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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-16
(45)【発行日】2024-02-27
(54)【発明の名称】クランプアセンブリ用リテーナ
(51)【国際特許分類】
   F16L 33/04 20060101AFI20240219BHJP
   F16B 2/08 20060101ALI20240219BHJP
【FI】
F16L33/04
F16B2/08 H
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021506507
(86)(22)【出願日】2019-08-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-02
(86)【国際出願番号】 US2019045434
(87)【国際公開番号】W WO2020033497
(87)【国際公開日】2020-02-13
【審査請求日】2022-08-03
(31)【優先権主張番号】62/715,672
(32)【優先日】2018-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514017725
【氏名又は名称】アイディール クランプ プロダクツ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】IDEAL CLAMP PRODUCTS,INC.
【住所又は居所原語表記】8100 Tridon Drive Smyrna,TN 37167 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】弁理士法人一色国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コーラー,エドウィン ティー.
(72)【発明者】
【氏名】スミス,ジョシュア ビー.
【審査官】岩瀬 昌治
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-025582(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0227142(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0019794(US,A1)
【文献】米国特許第02236929(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 33/04
F16B 2/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジョイント接続部の表面に配置される大きさの一対のセグメントを含むシェルと、
前記一対のセグメントを締め付けるように動作可能なテンション機構であって、前記一対のセグメントのうちの第1のセグメントに形成されたセグメント開口を通ってのびるねじ軸を含む、前記テンション機構と、
前記第1のセグメントに結合されたリテーナと、を備え、
前記一対のセグメントは、開いた位置と縮んだ位置との間で移動可能であり、
前記リテーナは、前記ねじ軸と噛み合って前記第1のセグメントに対して前記ねじ軸を適所に保持するように構成された第1の片持ちフランジを含
前記第1のセグメントは、耳と、前記耳からのびるタブとを含み、
前記リテーナは、前記第1のセグメントの前記耳を受ける大きさの第1の開口を含み、
前記リテーナは、前記第1のセグメントの前記タブを受ける大きさの第2の開口を含む、クランプアセンブリ。
【請求項2】
前記第1の片持ちフランジは、前記ねじ軸と噛み合うように構成された第1の対の先端部を含む、請求項1に記載のクランプアセンブリ。
【請求項3】
前記第1の片持ちフランジの前記第1の対の先端部は各々、湾曲した先端部として形成されている、請求項2に記載のクランプアセンブリ。
【請求項4】
前記第1の片持ちフランジの前記第1の対の先端部の間には、第1の非ゼロ角が形成されている、請求項2に記載のクランプアセンブリ。
【請求項5】
前記第1の非ゼロ角は、約90度に等しい、請求項4に記載のクランプアセンブリ。
【請求項6】
前記リテーナは、前記ねじ軸と噛み合って前記第1のセグメントに対して前記ねじ軸を適所に保持するように構成された第2の片持ちフランジを含み、
前記第1の片持ちフランジと前記第2の片持ちフランジとの間に、前記ねじ軸を受けるためのリテーナ開口が形成されている、請求項1~5のいずれか1項に記載のクランプアセンブリ。
【請求項7】
前記第2の片持ちフランジは、前記ねじ軸と噛み合うように構成された第2の対の先端部を含む、請求項6に記載のクランプアセンブリ。
【請求項8】
前記第2の片持ちフランジの第2の対の先端部は各々、湾曲した先端部として形成されている、請求項7に記載のクランプアセンブリ。
【請求項9】
前記第2の片持ちフランジの前記第2の対の先端部の間には、第2の非ゼロ角度が形成されている、請求項7に記載のクランプアセンブリ。
【請求項10】
前記第2の非ゼロ角度は、約90度に等しい、請求項9に記載のクランプアセンブリ。
【請求項11】
前記ねじ軸は、リテーナ開口の中に配置されている、請求項~10のいずれか1項に記載のクランプアセンブリ。
【請求項12】
前記リテーナは、(i)前記第1のセグメントに結合された第1の端部と、(ii)前記第1のセグメントに結合された第2の端部と、を有するフレームを含み、
前記第1の片持ちフランジは、前記フレームの前記第1の端部から離れる方向に前記第2の片持ちフランジに向かってのびており、
前記第2の片持ちフランジは、前記フレームの前記第2の端部から離れる方向に前記第1の片持ちフランジに向かってのびている、請求項~11のいずれか1項に記載のクランプアセンブリ。
【請求項13】
前記第2の片持ちフランジは、弾性的に曲がって前記第1のセグメントに対する前記ねじ軸の相対移動を可能にするように構成されている、請求項~12のいずれか1項に記載のクランプアセンブリ。
【請求項14】
前記第1の片持ちフランジは、前記ねじ軸が前記第1のセグメントに対して相対的に移動できるように弾性的にそれるように構成されている、請求項1~13のいずれか1項に記載のクランプアセンブリ。
【請求項15】
前記リテーナは、前記第1の片持ちフランジが、前記シェルの前記一対のセグメントの間に配置されるように、前記第1のセグメントに結合されている、請求項1~14のいずれか1項に記載のクランプアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願へのクロスリファレンス
本出願は、2018年8月7日に出願された米国特許仮出願第62/715,672号の利益および優先権を主張するものであり、その開示内容全体を明示的に本明細書に援用する。
【0002】
本開示は、クランプの設計に関し、特に、パイプクランプアセンブリまたはホースクランプアセンブリ用の設計に関する。
【背景技術】
【0003】
パイプ、ホース、ダクト、チューブ、フィルタと他の構成要素とを接続するジョイントを固定するのに、パイプクランプが用いられることがある。パイプクランプのなかには、複数のセグメントが互いにヒンジ留めされているものがある。これらのセグメントの端同士を結合してクランプに張力をかけるのに、テンション機構またはロック機構が用いられる場合がある。この張力によってラジアル荷重を発生させることができ、このラジアル荷重を、アキシアル荷重としてジョイントの相フランジに伝達することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の一態様によれば、クランプ用のリテーナが開示されている。リテーナは、例えば出荷時および設置時にクランプを適所に保持し、設置を容易にするように構成されている。
【0005】
本開示の別の態様によれば、クランプアセンブリは、シェルと、テンション機構と、リテーナとを含んでもよい。シェルは、ジョイント接続部の表面に配置される大きさの一対のセグメントを含んでもよい。一対のセグメントは、開いた位置と縮んだ位置との間で移動可能であってもよい。テンション機構は、一対のセグメントを締め付けるように動作可能であってもよい。テンション機構は、一対のセグメントのうちの第1のセグメントに形成されたセグメント開口を通ってのびるねじ軸を含んでもよい。リテーナは、第1のセグメントに結合されてもよい。リテーナは、ねじ軸と噛み合って第1のセグメントに対してねじ軸を適所に保持するように構成された第1の片持ちフランジを含んでもよい。
【0006】
いくつかの実施形態では、第1の片持ちフランジは、ねじ軸と噛み合うように構成された第1の対の先端部を含んでもよい。第2の片持ちフランジの第2の対の先端部が各々、湾曲した先端部として形成されていてもよい。第1の片持ちフランジの第1の対の先端部の間には、第1の非ゼロ角が形成されていてもよい。第1の非ゼロ角は、約90度に等しくてもよい。
【0007】
いくつかの実施形態では、リテーナは、ねじ軸と噛み合って第1のセグメントに対してねじ軸を適所に保持するように構成された第2の片持ちフランジを含んでもよい。第1の片持ちフランジと第2の片持ちフランジとの間に、ねじ軸を受けるためのリテーナ開口が形成されてもよい。第2の片持ちフランジは、ねじ軸と噛み合うように構成された第2の対の先端部を含んでもよい。第2の片持ちフランジの第2の対の先端部は各々、湾曲した先端部として形成されていてもよい。第2の片持ちフランジの第2の対の先端部の間には、第2の非ゼロ角度が形成されていてもよい。第2の非ゼロ角度は、約90度に等しくてもよい。ねじ軸は、リテーナ開口の中に配置されていてもよい。
【0008】
いくつかの実施形態では、リテーナは、(i)第1のセグメントに結合された第1の端部と、(ii)第1のセグメントに結合された第2の端部と、を有するフレームを含んでもよい。第1の片持ちフランジは、フレームの第1の端部から離れる方向に第2の片持ちフランジに向かってのびてもよい。第2の片持ちフランジは、フレームの第2の端部から離れる方向に第1の片持ちフランジに向かってのびてもよい。
【0009】
いくつかの実施形態では、第1および/または第2の片持ちフランジは、弾性的に曲がって第1のセグメントに対するねじ軸の相対移動を可能にするように構成されてもよい。
【0010】
いくつかの実施形態では、第1のセグメントは、耳と、耳からのびるタブとを含んでもよい。リテーナは、第1のセグメントの耳を受ける大きさの第1の開口を含んでもよい。リテーナは、第1のセグメントのタブを受ける大きさの第2の開口を含んでもよい。
【0011】
いくつかの実施形態では、リテーナは、第1の片持ちフランジが、シェルの一対のセグメントの間に配置されるように、第1のセグメントに結合されてもよい。
【0012】
本開示のさらに別の態様によれば、クランプアセンブリを組み立てる方法は、リテーナを第1のセグメントに結合することと、ねじ軸を第1の片持ちフランジに噛み合わせることと、を含んでもよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、リテーナを第1のセグメントに結合することは、シェルの一対のセグメントの間に第1の片持ちフランジを配置することを含んでもよい。
【0014】
いくつかの実施形態では、リテーナを第1のセグメントに結合することは、リテーナのフレームの少なくとも一部を、第1のセグメントの第1の片持ちフランジとは反対側に配置することを含んでもよい。
【0015】
いくつかの実施形態では、フレームの少なくとも一部を第1のセグメントの第1の片持ちフランジとは反対側に配置することは、リテーナのフレームの少なくとも一部を、第1の片持ちフランジに対向する第1のセグメントの耳の上側に配置することを含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本明細書に記載された方法および装置の様々な実施形態の上述した特徴および他の特徴は、以下の詳細な説明および添付の図面から、より一層明らかになるであろう。
図1図1は、ある位置でクランプに結合されたリテーナの斜視図である。
図2図2は、別の位置でクランプに結合されたリテーナの別の斜視図である。
図3図3は、図1および図2のリテーナの斜視図である。
図4図4は、図1図3のリテーナの別の斜視図である。
図5図5は、クランプとリテーナを組み立てる工程を示す斜視図である。
図6図6は、クランプとリテーナを組み立てる工程を示す斜視図である。
図7図7は、クランプとリテーナを組み立てる工程を示す斜視図である。
図8図8は、クランプとリテーナを組み立てる工程を示す斜視図である。
図9図9は、クランプとリテーナを組み立てる工程を示す斜視図である。
図10図10は、ある位置でクランプに結合されたリテーナの別の実施形態の斜視図である。
図11図11は、別の位置でクランプに対する、図10のリテーナの別の斜視図である。
図12図12は、図10および図11のリテーナの斜視図である。
図13図13は、図10および図11のリテーナの別の斜視図である。
図14図14は、ある位置でクランプに結合されたリテーナの別の実施形態の斜視図である。
図15図15は、図14のリテーナの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本開示の概念に様々な改変をほどこしたり、本開示の概念を別の形態にしたりすることが可能であるが、その具体的な実施形態例を一例として図面に示し、本明細書で詳細に説明する。しかしながら、本開示の概念を開示された特定の形態に限定する意図はなく、むしろ、添付の特許請求の範囲で規定されるような本発明の意図および範囲に含まれるすべての改変例、等価物、別の形態を包含することを想定している旨を理解されたい。
【0018】
図1を参照すると、クランプ12と、クランプ12に取り付けられた保持クリップすなわちリテーナ14とを含むクランプアセンブリ10が示されている。クランプ12は、例えば一対のホース、チューブまたはパイプ(図示せず)の表面に配置され、ホース同士を固定してジョイントを形成するように構成されている。以下にさらに詳細に説明するように、リテーナ14は、例えばホースへのクランプ12の取り付けを容易にする位置にクランプ12を維持する。
【0019】
図1および図2に示すように、クランプ12は、ブラケット24を介して互いに結合されたクランプセグメント20とクランプセグメント22とを有するシェルを含む。いくつかの実施形態では、ブラケットとセグメントが継ぎ目のない単一の構成要素として形成されてもよいことを、理解されたい。クランプセグメント20は本体28を含み、本体28は、ブラケット24にヒンジ留めされた端部30から反対側の端部32までのびている。この端部32から、耳すなわちフランジ34が外向きにのび、耳34の外端から先端部36が外向きにのびている。端部30と32との間では、本体28に、ホースまたはパイプの端の一部を受ける大きさの溝38が形成されている。
【0020】
他方のクランプセグメント22は本体40を含み、本体40は、ブラケット24にヒンジ留めされた端部42から反対側の端部44までのびている。この端部44から、耳すなわちフランジ46が外向きにのび、耳46の外端から先端部48が外向きにのびている。端部42と44との間では、本体40に、ホースまたはパイプの端の一部を受ける大きさの溝50が形成されている。
【0021】
クランプ12は、セグメント20、22の耳34、46に結合されたテンション機構60を含む。例示的な実施形態では、テンション機構60は、ボルト62と、ボルト62に結合された被保持ナット64とを含む。ボルト62は、セグメント20の耳34の外面68に面する頭部66と、耳34、46に形成された開口を通って頭部66から遠位端72までのびる細長いロッド70とを含む。図1および図2に示すように、例示的な実施形態では、細長いロッド70はねじ軸74を含み、ロッド70の長さに沿って、ねじ山が形成されている。図1および図2に示すように、テンション機構60のナット64は、耳46に結合されている。
【0022】
ここで図3および図4を参照すると、例示的には例えばステンレス鋼などの金属材料で形成されているリテーナ14は、ねじ軸74と噛み合って、図1および図2に示すような位置に軸を保持するように構成されている。例示的な実施形態では、リテーナ14は、フレーム90を含み、フレーム90は、クランプセグメント20の耳34に結合されるように構成された端部92と、クランプセグメント20の先端部36に結合されるように構成された別の端部94とを有する。また、リテーナ14は、フレーム90に結合されて端部92から離れる方向にのびる片持ちフランジ96と、この片持ちフランジ96に対向してフレーム90に結合された別の片持ちフランジ98とを含む。図3および図4に示すように、フランジ98は、端部94から離れる方向にフランジ96に向かってのびている。
【0023】
フランジ96、98は各々、ねじ軸74と噛み合うように構成された一対の先端部100、102を含む。図3に示すように、各フランジの先端部100、102の間に角度aが形成されている。例示的な実施形態では、角度aは大きさが約90度である。フランジ96、98の先端部100および102が一緒になって、ねじ軸74を受ける大きさの開口104が形成されている。
【0024】
図3および図4に示すように、フレーム90の端部92は、セグメント20の耳34を受ける大きさの開口106を含む。他方の端部94は、セグメント20の先端部36を受ける大きさの別の開口108を含む。フレーム90が前進して耳34に形成されたボルト開口110とフレーム90とが整列しなくなるのを防ぐために、開口108は、開口106よりも小さく、かつ、耳34よりも小さい。
【0025】
ここで図5図9を参照すると、クランプ12とリテーナ14を組み立てる様々な工程が示されている。図8および図9に示すように、リテーナ14がクランプ12の上に適切に配置されたときに、ボルト62と開口104、110とを整列させることができる。次に、開口104、110を通してボルト62を前進させ、ねじ軸74をリテーナ14のフランジ96、98と接触させることができる。ボルト62が開口104、110を通って前進する際に、フランジ96、98は、軸74のねじ山に沿って弾性的に曲がるように構成されている。ボルト62が、例えば図9に示す位置などの所望の位置に配置されると、フランジ96、98が軸74のねじ山と噛み合い、ボルト62を所望の位置に保持する。
【0026】
ここで図10図13を参照すると、リテーナの別の実施形態(以下、リテーナ114)が示されている。リテーナ14に関する開示内容は、矛盾が生じる場合を除いてリテーナ114にも等しくあてはまり、矛盾が生じた場合は、リテーナ114の具体的な開示内容が優先する。リテーナ14と同様に、リテーナ114は、片持ちフランジ116と、片持ちフランジ116に対向する別の片持ちフランジ118とを含む。フランジ116、118は各々、ボルト62のねじ軸74と噛み合ってボルト62を適所に保持するように構成された、一対の湾曲した先端部120、122を含む。湾曲した先端部120、120は各々、それぞれの片持ちフランジ116、118がのびている方向から開口104を通る方向に湾曲してのびる。
【0027】
ここで、図14および図15を参照すると、リテーナの別の実施形態(以下、リテーナ214)が示されている。リテーナ14および114に関する開示内容は、リテーナ214の具体的な開示内容とリテーナ14および114のいずれかの開示内容とが矛盾する場合を除き、リテーナ214にも等しくあてはまり、矛盾が生じる場合は、リテーナ214の具体的な開示内容が優先する。リテーナ114と同様に、リテーナ214は、片持ちフランジ116と、片持ちフランジ116に対向する別の片持ちフランジ118とを含む。フランジ116、118は各々、ボルト62のねじ軸74と噛み合ってボルトを適所に保持するように構成された、一対の湾曲した先端部120、122を含む。また、例示的な実施形態では、リテーナ214は、セグメント20の耳34に噛み合ってリテーナ214をクランプ12に結合するように構成された脚216、218を含む。
【0028】
本明細書で説明した装置および方法には、広い用途があることが理解されるであろう。上述した実施形態は、この方法および装置の原理ならびにいくつかの実用的な用途を例示するために選択され、説明されたものである。上述した説明によって、当業者であれば、様々な実施形態の方法および装置を利用し、また、意図された特定の用途に適した様々な改変をほどこして利用することができる。特許法の規定に従って、本開示の原理および動作様式が例示的な実施形態で説明され、図示されている。
【0029】
本方法および装置の範囲は、以下の特許請求の範囲によって規定されることが想定されている。しかしながら、本開示の意図または範囲から逸脱することなく、具体的に説明して図示した以外の方法で本開示を実施できることが、理解されなければならない。本明細書に記載された実施形態に対する様々な別の実施形態が、以下の特許請求の範囲に規定されているような意図および範囲から逸脱することなく、特許請求の範囲を実践する際に採用され得ることは、当業者によって理解されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15