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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-16
(45)【発行日】2024-02-27
(54)【発明の名称】自動車内装天井材及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   B60R 13/02 20060101AFI20240219BHJP
   B32B 5/24 20060101ALI20240219BHJP
【FI】
B60R13/02 A
B32B5/24 101
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020038312
(22)【出願日】2020-03-06
(65)【公開番号】P2021138293
(43)【公開日】2021-09-16
【審査請求日】2023-02-09
(73)【特許権者】
【識別番号】594146180
【氏名又は名称】中本パックス株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】520078732
【氏名又は名称】無錫聯洋玻繊科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002354
【氏名又は名称】弁理士法人平和国際特許事務所
(74)【代理人】
【氏名又は名称】田中 政浩
(72)【発明者】
【氏名】小西 礼一
(72)【発明者】
【氏名】山崎 嘉仁
【審査官】瀬戸 康平
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-187883(JP,A)
【文献】特開2016-159706(JP,A)
【文献】特開2014-031073(JP,A)
【文献】特開2007-331673(JP,A)
【文献】特開2008-207730(JP,A)
【文献】特開平09-277415(JP,A)
【文献】特開2005-307407(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 39/00-39/24,39/38-39/44,
41/00-41/36,41/46-41/52,
43/00-43/34,43/44-43/48,
43/52-53/58,70/00-70/88
B32B 1/00-43/00
B60R 13/02,13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車の車室内天井に配設された自動車内装天井において、半硬質ウレタンフォームシートの両面に補強層としてガラスマットを重ね合わせるとともに、内装面となる表皮層と室外側に裏面材層をそれぞれ重ね合わせて、加熱・加圧成形により半硬質ウレタンフォームシート、もしくはガラスマットにあらかじめ塗布した接着剤が硬化することにより、接合されて形成される自動車内装天井において、室外側ガラスマット層はガラスマット本体の深絞り形状に成形される部分の少なくとも1か所以上に幅狭にカットした補強用ガラスマットを帯状に貼合し、一体化された構成を特徴とする自動車内装天井用材料。
【請求項2】
室外側から不織布層/フィルム層/室外側ガラスマット層/接着剤層/半硬質ポリウレタンフォーム層/接着剤層/室内側ガラスマット層/表皮層となるように重ね合わせ、この積層体を加熱・加圧成形を行い、形成される自動車内装天井の製造方法において、該室外側ガラスマットは請求項1記載の室外側ガラスマットであることを特徴とする自動車内装天井の製造方法。
【請求項3】
室外側ガラスマット該ガラスマット本体の両端部や中心部の、少なくとも1か所以上に、200mm~400mmに幅狭にカットした補強用ガラスマットを帯状に貼合して一体化された材料で、内装天井の手触り剛性感を求められる部位に、意図的にガラス繊維の目付量を増やしたことを特徴とする請求項2記載の自動車内装天井用材料の製造方法。
【請求項4】
室外側ガラスマットにおいて、該ガラスマット本体部分の目付量が70~150g/m、補強部分のガラスマットの目付量が140~250g/mであることを特徴とする請求項3記載の自動車内装天井用材料の製造方法。
【請求項5】
室外側ガラスマットは、ガラスマット本体の製造時において、加熱炉直後の該ガラスマット本体の両端部や中心部の、少なくとも1か所以上に、幅狭にカットした補強用ガラスマットを帯状に積層した後、押圧・冷却することにより、ガラスマットに混入させたバインダーが固化して一体化させたものであることを特徴とする請求項2、3又は4記載の自動車内装天井用材料の製造方法。
【請求項6】
該自動車内装天井用材料の加熱・加圧成形に用いる接着剤がポリメリックMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)であることを特徴とする、請求項3、4又は5記載の自動車内装天井の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半硬質ポリウレタンフォームの両面に補強材としてのガラスマットを積層した材料構成を持つ自動車の内装天井材に関し、特に手触り剛性感が必要とされる天井両側面部や中心部を補強するために工夫されたガラスマット及び製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、自動車の室内を快適に保つため自動車の室内には内装天井材が配設されている。この天井材には、夏場の直射日光に熱せられたボデー外板から熱の遮断や、エアコン使用時の暖房、冷房の放熱を防ぐ断熱機能、および室内外の騒音を遮断したり吸音する遮音・吸音機能を確保する機能が求められている。また、最近は軽量化が大きな課題となっていて、内装天井用材料にはプラスチックフォームが設けられており、主としてポリウレタンフォームが用いられる。
【0003】
しかしながら、ポリウレタンフォームには自動車の天井の形状に合うように成形した後の成型保持性がないとともに剛性もないため、ポリウレタンフォームシートの両面にはガラスマットのような補強材が設けられている。そして、自動車のボデー天井外板と接する側には、振動によるこすれ音を防止したり、内装天井の成形時に成形金型と離型性を保つためにフィルムを介した不織布が設けられ、一方、反対の室内側には、美粧性を有する表皮材が設けられている。すなわち、自動車の内装天井用材料は、一般に、室外側から不織布/フィルム/補強材/ポリウレタンフォームシート/補強材/表皮材の構成となっている。
【0004】
従来、上記のような層構成の内装天井材の補強材としては、所定の長さに切断されたチョップドストランドガラス繊維を結合剤によって相互に結合させたシート状のチョップドストランドガラスマット(例えば、特許文献1参照。)があり、また、チョップドストランドガラスマット用バインダー(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2010-53503号公報
【文献】特開2011-132499号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、内装天井は、両側面部において、アシストグリップの格納形状や各ピラートリムとの合わせ部の廻りなどのような深絞り形状部があること等から、両側面部は成形時にガラスマットが引き伸ばされたり、また、板厚が薄く設計されたりするため、手触りでの剛性感が不足するなどの不具合が発生し易くなるものであった。また、内装天井材の中心部にはオーバーヘッドコンソールなどとの合わせ形状が設計される場合もあり、同様な手触り剛性感の不足が問題となることがある。そして、このような手触り剛性感の不足を防止するには、ある程度、剛性を必要とされる部位のガラスマットの目付を増やしてやれば解消できることを見出した。
【0007】
しかしながら、ガラスマットの目付量を全体に増やせば、必然的に内装天井全体の重量も上がるものであり、その結果、軽量化が求められている現状に反するものであった。
【0008】
本発明は重量の増加を可及的に小さくしつつ、剛性不足などの問題が発生することが無い内装天井用材料およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、自動車の内装天井材の成形により、深絞り成形部において天井材料が引き伸ばされて発生する不具合について鋭意研究した結果、引き伸ばされる部分のみにガラスマットに部分的に補強用ガラスマットを貼合して、ガラス繊維の目付量を増やしてやれば、剛性の不足が解消できることを見出し、本発明を完成させたものである。
【0010】
請求項1に係る内装天井用の材料は、半硬質ウレタンフォームシートの両面に補強層としてガラスマットを重ね合わせ、該半硬質ウレタンフォームシート、もしくは該ガラスマットにあらかじめ塗布した接着剤が加熱・加圧成形で硬化することにより、接合されて形成される基材と、自動車室内の内装面となる表皮層と室外側に裏面材層からなる天井材料に関し、内装天井の部分的な剛性不足を解消するため、室外側ガラスマット層は該ガラスマット本体層の、少なくとも1か所以上に帯状に補強用ガラスマットを積層し、貼合・一体化されたことを特徴として構成されている。
【0011】
請求項2に係る内装天井材の製造方法では、車両室内から見て、室外側から不織布層/フィルム層/室外側ガラスマット層/接着剤層/半硬質ポリウレタンフォーム層/接着剤層/室内側ガラスマット層/表皮層となるように重ね合わせた材料の内、室外側ガラスマットは、請求項1記載の補強材を貼合したガラスマットであり、このガラス目付量が増えた部分を剛性が必要とされる内装天井の形状部にセットするようにして成形することにより、材料が引き伸ばされて補強材の密度が減少することから発生する剛性不足を解消することを特徴とする内装天井時の成形方法である。
【0012】
請求項3に係る内装天井材の製造方法においては、内装天井材の手触り剛性感を求められる部位は、室外側ガラスマットに、車両前後方向に、大概、巾200~400mmの帯状にガラス目付量を増やして補強すると不具合対策の効果が高く、本発明では室外側ガラスマットの両端部や中心部などに200~400mmにスリットされた補強用ガラスマットを帯状に設けて、ガラス目付量を増やしたこと特徴としている。
【0013】
請求項4に係る内装天井用の材料では、一般的に室外側ガラスマット本体部分の目付量が70~150g/mを用いることが多く、補強部分のガラスマットの目付量が140~250g/mであれば、成形によってガラスマットが引き伸ばされても補強材の密度が極端に減少して剛性不足にならないようにしたことを特徴として構成されている。
【0014】
請求項5に係る内装天井材の製造方法は、室外側ガラスマットが、ガラスマット本体の製造時において、加熱炉直後の該ガラスマット本体の両端部や中心部の、少なくとも1か所以上に、帯状に幅狭にカットした補強用ガラスマットを部分的に積層、押圧して一体化させたものであることを特徴として構成されている。
【0015】
請求項6に係る内装天井材の製造方法は、ガラス繊維の目付量が異なる室外ガラスマットに充分に接着剤が浸透し、剛性を発揮できるようにするため、加熱・加圧成形に用いる接着剤がポリメリックMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)であることを特徴として構成されている。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に係る内装天井用材料は、室外ガラスマット層が、室外ガラスマット本体層と、該室外ガラスマット本体層の剛性が必要とされる部分にのみ、補強用ガラスマットを帯状に貼合して、ガラス繊維の目付量を増やした構成となっている。したがって、形状が深く、板厚も薄い部位においては成形によって内装天井材料が引き伸ばされたとしても、充分な手触り剛性感を得ることができる。しかも必要な部分のみ、ガラスマットの目付量を増やすだけなので、内装天井材の総重量の増加を抑制することができる。
【0017】
請求項2に係る内装天井材の製造方法においては、室外側ガラスマットを、室外側ガラスマット本体に部分的に補強用ガラスマットを貼合した構成の枚葉の材料にしたので、内装天井の成形工程で内装天井用材料の積層のセッティング作業を簡易化することができる。
【0018】
請求項3に係る内装天井材の製造方法においては、手触り剛性感が必要とされる部分は内装天井材の両端部、もしくは中心部であり、200~400mmに短く幅をカットした補強用ガラスマットを部分的に貼合して目付量を増やしているので、成形によって形状部が引き伸ばされたり、板厚が薄くなったりしても良好な手触り感を保つことができる。
【0019】
請求項4に係る内装天井の材料の製造方法においては、本体部分の目付量が70~150g/m、補強部分のガラスマットの目付量が140~250g/mであるので、深絞り成形部で引き伸ばされて室外側ガラスマット本体の目付量に近似してくる。
【0020】
請求項5に係る内装天井材の製造方法においては、ガラスマット本体の製造時において、加熱炉直後の該ガラスマット本体の両側端部や中心部の、少なくとも1か所以上に、幅狭にカットした補強用ガラスマットを帯状に積層、押圧して一体化させたものであるので、簡単な工程で、安価かつ容易に積層一体化させることができる。
【0021】
請求項6に係る内装天井材の製造方法においては、接着剤がポリメリックMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)であるので、目付量が異なる構造の室外側ガラスマット層にも浸透して、ガラスマット層と半硬質ポリウレタンフォームシートを強固に結合させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明による内装天井用材料の各積層材の配置を示す模式図
図2】内装天井材のなかで手触り剛性感を要求される部分の模式図(図2中の色付け部分)
図3】ガラスマット製造装置の概略図である
図4】室外側ガラスマットを製造するガラスマット製造装置の概略図である
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態の例示は一例に過ぎない。
本発明の内装天井材の各積層材の配置と補強ガラスマット部分の断面模式図を図1に示す。該内装天井材は、車両室内から見て、室外側から不織布層1/フィルム層2/室外側ガラスマット層3/接着剤層4/半硬質ポリウレタンフォーム層5/接着剤層6/室内側ガラスマット層7/表皮層8の順番の材料構成から成る内装天井材において、室外側ガラスマット層3は、室外側ガラスマット本体層3bと該室外側ガラスマット層の両側端部や中心部に貼合された補強用ガラスマット層3aから形成されている。なお、図1の態様では、補強用ガラスマット3aを室外側ガラスマット本体3bの室外側に積層したが、室内側に積層してもよい。
【0024】
ガラスマット層には半硬質ポリウレタンフォーム層5の室外側に配置される室外側ガラスマット層3と、室内側に配置される室内側ガラスマット層7があり、ガラスマット層は補強材として、半硬質ポリウレタンフォーム層に不足している成型保持性や剛性を補う役割を担うものである。
【0025】
具体的には、自動車の内装天井材の大きさにより異なるが、一般的には室外側ガラスマット本体の目付量は70~150g/mが好ましく、巾が1,250~1,700mmであれば大略の自動車の内装天井材をカバーすることができる。図2のように内装天井で手触り剛性感を求められるのは、アシストグリップの格納部形状やピラートリムとの合わせ部分、また、オーバーヘッドコンソールの合わせ形状部分である。この領域の剛性を向上させるためには、室外ガラスマットの補強用部分の巾は200~400mmあれば十分で、補強部分のガラスの目付量は室内側ガラスマット本体よりも多い140~250g/mが好ましい。これにより、深絞り成形部分があって、材料が引き伸ばされる部位や、板厚が薄くなるように設計された部位においても、ガラスマットの密度が低くなることもなく、手触り剛性感も劣ることはない。
【0026】
室内側ガラスマット層は、ガラス目付量が70~150g/mであり、巾が1,250~1,700mmで、補強用ガラスマット層を設けることはない。これは補強用ガラスマットを貼合した部分と本体の境界に生じた段差が表皮を通して目視で確認される危険性があるためである。そこで、そのような不具合が無いように、室外側ガラスマット層にのみ200~400mmにスリットした幅狭の補強用ガラスマットを必要な部分に貼合して、室内側の見栄えに影響を与えずに、必要な部位に剛性を補足することができた。
【0027】
また、半硬質ポリウレタンフォーム層と室外側ガラスマット及び室内側のガラスマット層は接着剤4、6で接着される。接着剤としては、ポリメリックMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)が好ましい。比較的安価な接着剤の上、内装天井用材料に塗布しやすい。したがって、成形装置で内装天井材を加熱・加圧成形する際、半硬質ポリウレタンフォーム層とガラスマット層を接着できるとともに、ガラスマット層に浸透してガラスマット層自体をより強固に結合させることができる。
【0028】
室外側ガラスマット層には、フィルムを介して裏面材となるフィルム2と不織布層1が積層されており、また、同様に室内ガラスマット層には表皮層8が積層されている。これらは内装天井材の製造時に加熱・加圧成形により、予め塗布された接着剤がガラスマットを通過して浸み出して、半硬質ポリウレタンフォーム層とガラスマット層で構成された基材と接着、一体化される。
【0029】
本発明のガラスマット本体層に補強用ガラスマット層を帯状に貼合して成る目付量の分布が異なるガラスマットの製造方法としては、簡便に安価を念頭に鋭意検討し、チョップドストランドガラス繊維に粉状のバインダーを混入させた後に、加熱炉でバインダーを溶融させた高温状態において、短尺カットされた補強用ガラスマットを加熱炉の出口で重ね合わせて、冷却ロールで押圧すれば、補強用ガラスマットがガラスマット本体に強固に貼合することができることを見出したものである。
【実施例1】
【0030】
[室外側ガラスマットの作製]
まず、図3に示す通常のガラスマット製造装置で補強用ガラスマットを製造する。ガラス繊維ストランド31を切断機41で切断した後、コンベア42上に散布堆積させてシート状ガラス短繊維ストランド32を形成する。そして、このシート状ガラス繊維ストランド32上に、散布機43からバインダーである粉末ポリエステル樹脂33を散布する。その後、加熱炉44で粉末ポリエステル樹脂33を加熱溶融し、溶融した粉末ポリエステル樹脂33をシート状短繊維ガラスストランド32に浸み込ませ、水冷の冷却ロール45で冷却して溶融した粉末ポリエステル樹脂33を固化させることによりガラスマット34が完成する。完成したガラスマット34を巻取り、ガラスマットロール35を作製する。ガラスマットの目付量は80g/mとした。
【0031】
そして、このガラスマットロール35を300mm巾でスリットし、目付量80g/m、巾300mmの補強用ガラスマット3aを作製した。
【0032】
次に、図4に示す室外側ガラスマット作製用のガラスマット製造装置で、室外側ガラスマット本体3bの両側端部に、上記補強用ガラスマット3aを積層貼合して室外側ガラスマット3を作製する。
【0033】
この室外側ガラスマット作製用のガラスマット製造装置は、図3に示す通常のガラスマット製造装置と略同様であり、加熱炉44の直後に補強用ガラスマット3a供給用のロール46を設けた点が異なっている。
【0034】
すなわち、図4に示すガラスマット製造装置でガラスマットを作製したのと同様に室外側ガラスマット本体3bを作製するのであるが、加熱炉44を出た直後の室外側ガラスマット本体3bの両側端部に補強用ガラスマット3aを供給するとともに、ロール47で補強用ガラスマット3aを室外側ガラスマット本体3bに押圧し、室外側ガラスマット本体3bの熱により補強用ガラスマット3aを貼合一体化させ、これにより室外側ガラスマット3が完成する。室外側ガラスマットの中心部はガラスの目付量100g/m、巾900mmとし、補強された両端部のガラスの目付量は180g/m、巾は300mmずつで全体の巾は1,500mmとした。
【符号の説明】
【0035】
1: 不織布層(裏面材)
2: フィルム層
3: 室外側ガラスマット層
3a: 室外側ガラスマット層本体層
3b: 補強用ガラスマット層
4: 接着剤層
5: 半硬質ポリウレタンフォーム層
6: 接着剤層
7: 室内側ガラスマット層
8: 表皮層
図1
図2
図3
図4