(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-16
(45)【発行日】2024-02-27
(54)【発明の名称】ヘアカール用ヘッドおよびこれを具備するヘアスタイリング装置
(51)【国際特許分類】
A45D 2/12 20060101AFI20240219BHJP
A45D 2/20 20060101ALI20240219BHJP
A45D 2/36 20060101ALI20240219BHJP
【FI】
A45D2/12
A45D2/20
A45D2/36 A
(21)【出願番号】P 2022112843
(22)【出願日】2022-07-14
【審査請求日】2022-07-14
(31)【優先権主張番号】10-2021-0092956
(32)【優先日】2021-07-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517217689
【氏名又は名称】ユニックス エレクトロニクス カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】UNIX ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】80, Hwanggeum-ro 89beongil, Yangchon-eup, Gimpo-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】イ チャング
(72)【発明者】
【氏名】イ ハンジョ
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-181946(JP,A)
【文献】特開昭54-088446(JP,A)
【文献】特開2015-181945(JP,A)
【文献】特開2017-170149(JP,A)
【文献】特開2017-185217(JP,A)
【文献】国際公開第2022/058710(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/027211(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 1/00- 2/50
A45D20/00-20/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘアスタイリング装置のためのヘアカール用ヘッドであって、
空気が流入する流入口を具備する円筒状のヘッド本体;
前記ヘッド本体に長さ方向に形成され、前記ヘッド本体の円周方向に沿って複数で形成されるスロット;および
前記ヘッド本体の内部に挿入され、前記流入口を通じて流入した風が前記スロットに吐出されて前記ヘッド本体の表面に沿って流れるように風を前記スロットに案内する内部挿入体;を含
み、
前記ヘッド本体は円周方向に沿って順次配置される複数個のプレート部を含み、
前記スロットは複数個の前記プレート部の間に形成され、
前記内部挿入体は、
円周方向に沿って配置される複数個の案内板;および
複数個の前記案内板の間に送風孔が形成されるように前記案内板を支持するフレーム部;を含み、
前記案内板は、
前記プレート部のうち任意の第1プレート部との間に形成され、前記送風孔を通じて流入した風が送風されて前記スロットを通じて排出されるようにする1次送風空間と、
前記第1プレート部と隣接した第2プレート部との間に形成され、前記1次送風空間より縮小された空間を有するように形成されて前記1次送風空間の風のうち一部が送風されるようにする2次送風空間;を形成するように構成される、
ヘアカール用ヘッド。
【請求項2】
前記プレート部は、
内面が凹んでおり外面が膨らんでいる曲面パネルの形態を有することを特徴とする、請求項1に記載のヘアカール用ヘッド。
【請求項3】
前記案内板は、
前記第2プレート部との間隔が前記第1プレート部との間隔より狭い間隔を有するように形成されたガイド面を具備することを特徴とする、請求項
1に記載のヘアカール用ヘッド。
【請求項4】
前記案内板のガイド面は前記2次送風空間に対応する面積だけ前記第2プレート部と重なるように配置されることを特徴とする、請求項
1に記載のヘアカール用ヘッド。
【請求項5】
前記2次送風空間に送風された風は前記第2プレート部の下部の
前記1次送風空間に流入することを特徴とする、請求項
1に記載のヘアカール用ヘッド。
【請求項6】
前記案内板のガイド面から突出するように形成され、前記1次送風空間の風を前記スロットにガイドするためのガイド突部;をさらに含むことを特徴とする、請求項
1に記載のヘアカール用ヘッド。
【請求項7】
前記ガイド突部は前記スロットの位置から一定間隔だけ離隔した位置に形成されることを特徴とする、請求項
6に記載のヘアカール用ヘッド。
【請求項8】
前記案内板のガイド面に形成され、前記送風孔を通じて流入した風を複数個の気流に分散誘導するための複数個のガイドリブ;をさらに含むことを特徴とする、請求項
1に記載のヘアカール用ヘッド。
【請求項9】
前記ガイドリブは、
前記内部挿入体の長さ方向に対して一定の角度傾斜するように形成されることを特徴とする、請求項
8に記載のヘアカール用ヘッド。
【請求項10】
前記ヘッド本体には前記スロットを通じて排出された風を複数個の気流に分散させるための複数個の翼部;が形成されることを特徴とする、請求項1に記載のヘアカール用ヘッド。
【請求項11】
使用者が手に把持できるように構成され、空気を吸引して風を送風するためのファンユニットが内蔵された取っ手;および
前記取っ手に付着され、前記ファンユニットの作動によってヘアのカーリングのための風を吐出するヘアカール用ヘッド;を含み、
前記ヘアカール用ヘッドは、
空気が流入する流入口を具備する円筒状のヘッド本体;
前記ヘッド本体に長さ方向に形成され、前記ヘッド本体の円周方向に沿って複数で形成されるスロット;および
前記ヘッド本体の内部に挿入され、前記流入口を通じて流入した風が前記スロットに吐出されて前記ヘッド本体の表面に沿って流れるように風を前記スロットに案内する内部挿入体;を含
み、
前記ヘッド本体は円周方向に沿って順次配置される複数個のプレート部を含み、
前記スロットは複数個の前記プレート部の間に形成され、
前記内部挿入体は、
円周方向に沿って配置される複数個の案内板;および
複数個の前記案内板の間に送風孔が形成されるように前記案内板を支持するフレーム部;を含み、
前記案内板は、
前記プレート部のうち任意の第1プレート部との間に形成され、前記送風孔を通じて流入した風が送風されて前記スロットを通じて排出されるようにする1次送風空間と、
前記第1プレート部と隣接した第2プレート部との間に形成され、前記1次送風空間より縮小された空間を有するように形成されて前記1次送風空間の風のうち一部が送風されるようにする2次送風空間;を形成するように構成される、
ヘアスタイリング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は風を送風して使用者の毛髪を自動でカーリングさせることができるようにする、ヘアカール用ヘッドおよびこれを具備するヘアスタイリング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
(関連出願に対する相互参照)
本出願は2021年7月15日付で出願された韓国特許出願第10-2021-0092956号に対する優先権および利益を主張し、その開示内容はその全体が参照としてここに含まれる。
【0003】
(背景技術)
ヘアスタイリング装置は、一般的に、使用者の好みにより使用者の毛髪にカール(curl)を形成したり、部分的なウェーブを形成するなど、使用者のヘアスタイルを美しく演出するために使う美容器具の一つである。ヘアスタイリング装置として、ヘアアイロン、ホットスタイリングブラシなどが挙げられる。
【0004】
最近ではヘッドの表面に沿って風を送風して「コアンダ効果という空気力学現象を通じて毛髪を引き入れて巻かれるようにすることによって、ヘッド周辺の毛髪が自動で巻かれてカーリングされるようにする形態のヘアスタイリング装置が提案されて使われている。このような形態のヘアスタイリング装置は、風で毛髪を誘引し包み込んで過度な熱損上なしにスタイリングが可能であり、剛毛形態のブラシを使う必要がないので、毛髪のスタイリングが完了するとヘッドでから毛髪がスライディングして抜け出すことができるため絡まらない長所がある。
【0005】
このような形態のヘアスタイリング装置において、ヘッドの表面に沿う方向に適正な風量の風を均一に流れるようにすることがヘアカーリング性能を左右する主要な因子であり、これを通じてヘアカーリング性能を改善するための多様な試みがなされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前記のような点を勘案して案出されたもので、簡単な構成を通じてヘッドの表面に沿う方向に風を均一に誘導してヘアカーリング性能を向上させ得る、ヘアカール用ヘッドおよびこれを具備するヘアスタイリング装置を提供することを技術的課題とする。
【0007】
本発明が達成しようとする技術的課題は以上で言及した技術的課題に制限されず、言及されていないさらに他の技術的課題は下記の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施例によると、ヘアスタイリング装置のためのヘアカール用ヘッドであって、空気が流入する流入口を具備する円筒状のヘッド本体;前記ヘッド本体に長さ方向に形成され、前記ヘッド本体の円周方向に沿って複数で形成されるスロット;および前記ヘッド本体の内部に挿入され、前記流入口を通じて流入した風が前記スロットに吐出されて前記ヘッド本体の表面に沿って流れるように風を前記スロットに案内する内部挿入体;を含む、ヘアカール用ヘッドが開示される。
【0009】
また、前記ヘッド本体は円周方向に沿って順次配置される複数個のプレート部を含み、前記スロットは複数個の前記プレート部の間に形成され得る。
【0010】
また、前記プレート部は、内面が凹んでおり外面が膨らんでいる曲面パネルの形態を有することができる。
【0011】
また、前記内部挿入体は、円周方向に沿って配置される複数個の案内板;および複数個の前記案内板の間に送風孔が形成されるように前記案内板を支持するフレーム部;を含むことができる。
【0012】
また。前記案内板は、前記プレート部のうち任意の第1プレート部との間に形成され、前記送風孔を通じて流入した風が送風されて前記スロットを通じて排出されるようにする1次送風空間と、前記第1プレート部と隣接した第2プレート部との間に形成され、前記1次送風空間より縮小された空間を有するように形成されて前記1次送風空間の風のうち一部が送風されるようにする2次送風空間;を形成するように構成可能である。
【0013】
また、前記案内板は、前記第2プレート部との間隔が前記第1プレート部との間隔より狭い間隔を有するように形成されたガイド面を具備することができる。
【0014】
また、前記案内板のガイド面は前記2次送風空間に対応する面積だけ前記第2プレート部と重なるように配置され得る。
【0015】
また、前記2次送風空間に送風された風は前記第2プレート部の1次送風空間に流入し得る。
【0016】
また、前記案内板の外面には、前記送風孔を通じて流入した風を複数個の気流に分散誘導するための複数個のガイドリブ;が追加で形成され得る。
【0017】
また、前記ガイドリブは、前記内部挿入体の長さ方向に対して一定の角度傾斜するように形成され得る。
【0018】
また、前記ヘッド本体には前記スロットを通じて排出された風を複数個の気流に分散させるための複数個の翼部;が形成され得る。
【0019】
また、前記案内板のガイド面には、前記1次送風空間の風を前記スロットにガイドするためのガイド突部が突出するように形成され得る。
【0020】
また、前記ガイド突部は前記スロットの位置から一定間隔だけ離隔した位置に形成され得る。
【0021】
一方、本発明の他の実施例によると、使用者が手に把持できるように構成され、空気を吸引して風を送風するためのファンユニットが内蔵された取っ手;および前記取っ手に付着され、前記ファンユニットの作動によってヘアのカーリングのための風を吐出するヘアカール用ヘッド;を含み、前記ヘアカール用ヘッドは、空気が流入する流入口を具備する円筒状のヘッド本体と;前記ヘッド本体に長さ方向に形成され、前記ヘッド本体の円周方向に沿って複数で形成されるスロット;および前記ヘッド本体の内部に挿入され、前記流入口を通じて流入した風が前記スロットに吐出されて前記ヘッド本体の表面に沿って流れるように風を前記スロットに案内する内部挿入体;を含む、ヘアスタイリング装置が開示される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の一実施例に係るヘアカール用ヘッドの斜視図である。
【
図2】
図1に図示されたヘアカール用ヘッドの部分分解斜視図である。
【
図3】
図2に図示された内部挿入体の斜視図である。
【
図4】
図1に図示されたヘアカール用ヘッドの断面図である。
【
図5】
図1に図示されたヘアカール用ヘッドの作動状態図である。
【
図6】本発明の他の実施例に係るヘアカール用ヘッドの断面図である。
【
図7】
図6に図示されたヘアカール用ヘッドの作動状態図である。
【
図8】本発明の一実施例に係るヘアスタイリング装置の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明は多様な変換を加えることができ、多様な実施例を有することができるところ、特定実施例を図面に例示して詳細な説明に詳細に説明しようとする。しかし、これは本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変換、均等物乃至代替物を含むものと理解されるべきである。本発明を説明するにおいて関連した公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にさせ得る恐れがあると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0024】
第1、第2等の用語は多様な構成要素を説明するのに使われ得るが、前記構成要素は前記用語によって限定されてはならない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使われる。
【0025】
本出願で使った用語は単に特定の実施例を説明するために使われたものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明白に異なって意味しない限り、複数の表現を含む。本出願で、「含む」または「有する」等の用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。
【0026】
以下、本発明によるヘアカール用ヘッドおよびこれを具備するヘアスタイリング装置の実施例を添付図面を参照して詳細に説明することにし、添付図面を参照して説明するにあって、同一または対応する構成要素は同一の図面番号を付し、これに対する重複する説明は省略することにする。
【0027】
図1は本発明の一実施例に係るヘアカール用ヘッドの斜視図であり、
図2は
図1に図示されたヘアカール用ヘッドの部分分解斜視図である。そして、
図3は
図2に図示された内部挿入体の斜視図である。
【0028】
本実施例に係るヘアカール用ヘッド1はヘアスタイリング装置のためのものとして、ヘアスタイリング装置の取っ手(2、
図8参照)に付着可能に構成され、取っ手2に内蔵されたファンユニットの動作により発生した風をヘッド1の円周方向(表面方向)に吐出してエアがカーリングされるようにする機能をする。
【0029】
図1~3を参照すると、本実施例に係るヘアカール用ヘッド1はヘッド本体10、複数個のスロット20および内部挿入体30を含む。
【0030】
ヘッド本体10は円筒状の形態を有し、一端に空気が流入する流入口17を具備する。ヘッド本体10の流入口17にはカラー14が形成され得、これはヘアスタイリング装置の取っ手2と脱着可能に結合され得る。ヘッド本体10は一端(すなわち、流体入口)部分が開放され、他端は閉塞した構造を有することができる。
【0031】
ヘッド本体10は複数個のプレート部11が円周方向に沿って順次配置された形態を有することができ、これらプレート部11は内面が凹んでおり外面が膨らんでいる曲面パネルの形態を有することができる。本実施例によると、6個の曲面板が順に配置されて全体として円筒状を形成した構造を例示しており(
図4参照)、板の個数や曲率は本実施例とは異なって変形実施が可能である。
【0032】
複数個のスロット20はヘッド本体10にその長さ方向に形成され、これらはヘッド本体10の円周方向に沿って一定間隔だけ離隔するように形成され得る。これらスロット20は各プレート部11の間に形成され、ヘッド本体10内に送風された風が吐出される空間を提供する。
【0033】
内部挿入体30はヘッド本体10の内部に挿入されて設置され、ヘッド本体10の流入口17を通じて流入した風がスロット20に吐出されてヘッド本体10の表面に沿って流れるように風を案内する。
【0034】
内部挿入体30は円周方向に沿って配置される複数個の案内板31と、案内板31の間に送風孔32が形成されるように案内板31を支持するフレーム部33を含む。このような構造によって案内板31と送風孔32が円周方向に沿って交互に配置されて全体として円筒状の内部挿入体30を形成する。内部挿入体30はヘッド本体10に挿入され得るようにヘッド本体10より小さい直径を有し、ヘッド本体10に嵌合される構造を有することができる。内部挿入体30の一端には空気が流入する流入口38が形成され、内部挿入体30の他端は閉塞した構造を有する。
【0035】
案内板31の外面には複数個のガイドリブ35が形成され得、これらガイドリブ35は内部挿入体30の長さ方向に沿って一定の間隔をおいて配置され得る。ガイドリブ35は送風孔32を通じて流入した風を複数個の気流に分散誘導する機能をし、これを通じて案内板31の全面積に亘って風の流れを均一にして流速を向上させることができる。
【0036】
ガイドリブ35は内部挿入体30の長さ方向に対して一定の角度傾斜した形態を有することができ、これを通じて風の方向をガイドリブ35の傾斜した方向の通りに誘導することができる。
【0037】
一方、ヘッド本体10にはスロット20を通じて排出された風を複数個の気流に分散させるための複数個の翼部15が形成され得、これらはスロット20の出口の位置に傾斜した形態で形成され得る。複数個の翼部15も案内板31のガイドリブ35と同様に風の流れを均一にして流速を向上させる機能をする。
【0038】
図4は、
図1に図示されたヘアカール用ヘッドの断面図である。
【0039】
図4を参照すると、プレート部11の相対的に曲率の高い部分と他のプレート部11の比較的平たい部分の間にスロット20が形成される。以下の説明では、スロット20を形成する任意の隣接した2個のプレート部11を第1プレート部12と第2プレート部13に指称して説明し、第1プレート部12と第2プレート部13は風の排出方向に沿って順に配置される。
【0040】
案内板31は第1および第2プレート部12、13との間に1次送風空間41と2次送風空間42をそれぞれ形成するように構成される。
【0041】
1次送風空間41は案内板31と第1プレート部12の間に形成され、送風孔32を通じて流入した風が送風されて第1および第2プレート部12、13の間のスロット20を通じて排出されるようにする。
【0042】
2次送風空間42は案内板31と第2プレート部13の間に形成され、1次送風空間41より縮小された空間を有するように形成される。1次送風空間41の風のうち一部は2次送風空間42を通じて送風される。
【0043】
案内板31は第2プレート部13との間隔が第1プレート部12との間隔より狭い間隔を有するように形成されたガイド面を有する。案内板31のガイド面は2次送風空間に対応する面積だけ第2プレート部13と重なるように配置され、このような構造により2次送風空間42が1次送風空間41に比べて縮小された容積を有する。2次送風空間42は第2プレート部13と案内板31の間の送風ギャップ(隙間)に指称されることも可能であり、第2プレート部13の下部の1次送風空間43に連通する。
【0044】
図5は、
図1に図示されたヘアカール用ヘッドの作動状態図である。
【0045】
図5を参照して本実施例に係るヘアカール用ヘッド1の作動過程を説明すると、ヘッド本体10の流入口17を通じて流入した空気(風)は内部挿入体30の送風孔32を通じて第1プレート部12の下部の1次送風空間41に送風される。
【0046】
因みに、
図5で矢印は風の方向を表している。1次送風空間41の風は第1および第2プレート部12、13の間のスロット20を通じてヘッド本体10の外部に吐出される。1次送風空間41の風のうち一部は2次送風空間42に送風された後、第2プレート部13の下部の1次送風空間43に流入して送風孔32を通じて送風される風と合流する。このような送風過程は内部挿入体30とヘッド本体10の全部分に亘って同一に起きる。
【0047】
送風孔32を通じて案内板31とプレート部11の間の空間に送風された風のうち一部はスロット20を通じて外部に排出され、一部は2次送風空間を通じて内部挿入体30の円周方向に循環する流れを形成することになる。これを通じてヘッド本体10の外部に吐出された風が適正の風量でヘッド本体10の表面に沿って流れるようにすることができる。
【0048】
スロット20を通じて吐出された風は円周方向に流れを形成し、他のスロット20を通じて吐出された風と結合されてヘッド本体10の表面に沿う流動が形成される。この時、表面を流れる風はコアンダ効果(Coanda Effect)によってヘッド本体10の湾曲した表面に引かれることになり、ヘッド本体10周囲の毛髪が自動的にヘッド本体10の表面に巻かれてカーリングがなされることになる。
【0049】
この時、ガイドリブ35と翼部15は送風される風を分散させて風の流れを均一にし、流速を向上させることができ、その結果、毛髪の吸入効果を増大させることができる。
【0050】
図6は本発明の他の実施例に係るヘアカール用ヘッドの断面図であり、
図7は
図6に図示されたヘアカール用ヘッドの作動状態図である。
【0051】
本実施例に係るヘアカール用ヘッドは基本的に前述した実施例と同一の構成を有し、案内板31にガイド突部34が追加で形成された点で前述した実施例と異なる。
【0052】
ガイド突部34は案内板31のガイド面から外側方向に突出するように形成され、1次送風空間41の風をスロット20にガイドする機能をする。ガイド突部34は外側方向に膨らんで湾曲した形状を有することができ、2次送風空間42への流入する空間を確保できるようにスロット20の位置から一定間隔だけ離隔した位置に形成され得る。
【0053】
風の送風過程は前述した実施例と同一になされ、第1プレート部12の1次送風空間41に送風されてガイド突部34を通じて案内された風はスロット20を通じて外部に吐出され、風のうち一部は2次送風空間42に送風されて第2プレート部13の1次送風空間43に流入することになる。
【0054】
図8は、本発明の一実施例に係るヘアスタイリング装置の正面図である。
【0055】
図8に図示されたように、本実施例に係るヘアスタイリング装置は取っ手2と、これに付着可能なヘアカール用ヘッド1を含む。
【0056】
取っ手2は使用者が手に把持できるように構成され、取っ手2には空気を吸引して風を送風するためのファンユニットが内蔵される。取っ手2には空気が流入する流入孔3が形成され、電源供給のためのケーブル5が連結され得る。そして、取っ手2の外面には使用者が作動を制御するための操作ボタン4が備えられ得る。
【0057】
ヘアカール用ヘッド1は取っ手2に脱着可能に設置され得、このときヘッド本体10のカラー14部位が取っ手2に結合される。取っ手2に内蔵されたファンユニットが作動することによって送風された風はヘッド本体10の流入口17に流入することになり、前述した過程によってヘッド本体10のスロット20に吐出されることになる。
【0058】
ヘアカール用ヘッド1はヘッド本体10の直径やスロット20の個数および形態によって互いに異なる種類として多様に準備され得、使用者は自身の好みに合うヘアカール用ヘッド1を選択して取っ手2に付着した後、ヘアスタイリング装置を動作させることができる。
【0059】
本発明の実施例によると、ヘッド本体の内部に設置される内部挿入体を通じてスロットの外部に吐出される風の方向を案内する構造を通じて、ヘッドの表面に沿う方向に風を均一に誘導できる効果がある。
【0060】
このような構造によると、ヘッド本体の内部に送風される風のうち一部はスロットを通じて外部に吐出させ、一部はヘッド本体の内面に沿って循環するようにすることによって、風が適正の風量でヘッド本体の表面に沿って流れるようにすることができる利点がある。また、ヘッドの製作のために成形工程を通じて製造されたヘッド本体と内部挿入体を組み立てるので、製造工程が単純となる利点がある。
【0061】
また、本発明の実施例によると、内部挿入体とヘッド本体に複数のガイドリブと翼部を形成して送風される風を分散させることによって、毛髪の吸引効果の増大を通じてヘアカーリングの性能を向上させ得る利点がある。
【0062】
前記では本発明の特定の実施例を参照して説明したが、該当技術分野で通常の知識を有する者であれば下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正および変更できることが理解できるであろう。