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特許7438412無線LANシステムにおけるP2P送信方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-15
(45)【発行日】2024-02-26
(54)【発明の名称】無線LANシステムにおけるP2P送信方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/1268 20230101AFI20240216BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20240216BHJP
   H04W 72/25 20230101ALI20240216BHJP
【FI】
H04W72/1268
H04W84/12
H04W72/25
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022580831
(86)(22)【出願日】2021-06-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-25
(86)【国際出願番号】 KR2021008179
(87)【国際公開番号】W WO2022005165
(87)【国際公開日】2022-01-06
【審査請求日】2022-12-27
(31)【優先権主張番号】63/045,808
(32)【優先日】2020-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/046,662
(32)【優先日】2020-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/106,903
(32)【優先日】2020-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/107,381
(32)【優先日】2020-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(74)【代理人】
【識別番号】100202740
【弁理士】
【氏名又は名称】増山 樹
(72)【発明者】
【氏名】キム サンクク
(72)【発明者】
【氏名】キム チョンキ
(72)【発明者】
【氏名】チェ チンス
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/008049(WO,A1)
【文献】特表2021-530127(JP,A)
【文献】Stephane Baron (Canon),Direct Link MU transmissions, IEEE 802.11-19/1117r2 ,IEEE, インターネット<URL:https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/19/11-19-1117-02-00be-direct-link-mu-transmissions.pptx>,2019年09月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
WLAN(wireless local area network)システムの第1のnon-AP STA(non-access point station)によって実行される方法において、
AP(access point)に要請フレームを送信するステップであって、前記要請フレームは、前記第1のnon-AP STAのP2P(peer-to-peer)送信に関連した情報を含む、ステップと、
前記要請フレームに応答して、前記APから前記P2P送信に関連する応答フレームを受信するステップと、
前記応答フレームを受信した後、前記APからトリガーフレームを受信するステップであって、
前記トリガーフレームは、
a)前記トリガーフレームが前記APへのアップリンク送信のためのものであるか、
b)前記トリガーフレームが前記APへのアップリンク送信及びP2P送信の両方のためのものであるか
に関連した2ビットの情報を含み、
前記2ビットの情報は、前記a)に関連する第1の値を有し、且つ前記b)に関連する第2の値を有する、ステップと、
前記b)に関連する情報を含む前記トリガーフレームを受信すると、第2のnon-AP STAに前記P2P送信を実行するステップと、を含、方法。
【請求項2】
前記第2のnon-AP STAにNDPA(null data packet announcement)フレーム及びNDP(null data packet)フレームを送信するステップと、
前記第2のnon-AP STAから前記第1のnon-AP STAと前記第2のnon-AP STAとの間のチャネル状態情報を含むフィードバックフレームを受信するステップと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記トリガーフレームは、アップリンク送信スケジュール情報及びP2P送信スケジュール情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記トリガーフレームは、前記第1のnon-AP STAと前記第2のnon-AP STAとの間のP2P送信のための資源割当情報及びP2P送信期間情報をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記トリガーフレームは、初期サウンディングに関連した情報、及びサウンディング周期情報を含み、
前記初期サウンディングに関連した情報は、前記第1のnon-AP STAが前記第2のnon-AP STAにデータを送信する前にサウンディングを実行するかどうかに関連し、
前記サウンディング周期情報は、サウンディングを実行する前に何回のデータ送信が実行されるかに関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記トリガーフレームは、前記第1のnon-AP STAと前記第2のnon-AP STAとの間のP2P送信のための資源割当情報、及びアップリンクSTAからAP MLD(multi-link device)にアップリンクデータを送信するための資源割当情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
記要請フレームは、P2Pソースである前記第1のnon-AP STAのアドレス、P2Pターゲットとしての前記第2のnon-AP STAのアドレス、及び前記第1のnon-AP STAのバッファ状態情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
WLAN(wireless local area network)システムの第1のnon-AP STA(non-access point station)において、
無線信号を送信及び/又は受信する送受信機と、
前記送受信機に結合されたプロセッサと、を含み、
前記送受信機は、
AP(access point)に要請フレームを送信し、前記要請フレームは、前記第1のnon-AP STAのP2P(peer-to-peer)送信に関連した情報を含み、
前記要請フレームに応答して、前記APから前記P2P送信に関連する応答フレームを受信し、
前記応答フレームを受信した後、前記APからトリガーフレームを受信し、
前記トリガーフレームは、
a)前記トリガーフレームが前記APへのアップリンク送信のためのものであるか、
b)前記トリガーフレームが前記APへのアップリンク送信及びP2P送信の両方のためのものであるか
に関連した2ビットの情報を含み、
前記2ビットの情報は、前記a)に関連する第1の値を有し、且つ前記b)に関連する第2の値を有し、
前記b)に関連する情報を含む前記トリガーフレームを受信すると、第2のnon-AP STAに前記P2P送信を実行する、ように適合される、第1のnon-AP STA。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記第2のnon-AP STAにNDPA(null data packet announcement)フレーム及びNDP(null data packet)フレームを送信し、
前記第2のnon-AP STAから前記第1のnon-AP STAと前記第2のnon-AP STAとの間のチャネル状態情報を含むフィードバックフレームを受信する、ようにさらに適合される、請求項8に記載の第1のnon-AP STA。
【請求項10】
前記トリガーフレームは、アップリンク送信スケジュール情報及びP2P送信スケジュール情報を含む、請求項8に記載の第1のnon-AP STA。
【請求項11】
前記トリガーフレームは、前記第1のnon-AP STAと前記第2のnon-AP STAとの間のP2P送信のための資源割当情報及びP2P送信期間情報をさらに含む、請求項8に記載の第1のnon-AP STA。
【請求項12】
前記トリガーフレームは、初期サウンディングに関連した情報、及びサウンディング周期情報を含み、
前記初期サウンディングに関連した情報は、前記第1のnon-AP STAが前記第2のnon-AP STAにデータを送信する前にサウンディングを実行するかどうかに関連し、
前記サウンディング周期情報は、サウンディングを実行する前に何回のデータ送信が実行されるかに関連する、請求項8に記載の第1のnon-AP STA。
【請求項13】
前記トリガーフレームは、前記第1のnon-AP STAと前記第2のnon-AP STAとの間のP2P送信のための資源割当情報、及びアップリンクSTAからAP MLD(multi-link device)にアップリンクデータを送信するための資源割当情報を含む、請求項8に記載の第1のnon-AP STA。
【請求項14】
記要請フレームは、P2Pソースである前記第1のnon-AP STAのアドレス、P2Pターゲットとしての前記第2のnon-AP STAのアドレス、及び前記第1のnon-AP STAのバッファ状態情報を含む、請求項8に記載の第1のnon-AP STA。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、無線LAN(wireless local area network)システムにおけるP2P(peer to peer)送信のための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
WLAN(wireless local area network)は、様々な方式で改善されてきた。例えば、IEEE 802.11ax標準は、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)及びDL MU MIMO(downlink multi-user multiple input、multiple output)技法を使用して改善された通信環境を提案した。
【0003】
本明細書は、新しい通信標準で活用可能な技術的特徴を提案する。例えば、新しい通信標準は、最近に議論中であるEHT(Extreme high throughput)規格であることができる。EHT規格は、新しく提案される増加された帯域幅、改善されたPPDU(PHY layer protocol data unit)構造、改善されたシーケンス、HARQ(Hybrid automatic repeat request)技法などを使用できる。EHT規格は、IEEE 802.11be規格と呼ばれることができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
多様な実施例に係る無線LAN(Wireless Local Area Network)システムにおいて、送信STA(station)は、AP(access point)にP2P(peer-to-peer)送信要請フレームを送信する。送信STAは、前記APからP2P送信応答フレームを受信する。送信STAは、前記APからトリガーフレームを受信する。前記トリガーフレームは、アップリンクのみのためのものであるか、またはP2P送信のみのためのものであるか、またはアップリンク及びP2P送信の両方のためのものであるかに関連した情報を含む。これによって、該当しないSTAは、トリガーフレーム送信で取得したTXOPの間にパワーセイブモードで動作して不必要な電力損失を防止することができる。P2P送信は、一つまたはそれ以上の送信STAと受信STA Pairとの間の送信を支援することができる。送信STAは、受信STAにデータを送信する。前記送信STA及び前記受信STAは、non-AP STAである。前記送信STAは、前記受信STAにNDPA(null data packet announcement)フレーム及びNDP(null data packet)フレームを送信する。前記送信STAは、前記受信STAから前記送信STAと前記受信STAとの間のチャネル状態情報を含むフィードバックフレームを受信する。
【発明の効果】
【0005】
本明細書の一例によると、WLANでP2P通信を実行することができ、P2P通信を介して端末間に直接データ送受信を実行することによって一層低い遅延及びスループット向上を期待することができる。
【0006】
本明細書の一例によると、一つのトリガーフレームでP2P及び一般アップリンク送信を全てトリガーできるため、通信の効率性が増大することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本明細書の送信装置及び/又は受信装置の一例を示す。
図2】無線LAN(WLAN)の構造を示した概念図である。
図3】一般的なリンクセットアップ(link setup)過程を説明する図である。
図4】トリガーフレームの一例を示す。
図5】本明細書に使われるPPDUの一例を示す。
図6】本明細書の送信装置及び/又は受信装置の変形された一例を示す。
図7】本明細書の一例に係る通信ネットワークを示す。
図8】MLD(multi-link device)構造の一例を示す。
図9】ネゴシエーション(negotiation)方法の一実施例を示す。
図10】P2P送信方法の一実施例を示す。
図11】P2P送信方法の一実施例を示す。
図12】P2P送信方法の一実施例を示す。
図13】Case1の一実施例を示す。
図14】Case2の一実施例を示す。
図15】送信STA動作方法の一実施例を示す。
図16】AP動作方法の一実施例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書において「AまたはB(A or B)」は、「Aのみ」、「Bのみ」、または「AとBの両方」を意味することができる。他に表現すれば、本明細書において「AまたはB(A or B)」は、「A及び/又はB(A and/or B)」と解釈されることができる。例えば、本明細書において「A、B、またはC(A、B or C)」は、「Aのみ」、「Bのみ」、「Cのみ」、または「A、B、及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A、B and C)」を意味することができる。
【0009】
本明細書において使用されるスラッシュ(/)やコンマ(comma)は、「及び/又は(and/or)」を意味することができる。例えば、「A/B」は、「A及び/又はB」を意味することができる。これにより、「A/B」は、「Aのみ」、「Bのみ」、または「AとBの両方」を意味することができる。例えば、「A、B、C」は、「A、B、またはC」を意味することができる。
【0010】
本明細書において「少なくとも1つのA及びB(at least oneof A and B)」は、「Aのみ」、「Bのみ」、または「AとBの両方」を意味することができる。また、本明細書において「少なくとも1つのAまたはB(at least one of A or B)」や「少なくとも1つのA及び/又はB(at least one of A and/or B)」という表現は、「少なくとも1つのA及びB(at least one of A and B)」と同様に解釈されることができる。
【0011】
また、本明細書において「少なくとも1つのA、B、及びC(at least one of A、B and C)」は、「Aのみ」、「Bのみ」、「Cのみ」、または「A、B、及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A、B and C)」を意味することができる。また、「少なくとも1つのA、B、またはC(at least one of A、B or C)」や「少なくとも1つのA、B、及び/又はC(at least one of A、B and/or C)」は、「少なくとも1つのA、B、及びC(at least one of A、B and C)」を意味することができる。
【0012】
また、本明細書において使用される括弧は、「例えば(for example)」を意味することができる。具体的に、「制御情報(EHT-Signal)」と表示された場合、「制御情報」の一例として「EHT-Signal」が提案されたことでありうる。言い換えれば、本明細書の「制御情報」は、「EHT-Signal」に制限(limit)されず、「EHT-Signal」が「制御情報」の一例として提案されたことでありうる。また、「制御情報(すなわち、EHT-signal)」と表示された場合にも、「制御情報」の一例として「EHT-signal」が提案されたことでありうる。
【0013】
本明細書において1つの図面内で個別的に説明される技術的特徴は、個別的に実現されることができ、同時に実現されることもできる。
【0014】
本明細書の以下の一例は、様々な無線通信システムに適用されることができる。例えば、本明細書の以下の一例は、無線LAN(wireless local area network、WLAN)システムに適用されることができる。例えば、本明細書は、IEEE 802.11a/g/n/acの規格や、IEEE 802.11ax規格に適用されることができる。また、本明細書は、新しく提案されるEHT規格またはIEEE 802.11be規格にも適用されることができる。また、本明細書の一例は、EHT規格またはIEEE 802.11beを改善(enhance)した新しい無線LAN規格にも適用されることができる。また、本明細書の一例は、移動通信システムに適用されることができる。例えば、3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project)規格に基づくLTE(Long Term Evolution)及びその進化(evolution)に基づく移動通信システムに適用されることができる。また、本明細書の一例は、3GPP規格に基づく5G NR規格の通信システムに適用されることができる。
【0015】
以下、本明細書の技術的特徴を説明するために、本明細書が適用され得る技術的特徴を説明する。
【0016】
図1は、本明細書の送信装置及び/又は受信装置の一例を示す。
【0017】
図1の一例は、以下において説明される様々な技術的特徴を行うことができる。図1は、少なくとも1つのSTA(station)に関連する。例えば、本明細書のSTA(110、120)は、移動端末(mobile terminal)、無線機器(wireless device)、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit;WTRU)、ユーザ装備(User Equipment;UE)、移動局(Mobile Station;MS)、移動加入者ユニット(Mobile Subscriber Unit)、または単にユーザ(user)などの様々な名称とも呼ばれることができる。本明細書のSTA(110、120)は、ネットワーク、基地局(Base Station)、Node-B、AP(Access Point)、リピータ、ルータ、リレイなどの様々な名称と呼ばれることができる。本明細書のSTA(110、120)は、受信装置、送信装置、受信STA、送信STA、受信Device、送信Deviceなどの様々な名称と呼ばれることができる。
【0018】
例えば、STA(110、120)は、AP(Access Point)役割を果たすか、non-AP役割を果たすことができる。すなわち、本明細書のSTA(110、120)は、AP及び/又はnon-APの機能を行うことができる。本明細書においてAPは、AP STAとも表示されることができる。
【0019】
本明細書のSTA(110、120)は、IEEE 802.11規格以外の様々な通信規格を共に支援することができる。例えば、3GPP規格による通信規格(例えば、LTE、LTE-A、5G NR規格)などを支援できる。また、本明細書のSTAは、携帯電話、車両(vehicle)、個人用コンピュータなどの様々な装置で実現されることができる。また、本明細書のSTAは、音声通話、画像通話、データ通信、自律走行(Self-Driving、Autonomous-Driving)などの様々な通信サービスのための通信を支援できる。
【0020】
本明細書においてSTA(110、120)は、IEEE 802.11標準の規定にしたがう媒体接続制御(medium access control、MAC)と無線媒体に対する物理階層(Physical Layer)インターフェースを含むことができる。
【0021】
図1の副図面(a)に基づいてSTA(110、120)を説明すれば、以下のとおりである。
【0022】
第1のSTA(110)は、プロセッサ111、メモリ112、及びトランシーバ113を備えることができる。図示されたプロセッサ、メモリ、及びトランシーバは、各々別のチップで実現されるか、少なくとも2つ以上のブロック/機能が1つのチップを介して実現されることができる。
【0023】
第1のSTAのトランシーバ113は、信号の送受信動作を行う。具体的に、IEEE 802.11パケット(例えば、IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax/be等)を送受信できる。
【0024】
例えば、第1のSTA(110)は、APの意図された動作を行うことができる。例えば、APのプロセッサ111は、トランシーバ113を介して信号を受信し、受信信号を処理し、送信信号を生成し、信号送信のための制御を行うことができる。APのメモリ112は、トランシーバ113を介して受信された信号(すなわち、受信信号)を格納することができ、トランシーバを介して送信される信号(すなわち、送信信号)を格納することができる。
【0025】
例えば、第2のSTA(120)は、Non-AP STAの意図された動作を行うことができる。例えば、non-APのトランシーバ123は、信号の送受信動作を行う。具体的に、IEEE 802.11パケット(例えば、IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax/be等)を送受信できる。
【0026】
例えば、Non-AP STAのプロセッサ121は、トランシーバ123を介して信号を受信し、受信信号を処理し、送信信号を生成し、信号送信のための制御を行うことができる。Non-AP STAのメモリ122は、トランシーバ123を介して受信された信号(すなわち、受信信号)を格納することができ、トランシーバを介して送信される信号(すなわち、送信信号)を格納することができる。
【0027】
例えば、以下の明細書においてAPで表示された装置の動作は、第1のSTA(110)または第2のSTA(120)で行われることができる。例えば、第1のSTA(110)がAPである場合、APで表示された装置の動作は、第1のSTA(110)のプロセッサ111により制御され、第1のSTA(110)のプロセッサ111により制御されるトランシーバ113を介して関連した信号が送信されるか、受信されることができる。また、APの動作に関連した制御情報やAPの送信/受信信号は、第1のSTA(110)のメモリ112に格納されることができる。また、第2のSTA(110)がAPである場合、APで表示された装置の動作は、第2のSTA(120)のプロセッサ121により制御され、第2のSTA(120)のプロセッサ121により制御されるトランシーバ123を介して関連した信号が送信されるか、受信されることができる。また、APの動作に関連した制御情報やAPの送信/受信信号は、第2のSTA(110)のメモリ122に格納されることができる。
【0028】
例えば、以下の明細書においてnon-AP(または、User-STA)で表示された装置の動作は、第1のSTA(110)または第2のSTA(120)で行われることができる。例えば、第2のSTA(120)がnon-APである場合、non-APで表示された装置の動作は、第2のSTA(120)のプロセッサ121により制御され、第2のSTA(120)のプロセッサ121により制御されるトランシーバ123を介して関連した信号が送信されるか、受信されることができる。また、non-APの動作に関連した制御情報やAPの送信/受信信号は、第2のSTA(120)のメモリ122に格納されることができる。例えば、第1のSTA(110)がnon-APである場合、non-APで表示された装置の動作は、第1のSTA(110)のプロセッサ111により制御され、第1のSTA(120)のプロセッサ111により制御されるトランシーバ113を介して関連した信号が送信されるか、受信されることができる。また、non-APの動作に関連した制御情報やAPの送信/受信信号は、第1のSTA(110)のメモリ112に格納されることができる。
【0029】
以下の明細書において、(送信/受信)STA、第1のSTA、第2のSTA、STA1、STA2、AP、第1のAP、第2のAP、AP1、AP2、(送信/受信)Terminal、(送信/受信)device、(送信/受信)apparatus、ネットワークなどと呼ばれる装置は、図1のSTA(110、120)を意味することができる。例えば、具体的な図面符号なしに(送信/受信)STA、第1のSTA、第2のSTA、STA1、STA2、AP、第1のAP、第2のAP、AP1、AP2、(送信/受信)Terminal、(送信/受信)device、(送信/受信)apparatus、ネットワークなどで表示された装置も図1のSTA(110、120)を意味することができる。例えば、以下の一例において様々なSTAが信号(例えば、PPPDU)を送受信する動作は、図1のトランシーバ113、123で行われるものであることができる。また、以下の一例において様々なSTAが送受信信号を生成するか、送受信信号のために予めデータ処理や演算を行う動作は、図1のプロセッサ111、121で行われるものであることができる。例えば、送受信信号を生成するか、送受信信号のために、予めデータ処理や演算を行う動作の一例は、1)PPDU内に含まれるサブフィールド(SIG、STF、LTF、Data)フィールドのビット情報を決定/取得/構成/演算/デコード/エンコードする動作、2)PPDU内に含まれるサブフィールド(SIG、STF、LTF、Data)フィールドのために使用される時間資源や周波数資源(例えば、サブキャリヤ資源)などを決定/構成/取得する動作、3)PPDU内に含まれるサブフィールド(SIG、STF、LTF、Data)のために使用される特定のシーケンス(例えば、パイロットシーケンス、STF/LTFシーケンス、SIGに適用されるエクストラシーケンス)などを決定/構成/取得する動作、4)STAに対して適用される電力制御動作及び/又はパワーセービング動作、5)ACK信号の決定/取得/構成/演算/デコード/エンコードなどに関連した動作を含むことができる。また、以下の一例において様々なSTAが送受信信号の決定/取得/構成/演算/デコード/エンコードのために使用する様々な情報(例えば、フィールド/サブフィールド/制御フィールド/パラメータ/パワーなどに関連した情報)は、図1のメモリ112、122に格納されることができる。
【0030】
上述した図1の副図面(a)の装置/STAは、図1の副図面(b)のように変形されることができる。以下、図1の副図面(b)に基づいて、本明細書のSTA(110、120)を説明する。
【0031】
例えば、図1の副図面(b)に示されたトランシーバ113、123は、上述した図1の副図面(a)に示されたトランシーバと同じ機能を行うことができる。例えば、図1の副図面(b)に示されたプロセシングチップ114、124は、プロセッサ111、121及びメモリ112、122を備えることができる。図1の副図面(b)に示されたプロセッサ111、121及びメモリ112、122は、上述した図1の副図面(a)に示されたプロセッサ111、121及びメモリ112、122と同じ機能を行うことができる。
【0032】
以下において説明される、移動端末(mobile terminal)、無線機器(wireless device)、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit;WTRU)、ユーザ装備(User Equipment;UE)、移動局(Mobile Station;MS)、移動加入者ユニット(Mobile Subscriber Unit)、ユーザ(user)、ユーザSTA、ネットワーク、基地局(Base Station)、Node-B、AP(Access Point)、リピータ、ルータ、リレイ、受信装置、送信装置、受信STA、送信STA、受信Device、送信Device、受信Apparatus、及び/又は送信Apparatusは、図1の副図面(a)/(b)に示されたSTA(110、120)を意味するか、図1の副図面(b)に示されたプロセシングチップ114、124を意味することができる。すなわち、本明細書の技術的特徴は、図1の副図面(a)/(b)に示されたSTA(110、120)により行われることができ、図1の副図面(b)に示されたプロセシングチップ114、124でのみ行われることもできる。例えば、送信STAが制御信号を送信する技術的特徴は、図1の副図面(a)/(b)に示されたプロセッサ111、121で生成された制御信号が図1の副図面(a)/(b)に示されたトランシーバ113、123を介して送信される技術的特徴と理解されることができる。または、送信STAが制御信号を送信する技術的特徴は、図1の副図面(b)に示されたプロセシングチップ114、124でトランシーバ113、123に伝達される制御信号が生成される技術的特徴と理解されることができる。
【0033】
例えば、受信STAが制御信号を受信する技術的特徴は、図1の副図面(a)に示されたトランシーバ113、123により制御信号が受信される技術的特徴と理解されることができる。または、受信STAが制御信号を受信する技術的特徴は、図1の副図面(a)に示されたトランシーバ113、123に受信された制御信号が図1の副図面(a)に示されたプロセッサ111、121により取得される技術的特徴と理解されることができる。または、受信STAが制御信号を受信する技術的特徴は、図1の副図面(b)に示されたトランシーバ113、123に受信された制御信号が図1の副図面(b)に示されたプロセシングチップ114、124により取得される技術的特徴と理解されることができる。
【0034】
図1の副図面(b)を参照すれば、メモリ112、122内にソフトウェアコード115、125が備えられ得る。ソフトウェアコード115、125は、プロセッサ111、121の動作を制御するinstructionが含まれ得る。ソフトウェアコード115、125は、様々なプログラミング言語で含まれることができる。
【0035】
図1に示されたプロセッサ111、121またはプロセシングチップ114、124は、ASIC(application-specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路、及び/又はデータ処理装置を含むことができる。プロセッサは、AP(application processor)であることができる。例えば、図1に示されたプロセッサ111、121またはプロセシングチップ114、124は、DSP(digital signal processor)、CPU(central processing unit)、GPU(graphics processing unit)、モデム(Modem;modulator and demodulator)のうち、少なくとも1つを備えることができる。例えば、図1に示されたプロセッサ111、121またはプロセシングチップ114、124は、Qualcomm(登録商標)により製造されたSNAPDRAGONTMシリーズプロセッサ、Samsung(登録商標)により製造されたEXYNOSTMシリーズプロセッサ、Apple(登録商標)により製造されたAシリーズプロセッサ、MediaTek(登録商標)により製造されたHELIOTMシリーズプロセッサ、INTEL(登録商標)により製造されたATOMTMシリーズプロセッサ、またはこれを改善(enhance)したプロセッサであることができる。
【0036】
本明細書において上向きリンクは、non-AP STAからAP STAへの通信のためのリンクを意味することができ、上向きリンクを介して上向きリンクPPDU/パケット/信号などが送信され得る。また、本明細書において下向きリンクは、AP STAからnon-AP STAへの通信のためのリンクを意味することができ、下向きリンクを介して下向きリンクPPDU/パケット/信号などが送信され得る。
【0037】
図2は、無線LAN(WLAN)の構造を示した概念図である。
【0038】
図2の上端は、IEEE(institute of electrical and electronic engineers)802.11のインフラストラクチャBSS(basic service set)の構造を示す。
【0039】
図2の上端を参照すれば、無線LANシステムは、1つまたはそれ以上のインフラストラクチャBSS(200、205)(以下、BSS)を含むことができる。BSS(200、205)は、成功裏に同期化をなして、互いに通信できるAP(access point、225)及びSTA1(Station、200-1)のようなAPとSTAとの集合であって、特定領域を指す概念ではない。BSS(205)は、1つのAP(230)に1つ以上の結合可能なSTA(205-1、205-2)を含むこともできる。
【0040】
BSSは、少なくとも1つのSTA、分散サービス(distribution Service)を提供するAP(225、230)、及び複数のAPを連結させる分散システム(distribution System、DS、210)を含むことができる。
【0041】
分散システム210は、いくつかのBSS(200、205)を連結して拡張されたサービスセットであるESS(extended service set、240)を実現できる。ESS(240)は、1つまたは複数個のAPが分散システム210を介して連結されてなる1つのネットワークを指示する用語として使用されることができる。1つのESS(240)に含まれるAPは、同じSSID(service set identification)を有することができる。
【0042】
ポータル(portal、220)は、無線LANネットワーク(IEEE 802.11)と他のネットワーク(例えば、802.X)との連結を行うブリッジ役割を果たすことができる。
【0043】
図2の上端のようなBSSでは、AP(225、230)間のネットワーク及びAP(225、230)とSTA(200-1、205-1、205-2)との間のネットワークが実現され得る。しかし、AP(225、230)なしにSTA間でもネットワークを設定して通信を行うことも可能でありうる。AP(225、230)なしにSTA間でもネットワークを設定して通信を行うネットワークをアドホックネットワーク(Ad-Hoc network)または独立BSS(independent basic service set、IBSS)と定義する。
【0044】
図2の下端は、IBSSを示した概念図である。
【0045】
図2の下端を参照すれば、IBSSは、アドホックモードで動作するBSSである。IBSSは、APを含まないので、中央で管理機能を行う個体(centralized management entity)がない。すなわち、IBSSでSTA(250-1、250-2、250-3、255-4、255-5)は、分散された方式(distributed manner)で管理される。IBSSでは、全てのSTA(250-1、250-2、250-3、255-4、255-5)が移動STAからなり得るし、分散システムへの接続が許容されず、自己完備的ネットワーク(self-contained network)をなす。
【0046】
図3は、一般的なリンクセットアップ(link setup)過程を説明する図である。
【0047】
図示されたステップS310において、STAは、ネットワーク発見動作を行うことができる。ネットワーク発見動作は、STAのスキャニング(scanning)動作を含むことができる。すなわち、STAがネットワークにアクセスするためには、参加可能なネットワークを探さなければならない。STAは、無線ネットワークに参加する前に、互換可能なネットワークを識別しなければならないが、特定領域に存在するネットワーク識別過程をスキャニングという。スキャニング方式には、能動的スキャニング(active scanning)と受動的スキャニング(passive scanning)とがある。
【0048】
図3では、例示的に、能動的スキャニング過程を含むネットワーク発見動作を図示する。能動的スキャニングでスキャニングを行うSTAは、チャネルを移しながら周辺にどのAPが存在するか探索するために、プローブ要請フレーム(probe request frame)を送信し、これに対する応答を待つ。応答者(responder)は、プローブ要請フレームを送信したSTAにプローブ要請フレームに対する応答としてプローブ応答フレーム(probe response frame)を送信する。ここで、応答者は、スキャニングされているチャネルのBSSで最後に信号フレーム(beacon frame)を送信したSTAであることができる。BSSでは、APが信号フレームを送信するので、APが応答者となり、IBSSでは、IBSS内のSTAが順番に信号フレームを送信するので、応答者が一定でない。例えば、1番チャネルでプローブ要請フレームを送信し、1番チャネルでプローブ応答フレームを受信したSTAは、受信したプローブ応答フレームに含まれたBSS関連情報を格納し、次のチャネル(例えば、2番チャネル)に移動して同じ方法でスキャニング(すなわち、2番チャネル上でプローブ要請/応答送受信)を行うことができる。
【0049】
図3の一例には表示されていないが、スキャニング動作は、受動的スキャニング方式で行われることもできる。受動的スキャニングに基づいてスキャニングを行うSTAは、チャネルを移しながら信号フレームを待つことができる。信号フレームは、IEEE 802.11で管理フレーム(management frame)のうち1つであって、無線ネットワークの存在を報知し、スキャニングを行うSTAをして無線ネットワークを探して、無線ネットワークに参加できるように周期的に送信される。BSSでAPが信号フレームを周期的に送信する役割を果たし、IBSSでは、IBSS内のSTAが順番に信号フレームを送信する。スキャニングを行うSTAは、信号フレームを受信すれば、信号フレームに含まれたBSSに関する情報を格納し、他のチャネルに移動しながら各チャネルで信号フレーム情報を記録する。信号フレームを受信したSTAは、受信した信号フレームに含まれたBSS関連情報を格納し、次のチャネルに移動して、同じ方法で次のチャネルでスキャニングを行うことができる。
【0050】
ネットワークを発見したSTAは、ステップS320を介して認証過程を行うことができる。このような認証過程は、後述するステップS340の保安セットアップ動作と明確に区分するために、1番目の認証(first authentication)過程と称することができる。S320の認証過程は、STAが認証要請フレーム(authentication request frame)をAPに送信し、これに応答してAPが認証応答フレーム(authentication response frame)をSTAに送信する過程を含むことができる。認証要請/応答に使用される認証フレーム(authentication frame)は、管理フレームに該当する。
【0051】
認証フレームは、認証アルゴリズム番号(authentication algorithm number)、認証トランザクションシーケンス番号(authentication transaction sequence number)、状態コード(status code)、検問テキスト(challenge text)、RSN(Robust Security Network)、有限循環グループ(Finite Cyclic Group)などに関する情報を含むことができる。
【0052】
STAは、認証要請フレームをAPに送信することができる。APは、受信された認証要請フレームに含まれた情報に基づいて、当該STAに対する認証を許容するか否かを決定できる。APは、認証処理の結果を認証応答フレームを介してSTAに提供することができる。
【0053】
成功裏に認証されたSTAは、ステップS330に基づいて連結過程を行うことができる。連結過程は、STAが連結要請フレーム(association request frame)をAPに送信し、これに応答してAPが連結応答フレーム(Association response frame)をSTAに送信する過程を含む。例えば、連結要請フレームは、様々な能力(capability)に関連した情報、信号聴取間隔(listen interval)、SSID(service set identifier)、支援レート(supported rates)、支援チャネル(supported channels)、RSN、移動性ドメイン、支援オペレーティングクラス(supported operating classes)、TIM放送要請(Traffic Indication Map Broadcast request)、相互動作(interworking)サービス能力などに関する情報を含むことができる。例えば、連結応答フレームは、様々な能力に関連した情報、状態コード、AID(Association ID)、支援レート、EDCA(Enhanced Distributed Channel Access)パラメータセット、RCPI(Received Channel Power Indicator)、RSNI(Received Signal to Noise Indicator)、移動性ドメイン、タイムアウト間隔(連関カムバック時間(association comeback time))、重なり(overlapping)BSSスキャンパラメータ、TIM放送応答、QoSマップなどの情報を含むことができる。
【0054】
その後、ステップS340において、STAは、保安セットアップ過程を行うことができる。ステップS340の保安セットアップ過程は、例えば、EAPOL(Extensible Authentication Protocol over LAN)フレームを介しての4-ウェイ(way)ハンドシェーキングを介してプライベートキーセットアップ(private key setup)する過程を含むことができる。
【0055】
図4は、トリガーフレームの一例を示す。図4のトリガーフレームは、アップリンクMU送信(Uplink Multiple-User transmission)のための資源を割り当て、例えば、APから送信されることができる。トリガーフレームは、MACフレームで構成されることができ、PPDUに含まれることができる。
【0056】
図4に示す各々のフィールドは、一部省略されることができ、他のフィールドが追加されることができる。また、フィールドの各々の長さは、図示されたものと異なるように変化されることができる。
【0057】
図4のフレームコントロール(frame control)フィールド1110は、MACプロトコルのバージョンに関する情報及びその他の追加的な制御情報が含まれ、デュレーションフィールド1120は、NAV設定のための時間情報やSTAの識別子(例えば、AID)に関する情報が含まれることができる。
【0058】
また、RAフィールド1130は、該当トリガーフレームの受信STAのアドレス情報が含まれ、必要によって省略されることができる。TAフィールド1140は、該当トリガーフレームを送信するSTA(例えば、AP)のアドレス情報が含まれ、共通情報(common information)フィールド1150は、該当トリガーフレームを受信する受信STAに適用される共通制御情報を含む。例えば、該当トリガーフレームに対応して送信される上向きPPDUのL-SIGフィールドの長さを指示するフィールドや、該当トリガーフレームに対応して送信される上向きPPDUのSIG-Aフィールド(すなわち、HE-SIG-Aフィールド)の内容(content)を制御する情報が含まれることができる。また、共通制御情報として、該当トリガーフレームに対応して送信される上向きPPDUのCPの長さに関する情報やLTFフィールドの長さに関する情報が含まれることができる。
【0059】
また、図4のトリガーフレームを受信する受信STAの個数に相応する個別ユーザ情報(per user information)フィールド1160#1乃至1160#Nを含むことが好ましい。前記個別ユーザ情報フィールドは、「割当フィールド」と呼ばれることもできる。
【0060】
また、図4のトリガーフレームは、パディングフィールド1170と、フレームチェックシーケンスフィールド1180を含むことができる。
【0061】
図4に示す、個別ユーザ情報(per user information)フィールド1160#1乃至1160#Nの各々は、再び多数のサブフィールドを含むことができる。
【0062】
以下、本明細書のSTAで送信/受信されるPPDUが説明される。
【0063】
図5は、本明細書に使われるPPDUの一例を示す。
【0064】
図5のPPDUは、EHT PPDU、送信PPDU、受信PPDU、第1のタイプまたは第NのタイプPPDUなどの多様な名称で呼ばれることができる。例えば、本明細書において、PPDUまたはEHT PPDUは、送信PPDU、受信PPDU、第1のタイプまたは第NのタイプPPDUなどの多様な名称で呼ばれることができる。また、EHT PPDUは、EHTシステム及び/又はEHTシステムを改善した新しい無線LANシステムで使われることができる。
【0065】
図5のPPDUは、EHTシステムで使われるPPDUタイプのうち一部または全部を示すことができる。例えば、図5の一例は、SU(single-user)モード及びMU(multi-user)モードの両方のために使われることができる。他に表現すれば、図5のPPDUは、一つの受信STAまたは複数の受信STAのためのPPDUである。図5のPPDUがTB(Trigger-based)モードのために使われる場合、図5のEHT-SIGは省略されることができる。他に表現すれば、UL-MU(Uplink-MU)通信のためのTrigger frameを受信したSTAは、図5の一例でEHT-SIGが省略されたPPDUを送信することができる。
【0066】
図5において、L-STF乃至EHT-LTFは、プリアンブル(preamble)または物理プリアンブル(physical preamble)で呼ばれることができ、物理階層で生成/送信/受信/取得/デコーディングされることができる。
【0067】
図5のL-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、U-SIG、EHT-SIGフィールドのsubcarrier spacingは、312.5kHzに決められ、EHT-STF、EHT-LTF、Dataフィールドのsubcarrier spacingは、78.125kHzに決められることができる。すなわち、L-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、U-SIG、EHT-SIGフィールドのtone index(または、subcarrier index)は、312.5kHz単位で表示され、EHT-STF、EHT-LTF、Dataフィールドのtone index(または、subcarrier index)は、78.125kHz単位で表示されることができる。
【0068】
以下の一例において、(送信/受信/上向き/下向き)信号、(送信/受信/上向き/下向き)フレーム、(送信/受信/上向き/下向き)パケット、(送信/受信/上向き/下向き)データユニット、(送信/受信/上向き/下向き)データなどで表示される信号は、図5のPPDUに基づいて送受信される信号である。図5のPPDUは、多様なタイプのフレームを送受信するために使われることができる。例えば、図5のPPDUは、制御フレーム(control frame)のために使われることができる。制御フレームの一例は、RTS(request to send)、CTS(clear to send)、PS-Poll(Power Save-Poll)、BlockACKReq、BlockAck、NDP(Null Data Packet)announcement、Trigger Frameを含むことができる。例えば、図5のPPDUは、管理フレーム(management frame)のために使われることができる。Management frameの一例は、Beacon frame、(Re-)Association Request frame、(Re-)Association Response frame、Probe Request frame、Probe Response frameを含むことができる。例えば、図5のPPDUは、データフレームのために使われることができる。例えば、図5のPPDUは、制御フレーム、管理フレーム、及びデータフレームのうち少なくとも二つ以上を同時に送信するために使われることができる。
【0069】
図6は、本明細書の送信装置及び/又は受信装置の変形された一例を示す。
【0070】
図1の副図面(a)/(b)の各装置/STAは、図6のように変形されることができる。図6のトランシーバ630は、図1のトランシーバ113、123と同じである。図6のトランシーバ630は、受信機(receiver)及び送信機(transmitter)を含むことができる。
【0071】
図6のプロセッサ610は、図1のプロセッサ111、121と同じである。または、図6のプロセッサ610は、図1のプロセシングチップ114、124と同じである。
【0072】
図6のメモリ620は、図1のメモリ112、122と同じである。または、図6のメモリ620は、図1のメモリ112、122とは異なる別途の外部メモリである。
【0073】
図6を参照すると、電力管理モジュール611は、プロセッサ610及び/又はトランシーバ630に対する電力を管理する。バッテリ612は、電力管理モジュール611に電力を供給する。ディスプレイ613は、プロセッサ610により処理された結果を出力する。キーパッド614は、プロセッサ610により使われる入力を受信する。キーパッド614は、ディスプレイ613上に表示されることができる。SIMカード615は、携帯電話及びコンピュータのような携帯電話装置で加入者を識別して認証するのに使われるIMSI(international mobile subscriber identity)及びそれと関連したキーを安全に格納するために使われる集積回路である。
【0074】
図6を参照すると、スピーカ640は、プロセッサ610により処理された音関連結果を出力することができる。マイク641は、プロセッサ610により使われる音関連入力を受信することができる。
【0075】
P2P(Peer-to-Peer)通信は、1ホップ(hop)送信による低い遅延、少ない送信回数による高いスループット(throughput)を有する利点を有することができる。
【0076】
P2P送信は、3GPPのような他の標準で採択されたが、分散制御特性によりWLAN(無線近距離通信網)での採択が遅延された。
【0077】
本明細書では無線近距離通信網(wireless local area network、WLAN)環境、特にIEEE802.11システムでP2P通信を支援する方法を提案する。
【0078】
図7は、本明細書の一例に係る通信ネットワークを示す。
【0079】
図7を参照すると、Clientとdeviceが直接P2P通信を実行することができる。Client2とClient4は、P2P送信の開始者(initiator)になることができ、deviceは、P2P送信の応答者(responder)になることができる。Initiatorとdeviceは、同一BSS(basic service set)に属することもあり、互いに異なるBSSに属することもある。端末間P2P通信を実行することができるが、P2P送信もAPの管理を受けることができる。
【0080】
図8は、MLD(multi-link device)構造の一例を示す。
【0081】
図8を参照すると、リンク当たり一つのSTA(MAC/PHY instance)が存在できる。各STAは、自体リンク別MAC/PHY attributes/capabilitiesを有することができる。各STAのMACアドレスは、同じであってもよく、異なってもよい。
【0082】
MLO(multi-link operation)エンティティ(entity)は、STAの集めである。MLO-エンティティにはMAC-SAPエンドポイントである外部アドレス指定が可能な固有MACアドレス(externally addressable unique MAC address)があることができる。MLOエンティティ内の全てのSTAは、同じBAセッション、保安、及びSN/PNを有することができる。
【0083】
MLD(multi-link device)は、MLO-Entitiesの集めである。MLDにはDSの多数のMAC-SAPエンドポイントがあることができる。節電(power-save)のために全てのMLO-Entitiesに共通にmanagement signalingをすることができる。
【0084】
P2P通信を実行するSTAは、non-AP MLD(multi-link device)である。Non-AP MLDは、2.4GHz、5GHz、及び/又は6GHz帯域を支援することができる。
【0085】
P2P通信を実行するSTAのうち、データを送信するSTAがP2Pソース(source)になることができ、データを受信するSTAがP2Pターゲット(target)になることができる。
【0086】
Non-AP MLDは、AP MLDと連結(association)する時、non-AP MLDがP2P送信を支援するかに関連した情報(すなわち、ケイパビリティ)をAP MLDに知らせることができる。
【0087】
AP MLDは、P2P装置、グループ、及び/又はP2Pセッションと関連したタプル(tuple)を維持(maintain)することができる。
【0088】
タプルは、P2Pセッションの間にまたは持続的に(persistently)維持されることができる。持続的にタプルを維持する場合、STAにより明示的に(explicitly)タプルの削除が要請され、または特定の持続時間後にタプルが暗黙的に(implicitly)削除されることができる。
【0089】
例えば、タプルは、P2P送信に参加するSTAのID(例えば、STA ID1、STA ID2)及びP2P情報を含むことができ、P2P情報は、P2PグループID、P2PセッションIDなどを含むことができる。STA ID1は、P2P送信のinitiator(例えば、source及び/又はgroup owner)の識別子であり、STA ID2は、P2P送信のresponder(例えば、destination及び/又はtarget)の識別子である。または、その逆である。
【0090】
P2Pグループ及び/又はセッションが一つのinitiatorと一つ以上のresponderで構成される場合、2個以上のSTA IDが一つのタプルに割り当てられることができる。
【0091】
一つのSTAが一つ以上のタプルに割り当てられることができる。すなわち、STAは、少なくとも一つのP2Pグループ及び/又はP2Pセッションに属することができる。
【0092】
AP MLDがP2P送信のための資源を割り当てる時、どのSTAが該当資源を使用するかを指示することができる。すなわち、AP MLDは、STA別にP2P送信のための資源を割り当てることができる。このような資源割当を介してA-PPDU送信を進行することができ、A-PPDU内のsub-PPDUの基本granularityは、242/484/996/2x996等、20MHz単位区分に適用し、同一STAが各々異なるSTA(例えば、STA1がSTA2とSTA3)に20MHz単位で送信する場合と、異なるSTAが各々異なるSTA(例えば、STA1がSTA3、STA2がSTA4)に20MHz単位で送信する場合と、を含むことができる。
【0093】
P2P資源がP2P STAに割り当てられる時、P2P送信のinitiator(すなわち、source)は、initiatorとresponder(すなわち、destinationまたはtarget)との間のチャネル状態を知ることもあり、知らないこともある。
【0094】
1.ネゴシエーション段階(Negotiation Phase):
【0095】
P2P送信のためのデータを有するNon-AP MLD P2P STAは、AP MLDに要請を送信することができる。すなわち、Non-AP MLD P2P STAは、P2P送信を介してデータを送信するために、AP MLDにP2P送信を要請する信号を送信することができる。
【0096】
要請は、次のような情報を含むことができる:Sourceアドレス(Source Address of itself)、Target P2P Non-AP MLD ID(または、address)(例えば、Target ID/addressは、P2P Group ID及び/又はP2P Session IDが要請に含まれている場合に省略されることができる)、P2P Group ID、P2P Session ID、Buffer Status(例えば、Buffer Status Report(BSR))、位置情報(Location information)、チャネル可用情報(channel state availability information)、チャネル情報(channel information)等
【0097】
位置情報(Location information)は、AP MLDが1対以上のP2P送信をスケジューリングするのに使われることができる。例えば、位置情報は、P2Pソース及び/又はP2Pターゲットの物理的/地理的な位置に関連した情報を含むことができる。例えば、AP MLDが2対以上のP2P送信をスケジューリングする場合、互いに異なる対のSTAが遠く位置すると、周波数を再使用することができ、近く位置すると、互いに異なる時間及び/又は周波数資源を使用するようにスケジューリングできる。周波数資源を再使用する場合、一つまたはそれ以上のP2P STA対に対して同時送信を支援することができる。
【0098】
チャネル可用情報(Channel availability information)は、自分(例えば、initiator、source、group ownerなど、P2P送信でデータを送信しようとするSTA)とターゲット(target)P2P Non-AP MLD STAとの間のチャネルが使用可能かどうかに関連した情報を含むことができる。この場合、P2P initiatorとresponderとの間にどのような手段によりチャネルサウンディングが実行されることを知ることができる。
【0099】
チャネル情報(Channel information)は、channel status information(CSI)、channel quality information(CQI)、received signal strength information(RSSI)などの情報を含むことができる。チャネル情報に基づいて、AP MLDは、P2P initiatorとresponderとの間の送信パラメータを決定することができる。
【0100】
チャネル可用情報(channel state availability information)及び/又はチャネル情報(channel information)が省略された場合、P2P initiatorは、P2P responderとチャネルサウンディング手順を実行することができる。
【0101】
チャネル可用情報及び/又はチャネル情報は、既存のフレーム/エレメント/フィールド(サブフィールド)に含まれ、または新しいフレーム/エレメント/フィールド(サブフィールド)に含まれることができる。例えば、既存のエレメントは、TSPECエレメント、BSRエレメントなどである。
【0102】
AP MLDは、推薦されたパラメータセット(parameter set)に対するACKまたは応答を送信することができる。すなわち、non-AP MLDは、AP MLDにP2P送信のための要請信号を送信することができ、要請信号は、Sourceアドレス(Source Address of itself)、Target P2P Non-AP MLD ID(または、address)(例えば、Target ID/addressは、P2P Group ID及び/又はP2P Session IDが要請に含まれている場合に省略されることができる)、P2P Group ID、P2P Session ID、Buffer Status(例えば、Buffer Status Report(BSR))、位置情報(Location information)、チャネル可用情報(channel state availability information)、チャネル情報(channel information)などの情報を含むことができる。AP MLDは、non-AP MLDから要請信号を受信すると、non-AP MLDのP2P送信に対する応答(例えば、ACK)を送信することができる。
【0103】
図9は、ネゴシエーション(negotiation)方法の一実施例を示す。
【0104】
図9を参照すると、Non-AP MLDは、AP MLDにP2P Requestフレームを送信することができる。AP MLDは、Non-AP MLDからP2P Requestフレームを受信することができ、non-AP MLDにResponseフレームを送信することができる。Non-AP MLDは、AP MLDからResponseフレームを受信することができる。
【0105】
図9の実施例では、説明の便宜のために一つのnon-AP MLDのみが図示されたが、AP MLDが設定したP2P要請間隔の間に複数のP2P Requestが送信されることができる(すなわち、複数のnon-AP MLDからP2P Reuqestが送信されることができる)。複数のP2P Requestが送信される場合、ResponseフレームはMU-ACKである。
【0106】
2.P2P送信段階(Transmission Phase):
【0107】
Case1:P2P initiatorが自分とP2P responderとの間のチャネルを知っている場合(初期チャネルサウンディング省略)
【0108】
A.AP MLDがTXOPを取得した時、AP MLDは、該当TXOP内でP2P送信が予定されるかどうかを指示することができる。すなわち、AP MLDは、TXOPを取得した場合、該当TXOP内でP2P送信が実行されるかどうかに関連した情報を送信することができる。P2P送信が予定されない場合、P2P STAは、電力を節約するために該当TXOPの間にスリープ(sleep)モードになることができる。
【0109】
B.APがトリガーフレームを送信する時、APは、P2P送信のための割当があるかどうかを前記トリガーフレームに指示できる。すなわち、トリガーフレームは、P2P送信のために割り当てられた資源があるかどうかに関連した情報を含むことができる。すなわち、トリガーフレームは、P2P送信実行可否に関連した情報を含むことができる。P2P送信が予定されない場合、P2P STAは、トリガーフレームに関連したTXOPの間に電力を節減するためにdoze状態に進入できる。
【0110】
いくつかの制限事項:P2P送信が予定されない場合、トリガーフレームを送信したAPと連結された(associated)P2P STAは、電力を節約するためにトリガーフレームに関連した(すなわち、トリガーフレームにより指示された)TXOPの間にdoze状態に進入できる。もし、P2P送信のみがスケジュールされた場合(予定された場合)、トリガーフレームを送信するAPと連結された(associated)一般STA(すなわち、P2P送信を実行しないSTA)は、トリガーフレームに指示されたTXOPの間にdoze状態に進入できる。
【0111】
C.AP MLDは、P2P送信のための情報を含むトリガーフレームを送信することができる。トリガーフレームは、single user PPDU(Unicast)またはmultiuser PPDU(Broadcast)に伝達されることができる。P2P送信は、アップリンク及び/又はダウンリンクOFDMA(orthogonal frequency division multiplexing access)またはOFDM方法で実行されることができる。このようなP2P送信を介してA-PPDU送信を進行することができ、A-PPDU内のsub-PPDUの基本granularityは、242/484/996/2x996等、20MHz単位区分に適用し、同一STAが各々異なるSTA(例えば、STA1がSTA2とSTA3)に20MHz単位で送信する場合と、異なるSTAが各々異なるSTA(例えば、STA1がSTA3、STA2がSTA4)に20MHz単位で送信する場合と、を含むことができる。
【0112】
a.トリガーフレームは、AP MLDが取得したTXOPの開始部分で送信されることができ、または一般トラフィック交換が完了した後、TXOPの間に送信されることができる。すなわち、TXOPの間に一般トラフィックが先に送信された後、トリガーフレームが送信されることができる。
【0113】
b.AP MLDが取得したTXOPの開始部分でトリガーフレームが送信される場合、TXOPは、P2Pトラフィックのために割り当てられることができ、残りのTXOP durationは、一般トラフィック交換のために使われることができる。
【0114】
c.AP MLDにより取得されたTXOPの間に一般トラフィック交換が完了した後にトリガーフレームが送信される場合、残りのTXOP durationがP2Pトラフィック交換のために使われることができる。
【0115】
d.トリガーフレームは、既存トリガーフレームまたはP2P送信のために新しく設計されたトリガーフレームが使われることができる。
【0116】
e.トリガーフレームは、該当トリガーフレームが一般送信のためのものであるか、またはP2P送信のためのものであるかに関連した情報(例えば、指示子)を含むことができる。
【0117】
f.トリガーフレームは、マルチリンク送信に使われることができ、与えられた時間の間にリンクで一般送信及びP2P送信のためのハイブリッド送信が可能である。
【0118】
i)例えば、マルチリンク及びハイブリッド送信において、P2P送信は6GHz帯域を使用し、一般送信は2.4GHz及び5GHz帯域を使用し、一部の一般トラフィックがリンク内に割り当てられることができる。
【0119】
ii)ハイブリッド送信の他の可能な実施例において、P2P送信は5GHz及び6GHz帯域を使用し、一般送信は2.4GHz帯域を使用し、一部の一般トラフィックがリンク内に割り当てられることができる。
【0120】
g.既存のフレーム、エレメント(element)、またはフィールド(または、サブフィールド)が使われる場合、2ビットの指示子が使われることができる。例えば、2ビット指示子が「00」に設定される場合は一般送信、「01」に設定される場合はP2P送信、「10」に設定される場合はハイブリッド送信を意味することができ、「11」は予備(reserved)値である。
【0121】
h.新しいフレーム、エレメント、またはフィールド(または、サブフィールド)が使われる場合、1ビット指示子が使われることができる。例えば、1ビット指示子が「0」に設定される場合はP2P送信、「1」に設定される場合はハイブリッド送信を意味することができる。
【0122】
D.トリガーフレームは、P2P送信に関連した情報を含むことができる。
【0123】
a.例えば、トリガーフレームは、一般送信であるか、またはP2P送信であるか、またはハイブリッド送信であるかに関連した情報、期間(duration)情報、帯域(2.4GHz、5GHz、及び/又は6GHz)、チャネル及び帯域幅情報、P2Pソース(source)(例えば、initiator、group owner)の資源(例えば、RU(resource unit))割当情報、目的地(destination)(例えば、target、responder)のアドレス(P2PグループID及び/又はセッションIDがある場合は省略可能)、P2P送信のACK送信のための資源情報、MCS(modulation and coding scheme)、NSTS(number of space time stream)、チャネルサウンディング情報などを含むことができる。
【0124】
b.前記情報は、少なくとも一つのP2P送信のためのものである。P2Pグループ及び/又はセッション別に一連の情報が送信されることができる。
【0125】
c.チャネルサウンディング情報は、スケジューリング要請と実際スケジューリングとの間の時間があらかじめ定義された時間を超過し、またはP2P割当を使用するサービスがVRアプリケーション及びサービスのような多い量のデータを必要とする場合に設定されることができる。この場合、各サービスは、初期サウンディングが必要かどうかによって分類されることができる。
【0126】
d.1ビット情報は、初期サウンディング可否に関連することができ、多重ビット情報は、チャネルサウンディング周期に関連付けられる。例えば、1ビット情報が0に設定され、多重ビット値が8に設定される場合、以後サウンディングは初期送信を含む8回のP2P送信毎に実行されることができ、初期サウンディングは省略されることができる。
【0127】
e.サウンディング関連情報は、P2P initiator(または、transmitter)により決定されることができ、ピア(peer)P2P STA(例えば、responderまたはreceiver)に送信されることができる。
【0128】
E.ソース(例えば、initiatorまたはgroup owner)から送信された信号を受信したターゲット(例えば、destinationまたはresponder)P2P装置は、応答信号(例えば、ACKまたはBA(block ACK))を送信することができる。
【0129】
図10は、P2P送信方法の一実施例を示す。
【0130】
図10を参照すると、AP MLDは、TXOPホルダー(holder)、すなわち、TXOPを取得した主体としてTXOP開始時にP2P送信をトリガーすることができ、一般アップリンク送信がその次に行われることができる。または、例えば、AP MLDは、一般送信を先にトリガーし、以後P2P送信がその次に行われることもできる。
【0131】
AP MLDは、P2PトリガーフレームをP2Pソース及びP2PターゲットであるNon-AP MLDに送信できる。P2Pトリガーフレームを受信したP2Pソースは、P2P送信を実行することができる。すなわち、P2Pソースは、P2PターゲットにP2Pデータを送信することができる。P2Pターゲットは、P2P送信を受信すると、応答信号(例えば、ACKまたはBA)を送信することができる。
【0132】
AP MLDは、同一TXOP内でP2P送信でない一般送信を実行することができる。例えば、AP MLDは、P2P送信が完了した後、Non-AP MLD(Non P2P)にトリガーフレームを送信することができ、Non-AP MLDは、AP MLDにデータを送信することができる。AP MLDは、アップリンクデータを受信することができ、これに対する応答信号(すなわち、ACKまたはBA)を送信することができる。
【0133】
図11は、P2P送信方法の一実施例を示す。
【0134】
図11を参照すると、AP MLDは、TXOPホルダー(holder)、すなわち、TXOPを取得した主体としてTXOP開始時にマルチリンクハイブリッド送信をトリガーすることができる。P2P送信は、2.4GHz及び5GHz帯域を使用し、一般送信は、6GHz帯域を使用することができる。送信別帯域は、説明の便宜のための一例にすぎず、これに限定されるものではない。トリガーフレームは、各リンクで送信されることができる。例えば、5GHz帯域で送信されるトリガーフレームと6GHz帯域で送信されるトリガーフレームは、異なることがある。
【0135】
AP MLDは、ハイブリッドトリガーフレームを送信することができる。ハイブリッドトリガーフレームは、P2PソースとP2Pターゲットであるnon-AP MLDにはP2P送信のための資源を割り当てることができ、non P2P送信(すなわち、一般送信)をするnon-AP MLDにはアップリンクデータ送信のための資源を割り当てることができる。
【0136】
P2Pソースは、P2PターゲットにP2P送信を実行することができる。P2Pターゲットは、P2PソースからP2P送信を介してデータを受信することができ、応答信号(例えば、ACKまたはBA)を送信することができる。
【0137】
Non P2P Non-AP MLDは、AP MLDにアップリンクデータを送信することができる。AP MLDは、アップリンクデータを受信することができ、応答信号(例えば、ACKまたはBA)を送信することができる。
【0138】
Case2:P2P initiatorが自分とP2P responderとの間のチャネルを知っていない場合(Initial channel soundingが実行されることができる)
【0139】
A.AP MLDがTXOPを取得した時、AP MLDは、該当TXOP内でP2P送信が予定されるかどうかを指示することができる。すなわち、AP MLDは、TXOPを取得した場合、該当TXOP内でP2P送信が実行されるかどうかに関連した情報を送信することができる。P2P送信が予定されない場合、P2P STAは、電力を節約するために該当TXOPの間にスリープ(sleep)モードになることができる。
【0140】
B.APがトリガーフレームを送信する時、APは、P2P送信のための割当があるかどうかを前記トリガーフレームに指示できる。すなわち、トリガーフレームは、P2P送信のために割り当てられた資源があるかどうかに関連した情報を含むことができる。すなわち、トリガーフレームは、P2P送信実行可否に関連した情報を含むことができる。P2P送信が予定されない場合、P2P STAは、トリガーフレームに関連したTXOPの間に電力を節減するためにdoze状態に進入できる。
【0141】
いくつかの制限事項:P2P送信が予定されない場合、トリガーフレームを送信したAPと連結された(associated)P2P STAは、電力を節約するためにトリガーフレームに関連した(すなわち、トリガーフレームにより指示された)TXOPの間にdoze状態に進入できる。もし、P2P送信のみがスケジュールされた場合(予定された場合)、トリガーフレームを送信するAPと連結された(associated)一般STA(すなわち、P2P送信を実行しないSTA)は、トリガーフレームに指示されたTXOPの間にdoze状態に進入できる。
【0142】
C.AP MLDは、P2P送信のための情報を含むトリガーフレームを送信することができる。トリガーフレームは、single user PPDU(Unicast)またはmultiuser PPDU(Broadcast)に伝達されることができる。P2P送信は、アップリンク及び/又はダウンリンクOFDMA(orthogonal frequency division multiplexing access)またはOFDM方法で実行されることができる。
【0143】
a.トリガーフレームは、AP MLDが取得したTXOPの開始部分で送信されることができ、または一般トラフィック交換が完了した後、TXOPの間に送信されることができる。すなわち、TXOPの間に一般トラフィックが先に送信された後、トリガーフレームが送信されることができる。
【0144】
b.トリガーフレームが、AP MLDが取得したTXOPの開始部分で送信される場合、TXOPは、P2Pトラフィックのために割り当てられることができ、残りのTXOP durationは、一般トラフィック交換のために使われることができる。
【0145】
c.AP MLDにより取得されたTXOPの間に一般トラフィック交換が完了した後にトリガーフレームが送信される場合、残りのTXOP durationがP2Pトラフィック交換のために使われることができる。
【0146】
d.トリガーフレームは、既存トリガーフレームまたはP2P送信のために新しく設計されたトリガーフレームが使われることができる。
【0147】
e.トリガーフレームは、該当トリガーフレームが一般送信のためのものであるか、またはP2P送信のためのものであるかに関連した情報(例えば、指示子)を含むことができる。
【0148】
f.トリガーフレームは、マルチリンク送信に使われることができ、与えられた時間の間にリンクで一般送信及びP2P送信のためのハイブリッド送信が可能である。
【0149】
i)例えば、マルチリンク及びハイブリッド送信において、P2P送信は6GHz帯域を使用し、一般送信は2.4GHz及び5GHz帯域を使用し、一部の一般トラフィックがリンク内に割り当てられることができる。
【0150】
ii)ハイブリッド送信の他の可能な実施例において、P2P送信は5GHz及び6GHz帯域を使用し、一般送信は2.4GHz帯域を使用し、一部の一般トラフィックがリンク内に割り当てられることができる。
【0151】
g.既存のフレーム、エレメント(element)、またはフィールド(または、サブフィールド)が使われる場合、2ビットの指示子が使われることができる。例えば、2ビット指示子が「00」に設定される場合は一般送信、「01」に設定される場合はP2P送信、「10」に設定される場合はハイブリッド送信を意味することができ、「11」は予備(reserved)値である。
【0152】
h.新しいフレーム、エレメント、またはフィールド(または、サブフィールド)が使われる場合、1ビット指示子が使われることができる。例えば、1ビット指示子が「0」に設定される場合はP2P送信、「1」に設定される場合はハイブリッド送信を意味することができる。
【0153】
D.トリガーフレームは、P2P送信に関連した情報を含むことができる。
【0154】
a.例えば、トリガーフレームは、一般送信であるか、またはP2P送信であるか、またはハイブリッド送信であるかに関連した情報、期間(duration)情報、帯域(2.4GHz、5GHz、及び/又は6GHz)、チャネル及び帯域幅情報、P2Pソース(source)(例えば、initiator、group owner)の資源(例えば、RU(resource unit))割当情報、目的地(destination)(例えば、target、responder)のアドレス(P2PグループID及び/又はセッションIDがある場合は省略可能)、P2P送信のACK送信のための資源情報、MCS(modulation and coding scheme)、NSTS(number of space time stream)、チャネルサウンディング情報などを含むことができる。
【0155】
b.前記情報は、少なくとも一つのP2P送信のためのものである。P2Pグループ及び/又はセッション別に一連の情報が送信されることができる。
【0156】
c.ソース(例えば、initiator、group owner)からP2P送信に関連した情報を受信したターゲット(例えば、destination、responder)P2P装置は、応答信号(例えば、ACKまたはBA)を送信することができる。
【0157】
d.1ビット情報は、初期サウンディング可否に関連することができ、多重ビット情報は、チャネルサウンディング周期に関連付けられる。例えば、1ビット情報が1に設定され、多重ビット値が8に設定される場合、P2P送信前の初期サウンディング以後のサウンディングは、初期送信を含む8回のP2P送信毎に実行されることができる。この場合、初期サウンディング可否に関連した1ビット情報は、常に1に設定されることができる。すなわち、常に初期サウンディングが実行されることができる。
【0158】
e.サウンディング関連情報は、P2P initiator(または、transmitter)により決定されることができ、ピア(peer)P2P STA(例えば、responderまたはreceiver)に送信されることができる。
【0159】
E.P2P送信が始まる時、ソース(例えば、initiator、group owner)P2P装置は、NDPA(null data packet announcement)フレーム及びNDP(null data packet)フレームをターゲット(例えば、destination、responder)P2P装置に送信できる。
【0160】
F.ターゲットP2P装置は、測定されたチャネル状態情報を伝達することができる。すなわち、ターゲットP2P装置は、NDPフレームに基づいてチャネル状態情報を測定することができ、測定されたチャネル状態情報を含むフィードバックフレームをソースP2P装置に伝達できる。
【0161】
G.フィードバックに基づいて、ソースP2P STAは、送信パラメータ(例えば、MCS、NSTS、電力等)を決定することができ、決定されたパラメータを使用してP2P送信を実行することができる。
【0162】
H.ソース(例えば、initiatorまたはgroup owner)から送信された信号を受信したターゲット(例えば、destinationまたはresponder)P2P装置は、応答信号(例えば、ACKまたはBA(block ACK))を送信することができる。
【0163】
I.P2P送信が予定されたP2P期間より早めに終了される場合、ソースP2P装置は、AP MLDにP2P送信を終了するためのリリース(release)信号を送信することができる。
【0164】
図12は、P2P送信方法の一実施例を示す。
【0165】
図12を参照すると、P2P開始者(initiator)は、P2P応答者(responder)にNDPA及びNDPフレームを送信することができる。P2P応答者は、NDPフレームに基づいてP2P開始者とP2P応答者との間のチャネル状態情報を取得することができ、P2P開始者に前記チャネル状態情報を含むフィードバックフレームを送信することができる。
【0166】
P2P開始者は、P2P応答者から受信したフィードバックフレームに基づいて送信パラメータを決定することができる。P2P開始者は、送信パラメータに基づいてデータをP2P応答者に送信できる。データは、多数回分けられて送信されることができる。
【0167】
データを全て受信したP2P応答者は、受信したデータに対する応答フレーム(例えば、BAフレーム)をP2P開始者に送信することができる。
【0168】
図13は、Case1の一実施例を示す。
【0169】
図13を参照すると、P2P開始者は、自分とP2P応答者との間のチャネルを知ることができる。点線で表示されたボックス(すなわち、チャネルサウンディング)は、AP MLDの指示及び/又はP2P開始者の決定により実行されることができる。
【0170】
Non-AP MLD(すなわち、P2P source)は、P2P送信のための要請をAP MLDに送信できる。P2P送信のための要請は、ソースアドレス、ターゲットP2P Non-AP MLD情報、バッファ状態、位置情報、チャネル状態可用性情報などを含むことができる。
【0171】
AP MLDは、P2P送信のための要請を受信すると、P2P送信のための送信パラメータ情報を含む応答信号を送信することができる。
【0172】
AP MLDは、トリガーフレームを送信することができる。例えば、トリガーフレームは、一般送信であるか、またはP2P送信であるか、またはハイブリッド送信であるかに関連した情報、期間(duration)情報、帯域(2.4GHz、5GHz、及び/又は6GHz)、チャネル及び帯域幅情報、P2Pソース(source)(例えば、initiator、group owner)の資源(例えば、RU(resource unit))割当情報、目的地(destination)(例えば、target、responder)のアドレス(P2PグループID及び/又はセッションIDがある場合は省略可能)、P2P送信のACK送信のための資源情報、MCS(modulation and coding scheme)、NSTS(number of space time stream)、チャネルサウンディング情報などを含むことができる。
【0173】
トリガーフレームは、P2P開始者及びP2P応答者の両方に送信されることができる。トリガーフレームは、P2P送信に参加しないMLD(または、STA)にも送信されることができる。
【0174】
P2P initiatorは、トリガーフレームを受信することができ、P2P responderとP2P送信を実行することができる。すなわち、P2P initiatorは、P2P responderにP2P方式にデータを送信することができる。
【0175】
P2P initiatorは、P2P responderとのチャネル情報を既に知っているため、初期サウンディングは実行されない。ただし、初期サウンディングのみが実行されず、以後にチャネルサウンディングが実行されることができる。例えば、AP MLDの指示及び/又はP2P開始者の決定によりチャネルサウンディングが実行されることができる。
【0176】
チャネルサウンディングは、P2P開始者のNDPA及びNDP送信、P2P応答者のフィードバック送信ステップを含むことができる。
【0177】
例えば、あらかじめ設定された回数ほどデータが送信されるたびにチャネルサウンディングが実行されることができる。
【0178】
図14は、Case2の一実施例を示す。
【0179】
図14を参照すると、P2P開始者は、自分とP2P応答者との間のチャネルを知らない。
【0180】
Non-AP MLD(すなわち、P2P source)は、P2P送信のための要請をAP MLDに送信できる。P2P送信のための要請は、ソースアドレス、ターゲットP2P Non-AP MLD情報、バッファ状態、位置情報、チャネル状態可用性情報などを含むことができる。
【0181】
AP MLDは、P2P送信のための要請を受信すると、P2P送信のための送信パラメータ情報を含む応答信号を送信することができる。
【0182】
AP MLDは、トリガーフレームを送信することができる。例えば、トリガーフレームは、一般送信であるか、またはP2P送信であるか、またはハイブリッド送信であるかに関連した情報、期間(duration)情報、帯域(2.4GHz、5GHz、及び/又は6GHz)、チャネル及び帯域幅情報、P2Pソース(source)(例えば、initiator、group owner)の資源(例えば、RU(resource unit))割当情報、目的地(destination)(例えば、target、responder)のアドレス(P2PグループID及び/又はセッションIDがある場合は省略可能)、P2P送信のACK送信のための資源情報、MCS(modulation and coding scheme)、NSTS(number of space time stream)、チャネルサウンディング情報などを含むことができる。
【0183】
トリガーフレームは、P2P開始者及びP2P応答者の両方に送信されることができる。トリガーフレームは、P2P送信に参加しないMLD(または、STA)にも送信されることができる。
【0184】
P2P initiatorは、トリガーフレームを受信することができ、初期(initial)チャネルサウンディングが実行されることができる。P2P initiatorは、P2P responderとのチャネル情報を知らないため、初期サウンディングが実行されなければならない。
【0185】
チャネルサウンディングは、P2P開始者のNDPA及びNDP送信、P2P応答者のフィードバック送信ステップを含むことができる。
【0186】
すなわち、P2P開始者は、NDPA及びNDPフレームをP2P応答者に送信できる。P2P応答者は、NDPフレームを受信すると、P2P開始者とP2P応答者との間のチャネル情報を取得することができる。P2P応答者は、取得したチャネル情報を含むフィードバックフレームをP2P開始者に送信できる。
【0187】
以後、P2P initiatorは、P2P responderとP2P送信を実行することができる。すなわち、P2P initiatorは、P2P responderにP2P方式にデータを送信することができる。
【0188】
以後にもチャネルサウンディングが実行されることができる。例えば、AP MLDの指示及び/又はP2P開始者の決定によりチャネルサウンディングが実行されることができる。例えば、あらかじめ設定された回数ほどデータが送信されるたびにチャネルサウンディングが実行されることができる。
【0189】
図15は、送信STA動作方法の一実施例を示す。
【0190】
図15を参照すると、送信STA動作は、図1乃至図14のうち少なくとも一つの図面で説明される技術的特徴に基づいて行われることができる。
【0191】
送信STAは、P2P送信要請フレームを送信することができる(S1510)。例えば、送信STAは、AP(access point)にP2P(peer-to-peer)送信要請フレームを送信することができる。
【0192】
例えば、前記P2P送信要請フレームは、P2Pソース(source)である前記送信STAのアドレス、P2Pターゲット(target)である前記受信STAのアドレス及び前記送信STAのバッファ状態情報、チャネル可用情報(channel availability information)を含むことができる。
【0193】
P2P送信のためのデータを有するNon-AP MLD P2P STAは、AP MLDに要請を送信することができる。すなわち、Non-AP MLD P2P STAは、P2P送信を介してデータを送信するために、AP MLDにP2P送信を要請する信号を送信することができる。
【0194】
要請は、次のような情報を含むことができる:Sourceアドレス(Source Address of itself)、Target P2P Non-AP MLD ID(または、address)(例えば、Target ID/addressは、P2P Group ID及び/又はP2P Session IDが要請に含まれている場合は省略されることができる)、P2P Group ID、P2P Session ID、Buffer Status(例えば、Buffer Status Report(BSR))、位置情報(Location information)、チャネル可用情報(channel state availability information)、チャネル情報(channel information)等
【0195】
位置情報(Location information)は、AP MLDが1対以上のP2P送信をスケジューリングするのに使われることができる。例えば、位置情報は、P2Pソース及び/又はP2Pターゲットの物理的/地理的な位置に関連した情報を含むことができる。例えば、AP MLDが2対以上のP2P送信をスケジューリングする場合、互いに異なる対のSTAが遠く位置すると、周波数を再使用することができ、近く位置すると、互いに異なる時間及び/又は周波数資源を使用するようにスケジューリングできる。
【0196】
チャネル可用情報(Channel availability information)は、自分(例えば、initiator、source、group ownerなど、P2P送信でデータを送信しようとするSTA)とターゲット(target)P2P Non-AP MLD STAとの間のチャネルが使用可能かどうかに関連した情報を含むことができる。この場合、P2P initiatorとresponderとの間にどのような手段によりチャネルサウンディングが実行されるかを知ることができる。
【0197】
チャネル情報(Channel information)は、channel status information(CSI)、channel quality information(CQI)、received signal strength information(RSSI)などの情報を含むことができる。チャネル情報に基づいて、AP MLDは、P2P initiatorとresponderとの間の送信パラメータを決定することができる。
【0198】
チャネル可用情報(channel state availability information)及び/又はチャネル情報(channel information)が省略された場合、P2P initiatorは、P2P responderとチャネルサウンディング手順を実行することができる。
【0199】
送信STAは、P2P送信応答フレームを受信することができる(S1520)。例えば、送信STAは、前記APからP2P送信応答フレームを受信することができる。
【0200】
送信STAは、トリガーフレームを受信することができる(S1530)。例えば、送信STAは、前記APからトリガーフレームを受信することができる。前記トリガーフレームは、アップリンクのみのためのものであるか、またはP2P送信のみのためのものであるか、またはアップリンク及びP2P送信の両方のためのものであるかに関連した情報を含むことができる。
【0201】
例えば、前記トリガーフレームは、アップリンク送信スケジュール情報及びP2P送信スケジュール情報を含むことができる。
【0202】
例えば、前記トリガーフレームは、前記送信STAと前記受信STAとの間のP2P送信のための資源割当情報及びP2P送信期間(duration)情報をさらに含むことができる。
【0203】
例えば、前記トリガーフレームは、初期(initial)サウンディング可否に関連した情報及びサウンディング周期情報を含み、前記初期サウンディング情報は、前記送信STAが前記受信STAにデータを送信する前にサウンディングを実行するかどうかに関連し、前記サウンディング周期情報は、何回のデータが送信されるたびにサウンディングが実行されるかに関連付けられる。
【0204】
例えば、前記トリガーフレームは、前記送信STAと前記受信STAとの間のP2P送信のための資源割当情報及びアップリンクSTAが前記AP MLDにアップリンクデータを送信するための資源割当情報を含むことができる。
【0205】
送信STAは、チャネルサウンディングを実行することができる(S1540)。例えば、送信STAは、前記受信STAにNDPA(null data packet announcement)フレーム及びNDP(null data packet)フレームを送信することができ、前記受信STAから前記送信STAと前記受信STAとの間のチャネル状態情報を含むフィードバックフレームを受信することができる。
【0206】
送信STAは、P2P送信を実行することができる(S1550)。例えば、送信STAは、受信STAにデータを送信することができる。前記送信STA及び前記受信STAは、non-AP STAである。
【0207】
図16は、AP動作方法の一実施例を示す。
【0208】
図16を参照すると、AP動作は、図1乃至図14のうち少なくとも一つの図面で説明される技術的特徴に基づいて行われることができる。
【0209】
APは、P2P送信要請フレームを受信することができる(S1610)。例えば、APは、送信STA(station)からP2P(peer-to-peer)送信要請フレームを受信することができる。
【0210】
例えば、前記P2P送信要請フレームは、P2Pソース(source)である前記送信STAのアドレス、P2Pターゲット(target)である前記受信STAのアドレス及び前記送信STAのバッファ状態情報、チャネル可用情報(channel availability information)を含むことができる。
【0211】
P2P送信のためのデータを有するNon-AP MLD P2P STAは、AP MLDに要請を送信することができる。すなわち、Non-AP MLD P2P STAは、P2P送信を介してデータを送信するために、AP MLDにP2P送信を要請する信号を送信することができる。
【0212】
要請は、次のような情報を含むことができる:Sourceアドレス(Source Address of itself)、Target P2P Non-AP MLD ID(または、address)(例えば、Target ID/addressは、P2P Group ID及び/又はP2P Session IDが要請に含まれている場合に省略されることができる)、P2P Group ID、P2P Session ID、Buffer Status(例えば、Buffer Status Report(BSR))、位置情報(Location information)、チャネル可用情報(channel state availability information)、チャネル情報(channel information)等
【0213】
位置情報(Location information)は、AP MLDが1対以上のP2P送信をスケジューリングするのに使われることができる。例えば、位置情報は、P2Pソース及び/又はP2Pターゲットの物理的/地理的な位置に関連した情報を含むことができる。例えば、AP MLDが2対以上のP2P送信をスケジューリングする場合、互いに異なる対のSTAが遠く位置すると、周波数を再使用することができ、近く位置すると、互いに異なる時間及び/又は周波数資源を使用するようにスケジューリングできる。
【0214】
チャネル可用情報(Channel availability information)は、自分(例えば、initiator、source、group ownerなど、P2P送信でデータを送信しようとするSTA)とターゲット(target)P2P Non-AP MLD STAとの間のチャネルが使用可能かどうかに関連した情報を含むことができる。この場合、P2P initiatorとresponderとの間にどのような手段によりチャネルサウンディングが実行されることを知ることができる。
【0215】
チャネル情報(Channel information)は、channel status information(CSI)、channel quality information(CQI)、received signal strength information(RSSI)などの情報を含むことができる。チャネル情報に基づいて、AP MLDは、P2P initiatorとresponderとの間の送信パラメータを決定することができる。
【0216】
チャネル可用情報(channel state availability information)及び/又はチャネル情報(channel information)が省略された場合、P2P initiatorは、P2P responderとチャネルサウンディング手順を実行することができる。
【0217】
APは、P2P送信応答フレームを送信することができる(S1620)。例えば、APは、前記送信STAにP2P送信応答フレームを送信することができる。
【0218】
APは、トリガーフレームを送信することができる(S1630)。例えば、APは、前記送信STAにトリガーフレームを送信することができる。前記トリガーフレームは、アップリンクのみのためのものであるか、またはP2P送信のみのためのものであるか、またはアップリンク及びP2P送信の両方のためのものであるかに関連した情報を含むことができる。
【0219】
例えば、前記トリガーフレームは、アップリンク送信スケジュール情報及びP2P送信スケジュール情報を含むことができる。
【0220】
例えば、前記トリガーフレームは、前記送信STAと前記受信STAとの間のP2P送信のための資源割当情報及びP2P送信期間(duration)情報をさらに含むことができる。
【0221】
例えば、前記トリガーフレームは、初期(initial)サウンディング可否に関連した情報及びサウンディング周期情報を含み、前記初期サウンディング情報は、前記送信STAが前記受信STAにデータを送信する前にサウンディングを実行するかどうかに関連し、前記サウンディング周期情報は、何回のデータが送信されるたびにサウンディングが実行されるかに関連付けられる。
【0222】
例えば、前記トリガーフレームは、前記送信STAと前記受信STAとの間のP2P送信のための資源割当情報及びアップリンクSTAが前記AP MLDにアップリンクデータを送信するための資源割当情報を含むことができる。
【0223】
図15及び図16の一例に表示された細部ステップのうち一部は必須ステップではなく、省略されることができる。図15及び図16に示すステップ外に他のステップが追加されることができ、前記ステップの順序は変わることができる。前記ステップのうち一部ステップが独自的、技術的意味を有することができる。
【0224】
前述した本明細書の技術的特徴は、多様な装置及び方法に適用されることができる。例えば、前述した本明細書の技術的特徴は、図1及び/又は図6の装置を介して実行/支援されることができる。例えば、前述した本明細書の技術的特徴は、図1及び/又は図6の一部にのみ適用されることができる。例えば、前述した本明細書の技術的特徴は、図1のプロセシングチップ114、124に基づいて具現され、または図1のプロセッサ111、121とメモリ112、122に基づいて具現され、または図6のプロセッサ610とメモリ620に基づいて具現されることができる。例えば、本明細書の装置において、前記装置は、メモリと、前記メモリと動作可能に結合されたプロセッサ(processor)と、を含み、前記プロセッサは、AP(access point)にP2P(peer-to-peer)送信要請フレームを送信し、前記APからP2P送信応答フレームを受信し、前記APからトリガーフレームを受信し、前記トリガーフレームは、アップリンクのみのためのものであるか、またはP2P送信のみのためのものであるか、またはアップリンク及びP2P送信の両方のためのものであるかに関連した情報を含み、受信STAにデータを送信するように設定され、前記送信STA及び前記受信STAは、non-AP STAである。
【0225】
本明細書の技術的特徴は、CRM(computer readable medium)に基づいて具現されることができる。例えば、本明細書により提案されるCRMは、無線LAN(Wireless Local Area Network)システムの送信STA(station)の少なくとも一つのプロセッサ(processor)により実行されることに基づく命令語(instruction)を含む少なくとも一つのコンピュータで読み取り可能な記録媒体(computer readable medium)において、AP(access point)にP2P(peer-to-peer)送信要請フレームを送信するステップと、前記APからP2P送信応答フレームを受信するステップと、前記APからトリガーフレームを受信するステップであって、前記トリガーフレームは、アップリンクのみのためのものであるか、またはP2P送信のみのためのものであるか、またはアップリンク及びP2P送信の両方のためのものであるかに関連した情報を含む、ステップと、受信STAにデータを送信し、前記送信STA及び前記受信STAは、non-AP STAであるステップと、を含む動作(operation)を実行する命令語(instruction)を含むことができる。
【0226】
本明細書のCRM内に格納される命令語は、少なくとも一つのプロセッサにより実行(execute)されることができる。本明細書のCRMに関連した少なくとも一つのプロセッサは、図1のプロセッサ111、121またはプロセシングチップ114、124であり、または図6のプロセッサ610である。一方、本明細書のCRMは、図1のメモリ112、122であり、または図6のメモリ620であり、または別途の外部メモリ/格納媒体/ディスクなどである。
【0227】
上述した本明細書の技術的特徴は、様々な応用例(application)やビジネスモデルに適用可能である。例えば、人工知能(Artificial Intelligence:AI)を支援する装置における無線通信のために上述した技術的特徴が適用され得る。
【0228】
人工知能は、人工的な知能またはこれを作ることができる方法論を研究する分野を意味し、マシンラーニング(機械学習、Machine Learning)は、人工知能分野で扱う様々な問題を定義し、それを解決する方法論を研究する分野を意味する。マシンラーニングは、いかなる作業に対してたゆまぬ経験を介してその作業に対する性能を高めるアルゴリズムと定義することもある。
【0229】
人工神経網(Artificial Neural Network;ANN)は、マシンラーニングで使用されるモデルであって、シナプスの結合でネットワークを形成した人工ニューロン(ノード)で構成される、問題解決能力を有するモデル全般を意味することができる。人工神経網は、他のレイヤのニューロン間の連結パターン、モデルパラメータを更新する学習過程、出力値を生成する活性化関数(Activation Function)により定義されることができる。
【0230】
人工神経網は、入力層(Input Layer)、出力層(Output Layer)、そして選択的に1つ以上の隠れ層(Hidden Layer)を備えることができる。各層は、1つ以上のニューロンを含み、人工神経網は、ニューロンとニューロンとを連結するシナプスを含むことができる。人工神経網において各ニューロンは、シナプスを介して入力される入力信号、加重値、偏向に対する活性関数の関数値を出力できる。
【0231】
モデルパラメータは、学習を介して決定されるパラメータを意味し、シナプス連結の加重値とニューロンの偏向などが含まれる。そして、ハイパーパラメータは、マシンラーニングアルゴリズムで学習前に設定されなければならないパラメータを意味し、学習率(Learning Rate)、繰り返し回数、ミニバッチサイズ、初期化関数などが含まれる。
【0232】
人工神経網の学習の目的は、損失関数を最小化するモデルパラメータを決定することとみなすことができる。損失関数は、人工神経網の学習過程で最適のモデルパラメータを決定するための指標として用いられることができる。
【0233】
マシンラーニングは、学習方式によって教師あり学習(Supervised Learning)、教師なし学習(Unsupervised Learning)、強化学習(Reinforcement Learning)に分類することができる。
【0234】
指導学習は、学習データに対するラベル(label)が与えられた状態で人工神経網を学習させる方法を意味し、ラベルとは、学習データが人工神経網に入力される場合、人工神経網が推論し出すべき正解(または、結果値)を意味することができる。教師なし学習は、学習データに対するラベルが与えられなかった状態で人工神経網を学習させる方法を意味することができる。強化学習は、どの環境内で定義されたエージェントが各状態で累積補償を最大化する行動あるいは行動順序を選択するように学習させる学習方法を意味することができる。
【0235】
人工神経網の中で複数の隠れ層を備える深層神経網(DNN:Deep Neural Network)で実現されるマシンラーニングをディープラーニング(深層学習、Deep Learning)と呼ぶこともあり、ディープラーニングは、マシンラーニングの一部である。以下において、マシンラーニングは、ディープラーニングを含む意味として使用される。
【0236】
また、上述した技術的特徴は、ロボットの無線通信に適用されることができる。
【0237】
ロボットは、自ら保有した能力により、与えられた仕事を自動に処理するか、作動する機械を意味することができる。特に、環境を認識し、自ら判断して動作を行う機能を有するロボットを知能型ロボットと称することができる。
【0238】
ロボットは、使用目的や分野によって産業用、医療用、家庭用、軍事用等に分類することができる。ロボットは、アクチュエータまたはモータを備える駆動部を具備してロボット関節を動かすなどの様々な物理的動作を行うことができる。また、移動可能なロボットは、駆動部にホイール、ブレーキ、プロペラなどが含まれ、駆動部を介して地上で走行するか、空中で飛行することができる。
【0239】
また、上述した技術的特徴は、拡張現実を支援する装置に適用されることができる。
【0240】
拡張現実は、仮想現実(VR:Virtual Reality)、増強現実(AR:Augmented Reality)、混合現実(MR:Mixed Reality)を総称する。VR技術は、現実世界のオブジェクトや背景などをCG画像にのみ提供し、AR技術は、実際事物画像上に仮想で作られたCG画像を共に提供し、MR技術は、現実世界に仮想オブジェクトを混ぜて、結合させて提供するコンピュータグラフィック技術である。
【0241】
MR技術は、現実オブジェクトと仮想オブジェクトとを共に見せるという点においてAR技術と類似している。しかし、AR技術では、仮想オブジェクトが現実オブジェクトを補完する形態で使用されることに対し、MR技術では、仮想オブジェクトと現実オブジェクトとが同等な性格で使用されるという点において差異点がある。
【0242】
XR技術は、HMD(Head-Mount Display)、HUD(Head-Up Display)、携帯電話、タブレットPC、ラップトップ、デスクトップ、TV、デジタルサイネージなどに適用されることができ、XR技術が適用された装置をXR装置(XR Device)と称することができる。
【0243】
本明細書に記載された請求項等は、様々な方式で組み合わせられることができる。例えば、本明細書の方法請求項の技術的特徴が組み合わせられて装置として実現されることができ、本明細書の装置請求項の技術的特徴が組み合わせられて方法として実現されることができる。また、本明細書の方法請求項の技術的特徴と装置請求項の技術的特徴とが組み合わせられて装置として実現されることができ、本明細書の方法請求項の技術的特徴と装置請求項の技術的特徴とが組み合わせられて方法として実現されることができる。
図1(a)】
図1(b)】
図2
図3
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