(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-16
(45)【発行日】2024-02-27
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 21/62 20130101AFI20240219BHJP
G06F 21/32 20130101ALI20240219BHJP
【FI】
G06F21/62 318
G06F21/32
(21)【出願番号】P 2021024387
(22)【出願日】2021-02-18
【審査請求日】2023-03-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000237639
【氏名又は名称】富士通フロンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002918
【氏名又は名称】弁理士法人扶桑国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松田 崇博
【審査官】小林 秀和
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-095957(JP,A)
【文献】特開2006-277316(JP,A)
【文献】特開2015-036975(JP,A)
【文献】特開2012-085962(JP,A)
【文献】特表2002-538736(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/62
G06F 21/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作者を撮影可能なカメラと、
複数のファイルと人物画像とを記憶する記憶部と、
所定の入力操作である第1操作を受け付けたときに、前記カメラに操作者画像を撮影させ、前記操作者画像に写る第1人物と前記人物画像に写る第2人物とが一致する場合、前記複数のファイルへの操作を含む第2操作の受付を許可し、前記第1人物と前記第2人物とが一致しない場合、前記複数のファイルのうちの第1ファイルを削除してから前記第2操作の受付を許可し、前記人物画像を前記操作者画像に更新する処理部と、
を有し、
前記処理部は、前記第2操作の受付では、ログイン操作を受け付け、前記ログイン操作に成功した場合に前記複数のファイルへの操作を受け付ける、
情報処理装置。
【請求項2】
操作者を撮影可能なカメラと、
複数のファイルと人物画像とを記憶する記憶部と、
所定の入力操作である第1操作を受け付けたときに、前記カメラに操作者画像を撮影させ、前記操作者画像に写る第1人物と前記人物画像に写る第2人物とが一致する場合、前記複数のファイルへの操作を含む第2操作の受付を許可し、前記第1人物と前記第2人物とが一致しない場合、前記複数のファイルのうちの第1ファイルを削除してから前記第2操作の受付を許可し、前記人物画像を前記操作者画像に更新する処理部と、
を有し、
前記処理部は、前記操作者画像から前記第1人物の第1ポーズを検出し、前記人物画像から前記第2人物の第2ポーズを検出し、前記第1人物と前記第2人物とが一致し前記第1ポーズと前記第2ポーズとが一致しない場合、前記複数のファイルのうちの第2ファイルを削除する、
情報処理装置。
【請求項3】
操作者を撮影可能なカメラと、
複数のファイルと人物画像とを記憶する記憶部と、
所定の入力操作である第1操作を受け付けたときに、前記カメラに操作者画像を撮影させ、前記操作者画像に写る第1人物と前記人物画像に写る第2人物とが一致する場合、前記複数のファイルへの操作を含む第2操作の受付を許可し、前記第1人物と前記第2人物とが一致しない場合、
前記操作者画像から前記第1人物が身に着けている第1マークを検出し、前記人物画像から前記第2人物が身に着けている第2マークを検出し、前記第1マークと前記第2マークとが一致するか否かに応じて前記複数のファイルのうちの第1ファイルを決定し、前記第1ファイルを削除してから前記第2操作の受付を許可し、前記人物画像を前記操作者画像に更新する処理部と、
を有する情報処理装置。
【請求項4】
前記処理部は、前記複数のファイルそれぞれの重要度に応じて、前記第1ファイルを決定する、
請求項
1記載の情報処理装置。
【請求項5】
コンピュータが、
所定の入力操作である第1操作を受け付けたときに、操作者を撮影可能なカメラに操作者画像を撮影させ、
前記操作者画像に写る第1人物と自装置に記憶された人物画像に写る第2人物とが一致する場合、自装置に記憶された複数のファイルへの操作を含む第2操作の受付を許可し、
前記第1人物と前記第2人物とが一致しない場合、前記複数のファイルのうちの第1ファイルを削除してから前記第2操作の受付を許可し、
前記人物画像を前記操作者画像に更新
し、
前記第2操作の受付では、ログイン操作を受け付け、前記ログイン操作に成功した場合に前記複数のファイルへの操作を受け付ける、
情報処理方法。
【請求項6】
コンピュータに、
所定の入力操作である第1操作を受け付けたときに、操作者を撮影可能なカメラに操作者画像を撮影させ、
前記操作者画像に写る第1人物と自装置に記憶された人物画像に写る第2人物とが一致する場合、自装置に記憶された複数のファイルへの操作を含む第2操作の受付を許可し、
前記第1人物と前記第2人物とが一致しない場合、前記複数のファイルのうちの第1ファイルを削除してから前記第2操作の受付を許可し、
前記人物画像を前記操作者画像に更新する、
処理を実行させ、
前記第2操作の受付では、ログイン操作を受け付け、前記ログイン操作に成功した場合に前記複数のファイルへの操作を受け付ける、
処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
データを記憶した携帯端末が紛失や盗難によって他のユーザに取得されることがある。すると、取得したユーザに携帯端末内のデータを閲覧されるおそれがある。取得したユーザがユーザ認証に成功した場合に、携帯端末はデータの閲覧、編集等の操作を受け付けることがある。
【0003】
ユーザ認証に関する技術としては、例えば、被認証者が情報取得部に入力する識別情報と、認証シーケンス情報と、に基づき被認証者を認証する認証装置が提案されている。また、例えば、携帯型データ記録端末の紛失や盗難に利用者本人が気が付かない場合でも、携帯型データ記録端末が、自発的・自律的に、紛失や盗難などの異常を判断して他人から内部データを保護することができる携帯型データ記録端末が提案されている。また、例えば、撮影装置において、認証することにより再生可能な画像データの認証を容易に行うことの可能な撮影装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-151759号公報
【文献】特開2002-216099号公報
【文献】特開2012-133747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、携帯端末の取得者は、携帯端末によってデータ操作をするためのユーザ認証を求められたときに、携帯端末によるデータ操作以外のデータを取り出す方法を試みることも考えられる。すると、携帯端末からデータが流出してしまうことがある。
【0006】
1つの側面では、本件は、データ流出を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つの案では、カメラと記憶部と処理部とを有する情報処理装置が提供される。カメラは、操作者を撮影可能である。記憶部は、複数のファイルと人物画像とを記憶する。処理部は、所定の入力操作である第1操作を受け付けたときに、カメラに操作者画像を撮影させ、操作者画像に写る第1人物と人物画像に写る第2人物とが一致する場合、複数のファイルへの操作を含む第2操作の受付を許可し、第1人物と第2人物とが一致しない場合、複数のファイルのうちの第1ファイルを削除してから第2操作の受付を許可し、人物画像を操作者画像に更新する。
【発明の効果】
【0008】
1態様によれば、データ流出を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第1の実施の形態に係る情報処理装置の一例を示す図である。
【
図3】情報処理装置のハードウェアの一構成例を示す図である。
【
図4】情報処理装置の機能例を示すブロック図である。
【
図6】装置操作受付処理の手順の一例を示すフローチャート(その1)である。
【
図7】装置操作受付処理の手順の一例を示すフローチャート(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本実施の形態について図面を参照して説明する。なお各実施の形態は、矛盾のない範囲で複数の実施の形態を組み合わせて実施することができる。
〔第1の実施の形態〕
まず、第1の実施の形態について説明する。
【0011】
図1は、第1の実施の形態に係る情報処理装置の一例を示す図である。第1の実施の形態の情報処理装置は、操作者1を撮影した画像に基づいて、記憶しているデータを削除するか否かを判定する。情報処理装置10は、携帯可能な電子機器である。例えば、情報処理装置10は、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、PDA(Personal Data Associate)、ノートPC(Personal Computer)等である。情報処理装置10は、ネットワークに接続可能であってもよいし、ネットワークに接続不可能であってもよい。
【0012】
情報処理装置10は、カメラ11と記憶部12と処理部13とを有する。カメラ11は、操作者1を撮影可能である。カメラ11は、例えば、情報処理装置10の表示画面の正面を撮影可能に設置される。記憶部12は、情報処理装置10が実行する処理に用いられるデータを記憶する。記憶部12は、例えば、情報処理装置10が有するメモリまたはストレージ装置である。記憶部12は、ファイル12a-1,12a-2,・・・と人物画像12bとを記憶する。ファイル12a-1,12a-2,・・・は、情報処理装置10に記憶されるファイルの少なくとも一部である。ファイル12a-1,12a-2,・・・は、例えば、それぞれ「低」、「中」または「高」の重要度が設定されている。人物画像12bは、人物が写った画像である。
【0013】
処理部13は、情報処理装置10を制御し、所要の処理を実行可能である。処理部13は、例えば、情報処理装置10が有するプロセッサまたは演算回路である。処理部13は、所定の入力操作である第1操作を受け付けたときに、カメラ11に操作者画像2を撮影させる。第1操作は、例えば、所定のキーの押下、タッチパネルへのタッチ操作等である。
【0014】
次に、処理部13は、操作者画像2と人物画像12bとを比較する。処理部13は、操作者画像2に写る第1人物と人物画像12bに写る第2人物とが一致するか否かを判定する。処理部13は、第1人物と第2人物とが一致しない場合、ファイル12a-1,12a-2,・・・のうちの第1ファイルを削除してからファイル12a-1,12a-2,・・・への操作を含む第2操作の受付を許可する。第2操作は、例えば、ファイル12a-1,12a-2,・・・の閲覧、編集、削除や情報処理装置10にインストールされているアプリケーションプログラムの実行指示を含む。
【0015】
ここで、処理部13は、ファイル12a-1,12a-2,・・・それぞれの重要度に応じて、第1ファイルを決定する。また、処理部13は、操作者画像2から第1人物が身に着けている第1マークを検出し、人物画像12bから第2人物が身に着けている第2マークを検出する。第1マークおよび第2マークは、衣服についたロゴ等のマークであってもよいし、帽子等であってもよい。そして、処理部13は、第1マークと第2マークとが一致するか否かに応じて第1ファイルを決定する。
【0016】
一例として、処理部13は、第1人物と第2人物とが一致せず、第1マークと第2マークとが一致する場合、ファイル12a-1,12a-2,・・・のうちの重要度が「中」に設定されたファイルと重要度が「高」に設定されたファイルとを削除する。また、処理部13は、第1人物と第2人物とが不一致で、第1マークと第2マークとが不一致の場合、重要度が「低」に設定されたファイルと重要度が「中」に設定されたファイルと重要度が「高」に設定されたファイルとを削除する。
【0017】
また、処理部13は、第1人物と第2人物とが一致する場合、第2操作の受付を許可する。ただし、処理部13は、第1人物と第2人物とのポーズが一致するか否かに応じて、ファイル12a-1,12a-2,・・・のうちの第2ファイルを削除する。一例として、処理部13は、操作者画像2から第1人物の第1ポーズを検出し、人物画像12bから第2人物の第2ポーズを検出する。そして、処理部13は、第1人物と第2人物とが一致し第1ポーズと第2ポーズとが一致しない場合、重要度が「高」に設定されたファイルを削除する。
【0018】
そして、処理部13は、人物画像12bを操作者画像2に更新する。つまり、処理部13は、今回の処理において操作者画像2を、次回の処理において人物画像12bとして比較対象とする。
【0019】
第1の実施の形態によれば、情報処理装置10の処理部13は、所定の入力操作である第1操作を受け付けたときに、操作者を撮影可能なカメラ11に操作者画像2を撮影させる。処理部13は、操作者画像2に写る第1人物と記憶部12に記憶される人物画像12bに写る第2人物とが一致する場合、ファイル12a-1,12a-2,・・・への操作を含む第2操作の受付を許可する。また、処理部13は、第1人物と第2人物とが一致しない場合、ファイル12a-1,12a-2,・・・のうちの第1ファイルを削除してから第2操作の受付を許可する。そして、処理部13は、人物画像12bを操作者画像2に更新する。これにより、情報処理装置10は、不正な操作者1にファイル操作される前にファイルを削除できる。よって、情報処理装置10は、データ流出を防止することができる。
【0020】
また、処理部13は、ファイル12a-1,12a-2,・・・それぞれの重要度に応じて、第1ファイルを決定する。これにより、情報処理装置10は、不正な操作者1に操作されるのが好ましくないファイルを優先的に削除できる。
【0021】
また、処理部13は、操作者画像2から第1人物の第1ポーズを検出し、人物画像12bから第2人物の第2ポーズを検出する。そして、処理部13は、第1人物と第2人物とが一致し第1ポーズと第2ポーズとが一致しない場合、ファイル12a-1,12a-2,・・・のうちの第2ファイルを削除する。これにより、情報処理装置10は、セキュリティをさらに向上させることができる。
【0022】
また、処理部13は、操作者画像2から第1人物が身に着けている第1マークを検出し、人物画像12bから第2人物が身に着けている第2マークを検出する。そして、処理部13は、第1マークと第2マークとが一致するか否かに応じて第1ファイルを決定する。これにより、情報処理装置10は、操作者1が人物画像12bに写る人物と同じ組織に属する場合と操作者1が情報処理装置10を不正に取得した者である場合とで、削除するファイルを変えることができる。
【0023】
なお、第2操作には、ログイン操作が含まれてもよく、処理部13は、ログイン操作に成功した場合にファイル12a-1,12a-2,・・・への操作の受付を許可してもよい。これにより、情報処理装置10は、不正な操作者1によるファイル操作を防止できる。
【0024】
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、複数の情報処理装置を複数のユーザが共同で利用するものである。
【0025】
図2は、第2の実施の形態の概要を示す図である。第2の実施の形態では、ユーザ20-1,20-2,・・・が共同で情報処理装置100-1,100-2,・・・を利用する。ユーザ20-1,20-2,・・・は、同じ組織(例えば、同じ会社の同じ営業所)に所属する人物である。ユーザ20-1,20-2,・・・は、始業から終業までの間、同じマーク(例えば、衣服のロゴ)を身に着けている。ユーザ20-1は、始業すると情報処理装置100-1,100-2,・・・のうちの1つを選択する。そして、ユーザ20-1は、選択した情報処理装置(例えば、情報処理装置100-1)を終業まで利用する。例えば、ユーザ20-1は、使用するファイルを情報処理装置100-1に記憶させて持ち歩くことがある。ユーザ20-2,・・・も同様に、情報処理装置100-1,100-2,・・・のうちの選択した情報処理装置を始業から終業まで利用する。
【0026】
なお、ユーザ20-1は、翌日は別の情報処理装置(例えば、情報処理装置100-2)を利用することがある。つまり、情報処理装置100-1は、翌日は別のユーザ(例えば、ユーザ20-2)に利用されることもある。
【0027】
情報処理装置100-1,100-2,・・・は、ユーザ20-1,20-2,・・・が所属する組織が管理している携帯可能な端末である。情報処理装置100-1,100-2,・・・は、例えば、ネットワークに接続する機能を持たない(スタンドアロンの)タブレット端末、PDA等である。また、情報処理装置100-1,100-2,・・・のログインパスワードは、共通でありユーザ20-1,20-2,・・・が知っているものとする。
【0028】
情報処理装置100-1,100-2,・・・は、起動してからキー押下やタッチ操作を受け付けると操作者を撮影する。そして、情報処理装置100-1,100-2,・・・は、今回撮影した画像と前回起動したときに撮影した画像との一致度合いに応じてファイルを削除してから、操作者によるファイル操作やアプリケーションプログラムの実行指示を受け付ける。なお、以下では、情報処理装置100-1は、前回起動したときにユーザ20-1が写った画像を撮影したものとする。
【0029】
図3は、情報処理装置のハードウェアの一構成例を示す図である。情報処理装置100-1は、プロセッサ101によって装置全体が制御されている。プロセッサ101には、バス108を介してメモリ102と複数の周辺機器が接続されている。プロセッサ101は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ101は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、またはDSP(Digital Signal Processor)である。プロセッサ101がプログラムを実行することで実現する機能の少なくとも一部を、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)等の電子回路で実現してもよい。
【0030】
メモリ102は、情報処理装置100-1の主記憶装置として使用される。メモリ102には、プロセッサ101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、メモリ102には、プロセッサ101による処理に利用する各種データが格納される。メモリ102としては、例えばRAM(Random Access Memory)等の揮発性の半導体記憶装置が使用される。
【0031】
バス108に接続されている周辺機器としては、ストレージ装置103、ディスプレイ装置104、タッチパネル105、機器接続インタフェース106およびカメラ107がある。
【0032】
ストレージ装置103は、内蔵した記録媒体に対して、電気的または磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。ストレージ装置103は、情報処理装置100-1の補助記憶装置として使用される。ストレージ装置103には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、ストレージ装置103としては、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)を使用することができる。
【0033】
ディスプレイ装置104は、プロセッサ101からの命令に従って、画像を表示する。ディスプレイ装置104としては、有機EL(Electro Luminescence)を用いた表示装置や液晶表示装置などがある。タッチパネル105は、ディスプレイ装置104の画面の前面に配置されており、画面上の押された位置を検知して、その位置を示す信号をプロセッサ101に送信する。
【0034】
機器接続インタフェース106は、情報処理装置100-1に周辺機器を接続するための通信インタフェースである。例えば機器接続インタフェース106には、メモリカード21を接続することができる。メモリカード21は、機器接続インタフェース106との通信機能を搭載した、カード型の記録媒体である。
【0035】
カメラ107は、情報処理装置100-1に搭載された撮影装置である。カメラ107は、プロセッサ101からの命令に従って、カメラ107のレンズを向けた先の光景の静止画または動画のデータを生成し、メモリ102に格納する。例えば、カメラ107は、ディスプレイ装置104の正面にレンズが向くように設置される。
【0036】
情報処理装置100-1は、以上のようなハードウェア構成によって、第2の実施の形態の処理機能を実現することができる。情報処理装置100-2,・・・および第1の実施の形態に示した情報処理装置10も、
図3に示した情報処理装置100-1と同様のハードウェアにより実現することができる。また、プロセッサ101は、第1の実施の形態に示した処理部13の一例である。また、メモリ102またはストレージ装置103は、第1の実施の形態に示した記憶部12の一例である。なお、第2の実施の形態では、情報処理装置100-1,100-2,・・・は、ネットワークに接続する機能を持たないが、ネットワークインタフェースをさらに有していてもよい。
【0037】
情報処理装置100-1は、例えばコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、第2の実施の形態の処理機能を実現する。情報処理装置100-1に実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。例えば、情報処理装置100-1に実行させるプログラムをストレージ装置103に格納しておくことができる。プロセッサ101は、ストレージ装置103内のプログラムの少なくとも一部をメモリ102にロードし、プログラムを実行する。また情報処理装置100-1に実行させるプログラムを、メモリカード21などの可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体に格納されたプログラムは、例えばプロセッサ101からの制御により、ストレージ装置103にインストールされた後、実行可能となる。またプロセッサ101が、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
【0038】
次に、情報処理装置100-1の機能について詳細に説明する。
図4は、情報処理装置の機能例を示すブロック図である。情報処理装置100-1は、記憶部110、削除判定部120およびファイル操作受付部130を有する。記憶部110は、メモリ102またはストレージ装置103の記憶領域を用いて実現される。削除判定部120およびファイル操作受付部130は、メモリ102に記憶されたプログラムをプロセッサ101が実行することで実現される。
【0039】
記憶部110は、人物画像111、重要度情報112およびファイル113-1,113-2,・・・を記憶する。人物画像111は、前回起動時の操作者(つまり、ユーザ20-1)を撮影した画像である。重要度情報112は、ファイル113-1,113-2,・・・それぞれの重要度を示す。ファイル113-1,113-2,・・・は、情報処理装置100-1に記憶されているファイルの少なくとも一部である。ファイル113-1,113-2,・・・は、例えば、プログラムファイル、設定ファイル、データファイル等である。ファイル113-1,113-2,・・・は、「低」、「中」または「高」の重要度が設定されている。
【0040】
削除判定部120は、人物画像111と操作者を撮影した操作者画像との一致度合いに応じて、ファイル113-1,113-2,・・・の削除範囲を決定し、決定した削除範囲を削除してから、ファイル操作受付部130による操作の受付を許可する。まず、削除判定部120は、所定の入力操作(例えば、所定のキーの押下やタッチパネル105へのタッチ操作)を受け付けた場合、カメラ107に操作者の顔の画像(操作者画像)を撮影させる。
【0041】
次に、削除判定部120は、人物画像111および操作者画像それぞれに写る人物を特定する。例えば、削除判定部120は、人物画像111および操作者画像それぞれから顔の特徴量を抽出する。また、削除判定部120は、人物画像111および操作者画像それぞれからポーズを検出する。例えば、削除判定部120は、ポーズと画像の特徴との対応関係に基づいて、人物画像111および操作者画像それぞれに写る人物がいずれのポーズをしているかを判定する。
【0042】
そして、削除判定部120は、人物画像111と操作者画像とで、ポーズおよび人物が一致するか否かを判定する。例えば、削除判定部120は、人物画像111から抽出された顔の特徴量と操作者画像から抽出された顔の特徴量との差が閾値以下の場合、人物画像111と操作者画像とで人物が一致すると判定する。また、例えば、削除判定部120は、人物画像111から検出されたポーズと操作者画像から検出されたポーズとが一致する場合、人物画像111と操作者画像とでポーズが一致すると判定する。削除判定部120は、人物画像111と操作者画像とで、ポーズおよび人物が一致すると判定した場合、人物画像111を操作者画像に更新し、ファイル操作受付部130による操作の受付を許可する。
【0043】
また、削除判定部120は、ポーズが一致せず人物が一致する場合、削除判定部120は、重要度が「高」に設定されているファイルを削除する。例えば、削除判定部120は、重要度情報112を参照し、重要度が「高」に設定されているファイルを特定する。削除判定部120は、特定したファイルを削除する。そして、削除判定部120は、人物画像111を操作者画像に更新し、ファイル操作受付部130による操作の受付を許可する。
【0044】
また、削除判定部120は、人物画像111と操作者画像とで、人物が一致しないと判定した場合、人物画像111および操作者画像それぞれから人物が身に着けているマークを検出する。例えば、削除判定部120は、人物画像111および操作者画像それぞれから図形の特徴量を抽出する。また、例えば、削除判定部120は、人物画像111および操作者画像それぞれから文字列認識によって文字列を抽出する。
【0045】
そして、削除判定部120は、人物画像111と操作者画像とで、人物が身に着けているマークが一致するか否かを判定する。例えば、削除判定部120は、人物画像111から抽出された図形の特徴量と操作者画像から抽出された図形の特徴量との差が閾値以下の場合、人物画像111と操作者画像とで人物が身に着けているマークが一致すると判定する。また、例えば、削除判定部120は、人物画像111から抽出された文字列と操作者画像から抽出された文字列とが一致する場合、人物画像111と操作者画像とで人物が身に着けているマークが一致すると判定する。
【0046】
削除判定部120は、人物画像111と操作者画像とで、人物が身に着けているマークが一致すると判定した場合、重要度が「中」または「高」に設定されているファイルを削除する。例えば、削除判定部120は、重要度情報112を参照し、重要度が「中」または「高」に設定されているファイルを特定する。削除判定部120は、特定したファイルを削除する。そして、削除判定部120は、人物画像111を操作者画像に更新し、ファイル操作受付部130による操作の受付を許可する。
【0047】
また、削除判定部120は、人物画像111と操作者画像とで、人物が身に着けているマークが一致しないと判定した場合、重要度が「低」、「中」または「高」に設定されているファイルを削除する。つまり、削除判定部120は、ファイル113-1,113-2,・・・を削除する。そして、削除判定部120は、人物画像111を操作者画像に更新し、ファイル操作受付部130による操作の受付を許可する。
【0048】
ファイル操作受付部130は、削除判定部120によるファイル削除後に、ファイル操作を受け付ける。まず、ファイル操作受付部130は、ログインが成功したか否かを判定する。例えば、ファイル操作受付部130は、パスワードの入力を促す画面をディスプレイ装置104に表示させる。そして、ファイル操作受付部130は、入力されたパスワードとあらかじめ設定されているパスワードとが一致する場合、ログインが成功したと判定する。ファイル操作受付部130は、ログインが成功したと判定した場合、ファイル操作を受け付ける。
【0049】
例えば、ファイル操作受付部130は、操作者の入力に応じて、ファイル113-1,113-2,・・・の閲覧、編集、削除をする。また、例えば、ファイル操作受付部130は、操作者の入力に応じて、ファイル113-1,113-2,・・・以外の情報処理装置100-1に記憶されているファイルの閲覧、編集、削除をする。また、例えば、ファイル操作受付部130は、情報処理装置100-1にインストールされているアプリケーションプログラムの実行指示を受け付け、当該アプリケーションプログラムを実行する。
【0050】
なお、
図4に示した各要素間を接続する線は通信経路の一部を示すものであり、図示した通信経路以外の通信経路も設定可能である。次に、情報処理装置100-1に記憶される重要度情報について詳細に説明する。
【0051】
図5は、重要度情報の一例を示す図である。重要度情報112は、ファイル113-1,113-2,・・・それぞれの重要度を示すものである。重要度情報112は、ファイル名および重要度の項目を有する。ファイル名の項目には、ファイル113-1,113-2,・・・のいずれかのファイル名が設定される。重要度の項目には、「低」、「中」、「高」のいずれかが設定される。
【0052】
ここで、重要度「高」に設定されているファイルは、例えば、顧客情報等のユーザ20-1が利用するデータファイルのうちの特に重要なデータファイルである。また、重要度「中」に設定されているファイルは、例えば、ユーザ20-1が利用するデータファイルである。また、重要度「低」に設定されているファイルは、例えば、ユーザ20-1,20-2,・・・の間で共有してもよいデータファイルである。
【0053】
一例として、重要度情報112は、ファイル名の項目に「ファイルA」、重要度の項目に「高」が設定されているレコードを有する。ファイル名の項目に「ファイルA」、重要度の項目に「高」が設定されているレコードは、「ファイルA」というファイル名のファイルが重要度「高」に設定されていることを示す。
【0054】
次に、情報処理装置100-1による装置操作受付処理の手順について説明する。
図6は、装置操作受付処理の手順の一例を示すフローチャート(その1)である。以下、
図6に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
【0055】
[ステップS101]情報処理装置100-1は、起動する。例えば、情報処理装置100-1は、電源ボタンが押下されることで起動する。なお、情報処理装置100-1の起動には、例えば、スリープ状態、休止状態からの復帰が含まれてもよい。
【0056】
[ステップS102]削除判定部120は、所定の入力操作を受け付けたか否かを判定する。例えば、削除判定部120は、所定のキーの押下やタッチパネル105へのタッチ操作を受け付けた場合、所定の入力操作を受け付けたと判定する。削除判定部120は、所定の入力操作を受け付けたと判定した場合、処理をステップS103に進める。また、削除判定部120は、所定の入力操作を受け付けていないと判定した場合、処理をステップS102に進める。
【0057】
[ステップS103]削除判定部120は、周囲が明るいか否かを判定する。削除判定部120は、周囲が明るいと判定した場合、処理をステップS104に進める。また、削除判定部120は、削除判定部120は、周囲が明るくないと判定した場合、処理をステップS102に進める。
【0058】
[ステップS104]削除判定部120は、カメラ107に操作者の顔の画像(操作者画像)を撮影させる。
[ステップS105]削除判定部120は、操作者画像に顔が写っているか否かを判定する。例えば、削除判定部120は、ステップS104で撮影された操作者画像から顔の特徴量が検出される場合、操作者画像に顔が写っていると判定する。削除判定部120は、操作者画像に顔が写っていると判定した場合、処理をステップS106に進める。また、削除判定部120は、操作者画像に顔が写っていないと判定した場合、処理をステップS102に進める。
【0059】
[ステップS106]削除判定部120は、人物画像111および操作者画像それぞれに写る人物を特定する。例えば、削除判定部120は、人物画像111およびステップS104で撮影された操作者画像それぞれから顔の特徴量を抽出する。
【0060】
[ステップS107]削除判定部120は、人物画像111および操作者画像それぞれからポーズを検出する。例えば、削除判定部120は、ポーズと画像の特徴との対応関係に基づいて、人物画像111および操作者画像それぞれに写る人物がいずれのポーズをしているかを判定する。
【0061】
[ステップS108]削除判定部120は、人物画像111と操作者画像とで、ポーズおよび人物が一致するか否かを判定する。例えば、削除判定部120は、ステップS106で人物画像111から抽出された顔の特徴量と操作者画像から抽出された顔の特徴量との差が閾値以下の場合、人物画像111と操作者画像とで人物が一致すると判定する。また、例えば、削除判定部120は、ステップS107で人物画像111から検出されたポーズと操作者画像から検出されたポーズとが一致する場合、人物画像111と操作者画像とでポーズが一致すると判定する。削除判定部120は、人物画像111と操作者画像とで、ポーズおよび人物が一致すると判定した場合、処理をステップS115に進める。また、削除判定部120は、人物画像111と操作者画像とで、ポーズまたは人物が一致しないと判定した場合、処理をステップS109に進める。
【0062】
図7は、装置操作受付処理の手順の一例を示すフローチャート(その2)である。以下、
図7に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS109]削除判定部120は、人物画像111と操作者画像とで、人物が一致するか否かを判定する。例えば、削除判定部120は、ステップS106で人物画像111から抽出された顔の特徴量と操作者画像から抽出された顔の特徴量との差が閾値以下の場合、人物画像111と操作者画像とで人物が一致すると判定する。削除判定部120は、人物画像111と操作者画像とで人物が一致すると判定した場合、処理をステップS110に進める。また、削除判定部120は、人物画像111と操作者画像とで、人物が一致しないと判定した場合、処理をステップS111に進める。
【0063】
[ステップS110]削除判定部120は、重要度が「高」に設定されているファイルを削除する。例えば、削除判定部120は、重要度情報112の重要度の項目が「高」であるレコードを抽出する。削除判定部120は、ファイル113-1,113-2,・・・のうち、抽出したレコードのファイル名の項目に設定されたファイル名のファイルを削除する。そして、処理がステップS115に進む。
【0064】
[ステップS111]削除判定部120は、人物画像111および操作者画像それぞれから人物が身に着けているマークを検出する。例えば、削除判定部120は、人物画像111およびステップS104で撮影された操作者画像それぞれから図形の特徴量を抽出する。また、例えば、削除判定部120は、人物画像111およびステップS104で撮影された操作者画像それぞれから文字列認識によって文字列を抽出する。
【0065】
[ステップS112]削除判定部120は、人物画像111と操作者画像とで、人物が身に着けているマークが一致するか否かを判定する。例えば、削除判定部120は、ステップS111で人物画像111から抽出された図形の特徴量と操作者画像から抽出された図形の特徴量との差が閾値以下の場合、人物画像111と操作者画像とで人物が身に着けているマークが一致すると判定する。また、例えば、削除判定部120は、人物画像111から抽出された文字列と操作者画像から抽出された文字列とが一致する場合、人物画像111と操作者画像とで人物が身に着けているマークが一致すると判定する。削除判定部120は、人物画像111と操作者画像とで、人物が身に着けているマークが一致すると判定した場合、処理をステップS113に進める。また、削除判定部120は、人物画像111と操作者画像とで、人物が身に着けているマークが一致しないと判定した場合、処理をステップS114に進める。
【0066】
[ステップS113]削除判定部120は、重要度が「中」または「高」に設定されているファイルを削除する。例えば、削除判定部120は、重要度情報112の重要度の項目が「中」または「高」であるレコードを抽出する。削除判定部120は、ファイル113-1,113-2,・・・のうち、抽出したレコードのファイル名の項目に設定されたファイル名のファイルを削除する。そして、処理がステップS115に進む。
【0067】
[ステップS114]削除判定部120は、重要度が「低」、「中」または「高」に設定されているファイルを削除する。つまり、削除判定部120は、ファイル113-1,113-2,・・・を削除する。
【0068】
[ステップS115]削除判定部120は、人物画像111をステップS104で撮影された操作者画像に更新する。
[ステップS116]ファイル操作受付部130は、ログインが成功したか否かを判定する。例えば、ファイル操作受付部130は、パスワードの入力を促す画面をディスプレイ装置104に表示させる。そして、ファイル操作受付部130は、入力されたパスワードとあらかじめ設定されているパスワードとが一致する場合、ログインが成功したと判定する。また、ファイル操作受付部130は、入力されたパスワードとあらかじめ設定されているパスワードとが一致しない場合、ログインが失敗したと判定する。ファイル操作受付部130は、ログインが成功したと判定した場合、処理をステップS117に進める。また、ファイル操作受付部130は、ログインが失敗したと判定した場合、処理をステップS116に進める。
【0069】
[ステップS117]ファイル操作受付部130は、ファイル操作を受け付ける。例えば、ファイル操作受付部130は、操作者の入力に応じて、ファイル113-1,113-2,・・・の閲覧、編集、削除をする。また、例えば、ファイル操作受付部130は、操作者の入力に応じて、ファイル113-1,113-2,・・・以外の情報処理装置100-1に記憶されているファイルの閲覧、編集、削除をする。また、例えば、ファイル操作受付部130は、情報処理装置100-1にインストールされているアプリケーションプログラムの実行指示を受け付け、当該アプリケーションプログラムを実行する。
【0070】
[ステップS118]ファイル操作受付部130は、情報処理装置100-1の停止指示を受け付ける。すると、ファイル操作受付部130は、情報処理装置100-1を停止させる。なお、情報処理装置100-1の停止には、例えば、スリープ状態、休止状態への移行が含まれてもよい。
【0071】
このように、情報処理装置100-1は、所定の入力操作を受け付けたときに、カメラ107に操作者画像を撮影させる。情報処理装置100-1は、操作者画像と人物画像111とで、ポーズおよび人物が一致し、ログインに成功した場合、ファイル操作の受付を許可する。これにより、情報処理装置100-1は、ファイル113-1,113-2,・・・を削除することなく、ユーザ20-1にファイル操作を許可できる。
【0072】
また、情報処理装置100-1は、操作者画像と人物画像111とで、人物および人物が身に着けているマークが一致しない場合、ファイル113-1,113-2,・・・を削除する。そして、情報処理装置100-1は、ログインに成功した場合にファイル操作の受付を許可する。これにより、情報処理装置100-1は、ユーザ20-1,20-2,・・・以外の不正取得者に所定の入力操作をされた場合、ログイン操作前にファイル113-1,113-2,・・・を削除できる。よって、情報処理装置100-1は、データの流出を防止できる。また、情報処理装置100-1は、ログイン操作に成功した場合にファイル操作の受付を許可することにより、不正取得者によるファイル操作を防止できる。
【0073】
ここで、不正取得者は、ユーザ20-1のログイン操作を盗み見ることでパスワードを取得できることがある。そして、情報処理装置100-1は、不正取得者がログインに成功した場合、不正取得者が新たに作成したファイルを記憶することもある。このとき、情報処理装置100-1は、人物画像111を不正取得者が撮影された操作者画像に更新する。すると、次に不正取得者が情報処理装置100-1を起動したとき、情報処理装置100-1は、不正取得者が作成したファイルを削除しない。これにより、不正取得者は、情報処理装置100-1のファイル削除機能に気づかない。よって、情報処理装置100-1は、ユーザ20-1が情報処理装置100-1にデータを記憶させていたことを不正取得者に知られるのを防止できる。
【0074】
また、情報処理装置100-1は、操作者画像と人物画像111とで、人物が一致し、ポーズが一致しない場合、重要度が「高」に設定されたファイルを削除する。これにより、情報処理装置100-1は、重要度が「高」に設定されたファイルに対するセキュリティをさらに向上させることができる。また、情報処理装置100-1は、操作者画像と人物画像111とで、人物が一致せず人物が身に着けているマークが一致する場合、重要度が「中」または「高」に設定されたファイルを削除する。これにより、例えば、ユーザ20-1が情報処理装置100-1を利用した翌日に、ユーザ20-2が情報処理装置100-1を利用する場合、情報処理装置100-1は、組織で共有しているファイルを削除せず残すことができる。
【0075】
上記のように、情報処理装置100-1は、ファイル113-1,113-2,・・・それぞれの重要度に応じて、削除するファイルを決定することで、不正取得者に操作されるのが好ましくないファイルを優先的に削除できる。
【0076】
以上、実施の形態を例示したが、実施の形態で示した各部の構成は同様の機能を有する他のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。さらに、前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
【符号の説明】
【0077】
1 操作者
2 操作者画像
10 情報処理装置
11 カメラ
12 記憶部
12a-1,12a-2,・・・ ファイル
12b 人物画像
13 処理部