(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-16
(45)【発行日】2024-02-27
(54)【発明の名称】可変制御オリフィス弁
(51)【国際特許分類】
F16K 41/10 20060101AFI20240219BHJP
F16K 27/02 20060101ALI20240219BHJP
F16K 1/00 20060101ALI20240219BHJP
F16K 1/36 20060101ALI20240219BHJP
F16K 31/145 20060101ALI20240219BHJP
【FI】
F16K41/10
F16K27/02
F16K1/00 E
F16K1/36 Z
F16K31/145
(21)【出願番号】P 2021515300
(86)(22)【出願日】2019-05-22
(86)【国際出願番号】 IB2019000698
(87)【国際公開番号】W WO2019224605
(87)【国際公開日】2019-11-28
【審査請求日】2022-05-11
(32)【優先日】2018-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520456631
【氏名又は名称】コンパート システムズ ピーティイー.リミテッド
【氏名又は名称原語表記】COMPART SYSTEMS PTE.LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】レザイー、フレデリック
【審査官】篠原 将之
(56)【参考文献】
【文献】実開昭63-129781(JP,U)
【文献】特表2017-506198(JP,A)
【文献】特表2016-505777(JP,A)
【文献】特開昭52-039828(JP,A)
【文献】特開昭57-076380(JP,A)
【文献】特表2010-505073(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0258390(US,A1)
【文献】実開平04-106578(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 1/00 - 1/54
F16K 27/00 - 27/12
F16K 39/00 - 51/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロー本体を通る流れを制御するための装置であって、前記装置は、
前記フロー本体の吸入開口部および出力開口部と、
第1断面形状と開口部とを有する空洞と、
前記空洞の前記開口部をシールするダイアフラムまたはベローズであって、孔を備える前記ダイアフラムまたは前記ベローズと、
前記空洞の前記第1断面形状に対応する第2断面形状を有するプランジャであって、前記プランジャは、前記プランジャの端部に位置するプランジャ先端を備えており、前記プランジャ先端はロッドから最も遠い前記プランジャの部分であり、前記プランジャは前記空洞内で長手方向に移動可能であり、前記プランジャ
先端は前記空洞の一部とともにオリフィスを形成する、前記プランジャと、
前記第1断面形状に沿った前記空洞内のシール面であって、前記プランジャ先端は第1位置で前記シール面と相互作用するように構成されており、前記プランジャ先端は第2位置で前記シール面から間隔を空けるように構成されている、前記シール面と、
前記プランジャの前記長手方向の移動を容易にするために前記プランジャに結合された前記ロッドであって、前記ダイアフラムまたは前記ベローズの前記孔に対応するロッド断面を備える前記ロッドと
を備える、装置。
【請求項2】
前記装置はさらに、前記フロー本体を通る流路を備え、
前記流路は前記吸入開口部と、前記プランジャの端部に近接する前記空洞の一部と、前記出力開口部とを備えており、
前記空洞内で前記流路は、前記プランジャが前記第1位置にあるときに閉じられる一方で、前記プランジャが前記第2位置にあるときに開かれる、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記オリフィスは、前記第1位置にある前記ロッドとともに第1サイズを備え、
前記オリフィスは、前記第2位置にある前記ロッドとともに第2サイズを備える、
請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記装置はさらにアクチュエータを備え、
前記アクチュエータは前記ロッドに結合され、前記空洞内で前記第1位置と前記第2位置との間で前記プランジャを長手方向に移動させるように構成される、
請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記装置はさらに、前記プランジャの一部を通る通路を備える、
請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記装置はさらに、前記フロー本体を通る流路を備え、
前記流路は、前記吸入開口部と、前記プランジャを通る前記通路と、および前記出力開口部とを備える、
請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記通路の側面は、収束、発散、または平行である、
請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記装置はさらに、前記プランジャの端部にプロファイル形状を備える、
請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記装置はさらに、複数の締結具によって前記フロー本体に結合されるキャップを備える、
請求項
1に記載の装置。
【請求項10】
前記装置はさらに、前記フロー本体と、前記ダイアフラムまたは前記ベローズとの間のシールを備える、
請求項
1に記載の装置。
【請求項11】
前記装置はさらに、前記フロー本体と、前記ダイアフラムまたは前記ベローズとの間にバンプシールを備える、
請求項
1に記載の装置。
【請求項12】
前記出力開口部は、前記装置を通る最大流量に一致するようにサイズ設定されている、
請求項
1に記載の装置。
【請求項13】
前記吸入開口部および前記出力開口部は線形であり1つの平面内にあるか、
または前記出力開口部は前記吸入開口部の第2場所とは別の第1平面にあることができる、
請求項
1に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、調整可能なオリフィスによってガスおよび流体の流れを制御および調節するための手段を提供する。
より具体的には、本開示は、所望の結果を提供するために、圧力に関係なく、ガスおよび流体の流路を調整または維持するために使用される現在の方法の欠点に対処する。
【背景技術】
【0002】
ガスおよび流体の流れに関して正確さを必要とするほとんどすべての市場において、プロセスは、使用される物質の正確な制御および取り扱いを要求する。下流のプロセスがユーザの要件を満たすために必要に応じて最終製品を堆積、混合、および作成するためには、関連するガスと流体を正確に制御する必要がある。現在、石油やガスのアプリケーションなど、ガスや流体の流れをより大規模に適用する必要がある状況では、入り組んで複雑なシステムが調整可能なオリフィス(自動、半自動、および手動)を通る流れを制御できる十分な余地がある。さらに、危険で有毒なガスや流体の流れが制御されているため、これらの物質を含むシステムはどのような状況でも漏れがないことが不可欠である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国特許出願公開第2005/258390号明細書
【文献】国際公開第2017/007888号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
システムの直径が3インチ(7.62センチメートル)未満、特に直径が2000ミクロン未満および直径100ミクロン未満になると、サイズの制限により、調整可能なオリフィスシステムなどの漏れ防止システムを作成して、ガスと液体の流れを制御することがはるかに困難になる。
【0005】
本開示の目的は、特に直径3インチ(7.62センチメートル)未満のオリフィスからミクロン直径の開口部までの流体およびガスの流れの正確な制御を可能にするための漏れ防止システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
少なくとも1つの実施形態では、本開示は、フロー本体(flow body)の吸入開口部(intake opening)および出力開口部(output opening)と、第1断面形状と開口部とを有する空洞(cavity)と、空洞の開口部をシールするダイアフラムまたはベローズであって、孔(hole)を備えるダイアフラムまたはベローズと、空洞の第1断面形状に対応する第2断面形状を有するプランジャであって、プランジャは空洞内で長手方向(longitudinally)に移動可能であり、プランジャの一部は空洞の一部とともにオリフィスを形成する、プランジャと、およびプランジャの長手方向の移動を容易にするためにプランジャに結合されたロッドであって、ダイアフラムまたはベローズの孔に対応するロッド断面を備えるロッドとを備える、
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1A】本開示の実施形態と一致する、吸入開口部およびロッドを備えたフロー本体の側面図である。
【
図1B】本開示の実施形態と一致する、フロー本体に入ってプランジャを通過する流路と、フロー本体から出る流路とを示す
図1AのA-A断面図である。
【
図1C】本開示の実施形態と一致する、隆起(ridge)を備えるダイアフラムの上面図である。
【
図1D】本開示の実施形態と一致する、
図1Cのダイアフラムの断面図である。
【
図1E】本開示の実施形態と一致する、ベローズの側面図である。
【
図2A】本開示の実施形態と一致する、フロー本体に入ってプランジャを通過する流路と、フロー本体から出る流路とを示すフロー本体の断面図である。
【
図2B】本開示の実施形態と一致する、
図2Aのフロー本体の等尺性断面図である。
【
図3A】本開示の実施形態と一致する、フロー本体に入ってプランジャの開口部を通る流路と、フロー本体から出る流路とを示すフロー本体の断面図である。
【
図4】本開示の実施形態と一致する、フロー本体に結合された(例えば、溶接された)ダイアフラムまたはベローズを備える、フロー本体の断面図である。
【
図5A】本開示の実施形態と一致する、キャップおよびシールを備えたフロー本体の断面図であり、キャップは複数の締結具によってフロー本体に結合され、シールはキャップとフロー本体との間で圧縮されている。
【
図5B】本開示の実施形態と一致する、
図5Aのキャップおよびシールを備えたフロー本体の等尺性断面図である。
【
図6A】本開示の実施形態と一致する、ボルトおよびシールを備えたフロー本体の断面図である。ボルトはネジ接続によってフロー本体に結合され、シールはボルトの一部とフロー本体との間で圧縮される。
【
図6B】本開示の実施形態と一致する、
図6Aのボルトおよびシールを備えたフロー本体の等尺性断面図である。
【
図7A】本開示の実施形態と一致する、楕円形の一部を備える例示的な開口部プロファイルを示すロッドの端部の側面図である。
【
図7B】本開示の実施形態と一致する、正方形の一部を備える例示的な開口部プロファイルを示すロッドの端部の側面図である。
【
図7C】本開示の実施形態と一致する、三角形の一部を備える例示的な開口部プロファイルを示すロッドの端部の側面図である。
【
図7D】本開示の実施形態と一致する、円の一部を備える例示的な開口部プロファイルを示すロッドの端部の側面図である。
【
図8A】本開示の実施形態と一致する、円を備える例示的な開口部プロファイルを示すロッドの端部の側面図である。
【
図8B】本開示の実施形態と一致する、正方形を備える例示的な開口部プロファイルを示すロッドの端部の側面図である。
【
図8C】本開示の実施形態と一致する、三角形を備える例示的な開口部プロファイルを示すロッドの端部の側面図である。
【
図8D】本開示の実施形態と一致する、五角形を備える例示的な開口部プロファイルを示すロッドの端部の側面図である。
【
図8E】本開示の実施形態と一致する、丸みを帯びた長方形の一部を備える例示的な開口部プロファイルを示すロッドの端部の側面図である。
【
図9A】ロッドを通過する通路のための例示的な開口部プロファイルを示す、ロッドの端部の断面図である。開口部は、本開示の実施形態と一致して、上記で説明され、
図7A~
図7Dおよび
図8A~
図8Eに示されるような様々な形状であり得る。
【
図9B】ロッドを通過する通路のための例示的な開口部プロファイルを示す、ロッドの端部の断面図である。開口部は、本開示の実施形態と一致して、上記で説明され、
図7A~
図7Dおよび
図8A~
図8Eに示されるような様々な形状であり得る。
【
図9C】ロッドを通過する通路のための例示的な開口部プロファイルを示す、ロッドの端部の断面図である。開口部は、本開示の実施形態と一致して、上記で説明され、
図7A~
図7Dおよび
図8A~
図8Eに示されるような様々な形状であり得る。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示は、3インチ(7.62センチメートル)未満のフローラインになり、および流路の直径がミクロンサイズになるように流路のサイズが減少する場合の、フロー制御システムの設計および実施における欠陥に対する解決策を提供する。さらに、本開示は、腐食性、毒性、および危険なガスおよび流体が移動でき、外部環境から完全にシールされ得る手段を提供する。本開示はまた、中でガスおよび流体が移動する密封された本体の外側で、ガスおよび流体の流路を制御する手段を実施する。
【0009】
調整可能なオリフィスはまた、より精巧な駆動機構を可能にする大規模システムで使用することができる。
本明細書に記載の実施形態では、ユーザが、システムをシャットダウンせず、フロー制御システム内の流路を開かず、または物理的オリフィスを変更せず、オリフィスサイズを変更することを可能にする。これにより、システムがオリフィスの調整に対応し、流路内の圧力レベルの低下(つまり、真空での低下)に対応しながら、流路内に一定の流れ特性を提供できるようにしつつ、切り替え時間を短縮できる。
【0010】
本開示は、ダイアフラムまたはベローズによってフロー本体の外側からのロッドのアクチュエーション(作動)を使用して、流路本体内のオリフィスの調整を実行するためのアクチュエーションを可能にする。ダイアフラムまたはベローズは、非金属部、金属部、または金属部と非金属部の組み合わせで構成することができ、流路の境界の外側にアクセスすることなく屈曲することができる。金属製または非金属製のダイアフラムまたはベローズを流路本体に溶接して、流路を外部環境(つまり、流路の外側)との相互作用から完全に保護することができる。半導体システムなどの他の重要なアプリケーションの場合、ダイアフラムまたはベローズと本体との間に金属シールを使用し、特別に設計されたボルトまたは圧縮ブラケットで圧縮することができる。
【0011】
オリフィスのサイズの変更を可能にするために、ダイアフラムまたはベローズに接続されたロッドおよびアクチュエーション装置は、流路の前を移動するように使用される。ロッドまたは装置は、尖った特徴の上部の密封された表面で流れ特性を制御するために、尖った形状を有することができる。ガスと流体の入口はジオメトリの下部にあり、出口はシールされた領域を過ぎたジオメトリの上部にある。装置が下がると、壁と尖った形状との間の距離が近づいて流れが減少するため、ガスまたは流体の流れが減少する。この構成は、ガスと真空がオリフィスの下流で使用されるアプリケーションでより良いシールを提供できる。先の尖った形状または主相称面(perradius)は、シール材料(例えば、金属、ほとんどのプラスチックおよびゴム材料、PTFE、EPTFE、ナイロン、PVC、PVDF、PP、NBR、FKM、およびEPDM)から作成できる。装置が下降し続けると、プランジャまたは装置のシール面が本体のシール面に接触するまで流量が減少し、その結果、流れが完全に遮断される。シール面は、金属、ほとんどのプラスチック、ゴム材料、PTFE、EPTFE、ナイロン、PVC、PVDF、PP、NBR、FKM、およびEPDMを含むがこれらに限定されない材料で作ることができる。本体のシール面は、シール機能を向上させるために、滑らか、隆起、または隆起したバンプにすることができる。シール面がフロー本体の壁の表面に接触したとき、ガスまたは流体の流出ポートに対してフローを完全に閉じることができる。フローの下流側では、出口ポートと入口ポートの開口部に在る正確な隆起リングにより、弁が本体に対してシールするのを助ける。フロー本体は、フロー本体を通過するガスおよび流体のための任意の適切な材料、例えばステンレス鋼、ポリマー、または他の金属で作ることができる。
【0012】
いくつかの実施形態では、空洞内の正圧により、ダイアフラムまたはベローズが第1位置になる(例えば、ダイアフラムまたはベローズにオリフィス/流路から離れる方向に力を加える)。駆動機構は、エンクロージャ内のオリフィスアクチュエーション機構を「閉じた」位置または「より閉じた」位置に移動させるために使用される。
【0013】
図1Aは、吸入開口部102と、フロー本体(flow body)100の空洞内でプランジャ106に結合されたロッド104とを備えたフロー本体100の側面図である。
【0014】
図1Bは、
図1AのA-A断面図であり、吸入開口部102へのそしてフロー本体100への流路を示し、流路はフロー本体の空洞内でプランジャ106Aおよびプランジャ先端106Bを通過する。流路は、出力開口部108を通してフロー本体の外部へ続く。プランジャ106Aは、プランジャ106Aおよびプランジャ先端106Bを(プランジャ106Aをプランジャ先端106Bに結合する別のロッド104Bと共に)矢印A1で示される軸線に沿って移動させるために使用されるロッド104Aに結合することができる。ロッド104Aは、アクチュエータ(
図1A~
図1Bには示されていない)に結合することができる。プランジャ先端106Bは、フロー本体に一体のシール面110に接触することができる。プランジャはまた、溶接部分112(すなわち、溶接部(weld))およびダイアフラム114を備えることができる。溶接部112は、ロッド104Aをダイアフラム114に結合することができる。溶接部112はまた、ダイアフラム114をフロー本体に溶接する(例えば、ダイアフラム114の周囲/エッジの周りの溶接部(a weld))。いくつかの実施形態(図示せず)では、プランジャ106Aおよびプランジャ先端106Bは、単一の要素であり得る。いくつかの実施形態では、ロッド104は、他の方法、例えばネジ接続、接着接続、または他の適切な接続方法を使用して、ダイアフラム114に結合することができる。
【0015】
図1Bに示されるシール面110は、「バンプ」シール、または「ナイフエッジ」シールと呼ばれることもある。バンプシールは、丸みを帯びた断面形状(
図1Bに示される)を備える、シール面110の様々な構成を指すことができる。ナイフエッジシールは、断面形状がより尖っている(例えば、三角形;ナイフのようにより明確な尖り/エッジになる)シール面110の他の構成を指すことができる。ダイアフラム114が動くとき、シール面110とのシールを生成するためにプランジャ106Aおよびプランジャ先端106Bもまた動くことができ(例えば、矢印A1によって示される方向で長手方向に)、プランジャ先端106Bはシール面110に接触することができる。プランジャ先端106Bは、(
図1Bに示されるように)シール面110のプロファイルに一致するように変形して、吸入開口部102から出力開口部108への流路を遮断することができる。シール面110は、プランジャ先端106Bと同じ材料で、またはプランジャ先端106Bとは異なる材料で作られうる。シール面110がプランジャ先端106Bと同じ材料で作られていない場合、シール面110はまた、1つの要素であり得る。
【0016】
ダイアフラム114は、ダイアフラムの材料特性または物理的構成に起因する材料の屈曲によって移動することができる。例えば、ダイアフラム114は、ダイアフラムの追加の屈曲(すなわち、移動)を可能にする、ダイアフラム114の上面図である
図1Cに示される1つまたは複数の隆起(ridges)115を備えることができる。
図1Dは、隆起(ridge)115も示す、
図1CのA-Aにおける
図1Cのダイアフラムの断面図である。隆起115は、ダイアフラムの両側に(
図1C~
図1Dに示されている)、ダイアフラムの片側のみに(図示せず)、またはダイアフラムの反対側のみに(図示せず)配置することができる。ダイアフラムの動きは、ロッド104Aを動かすために使用することができる。
図1Cに示されるダイアフラムはまた、ロッド104Aが通過するための孔を備えることができる。ダイアフラムの他の実施形態(図示せず)は、孔を省略でき、2つの異なるロッド104はダイアフラムに結合されることができる-駆動機構に結合するためのダイアフラムの片側のロッドと、プランジャ106に結合するためのダイアフラムの反対側の別のロッド。ロッドは、溶接を含む任意の適切な方法を介してダイアフラムに結合することができる。
【0017】
吸入開口部102および出力開口部108は、流路を通る異なる流量の設定を変えるためにプランジャ106が必要とする移動量を最小化するためにオフセットされ得る(すなわち、一列に並んでいない)。吸入開口部102および出力開口部108をオフセットすることは、システムがどのように加圧されるか、および真空が発生し得る場所に関して有益であり得る。例えば、真空が出力開口部108の近くに存在する場合、出力開口部108を吸入開口部102よりも低くすることは(
図1Bに示されるように)、プランジャ106の近くでシステムの所望の圧力を維持するのを助けることができる。真空が吸入開口部102の近くに存在する別の実施形態(図示せず)では、吸入開口部を出力開口部よりも低くすることが有益であり得る。
【0018】
図1Bに示されるように、ロッド104から最も遠いプランジャ106の部分は、例えば三角形である先端を有することができ、先端に近接する空洞の部分は、先端形状に形状で対応することができる。プランジャの先端には、他の形状も可能である(例えば正方形、丸みを帯びたもの、など)。
【0019】
図1Eは、本開示の実施形態と一致するベローズの側面図である。プランジャ106のより多くの移動が必要とされる実施形態では、ダイアフラム114の代わりにベローズ150を使用することができる。ベローズは、その形状および構造を通じて、第1形状から第2形状への膨張および収縮を可能にするように構成することができる。ここで、第1形状から第2形状への変化は、第1ベローズ端部152と第2ベローズ端部154との間の距離の変化をもたらす可能性がある。距離の変化は、プランジャ(例えば、プランジャ106)を長手方向に移動させるために使用できる。ベローズ150は、ダイアフラム114に対してより厚い要素であり得、ベローズ150がダイアフラム114と比較してより大きな量(例えば、より大きな量の長手方向移動)で膨張および収縮することを可能にする一連の隆起部分を備えることができる。ベローズ150は、金属、ポリマー、2つの組み合わせ、または所望の圧縮性/膨張を可能にする任意の適切な材料から作製することができる。
【0020】
図1Fは、
図1A~
図1Bのフロー本体100の等尺性断面図であり、フロー本体100は吸入開口部(intake opening)102と、ロッド104と、フロー本体100の空洞内のプランジャ106と、出力開口部(output opening)108と、シール面110と、およびロッド104をダイアフラム114に結合する溶接部112とを備える。
【0021】
本開示の一実施形態は、リニアモータ、サーボモータ、空気圧装置、圧電モータ、および同様のアクチュエーション装置のような駆動機構によって流路の調整を可能にする。駆動機構は、エンクロージャ内部(例えば、フロー本体の空洞)のオリフィスアクチュエーション機構の動きを可能にするべく、ダイアフラムまたはベローズの外側部分に接続することができる。
【0022】
本開示の別の実施形態は、ステップ移動調節可能なオリフィスのオプションを備える。このオプションの場合、ユーザはロッドの位置を選択し、ロッドを予め設定および較正された位置に移動し、或るオリフィスサイズから別のオリフィスサイズに移動させて、異なるフロー特性の間でシステムを切り替えることができる。設定値(set point)は、ネジまたは正確な位置決めダイヤル(または他の同様の機構および/または方法)を使用して手動で調整でき、オリフィスに目的の設定値が達成されるまで、ダイアフラムまたはベローズを押したり引いたりすることができる。この切り替えは、空気圧、磁気、および/または電動駆動アクチュエータを使用して行うことができる。この方法により、駆動システムのコストを削減できる。
【0023】
本開示のさらに別の実施形態は、手動で調整可能なオリフィス機構のオプションを備える。このオプションの場合、ユーザはロッドの位置を手動で移動し、次にオリフィスサイズを目的の流量設定値に変更できる。この方法は、物理的なオリフィスと流れの特性を変更するために本体を分解する必要をなくしながら、駆動システムのコストを削減する。
【0024】
図2Aは、フロー本体の断面図であり、吸入開口部202を通ってフロー本体200に入ってフロー本体200の空洞内のプランジャ先端206Bを通過する流路と、出力開口部208を通ってフロー本体200の外部に出る流路とを示す。プランジャ206Aは、プランジャ206Aおよびプランジャ先端206Bを(プランジャ206Aをプランジャ先端206Bに結合するロッド204Bの別の部分と共に)、矢印A2によって示される軸線に沿って移動させるために使用されるロッド204Aに結合することができる。ロッド204Aは、アクチュエータ(
図2A~
図2Bには示されていない)に結合することができる。プランジャ先端206Bは、フロー本体に一体のシール面210に接触することができる。プランジャはまた、溶接部分212(すなわち、溶接部)およびダイアフラム214を備えることができる。溶接部212は、ロッド204をダイアフラム214に結合することができる。いくつかの実施形態(図示せず)では、プランジャ206Aおよびプランジャ先端(tip)206Bは、単一の要素でありうる。
【0025】
プランジャ206は、ステンレス鋼、PTFE、または他の適切な材料を含む、任意の適切な材料から作製することができる。
図2Bは、
図2Aのフロー本体の等尺性断面図であり、フロー本体は吸入開口部202と、ロッド204と、フロー本体200の空洞内のプランジャ206と、出力開口部208と、シール面210と、およびロッド204をダイアフラム214に結合する溶接部212とを備える。シール面210は、プランジャ先端206Bと同じ材料から、またはプランジャ先端206Bとは異なる材料から、作製することができる。シール面210がプランジャ先端206Bと同じ材料から作られていない場合、シール面210はまた、1つの要素であり得る。
【0026】
図2A~
図2Bに示される実施形態は、例えば、プランジャに近接してフロー本体上のバンプシール特徴を備えないことにより、
図1Bに示される実施形態とは異なる。
図2A~
図2Bでは、プランジャには、バンプシールに接触したときに変形する部分は備えられていない。代わりに、プランジャ106の一部は、
図2A~
図2Bに示されるように、フロー本体200の一部と接触し、吸入開口部202から出力開口部208への流路を遮断する。
【0027】
2流量特性(two-flow characteristic)を較正するために、モールドブロックまたは他の流量測定装置を使用して、プランジャの設定点位置を達成することができる。設定値は、目的の設定値が達成されるまで手動で調整できる。
【0028】
図3Aは、フロー本体300の断面図であり、吸入開口部302へ入ってフロー本体300の内部に入り、フロー本体300の空洞内のプランジャ306を通過する流路を示す。ここで、流路は、出力開口部308を通って、フロー本体300の外部へと続く。プランジャ306は、矢印A3によって示される軸線に沿ってプランジャ306を動かすために使用されるロッド304に結合されることができる。ロッド304は、アクチュエータ(
図3A~
図3Bには示されていない)に結合することができる。プランジャ306は、フロー本体に一体のシール面310に接触することができる。プランジャはまた、溶接部分312(すなわち、溶接部)およびダイアフラム314を備えることができる。溶接部312は、ロッド304をダイアフラム314に結合することができる。
【0029】
吸入開口部302および出力開口部308は、プランジャ306の長手方向の動きを使用して流路を通る流量の調整を容易にするために、一列に(すなわち、線形に)することができる。
図3Aに示されるように、ロッド304から最も遠いプランジャ306の部分は、例えば、長方形である先端を有することができ、先端に近接する空洞の部分は、先端形状に対応する形状にすることができる。プランジャの先端には、他の形状も可能である(例:正方形、丸みを帯びたものなど)。
【0030】
図3Bは、
図3Aのフロー本体の等尺性断面図であり、フロー本体は吸入開口部302と、ロッド304と、フロー本体300の空洞内のプランジャ306と、出力開口部308と、シール面310と、ロッド304をダイアフラム314に結合する溶接部312とを備える。本開示の一実施形態は、調整可能なオリフィスを提供する。この実施形態は、用途、流体またはガスのタイプ、および加圧されたシステム、または下流の真空適用を伴う圧力に応じて、いくつかのオプションを使用して流路を遮断するために、プランジャを(ロッドの移動を通じて)使用することができる。
【0031】
本開示の一実施形態は、本体の外側からの動きが流れ本体の内側に伝達されることを可能にしながら、本体の外側を内側からシールするためにダイアフラムまたはベローズを使用できる。
【0032】
本開示の別の実施形態は、ダイアフラムまたはベローズを本体に溶接するために、そして可燃性、腐食性、毒性、および危険なガスおよび流体がフロー本体の外に漏れるのを防ぐために、溶接を用いる。
【0033】
図4は、フロー本体400の断面図である。フロー本体400は、フロー本体400の空洞416と、フロー本体400に(溶接部412を介して)結合されたダイアフラム414またはベローズ(図示されないが、例えば、ベローズ150)とを備える。ダイアフラム414は、例えば、プランジャ(
図4には示されていない)に結合することができる。フロー本体は、吸入開口部402および出力開口部408を備えることができる。ダイアフラムの動き(ダイアフラムとの直接接触による)は、フロー本体を通る流路を調整するために、本明細書に記載されるようにプランジャ(図示せず)に変換され得る。
【0034】
本開示の別の実施形態は、中心に開口部を有する特別に設計されたボルト、または中心へのアクセスを提供するブラケットを使用することによって、ダイアフラムまたはベローズおよび本体に適合するシールを使用する。シールは、金属、ほとんどのプラスチックおよびゴム材料、PTFE、EPTFE、ナイロン、PVC、PVDF、PP、NBR、FKM、およびEPDMを含むがこれらに限定されない材料で作られている。
【0035】
図5Aは、キャップ518およびシール520を備えたフロー本体500の断面図であり、キャップ518は、複数の締結具(fasteners)522によってフロー本体に結合され、シール520は、キャップ518とフロー本体500との間で圧縮されている。キャップは、ロッド504が通過することを可能にするように構成された開口部を備える。ロッド504は、例えば、プランジャ(
図5Aには示されていない)に結合することができる。シール520は、キャップ518とフロー本体500の一部との間で圧縮することができ、複数の締結具522は、シール520の圧縮を維持することができる。
図5Aのいくつかの実施形態(図示せず)では、例えば、
図1Bおよび
図1Eを参照されたく、シール520の代わりにバンプシールまたはナイフエッジシールを使用することができる。キャップ518が複数の締結具によって所定の位置に固定されたときにシールを作成するべく、キャップ518はバンプシールまたはナイフエッジを圧縮することができることと、キャップ518はバンプシールまたはナイフエッジに一致するように変形することができることと、のうちの少なくとも一方が成り立つ。
【0036】
図5Bは、
図5Aのキャップ518およびシール520を備えたフロー本体500の等尺性断面図である。
図5A~
図5Bでは、吸入開口部502および出力開口部508は、同じ平面内にあり、線形であるとして示されている。他の実施形態(図示せず)は、オフセット、非線形、または異なる角度(例えば、ほぼ垂直)の吸入開口部および出力開口部を有することができる。
【0037】
本開示の別の実施形態は、本体のシール領域上でバンプまたはナイフエッジの機械を使用して、ダイアフラムまたはベローズを本体にシールする。このコンポーネントにより、ダイアフラムまたはベローズを押して、中央に開口部が有る特別に設計されたボルトまたは中央へのアクセスを提供するブラケットを使用して、本体に対してシールすることができる。
【0038】
本開示の別の実施形態は、ダイアフラムまたはベローズの外側部分に接続された、リニアモータ、サーボモータ、空気圧、圧電モータ、および同様のアクチュエーション装置のような駆動機構装置を使用して、エンクロージャの内側のオリフィスアクチュエーション機構の移動を可能にする。
【0039】
本開示の別の実施形態は、フロー本体の外側にアクセスすることなく、フロー本体の内側でシャフトを動かすことができるように、シャフトをダイアフラムまたはベローズの内側に接続する。シャフトは、いくつかの実施形態では、ロッド(例えば、ロッド104)に結合(例えば、溶接)することができる。これは、ダイアフラム/ベローズの材料の厚さが薄くて壊れやすく、存在する材料の量が少ないために溶接を実行するのが困難であるので、役立つ。
【0040】
本開示の別の実施形態は、流路の前でロッドの端部を移動させるべく、ダイアフラムまたはベローズに接続されたロッドを使用する。
本開示の別の実施形態は、流れ特性を制御するために、フロー本体上の同様の一致する形状に近づいたり離れたりする先の尖った形状を有する、ロッドまたは装置を使用する。
【0041】
本開示の別の実施形態は、ガスおよび流体の入口がジオメトリの上部にあるとともに、出口が密封領域を過ぎてジオメトリの下部にあることができるように、尖った一致する形状を使用する。詳細については、例えば、
図1Bと
図1Fおよび関連する説明を参照されたい。
【0042】
本開示の別の実施形態は、ゴムまたはポリマー、または金属、またはこれら材料の組み合わせを含むシール材料から作られた尖った装置(例えば、プランジャ先端106B)を使用する。
【0043】
別の実施形態では、シール表面は、金属、ほとんどのプラスチックおよびゴム材料、PTFE、EPTFE、ナイロン、PVC、PVDF、PP、NBR、FKM、およびEPDMを含むがこれらに限定されない材料から作製することができる。
【0044】
本開示の別の実施形態は、弁がフロー本体に対してシールするのを助けるべく、出口ポートおよび入口ポートの開口部に隆起した円形または楕円形のリングを使用する。
図6Aは、ボルト624およびシール620を備えたフロー本体600の断面図である。ここで、ボルト624は、ネジ接続によってフロー本体600に結合され、シール620は、ボルト624の一部と、フロー本体600の一部とによって圧縮される。ボルト624は、ロッド604がボルト624を通過することを可能にするように構成された開口部を備えることができる。ロッド604は、空洞616内でのプランジャの長手方向の動きを容易にして、吸入開口部602から空洞616を通って出力開口部608への流れを制御するべく、フロー本体600の空洞616内のプランジャ(図示せず)に結合することができる。
【0045】
シール620は、ボルト624がフロー本体600に結合されるときに、ボルト624の一部によって圧縮され得る。
図6Aのいくつかの実施形態(図示せず)では(例えば、
図1Bおよび
図1Eを参照されたい)、シール620の代わりにバンプシールまたはナイフエッジシールを使用することができる。そしてフロー本体600に結合されたボルトネジによってボルト624が所定の位置に固定されたときにシールを生成するべく、ボルト624がバンプシールまたはナイフエッジを圧縮することと、ボルト624がバンプシールまたはナイフエッジに一致するように変形すること、のうちの少なくとも一方が可能である。
【0046】
図6Bは、
図6Aのボルト624およびシール620を備えたフロー本体600の等尺性断面図である。
本開示の別の実施形態は、バンプまたはナイフエッジマシン(フロー本体(例えば、フロー本体600)のシール領域では
図6A~
図6Bには示されていない)を使用して、ダイアフラムまたはベローズ(例えば、ダイアフラム614)をフロー本体(例えば、フロー本体600)にシールする。このコンポーネントは、ダイアフラムまたはベローズを圧縮し、中央に開口部を備えた特別に設計されたボルト(例えば、ボルト624)または中央へのアクセスを提供するブラケットを使用して、ダイアフラムまたはベローズをフロー本体600に対してシールすることを可能にする。
【0047】
本開示の別の実施形態は、エンクロージャの内側のオリフィスアクチュエーション機構の移動を可能にするべく、ダイアフラムまたはベローズの外側部分に接続された、リニアモータ、サーボモータ、空気圧、圧電モータ、および同様のアクチュエーション装置のような駆動機構装置を使用する。
【0048】
本開示の別の実施形態は、フロー本体の外側にアクセスすることなく、シャフトをフロー本体の内側に移動させることを可能にするべく、シャフトをダイアフラムまたはベローズの内側に接続する。
【0049】
本開示の別の実施形態は、流路の前でロッドの端部を移動させるべく、ダイアフラムまたはベローズに接続されたロッドを使用する。
本開示の別の実施形態は、尖った形状と、尖った表面の上部のシール面とを有する、ロッドまたは装置を使用する。
【0050】
本開示の別の実施形態は、ロッドが部分的にまたは完全にプロファイルされて、ロッドの端部を流路の前に移動させるべく、ダイアフラムまたはベローズに接続されたロッドを使用する。プロファイルの形状が異なると、ガスまたは流体の流れ特性(例えば、乱流など)が変化する可能性がある。
【0051】
本開示の別の実施形態は、プランジャ(例えば、プランジャ先端106B、206B)の尖った形状を使用し、プランジャ(例えば、プランジャ先端106B)のシール面は、フロー本体のシール面とは異なる材料(例えばゴムまたはポリマー)から作製され得る。詳細については、例えば
図2A~
図2Bおよび関連する説明を参照されたい。
【0052】
本開示の別の実施形態は、フロー本体(例えば、フロー本体600)上で機械加工することができる隆起リング(図示せず)を使用して、尖った装置のシールされた表面が流路に接触し、流路を完全にシールすることを可能にする。
【0053】
本開示の別の実施形態では、シール表面は、金属、ほとんどのプラスチックおよびゴム材料、PTFE、EPTFE、ナイロン、PVC、PVDF、PP、NBR、FKM、およびEPDMを含むがこれらに限定されない材料から作製することができる。
【0054】
図7A~
図7Dは、ロッド(例えば、ロッド104、204、304、404、504、および/または604)の端部の側面図であり、楕円形部分の一部(例えば
図7A、ロッド704A)、正方形の一部(
図7B、ロッド704B)、三角形の一部(例えば
図7C、ロッド704C)、および円形の一部(
図7D、ロッド704D)を含む例示的な開口部(すなわち孔)プロファイルを示す。プロファイルには他の形状も可能である。開口部プロファイルは通路の両端で同じ形状および/またはサイズであり得るか(側面断面図から見た場合。図示せず)、または開口部プロファイルは異なるサイズおよび/または形状であり得る。開口部プロファイルは、ロッドの端部に、またはロッドの別の場所(例えばロッドの端部の近く)に、配置することができる。いくつかの実施形態(図示せず)では、開口部は、プランジャの端部(例えば、プランジャ106、206、306など)に、またはプランジャの別の位置(例えば、プランジャの端部に近接する。例えば
図8A~
図8E参照)に、配置することができる。
【0055】
本開示の別の実施形態は、シャフトの一部を使用して、流路を遮断し、流れ特性を調整する。開口部の孔のプロファイル(輪郭)は、円形、楕円形、三角形、正方形、六角形、および他の同様の形状を備えることができるが、これらに限定されない。
【0056】
ロッドが空洞内で長手方向に移動するとき、多かれ少なかれ、流路に露出された開口部(例えば、フロー本体の一部または別の要素によってブロックされていない開口部の部分)の量に基づいて、吸入開口部(例えば、吸入開口部102、202、302、402、502、602)から、空洞(例えば、空洞116、216、316、416、516、616)を通って、出力開口部(例えば、出力開口部108、208、308、408、508、608)から出る流れが発生する。
【0057】
図8A~
図8Eは、例示的な部分開口部プロファイルを示すロッドの端部の側面図であり、部分開口部プロファイルは円(例えば
図8A、ロッド804A)、正方形(例えば
図8B、ロッド804B)、三角形(例えば
図8C、ロッド804C)、五角形(例えば
図8D、ロッド804D)、六角形部分(図示せず)、多角形部分(図示せず)、および丸みを帯びた長方形部分(例えば
図8E、ロッド804E)を備える。開口部は通路の両側で同じ形状および/またはサイズであり得る(側面断面図(図示せず)から見た場合)か、または開口部プロファイルは異なるサイズおよび/または形状であり得る。
【0058】
本開示の別の実施形態は、変化するプロファイルを有する部分的または完全な開口部を使用する。開口部は、小さい開口部から比較的大きい開口部へ、または比較的大きい開口部から小さい開口部へ推移できる。例えば、フロー本体の吸入開口部側の開口部を比較的大きくし、フロー本体の出力開口部側の開口部を比較的小さくできる。またはフロー本体の吸入開口部側の開口部を比較的小さくし、フロー本体の出力開口部側の開口部を比較的大きくすることができる。
【0059】
図9A~
図9Cは、ロッドを通る通路のための例示的な開口部プロファイルを示す、ロッドの端部の断面図である。開口部は、上記で説明し、
図7A~
図7Dおよび
図8A~
図8Eに示すように、様々な形状にすることができる。通路は、流路に沿って比較的大きくから比較的小さくへとテーパーを付けることができ(例えば、通路壁が流路に沿って収束している
図9A)、流路に沿って比較的小さくから比較的大きくへとテーパーを付けることができ(通路壁が流路に沿って発散している
図9B)、およびテーパーなしにできる(通路壁が平行である
図9C)。出力側(
図9A~
図9Cの流れの矢印の端部に近い)の通路の開口部のサイズは、フロー本体を通る流体またはガスの望ましい最大流量に一致させることができる。
【0060】
出力開口部は、ガスまたは流体の流れの上限(すなわち、最大流量)を可能にするサイズにすることができ、シャフトおよび/またはダイアフラムまたはベローズのアクチュエーションは、フロー本体を通る流体またはガスの流れを減少させることができ、流れが出力開口部のサイズで制御される最大流量を超えてしまうことを防ぐ。
【0061】
本開示の一実施形態は、流体またはガスの用途およびタイプ、ならびに下流の真空適用を伴う加圧システムまたは圧力に応じて様々なオプションを備えた調整可能なオリフィスを提供する。
【0062】
例示の目的で与えられた前述の実施形態の詳細は、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではないことが理解されよう。本開示のいくつかの実施形態は上で詳細に説明されてきたが、当業者は、本開示の新規の教示および利点から実質的に逸脱することなく、例示的な実施形態において多くの修正が可能であることを容易に理解するであろう。したがって、そのようなすべての変更は、本開示の範囲内に含まれることが意図されており、本開示は、変換されたユーティリティアプリケーションおよび添付の特許請求の範囲でさらに定義される。さらに、いくつかの実施形態、特に好ましい実施形態のすべての利点を達成しない多くの実施形態が考えられ得るが、特定の利点がないことは、必ずしもそのような実施形態が本開示の範囲外であることを意味しないことが認識される。