(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-16
(45)【発行日】2024-02-27
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/337 20060101AFI20240219BHJP
H01L 21/338 20060101ALI20240219BHJP
H01L 29/808 20060101ALI20240219BHJP
H01L 29/812 20060101ALI20240219BHJP
H01L 29/778 20060101ALI20240219BHJP
H01L 29/41 20060101ALI20240219BHJP
H01L 21/28 20060101ALI20240219BHJP
H01L 29/423 20060101ALI20240219BHJP
H01L 29/49 20060101ALI20240219BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20240219BHJP
H01L 29/78 20060101ALI20240219BHJP
【FI】
H01L29/80 V
H01L29/80 H
H01L29/80 U
H01L29/80 W
H01L29/80 C
H01L29/44 S
H01L21/28 301B
H01L29/58 G
H01L29/78 301B
H01L29/78 301H
H01L29/78 301V
H01L29/78 301X
(21)【出願番号】P 2020188493
(22)【出願日】2020-11-12
【審査請求日】2023-03-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(74)【代理人】
【識別番号】110004026
【氏名又は名称】弁理士法人iX
(72)【発明者】
【氏名】スミス マシュー デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】向井 章
(72)【発明者】
【氏名】蔵口 雅彦
【審査官】恩田 和彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/017437(WO,A1)
【文献】国際公開第2010/016212(WO,A1)
【文献】特開昭56-054075(JP,A)
【文献】特開2011-035072(JP,A)
【文献】特開2009-259952(JP,A)
【文献】特開2015-149324(JP,A)
【文献】特表2022-504573(JP,A)
【文献】特開2000-114546(JP,A)
【文献】米国特許第10756207(US,B2)
【文献】特開2013-062365(JP,A)
【文献】特開2018-207069(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/337
H01L 21/338
H01L 29/41
H01L 21/28
H01L 29/423
H01L 21/336
H01L 29/778
H01L 29/812
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1導電形のAl
x1Ga
1-x1N(0≦x1<1)を含む第1半導体領域と、
第2半導体領域であって、前記第2半導体領域は、第1材料及び第2材料のいずれかを含み、前記第1材料は、前記第1導電形のAl
y1Ga
1-y1N(0≦y1<1)を含み、前記第2材料は、Al
y2Ga
1-y2N(0<y2≦1)を含む、前記第2半導体領域と、
前記第1半導体領域の少なくとも一部と前記第2半導体領域との間に設けられ前記第1導電形のAl
x3Ga
1-x3N(0≦x3<1、x3<y2)を含む第3半導体領域であって、前記第3半導体領域における前記第1導電形の不純物の濃度は、前記第1半導体領域における前記第1導電形の前記不純物の濃度よりも低く、前記第1材料における前記第1導電形の前記不純物の濃度よりも低い、前記第3半導体領域と、
を含む半導体部材と、
前記第1半導体領域と電気的に接続された第1電極と、
前記第2半導体領域と電気的に接続された第2電極と、
第3電極であって、前記第3電極の一部から前記第2半導体領域への第2方向は、前記第1半導体領域から前記第2半導体領域への第1方向と交差する、前記第3電極と、
第1導電部材であって、前記第3半導体領域の少なくとも一部は、前記第2方向において、前記第3電極の他部と前記第1導電部材との間にある、前記第1導電部材と、
第1絶縁部材であって、前記第1絶縁部材の少なくとも一部は、前記第3電極と前記半導体部材との間にある、前記第1絶縁部材と、
を備えた半導体装置。
【請求項2】
前記第3半導体領域の前記少なくとも一部は、前記第3電極の前記他部と対向する第1面を含み、
前記第3半導体領域は、前記第2半導体領域と対向する第2面を含み、
前記第1面と前記第2面との間の第1角度は、90度よりも小さい、請求項1記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第3半導体領域の前記少なくとも一部は、前記第1導電部材と対向する第3面を含み、
前記第3面と前記第2面との間の第2角度は、90度よりも大きい、請求項2記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第2角度と90度との差の絶対値は、前記第1角度と90度との差の絶対値よりも小さい、請求項3記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第2角度は、91度以上149度以下である、請求項3または4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1角度は、30度以上88度以下である、請求項2~5のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項7】
第2絶縁部材をさらに備え、
前記第2絶縁部材の少なくとも一部は、前記第1導電部材と前記半導体部材との間に設けられた、請求項1~6のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第1導電部材は、金属、シリコン、及び、第2導電形のAl
z1Ga
1-z1N(0≦z1≦1)よりなる群から選択された少なくとも1つを含む、請求項1~7のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第1導電部材は、第2導電形のAl
z1Ga
1-z1N(0≦z1≦1)を含み、
前記第1導電部材は、前記第3半導体領域と接した、請求項1~6のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項10】
前記第1導電部材は、前記第2電極及び前記第3電極の一方と電気的に接続された、請求項1~9のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項11】
前記第1導電部材と電気的に接続された第1導電部材端子をさらに備えた、請求項1~9のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項12】
前記第1導電部材は、前記第2方向において、複数の前記第3半導体領域の間にある、請求項1~11のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項13】
複数の第3電極が設けられ、
前記半導体部材は、複数の前記第2半導体領域を含み、
前記複数の第2半導体領域の1つは、前記第2方向において、前記複数の第3電極の1つと、前記第1導電部材と、の間にあり、
前記複数の第2半導体領域の別の1つは、前記第2方向において、前記複数の第3電極の別の1つと、前記第1導電部材と、の間にある、請求項1~11のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項14】
第1導電形のAl
x1Ga
1-x1N(0≦x1<1)を含む第1半導体領域と、
第2半導体領域であって、前記第2半導体領域は、第1材料及び第2材料のいずれかを含み、前記第1材料は、前記第1導電形のAl
y1Ga
1-y1N(0≦y1<1)を含み、前記第2材料は、Al
y2Ga
1-y2N(0<y2≦1)を含む、前記第2半導体領域と、
前記第1半導体領域の少なくとも一部と前記第2半導体領域との間に設けられ前記第1導電形のAl
x3Ga
1-x3N(0≦x3<1、x3<y2)を含む第3半導体領域であって、前記第3半導体領域における前記第1導電形の不純物の濃度は、前記第1半導体領域における前記第1導電形の前記不純物の濃度よりも低く、前記第1材料における前記第1導電形の前記不純物の濃度よりも低い、前記第3半導体領域と、
を含む半導体部材と、
前記第1半導体領域と電気的に接続された第1電極と、
前記第2半導体領域と電気的に接続された第2電極と、
第3電極であって、前記第3電極の一部から前記第2半導体領域への第2方向は、前記第1半導体領域から前記第2半導体領域への第1方向と交差し、前記第3電極の他部から前記第3半導体領域の少なくとも一部への方向は、前記第2方向に沿う、前記第3電極と、
第1絶縁部材であって、前記第1絶縁部材の少なくとも一部は、前記第3電極と前記半導体部材との間にある、前記第1絶縁部材と、
を備え、
前記第3半導体領域の前記少なくとも一部は、前記第3電極と対向する第1面を含み、
前記第3半導体領域は、前記第2半導体領域と対向する第2面を含み、
前記第1面と前記第2面との間の第1角度は、90度よりも小さい、半導体装置。
【請求項15】
前記第3半導体領域の前記少なくとも一部は、第1位置及び第2位置を含み、
前記第2位置は、前記第1方向において、前記第1位置と前記第2半導体領域と、の間にあり、
前記第1位置における前記第3半導体領域の前記第2方向に沿う第1幅は、前記第2位置における前記第3半導体領域の前記第2方向に沿う第2幅よりも狭い、請求項1~14のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項16】
前記第1電極の前記第1方向における位置は、前記第1半導体領域の一部の前記第1方向における位置と、前記第2電極の前記第1方向における位置と、の間にある、請求項1~15のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項17】
前記半導体部材の少なくとも一部は、前記第1方向において、前記第1電極と前記第2電極との間にある、請求項1~15のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項18】
Al
y3Ga
1-y3N(x1<y3≦1)を含む第1層をさらに備え、
前記第1層は、前記第1絶縁部材と前記半導体部材との間に設けられた、請求項1~17のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項19】
前記第1半導体領域は、前記第3半導体領域と対向する対向面を含み、
前記対向面は、前記Al
x1Ga
1-x1NのIII族面に沿う、請求項1~18のいずれか1つに記載の半導体装置。
【請求項20】
前記第1絶縁部材の一部は、前記第1方向において、前記第1半導体領域と、前記第3電極の別の一部と、の間にある、請求項1~19のいずれか1つに記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば窒化物半導体を用いたトランジスタなどの半導体装置がある。半導体装置において、特性の向上が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国特許出願公開第2019/0081164号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、特性を向上できる半導体装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態によれば、半導体装置は、半導体部材、第1電極、第2電極、第3電極、第1導電部材及び第1絶縁部材を含む。前記第1半導体部材は、第1導電形のAlx1Ga1-x1N(0≦x1<1)を含む第1半導体領域と、第2半導体領域と、第3半導体領域と、を含む。前記第2半導体領域は、第1材料及び第2材料のいずれかを含み、前記第1材料は、前記第1導電形のAly1Ga1-y1N(0≦y1<1)を含む。前記第2材料は、Aly2Ga1-y2N(0<y2≦1)を含む。前記第3半導体領域は、前記第1半導体領域の少なくとも一部と前記第2半導体領域との間に設けられる。前記第3半導体領域は、前記第1導電形のAlx3Ga1-x3N(0≦x3<1、x3<y2)を含む。前記第3半導体領域における前記第1導電形の不純物の濃度は、前記第1半導体領域における前記第1導電形の前記不純物の濃度よりも低く、前記第1材料における前記第1導電形の前記不純物の濃度よりも低い。前記第1電極は、前記第1半導体領域と電気的に接続される。前記第2電極は、前記第2半導体領域と電気的に接続される。前記第3電極の一部から前記第2半導体領域への第2方向は、前記第1半導体領域から前記第2半導体領域への第1方向と交差する。前記第3半導体領域の少なくとも一部は、前記第2方向において、前記第3電極の他部と前記第1導電部材との間にある。前記第1絶縁部材の少なくとも一部は、前記第3電極と前記半導体部材との間にある。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
【
図5】
図5は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
【
図6】
図6は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
【
図7】
図7は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
【
図8】
図8は、第2実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
【
図9】
図9(a)~
図9(d)は、第3実施形態に係る半導体装置の製造方法を例示する模式的断面図である。
【
図10】
図10(a)~
図10(d)は、第3実施形態に係る半導体装置の製造方法を例示する模式的断面図である。
【
図11】
図11(a)~
図11(d)は、第3実施形態に係る半導体装置の製造方法を例示する模式的断面図である。
【
図12】
図12は、第3実施形態に係る半導体装置の製造方法を例示する模式的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0008】
(第1実施形態)
図1及び
図2は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図1に示すように、実施形態に係る半導体装置110は、半導体部材10、第1電極51、第2電極52、第3電極53、第1導電部材61、及び、第1絶縁部材41を含む。
【0009】
半導体部材10は、第1半導体領域11、第2半導体領域12、及び、第3半導体領域13を含む。
【0010】
第1半導体領域11は、第1導電形のAlx1Ga1-x1N(0≦x1<1)を含む。第1導電形は、例えば、n形である。実施形態において、第1導電形はp形でも良い。以下では、第1導電形はn形である。第1半導体領域11におけるAlの組成比x1は、例えば、0以上0.1以下である。第1半導体領域11は、例えば、n形GaNを含む。第1半導体領域11は、例えば、n+-GaNを含む。
【0011】
第2半導体領域12は、第1材料及び第2材料のいずれかを含む。第1材料は、第1導電形のAly1Ga1-y1N(0≦y1<1)を含む。第2材料は、Aly2Ga1-y2N(0<y2≦1)を含む。第1材料におけるAlの組成比y1は、例えば、0以上0.1以下である。第1材料は、例えば、n形GaNを含む。第1材料は、例えば、n+-GaNを含む。第2材料は、例えばAlGaNである。第2材料におけるAlの組成比y2は、例えば、0.1を超え0.8以下である。
【0012】
第3半導体領域13は、第1半導体領域11の少なくとも一部と、第2半導体領域12との間に設けられる。第3半導体領域13は、第1導電形のAlx3Ga1-x3N(0≦x3<1、x3<y2)を含む。第3半導体領域13における第1導電形の不純物の濃度は、第1半導体領域11における第1導電形の不純物の濃度よりも低い。第2半導体領域12が第1材料を含む場合、第3半導体領域13における第1導電形の不純物の濃度は、第1材料における第1導電形の不純物の濃度よりも低い。第3半導体領域13にけるAlの組成比x3は、例えば0以上0.2以下である。第3半導体領域13は、例えば、n形GaNを含む。第3半導体領域13は、n--GaNを含む。
【0013】
第1半導体領域11から第2半導体領域12への第1方向をZ軸方向とする。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Z軸方向及びX軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。第1方向(Z軸方向)は、半導体部材10における積層方向に対応する。
【0014】
この例では、第1半導体領域11は、第1半導体部分11A及び第2半導体部分11Bを含む。第1半導体部分11Aと第3半導体領域13との間に第2半導体部分11Bがある。第1半導体部分11Aは、Z軸方向において第2半導体領域12及び第3半導体領域13と重ならない部分を含んでも良い。
【0015】
この例では、基体10S及び中間層10Bが設けられる。基体10Sと半導体部材10との間に、中間層10Bが設けられる。基体10Sは、例えば、シリコン基板などを含む。中間層10Bは、例えば、バッファ層である。中間層10Bは、例えば、窒化物半導体を含む。中間層10Bは、例えば、AlNなどを含む。中間層10Bは、AlGaNなどを含んでも良い。例えば、基体10Sの上に中間層10Bが設けられる。中間層10Bの上に、半導体部材10が設けられる。例えば、第1半導体領域11の下面11bは、基体10Sと対向する。
【0016】
第1電極51は、第1半導体領域11と電気的に接続される。第2電極52は、第2半導体領域12と電気的に接続される。
【0017】
第3電極53の一部53aから第2半導体領域12への第2方向は、第1半導体領域11から第2半導体領域12への第1方向(Z軸方向)と交差する。第2方向は、例えば、X軸方向である。
【0018】
第3半導体領域13の少なくとも一部は、第2方向(例えば、X軸方向)において、第3電極53の他部53bと、第1導電部材61と、の間にある。
【0019】
第1絶縁部材41の少なくとも一部は、第3電極53と半導体部材10との間にある。この例では、第1絶縁部材41の一部41aは、第3電極53と半導体部材10との間にある。
【0020】
半導体装置110は、第2絶縁部材42を含んでも良い。第2絶縁部材42の少なくとも一部は、第1導電部材61と半導体部材10との間に設けられる。
【0021】
実施形態において、第1電極51と第2電極52との間に流れる電流は、第3電極53の電位により制御される。第3電極53の電位は、例えば、第2電極52の電位を基準とした電位である。第1電極51は、例えば、ドレイン電極である。第2電極52は、例えば、ソース電極である。第3電極53は、例えば、ゲート電極である。第1絶縁部材41の一部41aは、例えば、ゲート絶縁膜である。半導体装置110は、例えばトランジスタである。第2半導体領域12が第2材料を含む場合、第3半導体領域13と第2半導体領域12との間の界面の近傍に、キャリア領域(例えば、2次元電子ガスなど)が形成されても良い。
【0022】
実施形態において、第1導電部材61の電位を制御することで、例えば、しきい値電圧を制御できる。例えば、高いしきい値電圧が得られる。実施形態によれば、特性を向上できる半導体装置を提供できる。
【0023】
図1に示すように、半導体装置110は、第1導電部材端子61Tを含んでも良い。第1導電部材端子61Tは、第1導電部材61と電気的に接続される。この例では、第1導電部材端子61Tは、導電層65を介して、第1導電部材61と電気的に接続される。第1導電部材端子61Tの電位により、例えば、しきい値電圧が制御できる。第1導電部材61は、例えば、バックバリアとして機能する。
【0024】
1つの例において、第1導電部材61は、金属、シリコン、及び、第2導電形のAlz1Ga1-z1N(0≦z1≦1)よりなる群から選択された少なくとも1つを含む。第1導電部材61は、例えば、アルミニウム、金、銀、銅、チタン、ニッケル及びタングステンなどの金属を含んでも良い。第1導電部材61は、例えば、ポリシリコンなどを含んでも良い。第1導電部材61は、p形のAlGaN、または、p形のGaNなどを含んでも良い。後述するように、第1導電部材61が第2導電形のAlz1Ga1-z1Nを含む場合、第2絶縁部材42が省略されても良い。
【0025】
図1に示すように、実施形態において、第1電極51の第1方向(Z軸方向)における位置は、第1半導体領域11の一部(例えば、第1半導体部分11A)の第1方向における位置と、第2電極52の第1方向における位置と、の間にある。例えば、第1電極51から第2電極52への方向が、半導体部材10における積層方向に沿っている。これにより、第1電極51と第2電極52との間のX軸方向における距離を短くできる。例えば、素子面積を小さくできる。例えば、単位面積当たりの電流を大きくできる。例えば、低いオン抵抗が得られる。
【0026】
図1に示すように、第3半導体領域13の上記の少なくとも一部は、第1面F1を含む。第1面F1は、第3電極53の上記の他部53bと対向する。第3半導体領域13は、第2面F2を含む。第2面F2は、第2半導体領域12と対向する。第1面F1と第2面F2との間の角度を第1角度θ1とする。実施形態において、第1角度θ1は、90度よりも小さくて良い。第1面F1は、例えば、逆テーパ状である。第1角度θ1が90度よりも小さいことで、例えば、しきい値電圧を高くできる。
【0027】
図1に示すように、第1半導体領域11は、対向面11fを含む。対向面11fは、第3半導体領域13と対向する。対向面11fは、例えば、第1半導体領域11の上面に対応する。対向面11fは、下面11bと第3半導体領域13との間にある。
【0028】
実施形態において、対向面11fは、Alx1Ga1-x1NのIII族面に沿う。例えば、対向面11fは、Alx1Ga1-x1NのGa面である。このような半導体部材10において、第3半導体領域13の第1面F1が、逆テーパ状である。これにより、高いしきい値電圧が得易い。
【0029】
図1に示すように、第3半導体領域13の上記の少なくとも一部は、第3面F3を含む。第3面F3は、第1導電部材61と対向する。第2絶縁部材42が設けられる場合は、第3面F3は、第2絶縁部材42を介して、第1導電部材61と対向する。第3面F3と第2面F2との間の角度を第2角度θ2とする。第2角度θ2は、90度よりも大きい。例えば、第3面F3は、順テーパ状である。
【0030】
例えば、Z軸方向と第1面F1との間の角度の絶対値は、Z軸方向と第3面F3との間の角度の絶対値よりも大きい。例えば、第1面F1の傾斜角度は、第3面F3の傾斜角度よりも大きい。例えば、第2角度θ2と90度との差の絶対値は、第1角度θ1と90度との差の絶対値よりも小さい。例えば、第2角度θ2は、91度以上149度以下である。例えば、第1角度θ1は、30度以上88度以下である。
【0031】
上記のような第1角度θ1及び第2角度θ2により、第1電極51と第2電極52との間に流れる電流経路において、電流狭窄構造が形成される。
【0032】
図2に示すように、第3半導体領域13の上記の少なくとも一部は、第1位置p1及び第2位置p2を含む。第2位置p2は、第1方向(Z軸方向)において、第1位置p1と第2半導体領域12と、の間にある。第1位置p1における第3半導体領域13の第2方向(X軸方向)に沿う幅を第1幅w1とする。第2位置p2における第3半導体領域13の第2方向に沿う幅を第2幅w2とする。第1幅w1は、第2幅w2よりも狭い。
【0033】
実施形態において、第3電極53の電位に応じて、第3半導体領域13に空乏層が形成される。第1導電部材61の電位に応じて、第3半導体領域13に空乏層が形成される。2つの空乏層の間の領域が電流経路となる。電流経路のX軸方向に沿う幅は、Z軸方向に沿って変化する。第1幅w1が第2幅w2よりも狭いことで、電流が狭窄される。例えば、しきい値電圧をより安定して高くできる。
【0034】
第1角度θ1及び第2角度θ2を制御することで、しきい値電圧を精度良く制御できる。
【0035】
実施形態において、例えば、第1面F1が逆テーパ状であることで、第3半導体領域13における電界が局所的に高くなることが抑制できる。これにより、例えば、高い耐圧が得易くなる。
図1に示すように、第1導電部材61は、第1方向(Z軸方向)における1つの端部61Bを含む。端部61Bは、第1半導体領域11の側の端部である。端部61Bの第1方向における位置は、対向面11fの第1方向における位置と、第2面F2の第1方向における位置との間にある。
【0036】
図1に示すように、半導体装置110において、複数の第1電極51、複数の第2電極52、及び、複数の第3電極53が設けられても良い。例えば、第1導電部材61は、第2方向(X軸方向)において、複数の第3半導体領域13の間にある。
【0037】
半導体部材10は、複数の第2半導体領域12を含んでも良い。複数の第2半導体領域12の1つは、第2方向において、複数の第3電極53の1つと、第1導電部材61と、の間にある。複数の第2半導体領域12の別の1つは、第2方向において、複数の第3電極53の別の1つと、第1導電部材61と、の間にある。
【0038】
図1に示すように、第3電極53の一部は、第1絶縁部材41を介して、第2半導体領域12の上に設けられても良い。例えば、第1絶縁部材41の一部は、第1方向(Z軸方向)において、第1半導体領域11と、第3電極53の別の一部と、の間にあっても良い。例えば、第3電極53による制御動作がより安定する。
【0039】
図3は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図3に示すように、実施形態に係る半導体装置111は、半導体部材10、第1電極51、第2電極52、第3電極53、第1導電部材61、及び、第1絶縁部材41に加えて、第1層45を含む。半導体装置111におけるこれ以外の構成は、半導体装置110の構成と同様でよい。
【0040】
第1層45は、第1絶縁部材41と半導体部材10との間に設けられる。第1層45は、Aly3Ga1-y3N(x1<y3≦1)を含む。第1層45は、例えば、AlNまたはAlGaNを含む。第1層45におけるAlの組成比y3は、例えば、0.8以上であることが好ましい。第1層45が設けられることで、例えば、より高いしきい値が得られる。
【0041】
図4は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図4に示すように、実施形態に係る半導体装置112は、半導体部材10、第1電極51、第2電極52、第3電極53、第1導電部材61、及び、第1絶縁部材41を含む。半導体装置112においては、第2電極52は、第1導電部材61と電気的に接続される。半導体装置112におけるこれ以外の構成は、半導体装置110の構成と同様でよい。例えば、高いしきい値電圧が得られる。素子面積をさらに小さくできる。例えば、より低いオン抵抗が得易くなる。
【0042】
図5は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図5に示すように、実施形態に係る半導体装置113は、半導体部材10、第1電極51、第2電極52、第3電極53、第1導電部材61、及び、第1絶縁部材41を含む。半導体装置113においては、第3電極53は、第1導電部材61と電気的に接続される。半導体装置113におけるこれ以外の構成は、半導体装置110の構成と同様でよい。
【0043】
半導体装置113において、例えば、第3電極53は、接続部材61Lを介して第1導電部材61と電気的に接続されても良い。例えば、第3電極53と電気的に接続された第3電極端子53Tが設けられても良い。第3電極端子53Tと第1導電部材端子61Tとは、接続部材61Lにより電気的に接続されても良い。例えば、高いしきい値電圧が得られる。
【0044】
このように、実施形態において、第1導電部材61は、第2電極52及び第3電極53の一方と電気的に接続されても良い。
【0045】
半導体装置110~113においては、第1電極51の第1方向(Z軸方向)における位置は、第1半導体領域11の一部(第1半導体部分11A)の第1方向における位置と、第2電極52の第1方向における位置と、の間にある。
【0046】
図6は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図6に示すように、実施形態に係る半導体装置114は、半導体部材10、第1電極51、第2電極52、第3電極53、第1導電部材61、及び、第1絶縁部材41を含む。半導体装置114における第1電極51の位置は、半導体装置110における第1電極51の位置とは異なる。半導体装置114におけるこれ以外の構成は、半導体装置110の構成と同様でよい。
【0047】
半導体装置114においては、半導体部材10の少なくとも一部は、第1方向(Z軸方向)において、第1電極51と第2電極52との間にある。例えば、半導体装置のX軸方向のサイズを小さくできる。半導体装置114においては、素子面積をさらに小さくできる。例えば、より低いオン抵抗が得易くなる。
【0048】
図7は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図7に示すように、実施形態に係る半導体装置115は、半導体部材10、第1電極51、第2電極52、第3電極53、第1導電部材61、及び、第1絶縁部材41を含む。半導体装置115においては、第2絶縁部材42が省略されている。半導体装置115におけるこれ以外の構成は、半導体装置110の構成と同様でよい。
【0049】
半導体装置115において、第1導電部材61は、第2導電形のAlz1Ga1-z1N(0≦z1≦1)を含む。第1導電部材61は、例えば、p形のAlGaN、または、p形のGaNを含む。この場合、第1導電部材61は、第3半導体領域13と接して良い。例えば、第1導電部材61は、半導体部材10と接して良い。第2絶縁部材42が省略可能である。半導体装置の構成が簡単になる。
【0050】
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図8に示すように、実施形態に係る半導体装置120は、半導体部材10、第1電極51、第2電極52、第3電極53及び第1絶縁部材41を含む。半導体部材10は、第1半導体領域11、第2半導体領域12及び第3半導体領域13を含む。第1半導体領域11は、第1導電形のAl
x1Ga
1-x1N(0≦x1<1)を含む。第2半導体領域12は、第1材料及び第2材料のいずれかを含む。第1材料は、第1導電形のAl
y1Ga
1-y1N(0≦y1<1)を含む。第2材料は、Al
y2Ga
1-y2N(0<y2≦1)を含む。第3半導体領域13は、第1半導体領域11の少なくとも一部と、第2半導体領域12と、の間に設けられる。第3半導体領域13は、第1導電形のAl
x3Ga
1-x3N(0≦x3<1、x3<y2)を含む。第3半導体領域13における第1導電形の不純物の濃度は、第1半導体領域11における第1導電形の不純物の濃度よりも低い。第3半導体領域13における第1導電形の不純物の濃度は、第1材料における第1導電形の不純物の濃度よりも低い。
【0051】
第1電極51は、第1半導体領域11と電気的に接続される。第2電極52は、第2半導体領域12と電気的に接続される。第3電極53の一部53aから第2半導体領域12への第2方向は、第1半導体領域11から第2半導体領域12への第1方向(例えばZ軸方向)と交差する。第3電極53の他部53bから第3半導体領域13の少なくとも一部への方向は、第2方向(例えば、X軸方向)に沿う。第1絶縁部材41の少なくとも一部は、第3電極53と半導体部材10との間にある。
【0052】
第3半導体領域13の上記の少なくとも一部は、第3電極53と対向する第1面F1を含む。第3半導体領域13は、第2半導体領域12と対向する第2面F2を含む。第1面F1と第2面F2との間の第1角度θ1は、90度よりも小さい。例えば、第1面F1は、逆テーパ状である。このような第1角度θ1により、例えば、高いしきい値電圧が得られる。特性を向上できる半導体装置を提供できる。
【0053】
半導体装置120において、第1半導体領域11は、第3半導体領域13と対向する対向面11fを含む。対向面11fは、Alx1Ga1-x1NのIII族面に沿う。対向面11fは、例えば、Ga面である。
【0054】
半導体装置120において、第1導電部材61及び第2絶縁部材42を除いて、第1実施形態に関して説明した構成が適用できる。
【0055】
例えば、第3半導体領域13の上記の少なくとも一部は、第1位置p1及び第2位置p2を含む。第2位置p2は、第1方向(Z軸方向)において、第1位置p1と第2半導体領域12と、の間にある。第1位置p1における第3半導体領域13の第2方向に沿う第1幅w1は、第2位置p2における第3半導体領域13の第2方向に沿う第2幅w2よりも狭い。例えば、電流経路において電流狭窄構造が設けられる。例えば、高いしきい値電圧が得易い。
【0056】
半導体装置120においては、第1電極51の第1方向(Z軸方向)における位置は、第1半導体領域11の一部(例えば、第1半導体部分11A)の第1方向における位置と、第2電極52の第1方向における位置と、の間にある。第2実施形態において、半導体装置114と同様に、半導体部材10の少なくとも一部は、第1方向(Z軸方向)において、第1電極51と第2電極52との間に設けられても良い。
【0057】
第2実施形態において、半導体装置111と同様に、Aly3Ga1-y3N(x1<y3≦1)を含む第1層45が設けられても良い。第1層45は、第1絶縁部材41と半導体部材10との間に設けられる。より高いしきい値が得られる。
【0058】
第1実施形態及び第2実施形態において、基体10Sは、例えば、シリコン、炭化シリコン、サファイア、窒化ガリウム及び窒化アルミニウムよりなる群から選択された少なくとも1つを含んでも良い。第1電極51は、例えば、チタン、アルミニウム、ニッケル、銀、タンタル、白金、モリブデン及び金よりなる群から選択された少なくとも1つを含む。第2電極52は、例えば、チタン、アルミニウム、ニッケル、銀、タンタル、白金、モリブデン及び金よりなる群から選択された少なくとも1つを含む。第3電極53は、窒化チタン、ニッケル、白金、金、銅及びタングステンよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。第1絶縁部材41及び第2絶縁部材42の少なくともいずれかは、シリコン、アルミニウム、ハフニウム及びチタンよりなる群から選択された少なくとも1つと、酸素及び窒素よりなる群から選択された少なくとも1つと、を含む。
【0059】
(第3実施形態)
第3実施形態は、半導体装置の製造方法に係る。以下、第3実施形態の1つの例として、半導体装置110の製造方法の例について説明する。
【0060】
図9(a)~
図9(d)、
図10(a)~
図10(d)、
図11(a)~
図11(d)、及び、
図12は、第3実施形態に係る半導体装置の製造方法を例示する模式的断面図である。
図9(a)に示すように、第1半導体部分11Aが準備される。第1半導体部分11Aは、基体10Sの上に設けられた中間層10Bの上に設けられる。
【0061】
図9(b)に示すように、第1半導体部分11Aの上に、第1処理層71a、第2処理層71b及び第3処理層71cが形成される。これらの層の材料は互いに異なっても良い。
【0062】
図9(c)に示すように、上記の処理層の上にレジスト層72が設けられ、レジスト層72の一部が除去される。レジスト層72をマスクとして用いて、第1処理層71a、第2処理層71b及び第3処理層71cのそれぞれの一部が除去される。これらの処理層の材料が異なるため、残ったこれらの処理層の側面の角度は、互いに異なる。例えば、第2処理層71bの側面は、順テーパ状である。処理層が除去された領域において、第1半導体部分11Aの表面が露出する。
【0063】
図9(d)に示すように、露出された第1半導体部分11Aの表面の上に、第2半導体部分11B、第3半導体領域13及び第2半導体領域12を成長される。これにより、半導体部材10が得られる。
【0064】
図10(a)に示すように、第1処理層71a、第2処理層71b及び第3処理層71cを除去する。
【0065】
図10(b)に示すように、絶縁膜73及び絶縁膜74を形成する。絶縁膜73は、例えば、二酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、及び、酸化アルミニウムシリコンよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。絶縁膜74は、例えば、フォトレジスト、二酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、及び、酸化アルミニウムシリコンよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。
【0066】
図10(c)に示すように、絶縁膜73及び絶縁膜74の一部を除去する。絶縁膜73及び絶縁膜74をマスクとして用いて、半導体部材10に孔74Hが形成される。孔74Hの底部は、第3半導体領域13に届く。
【0067】
図10(d)に示すように、孔74Hに第2絶縁部材42を形成し、さらに、第1導電部材61を形成する。
【0068】
図11(a)に示すように、絶縁膜73及び絶縁膜74を除去する。
図11(b)に示すように、第1絶縁部材41を形成する。
図11(c)に示すように、第3電極53を形成する。
図11(d)に示すように、第1電極51、及び、第2電極52を形成する。
図12に示すように、第1絶縁部材41の一部を除去して、導電層65を形成する。これにより、半導体装置110が形成できる。
【0069】
第1実施形態及び第2実施形態に係る他の半導体装置も、上記と同様の製造方法を適宜変更することで、製造できる。実施形態に係る製造方法によれば、特性を向上できる半導体装置を製造できる。
【0070】
実施形態によれば、特性を向上できる半導体装置が提供できる。
【0071】
本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれば良い。
【0072】
なお、本明細書において「窒化物半導体」とは、BxInyAlzGa1-x-y-zN(0≦x≦1,0≦y≦1,0≦z≦1,x+y+z≦1)なる化学式において組成比x、y及びzをそれぞれの範囲内で変化させた全ての組成の半導体を含むものとする。またさらに、上記化学式において、N(窒素)以外のV族元素もさらに含むもの、導電形などの各種の物性を制御するために添加される各種の元素をさらに含むもの、及び、意図せずに含まれる各種の元素をさらに含むものも、「窒化物半導体」に含まれるものとする。
【0073】
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、半導体装置に含まれる半導体部材、電極、導電部材及び絶縁部材などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
【0074】
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
【0075】
その他、本発明の実施の形態として上述した半導体装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての半導体装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
【0076】
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
【0077】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0078】
10…半導体部材、
10B…中間層、
10S…基体、
11~13…第1~第3半導体領域、
11A、11B…第1、第2半導体部分、
11b…下面、
11f…対向面、
41、42…第1、第2絶縁部材、
41a…一部、
45…第1層、
51~53…第1~第3電極、
53T…第3電極端子、
53a…一部、
53b…他部、
61…第1導電部材、
61L…接続部材、
61T…第1導電部材端子、
61B…端部、
65…導電層、
71a~71c…第1~第3処理層、
72…レジスト層、
73、74…絶縁膜、
74H…孔、
θ1、θ2…第1、第2角度、
110~115,120…半導体装置
F1~F3…第1~第3面、
p1、p2…第1、第2位置、
w1、w2…第1、第2幅