(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-15
(45)【発行日】2024-02-26
(54)【発明の名称】広告シナジーレポートを提供する方法、システム、およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0242 20230101AFI20240216BHJP
【FI】
G06Q30/0242
(21)【出願番号】P 2023000330
(22)【出願日】2023-01-05
【審査請求日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】10-2022-0017589
(32)【優先日】2022-02-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (1)公開日 令和4年1月20日 (2)公開場所 ピュブリシスメディア社への電子メール及びその添付ファイル (3)公開者 ネイバー コーポレーション
(73)【特許権者】
【識別番号】505205812
【氏名又は名称】ネイバー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NAVER Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】金 多慧
(72)【発明者】
【氏名】金 滋卿
(72)【発明者】
【氏名】李 娥英
(72)【発明者】
【氏名】李 孝珍
(72)【発明者】
【氏名】鄭 善宇
(72)【発明者】
【氏名】韓 承穆
【審査官】田川 泰宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-220235(JP,A)
【文献】特表2014-512053(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0025479(US,A1)
【文献】特開2007-286803(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムで実行される広告レポート提供方法であって、
前記コンピュータシステムは、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、
前記広告レポート提供方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、対象広告の露出量とクリック量のうちの少なくとも1つの直接成果指標を集計する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記対象広告が露出されたユーザの行動による成果として、前記対象広告と関連するキーワードを利用した間接成果指標を集計する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記直接成果指標と前記間接成果指標を含むレポートを提供する段階
を含む、広告レポート提供方法。
【請求項2】
前記間接成果指標を集計する段階は、
ユーザ単位の識別子を基準に、前記対象広告が露出された各ユーザの行動データを追跡して前記間接成果指標を集計すること
を特徴とする、請求項1に記載の広告レポート提供方法。
【請求項3】
前記間接成果指標を集計する段階は、
ユーザ単位の識別子を基準に、前記対象広告が露出された各ユーザの前記キーワードを利用した検索データと検索結果でのクリックデータのうちの少なくとも1つを利用して前記間接成果指標を集計すること
を特徴とする、請求項1に記載の広告レポート提供方法。
【請求項4】
前記間接成果指標を集計する段階は、
前記対象広告のアドミン(admin)で設定された指定キーワードに基づいて前記対象広告のキーワードプールを構成する段階、および
前記キーワードプールに含まれたキーワードそれぞれに対して前記間接成果指標を集計する段階
を含む、請求項1に記載の広告レポート提供方法。
【請求項5】
前記対象広告のキーワードプールを構成する段階は、
前記指定キーワードをシードキーワードとし、前記シードキーワードと関連するキーワードを拡張キーワードとして選定する段階、および
前記指定キーワードと前記拡張キーワードで前記キーワードプールを構成する段階
を含む、請求項4に記載の広告レポート提供方法。
【請求項6】
前記対象広告のキーワードプールを構成する段階は、
前記キーワードプールから、前記対象広告のブランドと関連するキーワード以外の他社ブランドのキーワードを除く段階
を含む、請求項4に記載の広告レポート提供方法。
【請求項7】
前記間接成果指標を集計する段階は、
前記間接成果指標として、前記対象広告が露出されたユーザが前記キーワードを検索した回数を示す寄与検索量、および前記キーワードを利用した検索結果で前記ユーザが前記対象広告と同一広告主の検索広告をクリックした回数を示す寄与クリック量のうちの少なくとも1つを集計する段階
を含む、請求項1に記載の広告レポート提供方法。
【請求項8】
前記提供する段階は、
前記対象広告に対して前記直接成果指標を提供し、前記間接成果指標として前記キーワードごとに前記寄与検索量と前記寄与クリック量のうちの少なくとも1つを提供すること
を特徴とする、請求項7に記載の広告レポート提供方法。
【請求項9】
前記提供する段階は、
前記寄与検索量の場合、前記キーワードを利用した全体検索量に対する前記寄与検索量の割合を示す寄与検索率とともに提供し、
前記寄与クリック量の場合、前記検索広告の全体クリック量に対する前記寄与クリック量の割合を示す寄与クリック率とともに提供すること
を特徴とする、請求項7に記載の広告レポート提供方法。
【請求項10】
前記提供する段階は、
前記間接成果指標として前記寄与クリック量を提供する場合、前記検索広告のタイプを区分し、前記タイプごとに集計された前記寄与クリック量によって前記タイプごとにクリック発生状況またはランキング情報を提供する段階
を含む、請求項7に記載の広告レポート提供方法。
【請求項11】
請求項1~10のうちのいずれか一項に記載の広告レポート提供方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項12】
コンピュータシステムであって、
メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
対象広告の露出量とクリック量のうちの少なくとも1つの直接成果指標を集計し、
前記対象広告が露出されたユーザの行動による成果として前記対象広告と関連するキーワードを利用した間接成果指標を集計し、
前記直接成果指標と前記間接成果指標を含むレポートを提供すること
を特徴とする、コンピュータシステム。
【請求項13】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
ユーザ単位の識別子を基準に、前記対象広告が露出された各ユーザの行動データを追跡して前記間接成果指標を集計すること
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータシステム。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記対象広告のアドミンで設定された指定キーワードに基づいて前記対象広告のキーワードプールを構成し、
前記キーワードプールに含まれたキーワードそれぞれに対して前記間接成果指標を集計すること
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータシステム。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記指定キーワードをシードキーワードとし、前記シードキーワードと関連するキーワードを拡張キーワードとして選定し、
前記指定キーワードと前記拡張キーワードで前記キーワードプールを構成すること
を特徴とする、請求項14に記載のコンピュータシステム。
【請求項16】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記キーワードプールから、前記対象広告のブランドと関連するキーワード以外の他社ブランドのキーワードを除くこと
を特徴とする、請求項14に記載のコンピュータシステム。
【請求項17】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記間接成果指標として、前記対象広告が露出されたユーザが前記キーワードを検索した回数を示す寄与検索量、および前記キーワードを利用した検索結果で前記ユーザが前記対象広告と同一広告主の検索広告をクリックした回数を示す寄与クリック量のうちの少なくとも1つを集計すること
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータシステム。
【請求項18】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記対象広告に対して前記直接成果指標を提供し、前記間接成果指標として前記キーワードごとの前記寄与検索量と前記寄与クリック量のうちの少なくとも1つを提供すること
を特徴とする、請求項17に記載のコンピュータシステム。
【請求項19】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記寄与検索量の場合、前記キーワードを利用した全体検索量に対する前記寄与検索量の割合を示す寄与検索率とともに提供し、
前記寄与クリック量の場合、前記検索広告の全体クリック量に対する前記寄与クリック量の割合を示す寄与クリック率とともに提供すること
を特徴とする、請求項17に記載のコンピュータシステム。
【請求項20】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記間接成果指標として前記寄与クリック量を提供する場合、前記検索広告のタイプを区分し、前記タイプごとに集計された前記寄与クリック量によって前記タイプごとのクリック発生状況またはランキング情報を提供すること
を特徴とする、請求項17に記載のコンピュータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、広告のシナジー効果を定量化してレポートを提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
広告成果指標(lift metric)は、広告キャンペーンの性能を評価するにあたって最も重要なものであると言える。
【0003】
広告成果指標は、広告キャンペーンが起因となった転換の増加を測定することによって、与えられた広告の効率性を評価する。
【0004】
広告成果指標は、広告コンテンツや広告コンテンツを表示する広告プラットフォームの効率性を決定するために活用される。
【0005】
一例として、特許文献1(2009年11月19日)には、広告の成果に対する客観的な指標を広告主に提供する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】韓国公開特許第10-2009-0119046号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
広告による追加的な検索とその検索結果でのクリックに基づいて広告成果を集計してレポーティングすることができる。
【0008】
ディスプレイ広告(display AD)から検索広告(search AD)に繋がるより深い段階の関与行動を追跡して広告成果を集計することができる。
【0009】
広告主が指定したキーワードはもちろん、関連キーワードにまで拡張して広告成果を集計することができる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
コンピュータシステムで実行される広告レポート提供方法であって、前記コンピュータシステムは、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記広告レポート提供方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、対象広告の露出量とクリック量のうちの少なくとも1つの直接成果指標を集計する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記対象広告が露出されたユーザの行動による成果として前記対象広告と関連するキーワードを利用した間接成果指標を集計する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記直接成果指標と前記間接成果指標を含むレポートを提供する段階を含む、広告レポート提供方法を提供する。
【0011】
一側面によると、前記間接成果指標を集計する段階は、ユーザ単位の識別子を基準に、前記対象広告が露出された各ユーザの行動データを追跡して前記間接成果指標を集計してよい。
【0012】
他の側面によると、前記間接成果指標を集計する段階は、ユーザ単位の識別子を基準に、前記対象広告が露出された各ユーザの前記キーワードを利用した検索データと検索結果でのクリックデータのうちの少なくとも1つを利用して前記間接成果指標を集計してよい。
【0013】
また他の側面によると、前記間接成果指標を集計する段階は、前記対象広告のAdmin(admin)で設定された指定キーワードに基づいて前記対象広告のキーワードプールを構成する段階、および前記キーワードプールに含まれたキーワードそれぞれに対して前記間接成果指標を集計する段階を含んでよい。
【0014】
また他の側面によると、前記対象広告のキーワードプールを構成する段階は、前記指定キーワードをシードキーワードとし、前記シードキーワードと関連するキーワードを拡張キーワードとして選定する段階、および前記指定キーワードと前記拡張キーワードで前記キーワードプールを構成する段階を含んでよい。
【0015】
また他の側面によると、前記対象広告のキーワードプールを構成する段階は、前記キーワードプールから、前記対象広告のブランドと関連するキーワード以外の他社ブランドのキーワードを除く段階を含んでよい。
【0016】
また他の側面によると、前記間接成果指標を集計する段階は、前記間接成果指標として、前記対象広告が露出されたユーザが前記キーワードを検索した回数を示す寄与検索量、および前記キーワードを利用した検索結果から前記ユーザが前記対象広告と同一広告主の検索広告をクリックした回数を示す寄与クリック量のうちの少なくとも1つを集計する段階を含んでよい。
【0017】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記対象広告に対して前記直接成果指標を提供し、前記間接成果指標として前記キーワードごとに前記寄与検索量と前記寄与クリック量のうちの少なくとも1つを提供してよい。
【0018】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記寄与検索量の場合、前記キーワードを利用した全体検索量に対する前記寄与検索量の割合を示す寄与検索率とともに提供し、前記寄与クリック量の場合、前記検索広告の全体クリック量に対する前記寄与クリック量の割合を示す寄与クリック率とともに提供してよい。
【0019】
さらに他の側面によると、前記提供する段階は、前記間接成果指標として前記寄与クリック率を提供する場合、前記検索広告のタイプを区分し、前記タイプごとに集計された前記寄与クリック率によって前記各タイプのクリック発生状況またはランキング情報を提供する段階を含んでよい。
【0020】
前記広告レポート提供方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムを提供する。
【0021】
コンピュータシステムであって、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、対象広告の露出量とクリック量のうちの少なくとも1つの直接成果指標を集計し、前記対象広告が露出されたユーザの行動による成果として前記対象広告と関連するキーワードを利用した間接成果指標を集計し、前記直接成果指標と前記間接成果指標を含むレポートを提供することを特徴とする、コンピュータシステムを提供する。
【発明の効果】
【0022】
本発明の実施形態によると、広告による追加的な検索とその検索結果でのクリックに基づいて広告成果を集計することにより、客観的で偏向のない指標を利用した広告シナジーレポートを提供することができる。
【0023】
本発明の実施形態によると、対象広告が露出されたユーザによる追加的な検索と広告クリックに繋がるより深い段階の関与行動を追跡して広告成果を集計することにより、効用性の高いレポートを提供することができる。
【0024】
本発明の実施形態によると、広告主が指定したキーワードはもちろん、関連キーワードの広告成果まで集計してレポーティングすることにより、広告効果を極大化することのできる、価値あるキーワードを見つけ出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態における、コンピュータシステムの例を示したブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態における、コンピュータシステムのプロセッサが含むことができる構成要素の例を示したブロック図である。
【
図4】本発明の一実施形態における、コンピュータシステムが実行することができる広告レポート提供方法の一例を示したフローチャートである。
【
図5】本発明の一実施形態における、広告成果指標を説明するための例示図である。
【
図6】本発明の一実施形態における、直接成果レポートを説明するための例示図である。
【
図7】本発明の一実施形態における、対象広告の間接成果を集計する過程を示した図である。
【
図8】本発明の一実施形態における、間接成果レポートを説明するための例示図である。
【
図9】本発明の一実施形態における、間接成果レポートを説明するための例示図である。
【
図10】本発明の一実施形態における、間接成果レポートを説明するための例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0027】
本発明の実施形態は、広告シナジー効果を定量化してレポートを提供する技術に関する。
【0028】
本明細書で具体的に開示される事項を含む実施形態は、広告による追加的な検索とその検索結果でのクリックに基づいて広告成果を集計してレポーティングすることができる。本発明の実施形態に係る広告レポート提供システムは、少なくとも1つのコンピュータシステムによって実現されてよく、本発明の実施形態に係る広告レポート提供方法は、広告レポート提供システムに含まれる少なくとも1つのコンピュータシステムによって実行されてよい。このとき、コンピュータシステムにおいては、本発明の一実施形態に係るコンピュータプログラムがインストールされて実行されてよく、コンピュータシステムは、実行されたコンピュータプログラムの制御にしたがって本発明の実施形態に係る広告レポート提供方法を実行してよい。上述したコンピュータプログラムは、コンピュータシステムと結合して広告レポート提供方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0029】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような
図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が
図1のように限定されることはない。また、
図1のネットワーク環境は、本実施形態に適用可能な環境のうちの一例を説明したものに過ぎず、本実施形態に適用可能な環境が
図1のネットワーク環境に限定されることはない。
【0030】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレット、ゲームコンソール(game console)、ウェアラブルデバイス(wearable device)、IoT(internet of things)デバイス、VR(virtula reality)デバイス、AR(augmented reality)デバイスなどがある。一例として、
図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することができる多様な物理的なコンピュータシステムのうちの1つを意味してよい。
【0031】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0032】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第1サービスを提供するシステムであってよく、サーバ160も、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第2サービスを提供するシステムであってよい。より具体的な例として、サーバ150は、複数の電子機器110、120、130、140においてインストールされて実行されるコンピュータプログラムであるアプリケーションを通じて、アプリケーションが目的とするサービス(一例として、広告レポートサービスなど)を第1サービスとして複数の電子機器110、120、130、140に提供してよい。他の例として、サーバ160は、上述したアプリケーションをインストールして実行するためのファイルを複数の電子機器110、120、130、140に配布するサービスを第2サービスとして提供してよい。
【0033】
図2は、本発明の一実施形態における、コンピュータシステムの例を示したブロック図である。上述した複数の電子機器110、120、130、140それぞれやサーバ150、160それぞれは、
図2に示したコンピュータシステム200によって実現されてよい。
【0034】
このようなコンピュータシステム200は、
図2に示すように、メモリ210、プロセッサ220、通信インタフェース230、および入力/出力インタフェース240を含んでよい。
【0035】
メモリ210は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、およびディスクドライブのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROMやディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ210とは区分される別の永続的記録装置としてコンピュータシステム200に含まれてもよい。また、メモリ210には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコードが記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ210とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からメモリ210にロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信インタフェース230を通じてメモリ210にロードされてもよい。例えば、ソフトウェア構成要素は、ネットワーク170を介して受信されるファイルによってインストールされるコンピュータプログラムに基づいてコンピュータシステム200のメモリ210にロードされてよい。
【0036】
プロセッサ220は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ210または通信インタフェース230によって、プロセッサ220に提供されてよい。例えば、プロセッサ220は、メモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0037】
通信インタフェース230は、ネットワーク170を介してコンピュータシステム200が他の装置(一例として、上述した記録装置)と互いに通信するための機能を提供してよい。一例として、コンピュータシステム200のプロセッサ220がメモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求や命令、データ、ファイルなどが、通信インタフェース230の制御にしたがってネットワーク170を介して他の装置に伝達されてよい。これとは逆に、他の装置からの信号や命令、データ、ファイルなどが、ネットワーク170を経てコンピュータシステム200の通信インタフェース230を通じてコンピュータシステム200に受信されてよい。通信インタフェース230を通じて受信された信号や命令、データなどは、プロセッサ220やメモリ210に伝達されてよく、ファイルなどは、コンピュータシステム200がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0038】
入力/出力インタフェース240は、入力/出力装置250とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、マイク、キーボード、またはマウスなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース240は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置250は、コンピュータシステム200と1つの装置で構成されてもよい。
【0039】
また、他の実施形態において、コンピュータシステム200は、
図2の構成要素よりも少ないか多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、コンピュータ装置200は、上述した入力/出力装置250のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。
【0040】
以下では、広告シナジーレポートを提供する方法およびシステムの具体的な実施形態について説明する。
【0041】
図3は、本発明の一実施形態における、コンピュータシステムのプロセッサが含むことができる構成要素の例を示したブロック図であり、
図4は、本発明の一実施形態における、コンピュータシステムが実行することができる広告レポート提供方法の一例を示したフローチャートである。
【0042】
本実施形態に係るコンピュータシステム200は、クライアントを対象に、クライアント上にインストールされた専用アプリケーションやコンピュータシステム200と関連するウェブ/モバイルサイトへの接続によって広告レポートサービスを提供してよい。
【0043】
コンピュータシステム200のプロセッサ220は、以下で説明する広告レポート提供方法を実行するための構成要素として、
図3に示すように、直接成果集計部310、間接成果集計部320、およびレポート提供部330を含んでよい。実施形態によって、プロセッサ220の構成要素は、選択的にプロセッサ220に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によって、プロセッサ220の構成要素は、プロセッサ220の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0044】
このようなプロセッサ220およびプロセッサ220の構成要素は、以下で説明する広告レポート提供方法に含まれる段階を実行するようにコンピュータシステム200を制御してよい。例えば、プロセッサ220およびプロセッサ220の構成要素は、メモリ210が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのプログラムのコードとによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。
【0045】
ここで、プロセッサ220の構成要素は、コンピュータシステム200に記録されたプログラムコードが提供する命令にしたがってプロセッサ220によって実行される、互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。例えば、コンピュータシステム200が対象広告に対する直接成果を集計するように上述した命令にしたがってコンピュータシステム200を制御するプロセッサ220の機能的表現として、直接成果集計部310が利用されてよい。
【0046】
プロセッサ220は、コンピュータシステム200の制御と関連する命令がロードされたメモリ210から必要な命令を読み取ってよい。この場合、前記読み取られた命令は、プロセッサ220が以下で説明される広告レポート提供方法を実行するように制御するための命令を含んでよい。
【0047】
以下で説明する広告レポート提供方法に含まれる段階は、図に示したものとは異なる順序で実行されてもよいし、段階のうちの一部が省略されたり追加の過程がさらに含まれたりしてもよい。
【0048】
図4を参照すると、段階410で、直接成果集計部310は、対象広告に対する直接成果指標として、対象広告の露出量とクリック量を集計してよい。一例として、直接成果集計部310は、対象広告それぞれに対して、一定の期間(例えば、1day)内に一定の画面(例えば、ウェブページやモバイルページの最初の画面など)に対象広告が露出される回数(すなわち、露出量)と、対象広告が露出された一定の画面を訪問したユーザが対象広告をクリックした回数(すなわち、クリック量)を集計してよい。直接成果集計部310は、対象広告の執行結果として対象広告の露出数とクリック数を集計してよく、これに基づいて対象広告のCTR(click-through rate)を計算してよい。
【0049】
段階420で、間接成果集計部320は、対象広告に対する間接成果指標として、対象広告と関連するキーワードを利用した寄与検索量と寄与クリック量を集計してよい。対象広告と関連するキーワードとして、間接成果集計の対象となるキーワードプールは、対象広告のAdmin(admin)で設定された指定キーワードに基づいて構成されてよく、間接成果集計部320は、キーワードプールに含まれたキーワードそれぞれに対して寄与検索量と寄与クリック量を集計してよい。ここで、寄与検索量とは、対象広告が露出されたユーザ(対象広告をクリックしたユーザを含む)が対象広告と関連するキーワードを検索した回数を意味してよい。寄与認定期間を考慮して、当該期間内に対象広告が露出されたユーザを対象として寄与検索量を集計してよい。例えば、寄与認定期間を3日とするとき、3日前に露出された対象広告までが検索に寄与したものとして認定されてよい。寄与検索量が高いということは、対象広告の露出後に対象広告と関連するキーワードが多く検索されたということを意味する。間接成果集計部320は、対象広告の寄与検索量に基づいて寄与検索率を計算してよい。寄与検索率とは、キーワードの全体検索量に対する寄与検索量の割合を示すものであって、寄与検索率が高いということは、キーワードを利用した検索広告の全体検索量のうちで対象広告が露出されたユーザの検索量が大きい比重を占めるということを意味してよい。また、寄与クリック量は、対象広告が寄与した追加検索がどのくらい検索広告のクリックに連結するのかを示す指標である。言い換えれば、寄与クリック量は、対象広告と関連するキーワードを検索したユーザが、検索結果として露出された、対象広告と同一広告主の検索広告をクリックした回数を意味してよい。対象広告と検索広告のアドミン情報、例えば、広告プラットフォームに登録された事業者番号や事業者URL情報が等しい場合、同一広告主の広告として見なされてよい。同一広告主の検索広告クリック指標を集計するために、検索広告の事業者と対象広告の事業者をマッピングしてよい。間接成果集計部320は、対象広告の寄与クリック量に基づいて寄与クリック率を計算してよい。寄与クリック率とは、キーワードの全体クリック量に対する寄与クリック量の割合を示すものであって、寄与クリック率が高いということは、キーワードを利用した検索広告の全体クリック量のうちで対象広告が露出されたユーザのクリック量が大きい比重を占めるということを意味してよい。
【0050】
段階430で、レポート提供部330は、対象広告の広告主を対象に、対象広告に対する直接成果指標と間接成果指標を含んだ広告シナジーレポートを提供してよい。一例として、レポート提供部330は、対象広告に対して直接成果指標として集計された露出量とクリック量を広告効果情報として提供してよい。このとき、レポート提供部330は、対象広告が誘発したシナジー効果として、対象広告のキーワードプールに含まれたキーワードそれぞれに対して集計された寄与検索量と寄与クリック量を直接成果指標とともに提供してよい。レポート提供部330は、対象広告と関連するキーワードごとに、当該キーワードの寄与検索量とともに寄与検索率を提供してよく、寄与クリック量とともに寄与クリック率を提供してよい。実施形態によっては、対象広告が起因となった検索広告クリックにおいて検索広告を区分するタイプごとに、当該タイプの検索広告に対してクリック発生状況を提供してよい。対象広告と関連するキーワードに対して、クリックが発生した検索広告のタイプとクリックが発生しなかった検索広告のタイプを直観的に示すレポートを提供することができる。クリック発生状況の他にも、検索広告のタイプごとに寄与クリック量を集計し、寄与クリック量によるタイプごとにランキング情報を提供することも可能である。
【0051】
図5は、本発明の一実施形態における、広告成果指標を説明するための例示図である。
【0052】
図5を参照すると、プロセッサ220は、広告主が目標とする転換に寄与する成果のうちの直接的な成果として、対象広告の一例であるディスプレイ広告(DA)の露出とクリックを追跡してレポーティングしてよい。特に、プロセッサ220は、目標転換に寄与する間接的な成果として、ディスプレイ広告が起因となった寄与検索と寄与クリックを追跡してレポーティングしてよい。
【0053】
ディスプレイ広告が露出されたユーザは、ディスプレイ広告と関連するキーワードを利用してディスプレイ広告のブランドを追加検索し、検索結果に露出された検索広告(SA)(ディスプレイ広告の広告主の検索広告)をクリックしてよい。ディスプレイ広告のシナジーは、ディスプレイ広告が誘発した検索とその検索によるマーケティングシナジー効果を含んでよい。
【0054】
プロセッサ220は、対象広告の露出から寄与検索と寄与クリックに繋がるより深い段階の関与行動を追跡するために、サーバ150と関連するプラットフォーム内での多様な行動データをリフトの生成に活用してよい。
【0055】
対象広告の直接成果と間接成果を集計するために、対象広告に対する露出データとクリックデータ、キーワードを利用した検索データと検索結果でのクリックデータなどを活用してよく、特に、ブラウザ単位の識別子ではなく、ユーザ単位の識別子(例えば、ユーザIDなど)を基準にすることで、対象広告が露出されたユーザの行動データを連続的に歪曲なく追跡することができる。
【0056】
プロセッサ220は、ディスプレイ広告の直接的な成果(露出とクリック)だけでなく、ディスプレイ広告が起因となったシナジー効果(寄与検索と寄与クリック)を定量化したレポートを提供することができる。
【0057】
図6は、本発明の一実施形態における、直接成果レポートを説明するための例示図である。
【0058】
図6を参照すると、プロセッサ220は、対象広告それぞれに対して直接成果レポート600を提供してよい。
【0059】
プロセッサ220は、一定の期間を周期とし、当該期間に集計された直接成果として、一定の画面に対象広告が露出される回数を示す露出量610、対象広告が露出された一定の画面を訪問したユーザが対象広告をクリックした回数を示すクリック量620、露出量610に対するクリック量620の割合を示すCTR630を提供してよい。
【0060】
さらに、プロセッサ220は、対象広告が露出されたユーザを抽出し、当該ユーザが対象広告と関連するキーワードをどのくらい検索したか、その検索結果に露出された同一広告主の検索広告をどのくらいクリックしたかを集計してレポーティングしてよい。
【0061】
言い換えれば、プロセッサ220は、対象広告と関連するキーワードで間接成果集計の対象となるキーワードプールを構成し、キーワードプールに含まれたキーワードそれぞれに対して、対象広告が露出されたユーザの行動による成果を測定することができる。
【0062】
図7は、本発明の一実施形態における、対象広告の間接成果を集計する過程を示した図である。
【0063】
図7を参照すると、段階701で、プロセッサ220は、対象広告に対して間接成果集計のためのキーワードプールを構成してよい。プロセッサ220は、対象広告のアドミンで広告主が設定した指定キーワードと、指定キーワードを利用した拡張キーワードでキーワードプールを構成してよい。一例として、プロセッサ220は、広告主が設定した指定キーワードをシードキーワードとし、シードキーワードと関連するキーワードを選定することによってキーワードプールを構成してよい。特定の検索語に対する関連検索語を選定するロジックと同じように、シードキーワードと意味的に関連のある他のキーワード、またはシードキーワードを検索語として利用したユーザがともに利用した他の検索語を拡張キーワードとして選定してキーワードプールを構成してよい。このとき、拡張キーワードは、対象広告のアドミンで広告主が指定キーワードを設定する過程において推薦キーワードとして提供することが可能である。
【0064】
段階702で、プロセッサ220は、対象広告に対して構成されたキーワードプールから他社と関連するキーワードを除いてよい。プロセッサ220は、段階701で構成されたキーワードプールから他社ブランドのキーワードを除くことで、対象広告のブランド関連性の範囲に属するキーワードだけが残るようにキーワードプールをフィルタリングしてよい。
【0065】
段階703で、プロセッサ220は、キーワードプールに含まれたキーワードそれぞれに対して、対象広告が露出されたユーザがキーワードを検索した回数を示す寄与検索量と、検索結果に含まれた同一広告主の検索広告をクリックした回数を示す寄与クリック量を集計してよい。プロセッサ220は、対象広告の指定キーワードだけでなく指定キーワードと関連する他のキーワードにまで自動で拡張して、各キーワードの成果を測定することができる。
【0066】
図8~10は、本発明の一実施形態における、間接成果レポートを説明するための例示図である。
【0067】
図8を参照すると、プロセッサ220は、対象広告それぞれに対して間接成果レポート800を提供してよい。プロセッサ220は、対象広告のキーワードプールに含まれたキーワード(指定キーワードと関連キーワード)801それぞれに対して、一定の期間を周期とし、当該期間内の間接成果指標を集計してレポーティングしてよい。
【0068】
プロセッサ220は、対象広告に対する間接成果として、対象広告が露出されたユーザがキーワード801を検索した回数を示す寄与検索量810、キーワード801を検索した全体検索量に対して、対象広告が露出されたユーザがキーワード801を検索した回数、すなわち、寄与検索量810の割合を示す寄与検索率820、対象広告が露出されたユーザがキーワード801を検索した結果のうちで同一広告主の検索広告をクリックした回数を示す寄与クリック量830、そして対象広告と同一広告主の検索広告をクリックした全体クリック量に対して対象広告が露出されたユーザが対象広告と同一広告主の検索広告をクリックした回数、すなわち、寄与クリック量830の割合を示す寄与クリック率840を提供してよい。
【0069】
広告主は、寄与検索量810、寄与検索率820、寄与クリック量830、および寄与クリック率840を参考にして対象広告がユーザを主に転換させるキーワード、検索寄与度に対してクリック寄与度が低いキーワードなどを見つけ出すことにより、広告運営戦略を含んだマーケティング活動に活用することができる。
【0070】
さらに、プロセッサ220は、対象広告に対する間接成果として、検索広告のタイプを区分し、各タイプの寄与クリック発生状況を示すことも可能である。プロセッサ220は、寄与クリック量を集計するにあたり、検索広告のタイプごとに寄与クリック量を集計してよい。
図9に示すように、プロセッサ220は、対象広告に対する間接成果として、検索広告を区分するタイプごとに、当該タイプの検索広告に対して、対象広告が露出されたユーザによるクリック発生状況950を示してよい。言い換えれば、プロセッサ220は、対象広告と関連するキーワード801に対して、クリックが発生した検索広告のタイプと、クリックが発生しなかった検索広告のタイプを直観的に示したレポートを提供することができる。
【0071】
プロセッサ220は、検索広告の各タイプのクリック発生状況950の他にも、
図10に示すように、キーワード801に対して検索広告のタイプごとに寄与クリック量を集計し、寄与クリック量によるタイプごとにランキング情報1060を示すレポートを提供してよい。
【0072】
広告主は、検索広告の各タイプのクリック発生状況950またはランキング情報1060を参照してクリックの発生がなかったりランキングが低いタイプを見つけ出すことができ、キーワード801と関連する広告運営戦略を含んだマーケティング活動に活用することができる。
【0073】
プロセッサ220は、応答者の偏向を反映するアンケート方式ではなく、対象広告が露出されたユーザによる検索とその検索に含まれた検索広告のクリックを集計する方式により、客観的で偏向のない広告成果指標を提示することができる。このとき、プロセッサ220は、対象広告が起因となった成果として、対象広告の指定キーワードだけでなく、指定キーワードと関連する他のキーワードにまで自動で拡張して検索とクリックを追跡してレポーティングすることができる。これにより、広告主は、自社のマーケティング活動の結果を幅広く理解し、マーケティング活動にすぐに適用可能な、価値あるキーワードを見つけ出すことができる。
【0074】
プロセッサ220は、一定の期間を単位として、対象広告の直接成果レポート600と間接成果レポート800を照会してよい。例えば、プロセッサ220は、週単位と月単位で、対象広告の直接成果レポート600と間接成果レポート800を提供してよい。週単位を選択する場合、月曜日から始まって日曜日で終わる週単位や、広告主が選択した週単位で直接成果と間接成果を集計して提供してよい。月単位を選択する場合、1日から始まって末日で終わる月単位や、広告主が選択した月単位で直接成果と間接成果を集計して提供してよい。
【0075】
間接成果レポート800に含まれた間接成果集計対象であるキーワード801の場合、事前に定められた最大件数までが露出されてよく、指定キーワードと拡張キーワードが一定の割合で構成されてよい。例えば、キーワード801が10件である場合、そのうちの5件は指定キーワードに該当し、残りの5件は拡張キーワードに該当するようにしてよい。
【0076】
このように、本発明の実施形態によると、広告による追加的な検索とその検索結果でのクリックに基づいて広告成果を集計することにより、客観的で偏向のない指標を利用した広告シナジーレポートを提供することができる。また、本発明の実施形態によると、対象広告が露出されたユーザを対象にして、追加的な検索と広告クリックに繋がるより深い段階の関与行動を追跡して広告成果を集計することにより、効用性の高いレポートを提供することができる。さらに、本発明の実施形態によると、広告主が指定したキーワードはもちろん、関連キーワードの広告成果まで集計してレポーティングすることにより、広告効果を極大化することのできる、価値あるキーワードを見つけ出すことができる。
【0077】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者であれば、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0078】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0079】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0080】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0081】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0082】
220:プロセッサ
310:直接成果集計部
320:間接成果集計部
330:レポート提供部