(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-16
(45)【発行日】2024-02-27
(54)【発明の名称】画像処理装置、画像処理システム、および、それらの制御方法
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20240219BHJP
H04N 23/60 20230101ALI20240219BHJP
H04N 23/63 20230101ALI20240219BHJP
【FI】
H04N1/00 127A
H04N23/60
H04N23/63
(21)【出願番号】P 2020022218
(22)【出願日】2020-02-13
【審査請求日】2023-02-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100223941
【氏名又は名称】高橋 佳子
(74)【代理人】
【識別番号】100159695
【氏名又は名称】中辻 七朗
(74)【代理人】
【識別番号】100172476
【氏名又は名称】冨田 一史
(74)【代理人】
【識別番号】100126974
【氏名又は名称】大朋 靖尚
(72)【発明者】
【氏名】津山 和也
【審査官】橋爪 正樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-208430(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
H04N 23/00-23/959
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の画像データを外部装置に送信し、前記第1の画像データに対して第1の画像処理が行われることで生成された第2の画像データを前記外部装置から受信する通信手段と、
前記第2の画像データを加工する画像処理手段と、
前記画像処理手段による加工のレベルを設定する制御手段と、
前記外部装置による前記第1の画像処理の適用量を調整するためのユーザインタフェースと、を有し、
前記制御手段は、前記ユーザインタフェースによって前記適用量が調整されると、前記画像処理手段に、調整された前記適用量に応じたレベルで前記第2の画像データを加工させることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記画像処理手段が前記第2の画像データを加工することで生成された画像データに基づく画像を、表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記ユーザインタフェースを介して前記適用量の調整が完了したことに対応する指示があった場合に、前記通信手段に、前記適用量を示すデータを前記外部装置に送信させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記
制御手段は、前記適用量の調整が完了したことに対応する指示があるまでは、前記ユーザインタフェースによって前記適用量が調整されることに応じて、前記画像処理手段に、調整された前記適用量に応じたレベルで前記第2の画像データを加工しなおさせることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記通信手段は、前記外部装置が、前記外部装置に送信した前記適用量を示すデータに応じたレベルで前記第1の画像処理を行うことによって生成した第4の画像データを、受信することを特徴とする請求項3または4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記第4の画像データは、前記外部装置が、前記第1の画像データに対して、前記適用量を示すデータに応じたレベルで前記第1の画像処理を行うことによって生成した画像データであることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記第4の画像データは、前記外部装置が、前記第1の画像データを包含する画像データに対して、前記適用量を示すデータに応じたレベルで前記第1の画像処理を行うことによって生成した画像データであることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記第2の画像データは、前記外部装置が、前記第1の画像データに対して、前記適用量の最大値に応じたレベルで前記第1の画像処理を行うことによって生成した画像データであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記画像処理手段は、前記第2の画像データと、前記第1の画像処理が行われていない第3の画像データを、前記適用量に応じた合成比率で合成することによって、前記第2の画像データを加工することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記第3の画像データは、前記画像処理手段が、前記第1の画像データに第2の画像処理を行うことによって生成した画像データであり、
前記第1の画像処理は、前記第2の画像処理よりも負荷の高い画像処理であることを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
【請求項11】
前記第3の画像データは、前記第1の画像データと同じ画像データであることを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
【請求項12】
前記第1の画像処理は、機械学習におけるディープラーニングを利用した画像処理であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項13】
前記第1の画像処理は、ノイズ抑圧処理、高解像度化処理、あるいは、光学収差補正処理のすくなくともいずれかであることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項14】
前記外部装置はサーバであることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項15】
互いに通信可能な画像処理装置と外部装置からなる画像処理システムにおいて、
前記外部装置は、前記画像処理装置と通信するための第1の通信手段と、画像データに対して第1の画像処理を行う第1の画像処理手段と、を有し、
前記画像処理装置は、前記外部装置と通信するための第2の通信手段と、画像データを加工する第2の画像処理手段と、前記第2の画像処理手段による加工のレベルを設定する制御手段と、前記外部装置による前記第1の画像処理の適用量を調整するためのユーザインタフェースと、を有し、
前記画像処理装置の前記第2の通信手段が、第1の画像データを前記外部装置に送信し、
前記外部装置の前記第1の画像処理手段が、前記第1の通信手段を介して受信した前記第1の画像データに対して前記第1の画像処理を行うことで
第2の画像データを生成し、
前記外部装置の前記第1の通信手段が、前記第2の画像データを前記画像処理装置に送信し、
前記画像処理装置の前記制御手段が、前記ユーザインタフェースによって前記適用量が調整されると、前記第2の画像処理手段に、調整された前記適用量に応じたレベルで前記第2の画像データを加工させ、前記第2の画像データを加工させることで生成された画像データに基づく画像を表示手段に表示させることを特徴とする画像処理システム。
【請求項16】
画像処理装置の制御方法において、
第1の画像データを外部装置に送信する工程と、
前記第1の画像データに対して第1の画像処理が行われることで生成された第2の画像データを前記外部装置から受信する工程と、
前記第2の画像データを加工する工程と、
ユーザインタフェースを介して、前記外部装置による前記第1の画像処理の適用量が調整されると、調整された前記適用量に応じたレベルで前記第2の画像データを加工しなおす工程と、を有する特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項17】
互いに通信可能な画像処理装置と外部装置からなる画像処理システムの制御方法において、
前記画像処理装置が、第1の画像データを前記外部装置に送信する工程と、
前記外部装置が、前記画像処理装置から受信した前記第1の画像データに対して第1の画像処理を行うことで
第2の画像データを生成する工程と、
前記外部装置が、前記第2の画像データを前記画像処理装置に送信する工程と、
前記画像処理装置が、前記第2の画像データを加工する工程と、
前記画像処理装置が、ユーザインタフェースを介して、前記外部装置による前記第1の画像処理の適用量を調整するための指示を受け付ける工程と、
前記画像処理装置が、前記適用量を調整するための指示を受け付けると、調整された前記適用量に応じたレベルで、前記第2の画像データを加工しなおす工程と、
前記第2の画像データを加工することで生成された画像データに基づく画像を、表示手段に表示させる工程と、を有することを特徴とする画像処理システムの制御方法。
【請求項18】
コンピュータを、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の画像処理装置が有する各手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部装置に画像データを送信し、外部装置にて画像データに画像処理を行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラ等の撮像装置は、撮影や画像の再生に係る処理を実行するための、様々なハードウェアを内蔵している。
【0003】
撮像装置の機能や性能は新機種の登場とともに向上しており、ユーザがこれらの性能や機能を利用するためには、新機種の撮像装置を入手する必要があった。しかしながら、新機種が登場するたびに、ユーザが撮像装置を買い替えることはユーザに経済的に大きな負担を与える。このため、現在ユーザが所有している撮像装置を高性能化することについての要求があった。
【0004】
これに対し、スマートフォンやタブレット型の端末装置では、新たなアプリケーションをインストールすることで、端末装置の機能を高性能化することができる。しかしながら、新たなアプリケーションをダウンロードしたとしても、そのアプリケーションを実行するために使用する端末装置内のハードウェアの性能は変わらないため、向上できる性能の範囲には限界があった。
【0005】
これに対し、特許文献1には、撮像装置での撮影により得られた画像データを、画像処理に係る付帯情報とともにサーバに出力することで、サーバに画像処理を実行させる技術が開示されている。即ち、特許文献1の撮像装置は、画像処理をサーバに行わせることができるため、撮像装置のハードウェアの性能によらずに、高性能な画像処理を行った画像データを得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、サーバで画像処理することで生成された画像データが、必ずしもユーザの意図に一致するわけではない。例えば、ユーザが意図していない被写体や背景まで像が鮮明になってしまったり、補正レベルが向上することで画像の雰囲気が変わってしまったりすることがある。また、機械学習を利用した画像処理においては、機械学習に用いた画像データの群に含まれないような、特殊なシーンや被写体であった場合には、好適な画像処理が行われない可能性がある。そのため、サーバで適用した画像処理の結果を、ユーザが確認し、サーバにおける画像処理の適用量を調整できるようにする必要がある。
【0008】
ここで、上述した特許文献1では、例えば、ユーザがサーバにおける画像処理の結果を確認するには、サーバが実行した画像処理の結果を、サーバからユーザが使用する端末装置へ送信しなければならない。そのため、ユーザが端末装置を用いてサーバ上で行われる画像処理の適用量を調整する場合には、端末装置が調整された適用量をサーバへ送信し、サーバはその適用量に従って画像処理を実行し、その画像処理の結果を端末装置へ送信する必要がある。ユーザは、端末装置でサーバから送信された画像処理の結果を確認し、画像処理の結果がユーザの意図通りになっていなければ、再びユーザが端末装置を用いて画像処理の適用量を調整し、端末装置が調整された適用量をサーバへ送信する必要がある。このような構成では、ユーザが画像処理の適用量を調整するたびに、ユーザ端末とサーバの間の通信が必要となり、通信量の増加を招くことになり、処理に要する時間も増えてしまう。
【0009】
そこで本発明の目的は、通信量の増加を招くことなく、外部装置における画像処理の適用量を容易に調整することを可能にした画像処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本願発明に係る画像処理装置は、第1の画像データを外部装置に送信し、前記第1の画像データに対して第1の画像処理が行われることで生成された第2の画像データを前記外部装置から受信する通信手段と、前記第2の画像データを加工する画像処理手段と、前記画像処理手段による加工のレベルを設定する制御手段と、前記外部装置による前記第1の画像処理の適用量を調整するためのユーザインタフェースと、を有し、前記制御手段は、前記ユーザインタフェースによって前記適用量が調整されると、前記画像処理手段に、調整された前記適用量に応じたレベルで前記第2の画像データを加工させることを特徴とする。
【0011】
同様に、上記目的を達成するため、本願発明に係る画像処理システムは、互いに通信可能な画像処理装置と外部装置からなり、前記外部装置は、前記画像処理装置と通信するための第1の通信手段と、画像データに対して第1の画像処理を行う第1の画像処理手段と、を有し、前記画像処理装置は、前記外部装置と通信するための第2の通信手段と、画像データを加工する第2の画像処理手段と、前記第2の画像処理手段による加工のレベルを設定する制御手段と、前記外部装置による前記第1の画像処理の適用量を調整するためのユーザインタフェースと、を有し、前記画像処理装置の前記第2の通信手段が、第1の画像データを前記外部装置に送信し、前記外部装置の前記第1の画像処理手段が、前記第1の通信手段を介して受信した前記第1の画像データに対して前記第1の画像処理を行うことで第2の画像データを生成し、前記外部装置の前記第1の通信手段が、前記第2の画像データを前記画像処理装置に送信し、前記画像処理装置の前記制御手段が、前記ユーザインタフェースによって前記適用量が調整されると、前記第2の画像処理手段に、調整された前記適用量に応じたレベルで前記第2の画像データを加工させ、前記第2の画像データを加工させることで生成された画像データに基づく画像を表示手段に表示させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、通信量の増加を招くことなく、外部装置における画像処理の適用量を容易に調整することを可能にした画像処理装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施形態に係る画像処理装置である撮像装置100と、外部装置である第1のサーバ200および第2のサーバ300を含む画像処理システムの構成を示す図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る撮像装置100の機能構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る第1のサーバ200の機能構成を示す図である。
【
図4】サーバ200を用いて画像処理を行う場合の、撮像装置100の処理を示すフローチャートである。
【
図5】サーバ200を用いて画像処理を行う場合の、撮像装置100の処理を示すフローチャートである。
【
図6】サーバ200の処理を示すフローチャートである。
【
図7】表示装置208が、画像とともに、サーバ200における画像処理の適用量のパラメータを調整するためのスライダを表示する様子を示す図である。
【
図8】撮像装置100からサーバ200に送信される画像データの一部の領域を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】
なお、以下の実施形態では、外部装置に補正処理を実行してもらうことが可能な画像処理装置の例として撮像装置を用いて、この撮像装置に、本発明を適用したケースについて説明をする。しかし、本発明は、画像処理を外部装置に実行させ、装置内で画像処理の前後の画像データを合成することが可能な任意の機器に適用可能である。例えば、いわゆるカメラ付き携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、PC端末などにも本発明は適用可能である。なお、装置が必ずしも撮影機能を有する必要はなく、撮像装置から画像データを受け取る装置であっても本発明を適用することができる。
【0016】
図1は、本発明の実施形態に係る、互いに通信可能な画像処理装置と外部装置を含む画像処理システムの構成を示す図である。
【0017】
本実施形態の画像処理システムは、画像処理装置の一例としての撮像装置100と、外部装置としての第1のサーバ200および第2のサーバ300で構成される。本実施形形態における撮像装置100はデジタルカメラであるものとする。撮像装置100、第1のサーバ200、および、第2のサーバ300は、ネットワーク400を介して互いに接続される。なお、本実施形態では撮像装置100に対する、所謂クラウドサービスを提供する外部装置として、第1のサーバ200を用いる例をあげて説明を行うが、外部装置の数はこれに限られるものではない。また、本実施形態では、撮像装置100は無線ネットワークを介して外部装置に接続するものとして説明するが、外部装置と有線接続されるものであってもよい。
【0018】
図2は、本発明の実施形態に係る撮像装置100の機能構成を示すブロック図である。
【0019】
CPU101は、撮像装置100が有する各ブロックの動作を制御する。具体的にはCPU101は、ROM102に記憶されている動作プログラムを読み出し、RAM103に展開して実行することにより、各ブロックの動作を制御する。
【0020】
ROM102は、例えば書き換え可能な不揮発性メモリであり、撮影処理や再生処理等の撮像装置100で行われる各処理の動作プログラムを記憶する。またROM102は、撮像装置100が有する各ブロックの動作に必要なパラメータやユーザ設定情報を記憶する。
【0021】
RAM103は、揮発性メモリであり、撮像装置100が有する各ブロックの動作プログラムの展開領域としてだけでなく、各ブロックの動作において出力された中間データ等が格納される格納領域としても用いられる。
【0022】
撮像光学系104は、撮像装置105に光学像を結像させるためのレンズ装置である。
図2では撮像光学系104を簡潔に記載しているが、この撮像光学系104はズームレンズ装置でも単焦点レンズ装置でもよく、あるいは、防振機構を備えたレンズ装置であってもよい。
【0023】
撮像素子105は、例えばCCDやCMOSセンサ等で構成され、撮像光学系104により受光面に結像された光学像を光電変換し、得られたアナログ画像信号をA/D変換器106に出力する。
【0024】
A/D変換器106は、入力されたアナログ画像信号に対してA/D変換処理を適用し、得られたデジタル画像信号(画像データ)を出力し、RAM103に記憶させる。
【0025】
通信回路107は、撮像装置100が有する、外部装置である第1のサーバ200および第2のサーバ300との通信インタフェースである。通信回路107は、所定のプロトコルに従って、外部装置に実行させる処理を指示する命令等を送信したり、外部装置に処理を実行させる画像データ及び外部装置により処理が実行されて生成された画像データの送受信を行ったりする。
【0026】
表示装置108は、例えば小型LCDや有機ELディスプレイ等の、撮像装置100が有するモニタである。表示装置108は、CPU101の指示に従い、A/D変換器106から出力された後に所定の画像処理が適用されて得られた画像データ、あるいは、記憶媒体109に記憶されている画像データ等を用いて、画像を表示する。
【0027】
記憶媒体109は、例えば撮像装置100が有する内蔵メモリや、メモリカードなどの記憶装置である。記憶装置は撮像装置100に内蔵されていても、着脱可能であってもよい。撮像装置100において撮影された画像データは、基本的には予め定められた処理が適用された後、記憶媒体109に記憶される。
【0028】
入力I/F(インタフェース)110は、シャッタボタン、モードダイアル、および、メニューボタン等の撮像装置100が有するユーザインタフェースである。入力I/F110の一部は、タッチパネル式の表示装置108と兼用であってもよい。入力I/F110は、ユーザによる操作を検出すると、操作に対応する制御信号を生成してCPU101に伝送する。
【0029】
画像処理回路111は、A/D変換器106から出力された画像データ、あるいは、記憶媒体109から読み出した画像データに対して、予め定められた画像処理を行う。予め定められた画像処理としては、センサ特性補正処理、光学収差補正処理、ノイズ抑圧処理、リサイズ処理、および、圧縮処理などがある。
【0030】
図3は、本発明の実施形態に係る第1のサーバ200の機能構成を示す図である。なお、以下の説明では、第1のサーバ200および第2のサーバ300は、
図3に示す同一の構成を有するものとし、ここでは第1のサーバ200の構成について説明する。
【0031】
CPU201は、第1のサーバ200が有する各ブロックの動作を制御する。具体的にはCPU201は、ROM202あるいは記憶媒体206に記憶された、予め定められた処理の各々についての動作プログラムを読み出し、RAM203に展開して実行することにより、各ブロックの動作を制御する。なお、以下の説明では、動作プログラムの各々はROM202に記憶されているものとする。
【0032】
ROM202は、例えば書き換え可能な不揮発性メモリである。ROM202は、予め定められた処理の動作プログラムに加え、各ブロックの動作に必要な動作パラメータを記憶する。
【0033】
RAM203は、揮発性メモリである。RAM203は、動作プログラムの展開領域としてだけでなく、第1のサーバ200が有する各ブロックの動作において出力された中間データを格納する。
【0034】
画像処理回路204は、例えばGPUで構成されており、通信回路205を介して所得した画像データや、記憶媒体206に記憶された画像データに対して、撮像装置100が実行可能な画像処理よりも、高負荷かつ高性能な画像処理を行うことができる。画像処理回路204が行う画像処理としては、例えば、機械学習におけるディープラーニングを利用したノイズ抑圧処理、高解像度化処理、あるいは、光学収差補正処理などがある。また、画像処理回路204は、撮像装置100の画像処理回路111が実行する、予め定められた画像処理も実行することができる。
【0035】
通信回路205は、第1のサーバ200が有する、撮像装置100および第2のサーバ300との通信インタフェースである。通信回路205は、所定のプロトコルに従って、画像データや実行する処理を指示する命令等を受信、あるいは受信した命令に従って処理を実行後の画像データを送信する。
【0036】
記憶媒体206は、例えばHDDやSSD等の第1のサーバ200に着脱可能に接続された記憶装置である。CPU201の指示に応じて、撮像装置100より受信した画像データが記憶媒体206に記憶される。
【0037】
本実施形態における画像処理装置である撮像装置100と外部装置である第1のサーバ200(以下、サーバ200という)を用いた画像処理について、
図4乃至
図6のフローチャートを用いて説明を行う。
【0038】
図4および
図5は、サーバ200を用いて画像処理を行う場合の、撮像装置100の処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、CPU101が予めROM202に記憶された動作プログラムを実行することによって実施される。なお、
図4乃至
図6の説明において、ステップをSと記載する。
【0039】
S401において、CPU101は画像データを取得する。撮像装置100が撮影モードであれば、撮像素子105およびA/D変換器106を用いて画像データを生成してもよいし、再生モードであれば、記憶媒体109から画像データを読み出してもよい。撮像装置100の代わりにタブレット端末やPC端末を用いた場合には、他の端末装置から画像データを受信してもよい。
【0040】
S402において、CPU101は、撮像装置100が外部装置であるサーバ200における画像処理を利用する設定になっているかを判定し、利用する設定になっていればS403に進み、利用する設定になっていなければS416に進む。ユーザは、例えば、撮像装置100のメニュー画面から、サーバ200における画像処理を利用する設定に切り替える。あるいは、サーバ200における画像処理が事前に登録されたユーザのみを対象としたものであれば、ユーザが撮像装置100を介して、サーバ200が管理する所定のサイトにログインすることによって、サーバ200における画像処理を利用する設定になっていると判定する。
【0041】
S403において、CPU101は、通信回路107を介して取得した画像データをサーバ200に送信する。
【0042】
S404において、CPU101は、画像データに対して撮像装置100の内部における画像処理が必要であるかを判定し、必要である場合にはS405に進み、S405で画像処理回路111に画像データに対して画像処理を行わせる。S404において、画像処理が必要でないと判定された場合には、S405をとばしてS406に進む。この画像処理は、例えばセンサ特性補正処理や、光学収差補正処理であり、S401で取得した画像データがRAWデータである場合に、これらの画像処理が行われる。S401で取得した画像データが既に現像処理が適用された画像データであれば、S404を省略することができる。
【0043】
S406において、CPU101は、通信回路107を介して、サーバ200から、サーバ200によって画像処理が適用された高画質画像データを受信するまで待機し、高画質画像データを受信したらS407に進む。この高画質画像データは、サーバ200が、S403においてサーバ200に送信した画像データに対して、S403と同様の画像処理に加え、撮像装置100で行うことができない高性能な画像処理を適用することによって生成された画像データである。サーバ200が適用する高性能な画像処理は、ユーザが入力I/F110を用いて指示することで画像処理の適用量(レベル)を調整することが可能である。ここで、S406で受信する高画質画像データは、適用量を最大値とした場合の画像処理が適用された画像データである。CPU101は、S406の処理を終えると、
図5のS407に進む。
【0044】
S407において、CPU101は、画像処理回路111に、S406で受信した高画質画像データの加工を行わせる。具体的には、CPU101は、画像処理回路111に、高性能な画像処理の適用量を示すパラメータに応じた比率で、S401で取得した、あるいは、S405で画像処理を適用した画像データと、S406で受信した高画質画像データとを合成させる。例えば、撮像装置100がS401で取得した、あるいは、S405で画像処理を適用した画像データの座標i、jにおける信号レベルをIp(i、j)とし、S406で受信した高画質画像データの座標i、jにおける信号レベルをIq(i、j)とする。適用量をα(αは0以上1以下)とすると、合成後の画像データの座標i、jにおける信号レベルIo(i、j)は、式1で表すことができる。
【0045】
Io(i、j)=(1-α)×Ip(i、j)+α×Iq(i、j)・・・(式1)
例えば、サーバ200による高性能な画像処理の適用量が70%に設定されていれば、αは0.7に設定される。本実施形態では、αの初期値は、適用量を最大値(100%)にした場合に相当する1.0に設定されている。
【0046】
ここで、撮像装置100がS403においてRAWデータをサーバ200に送信するとともに、このRAWデータにS405でセンサ特性補正処理を行うものとする。サーバ200がこのRAWデータを受信し、撮像装置100と同じセンサ特性補正処理を行ってから、ディープラーニングを利用したノイズ抑圧処理を行うようにすれば、この適用量は、ディープラーニングを利用したノイズ抑圧処理の適用レベルを示すことになる。つまり、この適用量は、サーバ200によって適用された画像処理のうち、撮像装置100によって適用された画像処理とは異なる、サーバ200のみで行われた画像処理を、どの程度のレベルで、画像データに適用するかを示している。
【0047】
そのため、サーバ200は、撮像装置100において、どの画像処理の適用量の調整を可能にするかに応じて、サーバ200にて適用する画像処理を変更することができる。例えば、サーバ200にて行われるノイズ抑圧処理について適用量を調整可能にする場合には、サーバ200はそれ以外の画像処理については撮像装置100と同じ方法で行うようにすればよい。あるいは、サーバ200にて行われる光学収差補正とノイズ抑圧処理について、まとめて適用量を調整可能にしたい場合には、サーバ200はそれ以外の画像処理については撮像装置100と同じ方法で行うようにすればよい。あるいは、適用量を調整したい画像処理以外は撮像装置100において画像処理してから、サーバ200に画像データを送信することで、サーバ200は適用量を調整する対象である画像処理のみを行えばよいことになる。
【0048】
なお、本実施形態では、サーバ200から受信した画像データを加工するために、サーバ200から受信した画像データと、撮像装置100の内部の画像データを合成する処理について説明を行ったが、これに限られるわけではない。この合成処理によって得られる画像データと同様の画像データが得られるのであれば、サーバ200から受信した画像データに対して、フィルタ処理等の加工処理を行うようにしてもよい。例えば、サーバで行われる画像処理が高解像度化処理であれば、適用量に応じて、サーバ200から受信した画像データに対して解像度を低下させるフィルタ処理を適用するようにしてもよい。あるいは、サーバで行われる画像処理が光学収差補正処理であれば、適用量に応じて、サーバ200から受信した画像データに対して光学収差を付与するフィルタ処理を適用するようにしてもよい。
【0049】
S408において、CPU101は、S407で生成された画像データを用いて、表示装置108に画像を表示する。ただし、このS408で表示された画像は、設定された適用量でノイズ抑圧処理を行った画像データに基づく画像と、完全に一致するわけではない。サーバ200の画像処理回路204で行う画像処理は、高負荷かつ高性能な画像処理であるため、画像処理の適用量を変更することで、画像処理に用いる様々なパラメータが複雑に変化する。そのため、単に、撮像装置100の画像データと、サーバ200から受信した高画質画像データを、適用量に応じて合成したからといって、その適用量でサーバ200における画像処理を行った画像データと等しくなるわけではない。しかしながら、画像データの合成を行うことで、その適用量でサーバ200における画像処理を行った画像データに対して、かなり類似した画像データを生成することができる。そのため、表示装置108を用いて、S407で生成した画像データに基づく画像をユーザに見せることで、サーバ200におけるその適用量での画像処理のおおよその効果を、ユーザは認識することができるようになる。さらに、撮像装置100の表示装置108には、通常、モニタのサイズに収まるように縮小された画像データに基づく画像が表示される。その結果、表示装置108に表示される状況においては、合成することで生成された画像データに基づく画像と、サーバ200において画像処理を行った画像データに基づく画像は、ほぼ一致する。
【0050】
S409において、CPU101は、ユーザから表示装置108に表示した画像に対応する画像データを保存する指示があるか否かを判定し、指示があればS412に進み、指示が無ければS410に進む。例えば、CPU101は、ユーザが、表示装置108に表示された記録を指示するアイコンにタッチした場合に、画像データを保存する指示があると判定する。
【0051】
S410において、CPU101は、入力I/F110を介して、ユーザからサーバ200における画像処理の適用量の調整の指示があるかを判定し、指示があればS411に進み、指示がなければS409に戻る。
図7に、サーバ200における画像処理の適用量を調整するためのユーザインタフェースの一例を示す。
図7は、表示装置208が、S407で生成した画像データに基づく画像とともに、サーバ200における画像処理の適用量のパラメータを調整するためのスライダを表示する様子を示している。表示装置208はタッチパネルであり、画像の下に表示されたスライダを、ユーザが移動させることで、適用量のパラメータを調整することができる。あるいは、スライダの右側にある適用量を示すエリアをユーザがタッチしてから、不図示の十字キーなどを操作することによって、適用量のパラメータを調整することができる。
【0052】
S411において、CPU101は、ユーザによって調整された適用量のパラメータに応じて、S407における合成比率を再設定し、S407に戻る。
【0053】
CPU101は、S407において、新たに設定された合成比率で、撮像装置100がS401で取得した、あるいは、S405で画像処理を適用した画像データと、S406で受信した高画質画像データとを、画像処理回路111に合成しなおす。そして、S408において、CPU101は、S407で生成された画像データを用いて、表示装置108に画像を表示することで、ユーザがサーバ200におけるその適用量での画像処理のおおよその効果を認識することができる。
【0054】
ここで、撮像装置100は、S407に進む前に、サーバ200から、適用量を最大値とした場合の画像処理が適用された高画質画像データを受け取っている。そのため、適用量を0%から100%までの全ての範囲において、合成比率を変更するだけで、それぞれの適用量でサーバ200における画像処理を行った画像データと類似する画像データを生成することができる。そのため、サーバ200による画像処理も、サーバ200から撮像装置100に画像データを送信する処理も、それぞれ1回で済む。
【0055】
再び、S409において、ユーザから表示装置108に表示した画像に対応する画像データを保存する指示があれば、S412に進む。ユーザが画像を保存する指示を出したということは、ユーザによる適用量の調整が完了したと判断できる。S412では、S411において適用量が初期値(100%)から変更されているか否かを判定し、適用量が初期値から変更されていればS413に進む。適用量が初期値から変更されていなければ、S413をとばしてS414に進む。
【0056】
S413において、CPU101は、S411にて設定した合成比率に対応する、サーバ200による画像処理の適用量を、通信回路107を用いてサーバ200に送信する。
【0057】
S414において、CPU101は、サーバ200がS413で送信した適用量で画像処理を行うことで生成された画像データを、サーバ200から受信するまで待機し、この画像データを受け取ると、S415に進む。
【0058】
S415において、CPU101はサーバ200から受け取った、S413で送信した適用量で画像処理を行うことで生成された画像データを、記憶媒体109に記憶する。このとき、CPU101は、表示装置108にこの画像データに基づく画像を表示させてもよい。そして、このフローチャートを終了する。
【0059】
図4に戻り、S402において、CPU101は、撮像装置100が外部装置であるサーバ200における画像処理を利用する設定になっていなければ、S416に進む。
【0060】
S416において、CPU101は、画像データに対して撮像装置100の内部における画像処理が必要であるかを判定し、必要である場合にはS417に進む。S417で画像処理回路111に画像データに対して、S405と同様の画像処理を行わせ、
図5のS415に進む。S416において、画像処理が必要でないと判定された場合には、S417をとばしてS415に進み、画像データを記憶媒体109に記憶する。
【0061】
図6は、サーバ200の処理を示すフローチャートである。
【0062】
S601において、CPU201は、通信回路205を介して、撮像装置100から画像データを受信したか否かを判定する。これは、撮像装置100の
図4のS103における処理に対応しており、撮像装置100から画像データが送信されていれば、S602に進み、送信されていなければS606に進む。
【0063】
S602において、CPU201は通信回路205を介して受信した画像データを記憶媒体206に記憶する。
【0064】
S603において、CPU201は、画像処理回路204に、通信回路205を介して受信した画像データに対して、撮像装置100では実施できない高性能な処理を含む画像処理を行わせて、高画質画像データを生成する。そして、S604に進む。このS603における画像処理としては、前述したように、機械学習におけるディープラーニングを利用したノイズ抑圧処理、高解像度化処理、あるいは、光学収差補正処理などである。また、このサーバ200にて適用する画像処理は、撮像装置100において、どの画像処理の適用量の調整ができるかに応じて、画像処理の適用レベルを変更することができる。ただし、このS603では、CPU201は、画像処理回路204に、受信した画像データに対して、適用量を最大値に設定した、すなわち適用レベルを最大にした画像処理を行わせる。
【0065】
S606において、CPU201は、通信回路205を介して、撮像装置100から、サーバ200における画像処理の適用量を受信したか否かを判定する。これは、撮像装置100の
図5のS413における処理に対応しており、撮像装置100から調整後の適用量が送られてきていればS606に進み、送られてきていなければS601に戻る。
【0066】
S606において、CPU201は、受信した適用量に応じて、画像処理回路204における画像処理のためのパラメータを変更する。画像処理が複雑であれば、適用量と画像処理のパラメータの大きさの関係は非線形になるため、予め適用量ごとにパラメータを用意しておくことが望ましい。
【0067】
S607において、CPU201は、画像処理回路204に、S602で記憶した画像データに対して、S606で設定したパラメータを用いた画像処理を行なわせ、受信した適用量に対応する高画質画像データを生成し、S604に進む。
【0068】
S604において、CPU201は、通信回路205を介して、S603にて生成した高画質画像データ、あるいは、S607で生成した高画質画像データを撮像装置100に送信する。ここで、サーバ200は、生成した高画質画像データを撮像装置100に送信するだけでなく、サーバ200の記憶媒体206に記憶し、後でユーザが任意のタイミングで記憶した高画質画像データにアクセスできるようにしてもよい。
【0069】
以上説明したように、本実施形態の撮像装置100は、サーバ200における画像処理の適用量に応じて、サーバ200における画像処理によって生成された高画質画像データと、サーバ200における画像処理が施されていない画像データを合成する。撮像装置100は、サーバ200における画像処理の適用量が変更された場合に、それに応じてこれらの画像データの合成比率を変更する。こうすることで、撮像装置100の内部で、任意の適用量でサーバ200における画像処理を行った画像データと類似する画像データを生成することが可能となる。そのため、サーバ200における画像処理の適用量を複数回変更しても、サーバ200が新たな画像データを複数回生成することも、撮像装置100とサーバ200の間で画像データを複数回通信することもなくなる。このように、本実施形態によれば、通信量の増加を招くことなく、外部装置における画像処理の適用量を容易に調整することを可能にした画像処理装置を提供することが可能となる。
【0070】
さらに、サーバ200における画像処理の適用量が確定した場合に、サーバ200がその適用量に応じて画像処理を行って再び高画質画像データを生成することで、ユーザは、所望する効果のレベルで、かつ、高画質である画像データを得ることができる。
【0071】
なお、撮像装置100は、
図4のS403において、画像データの一部のみをサーバ200に送信し、サーバ200はこの一部の画像データのみに対して画像処理を行うようにしてもよい。
図8に、撮像装置100からサーバ200に送信される画像データの一部の領域を示す。ユーザが、設定した適容量に対応する、サーバ200における画像処理の効果を確認するのであれば、必ずしも画像データの全体をユーザに提示する必要はなく、画像データの中央部分の領域や、ピントを合わせる際に注目した領域だけであってもよい。撮像装置100はサーバ200に、画像データの一部の領域801に相当する画像データ802のみを送信する。サーバ200は受け取った画像データ802に対して適用量を最大値としたパラメータを用いて画像処理を行って、一部の領域801に対応する高画質画像データを生成する。撮像装置100は、一部の領域に対応する高画質画像データと、サーバ200による画像処理が行われていない画像データ802を合成し、ユーザに合成後の画像データを提示する。さらに、ユーザが適用量を調整した場合は、その適用量に応じた合成比率で、一部の領域に対応する高画質画像データと、サーバ200による画像処理が行われていない画像データ802を合成し、ユーザに合成後の画像を提示する。
【0072】
撮像装置100は、ユーザから画像データの保存の指示があった場合に、一部の領域801を包含する画像データの全体を、調整後の適用量とともにサーバ200に送信する。そして、サーバ200は、画像データ全体に対して、送信された適用量に応じたパラメータで画像処理を行い、生成された高画質画像データを撮像装置100に送信する。このようにすることで、ユーザから画像データの保存の指示がある前における、撮像装置100とサーバ200の間の通信量、および、サーバ200の処理負荷を軽減することが可能となる。
【0073】
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【符号の説明】
【0074】
100 撮像装置
200、300 サーバ