(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-16
(45)【発行日】2024-02-27
(54)【発明の名称】顧客情報管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20240219BHJP
【FI】
G06Q10/06
(21)【出願番号】P 2020155640
(22)【出願日】2020-09-16
【審査請求日】2023-03-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000001122
【氏名又は名称】株式会社日立国際電気
(74)【代理人】
【識別番号】100097113
【氏名又は名称】堀 城之
(74)【代理人】
【識別番号】100162363
【氏名又は名称】前島 幸彦
(72)【発明者】
【氏名】本郷 哲也
(72)【発明者】
【氏名】田村 英祐
(72)【発明者】
【氏名】沢田 圭
【審査官】青柳 光代
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-204311(JP,A)
【文献】特開2019-185096(JP,A)
【文献】特開2010-140243(JP,A)
【文献】特開2010-026750(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客情報を記憶するデータベースサーバと、指定された顧客の顧客IDに紐付けられた前記顧客情報を顧客情報表示画面で表示する顧客情報表示機能を備えたWEBアプリケーションをクライアントのWEBブラウザに提供するWEBサーバとを有する顧客情報管理システムであって、
帳票が電子データ化された帳票ファイルを保存する帳票保存用サーバを具備し、
前記WEBアプリケーションは、表示させた帳票管理画面で保存する前記帳票ファイルの指定を受け付けると共に、予め用意された複数の候補名の中から保存する前記帳票ファイルの帳票名の選択を受け付け、指定された前記帳票ファイルを前記帳票保存用サーバに保存させると共に、前記顧客ID、選択された前記帳票名、及び前記帳票保存用サーバに保存させた前記帳票ファイルへのフルパスを含む帳票アップロード情報を、前記顧客ID及び前記帳票名をキーにして前記データベースサーバに上書きして登録する帳票登録機能を備えていることを特徴とする顧客情報管理システム。
【請求項2】
前記WEBアプリケーションの前記帳票登録機能は、前記帳票管理画面でメモの入力を受け付け、前記帳票管理画面で受け付けた前記顧客ID及び前記メモと共に、自動取得した前記顧客ID、登録者、登録日時及び前記フルパスを前記帳票アップロード情報として前記データベースサーバに登録することを特徴とする請求項1に記載の顧客情報管理システム。
【請求項3】
前記WEBアプリケーションは、前記顧客IDに紐付けられて前記データベースサーバに登録されている前記帳票アップロード情報の一覧を前記帳票管理画面の帳票一覧表示欄に表示する帳票一覧表示機能を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の顧客情報管理システム。
【請求項4】
前記帳票一覧表示欄で選択を受け付けた前記帳票アップロード情報の前記フルパスに基づいて前記帳票保存用サーバから前記帳票ファイルを取得し、取得した前記帳票ファイルを帳票照会画面に表示させる帳票照会機能を備えていることを特徴とする請求項3に記載の顧客情報管理システム。
【請求項5】
前記帳票照会機能は、前記帳票照会画面を子画面で表示させることを特徴とする請求項4に記載の顧客情報管理システム。
【請求項6】
前記WEBアプリケーションは、前記帳票一覧表示欄で選択を受け付けた前記帳票アップロード情報を前記データベースサーバから論理削除する帳票削除機能を備えていることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の顧客情報管理システム。
【請求項7】
前記WEBアプリケーションは、前記帳票一覧表示欄においてラジオスイッチで前記帳票アップロード情報の選択を受け付けることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか顧客情報管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客との関係性をデータベースで一元的に管理する顧客情報管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
本出願人は、特許文献1において、顧客の属性情報や顧客との折衝(コンタクト)履歴以外の情報も含めてデータベース上での一元管理が行え、当該情報を営業活動に効果的に活用することが可能な顧客情報管理システムを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、顧客からの帳票(例えば、住所変更届、本人確認書類、各種申込書等)を画像イメージとして登録する場合、任意の帳票名(例えば、元ファイル名や機械的に設定)で特定のフォルダに保存されていた。従って、帳票名から帳票内容を把握することができず、帳票内容を確認するためにファイルを一つずつ開いて確認しなければならないという問題点があった。
【0005】
本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、帳票名と帳票内容とを関連付けした状態で帳票を登録できる顧客情報管理システムを提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る顧客情報管理システムは、上記の目的を達成するため、次のように構成される。
本発明に係る顧客情報管理システムは、顧客情報を記憶するデータベースサーバと、指定された顧客の顧客IDに紐付けられた前記顧客情報を顧客情報表示画面で表示する顧客情報表示機能を備えたWEBアプリケーションをクライアントのWEBブラウザに提供するWEBサーバとを有する顧客情報管理システムであって、帳票が電子データ化された帳票ファイルを保存する帳票保存用サーバを具備し、前記WEBアプリケーションは、表示させた帳票管理画面で保存する前記帳票ファイルの指定を受け付けると共に、予め用意された複数の候補名の中から保存する前記帳票ファイルの帳票名の選択を受け付け、指定された前記帳票ファイルを前記帳票保存用サーバに保存させると共に、前記顧客ID、選択された前記帳票名、及び前記帳票保存用サーバに保存させた前記帳票ファイルへのフルパスを含む帳票アップロード情報を、前記顧客ID及び前記帳票名をキーにして前記データベースサーバに上書きして登録する帳票登録機能を備えていることを特徴とする。
さらに、本発明に係る顧客情報管理システムは、前記WEBアプリケーションの前記帳票登録機能は、前記帳票管理画面でメモの入力を受け付け、前記帳票管理画面で受け付けた前記顧客ID及び前記メモと共に、自動取得した前記顧客ID、登録者、登録日時及び前記フルパスを前記帳票アップロード情報として前記データベースサーバに登録しても良い。
さらに、本発明に係る顧客情報管理システムは、前記WEBアプリケーションは、前記顧客IDに紐付けられて前記データベースサーバに登録されている前記帳票アップロード情報の一覧を前記帳票管理画面の帳票一覧表示欄に表示する帳票一覧表示機能を備えていても良い。
さらに、本発明に係る顧客情報管理システムは、前記帳票一覧表示欄で選択を受け付けた前記帳票アップロード情報の前記フルパスに基づいて前記帳票保存用サーバから前記帳票ファイルを取得し、取得した前記帳票ファイルを帳票照会画面に表示させる帳票照会機能を備えていても良い。
さらに、本発明に係る顧客情報管理システムは、前記帳票照会機能は、前記帳票照会画面を子画面で表示させても良い。
さらに、本発明に係る顧客情報管理システムは、前記WEBアプリケーションは、前記帳票一覧表示欄で選択を受け付けた前記帳票アップロード情報を前記データベースサーバから論理削除する帳票削除機能を備えていても良い。
さらに、本発明に係る顧客情報管理システムは、前記WEBアプリケーションは、前記帳票一覧表示欄においてラジオスイッチで前記帳票アップロード情報の選択を受け付けても良い。
【発明の効果】
【0007】
本発明の顧客情報管理システムは、帳票名と帳票内容とを関連付けした状態で帳票を登録できるため、帳票名から所望の帳票を一意に指定することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明に係る顧客情報管理システムの実施の形態の構成を示すシステム構成図である。
【
図2】
図1に示すWEBアプリケーションが表示する顧客情表示画面例を示す図である。
【
図3】
図1に示す顧客情報管理システムによる帳票登録動作を示す処理イメージ図である。
【
図4】
図1に示す帳票アップロード情報の例を示す図である。
【
図5】
図1に示すWEBアプリケーションが表示する帳票照会画面例を示す図である。
【
図6】
図1に示す顧客情報管理システムによる帳票照会動作を示す処理イメージ図である。
【
図7】
図1に示す顧客情報管理システムによる帳票削除動作を示す処理イメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0010】
本実施の形態の顧客情報管理システムは、
図1を参照すると、WEBアプリケーション11を供給するWEBサーバ1と、顧客情報テーブル21と帳票管理テーブル22とを備えたRDB(リレーショナルデータベース)サーバ2と、帳票の画像イメージが記憶される管理用フォルダ31を備えた帳票保存用サーバ3とを備えている。WEBサーバ1、RDBサーバ2及び帳票保存用サーバ3は、LAN(Local Area Network)4を介して互いに接続されていると共に、LAN4やインターネットやイントラネット等のネットワーク5を介してクライアント6と接続されている。
【0011】
WEBサーバ1と、RDBサーバ2及び帳票保存用サーバ3は、プログラムの制御で動作するコンピュータで構成され、処理部(CPU)、メモリやディスク装置などの記憶部、LAN4及びネットワーク5に接続される通信部等を有している。なお、WEBサーバ1と、RDBサーバ2及び帳票保存用サーバ3は、機能的に別構成としたが、物理的には、1台のサーバで構成しても良い。
【0012】
クライアント6は、プログラムの制御で動作するコンピュータで構成され、処理部(CPU)、メモリやディスク装置などの記憶部、キーボード等の入力部、液晶ディスプレイ等の表示部、LAN4及びネットワーク5に接続される通信部等を有している。そして、クライアント6には、WEBブラウザがインストールされている。
【0013】
WEBサーバ1は、クライアント6から顧客を指定した顧客情報照会リクエストを受信すると、指定された顧客の顧客情報をRDBサーバ2の顧客情報テーブル21から取得し、所得した顧客情報及び帳票アップロード情報とWEBアプリケーション11とをクライアント6のWEBブラウザに供給する。
【0014】
WEBアプリケーション11は、Webブラウザ上で動作するプログラムであり、顧客基本情報表示機能111と、顧客詳細情報表示機能112と、帳票一覧表示機能113と、帳票登録機能114と、帳票照会機能115と、帳票削除機能116とを備えている。
【0015】
WEBアプリケーション11は、
図2に示す顧客情報表示画面70をクライアント6の表示部に表示させる。顧客情報表示画面70には、第1表示欄71と、アンカーによって表示内容が切り替えられる第2表示欄72とが配置されている。顧客基本情報表示機能111は、第1表示欄71に顧客情報に含まれている顧客基本情報を表示させる。顧客基本情報は、顧客管理のマスタデータであり、例えば、顧客名、職業、住所、年齢、生年月日、口座開設日、預り総額、電話番号等からなる。なお、
図2に示す第1表示欄71に顧客名として表示されている数字列は、顧客を特定する顧客ID(例えば、顧客口座番号等)であり、顧客情報は、この顧客IDに紐付けされた状態で記憶されている。
【0016】
顧客詳細情報表示機能112は、顧客情報に含まれている顧客詳細情報の内、アンカー(「詳細A」~「詳細N」)によって選択された表示内容を第2表示欄72に表示させる。顧客詳細情報は、例えば、詳細属性、預り残高、取引明細、建玉明細、先物/OP明細、接触履歴、トータルリターン等からなる。
【0017】
第2表示欄72には、「帳票管理」アンカーが設け、「帳票管理」アンカーが選択されると、帳票一覧表示機能113は、
図2に示す帳票管理画面73を第2表示欄72に表示させる。帳票管理画面73には、帳票登録欄74と、帳票一覧表示欄75と、照会ボタン76と、削除ボタン77とが配置されている。
【0018】
帳票登録欄74は、登録する帳票名の選択を受け付ける帳票名入力欄と、帳票の画像イメージ(以下、帳票ファイルと称す)へのパスの入力を受け付けるパス入力欄と、メモの入力を受け付けるメモ入力欄と、登録ボタン78とで構成されている。帳票名入力欄は、予め用意された複数の候補名(例えば、住所変更届、本人確認書類、申込書等)の中から選択を受け付けるリストボックスが設定されている。これにより、帳票名は、登録した帳票ファイルの分類として使用することができ、登録された帳票ファイルは、帳票名によってマスタ管理される。
【0019】
顧客の帳票を登録する場合、営業員等の操作者は、帳票を帳票ファイル(例えば、TIFF画像等)として電子ファイル化しておき、帳票登録欄74で、帳票名の選択と、パスの入力と、必要に応じてメモの入力とを行い、登録ボタン78を操作する。
【0020】
WEBアプリケーション11の帳票登録機能114は、登録ボタン78の操作を受け付けると、
図3に示すように、パスによって指定された帳票ファイルを帳票保存用サーバ3にアップロードして管理用フォルダ31に保存させる。なお、帳票ファイルをWEBサーバ1にアップロードし、サーバサイドで帳票保存用サーバ3の管理用フォルダ31に保存させるようにしても良い。
【0021】
帳票ファイルを管理用フォルダ31に保存させた後、帳票登録機能114は、帳票登録欄74で入力された帳票名及びメモと共に、顧客IDと、登録した帳票ファイルのファイル名と、登録日時と、登録者(WEBサーバ1へのログイン時に使用した社員情報)と、登録した帳票ファイルの登録先を特定するフルパスとを帳票アップロード情報としてRDBサーバ2に送信し、帳票管理テーブル22に登録する。なお、帳票アップロード情報をWEBサーバ1にアップロードし、サーバサイドでRDBサーバ2の帳票管理テーブル22に登録させるようにしても良い。
【0022】
帳票管理テーブル22では、
図4に示すように、格納時に自動採番された帳票番号と、通常は「0」で「1」に書き換えられると論理削除を示す削除フラグとが帳票アップロード情報に付与される。なお、過去データ移行のものについては、帳票名はその他で、メモに「過去データXXX」がセットされる。
【0023】
帳票アップロード情報の帳票管理テーブル22への登録に際し、同じ顧客ID及び帳票名の帳票アップロード情報が既に登録されている場合、既に登録されている帳票アップロード情報の削除フラグが「1」に書き換えられ、同じ帳票名で既に登録されている帳票アップロード情報が論理削除される。すなわち、帳票アップロード情報は、顧客ID及び前記帳票名をキーにしてRDBサーバ2の帳票管理テーブル22にデータを追加して登録される。つまり、帳票の登録時に一意となるIDを帳票名に追加しており、それにより登録済みの帳票とは区別されるため、同一顧客ID・同一帳票名のファイルがアップロードされた場合でも、既存の帳票は削除せず、新規追加した別ファイルとして管理することができる。
【0024】
「帳票管理」アンカーが選択されると、帳票一覧表示機能113は、指定された顧客IDで削除フラグが「0」(論理削除されていない)のレコードが帳票アップロード情報として帳票管理テーブル22から取得し、取得した帳票アップロード情報の内、帳票名と、メモと、登録日時と、登録者とを登録した帳票単位で帳票一覧表示欄75に一覧表示し、ラジオボタンによっていずれかの帳票の選択を受け付ける。なお、帳票アップロード情報は、顧客情報照会リクエスト等によって取得しておいても良い。
【0025】
顧客の帳票を照会する場合、操作者は、帳票一覧表示欄75のラジオボタンで所望の帳票アップロード情報を選択して照会ボタン76を操作する。
【0026】
WEBアプリケーション11の帳票照会機能115は、照会ボタン76の操作を受け付けると、子画面として
図5に示すような帳票照会画面80を開く。そして、帳票照会機能115は、選択された帳票アップロード情報の帳票名と、メモと、登録日時と、登録者とを帳票照会画面80の上部に表示させると共に、
図6に実線で示すように、選択された帳票アップロード情報のフルパスに基づいて帳票保存用サーバ3の管理用フォルダ31から帳票ファイルを取得し、取得した帳票ファイルを帳票照会画面80の下部に表示させる。なお、選択された帳票のフルパスは、
図6に点線で示すように、顧客ID及び帳票番号に基づいてRDBサーバ2の帳票管理テーブル22から取得しても良い。また、帳票ファイル及びフルパスの取得は、WEBサーバ1においてサーバサイドで行うようにしても良い。
【0027】
顧客の帳票を削除する場合、操作者は、帳票一覧表示欄75のラジオボタンで所望の帳票を選択して削除ボタン77を操作する。
【0028】
WEBアプリケーション11の帳票削除機能116は、削除ボタン77の操作を受け付けると、
図7に示すように、顧客ID及び帳票番号に基づいて帳票管理テーブル22のレコードを特定し、特定したレコードの削除フラグを「1」に書き換えて論理削除する。これにより、WEBアプリケーション11から参照できない状態となる。なお、帳票保存用サーバ3の管理用フォルダ31に保存された帳票ファイルについては、誤操作による削除を避けるため、WEBアプリケーション11上からの削除は実施不可としている。この場合、論理削除した帳票管理テーブル22のレコードにフルパスが残っているため、システム管理者がWEBアプリケーション11から削除された帳票ファイルを確認し、必要に応じて保全することができる。
【0029】
以上説明したように、本実施形態は、顧客情報を記憶するRDBサーバ2と、指定された顧客の顧客IDに紐付けられた顧客情報を顧客情報表示画面70で表示する顧客情報表示機能として顧客基本情報表示機能111及び顧客詳細情報表示機能112を備えたWEBアプリケーション11をクライアント6のWEBブラウザに提供するWEBサーバ1とを有する顧客情報管理システムであって、帳票が電子データ化された帳票ファイルを保存する帳票保存用サーバ3を具備し、WEBアプリケーション11は、表示させた帳票管理画面73で保存する帳票ファイルの指定を受け付けると共に、予め用意された複数の候補名の中から保存する帳票ファイルの帳票名の選択を受け付け、指定された帳票ファイルを帳票保存用サーバ3に保存させると共に、顧客ID、選択された帳票名、及び帳票保存用サーバ3に保存させた帳票ファイルへのフルパスを含む帳票アップロード情報を、顧客ID及び帳票名をキーにしてRDBサーバ2に上書きして登録する帳票登録機能114を備えている。
この構成により、帳票名と帳票内容とを関連付けした状態で帳票ファイルを登録できるため、帳票名から所望の帳票を一意に指定することができる。
【0030】
さらに、本実施形態において、WEBアプリケーション11の帳票登録機能114は、帳票管理画面73でメモの入力を受け付け、帳票管理画面73で受け付けた顧客ID及びメモと共に、自動取得した顧客ID、登録者、登録日時及びフルパスを帳票アップロード情報としてRDBサーバ2に登録する。
この構成により、帳票アップロード情報によって保存した帳票ファイルの内容を判断することができる。
【0031】
さらに、本実施形態において、WEBアプリケーション11は、顧客IDに紐付けられてRDBサーバ2に登録されている帳票アップロード情報の一覧を帳票管理画面73の帳票一覧表示欄75に表示する帳票一覧表示機能113を備えている。
この構成により、顧客と紐付けた情報として帳票アップロード情報を確認できる。
【0032】
さらに、本実施形態において、帳票一覧表示欄75で選択を受け付けた帳票アップロード情報のフルパスに基づいて帳票保存用サーバ3から帳票ファイルを取得し、取得した帳票ファイルを帳票照会画面80に表示させる帳票照会機能115を備えている。
この構成により、WEBアプリケーション11上で帳票ファイルを参照できる機能を追加したことで管理された顧客情報と帳票ファイルを容易に引き当てることができる。
【0033】
さらに、本実施形態において、帳票照会機能115は、帳票照会画面80を子画面で表示させる。
この構成により、帳票照会画面80を帳票一覧表示欄75と共に確認することができる。
【0034】
さらに、本実施形態において、WEBアプリケーション11は、帳票一覧表示欄75で選択を受け付けた帳票アップロード情報をRDBサーバ2から論理削除する帳票削除機能116を備えていることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の顧客情報管理システム。
この構成により、論理削除した帳票管理テーブル22のレコードにフルパスが残っているため、システム管理者がWEBアプリケーション11から削除された帳票ファイルを確認し、必要に応じて保全することができる。
【0035】
さらに、本実施形態において、WEBアプリケーション11は、帳票一覧表示欄75においてラジオスイッチで帳票アップロード情報の選択を受け付ける。
この構成により、帳票照会画面80に表示する帳票や削除する帳票ファイルの選択ミスを防止することができる。
【0036】
なお、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。なお、各図において、同一構成要素には同一符号を付している。
【符号の説明】
【0037】
1 WEBサーバ
2 RDBサーバ
3 帳票保存用サーバ
4 LAN(Local Area Network)
5 ネットワーク
6 クライアント
11 WEBアプリケーション
21 顧客情報テーブル
22 帳票管理テーブル
31 管理用フォルダ
70 顧客情報表示画面
71 第1表示欄
72 第2表示欄
73 帳票管理画面
74 帳票登録欄
75 帳票一覧表示欄
76 照会ボタン
77 削除ボタン
78 登録ボタン
80 帳票照会画面
111 顧客基本情報表示機能
112 顧客詳細情報表示機能
113 帳票一覧表示機能
114 帳票登録機能
115 帳票照会機能
116 帳票削除機能