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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-16
(45)【発行日】2024-02-27
(54)【発明の名称】液体収集デバイス
(51)【国際特許分類】
   A61F 5/453 20060101AFI20240219BHJP
   A61F 5/457 20060101ALI20240219BHJP
   A61M 1/00 20060101ALI20240219BHJP
【FI】
A61F5/453
A61F5/457
A61M1/00 180
A61M1/00 160
A61M1/00 120
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2021506366
(86)(22)【出願日】2019-04-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-30
(86)【国際出願番号】 US2019027901
(87)【国際公開番号】W WO2019204465
(87)【国際公開日】2019-10-24
【審査請求日】2022-04-15
(31)【優先権主張番号】62/658,793
(32)【優先日】2018-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/770,031
(32)【優先日】2018-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520406614
【氏名又は名称】アコスタ メディカル グループ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100187964
【弁理士】
【氏名又は名称】新井 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100104282
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 康仁
(72)【発明者】
【氏名】アコスタ,フレッド
【審査官】望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2011/024864(WO,A1)
【文献】特開昭58-004553(JP,A)
【文献】特表平11-513597(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0216081(US,A1)
【文献】実開平06-053395(JP,U)
【文献】実開昭62-142321(JP,U)
【文献】特開昭61-268249(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 5/453
A61F 5/457
A61M 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体収集デバイスであって、
第1の開口部を有する第1の端部及び第2の開口部を有する第2の端部を備える管状部材であって、前記第1の端部の一部がユーザに粘着的に固定されるように構成され、前記第2の端部が前記第1の端部の周囲で折り返して第1のシース及び第2のシースを形成するように構成され、前記第2のシースが前記第1のシースのアウトボード側にあるとともに内容積を画定する、前記管状部材と、
内径及び外径を有する第1の保持用ループであって、前記第1のシースのアウトボード側でかつ前記第2のシースのインボード側に配置されるように構成された前記第1の保持用ループと、
内径及び外径を有する第2の保持用ループであって、前記第2の保持用ループの前記内径が前記第1の保持用ループの前記外径よりも小さい、前記第2の保持用ループと
を備え
前記第2の保持用ループは、前記第2のシースのアウトボード側に配置されている、前記液体収集デバイス。
【請求項2】
前記第2のシースが液体収集バッグに取り付けられるように構成されている、請求項1に記載の液体収集デバイス。
【請求項3】
前記第2の保持用ループがハーネスに取り付けられるように構成されている、請求項1に記載の液体収集デバイス。
【請求項4】
ハーネス及びストラップをさらに備え、前記ハーネスがユーザの周囲に配置されるように構成され、前記ストラップが前記第2の保持用ループを前記ハーネスに接続するように構成されている、請求項3に記載の液体収集デバイス。
【請求項5】
前記ストラップが弾性を有する、請求項4に記載の液体収集デバイス。
【請求項6】
前記第1のシースが陰茎の亀頭を超えて延在し、ドレーンチューブが前記第1の開口部を通過することを可能とするように構成された、請求項1に記載の液体収集デバイス。
【請求項7】
前記ドレーンチューブが、前記第2のシースによって画定される前記内容積に液体を排出させるように構成されている、請求項6に記載の液体収集デバイス。
【請求項8】
前記第1のシースがフラッターバルブを備える、請求項1に記載の液体収集デバイス。
【請求項9】
前記第1のシースが凹所フラッターバルブを備える、請求項1に記載の液体収集デバイス。
【請求項10】
前記第2のシースが少なくとも1つのフラッターバルブを備える、請求項1に記載の液体収集デバイス。
【請求項11】
前記第2のシースをドレーンチューブに接続する一方向バルブをさらに備え、前記ドレーンチューブが液体収集バッグに接続されている、請求項1に記載の液体収集デバイス。
【請求項12】
液体収集デバイスであって、
第1の開口部を有する第1の端部及び第2の開口部を有する第2の端部を備える管状部材であって、前記第1の端部の一部がユーザに粘着的に固定されるように構成され、前記第2の端部が前記第1の端部の周囲で折り返して第1のシース及び第2のシースを形成するように構成され、前記第2のシースが前記第1のシースのアウトボード側にあるとともに内容積を画定する、前記管状部材と、
内径及び外径を有する第1の保持用ループであって、前記第1のシースのアウトボード側でかつ前記第2のシースのインボード側に配置されるように構成された前記第1の保持用ループと、
内径及び外径を有する第2の保持用ループであって、前記第2の保持用ループの前記内径が前記第1の保持用ループの前記外径よりも小さい、前記第2の保持用ループと
を備え、
前記第2の保持用ループは、前記第2のシースのアウトボード側に配置されており、
前記液体収集デバイスは、溝形シールを有する液体収集バッグをさらに備える、前記液体収集デバイス。
【請求項13】
前記第1の保持用ループが、陰茎の周囲に貼り付けられ、前記陰茎の実質的な圧迫を回避するように構成されている、請求項1に記載の液体収集デバイス。
【請求項14】
前記管状部材の前記第1の端部に配置された粘着層をさらに備える請求項1に記載の液体収集デバイス。
【請求項15】
男性用尿収集デバイスであって、
第1の端部及び第2の端部を有する管状部材であって、該管状部材がそれ自体の上に折り重ねて第1のシース及び第2のシースを形成するように構成され、前記第1のシースが陰茎の周囲に配置されるように構成され、前記第2のシースが前記第1のシースのアウトボード側にあり、前記第2のシースが内容積を画定し、液体収集バッグと流通するように構成されている、前記管状部材と、
内径及び外径を有する第1の保持用ループであって、前記第1の保持用ループが、前記第1のシースのアウトボード側でかつ前記第2のシースのインボード側で前記陰茎の周囲に配置され、前記第1の保持用ループが前記陰茎の圧迫を回避するように構成されている、前記第1の保持用ループと
を備え、
1以上の溝形シールを有する液体収集バッグをさらに備える前記男性用尿収集デバイス。
【請求項16】
前記第1のシースの第1の開口部が、留置カテーテルドレーンチューブが前記第1の開口部を通過可能となるように構成され、前記第2のシースの第2の開口部が前記ドレーンチューブの周囲に固定されるように構成されている、請求項15に記載の男性用尿収集デバイス。
【請求項17】
内径及び外径を有する第2の保持用ループをさらに備え、前記第1の保持用ループの前記外径が前記第2の保持用ループの前記内径よりも大きく、前記第2の保持用ループがストラップによってハーネスに取り付けられるように構成されており、
前記第2の保持用ループは、前記第2のシースのアウトボード側に配置されている、請求項15に記載の男性用尿収集デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2018年4月17日出願の米国仮特許出願第62/7658793号及び2018年11月20日出願の米国仮特許出願第62/770031号の優先権を主張し、その各々の開示が参照によりここに取り込まれる。
【0002】
ここに開示する実施形態は、体液収集及び体液収集デバイスの保護について採用される。
【背景技術】
【0003】
従来的な外部カテーテル及び体液収集デバイスは、通常は、尿、血液、便、その他の体液が長時間にわたってユーザに接触したままとなり得るシース(sheath)を利用する。これは、ユーザの皮膚を刺激し、場合によっては感染をもたらす。
【発明の概要】
【0004】
開示される実施形態は、第1及び第2のシースを形成するために、単一片の管状部材がそれ自体の上に折り返される、第2のシースは第1のシースのアウトボード側でかつ標準的には第1のシースの開放端を超えて延在する収集デバイスに関する。管状部材の第1の端部の少なくとも一部は、直接又は間接的にユーザに取り付けられるように構成される。第2のシースは、液体が収集され及び/又は液体バッグなどの後続の収集デバイスに向けられ得る内容積を画定することになる。
【0005】
更なる開示の実施形態は、複数の個別封止可能な小袋を含む体液収集デバイスに関する。これらの封止可能な小袋は、長時間にわたって使用され得る一方でそれでも体液の除去を可能とする液体収集バッグを形成するために、閉じられて残りの小袋から分離され得る。
【0006】
さらに他の開示の実施形態は、内部カテーテル及び/又はドレーンチューブの保護のためのデバイスに関する。開示の実施形態は、ユーザに取り付けられて、カテーテル又は内部ドレーンチューブが外れてしまうこと及び/又は汚染されてしまうことを抑制又は防止するためにドレーンチューブを取り囲む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、開示の男性用液体収集デバイスの一実施形態を示す。
図2-3】図2は、装着中の開示の男性用液体収集デバイスの一実施形態を示す。図3は、装着中の開示の男性用液体収集デバイスの一実施形態を示す。
図4-5】図4は、装着中の開示の男性用液体収集デバイスの一実施形態を示す。図5は、開示の男性用液体収集デバイスの例示的実施形態を示す。
図6図6は、開示の男性用液体収集デバイスの例示的実施形態を示す。
図7-8】図7は、装着中の開示の女性用液体収集デバイスの例示的実施形態を示す。図8は、装着中の開示の女性用液体収集デバイスの一実施形態を示す。
図9-10】図9は、開示の女性用液体収集デバイスの例示的実施形態を示す。図10は、装着中の開示の直腸用収集デバイスの例示的実施形態を示す。
図11-12】図11は、装着中の開示の直腸用収集デバイスの一実施形態を示す。図12は、開示の直腸用収集デバイスの例示的実施形態を示す。
図13-14】図13は、装着中の開示の保護デバイスの例示的実施形態を示す。図14は、装着中の開示の保護デバイスの一実施形態を示す。
図15図15は、開示の保護デバイスの例示的実施形態を示す。
図16図16は、開示の保護デバイスの例示的実施形態を示す。
図17図17Aは、例示的実施形態によるフラッターバルブを有する第1のシースを示す。図17Bは、例示的実施形態による凹所フラッターバルブを有する第1のシースを示す。図17Cは、第1のシース及びフラッターバルブを有する第2のシースの例示的実施形態を示す。
図18図18は、拡大した第2のシースを有する例示的実施形態を示す。
図19-20】図19は、拡大した液体収集バッグの例示的実施形態を示す。図20は、拡大した第1のシースを有する開示のデバイスの例示的実施形態を示す。
図21図21は、粘着アタッチメントを用いる開示のデバイスの例示的実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の実施形態の説明は、発明の異なる態様の特徴及び教示を具体的に説明する非限定的な代表例の符号を与える。説明する実施形態は、別個に、又は実施形態の説明からの他の実施形態と組み合わせて、実施することができるものとして認識されるべきである。実施形態の説明を検討する当業者は、発明の異なる説明による態様を学習及び理解することができるはずである。実施形態の説明は、具体的に言及されてはいないものの実施形態の説明を読んだ当業者の知識内にある他の実施例が発明の適用と整合するものと理解され得る程度に、発明の理解を促進するはずである。
【0009】
開示の実施形態は、液体収集デバイスに関する。種々の実施形態は、男性用尿収集デバイス、女性用尿収集デバイス、便及び/若しくは直腸用収集デバイス、並びに/又は創傷分泌物若しくは他の体液を収集するためのデバイスとしての用途のために構成され得る。体液を収集することに代えて又はそれに加えて、開示の実施形態は、ユーザから体液を分離することによって皮膚の刺激及び感染の危険を抑制するように機能し得る。ある実施形態は、留置カテーテル、外科用ドレーン、又は他のドレーンチューブを汚染から隔離するように設計される。
【0010】
開示の実施形態は、第1及び第2の開放端を有する一片の管状部材から第1のシース及び第2のシースを形成する管設計内で管を利用する。第1の側部及び/又は第1の開放端の一部はユーザに取り付け可能であり、第2の開放端は管状部材の第1の部分の上に折り返されて内側の第1のシース及び外側の第2のシースを形成することができる。これは、言い換えると、第1の開放端の一部を内側に折り返し、第1の開放端の一部をユーザに取り付けると表現することもできる。そして、更なる管状部材をユーザに対して巻くこと又はスライドさせることによって第1の内側シース及び第2の外側シースを形成する。
【0011】
開示の実施形態によって、様々な長さの第1のシースが形成可能となる。より長い及びより短い長さの種々の第1のシースは、この設計が男性及び女性ユーザの双方、その他直腸、創傷治療及び他の実施形態に対応することを可能とする。ある実施形態では、第1のシースは、管状部材がわずかしか又はまったくユーザの身体を超えては延在しない状態で、ユーザに付着された管状部材の略扁平な部分であってもよい。他の実施形態では、管状部材のわずかな部分が、ユーザの身体を超えて延在することになる。ある実施形態では、拡大した管状部材が、液体が流れ出るが概ね戻らないようにするフラッターバルブを形成する。さらに他の実施形態では、管状部材の大部分は、ユーザから延びていくことになる。種々の実施形態において、第1のシースは、少なくとも長さ約0.5インチ、少なくとも長さ約1インチ、少なくとも長さ約2インチ、少なくとも長さ約4インチ、少なくとも長さ約6インチ、少なくとも長さ約8インチ、又は少なくとも長さ約10インチであり得る。ある実施形態では、第1のシースは、最大で長さ約0.5インチ、最大で長さ約1インチ、最大で長さ約2インチ、最大で長さ約4インチ、最大で長さ約6インチ、最大で長さ約8インチ、又は最大で長さ約10インチであり得る。
【0012】
例示目的のみのために、開示のデバイスは、男性用尿収集デバイスとして最初に記載されるが、多数の代替的用途及び実施形態があり、その一部がここに記載される。男性用尿収集デバイスの文脈で説明する要素及び特徴は、そのような実施形態又は適用例に限定されず、他の多数の実施形態及び適用例の文脈に適用され得る。他の実施形態は、ここでの開示内容に精通した当業者によって直ちに理解可能でありかつ想到されるものである。
【0013】
図1は、男性用尿収集デバイスの例示的実施形態を示す。図1に示すように、管状部材の第1の端部の一部は、陰茎に取り付けられる。第1のシース105は、陰茎の皮膚に直接粘着的に取り付けられてもよい。ある実施形態では、ハイドロコロイドドレッシング、Tegaderm及び/又はDuodermなどの中間層110が陰茎に直接付着されてもよく、管状部材の第1のシース105は中間層110に付着され得る。これにより、より広範囲の粘着性物質が、起こり得る刺激からユーザの皮膚を保護しつつ管状部材の第1のシース105をユーザに固定するのに使用可能となる。さらに、中間層110は、デバイスの粘着的に固定される部分が除去される時の潜在的に痛みを伴い及び/又は損傷を与える力からユーザの皮膚を保護することによってデバイスの除去及び/又は交換を容易化し得る。
【0014】
部材の第1のシース105が陰茎の皮膚又は中間層110に粘着的に取り付けられる場合、粘着アタッチメントは、尿及び/又は他の体液が陰茎の皮膚と第1のシース105との間に流れることを防止するシールとして作用し得る。これは、起こり得る皮膚の刺激又は感染を防止するのに役立つ。ある実施形態では、中間層110は、中央開口部を有する略円形傘として整形されて、尿又は他の体液が中間層の開口部を通過することを可能としてもよい。好ましくは、第1のシース105は陰茎の亀頭に取り付けられ、より好ましくは、部材は導管から約0.5cm未満に取り付けられる。ある実施形態では、第1のシースの粘着アタッチメントは、ユーザが、ユーザといくらかの収集された尿又は他の体液との間の有意な接触を防止しつつも動いたり仰向けになったりすることを可能とし得る。ある実施形態では、水分バリアを形成するために、ゼリー状シール、ハイドロコロイドドレッシング又は他の水分バリアが、陰茎の皮膚と第1のシース105との間に利用されてもよく、尿又は他の体液とユーザの皮膚との間の接触をさらに防止する。ある実施形態では、ゼリー状シール、ハイドロコロイドドレッシング又は他の水分バリアが、陰茎に取り付けられた中間層に取り付けられてもよい。ある実施形態では、ゼリー状シールが、中間層として使用されてもよい。ある実施形態では、ゼリー状シールが、陰茎の先端周辺及び/又は陰茎の長さに沿って塗布されてユーザの皮膚と体液との間の接触を防止するようにしてもよい。ここに記載される他の実施形態のすべてにおいて開示のゼリー状シール及び/又は中間層が使用され得ることが分かるはずである。発明は男性用尿収集デバイスの観点で主に記載されるが、開示の特徴のすべては他の実施形態にも同様に適用され得る。
【0015】
ある実施形態では、第1のシース105の第1の開口部115は、図1に示すように、陰茎の一部が第1のシース105の第1の開口部115を通じて延在するように陰茎に付着され得る。他の実施形態では、第1のシースは、第1のシースの一部が陰茎の亀頭を超えて延在するように、陰茎に固定される。そのような実施形態では、陰茎の亀頭を超えて延在する管状部材は、液体が第1のシースから容易に出ることを可能とするものの液体が第1のシースに入ることを概ね防止するチェックバルブ又はフラッターバルブとして作用するように構成され得る。
【0016】
図1は、開示の男性用尿収集デバイスの例示的実施形態を示す。図1に示すように、第1のシース105は、第1の開口部115が導管周囲に粘着的に固定された状態で、ユーザの陰茎上に配置され得る。第1のシース105は、第1の保持用ループ120及び第2の保持用ループ125を用いて適所に固定される。第2のシース130は、第1の保持用ループ120上に折り重ねられ得る。第2の保持用ループ125の内径は内側保持用ループの外径より小さく、第2の保持用ループはストラップ140を用いてハーネス135に取り付けられ得る。第2のシース130は、第1のシース105を超えて延在して収集バッグ145に接続され得る。ある実施形態では、第2のシース130は、一方向バルブ155を用いてドレーンチューブ150に取り付けられてもよい。
【0017】
図2は、それが装着されている間の開示のデバイスの例示的実施形態を示す。図2に示すように、管状部材の第1のシース210は、粘着性物質220を用いてユーザに固定され得る。管状部材の残余の部材は、第1のシース210上に折り重ねられて第2のシース230を形成することになる。
【0018】
図3は、装着中の開示のデバイスの例示的実施形態を示す。図3に示すように、第1のシース310がユーザに固定される時に、第1の保持用ループ320は、第1のシース310のアウトボード側で陰茎上にスライドされ得る。第1のシース310は、それ自体ユーザに固定される中間層340に固定され得る。残余の管状部材が第1のシース310上に折り重ねられる時に、第2のシース330は第1の保持用ループ320及び第1のシース310のアウトボード側にあることになる。
【0019】
第1のループは、内径及び外径を有し、ユーザ上の適所にデバイスを維持するのに使用される。保持用ループの内径は、外径よりも小さい。第1の保持用ループは、略円形リングであってもよいが、同様に、これに限定されないが、四角形、矩形、三角形及び不規則な形状を含む他の任意の形状であってもよい。用語「径/直径」は、保持用ループを円形又は楕円形構成に限定するものではない。所定の実施形態では、ループは、陰茎周囲に密着するように概ねサイズ採りされているが、多数の異なるサイズ及び構成が条件及び状況に応じて用いられ得る。ある実施形態では、内径は、少なくとも約1/2インチ、少なくとも約1インチ、少なくとも約2インチ、少なくとも約4インチ、少なくとも約6インチ、又はそれよりも大きいものであり得る。ある実施形態では、内径は、最大で約1/2インチ、最大で約1インチ、最大で約2インチ、最大で約4インチ、最大で約6インチ、又はそれ未満であり得る。ある実施形態では、第1の保持用ループ320は、陰茎を圧迫することを回避するように構成される。これは、ユーザの陰茎への血流の低減に伴う潜在的な合併症を回避し得る。
【0020】
所定の実施形態では、保持用ループは、少なくとも厚さ約1/8インチ、少なくとも厚さ約1/4インチ、少なくとも厚さ約1/2インチ、少なくとも厚さ約1インチ、少なくとも厚さ約1+1/2インチ、少なくとも厚さ約2インチ、又はそれよりも厚いものであり得る。ある実施形態では、保持用ループは、最大で厚さ約1/8インチ、最大で厚さ約1/4インチ、最大で厚さ約1/2インチ、最大で厚さ約1インチ、最大で厚さ約1+1/2インチ、最大で厚さ約2インチ、又はそれよりも薄いものであり得る。外径は、保持用ループの内径及び全体の厚さに応じて変わることになる。
【0021】
図4は、例示の実施形態の装着を示す。図4に示すように、管状部材の第2の端部はそれ自体の上に折り重ねられることができ、第1のシース420のアウトボード側でかつ第1の保持用ループ430のアウトボード側の第2のシース410を形成する。第2のシース410は、形成されると、この実施形態では第1の保持用ループ430、第1のシース420及びユーザの陰茎を内包する内容積を画定する。第2のシース410は、第1のシース420の開口部を超えてかつ陰茎の亀頭を超えて延在するように構成され得る。第2の保持用ループ440は、第2のシース410上をスライドされて第1の保持用ループ430に留まることになる。管状部材がそれ自体の上に折り重ねられることに起因して、第2のシース410によって画定される内容積は、第1のシース420の第1の開口部及び第2のシース410の第2の開口部を除いて封止される。この構成は、通常はドレーンチューブに接続される第2のシース410の開口部を介すること以外に尿又は他の何らかの液体がデバイスの外部に漏出するのを防止する。さらに、第1のシース420の第1の開口部が陰茎の先端に付着される場合、尿は陰茎の残余部分から分離されており、ユーザの皮膚の非常にわずかな部分しか尿又は他の体液に曝されないことになる。ある実施形態では、第2の開口部は、選択的に、カプラ、ストラップ、弾性体又は粘着テープを用いてドレーンチューブに取付け可能及び/又はドレーンチューブから取外し可能となっていてもよい。
【0022】
図5は、開示の男性用尿収集デバイスの例示的実施形態を示す。図5に示すように、第2の保持用ループ510が、第2のシース520のアウトボード側に配置され得る。第2の保持用ループ510は、内径及び外径を有する。第2のループ510の内径は、少なくとも1つの寸法において第1のループ530の外径よりも小さい。第1及び第2の保持用ループの相対サイズに起因して、第1のループ530は、第2の保持用ループ510を容易に通過することはない。ある実施形態では、第2の保持用ループ510は、第2のループ510をユーザに取り付けるためのハーネス540又は他のデバイスに取り付けられるように構成される。第2の保持用ループ510をユーザに固定するのに使用されるベルト及び/又はハーネス540は、弾性的であってもよいし、非弾性的であってもよい。第2の保持用ループ510は、ベルト又はハーネスを接続するための取付けポイントを含み得る。第2の保持用ループ510は、第2のシース520のアウトボード側に配置され得る。第1の保持用ループ530は、第1のシース550と第2のシース520の間でかつ第2の保持用ループ510よりもユーザの身体の近くに配置され得る。この構成において、図5に示すように、それらの相対サイズに起因して第1の保持用ループ530は第2の保持用ループ510を簡単には通過できないので、第1の保持用ループ530はユーザの身体と第2の保持用ループ510との間で適所に保持されることになる。第2の保持用ループ510は、ハーネス540及びストラップ560を用いてユーザに固定され得る。第2の保持用ループ510を固定するベルト又はハーネス540は、患者を過度に圧迫することを回避するように構成されてもよく、及び/又は患者が第2の保持用ループ510をずらすことなく自由に動くことを可能とするように構成されてもよい。
【0023】
図5に示すように、ある実施形態では、第1のシース550は、中間層570を用いてユーザに固定され得る。例えば、Foleyカテーテルのような留置カテーテル又は留置カテーテル580に対するドレーンチューブは、ユーザの尿道を出ると、第1のシース550の開口部を通過して第2のシース520内に画定される容積に入ることになる。そのような実施形態では、留置カテーテル580は、外部環境から実質的に隔離されることにより、カテーテル部位としての感染の危険を低減する。
【0024】
非限定的な一例において、例えば、Foleyカテーテルのような内部カテーテルがユーザに密着していた場合、ある実施形態では、第1のシースの第1の開口部はユーザの陰茎の亀頭に粘着的に取り付けられ得る。
【0025】
例示の実施形態の管状部材は、それ自体の上に折り重ねられて、ここに記載するような第2のシースを形成し得る。カテーテルのドレーンチューブは、ユーザの陰茎を出ると、第2のシース内に画定される容積に入る。第2のシースの第2の開口部は、カテーテルドレーンチューブの下部周辺に選択的に封止され得る。この例示的構成では、Foleyドレーンチューブがユーザの身体を出る箇所は、第2のシースによって画定される封止空間内に含まれる。デバイスは、記載されるような第1及び第2の保持用ループを用いてユーザに固定され得る。これは、開示の液体収集デバイスの実施形態が、内部カテーテルの使用に影響を及ぼすことなくかつ同時に汚染又は感染の危険を低減して適所に保持されることを可能とする。いくつかのドレーンチューブ保護の実施形態が女性用内部カテーテル、外科用ドレーン、及びドレーンチューブがユーザの身体を出る他の状況の保護について同様に有用となり得ることが分かるはずである。
【0026】
図6は、フラッターバルブを利用する開示の男性用尿収集デバイスの例示的実施形態を示す。図6の例示的実施形態は、第1のシース610、第1の保持用ループ620、第2のシース630及び第2の保持用ループ640を示す。第2の保持用ループ640は、ストラップ660を用いてハーネス650に取り付けられる。第1のシース610は、陰茎の亀頭を超えて延在してフラッターバルブ670において終端する。フラッターバルブ670は、ユーザからの尿が第1のシース610の内部の空間から出ることを可能とし、尿が第1のシース610の内部の空間に再度入ることを防止する。この構成は、尿がユーザを出て第2のシース630内に画定される容積に流入することを可能とすることにより、尿又は他の液体がユーザの皮膚に有意に接触することを防止することができる。ある実施形態では、ゼリー状シール680が、ユーザの皮膚と第1のシースとの間の第1のシース610の内部に塗布され得る。ゼリー状シール680は、何らかの液体が第1のシースの内部に沿って移動することを防止することにより、ユーザの皮膚が尿又は他の液体に接触することをさらに隔離することができる。ゼリー状シール680はまた、尿の流れがユーザから離れていくことを促進するために、ある実施形態では第1のシースと第2のシースの間に塗布されてもよい。
【0027】
ある実施形態では、ストラップ又はハーネスの一端が第2の保持用ループに取り付けられてもよく、他端がユーザの身体の他の領域に、直接に又はハイドロコロイドドレッシングなどの中間層とともに、粘着的に固定されてもよい。所定の実施形態では、ストラップが、ユーザの脚、大腿部、腰部及び/又は臀部に粘着的に固定され得る。ある実施形態では、ストラップ及び/又はハーネスは、粘着性物質なしにユーザに接続される。これらの構成によって、液体収集デバイスは、デバイスがユーザの骨盤に付着されることを要さずに及び/又はユーザが体毛を剃ることを要さずに、適所に保持可能となる。
【0028】
多数の実施形態が、循環気流から実質的に隔離されるユーザの皮膚の量を最小化するように対処する。これは、全体としてメッシュ若しくはメッシュ状材料で構成される保持用ループを利用することによって、又はメッシュ材料に内包される保持用ループを利用することによってなされ、それにより、保持用ループとユーザの皮膚との間の通気を可能とする。ある好ましい実施形態では、保持用ループは、快適性の向上のために柔軟性又は弾性を有する材料で構成される。保持用ループは、これに限定されないが、金属、高分子、ゴム、シリコーン、布、織物、メッシュ材料及びこれらの組合せを含む材料で構成され得る。
【0029】
第2のシースの第2の開口部は、通常はドレーンチューブに接続される。これによって、第2のシースによって画定される容積から液体が除去されて収集バッグに移送されることが可能となる。ある実施形態では、第2の開口部がドレーンチューブに選択的に取付け可能又は取外し可能であることにより、液体収集デバイスを除去することなくドレーンチューブが交換可能となる。この選択的なアタッチメントは、カプラ、ストラップ、弾性材料及び/又は粘着性物質を用いて実現され得る。
【0030】
ある実施形態では、中間層を用いて直接又は間接的に管状部材の第1の端部の一部を陰茎に付着させ、開示の第1及び第2の保持用ループを利用してデバイスを固定することによって、開示の男性用尿収集デバイスが、陰茎を圧迫することなく又は実質的に圧迫することなく使用可能となる。
【0031】
ある開示の実施形態は、女性用外部尿収集デバイスとして使用され得る。そのような実施形態は、当業者に理解される所定の変形例とともにここに記載される男性用の実施形態と概ね同様に機能する。
【0032】
図7は、ユーザの尿道の周辺でユーザに付着され、あるいは取り付けられ得る第1のシース710を有する女性用尿収集デバイスの例示的実施形態を示す。管状部材は、第1のシース上に折り重ねられて第2のシース720を形成し得る。
【0033】
図8は、装着中の女性用尿収集デバイスの例示的実施形態を示す。図8に示すように、管状部材の第1のシース810の一部は、第1のシース810の第1の開口部がユーザの尿道を実質的に囲むように、陰茎ではなく陰唇に付着され得る。ある実施形態では、第1のシース810の第1の開口部は、第1の開口部が尿道を実質的に囲むように陰唇に付着され、ユーザから延びていく第1のシース810の管状部材の、あるとしても非常にわずかな部分しか残さない。他の実施形態では、シース810は、第1のシース810の一部が外向きに延在するように陰唇に固定され、フラッターバルブとして機能し得る第1のシースの一部分を形成する。
【0034】
管状部材は、大陰唇、小陰唇及び/又はユーザの身体の他の部分に粘着的に固定され得る。好ましい実施形態では、管状部材は、小陰唇から約0.5cm未満で大陰唇に固定される。多数の実施形態において、粘着的に固定される部材は、尿又は他の体液がユーザの皮膚の一部分に接触することを防止するシールを形成する。
【0035】
図8に示すように、第1の保持用ループ820が、尿道の開口部を実質的に囲んで配置され得ることにより、ユーザに付着され得る第1のシース810を保持する。第2の保持用ループ830は、第2のシース840のアウトボード側に配置され、男性用尿収集デバイスの文脈で説明したのと実質的に同様に第1の保持用ループ820を留めるように配置され得る。第2の保持用ループ830の内径は、第1の保持用ループ820の外径より小さい。
【0036】
図9は、女性用尿収集デバイスの例示的実施形態を示す。図9に示すように、第2の保持用ループ910が、ハーネス920及びストラップ930を用いてユーザに固定され得る。当業者であれば、収集デバイスを適所に保持するために、弾性ベルト又はハーネス920は第1の保持用ループ940として女性ユーザについて利用されてもよく、第1の保持用ループ940はユーザの陰茎では適所に追加的に保持されないことが分かるはずである。保持用ループは、長円形であってもよいし、及び/又は女性の生殖器をより適切に収容する任意の形状に合わせられていてもよい。ある実施形態では、第1の保持用ループ940は長円形でかつ適宜の形状に合わせられていてもよく、第2の保持用ループ910は前述したように第1の保持用ループ940を適所に保持することができる実質的に任意の適切な形状であってもよい。ある実施形態では、第1及び/又は第2の保持用ループは円形でなくてもよいことが分かるはずである。それでもなお、用語「径/直径」は、ある形状の一方の側の点から他方の、実質的に反対の側の点までの断面距離を覆うものであり、保持用ループを円形状又は丸い形状に限定するものではない。
【0037】
図9に示すように、開示の女性用尿収集デバイスは、留置カテーテル950とともに使用され得る。留置カテーテル950のドレーンチューブは、第1のシース960及び第2のシース970を通過することができ、それにより、カテーテルを外部環境から隔離して感染の危険を低減し得る。
【0038】
尿に加えて他の体液が開示の実施形態によって収集され得ることが分かるはずである。特に、月経の血液又は膣の分泌物も、いくつかの開示の実施形態を用いて収集され得る。
【0039】
所定の開示の実施形態は、ユーザの直腸及び/又は結腸からの便及び/又は他の体液の収集に利用され得る。図10の例示的実施形態に示すように、単一片の管状部材が、第1のシース1010及び第2のシース1020を形成するために、それ自体の上に折り重ねられ得る。管状部材の一部は、ユーザの直腸及び/又は肛門が管状部材によって実質的に囲まれるように、ユーザに直接又は間接的に粘着性物質1030を用いて固定され得る。そのような実施形態では、ユーザから出る体液は、第1のシース1010に入り、第1のシース1010の第1の開口部を通過して、第2のシース1020によって画定される容積に入ることになる。ある実施形態では、その後、体液は、第2のシース1020の第2の開口部を通過して収集バッグ又は他の容器に入ることになる。
【0040】
図11に示すように、ある例示的実施形態では、収集デバイスは、第1の保持用ループ1110及び第2の保持用ループ1120を用いてユーザに固定され得る。第1の保持用ループ1110は、第1のシース1140のアウトボード側でかつ第2のシース1150のインボード側に配置され得る。第2の保持用ループ1120は、第2のシース1150のアウトボード側に配置されて第1の保持用ループに留まるようにしてもよい。ある実施形態では、第2の保持用ループ1120の内径は、第1の保持用ループ1110の外径より小さい。ある実施形態では、ハイドロコロイド又は他のドレッシングが、ユーザの皮膚への刺激を軽減するようにユーザに固定されてもよい。ガスケット部材1130が、追加的に及び/又は代替的に、ユーザ及び/又は中間層に付着又は取り付けられてもよく、収集デバイスはガスケット部材1130に固定され得る。そのような実施形態では、体液又は材料は第1のシース1140を介して出て第2のシース1150に入る。ドレッシングの中間層及び/又はガスケット部材を利用することは、ユーザの皮膚を保護するとともに必要に応じた収集デバイスの交換を容易化すると同時に、何らかの体液を内包するためのシールを形成することを容易化し得る。
【0041】
図12に示すように、ある例示的実施形態では、収集デバイスは、第1の保持用ループ1210及び第2の保持用ループ1220を用いてユーザに固定され得る。第2の保持用ループ1220は、ストラップ1240を用いてハーネス1230に取り付けられるように構成され得る。ある実施形態では、第1の保持用ループ1210は第1のシース1230のアウトボード側でかつ第2のシース1240のインボード側に配置され得る。第2の保持用ループ1220は、第2のシース1240のアウトボード側に配置され、収集デバイスをユーザに固定するように第1の保持用ループ1210に留まるようにしてもよい。
【0042】
開示のいくつかの実施形態は、創傷部又は身体の他の部分から排出される体液を収集及び/又は隔離するのに利用され得る。排出液は、創傷部から直接排出されることもあれば、例えば、Penroseドレーンのような外科用ドレーンからのものであってもよい。
【0043】
図13は、創傷部又はユーザの皮膚を介した他の貫通部の周囲でユーザに付着され、あるいは取り付けられ得る第1のシース1310を有する体液収集デバイスの例示的実施形態を示す。管状部材は、第1の保持用ループ1330の上に折り重ねられて第1のシース1310及び第2のシース1320を形成することができる。そのような実施形態では、創傷部、ポート又は外科用ドレーンチューブは、第1のシース1310に実質的に囲まれることにより、その領域の汚染を低減又は防止することができる。
【0044】
図14は、装着中の体液収集デバイスの例示的実施形態を示す。図14に示すように、管状部材の第1のシース1410の一部が、第1のシース1410の第1の開口部が創傷部、ポート、又はユーザの身体への他の貫通部を実質的に囲むように、ユーザの身体に付着され得る。第1の保持用ループ1420は、ユーザの身体における開口部を実質的に囲んで配置されることにより、直接に又は中間層を用いてユーザに付着され得る第1のシース1410を保持し得る。管状部材は、第1の保持用ループ1420の周囲で折り返されて第2のシース1430を形成し得る。第2の保持用ループ1440は、ここに開示される他の実施形態の文脈で説明するのと実質的に同様に、第2のシース1430のアウトボード側に配置されて第1の保持用ループ1420に留まるように配置され得る。ここに開示される種々の実施形態のいずれかの構成要素、技術及び特徴が、他のいずれかの開示の実施形態に適用され得ることが分かるはずである。
【0045】
図15は、体液収集デバイスの例示的実施形態を示す。図15に示すように、管状部材は、第1の保持用ループ1510を用いて適所に保持されて第1のシース1520及び第2のシース1530を形成し得る。第2の保持用ループ1540は、第2のシース1530のアウトボード側に配置され、ハーネス1550を用いてユーザに固定され得る。当業者であれば、収集デバイスを適所に保持するために、ハーネス1550の少なくとも一部は、ユーザが収集デバイスを適所に保持しつつも呼吸及び/又は移動することを可能とするために弾性を有していてもよいことが分かるはずである。図15に示すように、ある実施形態では、第2のシース1530は、一方向バルブ1570を用いてドレーンチューブ1560に接続され得る。そのような実施形態によって、体液を第1のシース1520から第2のシース1530内に画定される容積に排出することが可能となる。そして、その液体を、一方向バルブ1570を介してドレーンチューブ1560に排出することができる。ある実施形態では、ドレーンチューブ1560は、液体収集バッグに接続され得る。
【0046】
図16は、外科用ドレーンチューブ1610とともに使用される体液収集デバイスの例示的実施形態を示す。図16に示すように、収集デバイスは、第1の保持用ループ1620を用いて適所に保持されて第1のシース1630及び第2のシース1640を形成し得る。第2の保持用ループ1650は、第2のシース1640のアウトボード側に配置され、ハーネス1660を用いてユーザに固定され得る。図16に示すように、例えば、Penroseドレーンのような外科的に移植されたドレーン1610からのドレーンチューブは、ユーザの身体から出て第1のシース1630の内部の空間に入ることになる。そして、ドレーンチューブ1610は、第1のシース1630の第1の開口部を通過して第2のシース1640内に画定される空間に入ることになる。ある実施形態では、第2のシース1640の開口部は、ドレーンチューブ1610が通過することを可能とするように構成され得る。ある実施形態では、第2のシース1640は、ドレーンチューブ1610に選択的に取り付けられるように構成されてもよい。この構成は、外部環境からドレナージを隔離することによって患者への感染の危険を低減する。この実施形態は創傷部からの体液の収集のためのPenroseドレーンチューブの観点で記載されるが、同様の実施形態が、これに限定されないが、Foleyカテーテル若しくは他の内部カテーテルに伴うドレーンチューブ又は他の内部ドレーンを含む、ユーザから出るあらゆるドレーンチューブを保護するために利用され得ることが分かるはずである。
【0047】
ここに開示される例示的実施形態は、第1及び/又は第2のシースを含み得る。ある実施形態では、第1及び/又は第2のシースは、フラッターバルブを含むように構成され得る。図17Aは、管状部材がフラッターバルブ1720を形成するように構成されるシース1710の実施形態を示す。ある実施形態では、フラッターバルブは、受動的に閉じることを可能とされた管状部材の一部を含み得る。ある実施形態では、管状部材は、開口部の直径を減少させる形状とされる。ある実施形態では、フラッターバルブは、ハイムリッヒバルブであってもよい。フラッターバルブは、液体がシースから出ることを可能とし、シース外の液体の逆流を阻止する。
【0048】
図17Bは、凹所フラッターバルブ1740及び末端フラッターバルブ1750を有するシース1730の例示的実施形態を示す。凹所フラッターバルブ1740は、図17Aにおけるフラッターバルブ1720の文脈で実質的に説明したように形成され得るが、凹所フラッターバルブ1740はシースの端部を全体として画定していない。図17Bに示すように、シース1730は、凹所フラッターバルブ1740を超えて末端フラッターバルブ1750まで続く。凹所フラッターバルブ1740の使用によって追加の一方向バルブが形成され、それにより、液体がユーザから除去されることが可能となる。図17Bは単一の凹所フラッターバルブ1740を示すが、いくつかの実施形態は単一のシース内に複数の凹所フラッターバルブを含み得る。フラッターバルブ及び/又は凹所フラッターバルブを利用するいくつかの実施形態は第1及び第2のシースを形成するのに使用される単一片の管状部材の他にも部材を含み得ることが分かるはずである。
【0049】
図17Cは、第1のシース1760及び第2のシース1770を有する液体収集デバイスの例示的実施形態を示す。第1のシース1760は、フラッターバルブ1780で終端する。さらに、第2のシース1770は、複数の凹所フラッターバルブ1790を含む。各フラッターバルブが実質的に一方向バルブを形成することが分かるはずである。複数のフラッターバルブを含むシースは、実質的に複数の区画をシース内に形成する。そのような各区画は、液体を次の区画に下流方向に排出することを可能とし、液体がユーザに向かって上流方向に流れることを防止する。この構成は、受動系が液体をユーザの身体から離れていくように排出し、ユーザが寝転がり、動き、又は仰向けになる場合に液体がその後にユーザの身体に接触することを防止することを可能とする。ある実施形態では、チェックバルブが、1又は2以上のフラッターバルブに加えて用いられてもよい。
【0050】
図18は、拡大した第2のシースを含む男性用尿収集デバイスの実施形態を示す。図18に示すように、例示的収集デバイスは、一片の管状部材で構成される第1のシース1810及び拡大した第2のシース1820を含む。第1の保持用ループ1830は、第1のシース1810のアウトボード側でかつ第2のシース1820のインボード側に配置される。第2の保持用ループ1840は、第2のシース1820のアウトボード側に配置され、ストラップ1860を用いてハーネス1850に取り付けられる。第1のシース1810は、フラッターバルブ1870で終端する。拡大した第2のシース1820は、2つの凹所フラッターバルブ1880を含む。凹所フラッターバルブ1880の各々は、ユーザへの体液の逆流を阻止する追加のバリアを形成する。ある実施形態では、ゼリー状シール1890が、第1のシース1810と第2のシース1820との間又は第1のシース1810とユーザの陰茎の皮膚との間に配置され得る。
【0051】
ある実施形態では、拡大した第2のシースは、一体型の液体収集貯蔵容器を形成する。そのような実施形態は、例えば、失禁し得る歩行中ユーザのための尿収集などの、収集される比較的少量の体液が想定される用途について使用され得る。ある実施形態では、拡大した第2のシースは、閉じて封止される。ある実施形態では、拡大した第2のシースは、開放端とされるが、封止された液体貯蔵容器を形成するために閉じられてクランプ又はクリップされ得る。ある実施形態では、第2のシースは、少なくとも長さ約1フィート、少なくとも長さ約2フィート、又は少なくとも長さ約3フィートである。ある実施形態では、第2のシースは、最大で長さ約1フィート、最大で長さ約2フィート、又は最大で長さ約3フィートである。ある実施形態では、第2のシースは、その衣服の下でユーザの脚に沿って延在し及び/又はユーザの身体に取り付けられるように構成される。ある実施形態では、拡大した第2のシースは、吸収材を含有していてもよい。
【0052】
図18に示す例示的実施形態では、拡大した第2のシースは、端部で閉じられる。ある実施形態では、拡大した第2のシースの使用によって、収集デバイスは、ドレーンチューブ又は液体収集バッグなしに使用可能となる。拡大した第2のシースが満たされると、液体収集デバイスが除去される必要があり得ることが、分かるはずである。ある実施形態では、拡大した第2のシースは、ドレーンチューブ及び/又は液体収集バッグに流体接続されるように構成され、それにより、液体収集バッグが交換される場合に液体収集デバイスが患者に取り付けられたままとなることを可能とする。
【0053】
ある例示的実施形態では、第2のシースの第2の開口部は、ドレーンチューブ及び/又は収集バッグに取り付けられるように構成される。標準的な収集バッグは、除去及び交換され得る単一の小袋を含む。図19は、収集バッグの本体1920内に複数の溝形シール(tongue and groove seal)1910を有する収集バッグを示す。これらのシールは、独立して封止可能な小袋1930を形成するように構成され得る。ある実施形態では、独立して取外し可能な小袋を形成するように複数対の溝形シール1910が利用されてもよい。
【0054】
ある実施形態では、2つの隣接する溝形シールが、シール小袋を形成するように閉じられて封止され得る。隣接シール対の下側シールは下側小袋の封止上部を形成し、対の上側シールは上側小袋の封止底部を形成する。両シールが固定して閉じられると、下側小袋は、2つのシール間において収集バッグの一部を切断することによって収集バッグから除去され得る。
【0055】
下側小袋を液体収集バッグの残余部分から除去することによって、収集された体液に伴う重みが軽減されることになり、それにより、液体収集デバイスが押しのけられる危険を低減する。重みの除去は、ユーザの動作も容易とし得る。収集バッグの一部を除去可能とすることによって、拡大した収集バッグが、頻繁に交換されることなく使用され得る。この構成は、収集バッグを変えることに伴う実質的な状況及び時間の双方を節約することができる。
【0056】
いくつかの開示の実施形態は、保持用ループの使用なしにユーザに取り付けられ得る。図20は、拡大した第1のシース2010を含む男性用尿収集デバイスの例示的実施形態を示す。図20に示すように、拡大した第1のシースは、ユーザの陰茎の長さに沿って拡大され得る。ある実施形態では、拡大した第1のシースは、通気をユーザの皮膚に与える穴開けされた又はネット状材料を含み得る。ある実施形態では、拡大した第1のシースとユーザの陰茎との間の表面積の増加によって、保持用ループの使用なしに、液体収集デバイスを適所に保持するのに必要な力が充分なものとなる。ある実施形態では、拡大した第1のシース2010は、例えば医療用テープなどの別個の材料、又は例えばハイドロコロイドドレッシング、Tegaderm及び/又はDuodermなどの粘着性物質材料2030を用いてユーザの陰茎に選択的に固定され得る。ある実施形態では、第1のシース2010は、ユーザの陰茎を圧迫しないように構成される。
【0057】
図20の例示的実施形態に示すように、第2のシース2020は、第1のシースに取り付けられ得る。ある実施形態では、第2のシース2020は、第1のシース2010に一体化されてもよい。ある実施形態では、第2のシース2020は、第1のシース2010に接続された別個の片の部材を含み得る。ある実施形態では、第2のシース2020は、デバイスが患者に装着されるとユーザの陰茎の頭の陰となるように構成された位置で第1のシース2010に接続される。ある実施形態では、第2のシース2020は、第1のシース2010の少なくとも一部のアウトボード側で陰茎の先端の周囲で折り返す。
【0058】
ここに開示するいくつかの実施形態は、保持用ループによらずにユーザに粘着的に取り付けられ得る。男性用尿収集デバイスのいくつかの実施形態では、第1のシースの第1の端部は、中間層あり又はなしでユーザの陰茎に粘着的に取り付けられ得る。例示的実施形態では、第1のシースは、追加的に、ユーザの陰茎の基部に粘着的に取り付けられ得る。ある実施形態では、通気可能な孔、及び/又は例えばHypafixテープなどの非刺激粘着ドレッシングが、ユーザの皮膚への通気を可能とするのに使用され得る。第1のシースを2箇所でユーザに粘着的に取り付けることによって、管状部材は、第1のシースのアウトボード側に第2のシースを形成するように粘着的に取り付けられた第1のシースの上に折り重ねることができる。そのような実施形態では、第1のシースは、ユーザの陰茎の先端又はユーザの陰茎の基部に加えて中間棒状部に粘着的に取り付けられ得る。ユーザが、仰向けとは逆に、座ったり立ったりしている間に尿は自然に流れ落ちてユーザの皮膚から離れていくので、ユーザの陰茎の中間棒状部に付着される実施形態は歩行中ユーザに対して有用となり得ることが分かるはずである。
【0059】
ある実施形態では、男性用尿収集デバイスは、保持用ループ又は拡大した第1のシースの使用なしにユーザに粘着的に固定され得る。図21に示すように、第1のシース2110及び第2のシース2120を備える男性用収集デバイスは、最初に、第2のシース2120が第1のシース2110のアウトボード側に折り返された状態で、上述したようにユーザに適用され得る。ある実施形態では、第1のシース2110は、中間層2130を用いて陰茎の亀頭に粘着的に取り付けられ得る。例えば、Hypafixテープなどの多孔質テープ2140が、男性用尿収集デバイスを陰茎の棒状部に固定するのに使用され得る。図21に示すように、一片のテープ2140が、管状部材が折り重ねられて第1及び第2のシースを形成する収集デバイスの部分を覆う第2のシース2120の外部に付加され得る。テープ2140はまた、陰茎の棒状部の少なくとも一部に付加されることにより、保持用ループを用いることなく収集デバイスをユーザに粘着的に固定することができる。テープ2140は陰茎の圧迫又は陰茎の実質的な圧迫を回避するように付加されてもよいことが分かるはずである。
【0060】
ここに開示されるいくつかの実施形態は、1以上の膨張部分を備え得る。これらの膨張部分は、尿又は他の液がデバイスから排出されずに溜まる場合に液体収集デバイスの各部分が浮くことを可能とするように構成され得る。ある実施形態では、浮遊部分は、ユーザの身体が貯留液と接触し又は接触したままとなることを防止する。ある実施形態では、膨張部分は、シリンジ又は圧縮空気源を用いて膨張され得る。ある実施形態では、膨張部分は、単一又は複数の直線又は曲線、半月又は半円形のポケットとして構成され得る。男性用尿収集の実施形態では、膨張部分は、膨張される場合に陰茎の周囲に過度の圧力を生成すべきではない。
【0061】
ある実施形態では、疎水性コーティングが、液体収集デバイスの管状部材及び/又は他の構成要素の内部及び/又は外部に塗布されてもよい。ある実施形態では、デバイスを形成するのに使用される部材は、部分的又は全体的に、性質として疎水性であり得る。そのような部材は、ユーザから離れていく体液の流れ及び/又は除去を促進し得る。
【0062】
ある実施形態では、乾燥剤又は高吸収材がデバイス内に含まれてもよい。ある実施形態では、乾燥剤及び/又は高吸収材は、捕捉されたいずれの液体の動きも阻止するように液体収集バッグ又は他の容器内に配置され得る。ある実施形態では、乾燥剤及び/又は高吸収材は、ユーザの皮膚といずれかの体液との間の接触を防止又は最小化するのに使用され得る。
【0063】
いくつかの実施形態は、抗菌、抗真菌及び/又は殺菌コーティング及び/又は材料を含む。ある実施形態では、ゼリー状シールは、抗生物質、抗真菌及び/又は殺菌剤を含有し得る。
【0064】
いくつかの実施形態は、貯蔵容器、及び収集された体液のサンプルにアクセスするのに使用され得るアクセスポートを備え得る。例えば、尿などの体液は、広範な診断試験を実行するために使用され得る。そのような試験は、これに限定されないが、妊娠試験、pH、尿中グルコース、尿中タンパク質、尿中化学物質及び/又は細菌培養の試験を含む。ある実施形態では、アクセスポートは、例えば、溝形シール、又は皮下注射針で貫通されるように設計された部材の一部によって形成され得る。
【0065】
いくつかの開示の実施形態では、デバイスは、磁気アタッチメントを有する単一の保持用ループを用いてユーザに取り付けられる。そのような実施形態では、第1の保持用ループは、磁化されてもよいし、磁気構成要素を有していてもよいし、金属構成要素を含んでいてもよく、ユーザに取り付けられた磁気構成要素に固定され得る。ある実施形態では、第1の保持用ループを固定する磁気アタッチメントを用いることによって第2の保持用ループを不要とする。ユーザに取り付けられるベース若しくはハーネスの構成要素及び/又は保持用ループの構成要素は、液体収集デバイスをユーザに固定するために磁化され得ることが分かるはずである。ベースの構成要素及び保持用ループの双方が磁化される必要はない。
【0066】
開示の実施形態は、第1の開口部を有する第1の端部及び第2の開口部を有する第2の端部を備える管状部材であって、第1の端部の一部がユーザに粘着的に固定されるように構成され、第2の端部は第1の端部の周囲で折り返して第1のシース及び第2のシースを形成するように構成され、第2のシースが第1のシースのアウトボード側にあるとともに内容積を画定する、管状部材と、内径及び外径を有する第1の保持用ループであって、第1のシースのアウトボード側でかつ第2のシースのインボード側に配置されるように構成された第1の保持用ループと、内径及び外径を有する第2の保持用ループであって、第2の保持用ループの内径が第1の保持用ループの外径よりも小さい、第2の保持用ループとを備える液体収集デバイスに関し得る。ある実施形態では、第2のシースは液体収集バッグに取り付けられるように構成され、及び/又は第2の保持用ループはハーネスに取り付けられるように構成される。いくつかの実施形態は、ハーネス及びストラップをさらに備え、ハーネスはユーザの周囲に配置されるように構成され、ストラップは第2の保持用ループをハーネスに接続するように構成される。ある実施形態では、ストラップは弾性材料を備え、第1のシースは陰茎の亀頭を超えて延在し、ドレーンチューブが第1の開口部を通過することを可能とするように構成され、ドレーンチューブは第2のシースによって画定される内容積に液体を排出させるように構成され、第1のシースはフラッターバルブを備え、第1のシースは凹所フラッターバルブを備え、及び/又は第2のシースは少なくとも1つのフラッターバルブを備える。いくつかの実施形態は、第2のシースをドレーンチューブに接続する一方向バルブであって、ドレーンチューブが液体収集バッグに接続される、一方向バルブ、複数の溝形シールを備える液体収集バッグ、及び/又は管状部材の第1の端部に配置された粘着層をさらに備える。ある実施形態では、第1の保持用ループは、陰茎の周囲に配置され、陰茎の圧迫を回避するように構成される。
【0067】
開示の実施形態は、第1の端部及び第2の端部を有する管状部材であって、管状部材はそれ自体の上に折り重ねて第1のシース及び第2のシースを形成するように構成され、第1のシースが陰茎の周囲に配置されるように構成され、第2のシースが第1のシースのアウトボード側にあり、第2のシースが内容積を画定し、液体収集バッグと流通するように構成された、管状部材と、内径及び外径を有する第1の保持用ループであって、第1の保持用ループは第1のシースのアウトボード側でかつ前記第2のシースのインボード側で陰茎の周囲に配置されるように構成され、第1の保持用ループが陰茎の圧迫を回避するように構成された、第1の保持用ループとを備える男性用尿収集デバイスに関し得る。ある実施形態では、第1のシースの第1の開口部は留置カテーテルドレーンチューブが第1の開口部を通過可能となるように構成され、第2のシースの第2の開口部はドレーンチューブの周囲に固定されるように構成される。いくつかの実施形態は、内径及び外径を有する第2の保持用ループをさらに備え、第1の保持用ループの外径が第2の保持用ループの内径よりも大きく、第2の保持用ループはストラップによってハーネスに取り付けられるように構成される。
【0068】
開示の実施形態は、第1の開口部を備える第1の端部及び第2の開口部を備える第2の端部を有する第1のシースであって、第1の開口部は陰茎が第1のシースの第1の端部に挿入可能となるように構成され、第2の端部は陰茎の亀頭を超えて延在するように構成され、第2の開口部はフラッターバルブを備える、第1のシースと、第1のシースの外部に取り付けられる第2のシースであって、第2のシースは第1のシースの第2の端部のアウトボード側にあり、内容積を画定する、第2のシースとを備える男性用尿収集デバイスに関し得る。ある実施形態では、第1のシースの第1の端部は、陰茎の一部への通気を可能とする複数の通気開口部を備え、及び/又は第1のシースの第2の端部は粘着層を備える。
【0069】
明細書及び特許請求の範囲の全体を通じて、以下の用語は、明示の断りがない限り、少なくともここに明示的に関連する意味をとる。用語「又は/若しくは」は、包含的「又は/若しくは」を意味するものとする。また、用語「a」、「an」及び「the」は、特に断りがない限り又は単数形に向けられる文脈から明確でない限り、1以上を意味するものとする。用語「管状」は、その構成要素が中空である限りは、丸形、矩形、不規則形又は他の任意の断面幾何形状を包含するものとする。用語「管状」は、丸形又は円形断面に限られず、多数の変形を含む。用語「径/直径」は、ある形状の一方の側から他方までの距離を包含するものであり、任意の断面形状を包含するものである。用語「径/直径」は、円形又は丸形に限られず、矩形、角形及び不規則形状も同様に含む。
【0070】
この説明において、多数の具体的な詳細を説明した。ただし、開示される技術の実施例は、それらの具体的詳細なしに実施され得ることが理解されるべきである。他の例示において、周知の方法、構造及び技術は、この説明の理解を不明瞭にしないようにするために詳細には示されていない。「ある/いくつかの例」、「他の例」、「一例」、「例」、「種々の例」、「一実施形態」、「実施形態」、「ある/いくつかの実施形態」、「例示の実施形態」、「種々の実施形態」、「一実施例」、「実施例」、「例示の実施例」、「種々の実施例」、「ある/いくつかの実施例」などへの言及は、そのように記載される開示の技術の実施例は、特定の特徴、構造又は特性を含み得るが、必ずしもすべての実施例がその特定の特徴、構造又は特性を含むわけではないことを示す。また、「一例では」、「一実施形態では」又は「一実施例では」という文言の反復的使用は、必ずしも同じ例、実施形態又は実施例に言及するものではない(ただし、そのようなこともある)。
【0071】
開示の技術の所定の実施例を現時点で最も現実的かつ広範な実施例と考えられるものとの関連で説明したが、開示の技術は開示の実施例に限定されるものではなく、逆に、添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれる種々の変形例及び均等構成を包含することが意図されていることが理解されるべきである。具体的な用語がここに採用されるが、それらは包括的かつ記述的な意味においてのみ使用されており、限定の目的で使用されるものではない。
【0072】
この記載による説明は、ベストモードを含む開示の技術の所定の実施例を開示するとともに、いずれかのデバイス又はシステムを製造及び使用すること及びいずれかの組み込まれる方法を実行することを含む、いずれの当業者も開示の技術の所定の実施例を実施することを可能とする例を用いている。開示の技術の所定の実施例の特許可能な範囲は、特許請求の範囲に規定され、当業者が想到する他の例も含み得る。そのような他の例は、それらが特許請求の範囲の逐語的な文言とは異ならない構造的要素を有する場合、又はそれらが特許請求の範囲の逐語的な文言との実質的でない差異での均等な構造的要素を含む場合、特許請求の範囲の範囲内にあるものとされる。
図1
図2-3】
図4-5】
図6
図7-8】
図9-10】
図11-12】
図13-14】
図15
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図17
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図19-20】
図21