶されている記憶部と、を備えるユーザ端末であって、プロセッサは、コンピュータプログラム命令を実行することで第3の態様におけるリソース処理方法を実現するユーザ端末を提供する。
【0017】
第12の態様において、本願の実施例は、プロセッサと、コンピュータプログラム命令が記憶されている記憶部と、を備える支払い実行側デバイスであって、プロセッサは、コンピュータプログラム命令を実行することで第4の態様におけるリソース処理方法を実現する支払い実行側デバイスを提供する。
【0018】
第13の態様において、本願の実施例は、第9の態様におけるサーバと、第10の態様におけるユーザ端末と、第11の態様におけるユーザ端末と、第12の態様における支払い実行側デバイスとを備えるリソース処理システムを提供する。
【0019】
第14の態様において、本願の実施例は、コンピュータプログラム命令が記憶されていて、コンピュータプログラム命令がプロセッサにより実行されることで第1の態様、第2の態様、第3の態様、第4の態様のいずれか一つの態様におけるリソース処理方法を実現するコンピュータ記憶媒体を提供する。
【0020】
本願の実施例は、リソース処理方法、サーバ、端末、デバイス、システム及び記憶媒体を提供し、第2のアプリケーションプログラムは、サーバに対象リソース権限情報を提供し、サーバは、対象リソース権限情報に対応する対象電子証明書を生成して第2のアプリケーションプログラムにフィードバックする。第2のアプリケーションプログラムは、対象電子証明書を第1のアプリケーションプログラムに提供する。第1のアプリケーションプログラムは、対象電子証明書をサーバに送信し、サーバは、該対象電子証明書に対象リソーストークンを割り当て、かつ第1のアプリケーションプログラムにフィードバックすることにより、第1のアプリケーションプログラムが後の支払い過程において対象リソーストークンを使用して支払い実行側デバイスと対話し、支払いを実現することができる。対象リソーストークンは、一種のマークであり、各種類のアプリケーションプログラムは、いずれも対象リソーストークンを記憶して使用することができ、それにより支払い実行側デバイスが対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引く。第1のアプリケーションプログラムと第2のアプリケーションプログラムの種類が同じであるか又は異なるかにかかわらず、共有リソースの第1のアプリケーションプログラムと第2のアプリケーションプログラムとの間での共有を実現し、リソース共有の互換性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本願の実施例の技術案をより明確に説明するために、以下は、本願の実施例に必要な図面を簡単に紹介する。当業者にとって、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
図1】本願に係るリソース処理方法の適用シーンの一例の概略図である。
図2】本願の第1の態様に係るリソース処理方法の実施例のフローチャートである。
図3】本願の第1の態様に係るリソース処理方法の別の実施例のフローチャートである。
図4】本願の第1の態様に係るリソース処理方法の更なる実施例のフローチャートである。
図5】本願の第1の態様に係るリソース処理方法の更なる実施例のフローチャートである。
図6】本願の第2の態様に係るリソース処理方法の実施例のフローチャートである。
図7】本願の第2の態様に係るリソース処理方法の別の実施例のフローチャートである。
図8】本願の第2の態様に係るリソース処理方法の更なる実施例のフローチャートである。
図9】本願の第3の態様に係るリソース処理方法の実施例のフローチャートである。
図10】本願の第3の態様に係るリソース処理方法の別の実施例のフローチャートである。
図11】本願の第4の態様に係るリソース処理方法の実施例のフローチャートである。
図12】本願の第4の態様に係るリソース処理方法の別の実施例のフローチャートである。
図13】本願の実施例に係るリソース処理システムに適用されるリソース処理方法の一例のフローチャートである。
図14】本願の第5の態様に係るサーバの実施例の構造概略図である。
図15】本願の第5の態様に係るサーバの別の実施例の構造概略図である。
図16】本願の第5の態様に係るサーバの別の実施例の構造概略図である。
図17】本願の第6の態様に係るユーザ端末の実施例の構造概略図である。
図18】本願の第6の態様に係るユーザ端末の別の実施例の構造概略図である。
図19】本願の第7の態様に係るユーザ端末の実施例の構造概略図である。
図20】本願の第7の態様に係るユーザ端末の別の実施例の構造概略図である。
図21】本願の第8の態様に係る支払い実行側デバイスの実施例の構造概略図である。
図22】本願の第9の態様に係るサーバの実施例の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に本願の様々な態様の特徴及び例示的な実施例を詳細に説明し、本願の目的、技術案及び利点をより明らかにするために、以下に図面及び具体的な実施例を参照しながら、本願をさらに詳細に説明する。理解すべきことは、ここでは説明された具体的な実施例は、本願を説明することだけを意図し、本願を限定するものではない。当業者にとって、本願は、これらの具体的な詳細のうちの一部を必要としない場合に実施されることができる。以下の実施例の説明は、本願の例を示すことにより本願をよりよく理解するために用いられる。
【0023】
インターネット技術の発展及びユーザ端末の普及に伴い、支払い業務及び取引業務等は、ユーザ端末における各アプリケーションプログラムにより実現することができるようになった。ユーザ、事業者、取引機関などの間の業務を豊かにするために、リソース共有業務を開通することができるようになった。すなわち、ユーザ、事業者又は取引機関などは、自分の一部のリソース、例えば資金、電子マネー、ポイント、ラッキーマネーなどを他のユーザに共有することができるようになった。具体的には、ユーザは、電子チケットを作成することにより、電子チケットを利用してリソースを他のユーザに共有することができる。他のユーザは、電子チケットを用いて対応するリソースを使用する。
【0024】
上記リソースを共有する過程は、ユーザ端末にインストールされたアプリケーションプログラムにより実現する必要がある。アプリケーションプログラムの種類の多様性により、様々なアプリケーションプログラムによりリソースを共有することができる。異なる種類のアプリケーションプログラムの間の非互換性により、リソース共有は、同じ種類のアプリケーションプログラムの間に限定され、異なる種類のアプリケーションプログラムの間にリソース共有を行うことができず、リソース共有の互換性が低い。
【0025】
上記リソース共有の互換性が低いという問題を解決するために、本願の実施例は、リソース処理方法、サーバ、端末、デバイス、システム及び記憶媒体を提供し、リソース共有は、同じ種類のアプリケーションプログラムの間で行われてもよく、異なる種類のアプリケーションプログラムの間で行われてもよく、リソース共有の互換性を向上させる。
【0026】
本願の実施例におけるリソース処理方法は、ユーザ端末及びサーバに関し、場合によっては、本願の実施例におけるリソース処理方法は、さらに支払い実行側デバイスに関し、ここでは限定されない。異なるユーザ端末にインストールされたものは、同じ種類のアプリケーションプログラムであってもよく、異なる種類のアプリケーションプログラムであってもよく、ここでは限定されない。以下では、一つの実施例によりリソース処理方法の適用シーンについて説明する。ここで同じ種類のアプリケーションプログラムは、アプリケーションプログラムの運営側が同じであることを指し、又はアプリケーションプログラムの発行側が同じであることを指す。
【0027】
図1は、本願に係るリソース処理方法の適用シーンの一例の概略図である。図1に示すように、ユーザ端末11とユーザ端末12は、いずれもサーバ13と通信することができる。サーバ13は、支払い実行側デバイス14と通信することができる。
【0028】
ユーザ端末11に対応するユーザは、第2のユーザであり、すなわち共有されるリソースを提供するユーザである。ユーザ端末12に対応するユーザは、第1のユーザであり、すなわち共有されたリソースを取得し使用するユーザである。ユーザ端末11にインストールされたリソースを共有するためのアプリケーションプログラムとユーザ端末12にインストールされたリソースを共有するためのアプリケーションプログラムは、同じ種類のアプリケーションプログラムであってもよく、異なる種類のアプリケーションであってもよい。ユーザ端末11、サーバ13、ユーザ端末12の間の対話は、ユーザ端末11に対応する第2のユーザとユーザ端末12に対応する第1のユーザとの間の共有リソースの共有と受領を実現することができる。
【0029】
場合によって、支払い実行側デバイス14は、直接支払いを完了することができる。例えば、第1のユーザが銀行等の機関のアプリケーションプログラムを直接採用して支払いを行う場合、支払い実行側デバイス14は、銀行等の機関で実行するデバイスであってもよい。他の場合に、支払い実行側デバイス14は、支払いを実現するためにリソース管理デバイスと対話する必要がある。例えば、第1のユーザがサードパーティ支払いプラットフォームのアプリケーションプログラムを採用して支払いを行う場合、支払い実行側デバイス14は、サードパーティ支払いプラットフォームで実行するデバイスである。それに応じて、リソース管理者デバイスは、銀行等の機関で実行するデバイスであってもよい。
【0030】
サーバ13と支払い実行側デバイス14との間の対話は、第1のユーザが受領した共有リソースを利用して行った支払を実現することができる。
【0031】
以下では、本願の実施例に係るリソース処理方法をサーバ、ユーザ端末、支払い実行側デバイスなどからそれぞれ説明する。
【0032】
図2は、本願の第1の態様に係るリソース処理方法の実施例のフローチャートである。該リソース処理方法は、具体的には、サーバにより実行されてもよく、ステップS201~ステップS203を含むことができる。
【0033】
ステップS201において、第1のアプリケーションプログラムから送信されたリソース受領要求を受信する。
【0034】
第1のアプリケーションプログラムは、第1のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである。すなわち、第1のアプリケーションプログラムは、第1のユーザがログイン可能なアプリケーションプログラムである。第1のユーザは、共有リソースを提供するユーザである。第1のアプリケーションプログラムは、第1のユーザ端末にインストールされてもよい。サーバは、具体的には、第1のユーザ端末が第1のアプリケーションプログラムにより送信したリソース受領要求を受信することができる。
【0035】
リソース受領要求は、対象電子証明書を含む。対象電子証明書は、第2のユーザの対象リソース権限情報に基づいて変換され、かつ第2のアプリケーションプログラムにより第1のアプリケーションプログラムに提供された電子証明書である。第2のアプリケーションプログラムは、第2のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである。すなわち、第2のアプリケーションプログラムは、第2のユーザがログイン可能なアプリケーションプログラムである。第2のユーザは、共有リソースを取得するユーザである。第2のアプリケーションプログラムは、第2のユーザ端末にインストールされてもよい。
【0036】
電子証明書は、一意性を有し、異なるリソース権限情報は、異なる電子証明書に対応する。電子証明書を解析することにより、電子証明書に示す一意性を有するリソースマークを取得することができる。電子証明書は、該一意性を有するリソースマークとして使用されてもよい。いくつかの例において、電子証明書は、二次元コード、バーコード、ショートメッセージ、リンクのうちの一つ又は複数を含むが、これらに限定されない。電子証明書は、具体的には、サーバによって生成されてもよく、ここでは限定されない。対象電子証明書も電子証明書であり、すなわち、対象電子証明書は、二次元コード、バーコード、ショートメッセージ、リンクのうちの一つ又は複数を含むが、それらに限定されない。
【0037】
リソース権限情報は、共有リソースの権限を限定するために用いられる。いくつかの例において、リソース権限情報は、第2のユーザのリソースアカウント、共有リソース限度額、指定共有アプリケーションプログラム、共有リソース業務、第1のユーザの身元認証情報のうちの一つ又は複数を含むが、これらに限定されない。第2のユーザと第1のユーザとの間にチケットの形式を利用してリソースを共有する場合、リソース権限情報は、チケットに示す情報である。対象リソース権限情報は、リソース権限情報であり、すなわち、対象リソース権限情報は、第2のユーザのリソースアカウント、共有リソース限度額、指定された共有アプリケーションプログラム、共有リソース業務、第1のユーザの身元認証情報のうちの一つ又は複数を含むが、これらに限定されない。
【0038】
ここで、チケットの形式は、カード形式及び券形式を含むことができる。カード形式に対応するリソース権限情報の粒度は、券形式に対応するリソース権限情報の粒度と異なっていてもよい。いくつかの例において、券形式に対応するリソース権限情報の粒度は、カードの形式に対応するリソース権限情報の粒度より小さいことができる。例えば、カード形式に対応するリソース権限情報における共有リソース業務は、事業者の粒度での業務であってもよく、例えば、カード形式に対応するリソース権限情報における共有リソース業務は、事業者Aにおける全ての商品の支払い権限を指定することができる。券形式に対応するリソース権限情報における共有リソース業務は、事業者における商品粒度での業務であってもよい。例えば、券形式に対応するリソース権限情報における共有リソース業務は、事業者Aにおけるある商品の支払い権限を指定することができる。リソース業務を共有する以外に、対象リソース権限情報における他の情報の粒度もカード形式又は券形式に基づいて調整することができ、ここでは限定されない。
【0039】
第2のユーザのリソースアカウントは、具体的には、第2のユーザのアカウント、第2のユーザのリソースカード等を含むことができる。リソースカードは、具体的には、銀行カード等であってもよく、ここでは限定されない。第2のユーザのアカウントは、複数枚の第2のユーザのリソースカードに関連付けることができ、第2のユーザのアカウントに複数のリソースカードが関連付けられる場合、第2のユーザのリソースアカウントは、そのうちの一枚のリソースカードを指定することができる。第2のユーザのリソースアカウントは、既に支払い権限を開通したアカウントであり、指定された第2のユーザのリソースアカウントが支払い権限を開通していないアカウントであれば、サーバは、第1のアプリケーションプログラムに第2のユーザに該リソースアカウントの支払い権限を開通するように提示する提示情報を送信することができる。
【0040】
共有リソース限度額は、共有リソースの額である。共有リソースの額は、周期を限定しない共有リソースの額であってもよく、周期を限定する共有リソースの額であってもよい。例えば、共有リソースが資金である場合、共有リソース限度額は、共有可能な資金の額であり、例えば500人民元である。また例えば、共有リソースが資金である場合、共有リソース限度額は、一定の周期内に共有可能な資金の額であり、例えば1か月あたり500人民元である。
【0041】
指定されたアプリケーションプログラムは、具体的に、指定された共有リソースを受領するアプリケーションプログラムであってもよい。指定されたアプリケーションプログラムと第1のアプリケーションプログラムは、同じ種類のアプリケーションプログラムであってもよく、又は異なる種類のアプリケーションプログラムであってもよく、ここでは限定されない。指定されたアプリケーションプログラムを設定することにより、共有リソースを受領することができるアプリケーションプログラムを指定することができる。
【0042】
共有リソース業務は、共有リソースが使用される指定業務である。すなわち、共有リソース業務を設定する場合、共有リソースは、指定業務のみに使用することができる。例えば、共有リソース業務が事業者Aとの支払い業務として設定すれば、該共有リソースは、事業者Aと支払いを行う過程でしか使用できない。
【0043】
第1のユーザの身元認証情報は、第1のユーザを識別するために用いられる。第1のユーザの身元認証情報を設定することにより、第1のユーザを特定することができる。第1のユーザの身元認証情報は、アプリケーションプログラムのログインアカウント、アプリケーションプログラムのログインパスワード、ユーザの携帯電話番号、ユーザの実名情報、権限パスワード等を含むが、これらに限定されず、ここでは限定されない。
【0044】
対象電子証明書と対象リソース権限情報は、対応関係を有する。電子証明書とリソース権限情報との対応関係は、サーバに記憶されていてもよい。対象電子証明書により、対象電子証明書に対応する対象リソース権限情報を照会して取得することができる。リソース受領要求によりサーバに対象リソース権限情報に示すリソース権限を要求することができる。
【0045】
ステップS202において、対象電子証明書に対して対象リソーストークンを対応して割り当て、かつ対象リソーストークンと予め記憶されているリソース権限情報における対象リソース権限情報との対応関係を確立する。
【0046】
対象リソーストークンは、対象電子証明書に対応するリソーストークンである。リソーストークンは、対応するリソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引くために用いられる。リソーストークンは、一意性を有し、それに応じて、異なる電子証明書に異なるリソーストークンを割り当て、かつ該リソーストークンと該電子証明書に対応するリソース権限情報との対応関係を確立する。いくつかの例において、リソーストークンは、Payment Tokenであってもよく、13~19ビットの数字で構成され、かつアカウントの基本的な検証ルールに合致するデータ列であり、共有されるリソースの識別子とすることができ、リソース権限内の決済を完了することに用いられる。リソーストークンは、他のフォーマットの情報であってもよく、ここでは限定されない。
【0047】
電子証明書にリソーストークンを割り当て、かつリソーストークンとリソース権限情報との対応関係を確立することにより、その後で共有リソースを使用する過程において、リソーストークンによりリソース権限情報を照会して取得することにより、リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引くことを実現することができる。
【0048】
ステップS203において、第1のアプリケーションプログラムに対象リソーストークンを送信する。
【0049】
対象リソーストークンは、対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引くために用いられる。第1のユーザがその後で共有リソースを使用する過程において第1のアプリケーションプログラムにより受信された対象リソーストークンにより、対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引くことができるように、対象リソーストークンを第1のアプリケーションプログラムに送信する。
【0050】
例えば、対象リソース権限情報に示すリソース権限は、第2のユーザのアカウントA、共有リソース限度額500人民元、指定された第1のユーザがユーザBであることを含む。それに応じて、対象リソーストークンは、対象リソーストークンを使用するユーザがユーザBである場合、アカウントAから500人民元以内の資金を差し引くことができる。
【0051】
本願の実施例において、サーバは、第1のアプリケーションプログラムにより送信されたリソース受領要求を受信することにより、リソース受領要求から対象電子証明書を取得する。対象電子証明書は、第2のユーザがログイン可能な第2のアプリケーションプログラムが第1のユーザがログイン可能な第1のアプリケーションプログラムに提供され、かつ対象電子証明書は、第2のユーザの対象リソース権限情報に基づいて変換されて取得されるものである。サーバは、対象電子証明書に対応して対象リソーストークンを割り当て、かつ対象リソーストークンと対象リソース権限情報との対応関係を確立する。対象リソーストークンは、マークの一種であり、各種類のアプリケーションプログラムは、いずれも対象リソーストークンを記憶して使用することができ、対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引く。第1のアプリケーションプログラムと第2のアプリケーションプログラムの種類が同じであるか又は異なるかにかかわらず、共有リソースの第1のアプリケーションプログラムと第2のアプリケーションプログラムとの間での共有を実現し、リソース共有の互換性を向上させることができる。
【0052】
共有リソースの共有過程の安全性を保証するために、対象リソーストークンを割り当てる過程で第1のユーザに身元認証を行うことができる。図3は、本願の第1の態様に係るリソース処理方法の別の実施例のフローチャートである。図3図2の異なる点は、図2に示すステップS202が具体的に図3に示すステップS2021~ステップS2023に細分化されることである。
【0053】
ステップS2021において、第1のアプリケーションプログラムから第1のユーザの対象身元認証情報を取得する。
【0054】
対象身元認証情報は、第1のアプリケーションプログラムから取得した第1のユーザの身元認証情報である。身元認証情報は、ユーザを識別するために用いられる。第1のアプリケーションプログラムから取得された対象身元認証情報は、第1のユーザが第1のアプリケーションプログラムに入力した身元認証情報であってもよく、第1のアプリケーションプログラムに記憶された第1のユーザがログインするための身元認証情報であってもよく、ここでは限定されない。
【0055】
いくつかの例において、身元認証情報は、権限パスワード及び/又はユーザ識別子を含むが、これらに限定されない。ユーザ識別子は、具体的には、ユーザがアプリケーションプログラムにログインするログインアカウント、ユーザの携帯電話番号、ユーザの実名情報などを含むが、これらに限定されない。
【0056】
ステップS2022において、対象身元認証情報が予め記憶されている身元認証情報とマッチングした場合に、対象電子証明書に対象リソーストークンを対応して割り当てる。
【0057】
サーバは、身元認証情報を予め記憶する。サーバに予め記憶されている身元認証情報に対応するユーザは、共有権限を有するユーザである。対象身元認証情報が、サーバに予め記憶されている身元認証情報とマッチングすることは、第1のアプリケーションプログラムにログインする第1のユーザが共有権限を有するユーザであることを示し、該対象電子証明書に対象リソーストークンを対応して割り当てる。
【0058】
対象身元認証情報が予め記憶されている身元認証情報とマッチングしない場合、対象電子証明書に対象リソーストークンを割り当てない。
【0059】
身元認証により共有権限を有するユーザのみが対象リソーストークンを取得することを保証し、その後の過程において共有リソースを使用することができる。共有権限を有しないユーザが共有リソースを使用することを回避し、それによりリソース共有の安全性及び信頼性を保証する。
【0060】
ステップS2023において、対象リソーストークンと予め記憶されているリソース権限情報における対象リソース権限情報との対応関係を確立する。いくつかの例において、対象リソース権限情報の具体的な内容に基づいて、第1のアプリケーションプログラムは、対応する第1のユーザが入力する必要がある情報を受信することができるように、第1のアプリケーションプログラムの表示画面の配置を制御することができる。具体的には、サーバは、リソース権限情報において対象電子証明書に対応する対象リソース権限情報を照会する。対象リソース権限情報に基づいて、画面配置情報を生成する。第1のアプリケーションプログラムに画面配置情報を送信する。画面配置情報は、第1のアプリケーションプログラムの表示画面を配置するために用いられる。
【0061】
第1のアプリケーションプログラムの表示画面は、対象リソース権限情報の変化に伴って変化することができ、例えば、対象リソース権限情報における第1のユーザの身元認証情報が権限パスワードを含む場合、サーバが生成した画面配置情報は、パスワード入力ボックスを表示するように指示するための情報を含む。サーバは、第1のアプリケーションプログラムが、受信された画面配置情報に基づいてパスワード入力ボックスを含む表示画面を表示することができるように、第1のアプリケーションプログラムにパスワード入力ボックスを表示するように指示するための情報を含む画面配置情報を送信する。
【0062】
対象リソーストークンと予め記憶されているリソース権限情報における対象リソース権限情報との対応関係を確立し、その後の支払い過程において、支払い過程において第1のアプリケーションプログラムを介して対象リソーストークンによりサーバで対象リソーストークンに対応する対象リソース権限情報を照会して取得し、それにより対象リソース権限情報を利用してリソースの差し引き例えば支払いを実現することができる。対象リソーストークンは、汎用マークであるため、各アプリケーションプログラムにおいていずれも汎用可能であり、したがって、いずれのアプリケーションプログラムであっても、該対象リソーストークンを受信、記憶、使用してサーバと対話することにより、対象リソース権限情報に示すリソース権限内のリソースの差し引きを実現することができる。
【0063】
上記実施例における対象電子証明書は、本願実施例におけるサーバが生成したものである。次に、サーバが対象電子証明書を生成する内容について説明する。図4は、本願の第1の態様に係るリソース処理方法の更なる実施例のフローチャートである。図4図2の異なる点は、図4に示すリソース処理方法がステップS204~ステップS206、及びステップS207をさらに含むことである。
【0064】
ステップS204において、第2のアプリケーションプログラムから送信された第2のユーザの対象リソース権限情報を受信する。
【0065】
第2のアプリケーションプログラムは、第2のユーザ端末にインストールされ、第2のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである。すなわち、第2のアプリケーションプログラムは、第2のユーザがログインするアプリケーションプログラムである。対象リソース権限情報は、第2のユーザ端末が受信した第2のユーザが入力したリソース権限情報であってもよく、第2のアプリケーションプログラムにおける第2のユーザのリソース権限情報を導入することであってもよく、ここでは限定されない。第2のユーザ端末は、サーバは対象リソース権限情報を取得し記憶するように、第2のアプリケーションプログラムにより第2のユーザの対象リソース情報をサーバに送信する。リソース権限情報の具体的な内容は、上記実施例における関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0066】
ステップS205において、対象リソース権限情報に基づいて、対象電子証明書を生成する。
【0067】
電子証明書は、一意性を有し、対象電子証明書は、対象リソース権限情報に対応する電子証明書であり、対象リソース権限情報に基づいて生成することができる。
【0068】
ステップS206において、第2のアプリケーションプログラムに対象電子証明書を送信する。
【0069】
ここで、対象電子証明書の形式は、上記実施例における関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0070】
ステップS207において、第2のアプリケーションプログラムにリソース受領提示情報を送信する。
【0071】
リソース受領提示情報は、対象リソース権限情報に示すリソース権限内のリソース共有が成功したことを提示するために用いられる。サーバが第1のアプリケーションプログラムに対象リソーストークンを送信した後、サーバは、第2のアプリケーションプログラムにリソース受領提示情報を送信することにより、第2のユーザの共有リソースが第1のユーザによって取得されたことを提示する。
【0072】
以下、どのようにして対象リソーストークンを利用して支払い、すなわちリソースを差し引く過程を説明する。図5は、本願の第1の態様に係るリソース処理方法の更なる実施例のフローチャートである。図5図2の異なる点は、図5に示すリソース処理方法がステップS208~ステップS211をさらに含むことである。
【0073】
ステップS208において、支払い実行側デバイスから送信された対象リソーストークン及び支払いリソース情報を受信する。
【0074】
支払いリソース情報は、支払いに必要なリソースを指示するために用いられる。第1のアプリケーションプログラムは、サーバから送信された対象リソーストークンを受信した後、対象リソーストークンを利用して支払いを実現することができる。第1のアプリケーションプログラムは、支払い実行側デバイスにリソース支払要求を送信することができ、支払い実行側デバイスは、サーバに該リソース支払要求を送信することにより、サーバにおいて対象リソーストークンに対応する対象リソース権限情報を取得することができる。
【0075】
ステップS209において、リソース権限情報において対象リソーストークンに対応する対象リソース権限情報を照会する。
【0076】
リソース支払い要求は、対象リソーストークンを含み、サーバは、記憶されたリソース権限情報において対象リソーストークンに対応する対象リソース権限情報を照会することにより、その後に支払い実行側デバイスに提供し、支払い実行側デバイスは、正確なリソース権限内で支払いに必要なリソースを差し引くことができる。
【0077】
ステップS210において、支払いリソース情報を利用し、対象リソース権限情報を更新する。
【0078】
リソース支払い要求に対応する支払いが終了した後、対象リソース権限情報により指示されたリソース権限が変化する可能性がある。対象リソース権限情報により指示されたリソース権限のリアルタイム性及び正確性を保証するために、支払いリソース情報を利用して、対象リソース権限情報を更新することができる。例えば、対象リソース権限情報は、第2のユーザのリソースアカウント及び共有リソース限度額を含み、支払いリソース情報により指示された支払いに必要なリソースが資金300人民元、更新されていない対象リソース権限情報における共有リソース限度額が資金500人民元の場合、支払いリソース情報を利用して更新された後の対象リソース権限情報における共有リソース限度額は、200人民元に更新される。
【0079】
ステップS211において、支払い実行側デバイスは、対象リソース権限情報により指示されたリソース権限内で支払いリソース情報により指示されたリソースを差し引くにように、支払い実行側デバイスに対象リソース権限情報を送信する。
【0080】
ここではステップS210とステップS211の実行順序を限定せず、ここでは、支払い実行側デバイスは、対象リソース権限情報により指示されたリソース権限内で支払いリソース情報により指示されたリソースを差し引くことができるにように、支払い実行側デバイスに更新されない対象リソース権限情報を送信する。例えば、支払いリソース情報により指示された支払いに必要なリソースは、資金300人民元であり、対象リソース権限情報は、第2のユーザのリソースアカウントA1及び共有リソース限度額資金500人民元を含み、支払い実行側デバイスは、対象リソース権限情報を受信し、対象リソース権限情報に指示されたリソースアカウントA1における限度額資金500人民元から資金300人民元を差し引くことができる。
【0081】
対象リソーストークンの汎用性により、対象リソーストークンは、任意のアプリケーションプログラムがサーバで対象リソース権限情報に変換することができ、サーバを介して対象リソース権限情報を利用して支払い実行側デバイスと対話することにより、対象リソース権限情報により指示されるリソース権限内のリソースを差し引くことを実現する。
【0082】
上記実施例において、サーバが対象リソーストークンを第1のアプリケーションプログラムに送信する場合、対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを先に差し引くことはない。第1のアプリケーションプログラムが支払い実行側デバイスに支払いを要求する過程において、対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引き、それにより共有リソースが期限を超えたために廃棄される、又は共有リソースが第2のユーザから差し引かれたが、他のユーザによって使用されていないために第2のユーザのリソースに回復できない状況になることを回避する。
【0083】
いくつかの例において、リソース権限情報が共有リソース限度額を含む場合、サーバは、支払い実行側デバイスから送信されたリソース支払い要求を受信する前に、さらに第1のアプリケーションプログラムにより送信されたリソース限度額照会要求を受信することができ、リソース限度額照会要求は、対象リソーストークン及び支払いリソース情報を含むことができる。サーバは、記憶されたリソース権限情報において対象リソーストークンに対応する対象リソース権限情報における共有リソース限度額を照会する。支払いリソース情報により指示されたリソースの額が対象リソース権限情報における共有リソースの限度額を超える場合、サーバは、第1のアプリケーションプログラムにリソース使用失敗の提示情報を送信することができる。リソース使用失敗提示情報は、共有リソースの限度額が不足していることを提示するために用いられる。支払いリソース情報により指示されるリソースの額が対象リソース権限情報における共有リソース限度額を超える場合、サーバは、第1のアプリケーションプログラムに支払い方式交換提示情報を送信してもよい。支払方式交換提示情報は、第1のユーザに支払方式を交換するように提示するために用いられる。
【0084】
図6は、本願の第2の態様に係るリソース処理方法の実施例のフローチャートである。該リソース処理方法は、具体的には、第1のユーザ端末により実行される。第1のユーザ端末に第1のアプリケーションプログラムがインストールされ、第1のアプリケーションプログラムの具体的な内容は、上記実施例における関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。図6に示すように、該リソース処理方法は、ステップS301~ステップS303を含むことができる。
【0085】
ステップS301において、第2のアプリケーションプログラムから対象電子証明書を取得する。
【0086】
対象電子証明書は、第2のユーザの対象リソース権限情報に基づいて変換して得られた電子証明書である。対象電子証明書は、具体的には、サーバが生成して第2のアプリケーションプログラムに送信することであってもよい。第2のアプリケーションプログラムは、第2のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである。第2のアプリケーションプログラム、第2のユーザの具体的な内容は、上記実施例における関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0087】
第1のアプリケーションプログラムが第2のアプリケーションプログラムから対象電子証明書を取得する方式は、ここでは限定されない。具体的には、電子証明書は、二次元コード、バーコード、ショートメッセージ、リンクのうちの一つ又は複数を含むが、それらに限定されない。
【0088】
例えば、第1のユーザ端末は、二次元コード、バーコード、ショートメッセージ、リンクなどの対象電子証明書を走査又は貼り付けなどの方式で第1のアプリケーションプログラムに導入することができる。また例えば、第1のユーザ端末は、第1のユーザの二次元コード、バーコード、ショートメッセージ、リンクなどの対象電子証明書に対するコピー操作を受け付けることにより、第1のアプリケーションプログラムをトリガして二次元コード、バーコード、ショートメッセージ、リンクなどの対象電子証明書を自動的に取得する。さらに例えば、第1のユーザが第1のアプリケーションプログラムにログインする場合、第1のユーザ端末における第1のアプリケーションプログラムは、取得可能な二次元コード、バーコード、ショートメッセージ、リンクなどの対象電子証明書があるか否かを自動的に検出する。
【0089】
ステップS302において、第1のアプリケーションプログラムによりサーバにリソース受領要求を送信する。
【0090】
リソース受領要求は、対象電子証明書を含む。対象電子証明書の具体的な内容は、上記実施例における関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0091】
ステップS303において、第1のアプリケーションプログラムによりサーバから送信された対象リソーストークンを受信する。
【0092】
対象リソーストークンは、サーバが対象電子証明書に割り当てられ、かつ対象リソーストークンがサーバに予め記憶されているリソース権限情報における対象リソース権限情報と対応関係を有する。具体的には、サーバに電子証明書とリソース権限情報との対応関係が記憶され、それにより対象電子証明書に対象リソーストークンを割り当て、かつ対象電子証明書に割り当てられた対象リソーストークンを第1のユーザ端末における第1のアプリケーションプログラムにフィードバックする。
【0093】
対象リソーストークンは、対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引くために用いられる。対象リソース権限情報は、対象電子証明書に対応するリソース権限情報である。対象リソース権限情報の具体的な内容は、上記実施例における関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0094】
いくつかの例において、リソース権限情報は、第2のユーザのリソースアカウント、共有リソース限度額、指定された共有アプリケーションプログラム、共有リソース業務、第1のユーザの身元認証情報のうちの一つ又は複数を含む。リソース権限情報の具体的な内容も上記実施例における関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0095】
その後の支払い過程において、第1のユーザ端末は、第1のアプリケーションプログラムにより対象リソーストークンを支払い実行側デバイスに送信することにより、支払い実行側デバイスは、該対象リソーストークンを利用してサーバにおいて対象リソーストークンに対応する対象リソース権限情報を照会することにより、対象リソース権限情報により指示されるリソース権限内でリソースを差し引くことを実現する。
【0096】
本願の実施例において、第1のユーザ端末は、第2のアプリケーションプログラムから対象電子証明書を取得することができ、第1のアプリケーションプログラムにより該対象電子証明書を含んでいるリソース受領要求をサーバに送信することにより、サーバから送信された対象リソーストークンを取得し、対象リソーストークンは、サーバが対象電子証明書に基づいて生成され、かつ対象リソーストークンが対象リソース権限情報と対応関係を有する。対象リソーストークンは、一種のマークであり、各種類のアプリケーションプログラムは、いずれも対象リソーストークンを記憶して使用することができ、対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引く。第1のアプリケーションプログラムと第2のアプリケーションプログラムの種類が同じであるか又は異なるかにかかわらず、共有リソースの第1のアプリケーションプログラムと第2のアプリケーションプログラムとの間の共有を実現し、リソース共有の互換性を向上させることができる。
【0097】
共有リソースの共有過程の安全性を保証するために、対象リソーストークンを受信する前に第1のユーザに身元認証を行うことができる。図7は、本願の第2の態様に係るリソース処理方法の別の実施例のフローチャートである。図7図6の異なる点は、図7に示すリソース処理方法がステップS304をさらに含むことであり、図6のステップS303は、具体的に図7のステップS3031に細分化することができる。
【0098】
ステップS304において、第1のアプリケーションプログラムによりサーバに第1のユーザの対象身元認証情報を送信する。
【0099】
対象身元認証情報は、第1のアプリケーションプログラムから取得した第1のユーザの身元認証情報である。身元認証情報は、ユーザを識別するために用いられる。第1のアプリケーションプログラムから取得された対象身元認証情報は、第1のユーザが第1のアプリケーションプログラムに入力した身元認証情報であってもよく、第1のアプリケーションプログラムに記憶された第1のユーザがログインするための身元認証情報であってもよく、ここでは限定されない。
【0100】
いくつかの例において、身元認証情報は、権限パスワード及び/又はユーザ識別子を含むことができる。ユーザ識別子は、具体的には、ユーザがアプリケーションプログラムにログインするためのログインアカウント、ユーザの携帯電話番号、ユーザの実名情報などを含むが、これらに限定されない。
【0101】
ステップS3031において、対象身元認証情報がサーバに予め記憶されている身元認証情報とマッチングした場合、第1のアプリケーションプログラムによりサーバから送信された対象リソーストークンを受信する。
【0102】
サーバに予め記憶されている身元認証情報に対応するユーザは、共有権限を有するユーザである。対象身元認証情報は、サーバに予め記憶されている身元認証情報とマッチングすることは、該第1のユーザが共有権限を有するユーザであることを示し、この場合に、第1のアプリケーションプログラムにより対象リソーストークンを受信する。
【0103】
対象身元認証情報がサーバに予め記憶されている身元認証情報とマッチングしない場合、第1のユーザ端末は、対象リソーストークンを受信することができない。
【0104】
身元認証により共有権限を有するユーザのみが対象リソーストークンを取得することを保証し、その後の過程において共有リソースを使用することができる。共有権限を有しないユーザが共有リソースを使用することを回避し、それによりリソース共有の安全性及び信頼性を保証する。
【0105】
いくつかの例において、第1のユーザ端末における第1のアプリケーションプログラムの表示画面は、対象リソース権限情報の変化に伴って変化することができる。具体的には、第1のユーザ端末は、第1のアプリケーションプログラムによりサーバから送信された画面配置情報を受信することができる。画面配置情報は、サーバにより対象リソース権限情報に基づいて生成される。第1のユーザ端末は、画面配置情報に基づいて、第1のアプリケーションプログラムの表示画面を配置することができる。画面配置情報及び第1のアプリケーションプログラムの表示画面の具体的な内容は、上記実施例における関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0106】
対象リソーストークンは、汎用マークであるため、各アプリケーションプログラムにおいていずれも汎用可能である。したがって、共有権限を有する場合、どのアプリケーションプログラムであっても、該対象リソーストークンを取得することができ、かつ該対象リソーストークンを利用して支払いを行うことができる。
【0107】
以下に第1のユーザ端末が第1のアプリケーションプログラムにより対象リソーストークンを利用してリソースを差し引く過程を説明する。図8は、本願の第2の態様に係るリソース処理方法のさらに別の実施例のフローチャートである。図8図6と異なる点は、図8に示されたリソース処理方法がステップS305及びステップS306をさらに含むことである。
【0108】
ステップS305において、支払い実行側デバイスが対象リソース権限情報により指示されたリソース権限内で支払いリソース情報により指示されたリソースを差し引くように、第1のアプリケーションプログラムにより支払い実行側デバイスにリソース支払い要求を送信する。
【0109】
上記実施例において、第1のユーザ端末は、対象リソーストークンを取得しかつ該対象リソーストークンを記憶する。共有リソースを利用して支払いを行う必要がある場合、第1のユーザ端末は、第1のアプリケーションプログラムにより対象リソーストークンを送信することができる。具体的には、リソース支払い要求により対象リソーストークンを支払い実行側デバイスに送信することができる。すなわち、リソース支払い要求は、対象リソーストークンを含む。リソース支払い要求は、支払いリソース情報をさらに含むことができる。支払いリソース情報の具体的な内容は、上記実施例における関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0110】
いくつかの例において、第1のユーザ端末がリソース支払い要求を送信する前に、第1のアプリケーションプログラムにより第1のユーザに支払い検証を行うことにより、第1のユーザが共有リソースを利用して支払いを行う権限を有するか否かを検証する。支払い検証の検証が成功した場合に、第1のユーザが共有リソースを利用して支払いを行う権限を有し、支払い実行側デバイスにリソース支払い要求を送信することを許可する。支払い検証は、具体的に、ユーザが入力した支払いパスワードを検証するか又は収集されたユーザの生体特徴を検証するなどの方式を含むことができ、ここでは限定されない。
【0111】
ステップS306において、第1のアプリケーションプログラムにより支払い実行側デバイスから送信されたリソースの差し引き提示情報を受信する。
【0112】
リソース差し引き提示情報は、対象リソース権限情報に示すリソース権限内の支払いリソース情報により指示されたリソースの差し引きが成功したことを提示するために用いられる。支払い実行側デバイスは、リソースの差し引きを完了した後、第1のユーザ端末にリソース差し引き提示情報を送信することにより、第1のアプリケーションプログラムに第1のユーザリソースの差し引きに成功したことを提示する。
【0113】
図9は、本願の第3の態様に係るリソース処理方法の実施例のフローチャートである。該リソース処理方法は、具体的には、第2のユーザ端末により実行されてもよい。第2のユーザ端末に第2のアプリケーションプログラムがインストールされ、第2のアプリケーションプログラムの具体的な内容は、上記実施例における関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。図9に示すように、該リソース処理方法は、ステップS401~ステップS404を含むことができる。
【0114】
ステップS401において、第2のアプリケーションプログラムにより第2のユーザが入力した対象リソース権限情報を受信する。
【0115】
本願の実施例において、入力された対象リソース権限情報によりリソースから差し引かれたリソース権限を制定することができる。例えば、チケットを共有する形式でリソース共有を実現し、入力された対象リソース権限情報によりチケットのコンテンツ作成を実現することができる。
【0116】
対象リソース権限情報は、第2のユーザが作成したリソース権限に対応するリソース権限情報である。いくつかの例において、リソース権限情報は、第2のユーザのリソースアカウント、共有リソース限度額、指定共有アプリケーションプログラム、共有リソース業務、第1のユーザの身元認証情報のうちの一つ又は複数を含むが、これらに限定されない。リソース権限情報の具体的な内容は、上記実施例における関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0117】
例えば、第2のユーザ端末は、第2のユーザが第2の端末に表示するアプリケーションプログラムリストの選択入力を受信することにより、対象リソース権限情報における指定共有アプリケーションプログラムを取得することができる。第2のユーザ端末は、第2のユーザのリソースアカウントに対する許可操作を受け付けることにより、対象リソース権限情報における第2のユーザのリソースアカウントを取得することができる。第2のユーザ端末は、第2のユーザの共有リソース限度額、共有リソース業務、該共有リソースを取得することを望む第1のユーザの身元認証情報等を受信することができ、それにより対象リソース権限情報における共有リソース限度額、共有リソース業務及び第1のユーザの身元認証情報等を決定することができる。
【0118】
ステップS402において、サーバが対象リソース権限情報に基づいて対象電子証明書を生成するように、第2のアプリケーションプログラムによりサーバに対象リソース権限情報を送信する。
【0119】
対象電子証明書は、サーバが対象リソース権限情報に基づいて生成された電子証明書であり、具体的な内容は、上記実施例における関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。いくつかの例において、電子証明書は、二次元コード、バーコード、ショートメッセージ、リンクのうちの一つ又は複数を含むが、それらに限定されない。
【0120】
いくつかの例において、サーバに対象リソース権限情報を送信する前に、第2のアプリケーションプログラムにより第2のユーザに支払検証を行うことにより、第2のユーザが共有リソースを提供する権限を有するか否かを検証する。支払検証の検証が成功した場合に、即ち、第2のユーザが共有リソースを提供する権限を有する場合に、サーバに対象リソース権限情報を送信することを許可する。支払い検証は、具体的に、ユーザが入力した支払いパスワードを検証するか又は収集されたユーザの生体特徴を検証するなどの方式を含むことができ、ここでは限定されない。
【0121】
ステップS403において、第2のアプリケーションプログラムによりサーバから送信された対象電子証明書を受信する。
【0122】
サーバは、対象電子証明書を生成した後、該対象電子証明書を第2のユーザ端末における第2のアプリケーションプログラムに送信することにより、第2のユーザ端末は、第2のアプリケーションプログラムにより該対象電子証明書を共有してリソースを共有しようとする第1のユーザが使用する第1のアプリケーションプログラムに提供する。第1のアプリケーションプログラムは、第1のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである。第1のアプリケーションプログラム、第1のユーザ端末及び第1のユーザの具体的な内容は、上記実施例における関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0123】
ステップS404において、第1のアプリケーションプログラムはサーバが対象電子証明書に割り当てられた対象リソーストークンを得るように、第2のアプリケーションプログラムにより第1のアプリケーションプログラムに対象電子証明書を提供する。
【0124】
サーバにおいて対象リソーストークンと対象リソース権限情報は、対応関係を有する。対象リソーストークンは、対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引くために用いられる。対象リソーストークンの具体的な内容は、上記実施例における関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0125】
ここで第2のアプリケーションプログラムが第1のアプリケーションプログラムに対象電子証明書を提供する方式を限定しない。例えば、第2のアプリケーションプログラムは、直接的に対象電子証明書を第1のアプリケーションプログラムに送信することができる。第2のアプリケーションプログラムは、対象電子証明書を先行して導出し、さらに第2のアプリケーションプログラムにより該対象電子証明書を導入することができる。
【0126】
本願の実施例において、第2のユーザ端末は、第2のアプリケーションプログラムによりユーザが入力した対象リソース権限情報を受信し、サーバが該対象リソース権限情報に対応する対象電子証明書を生成するように、該対象リソース権限情報をサーバに送信する。対象電子証明書は、第2のアプリケーションプログラムと第1のアプリケーションプログラムとの間で伝達することができ、対象リソース権限情報の第2のアプリケーションプログラムと第1のアプリケーションプログラムとの間での伝達を実現することに相当する。第1のアプリケーションプログラムは、該対象電子証明書に基づいてサーバが該対象電子証明書に割り当てられた対象リソーストークンを取得することができる。対象リソーストークンは、一種のマークであり、各種類のアプリケーションプログラムは、いずれも対象リソーストークンを記憶して使用することができ、対象リソーストークンに対応する対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引く。第1のアプリケーションプログラムと第2のアプリケーションプログラムの種類が同じであるか又は異なるかにかかわらず、共有リソースの第1のアプリケーションプログラムと第2のアプリケーションプログラムとの間での共有を実現し、リソース共有の互換性を向上させることができる。
【0127】
本願の実施例において、第2のユーザ端末は、さらに第2のアプリケーションプログラムによりリソース共有過程の状態をタイムリーに取得することができ、例えば対象リソース権限情報に示すリソース権限内のリソース共有が成功したか否か、対象リソース権限情報に示すリソース権限内のリソースの差し引きが成功したか否か等である。図10は、本願の第3の態様に係るリソース処理方法の別の実施例のフローチャートである。図10図9の異なる点は、図10に示すリソース処理方法がステップS405及びステップS406をさらに含むことである。
【0128】
ステップS405において、受信サーバから送信されたリソース受領提示情報を受信する。
【0129】
リソース受領提示情報は、サーバにより第1のアプリケーションプログラムに対象リソーストークンを送信した後に送信され、対象リソース権限情報に示すリソース権限内のリソース共有が成功したことを提示するために用いられる。リソース受領提示情報の具体的な内容は、上記実施例における関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0130】
ステップS406において、支払い実行側デバイスから送信されたリソース差し引き提示情報を受信する。
【0131】
リソース差し引き提示情報は、対象リソース権限情報に示すリソース権限内のリソースの差し引きが成功したことを提示するために用いられる。リソース差し引き提示情報の具体的な内容は、上記実施例における関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0132】
第2のユーザ端末は、リソース受領提示情報及びリソース差し引き提示情報を受信することによりリソース共有の状況をタイムリーに取得し、第1のユーザ端末、第2のユーザ端末、サーバ及び支払い実行側デバイスの情報流通を実現することができる。
【0133】
図11は、本願の第4の態様に係るリソース処理方法の実施例のフローチャートである。該リソース処理方法は、具体的には、支払い実行側デバイスにより実行される。図11に示すように、該リソース処理方法は、ステップS501~ステップS504を含むことができる。
【0134】
ステップS501において、第1のアプリケーションプログラムから送信されたリソース支払い要求を受信する。
【0135】
リソース支払い要求は、対象リソーストークン及び支払いリソース情報を含む。第1のアプリケーションプログラムは、第1のユーザ端末にインストールされる。第1のユーザ端末は、第1のユーザが送信したリソース支払い要求により支払いを開始する。対象リソーストークンは、サーバが対象電子証明書に割り当てる。対象電子証明書は、第2のユーザの対象リソース権限情報に基づいて変換され、かつ第2のアプリケーションプログラムにより第1のアプリケーションプログラムに提供された電子証明書である。第1のアプリケーションプログラムは、第1のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである。第2のアプリケーションプログラムは、第2のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである。
【0136】
いくつかの例において、リソース権限情報は、第2のユーザのリソースアカウント、共有リソース限度額、指定共有アプリケーションプログラム、共有リソース業務、第1のユーザの身元認証情報のうちの一つ又は複数を含むが、これらに限定されない。
【0137】
いくつかの例において、電子証明書は、二次元コード、バーコード、ショートメッセージ、リンクのうちの一つ又は複数を含むが、それらに限定されない。
【0138】
上記対象リソーストークン、支払いリソース情報、対象電子証明書、第1のアプリケーションプログラム、第1のユーザ、第2のアプリケーションプログラム及び第2のユーザの具体的な内容は、上記実施例における関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0139】
ステップS502において、サーバに対象リソーストークン及び支払いリソース情報を送信する。
【0140】
支払い実行側デバイスは、サーバが対象リソーストークンに対応する対象リソース権限情報を照会することができ、及び支払いリソース情報を利用して対象リソース権限情報を更新するように、サーバに対象リソーストークン及び支払いリソース情報を送信する。
【0141】
具体的には、支払い実行側デバイスは、リソース支払い要求又は他のメッセージにより対象リソーストークン及び支払いリソース情報をサーバに送信することができ、ここでは限定されない。
【0142】
ステップS503において、サーバから送信された対象リソーストークンに対応する対象リソース権限情報を受信する。
【0143】
ステップS504において、対象リソース権限情報に基づいて、対象リソース権限情報により指示されたリソース権限内で支払いリソース情報により指示されたリソースを差し引く。
【0144】
対象リソース権限情報は、共有リソースのリソース権限を示すために用いられる。
【0145】
本願の実施例において、支払い実行側デバイスは、第1のアプリケーションプログラムから送信された対象リソーストークン及び支払いリソース情報を含むリソース支払い要求を受信することができ、対象リソーストークン及び支払いリソース情報をサーバに送信し、サーバにより照会された対象リソーストークンに対応する対象リソース権限情報を受信する。支払い実行側デバイスは、対象リソース権限情報に基づいて対象リソース権限情報により指示されたリソース権限内で支払いリソース情報により指示されたリソースを差し引き、支払いを完了することができる。対象リソーストークンは、一種のマークであり、各種類のアプリケーションプログラムは、いずれも対象リソーストークンを記憶して使用することができ、それにより、支払い実行側デバイスは、対象リソーストークンに対応する対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引く。第1のアプリケーションプログラムと第2のアプリケーションプログラムの種類が同じであるか又は異なるかにかかわらず、共有リソースの第1のアプリケーションプログラムと第2のアプリケーションプログラムとの間での共有を実現し、リソース共有の互換性を向上させることができる。
【0146】
図12は、本願の第4の態様に係るリソース処理方法の別の実施例のフローチャートである。図12図11の異なる点は、図11に示されたリソース処理方法がステップS505をさらに含むことである。
【0147】
ステップS505において、第2のアプリケーションプログラムにリソース差し引き提示情報を送信する。
【0148】
リソース差し引き提示情報は、対象リソース権限情報に示すリソース権限内で支払いリソース情報に指示されたリソースの差し引きが成功したことを提示するために用いられる。リソース差し引き提示情報の具体的な内容は、上記実施例における関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0149】
以下にリソース処理システムから本願の実施例に係るリソース処理方法のフローを説明する。リソース処理システムは、上記実施例における第1のユーザ端末、第2のユーザ端末、サーバ及び支払い実行側デバイスを含むことができる。図13は、本願の実施例に係るリソース処理システムに適用されるリソース処理方法の一例のフローチャートである。図13に示すように、該リソース処理方法は、ステップS601~ステップS617を含むことができる。
【0150】
ステップS601において、第2のユーザ端末は、第2のアプリケーションプログラムにより第2のユーザが入力した対象リソース権限情報を受信する。
【0151】
ステップS602において、第2のユーザ端末は、第2のアプリケーションプログラムによりサーバに対象リソース権限情報を送信する。
【0152】
ステップS603において、サーバは、第2のユーザ端末が第2のアプリケーションプログラムにより送信した対象リソース権限情報に基づいて、対象電子証明書を生成する。
【0153】
ステップS604において、サーバは、第2のユーザ端末における第2のアプリケーションプログラムに対象電子証明書を送信する。
【0154】
ステップS605において、第2のユーザ端末は、第2のアプリケーションプログラムにより第1のユーザ端末における第1のアプリケーションプログラムに対象電子証明書を提供する。
【0155】
ステップS606において、第1のユーザ端末は、第1のアプリケーションプログラムによりサーバに対象電子証明書を含んでいるリソース受領要求を送信する。
【0156】
ステップS607において、サーバは、第1のユーザ端末における第1のアプリケーションプログラムから第1のユーザの対象身元認証情報を取得する。
【0157】
ステップS608において、対象身元認証情報がサーバに予め記憶されている身元認証情報とマッチングした場合に、対象電子証明書に対象リソーストークンを割り当て、対象リソーストークンと対象リソース権限情報との対応関係を確立する。
【0158】
ステップS609において、サーバは、第1のユーザ端末における第1のアプリケーションプログラムに対象リソーストークンを送信する。
【0159】
ステップS610において、サーバは、第2のユーザ端末における第2のアプリケーションプログラムにリソース受領提示情報を送信する。
【0160】
ステップS611において、第1のユーザ端末は、対象リソーストークンを記憶する。
【0161】
ステップS612において、第1のユーザ端末は、第1のアプリケーションプログラムにより支払い実行側デバイスに対象リソーストークン及び支払いリソース情報を含むリソース支払い要求を送信する。
【0162】
ステップS613において、支払い実行側デバイスは、サーバに対象リソーストークン及び支払いリソース情報を送信する。
【0163】
ステップS614において、サーバは、記憶されたリソース権限情報において対象電子証明書に対応する対象リソース権限情報を照会し、支払いリソース情報を利用して対象リソース権限情報を更新する。
【0164】
ステップS615において、サーバは、支払い実行側デバイスに対象リソース権限情報を送信する。
【0165】
ステップS616において、支払い実行側デバイスは、対象リソース権限情報に基づいて、対象リソース権限情報により指示されたリソース権限内で支払いリソース情報により指示されたリソースを差し引く。
【0166】
ステップS617において、支払い実行側デバイスは、第2のユーザ端末における第2のアプリケーションプログラムにリソース差し引き提示情報を送信する。
【0167】
リソース処理システムに適用されるリソース処理方法は、他のステップをさらに含むことができ、他のステップの具体的な内容は、上記実施例における関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。リソース処理システムにおいて、本願の実施例におけるリソース処理方法により共有リソースの同じ種類又は異なる種類のアプリケーションプログラムの間での共有を実現することにより、共有リソースによる支払いを実現することができる。
【0168】
本願の第5の態様は、上記第1の態様に係るリソース処理方法を実行することができるサーバを提供する。図14は、本願の第5の態様に係るサーバの実施例の構造概略図である。図14に示すように、サーバ700は、受信モジュール701、処理モジュール702及び送信モジュール703を含むことができる。
【0169】
受信モジュール701は、第1のアプリケーションプログラムから送信されたリソース受領要求を受信するために用いられる。
【0170】
第1のアプリケーションプログラムは、第1のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである。リソース受領要求は、対象電子証明書を含む。対象電子証明書は、第2のユーザの対象リソース権限情報に基づいて変換され、かつ第2のアプリケーションプログラムにより第1のアプリケーションプログラムに提供された電子証明書である。第2のアプリケーションプログラムは、第2のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである。
【0171】
いくつかの例において、電子証明書は、二次元コード、バーコード、ショートメッセージ、リンクのうちの一つ又は複数を含む。
【0172】
処理モジュール702は、対象電子証明書に対象リソーストークンを対応して割り当て、かつ対象リソーストークンと予め記憶されているリソース権限情報における対象リソース権限情報との対応関係を確立するために用いられる。
【0173】
いくつかの例において、リソース権限情報は、第2のユーザのリソースアカウント、共有リソース限度額、指定共有アプリケーションプログラム、共有リソース業務、第1のユーザの身元認証情報のうちの一つ又は複数を含む。
【0174】
送信モジュール703は、第1のアプリケーションプログラムに対象リソーストークンを送信するために用いられる。
【0175】
対象リソーストークンは、対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引くために用いられる。
【0176】
本願の実施例において、サーバは、第1のアプリケーションプログラムにより送信されたリソース受領要求を受信することにより、リソース受領要求から対象電子証明書を取得する。対象電子証明書は、第2のユーザがログイン可能な第2のアプリケーションプログラムが第1のユーザがログイン可能な第1のアプリケーションプログラムに提供され、かつ対象電子証明書は、第2のユーザの対象リソース権限情報に基づいて変換されて得られる。サーバは、対象電子証明書に対象リソーストークンを対応して割り当て、かつ対象リソーストークンと対象リソース権限情報との対応関係を確立する。対象リソーストークンは、一種のマークであり、各種類のアプリケーションプログラムは、いずれも対象リソーストークンを記憶して使用することができ、対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引く。第1のアプリケーションプログラムと第2のアプリケーションプログラムの種類が同じであるか又は異なるかにかかわらず、共有リソースの第1のアプリケーションプログラムと第2のアプリケーションプログラムとの間での共有を実現し、リソース共有の互換性を向上させることができる。
【0177】
いくつかの例において、処理モジュール702は、第1のアプリケーションプログラムから第1のユーザの対象身元認証情報を取得するために用いられる。対象身元認証情報が予め記憶されている身元認証情報とマッチングした場合に、対象電子証明書に対象リソーストークンを対応して割り当てるために用いられる。
【0178】
具体的には、身元認証情報は、権限パスワード及び/又はユーザ識別子を含む。
【0179】
図15は、本願の第5の態様に係るサーバの他の実施例の構造概略図である。図15図14と異なる点は、図15に示すサーバが第1の照会モジュール704及び生成モジュール705をさらに含むことである。
【0180】
第1の照会モジュール704は、リソース権限情報において対象電子証明書に対応する対象リソース権限情報を照会するために用いられる。
【0181】
生成モジュール705は、対象リソース権限情報に基づいて、画面配置情報を生成するために用いられる。
【0182】
送信モジュール703は、第1のアプリケーションプログラムに画面配置情報を送信するために用いられる。
【0183】
画面配置情報は、第1のアプリケーションプログラムの表示画面を配置するために用いられる。
【0184】
いくつかの例において、受信モジュール701は、さらに第2のアプリケーションプログラムから送信された第2のユーザの対象リソース権限情報を受信するために用いられる。処理モジュール702は、さらに対象リソース権限情報に基づいて、対象電子証明書を生成するために用いられる。
【0185】
送信モジュール703は、さらに第2のアプリケーションプログラムに対象電子証明書を送信するために用いられる。
【0186】
図16は、本願の第5の態様に係るサーバの他の実施例の構造概略図である。図16図14の異なる点は、図16に示すサーバが第2の照会モジュール706及び更新モジュール707をさらに含むことである。
【0187】
受信モジュール701は、さらに支払い実行側デバイスから送信された対象リソーストークン及び支払いリソース情報を受信することに用いられる。
【0188】
第2の照会モジュール706は、リソース権限情報において対象リソーストークンに対応する対象リソース権限情報を照会するために用いられる。
【0189】
更新モジュール707は、支払いリソース情報を利用し、対象リソース権限情報を更新するために用いられる。
【0190】
送信モジュール703は、さらに支払い実行側デバイスが対象リソース権限情報により指示されたリソース権限内で支払いリソース情報により指示されたリソースを差し引くように、支払い実行側デバイスに対象リソース権限情報を送信するために用いられる。
【0191】
いくつかの例において、送信モジュール703は、さらに第2のアプリケーションプログラムにリソース受領提示情報を送信するために用いられる。
【0192】
リソース受領提示情報は、対象リソース権限情報に示すリソース権限内のリソース共有が成功したことを提示するために用いられる。
【0193】
本願の第6の態様は、上記第2の態様に係るリソース処理方法を実行することができ、上記実施例における第1のユーザ端末と見なすことができ、第1のアプリケーションプログラムがインストールされるユーザ端末を提供する。第1のアプリケーションプログラムは、第1のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである。図17は、本願の第6の態様に係るユーザ端末の実施例の構造概略図である。図17に示すように、ユーザ端末800は、取得モジュール801、送信モジュール802及び受信モジュール803を含むことができる。
【0194】
取得モジュール801は、第2のアプリケーションプログラムから対象電子証明書を取得するために用いられる。
【0195】
対象電子証明書は、第2のユーザの対象リソース権限情報に基づいて変換して得られた電子証明書である。第2のアプリケーションプログラムは、第2のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである。
【0196】
いくつかの例において、電子証明書は、二次元コード、バーコード、ショートメッセージ、リンクのうちの一つ又は複数を含むことができる。
【0197】
送信モジュール802は、第1のアプリケーションプログラムによりサーバにリソース受領要求を送信するために用いられる。
【0198】
リソース受領要求は、対象電子証明書を含む。
【0199】
受信モジュール803は、第1のアプリケーションプログラムによりサーバから送信された対象リソーストークンを受信するために用いられる。
【0200】
対象リソーストークンは、サーバが対象電子証明書に割り当てられ、かつサーバに予め記憶されているリソース権限情報における対象リソース権限情報と対応関係を有する。対象リソーストークンは、対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引くために用いられる。
【0201】
いくつかの例において、リソース権限情報は、第2のユーザのリソースアカウント、共有リソース限度額、指定共有アプリケーションプログラム、共有リソース業務、第1のユーザの身元認証情報のうちの一つ又は複数を含むことができる。
【0202】
本願の実施例において、ユーザ端末は、第2のアプリケーションプログラムから対象電子証明書を取得することができ、第1のアプリケーションプログラムにより該対象電子証明書を含んでいるリソース受領要求をサーバに送信することにより、サーバから送信された対象リソーストークンを取得し、対象リソーストークンは、サーバが対象電子証明書に基づいて生成され、かつ対象リソーストークンが対象リソース権限情報と対応関係を有する。対象リソーストークンは、一種のマークであり、各種類のアプリケーションプログラムは、いずれも対象リソーストークンを記憶して使用することができ、対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引く。第1のアプリケーションプログラムと第2のアプリケーションプログラムの種類が同じであるか又は異なるかにかかわらず、共有リソースの第1のアプリケーションプログラムと第2のアプリケーションプログラムとの間での共有を実現し、リソース共有の互換性を向上させることができる。
【0203】
いくつかの例において、送信モジュール802は、さらに第1のアプリケーションプログラムによりサーバに第1のユーザの対象身元認証情報を送信するために用いられる。
【0204】
受信モジュール803は、対象身元認証情報がサーバに予め記憶されている身元認証情報とマッチングした場合に、第1のアプリケーションプログラムによりサーバから送信された対象リソーストークンを受信するために用いられる。
【0205】
具体的には、身元認証情報は、権限パスワード及び/又はユーザ識別子を含む。
【0206】
図18は、本願の第6の態様に係るユーザ端末の他の実施例の構造概略図である。図18図17の異なる点は、図18に示すユーザ端末が配置モジュール804をさらに含むことである。
【0207】
受信モジュール803は、さらに第1のアプリケーションプログラムによりサーバから送信された画面配置情報を受信するために用いられる。
【0208】
画面配置情報は、サーバにより対象リソース権限情報に基づいて生成される。
【0209】
配置モジュール804は、さらに画面配置情報に基づいて、第1のアプリケーションプログラムの表示画面を配置するために用いられる。
【0210】
いくつかの例において、送信モジュール802は、さらに支払い実行側デバイスが対象リソース権限情報により指示されたリソース権限内で支払いリソース情報により指示されたリソースを差し引くように、第1のアプリケーションプログラムにより支払い実行側デバイスにリソース支払い要求を送信するために用いられる。
【0211】
リソース支払い要求は、対象リソーストークン及び支払いリソース情報を含む。
【0212】
受信モジュール803は、さらに第1のアプリケーションプログラムにより支払い実行側デバイスから送信されたリソース差し引き提示情報を受信するために用いられる。
【0213】
リソース差し引き提示情報は、対象リソース権限情報に示すリソース権限内で支払いリソース情報により指示されたリソースの差し引きが成功したことを提示するために用いられる。
【0214】
本願の第7の態様は、上記第3の態様に係るリソース処理方法を実行することができ、上記実施例における第2のユーザ端末と見なすことができ、第2のアプリケーションプログラムがインストールされるユーザ端末を提供する。第2のアプリケーションプログラムは、第2のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである。図19は、本願の第7の態様に係るユーザ端末の実施例の構造概略図である。図19に示すように、ユーザ端末900は、第1の受信モジュール901、送信モジュール902及び出力モジュール903を含むことができる。
【0215】
第1の受信モジュール901は、第2のアプリケーションプログラムにより第2のユーザが入力した対象リソース権限情報を受信するために用いられる。
【0216】
いくつかの例において、リソース権限情報は、第2のユーザのリソースアカウント、共有リソース限度額、指定共有アプリケーションプログラム、共有リソース業務、第1のユーザの身元認証情報のうちの一つ又は複数を含むことができる。
【0217】
送信モジュール902は、サーバが対象リソース権限情報に基づいて対象電子証明書を生成するように、第2のアプリケーションプログラムによりサーバに対象リソース権限情報を送信するために用いられる。
【0218】
いくつかの例において、電子証明書は、二次元コード、バーコード、ショートメッセージ、リンクのうちの一つ又は複数を含むことができる。
【0219】
第1の受信モジュール901は、さらに第2のアプリケーションプログラムによりサーバから送信された対象電子証明書を受信するために用いられる。
【0220】
出力モジュール903は、第1のアプリケーションプログラムがサーバが対象電子証明書に割り当てられた対象リソーストークンを得るように、第2のアプリケーションプログラムにより第1のアプリケーションプログラムに対象電子証明書を提供するために用いられる。
【0221】
対象リソーストークンは、対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引くために用いられる。サーバにおいて対象リソーストークンと対象リソース権限情報は、対応関係を有する。第1のアプリケーションプログラムは、第1のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである。
【0222】
本願の実施例において、ユーザ端末は、第2のアプリケーションプログラムによりユーザが入力した対象リソース権限情報を受信し、サーバが該対象リソース権限情報に対応する対象電子証明書を生成するように、該対象リソース権限情報をサーバに送信する。対象電子証明書は、第2のアプリケーションプログラムと第1のアプリケーションプログラムとの間で伝達することができ、対象リソース権限情報の第2のアプリケーションプログラムと第1のアプリケーションプログラムとの間の伝達を実現することに相当する。第1のアプリケーションプログラムは、該対象電子証明書に基づいてサーバが該対象電子証明書に割り当てられた対象リソーストークンを取得することができる。対象リソーストークンは、一種のマークであり、各種類のアプリケーションプログラムは、いずれも対象リソーストークンを記憶して使用することができ、対象リソーストークンに対応する対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引く。第1のアプリケーションプログラムと第2のアプリケーションプログラムの種類が同じであるか又は異なるかにかかわらず、共有リソースの第1のアプリケーションプログラムと第2のアプリケーションプログラムとの間での共有を実現し、リソース共有の互換性を向上させることができる。
【0223】
図20は、本願の第7の態様に係るユーザ端末の他の実施例の構造概略図である。図20図19の異なる点は、図20に示すユーザ端末が第2の受信モジュール904をさらに含むことである。
【0224】
第2の受信モジュール904は、サーバから送信されたリソース受領提示情報を受信するために用いられる。
【0225】
リソース受領提示情報は、サーバにより第1のアプリケーションプログラムに対象リソーストークンを送信した後に送信され、対象リソース権限情報に示すリソース権限内のリソース共有が成功したことを提示するために用いられる。
【0226】
いくつかの例において、第2の受信モジュール904は、さらに支払い実行側デバイスから送信されたリソース差し引き提示情報を受信するために用いられる。
【0227】
リソース差し引き提示情報は、対象リソース権限情報に示すリソース権限内のリソースの差し引きが成功したことを提示するために用いられる。
【0228】
本願の第8の態様は、上記第4の態様に係るリソース処理方法を実行することができる支払い実行側デバイスを提供する。図21は、本願の第8の態様に係る支払い実行側デバイスの実施例の構造概略図である。図21に示すように、支払い実行側デバイス1000は、受信モジュール1001、送信モジュール1002及び処理モジュール1003を含むことができる。
【0229】
受信モジュール1001は、第1のアプリケーションプログラムから送信されたリソース支払い要求を受信するために用いられる。
【0230】
リソース支払い要求は、対象リソーストークン及び支払いリソース情報を含む。第1のアプリケーションプログラムは、第1のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである。対象リソーストークンは、サーバが対象電子証明書に割り当てられた。対象電子証明書は、第2のユーザの対象リソース権限情報に基づいて変換され、かつ第2のアプリケーションプログラムにより第1のアプリケーションプログラムに提供された電子証明書である。第2のアプリケーションプログラムは、第2のユーザの入力を受け付けるアプリケーションプログラムである。
【0231】
いくつかの例において、電子証明書は、二次元コード、バーコード、ショートメッセージ、リンクのうちの一つ又は複数を含むことができる。
【0232】
いくつかの例において、リソース権限情報は、第2のユーザのリソースアカウント、共有リソース限度額、指定共有アプリケーションプログラム、共有リソース業務、第1のユーザの身元認証情報のうちの一つ又は複数を含むことができる。
【0233】
送信モジュール1002は、サーバに対象リソーストークン及び支払いリソース情報を送信するために用いられる。
【0234】
受信モジュール1001は、さらにサーバから送信された対象リソーストークンに対応する対象リソース権限情報を受信するために用いられる。
【0235】
処理モジュール1003は、対象リソース権限情報に基づいて、対象リソース権限情報により指示されたリソース権限内で支払いリソース情報により指示されたリソースを差し引くために用いられる。
【0236】
本願の実施例において、支払い実行側デバイスは、第1のアプリケーションプログラムから送信された対象リソーストークン及び支払いリソース情報を含むリソース支払い要求を受信することができ、対象リソーストークン及び支払いリソース情報をサーバに送信し、サーバにより照会された対象リソーストークンに対応する対象リソース権限情報を受信する。支払い実行側デバイスは、対象リソース権限情報に基づいて対象リソース権限情報により指示されたリソース権限内で支払いリソース情報により指示されたリソースを差し引き、支払いを完了することができる。対象リソーストークンは、一種のマークであり、各種類のアプリケーションプログラムは、いずれも対象リソーストークンを記憶して使用することができ、それにより支払い実行側デバイスは、対象リソーストークンに対応する対象リソース権限情報に示すリソース権限内でリソースを差し引く。第1のアプリケーションプログラムと第2のアプリケーションプログラムの種類が同じであるか又は異なるかにかかわらず、共有リソースの第1のアプリケーションプログラムと第2のアプリケーションプログラムとの間での共有を実現し、リソース共有の互換性を向上させることができる。
【0237】
いくつかの例において、送信モジュール1002は、さらに第2のアプリケーションプログラムにリソース差し引き提示情報を送信するために用いられる。
【0238】
リソース差し引き提示情報は、対象リソース権限情報に示すリソース権限内で支払いリソース情報に指示されたリソースの差し引きが成功したことを提示するために用いられる。
【0239】
本願の第9の態様は、さらにサーバを提供する。図22は、本願の第9の態様に係るサーバの実施例の構造概略図である。図22に示すように、サーバ1100は、記憶部1101、プロセッサ1102及び記憶部1101に記憶されかつプロセッサ1102で実行可能なコンピュータプログラムを含む。
【0240】
一例において、上記プロセッサ1102は、中央処理デバイス(CPU)や特定の集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)を含むことができ、又は本願の実施例の一つ又は複数の集積回路を実施するように構成されてもよい。
【0241】
記憶部1101は、データや命令のための大容量のメモリを含んでもよい。例えば、記憶部1101は、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive、HDD)、フレキシブルディスクドライブ、フラッシュメモリ、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ又はユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus、USB)ドライブ又は二つ以上のこれらの組み合わせを含むことができる。
【0242】
記憶部1101は、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク記憶媒体デバイス、光記憶媒体デバイス、フラッシュメモリデバイス、電気、光学又は他の物理/有形のメモリ記憶デバイスを含むことができる。したがって、一般的に、記憶部は、コンピュータ実行可能な命令を含む一つ以上のソフトウェアをコードする有形(非一時的)コンピュータの読み取り可能な記憶媒体(例えば、記憶部デバイス)を含み、かつ該ソフトウェアが実行される(例えば、一つ又は複数のプロセッサである)場合、それは、本願の生物識別端末の異常検出方法に基づいて説明された操作を実行することができるように操作される。
【0243】
プロセッサ1102は、記憶部1101に記憶された実行可能プログラムコードを読み取ることにより実行可能プログラムコードに対応するコンピュータプログラムを実行することにより、上記第1の態様に係るリソース処理方法を実現するために用いられる。
【0244】
一例において、サーバ1100は、通信インターフェース1103及びバス1104をさらに含むことができる。そのうち、図22に示すように、記憶部1101、プロセッサ1102、通信インターフェース1103は、バス1104を介して接続されかつ相互間の通信を完了する。
【0245】
通信インターフェース1103は、主に本願の実施例における各モジュール、装置、ユニット及び/又はデバイスの間の通信を実現するために用いられる。通信インターフェース1103を介して入力デバイス及び/又は出力デバイスにアクセスすることもできる。
【0246】
バス1104は、ハードウェア、ソフトウェア又は両者を含み、サーバ1100の部品を互いに結合する。限定ではなく例として、バス1104は、アクセラブルグラフィーポート(Accelerated Graphics Port、AGP)又は他のグラフィックスバス、強化工業標準アーキテクチャ(Enhanced Industry Standard Architecture、EISA)バス、フロントエンドバス(Front Side Bus、FSB)、スーパー伝送(Hyper Transport、HT)相互接続、工業標準アーキテクチャ(Industrial Standard Architecture、ISA)バス、無限帯域幅相互接続、低ピン数(Low pin count、LPC)バス、メモリバス、マイクロチャネルアーキテクチャ(Micro Channel Architecture、MCA)バス、周辺コンポーネント相互接続(Peripheral Component Interconnect、PCI)バス、PCI-Express(PCI-X)バス、シリアル高級技術アクセサリ(Serial Advanced Technology Attachment、SATA)バス、ビデオ電子標準協会ローカル(Video Electronics Standards Association Local Bus、VLB)バス又は他の適切なバス又は二つ以上の組み合わせを含むことができる。適切な場合、バス1104は、一つ又は複数のバスを含むことができる。本願の実施例は、特定のバスを記載したが、任意の適切なバス又は相互接続を考慮してもよい。
【0247】
本願の第10の態様は、さらにユーザ端末を提供する。該ユーザ端末は、記憶部、プロセッサ及び記憶部に記憶されかつプロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含むことができる。プロセッサは、記憶部に記憶された実行可能プログラムコードを読み取ることにより実行可能プログラムコードに対応するコンピュータプログラムを実行することにより、上記第2の態様に係るリソース処理方法を実現するために用いられる。
【0248】
いくつかの例において、該ユーザ端末は、通信インターフェース及びバスをさらに含むことができる。記憶部、プロセッサ、通信インターフェースは、バスを介して接続され相互間の通信を完了することができる。
【0249】
該ユーザ端末における記憶部、プロセッサ、コンピュータプログラム、通行画面、バスなどの具体的な説明は、第9の態様におけるサーバにおける記憶部、プロセッサ、コンピュータプログラム、通行画面、バスなどの関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0250】
本願の第11の態様は、さらにユーザ端末を提供する。該ユーザ端末は、記憶部、プロセッサ及び記憶部に記憶されかつプロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含むことができる。プロセッサは、記憶部に記憶されている実行可能プログラムコードを読み取ることにより実行可能プログラムコードに対応するコンピュータプログラムを実行することにより、上記第3の態様に係るリソース処理方法を実現するために用いられる。いくつかの例において、該ユーザ端末は、通信インターフェース及びバスをさらに含むことができる。記憶部、プロセッサ、通信インターフェースは、バスを介して接続され相互間の通信を完了することができる。
【0251】
該ユーザ端末における記憶部、プロセッサ、コンピュータプログラム、通行画面、バスなどの具体的な説明は、第9の態様におけるサーバにおける記憶部、プロセッサ、コンピュータプログラム、通行画面、バスなどの関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0252】
本願の第12の態様は、さらに支払い実行側デバイスを提供する。該支払い実行側デバイスは、記憶部、プロセッサ及び記憶部に記憶されかつプロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含むことができる。プロセッサは、記憶部に記憶されている実行可能プログラムコードを読み取ることにより実行可能プログラムコードに対応するコンピュータプログラムを実行することにより、上記第4の態様に係るリソース処理方法を実現するために用いられる。
【0253】
いくつかの例において、該支払い実行側デバイスは、通信インターフェース及びバスをさらに含むことができる。記憶部、プロセッサ、通信インターフェースは、バスを介して接続され相互間の通信を完了することができる。
【0254】
該支払い実行側デバイスにおける記憶部、プロセッサ、コンピュータプログラム、通行画面、バスなどの具体的な説明は、第9の態様におけるサーバにおける記憶部、プロセッサ、コンピュータプログラム、通行画面、バスなどの関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0255】
本願の第13の態様は、さらにリソース処理システムを提供する。リソース処理システムは、第9の態様に係るサーバと、第10の態様に係るユーザ端末と、第11の態様に係るユーザ端末と、第12の態様に係る支払い実行側デバイスと、を含んでもよい。サーバ、ユーザ端末及び支払い実行側デバイスの具体的な内容は、上記実施例における関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0256】
本願の実施例は、さらにコンピュータの読み取り可能な記憶媒体を提供し、該コンピュータの読み取り可能な記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶され、該コンピュータプログラムがプロセッサにより実行される時に上記第1の態様、第2の態様、第3の態様、第4の態様のいずれか一つの態様が提供されるリソース処理方法を実現することができ、かつ同じ技術的効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。ここで、上記コンピュータの読み取り可能な記憶媒体は、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROMと略称する)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称する)、磁気ディスクや光ディスクなどを含むことができ、ここでは限定されない。
【0257】
明らかなように、本明細書における各実施例は、いずれも漸進の方式を採用して説明し、各実施例の間が同一である又は類似する部分は、互いに参照すればよく、各実施例で重点的に説明したことは、いずれも他の実施例と異なる点である。サーバの実施例、ユーザ端末の実施例、支払い実行側デバイスの実施例、システム実施例、コンピュータの読み取り可能な記憶媒体の実施例に対して、関連するところは、方法実施例の説明部分を参照することができる。本願は、上記に説明した特定のステップ及び構造に限定されるものではない。当業者は、本願の精神を理解した後に、様々な変更、修正及び追加、又はステップの間の順序を変更することができる。かつ、説明を簡単にするために、ここで既知の方法技術の詳細な説明を省略する。
【0258】
以上、本願の実施例に係る方法、装置(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して本願の各態様を説明した。理解すべきことは、フローチャート及び/又はブロック図における各ブロック及びフローチャート及び/又はブロック図における各ブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実現されてもよい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供され、それにより機械を生成することにより、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサにより実行されたこれらの命令は、フローチャート及び/又はブロック図の一つ又は複数のブロックに指定された機能/動作の実現をイネーブルする。このようなプロセッサは、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、特殊アプリケーションプロセッサ又はフィールドプログラマブルロジック回路であってもよいが、それらに限定されない。理解できるように、ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック及びブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、指定された機能又は動作を実行する専用ハードウェアで実現されてもよく、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせで実現されてもよい。
【0259】
当業者であれば理解できるように、上記実施例は、いずれも例示的なものではない。異なる実施例に現れた異なる技術的特徴を組み合わせることにより、有益な効果を得ることができる。当業者であれば、図面、明細書及び特許請求の範囲を研究した上で、開示された実施例の他の変化の実施例を理解しかつ実現することができる。特許請求の範囲において、「含む」という用語は、他の装置又はステップを排除するものではない。「一つ」という数量語も複数を排除するものではない。「第1の」、「第2の」という用語は、名称を表示するために用いられ、いかなる特定の順序を示すものではない。特許請求の範囲における任意の図面標記は、いずれも保護範囲を限定するものと理解すべきではない。請求項に記載の複数の部分の機能は、一つの単独のハードウェア又はソフトウェアモジュールにより実現することができる。ある技術的特徴が異なる従属請求項に現れている場合、これらの技術的特徴を組み合わせて有益な効果を達成することができないという意味ではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図15
図16
図17
図18
図19
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図22