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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-16
(45)【発行日】2024-02-27
(54)【発明の名称】シート包装体
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/08 20060101AFI20240219BHJP
   B65D 75/62 20060101ALI20240219BHJP
【FI】
B65D83/08 B
B65D75/62 B
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019207648
(22)【出願日】2019-11-18
(65)【公開番号】P2021079969
(43)【公開日】2021-05-27
【審査請求日】2022-10-21
(73)【特許権者】
【識別番号】390029148
【氏名又は名称】大王製紙株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】惟村 晴美
【審査官】米村 耕一
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-063089(JP,A)
【文献】実開平04-115173(JP,U)
【文献】特開2005-255218(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0146231(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 83/08
B65D 75/62
A47K 10/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
積層された複数枚のシートを収容する包装袋と、
前記包装袋の天面に形成され、前記シートが引き出される取出口とを有するシート包装体であって、
前記取出口は、
前記シート包装体の長手方向である第1方向に延びる第1スリットと、
前記第1方向と交差する前記シート包装体の短手方向である第2方向に前記第1スリットと間隔をあけて前記第1方向に延びる第2スリットと、
前記取出口の内側に配置され、前記第1スリットと前記第2スリットとにそれぞれ接続して前記第2方向に延びる第3スリットとを有し、
前記取出口を覆う摘みを有し、
前記摘みは、前記第1スリットの一部と前記第2スリットの一部と前記第3スリットと基端とで囲まれ、
前記基端は、前記包装袋の天面に形成され、前記取出口の前記第1方向の端部を構成し、
前記第3スリットの前記第2方向の長さは、前記第1スリットの前記第1方向の長さおよび前記第2スリットの前記第1方向の長さより短い、シート包装体。
【請求項2】
前記第3スリットは、前記取出口の中央に配置される、請求項1に記載のシート包装体。
【請求項3】
前記取出口は、前記第1スリットと第2スリットと前記基端とで囲まれる、請求項1または2に記載のシート包装体。
【請求項4】
前記取出口の中央から前記第1方向に沿う前記基端までの距離は、前記基端から前記第1方向に沿う前記天面の前記基端側の端縁までの距離よりも短い、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシート包装体。
【請求項5】
前記第2方向に沿う前記第1スリットと前記第2スリットの間隔は、前記第1方向の前記取出口の中央から前記基端に向かって大きくなる、請求項乃至のいずれか1項に記載のシート包装体。
【請求項6】
前記第1スリット及び前記第2スリットの少なくともいずれかは、前記取出口の内側に凸となる、請求項1乃至のいずれか1項に記載のシート包装体。
【請求項7】
前記第3スリットの少なくとも一部が湾曲する、請求項1乃至のいずれか1項に記載のシート包装体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
ティシューペーパー等の衛生薄葉紙は、カートン(厚紙の箱)に収容されたものが普及している。ところが、カートンタイプの衛生薄葉紙は、持ち運びや保管の際に嵩張ること、使用後の廃棄、環境負荷、コスト等の観点から、近年、衛生薄葉紙等のシートが可撓性のフィルム包装袋に収容された形態(以下、シート包装体という)の需要が高まっている。このようなシート包装体には、フィルム包装袋の天面にシートを取り出すために直線状のスリット(ミシン目等)が形成されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2008-183034号公報
【文献】特開2018-177364号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
取出口が直線状のスリットで形成されたシート包装体では、シート包装袋からシートを取り出す際に、収納された複数枚のシートの最初の1枚(または1組)が取り出しにくい。また、シートを取り出す際に、シートが取出口で詰まったり、シートが破れたりすることがあり、シートがスムーズに取り出せないことがある。
【0005】
本発明の課題は、シートの取出しに優れるシート包装体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る第1の態様は、積層された複数枚のシートを収容する包装袋と、前記包装袋の天面に形成され、前記シートが引き出される取出口とを有し、前記取出口は、第1方向に延びる第1スリットと、前記第1方向と交差する第2方向に前記第1スリットと間隔をあけて前記第1方向に延びる第2スリットと、前記取出口の内側に配置され、前記第1スリットと前記第2スリットとにそれぞれ接続して前記第2方向に延びる第3スリットとを有する、シート包装体である。
【0007】
本明細書において、第1方向とは、包装袋の天面上の所定の一方向に沿う方向を示す。第1方向と交差する第2方向とは、包装袋の天面上の所定の一方向に沿う方向と直交する方向または筋かいに交わる方向に沿う方向を示す。スリットは、連続する切込み、または細長い開口である。なお、連続する切込みは、ミシン目(断続的な切込み)を破ることで構成してもよい。
【0008】
第1の態様では、第2方向に間隔をあけて第1方向に延びる第1スリット及び第2スリットに接続して第2方向に延びる第3スリットを取出口の内側に配置することで、第3スリットを起点に第1スリットと第2スリットに沿って取出口を開口させることができる。また、開口する前の取出口を覆っていた天面の一部(以下、天面の一部という)は、第3スリットで分断された状態で、取出口の第1方向の両端部(以下、取出口の両端部という)に接続される。
【0009】
このような構成では、取出口からシートが引き出される際に、第3スリットで分断された天面の一部がシートによってめくられることで、取出口の両端部に折り目が構成される。これにより、第1の態様では、取出口の両端部と引き出されるシートとの擦れが緩和され、取出口からシートをスムーズに取り出すことができる。
【0010】
また、第1の態様では、第1スリットと第2スリットの間で取出口の第2方向の開口幅が拡がるため、開口された取出口に指先が挿入しやすい。そのため、包装袋に収容されたシートの最初の1枚目または1組目を取り出す場合や包装袋内に落ち込んだシートを取り出す場合でも、シートの取り出しが容易である。
【0011】
また、第1の態様では、使用中に取出口に保持されたシートの自重に対して、取出口の両端部に構成された折り目が抵抗となる。これにより、取出口の両端部でシートの保持力が維持され、使用中にシートが包装袋内に落ち込むこと(以下、シートの落ち込みという)を防ぐことができる。
【0012】
また、第1の態様では、取出口からシートに対して、取出口の両端部に構成された折り目が撓み、取出口の両端部にかかる摩擦力(または抵抗力)を取出口の周辺に逃がす(または散らす)ことができる。これにより、包装袋に収容されたシートの残りが少なくなっても(シート包装体の重量が軽くなっても)、取出口からシートを引き出す際に包装袋ごと持ちあがること(以下、包装袋の持ち上がりという)を防ぐことができる。
【0013】
また、第1の態様では、開口する前の取出口を覆っていた天面の一部が、取出口が開口された後も取出口の両端部に接続されている。そのため、第1の態様では、取出口の開封時に破断片(包装袋から切り離された切れ端、小片、断片等)が発生しない。
【0014】
本発明に係る第2の態様は、前記第3スリットは、前記取出口の中央に配置される、シート包装体である。本明細書において、取出口の中央は、取出口の中心(または図心)を含むその周辺の領域を示す。
【0015】
第2の態様では、取出口の中央に配置された第3スリットが第1スリット及び第2スリットに接続されることで、取出口の中央を起点に取出口を開口することができ、取出口の開封が容易である。また、第2の態様では、取出口の中央を起点に取出口が開口されることで、取出口の両端部に折り目が構成しやすい。
【0016】
また、第2の態様では、第3スリットで分断される天面の一部が、取出口の中央から第1方向に沿う取出口の両端部まで略同じ寸法になり、取出口の両端部に折り目をバランスよく構成することができる。これにより、取出口からのシートのスムーズな取り出しを高い精度で実現することができる。また、シートの落込みと包装袋の持ち上がりを高い精度で抑制することができる。
【0017】
本発明に係る第3の態様は、前記取出口を覆う摘みを有し、前記摘みは、前記第1スリットの一部と前記第2スリットの一部と前記第3スリットと基端とで囲まれ、前記基端は、前記取出口の前記第1方向の端部を構成する、シート包装体である。本明細書において、取出口を覆うとは、各スリットを除く取出口の開口部分が閉じられることが可能なことを示す。摘みは、天面の一部で構成され、取出口を開口する際に指先で摘むまたは掴むことができる。基端とは、摘みが折り返される起点となり得る摘みの端部を示す。
【0018】
第3の態様では、取出口を覆う摘みが第1スリットの一部と第2スリットの一部と第3スリットと基端とで囲まれることで、取出口を覆う天面の一部を指先で摘むまたは掴むことができる。そのため、取出口を開封する作業が容易になる。また、取出口の開封後は、摘みを元の状態(取出口を覆う状態)に戻す作業が容易である。
【0019】
また、第3の態様では、摘みの基端が取出口の第1方向の端部を構成することで、取出口からシートが引き出される際に、取出口の両端部に折り目が構成されやすい。そのため、第3の態様では、取出口からのシートのスムーズな取り出しを維持しながら、シートの落込みと包装袋の持ち上がりが抑制されることを高い精度で実現することができる。
【0020】
本発明に係る第4の態様は、前記取出口は、前記第1スリットと第2スリットと前記基端とで囲まれる、シート包装体である。第4の態様では、取出口が第1スリットと第2スリットとともに摘みの基端で囲まれることで、取出口の第1方向の両端部に折り目が構成されやすい。そのため、第4の態様では、開口後の取出口に指先が挿入しやすいことによる取出口からのシートのスムーズな取り出しを高い精度で実現することができる。
【0021】
また、第4の態様では、取出口が摘みの基端とともに第1スリットと第2スリットとで囲まれることで、第1スリットと第2スリットの間に第2方向の開口幅が拡がる取出口を高い精度で構成することができる。そのため、第4の態様では、取出口(開口)に指先が挿入しやすいことによる、包装袋に収容されたシートの最初の1枚目(または1組目)または包装袋内に落ち込んだシートの容易な取り出しが高い精度で実現することができる。
【0022】
本発明に係る第5の態様は、前記取出口の中央から前記第1方向に沿う前記基端までの距離は、前記基端から前記第1方向に沿う前記天面の前記基端側の端縁までの距離よりも短い、シート包装体である。本明細書において、基端から第1方向に沿う天面の基端側の端縁とは、天面の第1方向の両端縁のうち、取出口の第1方向の両端部のいずれか一方の端部を構成する摘みの基端からの第1方向に沿う距離が短い方の端縁を示す。
【0023】
第5の態様では、摘みの基端から第1方向に沿う天面の該基端側の端縁までの距離に対して、取出口の中央から第1方向に沿う摘みの基端までの距離を短くすることで、取出口の第1方向の寸法を小さくすることができる。これにより、第5の態様では、取出口の両端部でシートの保持力が高くなり、シートの落ち込みを高い精度で抑制することができる。
【0024】
なお、上述のように、取出口の両端部には折り目が構成されるため、第5の態様では、取出口の第1方向の寸法が小さくなっても、シートのスムーズな引き出しが妨げられず、また、包装袋の持ち上がりが抑制される。また、第5の態様では、取出口の第1方向の寸法が小さくなることで、取出口から包装袋内への塵や埃等の異物の侵入を抑制することができる。
【0025】
本発明に係る第6の態様は、前記第2方向に沿う前記第1スリットと前記第2スリットの間隔は、前記第1方向の前記取出口の中央から前記基端に向かって大きくなる、シート包装体である。本明細書において、第1方向の取出口の中央から基端に向かって大きくなるとは、取出口を覆う天面の一部の第2方向の幅が第1方向に沿って取出口の中央から両端部に向かって幅広となることを示す。
【0026】
第6の態様では、取出口を覆う天面の一部が摘みを構成し、該摘みが先端から基端に向かって幅広となるため、取出口を開封する際に、取出口の中央から両端部に向かって摘みを引っ張ることで、取出口を安定的に開封することができる。
【0027】
また、取出口を覆う天面の一部(摘み)は、見方を変えると、基端から先端に向かって先細となり、該摘みの先端が取出口の中央に設けられた第3スリットに対応する。これにより、摘みの先端(第3スリット)が目につきやすく、第3スリットが配置された取出口の内側をトリガーとして取出口を開口(または開封)することができる。そのため、第6の態様では、取出口の開封がさらに容易になる。
【0028】
本発明に係る第7の態様は、前記第1スリット及び前記第2スリットの少なくともいずれかは、前記取出口の内側に凸となる、シート包装体を提供する。本明細書において、取出口の内側に凸となるとは、第1スリットおよび/または第2スリットが互い対向する第2方向(Y方向)に凸部を有することを示す。
【0029】
また、第1スリット及び第2スリットの少なくともいずれかとは、第1スリットのみが取出口の内側に凸となる場合、第2スリットのみが取出口の内側に凸となる場合、第1スリット及び第2スリットのいずれも取出口の内側に凸となる場合を示す。なお、取出口の内側に凸となるスリットは、全体が曲線状に形成されていてもよく、一部が曲線状で形成され他の一部が直線状に形成されていてもよく、全体が直線状に形成されていてもよい。
【0030】
第7の態様では、第1スリット及び第2スリットの少なくともいずれかが取出口の内側に凸となることで、取出口の第2方向の開口幅が狭くなる。これにより、取出口から引き出されるシートが、取出口の上方に立ち上がった状態で取出口に保持される(すなわち、取出口に保持されたシートが倒れたり、傾いたりすることを抑制することができる)。
【0031】
なお、取出口の中央付近は、摘みを元の状態に戻そうとしても摘みが取出口を十分に覆うことができないため、塵や埃等の異物が侵入し易い傾向がある。そのため、第7の態様では、取出口の第2方向の開口幅が狭くなることで、取出口から包装袋内への塵や埃等の異物の侵入を抑制することができる。
【0032】
本発明に係る第8の態様は、前記第3スリットの少なくとも一部が湾曲する、シート包装体である。本明細書において、湾曲とは、凹となるように曲がることを示す。また、第3スリットの少なくとも一部が湾曲するとは、第3スリットの全部が湾曲する場合、第3スリットの一部が湾曲する場合を示す。なお、第3スリットの湾曲する部分は、1つに限定されず、複数でもよい。
【0033】
第8の態様では、第3スリットの少なくとも一部が湾曲することで、取出口を開口(または開封)する際に、湾曲する第3スリットに指が掛けやすくなる。そのため、第3スリットが配置された取出口の内側をトリガーとして取出口を開口(または開封)することを高い精度で実現することができる。そのため、第8の態様では、取出口の開封がさらに容易である。
【発明の効果】
【0034】
本発明の一態様によれば、シートの取出しに優れるシート包装体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】本発明の実施形態(第1実施形態)に係るシート包装体を示す図である。
図2】第1実施形態に係るシート包装体を上方から見た図である。
図3】第1実施形態に係るシート包装体において、取出口を示す図である。
図4】第1実施形態に係るシート包装体において、開封後の取出口を示す図である。
図5】第1実施形態に係るシート包装体の使用状態を示す図である。
図6図5の取出口付近を正面から見た図である。
図7図5の取出口付近を右側面から見た図である。
図8図7の取出口の端部を拡大した図である。
図9】第2実施形態に係るシート包装体において、取出口を示す図である。
図10】第3実施形態に係るシート包装体において、取出口を示す図である。
図11】第4実施形態に係るシート包装体において、取出口を示す図である。
図12】第5実施形態に係るシート包装体において、取出口を示す図である。
図13】従来のシート包装体(直線状のスリットで構成された取出口)を示す図である。
図14】従来のシート包装体(矩形状のスリットで構成された取出口)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において共通する部分については、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、理解を容易にするため、各図面における各部材の縮尺は実際とは異なる場合がある。
【0037】
本明細書では、3軸方向(X方向、Y方向、Z方向)の3次元直交座標系を用い、シート包装体の左右方向または長手方向(以下、第1方向という)をX方向とし、奥行き方向または短手方向(以下、第2方向という)をY方向とし、上下方向または高さ方向をZ方向とする。また、上方とは、シート包装体の高さ方向(Z方向)において、包装袋の天面の上側を示す。
【0038】
図1は、本発明の第1実施形態に係るシート包装体を示す図である。図2は、第1実施形態に係るシート包装体を上方から見た図である。図3は、第1実施形態に係るシート包装体において、取出口を示す図である。図4は、第1実施形態に係るシート包装体において、開封後の取出口を示す図である。図5は、第1実施形態に係るシート包装体の使用状態を示す図であり、図6は、図5の取出口付近を正面から見た図であり、図7は、図5の取出口付近を右側面から見た図であり、図8は、図7の取出口の端部を拡大した図である。
【0039】
第1実施形態に係るシート包装体100は、図1に示すように、包装袋10および取出口20を有する。シート包装体100は、本発明に係るシート包装体の一例である。また、包装袋10は、本発明に係るシート包装体を構成する包装袋の一例であり、取出口20は、該包装袋に形成される取出口の一例である。
【0040】
包装袋10は、天面11、底面12、正面13、背面14、側面15、側面16を有する。シート包装体100では、天面11と底面12が上下方向(Z方向)に対向し、正面13と背面14が前後方向(Y方向)に対向し、側面15と側面16が左右方向(X方向)に対向する。そして、側面15および側面16は、天面11、底面12、正面13、および背面14のいずれにも連続する(図1参照)。
【0041】
包装袋10には、複数枚(または複数組)のシートSが収容されている。シートSは、図1に示すように、複数枚(または複数組)のシートSが積層された積層体SL(以下、シート積層体という)として包装袋10に収容されている。シート積層体SLは、シートSの積層方向(SD方向)が高さ方向(Z方向)となるように、包装袋10に収容されている(図1参照)。シート積層体SLは、包装袋10に形成される取出口20(開口OP)を通してシートSが1枚ずつ(または1組ずつ)引き出せるようになっている(図5参照)。
【0042】
シート積層体SLは、シートSを1枚または1組ずつ引き出す観点から、各シートSが折り込まれた状態で互い違いに積層されたもの(いわゆるポップアップ式のシート積層体SL)であることが好ましい。また、シート積層体SLの形態は、ポップアップ式に引き出せるものに限定されず、複数枚(または複数組)のシートSが単に積層されたもの、各シートSが折り畳まれた状態で積層されたものでもよい。
【0043】
また、シート積層体SLの寸法は、シート包装体100の第1方向(X方向)の長さを155mm以上215mm以下、シート包装体100の第1方向(X方向)に直交する奥行方向(Y方向)の長さを90mm以上110mm以下、高さ方向(Z方向)の高さを30mm以上50mm以下とすることができる。このような薄葉紙の積層体は、例えば、ロータリー式又はマルチスタンド式インタフォルダによって製造することができる。
【0044】
シートSの用途は、特に限定されず、例えば、ティシューペーパー、トイレットペーパー、キッチンペーパー、ペーパータオル等の衛生薄葉紙に適用可能である。これらの衛生薄葉紙には、保湿成分を含んだ衛生薄葉紙(例えば、ローションティシュー等)も含まれる。また、シートSを構成する衛生薄葉紙の用途は、特に限定されず、産業用、家庭用、携帯用のいずれにも適用できる。なお、本実施形態のシート包装体100は、これらの中でも、家庭用のティシューペーパーに好適に用いられる。
【0045】
シートSのプライ数は、特に限定されないが、1プライ以上にすることができ、好ましくは1プライであり、より好ましくは2プライ(2枚重ね)である。また、シートSの形状は、特に限定されないが、例えば、2プライのシートが折り畳まれた状態での形状が平面視で長方形であることが好ましい。
【0046】
シートSの材質は、特に限定されないが、例えば、紙、不織布または布等のシートを用いることができ、好ましくは紙(紙シート)である。なお、シートSが紙シートの場合、パルプを主原料とする原紙が用いられる。パルプ組成は、紙シートにおける公知の組成を用いることができる。例えば、パルプの配合割合を、50質量%以上、好ましくは90質量%以上、より好ましくは100質量%とすることができる。
【0047】
また、シートS(紙シート)におけるパルプ組成は、特に限定されない。例えば、NBKP(針葉樹クラフトパルプ)やNUKP(針葉樹未晒しパルプ)などの針葉樹パルプと、LBKP(広葉樹クラフトパルプ)やLUKP(広葉樹未晒しパルプ)などの広葉樹パルプとを、任意の比率で使用することができる。なお、針葉樹パルプと広葉樹パルプの比は、限定されないが、好ましくは10:90~80:20であり、より好ましくは広葉樹パルプに対して針葉樹パルプの比率がより多いパルプ組成である。また、シートS(紙シート)に含まれるパルプには、古紙パルプを用いてもよい。
【0048】
シートSの坪量は、特に限定されないが、プライ数に応じて、紙の場合は5g/m以上80g/m以下、好ましくは10g/m以上15g/m以下であり、不織布の場合は20g/m以上100g/m以下のものが望ましい。なお、坪量は、JIS P 8124の規定に準拠して測定される。
【0049】
また、シートS(紙シート)の厚みは、特に限定されず、JIS P 8111(1998)の環境下で測定された紙厚を採用することができる。例えば、シートSを構成する紙シートの紙厚は、2プライあたり、50μm以上500μm以下にすることができ、好ましくは60μm以上330μm以下、より好ましくは80μm以上200μm以下である。
【0050】
また、シートS(紙シート)には、エンボス加工が施されていてもよい。このようなエンボス加工は、公知のコンタクトエンボス付与方法、エッジエンボス付与方法等により、図示しないエンボスを紙シート両端に押し当て、複数枚(または複数組)の紙シートを積層するもの、公知のピンエンボス付与方法により、図示しないピンを紙シートに刺して、紙シートの一方の面上にピンエンボスを形成するもの、公知のエンボス付与方法により、水溶性の接着剤(デンプン等)を加熱融解して、積層された紙シート(図示せず)を接着することでエンボスを形成するもの等がある。
【0051】
包装袋10の形態は、特に限定されず、例えば、可撓性フィルムで形成することができる。また、包装袋10は、いわゆるキャラメル包装によって製造されている。具体的には、筒状の可撓性フィルムの両端部が、折り畳まれて接着(封止)されたシール部30、40で形成されている(図1参照)。なお、シート包装体100の包装形態は、このようなキャラメル包装に限定されず、筒状の可撓性フィルムの両端部またはいずれか一方の端部がヒートシールでガセット状に封止されたもの(いわゆるピロー包装で製造されたもの)でもよい。
【0052】
また、包装袋10を形成する可撓性フィルムの材質は、特に限定されず、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリアミド(PA)等の樹脂を用いることができる。
【0053】
なお、これらの可撓性フィルムの中でも、柔軟で取扱い性に優れ、ヒートシールした場合のシール性も高いこと、安価であること等の観点から、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等が好ましい。また、無臭であり、耐水性・耐薬品性に優れ、低コストで大量生産が可能である観点から、ポリエチレンが好ましい。ポリエチレンとしては、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン等を用いることができる。また、堅牢であり、成形しやすく、印刷時の発色がよく、また光沢を付与できること等の観点からは、ポリプロピレンが好ましい。
【0054】
包装袋10を形成する可撓性フィルムの形態は、特に限定されず、上述の樹脂が単層で形成された単層フィルム、上述の樹脂を積層したラミネートフィルム、または上述の2種類以上の樹脂の混合物で形成された混合フィルムであってもよい。
【0055】
包装袋10を形成する可撓性フィルムの厚さは、特に限定されず、好ましくは10μm以上100μm以下、より好ましくは15μm以上70μm以下、さらに好ましくは20μm以上60μm以下である。可撓性フィルムの厚さを20μm以上とすることで、シートSが収容される包装袋10としての十分な強度を確保することができる。また、可撓性フィルムの厚さを100μm以下とすることで、包装袋10の柔軟性及び軽量性を確保できるとともに、コストが抑えられる。
【0056】
なお、包装袋10を形成する材質は、上述した可撓性フィルム等の樹脂材料に限定されず、紙材料を用いてもよい。また、包装袋10を形成する材質には、生分解性材料(生分解性プラスチック、生分解性紙等)、バイオマス材料(バイオマスフィルム等の再生可能な生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの)を用いることができる。
【0057】
また、取出口20は、包装袋10の天面11に形成されている。具体的には、取出口20は、シート包装体100の第1方向(X方向)における包装袋10の天面11の中央(長手方向の中央)11aかつ第2方向(Y方向)における包装袋10の天面11の中央(短手方向の中央)11bに配置され、第2方向(Y方向)に所定の幅を持って第1方向(X方向)に延びる(図1参照)。この取出口20から、シートSが引き出される(図6参照)。
【0058】
取出口20の寸法は、包装袋10の容量やシートSの寸法に応じて、任意に定めることができる。例えば、第1方向(X方向)において、取出口20の長さL2は、包装袋10(天面11)の長さL1に対して、100%未満にすることができ、好ましくは5%以上80%以下、より好ましくは10%以上75%以下である(図2参照)。
【0059】
また、第2方向(Y方向)において、取出口20の幅W2は、包装袋10(天面11)の幅W1に対して、5%以上35%以下にすることができ、好ましくは10%以上30%以下、より好ましくは15%以上25%以下である(図2参照)。なお、取出口20の幅W2は、スリット21と第2スリット22の間隔W2に対応する。
【0060】
取出口20は、第1スリット21、第2スリット22、及び第3スリット23を有する。第1スリット21は、本発明に係るシート包装体の取出口を構成する第1スリットの一例である。第2スリットは、本発明に係るシート包装体の取出口を構成する第2スリットの一例である。第3スリットは、本発明に係るシート包装体の取出口を構成する第3スリットの一例である。
【0061】
第1スリット21は、第1方向(X方向)に延びる。第1スリット21は、第1方向(X方向)に沿って延びる直線で形成され、天面11の中央11bに配置されている(図1図2参照)。ここで、第1方向(X方向)は、包装袋10の天面11上の所定の一方向に沿う方向を示す。
【0062】
また、第2スリット22は、第1方向(X方向)と交差する第2方向(Y方向)に第1スリット21と間隔W2をあけて第1方向(X方向)に延びる。第2スリット22は、第1方向(X方向)に沿って延びる直線で形成され、第1スリット21と第2方向(Y方向)に並んで天面11の中央11bに配置されている(図1図2参照)。ここで、第1方向(X方向)と交差する第2方向(Y方向)は、包装袋10の天面11上の所定の一方向に沿う方向と直交する方向または筋かいに交わる方向に沿う方向を示す。
【0063】
さらに、第3スリット23は、取出口20の内側に配置され、第1スリット21と第2スリット22とにそれぞれ接続して第2方向(Y方向)に延びる。第3スリット23は、第2方向(X方向)に沿って延びる直線で形成されている。第3スリット23は、天面11の取出口20(開口OP)が構成される領域の内側に対応する位置に配置され、第1スリット21および第2スリット22のそれぞれに連続している(図1図2参照)。
【0064】
各スリット21、22、23の形態は、特に限定されず、例えば、連続する切込み、細長い開口等で構成することができる。なお、連続する切込みは、ミシン目(断続的な切込み)を破ることで構成してもよい。本実施形態では、包装袋10の天面11に形成される取出口20の各スリット21、22、23がミシン目Pで構成されている(図1図4参照)。そして、このミシン目Pを破ることで、包装袋10の天面11に開口する取出口20(開口OP)が、形成される(図5図6参照)。
【0065】
各スリット21、22、23を構成するミシン目Pは、カットCとタイTが交互に配置されて構成されている(図3参照)。カットCは、天面11を貫通する切込みであり、タイTは、隣り合う2つのカットC間のカットされていない部分である。カットCの長さ、及びタイTの長さは、任意である。各カットCの長さは、0.8mm以上5.5mm以下にすることができ、好ましくは1.5mm以上5mm以下、より好ましくは2.5mm以上4.5mm以下である。また、各タイの長さは、0.3mm以上5.0mm以下にすることができ、好ましくは0.4mm以上2.0mm以下、より好ましくは0.5mm以上1.5mm以下である。
【0066】
本実施形態のシート包装体100において、第3スリット23が取出口20の内側に配置される位置は限定されないが、好ましくは、第3スリット23を取出口20の中央20aに配置する。ここで、取出口20の中央20aは、取出口20の中心(または図心)を含むその周辺の領域である(図1図3参照)。
【0067】
本実施形態では、第3スリット23の中央23aが、取出口20の略中心(または図心)位置し、第3スリット23の一端23bは、第1スリット21の中央21aに連続し、第3スリット23の他端23cが第2スリット22の中央22aに連続している(図3参照)。なお、各スリット21、22、23の中央21a、22a、23aは、各スリットの中心を含むスリット全体の3分の1程度の範囲に対応する。
【0068】
本実施形態のシート包装体100では、取出口20を覆う摘み50、60を有する。ここで、取出口20を覆うとは、各スリット21、22、23を除く取出口20の開口OP部分が閉じられることが可能なことを示す。
【0069】
摘み50は、第1スリット21の一部21dと第2スリット22の一部22dと第3スリット23と基端51とで囲まれている。第1スリット21の一部21dは、第1スリット21の中央21aと一端21bとの間に構成される。第2スリット22の一部22dは、第2スリット22の中央22aと一端22bとの間に構成される。
【0070】
基端51は、取出口20の第1方向(X方向)の端部20bを構成する。この基端51は、第1スリット21の一端21bと第2スリット22の一端22bとの間に構成される。基端51は、摘み50が折り返される起点となり得る摘み50の端部を構成する。本実施形態では、摘み50が、天面11の一部G1で構成され、取出口20を開口する際に指先で摘むまたは掴むことができる(図3図5参照)。
【0071】
摘み60は、第1スリット21の一部21eと第2スリット22の一部22eと第3スリット23と基端61とで囲まれている。第1スリット21の一部21eは、第1スリット21の中央21aと他端21cの間に構成される。第2スリット22の一部22eは、第2スリット22の中央22aと他端22cとの間に構成される。
【0072】
基端61は、取出口20の第1方向(X方向)の端部20bを構成する。この基端61は、第1スリット21の他端21cと第2スリット22の他端22cとの間に構成される。基端61は、摘み60が折り返される起点となり得る摘み60の端部を構成する。本実施形態では、摘み60が、天面11の一部G2で構成され、取出口20を開口する際に指先で摘むまたは掴むことができる(図3図5参照)。
【0073】
本実施形態では、見方を変えると、取出口20が第1スリット21と第2スリット22と基端51、61とで囲まれている(図1図3参照)。具体的には、取出口20の第1方向(X方向)の両端部20b、20cが摘み50、60の基端51、61に対応し、取出口20の第2方向(Y方向)の両端部20d、20eが、第1スリット21と第2スリット22に対応する(図3図4参照)。
【0074】
そして、摘み50を摘んで取出口20の中央20aから端部20bに向かって引っ張ることで、天面11の一部G1が開封される。また、摘み60を摘んで取出口20の中央20aから端部20cに向かって引っ張ることで、天面11の一部G2が開封される。これにより、取出口20が開口する(図3図4参照)。
【0075】
本実施形態のシート包装体100では、取出口20の中央20aから第1方向(X方向)に沿う基端51までの距離D2は、基端51から第1方向(X方向)に沿う天面11の基端51側の端縁11cまでの距離D1よりも短い。基端51から第1方向(X方向)に沿う天面11の基端51側の端縁11cは、取出口20の第1方向(X方向)の端部20bを構成する摘み50の基端51から第1方向(X方向)に沿う距離が短い方の端縁である。
【0076】
また、取出口20の中央20aから第1方向(X方向)に沿う基端61までの距離D4は、基端61から第1方向(X方向)に沿う天面11の基端61側の端縁11dまでの距離D3よりも短い(図2参照)。基端61から第1方向(X方向)に沿う天面11の基端61側の端縁11dは、取出口20の第1方向(X方向)の端部20cを構成する摘み60の基端61から第1方向(X方向)に沿う距離が短い方の端縁である。
【0077】
本実施形態では、上述のように、第2方向(Y方向)に間隔W2をあけて第1方向(X方向)に延びる第1スリット21及び第2スリット22に接続して第2方向(Y方向)に延びる第3スリット23を取出口20の内側に配置することで、第3スリット23を起点に第1スリット21と第2スリット22に沿って取出口20を開口させることができる(図1図5参照)。また、開口する前の取出口20を覆っていた天面11の一部G(以下、天面11の一部Gという)は、第3スリット23で分断された状態で、取出口20の第1方向(X方向)の両端部20b、20cに接続される(図4図5参照)。
【0078】
このような構成では、取出口20からシートSが引き出される際に、第3スリット23で分断された天面11の一部G(G1、G2)がシートSによってめくられることで、取出口20の両端部20b、20cに折り目Fが構成される。これにより、本実施形態では、取出口20の両端部20b、20cと引き出されるシートSとの擦れが緩和され、取出口20からシートSをスムーズに取り出すことができる(図4図5参照)。
【0079】
また、本実施形態では、第1スリット21と第2スリット22の間に間隔W2の開口幅を有する取出口20(開口OP)が拡がるため、開口された取出口20に指先が挿入しやすい。そのため、包装袋10に収容されたシートSの最初の1枚目または1組目を取り出す場合や包装袋10内に落ち込んだシートSを取り出す場合でも、シートSの取り出しが容易である(図4図5参照)。
【0080】
また、本実施形態では、使用中に取出口20に保持されたシートSの自重に対して、取出口20の両端部20b、20cに構成された折り目Fが抵抗となる。これにより、取出口20の両端部20b、20cでシートSの保持力が維持され、使用中にシートSが包装袋10内に落ち込むこと(以下、シートSの落ち込みという)を防ぐことができる(図5図8参照)。
【0081】
また、本実施形態では、取出口20からシートSに対して、取出口20の両端部20b、20cに構成された折り目Fが撓み、取出口20の両端部20b、20cにかかる摩擦力(または抵抗力)を取出口20の周辺に逃がす(または散らす)ことができる。これにより、包装袋10に収容されたシートSの残りが少なくなっても(シート包装体100の重量が軽くなっても)、取出口20からシートSを引き出す際に包装袋10ごと持ちあがること(以下、包装袋10の持ち上がりという)を防ぐことができる(図4図8参照)。
【0082】
また、本実施形態では、開口する前の取出口20を覆っていた天面11の一部G(G1、G2)が、取出口20が開口された後も取出口20の両端部20b、20cに接続されている。そのため、本実施形態では、取出口20の開封時に破断片(包装袋10から切り離された切れ端、小片、断片等)が発生しない(図1図8参照)。

【0083】
本実施形態では、上述のように、取出口20の中央20aに配置された第3スリット23が第1スリット21及び第2スリット22に接続されることで、取出口20の中央20aを起点に取出口20を開口することができ、取出口20の開封が容易である(図1図5参照)。また、本実施形態では、取出口20の中央20aを起点に取出口20が開口されることで、取出口20の両端部20b、20cに折り目Fが構成しやすい(図4図8参照)。
【0084】
また、本実施形態では、第3スリット23で分断される天面11の一部G(G1、G2)が、取出口20の中央20aから第1方向(X方向)に沿う取出口20の両端部20b、20cまで略同じ寸法になり、取出口20の両端部20b、20cに折り目Fをバランスよく構成することができる(図4図5参照)。これにより、取出口20からのシートSのスムーズな取り出しを高い精度で実現することができる。また、シートSの落込みと包装袋10の持ち上がりを高い精度で抑制することができる。
【0085】
本実施形態では、上述のように、取出口20を覆う摘み50、60が第1スリット21の一部21d、21eと第2スリット22の一部22d、22eと第3スリット23と基端51、61とでそれぞれ囲まれることで、取出口20を覆う天面11の一部G(G1、G2)を指先で摘むまたは掴むことができる。そのため、取出口20を開封する作業が容易になる。また、取出口20の開封後は、摘み50、60を元の状態(取出口20を覆う状態)に戻す作業が容易である(図1図8参照)。
【0086】
また、本実施形態では、摘み50、60の基端51、61が取出口20の第1方向(X方向)の端部20b、20cをそれぞれ構成することで、取出口20からシートSが引き出される際に、取出口20の両端部20b、20cに折り目Fが構成されやすい(図1図8参照)。そのため、本実施形態では、取出口20からのシートSのスムーズな取り出しを維持しながら、シートSの落込みと包装袋10の持ち上がりが抑制されることを高い精度で実現することができる。
【0087】
本実施形態では、上述のように、取出口20が第1スリット21と第2スリット22とともに摘み50、60の基端51、61で囲まれることで、取出口20の第1方向(X方向)の両端部20b、20cに折り目Fが構成されやすい(図1図8参照)。そのため、本実施形態では、開口後の取出口20に指先が挿入しやすいことによる取出口20からのシートSのスムーズな取り出しを高い精度で実現することができる。
【0088】
また、本実施形態では、取出口20が摘み50、60の基端51、61とともに第1スリット21と第2スリット22とで囲まれることで、第1スリット21と第2スリット22の間に間隔W2の開口幅が拡がる取出口20(開口OP)を高い精度で構成することができる。そのため、本実施形態では、取出口20(開口OP)に指先が挿入しやすいことによる、包装袋10に収容されたシートSの最初の1枚目(または1組目)または包装袋10内に落ち込んだシートSの容易な取り出しが高い精度で実現することができる(図1図8参照)。
【0089】
本実施形態では、上述のように、摘み50、60の基端51、61から第1方向(X方向)に沿う天面11の該基端51、61側の端縁11c、11dまでの距離D1、D3に対して、取出口20の中央20aから第1方向(X方向)に沿う摘み50、60の基端51、61までの距離D2、D4をそれぞれ短くすることで、取出口20の第1方向(X方向)の寸法を小さくすることができる(図2参照)。これにより、本実施形態では、取出口20の両端部20b、20cでシートSの保持力が高くなり、シートSの落ち込みを高い精度で抑制することができる(図4図8参照)。
【0090】
なお、本実施形態では、上述のように、取出口20の両端部20b、20cには折り目Fが構成されるため、取出口20の第1方向(X方向)の寸法が小さくなっても、シートSのスムーズな引き出しが妨げられず、また、包装袋10の持ち上がりが抑制される(図4図8参照)。また、本実施形態では、取出口20の第1方向(X方向)の寸法が小さくなることで、取出口20から包装袋10内への塵や埃等の異物の侵入を抑制することができる(図4図8参照)。
【0091】
図9は、第2実施形態に係るシート包装体において、取出口を示す図である。第2実施形態において、第1実施形態と共通する部分については、図3で用いた符号を付して説明を省略する。第2実施形態のシート包装体100では、第3スリット23が、第2方向(X方向)に対して傾斜する(または筋かい)直線で形成されている。
【0092】
第2実施形態では、第3スリット23の一端23bが第1スリット21の他端21c寄りの中央21aに連続し、第3スリット23の他端23cが第1スリット21の一端21b寄りの中央22aに連続する(図9参照)。
【0093】
第2実施形態では、第3スリット23が、このように第2方向(X方向)に対して傾斜することで、第3スリット23の第2方向(Y方向)の長さを、第1実施形態(第3スリット23が第2方向(X方向)に沿って延びる構成)よりも長くすることができる。そのため、取出口20を開口(または開封)する際に、第3スリット23に指が掛けやすくなり、取出口20の開封が容易になる。
【0094】
図10は、第3実施形態に係るシート包装体において、取出口を示す図である。第3実施形態において、第1実施形態と共通する部分については、図3で用いた符号を付して説明を省略する。第3実施形態のシート包装体100では、第3スリット23の少なくとも一部が湾曲している。
【0095】
ここで、湾曲は、凹となるように曲がることを示す。また、第3スリット23の少なくとも一部が湾曲するとは、第3スリット23の全体が湾曲する場合、第3スリット23の一部が湾曲する場合を示す。なお、第3スリット23の湾曲する部分は、1つに限定されず、複数でもよい。
【0096】
第3実施形態では、第3スリット23の全体が取出口20の中央20aから端部20bに向かって凸となる曲線状に形成されている。言い換えると、第3スリット23は、取出口20の中央20aから端部20bに向かって凸状に湾曲する凸部R3を有する。
【0097】
第3実施形態では、このように第3スリット23の少なくとも一部が湾曲することで、取出口20を開口(または開封)する際に、湾曲する第3スリット23に指が掛けやすくなる。そのため、第3スリット23が配置された取出口20の内側をトリガーとして取出口20を開口(または開封)することができる。そのため、第3実施形態では、取出口20の開封がさらに容易になる。
【0098】
図11は、第4実施形態に係るシート包装体において、取出口を示す図である。第4実施形態において、第1実施形態と共通する部分については、図3図10で用いた符号を付して説明を省略する。第4実施形態のシート包装体100では、第3スリット23の一部23dが、取出口20の中央20aから端部20cに向かって凸となる曲線状に形成されている。第3スリット23の一部23dは、第1スリット21寄りに構成される。
【0099】
また、第3スリット23の一部23eが取出口20の中央20aから端部20bに向かって凸となる曲線状に形成されている。第3スリット23の一部23eは、第1スリット22寄りに構成される。言い換えると、第3スリット23は、S字状に湾曲する凸部R31、R32を有する(図11参照)。
【0100】
第4実施形態では、このように第3スリット23がS字状に湾曲することで、取出口20の端部20b側からも取出口の端部20c側からも指が掛けやすくなる。そのため、第3スリット23が配置された取出口20の内側を取出口20の端部20b側からも取出口の端部20c側からもトリガーとして取出口20を開口(または開封)することができる。そのため、第4実施形態では、取出口20の開封がさらに容易になる。
【0101】
図12は、第5実施形態に係るシート包装体において、取出口を示す図である。第5実施形態において、第1実施形態と共通する部分については、図3で用いた符号を付して説明を省略する。第5実施形態のシート包装体100では、第2方向(Y方向)に沿う第1スリット21と第2スリット22の間隔W2は、第1方向(X方向)の取出口20の中央20aから基端51、61に向かって大きくなっている。
【0102】
第5実施形態では、取出口20を覆う天面11の一部G1の第2方向(Y方向)の幅(間隔W2)が、第1方向(X方向)に沿って取出口20の中央20aから端部20bに向かって幅広となっている。また、取出口20を覆う天面11の一部G2の第2方向(Y方向)の幅(間隔W2)は、第1方向(X方向)に沿って取出口20の中央20aから端部20cに向かって幅広となっている。
【0103】
また、第5実施形態では、第1スリット21及び第2スリット22の少なくともいずれかが、取出口20の内側に凸となっている。ここで、第1スリット21及び第2スリット22の少なくともいずれかとは、第1スリット21のみが取出口20の内側に凸となる場合、第2スリット22のみが取出口20の内側に凸となる場合、第1スリット21及び第2スリット22のいずれも取出口20の内側に凸となる場合を示す。
【0104】
第5実施形態では、第1スリット21及び第2スリット22のいずれも、取出口20の内側に凸となっている。具体的には、第1スリット21が、第2方向(Y方向)に対向する第2スリット22に向かって凸となる凸部R1を有する。また、第2スリット22は、第2方向(Y方向)に対向する第1スリット21に向かって凸部R2を有することを示す。
【0105】
なお、取出口20の内側に凸となるスリット21、22は、全てが曲線状に形成されていてもよく、一部が曲線状で形成され他の一部が直線状に形成されていてもよく、全てが直線状に形成されていてもよい。第5実施形態では、凸部R1を有する第1スリット21は、全てが曲線状に形成されている。また、凸部R2を有する第2スリット22も、全てが曲線状に形成されている。
【0106】
第5実施形態では、取出口20を覆う天面11の一部G(G1、G2)が摘み50、60を構成し、該摘み50、60が先端52、62から基端51、61に向かって幅広となる。そのため、取出口20を開封する際に、取出口20の中央20aから両端部20b、20cに向かって摘み50、60を引っ張ることで、取出口20を安定的に開封することができる。
【0107】
また、第5実施形態では、取出口20を覆う天面11の一部G1(摘み50)、一部G2(摘み60)は、見方を変えると、基端51、61から先端52、62に向かって先細となり、該摘み50、60の先端52、62が取出口20の中央20aに設けられた第3スリット23に対応する。これにより、摘み50、60の先端52、62が(第3スリット23)が目につきやすく、第3スリット23が配置された取出口20の内側をトリガーとして取出口20を開口(または開封)することができる。そのため、第5実施形態では、取出口20の開封がさらに容易になる。
【0108】
さらに、第5実施形態では、上述のように、第1スリット21及び第2スリット22の少なくともいずれかが取出口20の内側に凸となることで、取出口20の第2方向(Y方向)の間隔W2の開口幅が狭くなる。具体的には、取出口20の両端部20d、20eに第2方向(Y方向)に対向するフラップ70、80が構成される(図12参照)。
【0109】
フラップ70は、基端71と先端72の間に構成され、引き出されるシートSが先端72に擦れると基端71を起点として上方に撓むことができる。なお、基端71は、取出口20の端部20dを構成する。また、フラップ80は、基端81と先端82の間に構成され、引き出されるシートSが先端82に擦れると基端81を起点として上方に撓むことができる。なお、基端81は、取出口20の端部20eを構成する(図12参照)。
【0110】
第5実施形態では、このように第1スリット21及び第2スリット22の少なくともいずれかが取出口20の内側に凸となることで、取出口20から引き出されるシートSが、取出口20の上方に立ち上がった状態で取出口20に保持される。すなわち、取出口20に保持されたシートSが倒れたり、傾いたりすることを抑制することができる。
【0111】
なお、取出口20の中央20a付近は、摘み50、60を元の状態に戻そうとしても摘み50、60が取出口20を十分に覆うことはできないため、塵や埃等の異物が侵入し易い傾向がある。そのため、第5実施形態では、取出口20の第2方向(Y方向)の開口幅が狭くなることで、取出口20から包装袋10内への塵や埃等の異物の侵入を抑制することができる(図12参照)。
【実施例
【0112】
以下、本発明について、さらに実施例を用いて具体的に説明する。実施例、比較例の評価は、以下の試験により行った。
【0113】
[シート包装体(試験体)]
試験体として、複数枚のシートSが積層されたシート積層体SLが包装袋10に収容されたシート包装体100を用意した(図1図11図12参照)。シート積層体SLは、シートSが交互に折り畳まれてポップアップ式に1組ずつ引き出せるように積層されたティシューペーパー(坪量:10.7g/m、紙厚:110μm、プライ数:2プライ、組数:150組(300枚)、寸法:高さ約40mm、横約178mm、縦約100mm)を用いた。また、シート積層体SLは、積層方向(SD方向)がシート包装体100の高さ方向(Z方向)となるように包装袋10に収容した(図1図11図12参照)。また、包装袋10の材質は、厚み50μmのポリエチレン(PE)を用いた。包装袋10の包装形態は、シート包装体100の両側面15、16をキャラメル包装で封止した(シール部30、40を形成した)。包装袋10の寸法は、第1方向(X方向)の長さL1約180mm、奥行方向(Y方向)の幅W1約100mm、高さ方向(Z方向)の高さ約40mmとした。また、包装袋10の天面11に、シートSが引き出される取出口20をミシン目Pで形成した。
【0114】
[取出抵抗値]
上述の試験体(シート包装体100)を平坦な載置面上に置き、包装袋10の取出口20(開口OP)からティシューペーパー(シートS)を約40mm引出し、引き出したシートSの上方側の先端(シート包装体100の第1方向(X方向)における中央部分)を目玉クリップ(コクヨ株式会社製、「クリ-17」)で挟み、この目玉クリップの持ち手部分の一方の穴にプッシュプルゲージ(株式会社イマダ製、IMADA DEGTALFORCEGAUGE Z2-20)のフックを引っ掛け、0.4以上0.6秒以下の時間をかけて一定速度で、垂直方向にシートSを引き出したときの、取出抵抗値(単位:N)を測定した。1組~10組のシートSを引き出したときの取出抵抗値の平均が、1.1cN以下の場合は良好である(シートSが取出しやすい)と評価し、1.1cNを超えた場合は良好でない(シートSが取り出しにくい)と評価した。また、11組~20組のシートSを引き出したときの取出抵抗値の平均が1cN以下の場合は良好である(シートSが取出しやすい)と評価し、1cNを超えた場合は良好でない(シートSが取り出しにくい)と評価した。
【0115】
[落ち込み]
包装袋10の取出口20を通してシート積層体SLからシートSを最初の1組から最後の1組まで連続で引き出したときに、引き出されたシートSの次のシートSが包装袋10内に落ち込んだ(シートSの落ち込みが発生した)最初の組数及び落ち込みの回数を測定した。落ち込みは回数が0回の場合は良好である(落ち込みにくい)ものと評価し、落ち込みの回数が1回以上の場合は良好でない(落ち込みやすい)ものと評価した。
【0116】
[持ち上がり]
シート包装体100の取出口20を通してシート積層体SLからシートSを最初の1組から最後の1組まで連続で引き出したときに、包装袋10が持ち上がった最初のシートSの組数を測定した。持ち上がりが発生しない場合は良好〇(持ち上がりにくい)と評価し、持ち上がりが発生した場合は良好でない×(持ち上がりやすい)と評価した。
【0117】
[破断片の発生]
取出口20を開封したときの、破断片(包装袋から切り離された切れ端、小片、断片等)の発生を確認した。破断片の発生は、包装袋10から破断片が切り離されない場合は良好〇(破断片が発生しない)とし、破断片が切り離された場合は良好でない×(破断片が発生した)評価した。
【0118】
以下、実施例及び比較例について、説明する。
【0119】
[実施例1]
シート包装体100において、第1方向(X方向)に沿って直線状に延びる第1スリット21と、第1方向(X方向)と交差する第2方向(Y方向)に第1スリット21と間隔W2をあけて第1方向(X方向)に沿って直線状に延びる第2スリット22と、取出口20の内側に配置され、第1スリット21と第2スリット22とにそれぞれ接続して第2方向(Y方向)に沿って直線状に延びる第3スリット23とを有する取出口20を設けた(図1図3参照)。また、取出口20の寸法(第1方向(X方向)における取出口20の長さL2)を90mmとした。作製した試験体について、取出抵抗値、落ち込み、持ち上がり、および破断片の発生を評価した。結果を表1に示す。
【0120】
[実施例2]
第3スリット23を、第2方向(X方向)に対して直線(傾斜直線)状に傾斜させた(図9参照)以外は、実施例1と同様に試験体を作製し、持ち上がり、および破断片の発生を評価した。結果を表1に示す。
【0121】
[実施例3]
第3スリット23を、取出口20の中央20aから端部20bに向かって凸となる(第3スリット23の全体が凸状に湾曲する凸部R3を構成する)曲線状に形成した(図10参照)以外は、実施例1と同様に試験体を作製し、持ち上がり、および破断片の発生を評価した。結果を表1に示す。
【0122】
[実施例4]
第3スリット23を、一部23dが取出口20の中央20aから端部20cに向かって凸となる曲線状に形成され、かつ一部23eが取出口20の中央20aから端部20bに向かって凸となる曲線状に形成される(第3スリット23がS字状に湾曲する凸部R31、R32を有する)構成にした(図11参照)以外は、実施例1と同様に試験体を作製し、持ち上がり、および破断片の発生を評価した。結果を表1に示す。
【0123】
[実施例5]
第3スリット23を、第2方向(Y方向)に沿う第1スリット21と第2スリット22の間隔W2が、第1方向(X方向)の取出口20の中央20aから基端51、61に向かって大きくなる構成にした(図12参照)以外は、実施例1と同様に試験体を作製し、持ち上がり、および破断片の発生を評価した。結果を表1に示す。
【0124】
[比較例1]
取出口20を直線状のスリットで形成し(図13参照)、取出口20の寸法(第1方向(X方向)における取出口20の長さ)を115mmとした以外は、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
【0125】
[比較例2]
取出口20を矩形状のスリットで形成し(図14参照)、取出口20の寸法(第1方向(X方向)における取出口20の長さ)を105mmとした以外は、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
【0126】
[比較例3]
取出口20の寸法(第1方向(X方向)における取出口20の長さ)を90mmとした(図14参照)以外は、比較例2と同様に評価した。結果を表1に示す。
【0127】
【表1】
【0128】
表1より、包装袋10の天面11に形成される取出口20の内側に、第1スリット21と第2スリット22とにそれぞれ接続して第2方向(Y方向)に沿って直線状に延びる第3スリット23が形成されたシート包装体100は、取出抵抗値、落ち込み、持ち上がり、及び破断片の発生がいずれも良好であった(実施例1)。
【0129】
また、第3スリット23が第2方向(X方向)に対して直線状に傾斜するシート包装体100、第3スリット23の少なくとも一部が湾曲するシート包装体100、第1スリット21及び第2スリット22の少なくともいずれかが取出口20の内側に凸となるシート包装体100は、持ち上がり、及び破断片の発生がいずれも良好であった(実施例2~5)。
【0130】
一方、取出口20が直線状のスリットまたは矩形状のスリットで形成されたシート包装体100は、取出抵抗値、落ち込み、持ち上がり、破断片の発生の少なくともいずれかが良好ではなかった(比較例1、2)。
【0131】
これらの結果から、積層された複数枚のシートを収容する包装袋の天面に形成されシートが引き出される取出口が、第1方向に延びる第1スリットと、第1方向と交差する第2方向に第1スリットと間隔をあけて第1方向に延びる第2スリットと、取出口の内側に配置され、第1スリットと第2スリットとにそれぞれ接続して第2方向に延びる第3スリットとを有するシート包装体は、シートの取出しに優れることが判った。
【0132】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
【符号の説明】
【0133】
100 シート包装体
S シート(衛生薄葉紙)
SL シート積層体
10 包装袋
11 天面
G、G1、G2 一部
11a 長手方向の中央
11b 短手方向の中央
11c、11d 端縁
12 底面
13 正面
14 背面
15 側面
16 側面
20 取出口
20a中央
20b、20c、20d、20e 端部
P ミシン目
OP 開口
21 第1スリット
21a 中央
21b 一端
21c 他端
21d、21e 一部
R1 凸部
22 第2スリット
22a 中央
22b 一端
22c 他端
22d、22e 一部
R2 凸部
23 第3スリット
23a 中央
23b 一端
23c 他端
R3、R31、R32 凸部
C カット
T タイ
30 シール部
40 シール部
50 摘み
51 基端
52 先端
60 摘み
61 基端
62 先端
70 フラップ
71 基端
72 先端
80 フラップ
81 基端
82 先端
F 折り目
L1 天面の長さ
L2 取出口の長さ
W1 天面の幅
W2 間隔(取出口の幅)
D1、D2 距離
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14