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特許7438978情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよび情報処理システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-16
(45)【発行日】2024-02-27
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよび情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G04G 13/02 20060101AFI20240219BHJP
   A61B 5/16 20060101ALI20240219BHJP
【FI】
G04G13/02 N
A61B5/16 130
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020561976
(86)(22)【出願日】2019-12-25
(86)【国際出願番号】 IB2019061350
(87)【国際公開番号】W WO2020136589
(87)【国際公開日】2020-07-02
【審査請求日】2022-12-23
(31)【優先権主張番号】P 2018248118
(32)【優先日】2018-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】519459148
【氏名又は名称】南 紀之
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】服部 由里絵
(72)【発明者】
【氏名】川村 一弘
(72)【発明者】
【氏名】山本 由利子
(72)【発明者】
【氏名】服部 定良
(72)【発明者】
【氏名】魚澤 純樹
(72)【発明者】
【氏名】近藤 誠宏
(72)【発明者】
【氏名】西塔 宏二
【審査官】菅藤 政明
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-232925(JP,A)
【文献】国際公開第2017/098609(WO,A1)
【文献】特開2002-320601(JP,A)
【文献】特開2017-169933(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0081527(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G04G 13/02
A61B 5/11-5/113
A61B 5/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
時刻を管理する計時部と、
ユーザを目覚めさせるための報知動作を行う報知部と、
前記ユーザの動きに応じた信号を非接触で検知する検知部と、
報知条件を満たした場合に、前記報知部による前記報知動作を行わせ、前記検知部による検知結果に基づいて報知停止条件を満たした場合に、前記報知部による前記報知動作を停止させる制御部とを備え
前記制御部は、
前記検知部からの出力に基づいて前記ユーザの体動を検知する体動検知部と、
前記検知部からの出力に基づいて前記ユーザの存在を検知する存在検知部とを含み、
現在の時刻と前記ユーザとにより設定された第1時刻とに基づいて第1報知条件を満たした場合に前記報知部による第1報知動作を行わせ、
前記第1時刻よりも後の第2時刻において前記ユーザの存在が検知される場合に前記報知部による第2報知動作を行わせ、
前記体動検知部の検知結果および前記ユーザの存在が検知されなくなったことの少なくともいずれかに基づいて前記第1報知動作を停止させ、
前記ユーザの存在が検知されなくなったことに基づいて前記第2報知動作を停止させる、情報処理装置。
【請求項2】
前記検知部は、ドップラーセンサを含み、
前記体動検知部は、前記ドップラーセンサからの出力に基づいて前記ユーザの体動を検知し、
前記制御部は、
前記ドップラーセンサからの出力に基づいて前記ユーザの睡眠の状態を推定する睡眠状態推定部と、
前記報知条件を満たした場合に、前記報知部による前記報知動作を行わせ、前記体動検知部の検知結果および前記ユーザの存在が検知されなくなったことの少なくともいずれかに基づいて報知停止条件を満たした場合に、前記報知部による前記報知動作を停止させる報知制御部とをさらに含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記睡眠状態推定部は、前記ドップラーセンサからの呼吸信号を検知して前記ユーザの睡眠状態を推定する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記体動検知部は、前記ユーザの体動の大きさを示す検出値を出力し、
前記制御部は、前記検出値から累積値を算出する累積部をさらに含み、
前記報知制御部は、前記累積値が前記報知停止条件を満たすしきい値に到達した場合に前記報知部による報知動作を停止させる、請求項2または3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記累積部は、予め定められた長さの期間における前記検出値から前記累積値を算出する、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記累積部は、直近の検出期間における前記検出値から前記累積値を算出する、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記累積値を示す情報を表示部に表示させる表示制御部をさらに含む、請求項4~6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記表示制御部は、前記しきい値を示す位置に向けて前記累積値の大きさに応じて長さが変化するインジケータを前記表示部に表示させる、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記報知制御部は、前記体動検知部の検知結果として前記ユーザの体動が予め定められた期間継続した場合に、前記報知部による前記報知動作を停止させる、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記報知制御部は、前記睡眠状態推定部により推定された前記ユーザの睡眠の状態が覚醒である場合に、前記体動検知部の検知結果として前記ユーザの体動を検出しなかったときには、前記報知部による前記報知動作を停止させない、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項11】
時刻を管理するステップと、
報知条件を満たした場合にユーザを目覚めさせるための報知動作を行うステップと、
ユーザの動きに応じた信号を非接触で検知するステップと、
検知結果に基づいて報知停止条件を満たした場合に前記報知動作を停止させるステップとを備え、
前記非接触で検知するステップは、
前記検知結果に基づいて前記ユーザの体動を検知するステップと、
前記検知結果に基づいて前記ユーザの存在を検知するステップとを含み、
前記報知動作を行うステップは、
現在の時刻と前記ユーザとにより設定された第1時刻とに基づいて第1報知条件を満たした場合に第1報知動作を行うステップと、
前記第1時刻よりも後の第2時刻において前記ユーザの存在が検知される場合に第2報知動作を行うステップとを含み、
前記報知動作を停止させるステップは、
前記ユーザの体動の検知結果および前記ユーザの存在の検知結果としてユーザの存在が検知されなくなったことの少なくともいずれかに基づいて前記第1報知動作を停止させるステップと、
前記ユーザの存在の検知結果として前記ユーザの存在が検知されなくなったことに基づいて前記第2報知動作を停止させるステップとを含む、情報処理方法。
【請求項12】
ユーザを目覚めさせるための報知動作を行う報知部と、ユーザの動きに応じた信号を非接触で検知する検知部とを備えるコンピュータで実行される情報処理プログラムであって、
前記情報処理プログラムは前記コンピュータに、
時刻を管理するステップと、
報知条件を満たした場合に、前記報知部による報知動作を行わせるステップと、
前記検知部による検知結果に基づいて報知停止条件を満たした場合に、前記報知部による報知動作を停止させるステップと
前記検知部の検知結果に基づいて前記ユーザの体動を検知するステップと、
前記検知結果の検知結果に基づいて前記ユーザの存在を検知するステップとを実行させ、
前記報知動作を行うステップは、
現在の時刻と前記ユーザとにより設定された第1時刻とに基づいて第1報知条件を満たした場合に第1報知動作を行うステップと、
前記第1時刻よりも後の第2時刻において前記ユーザの存在が検知される場合に第2報知動作を行うステップとを含み、
前記報知動作を停止させるステップは、
前記ユーザの体動の検知結果および前記ユーザの存在の検知結果としてユーザの存在が検知されなくなったことの少なくともいずれかに基づいて前記第1報知動作を停止させるステップと、
前記ユーザの存在の検知結果として前記ユーザの存在が検知されなくなったことに基づいて前記第2報知動作を停止させるステップとを含む、情報処理プログラム。
【請求項13】
時刻を管理する計時部と、
ユーザを目覚めさせるための報知動作を行う報知部と、
前記ユーザの動きに応じた信号を非接触で検知する検知部と、
報知条件を満たした場合に、前記報知部による前記報知動作を行わせ、前記検知部による検知結果に基づいて報知停止条件を満たした場合に、前記報知部による前記報知動作を停止させる制御部とを備え
前記制御部は、
前記検知部からの出力に基づいて前記ユーザの体動を検知する体動検知部と、
前記検知部からの出力に基づいて前記ユーザの存在を検知する存在検知部とを含み、
現在の時刻と前記ユーザとにより設定された第1時刻とに基づいて第1報知条件を満たした場合に前記報知部による第1報知動作を行わせ、
前記第1時刻よりも後の第2時刻において前記ユーザの存在が検知される場合に前記報知部による第2報知動作を行わせ、
前記体動検知部の検知結果および前記ユーザの存在が検知されなくなったことの少なくともいずれかに基づいて前記第1報知動作を停止させ、
前記ユーザの存在が検知されなくなったことに基づいて前記第2報知動作を停止させる、情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ユーザの睡眠を管理する情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザ(利用者)の呼吸による体の動きに関する情報に基づいて、ユーザの睡眠状態を判定する装置が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-14708号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方で、従来の装置では、ユーザの睡眠状態を判定し、判定結果に基づいて所定の処理の実行を開始するのみであり、ユーザの睡眠および起床全体を管理していなかった。
【0005】
上記のような問題を解決するためになされたものであって、本開示の目的は、ユーザの睡眠および起床全体を管理することが可能な情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよび情報処理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ある局面に従う情報処理装置であって、時刻を管理する計時部と、ユーザを目覚めさせるための報知動作を行う報知部と、ユーザの動きに応じた信号を非接触で検知する検知部と、報知条件を満たした場合に、報知部による報知動作を行わせ、検知部による検知結果に基づいて報知停止条件を満たした場合に、報知部による報知動作を停止させる制御部とを備える。
【0007】
制御部は、報知条件を満たした場合に、報知部による報知動作を行わせ、検知部による検知結果に基づいて報知停止条件を満たした場合には、報知部による報知動作を停止させるため、ユーザの睡眠および起床全体を管理することが可能である。
【0008】
好ましくは、検知部は、ドップラーセンサを含む。制御部は、ドップラーセンサからの出力に基づいてユーザの体動を検知する体動検知部と、ドップラーセンサからの出力に基づいてユーザの睡眠の状態を推定する睡眠状態推定部と、報知条件を満たした場合に、報知部による報知動作を行わせ、体動検知部の検知結果に基づいて報知停止条件を満たした場合に、報知部による報知動作を停止させる報知制御部とを含む。
【0009】
報知制御部は、ユーザの体動を検知し、検知結果に基づいて報知停止条件を満たした場合に、報知部による報知動作を停止させるため、装置を操作指示することなく報知動作を簡易に停止させることが可能である。
【0010】
好ましくは、睡眠状態推定部は、ドップラーセンサからの呼吸信号を検知してユーザの睡眠状態を推定する。
【0011】
睡眠状態推定部は、ユーザの睡眠状態を推定するためユーザの睡眠を管理することが可能である。
【0012】
好ましくは、体動検知部は、ユーザの体動の大きさを示す検出値を出力し、制御部は、検出値から累積値を算出する累積部をさらに含み、報知制御部は、累積値が報知停止条件を満たすしきい値に到達した場合に報知部による報知動作を停止させる。
【0013】
報知制御部は、ユーザの体動の大きさを示す検出値の累積値がしきい値に到達した場合に報知部による報知動作を停止させるためユーザに所定量の体動を促すことが可能であるためユーザの起床を促進することが可能である。
【0014】
好ましくは、累積部は、予め定められた長さの期間における検出値から累積値を算出してもよい。
【0015】
累積部は、所定期間における検出値から累積値を算出する。したがって、ユーザに、所定期間の間に所定量の体動を促すことが可能であるためユーザの起床を促進することが可能である。
【0016】
好ましくは、累積部は、直近の検出期間における検出値から累積値を算出してもよい。
累積部は、直近の検出期間における検出値から累積値を算出する。したがって、ユーザに、直近の検出期間の間に所定量の体動を促すことが可能であるためユーザの起床を促進することが可能である。
【0017】
好ましくは、制御部は、累積値を示す情報を表示部に表示させる表示制御部をさらに含んでもよい。
【0018】
表示制御部は、累積値を示す情報を表示部に表示させるため、ユーザに体動を促すことが可能でありユーザの起床を促進することが可能である。
【0019】
好ましくは、表示制御部は、しきい値を示す位置に向けて累積値の大きさに応じて長さが変化するインジケータを表示部に表示させてもよい。
【0020】
累積値の大きさに応じてインジケータの長さが変化するためユーザに体動を促すことが可能でありユーザの起床を促進することが可能である。
【0021】
好ましくは、報知制御部は、体動検知部の検知結果としてユーザの体動が予め定められた期間継続した場合に、報知部による報知動作を停止させてもよい。
【0022】
報知制御部は、体動検知部の検知結果としてユーザの体動が予め定められた期間継続した場合に、報知部による報知動作を停止させるため継続的なユーザの体動を促すことが可能でありユーザの起床を促進することが可能である。
【0023】
好ましくは、報知制御部は、睡眠状態推定部により推定されたユーザの睡眠の状態が覚醒である場合に、体動検知部の検知結果としてユーザの体動を検出しなかったときには、報知部による報知動作を停止させなくてもよい。
【0024】
ユーザの睡眠の状態が覚醒である場合であっても、体動を検出しない場合には、報知動作を停止させないためユーザの起床を促進することが可能である。
【0025】
ある局面に従う情報処理方法であって、時刻を管理するステップと、報知条件を満たした場合にユーザを目覚めさせるための報知動作を行うステップと、ユーザの動きに応じた信号を非接触で検知するステップと、検知結果に基づいて報知停止条件を満たした場合に報知動作を停止させるステップとを備える。
【0026】
報知条件を満たした場合に、報知動作を行い、検知結果に基づいて報知停止条件を満たした場合には、報知動作を停止させるため、ユーザの睡眠および起床全体を管理することが可能である。
【0027】
ある局面に従うユーザを目覚めさせるための報知動作を行う報知部と、ユーザの動きに応じた信号を非接触で検知する検知部とを備えるコンピュータで実行される情報処理プログラムであって、情報処理プログラムはコンピュータに、時刻を管理するステップと、報知条件を満たした場合に、報知部による報知動作を行わせるステップと、検知部による検知結果に基づいて報知停止条件を満たした場合に、報知部による報知動作を停止させるステップとを実行させる。
【0028】
報知条件を満たした場合に、報知動作を行い、検知結果に基づいて報知停止条件を満たした場合には、報知動作を停止させるため、ユーザの睡眠および起床全体を管理することが可能である。
【0029】
ある局面に従う情報処理システムであって、時刻を管理する計時部と、ユーザを目覚めさせるための報知動作を行う報知部と、ユーザの動きに応じた信号を非接触で検知する検知部と、報知条件を満たした場合に、報知部による報知動作を行わせ、検知部による検知結果に基づいて報知停止条件を満たした場合に、報知部による報知動作を停止させる制御部とを備える。
【0030】
報知条件を満たした場合に、報知部による報知動作を行わせ、検知部による検知結果に基づいて報知停止条件を満たした場合には、報知部による報知動作を停止させるため、ユーザの睡眠および起床全体を管理することが可能である。
【発明の効果】
【0031】
上記によれば、本開示の情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムは、ユーザの睡眠および起床全体を管理することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】実施形態に基づく睡眠管理システム1の構成の概略ブロック図である。
図2】実施形態に基づく睡眠アラーム装置2の構成の概略ブロック図である。
図3】実施形態に基づくサーバ6の構成の概略ブロック図である。
図4】実施形態に基づく端末8の構成の概略ブロック図である。
図5】実施形態に基づく睡眠アラーム装置2の利用形態について説明する概念図である。
図6】実施形態に基づく端末8で設定されるアラーム設定画面について説明する図である。
図7】実施形態に基づく起床モードについて説明する図である。
図8】実施形態に基づくアラーム報知(報知動作)の停止処理について説明する図である。
図9】実施形態に基づく睡眠アラーム装置2の機能ブロック図を説明する図である。
図10】実施形態に基づくアラーム機能の処理のフローを説明する図である。
図11】実施形態に基づく不在再確認処理のフローを説明する図である。
図12】実施形態に基づくアラーム報知(報知動作)の開始処理のフローを説明する図である。
図13】実施形態に基づくアラーム報知(報知動作)の停止処理のフローを説明する図である。
図14】実施形態に基づく停止判定処理のフローを説明する図である。
図15】実施形態に基づくディスプレイ21のバー表示を説明する図である。
図16】実施形態に基づくアラーム機能の終了処理のフローを説明する図である。
図17】実施形態に基づく二度寝スヌーズ機能の処理のフローを説明する図である。
図18】実施形態に基づく安心アラーム機能の処理のフローを説明する図である。
図19】睡眠を浅く導く機能について説明する概念図である。
図20】実施形態に基づく睡眠を浅く導く機能の処理のフローを説明する図である。
図21】実施形態に基づく睡眠を浅く導く機能の開始処理のフローを説明する図である。
図22】実施形態に基づく朝の一言機能の処理のフローを説明する図である。
図23】実施形態に基づく朝の一言機能の開始処理のフローを説明する図である。
図24】実施形態に基づく端末8のトップ画面500を説明する図である。
図25】実施形態に基づく端末8の睡眠情報確認処理のフローを説明する図である。
図26】実施形態に基づく睡眠詳細画面1100(その1)を説明する図である。
図27】実施形態に基づく睡眠詳細画面1100(その2)を説明する図である。
図28】実施形態に基づく睡眠詳細画面1100(その3)を説明する図である。
図29】実施形態に基づく睡眠詳細画面1100(その4)を説明する図である。
図30】実施形態に基づく睡眠データリスト画面1000を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
この実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0034】
本実施形態における情報処理装置は、一例として睡眠アラーム装置として説明する。携帯型(可搬型とも言う)の装置であってもよいし、据置型の装置であってもよい。
【0035】
<睡眠管理システムの構成>
図1は、実施形態に基づく睡眠管理システム1の構成の概略ブロック図である。
【0036】
図1に示されるように、睡眠管理システム1は、睡眠アラーム装置2と、サーバ6と、端末8とを含み、互いにネットワーク4で接続されている。
【0037】
ネットワーク4を介して、睡眠アラーム装置2、サーバ6および端末8との間で情報の授受が可能に設けられている。ネットワーク4は、無線通信あるいは有線通信のいずれの方式を採用してもよい。
【0038】
端末8は、携帯電話、あるいはスマートフォン等といった、携帯型(可搬型とも言う)の装置であってもよいし、パーソナルコンピュータ等といった据置型の装置であってもよい。
【0039】
睡眠アラーム装置2は、ユーザの睡眠および起床全体を管理する装置である。
睡眠アラーム装置2は、ユーザを目覚めさせるためのアラーム機能を有するとともに、ユーザの動きに応じた信号を非接触で検知するセンサ機能を有している。睡眠アラーム装置2は、報知条件を満たした場合に、スピーカ(報知部)からアラーム音を出力して報知動作を行い、センサ機能による検知結果に基づいて報知停止条件を満たした場合に、スピーカ(報知部)によるアラーム音の出力を停止させる。
【0040】
睡眠アラーム装置2は、睡眠データを解析する睡眠解析機能も有している。
端末8は、睡眠アラーム装置2のアラーム機能の設定を行うとともに、睡眠アラーム装置2あるいはサーバ6からユーザの睡眠状態を取得して表示することが可能である。
【0041】
サーバ6は、睡眠アラーム装置2で取得した睡眠データを保存する。
<睡眠アラーム装置2の構成>
図2は、実施形態に基づく睡眠アラーム装置2の構成の概略ブロック図である。
【0042】
図2に示されるように、睡眠アラーム装置2は、時計20と、ディスプレイ21と、スピーカ22と、メモリ23と、通信装置24と、LED25と、照度センサ26と、CPU27と、マイク28と、入力装置29と、ドップラーセンサ30と、内部バス32とを含む。各部は、内部バス32で接続されている。
【0043】
CPU27は、睡眠アラーム装置2で実行される各種の情報処理を実行するための情報処理部である。CPU27は、メモリ23を用いて上記各種の情報処理を実行する。メモリ23は、睡眠アラーム装置2において実行される各種プログラムや、ユーザの就寝時にリアルタイムに測定された睡眠に関するデータを記憶する。
【0044】
メモリ23は、睡眠アラーム装置2に内蔵される記憶部である場合について説明するが、例えば光ディスクやカートリッジ等の、睡眠アラーム装置2に着脱可能な記憶媒体であってもよいし、これらの記憶部および記憶媒体の両方であってもよい。
【0045】
CPU27は、メモリ23に格納されているプログラムに基づいて各種機能ブロックを実現する。
【0046】
時計20は、時刻を計時する機能を有する。
ディスプレイ21は、時刻等の情報を表示する。
【0047】
スピーカ22は、報知音としてアラーム音を出力する。
通信装置24は、ネットワーク4を介して外部の装置(サーバ6および端末8)と通信するためのインターフェースである。
【0048】
LED25は、指示に従って点灯し、睡眠アラーム装置2の周囲を明るくする。
マイク28は、外部からの音声入力を受け付ける。
【0049】
入力装置29は、各種の操作ボタンを有する。
ドップラーセンサ30は、電波(マイクロ波)を被対象物に照射して、被対象物(ユーザ)の動きに応じた信号(反射波)を非接触で検知する。
【0050】
睡眠アラーム装置2においては、ドップラーセンサ30から発したマイクロ波がユーザの呼吸による微小な動きにより変化した反射波を検出することで得られる情報を元に、ユーザの睡眠状態を例えば「深い睡眠」「浅い睡眠」「レム睡眠」「覚醒」の4種類のいずれかとして判定することが可能である。具体的な判定処理の方法については、例えば前述の特許文献1に記載されているような公知の技術を用いることができる。なお、睡眠状態の判定においては、心拍による微小な動きに関する情報も考慮してもよい。
【0051】
また、上述の呼吸による動きを検出したことに基づいて、ドップラーセンサ30の観測範囲に生体が存在しているかどうかの確からしさを算出することが可能である。これにより、例えばユーザがベッド上の観測領域内にいるかどうかを判定することができる。
【0052】
また、睡眠アラーム装置2は、ドップラーセンサ30を用いた公知の技術により、寝返りや手を振る動作のように、比較的大きい体動も検出することも可能である。上述の呼吸や心拍による微小な動きとは、例えば照射波と反射波の変化量や、周期性により区別することが可能である。
【0053】
なお、寝返りや手を振る動作のように比較的大きいユーザの動きを「体動」と呼び、呼吸や心拍等の微小な動きと合わせて「動き」と呼ぶことがある。
【0054】
<サーバ6の構成>
図3は、実施形態に基づくサーバ6の構成の概略ブロック図である。
【0055】
図3に示されるように、サーバ6は、CPU60と、メモリ62と、通信装置64と、内部バス66とを含む。各部は、内部バス66で接続されている。
【0056】
CPU60は、サーバ6で実行される各種の情報処理を実行するための情報処理部である。CPU60は、メモリ62を用いて各種の情報処理を実行する。
【0057】
メモリ62は、サーバ6に内蔵される記憶部である場合について説明するが、例えば光ディスクやカートリッジ等の、サーバ6に着脱可能な記憶媒体であってもよいし、これらの記憶部および記憶媒体の両方であってもよい。
【0058】
通信装置64は、ネットワーク4を介して外部の装置(睡眠アラーム装置2および端末8)と通信するためのインターフェースである。
【0059】
<端末8の構成>
図4は、実施形態に基づく端末8の構成の概略ブロック図である。
【0060】
図4に示されるように、端末8は、CPU80と、ディスプレイ82と、通信装置84と、メモリ86と、入力装置88と、内部バス89とを含む。各部は、内部バス89で接続されている。
【0061】
CPU80は、端末8で実行される各種の情報処理を実行するための情報処理部である。CPU80は、メモリ86を用いて各種の情報処理を実行する。
【0062】
入力装置88は、タッチパネルを含む。
通信装置84は、ネットワーク4を介して外部の装置(睡眠アラーム装置2およびサーバ6)と通信するためのインターフェースである。
【0063】
メモリ86は、端末8に内蔵される記憶部である場合について説明するが、例えば光ディスクやカートリッジ等の、端末8に着脱可能な記憶媒体であってもよいし、これらの記憶部および記憶媒体の両方であってもよい。
【0064】
<睡眠アラーム装置2の利用形態>
図5は、実施形態に基づく睡眠アラーム装置2の利用形態について説明する概念図である。
【0065】
図5に示されるように、睡眠アラーム装置2は、ユーザのベッドBD等に隣接して配置される。
【0066】
睡眠アラーム装置2は、ドップラーセンサ30からユーザに対して照射される電波の反射波を計測する。反射波に基づいてユーザの睡眠状態を観測する。また、睡眠アラーム装置2の観測領域は、ベッドBDにおいて、ユーザが就寝する所定領域(所定範囲)に対応している。
【0067】
睡眠アラーム装置2は、アラーム機能を有する。本例においては、睡眠アラーム装置2は、報知条件を満たした場合にスピーカ22からアラーム音を報知する。また、ディスプレイ21には、一例として時計20が計時する現在時刻として「AM6:00」が表示されている。
【0068】
<アラーム設定画面>
図6は、実施形態に基づく端末8で設定されるアラーム設定画面について説明する図である。
【0069】
図6には、端末8のディスプレイ82に表示されたアラーム設定画面100が示されている。端末8のディスプレイ82には入力装置88としてタッチパネルが設けられており、タッチパネルを介して、睡眠アラーム装置2のアラーム機能の設定処理が可能である。なお、タッチパネルに限られずキーボード等を用いて設定処理を実行することも可能である。
【0070】
アラーム設定画面100には、アラーム機能のオンオフ切替ボタン102と、起床設定時刻入力フィールド104と、起床モード切替ボタン106と、アラーム音選択ボタン108と、睡眠を浅く導く機能のオンオフ切替ボタン110と、朝の一言機能のオンオフ切替ボタン112と、実行タイミング選択ボタン113と、二度寝スヌーズ機能のオンオフ切替ボタン114と、安心アラーム機能のオンオフ切替ボタン116と、安心アラーム時刻入力フィールド118と、登録ボタン120と、キャンセルボタン122とが設けられている。
【0071】
アラーム機能のオンオフ切替ボタン102は、アラーム機能のオンあるいはオフを切り替えるボタンである。アラーム機能がオンの場合には、報知動作が実行される。一方、アラーム機能がオフの場合には、所定の報知動作は実行されない。本例においては、一例として、アラーム機能が「オン」に設定されている場合が示されている。なお、アラーム機能が「オフ」に設定されている場合には、各切替あるいは選択ボタン等は無効状態に設定される。
【0072】
起床設定時刻入力フィールド104は、ユーザが起床設定時刻を入力するフィールドである。本例においては、一例として、起床設定時刻入力フィールド104に「07:00」が設定されている場合が示されている。
【0073】
起床モード切替ボタン106は、起床モードを切り替えるボタンである。本例においては、複数の起床モードが設けられている。具体的には、「ぴったり」モードと、「すっきり」モードと、「ぐっすり」モードの3種類の起床モードが設けられている。
【0074】
「ぴったり」モードは、ユーザが起床設定時刻入力フィールド104に設定した時刻に合わせて起床したい場合に設定するモードである。
【0075】
「すっきり」モードは、ユーザが起床設定時刻入力フィールド104に設定した時刻にすっきりと起床したい場合に設定するモードである。
【0076】
「ぐっすり」モードは、ユーザがぐっすりと眠りたい場合に設定するモードである。「ぐっすり」モードに設定した場合には、起床設定時刻入力フィールド104に設定した時刻に従う報知動作は実行されない。本例においては、一例として、「ぴったり」モードに設定されている場合が示されている。
【0077】
アラーム音選択ボタン108は、報知動作を実行する際のアラーム音を選択するボタンである。当該ボタンを選択することにより図示しないが複数種類の中からアラーム音を選択することが可能である。本例においては、一例として、音Aが選択されている場合が示されている。
【0078】
睡眠を浅く導く機能のオンオフ切替ボタン110は、睡眠を浅く導く機能のオンオフを設定するボタンである。睡眠を浅く導く機能がオンの場合には、睡眠を浅く導く所定の処理が実行される。一方、睡眠を浅く導く機能がオフの場合には、所定の処理は実行されない。本例においては、一例として、睡眠を浅く導く機能が「オン」に設定されている場合が示されている。
【0079】
朝の一言機能のオンオフ切替ボタン112は、朝の一言機能のオンオフを設定するボタンである。朝の一言機能がオンの場合には、朝の一言として所定の処理が実行される。一方、朝の一言機能がオフの場合には、所定の処理は実行されない。本例においては、一例として、朝の一言機能が「オン」に設定されている場合が示されている。
【0080】
実行タイミング選択ボタン113は、朝の一言機能を実行するタイミングを選択するボタンである。本例においては、「アラーム停止時」、「ベッドを出たとき」、「部屋が明るくなったとき」が選択可能な場合が示されている。「アラーム停止時」が選択されている場合には、アラームが停止した場合に、朝の一言機能が実行される。「ベッドを出たとき」が選択されている場合には、ユーザがベッドを出たときに、朝の一言機能が実行される。「部屋が明るくなったとき」が選択されている場合には、部屋が明るくなったときに、朝の一言機能が実行される。本例においては、一例として、朝の一言機能の実行タイミングが「アラーム停止時」に設定されている場合が示されている。
【0081】
二度寝スヌーズ機能のオンオフ切替ボタン114は、二度寝スヌーズ機能のオンオフを設定するボタンである。二度寝スヌーズ機能がオンの場合には、二度寝スヌーズ機能として所定の処理が実行される。一方、二度寝スヌーズ機能がオフの場合には、所定の処理は実行されない。本例においては、一例として、二度寝スヌーズ機能が「オン」に設定されている場合が示されている。
【0082】
安心アラーム機能のオンオフ切替ボタン116は、安心アラーム機能のオンオフを設定するボタンである。安心アラーム機能がオンの場合には、安心アラーム機能として所定の処理が実行される。一方、安心アラーム機能がオフの場合には、所定の処理は実行されない。本例においては、一例として、安心アラーム機能が「オン」に設定されている場合が示されている。
【0083】
安心アラーム時刻入力フィールド118は、ユーザが安心アラームの時刻を入力するフィールドである。本例においては、一例として、安心アラーム時刻入力フィールド118に「08:00」が設定されている場合が示されている。
【0084】
登録ボタン120は、アラーム設定画面100で設定された設定情報を睡眠アラーム装置2に登録する登録処理を実行するためのボタンである。
【0085】
キャンセルボタン122は、アラーム設定画面100で設定された設定情報を睡眠アラーム装置2に登録する登録処理をキャンセルするためのボタンである。
【0086】
端末8は、ディスプレイ82に表示されたアラーム設定画面100の登録ボタン120が選択された場合に、アラーム設定画面100で設定された各種の設定情報(以下、単に「設定情報」とも称する)をネットワーク4を介して睡眠アラーム装置2に送信する。
【0087】
睡眠アラーム装置2は、端末8から送信された設定情報を受信して、メモリ23に格納する。睡眠アラーム装置2は、メモリ23に格納された設定情報に基づくアラーム機能を実行する。
【0088】
端末8は、ディスプレイ82に表示されたアラーム設定画面100のキャンセルボタン122が選択された場合に、アラーム設定画面100を非表示にして設定情報の登録処理を終了する。
【0089】
また、アラーム設定画面100のアラーム機能のオンオフ切替ボタン102が「オフ」に設定されて、登録ボタン120が選択された場合には、睡眠アラーム装置2に予め設定されていたアラーム機能がオフになる。
【0090】
なお、本例においては、端末8においてアラーム機能の設定処理を実行する場合について説明したが、これに限られず睡眠アラーム装置2の入力装置29を用いて同様の設定処理を実行することも可能である。
【0091】
<起床モード>
図7は、実施形態に基づく起床モードについて説明する図である。
【0092】
図7(A)には、ぴったりモードの例が示されている。
「ぴったり」モードは、起床設定時刻入力フィールド104に設定された起床設定時刻にアラーム報知(報知動作)を実行する。
【0093】
図7(B)には、「すっきり」モードの例が示されている。
「すっきり」モードは、起床設定時刻入力フィールド104に設定された起床設定時刻の15分前から起床設定時刻までの間にアラーム報知(報知動作)を実行する。具体的には、当該期間にユーザが寝返りをしたことを検出して、検出に従ってアラーム報知(報知動作)を実行する。ユーザが寝返りをした場合に、当該寝返りを検知したタイミングでアラーム報知(報知動作)を実行することによりユーザの目覚めを快適にすることが可能である。
【0094】
図7(C)には、「ぐっすり」モードの例が示されている。
「ぐっすり」モードは、起床設定時刻入力フィールド104に設定された時刻に関係なく、ユーザがぐっすりと眠れた場合にアラーム報知(報知動作)を実行する。具体的には、後述するがユーザの睡眠充足度を示す睡眠スコアを算出して、睡眠スコアがしきい値を超えた場合にユーザがぐっすりと眠れたと判定してアラーム報知(報知動作)を実行する。すなわち、睡眠スコアがしきい値を超えるまでアラーム報知(報知動作)が実行されないためユーザは睡眠による休息を確実に取ることが可能である。また、睡眠スコアがしきい値を超えた場合には、アラーム報知(報知動作)が実行されるためユーザは、不要な睡眠を防止することが可能である。
【0095】
図8は、実施形態に基づくアラーム報知(報知動作)の停止処理について説明する図である。
【0096】
図8に示されるように、本例においては、報知条件を満たした場合にアラーム報知(報知動作)を実行し、報知停止条件を満たした場合に、アラーム報知(報知動作)の実行を終了(停止)する。
【0097】
具体的には、睡眠アラーム装置2は、アラーム報知(報知動作)が実行された場合に、ユーザの体動を検出する(体動検出期間)。睡眠アラーム装置2は、体動検出期間における検出結果に基づいて報知停止条件を満たすか否かを判定して、報知停止条件を満たす場合にアラーム報知(報知動作)の実行を終了(停止)する。
【0098】
報知停止条件の一例として、本例においては体動検出期間において所定量以上のユーザによる動きがあったかどうかを判定する。所定量以上のユーザによる動きが検出された場合には、報知停止条件が満たされたと判定してアラーム報知(報知動作)の実行を終了(停止)する。
【0099】
図9は、実施形態に基づく睡眠アラーム装置2の機能ブロック図を説明する図である。
図9を参照して、睡眠アラーム装置2のCPU27は、各種の機能ブロックを実現する。
【0100】
具体的には、CPU27は、メモリ23に格納されているプログラムに基づいて複数の機能ブロックを実現する。本例においては、CPU27は、寝返り検知部270と、存在/不在判定部271と、睡眠状態判定部272と、睡眠スコア算出部273と、体動検知部274と、表示制御部275と、累積部276と、睡眠状態誘導部277と、報知制御部278と、コメント報知部279と、アラーム機能実行判定部280と、情報送信部282とを含む。
【0101】
アラーム機能実行判定部280は、睡眠アラーム装置2のアラーム機能の実行可否を判定する。アラーム機能実行判定部280は、睡眠アラーム装置2のアラーム機能を実行すると判定した場合に報知制御部278に指示してアラーム報知開始動作を実行する。
【0102】
存在/不在判定部271は、ドップラーセンサ30の検出信号に基づいてユーザが観測領域に対応する所定領域(所定範囲)に存在しているか、不在(存在していない)か否かを判定する。本例においては、一例としてユーザがベッドに存在しているか、不在(存在していない)かを判定する。
【0103】
睡眠状態判定部272は、ドップラーセンサ30の検出信号に基づいてユーザの睡眠状態をリアルタイムに判定する。具体的には、睡眠状態判定部272は、ドップラーセンサ30の検出信号に基づいてユーザの睡眠状態として、深い睡眠状態、浅い睡眠状態、レム睡眠状態、覚醒状態を判定する。
【0104】
睡眠スコア算出部273は、睡眠状態判定部272で判定された睡眠状態の判定結果に基づいて睡眠充足度を示す睡眠スコアを算出する。睡眠スコア算出部273は、算出した睡眠スコアを報知制御部278に出力する。
【0105】
体動検知部274は、ドップラーセンサ30の検出信号に基づいてユーザの体動量を算出する。
【0106】
累積部276は、体動検知部274が算出した体動量について、所定期間におけるユーザの体動量を累積した累積値を出力する。
【0107】
報知制御部278は、スピーカ22によるアラーム報知(報知動作)を制御する。具体的には、一例として報知制御部278は、メモリ23に格納されている設定情報の起床設定時刻を取得して、報知条件を満たした場合にはスピーカ22により当該起床設定時刻にアラーム報知(報知動作)を実行する。また、報知制御部278は、報知停止条件を満たした場合にはスピーカ22によるアラーム報知(報知動作)を終了(停止)する。
【0108】
表示制御部275は、ディスプレイ21の表示を制御する。後述するが表示制御部275は、累積部276から出力された累積値に対応するインジケータを表示する。
【0109】
報知制御部278は、報知停止条件を満たした場合には表示制御部275に通知し、表示制御部275は、当該通知に従ってインジケータの表示を終了する。
【0110】
睡眠状態誘導部277は、ユーザの睡眠状態を確認して、ユーザの睡眠状態が深い場合には浅い状態となるように誘導する。
【0111】
コメント報知部279は、スピーカ22を介して各種の情報を報知する。例えば、天気、気温等の必要な情報を報知する。
【0112】
寝返り検知部270は、ドップラーセンサ30の検出信号に基づいてユーザが寝返りをしたか否かを判定する。寝返り検知部270は、ユーザが寝返りをしたと判定した場合には、検知信号を報知制御部278に出力する。
【0113】
情報送信部282は、メモリ23に格納されている設定情報とドップラーセンサ30の検出信号に基づく睡眠に関連する各種の情報を睡眠データとしてサーバ6に送信する。サーバ6は、通信装置64を介して睡眠データを受信してメモリ62に格納する。メモリ62に格納されている睡眠データに基づいて後述する睡眠情報確認処理が実行される。
【0114】
<アラーム機能>
図10は、実施形態に基づくアラーム機能の処理のフローを説明する図である。
【0115】
図10に示されるように、CPU27は、アラーム機能がONであるか否かを判定する(ステップST0)。アラーム機能実行判定部280は、設定情報にアラーム機能がONの情報が含まれているか否かを判定する。
【0116】
ステップST0において、CPU27は、アラーム機能がONであると判定した場合(ステップST0においてYES)には、存在/不在確認をする(ステップST2)。具体的には、存在/不在判定部271は、ドップラーセンサ30の検出信号に基づいてユーザの所定領域における存在/不在の判定をし、判定結果をアラーム機能実行判定部280に出力する。
【0117】
CPU27は、存在判定であるか否かを判定する(ステップST4)。アラーム機能実行判定部280は、存在/不在判定部271からの存在/不在の判定結果に基づいて存在判定か否かを判定する。
【0118】
CPU27は、存在判定であると判定した場合(ステップST4においてYES)には、アラーム報知開始処理を実行する(ステップST6)。アラーム機能実行判定部280は、存在/不在判定部271からの判定結果が存在判定であると判定した場合には、報知制御部278にアラーム報知開始処理を実行するように指示する。
【0119】
次に、CPU27は、アラーム報知停止処理を実行する(ステップST8)。アラーム報知停止処理の詳細については後述する。
【0120】
次に、CPU27は、アラーム機能終了処理を実行する(ステップST10)。アラーム機能終了処理の詳細については後述する。
【0121】
そして、処理を終了する(エンド)。
一方、ステップST2において、CPU27は、存在判定で無いと判定した場合(ステップST4においてNO)には、不在再確認処理を実行する(ステップST5)。
【0122】
不在再確認処理の詳細については後述する。
CPU27は、不在再確認処理の結果として不在確認判定であるか否かを判定する(ステップST5A)。
【0123】
CPU27は、不在確認判定であると判定した場合(ステップST5AにおいてYES)には、処理を終了する(エンド)。アラーム機能実行判定部280は、報知制御部278には指示せずに、処理を終了する。
【0124】
一方、CPU27は、不在確認判定でないと判定した場合(ステップST5AにおいてNO)には、ステップST10に進み、アラーム機能終了処理に進む。アラーム機能実行判定部280は、報知制御部278に、アラーム機能終了処理を実行するように指示する。(エンド)。アラーム機能実行判定部280は、存在/不在判定部271からの存在/不在の判定結果に基づいて不在確認判定である場合には、報知制御部278にアラーム報知開始処理を実行するように指示しない。したがって、アラーム報知(報知動作)は実行されない。
【0125】
また、ステップST0において、CPU27は、アラーム機能がONでないと判定した場合(ステップST0においてNO)には、処理を終了する(エンド)。アラーム機能実行判定部280は、設定情報にアラーム機能がOFFの情報が含まれている場合には、報知制御部278にアラーム報知開始処理を実行するように指示しない。したがって、アラーム報知(報知動作)は実行されない。
【0126】
上記処理により、ユーザがアラーム機能の停止を望む場合(アラーム機能がOFF)には、アラーム機能は実行されない。したがって、無駄なアラーム報知(報知動作)を抑制するとともに、ユーザの意図を反映させることが可能である。
【0127】
<不在再確認処理>
図11は、実施形態に基づく不在再確認処理のフローを説明する図である。
【0128】
図11に示されるように、CPU27は、累積値を確認する(ステップST12)。アラーム機能実行判定部280は、累積部276で算出された所定期間におけるユーザの体動量を累積した累積値を確認する。
【0129】
CPU27は、累積値がしきい値よりも小さいか否かを判定する(ステップST14)。アラーム機能実行判定部280は、累積部276で算出された累積値が所定のしきい値よりも小さいか否かを判定する。
【0130】
ステップST14において、CPU27は、累積値がしきい値よりも小さいと判定した場合(ステップST14においてYES)には、不在確認判定とする(ステップST16)。アラーム機能実行判定部280は、累積値がしきい値よりも小さいと判定した場合には、不在確認判定とする。
【0131】
そして、処理を終了する(リターン)。
一方、ステップST14において、CPU27は、累積値がしきい値以上であると判定した場合(ステップST14においてNO)には、存在確認判定とする(ステップST18)。アラーム機能実行判定部280は、累積値がしきい値以上であると判定した場合には、存在確認判定とする。
【0132】
そして、処理を終了する(リターン)。
当該処理により、仮に、存在/不在判定部271の判定結果がユーザの不在で誤認識された場合であっても、不在再確認処理によりユーザの存在が確認された場合には、アラーム報知以外の他の機能処理については実行することが可能である。
【0133】
<アラーム報知開始処理>
図12は、実施形態に基づくアラーム報知(報知動作)の開始処理のフローを説明する図である。
【0134】
図12に示されるように、CPU27は、起床モードが「ぴったり」モードであるか否かを判定する(ステップS3)。報知制御部278は、メモリ23に格納されている設定情報の起床モードが「ぴったり」モードか否かを判定する。
【0135】
ステップS3において、CPU27は、起床モードが「ぴったり」モードであると判定した場合(ステップS3においてYES)には、現在時刻が起床設定時刻か否かを判定する(ステップS4)。具体的には、報知制御部278は、メモリ23に格納されている起床設定時刻に基づいて現在時刻が起床設定時刻か否かを判定する。
【0136】
CPU27は、現在時刻が起床設定時刻となるまで(ステップS4においてNO)ステップS4の状態を維持する。報知制御部278は、メモリ23に格納されている起床設定時刻となるまで待機する。
【0137】
CPU27は、現在時刻が起床設定時刻であると判定した場合(ステップS4においてYES)には、ユーザの睡眠状態を確認する(ステップS4A)。睡眠状態判定部272は、ドップラーセンサ30からの信号に基づいてユーザの睡眠状態を判定し、判定結果を報知制御部278に出力する。
【0138】
CPU27は、ユーザの睡眠状態が覚醒状態であるかを判定する(ステップS5)。報知制御部278は、睡眠状態判定部272からの判定結果に基づいて覚醒状態であるか否かを判定する。
【0139】
CPU27は、ユーザの睡眠状態が覚醒状態であると判定した場合(ステップS5においてYES)には、音声案内を出力する(ステップS7)。具体的には、報知制御部278は、ユーザの睡眠状態が覚醒状態であると判定した場合には、スピーカ22に音声案内情報を出力するように指示する。例えば、音声案内情報として、「既にお目覚めでしょうか?アラームを停止したい場合には体を動かすことによりアラームを停止させてください」のガイダンスを出力する。そして、処理を終了する(リターン)。
【0140】
一方、CPU27は、ユーザの睡眠状態が覚醒状態でないと判定した場合(ステップS5においてNO)には、アラーム報知(報知動作)を実行する。報知制御部278は、メモリ23に格納されている設定情報に含まれている音Aの音楽ファイルを再生してスピーカ22から出力する。そして、処理を終了する(リターン)。スピーカ22から出力するための音Aの音楽ファイルは、メモリ23に予め格納されている。
【0141】
一方、CPU27は、ステップS3において、起床モードが「ぴったり」モードでないと判定した場合(ステップS3においてNO)には、起床モードが「すっきり」モードであるか否かを判定する(ステップS8)。報知制御部278は、メモリ23に格納されている設定情報の起床モードが「すっきり」モードか否かを判定する。
【0142】
ステップS8において、CPU27は、起床モードが「すっきり」モードであると判定した場合(ステップS8においてYES)には、現在時刻が起床設定時刻よりも所定期間前の時刻であるか否かを判定する(ステップS9)。具体的には、報知制御部278は、現在時刻が、設定情報の起床設定時刻の所定期間(一例として15分)前の時刻か否かを判定する。
【0143】
ステップS9において、CPU27は、現在時刻が起床設定時の所定期間前の時刻であると判定した場合(ステップS9においてYES)には、寝返り状態を確認する(ステップS10A)。寝返り検知部270は、ドップラーセンサ30からの信号に基づいてユーザの寝返りを検出して、報知制御部278に出力する。
【0144】
CPU27は、ユーザの寝返りが有ったかどうかを判定する(ステップS11)。報知制御部278は、寝返り検知部270からの検知信号の入力が有ったかどうかを判定する。
【0145】
CPU27は、ユーザの寝返りが有ったと判定した場合(ステップS11においてYES)には、小音量でのアラーム報知(報知動作)を実行する(ステップS11B)。報知制御部278は、メモリ23に格納されている設定情報に含まれている音Aの音楽ファイルを再生してスピーカ22から出力する。この場合に小音量で音楽ファイルを再生してスピーカ22から出力する。そして、処理を終了する(リターン)。スピーカ22からの小音量での再生出力によりユーザはすっきり目覚めることが可能となる。
【0146】
一方、CPU27は、ユーザの寝返りが無いと判定した場合(ステップS11においてNO)には、現在時刻が起床設定時刻か否かを判定する(ステップS11A)。具体的には、報知制御部278は、現在時刻がメモリ23に格納されている起床設定時刻か否かを判定する。
【0147】
CPU27は、現在時刻が起床設定時刻でないと判定した場合(ステップS11AにおいてNO)には、ステップS10Aに戻り、上記処理を繰り返す。
【0148】
一方、CPU27は、現在時刻が起床設定時刻であると判定した場合(ステップS11AにおいてYES)には、「A」に進む。すなわち、CPU27は、ステップS6に進み、アラーム報知(報知動作)を実行する。報知制御部278は、メモリ23に格納されている設定情報に含まれている音Aの音楽ファイルを再生してスピーカ22から出力する。そして、処理を終了する(リターン)。
【0149】
一方、ステップS8において、CPU27は、起床モードが「すっきり」モードでないと判定した場合(ステップS8においてNO)には、起床モードが「ぐっすり」モードであるか否かを判定する(ステップS12)。具体的には、報知制御部278は、メモリ23に格納されている設定情報の起床モードが「ぐっすり」モードであるか否かを判定する。
【0150】
ステップS12において、CPU27は、起床モードが「ぐっすり」モードであると判定した場合(ステップS12においてYES)には、睡眠スコアを確認する(ステップS13)。睡眠スコア算出部273は、睡眠状態判定部272の睡眠状態の判定結果に基づいてユーザの睡眠充足度を示す睡眠スコアを算出し、算出結果を報知制御部278に出力する。睡眠スコアは、深い睡眠状態が続いた場合には値が高くなり、浅い睡眠状態が続いた場合には値が低くなる。したがって、中途覚醒の回数や時間が大きいほど睡眠スコアは低くなる。
【0151】
CPU27は、睡眠スコアが所定値以上であるか否かを判定する(ステップS14)。
報知制御部278は、睡眠スコア算出部273からの算出結果に基づいて睡眠スコアが所定値以上であるか否かを判定する。なお、所定値は、固定的な値に設定することも可能であるし、年齢や性別に合わせて当該値を変更するようにしてもよい。
【0152】
ステップS14において、CPU27は、睡眠スコアが所定値以上であると判定した場合(ステップS14においてYES)には、「A」に進む。すなわち、CPU27は、ステップS6に進み、アラーム報知(報知動作)を実行する。報知制御部278は、メモリ23に格納されている設定情報に含まれている音Aの音楽ファイルを再生してスピーカ22から出力する。そして、処理を終了する(リターン)。
【0153】
一方、ステップS14において、CPU27は、睡眠スコアが所定値以上でないと判定した場合(ステップS14においてNO)には、ステップS13に戻って上記処理を繰り返す。
【0154】
一方、CPU27は、起床モードが「ぐっすり」モードで無いと判定した場合(ステップS9においてNO)には、処理を終了する(リターン)。
【0155】
<アラーム報知停止処理>
図13は、実施形態に基づくアラーム報知(報知動作)の停止処理のフローを説明する図である。
【0156】
図13に示されるように、CPU27は、停止判定処理を実行する(ステップS20)。停止判定処理の詳細については後述する。
【0157】
次に、CPU27は、停止判定処理の判定結果が停止判定であるか否かを判定する(ステップS22)。具体的には、報知制御部278は、停止判定処理の判定結果が停止判定であるか否かを判定する。
【0158】
次に、CPU27は、停止判定処理の判定結果が停止判定であると判定した場合(ステップS22においてYES)には、アラーム報知(報知動作)を停止する(ステップS24)。報知制御部278は、スピーカ22からのアラーム音の出力を停止する。そして、処理を終了する(リターン)。
【0159】
一方、ステップS22において、CPU27は、停止判定処理の判定結果が停止判定でないと判定した場合(ステップS22においてNO)には、ステップS20に戻る。
【0160】
<停止判定処理>
図14は、実施形態に基づく停止判定処理のフローを説明する図である。
【0161】
図14に示されるように、CPU27は、寝返りや手を振るという動作の体動量に応じた検出値を取得する(ステップS30)。体動検知部274は、ドップラーセンサ30からの出力に基づいて検出値を取得する。
【0162】
CPU27は、所定期間の体動量の累積値を算出する(ステップS32)。具体的には、累積部276は、体動検知部274から出力される所定期間の体動量の累積値を算出する。
【0163】
CPU27は、ディスプレイ21に体動量の累積値をバー表示する(ステップS34)。表示制御部275は、累積部276からの累積値に基づいてディスプレイ21に累積度合を示すバーをリアルタイムで表示する。
【0164】
CPU27は、体動量の累積値がしきい値以上であるか否かを判定する(ステップS36)。報知制御部278は、累積部276から出力される体動量の累積値がしきい値以上であるか否かを判定する。報知制御部278は、メモリ23から累積値のしきい値を取得する。
【0165】
CPU27は、体動量の累積値がしきい値以上である場合(ステップS36においてYES)には、停止判定とする(ステップS38)。報知制御部278は、累積部276から出力される体動量の累積値がしきい値以上である場合には判定結果として停止判定とする。そして、処理を終了する(リターン)。
【0166】
一方、CPU27は、体動量の累積値がしきい値以上でない場合(ステップS36においてNO)には、存在/不在確認をする(ステップS39)。具体的には、存在/不在判定部271は、ドップラーセンサ30からの信号に基づいて存在/不在判定の判定結果を報知制御部278に出力する。
【0167】
CPU27は、特定の期間において、不在判定か否かを判定する(ステップS40)。報知制御部278は、特定の期間において、存在/不在判定部271から不在判定の判定結果を取得しているか否かを判定する。
【0168】
ステップS40において、CPU27は、特定の期間において、不在判定であると判定した場合(ステップS40においてYES)には、停止判定とする(ステップS38)。報知制御部278は、特定の期間において、不在判定であると判定した場合に判定結果として停止判定とする。そして、処理を終了する(リターン)。
【0169】
一方、ステップS40において、特定の期間において、不在判定でないと判定した場合(ステップS40においてNO)には、継続判定とする(ステップS42)。報知制御部278は、特定の期間において、不在判定でないと判定した場合に判定結果として継続判定とする。そして、処理を終了する(リターン)。
【0170】
図15は、実施形態に基づくディスプレイ21のバー表示を説明する図である。
図15に示されるように、睡眠アラーム装置2のディスプレイ21に時刻212と、インジケータ214とが設けられている場合が示されている。当該インジケータ214は、累積値に従って累積度合に対応してバー216の長さが変化する。所定期間における累積値が多くなればなるほど、バー216の長さが長くなり、所定期間における累積値が小さければバー216の長さが短くなる。
【0171】
ユーザは、バー216を確認することにより所定期間における累積値がしきい値以上となるように動くことが可能である。本例においては、しきい値は、インジケータ214の右端に設定されている場合が示されているが、これに限られず任意の位置に設定することが可能である。
【0172】
なお、所定期間の長さは任意に設定することが可能であり、アラーム報知(報知動作)が実行されている期間全体としても良いし、固定的な直近の所定の検出期間としても良い。
【0173】
<アラーム機能終了処理>
図16は、実施形態に基づくアラーム機能の終了処理のフローを説明する図である。
【0174】
図16に示されるように、CPU27は、存在/不在確認をする(ステップS50)。具体的には、存在/不在判定部271は、ドップラーセンサ30からの信号に基づいて存在/不在の判定をし、判定結果を報知制御部278に出力する。
【0175】
CPU27は、不在判定であるか否かを判定する(ステップS52)。報知制御部278は、存在/不在判定部271からの存在/不在の判定結果に基づいて不在判定か否かを判定する。
【0176】
ステップS52において、CPU27は、不在判定であると判定した場合(ステップS52においてYES)には、アラーム機能の終了音声案内を出力する(ステップS66)。報知制御部278は、スピーカ22に終了音声案内情報を出力するように指示する。例えば、終了音声案内情報として、「本日のアラームを終了致します」のガイダンスを出力する。そして、処理を終了する(リターン)。
【0177】
一方、ステップS52において、CPU27は、不在判定で無いと判定した場合(ステップS52においてNO)には、二度寝スヌーズ機能がONか否かを判定する(ステップS54)。報知制御部278は、設定情報に二度寝スヌーズ機能がONの情報が含まれているか否かを判定する。
【0178】
CPU27は、二度寝スヌーズ機能がONであると判定した場合(ステップS54においてYES)には、二度寝スヌーズ処理を実行する(ステップS60)。二度寝スヌーズ処理の詳細については後述する。
【0179】
また、ステップS54において、CPU27は、二度寝スヌーズ機能がONで無いと判定した場合(ステップS54においてNO)には、ステップS62に進む。
【0180】
また、CPU27は、安心アラーム機能がONであるか否かを判定する(ステップS62)。報知制御部278は、設定情報に安心アラーム機能がONの情報が含まれているか否かを判定する。
【0181】
ステップS62において、CPU27は、安心アラーム機能がONであると判定した場合には、安心アラーム処理を実行する(ステップS64)。安心アラーム処理の詳細については後述する。そして、ステップS66に進み、アラーム機能の終了音声案内を出力する(ステップS66)。報知制御部278は、音声案内としてスピーカ22に指示し、「本日のアラームを終了致します」のガイダンスを出力する。そして、処理を終了する(リターン)。
【0182】
ステップS62において、CPU27は、安心アラーム機能がONで無いと判定した場合には、ステップS66に進み、アラーム機能の終了音声案内を出力する(ステップS66)。報知制御部278は、スピーカ22に終了音声案内情報を出力するように指示する。例えば、終了音声案内情報として、「本日のアラームを終了致します」のガイダンスを出力する。そして、処理を終了する(リターン)。
【0183】
<二度寝スヌーズ機能>
二度寝スヌーズ機能は、ユーザが二度寝したことを検出してアラーム報知するスヌーズ機能である。
【0184】
図17は、実施形態に基づく二度寝スヌーズ機能の処理のフローを説明する図である。
図17に示されるように、CPU27は、ユーザの睡眠状態を確認する(ステップS70)。睡眠状態判定部272は、ドップラーセンサ30からの信号に基づいてユーザの睡眠状態を判定し、判定結果を報知制御部278に出力する。
【0185】
CPU27は、ユーザが睡眠状態か否かを判定する(ステップS72)。報知制御部278は、睡眠状態判定部272からの判定結果に基づいて、ユーザが睡眠状態であるか否かを判定する。
【0186】
ステップS72において、CPU27は、ユーザが睡眠状態であると判定した場合(ステップS72においてYES)には、アラーム報知(報知動作)を実行する(ステップS74)。報知制御部278は、メモリ23に格納されている設定情報に含まれている音Aの音楽ファイルを再生してスピーカ22から出力する。そして、処理「C」に進む。具体的には、図10のステップST8のアラーム報知停止処理を実行する。
【0187】
一方、ステップS72において、CPU27は、ユーザが睡眠状態でないと判定した場合(ステップS72においてNO)には、存在/不在を確認する(ステップS76)。具体的には、存在/不在判定部271は、ドップラーセンサ30からの信号に基づいてユーザの存在/不在を判定し、判定結果を報知制御部278に出力する。
【0188】
CPU27は、存在判定であるか否かを判定する(ステップS78)。報知制御部278は、存在/不在判定部271からの存在/不在の判定結果に基づいて存在判定か否かを判定する。
【0189】
ステップS78において、CPU27は、存在判定であると判定した場合(ステップS78においてYES)には、ステップS70に戻り、処理を継続する。
【0190】
一方、ステップS78において、CPU27は、存在判定でないと判定した場合(ステップS78においてNO)には、処理「D」に進む。すなわち、図16のステップS66に進む。報知制御部278は、スピーカ22に終了音声案内情報を出力するように指示する。例えば、終了音声案内情報として、「本日のアラームを終了致します」のガイダンスを出力する。
【0191】
<安心アラーム機能>
安心アラーム機能は、ユーザのベッド(所定領域)からの離床を検出した場合に、アラーム報知(報知動作)を停止する機能である。したがって、ユーザがベッド(所定領域)から離床しないと判定される場合には、アラーム報知(報知動作)は停止しない。アラーム報知(報知動作)を停止させるために、ユーザのベッド(所定領域)からの離床を促すことが可能であることから確実にユーザを起こすことが可能であるという意味で「安心アラーム機能」と呼ぶこととする。
【0192】
図18は、実施形態に基づく安心アラーム機能の処理のフローを説明する図である。
図18に示されるように、CPU27は、存在/不在を確認する(ステップS80)。具体的には、存在/不在判定部271は、ドップラーセンサ30からの信号に基づいてユーザの存在/不在を判定し、判定結果を報知制御部278に出力する。
【0193】
CPU27は、不在判定であるか否かを判定する(ステップS82)。報知制御部278は、存在/不在判定部271からの存在/不在の判定結果に基づいて不在判定か否かを判定する。
【0194】
ステップS82において、CPU27は、不在判定であると判定した場合(ステップS82においてYES)には、処理「D」に進む。すなわち、図16のステップS66に進む。報知制御部278は、スピーカ22に終了音声案内情報を出力するように指示する。例えば、終了音声案内情報として、「本日のアラームを終了致します」のガイダンスを出力する。
【0195】
一方、ステップS82において、CPU27は、不在判定で無いと判定した場合(ステップS82においてNO)には、現在時刻が安心アラーム設定時刻か否かを判定する(ステップS84)。報知制御部278は、現在時刻が設定情報に含まれている安心アラーム設定時刻か否かを判定する。
【0196】
CPU27は、安心アラーム時刻であると判定した場合には、アラーム報知(報知動作)を実行する(ステップS86)。報知制御部278は、メモリ23に格納されている設定情報に含まれている音Aの音楽ファイルを再生してスピーカ22から出力する。
【0197】
CPU27は、存在/不在を確認する(ステップS88)。具体的には、存在/不在判定部271は、ドップラーセンサ30からの信号に基づいてユーザの存在/不在を判定し、判定結果を報知制御部278に出力する。
【0198】
CPU27は、ステップS76において、不在判定であるか否かを判定する(ステップS90)。報知制御部278は、存在/不在判定部271からの存在/不在の判定結果に基づいて不在判定か否かを判定する。
【0199】
ステップS90において、CPU27は、不在判定であると判定した場合(ステップS90においてYES)には、アラーム報知(報知動作)を停止する(ステップS90)。報知制御部278は、スピーカ22からのアラーム音の出力を停止する。
【0200】
そして、処理「D」に進む。すなわち、図16のステップS66に進む。報知制御部278は、スピーカ22に終了音声案内情報を出力するように指示する。例えば、終了音声案内情報として、「本日のアラームを終了致します」のガイダンスを出力する。
【0201】
ステップS90において、CPU27は、不在判定で無いと判定した場合(ステップS90においてNO)には、ステップS88に戻り、上記処理を繰り返す。
【0202】
したがって、ユーザがベッド(所定領域)から離床しないと判定される場合には、アラーム報知(報知動作)は停止しない。アラーム報知(報知動作)を停止させるために、ユーザのベッド(所定領域)からの離床を促すことが可能である。
【0203】
なお、上記においては、スピーカ22から出力する音量を調整する処理については説明していないが、例えば、存在/不在判定部271の判定結果として不在の可能性を判断し、不在の可能性に従って音量を調整するようにしても良い。例えば、不在の可能性が高くなった場合には、スピーカ22からの音量を半分に絞るようにしてもよい。そして、さらに、その後、不在の可能性が高くなった場合にアラーム報知(報知動作)を停止させるようにしても良い。例えば、当該処理を実行することにより、ユーザが、まだベッドにいるのに誤認識で止まってしまうことを防ぐとともに、ユーザがベッドから出ているのに大音量のまま、アラーム報知(報知動作)が停止しないという状況を防ぐことも可能である。
【0204】
そして、アラーム機能が終了した際には、CPU27は、計測されたユーザの睡眠データを分析する処理を実行し、その分析結果を通信装置24を介してサーバ6および端末8に送信する処理を実行する。これにより、ユーザは、端末8を用いて後述する「睡眠を見る」機能を実行することが可能となる。
【0205】
<睡眠を浅く導く機能>
睡眠を浅く導く機能は、ユーザの睡眠状態を深い睡眠状態から浅い睡眠状態に誘導する機能である。なお、当該睡眠を浅く導く機能は、図10で説明したアラーム機能の処理と並列に実行される処理である。
【0206】
図19は、睡眠を浅く導く機能について説明する概念図である。
図19に示されるように、起床設定時刻の20分前に睡眠を浅く導く機能が動作する。
【0207】
具体的には、ユーザの睡眠状態を確認し、ユーザの睡眠状態が深い睡眠状態である場合には、深い睡眠状態から浅い睡眠状態に誘導する。一方、起床設定時刻の20分前に、ユーザの睡眠状態が深い睡眠状態でない場合には、当該機能は動作しない。
【0208】
図20は、実施形態に基づく睡眠を浅く導く機能の処理のフローを説明する図である。
図20に示されるように、CPU27は、存在/不在確認をする(ステップST11)。具体的には、存在/不在判定部271は、ドップラーセンサ30からの信号に基づいて存在/不在の判定をし、判定結果をアラーム機能実行判定部280に出力する。
【0209】
CPU27は、存在判定であるか否かを判定する(ステップST12)。アラーム機能実行判定部280は、存在/不在判定部271からの存在/不在の判定結果に基づいて存在判定か否かを判定する。
【0210】
CPU27は、存在判定であると判定した場合(ステップST12においてYES)には、アラーム機能がONであるか否かを判定する(ステップST14)。アラーム機能実行判定部280は、存在/不在判定部271からの存在/不在の判定結果に基づいて存在判定である場合には、設定情報にアラーム機能がONの情報が含まれているか否かを判定する。
【0211】
ステップST14において、CPU27は、アラーム機能がONであると判定した場合(ステップST14においてYES)には、睡眠を浅く導く機能がONであるか否かを判定する(ステップST16)。アラーム機能実行判定部280は、設定情報に睡眠を浅く導く機能がONの情報が含まれているか否かを判定する。
【0212】
ステップST16において、CPU27は、睡眠を浅く導く機能がONであると判定した場合には、睡眠を浅く導く機能開始処理を実行する(ステップST18)。アラーム機能実行判定部280は、睡眠状態誘導部277に睡眠を浅く導く機能開始処理を実行するように指示する。睡眠を浅く導く機能開始処理の詳細については後述する。
【0213】
そして、処理を終了する(エンド)。
一方、ステップST12において、CPU27は、存在判定で無いと判定した場合(ステップST12においてNO)には、処理を終了する(エンド)。アラーム機能実行判定部280は、睡眠状態誘導部277に睡眠を浅く導く機能開始処理を実行するように指示しない。
【0214】
また、ステップST14において、CPU27は、アラーム機能がONでないと判定した場合(ステップST14においてNO)には、処理を終了する(エンド)。アラーム機能実行判定部280は、睡眠状態誘導部277に睡眠を浅く導く機能開始処理を実行するように指示しない。
【0215】
また、ステップST16において、CPU27は、睡眠を浅く導く機能がONでないと判定した場合(ステップST16においてNO)には、処理を終了する(エンド)。アラーム機能実行判定部280は、睡眠状態誘導部277に睡眠を浅く導く機能開始処理を実行するように指示しない。
【0216】
上記処理により、睡眠アラーム装置2の観測領域であるベッドにユーザが存在しない場合、あるいはユーザがアラーム機能の停止を望む場合(アラーム機能がOFF)あるいは、睡眠を浅く導く機能がOFFの場合には、睡眠を浅く導く機能は実行されない。したがって、無駄に機能が実行されることを抑制するとともに、ユーザの意図を反映させることが可能である。
【0217】
図21は、実施形態に基づく睡眠を浅く導く機能の開始処理のフローを説明する図である。
【0218】
図21に示されるように、CPU27は、現在時刻が起動トリガ時刻か否かを判定する(ステップST20)。睡眠状態誘導部は、現在時刻が起床設定時刻から所定期間前(一例として20分前)であるか否かを判定する。
【0219】
CPU27は、現在時刻が起動トリガ時刻となるまで(ステップST20においてNO)状態を維持する。
【0220】
一方、CPU27は、現在時刻が起動トリガ時刻であると判定した場合(ステップST20においてYES)には、睡眠状態を確認する(ステップST22)。睡眠状態判定部272は、ドップラーセンサ30からの信号に基づいてユーザの睡眠状態を判定し、判定結果を睡眠状態誘導部277に出力する。
【0221】
CPU27は、ユーザの睡眠状態が深い睡眠状態か否かを判定する(ステップST24)。睡眠状態誘導部277は、睡眠状態判定部272からの判定結果に基づいてユーザの睡眠状態が深い睡眠状態であるか否かを判定する。
【0222】
ステップS24において、CPU27は、ユーザの睡眠状態が深い睡眠状態であると判定した場合(ステップST24においてYES)には、ホワイトノイズを出力する(ステップST26)。睡眠状態誘導部277は、スピーカ22からホワイトノイズを出力する。
【0223】
そして、CPU27は、現在時刻が起床設定時刻であるか否かを判定する(ステップST28)。睡眠状態誘導部277は、現在時刻が設定情報に含まれている起床設定時刻か否かを判定する。
【0224】
ステップST28において、CPU27は、現在時刻が起床設定時刻であると判定した場合(ステップST28においてYES)には、ホワイトノイズを停止する(ステップST30)。睡眠状態誘導部277は、現在時刻が起床設定時刻であると判定した場合には、スピーカ22からホワイトノイズの出力を停止する。
【0225】
そして、処理を終了する(リターン)
一方、CPU27は、現在時刻が起床設定時刻で無いと判定した場合(ステップST28においてNO)には、ステップST22に戻り、上記処理を繰り返す。
【0226】
また、ステップS24において、CPU27は、ユーザの睡眠状態が深い睡眠状態でないと判定した場合(ステップST24においてNO)には、ステップST26をスキップして、ステップST28に進む。以降の処理は同様である。
【0227】
また、ステップS24において、CPU27は、ユーザの睡眠状態が深い睡眠状態でないと判定した場合(ステップST24においてNO)にホワイトノイズを既に出力している場合には、当該出力を停止しても良い。そして、CPU27は、再びユーザの睡眠状態が深い睡眠状態であると判定した場合には、再度、ホワイトノイズを出力してもよい。また、本例においては、ユーザが深い睡眠状態でないと判定した場合には、ホワイトノイズの出力を停止する場合について説明したが、これに限られず、例えば、寝返り等のユーザの体動を検知した場合にホワイトノイズの出力を停止してもよい。
【0228】
したがって、起床設定時刻から所定期間前のユーザの睡眠状態を確認し、ユーザの睡眠状態が深い睡眠状態である場合には、ホワイトノイズを出力して深い睡眠状態から浅い睡眠状態に誘導する。一方、起床設定時刻の所定期間前に、ユーザの睡眠状態が深い睡眠状態でない場合には、ホワイトノイズを出力しない。
【0229】
起床設定時刻に浅い睡眠状態に誘導することが可能であるため、ユーザがすっきりと起床することが可能である。
【0230】
<朝の一言機能>
朝の一言機能は、ユーザが所望する情報をユーザが希望するタイミングで通知する機能である。なお、当該朝の一言機能は、図10で説明したアラーム機能の処理と並列に実行される処理である。
【0231】
図22は、実施形態に基づく朝の一言機能の処理のフローを説明する図である。
図22に示されるように、CPU27は、存在/不在確認をする(ステップST40)。具体的には、存在/不在判定部271は、ドップラーセンサ30からの信号に基づいて存在/不在判定の判定結果をアラーム機能実行判定部280に出力する。
【0232】
CPU27は、存在判定であるか否かを判定する(ステップST42)。アラーム機能実行判定部280は、存在/不在判定部271からの存在/不在の判定結果に基づいて存在判定か否かを判定する。
【0233】
CPU27は、存在判定であると判定した場合(ステップST42においてYES)には、アラーム機能がONであるか否かを判定する(ステップST44)。アラーム機能実行判定部280は、存在/不在判定部271からの存在/不在の判定結果に基づいて存在判定である場合には、設定情報にアラーム機能がONの情報が含まれているか否かを判定する。
【0234】
ステップST44において、CPU27は、アラーム機能がONであると判定した場合(ステップST44においてYES)には、朝の一言機能がONであるか否かを判定する(ステップST46)。アラーム機能実行判定部280は、設定情報に朝の一言機能がONの情報が含まれているか否かを判定する。
【0235】
ステップST46において、CPU27は、朝の一言機能がONであると判定した場合には、朝の一言機能開始処理を実行する(ステップST48)。アラーム機能実行判定部280は、コメント報知部279に朝の一言機能開始処理を実行するように指示する。朝の一言機能開始処理の詳細については後述する。
【0236】
そして、処理を終了する(エンド)。
一方、ステップST42において、CPU27は、存在判定で無いと判定した場合(ステップST42においてNO)には、処理を終了する(エンド)。アラーム機能実行判定部280は、コメント報知部279に朝の一言機能開始処理を実行するように指示しない。
【0237】
また、ステップST44において、CPU27は、アラーム機能がONでないと判定した場合(ステップST44においてNO)には、処理を終了する(エンド)。アラーム機能実行判定部280は、コメント報知部279に朝の一言機能開始処理を実行するように指示しない。
【0238】
また、ステップST46において、CPU27は、朝の一言機能がONでないと判定した場合(ステップST46においてNO)には、処理を終了する(エンド)。アラーム機能実行判定部280は、コメント報知部279に朝の一言機能開始処理を実行するように指示しない。
【0239】
上記処理により、睡眠アラーム装置2の観測領域であるベッドにユーザが存在しない場合、あるいはユーザがアラーム機能の停止を望む場合(アラーム機能がOFF)あるいは、朝の一言機能がOFFの場合には、朝の一言機能は実行されない。したがって、無駄に機能が実行されることを抑制するとともに、ユーザの意図を反映させることが可能である。
【0240】
なお、上記においては、アラーム機能がOFFの場合には、朝の一言機能は実行されない場合について説明したが、アラーム機能がOFFの場合であっても朝の一言機能がONであれば当該朝の一言機能開始処理を実行するようにしても良い。すなわち、ステップST44の処理がない方式とすることも可能である。
【0241】
図23は、実施形態に基づく朝の一言機能の開始処理のフローを説明する図である。
図23に示されるように、CPU27は、起動トリガを確認する(ステップST50)。
【0242】
次に、CPU27は、「アラーム停止時」の条件が成立したか否かを判定する(ステップST52)。コメント報知部279は、設定情報に含まれている朝の一言機能の実行タイミングとして「アラーム停止時」が含まれている場合にはアラーム報知(報知動作)が停止したか否かを判定する。
【0243】
CPU27は、「アラーム停止時」の条件が成立したと判定した場合(ステップS27においてYES)には、情報を出力する(ステップST54)。コメント報知部279は、設定情報に含まれている朝の一言機能の実行タイミングとして「アラーム停止時」が含まれている場合にはアラーム報知(報知動作)が停止したと判定した場合(条件が成立)には、情報としてその日の天気、気温の情報を出力する。天気、気温の情報は、予め取得されてメモリ23に格納されている情報を用いてもよいし、コメント報知部279が通信装置24を介してネットワーク4と接続された外部装置と通信することにより、当該情報を取得して利用するようにしても良い。なお、一例として情報として天気、気温の情報を出力する場合について説明したが、天気、気温の情報に限られず最新のニュースや、交通情報等、ユーザの利便性に供する情報であればどのような情報でも良い。
【0244】
そして、処理を終了する(リターン)。
一方、CPU27は、ステップST52において、アラーム停止の条件が成立しない場合(ステップST52においてNO)には、「ベッドを出た時」の条件が成立するか否かを判定する(ステップST56)。コメント報知部279は、設定情報に含まれている朝の一言機能の実行タイミングとして「ベッドを出た時」が含まれている場合には、存在/不在判定部271からの存在/不在の判定結果に基づいてユーザが存在判定から不在判定に切り替わったか否かを判定する。
【0245】
CPU27は、「ベッドを出た時」の条件が成立したと判定した場合(ステップST56においてYES)には、情報を出力する(ステップST43)。コメント報知部279は、設定情報に含まれている朝の一言機能の実行タイミングとして「ベッドを出た時」が含まれている場合にはユーザが存在判定から不在判定に切り替わったと判定した場合(条件が成立)には、情報として天気、気温の情報を出力する。
【0246】
そして、処理を終了する(リターン)。
一方、CPU27は、ステップST56において、「ベッドを出た時」の条件が成立しない場合(ステップST56においてNO)には、「部屋が明るくなった時」の条件が成立するか否かを判定する(ステップST58)。コメント報知部279は、設定情報に含まれている朝の一言機能の実行タイミングとして「部屋が明るくなった時」が含まれている場合には、照度センサ26からの照度値に基づいて部屋が明るくなったか否かを判定する。
【0247】
ステップST58において、CPU27は、「部屋が明るくなった時」の条件が成立したと判定した場合(ステップST58においてYES)には、情報を出力する(ステップS43)。コメント報知部279は、設定情報に含まれている朝の一言機能の実行タイミングとして「部屋が明るくなった時」が含まれている場合には、照度センサ26からの照度値に基づいて部屋が明るくなったと判定した場合(条件が成立)には、情報として天気、気温の情報を出力する。
【0248】
そして、処理を終了する(リターン)。
ステップST58において、CPU27は、「部屋が明るくなった時」の条件が成立しないと判定した場合(ステップST58においてNO)には、ステップST52に戻り、上記処理を繰り返す。
【0249】
したがって、朝の一言機能の実行タイミングを確認して、当該条件が成立した場合には、天気、気温等の情報を出力する。これにより、ユーザは、ユーザが希望するタイミングで必要な情報を取得することが可能である。
【0250】
なお、本例においては、朝の一言機能の実行タイミングとして「アラーム停止時」、「ベッドを出た時」、「部屋が明るくなった時」の3種類について説明したが、これに限られず、さらに複数種類の実行タイミングを設けて設定することも可能である。
【0251】
<睡眠を見る>
ユーザは、端末8を介してサーバ6に格納された睡眠データに基づくユーザの睡眠情報を確認することが可能である。例えば、ユーザは、目覚めた後に端末8を操作する。ユーザの操作指示に従って端末8のディスプレイ82には、サーバ6に格納された睡眠データに基づく睡眠情報が表示される。
【0252】
図24は、実施形態に基づく端末8のトップ画面500を説明する図である。
図24に示されるように、トップ画面500には、複数のボタンが設けられる。
【0253】
トップ画面500には、「アラーム設定」ボタン502と、「睡眠を見る」ボタン504とが設けられる。
【0254】
ユーザがタッチパネルを介して「アラーム設定」ボタン502を選択した場合には、図6のアラーム設定画面が表示される。ユーザがタッチパネルを介して「睡眠を見る」ボタン504を選択した場合には、睡眠情報確認処理が実行される。CPU80がメモリ86に格納されているプログラムを実行することにより睡眠情報確認処理が実行される。
【0255】
なお、「睡眠を見る」ボタン504を押したときの内容はベッドから出る前の状態と、ベッドから出た後の状態とでは異なる。
【0256】
具体的には、ユーザがベッドから出る前であれば、またこれから二度寝するかもしれないし、いつベッドを出たかというデータが存在しないため、ユーザの睡眠データは完結(終了)していない。しかし、ユーザがベッドから出ないと睡眠データが見られないというのは不便であるため、ユーザがベッドから出ていないときは、ベッドから出たときと異なるデータを表示させるようにしてもよい。
【0257】
図25は、実施形態に基づく端末8の睡眠情報確認処理のフローを説明する図である。
図25に示されるように、CPU80は、トップ画面500において、「睡眠を見る」が選択されたかどうかを判断する(ステップST60)。
【0258】
ステップST60において、CPU80は、トップ画面500において、「睡眠を見る」が選択された場合(ステップST60においてYES)には、本日の睡眠データがあるかどうかを判断する(ステップST62)。具体的には、CPU80は、サーバ6にアクセスして、睡眠アラーム装置2からサーバ6に対して送信された本日の睡眠データが有るかどうかを判断する。
【0259】
一方、ステップST60において、CPU80は、「睡眠を見る」が選択されるまで当該状態を維持する。
【0260】
CPU80は、本日の睡眠データがあると判断した場合(ステップST62においてYES)には、睡眠解説処理を実行する(ステップST64)。睡眠解説処理は、本日の睡眠データに基づいて睡眠解析された内容を通知する処理である。当該睡眠解析は、睡眠アラーム装置2で実行されたものである。
【0261】
睡眠解析として、睡眠の特徴と問題点をコメントとして通知する。睡眠疲労の状態を通知しても良い。睡眠疲労の状態が適切でない場合には、睡眠を促す内容のコメントとともに、疲労が蓄積されていて危険である旨の警報が発令されていることを示す画面を表示しても良い。また、睡眠の特徴と問題点とに基づいて睡眠を改善するためのコメントを通知しても良い。
【0262】
例えば、起床の特徴として、ユーザの起床30分前から寝返り等の体動と、それにあわせて目覚ましの各機能がどう動作したかの結果(アラーム鳴動時刻、停止時刻とアラーム音量の変化)をグラフで提示してもよい。
【0263】
また、起床結果と起床モードの設定を参照し、起床設定時刻で設定どおりにユーザが起床していれば、それを指摘してもよい。
【0264】
仮に、「起床前に深い睡眠が出る」、「アラームへの反応が遅い」、「スヌーズが5回以上繰り替えされている」という目覚めの結果になり、それを解決する機能が未選択なら、該当機能(例えば、「睡眠を浅く導く機能」)のおすすめを表示してもよい。該当機能を使用していても問題点が出ていれば、音量とアラーム音の変更をコメントの最後に案内してもよい。
【0265】
また、起床に限られず、寝付きについても寝付きの特徴と問題点をコメントとして通知してもよい。
【0266】
また、寝付き機能に関する情報を通知しても良い。寝付き機能は、睡眠状態に誘導する機能である。例えば、音楽を再生してユーザをリラックスさせて睡眠状態に誘導したり、あるいは、呼吸法やリラックス運動を案内することにより睡眠状態に誘導する機能である。
【0267】
当該寝付き機能を使用した場合には寝つき結果と機能設定を参照し、機能開始後15分未満の寝つき時間で入眠できていれば、当該機能で寝付けたことを指摘してもよい。寝つき結果として15分以上かかっており、寝付き機能を使用していなければ、寝付きを促す機能のおすすめを表示しても良い。既に寝付き機能を使用していて寝付きに15分以上かかっていれば、未使用の別の寝付き機能をピックアップして、コメントとして通知してもよい。
【0268】
次に、CPU80は、睡眠詳細画面を表示する(ステップST66)。そして、終了する(エンド)。
【0269】
一方、ステップST62において、CPU80は、本日の睡眠データが無いと判断した場合(ステップST62においてNO)には、睡眠データリスト画面を表示する(ステップST70)。
【0270】
次に、CPU80は、選択が有るかどうかを判断する(ステップST72)。
ステップST72において、CPU80は、選択が有ると判断した場合(ステップST72においてYES)には、睡眠詳細画面を表示する(ステップST74)。
【0271】
一方、CPU80は、選択が無い場合(ステップST72においてNO)には、ステップST74をスキップして、処理を終了する(エンド)
したがって、例えば、ユーザは、目覚めた後に端末8を操作した場合には、強制的にステップST64における睡眠解説処理が実行される。したがって、ユーザは、睡眠解説処理により、ユーザの睡眠状態に関するコメントを確認することが可能である。すなわち、毎日的確にユーザの健康状態を把握することにより、健康の維持管理を容易に図ることが可能となる。
【0272】
本例においては、目覚めた日の睡眠解説処理を実行する場合について説明したが、これに限られず、例えば、1週間の最後に1週間の全体の睡眠解説処理を実行して、1週間の睡眠状態に関するコメントを確認するようにしても良いし、1週間に限られず、1月あるいは1年の最後に全体の睡眠解説処理を実行するようにしても良い。
【0273】
また、事前にユーザが入力や選択等を行って設定したユーザの睡眠の悩みに関する情報を取得して、当該取得した情報に基づいて睡眠情報確認処理のコメント内容を変更するようにしても良い。例えば、寝つきに関する悩みがあるユーザについては、寝つきに関連する分析結果が出やすくなるようにしても良い。
【0274】
図26は、実施形態に基づく睡眠詳細画面1100(その1)を説明する図である。
図26に示されるように、睡眠詳細画面1100には、ヒプノグラム(睡眠図)1102と、複数の睡眠解析項目が設けられている。
【0275】
ヒプノグラム(睡眠図)1102には、全体の睡眠期間における深い睡眠状態、浅い睡眠状態、レム睡眠状態、覚醒状態がそれぞれ分類されて各状態期間の長さが表示されている。
【0276】
ヒプノグラム(睡眠図)1102において、1番目のグラフ(最上位の段のハッチング領域)が覚醒状態を示している。2番目のグラフ(2番目の段のハッチング領域)がレム睡眠状態を示している。3番目のグラフ(3番目の段のハッチング領域)が浅い睡眠状態を示している。4番目のグラフ(4番目の段のハッチング領域)が深い睡眠状態を示している。
【0277】
ヒプノグラム1102には、鐘オブジェクト1114が設けられており、起床設定時刻を示している。また、注意オブジェクト1112が設けられており、当該注意オブジェクト1112を選択することにより睡眠解析項目に基づく注意コメントを表示することが可能である。
【0278】
したがって、当該ヒプノグラム(睡眠図)により各状態の分布を一見して把握することが可能である。
【0279】
本例においては、ドップラーセンサ30の検出信号に基づくユーザの睡眠状態を解析して表示する場合について説明しているが、これに関連して周囲の環境データを取得して当該睡眠状態の情報と関連付けて表示しても良い。具体的には、照度センサ26を介して入力される部屋の明るさ情報およびマイク28を介して入力される音声情報を取得して、当該情報を解析して表示してもよい。例えば、睡眠状態とともに、睡眠中のベッドBD周囲の騒音レベルと明るさレベルのグラフをヒプノグラム1102に並べて表示してもよい。
【0280】
また、マイク28を介して入力される音声情報には、睡眠中の環境音とユーザが発した音(いびき、寝言、歯ぎしり等)とが含まれており、解析によりユーザが発した音を抽出して、再生可能としてもよい。また、当該ユーザが発した音の時刻もヒプノグラム1102と関連付けて表示させるようにしても良い。
【0281】
また、何回寝返りしたか、いつ寝返りしたかをヒプノグラム1102と関連付けて表示させるようにしても良い。
【0282】
また、睡眠解析項目の具体例として、「実際の睡眠時間」項目1104が「4時間42分」、「寝付きにかかった時間」項目1106が「20分」、「途中起きていた時間」項目1108が「2時間7分」が表示されている。
【0283】
また、各項目に対して評価オブジェクト1110が設けられている。例えば、一例として、「実際の睡眠時間」項目に対して「B」の評価オブジェクトが表示されている。同様に、「寝付きにかかった時間」項目に対して「C」の評価オブジェクトが表示されている。また、「途中起きていた時間」項目に対して「C」の評価オブジェクトが表示されている。評価オブジェクトの評価により、平均的な一般人の睡眠データとの比較に基づく相対的な評価を把握することが可能である。なお、本例においては、「A」~「C」の相対的な評価オブジェクトが表示されている場合について説明するが、特にこれに限られず数値化したスコア値で表示しても良い。
【0284】
また、「実際の睡眠時間」が短い、かつ「寝始めてから最後に起きるまでの時間」のうち「実際の睡眠時間」が9割より少ない場合には、評価オブジェクトに隣接して、「隠れ睡眠不足」オブジェクトを提示してもよい。
【0285】
図27は、実施形態に基づく睡眠詳細画面1100(その2)を説明する図である。
図27に示されるように、睡眠詳細画面1100には、ヒプノグラム(睡眠図)1102と、複数の睡眠解析項目が設けられている。
【0286】
睡眠解析項目の具体例として、「浅い睡眠の割合」項目1200が「60.8%」、「レム睡眠の割合」項目1204が「26.1%」、「深い睡眠の合計時間」項目1206が「37分」、「浅い睡眠の合計時間」項目1208が「2時間52分」、「レム睡眠の合計時間」項目1210が「1時間14分」が表示されている。
【0287】
また、各項目にそれぞれ対応して「変化」ボタンあるいは「比較」ボタンが設けられている。具体的には、「変化ボタン」に変更する切替ボタン1212が選択される場合には、各項目に対応して「変化」ボタンが設けられる。一方で「比較ボタン」に変更する切替ボタン1214が選択される場合には、各項目に対応して「比較」ボタンが設けられる。
【0288】
「変化」ボタンを選択した場合には、各日付毎の当該項目に対する変化状態を確認することが可能である。
【0289】
「比較」ボタンを選択した場合には、年代・性別ごとの平均データとを比較して確認することが可能である。また、また動物、架空キャラクターの睡眠データとユーザの睡眠データとを比較するようにしてもよい。
【0290】
図28は、実施形態に基づく睡眠詳細画面1100(その3)を説明する図である。
図28に示されるように、睡眠詳細画面1100には、ヒプノグラム(睡眠図)1102と、複数の睡眠解析項目が設けられている。
【0291】
注意オブジェクト1112を選択した場合に注意コメント1300が表示されている。
注意コメントの一例として「しっかり眠れなかった」が表示されている。
【0292】
当該注意コメントにより、ユーザの睡眠状態を確認することが容易に可能である。
図29は、実施形態に基づく睡眠詳細画面1100(その4)を説明する図である。
【0293】
図29に示されるように、睡眠詳細画面1100には、ヒプノグラム(睡眠図)1102と、複数の睡眠解析項目が設けられている。
【0294】
「実際の睡眠時間」項目に対して変化ボタンを選択した場合のグラフが表示されている。
【0295】
一例として、各日付における実際の睡眠時間がグラフ1400で表示されている。
これにより、各日付の実際の睡眠時間の変化を容易に把握することが可能である。
【0296】
なお、日単位に限られず、週単位、月単位、年単位の変化を確認可能にしてもよい。
図30は、実施形態に基づく睡眠データリスト画面1000を説明する図である。
【0297】
図30に示されるように、睡眠データリスト画面1000には、睡眠データのリストが表示される。複数のリスト項目1001が設けられている。
【0298】
各リストユーザは、タッチパネルを介して各日付毎に分類された睡眠データのリストを確認することが可能である。
【0299】
本例においては、「2018年12月16日(日)」の睡眠データが選択されている場合が示されている。
【0300】
リスト項目1001内には、睡眠バー1002が表示されている。睡眠バー1002は、全体の睡眠期間に対するユーザの睡眠状態(深い睡眠状態、浅い睡眠状態、レム睡眠状態、覚醒状態)をそれぞれ分類して各状態期間の長さを表示している。睡眠バー1002により一見してユーザの睡眠における各状態の割合を把握することが可能である。
【0301】
また、リスト項目1001内には、実際の睡眠時間が表示されている。本例においては「4時間42分」が表示されている。これによりユーザは、睡眠時間を容易に把握することが可能である。
【0302】
また、リスト項目1001内には、「見る」ボタン1004が設けられている。
ユーザは、「見る」ボタン1004を選択することにより、選択された日付における詳細な図26等で説明した睡眠詳細画面を表示することが可能である。
【0303】
また、端末8を介してサーバ6に格納されている睡眠データを編集する機能を設けるようにしても良く、睡眠結果を結合、削除、編集等して再分析できるようにデータの再登録を可能としても良い。
【0304】
なお、本例においては、一例として睡眠解析は、睡眠アラーム装置2で実行される場合について説明したが、睡眠アラーム装置2に限られず、サーバ6で実行したものを利用するようにしても良い。また、睡眠解析の処理に限られず、上記で説明した各種の機能処理についても同様に、睡眠アラーム装置2に限られず、サーバ6あるいは端末8のいずれにおいて実行することも可能である。
【0305】
また、本実施形態におけるプログラムとして、パーソナルコンピュータで実行可能なアプリケーションを提供してもよい。このとき、本実施の形態に係るプログラムは、パーソナルコンピュータ上で実行される各種アプリケーションの一部の機能として組み込まれてもよい。
【0306】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0307】
1 睡眠管理システム、2 睡眠アラーム装置、4 ネットワーク、6 サーバ、8 端末、20 時計、21,82 ディスプレイ、22 スピーカ、23,62,86 メモリ、24,64,84 通信装置、26 照度センサ、28 マイク、29,88 入力装置、30 ドップラーセンサ、32,66,89 内部バス、100 アラーム設定画面、270 寝返り検知部、271 不在判定部、272 睡眠状態判定部、273 睡眠スコア算出部、274 体動検知部、275 表示制御部、276 累積部、277 睡眠状態誘導部、278 報知制御部、279 コメント報知部、280 アラーム機能実行判定部、282 情報送信部。
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